JP2021109577A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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義宏 内田
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Abstract

【課題】電池パックを冷却する冷却装置を備えたハイブリッド車両において、冷却装置の異常の有無を診断する精度を向上させる。【解決手段】車両1は、エンジン10からの排気ガスを排出する排気管21の近傍に配置された電池パック60と、電池パック60を冷却する冷却システム80と、電池パック60の温度を検出する複数の温度センサ621〜624とを備える。ECU100は、エンジン10の運転中かつ冷却システム80の非動作中に、電池パック60の電流および内部抵抗に基づいて電池パック60の温度上昇量ΔT1を推定し、複数の温度センサ621〜624の各々から電池パックの温度上昇量ΔT2を取得し、複数の温度センサのなかから温度上昇量ΔT2が温度上昇量ΔT1よりも小さい温度センサを選択する。ECU100は、冷却システム80の動作中に、選択した温度センサの検出結果に基づいて冷却システム80の異常の有無を診断する。【選択図】図3

Description

本開示は、ハイブリッド車両に関し、より特定的には、電池パックを冷却する冷却装置を備えたハイブリッド車両に関する。
近年、ハイブリッド車両の普及が進んでいる。ハイブリッド車両には走行用の電池パックが搭載されている。ハイブリッド車両に比較的大型の電池パックを搭載する場合などには、電池パックの搭載スペースを確保することが求められる。このような場合、ハイブリッド車両の車室内に電池パックを配置するのに代えて、ハイブリッド車両の車室外に電池パックを配置することが考えられる。
特許第5713115号公報(特許文献1)に開示されたハイブリッド車両の電池パックは、車体床下に配置されている。このハイブリッド車両には、ハイブリッド車両の前後方向に伸びる排気管が設けられている。電池パックは、この排気管の近傍に配置されている(たとえば特許文献1の図2参照)。
特許第5713115号公報
電池パックがエンジンの排気管の近傍に配置されている場合、排気管からの輻射熱により電池パックが暖められることで電池パックの温度が上昇し得る。電池パックの温度は、電池パックの充放電に伴う発熱によっても上昇し得る。そこで、電池パックの過度の温度上昇を抑制するため、電池パックに冷却装置を設けることが考えられる。冷却装置には他の機器と同様に異常(故障)が生じ得る。
電池パックを冷却するために冷却装置を動作させているにも拘わらず電池パックの温度が上昇する(または電池パックの温度が低下しない)場合がある。このような場合、電池パックの温度上昇の原因が冷却装置の異常によるものなのか、単に排気管の輻射熱によるものなのかを切り分けることができない可能性がある。電池パックの温度上昇の原因を特定できないと、その原因に応じた対策を取ることもできない。
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、電池パックを冷却する冷却装置を備えたハイブリッド車両において、冷却装置の異常の有無を診断する精度を向上させることである。
本開示のある局面に従うハイブリッド車両は、エンジンと、エンジンからの排気ガスを排出する排気管と、排気管の近傍に配置された電池パックと、電池パックを冷却する冷却装置と、電池パックの温度を検出する複数の温度センサと、冷却装置の異常の有無を診断する診断装置とを備える。診断装置は、エンジンの運転中かつ冷却装置の非動作中に、電池パックを流れる電流および電池パックの内部抵抗から電池パックの所定期間内での温度上昇量を示す第1の値を推定し、複数の温度センサの各々から電池パックの所定期間内での温度上昇量を示す第2の値を取得し、複数の温度センサのなかから第2の値が第1の値よりも小さい温度センサを選択する。診断装置は、冷却装置の動作中に、選択した温度センサの検出結果に基づいて冷却装置の異常の有無を診断する。
詳細は後述するが、上記構成においては第1の値(温度上昇量の推定値)と第2の値(温度上昇量の検出値)とが比較される。これにより、複数の温度センサの各々が排気管からの輻射熱の影響を受けているかどうかが判定できる。第2の値が第1の値よりも小さい温度センサに関しては排気管からの輻射熱の影響が小さいので、そのような温度センサを用いて冷却装置の異常の有無が診断される。そうすることで、電池パックの温度検出に際して輻射熱の影響を取り除き、冷却装置の異常の有無を高精度に診断できる。したがって、上記構成によれば、冷却装置の異常の有無を診断する精度を向上させることができる。
