JP2021102293A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】端面が不揃いの状態で巻き回された印刷媒体を繰出し軸が保持する場合でも、印刷品質の低下を防止できるようにする。【解決手段】印刷装置1は、巻き回された印刷媒体を保持する繰出し軸と、搬送ベルトと、押圧ローラー部20と、印刷部30と、印刷媒体の交差方向における位置を変更可能な位置変更部113と、制御部310と、を備え、押圧ローラー部20は、押圧ローラー201と、押圧ローラー軸202と、押圧ローラー軸支持部203と、移動部204と、押圧ローラー軸支持部203に取り付けられ、印刷媒体の左端部を検出する第1検出センサー206Aおよび印刷媒体の右端部を検出する第2検出センサー206Bと、を備え、制御部310は、印刷媒体の交差方向における位置が所定の位置となるように、検出センサー206の検出結果に基づいて位置変更部113を制御する。【選択図】図4
Description
本発明は、印刷装置に関する。
従来、ロール状に巻き回された印刷媒体に印刷を行う印刷装置が知られている。例えば、特許文献1は、ロール状に巻き回された布帛を保持する繰出し軸と、表面に粘着層が設けられた搬送ベルトとによって、この繰出し軸から繰り出された布帛を搬送方向に搬送する印刷装置において、押圧ローラーによって布帛を搬送ベルトに押し付け、布帛と搬送ベルトの表面とを密着させる技術を開示する。
特許文献1のような印刷装置の繰出し軸は、繰出し軸の軸方向において印刷媒体の端面が不揃いの状態で巻き回された印刷媒体を保持する場合がある。この場合では、繰出し軸から繰り出される印刷媒体が蛇行して搬送されるため、印刷品質が低下するという課題がある。
上記課題を解決する一態様は、ロール状に巻き回された印刷媒体を保持する繰出し軸と、表面に粘着層が設けられ、前記繰出し軸から繰り出された前記印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの前記表面に前記印刷媒体を押し付ける押圧ローラー部と、前記押圧ローラー部によって前記搬送ベルトの前記表面に押し付けられた前記印刷媒体に対してインクを吐出し画像を形成する印刷部と、前記搬送ベルトによって搬送される前記印刷媒体の、前記搬送方向と交差する交差方向における位置を変更可能な位置変更部と、制御部と、を備え、前記押圧ローラー部は、押圧ローラーと、前記押圧ローラーを支持するローラー軸と、前記ローラー軸を支持するローラー軸支持部と、前記ローラー軸支持部を前記搬送方向に往復移動させる移動部と、前記ローラー軸支持部に取り付けられ、前記交差方向における前記印刷媒体の端部うち一方の端部を検出する第1検出センサーと、前記ローラー軸支持部に取り付けられ、他方の端部を検出する第2検出センサーと、を備え、前記制御部は、前記印刷媒体の前記交差方向における位置が所定の位置となるように、前記第1検出センサー、及び、前記第2検出センサーの検出結果に基づいて前記位置変更部を制御する、印刷装置である。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態について説明する。なお、各図においては、理解の便宜のため、実物とは異なる尺度で各部材を図示する。
図1、図2、図5、図6、図8、及び、図9では、説明の便宜上、互いに直交する三軸として、X軸、Y軸及びZ軸を図示する。印刷装置1の設置状態において、Z軸は鉛直方向に相当し、X軸およびY軸は水平面に沿った方向である。軸方向を図示した各矢印は、先端側が「+側」であり基端側を「−側」としている。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、印刷装置1の概略構成図である。
印刷装置1は、印刷媒体2に対してインクを吐出することにより画像を形成するインクジェット式の印刷装置である。
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、印刷装置1の概略構成図である。
印刷装置1は、印刷媒体2に対してインクを吐出することにより画像を形成するインクジェット式の印刷装置である。
印刷装置1で使用される印刷媒体2は、紙や合成樹脂製のシート等、各種の材料を用いることができ、例えば、普通紙、上質紙、及び光沢紙等のインクジェット記録用専用紙を利用できる。以下の説明では、印刷媒体2として、綿やウール等の天然繊維や、ポリエステル等の合成繊維、あるいはこれらを混紡した繊維で構成された布帛を用いる構成を示す。印刷装置1は、印刷媒体2の印刷面にインクを付着させて印刷媒体2の捺染を行う捺染印刷機として機能する。
印刷装置1は、媒体搬送部10や、押圧ローラー部20、印刷部30、乾燥ユニット40、洗浄ユニット50等を備え、これらの各部はフレーム部60に取り付けられる。また、印刷装置1は、上記の各部を制御する制御装置3を備える。
媒体搬送部10は、媒体繰出部11、搬送ローラー12、搬送ベルト13、搬送ローラー14、15、及び、媒体巻取部16を備え、印刷媒体2を搬送方向に搬送する。媒体搬送部10が印刷媒体2を搬送する搬送方向は、図に矢印Fで示す方向であり、+X軸方向に相当する。
媒体繰出部11は、印刷媒体2を印刷部30側に繰り出す。媒体繰出部11は、円筒状又は円柱状の繰出し軸111と、繰出し軸111を回転可能に支持する軸受部112とを有する。媒体繰出部11は、制御装置3の制御に従って繰出し軸111を動かす不図示の回転駆動部を有する。繰出し軸111は、帯状の印刷媒体2がロール状に巻き回されたロール体を保持し、繰出し軸111の回転により印刷媒体2を搬送方向に繰り出す。
