JP2021109326A - 画像形成装置、画像形成処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】PDLデータに基づいて、課金対象の消耗品の使用量に応じた課金額を取得する。【解決手段】画像形成装置は、画像形成時に課金対象の消耗品を出力する処理対象のオブジェクトを含むPDLデータを解析する解析手段と、前記解析されたPDLデータに基づいて、前記消耗品の出力先と、課金のためのカウントが必要な消耗品のカウント方法とが紐づく補足情報を含む中間データを生成する第一の生成手段と、前記中間データから読み出した前記補足情報を基に、前記消耗品の出力に対する課金カウント方法を決定すると共に、前記中間データからラスタ画像を生成する第二の生成手段と、前記生成したラスタ画像の画像形成時に、前記決定したカウント方法に応じ前記消耗品の出力をカウントして得たカウント値に基づいた課金額を取得する取得手段と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成で使用される消耗品の使用量を取得する技術に関する。
近年、画像形成装置では、従来のプロセスカラー(例えば、CMYK)を用いた印刷物と比べて付加価値が高い印刷物の出力及び提供が求められ、様々な特色表現を用いた高色域化や、高品位な加飾手法(以下、特色・加飾方法と称す)が実現されてきている。
スポットカラーを、プロセスカラーのトナーを用いて画像形成する技術や、金・銀・クリアトナー等による印刷物への特色・加飾方法が実現されてきている。また、有色メディアや透明メディアに対する、白色トナー、トナーを接着剤として使用し、用紙上に形成されたトナー箇所へ箔を転写する箔押し印刷の技術等も実現されてきている。
同一の印刷媒体にプロセスカラー及びスポットカラーが混在する成果物を作成するため様々な画像形成装置の構成があり、その構成の一つとして、ニアライン構成と呼ばれるものがある。ニアライン構成では、プロセスカラー機及びスポットカラー機としてそれぞれ別の画像形成装置を有し、各々が担当するカラーを同一の印刷媒体に画像形成させる「追い刷」によって実現している。
これらの画像形成装置では付加価値の高い印刷物を出力するが、事前に詳細な印刷単価を見積る必要がある。特許文献1には、印刷データ各ページに含まれるクリアトナー版の有無に応じて、クリア版の課金カウントを実行する技術が開示されている。
特開2015−84085号公報
しかしながら、特許文献1では、クリアトナー版の有無に応じて課金カウントを実行することから、印刷で用いられるクリアトナーの使用量に応じた課金額を正確に算出(取得)することができなかった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、PDLデータに基づいて、課金対象の消耗品の使用量に応じた課金額を取得する技術を提供する。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、画像形成時に課金対象の消耗品を出力する処理対象のオブジェクトを含むPDLデータを解析する解析手段と、前記解析されたPDLデータに基づいて、前記消耗品の出力先と、課金のためのカウントが必要な消耗品のカウント方法とが紐づく補足情報を含む中間データを生成する第一の生成手段と、前記中間データから読み出した前記補足情報を基に、前記消耗品の出力に対する課金カウント方法を決定すると共に、前記中間データからラスタ画像を生成する第二の生成手段と、前記生成したラスタ画像の画像形成時に、前記決定したカウント方法に応じ前記消耗品の出力をカウントして得たカウント値に基づいた課金額を取得する取得手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、PDLデータに基づいて、特色印刷および加飾印刷で使用される消耗品の使用量に応じた課金額を取得することができる。
画像形成装置のハードウェア構成を含む印刷システム例を示す図 画像形成装置のソフトウェア構成例を示す図 印刷するPDLデータ例を示す図 画像形成処理の手順例を示すフローチャート PDLデータ処理の手順例を示すフローチャート ラスタ画像生成処理の手順例を示すフローチャート 課金カウント処理の手順例を示すフローチャート 課金カウント処理の手順例を示すフローチャート 課金カウント処理の手順例を示すフローチャート 課金設定例および中間データ例を示す図 印刷するPDLデータ例を示す図 PDLデータ処理の手順例を示すフローチャート 課金カウント処理の手順例を示すフローチャート 中間データ例および課金設定例を示す図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。また、実施形態で説明されている構成要素の組み合わせのすべてが、課題を解決するための手段に必須のものとは限らず、種々の変形及び変更が可能である。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
<実施形態1>
本実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に適用される印刷システムの構成例を示す図である。本システムでは、画像形成装置200と、各種指示を行うホストコンピュータ(以下、PCと称する)100とがイーサネット(登録商標)などのLAN101を介して接続されている。なお、図1の印刷システムでは、PC100および画像形成装置200をそれぞれ1台有する例を示しているが、これに限定されず、印刷システムはPC100および画像形成装置200をそれぞれ複数台有してもよい。ユーザは、まずPC100上で、印刷するページ情報を示すPDL(Page Description Language)で記述された印刷データ(PDLデータ)を生成し、PC100からLAN101を介して画像形成装置200に送信する。画像形成装置200は、受信したPDLデータに基づき、印刷処理を行う。画像形成装置200は、MFP(Multi Function Printer)であるが、SFP(Single Function Printer)であってもよい。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図1を用いて、画像形成装置200のハードウェア構成例について説明する。画像形成装置200は、画像入力デバイスであるスキャナ部212、画像出力デバイスであるプリンタ部213、画像形成装置200全体の動作制御を司るコントローラ部210、ユーザインターフェース(UI)である操作部211を有する。画像形成装置200は、さらに詳細につき後述する後加工部240を有する。また、画像形成装置200は、PC100からLAN101を介してPDLデータを取得する。
コントローラ部210は、CPU220、ROM221、RAM222、記憶装置223、イメージバスI/F224、操作部I/F225、ネットワークI/F226、システムバス227を有する。コントローラ部210は、さらに、イメージバス230、RIP231、デバイスI/F232、233を有する。
CPU220は、画像形成装置200の全体(各部)を制御するための中央処理部である。RAM222は、CPU220が動作するためのシステムワークメモリとして利用される。また、RAM222は、レンダリング処理を行う際のワーク領域を有し、取得したPDLデータ、画像形成処理のために生成される中間データ、及び、入力された画像データを一時的に格納するためのメモリでもある。ROM221は、例えばブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。記憶装置223は、例えばハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェアおよび取得したPDLデータ等を格納する。
操作部I/F225は、操作部211とコントローラ部210とを接続する。操作部I/F225は、各種メニューや印刷データ情報等を表示するための表示部を有する操作部211に対するインタフェース部であり、操作部211に対して操作画面データを出力する。また、操作部I/F225は、操作部211を介してユーザが入力した情報をCPU220に伝える。ネットワークI/F226は、例えばLANカードなどで実現され、LAN101を介して外部装置(例えばPC100)との間で情報のやり取りを行うためのインタフェースである。これらCPU220、ROM221、RAM222、記憶装置223、操作部I/F225およびネットワークI/F226は、システムバス227に接続されている。
イメージバスI/F224は、システムバス227と画像データを高速で転送するイメージバス230を接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。イメージバス230には、RIP(ラスタイメージプロセッサ)231、デバイスI/F232、233が接続されている。RIP231は、CPU220からの指示に基づき、PDLデータ(ページ記述言語)からCPU220の処理によって生成される中間データ(ディスプレイリスト)を解析してラスタ形式の画像データに展開する。RIP231は、ハードウェア、及び、汎用CPUとその内部で動作するソフトウェアのどちらで実現されてもよい。展開後の画像データは、システムバス227とデバイスI/F233を通してプリンタ部213に送信される、または、イメージバスI/F224を通してRAM222や記憶装置223に送信される。
