JP2021107982A - 真空ポンプ装置、真空ポンプ装置を管理する方法、及びシステム - Google Patents

真空ポンプ装置、真空ポンプ装置を管理する方法、及びシステム Download PDF

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明 福永
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Abstract

【課題】真空ポンプ装置の製造から保守までを無線タグを使用して管理する。【解決手段】真空ポンプ装置の製造工程を管理する方法であって、真空ポンプ装置の製造工程は、(1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、(2)組み立てられた真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、(3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、(4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程とを有し、管理する方法は、無線タグから読み取った真空ポンプ装置のシリアル番号をサーバが受信するステップと、受信したシリアル番号に対応する真空ポンプ装置の上記(1)〜(4)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容を前記サーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する方法。【選択図】図1

Description

本発明は、真空ポンプ装置、真空ポンプ装置の製造工程、保守工程を管理する方法、及びシステムに関する。
ポンプの製造から始まって保守にいたるまでには様々な工程(process)が存在する。ポンプを備えるシステムでは、ポンプは比較的長い期間動作するように設計される。長い期間動作する間に、ポンプは劣化、付着物により汚染し、性能や効率が低下する可能性がある。ポンプが特定のレベルまで劣化すると、保守作業を実行して、ポンプの性能を特定のレベルに戻す必要がある。これらの保守作業には、いわゆるオーバーホール(OH)作業が含まれる。オーバーホール作業には分解、洗浄、組立等複数の工程が含まれる。
しかしながら、工程毎に作業内容等を正確に把握することは困難であった。一方、これらの工程において正しい作業が行われないと、ポンプの性能が低下したりポンプの寿命を縮めたりするという問題がある。したがって、ポンプを製造から保守にいたるまでの一連の工程において、ポンプの各工程における作業内容等を管理したいという要望があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、本開示の一態様は、真空ポンプ装置であって、ポンプ外装内に収容されたポンプ部を備え、前記ポンプ部、前記ポンプ外装の少なくとも一方に無線タグが設けられており、前記無線タグは、前記真空ポンプ装置のシリアル番号と、前記真空ポンプ装置を注文した顧客に関する情報と、前記顧客が注文した真空ポンプ装置に関する情報を記憶していることを特徴とする、真空ポンプ装置である。
また、本開示の他の一態様は、真空ポンプ装置の製造工程を管理する方法であって、前記真空ポンプ装置の製造工程は、
(1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、
(2)組み立てられた前記真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、
(3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
(4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と
を有し、前記管理する方法は、無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号をサーバが受信するステップと、受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の上記の(1)〜(4)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容をサーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する、方法である。
また、本開示の他の一態様は、真空ポンプ装置の保守工程を管理する方法であって、前記真空ポンプ装置の保守工程は、
(1)オーバーホール拠点に受け入れた真空ポンプ装置を受け入れ検査する工程と、
(2)受け入れ検査した前記真空ポンプ装置を部品に分解する工程と、
(3)分解された前記部品を洗浄する工程と、
(4)洗浄した部品を検査する工程と、
(5)検査した部品から真空ポンプ装置を再組み立てする工程と、
(6)再組み立てした真空ポンプ装置を出荷試験する工程と、
(7)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
(8)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と
を有し、前記保守工程を管理する方法は、無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置の
シリアル番号をサーバが受信するステップと、受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の上記の(1)〜(8)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容をサーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する、方法である。
また、本開示の他の一態様は、真空ポンプ装置の製造工程を管理するシステムであって、
前記真空ポンプ装置の製造工程は、
(1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、
(2)組み立てられた前記真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、
(3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
(4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と、を有し
前記管理するシステムは、前記真空ポンプ装置のシリアル番号が記憶された無線タグと、前記無線タグに、上記(1)〜(4)の工程のうち1つの工程における作業者が作業を完了した内容を特定可能な特定情報を書き込みするリーダライタ端末と、前記1つの工程の次の工程において、前記リーダライダ端末により前記無線タグから読み出された前記特定情報を受信し、表示部に表示させるユーザ端末と、を備える、システムである。
本開示の一実施形態によるポンプ管理システムの全体構成図である。 本開示の一実施形態に係る真空ポンプ装置の側断面図である。 本開示の一実施形態に係る、ポンプ管理システムを使用した真空ポンプ装置の設計、製造、納入、保守までの一連の処理の流れを示す概略図である。 本開示の一実施形態に係る営業・設計部門、及び工場において行われる工程のフロー図である。 本開示の一実施形態に係る顧客工場において行われる工程のフロー図である。 本開示の一実施形態に係るオーバーホール拠点において行われる工程のフロー図である。 本開示の一実施形態に係る工場にあるユーザ端末と、サーバとの間の処理フローを示す。 本開示の一実施形態に係るオーバーホール拠点の、ポンプ管理システムを使用した、部品検査・手直し工程における、ユーザ端末と、サーバとの間で行われる処理フローを示す。 本開示の一実施形態に係る、工場において書き込まれる特定情報、作業結果に関する情報の詳細を示す。 本開示の一実施形態に係る、オーバーホール拠点において書き込まれる特定情報、作業結果に関する情報の詳細を示す。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。本開示の一実施形態は、以下のような構成を備える。