媒体繰出部11は、搬送方向と交差する交差方向における繰出し軸111の位置を変更可能な位置変更部113を備える。交差方向は、Y軸方向、及び、繰出し軸111の軸方向に相当する。本実施形態では、交差方向は、搬送方向と直交する方向を例示する。位置変更部113は、軸受部112を交差方向にスライドさせるスライド機構を備える。スライド機構には、軸受部112を交差方向にスライドさせるスライドモーター10Aやスライドモーター10Aの動力を伝達する動力伝達機構等を含む。位置変更部113は、制御装置3の制御に従って、軸受部112を交差方向にスライドさせることで、軸受部112が支持する繰出し軸111を交差方向においてスライドさせる。これにより、位置変更部113は、繰出し軸111の交差方向における位置を変更し、繰出し軸111から繰り出される印刷媒体2の交差方向における位置を変更する。
搬送ローラー12は、繰出し軸111から繰り出された印刷媒体2を搬送ベルト13まで中継する。
搬送ベルト13は、印刷媒体2を搬送方向に搬送する。搬送ベルト13は、帯状のベルトの両端部が接続された無端形状であり、ベルト回転ローラー131及びベルト駆動ローラー132に巻き掛けられている。搬送ベルト13は、例えば、ベルト回転ローラー131とベルト駆動ローラー132との間の部分が床面4に対して平行になるように、所定の張力が作用した状態で保持される。搬送ベルト13の表面13Aには、印刷媒体2を粘着させる粘着層133が設けられる。
印刷媒体2は、搬送ベルト13まで搬送され、粘着層の粘着力により表面13Aに密着し、搬送ベルト13に支持或いは保持される。これにより、伸縮性のある布帛などを印刷媒体2として扱うことができる。
印刷媒体2は、搬送ローラー12を経由して搬送ベルト13まで搬送され、粘着層133の粘着力により表面13Aに密着し、搬送ベルト13に支持或いは保持される。
ベルト回転ローラー131及びベルト駆動ローラー132は、搬送ベルト13の内周面13Bに接し、内周面13Bとの摩擦により搬送ベルト13を駆動する。なお、搬送方向において、ベルト回転ローラー131とベルト駆動ローラー132との間に、搬送ベルト13を支持する支持部を設けてもよい。
ベルト駆動ローラー132は、ベルト駆動ローラー132を回転駆動させる不図示のモーターを有する。ベルト回転ローラー131は、従動ローラーであり、モーターの動力によりベルト駆動ローラー132が回転し、この回転により搬送ベルト13が回転すると、ベルト回転ローラー131が回転する。搬送ベルト13の回転により、印刷媒体2が印刷部30に向けて、搬送方向に搬送される。
印刷部30は、搬送ベルト13上方に位置し、搬送ベルト13の表面13Aと対向する搬送ベルト13の下方には洗浄ユニット50が配置される。搬送ベルト13は、印刷部30に対向する位置では印刷媒体2とともに搬送方向に移動し、洗浄ユニット50と対向する位置では搬送方向と逆の方向に移動する。以下の説明において、搬送方向と逆の方向を、単に逆方向という。逆方向は、−X軸方向に相当する。
印刷部30は、印刷媒体2に画像を形成する。搬送ローラー14は、搬送方向において印刷部30の下流に位置し、印刷媒体2を粘着層133から剥離させる。印刷媒体2は、搬送ローラー14および搬送ローラー15を経て、媒体巻取部16に搬送される。
媒体巻取部16は、印刷媒体2を巻き取る。媒体巻取部16は、円筒状又は円柱状の巻取り軸161と、巻取り軸161を回転可能に支持する軸受部162とを有する。媒体巻取部16は、巻取り軸161を回転駆動させる不図示の回転駆動部を有する。巻取り軸161の回転により、印刷媒体2は巻取り軸161に巻き取られる。巻取り軸161は軸受部162に対して着脱可能である。
押圧ローラー部20は、搬送方向において印刷部30の上流に位置し、押圧ローラー201によって印刷媒体2を搬送ベルト13に密着させる。
図2は、押圧ローラー部20の構成を模式的に示す斜視図である。
図2に示すように、押圧ローラー部20は、押圧ローラー201、押圧ローラー軸202、2つの押圧ローラー軸支持部203、2つの移動部204、ローラー支持部205、及び、2つの検出センサー206を備える。押圧ローラー軸202は、ローラー軸の一例に対応する。押圧ローラー軸支持部203は、ローラー軸支持部の一例に対応する。
図2に示すように、押圧ローラー部20は、押圧ローラー201、押圧ローラー軸202、2つの押圧ローラー軸支持部203、2つの移動部204、ローラー支持部205、及び、2つの検出センサー206を備える。押圧ローラー軸202は、ローラー軸の一例に対応する。押圧ローラー軸支持部203は、ローラー軸支持部の一例に対応する。
押圧ローラー201は、円柱状又は円筒状に形成されるローラーであり、押圧ローラー軸202に支持される。
押圧ローラー軸202の軸方向の左端部は、第1押圧ローラー軸支持部203Aにより回転可能に支持される。また、押圧ローラー軸202の軸方向の右端部は、第2押圧ローラー軸支持部203Bにより回転可能に支持される。なお、左方は、+Y軸方向に相当し、右方は−Y軸方向に相当する。
第1移動部204Aは、第1押圧ローラー軸支持部203A、及び、第2押圧ローラー軸支持部203Bを移動させる移動モーター20Aに接続する。第1移動部204Aは、移動モーター20Aの動力を伝達する動力伝達機構や、当該動力伝達機構が伝達する動力に従って第1押圧ローラー軸支持部203Aを搬送方向において往復移動させる機構等を備え、第1押圧ローラー軸支持部203Aを搬送方向において往復移動させる。
第2移動部204Bは、移動モーター20Aに接続する。第2移動部204Bは、移動モーター20Aの動力を伝達する動力伝達機構や、当該動力伝達機構が伝達する動力に従って第2押圧ローラー軸支持部203Bを搬送方向において往復移動させる機構等を備え、第2押圧ローラー軸支持部203Bを搬送方向において往復移動させる。
