JP2021108350A - ヒートシンク、電力変換装置、モータユニット、及び電動車両 - Google Patents

ヒートシンク、電力変換装置、モータユニット、及び電動車両 Download PDF

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Abstract

【課題】空冷式ヒートシンクにおける空気流の下流側での冷却効率低下を抑制する。【解決手段】電力変換装置において、第1方向に配列する複数の発熱部品5を放熱するヒートシンク1は、ベース部11と、複数の第1フィン121と、複数の柱状フィン122と、を備える。複数の第1フィン121及び複数の柱状フィン122は、ベース部11の第1方向及び該第1方向と垂直な第2方向に広がる面から突出する。複数の第1フィン121は、第1方向に沿って並行に配置される。複数の柱状フィン122は、第1フィン121よりも第1方向一方において第1方向及び第2方向に沿って配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、ヒートシンク、電力変換装置、モータユニット、及び電動車両に関する。
電力変換装置には、スイッチング用半導体素子などの発熱量の大きなパワー半導体が搭載されている(特開2009−212311号公報参照)。パワー半導体には動作限界温度があり、これを超えた温度で使用すると、パワー半導体が動作しなくなる虞がある。そのため、電力変換装置には放熱用のヒートシンクが搭載され、ヒートシンクに気流を流すことでパワー半導体を空冷する。
特開2009−212311号公報
しかしながら、ヒートシンクで複数のパワー半導体を空冷する場合、上流側での放熱により温まった空気がそのまま下流側に流れると、下流側での気流への放熱効率が低下することがある。そのため、ヒートシンクの冷却効果が低下する虞がある。
本発明は、ヒートシンクの冷却効果の低下を抑制することを目的とする。
本発明の例示的なヒートシンクは、第1方向に配列する複数の発熱部品を放熱する。前記ヒートシンクは、ベース部と、複数の第1フィンと、複数の柱状フィンと、を備える。複数の前記第1フィン及び複数の前記柱状フィンは、前記ベース部の第1方向、及び該第1方向と垂直な第2方向に広がる面から突出する。複数の前記第1フィンは、第1方向に沿って並行に配置される。複数の前記柱状フィンは、前記第1フィンよりも第1方向一方において第1方向及び第2方向に沿って配置される。
本発明の例示的な電力変換装置は、上記のヒートシンクと、複数の発熱部品と、を備える。前記ヒートシンクの第1方向及び第2方向と垂直な第3方向一方を向く面には、第1フィン及び柱状フィンが配置される。前記ヒートシンクの第3方向他方を向く面には、複数の前記発熱部品が配置される。
本発明の例示的なモータユニットは、上記の電力変換装置と、モータを備える。前記モータは、前記電力変換装置から電源電力の供給を受けて駆動する。
本発明の例示的な電動車両は、上記のモータユニットと、ファンと、を備える。前記ファンは、電力変換装置のヒートシンクに空気を送る。前記モータユニットは、車輪の駆動源である。
本発明の例示的なヒートシンク、電力変換装置、モータユニット、及び電動車両によれば、ヒートシンクの冷却効果の低下を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る電力変換装置を搭載する電動車両の構成例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図3は、第1方向から見た電力変換装置の断面図である。 図4は、第3方向から見た電力変換装置の断面図である。 図5Aは、複数の柱状フィンの配置の変形例を示す図である。 図5Bは、複数の柱状フィンの配置の他の変形例を示す図である。
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