(項目1) 真空ポンプ装置の製造工程を管理する方法であって、前記真空ポンプ装置の製造工程は、
(1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、
(2)組み立てられた前記真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、
(3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
(4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と
を有し、前記管理する方法は、無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号をサーバが受信するステップと、受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置
の上記の(1)〜(4)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容をサーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する方法。
(項目2) 項目1に記載の方法であって、前記1つの工程において、さらに、前記ユーザ端末が前記サーバから受信した前記作業内容を表示部に表示させるステップと、前記ユーザ端末が、前記作業内容にしたがって作業者が作業を完了した内容を特定するために利用可能な特定情報の入力を受け付けるステップと、リーダライタ端末が、前記特定情報を前記無線タグに書き込むステップと、を備える方法。
(項目3) 項目2に記載の方法であって、前記1つの工程の次の工程において、さらに、前記無線タグに書き込まれた前記特定情報を、リーダライタ端末が読み出すステップと、読み出した前記特定情報を、ユーザ端末の表示部に表示させるステップと、を備える方法。
(項目4) 項目1又は2のいずれかに記載の方法であって、前記1つの工程において、さらに、前記ユーザ端末が、前記作業内容にしたがって作業者が行った作業結果の入力を受け付けし、前記作業結果をサーバへ送信するステップと、前記ユーザ端末から送信された前記作業結果を、前記サーバへ格納するステップと、を備える方法。
(項目5) 真空ポンプ装置の保守工程を管理する方法であって、前記真空ポンプ装置の保守工程は、
(1)オーバーホール拠点に受け入れた真空ポンプ装置を受け入れ検査する工程と、
(2)受け入れ検査した前記真空ポンプ装置を部品に分解する工程と、
(3)分解された前記部品を洗浄する工程と、
(4)洗浄した部品を検査し、必要に応じて手直しする工程と、
(5)検査に基づいて真空ポンプ装置を再組み立てする工程と、
(6)再組み立てした真空ポンプ装置を出荷試験する工程と、
(7)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
(8)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と
を有し、前記保守工程を管理する方法は、無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号をサーバが受信するステップと、受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の上記の(1)〜(8)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容をサーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する方法。
(項目6) 項目8に記載の方法であって、前記洗浄した部品を検査する工程において、前記ユーザ端末が、不良であると判断された不良部品の識別番号の入力を受け付けるステップと、前記サーバに保存されている、前記真空ポンプ装置の運転開始日時と運転停止日時から前記真空ポンプ装置の運転期間を前記サーバが算出するステップと、前記運転期間を、前記不良部品の故障間隔として、前記不良部品の識別番号と共に前記サーバに格納するステップと、を備える方法。
(項目7) 真空ポンプ装置の製造工程を管理するシステムであって、
前記真空ポンプ装置の製造工程は、
(1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、
(2)組み立てられた前記真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、
(3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
(4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と
を有し、前記管理するシステムは、前記真空ポンプ装置のシリアル番号が記憶された無線タグと、前記無線タグに、上記(1)〜(4)の工程のうち1つの工程における作業者が作業を完了した内容を特定可能な特定情報を書き込みするリーダライタ端末と、前記1つ
の工程の次の工程において、前記リーダライダ端末により前記無線タグから読み出された前記特定情報を受信し、表示部に表示させるユーザ端末と、を備える、システム。
(項目8) 項目7に記載のシステムであって、さらに
前記無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号を受信し、受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の、前記1つの工程の作業内容を特定し、前記作業内容を前記ユーザ端末へ送信するサーバを備える、システム。
(項目9) 請求項1から8のいずれか1項に記載の真空ポンプ装置であって、ポンプ外装内に収容されたポンプ部を備え、前記ポンプ部、前記ポンプ外装の少なくとも一方に無線タグが設けられており、前記無線タグは、前記真空ポンプ装置のシリアル番号と、前記真空ポンプ装置を注文した顧客に関する情報と、前記顧客が注文した真空ポンプ装置に関する情報を記憶していることを特徴とする、真空ポンプ装置。
(項目10) 項目9に記載の真空ポンプ装置であって、前記真空ポンプ装置はドライ真空ポンプであることを特徴とする、真空ポンプ装置。
(項目11) 項目10に記載の真空ポンプ装置であって、前記顧客が注文した真空ポンプ装置に関する情報は、前記真空ポンプ装置を適用する装置に関する情報、及び前記真空ポンプ装置を適用するプロセス種別、前記真空ポンプ装置が排出するプロセスガス種別の少なくとも一つを有する、真空ポンプ装置。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。しかし、本開示の実施形態は、必ずしもこのような態様に限定されない。本開示の実施形態が、特許請求の範囲において規定される範囲に含まれる様々な態様を取り得ることは、当業者にとって明らかであろう。
図1は、本開示の一実施形態によるポンプ管理システム100の全体構成図である。図示するように、ポンプ管理システム100は、リーダライタ端末110、サーバ120、ユーザ端末130を備える。リーダライタ端末110はユーザ端末130と接続され、ユーザ端末130はネットワーク140を介してサーバ120とデータの送受信を行う。リーダライタ端末110は、ユーザ端末130を介さずに、ネットワーク140へ直接接続してサーバ120とデータの送受信を行ってもよい。リーダライタ端末110とユーザ端末130は、無線により接続してもよく、有線により接続してもよい。また、同図においては、リーダライタ端末110はユーザ端末130と別体で構成されるが、リーダライタ端末110をユーザ端末130と一体で構成されてもよい。リーダライタ端末110は、真空ポンプ装置200に設けられた無線タグ202に記憶された情報を読み取り/書き込みする。
本開示のポンプ管理システム100は、真空ポンプ装置200に無線タグ202を設け、真空ポンプ装置200の製造工程、保守工程等における作業によって生じた各種情報を、無線タグ202に書き込みし、あるいはサーバ120に保存し、この情報を適宜無線タグ202から読み取り、あるいはサーバ120から取得することで、真空ポンプ装置200の製造から保守までの一連の工程における真空ポンプ装置200の状態をリアルタイムで管理する。
