JP2021109129A - ボイラ給水システム - Google Patents

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優也 稲富
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Abstract

【課題】スケール成分を除去した上で、適量のNaを残存させることができ、スケール防止剤や防食剤等の薬品の添加を必要とすることなく、或いはこれらの薬品の添加量を大幅に低減した上でボイラ給水として用いることができるボイラ給水システムを提供する。【解決手段】原水の一部を第3RO膜装置3で処理し、第3透過水を給水タンク5に送給する。原水の残部を第1RO膜装置1,第2RO膜装置2で順次処理し、第2RO膜装置2の第2濃縮水を給水タンク5に送給する。第3透過水と第2濃縮水の混合で適量のNaを含有するボイラ給水を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、原水を脱塩処理することによりボイラ給水を製造してボイラに供給するボイラ給水システムに関するものである。
通常のボイラ給水システムでは、市水、地下水、工業用水などの原水から、水処理装置によって硬度成分、酸素などを除去してボイラ給水を製造し、このボイラ給水に、脱酸素剤、スケール防止剤、清缶剤などのボイラ処理剤を注入した後、ボイラに供給する。
原水から不純物を除去する水処理装置としては、原水を軟化処理(硬度成分の除去)して軟水とする軟化器、ナノ濾過(NF)膜や逆浸透(RO)膜のような濾過膜を使用して、原水や軟水を脱塩処理する脱塩装置、軟水や脱塩水の脱酸素処理を行う脱酸素装置がある。
例えば、特許文献1には、軟化処理水をNF膜で脱塩処理した後、脱塩水を脱気処理して溶存酸素を除去することが記載されている。また、特許文献2には、RO膜で脱塩処理した後、脱酸素処理することが記載されている。特許文献3には、RO膜装置と軟化器を並列配置してそれぞれ原水の処理を行い、これらの処理水を混合してボイラ給水とすることが記載されている。
特開2005−288219号公報 特開平8−99086号公報 特開2017−74550号公報
ボイラ給水システムにおいては、スケール防止のために、原水中のスケール成分である硬度成分は除去する必要があるが、ボイラの防食のためにはボイラ給水は所定濃度の一価カチオンを含むことが好ましい。しかしながら、RO膜装置やNF膜装置の処理水(透過水、即ち、脱塩水)をボイラ給水とする従来のボイラ給水システムでは、一価カチオンが除去されてしまうため、防食のための薬剤を添加する必要がある。
本発明は、スケール成分を除去した上で、適量の一価カチオンが残存したボイラ給水を製造することができるボイラ給水システムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、RO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である脱塩手段の濃縮水をボイラ給水の少なくとも一部として用いることで、上記課題を解決することをできることを見出した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] RO膜装置、NF膜装置、及び電気脱イオン装置よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が直列に設けられた脱塩手段Aと、RO膜装置、NF膜装置、及び電気脱イオン装置よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が直列に設けられた脱塩手段Bとを有し、該脱塩手段Aの脱塩処理水と、該脱塩手段Bの濃縮水とを混合する混合手段と、該混合手段の混合水をボイラ給水としてボイラに送給する給水手段とを有するボイラ給水システム。