デバイスI/F232は、スキャナ部212からデータを受信するためのインタフェースである。スキャナ部212は、デバイスI/F232と接続され、読み込んだ用紙からラスタ形式の画像データを生成する。生成後の画像データは、システムバス227とデバイスI/F233を通してプリンタ部213に送信される。または、生成後の画像データは、イメージバスI/F224を通してRAM222や記憶装置223に送信される。
デバイスI/F233は、プリンタ部213にデータを送信するためのインタフェースである。プリンタ部213は、デバイスI/F233と接続され、CPU220の指示によって生成された画像データを給紙部214から給紙したシート(紙)に出力する処理を行う。
プリンタ部213は、画像形成に利用するトナーを保持するトナーボトルやカートリッジを任意に設置可能である、6つのトナーステーション241〜246を有する。トナーボトル等に保持されるトナーのトナー色として、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)などのプロセスカラーや、シルバー、ゴールド、ホワイト、クリアなどの特色(スペシャルカラー)でもよい。トナー色は、これに限定されるものではなく、別色であってもよい。各トナーボトル等には例えばICチップが搭載され、前記ICチップによって各トナーボトル等に保持されるトナーのトナー色を判別及び検知可能である。また、前述のICチップがトナーボトルに搭載されていない場合、ユーザによって予め設定された、各トナーステーション241〜246に設置されるトナーボトル等に保持されるトナーのトナー色が画像形成装置の記憶装置223等に格納可能な構成でもよい。
プリンタ部213は、各トナーステーション241〜246に設置されるトナーボトル等に保持されるトナーを用いて給紙部214から給紙したシート(紙)にCPU220の指示によって生成された画像を出力し、シートを排紙部215に排紙する。排紙部215には、後加工部240が接続されている。後加工部240は、排紙部215から排紙したシートを受け取り、受け取ったシートに対し後加工処理を施す。後加工処理には、箔押し、ニス塗の他に、シートのソートやステイプル等の処理も含まれる。
[画像形成装置のソフトウェア構成]
図2は、画像形成装置200の、ソフトウェア構成例を示した図である。印刷ジョブ制御部201は、CPU220上で動作するソフトウェアであり、印刷に関わるジョブの制御を行い、PDLデータの受信、保存、印刷や、スキャナ部212を用いたコピー実行に関わるハードウェアとソフトウェアを制御する。したがって、図2に示すPDLデータの印刷に関わる各ソフトウェア部は、CPU220上で動作する印刷ジョブ制御部201によって制御される。
トナー情報取得部202は、印刷ジョブ制御部201の指示によりトナーステーション241〜246に設置される各トナーボトル等のトナーに関する情報を、各トナーボトル等に搭載されるICチップから取得する。各トナーボトル等のトナーに関する情報は、例えば、各トナーボトル等のトナーの色情報、各トナーボトルのトナー残量等の情報を含む。トナー情報取得部202は、取得した各トナーボトル等のトナーに関する情報を印刷ジョブ制御部201に通知する。なお、前述のICチップがトナーボトル等に搭載されないが、各トナーボトル等のトナーに関する情報が記憶装置223等に格納される場合、トナー情報取得部202は、記憶装置223等に格納された各トナーボトル等のトナーに関する情報を取得してもよい。
PDLデータ処理部203は、受信したPDLデータを解析する。PDLデータ処理部203は、画像形成時に課金対象の消耗品を出力する処理対象のオブジェクトを含むPDLデータを解析する。PDLデータ処理部203は、受信したPDLデータ207から、ページ情報及びページ情報に含まれる描画オブジェクト情報を取得する取得処理と、取得したページ情報および描画オブジェクト情報を中間データ生成部204に渡す転送処理とを実行する。
ここで、PDLデータについて、図3(a)および図3(b)を用いて説明する。図3(a)は、PDLデータ処理部203が解析する特色とプロセスカラー指定付オブジェクトを含むPDLデータ例を示す図である。図3(b)は、図3(a)を描画するためのPDLデータとその描画コマンド例を示す図である。
図3(a)に示すように、A4用紙301上には、銀箔が指定される矩形302と、プロセスカラーが指定される矩形303と、クリアトナーが指定される三角形304が描画される。図3(b)に示すように、描画コマンド310は、コマンド311、312、313、314、315、316、317を含む。コマンド311は、ドキュメントの用紙サイズを指定するコメント文を含む。コマンド312は、矩形302と矩形303のオブジェクトを描画する描画コマンドである。コマンド312で指定される矩形302、303は、コマンド314、315で指定される位置を原点に描画される。同様に、コマンド313は三角形304を描画する描画コマンドである。コマンド313で指定される三角形304は、コマンド316で指定される位置を原点に描画される。コマンド317には、使用する特色名が記述される。PDLデータ処理部203は、コマンド317のコメント文「%%DocumentCustomColors」と「%%CMYKCustomColor」を参照して、特色指定の有無及び特色名の抽出を行う。図3(b)では、特色名(CustomColors)として、「(White toner)」、「(Silver foil)」、「(Silver toner)」、「(Clear toner)」が用いられていることを記述している。「(Silver foil)」は銀色の箔を示し、「(Silver toner)」は銀色のトナーを示している。従って、画像形成装置200では、「(Silver toner)」はトナーステーション241〜246のいずれかに設置されたトナーボトルに保持される同色のトナーを用い、「(Silver foil)」は後加工部240で箔押しすることを意味する。なお、コマンド317のコメント文「%%DocumentCustomColors」と「%%CMYKCustomColor」の欄が空欄である場合、特色が指定されていないことを意味する。
PDLデータ処理部203は、図3(a)及び図3(b)に示すようなPDLデータから、含まれるオブジェクトに指定される色情報を基に、オブジェクトがプロセスカラーのトナーを使用するのか、あるいは、特色トナー、箔を使用するのかを判定する。このとき、PDLデータ処理部203は、印刷ジョブ制御部201に対しトナー情報の問い合わせを行い、トナー情報取得部202によって取得され印刷ジョブ制御部201に通知されたトナー情報を印刷ジョブ制御部201から取得する。トナー情報で指定される特色名に対応するトナーを保持するトナーボトル等が画像形成装置に設置されていない場合、PDLデータ処理部203は、コマンドで指定されるCMYKの組み合わせを用いたプロセスカラーが指定されるオブジェクトとして処理する。または、ユーザによって予め登録される色管理テーブルが画像形成装置の記憶装置223等に格納されている場合、PDLデータ処理部203は、コマンドではなく、色管理テーブルに設定されたプロセスカラーが指定されるオブジェクトとして処理してもよい。
中間データ生成部204は、PDLデータ処理部203から渡されるページ情報及び描画オブジェクト情報を基に、画像形成処理の過程でラスタ形式の画像データ(以下、ラスタ画像と称す)を生成する際に利用する中間データを生成する生成処理を実行する。中間データ生成部204によって生成された中間データ208は、ラスタ画像生成部205に渡される。
ラスタ画像生成部205は、中間データ生成部204から渡される、画像形成処理に利用する中間データ208を基に、ラスタ画像209を生成する生成処理を実行する。
そして、ラスタ画像生成部205が生成したラスタ画像209は、印刷ジョブ制御部201によってプリンタ部213に転送され、プリンタ部213によって印刷処理される。
本実施形態の印刷システムによる印刷処理について、図4〜図9を用いて説明する。図4〜図9は、PDLデータの印刷処理の一連の手順例を示すフローチャートである。本処理の過程で、課金カウントが実行される。また、本処理は、通常の印刷処理の他にプレビュー表示やRIP完了後の印刷でも実行されうる処理である。RIP完了後の印刷とは、複数ページのジョブをプリントするときに、全てのページのラスタ画像の生成処理が終了してから1ページ目のプリントを開始する機能である。
図4は、主に印刷ジョブ制御部201が実行する処理の手順例を示すフローチャートである。図4に示されるS404は、印刷ジョブ制御部201の指示を受けたPDLデータ処理部203と中間データ生成部204の処理を示している。図4に示されるS405は、ラスタ画像生成部205の処理を示している。また、S404の詳細については、図5に示すフローチャートを用いて説明し、S405の詳細については、図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4〜図9に示すフローチャートの各ステップは、CPU220がROM221に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。また、以降の各図で説明するフローチャートの各ステップも、特に断りが無い限りは、同様にCPU220により実行されるものとする。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該フローチャートにおけるステップであることを意味する。この点、以下のフローチャートの説明においても同様とする。