本開示によれば、電池パックを冷却する冷却装置を備えたハイブリッド車両において、電池パックを冷却する冷却装置の異常の有無を診断する精度を向上させることである。
本実施の形態に係るハイブリッド車両の構成を概略的に示すブロック図である。 エンジン、排気管および電池パックの配置例を示す図である。 本実施の形態における温度センサの選択処理を示すフローチャートである。 異常診断に用いられる温度センサテーブルを説明するための概念図である。 本実施の形態における異常診断処理を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<車両構成>
図1は、本実施の形態に係るハイブリッド車両の構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、車両1は、たとえば、車両外部から供給される電力による充電(いわゆる外部充電)が可能に構成されたプラグインハイブリッド車両(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)である。ただし、車両1は、外部充電を行えない通常のハイブリッド車両(HV:Hybrid Vehicle)であってもよい。
車両1は、エンジン10と、排気システム20と、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)31,32と、動力分割装置33と、駆動輪34と、PCU(Power Control Unit)40と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)51と、充電リレー52と、電池パック60と、充電器71と、充電インレット72と、冷却システム80と、ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。
エンジン10は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギーを運動子(ピストンまたはロータなど)の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する。
排気システム20は、エンジン10からの排気ガスを車外に排出するための排気管21を含む。排気管21は、排気ガスの流通経路に沿って、触媒装置211と、フィルタ212と、マフラー213とを含む。
触媒装置211は、エンジン10から排出される排気ガスに含まれる未燃成分(たとえば炭化水素(HC)または一酸化炭素(CO))を酸化したり、酸化成分(たとえば窒素酸化物(NOx))を還元したりする。
フィルタ212は、エンジン10から排出された粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集する。フィルタ212は、エンジン10がガソリンエンジンである場合にはGPF(Gasoline Particulate Filter)であり、エンジン10がディーゼルエンジンである場合にはDPF(Diesel Particulate Filter)である。
マフラー213は、排気ガスが車外に排出される際に発生する音(排気音)を低減する。
モータジェネレータ31,32の各々は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ31は、主として、動力分割装置33を経由してエンジン10により駆動される発電機として用いられる。モータジェネレータ31が発電した電力は、PCU40を介してモータジェネレータ32または電池パック60に供給される。また、モータジェネレータ31は、エンジン10のクランキングを行うことも可能である。
モータジェネレータ32は、主として電動機として動作し、駆動輪34を駆動する。モータジェネレータ32は、電池パック60からの電力およびモータジェネレータ31の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動される。モータジェネレータ32の駆動力は駆動軸に伝達される。一方、車両1の制動時または下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ32は、発電機として動作して回生発電を行う。モータジェネレータ32が発電した電力は、PCU40を介して電池パック60に供給される。
動力分割装置33は、たとえば、サンギヤ、キャリアおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構(図示せず)を含む。動力分割装置33は、エンジン10から出力される動力を、モータジェネレータ31を駆動する動力と、駆動輪34を駆動する動力とに分割する。
