JP2021105339A - ベーンポンプ - Google Patents

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佑亮 岡崎
Yusuke Okazaki
佑亮 岡崎
一輝 原田
Kazuteru Harada
一輝 原田
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Abstract

【課題】側板が部分的にロータに向けて過度に変形することを防止し、側板とロータが凝着することを防止したベーンポンプを提供する。【解決手段】第1側板裏面におけるシール部材31で囲繞する囲繞領域Sは、内径部S1と外径部S2を有する円弧形状で成る。内径部S1は第1側板表面に窪みを形成した第1吐出側円弧状溝部と内径寸法、周方向長さ寸法、周方向の両端の形状を略同一に形成する。外径部S2は第1吐出ポート18Aと外径寸法を略同一に形成すると共に、周方向長さ寸法L1を第1吐出ポート18Aの一方の端部に連通するポンプ室14Aと第1吐出ポート18Aの他方の端部に連通するポンプ室14Bとの間を接続する周方向長さ寸法L2と略同一に形成する。両端部S3、S4は内径部S1の両端と外径部S2の両端とをそれぞれ直線で接続する形状とした。【選択図】図4

Description

本発明は、ロータの回転駆動により、ロータの半径方向へ摺動自在に設けた複数のベーンをカム面に摺接し、流体を吸入ポートから吸入して吐出ポートから吐出するベーンポンプに関する。
この種のベーンポンプは、ロータに形成した複数のベーン収納用スリット溝にベーンを半径方向へ摺動自在に挿入し、ロータの回転駆動により、ベーンの先端をカム面に摺接し、ロータとベーンとカム面により区画形成するポンプ室に、吸入領域に開口する吸入ポートより流体を吸入し、ポンプ室に吸入した流体を吐出領域に開口する吐出ポートより吐出している。そして、ロータの側面が表面に摺接する側板を設け、側板の表面には吸入領域に位置して吸入側に連通する吸入側の円弧状溝部と、吐出領域に位置して、吐出側に連通する吐出側の円弧状溝部とを窪み形成し、ロータの回転駆動により、ベーン収納用スリット溝の基端部が吸入領域に位置すると、吸入側の円弧状溝部より吸入圧を導入すると共に、ベーン収納用スリット溝の基端部が吐出領域に位置すると、吐出側の円弧状溝部より吐出圧を導入し、ベーンをカム面に押し付け、ポンプ室のシール性の低下を抑制している。また、側板には表面の反対側となる裏面にシール部材を装着し、シール部材で囲繞した囲繞領域に吐出圧を導入し、囲繞領域の吐出圧に基づく作用力で側板をロータ側に押し付け、ロータと側板との間のクリアランスから漏れる流体を低減して、ポンプの容積効率が低下することを抑制している。
特開2015−197077号公報
ところが、かかる従来のベーンポンプでは、側板が部分的に過度に変形するため、この変形した部分がロータに強く押し付けられ、側板とロータが凝着する恐れがある問題点があった。
本発明の課題は、側板が部分的にロータに向けて過度に変形することを防止し、側板とロータが凝着することなくしたベーンポンプを提供するものである。
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、
ポンプ本体内へ回転自在に設けたロータと、ロータに形成しベーンを半径方向へ摺動自在に挿入して、ロータ外周面に開口した複数のベーン収納用スリット溝と、ロータの外周を囲みベーンの先端が摺接するカム面と、ロータの側面が摺接する側板と、ロータとベーンとカム面と側板により区画形成され、ロータの回転により容積変化して流体を吸入吐出するポンプ室と、側板を貫通してロータの回転に応じて前記ポンプ室の容積が拡大する吸入領域に開口する吸入ポートと、側板を貫通してロータの回転に応じて前記ポンプ室の容積が縮小する吐出領域に開口する吐出ポートと、吐出領域に位置するベーン収納用スリット溝の基端部に連通して側板の表面に窪み形成し吐出流体の一部を導入する吐出側円弧状溝部と、側板を貫通して吐出側円弧状溝部の底面および表面と対向する裏面に開口する連通孔と、側板裏面