第1移動部204A、及び、第2移動部204Bは、第1押圧ローラー軸支持部203Aと第2押圧ローラー軸支持部203Bとの搬送方向における位置を同期させて往復移動させる。すなわち、第1移動部204A、及び、第2移動部204Bは、押圧ローラー軸202の軸方向がY軸方向と平行になることを保ちつつ、第1押圧ローラー軸支持部203Aと第2押圧ローラー軸支持部203Bと移動させる。
ローラー支持部205は、搬送ベルト13を挟んで押圧ローラー201と対向するように、搬送ベルト13の内周面13B側に配置される。
押圧ローラー部20は、押圧ローラー201を搬送方向において往復移動させることで、印刷媒体2を押圧ローラー201とローラー支持部205との間で搬送ベルト13に押し付ける。
第1押圧ローラー軸支持部203Aにおいて、押圧ローラー201の搬送方向下流には、第1検出センサー206Aが取り付けられる。第1検出センサー206Aは、光学式のセンサーであって一対の発光素子と受光素子とを有し、交差方向における印刷媒体2の左端部を検出する。交差方向における印刷媒体2の左端部は、一方の端部の一例に対応する。第1検出センサー206Aの交差方向における検出位置KI、及び、第1検出センサー206Aの検出範囲は、印刷装置1が搬送する印刷媒体2の交差方向における幅に応じて適宜調整される。第1検出センサー206Aは、第1押圧ローラー軸支持部203Aに取り付けられるため、第1押圧ローラー軸支持部203Aの移動に伴って搬送方向において往復移動する。第1検出センサー206Aは、印刷媒体2の有無に応じた第1検出信号SG1を制御装置3に出力する。
第2押圧ローラー軸支持部203Bにおいて、押圧ローラー201の搬送方向下流には、第2検出センサー206Bが取り付けられる。第2検出センサー206Bは、光学式のセンサーであって一対の発光素子と受光素子とを有し、交差方向における印刷媒体2の右端部を検出する。交差方向における印刷媒体2の右端部は、他方の端部の一例に対応する。第2検出センサー206Bの交差方向における検出位置KI、及び、第2検出センサー206Bの検出範囲は、印刷装置1が搬送する印刷媒体2の交差方向における幅に応じて適宜調整される。また、第2検出センサー206Bは、検出位置KIが、搬送方向において第1検出センサー206Aの検出位置KIと同じ位置となるように、第2押圧ローラー軸支持部203Bに取り付けられる。第2検出センサー206Bは、第2押圧ローラー軸支持部203Bに取り付けられるため、第2押圧ローラー軸支持部203Bの移動に伴って搬送方向において往復移動する。第2検出センサー206Bは、印刷媒体2の有無に応じた第2検出信号SG2を制御装置3に出力する。
図1の説明に戻り、印刷部30は、印刷媒体2にインクを吐出する吐出ヘッド31、吐出ヘッド31が搭載されるキャリッジ32、及び、キャリッジ32を交差方向に移動させるキャリッジ移動部33を有する。吐出ヘッド31は、複数のノズル列34が形成されたノズルプレート35を有する。例えば、ノズルプレート35には、4つのノズル列34が形成され、ノズル列34毎に異なる色のインクが吐出され、これにより印刷媒体2にカラー印刷が施される。
キャリッジ32は、Y軸方向に沿って配置された不図示のガイドレールに支持され、キャリッジ移動部33によって、Y軸方向に往復移動する。キャリッジ移動部33の機構としては、例えば、ボールねじとボールナットとを組み合わせた機構や、リニアガイド機構などを採用できる。
搬送ローラー14と搬送ローラー15との間には、乾燥ユニット40が設けられる。乾燥ユニット40は、IRヒーター等の加熱手段を備え、印刷媒体2を加熱することにより、印刷媒体2に吐出されたインクを乾燥させる。
洗浄ユニット50は、洗浄部51、押圧部52、及び、洗浄移動部53を有する。洗浄部51は、洗浄液を貯留する洗浄槽54、搬送ベルト13に当接して回転する第1洗浄ブラシ58、第2洗浄ブラシ59、及び、ブレード55を備える。第1洗浄ブラシ58及び第2洗浄ブラシ59は、表面13Aに当接するブラシであり、図3に示すブラシ駆動モーター90の動力により回転して、洗浄液により表面13Aを洗浄する。ブレード55は、例えば、シリコンゴムなどの可撓性の材料で形成され、搬送ベルト13の回転方向において第2洗浄ブラシ59の下流に配置される。ブレード55は、表面13Aから洗浄液を掻き落とし、表面13Aを、印刷媒体2が密着可能な状態に整える。洗浄移動部53は、洗浄ユニット50を床面4に対して移動可能に支持する。押圧部52は、例えば、エアーシリンダー56とボールブッシュ57とで構成された昇降装置であり、洗浄部51の高さの調整及び保持を可能とする。
図3は、印刷装置1の制御系を示すブロック図である。
印刷装置1は、入力装置70、及び、表示装置80を備え、これらは制御装置3に接続される。入力装置70は、印刷装置1を操作するオペレーターが印刷条件等を入力する装置であり、例えばキーボードやマウス等の入力デバイスである。入力装置70は、デスクトップ型あるいはラップトップ型のパーソナルコンピューター、タブレット型端末、携帯型端末等であってもよく、印刷装置1と別体で設けられていてもよい。入力装置70は、オペレーターが入力した情報を制御装置3に出力する。表示装置80は、液晶表示パネル等の表示画面を備え、制御装置3の制御に従って各種情報を表示する。
印刷装置1は、入力装置70、及び、表示装置80を備え、これらは制御装置3に接続される。入力装置70は、印刷装置1を操作するオペレーターが印刷条件等を入力する装置であり、例えばキーボードやマウス等の入力デバイスである。入力装置70は、デスクトップ型あるいはラップトップ型のパーソナルコンピューター、タブレット型端末、携帯型端末等であってもよく、印刷装置1と別体で設けられていてもよい。入力装置70は、オペレーターが入力した情報を制御装置3に出力する。表示装置80は、液晶表示パネル等の表示画面を備え、制御装置3の制御に従って各種情報を表示する。