まず、図4に示すように、S401では、印刷ジョブ制御部201は、PC100からLAN101を通して送信されるPDLデータをネットワークI/F226を介して受信する。S402では、印刷ジョブ制御部201は、受信したPDLデータに対し課金カウントを実行する必要があるかどうかを判定する。この課金カウントは、白黒印刷処理時の課金、カラー印刷処理時の課金とは異なり、金・銀・クリアトナーや銀箔等の特色・加飾方法が実行される場合、課金のために実行されるカウントを示している。例えば、ユーザによって強制的に白黒印刷を行うことが画像形成装置200に予め設定されている場合、その設定情報を基に、画像形成装置200は、白黒(単色)印刷専用機として動作する。また、トナーステーション241〜246に設置されるトナーボトル等の全てに同色トナーが保持されている場合、各トナーボトル等のICチップから取得したトナーに関する情報を基に、画像形成装置200は、白黒(単色)印刷専用機として動作する。このように画像形成装置200が白黒(単色)印刷専用機として動作するように設定されていると、印刷ジョブ制御部201は、PDLデータに対し詳細な課金カウントを実行する必要がないとの判定結果を取得し(S402のNO)、処理をS404に移行する。他方、ユーザによって金・銀・クリアトナーや銀箔等による印刷物への特色・加飾方法を実行させることが画像形成装置200に予め設定されている場合、その設定情報を基に、画像形成装置200は特色印刷機として動作する。また、トナーステーション241〜246に設置されるトナーボトル等に金・銀・クリアトナー等の特色トナーが保持されている場合、各トナーボトル等のICチップから取得したトナーに関する情報を基に、画像形成装置200は特色印刷機として動作する。このように画像形成装置200が特色印刷機として動作するように設定されていると、印刷ジョブ制御部201は、PDLデータに対し詳細な課金カウントを実行する必要があるとの判定結果を取得し(S402のYES)、処理をS403に移行する。
S403では、印刷ジョブ制御部201は、課金カウントを有効化する。具体的には、印刷ジョブ制御部201は、課金カウントを実行することを示すフラグを有効にする。S403の処理によって有効にされたフラグは、後述のS404とS405において、受信したPDLデータからラスタ画像を生成する過程で、課金カウントを実行する必要があるかないかの判定に用いられる。なお、このフラグは、図2の課金設定206に保持される。
S404では、PDLデータ処理部203は、印刷ジョブ制御部201の指示を受け、受信したPDLデータから、ページ情報の取得処理及びページ情報に含まれる描画オブジェクト情報の取得処理を実行する。そして、PDLデータ処理部203は、取得したページ情報及びページ情報に含まれる描画オブジェクト情報を中間データ生成部204に渡す。中間データ生成部204は、受け取った描画オブジェクト情報の中間データを生成する。
ここで、S404におけるPDLデータ処理の詳細について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5は、S404のPDLデータ処理の詳細な手順例を示すフローチャートである。
S510では、PDLデータ処理部203は、課金設定に保持される、課金カウントを実行することを示すフラグをチェックし、課金カウントが有効か否かを判定する。PDLデータ処理部203は、フラグをチェックして課金カウントが有効ではないとの判定結果を得た場合(S510のNO)、処理をS511に移行する。S511およびS511に続く一連の処理であるS512、S513にて、特色や加飾用の課金カウントの対象ではない通常の処理を実行することになる。他方、PDLデータ処理部203は、フラグをチェックして課金カウントが有効であるとの判定結果を得た場合(S510のYES)、処理をS514に移行する。S514およびS514に続く一連の処理であるS515〜S521にて、特色や加飾用の課金カウントの対象となる処理を実行することになる。
特色や加飾用の課金カウントの対象ではない通常の処理において、S511では、PDLデータ処理部203は、PDLデータ207から描画オブジェクトを読み出す処理を行う。PDLデータ処理部203によって読み出された描画オブジェクトは、中間データ生成部204に受け渡される。
S512では、中間データ生成部204は、PDLデータ処理部203が読み出し、PDLデータ処理部203から受け渡された描画オブジェクトを基に、描画オブジェクトの中間データを生成する。生成された中間データは、以降の処理で生成するラスタ画像の座標系に合わせたデータとなる。例えば、受信したPDLデータをA4用紙に印字解像度600dpiで画像形成する場合、ラスタ画像も600dpiの幅と高さである必要があるため、中間データ生成部204は、中間データもラスタ画像の幅と高さに合わせたオブジェクト情報を生成する。
S513では、PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出しを完了したか否かを判定する。PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出しを完了していないとの判定結果を得た場合(S513のNO)、処理をS511に戻す。そして、未処理の描画オブジェクトの読出処理(S511)、中間データの生成処理(S512)、全オブジェクトの読み出し完了判定処理(S513)を実行する。他方、PDLデータ処理部203が、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトを読み出し中間データを生成し終えたとの判定結果を得た場合(S513のYES)、本フローを終了する。すなわち、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトを読み出し中間データを生成し終えるまで、S511からS513の処理は、PDLデータ処理部203および中間データ生成部204によって繰り返し実行される。
他方、特色や加飾用の課金カウントの対象となる処理において、S514では、PDLデータ処理部203は、記憶装置223等から課金設定206を取得する。課金設定206は、ユーザ(デバイス管理者)によって設定される消耗品に応じた課金カウント方法を示す情報である。
ここで、課金設定の詳細について、図10を用いて説明する。図10(a)は、本実施形態における課金設定例を示す図である。課金設定は、ID1001、設定名1002、対象消耗品1003、課金単位1004、単価1005、設定コメント1006を含む。課金設定では、ID1001、設定名1002、対象消耗品1003、課金単位1004、単価1005、設定コメント1006の各項目が紐づけて設定されている。ID1001は、特定の設定を識別するための一意の値である。設定名1002は、ユーザによって設定される任意の設定名であり、ID1001各々に対応して設定される。同様に、設定コメント1006も、ユーザによって設定される任意の文字列であり、設定の補足情報である。対象消耗品1003は、課金設定の対象となる消耗品を識別する情報である。
課金設定の設定名1002、対象消耗品1003、設定コメント1006に関し、各ID1001には次のように設定されている。すなわち、ID1001の1には、「モノクロ」、「Key plate toner」、「プロセスカラー」がそれぞれ設定されている。ID1001の2には、「カラー」、「Cyan toner、Magenta toner、Yellow tonerのいずれか」、「プロセスカラー」がそれぞれ設定されている。ID1001の3には、「クリア・ホワイト」、「Clear toner、White tonerの各々」、「スペシャルカラー」がそれぞれ設定されている。ID1001の4には、「シルバー・ゴールド」、「Gold toner、Silver tonerの各々」、「スペシャルカラー」がそれぞれ設定されている。ID1001の5には、「銀箔」、「Silver foil」、「スペシャルカラー」がそれぞれ設定されている。
課金単位1004と単価1005は、対象消耗品1003の課金カウント方法を示している。課金設定の課金単位1004に関し、各ID1001には次のように設定されている。すなわち、ID1001の1、2には、A4用紙を用いた印刷時のページ単位で、ID1001の3、4には、600dpi印刷時のドット単位で、ID1001の5には、600dpi印刷時の包括面積単位で、課金カウントを行うことが設定されている。
さらに、単価1005は、課金額を示している。課金設定の単価1005に関し各ID1001には次のように設定されている。すなわち、ID1001の1には、「key plate toner」の利用に対し1ページ利用する毎に10(製品の仕向けに対応する通貨コードについては省略する)課金することが設定されている。ID1001の2には、「Cyan toner、Magenta toner、Yellow tonerのいずれか」の利用に対し1ページ利用する毎に50(製品の仕向けに対応する通貨コードについては省略する)課金することが設定されている。ID1001の3には、「Clear toner、White tonerの各々」の利用に対し600dpi、1ドット利用する毎に(4×1.E−6)(製品の仕向けに対応する通貨コードについては省略する)課金することが設定されている。ID1001の4には、「Gold toner、Silver tonerの各々」の利用に対し600dpi、1ドット利用する毎に(1×1.E−5)(製品の仕向けに対応する通貨コードについては省略する)課金することが設定されている。ID1001の5には、「Silver foil」の利用に対し600dpi、包括面積利用する毎に(20×1.E−6)(製品の仕向けに対応する通貨コードについては省略する)課金することが設定されている。すなわち、ID1001の5には、用紙上に箔を転写する箔押し印刷の場合の設定を示しており、銀箔使用を指定される描画オブジェクト全体を囲む矩形領域(バウンディングボックス)の面積を用いることを示している。