なお、本明細書では、電力変換装置100のヒートシンク1において、第1フィン121がベース部11上で延びる方向を「第1方向D1」と呼ぶ。第1方向D1に沿って吸気口1bから排気口1aへの向きを「第1方向一方D1a」と呼び、第1方向D1に沿って排気口1aから吸気口1bへの向きを「第1方向他方D1b」と呼ぶ。各々の構成要素において、第1方向一方D1aにおける端部を「第1方向一方端部」と呼び、第1方向他方D1bにおける端部を「第1方向他方端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の表面において、第1方向一方D1aを向く面を「第1方向一方端面」と呼び、第1方向他方D1bを向く面を「第1方向他方端面」と呼ぶ。
第1方向D1と垂直な方向を「第2方向D2」と呼び、第1方向D1及び第2方向D2の両方と垂直な方向を「第3方向D3」と呼ぶ。第3方向D3に沿って筐体2からヒートシンク1への向きを「第3方向一方D3a」と呼び、第3方向D3に沿ってヒートシンク1から筐体2への向きを「第3方向他方D3b」と呼ぶ。各々の構成要素において、第3方向一方D3aにおける端部を「第3方向一方端部」と呼び、第3方向他方D3bにおける端部を「第3方向他方端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の表面において、第3方向一方D3aを向く面を「第3方向一方端面」と呼び、第3方向他方D3bを向く面を「第3方向他方端面」と呼ぶ。
また、方位、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に交わらない状態を含む。また、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者が互いに90度で交わる状態のみならず、実質的に垂直である状態及び実質的に直交する状態を含む。つまり、「平行」、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
なお、以上に説明した事項は、実際の機器に組み込まれた場合において厳密に適用されるものではない。
<1.実施形態>
<1−1.電動車両>
図1は、本実施形態に係る電力変換装置100を搭載する電動車両500の構成例を示すブロック図である。
電動車両500は、車両制御ユニット(VCU:vehicle control unit)501と、電源部502と、モータユニット503と、ファン504と、を備える。車両制御ユニット501は、電動車両500の各構成部を制御し、たとえばモータユニット503の駆動を制御する。電源部502は、たとえばLiイオン電池などの二次電池であり、電動車両500の各構成部に電力を供給する。
モータユニット503は、電動車両500を走行させる駆動車輪(図示省略)の駆動源である。但し、本実施形態の例示には限定されず、モータユニット503は、電動車両以外の用途に採用されてもよい。モータユニット503は、電力変換装置100と、モータ5031と、を有する。言い換えると、電動車両500は、電力変換装置100と、モータ5031と、を有する。
電力変換装置100は、車両制御ユニット501の駆動部(図示省略)により制御され、電源部502から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ5031に供給する。なお、電力変換装置100の詳細は、後に説明する。
ファン504は、電力変換装置100の後述するヒートシンク1に空気を送る。より具体的には、ファン504は、PULL式又はPUSH式で、ヒートシンク1の放熱フィン群12の間を第1方向D1に流れる気流を発生させる。PULL式では、ファン504は、ヒートシンク1の排気口1a側に設けられて、放熱フィン群12の間の空気を吸引する。PUSH式では、ファン504は、ヒートシンク1の吸気口1b側に設けられて、送出する気流を第2方向D2に並ぶ放熱フィン群12の間に送る。ファン504は、好ましくは、軸流ファンである。こうすれば、ヒートシンク1の放熱フィン群12の間により多くの気流を発生させることができる。但し、この例示に限定されず、ファン504は、他の形式のファンであってもよく、たとえば遠心ファンであってもよい。
モータ5031は、電力変換装置100から電源電力の供給を受けて駆動し、電動車両500の駆動車輪を駆動する。