制御装置3は、インターフェイス部300、制御部310、駆動回路320、及び、記憶部330を備える。制御部310は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを備え、プロセッサーによりプログラムを実行して、ソフトウェアとハードウェアとの協働により印刷装置1の各部を制御する。
インターフェイス部300は、入力装置70、及び、表示装置80に接続され、これら各装置との間でデータを送受信する。
駆動回路320は、媒体搬送部10、押圧ローラー部20、キャリッジ移動部33、吐出ヘッド31、及び、ブラシ駆動モーター90に接続される。
記憶部330は、半導体記憶デバイスや磁気的記録装置を備え、制御部310のプロセッサーにより実行される制御プログラム330Aや、印刷装置1の設定に係る設定データ330B、その他、制御部310により処理されるデータを記憶する。
制御装置3は、駆動回路320を制御して、駆動回路320から制御信号を出力させることにより、媒体搬送部10、押圧ローラー部20、キャリッジ移動部33、吐出ヘッド31、及び、ブラシ駆動モーター90を動作させる。
制御装置3は、媒体搬送部10が備える各モーターを駆動し、印刷媒体2を搬送方向に移動させる。制御装置3は、媒体搬送部10が備える媒体繰出部11のスライドモーター10Aを駆動し、繰出し軸111を交差方向にスライドさせる。
制御装置3は、押圧ローラー部20が備える移動モーター20Aを駆動し、第1押圧ローラー軸支持部203A、及び、第2押圧ローラー軸支持部203Bを搬送方向において往復移動させることで、押圧ローラー201を搬送方向に往復移動させる。
制御装置3は、キャリッジ移動部33が備えるモーターを駆動して、キャリッジ32をY軸方向に移動させる。制御装置3は、吐出ヘッド31を駆動して、印刷媒体2に向かってインクを吐出させる。制御装置3は、キャリッジ移動部33及び吐出ヘッド31を制御して、吐出ヘッド31からインクを吐出させながらキャリッジ32を移動させる主走査と、媒体搬送部10を制御して印刷媒体2を搬送方向に搬送させる副走査と、を繰り返す。この制御により、印刷媒体2に画像が形成される。
制御装置3は、ブラシ駆動モーター90を駆動して第1洗浄ブラシ58及び第2洗浄ブラシ59を回転させる。なお、図示を省略した印刷装置1の各部が制御装置3に接続され、これらの各部を制御装置3が制御する構成としてもよい。
制御装置3には、その他の各種センサーを含む検出器群100が接続され、制御装置3は、検出器群100の検出信号を取得して、駆動回路320による制御に反映させる。本実施形態では、制御装置3は、検出器群100に含まれる第1検出センサー206Aから第1検出信号SG1を取得し、また、検出器群100に含まれる第2検出センサー206Bから第2検出信号SG2を取得する。そして、制御装置3は、取得した第1検出信号SG1、及び、第2検出信号SG2を駆動回路320によってスライドモーター10Aの駆動に反映させる。
次に、印刷装置1の動作について説明する。
図4は、印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
図4は、印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
制御装置3の制御部310は、印刷装置1が印刷を実行中か否かを判別する(ステップS1)。
制御部310は、印刷装置1が印刷を実行中でないと判別した場合(ステップS1:NO)、再度、ステップS1の処理を実行する。
一方、制御部310は、印刷装置1が印刷を実行中であると判別した場合(ステップS1:YES)、押圧ローラー201が逆方向への移動を開始するか否かを判別する(ステップS2)。
制御部310は、押圧ローラー201が逆方向への移動を開始しないと判別した場合(ステップS2:NO)、再度、ステップS2の処理を実行する。
一方、制御部310は、押圧ローラー201が逆方向への移動を開始すると判別した場合(ステップS2:YES)、第1検出センサー206A、及び、第2検出センサー206Bによる印刷媒体2の両端部の検出を開始する(ステップS3)。
次いで、制御部310は、第1検出センサー206A、又は、第2検出センサー206Bのいずれも印刷媒体2の端部を検出しているか否かを判別する(ステップS4)。
制御部310は、第1検出センサー206Aが出力する第1検出信号SG1、及び、第2検出センサー206Bが出力する第2検出信号SG2のいずれも印刷媒体2が有ることを示す信号である場合、ステップS4において肯定判別する。一方、制御部310は、第1検出信号SG1、及び、第2検出信号SG2のいずれかが印刷媒体2が無いことを示す信号である場合、ステップS4において否定判別する。
制御部310は、第1検出センサー206A、及び、第2検出センサー206Bのいずれかも印刷媒体2を検出していると判別した場合(ステップS4:YES)、押圧ローラー201の逆方向への移動を終了したか否かを判別する(ステップS5)。
制御部310は、押圧ローラー201の逆方向への移動を終了していないと判別した場合(ステップS5:NO)、再度、ステップS4の処理を実行する。
一方、制御部310は、押圧ローラー201の逆方向への移動が終了したと判別した場合(ステップS5:YES)、処理をステップS1に戻す。
ステップS4の説明に戻り、制御部310は、第1検出センサー206A、及び、第2検出センサー206Bのいずれかが印刷媒体2の端部を検出していないと判別した場合(ステップS4:NO)、タイミング差取得処理を実行する(ステップS6)。
タイミング差取得処理は、端部を検出していない検出センサー206が、再度、印刷媒体2の端部を検出するまでのタイミングと、印刷媒体2の端部を検出している検出センサー206が、印刷媒体2の端部を検出しなくなるまでのタイミングとの差であるタイミング差を取得する処理である。