[2] 原水を脱塩処理するRO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である第1脱塩手段と、該第1脱塩手段の第1脱塩処理水を脱塩処理する、RO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である第2脱塩手段とを有し、該第2脱塩手段の第2濃縮水を給水タンクに送給する送水手段と、該給水タンク内の水をボイラに供給する給水手段とを有するボイラ給水システム。
[3] 前記第1脱塩手段がRO膜装置又はNF膜装置である[2]に記載のボイラ給水システム。
[4] 前記第2脱塩手段がRO膜装置又は電気脱イオン装置である[2]又は[3]に記載のボイラ給水システム。
[5] 前記原水の一部を脱塩処理する第3脱塩手段を更に有し、該原水の残部が前記第1脱塩手段で脱塩処理され、該第3脱塩手段の第3脱塩処理水と前記第2脱塩手段の第2濃縮水とが前記給水タンクに送給される[2]ないし[4]のいずれかに記載のボイラ給水システム。
[6] 前記第3脱塩手段がRO膜装置である[5]に記載のボイラ給水システム。
[7] 前記第2脱塩手段の第2脱塩処理水を更に脱塩処理する電気脱イオン装置を有する[2]ないし[6]のいずれかに記載のボイラ給水システム。
[8] 前記第2脱塩処理水を脱塩処理する電気脱イオン装置の濃縮水を前記給水タンクに送給する送水手段を有する[7]に記載のボイラ給水システム。
[9] 前記第1脱塩手段に送給される前記原水を脱気処理する脱気装置、前記第2脱塩手段に送給される第1脱塩処理水を脱気処理する脱気装置、及び前記第2脱塩手段の第2脱塩処理水を脱気処理する脱気装置のいずれかを更に備える[2]ないし[8]のいずれかに記載のボイラ給水システム。
[10] 前記脱気装置が膜脱気装置、真空脱気装置又は窒素脱気装置である[9]に記載のボイラ給水システム。
[11] 前記給水タンクの気相側と前記脱気装置の気相側に窒素を供給する手段を更に有する[9]又は[10]に記載のボイラ給水システム。
ボイラ給水は、ボイラの防食の観点から好ましくは0.8〜1.0mg/L程度の一価カチオンを含有する必要があるが、例えば、本発明のボイラ給水システムにおける第2脱塩手段の第2濃縮水はNaを2〜3mg/L程度含み、pHも11程度であり、しかも第1脱塩手段で原水中のTOC成分やCaやMg等のスケール成分は除去されているため、スケール防止剤や防食剤等の薬品の添加を必要とすることなく、或いはこれらの薬品の添加量を大幅に低減した上でボイラ給水として用いることができる。
ただし、第2脱塩手段の第2濃縮水は一価カチオン濃度が高く、水量が少ないため、別系統の脱塩処理水、例えば、後述の第3脱塩手段の第3脱塩処理水に混合して用いることが好ましい。
なお、原水中のシリカの多くは第1脱塩手段によって除去されるが、第1透過水中のシリカが第2脱塩手段で濃縮されることにより、第2濃縮水中にはある程度の濃度のシリカが存在する。このシリカは防食成分として作用する。
本発明のボイラ給水システムの実施の形態の一例を示す系統図である。 本発明のボイラ給水システムの実施の形態の他の例を示す系統図である。 本発明のボイラ給水システムの実施の形態の別の例を示す系統図である。 本発明のボイラ給水システムの実施の形態の異なる例を示す系統図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、本発明において、脱塩手段がRO膜装置又はNF膜装置の場合、脱塩処理水とは膜透過水をさす。以下において、RO膜装置又はNF膜装置の透過水、電気脱イオン装置の脱塩処理水を単に「処理水」と称す場合がある。
[原水]
本発明が処理対象とする原水としては、市水、地下水、工業用水などが例示される。原水は、精密濾過(MF)膜などによって除濁された後、本発明のボイラ給水システムに供給されることが好ましい。また、必要に応じて更に軟化器で処理した軟水を原水としてもよい。
本発明のボイラ給水システムに供給される原水のNa濃度は通常10〜30mg/L程度である。
[脱塩手段]