に装着して吐出ポートの側板裏面への開口個所および連通孔の側板裏面への開口個所を囲繞するシール部材とを備え、側板裏面におけるシール部材で囲繞する囲繞領域は、内径部と外径部を有する円弧形状で、内径部は側板表面に窪み形成した吐出側円弧状溝部と内径寸法、周方向長さ寸法、周方向の両端の形状を略同一に形成し、外径部は吐出ポートと外径寸法を略同一に形成すると共に、周方向長さ寸法を吐出ポートの一方の端部に連通するポンプ室と吐出ポートの他方の端部に連通するポンプ室との間を接続する周方向長さ寸法と略同一に形成し、両端部は内径部の両端と外径部の両端とをそれぞれ直線で接続する形状としたことを特徴とするベーンポンプがそれである。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、側板裏面におけるシール部材で囲繞する囲繞領域は、内径部と外径部を有する円弧形状で、内径部は側板表面に窪み形成した吐出側円弧状溝部と内径寸法、周方向長さ寸法、周方向の両端の形状を略同一に形成し、外径部は吐出ポートと外径寸法を略同一に形成すると共に、周方向長さ寸法を吐出ポートの一方の端部に連通するポンプ室と吐出ポートの他方の端部に連通するポンプ室との間を接続する周方向長さ寸法と略同一に形成し、両端部は内径部の両端と外径部の両端とをそれぞれ直線で接続する形状とした。このため、側板裏面における囲繞領域は、側板表面における吐出流体の圧力が作用する領域と面積を略同一にでき、側板の表面と裏面には圧力に基づく作用力が略平衡作用するから、側板が部分的にロータに向けて過度に変形することを防止でき、側板とロータが凝着することなくできる。
本発明の一実施形態を示した可変容量形ベーンポンプの縦断面図である。 図1の線A−Aに沿った断面図である。 ロータ、ベーン、可動リングを想像線で示した図2の線B−Bに沿った拡大断面図である。 ロータ、ベーン、可動リングを想像線で示した図2の線C−Cに沿った拡大断面図である。 他実施形態を示した図4に相当する拡大断面図である。
以下、可変容量ベーンポンプとした本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1および図2において、1はポンプ本体で、円筒孔2を穿設すると共に、円筒孔2に連接して円筒孔2の穿設方向と直交方向に収装孔3を穿設したハウジング4と、円筒孔2を閉塞するカバー5から構成している。6は円筒孔2に収装した円板状の第2側板で、円筒孔2の底面に当接して回転不能に配置している。7は円板状の第1側板で、第2側板6と軸方向に離間して円筒孔2へ回転不能に配置している。各側板6、7は金属粉末を成型して焼結した焼結金属材料で形成し、日本産業規格JIS Z2550:2016に規定された機械構造部品用焼結材料に相当する。8は円筒孔2へ回転自在に収装したロータで、第1側板7と第2側板6との間に配置し、軸方向の一方の側面を第2側板6に、軸方向の他方の側面を第1側板7にそれぞれ摺接している。
ロータ8には一方の側面に第1軸部8Aを突設すると共に、他方の側面に第2軸部8Bを突設している。第1軸部8Aはハウジング4に軸支し、先端を外部に突出して図示しない電動機と連結する。第2軸部8Bはカバー5に軸支する。9はロータ8へ半径方向に穿設したベーン収納用スリット溝で、ロータ8の外周面に開口し、ロータ8の周方向へ11個を等間隔に設けている。ベーン収納用スリット溝9は半径方向の内方に基端部10を有し、基端部10は円形状に形成している。11はベーンで、ベーン収納用スリット溝9に半径方向へ摺動自在に挿入している。12はロータ8の外周を囲んで配置した可動リングで、円筒孔2の第1側板7と第2側板6との間に配置し、図1の左右方向へロータ8に対して偏心移動自在に設けている。可動リング12はその内周面をカム面13とし、ベーン11の先端を摺接している。14はポンプ室で、両側板6、7とロータ8とベーン11と可動リング12のカム面13により区画形成し、ロータ8の矢印B方向への回転により容積変化する。