リーダライタ端末110は、真空ポンプ装置200に設けられた情報記録媒体である無線タグ202に記憶された情報、すなわち真空ポンプ装置200に関する各種情報の読み取りや書き込みを非接触で行う。同図においては、1台のリーダライタ端末110に、1つの無線タグ202が示されているが、1台のリーダライタ端末110が、複数の無線タグ202と一度に通信するよう構成されてもよい。
無線タグ202は、一例として、NFC(Near Field Communication)タグ、RFID(Radio-Frequency Identification)タグ、ICタグ等の、非接触で外部装置からの情報の書き込み及び読み取りが可能なタグであり、バッテリー付きのアクティブ型タグであってもバッテリー無しのパッシブ型タグであってもよい。無線タグ202には、真空ポンプ装置200の製造時に得られる製品固有のシリアル番号等の初期情報が登録され、製造時に真空ポンプ装置200に取り付けられる。無線タグ202は、シリアル番号の他に、初期情報として他の様々な情報、例えば、顧客からの注文に関する情報等を登録できる。また、同図においては、1台の真空ポンプ装置200に1つの無線タグ202が示されるが、複数の無線タグ202が対応づけられてもよい。無線タグ202は、非接触で書き込み及び読み取りが可能であるため、外から視認できない場所に取り付けることができる。無線タグ202は、リーダライタ端末110と電波あるいは電磁波で通信するため、模様を機械が読み取れる形で表現したバーコード、QRコードとは異なり、汚れ、油分、水分等が無線タグ202に付着していても、読み取り、及び書き込みを行うことができる。したがって、汚れや、油分等が付着しがちな環境下でも使用することができる。無線タグ202は、水分の影響を受けづらい135kHz未満の低周波数のタグが好ましい。なお、無線タグ202を金属面に設ける場合、リーダライタ端末110から発せられる電波が金属面で反射することを回避するため、金属対応の無線タグ202を使用する。
サーバ120は、真空ポンプ装置200に関する情報を蓄積して管理するサーバである。サーバ120はデータバンク等であってもよい。サーバ120は複数で構成されてもよく、これらのそれぞれは、異なる物理的場所に物理的に位置付けられてもよく、そのうちのいくつかは、ユーザ端末130に対してローカルであってもよく、そのうちいくつかはリモートであってもよい。
サーバ120は、各真空ポンプ装置200の初期情報と、各真空ポンプ装置200に対する作業者による作業結果と、作業者の作業内容等を記録した作業フォーマット等とを記憶する領域を有する記憶装置として、例えばRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)構成の大容量ハードディスク装置を具備する。このサーバ120は、例えば、各真空ポンプ装置200を一意に識別するシリアル番号に基づいて、各真空ポンプ装置に関する各種情報(真空ポンプ装置200の初期情報や、製造工程、オーバーホール工程における各真空ポンプ装置200に対する作業者による作業結果等)をリアルタイムで管理するデータベースとして構築することができる。
ユーザ端末130は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等に相当する。ユーザ端末130は、主に、処理部131、通信部132、表示部133、メモリ134、補助記憶装置135、操作入力部136を備えており、これらはバスライン(不図示)を介して相互に接続されている。
処理部131はメモリ134内のプログラムにしたがって様々な処理、例えば、リーダライタ端末110から受信した各種データを、ユーザ端末130内部のテーブルと照合して、特定の操作を実行する。
通信部132は、リーダライタ端末110との間で各種データを送受信したり、サーバ120との間で各種データを送受信したりする通信制御機能を有する。
表示部133は、処理部131からの画像表示命令に基づいて表示部133を駆動し、当該表示部133の画面に画像を表示させる。表示部133としては、液晶ディスプレイ等の種々の表示装置を採用できる。
メモリ134は、補助記憶装置135からロードした各種プログラムやデータが記憶され、処理部131に対して作業領域を提供する。
補助記憶装置135は、各種プログラムやデータ等、例えば、上記プログラムの他に、リーダライタ端末110やサーバ120から受信した各種データ等、様々な情報を格納する記憶装置である。
操作入力部136は、ユーザ操作入力を受け入れて当該操作入力に対応した入力信号を、処理部131に出力するものである。操作入力部136の例としては、ユーザ端末130の本体に設けられた決定ボタン、英数文字等入力ボタン等の物理的ボタンがある。なお、表示部133をタッチパネルとして構成している場合には、当該タッチパネルが操作入力部136となる。
真空ポンプ装置200は、真空ポンプ装置200を部品単位まで分解して清掃・再組立てを行うオーバーホール作業を必要とする真空ポンプ装置である。このような真空ポンプ装置は例えば、ターボ分子ポンプ、半導体製造用途やフラットパネルディスプレイ製造用途等で使用される真空ポンプである。真空ポンプは、例えば、気体輸送式真空ポンプ、気体ため込み式真空ポンプである。以下、真空ポンプ装置200を、半導体製造用途で使用されるドライ真空ポンプとして説明する。真空ポンプ装置200の詳細は図2を参照して説明する。
図2は、本開示の一実施形態に係る真空ポンプ装置200の側断面図である。本開示の真空ポンプ装置200は、半導体デバイスを製造する半導体製造装置において行われる各種プロセス(熱処理プロセス、不純物導入プロセス、薄膜形成プロセス、リソフラフィープロセス等)において、半導体製造装置に使用される真空チャンバ内のプロセスガスを排出するため等に使用される。真空ポンプ装置200は、主に、ポンプ外装206と、ポンプ外装206内に収容されたポンプ部(210、220)と、各ポンプ部を制御する操作盤250とを備える。ポンプ部(210、220)は、大気圧から真空領域までの運転が可能なメインポンプ部210と、排気速度を大きくするために設置されるブースターポンプ部220を備える。ポンプ部(210、220)は、必要排気速度に応じて、ブースターポンプ部220を備えず、メインポンプ部210のみを備える構成としてもよい。
メインポンプ部210は、メインポンプ212と、メインポンプモータ214とを備える。メインポンプ212のポンプケーシング216の周囲に、メインポンプヒータ218を配置してもよいし、配置しなくてもよい。
ブースターポンプ部220は、ブースターポンプ222と、ブースターポンプモータ224とを備える。図示例ではブースターポンプ222のポンプケーシング226の周囲には、ブースターポンプヒータ228が配置される。また、ブースターポンプ222は、真空チャンバに接続される吸気口230と、吸引された気体を排出する排気ポート232とを備える。ブースターポンプ222の排気ポート232は、メインポンプ212の給気ポート240に接続される。排気ポート232からメインポンプ212に吸い込まれた気体は、メインポンプ212の排気ポート242から排出される。
無線タグ202は、メインポンプ部210、ブースターポンプ部220、ポンプ外装2
06のうち少なくとも1つに取り付けられる。無線タグ202は、オーバーホール作業時に交換しない、かつ洗浄しない場所に取り付けられる。好ましくは顧客が取り外せない位置や、熱や振動で外れない位置や、熱や強い静電気が流れない位置に配される。したがって、熱が発生するメインポンプヒータ218や、ブースターポンプヒータ228に直接貼り付けするのではなく、一例として、図示するように、無線タグ202(1)は、真空ポンプ装置200のポンプ外装206に設けられ、無線タグ202(2)は、メインポンプ212のモータケーシング244の外側に設けられ、無線タグ202(3)はブースターポンプ222のモータケーシング234の外側に設けられる。また、無線タグ202は、各ポンプ部(210、220)の銘板や、ポンプ製造メーカのマークの裏、操作盤250、ベース252、ポンプ外装206に取り付けられたアイボルト254、アイボルト254等に取り付けられ、出荷・入庫を管理するための情報等を記載した荷札256、ポンプを搬送するための車輪と車輪を固定するための脚で構成されたアジャスタフィット付きキャスタ258、電源260等に設けられてもよい。