<1−2.電力変換装置>
次に、図2から図4を参照して、電力変換装置100の構成を説明する。図2は、本実施形態に係る電力変換装置100の斜視図である。図3は、第1方向D1から見た電力変換装置100の断面図である。図4は、第3方向D3から見た電力変換装置100の断面図である。なお、図3は、図2のA−A線に沿う電力変換装置100の断面図であり、第2方向D2及び第3方向D3に広がる仮想の平面で電力変換装置100を切断した場合の断面構造を示す。また、図4は、図3のB−B線に沿う電力変換装置100の断面図であり、第1方向D1及び第2方向D2に広がる仮想の平面で電力変換装置100のヒートシンク1などを切断した場合の断面構造を示す。
電力変換装置100は、ヒートシンク1と、筐体2と、カバー3と、第1基板41と、第2基板42と、発熱部品5と、電子部品6と、を備える。
ヒートシンク1は、第1方向D1に配列する複数の発熱部品5を放熱する。ヒートシンク1は、たとえばAl、Cu等の金属材料を用いて形成される。本実施形態では、ヒートシンク1の後述するベース部11の第2方向D2における中央部分には、中央開口1cが形成される。中央開口1cは、第1方向D1に延び、第3方向D3にヒートシンク1のベース部11を貫通する。なお、ヒートシンク1の詳細は、後に説明する。
筐体2は、第1基板41、第2基板42、発熱部品5、及び電子部品6を内部に収容する。筐体2は、ヒートシンク1よりも第3方向他方D3bに配置され、ヒートシンク1の第3方向他方端面に接する。筐体2の第3方向一方端面には、第1方向D1に延びる開口2aが形成される。該開口2aを介して、筐体2の内部は、ヒートシンク1の中央開口1cと通じる。
カバー3は、ヒートシンク1の第3方向一方端面に配置され、ヒートシンク1の中央開口1cを覆う。カバー3は、天板部31と、一対の第1側壁部32と、一対の第2側壁部33と、フランジ部34と、を有する。天板部31は、第1方向D1及び第2方向D2に広がる。一対の第1側壁部32は、天板部31の第2方向両端部からそれぞれ第3方向他方D3bに延び、第2方向D2において互いに対向する。一対の第2側壁部33は、天板部31の第1方向両端部からそれぞれ第3方向他方D3bに延び、第1方向D1において互いに対向する。各々の第2側壁部33の第2方向両端部はそれぞれ、各々の第1側壁部32の第1方向両端部に接続される。フランジ部34は、一対の第1側壁部32及び一対の第2側壁部33から外方に向かって、ヒートシンク1のベース部11の第3方向一方端面と平行に広がる。フランジ部34の第3方向他方端面は、ベース部11の第3方向一方端面の中央開口1cの縁部に沿う部分に接する。フランジ部34の第3方向他方端面は、ヒートシンク1の該部分に固定される。なお、カバー3は、本実施形態ではベース部11とは別部材である。但し、この例示に限定されず、カバー3は、ベース部11を含むヒートシンク1の他の部分であってもよい。
なお、本実施形態の例示に限定されず、カバー3は、ベース部11の第3方向一方端面に配置されなくてもよい。言い換えると、電力変換装置100は、カバー3を有していなくてもよい。
第1基板41は、第1方向D1及び第2方向D2に広がる板状である。第1基板41の第3方向一方端面には、発熱部品5及び電子部品6が搭載される。第2基板42は、第1基板41よりも第3方向他方D3bに配置される。
発熱部品5及び電子部品6は、ヒートシンク1に放熱可能な発熱源である。前述の如く、電力変換装置100は、発熱部品5及び電子部品6を備える。本実施形態では、各々の発熱部品5は、動作時に発熱するパワー半導体素子であり、たとえば電力変換装置100のブリッジ回路に用いられるパワーFETである。電子部品6は、動作時の発熱量及びサイズが大きい半導体素子であり、たとえば、電力変換装置100のブリッジ回路の高電位側配線と低電位側配線との間に接続されるコンデンサである。発熱部品5及び電子部品6の詳細な配置などは、後に説明する。
<1−3.ヒートシンク>