PCU40は、ECU100からの指令に従って、電池パック60とモータジェネレータ31,32との間で双方向の電力変換を実行する。PCU40は、たとえば、モータジェネレータ31,32に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧を電池パック60の出力電圧以上に昇圧するコンバータ(いずれも図示せず)とを含む。これにより、PCU40は、モータジェネレータ31,32の状態をそれぞれ別々に制御可能に構成されている。そのため、PCU40は、たとえば、モータジェネレータ31を回生状態(発電状態)にしつつ、モータジェネレータ32を力行状態にすることができる。
SMR51は、充電リレー52と電池パック60との間に電気的に接続されているとともに、PCU40と電池パック60との間に電気的に接続されている。SMR51は、ECU100からの指令に応じて、充電リレー52と電池パック60との間およびPCU40と電池パック60との間を、接続状態(閉成状態)と遮断状態(開放状態)とのうちのいずれか一方から他方に切り替え可能に構成されている。
充電リレー52は、充電器71とSMR51との間に電気的に接続されている。充電リレー52は、ECU100からの指令に応じて、充電器71とSMR51との間を接続状態と遮断状態とのうちのいずれか一方から他方に切り替え可能に構成されている。
電池パック60は、組電池61と、電池センサ群62とを含む。組電池61は、車両1の駆動力を発生させるための電力をモータジェネレータ32に供給する。また、組電池61は、モータジェネレータ31により発電された電力を蓄える。電池センサ群62は、電池パック60の状態を監視する。
より詳細には、組電池61は、たとえば4個の電池スタック611〜614(図2参照)を含む。各電池スタック611〜614は、複数(たとえば十数個〜数十個)のセルが直列および/または並列に接続されることで構成されている。各セルは、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池等の二次電池である。
電池センサ群62は、複数の電圧センサ(図示せず)と、電流センサ(図示せず)と、たとえば4個の温度センサ621〜624(図2参照)とを含む。複数の電圧センサは、組電池61に含まれる各セルの電圧VBを検出する。電流センサは、組電池61に充放電される電流IBを検出する。4個の温度センサ621〜624は、4個の電池スタック611〜614にそれぞれ対応して設けられている。温度センサ621〜624の各々は、対応する電池スタックの温度TBを検出する。各センサは、その検出結果をECU100に出力する。
なお、本実施の形態では、組電池61に含まれる電池スタックの個数が4個である構成を例に説明するが、電池スタックの個数は複数個であれば特に限定されない。また、温度センサの個数も複数個であれば特に限定されない。複数の電池スタックと複数の温度センサとが1:1対応していることも必須ではなく、各電池スタックに2以上の温度センサが設けられていてもよい。
充電器71は、充電インレット72と充電リレー52との間に電気的に接続されている。充電器71は、たとえばAC/DCコンバータ(インバータ)である。充電器71は、外部電源(充電設備)から充電インレット72を介して供給された交流電力を直流電力に変換し、その直流電力を充電リレー52に出力する。ただし、充電器71がAC/DC変換動作を行うことは必須ではない。充電器71から直流電力が供給される場合(いわゆる急速充電の場合)には、充電器71がDC/DCコンバータであってもよい。
充電インレット72は、嵌合等の機械的な連結を伴って充電ケーブル9の充電コネクタ91を挿入することが可能に構成されている。充電インレット72への充電コネクタ91の挿入に伴い、車両1と外部電源との間の電気的な接続が確保される。
冷却システム(冷却装置)80は、ECU100からの指令に従って、電池パック60を冷却する。冷却システム80は、電池パック60に加えて、PCU40を冷却したり充電器71を冷却したりすることが可能に構成されていてもよい。