S515では、PDLデータ処理部203は、現時点のデバイス構成情報である、トナー情報取得部202で取得されたトナー情報を、印刷ジョブ制御部201から取得する。トナー情報は、トナーステーションに設置されるトナーカートリッジに保持されるトナーに関する情報である。
S516では、PDLデータ処理部203は、S514で取得した課金設定206とS515で取得したトナー情報とから、課金カウント対象になるトナーに対応する色情報とカウント方法を決定する。具体的には、PDLデータ処理部203は、トナー情報取得部202から取得したトナー情報を用いて、PDLデータに含まれる特色指定で指定される色に特色トナーを使用できるかどうかを判定する。PDLデータは、S401で受信したデータである。PDLデータ処理部203は、特色トナーを使用できないとの判定結果を得た場合、プロセスカラーで代替することになり、実際に使用するプロセスカラーのトナーに応じた課金方法をS514で取得した課金設定から決定する。他方、PDLデータ処理部203は、特色トナーを使用できるとの判定結果を得た場合、実際に使用するスペシャルカラーのトナーに応じた課金方法をS514で取得した課金設定から決定する。
S517では、PDLデータ処理部203は、S401で取得したPDLデータ207から描画オブジェクトを読み出す処理を実行する。PDLデータ処理部203によって読み出された描画オブジェクトは、中間データ生成部204に受け渡される。
S518では、中間データ生成部204は、PDLデータ処理部203によって読み出され受け渡された描画オブジェクトから、描画オブジェクトの中間データを生成する。
S519では、中間データ生成部204は、S517で読み出した描画オブジェクトが課金対象のオブジェクトであるかどうかを判定する。すなわち、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が、課金設定206の課金カウント対象の色を含んでいるかどうかを判定する。中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が、課金設定の課金カウント対象の色を含み、S517で読み出した描画オブジェクトが課金対象のオブジェクトであるとの判定結果を得た場合(S519のYES)、処理をS520に移行する。他方、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が課金設定の課金カウント対象の色を含まずS517で読み出した描画オブジェクトが課金対象のオブジェクトではないとの判定結果を得た場合(S519のNO)、処理をS521に移行する。
S520では、中間データ生成部204は、詳細につき後述する中間データ補足情報を生成し、S517で読み出した描画オブジェクトをS518で変換して生成した中間データ208に保存する。すなわち、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定に、課金設定の課金カウント対象の色が含まれていると判定した場合のみ、中間データ208に付与される中間データ補足情報を生成することになる。
S521では、PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出しを完了したか否かを判定する。PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出しを完了していないとの判定結果を得た場合(S521のNO)、処理をS517に戻す。そして、未処理の描画オブジェクトの読出処理(S517)、中間データの生成処理(S518)、課金対象オブジェクトの判定処理(S519)、中間データ補足情報の生成処理(S520)、全オブジェクトの読み出し完了判定処理(S521)を実行する。他方、PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトを読み出し中間データを生成し、中間データ補足情報を生成し終えたとの判定結果を得た場合(S521のYES)、本フローを終了する。すなわち、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトを読み出し中間データや中間データ補足情報を生成し終えるまで、S517からS521の処理は、PDLデータ処理部203および中間データ生成部204によって繰り返し実行される。
図10(b)は、中間データ生成部204によって生成される中間データ補足情報を含む中間データ例を示す図である。中間データ1020は、中間データヘッダ部1021、中間データ補足情報部1022、中間データボディ部1023を含む。中間データヘッダ部1021は、中間データ1020の先頭に置かれる補足データであり、中間データボディ部1023や中間データ補足情報部1022の場所をメモリアドレスやファイルパス形式で保持する。中間データボディ部1023は、中間データ生成部204が生成する中間データ形式に変換後の描画オブジェクトに関する情報を保持する。中間データ補足情報部1022は、中間データ生成部204がS520において生成した補足情報を保持する。中間データ補足情報部1023は、出力先(Output channel)と、出力する色と、出力に対し課金カウントが有効かどうかと、カウント方法とが紐づけられて設定された情報を有する。図10(b)に示す中間データ補足情報部1022では、出力する色、課金カウント設定の有無、カウント方法に関し、各出力先(Output channel)には次に示すように設定されている。すなわち、出力する色に関し、Output channel 1、2、3、4、5、6には、「Key plate」、「Cyan」、「Magenta」、「Yellow」、「Clear」、「Silver」がそれぞれ設定されている。課金カウント設定の有無およびカウント方法に関し、Output channel 1、2、3、4、5、6には、「Counter enable」(カウント有効)が設定されている。カウント方法に関し、Output channel 1〜4には、「page」(ページ単位)、Output channel 5には「dot」(ドット単位)、Output channel 6には「box」(包括面積単位)が設定されている。
以上がS404に示すPDLデータ処理の詳細である。次に、S405において、ラスタ画像生成部205は、印刷ジョブ制御部201の指示を受け、中間データ208からラスタ画像209を生成する。S405におけるラスタ画像生成処理の詳細について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。図6は、S405のラスタ画像生成処理の詳細な手順例を示すフローチャートである。
S630では、ラスタ画像生成部205は、印刷ジョブ制御部201から、ラスタ画像の生成を開始する指示を受け、指定される中間データ1020の中間データヘッダ部1021を読み込む処理を実行する。
次に、S631では、ラスタ画像生成部205は、読み込んだ中間データヘッダ部1021を基に、中間データ1020に中間データ補足情報部1022が含まれているかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に中間データ補足情報部1022が含まれていないとの判定結果を得た場合(S631のNO)、処理をS632に移行する。S632およびS632に続く一連の処理であるS633、S634にて、特色や加飾用の課金カウントの処理を伴わない、ラスタ画像の生成処理を実行する。中間データ1020に中間データ補足情報部1022が含まれていないとして、例えば、中間データヘッダ部1021で中間データ補足情報部1022の場所が指定されていない等が挙げられる。他方、ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に中間データ補足情報部1022が含まれているとの判定結果を得た場合(S631のYES)、処理をS635に移行する。S635およびS635に続く一連の処理であるS636、S637、S638、S639、S640にて、特色や加飾用の課金カウントの処理を伴う、ラスタ画像の生成処理を実行する。
特色や加飾用の課金カウントの対象ではない通常の処理において、S632では、ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に含まれる描画オブジェクトの情報を中間データボディ部1023から読み出す処理を実行する。
S633では、ラスタ画像生成部205は、読み出した描画オブジェクトの情報を基にラスタ画像を生成する。
S634では、ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に含まれる全ての描画オブジェクトを読み出しラスタ画像を生成する処理を実行したかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に含まれる全ての描画オブジェクトを読み出しラスタ画像を生成する処理を実行していないとの判定結果を得た場合(S634のNO)、処理をS632に戻す。そして、未処理の描画オブジェクトの読出処理(S632)、ラスタ画像の生成処理(S633)、全ての描画オブジェクトの読み出し完了判定処理(S634)を実行する。