次に、図1から図4を参照して、ヒートシンク1の構成を説明する。ヒートシンク1は、ベース部11と、放熱フィン群12と、を有する。ベース部11は、第1方向D1及び第2方向D2に広がる板状である。放熱フィン群12は、ベース部11の第3方向一方端面から第3方向一方D3aに突出する。放熱フィン群12は、本実施形態ではベース部11を含む単一部材の他の部分であるが、この例示に限定されず、ベース部11に取り付けられた別部材であってもよい。放熱フィン群12は、複数の第1フィン121と、複数の柱状フィン122と、一対の第2フィン123と、を含む。各々の第1フィン121は、第1方向D1に延びる。言い換えると、ヒートシンク1は、複数の第1フィン121と、複数の柱状フィン122と、一対の第2フィン123と、を有する。複数の第1フィン121、複数の柱状フィン122、及び、一対の第2フィン123は、ヒートシンク1の第1方向D1及び第2方向D2と垂直な第3方向一方D3aを向く面に配置される。
ヒートシンク1の第1方向一方端部には、排気口1aが設けられる。ヒートシンク1の第1方向他方端部には、吸気口1bが設けられる。より具体的には、排気口1aは、最も第1方向一方D1a側に配置され且つ第2方向D2に配列する各々の柱状フィン122の第1方向一方端部とベース部11の第3方向一方端面とで囲まれた複数の開口(符号省略)と、最も第1方向一方D1a側に配置され且つ第2方向D2において最も第2フィン123側に配置された柱状フィン122の第1方向一方端部と第2フィン123の第1方向一方端部とベース部11の第3方向一方端面とで囲まれた開口(符号省略)と、一対の第2フィン123の第1方向一方端部とベース部11の第3方向一方端面とで囲まれた開口(符号省略)と、を含む。また、吸気口1bは、第2方向に隣り合う第1フィン121の第1方向他方端部間とベース部11の第3方向一方端面とで囲まれた複数の開口(符号省略)と、第2方向D2において最も第2フィン123側に配置された第1フィン121の第1方向他方端部と第2フィン123の第1方向一方端部とベース部11の第3方向一方端面とで囲まれた複数の開口(符号省略)と、一対の第2フィン123の第1方向他方端部とベース部11の第3方向一方端面とで囲まれた開口(符号省略)と、を含む。こうすれば、たとえば、第1フィン121間の第1方向他方端部には、外部から空気が流れ込む。一方、最も第1方向一方D1a側に配置され且つ第2方向に隣り合う柱状フィン122の第1方向一方端部間から外部に、空気が流れ出る。つまり、第1フィン121よりも風下側に柱状フィン122を配置できる。
<1−3−1.第2フィン及び柱状フィン>
複数の第1フィン121及び複数の柱状フィン122は、ベース部11の第1方向D1、及び該第1方向D1と垂直な第2方向D2に広がる第3方向一方端面から突出する。複数の第1フィン121は、第1方向D1に沿って並行に配置される。複数の柱状フィン122は、第1フィン121よりも第1方向一方D1aにおいて第1方向D1及び第2方向D2に沿って配置される。つまり、複数の柱状フィン122は、図2及び図4に示すように、第1方向D1に沿って配列するとともに、第2方向D2に沿って配列する。言い換えると、複数の柱状フィン122は、二次元配列する。
ベース部11の第3方向一方端面に沿って第1方向他方D1b側から第1方向一方D1a側に向かって空気を流す際、発熱部品5により近い一部の第1フィン121間から流れ出る空気は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って配置された柱状フィン122間において、発熱部品5から比較的離れた他の一部の第1フィン121間から流れ出る空気と混ざり合いながら第1方向一方D1aに流れる。これにより、放熱により温まった空気が、未だ温まっていない空気と混ざり合うことによって冷める。そのため、柱状フィン122での冷却効果の低下を防止できる。よって、ヒートシンク1の冷却効率の低下を抑制できる。