15は流体を吸入する吸入流路、16は流体を吐出する吐出流路で、それぞれカバー5に穿設している。17はポンプ室14の容積が拡大する吸入領域に開口する吸入ポートで、第1吸入ポート部17Aと第2吸入ポート部17Bから構成している。図3および図4に示す如き、第1吸入ポート部17Aは半円弧状で、第1側板7を貫通する貫通孔17Cと貫通孔17Dとの間を、ロータ8の他方の側面が摺接する第1側板7の表面に窪み形成した溝17Eで接続して構成し、貫通孔17C、17Dで吸入流路15と接続している。図2に示す如く、第2吸入ポート部17Bは、第1吸入ポート部17Aとロータ8を介した軸方向の対向位置に、ロータ8の一方の側面が摺接する第2側板6の表面へ半円弧状に窪み形成している。
18はポンプ室14の容積が縮小する吐出領域に開口する吐出ポートで、第1吐出ポート部18Aと第2吐出ポート部18Bから構成している。図3および図4に示す如き、第1吐出ポート部18Aは第1吸入ポート部17Aと中心を介した半径方向の対向位置で、半円弧状に形成している。第1吐出ポート18Aは第1側板7を貫通する貫通孔18Cと貫通孔18Dとの間を第1側板7の表面に窪み形成した溝18Fで接続すると共に、貫通孔18Dと貫通孔18Eとの間を溝18Gで接続して構成し、貫通孔18C、18D、18Eで吐出流路16と接続している。図2に示す如く、第2吐出ポート部18Bは、第1吐出ポート18Aとロータ8を介した軸方向の対向位置に、第2側板6の表面へ半円弧状に窪み形成している。
ポンプ室14は、ロータ8の矢印B方向への回転により容積変化し、吸入ポート17から吸入した流体を搬送して吐出ポート18から吐出する。ポンプ室14は内部に発生する吐出圧力による作用力を可動リング12のカム面13に、可動リング12をロータ8との偏心量減少方向(図1の左方向)へ移動するよう作用させる。19は収装孔3の開口を閉塞する蓋部材で、ハウジング4に固定している。20は収装孔3に収装したばねで、一端部にホルダ21を装着すると共に、一端部と軸方向に対向する他端部にばね受け部材22を装着している。ばね20はホルダ21を介して可動リング12の外周面に当接し、可動リング12を偏心量増加方向(図1の右方向)へ付勢している。23は蓋部材19に回動自在に螺合した調圧部材で、ばね受け部材22を介してばね20の他端部に当接し、回動操作で進退自在に設けている。調圧部材23は回動操作で進退し、ばね20を伸縮してばね力を変更し、フルカットオフ圧力を変更操作自在に設けている。24は調圧部材23に螺合したロックナット部材で、蓋部材19へ接離自在に設け、蓋部材19への当接で調圧部材23の回動操作を規制する。
25はハウジング4に螺合した案内ねじ部材で、可動リング12におけるホルダ21の当接個所と略直角方向の外周面に当接し、吐出ポート18の位置に対応して可動リング12のカム面13に作用する吐出圧力による作用力の図1上方向分力を受け、可動リング12の図1左右方向への移動を案内するよう設けている。そして、案内ねじ部材25は回動操作により進退自在に設けて可動リング12の図1上下方向位置を調整自在に設けている。26は案内ねじ部材25に螺合したロックナット部材で、ハウジング4へ接離自在に設け、ハウジング4への当接で案内ねじ部材25の回動操作を規制する。27はハウジング4に螺合した吐出量調整部材で、ホルダ21との対向位置で可動リング12の外周面に当接し、可動リング12の最大偏心量を規制して最大吐出量を設定する。28は吐出量調整部材27に螺合したロックナット部材で、ハウジング4へ接離自在に設け、ハウジング4への当接で吐出量調整部材27の回動操作を規制する。
29は吸入領域に位置するベーン収納用スリット溝9の基端部10に連通して吸入圧を導入する吸入側円弧状溝部、30は吐出領域に位置するベーン収納用スリット溝9の基端部10に連通して吐出圧を導入する吐出側円弧状溝部である。吸入側円弧状溝部29は、第1側板7に設けた第1吸入側円弧状溝部29Aと第2側板6に設けた第2吸入側円弧状溝部29Bとから構成している。吐出側円弧状溝部30は、第1側板7に設けた第1吐出側円弧状溝部30Aと第2側板6に設けた第2吐出側円弧状溝部30Bとから構成している。