他方、ラスタ画像生成部205は、全ての描画オブジェクトを処理したとの判定結果を得た場合(S634のYES)、本フローを終了する。すなわち、全ての描画オブジェクトを読み出しラスタ画像を生成し終えるまで、S632からS634の処理は、ラスタ画像生成部205によって繰り返し実行される。このとき、ラスタ画像生成部205は、生成されたラスタ画像をラスタ画像生成結果209に出力する。
他方、特色や加飾用の課金カウントの対象となる処理において、S635では、ラスタ画像生成部205は、中間データヘッダ部1021で指定される中間データ補足情報部1022を読み込む処理を実行する。その後、S636では、ラスタ画像生成部205は、中間データ補足情報部1022に対応する中間データ補足情報と課金設定206とから、各出力先に対する課金カウント方法を決定する。
S637では、ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に含まれる描画オブジェクトの情報を中間データボディ部1023から読み出す処理を実行する。
S638では、ラスタ画像生成部205は、読み出した描画オブジェクトの情報を基にラスタ画像を生成する。ラスタ画像生成部205は、S633と同様、生成したラスタ画像をラスタ画像生成結果209に出力する。このときの出力について、課金対象となる各出力先への出力の有無に基づき、課金設定がある出力先については課金カウントを実行し、図10(c)に示すようなカウント結果をラスタ画像生成結果209に格納する。なお、課金設定がない出力先については課金カウントを実行しない。
S639では、ラスタ画像生成部205は、詳細につき後述する、課金カウント方法に応じた各出力先に対する処理(課金カウント処理)を実行する。
S640では、ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に含まれる全ての描画オブジェクトを読み出しラスタ画像を生成する処理を実行したかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、中間データ1020に含まれる全ての描画オブジェクトを読み出しラスタ画像を生成する処理を実行していないとの判定結果を得た場合(S640のNO)、処理をS637に戻す。そして、未処理の描画オブジェクトの読出処理(S637)、ラスタ画像の生成処理(S638)、課金カウント処理(S639)、全ての描画オブジェクトの読み出し完了判定処理(S640)を実行する。他方、ラスタ画像生成部205は、全ての描画オブジェクトを処理したとの判定結果を得た場合(S640のYES)、本フローを終了する。すなわち、全ての描画オブジェクトを読み出しラスタ画像を生成し課金カウント処理を実行し終えるまで、S637からS640の処理は、ラスタ画像生成部205によって繰り返し実行される。このとき、ラスタ画像生成部205は、生成されたラスタ画像をラスタ画像生成結果209に出力する。
ここで、S639における、課金カウント方法(課金単位)に応じた各出力先に対する処理について、図7、図8、図9を用いて詳細に説明する。なお、課金カウント方法(課金単位)に関し、図10(b)に示すように、出力先であるOutput channel 1〜4では、ページ単位で行うことが設定されているとする。また、課金カウント処理(課金単位)に関し、出力先であるOutput channel 5ではドット単位で、出力先であるOutput channel 6では包括面積単位で行うことが設定されているとする。
図7は、Output channel 1について、図10(b)の中間データ補足情報部1022で指定される課金カウント処理の手順例を示すフローチャートである。図10(b)のOutput channel 1ではページ単位でのカウントとなるため、ラスタ画像で1ドットでも使用するかどうかを判定する。S750では、ラスタ画像生成部205は、Output channel 1に対して課金カウント処理を行う必要があるかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、Output channel 1に対して課金カウント処理を行う必要がないとの判定結果を得た場合(S750のNO)、本フローを終了する。課金カウント処理を行う必要がないとは、例えば、同ページに課金カウント対象の描画オブジェクトが複数あり、課金単位がページ単位であり、詳細につき後述するカウントの無効化が実行された場合等が挙げられる。他方、ラスタ画像生成部205は、Output channel 1に対して課金カウント処理を行う必要があるとの判定結果を得た場合(S750のYES)、処理をS751に移行する。課金カウント処理を行う必要があるとは、例えば、詳細につき後述するS753のカウントの無効化処理が対象のページに対して実行されていない場合等が挙げられる。
S751では、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 1に対して出力があるかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 1に対する出力がないとの判定結果を得た場合(S751のNO)、本フローを終了する。他方、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 1に対する出力があるとの判定結果を得た場合(S751のYES)、処理をS752に移行する。
S752では、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 1に対する出力をカウントする課金カウント処理を実行する。
その後、S753では、ページ単位での利用では、これ以上課金カウント処理を実行する必要がないことから、ラスタ画像生成部205は、Output channel 1のカウントを無効化する。Output channel 1のカウントが無効化されると、本フローを終了する。すなわち、生成したラスタ画像の出力に対し、ページ単位で課金カウントが行われる。
Output channel 2、Output channel 3、Output channel 4である場合の課金カウント方法は、Output channel 1の場合と同様であり、その説明を省略する。
図8は、Output channel 5について、図10(b)の中間データ補足情報部1022で指定される課金カウント処理の手順例を示すフローチャートである。図10(b)のOutput channel 5はドット単位でのカウントとなるため、描画オブジェクト毎にOutput channel 5に出力するドット数をカウントする。S860では、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 5に対して出力があるかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 5に対する出力がないとの判定結果を得た場合(S860のNO)、本フローを終了する。他方、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 5に対する出力があるとの判定結果を得た場合(S860のYES)、処理をS861に移行する。
S861では、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 5への出力ドット数をカウントする課金カウント処理を実行する。課金カウント処理が終わると、本フローを終了する。すなわち、生成したラスタ画像の出力に対し、ドット単位で課金カウントが行われる。
図9は、Output channel 6について、図10(b)の中間データ補足情報部1022で指定される課金カウント処理の手順例を示すフローチャートである。図10(b)のOutput channel 6は、描画オブジェクトの包括面積単位でのカウントとなるため、描画オブジェクト毎にX座標とY座標の最大及び最小を求め、カウンタで保持する値から更新するかどうかを判定していく。なお、描画オブジェクトの包括面積単位を表すために用いられる描画オブジェクト毎のX座標とY座標の最小値及び最大値はそれぞれ、例えば、S637の処理時に取得しカウンタ(不図示)に保持されてもよい。
S970では、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 6に対して出力があるかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 6に対する出力がないとの判定結果を得た場合(S970のNO)、本フローを終了する。他方、ラスタ画像生成部205は、生成したラスタ画像からOutput channel 6に対する出力があるとの判定結果を得た場合(S970のYES)、処理をS971に移行する。
S971では、ラスタ画像生成部205は、描画オブジェクト(以下、オブジェクトともいう)の最小X座標がカウンタで保持する最小X座標より小さいかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最小X座標がカウンタで保持する最小X座標と同じか最小X座標より大きく、カウンタで保持する最小X座標より小さくないとの判定結果を得た場合(S971のNO)、処理をS973に移行する。他方、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最小X座標がカウンタで保持する最小X座標より小さいとの判定結果を得た場合(S971のYES)、処理をS972に移行する。
S972では、ラスタ画像生成部205は、カウンタで保持する最小X座標をオブジェクトの最小X座標に更新する。