さらに、第1フィン121よりも第1方向一方D1a側に複数の柱状フィン122を配置することにより、たとえば柱状フィン122に代えてベース部11の第1方向一方端面に第1フィン121が延長して配置される場合と比べて、ヒートシンク1の体積が軽減する。そのため、ヒートシンク1を軽量化できる。たとえば、ベース部11の第3方向一方端面において、第1フィン121が配置される領域を第1領域A1と呼び、柱状フィン122が配置される領域を第2領域A2と呼ぶ。第1領域A1の第1方向D1における幅W1に対する第2領域A2の第1方向D1における幅W2との比(W2/W1)は、好ましくは、(2/3)以上且つ1以下である。比(W2/W1)がこの範囲内であれば、ヒートシンク1の冷却効果をあまり損なうことなく、ヒートシンク1を軽量化できる。
各々の第1フィン121の第1方向D1における長さは、本実施形態では同じである。また、各々の第1フィン121の第2方向D2における幅をWtとし、第2方向D2に隣り合う第1フィン121間の間隔をdaとする。幅Wtに対する間隔daの比(da/Wt)は、好ましくは、1.2以上且つ1.5以下である。比(da/Wt)をこの範囲内とすることにより、第2方向D2に隣り合う第1フィン121間を流れる空気の流速、及び/又は、第3方向D3から見た第1フィン121の伝熱面積をあまり低下させることなく、第1フィン121の放熱面積を増加させることができる。一方、この範囲外では、第2方向D2に隣り合う第1フィン121間を流れる空気の減速、或いは、第3方向D3から見た第1フィン121の伝熱面積の低下により、ヒートシンク1の冷却効率が低下する虞がある。
また、各々の柱状フィン122の形状は柱状であり、第3方向D3から見た柱状フィン122の断面形状は、第1方向D1と平行な一対の第1辺と第1方向D1と平行な一対の第2辺とで形成される四角形である。該四角形は、本実施形態では正方形であるが、長方形であってもよい。但し、この例示に限定されず、柱状フィン122の第3方向D3から見た断面形状は、三角形などの他の多角形状であってもよい。及び/又は、柱状フィン122の第3方向D3から見た断面形状について、四角形を含む多角形状の角が第1方向他方D1bを向いていてもよい。或いは、柱状フィン122の第3方向D3から見た断面形状は、正円、楕円などの円形状であってもよい。また、第3方向D3から見て、一部の柱状フィン122の断面形状は、他の一部の柱状フィン122の断面形状と異なっていてもよい。或いは、第3方向D3から見て、全ての柱状フィン122の断面形状は、同じであってもよい。
また、各々の柱状フィン122の第1方向D1における幅をt1とし、第1方向D1に隣り合う柱状フィン122間の間隔をd1とする。幅t1に対する間隔d1の比(d1/t1)は、好ましくは、1.2以上且つ1.5以下である。比(d1/t1)をこの範囲内とすることにより、複数の柱状フィン122間の空気が第2方向D2にも流れて混ざり易くなる。
また、各々の柱状フィン122の第2方向D2における幅をt2とし、第2方向D2に隣り合う柱状フィン122間の間隔をd2とする。幅t2に対する間隔d2の比(d2/t2)は、好ましくは、1.2以上且つ1.5以下である。比(d2/t2)をこの範囲内とすることにより、第2方向D2に隣り合う柱状フィン122間を流れる空気の流速をあまり低下させることなく、柱状フィン122の放熱面積を増加させることができる。
また、本実施形態では、第1方向D1に沿う柱状フィン122の配列、及び第2方向D2に沿う柱状フィン122の配列は等間隔である。こうすれば、各々の柱状フィン122間の流路抵抗が均一になり、各々の柱状フィン122間に均一に風を流すことができる。但し、この例示に限定されず、両者のうちの少なくとも一方は、異なる間隔で配列してもよい。
次に、複数の柱状フィン122の配置は、本実施形態では図4に示すように格子状である。たとえば、図3に示すように、第1方向D1から見て、第1方向D1に配列された柱状フィン122の第2方向位置はそれぞれ同じである。こうすれば、第1方向D1に流れる空気が抵抗を受けにくいので、空気を第1方向D1により速く流すことができる。従って、柱状フィン122での冷却効果がさらに向上する。
また、図4に示すように、最も第1方向他方D1b側において第2方向D2に配列される柱状フィン122はそれぞれ、第1方向D1から見て、第1フィン121の第1方向一方端部と重なる。たとえば、本実施形態では、上記の柱状フィン122の第2方向D2における中央は、第1フィン121の第1方向一方端部の第2方向D2における中央と第1方向D1において重なる。