本発明において、脱塩手段として用いるRO膜装置、NF膜装置、電気脱イオン装置のうち、RO膜装置のRO膜は、0.75MPaの評価圧力、500mg/LのNaCl溶液を用いた場合の25℃におけるNaClの除去率が約99%であることが好ましい。
なお、NaCl除去率は以下の式で定義される。
Na除去率(%)=(1−透過水Na濃度)/(RO給水Na濃度)×100
RO膜装置では、回収率の調整でNa濃度の濃縮の程度(濃縮倍率)を調整することができる。
NF膜としてはファウリングを抑える材質であれば限定されない。例えば、日東電工(株)製「LES90」や「NTR−729HF」を採用することができる。
電気脱イオン装置としては特に限定されない。例えば、栗田工業(株)製「KCDI−UPz」を用いることができる。
[ボイラ給水]
本発明のボイラ給水システムでは、脱塩手段の運転条件や後述の処理水と濃縮水との混合比の調整で、Na濃度が0.1〜5mg/L、特に0.5〜2mg/L、とりわけ0.8〜1mg/Lで、Ca、Mg等のスケール成分濃度が0.5mg/L以下、SiOが0.1mg/L程度のボイラ給水を製造することが好ましい。
ボイラ給水の水質は、給水タンク内の水の水質を測定し、この結果に基づいて脱塩手段の運転条件や処理水と濃縮水の混合比を調整することにより制御することができる。
[第1態様]
本発明の第1態様に係るボイラ給水システムは、RO膜装置、NF膜装置、及び電気脱イオン装置よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が直列に設けられた脱塩手段Aと、RO膜装置、NF膜装置、及び電気脱イオン装置よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が直列に設けられた脱塩手段Bとを有し、該脱塩手段Aの処理水と該脱塩手段Bの濃縮水とを混合してボイラ給水とするものである。。
脱塩手段の処理水はTOC、Ca、Mg等のスケール成分、Na等のイオンが除去されたものであるが、脱塩手段の濃縮水はこれらが濃縮されたものである。
従って、これらを混合することで、防食に必要な一価カチオンを含むボイラ給水を得ることができ、その場合において、処理水と濃縮水の混合比を調整することで、TOCやスケール成分が少なく、かつ必要量の一価カチオンを含むボイラ給水を得ることができる。
第1態様において、脱塩手段Aと脱塩手段Bとは直列に設けられていてもよく、並列に設けられていてもよい。
脱塩手段Aと脱塩手段Bが並列に設けられている場合は、後述の第2態様のように、脱塩手段Bを第1脱塩手段と第2脱塩手段とで構成し、脱塩手段Aを第3脱塩手段とし、第2脱塩手段の第2濃縮水と第3脱塩手段の第3透過水とを混合してボイラ給水とすることが好ましい。
脱塩手段Aと脱塩手段Bが直列に設けられている場合、脱塩手段Aを前段に脱塩手段Bを後段に設け、脱塩手段Aの処理水と脱塩手段Bの濃縮水とを混合してボイラ給水とすることが好ましい。
いずれの場合も、複数の脱塩装置が直列に設けられる場合、前段側の脱塩装置はRO膜装置又はNF膜装置であることが好ましく、後段側の装置はRO膜装置又は電気脱イオン装置であることが好ましい。
また、いずれの態様においても、後述の通り給水タンク内の水のNa濃度を求め、この値が所定の値となるように脱塩手段Aの処理水と脱塩手段Bの濃縮水の混合比を調整するようにすることが好ましい。
[第2態様]
本発明の第2態様に係るボイラ給水システムは、原水を脱塩処理するRO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である第1脱塩手段と、該第1脱塩手段の第1処理水を脱塩処理する、RO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である第2脱塩手段とを有し、該第2脱塩手段の第2濃縮水を給水タンクに送給する送水手段と、該給水タンク内の水をボイラに供給する給水手段とを有するものである。