S973では、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最小Y座標がカウンタで保持する最小Y座標より小さいかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最小Y座標がカウンタで保持する最小Y座標と同じか最小Y座標より大きく、カウンタで保持する最小Y座標より小さくないとの判定結果を得た場合(S973のNO)、処理をS975に移行する。他方、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最小Y座標がカウンタで保持する最小Y座標より小さいとの判定結果を得た場合(S973のYES)、処理をS974に移行する。
S974では、ラスタ画像生成部205は、カウンタで保持する最小Y座標をオブジェクトの最小Y座標に更新する。
S975では、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最大Y座標がカウンタで保持する最大Y座標より大きいかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最大Y座標がカウンタで保持する最大Y座標と同じか最大Y座標より小さく、カウンタで保持する最大Y座標より大きくないとの判定結果を得た場合(S975のNO)、処理をS977に移行する。他方、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最大Y座標がカウンタで保持する最大Y座標より大きいとの判定結果を得た場合(S975のYES)、処理をS976に移行する。
S976では、ラスタ画像生成部205は、カウンタで保持する最大Y座標をオブジェクトの最大Y座標に更新する。
S977では、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最大X座標がカウンタで保持する最大X座標より大きいかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最大X座標がカウンタで保持する最大X座標と同じか最大X座標より小さく、カウンタで保持する最大X座標より大きくないとの判定結果を得た場合(S977のNO)、処理をS979に移行する。他方、ラスタ画像生成部205は、オブジェクトの最大X座標がカウンタで保持する最大X座標より大きいとの判定結果を得た場合(S977のYES)、処理をS978に移行する。
S978では、ラスタ画像生成部205は、カウンタで保持する最大X座標をオブジェクトの最大X座標に更新する。
S979では、ラスタ画像生成部205は、カウンタで保持するX座標とY座標の最小値及び最大値に基づき包括面積を導出して取得する。この処理が終わると、本フローは終了する。すなわち、生成したラスタ画像の出力に対し、包括面積単位で課金カウントが行われる。
以上がS639についての詳細であり、図3(a)および図3(b)に示すPDLデータの場合、カウント値1032は図10(c)のようになる。図3(a)では、A4用紙301上に、銀箔が指定される矩形302と、プロセスカラーを表現するCMYK色トナーが指定される矩形303と、クリアトナーが指定される三角形304が描画される。「key plate toner」を使用する描画オブジェクトは無いため、出力チャネル1031の1に対応するカウント値1032は0となる。他のプロセスカラートナーについては、矩形オブジェクト303の描画で使用するため、出力チャネル1031の2、3、4に対応するカウント値1032はいずれも1となる。「Clear toner」についてはクリアトナーが指定される三角形304で使用する。そのため、出力チャネル1031の5に対応するカウント値1032は、ラスタ画像生成結果から600dpiのA4ラスタ画像のうち2776389ドットに該トナーが使用されることを示している。「Silver foil」については銀箔が指定される矩形302で使用するため、出力チャネル1231の6に対応するカウント値1032は、600dpiのA4ラスタ画像における包括矩形面積が625万ドットであることを示している。
最後に、S406では、印刷ジョブ制御部201は、S639の処理で得た、図10(c)の各々の出力チャネル1031のカウント値1032に、単価1005をかけた課金計算式1045を用いた計算で得た数値を課金額1055として導出して取得する。以上のカウント値と図10(a)に示す単価から各消耗品の課金額と、その合計額は図10(d)に示す通りとなる。図10(d)では、設定名1042、対象消耗品1043、課金計算式1044、課金額1045は、各ID1041にて次のように設定される。すなわち、ID1041の1では、設定名1042が「モノクロ」、対象消耗品1043が「Key plate toner」、課金計算式1045が「0×10」に設定されることから、課金額1055は「0」に設定される。ID1041の2では、設定名1042が「カラー」、対象消耗品1043が「Cyan toner、Magenta toner、Yellow toner」、課金計算式1045が「1×50」に設定される。この設定から、課金額1055は「50」に設定される。ID1041の3では、設定名1042が「クリア・ホワイト」、対象消耗品1043が「Clear toner、White toner」、課金計算式1045が「(4×1.E−6)×2776389」に設定される。この設定から、課金額1055は「11」に設定される。ID1041の4では、設定名1042が「シルバー・ゴールド」、対象消耗品1043が「Gold toner、Silver toner」、課金計算式1045が「(1×1.E−5)×0」に設定されることから、課金額1055は「0」に設定される。ID1041の5では、設定名1042が「銀箔」であり、対象消耗品1043が「Silver foil」、課金計算式1045が「(20×1.E−6)×6250000」に設定されることから、課金額1055は「125」に設定される。
よって、ID1041の1から5の課金額1055の合計値として、186が導出されることになる。
以上、説明した通り、本実施形態によれば、使用する消耗品に応じた課金額を導出し取得するとともに、実際の印刷処理とそれによる消耗品の消費を伴うことなく正確な課金額の見積もりが可能となる。
<実施形態2>
実施形態1では、プロセスカラー以外のカウント処理において、ラスタ画像生成処理で発生する全ての出力に対し、課金対象となる出力の有無から課金カウントを実施している。本実施形態では、必要な描画オブジェクト、あるいは、領域のみに対して課金カウントを実行する。具体的には、中間データ生成部204が課金カウント処理を行う必要があるとする領域を絞り込むための情報を中間データ補足情報に追加し、ラスタ画像生成部205は必要な領域のみ課金カウント処理を行う。
以降、本実施形態について図面を用いて説明する。印刷システムの構成、画像形成装置におけるハードウェア構成、ソフトウェア構成は、実施形態1と同様であり、その説明を省略する。
図11(a)は、本実施形態のPDLデータ処理部203が解析する特色とプロセスカラー指定付オブジェクトを含むPDLデータ例を示す図である。図11(b)は、図11(a)を描画するためのPDLデータとその描画コマンド例を示す図である。
図11(a)に示すように、A4用紙1101上には、銀箔が指定される矩形1102とプロセスカラーが指定される矩形1103とが描画される。図11(b)に示すように、描画コマンド1110は、コマンド1111、1112、1113、1114、1115を含む。コマンド1111は、ドキュメントの用紙サイズを指定するコメント文を含む。コマンド1112は、矩形1102と矩形1103のオブジェクトを描画する描画コマンドである。コマンド1112で指定される矩形1102、1103は、コマンド1113、1114で指定される位置を原点に描画される。図3(a)と異なり、図11(a)では矩形1102と矩形1103の描画領域は重ならない。コマンド1115には、使用する特色名が記述される。PDLデータ処理部203は、コマンド1115のコメント文「%%DocumentCustomColors」と「%%CMYKCustomColor」を参照して、特色指定の有無及び特色名の抽出を行う。図11(b)では、特色名(CustomColors)として、「(White toner)」、「(Silver foil)」、「(Silver toner)」、「(Clear toner)」が用いられていることを記述している。「(Silver foil)」は銀色の箔を示し、「(Silver toner)」は銀色のトナーを示している。従って、画像形成装置200では、「(Silver toner)」はトナーステーション241〜246のいずれかに設置されたトナーボトルに保持される同色のトナーを用い、「(Silver foil)」は後加工部240で箔押しすることを意味する。
PDLデータ処理部203は、図11(a)及び図11(b)に示すようなPDLデータから、含まれるオブジェクトに指定される色情報を基に、オブジェクトがプロセスカラーのトナーを使用するのか、あるいは、特色トナー、箔を使用するのかを判定する。このとき、PDLデータ処理部203は、印刷ジョブ制御部201に対しトナー情報の問い合わせを行い、トナー情報取得部202によって取得され印刷ジョブ制御部201に通知されたトナー情報を印刷ジョブ制御部201から取得する。トナー情報で指定される特色名に対応するトナーを保持するトナーボトル等が画像形成装置に設置されていない場合、PDLデータ処理部203は、コマンドで指定されるCMYKの組み合わせを用いたプロセスカラーが指定されるオブジェクトとして処理する。または、ユーザによって予め登録される色管理テーブルが画像形成装置の記憶装置223等に格納されている場合、PDLデータ処理部203は、コマンドではなく、色管理テーブルに設定されたプロセスカラーが指定されるオブジェクトとして処理してもよい。