但し、複数の柱状フィン122の配置は、この例示に限定されない。図5Aは、複数の柱状フィン122の配置の変形例を示す図である。たとえば、図5Aに示すように、最も第1方向他方D1b側に配置されて第2方向D2に配列された柱状フィン122はそれぞれ、第1方向D1から見て、第2方向D2に隣り合う第1フィン121間に配置されてもよい。さらに、第1方向D1から見て、上記の柱状フィン122の第2方向D2における中央は、該空気通路の第2方向D2における中央と第1方向D1において重なっていてもよい。こうすれば、第2方向D2に隣り合う第1フィン121間から流れ出た空気が、最も第1方向他方D1b側に配置された柱状フィン122に当たる。従って、柱状フィン122での冷却効果が向上する。さらに、複数の柱状フィン122の配置が格子状であれば、複数の柱状フィン122間において、空気が、第2方向D2に混ざり合いながら第1方向D1にスムーズに流れる。
或いは、複数の柱状フィン122の配置は、格子状で無くてもよい。図5Bは、複数の柱状フィン122の配置の他の変形例を示す図である。たとえば、図5Bに示すように、第1方向D1及び第2方向D2と垂直な第3方向D3から見て、複数の柱状フィン122は、市松模様状に配置されてもよい。たとえば、第2方向D2に配列された複数の柱状フィン122からなる列が複数あるうちの、第1列122aと、第1方向D1において該第1列122aと隣り合う第2列122bとの配置において、第2列122bの柱状フィン122はそれぞれ、第1方向D1から見て、第1列122aの第2方向D2に隣り合う柱状フィン122間に配置されてもよい。こうすれば、第1方向D1に流れる空気が柱状フィン122に当たる回数が増えるので、柱状フィン122での冷却効果がさらに向上する。なお、図5Bでは、最も第1方向他方D1b側に配置された第1列122aの柱状フィン122はそれぞれ、第1方向D1から見て、第2方向D2に隣り合う第1フィン121間に配置される。但し、図5Bの例示に限定されず、上述のような市松模様状の配置において、最も第1方向他方D1b側に配置された第1列122aの柱状フィン122はそれぞれ、第1方向D1から見て、第1フィン121と同じ第2方向位置に配置されてもよい。
<1−3−2.第2フィン>
次に、一対の第2フィン123は、ベース部11の第3方向一方端面から突出する。前述の如く、ヒートシンク1は、一対の第2フィン123を有する。一対の第2フィン123は、第1方向D1に延びて、第2方向D2に並ぶ。一対の第2フィン123よりも第2方向一方側には、一部の第1フィン121と、一部の柱状フィン122とが配置される。さらに、一対の第2フィン123よりも第2方向他方側には、残りの一部の第1フィン121と、残りの一部の柱状フィン122とが配置される。こうすれば、第1フィン121から流れ出た空気が一対の第2フィン123間に流れ込むことを抑制又は防止できる。たとえば、一対の第2フィン123間に配置された電子部品6で発生した熱を放散するための空気に、第1フィン121からの放熱により温められた空気が混ざることを抑制又は防止できる。従って、電子部品6の放熱効率の低下を防止できる。
なお、本実施形態の例示に限定されず、放熱フィン群12は、第2フィン123を含んでいなくてもよい。言い換えると、ヒートシンク1には、一対の第2フィン123は配置されていなくてもよい。
<1−4.発熱部品及び電子部品>
次に、図3及び図4を参照して、発熱部品5及び電子部品6の配置を説明する。
<1−4−1.発熱部品の配置>
発熱部品5は、ヒートシンク1の第3方向他方D3bを向く面に配置される。たとえば図3に示すように、発熱部品5は、筐体2の開口2a内に配置される。発熱部品5の第3方向一方端部は、電気絶縁性及び熱伝導性を有する伝熱部50を介して、ヒートシンク1の第3方向他方端部と接する。なお、伝熱部50には、たとえば、サーマルテープ、サーマルグリスなどが用いられる。こうすれば、電力変換装置100に搭載される発熱部品5をヒートシンク1によって効率良く冷却できる。