図3は、本開示の一実施形態に係る、図1のポンプ管理システム100を使用した真空ポンプ装置200の設計、製造、納入、保守までの一連の処理の流れを示す概略図である。図3において、310は営業・設計部門、320はサプライヤ、330はポンプを製造する工場、340は顧客工場もしくは顧客の研究施設、350はオーバーホール(OH)拠点、120はサーバ(あるいはデータバンク)である。また、図3において、真空ポンプ装置200あるいは、真空ポンプ装置200を構成する部品の流通経路は実線で、各拠点間の情報の流れは点線で示す。本開示によると、無線タグ202から読み取り、あるいは無線タグ202へ書き込みした情報に基づいて、ポンプ管理システム100のユーザ(営業担当者、設計担当者、工場作業者、保守担当者等)は、真空ポンプ装置200の製造から物流、納入、保守までの一連の工程における真空ポンプ装置200の状況を把握できる。これにより、製造の効率化、保守の効率化を可能にする。以下、図3を参照して、真空ポンプ装置200の設計から保守にいたるまでの一連の流れを概略的に説明する。
営業・設計部門310では、まず、営業担当者は顧客よりポンプの注文を受け付け、サーバ120に注文に関する注文情報を格納する。設計担当者は、注文情報にしたがって、真空ポンプ装置200の構成、及び真空ポンプ装置200の製造・オーバーホール作業の工程を策定すると共に、この真空ポンプ装置200に固有のシリアル番号を割り当てる。設計担当者は、サーバ120に、真空ポンプ装置200の注文情報、策定された真空ポンプ装置200の構成に関する構成情報、及び製造・オーバーホール作業の工程に関する工程情報を初期情報として、真空ポンプ装置200のシリアル番号に対応付けて格納する。また、設計担当者は、構成情報にしたがって、サプライヤ320に、真空ポンプ装置200を構成する部品の発注を行う。営業・設計部門310における工程の詳細は、図4で説明する。
サプライヤ320は、営業・設計部門310における設計担当者からの発注にしたがって、部品を製造し、工場330へ部品の供給を行う。本開示によると、ポンプ管理システム100のユーザは、サーバ120にアクセスして、真空ポンプ装置200のシリアル番号に対応する構成情報から、各真空ポンプ装置200に必要な部品の種類や数をリアルタイムで確認することができる。したがって、工場330における作業者(あるいは設計担当者)による部品の手配漏れを無くし、また工場330における在庫部品の管理を行うことができる。
工場330では、作業者が、サーバ120から、真空ポンプ装置200の初期情報のうち、真空ポンプ装置200の構成情報及び注文情報を取得し、無線タグ202にこれら情報と、真空ポンプ装置200のシリアル番号を登録する。また、作業者はサプライヤ320より供給された部品を受け入れて、指定部品の指定箇所に初期情報が登録された無線タ
グ202を取り付けする。また、作業者は、サーバ120から初期情報のうち工程情報を取得し、工程情報に基づいて、部品を組立て、塗装し、真空ポンプ装置200の出荷試験、梱包、出荷の工程を順に行う。工場330では、各工程の作業が行われる度に、作業者は、リーダライタ端末110により、無線タグ202に、真空ポンプ装置200について作業した内容を特定するために利用可能な特定情報を登録する。無線タグ202に情報が記憶されているため、ユーザ端末130(リーダライタ端末110)はサーバ120との通信ができない場合も、ユーザはリーダライタ端末110を用いて無線タグ202に登録された特定情報を読み取りし、真空ポンプ装置200対してなされたこれまでの作業内容を簡単に確認することができる。また、工場330では、各工程の作業が行われる度に、サーバ120は、真空ポンプ装置200製造の各工程において作業者によりなされた作業結果(作業開始/完了日時等)を格納する。工場330における工程の処理の詳細は、図4で説明する。
顧客工場340では、現場エンジニアが真空ポンプ装置200の受け入れ作業、真空ポンプ装置200の据付け、真空ポンプ装置200の運転を開始する。サーバ120は、現場エンジニアにより入力された運転開始日時を保存する。なお、現場エンジニアは、顧客会社のエンジニアであってもよいし、納入会社のサービスエンジニアであってもよい。顧客自身が真空ポンプ装置200の受け入れ作業、据え付け、運転の開始を行う場合には、サーバ120は、真空ポンプ装置200が顧客に受領された日を運転開始日として保存する。その後、運転開始から所定の期間経過後、あるいは、顧客からのオーバーホール依頼を受けると、現場エンジニアは顧客工場340において真空ポンプ装置200の運転を停止する。真空ポンプ装置200は、真空ポンプ装置200に不具合が生じると、その不具合の内容をアラーム情報として記憶する。また、納入会社の現場エンジニア、すなわちサービスエンジニアは、顧客に対し真空ポンプ装置200の使用状況をヒアリングする。顧客から真空ポンプ装置200の使用状況をヒアリングすると、現場エンジニアはこの使用状況を、使用情報としてユーザ端末130を介してサーバ120へ格納する。その後、現場エンジニアは、真空ポンプ装置200を顧客システムから取り外し、オーバーホール拠点350へ輸送する。顧客工場340における工程の処理の詳細は、図5で説明する。
オーバーホール拠点350では、保守担当者は、顧客工場340に配置されていた真空ポンプ装置200を受け入れし、受け入れ検査を行う。次に、真空ポンプ装置200のオーバーホール作業(部品への分解、部品の一次洗浄、部品の検査等)を、サーバ120から取得したオーバーホール作業の工程情報に基づいて行う。検査の結果、不良部品がある場合は、不良部品の識別番号をサーバ120に保存する。保守担当者は、不良部品の手直しや交換を行い、その後、部品の二次洗浄、単体組立て、塗装、総合組立て、真空ポンプ装置200の出荷試験、出荷検査、梱包、顧客工場への出荷を順に行う。オーバーホール拠点350における工程の処理の詳細は、図6で説明する。保守担当者は、オーバーホール拠点350でオーバーホール作業を終えると、再度真空ポンプ装置200を顧客工場340に輸送して、真空ポンプ装置200を顧客システムに組み込む。オーバーホール拠点350では、工場330での作業と同様に、各工程の作業が行われる度に、保守担当者は、リーダライタ端末110により、無線タグ202に、真空ポンプ装置200について作業した内容を特定するために利用可能な特定情報を登録する。また、オーバーホール拠点350では、工場330での作業と同様に、各工程の作業が行われる度に、サーバ120は、真空ポンプ装置200製造の各工程において作業者によりなされた作業結果(作業開始/完了日時等)を格納する。
次に、図4から図6を参照して、各拠点で行われる工程のフローを説明する。図4は、図3の営業・設計部門310において行われる工程(ステップ(step)402からステップ406)及び、図3の工場330において行われる工程(ステップ408からステップ422)のフロー図である。まず、図4のフローを参照して営業・設計部門310において
行われる工程を説明する。
ステップ402において、営業・設計部門310の営業担当者は、顧客よりポンプの注文情報を含む注文を受け付ける。注文情報は、真空ポンプ装置200を注文した顧客に関する情報(顧客名称、顧客ID、顧客連絡先等)や、顧客が注文した真空ポンプ装置200に関する情報の少なくとも一部を含む。真空ポンプ装置200に関する情報は、顧客に納める真空ポンプ装置200の仕様を定めるために必要な情報であり、例えば真空ポンプ装置200を適用する半導体製造装置に関する情報(半導体製造装置名、半導体製造装置ID等)と、真空ポンプ装置200を適用する半導体製造装置において半導体デバイスを製造するプロセスの種別と、この半導体製造装置に使用されるプロセスガスの種別とのうち少なくとも一部を有する。半導体デバイスの製造プロセスには、熱処理プロセス、不純物導入プロセス、薄膜形成プロセス、リソグラフィープロセス等があり、これらの各プロセスにおいて真空ポンプ装置200は半導体製造装置に使用される真空チャンバ内のガスを吸引し、真空ポンプ装置200からガスを外部に排出する。なお、上記注文情報はあくまでも一例であり、これに限られるものではない。真空ポンプ装置200を使用する半導体製造装置の構成は、メーカによっても、また同じメーカであっても型番によっても異なるため、機種名の他に、さらに装置メーカ名、装置詳細名称、半導体製造装置の型番等を含んでもよい。