タイミング差取得処理において、制御部310は、印刷媒体2の端部を検出していない検出センサー206が、再度、印刷媒体2の端部を検出したか否かを判別する。制御部310は、再度、印刷媒体2の端部を検出したと判別した場合、印刷媒体2の端部を検出している検出センサー206が印刷媒体2の端部を検出しなくなるまでの時間のカウントを開始する。制御部310は、カウントを開始すると、印刷媒体2の端部を検出している検出センサー206が印刷媒体2の端部を検出しなくなったか否かを判別する。制御部310は、印刷媒体2の端部を検出しなくなったと判別した場合、カウントを終了し、終了時のカウント値をタイミング差として取得する。
なお、ステップS6において、印刷媒体2が搬送方向に搬送されている場合、制御部310は、カウント値から印刷媒体2の搬送速度を考慮したタイミング差に補正し、補正したタイミング差を最終的に取得するタイミング差としてもよい。
制御部310は、タイミング差取得処理を実行すると、タイミング差取得処理で取得したタイミング差に基づいて、繰出し軸111を交差方向にスライドさせる移動量を決定する(ステップS7)。
例えば、ステップS7において、制御部310は、タイミング差取得処理で取得したタイミング差と、所定の計算式とによって移動量を算出する。この所定の計算式は、タイミング差取得処理で取得したタイミング差が小さいほど、大きな移動量を算出する式である。
また、例えば、ステップS7において、制御部310は、所定のデータベースを参照して、タイミング差取得処理で取得したタイミング差に応じた移動量を所定のデータベースから取得する。この所定のデータベースは、タイミング差と移動量とが対応付けられたデータベースであり、タイミング差が小さいほど大きな移動量が対応付けられる。
ステップS7で決定する移動量は、印刷媒体2を、蛇行が解消された位置、すなわち印刷部30によって適切に印刷がなされる位置に移動させる移動量であり、事前のテストやシミュレーション等によって定められている。
制御部310は、繰出し軸111を交差方向にスライドさせる移動量を決定すると、ステップS4において否定判別した際に印刷媒体2の端部を検出していない検出センサー206が第1検出センサー206Aか第2検出センサー206Bであるかを判別する(ステップS8)。
制御部310は、印刷媒体2の端部を検出していない検出センサー206が第1検出センサー206Aであると判別した場合(ステップS8:「第1検出センサー」)、ステップS7で決定した移動量分、繰出し軸111を右方にスライドさせる(ステップS9)。ステップS9において、制御部310は、ステップS7で決定した移動量分、繰出し軸111を右方にスライドさせる制御信号を駆動回路320に出力することで、右方へのスライドを実行する。
制御部310は、印刷媒体2を検出していない検出センサー206が第2検出センサー206Bであると判別した場合(ステップS8:「第2検出センサー」)、ステップS7で決定した移動量分、繰出し軸111を左方にスライドさせる(ステップS10)。ステップS10において、制御部310は、ステップS7で決定した移動量分、繰出し軸111を左方にスライドさせる制御信号を駆動回路320に出力することで、左方へのスライドを実行する。
図5を参照して、具体的にフローチャートの動作について説明する。
図5は、繰出し軸111のスライドを説明するための図である。
図5は、繰出し軸111のスライドを説明するための図である。
図5では、一点鎖線で示す印刷媒体2は、蛇行していない印刷媒体2を示す。また、図5では、実線で示す印刷媒体2は、搬送方向を基準に左方に蛇行している印刷媒体2を示す。また、図5では、符号KI11、KI12は、第1検出センサー206Aの検出位置を示す。また、図5では、符号KI21、KI22は、第2検出センサー206Bの検出位置を示す。
図5の場合、タイミングT1において、制御部310は、ステップS2において、第2検出センサー206Bが印刷媒体2の右端部を検出していないと判別する。そして、制御部310は、タイミングT1以降、タイミング差取得処理を開始する。なお、図5の場合、タイミングT1において、第1検出センサー206Aは、印刷媒体2の左端部を検出している。
図5の場合、タイミングT2において、制御部310は、第2検出センサー206Bが印刷媒体2の右端部を検出したと判別する。すると、制御部310は、第1検出センサー206Aが、印刷媒体2の左端部を検出しなくなるまでの時間のカウントを開始する。
図5の場合、タイミングT3において、制御部310は、第1検出センサー206Aが印刷媒体2の左端部を検出したと判別する。すると、制御部310は、カウントを終了し、終了時のカウント値をタイミング差として取得する。
そして、制御部310は、カウント値に応じた移動量を求め、求めた移動量分、繰出し軸111を左方にスライドさせる。図5の場合、制御部310は、一点鎖線で示す印刷媒体2の位置となるように繰出し軸111を左方にスライドさせる。これによって、印刷媒体2の左方への蛇行を解消できる。
図5では、印刷媒体2が搬送方向を基準に左方へ蛇行している場合を例示したが、右方に蛇行している場合も同様に処理する。印刷媒体2が搬送方向を基準に右方へ蛇行している場合、制御部310は、ステップS2において、第1検出センサー206Aが印刷媒体2の左端部を検出していないと判別する。そして、制御部310は、再度、第1検出センサー206Aが印刷媒体2の左端部を検出したと判別した場合、第2検出センサー206Bが印刷媒体2の右端部を検出しなくなるまでの時間のカウントを開始する。制御部310は、カウントを開始すると、第2検出センサー206Bが印刷媒体2の右端部を検出しなくなったか否かを判別する。制御部310は、印刷媒体2の右端部を検出しなくなったと判別した場合、カウントを終了し、終了時のカウント値をタイミング差として取得する。制御部310は、カウント値に応じた移動量を求め、求めた移動量分、繰出し軸111を右方にスライドさせる。これによって、印刷媒体2の右方への蛇行を解消できる。