複数の発熱部品5は、第1方向D1に配列する。複数の発熱部品5は、好ましくは図4に示すように、第3方向D3から見て、放熱フィン群12と重なる。
たとえば、一部の発熱部品5は、ベース部11上の第1フィン121が配置された第1領域A1の第1方向一方端部よりも第1方向他方D1b且つ該第1領域A1の第1方向他方端部よりも第1方向一方D1aに配置される。一部の発熱部品5は、第3方向D3から見て、第1フィン121及び第2フィン123の第1方向他方D1b側の部分と重なる。
他の一部の発熱部品5は、ベース部11上の複数の柱状フィン122が配置された第2領域A2の第1方向一方端部よりも第1方向他方D1b且つ該第2領域A2の第1方向他方端部よりも第1方向一方D1aに配置される。他の一部の発熱部品5は、第3方向D3から見て、柱状フィン122及び第2フィン123の第1方向他方D1b側の部分と重なる。
こうすれば、一部の発熱部品5からの放熱により温められた空気が、柱状フィン122間にて温まっていない空気と混ざり合って第1方向一方D1aに流れるため、柱状フィン122の冷却効果の低下が抑制される。従って、他の一部の発熱部品5からヒートシンク1への放熱効率の低下を抑制できる。
<1−4−2.電子部品の配置>
次に、電子部品6は、第1基板41に複数搭載され、第1基板41から第3方向一方D3aに延びる。電子部品6の第3方向一方端部は、中央開口1c及び開口2aを通じてヒートシンク1のベース部11よりも第3方向一方D3aに延び、天板部31、一対の第1側壁部32、及び、一対の第2側壁部33で囲まれたカバー3の内部空間に収容される。
複数の電子部品6は、複数の発熱部品5間に配置され、第1方向D1に配列する。また、複数の発熱部品5は、第1方向D1に配列する複数の第1発熱部品51と、第1方向D1に配列する複数の第2発熱部品52と、を含む。たとえば、第1発熱部品51は電力変換用のブリッジ回路を構成する高電位側のパワーFETであり、第2発熱部品52は低電位側のパワーFETである。第3方向D3から見て、複数の第1発熱部品51と複数の第2発熱部品52とは、電子部品6を挟んで第1方向D1に沿って並行に配置される。
こうすれば、複数の第1発熱部品51と複数の第2発熱部品52との間に電子部品6を近接させて配置できる。たとえば、電力変換装置100のブリッジ回路を構成する高電位側のパワーFET群と低電位側のパワーFET群との間に、ブリッジ回路の高電位側と低電位側との間に接続されるコンデンサ群を近接配置できる。そのため、電力変換用のブリッジ回路にノイズが発生し難くなる。さらに、第2方向D2において両者の中央にコンデンサ群を配置することにより、第2方向D2において、第1発熱部品51と電子部品6との間の配線長さを複数の第2発熱部品52と電子部品6との間の配線の長さと同じにできる。前者は高電位側配線の長さであり、後者は低電位側配線の長さである。そのため、高電位側配線と低電位側配線での発熱量を同程度にして偏りをなくすことができる。
<2.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
本発明は、ヒートシンクを用いた空冷を実施する装置に有用である。
500・・・電動車両、501・・・車両制御ユニット、502・・・電源部、503・・・モータユニット、5031・・・モータ、504・・・ファン、100・・・電力変換装置、1・・・ヒートシンク、1a・・・排気口、1b・・・吸気口、1c・・・中央開口、11・・・ベース部、12・・・放熱フィン群、121・・・第1フィン、122・・・柱状フィン、123・・・第2フィン、2・・・筐体、2a・・・開口、3・・・カバー、30・・・内部空間、31・・・天板部、32・・・第1側壁部、33・・・第2側壁部、34・・・フランジ部、41・・・第1基板、42・・・第2基板、5・・・発熱部品、50・・・伝熱部、51・・・第1発熱部品、52・・・第2発熱部品、6・・・電子部品、D1・・・第1方向、D1a・・・第1方向一方、D1b・・・第1方向他方、D2・・・第2方向、D3・・・第3方向、D3a・・・第3方向一方、D3b・・・第3方向他方、A1・・・第1領域、A2・・・第2領域