図12及び図13は、本実施形態における図11(a)及び図11(b)のPDLデータの印刷処理の一連の手順例を示すフローチャートである。本処理の過程で、課金カウントが実行される。印刷ジョブ制御部201としての処理は、実施形態1の図4と同様である。したがって、差分のあるS404の印刷ジョブ制御部201の指示を受けたPDLデータ処理部203と中間データ生成部204の処理を図12に、S405のラスタ画像生成部205の処理を図13に示し、以降、その詳細を説明する。
図12に示す、PDLデータ処理部203と中間データ生成部204の処理のうち、S1201からS1209(中間データ生成処理)までの処理は、実施形態1のS510からS518の処理と同様の処理であり、その説明を省略する。
S1210では、中間データ生成部204は、S1208で読み出した描画オブジェクトが課金対象のオブジェクトであるかどうかを判定する。すなわち、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が、課金設定206の課金カウント対象の色を含んでいるかどうかを判定する。中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が、課金設定の課金カウント対象の色を含み、処理対象の描画オブジェクトが課金対象のオブジェクトであるとの判定結果を得た場合(S1210のYES)、処理をS1212に移行する。他方、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が、課金設定の課金カウント対象の色に含まれず、処理対象の描画オブジェクトが課金対象のオブジェクトではないとの判定結果を得た場合(S1210のNO)、処理をS1211に移行する。すなわち、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに対する色指定が、課金対象となる色を含むと判定した場合(S1210のYES)のみ、S1212以降の処理を実行する。
S1211では、PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出しを完了したか否かを判定する。PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出しを完了していないとの判定結果を得た場合(S1211のNO)、処理をS1208に戻す。そして、未処理の描画オブジェクトの読出処理(S1208)、中間データの生成処理(S1209)、課金対象オブジェクトの判定処理(S1210)を実行する。さらに、詳細につき後述するS1212からS1216の処理を必要に応じて実行し、全オブジェクトの読み出し完了判定処理(S1211)を実行する。他方、PDLデータ処理部203は、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトの読み出し中間データを生成し終えたとの判定結果を得た場合(S1211のYES)、本フローを終了する。すなわち、PDLデータに含まれる全ての描画オブジェクトを読み出し中間データを生成し終えるまで、S1208からS1211の処理は、PDLデータ処理部203及び中間データ生成部204によって繰り返し実行される。
S1212では、中間データ生成部204は、対象のオブジェクトがドット単位で課金するオブジェクト(ドット単位のオブジェクト)であるかどうか、すなわち、課金対象となる色の課金方法がドット単位であるかどうかを判定する。中間データ生成部204は、課金対象となる色の課金方法(カウント方法)がドット単位であるとの判定結果を得た場合(S1212のYES)、処理をS1213に移行する。他方、中間データ生成部204は、課金対象となる色の課金方法(カウント方法)がドット単位ではないとの判定結果を得た場合(S1212のNO)、処理をS1217に移行する。
S1213では、中間データ生成部204は、S1209で生成した描画オブジェクトの中間データを基に、描画オブジェクトを包括するX座標とY座標の最大値及び最小値を求めて取得する。
S1214では、中間データ生成部204は、描画領域情報を更新する必要があるかどうかを判定する。中間データ生成部204は、S1213で求めたX座標とY座標の最大値及び最小値がこれまでに求めたX座標とY座標の最大値及び最小値を超えると、描画領域情報を更新する必要ありと判定し(S1214のYES)、処理をS1215に移行する。なお、これまでに求めたX座標とY座標の最大値及び最小値は、カウンタ(不図示)に保持されるとする。中間データ生成部204は、S1213で求めたX座標とY座標の最大値及び最小値が、これまでに求めたX座標とY座標の最大値及び最小値を超えないと、描画領域情報を更新する必要なしと判定し(S1214のNO)、処理をS1211に移行する。
次に、S1215では、中間データ生成部204は、S1213で求めたX座標とY座標の最大値及び最小値が、これまでに求めたX座標とY座標の最大値及び最小値を超えるため、X座標とY座標の最大値及び最小値を、S1213で求めた値に更新する。
S1216では、中間データ生成部204は、S1215の更新結果である、更新後のX座標とY座標の最大値及び最小値を含む中間データ補足情報を生成する。これにより、ラスタ画像生成部205は、中間データのうち、課金カウントが必要な領域を絞り込むことができる。なお、ラスタ画像生成部205は、課金方法がドット単位でも面積単位でもない場合、ページ単位として中間データ補足情報を生成する。
S1217では、中間データ生成部204は、対象のオブジェクトが面積単位で課金するオブジェクト(面積単位のオブジェクト)であるかどうか、すなわち、課金対象となる色の課金方法が面積単位であるかどうかを判定する。中間データ生成部204は、課金対象となる色の課金方法が面積単位ではないとの判定結果を得た場合(S1217のNO)、処理をS1214に移行する。中間データ生成部204は、S1214にて更新が必要かどうかを判定し、更新が必要であるとの判定結果を得ると(S1214のYES)、S1215にて描画領域情報を更新し、S1216にて中間データ補足情報を生成する。他方、中間データ生成部204は、課金対象となる色の課金方法が面積単位であるとの判定結果を得た場合(S1217のYES)、処理をS1218に移行する。
S1218では、中間データ生成部204は、S1213と同様、S1209で生成した描画オブジェクトの中間データを基に、描画オブジェクトを包括するX座標とY座標の最大値及び最小値を求めて取得する。面積単位の課金方法では、描画オブジェクトを包括するX座標とY座標の最大値及び最小値がわかれば面積を算出して取得できるので、例えば図9のフローチャートに示すようなラスタ画像生成部205での処理は不要になる。
しかしながら、描画オブジェクトに合成(マスク)やクリップ(くり抜き)指定が含まれている場合、指定処理を実行した最終結果を生成しない限り、正確な描画オブジェクトを包括するX座標とY座標の最大値および最小値がわからない。そのため、S1219では、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに合成、クリップ指定があるかどうかを判定する。中間データ生成部204は、描画オブジェクトに合成、クリップ指定がないとの判定結果を得た場合(S1219のNO)、処理をS1214に移行する。他方、中間データ生成部204は、描画オブジェクトに合成、クリップ指定があるとの判定結果を得た場合(S1219のYES)、処理をS1220に移行する。
S1220では、中間データ生成部204は、中間データ補足情報から、合成、クリップ指定に対応する描画領域情報を削除する。削除処理終了後、処理がS1216に移行される。なお、描画オブジェクトに合成、クリップ指定がある場合、ラスタ画像生成部205は、図9のS979にて、最終結果である、合成、クリップ指定に対応する描画領域情報を削除した中間データ補足情報に基づく面積を導出して取得する。すなわち、生成したラスタ画像の出力に対し、取得した面積単位で課金カウントが行われる。
図14(a)は、図11(a)及び図11(b)のPDLデータを基に、図10(a)の課金設定で生成した本実施形態における中間データ例を示す図である。中間データ1400は、図10(b)と同様、中間データヘッダ部1401、中間データ補足情報部1402、中間データボディ部1403を含む。
図11(a)及び図11(b)に示すPDLデータである場合、クリアトナーを用いる描画オブジェクトは存在しないため、ラスタ画像生成部205による課金のための処理も不要である。図14(a)では、カウント不要なチャネルについて明示的に示しているが、カウント不要なチャネルについては、このような設定値を生成せず、ラスタ画像生成部205で設定値の有無で処理が有効かどうかを判定することも当然可能である。図11(a)ではプロセスカラーで描画する矩形1102と銀箔で描画する矩形1103が課金対象であるため、プロセスカラーの出力について課金カウントが有効になっている。また、面積単位で課金カウントを行う銀箔の矩形オブジェクト1103については、合成やクリップ指定が含まれていないため、中間データ生成部204で求めた描画オブジェクトを包括するX座標とY座標の最大及び最小値が格納されている。従って、ラスタ画像生成部205は、面積単位の課金カウントが有効であるが、予め面積算出に必要な情報も取得できるので、図9に示すような座標算出を行わずに済む。