本実施の形態において、冷却システム80は、電池パック60に設けられた冷媒流路(図示せず)に冷媒を流通させる液冷式システムである。冷却システム80には、冷媒流路の出入口(入口または出口)に冷媒温度センサ81が設けられている。冷媒温度センサ81は、冷媒流路の出入口における冷媒温度Tcを検出し、その検出結果をECU100に出力する。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ101と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリ102と、入出力ポート(図示せず)とを含む。ECU100は、メモリ102に格納されたプログラムおよび各センサ等からの信号に応じて、車両1が所望の状態となるように機器類を制御する。なお、ECU100は、機能毎に複数のECUに分割されていてもよい。たとえば、ECU100を、エンジン10を制御するエンジンECUと、PCU40を制御するMGECUと、電池パック60を管理する電池ECU(いずれも図示せず)となどに分割できる。
本実施の形態においてECU100により実行される主要な制御として、複数の温度センサ621〜624の検出結果に基づいて冷却システム80の異常の有無を診断する処理が挙げられる。以下、この処理を「異常診断処理」とも称する。異常診断処理については後に詳細に説明する。なお、ECU100は、本開示に係る「診断装置」に相当する。
<電池パックの配置>
図2は、エンジン10、排気管21および電池パック60の配置例を示す図である。図2には車両1を下方から見た底面図が示されている。図2を参照して、エンジン10は、車両1の前方のエンジンコンパートメントに配置されている。排気管21は、車両1の前後方向に延在する。より詳細には、車両1の前方から後方に向けて、触媒装置211、フィルタ212およびマフラー213の順に配置されている。
電池パック60の内部には、4個の電池スタック611〜614が車両1の左右方向に配置されている。この例では、温度センサ621〜624の各々は、対応する電池スタックの前方端付近に設けられている。
このように、電池パック60は、車室外(床下)に搭載され、かつ、排気管21の近傍に配置されている。電池パック60と排気管21との間の間隔が狭いので、車両1の走行中にエンジン10からの排熱が排気管21から輻射され、電池パック60が暖められる。電池パック60の過度の温度上昇を抑制するため、電池パック60を冷却する冷却システム80が設けられている。
なお、図2に示す底面図では、図中右側に電池パック60が配置され、左側に排気管21が配置されている。しかし、電池パック60の配置は、排気管21からの輻射熱の影響を受け得る位置であればよい。電池パック60と排気管21との配置は、図2に示した配置に特に限定されるものではない。
<冷却システムの異常>
電池パック60を冷却するために冷却システム80を動作させているにも拘わらず電池パック60の温度が上昇してしまう(または電池パック60の温度が速やかに低下しない)場合がある。このような場合、電池パック60の温度上昇の原因が冷却システム80の異常(故障)によるものなのか、排気管21からの輻射熱によるものなのかを切り分けることができない可能性がある。電池パック60の温度上昇の原因を特定できないと、その原因に応じた対策(ユーザに修理を促すための異常の報知など)を取ることもできない。
そこで、本実施の形態においては、冷却システム80の非動作時における4個の温度センサ621〜624の検出値に基づき、排気管21からの輻射熱の影響を受けている電池パックに設けられた温度センサを温度センサ621〜624のなかから除外し、残った温度センサを冷却システム80の異常診断に使用する(温度センサの選択処理)。輻射熱の影響を受けていない(または輻射熱の影響が十分に小さい)温度センサのみを異常診断処理に用いることにより、電池パック60の温度上昇が起こった場合には、その原因を冷却システム80の異常であると特定することが可能になる。
<温度センサの選択>
図3は、本実施の形態における温度センサの選択処理を示すフローチャートである。図3および後述する図5に示すフローチャートは、ECU100のメモリ102に予め格納されたプログラムを所定の制御周期でメインルーチン(図示せず)から呼び出すことによって実現される。ただし、専用のハードウェア(電子回路)を構築して一部またはすべてのステップの処理を実現することも可能である。以下では各ステップを「S」と略す。
S11において、ECU100は、エンジン10が運転中であるかどうかを判定する。エンジン10が運転中である場合(S11においてYES)、ECU100は、冷却システム80が停止した状態であるかどうかを判定する(S12)。
エンジン10が運転しており、かつ、冷却システム80が停止している場合(S11においてYESかつS12においてYES)、ECU100は、電池スタック611〜614の各々について、その電池スタックを流れる電流IBと内部抵抗Rとから、その電池スタックの所定期間内での温度上昇量ΔT1を算出する(S13)。つまり、ECU100は、冷却システム80の停止中に電池スタック611〜614毎に、電池スタックの充放電に伴う発熱量(=IB×R)に基づき、当該電池スタックの温度がどの程度上昇するかを推定する。さらに、ECU100は、温度センサ621〜624の各々から、対応する電池スタックの所定期間内での温度上昇量ΔT2を取得する(S14)。なお、温度上昇量ΔT1および温度上昇量ΔT2は、本開示に係る「第1の値」および「第2の値」にそれぞれ相当する。