次に、ステップ404において、営業・設計部門310の設計担当者は、顧客からの注文毎に、個別に真空ポンプ装置200の設計を行い、真空ポンプ装置200の構成を策定し、かつ真空ポンプ装置200を製造するための工程を策定する。設計担当者は、上述の真空ポンプ装置200に関する情報に基づいて策定したポンプの構成に関する構成情報と、策定した工程に関する工程情報と、上述した注文情報とを、真空ポンプ装置200の初期情報として、真空ポンプ装置200に割り当てられたシリアル番号とともにサーバ120に格納する。
構成情報は、真空ポンプ装置200の基本仕様と、基本仕様に加えて、オプションとなる特別仕様に関する情報を備えてもよい。半導体製造装置に使用するポンプの構成には、標準化できる部分と、できない部分があり、設計担当者は、顧客からの注文に応じて、標準化できる基本仕様と、標準化できない特別仕様とを設計する。基本仕様に関する情報は、メインポンプ部210やブースターポンプ部220(図2)の種類、メインポンプ部210とブースターポンプ部220とを接続する連結板、操作盤250(図2)、冷却水配管等の形状や、個数の少なくとも一部を含む。特別仕様に関する情報は、ヒータの種類、保温材の種類、メインポンプ部210とブースターポンプ部220とを接続する配管のオプション構成や、冷却管のオプション構成等の少なくとも一部を含む。上記構成情報はあくまでも一例であり、これに限られるものではない。
工程情報は、真空ポンプ装置200毎に真空ポンプ装置200を製造する各工程の作業内容や、作業内容を記した作業フォーマットを含む。作業者は、作業フォーマットにしたがって作業を行うことで、各工程における作業を誤りなく進めることができる。
ステップ406において、設計担当者は、策定された真空ポンプ装置200の構成にしたがって、サプライヤ320へ真空ポンプ装置200の製造に必要な部品の発注を行う。真空ポンプ装置200の製造に必要な部品は、例えば、ポンプ外装206の部材、メインポンプモータ214の部材、ブースターポンプモータ224の部材、操作盤250等を含むが、これに限られるものではない。
本開示によると、サーバ120には、真空ポンプ装置200が適用される半導体製造装置の真空チャンバ内からポンプ部(210、220)が排気するプロセスガス種等を含む
注文情報や、ポンプの設計を定めた構成情報が真空ポンプ装置200のシリアル番号と共に格納されている。営業・設計部門310等の担当者は、シリアル番号を入力すると、サーバ120から、そのシリアル番号に対応する注文情報、構成情報をリアルタイムで得ることができる。ポンプ管理システム100のユーザは、真空ポンプ装置200のシリアル番号から、例えば、対応するガス種を取得することで、真空チャンバや、真空ポンプ装置200の処理環境に大きな影響を与えるガス種等を短時間で調べることができる。
次に、図4のフローを参照して工場330において行われる工程の詳細を説明する。
ステップ408において、工場330では、工場330の作業者が、リーダライタ端末110を用いて、真空ポンプ装置200のシリアル番号を、無線タグ202に登録する。作業者は、さらに、無線タグ202に、サーバ120に格納されている初期情報(注文情報、構成情報、及び工程情報)の全て又は一部を登録してもよい。これにより、無線タグ202に登録された情報を読み取り、ユーザ端末130の表示部133に表示させることで、作業者は、サーバ120にアクセスせずに、真空ポンプ装置200を構成する各部品の内容や数等を短時間で調べることができる。なお、無線タグ202のシリアル番号を用いて、サーバ120に格納されているシリアル番号に対応する初期情報を参照できるため、サーバ120に格納されている初期情報の全てを無線タグ202に登録しなくてもよい。
その後、サプライヤ320から部品が供給されると、作業者は、指定された部品の指定の場所に無線タグ202を取り付ける。
次に、ステップ410において、工場の作業者は、部品を組み立てして真空ポンプ装置200の単体組立、すなわち各ポンプ部(210,220)を組み立てる。
次に、ステップ412において、各ポンプ部、及びポンプ外装206の塗装、ステップ414において、ポンプ外装206の組立を含む真空ポンプ装置200の総合組立て、ステップ416において真空ポンプ装置200の出荷品質の確認のために出荷試験を行う。出荷試験の結果、問題が無ければ、ステップ418において、真空ポンプ装置200の出荷前に全ての付属品が揃っているかを確認するための出荷検査を行い、ステップ420において真空ポンプ装置200の梱包、出荷を行う。図4に示すステップ410の部品の組立てから、ステップ422の輸送までの一連の工程において、図1のポンプ管理システム100を使用して、真空ポンプ装置200の製造ラインの工程管理を行う。
以下、図7を参照して、図4に示す工場330において行われる各ステップ(無線タグ登録工程(ステップ408)を除く)に共通の、ポンプ管理システム100における処理を説明する。図7は、本開示の一実施形態に係る工場330側にあるユーザ端末130(リーダライタ端末110)と、サーバ120との間の処理フローを示す。
ステップ702において、工場330において、リーダライタ端末110は真空ポンプ装置200に設けられた無線タグ202からシリアル番号を読み込み、ユーザ端末130を介してサーバ120へシリアル番号を送信する。
ステップ704において、サーバ120は、ユーザ端末130から送信された、真空ポンプ装置200のシリアル番号を受信する。
サーバ120には、真空ポンプ装置200毎に工程情報(各工程の作業内容、作業内容を記した作業フォーマット)が予め格納されている。ステップ706において、サーバ120は、格納する作業フォーマットのうち、受信した無線タグ202のシリアル番号に対
応する真空ポンプ装置200の、現在のステップに対応する作業フォーマットを特定し、ユーザ端末130へ送信する。
ステップ708において、ユーザ端末130は、サーバ120から、真空ポンプ装置200の現在の工程に対応する作業フォーマットを受信し、これをユーザ端末130の表示部133に表示する。作業者は表示部133に表示された作業フォーマットを参照して、各工程で定められた作業、例えばステップ410では真空ポンプ装置200の組み立て作業を行う。本開示によると、シリアル番号に対応付けられた作業フォーマットを自動的にサーバ120から取得することで、作業フォーマットの選択ミスを無くすことができる。なお、作業内容が複雑でない工程の場合、例えば塗装工程(図4のステップ412)、梱包・出荷工程(ステップ420)、輸送工程(ステップ422)では、作業フォーマットをサーバ120から取得して、作業者に作業フォーマットを提示することなく、すなわち、図7において点線で囲むステップ704からステップ708を省略して、ステップ702からステップ710に進んでもよい。
作業者により作業フォーマットにしたがって作業が行われた後、ステップ710において、ユーザ端末130の操作入力部136は、特定情報の作業者による入力を受け付ける。特定情報は、各工程において作業フォーマットにしたがって、作業者が作業を完了した内容を特定するために利用可能な、無線タグ202に書き込む情報であり、例えば各部品の識別番号や、作業者名を含む。次に、リーダライタ端末110を通じて、この特定情報を無線タグ202に書き込みする。工場330における特定情報の詳細は、図9に例示する。
図9に示すように、無線タグ202に書き込む特定情報は、工程毎に異なる。特定情報は、部品の単体組立工程(図4のステップ410)では、各部品(ケーシング、ロータ、モータステータ等)の識別番号、作業者名、作業完了日等、総合組立工程(図4のステップ414)では、ドライバ番号、操作盤番号、出荷試験工程(図4のステップ416)では、出荷試験結果(真空ポンプ装置200を無負荷で運転したときの、真空ポンプ装置200の到達圧力、騒音、振動値、真空ポンプ装置200に搭載されたヒータや圧力監視機能などのオン/オフを設定するためのディップスイッチ設定、操作盤にインストールするソフトウェアのバージョン)、出荷検査工程(図4のステップ418)では、真空ポンプ装置200の梱包前の外観写真、梱包・出荷工程(図4のステップ420)では、真空ポンプ装置200の梱包後の写真等を含む。ポンプの種類毎、仕様毎に異なるソフトウェアが操作盤にインストールされる。なお、無線タグ202に新たに書き込むべき情報がない場合、例えば、塗装工程(ステップ412)、輸送工程(ステップ422)では、ステップ710を省略してもよい。また、上記特定情報はあくまでも一例であり、これに限られるものではない。