第2態様のボイラ給水システムでは、更に第3脱塩手段を設け、原水の一部を第3脱塩手段で脱塩処理し、原水の残部を第1脱塩手段及び第2脱塩手段で順次処理し、第3脱塩手段の第3処理水と第2脱塩手段の第2濃縮水とを混合してボイラ給水としてもよい。
以下、本発明のボイラ給水システムの実施の形態の一例を示す図1〜4を参照して本発明のボイラ給水システムをより具体的に説明するが、本発明のボイラ給水システムは、何ら図1〜4に示すものに限定されるものではない。
図1は本発明のボイラ給水システムの一例を示す系統図であり、原水が加圧ポンプ(図示略)で加圧されて配管11から第1RO膜装置1に供給され、第1透過水と第1濃縮水とに膜分離される。第1透過水は脱気装置4で脱気処理された後、配管12により第2RO膜装置2に供給され、第2透過水と第2濃縮水とに膜分離される。第2透過水は、配管13から電気脱イオン装置6に送水され、更に脱塩処理されて純水となる。第1濃縮水の一部は系外に排出され、残部は原水側へ返送される。第2濃縮水は、全量が配管14から給水タンク5へ送水される。
前記配管11から分岐した配管16を介して原水の一部が第3RO膜装置13に送水される。第3RO膜装置13の第3透過水が配管17を介して給水タンク5へ送水され、該タンク5内で第2濃縮水と混合され、ボイラ給水となり、配管15よりボイラへ送水される。第3RO膜装置3の第3濃縮水は一部が系外に排出され、残部は原水側へ返送される。
本実施の形態では、ボイラ給水中のNa濃度が前述の好適範囲となるように、各RO膜装置1,2,3における給水量、透過水量、濃縮水量の少なくとも一つを制御する。また、必要に応じて原水、第1透過水、第2透過水及び電気脱イオン装置6の濃縮水の少なくとも1つを給水タンク5に導入してもよい。
第1RO膜装置1への給水量を制御するには、加圧ポンプの回転数をインバータ制御等により制御するのが好ましい。各RO膜装置の透過水量や濃縮水量(回収率又は濃縮率)を制御するには、各RO膜装置の透過水取出配管や濃縮水取出配管に設けられている流量調整弁を制御すればよい。
なお、本発明では、ボイラ給水のNa濃度は、Naイオンセンサ等によって直接に測定した値であってもよく、Na濃度と相関関係を有する他の指標値(例えば導電率、比抵抗、pH、シリカ濃度など)又はこの指標値に基づいて求めた推定Na値であってもよい。
本実施の形態では、脱気装置3は膜脱気装置であり、膜の気相側を真空ポンプ(図示略)で減圧して膜の水相側を流れる水中の気体成分を除去するよう構成されている。膜の気相側にPSAなどの窒素ガス源7から窒素をスイープガスとして流すことにより、脱気効率を高めている。窒素ガスは、給水タンク5へも供給され、該タンク5内の上部の空気をパージするようにしている。
なお、脱気装置4は配管12に設けるものに限定されず、原水を第1RO膜装置1に送給する配管11に設けてもよい。この場合、脱気装置の設置部は配管16の分岐部の上流側でも下流側でもよい。また、脱気装置は第2RO膜装置2の第2透過水を電気脱イオン装置6に送給する配管13に設けてもよい。いずれの場合も、純水製造ラインである配管11、配管12、配管13のいずれかに脱気装置を設けることで、得られる純水の純度を上げることができる。
図1においては、第1脱塩手段及び第2脱塩手段としてRO膜装置1,2を設けているが、第1脱塩手段はRO膜装置1に限らず、NF膜装置又は電気脱イオン装置であってもよい。ただし、第1脱塩手段は第2第脱塩手段での安定運転や運転管理の観点からRO膜装置又はNF膜装置が好ましい。
また、図1において、第2脱塩手段はRO膜装置2に限らず電気脱イオン装置又はNF膜装置であってもよい。ただし、第2脱塩手段は処理水質の観点から電気脱イオン装置又はRO膜装置であることが好ましい。
図1に示すように、第1脱塩手段(図1ではRO膜装置)と第2脱塩手段(図1ではRO膜装置)とを直列に設けて脱塩処理する場合、好ましい組み合わせとしては、運転管理や処理水質の観点から
RO膜装置→RO膜装置
NF膜装置→RO膜装置
NF膜装置→NF膜装置
RO膜装置→電気脱イオン装置
NF膜装置→電気脱イオン装置