Claims (11)

  1. 第1方向に配列する複数の発熱部品を放熱するヒートシンクであって、
    ベース部と、複数の第1フィンと、複数の柱状フィンと、を備え、
    複数の前記第1フィン及び複数の前記柱状フィンは、前記ベース部の第1方向、及び該第1方向と垂直な第2方向に広がる面から突出し、
    複数の前記第1フィンは、第1方向に沿って並行に配置され、
    複数の前記柱状フィンは、前記第1フィンよりも第1方向一方において第1方向及び第2方向に沿って配置される、ヒートシンク。
  2. 前記ヒートシンクの第1方向一方端部には、排気口が設けられ、
    前記ヒートシンクの第1方向他方端部には、吸気口が設けられる、請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 第1方向に延びて第2方向に並ぶ一対の第2フィンをさらに備え、
    一対の前記第2フィンよりも第2方向一方側には、一部の前記第1フィンと、一部の柱状フィンとが配置され、
    一対の前記第2フィンよりも第2方向他方側には、残りの一部の前記第1フィンと、残りの一部の柱状フィンとが配置される、請求項1又は請求項2に記載のヒートシンク。
  4. 最も第1方向他方側に配置されて第2方向に配列された前記柱状フィンはそれぞれ、第1方向から見て、第2方向に隣り合う前記第1フィン間に配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のヒートシンク。
  5. 第1方向から見て、第1方向に配列された前記柱状フィンの第2方向位置はそれぞれ同じである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のヒートシンク。
  6. 第1方向及び第2方向と垂直な第3方向から見て、複数の前記柱状フィンは、市松模様状に配置される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のヒートシンク。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のヒートシンクと、
    前記ヒートシンクに放熱可能な複数の発熱部品と、を備え、
    前記ヒートシンクの第1方向及び第2方向と垂直な第3方向一方を向く面には、第1フィン及び柱状フィンが配置され、
    前記ヒートシンクの第3方向他方を向く面には、複数の前記発熱部品が配置される、電力変換装置。
  8. 複数の前記発熱部品は、第1方向に配列し、
    一部の前記発熱部品は、前記ベース部上の前記第1フィンが配置された第1領域の前記第1方向一方端部よりも前記第1方向他方且つ該第1領域の前記第1方向他方端部よりも前記第1方向一方に配置され、
    他の一部の前記発熱部品は、前記ベース部上の複数の前記柱状フィンが配置された第2領域の前記第1方向一方端部よりも前記第1方向他方且つ該第2領域の前記第1方向他方端部よりも前記第1方向一方に配置される、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 複数の前記発熱部品間に配置される電子部品をさらに有し、
    前記発熱部品は、第1方向に配列する複数の第1発熱部品と、第1方向に配列する複数の第2発熱部品と、を含み、
    第3方向から見て、複数の前記第1発熱部品と複数の前記第2発熱部品とは、前記電子部品を挟んで第1方向に沿って並行に配置される、請求項7又は請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の電力変換装置と、
    前記電力変換装置から電源電力の供給を受けて駆動するモータと、を備える、モータユニット。
  11. 請求項10に記載のモータユニットと、
    電力変換装置のヒートシンクに空気を送るファンと、を備え、
    前記モータユニットは、車輪の駆動源である、電動車両。
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