以上、説明したように、印刷装置1は、ロール状に巻き回された印刷媒体2を保持する繰出し軸111と、表面13Aに粘着層133が設けられ、繰出し軸111から繰り出された印刷媒体2を搬送方向に搬送する搬送ベルト13と、搬送ベルト13の表面13Aに印刷媒体2を押し付ける押圧ローラー部20と、押圧ローラー部20によって搬送ベルト13の表面13Aに押し付けられた印刷媒体2に対してインクを吐出し画像を形成する印刷部30と、搬送ベルト13によって搬送される印刷媒体2の交差方向における位置を変更可能な位置変更部113と、制御部310と、を備える。押圧ローラー部20は、押圧ローラー201と、押圧ローラー201を支持する押圧ローラー軸202と、押圧ローラー軸202を支持する押圧ローラー軸支持部203と、押圧ローラー軸支持部203を搬送方向に往復移動させる移動部204と、押圧ローラー軸支持部203に設けられ、印刷媒体2の左端部を検出する第1検出センサー206Aと、印刷媒体2の右端部を検出する第2検出センサー206Bと、を有する。制御部310は、印刷媒体2の交差方向における位置が所定の位置となるように、第1検出センサー206A及び第2検出センサー206Bの検出結果に基づいて位置変更部113を制御する。
この構成によれば、印刷媒体2の交差方向における両端部の検出結果に基づいて印刷媒体2の位置を所定の位置に補正できるため、繰出し軸111が保持するロール状の印刷媒体2が繰出し軸の軸方向において印刷媒体2の端面が不揃いの状態でも、印刷媒体2の蛇行を抑制できる。よって、繰出し軸111の軸方向において印刷媒体2の端面が不揃いの状態で巻き回された印刷媒体2を繰出し軸111が保持する場合でも、印刷品質が低下することを防止できる。また、移動部204の移動によって第1検出センサー206A及び第2検出センサー206Bが搬送方向に移動するため、印刷装置1は、印刷媒体2の搬送が停止している状態でも、印刷媒体2の端部の検出に基づいて印刷媒体2の蛇行を抑制できる。
第1検出センサー206A及び第2検出センサー206Bは、搬送方向において押圧ローラー201より下流に設けられ、押圧ローラー軸支持部203が逆方向に移動する際に印刷媒体2の端部を検出する。
この構成によれば、搬送ベルト13に密着した印刷媒体2の端部を検出センサー206が検出できるため、検出センサー206が印刷媒体2の蛇行に応じた端部の検出を正確に行うことができ、検出センサー206の検出結果に基づいて正確に蛇行を抑制できる。よって、繰出し軸111の軸方向において印刷媒体2の端面が不揃いの状態で巻き回されたロール状の印刷媒体2を繰出し軸111が保持する場合でも、印刷品質が低下することをより確実に防止できる。
位置変更部113は、繰出し軸111を交差方向にスライドさせて印刷媒体2の位置を変更する。
この構成によれば、繰出し軸111を交差方向にスライドさせることで的確に交差方向における印刷媒体2の位置を変更できる。よって、繰出し軸111の軸方向において印刷媒体2の端面が不揃いの状態で巻き回された印刷媒体2を繰出し軸111が保持する場合でも、印刷媒体2の蛇行を的確に抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態と比較して検出センサー206の配置が異なる。
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態と比較して検出センサー206の配置が異なる。
図6は、第2実施形態の押圧ローラー部20の構成を示す斜視図である。
図6において、第2実施形態の押圧ローラー部20の各部の構成について、第1実施形態の各部と同じ構成とである場合、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6において、第2実施形態の押圧ローラー部20の各部の構成について、第1実施形態の各部と同じ構成とである場合、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6と図2とを比較して明らかな通り、第2実施形態の押圧ローラー部20は、搬送方向において押圧ローラー201より上流に、第1検出センサー206Aと第2検出センサー206Bとが設けられる。
第2実施形態の第1検出センサー206Aは、第1実施形態の第1検出センサー206Aと同様、印刷媒体2の搬送方向における左端部を検出可能に第1押圧ローラー軸支持部203Aに取り付けられる。第2実施形態の第1検出センサー206Aは、第1実施形態の第1検出センサー206Aと同様、第1押圧ローラー軸支持部203Aの搬送方向における往復移動に伴って移動する。
また、第2実施形態の第2検出センサー206Bは、第1実施形態の第2検出センサー206Bと同様、印刷媒体2の搬送方向における右端部を検出可能に第2押圧ローラー軸支持部203Bに取り付けられる。第2実施形態の第2検出センサー206Bは、第1実施形態の第2検出センサー206Bと同様、第2押圧ローラー軸支持部203Bの搬送方向における往復移動に伴って移動する。
図7は、第2実施形態の印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートでは、図7に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示すフローチャートでは、図7に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