S15において、ECU100は、電池スタック611〜614毎に、S13にて算出した温度上昇量ΔT1と、S14にて取得した温度上昇量ΔT2とを比較し、温度上昇量ΔT1が温度上昇量ΔT2未満であるかどうかを判定する。
前述のように、電池スタックの温度上昇量ΔT1は、その電池スタックの充放電に伴う発熱量に基づいて推定(算出)される。一方、エンジン10が運転しており、かつ冷却システム80が停止している状態での電池スタックの実際の温度上昇量ΔT2(温度センサの検出値)には、電池スタックの充放電に伴う発熱の影響に加えて、エンジン10の運転に伴う排気管21からの輻射熱の影響が反映され得る。
ある電池スタック(電池スタック611〜614のうちのいずれか)において温度上昇量ΔT1が温度上昇量ΔT2未満である場合(S15においてYES)、つまり、温度上昇量ΔT2が温度上昇量ΔT1よりも大きい場合、その差分(ΔT2−ΔT1)は、エンジン10の運転に伴う排気管21からの輻射熱に由来している可能性がある。したがって、ECU100は、その電池スタックに対応する温度センサについて、輻射熱の影響を受けているため冷却システム80の異常診断での使用に適さないとして、異常診断に使用しないと判定する(S16)。
これに対し、上記の電池スタックにおいて温度上昇量ΔT1が温度上昇量ΔT2以上である場合(S15においてNO)には、その電池スタックに与えられる排気管21からの輻射熱が十分に小さいと言える。したがって、ECU100は、その電池スタックに対応する温度センサは冷却システム80の異常診断に使用する(使用に適する)と判定する(S17)。
ECU100は、電池スタック611〜614毎に、上述したS13〜S17の処理を実施することで冷却システム80の異常診断への使用/不使用を判定する。そして、ECU100は、その判定結果を、たとえばテーブル(温度センサテーブルと呼ぶ)の形式で管理する。
図4は、異常診断に用いられる温度センサテーブルを説明するための概念図である。図4を参照して、ECU100は、4個の温度センサ(温度センサ621〜624)毎にフラグのオン/オフを管理する。図4に示す例では、No.2〜4と付された3個の温度センサ(温度センサ622〜624)については、フラグがオフされている。これは、温度センサ622〜624が冷却システム80の異常診断に使用可能であることを意味する。一方、残る1個のNo.1と付された温度センサ(温度センサ621)については、フラグがオフされている。これは、温度センサ621は冷却システム80の異常診断に使用不可(使用しない)ことを意味する。
このように、電池パック毎に温度上昇量ΔT1と温度上昇量ΔT2とを比較することで、各電池パック(および対応する温度センサ)が排気管21からの輻射熱の影響を受けているかどうかが判定できる。排気管21からの輻射熱の影響を受けている温度センサについては冷却システム80の異常診断には使用せず、輻射熱の影響が小さい温度センサを用いて冷却システム80の異常の有無を診断する。これにより、冷却システム80の異常の有無の診断精度を向上させることができる。
<異常診断フロー>
図5は、本実施の形態における異常診断処理を示すフローチャートである。図4を参照して、S21において、ECU100は、冷却システム80が動作中であるかどうかを判定する。冷却システム80が停止している場合(S21においてNO)には、ECU100は、処理をメインルーチンに戻す。
冷却システム80が動作中である場合(S21においてYES)、ECU100は、S22に処理を進める。S22の処理はS13の処理(図3参照)と同様である。すなわち、ECU100は、電池スタック611〜614の各々について、その電池スタックを流れる充放電電流IBと内部抵抗Rとから、その電池スタックの所定期間内での温度上昇量ΔT1を算出する。
S23において、ECU100は、温度センサの選択処理の結果に基づき、温度センサ621〜624のなかから、いずれか1つの温度センサを選択する。図4に示した例では、予め決められた優先順位に従って温度センサ622〜624(温度センサNo.2〜4)のうちの1つが選択される。たとえば、排気管21に最も近い温度センサ622を優先的に選択してもよいし、逆に、排気管21から最も遠い温度センサ624を優先的に選択してもよい。選択する温度センサの個数は2以上であってもよい。