が挙げられるが、図1に示すように、第2脱塩手段である第2RO膜装置2の後段に更に電気脱イオン装置6を有する場合においては、特に
RO膜装置→RO膜装置
NF膜装置→RO膜装置
NF膜装置→NF膜装置
の組み合わせが好ましい。
第3脱塩手段としての第3RO膜装置3については、NF膜装置又は電気脱イオン装置であってもよいが、処理水質が良好であることからRO膜装置を用いることが好ましい。
図2は本発明のボイラ給水システムの他の例を示す系統図であり、第3RO膜装置3と配管16,17を省略し、脱気装置4を配管12ではなく配管11に設けた点が図1に示すボイラ給水システムとは異なり、その他は同様の構成とされている。図2において、図1におけると同一機能を奏する部材に同一符号を付すことにより、その説明を省略する(図2においても図示しない窒素ガス源7を備える。)。
図1のボイラ給水システムでは、第2RO膜装置2の第2濃縮水のみをボイラ給水とするが、ボイラ給水の水質調整のために、原水、第1透過水、第2透過水、電気脱イオン装置6の濃縮水の少なくとも一部を給水タンク5に導入するようにしてもよい。
また、脱気装置4は配管12又は配管13に設けてもよい。
図2のボイラ給水システムにおいても、図1と同様に第2RO膜装置2の後段に電気脱イオン装置6を有するため、第1脱塩手段と第2脱塩手段の組み合わせの好適例は図1におけると同様である。
図3は本発明のボイラ給水システムの別の例を示す系統図であり、第2脱塩手段として第2RO膜装置2の代りに電気脱イオン装置6を設け、第1RO膜装置1→電気脱イオン装置6の2段脱塩処理を行うようにした点が図1に示すボイラ給水システムとは異なり、その他は同様の構成とされている。図3において、図1におけると同一機能を奏する部材に同一符号を付すことにより、その説明を省略する(図3においても図示しない窒素ガス源7を備える。)。
図3のボイラ給水システムでは、第2脱塩手段として電気脱イオン装置6を設けているため、更にその後段の電気脱イオン装置は省略しているが、電気脱イオン装置6の後段に更に電気脱イオン装置を設けてもよい。
また、第1脱塩手段は第1RO膜装置1の代りにNF膜装置を設けてもよく、電気脱イオン装置であってもよいが、好ましくはRO膜装置又はNF膜装置である。
脱気装置4は配管11に設けてもよい。
図4は本発明のボイラ給水システムの更に別の例を示す系統図であり、第3RO膜装置3と配管16,17を省略した点が図3に示すボイラ給水システムとは異なり、その他は同様の構成とされている。図4において、図3におけると同一機能を奏する部材に同一符号を付すことにより、その説明を省略する(図4においても図示しない窒素ガス源7を備える。)。
図4のボイラ給水システムでは、電気脱イオン装置6の第2濃縮水のみをボイラ給水とするが、ボイラ給水の水質調整のために、原水、第1透過水、電気脱イオン装置6の処理水の少なくとも一部を給水タンク5に導入するようにしてもよい。
図4のボイラ給水システムでは、図3のボイラ給水システムと同様、第2脱塩手段として電気脱イオン装置6を設けているため、更にその後段の電気脱イオン装置は省略しているが、電気脱イオン装置6の後段に更に電気脱イオン装置を設けてもよい。
また、第1脱塩手段は第1RO膜装置1の代りにNF膜装置を設けてもよく、電気脱イオン装置であってもよいが、好ましくはRO膜装置又はNF膜装置である。
脱気装置4は配管11に設けてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
図1に示すボイラ給水システムによりボイラ給水の製造と供給を行った。
原水の水質、用いた第1RO膜装置〜第3RO膜装置、電気脱イオン装置、脱気装置の仕様及び運転条件は以下の通りとした。
<原水水質>
Na濃度:30mg/L
Ca濃度:20mg/L
シリカ(SiO)濃度:10mg/L
TOC濃度:1mg/L
第1RO膜装置への流量:12m/h
第3RO膜装置への流量:8m/h』
<第1RO膜装置>
RO膜:超低圧膜
回収率:90%
<第2RO膜装置>
RO膜:超低圧膜
回収率:90%