制御部310は、印刷装置1が印刷媒体2を搬送していると判別した場合(ステップS1:YES)、押圧ローラー201が搬送方向への移動を開始するか否かを判別する(ステップS210)。
制御部310は、押圧ローラー201が搬送方向への移動を開始しないと判別した場合(ステップS210:NO)、再度、ステップS210の処理を実行する。
一方、制御部310は、押圧ローラー201が搬送方向への移動を開始すると判別した場合(ステップS210:YES)、第1検出センサー206A、及び、第2検出センサー206Bによる印刷媒体2の端部の検出を開始する(ステップS3)。
制御部310は、第1検出センサー206A、及び、第2検出センサー206Bのいずれかも印刷媒体2を検出していると判別した場合(ステップS4:YES)、押圧ローラー201の搬送方向への移動を終了したか否かを判別する(ステップS220)。
制御部310は、押圧ローラー201の搬送方向への移動を終了していないと判別した場合(ステップS220:NO)、再度、ステップS4の処理を実行する。
一方、制御部310は、押圧ローラー201の搬送方向への移動が終了したと判別した場合(ステップS220:YES)、処理をステップS1に戻す。
以上、説明したように、第2実施形態の検出センサー206は、搬送方向において押圧ローラー201より上流に設けられ、押圧ローラー軸支持部203が搬送方向に移動する際に、交差方向における印刷媒体2の端部を検出する。
この構成によれば、搬送ベルト13に密着した印刷媒体2の端部を検出センサー206検出できるため、検出センサー206が印刷媒体2の蛇行に応じた端部の検出を正確に行うことができ、検出センサー206の検出結果に基づいて正確に蛇行を抑制できる。よって、繰出し軸111の軸方向において印刷媒体2の端面が不揃いの状態で巻き回されたロール状の印刷媒体2を繰出し軸111が保持する場合でも、印刷品質が低下することをより確実に防止できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、上記の各実施形態と比較して、位置変更部113が設けられる位置、及び、位置変更部113の構成が異なる。
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、上記の各実施形態と比較して、位置変更部113が設けられる位置、及び、位置変更部113の構成が異なる。
図8は、第3実施形態の印刷装置1の概略構成図である。図8において、第3実施形態の印刷装置1の各部の構成について、第1実施形態の各部と同じ構成である場合、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8と図1とを比較して明らかな通り、第3実施形態の印刷装置1では、搬送方向において媒体繰出部11より下流であって且つ搬送ローラー12より上流に位置変更部113が設けられる。
第3実施形態の位置変更部113は、第1ローラー17、及び、第2ローラー18を備える。第1ローラー17、及び、第2ローラー18は、回転可能にフレーム19に支持され、媒体繰出部11から繰り出された印刷媒体2を搬送方向に搬送する。
図9は、第3実施形態の位置変更部113の構成及び動作を説明するための図である。
図9は、図8に示す印刷装置1において矢印Hで示す側から見たときを模式的に示してる。
図9は、図8に示す印刷装置1において矢印Hで示す側から見たときを模式的に示してる。
図9で示すように、位置変更部113の第1ローラー17は、軸方向の両端に設けられた回転軸171が、フレーム19において回転軸支持部172によって回転可能に固定されている。また、図9に示すように、第2ローラー18は、軸方向の両端に設けられた回転軸181が、フレーム19において回転軸支持部182によって回転可能に固定されている。
フレーム19は、回転支点191が設けられる。フレーム19は、回転支点191を回転中心として回転可能に構成されている。フレーム19が回転することで、フレーム19に固定された第1ローラー17、及び、第2ローラー18は、フレーム19と同方向に回転する。
位置変更部113は、図示しないフレーム19を回転させるモーターを備え、制御装置3の制御に従って、このモーターを駆動し、フレーム19を右回り又は左回りに回転させる。
図9では、搬送方向を基準に左方に蛇行している印刷媒体2を一点鎖線で示し、蛇行が解消された印刷媒体2を実線で示している。図9では、位置変更部113が、制御装置3の制御に従ってフレーム19を右回りに回転させ、印刷媒体2の蛇行を解消している様子を示している。
第3実施形態の場合、制御部310は、図4及び図7に示すフローチャートのステップS7において、タイミング差取得処理で取得したタイミング差に基づいて、フレーム19の回転量を決定する。
例えば、制御部310は、タイミング差取得処理で取得したタイミング差と、所定の計算式とによってフレーム19の回転量を算出する。この所定の計算式は、タイミング差取得処理で取得したタイミング差が小さいほど、大きな回転量を算出する式である。
また、例えば、制御部310は、所定のデータベースを参照して、タイミング差取得処理で取得したタイミング差に応じた回転量を所定のデータベースから取得する。この所定のデータベースは、タイミング差と回転量とが対応付けられたデータベースであり、タイミング差が小さいほど大きな回転量が対応付けられる。
ステップS7で決定する回転量は、印刷媒体2を、蛇行が解消された位置、すなわち印刷部30によって適切に印刷がなされる位置に移動させる回転量であり、事前のテストやシミュレーション等によって定められている。
第3実施形態の場合、制御部310は、図4及び図7に示すフローチャートのステップS9において、左回りにステップS7で決定した回転量分、フレーム19を回転させる。また、制御部310は、図4及び図7に示すフローチャートのステップS10において、右回りにステップS7で決定した回転量分、フレーム19を回転させる。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