図3に示す如く、第1吸入側円弧状溝部29Aは、第1吸入ポート部17Aより半径方向の内方位置でベーン収納用スリット溝9の基端部10と半径方向で略同一位置に設け、半円弧状で周方向長さ寸法をポンプ室14の2個分より若干長く設けている。そして、第1吸入側円弧状溝部29Aは、第1側板7を貫通する貫通孔29Cと貫通孔29Dとの間を第1側板7の表面に窪み形成した溝29Eで接続して構成し、貫通孔29C、貫通孔29Dで吸入流路15と接続している。図2に示す如く、第2吸入側円弧状溝部29Bは、第1吸入側円弧状溝部29Aとロータ8を介した軸方向の対向位置で、第2側板6に半円弧状に窪み形成している。
図3および図4に示す如く、第1吐出側円弧状溝部30Aは、第1吸入側円弧状溝部29Aと同心状でベーン収納用スリット溝9の基端部10と半径方向で略同一位置に設け、半円弧状に窪み形成し、周方向長さ寸法をポンプ室14の5個分より若干長く設けている。そして、第1吐出側円弧状溝部30Aは、底面に開口して第1側板7を貫通して第1側板7の裏面に開口する3個の連通孔30C、30D、30Eを介して吐出流路16と連通し吐出流体の一部を流通している。図2に示す如く、第2吐出側円弧状溝部30Bは、第1吐出側円弧状溝部30Aとロータ8を介した軸方向の対向位置で、第2側板6に半円弧状に窪み形成している。
図4に示す如く、31は第1側板7の裏面に装着したシール部材で、ゴム等の弾性材から形成し、第1吐出ポート18Aの貫通孔18C、18D、18Eの第1側板7裏面への開口個所および連通孔30C、30D、30Eの第1側板7裏面への開口個所を囲繞し、図2に示すカバー5と接触して貫通孔18C、18D、18Eおよび連通孔30C、30D、30Eと吐出流路16との接続個所を密封している。32はシール部材31を収装する収装溝で、貫通孔18C、18D、18Eの第1側板7裏面への開口個所および連通孔30C、30D、30Eの第1側板7裏面への開口個所を囲繞して第1側板7裏面に窪み形成している。収装溝32に収装したシール部材31は、自己の弾性力で側板7をロータ8に向けて軸方向に付勢する。
図4に示す如く、第1側板7裏面におけるシール部材31で囲繞する囲繞領域Sは、内径部S1と外径部S2を有する円弧形状を成している。内径部S1は、第1側板7表面に窪み形成した第1吐出側円弧状溝部30Aと比較し、内径寸法を若干小さく、周方向長さ寸法、周方向の両端の形状を若干大きくした略同一に形成している。外径部S2は、第1吐出ポート18Aの外径寸法より若干大きくした略同一に形成している。また、外径部S2は、周方向長さ寸法L1を第1吐出ポート18Aの一方の端部(貫通孔18C側)に連通するポンプ室14Aと他方の端部(貫通孔18E側)に連通するポンプ室14Bとの間を接続する周方向の長さ寸法L2より若干長くした略同一に形成している。囲繞領域Sの両端部S3、S4は、内径部S1の両端と外径部S2の両端とを直線で接続する形状としている。そして、両端部S3、S4と内径部S1の両端との接続稜部および外径部S2の両端との接続稜部はそれぞれ角形状と成している。
次にかかる構成の作動を説明する。
図1の状態は、可動リング12が最大偏心位置にあり、ロータ8を矢印B方向に回転すると、吸入ポート17よりポンプ室14に吸入した流体を吐出ポート18より吐出して最大吐出量が得られる。そして、可動リング12のカム面13に図1の左方向へ作用する吐出圧力による作用力がばね20のばね力による設定圧力を上回ると、可動リング12は図1の左方向へ偏心量を減少するよう案内ねじ部材25で案内されて移動して吐出量を減少し、可動リング12がロータ8と略同心位置になることで吐出量が零になる。そして、吐出量の減少により吐出圧力が設定圧力より低下すると、可動リング12はばね20のばね力により図1の右方向へ案内ねじ部材25で案内されて移動して吐出量を増加する。
ロータ8の矢印B方向への回転で、吸入領域では、ベーン収納用スリット溝9の基端部10に、吸入側円弧状溝部29より吸入圧を導入し、ベーン11をカム面13に押し付けている。また、吐出領域では、吐出流路16の吐出流体の一部が連通孔30C、30D、30Eを流通し、吐出側円弧状溝部30よりベーン収納用スリット溝9の基端部10に導入され、ベーン11をカム面13に押し付けている。