本開示によると、無線タグ202に、真空ポンプ装置200に関する最新の情報を登録することができる。ユーザ端末130(リーダライタ端末110)がサーバ120との通信ができない場合も、作業者は、無線タグ202に記憶された情報を読み取ることで、真空ポンプ装置200に関する情報(例えば、前の工程で完了した作業内容)を確認することができる。
図7に戻り、ステップ712において、ユーザ端末130の操作入力部136は、作業者による各工程の作業結果(作業開始/完了日時等)の入力を受け付ける。ユーザ端末130はこの作業結果を通信部132により、サーバ120へ送信する。ユーザ端末130は、作業結果に加えて無線タグ202に書き込みした特定情報をサーバ120へ送信してもよい。工場330における作業結果の詳細は、図9に例示する。
作業結果は、図9に例示するように、作業開始/完了日時に加えて、工程毎に異なる情報を含む。工場330における作業結果は、部品の組立工程(図4のステップ410)及び総合組立工程(図4のステップ414)では組立て記録を含み、出荷試験工程(図4のステップ416)では出荷試験結果(真空ポンプ装置200を無負荷で運転したときの到達圧力、騒音、振動値)を含み、真空ポンプ装置200の出荷検査工程(図4のステップ418)では出荷検査情報や、真空ポンプ装置200の梱包前の外観写真を含む。出荷検査情報は例えば、梱包前のポンプ外観に傷がないことの確認結果や、出荷時のオプション構成に関する情報を含む。また、梱包・出荷工程(図4のステップ420)では真空ポンプ装置の梱包写真を含み、ポンプの輸送工程(図4のステップ422)では、出荷記録(輸送会社名、トラッキング番号等)を含む。なお、上記作業結果はあくまでも一例であり、これに限られるものではない。
図7に戻り、ステップ714において、サーバ120は、受信した作業結果、あるいは作業結果に加えて特定情報を格納する。
本開示によると、各工程の作業対象を特定するための特定情報と、各工程の作業結果とを、工程毎にサーバ120に順次保存する。サーバ120にアクセス可能なポンプ管理システム100のユーザは、サーバ120に真空ポンプ装置200のシリアル番号で問い合わせすると、シリアル番号に対応する真空ポンプ装置200の特定情報と、作業結果を工程毎に確認でき、その結果、製造工程の追跡や確認を行うことができる。例えば、出荷工程で無線タグ202に書き込まれた梱包写真から、真空ポンプ装置の梱包写真から荷姿を確認でき、ユーザは、顧客工場340に納入されたときに全ての付属品が揃っているかを確認することができる。また、複数のユーザが異なる拠点にいても(例えば、設計担当者と、工場の作業者)、ユーザ間でサーバ120に格納されている情報を共有することができる。
次に、図5のフローを参照して顧客工場340における真空ポンプ装置200の受け入れから、オーバーホール拠点350へ輸送するまでの工程を説明する。図5は、本開示の一実施形態に係る顧客工場340において行われる工程のフロー図である。
顧客工場340では、ステップ502において、現場エンジニアが工場330からの真空ポンプ装置200の受け入れ作業を行う。次に、ステップ504において、真空ポンプ装置200の据付けを行い、ステップ506において、真空ポンプ装置200の運転を開始する。納入会社の現場エンジニアは、真空ポンプ装置200のシリアル番号を読み取り、シリアル番号と共に、真空ポンプ装置200の運転開始日時をユーザ端末130に入力する。ユーザ端末130はこの運転開始日時をサーバ120に送信し、サーバ120はこの運転開始日時を保存する。
運転開始から所定の期間経過後、あるいは、顧客からのオーバーホール依頼を受けると、ステップ508において、現場エンジニアは顧客工場340において真空ポンプ装置200の運転を停止し、ユーザ端末130に運転停止日時を入力する。ユーザ端末130から送信された運転停止日時を、サーバ120は保存する。次に、現場エンジニアはステップ510において、真空ポンプ装置200を顧客システムから取り外す。
本開示によると、ポンプ管理システム100のユーザは、シリアル番号から、対応する真空ポンプ装置200の運転開始/停止日時を参照することで、どの真空ポンプ装置200がどの顧客工場340で、いつからいつまで運転しているかを確認することができる。その結果、ユーザは、各真空ポンプ装置200の運転期間や、どの顧客工場で何台の真空ポンプ装置200が稼働しているかをリアルタイムで確認することができる。
ステップ512において、納入会社の現場エンジニアは顧客に対し真空ポンプ装置200の使用状況をヒアリングし、ヒアリングした使用状況に関する使用情報を、リーダライタ端末110で読み取った真空ポンプ装置200のシリアル番号と共にユーザ端末130へ入力する。使用情報は、顧客名、真空ポンプ装置200が取り付けられる半導体製造装置におけるプロセス種別、真空ポンプ装置200が排出するガス種、半導体製造装置の詳細装置名、装置メーカ名、真空ポンプ装置200が取り付けられる半導体製造装置のチャンバ名、真空ポンプ装置200に不具合がある場合は、その内容、状態、理由の少なくとも一部を含む。上記使用情報はあくまでも一例であり、これに限られるものではない。また、ステップ512において、顧客から使用情報を得られない場合、オーバーホール拠点350の保守担当者は、後述するステップ602(図6)において、受け入れした真空ポンプ装置200の状態から、顧客設備における使用情報を取得する。その後、ユーザ端末130は、シリアル番号と共に、使用情報をサーバ120へ送信し、サーバ120はこれらを保存する。
ステップ514において、現場エンジニアは、真空ポンプ装置200を梱包し、オーバーホール拠点350へ出荷する。次に、ステップ516において、真空ポンプ装置200を、顧客工場340からオーバーホール拠点350へ輸送する。
次に、図6のフローを参照してオーバーホール拠点350における真空ポンプ装置200の受け入れ(ステップ602)から、真空ポンプ装置の梱包・出荷(ステップ624)までの工程を詳細に説明する。図6は、本開示の一実施形態に係るオーバーホール拠点350において行われる工程のフロー図である。
ステップ602において、保守担当者は、真空ポンプ装置200の受け入れ作業を行う。なお、ステップ512において上述したように、現場エンジニアが顧客から使用状況を直接ヒアリングできなかった場合、保守担当者は、本ステップにて、受け入れした真空ポンプ装置200の状態、例えば真空ポンプ装置200に記憶されているアラーム情報から、顧客設備における使用状況を確認し、使用情報を取得し、ユーザ端末130に入力する。ユーザ端末130は、シリアル番号と共に、この使用情報をサーバ120へ送信し、サーバ120はこれらを保存する。
次に、保守担当者は、ステップ604において、真空ポンプ装置200の受け入れ検査、ステップ606において、真空ポンプ装置200の分解、ステップ608において、分解された部品の一次洗浄を行う。ステップ610において、保守担当者は、洗浄された部品の検査を行い、検査結果に基づいて必要に応じて部品の交換や部品の手直しを行う。検査で手直しや交換が必要ないと判断された部品はそのまま使用することができる。検査で再利用可能と判断された部品は、適宜修理し(部品を削る、部品表面をコーティングするなど)、再利用不能と判断された部品は新規の部品と交換する。ステップ610の部品検査・手直し工程の詳細は、図8を参照して後述する。その後、ステップ612において、部品の二次洗浄、ステップ614において、単体組み立て、ステップ616において、組み立てた各ポンプ部、及びポンプ外装206等の塗装、ステップ618において、真空ポンプ装置200の総合組立て、ステップ620において、真空ポンプ装置200の出荷試験、出荷試験の結果、問題が無ければ、ステップ622において、真空ポンプ装置200の出荷検査、ステップ624において真空ポンプ装置200の梱包、出荷、ステップ616において、真空ポンプ装置200の顧客工場340への輸送を行う。