上記各実施形態は、本発明を適用した一具体例を示したものに過ぎない。本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
上記各実施形態では、吐出ヘッド31として、可動のキャリッジ32に搭載されて±Y軸方向に移動しながらインクを吐出するシリアルヘッド式を例示したが、印刷媒体2の幅を含むY軸方向に延在し、固定して配列されたラインヘッド式であってもよい。
また、印刷装置1において、無端形状の搬送ベルト13が印刷媒体2を搬送する機構におけるローラーやモーターの数や配置は任意であり、搬送ベルト13や印刷媒体2のサイズに合わせて適宜に変更可能である。
また、制御部310の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
図3に示した機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよい。図4及び図7のフローチャートの処理単位は、印刷装置1の動作を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであって、図示した処理単位の分割の仕方や名称によって実施形態が制限されることはない。
1…印刷装置、2…印刷媒体、3…制御装置、10…媒体搬送部、10A…スライドモーター、13…搬送ベルト、20…押圧ローラー部、20A…移動モーター、30…印刷部、31…吐出ヘッド、33…キャリッジ移動部、70…入力装置、80…表示装置、90…ブラシ駆動モーター、100…検出器群、111…繰出し軸、113…位置変更部、133…粘着層、201…押圧ローラー、202…押圧ローラー軸(ローラー軸)、203…押圧ローラー軸支持部(ローラー軸支持部)、203A…第1押圧ローラー支持部(ローラー軸支持部)、203B…第2押圧ローラー軸支持部(ローラー軸支持部)、204…移動部、204A…第1移動部(移動部)、204B…第2移動部(移動部)、206…検出センサー、206A…第1検出センサー、206B…第2検出センサー、300…インターフェイス部、310…制御部、320…駆動回路、330…記憶部、330A…制御プログラム、330B…設定データ、SG1…第1検出信号、SG2…第2検出信号。
Claims (4)
- ロール状に巻き回された印刷媒体を保持する繰出し軸と、
表面に粘着層が設けられ、前記繰出し軸から繰り出された前記印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの前記表面に前記印刷媒体を押し付ける押圧ローラー部と、
前記押圧ローラー部によって前記搬送ベルトの前記表面に押し付けられた前記印刷媒体に対してインクを吐出し画像を形成する印刷部と、
前記搬送ベルトによって搬送される前記印刷媒体の、前記搬送方向と交差する交差方向における位置を変更可能な位置変更部と、
制御部と、を備え、
前記押圧ローラー部は、
押圧ローラーと、
前記押圧ローラーを支持するローラー軸と、
前記ローラー軸を支持するローラー軸支持部と、
前記ローラー軸支持部を前記搬送方向に往復移動させる移動部と、
前記ローラー軸支持部に取り付けられ、前記交差方向における前記印刷媒体の端部うち一方の端部を検出する第1検出センサーと、
前記ローラー軸支持部に取り付けられ、他方の端部を検出する第2検出センサーと、を備え、
前記制御部は、前記印刷媒体の前記交差方向における位置が所定の位置となるように、前記第1検出センサー、及び、前記第2検出センサーの検出結果に基づいて前記位置変更部を制御する、
印刷装置。 - 前記第1検出センサー、及び、前記第2検出センサーは、前記搬送方向において前記押圧ローラーより下流に設けられ、前記ローラー軸支持部が前記搬送方向と逆方向に移動する際に前記印刷媒体の端部を検出する、
請求項1に記載の印刷装置。 - 前記第1検出センサー、及び、前記第2検出センサーは、前記搬送方向において前記押圧ローラーより上流に設けられ、前記ローラー軸支持部が前記搬送方向に移動する際に前記印刷媒体の端部を検出する、
請求項1に記載の印刷装置。 - 前記位置変更部は、前記繰出し軸を前記交差方向にスライドさせて前記印刷媒体の位置を変更する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2019234113A JP2021102293A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019234113A JP2021102293A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021102293A true JP2021102293A (ja) | 2021-07-15 |
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Family Applications (1)
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JP2019234113A Pending JP2021102293A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021102293A (ja) |
-
2019
- 2019-12-25 JP JP2019234113A patent/JP2021102293A/ja active Pending
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