S24において、ECU100は、S23にて選択した温度センサから、その温度センサに対応する電池スタックの所定期間内での温度上昇量ΔT3を取得する。
S25において、ECU100は、S22にて算出した温度上昇量ΔT1と、S24にて取得した温度上昇量ΔT3とを比較し、温度上昇量ΔT1が温度上昇量ΔT3未満であるかどうかを判定する。
温度上昇量ΔT1が温度上昇量ΔT3未満である場合、言い換えると、温度上昇量ΔT3が温度上昇量ΔT1以上である場合(S25においてYES)、温度上昇量ΔT3が増大が、電池スタックが排気管21からの輻射熱の影響に由来するものである可能性がある。そのため、ECU100は、S23にて選択された温度センサにより検出される電池スタックの温度TBが第1基準温度よりも高いかどうかを判定する(S26)。また、ECU100は、冷媒温度センサ81により検出される、電池パック60に設けられた冷媒流路の出入口(電池パック60の直ぐ上流側または下流側)における冷媒温度Tcが第2基準温度未満であるかどうかを判定する(S27)。
電池スタックの温度TBが第1基準温度よりも高く、かつ、冷媒温度Tcが第2基準温度未満である場合(S26においてYESかつS27においてYES)、十分に低い冷媒温度Tcで電池スタックを冷却しているにも拘わらず電池スタックの温度TBが上昇している。したがって、ECU100は、冷却システム80は異常であると診断する(S28)。
温度上昇量ΔT1が温度上昇量ΔT3未満である場合(S25においてNO)、ECU100は、温度上昇量ΔT3の増大が起きておらず、冷却システム80は正常であると診断する(S29)。また、ECU100は、電池スタックの温度TBが第1基準温度以下である場合(S26においてNO)または冷媒温度Tcが第2基準温度以上である場合(S27においてNO)にも、ECU100は、「電池パック60を冷却しているにも拘わらず電池スタックの温度が低下しない状況」は起こっていないとして、冷却システム80は正常であると診断する(S29)。
以上のように、本実施の形態においては、冷却システム80の異常診断の実行に先立ち、4個の温度センサ621〜624のなかから異常診断に使用する温度センサを絞り込む。詳細には、排気管21からの輻射熱の影響をできるだけ受けていない温度センサを選択する。これにより、電池パックの温度(電池スタックの温度)が上昇するか十分に低下しない場合に、その原因の切り分けが可能となる。つまり、電池パックの温度上昇の原因が、電池パックが排気管21からの輻射熱を受けているためであるのか、冷却システム80による電池パック60の冷却効果が実際に得られていないためであるのかを区別することができる。したがって、本実施の形態によれば、冷却システム80による冷却効果が得られているにも拘わらず冷却システム80が故障していると誤診断してしまう可能性を低減し、冷却システム80の異常診断精度を向上させることができる。
なお、図3に示した温度センサの選択処理を事前の適合評価試験で実施し、排気管21からの輻射熱の影響を受ける温度センサを予め選択(特定)しておいてもよい。
1 車両、10 エンジン、20 排気システム、21 排気管、211 触媒装置、212 フィルタ、213 マフラー、31,32 モータジェネレータ、33 動力分割装置、34 駆動輪、40 PCU、51 SMR、52 充電リレー、60 電池パック、61 組電池、611〜614 電池スタック、62 電池センサ群、621〜624 温度センサ、71 充電器、72 充電インレット、80 冷却システム、81 冷媒温度センサ、9 充電ケーブル、91 充電コネクタ、100 ECU、101 プロセッサ、102 メモリ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンからの排気ガスを排出する排気管と、
    前記排気管の近傍に配置された電池パックと、
    前記電池パックを冷却する冷却装置と、
    前記電池パックの温度を検出する複数の温度センサと、
    前記冷却装置の異常の有無を診断する診断装置とを備え、
    前記診断装置は、
    前記エンジンの運転中かつ前記冷却装置の非動作中に、前記電池パックを流れる電流および前記電池パックの内部抵抗から前記電池パックの所定期間内での温度上昇量を示す第1の値を推定し、前記複数の温度センサの各々から前記電池パックの前記所定期間内での温度上昇量を示す第2の値を取得し、前記複数の温度センサのなかから前記第2の値が前記第1の値よりも小さい温度センサを選択し、
    前記冷却装置の動作中に、選択した温度センサの検出結果に基づいて前記冷却装置の異常の有無を診断する、ハイブリッド車両。
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