以上が本実施形態における中間データ、及び、中間データ補足情報の生成フローについての説明である。以降に、図13を用いて、ラスタ画像生成部による課金カウントのフローについて説明する。ラスタ画像生成部205の処理は、図6の処理のうち、本実施形態における中間データ補足情報を用いたドット単位、面積単位の場合の課金カウント処理以外は、実施形態1と同様の処理となる。
図13は、ドット単位で課金カウント処理の手順例を示すフローチャートである。初めにS1330では、ラスタ画像生成部205は、各ドットを出力する過程で、出力したドット(以下、出力ドットと称す)が課金対象の領域であるかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、出力ドットが課金対象の領域ではないとの判定結果を得た場合(S1330のNO)、カウント処理を行わずに本フローを終了する。他方、ラスタ画像生成部205は、出力ドットが課金対象の領域であるとの判定結果を得た場合(S1330のYES)、処理をS1331に移行する。
S1331では、ラスタ画像生成部205は、対象出力チャネルに出力があるかどうかを判定する。ラスタ画像生成部205は、対象出力チャネルに出力がないとの判定結果を得た場合(S1331のNO)、カウント処理を行わずに本フローを終了する。他方、ラスタ画像生成部205は、対象出力チャネルに出力があるとの判定結果を得た場合(S1331のYES)、処理をS1332に移行する。
S1332では、ラスタ画像生成部205は、出力ドット数をカウントする処理を実行する。出力ドット数のカウントが終わると、本フローを終了する。
上述の一連の処理を実行することにより、該領域の出力有無をカウントしていくことになる。
本実施形態における処理により、処理対象が図11(a)及び図11(b)に示すPDLデータである場合、カウント値1432は、図14(b)のようになる。すなわち、出力チャネル1431の「1」ではカウント値1432が「0」となる。出力チャネル1431の「2」、「3」、「4」ではカウント値1432が「1」となり、出力チャネル1431の「5」ではカウント値1432が「0」となり、出力チャンネル1431の「6」ではカウント値1432が「6250000」となる。
印刷ジョブ制御部201は、S406では、図14(b)に示すカウント値1432の各々に、図10(a)に示す単価1005をかけた課金計算式1445を用いた計算で得た数値を課金額1455として導出して取得する。以上のカウント値と図10(a)に示す単価から各消耗品の課金額と、その合計額は図14(c)に示す通りとなる。図14(c)では、設定名1442、対象消耗品1443、課金計算式1445、課金額1445は、各ID1441にて次のように設定される。すなわち、ID1441の1では、設定名1442が「モノクロ」、対象消耗品1443が「Key plate toner」、課金計算式1445が「0×10」に設定されることから、計算結果の「0」が課金額1455に設定される。ID1441の2では、設定名1442が「カラー」、対象消耗品1443が「Cyan toner、Magenta toner、Yellow toner」、課金計算式1445が「1×50」に設定される。この設定から、計算結果の「50」が課金額1455に設定される。ID1041の3では、設定名1442が「クリア・ホワイト」、対象消耗品1443が「Clear toner、White toner」、課金計算式1445が「(4×1.E−6)×0」に設定される。この設定から、計算結果の「0」が課金額1455に設定される。ID1441の4では、設定名1442が「シルバー・ゴールド」、対象消耗品1443が「Gold toner、Silver toner」、課金計算式1445が「(1×1.E−5)×0」に設定される。この設定から、計算結果の「0」が課金額1455に設定される。ID1441の5では、設定名1442が「銀箔」であり、対象消耗品1443が「Silver foil」、課金計算式1445が「(20×1.E−6)×6250000」に設定されることから、計算結果の「125」が課金額1455に設定される。
よって、ID1441の1から5の課金額1455の合計値として、175が導出されることになる。
以上、説明した通り、本実施形態によれば、実際の印刷処理を伴わない、消耗品の使用量に応じた課金額の導出が必要な描画オブジェクト、あるいは、領域のみに課金カウントを実行することができる。例えば、企業ロゴ等、生成したラスタ画像において、その一部では課金対象となる消耗品を使用するが、残りの部分では課金対象とならない消耗品を使用する場合、次のような効果を得ることができる。すなわち、課金対象部分への出力に対してのみ処理を行うことから、課金対象ではない部分を含む全体への出力に対して処理を行う場合と比べて、生産性に及ぼす影響を抑えることができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
200 画像形成装置
203 PDLデータ処理部
204 中間データ生成部
205 ラスタ画像生成部

Claims (10)

  1. 画像形成時に課金対象の消耗品を出力する処理対象のオブジェクトを含むPDLデータを解析する解析手段と、
    前記解析されたPDLデータに基づいて、前記消耗品の出力先と、課金のためのカウントが必要な消耗品のカウント方法に関する設定情報とが紐づく補足情報を含む中間データを生成する第一の生成手段と、
    前記中間データから読み出した前記補足情報を基に、前記消耗品の出力に対するカウント方法を決定すると共に、前記中間データからラスタ画像を生成する第二の生成手段と、
    前記生成したラスタ画像の画像形成時に、前記決定したカウント方法に応じ前記消耗品の出力をカウントして得たカウント値に基づいた課金額を取得する取得手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記PDLデータに対し課金のためのカウントを行う場合に、前記第一の生成手段は、前記補足情報を含む前記中間データを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一の生成手段は、前記解析されたPDLデータと、前記画像形成時に使用される消耗品が課金対象であるかを含む課金設定とに基づいて前記補足情報を含む前記中間データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記課金設定は、予め決定されている、またはユーザからの指示を受けて決定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記消耗品として、プロセスカラーを表現するCMYK色トナーと、特色を示すスポットカラーを表現する特色トナーと、後加工処理で加飾を示すスポットカラーを表現する箔とを有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記設定情報は、
    前記解析されたPDLデータに基づき生成された、
    前記特色を示すスポットカラーが指定された描画オブジェクトと、
    前記加飾を示すスポットカラーが指定された描画オブジェクトと、
    前記プロセスカラーが指定された描画オブジェクトと、
    の各々に対し、
    異なるカウント方法を指定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記設定情報は、前記消耗品の出力を、ページ単位、ドット単位、又は前記オブジェクトを包括する包括面積単位で、カウントするカウント方法を有する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第一の生成手段は、前記第二の生成手段によってカウントされる領域に対応する補足情報を含む前記中間データを生成する
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. コンピュータに、請求項1から8の何れか一項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  10. 画像形成時に課金対象の消耗品を出力する処理対象のオブジェクトを含むPDLデータを解析する解析ステップと、
    前記解析されたPDLデータに基づいて、前記消耗品の出力先と、課金のためのカウントが必要な消耗品のカウント方法とが紐づく補足情報を含む中間データを生成する第一の生成ステップと、
    前記中間データから読み出した前記補足情報を基に、前記消耗品の出力に対する課金カウント方法を決定すると共に、前記中間データからラスタ画像を生成する第二の生成ステップと、
    前記生成したラスタ画像の画像形成時に、前記決定したカウント方法に応じ前記消耗品の出力をカウントして得たカウント値に基づいた課金額を取得する取得ステップと
    を有する、ことを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023140315A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 株式会社ミマキエンジニアリング 画像処理装置及び画像処理方法

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