<第3RO膜装置>
RO膜:超低圧膜
回収率:90%
<電気脱イオン装置>
栗田工業(株)製「KCDI−UPz」
<脱気装置>
膜脱気装置
各RO膜装置、電気脱イオン装置の処理水、濃縮水の水質、流量は以下の通りであり、第2濃縮水と第3透過水との混合で以下のようにボイラ給水として好適な水質のボイラ給水を得ると共に、電気脱イオン装置の処理水として、各種プロセス用水に有効利用可能な高純度の純水を得ることができた。
<第1透過水>
Na:0.3mg/L
SiO:0.05mg/L
Ca,Mg:0.1mg/L
TOC:0.005mg/L
流量:10.8m/h
<第2濃縮水>
Na:3.0mg/L
SiO:0.5mg/L
Ca,Mg:1.0mg/L
TOC:0.05mg/L
流量:1.08m/h
<第3透過水>
Na:0.3mg/L
SiO:0.05mg/L
Ca,Mg:0.1mg/L
TOC:0.005mg/L
流量:7.2m/h
<ボイラ給水>
Na:0.65mg/L
SiO:0.11mg/L
Ca,Mg:0.22mg/L
TOC:0.01mg/L
流量:8.28m/h
1,2,3 RO膜装置
4 脱気装置
5 給水タンク
6 電気脱イオン装置

Claims (11)

  1. RO膜装置、NF膜装置、及び電気脱イオン装置よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が直列に設けられた脱塩手段Aと、RO膜装置、NF膜装置、及び電気脱イオン装置よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が直列に設けられた脱塩手段Bとを有し、該脱塩手段Aの脱塩処理水と、該脱塩手段Bの濃縮水とを混合する混合手段と、該混合手段の混合水をボイラ給水としてボイラに送給する給水手段とを有するボイラ給水システム。
  2. 原水を脱塩処理するRO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である第1脱塩手段と、
    該第1脱塩手段の第1脱塩処理水を脱塩処理する、RO膜装置、NF膜装置、又は電気脱イオン装置である第2脱塩手段とを有し、
    該第2脱塩手段の第2濃縮水を給水タンクに送給する送水手段と、
    該給水タンク内の水をボイラに供給する給水手段とを有するボイラ給水システム。
  3. 前記第1脱塩手段がRO膜装置又はNF膜装置である請求項2に記載のボイラ給水システム。
  4. 前記第2脱塩手段がRO膜装置又は電気脱イオン装置である請求項2又は3に記載のボイラ給水システム。
  5. 前記原水の一部を脱塩処理する第3脱塩手段を更に有し、該原水の残部が前記第1脱塩手段で脱塩処理され、該第3脱塩手段の第3脱塩処理水と前記第2脱塩手段の第2濃縮水とが前記給水タンクに送給される請求項2ないし4のいずれか1項に記載のボイラ給水システム。
  6. 前記第3脱塩手段がRO膜装置である請求項5に記載のボイラ給水システム。
  7. 前記第2脱塩手段の第2脱塩処理水を更に脱塩処理する電気脱イオン装置を有する請求項2ないし6のいずれか1項に記載のボイラ給水システム。
  8. 前記第2脱塩処理水を脱塩処理する電気脱イオン装置の濃縮水を前記給水タンクに送給する送水手段を有する請求項7に記載のボイラ給水システム。
  9. 前記第1脱塩手段に送給される前記原水を脱気処理する脱気装置、前記第2脱塩手段に送給される第1脱塩処理水を脱気処理する脱気装置、及び前記第2脱塩手段の第2脱塩処理水を脱気処理する脱気装置のいずれかを更に備える請求項2ないし8のいずれか1項に記載のボイラ給水システム。
  10. 前記脱気装置が膜脱気装置、真空脱気装置又は窒素脱気装置である請求項9に記載のボイラ給水システム。
  11. 前記給水タンクの気相側と前記脱気装置の気相側に窒素を供給する手段を更に有する請求項9又は10に記載のボイラ給水システム。
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