かかる作動において、第1側板7裏面におけるシール部材31で囲繞する囲繞領域Sは、内径部S1と外径部S2を有する円弧形状で、内径部S1は第1側板7表面に窪み形成した第1吐出側円弧状溝部30Aと内径寸法、周方向長さ寸法、周方向の両端の形状を略同一に形成し、外径部S2は第1吐出ポート18Aと外径寸法を略同一に形成すると共に、周方向長さ寸法L1を第1吐出ポート18Aの一方の端部に連通するポンプ室14Aと第1吐出ポート18Aの他方の端部に連通するポンプ室14Bとの間を接続する周方向長さ寸法L2と略同一に形成し、両端部S3、S4は内径部S1の両端と外径部S2の両端とをそれぞれ直線で接続する形状とした。このため、第1側板7裏面における囲繞領域Sは、第1側板7表面における吐出流体の圧力が作用する領域と面積を略同一にでき、第1側板7の表面と裏面には圧力に基づく作用力が略平衡作用するから、第1側板7が部分的にロータ8に向けて過度に変形することを防止でき、第1側板7とロータ8が凝着することなくできる。
図5は本発明の他実施形態を示し、一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
シール部材31Aを収装溝32Aに収装して第1側板7の裏面に囲繞領域S1Aを区画形成している。囲繞領域S1Aは、両端部S3、S4と内径部S1の両端との接続稜部および外径部S2の両端との接続稜部をそれぞれ円弧形状と成している。
作動および作用効果は一実施形態と略同一である。
なお、前述の各実施形態では、第1側板7を貫通する連通孔30C、30D、30Eは、3個設けたが、2個以下もしくは4個以上であってもよい。また、吸入ポート17、吐出ポート18、吸入側円弧状溝部29、吐出側円弧状溝部30を、それぞれ第1側板7と第2側板6との両方に設けたが、第1側板7のみに設けても良い。また、吐出圧がフルカットオフ圧力に達すると、吐出量を略零とする可変容量形としたが、吐出量を略一定とする定容量形としても良いことは勿論である。
1:ポンプ本体
7:第1側板(側板)
8:ロータ
9:ベーン収納用スリット溝
11:ベーン
13:カム面
14、14A、14B:ポンプ室
17:吸入ポート
18:吐出ポート
30:吐出側円弧状溝部
30A:第1吐出側円弧状溝部
30C、30D、30E:連通孔
31、31A:シール部材
32、32A:収装溝
S、SA:囲繞領域
S1:内径部
S2:外径部

Claims (1)

  1. ポンプ本体内へ回転自在に設けたロータと、ロータに形成しベーンを半径方向へ摺動自在に挿入して、ロータ外周面に開口した複数のベーン収納用スリット溝と、ロータの外周を囲みベーンの先端が摺接するカム面と、ロータの側面が摺接する側板と、ロータとベーンとカム面と側板により区画形成され、ロータの回転により容積変化して流体を吸入吐出するポンプ室と、側板を貫通してロータの回転に応じて前記ポンプ室の容積が拡大する吸入領域に開口する吸入ポートと、側板を貫通してロータの回転に応じて前記ポンプ室の容積が縮小する吐出領域に開口する吐出ポートと、吐出領域に位置するベーン収納用スリット溝の基端部に連通して側板の表面に窪み形成し吐出流体の一部を導入する吐出側円弧状溝部と、側板を貫通して吐出側円弧状溝部の底面および表面と対向する裏面に開口する連通孔と、側板裏面に装着して吐出ポートの側板裏面への開口個所および連通孔の側板裏面への開口個所を囲繞するシール部材とを備え、側板裏面におけるシール部材で囲繞する囲繞領域は、内径部と外径部を有する円弧形状で、内径部は側板表面に窪み形成した吐出側円弧状溝部と内径寸法、周方向長さ寸法、周方向の両端の形状を略同一に形成し、外径部は吐出ポートと外径寸法を略同一に形成すると共に、周方向長さ寸法を吐出ポートの一方の端部に連通するポンプ室と吐出ポートの他方の端部に連通するポンプ室との間を接続する周方向長さ寸法と略同一に形成し、両端部は内径部の両端と外径部の両端とをそれぞれ直線で接続する形状としたことを特徴とするベーンポンプ
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