図6に示すオーバーホール拠点350において行われる処理は、図7において説明した工場330において行われる各工程に共通の処理と概略同じであり、ここでは重複する説明は省略する。オーバーホール拠点350においては工場作業者が保守担当者として、図7に示す処理を行ってもよい。オーバーホール拠点350における特定情報や、作業結果
は、工場330における特定情報、作業結果と異なるため、これらの詳細について、図10を参照して後述する。
図6に示す処理フローのうち、作業内容が複雑でない工程、例えば塗装工程(ステップ616)、梱包・出荷工程(ステップ624)、輸送工程(ステップ626)においては、作業フォーマットをサーバ120から取得して、作業者に作業フォーマットを提示することなく、すなわち、ステップ704からステップ708を省略して、ステップ704からステップ710に進んでもよい。また、図7に示す処理フローは、図6に示す工程のうち無線タグ202に新たに書き込むべき情報がない工程の場合、例えば、分解工程(ステップ606)、一次洗浄工程(ステップ608)、部品検査・手直し工程(ステップ610)、二次洗浄工程(ステップ612)、塗装工程(ステップ616)、輸送工程(ステップ626)では、ステップ710を省略してもよい。
ステップ710において無線タグ202に書き込む特定情報は、図10に例示するように工程毎に異なる。特定情報は、受け入れ検査工程(図6のステップ604)では、真空ポンプ装置200の記憶部に保存されている真空ポンプ装置200の運転履歴である。運転履歴とは、メインポンプモータ214や、ブースターポンプモータ224の回転数や消費電量の履歴等を含む。また、特定情報は、分解工程(図6のステップ606)では、真空ポンプ装置200の分解写真、分解の内容を記した分解記録、単体組立工程(図6のステップ614)、総合組立工程(図6のステップ618)では、納入時の構成からの仕様変更、トラブル対応情報である。トラブル対応情報は、例えば、プロセスガスの種類によっては、ポンプ内部が高温になる事により金属を腐食させるものがあるため、このポンプの温度上昇を抑えるために、ヒータをオフに関する情報(オフにする時間や期間)である。また、例えば、ポンプ内部で生成物となるプロセスガスを薄めるための、希釈ガスに関する情報(希釈ガスの種類や量)である。
また、保守担当者は、顧客が納入時の構成からの仕様変更を行っていることを確認すると、リーダライタ端末110を介して、無線タグ202に登録されている真空ポンプ装置200の構成情報を、最新の情報に更新する。図10に例示するように、特定情報は、出荷試験工程(図6のステップ622)では、出荷試験結果(真空ポンプ装置200を無負荷で運転したときの到達圧力、騒音、振動値、ソフトウェアのバージョン、ディップスイッチ設定等)である。無線タグ202に、最新の出荷試験結果を登録することで、顧客工場340において真空ポンプ装置200に不具合が発生したときに、不具合内容の特定を容易にすることができる。また特定情報は、ポンプの出荷検査工程(図6のステップ622)では真空ポンプ装置200の梱包前の外観写真、ポンプの梱包・出荷工程(図6のステップ624)では真空ポンプ装置200の梱包後の写真である。
また、ステップ712においてサーバ120に格納する作業結果も、図10に例示するように工程毎に異なる。作業開始/完了日時に加えて、作業結果は、受け入れ検査工程(図6のステップ604)では、ポンプ運転履歴、分解工程(ステップ606)では分解後の点検写真、分解記録であり、部品検査・手直し工程(ステップ610)では、部品検査情報、不良部品の情報であり、単体組立工程(図6のステップ614)及び総合組立工程(図6のステップ618)では組立て記録、最新の構成情報である。サーバ120には、これまでの構成情報の履歴とともに、最新の構成情報を格納することができる。また、作業結果は、出荷試験工程(図4のステップ620)では出荷試験結果(真空ポンプ装置200を無負荷で運転したときの到達圧力、騒音、振動値、ソフトウェアのバージョン番号、ディップスイッチ設定等)を含み、出荷検査工程(図6のステップ622)では真空ポンプ装置200の梱包前の外観写真を含み、梱包・出荷工程(図6のステップ624)では真空ポンプ装置200を梱包後の外観写真、輸送工程(図6のステップ626)では、出荷記録(輸送会社名、トラッキング番号等)を含む。
図8は、本開示の一実施形態に係るオーバーホール拠点350の、ポンプ管理システム100を使用した、部品検査・手直し工程(ステップ610)における、ユーザ端末130(リーダライタ端末110)と、サーバ120との間で行われる処理フローを示す。
ステップ802において、オーバーホール拠点350では、リーダライタ端末110により真空ポンプ装置200に設けられた無線タグ202のシリアル番号を読み込み、ユーザ端末130を介してサーバ120へシリアル番号を送信する。
ステップ804において、サーバ120は、ユーザ端末130より、真空ポンプ装置200のシリアル番号を受信する。
ステップ806において、サーバ120は、受信した無線タグ202のシリアル番号に対応する真空ポンプ装置200の現在の工程、すなわち部品検査・手直し工程(ステップ610)に対応する作業フォーマットを特定し、ユーザ端末130へ送信する。
ステップ808において、ユーザ端末130は、サーバ120から、真空ポンプ装置200の現在の工程に対応する作業フォーマットを受信し、これをユーザ端末130の表示部133に表示する。保守担当者は表示部133に表示された作業フォーマットにしたがって、部品の検査を行う。保守担当者は、部品の検査の結果、定められた性能や寸法を満たしていない、あるいは故障している不良部品を特定する。
ステップ810にて、ユーザ端末130の操作入力部136は、不良部品に個別に割り当てられた識別番号の保守担当者による入力を受け付ける。
ステップ812において、ユーザ端末130は、保守担当者による作業結果(作業開始/完了日時、不良部品の識別番号、不良内容、部品検査情報等)の入力を受け付けし、ユーザ端末130はこの作業結果(不良部品の識別番号、不良内容、不良原因含む)をサーバ120へ送信する。
ステップ814において、サーバ120は作業結果を受信し、サーバ120へ格納すると共に、サーバ120に格納されている部品の識別番号と、ロット番号とを対応付けたテーブルから、受信した不良部品の識別番号に対応する不良部品のロット番号を抽出し、このロット番号に不良ロットであることを示す情報を付加する。
ステップ816において、サーバ120に格納されている、運転開始日時(ステップ506)と運転停止日時(ステップ508)の差から、真空ポンプ装置200の運転期間を算出する。ステップ508において保守担当者により入力される運転停止日時の代わりに、サーバ120に格納されている真空ポンプ装置200のアラーム情報から、不良部品の運転停止日時を特定してもよい。サーバ120は、一例として、算出した運転期間を、不良部品の故障間隔として保存する。また、サーバ120は、不良部品の故障間隔や、不良の原因等を不良部品の識別番号と対応付けて、真空ポンプ装置200のオーバーホール作業の都度に保存する。これにより、例えば、特定の部品の平均故障間隔を求めることができる。その結果、顧客工場340で稼働している真空ポンプ装置200の平均故障間隔が経過する前、例えば一週間前に、ポンプ管理システム100は、ユーザに対し、平均故障間隔が一週間後である旨の通知を行うことができる。
本開示によると、オーバーホール作業の度に、真空ポンプ装置200を構成する各部品の故障間隔と、真空ポンプ装置200の構成と、使用態様(ガス種等)に関する様々なデータを蓄積する。サーバ120に格納されたこれらの様々なデータを分析することにより
、どのような構成の真空ポンプ装置200のどの部品が、どのくらいの間隔で故障するかを予測することができる。その結果、ポンプ管理システム100は、保守作業がいつ必要となるかの時期を求め、ポンプ管理システム100のユーザに事前に通知することができる。すなわち、真空ポンプ装置200が故障する前に、顧客に対し次の保守時期を知らせることができ、真空ポンプ装置200の予防保全を行うことができる。
さらに、真空ポンプ装置200のオーバーホール工程の前に、事前に交換部品や予備機を確保することで、効率的に、かつ速やかにオーバーホール作業を行うことができ、オーバーホールに係る期間の短縮を図ることができる。その結果、顧客側では、真空ポンプ装置200を組み入れた半導体製造装置の稼働率を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
100…ポンプ管理システム
110…リーダライタ端末
120…サーバ
130…ユーザ端末
131…処理部
132…通信部
133…表示部
134…メモリ
135…補助記憶装置
136…操作入力部
140…ネットワーク
200…真空ポンプ装置
202…無線タグ
206…ポンプ外装
210…メインポンプ部
212…メインポンプ
214…メインポンプモータ
216…ポンプケーシング
218…メインポンプヒータ
220…ブースターポンプ部
222…ブースターポンプ
224…ブースターポンプモータ
226…ポンプケーシング
228…ブースターポンプヒータ
230…吸気口
232…排気ポート
234…ブースターポンプのモータケーシング
240…給気ポート
244…メインポンプのモータケーシング
250…操作盤
310…営業・設計部門
320…サプライヤ
330…工場
340…顧客工場
350…オーバーホール拠点

Claims (11)

  1. 真空ポンプ装置の製造工程を管理する方法であって、
    前記真空ポンプ装置の製造工程は、
    (1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、
    (2)組み立てられた前記真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、
    (3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
    (4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と
    を有し、前記管理する方法は、
    無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号をサーバが受信するステップと、
    受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の上記の(1)〜(4)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容を前記サーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記1つの工程において、さらに、
    前記ユーザ端末が前記サーバから受信した前記作業内容を表示部に表示させるステップと、
    前記ユーザ端末が、前記作業内容にしたがって作業者が作業を完了した内容を特定するために利用可能な特定情報の入力を受け付けるステップと、
    リーダライタ端末が、前記特定情報を前記無線タグに書き込むステップと、
    を備える方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、
    前記1つの工程の次の工程において、さらに、
    前記無線タグに書き込まれた前記特定情報を、リーダライタ端末が読み出すステップと、
    読み出した前記特定情報を、前記ユーザ端末の表示部に表示させるステップと、
    を備える方法。
  4. 請求項1又は2のいずれかに記載の方法であって、
    前記1つの工程において、さらに、
    前記ユーザ端末が、前記作業内容にしたがって作業者が行った作業結果の入力を受け付けし、前記作業結果をサーバへ送信するステップと、
    前記ユーザ端末から送信された前記作業結果を、前記サーバへ格納するステップと、
    を備える方法。
  5. 真空ポンプ装置の保守工程を管理する方法であって、
    前記真空ポンプ装置の保守工程は、
    (1)オーバーホール拠点に受け入れた真空ポンプ装置を受け入れ検査する工程と、
    (2)受け入れ検査した前記真空ポンプ装置を部品に分解する工程と、
    (3)分解された前記部品を洗浄する工程と、
    (4)洗浄した部品を検査し、必要に応じて手直しする工程と、
    (5)検査に基づいて真空ポンプ装置を再組み立てする工程と、
    (6)再組み立てした真空ポンプ装置を出荷試験する工程と、
    (7)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
    (8)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と、
    を有し、前記保守工程を管理する方法は、
    無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号をサーバが受信するステッ
    プと、
    受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の上記の(1)〜(8)の工程のうち1つの工程において、前記1つの工程の作業内容をサーバがユーザ端末へ送信するステップと、を有する方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、前記洗浄した部品を検査する工程において、
    前記ユーザ端末が、不良であると判断された不良部品の識別番号の入力を受け付けるステップと、
    前記サーバに保存されている、前記真空ポンプ装置の運転開始日時と運転停止日時から前記真空ポンプ装置の運転期間を前記サーバが算出するステップと、
    前記運転期間を、前記不良部品の故障間隔として、前記不良部品の識別番号と共に前記サーバに格納するステップと、
    を備える方法。
  7. 真空ポンプ装置の製造工程を管理するシステムであって、
    前記真空ポンプ装置の製造工程は、
    (1)真空ポンプ装置を構成する部品を組み立てる工程と、
    (2)組み立てられた前記真空ポンプ装置の出荷試験をする工程と、
    (3)出荷試験した前記真空ポンプ装置の出荷検査をする工程と、
    (4)出荷検査した前記真空ポンプ装置の梱包及び出荷をする工程と、
    を有し、前記管理するシステムは、
    前記真空ポンプ装置のシリアル番号が記憶された無線タグと、
    前記無線タグに、上記(1)〜(4)の工程のうち1つの工程において作業者が作業を完了した内容を特定可能な特定情報を書き込みするリーダライタ端末と、
    前記1つの工程の次の工程において、前記リーダライダ端末により前記無線タグから読み出された前記特定情報を受信し、表示部に表示させるユーザ端末と、
    を備えるシステム。
  8. 請求項7に記載のシステムであって、さらに、
    前記無線タグから読み取った前記真空ポンプ装置のシリアル番号を受信し、受信した前記シリアル番号に対応する真空ポンプ装置の、前記1つの工程の作業内容を特定し、前記作業内容を前記ユーザ端末へ送信するサーバを備える、システム。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の真空ポンプ装置であって、
    ポンプ外装内に収容されたポンプ部を備え、
    前記ポンプ部、前記ポンプ外装の少なくとも一方に無線タグが設けられており、前記無線タグは、前記真空ポンプ装置のシリアル番号と、前記真空ポンプ装置を注文した顧客に関する情報と、前記顧客が注文した真空ポンプ装置に関する情報を記憶していることを特徴とする、
    真空ポンプ装置。
  10. 請求項9に記載の真空ポンプ装置であって、前記真空ポンプ装置はドライ真空ポンプであることを特徴とする、真空ポンプ装置。
  11. 請求項10に記載の真空ポンプ装置であって、
    前記顧客が注文した真空ポンプ装置に関する情報は、前記真空ポンプ装置を適用する装置に関する情報、及び前記真空ポンプ装置を適用するプロセス種別、前記真空ポンプ装置が排出するプロセスガス種別の少なくとも一つを有する、真空ポンプ装置。
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JP2006113903A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Nec Corp 製造システム

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