JP2021100351A - モータ駆動装置およびモータ駆動装置の制御方法 - Google Patents

モータ駆動装置およびモータ駆動装置の制御方法 Download PDF

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真也 矢田
善昭 岩山
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Abstract

【課題】モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制する。【解決手段】モータ駆動装置1は、電源10と、3相交流モータ30と、スイッチング素子S1〜S6を有するインバータ20と、スイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作を制御する制御回路40と、を備える。制御回路40は、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaを超えたときに、スイッチング素子S1〜S6のうちインバータ20の一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続する。そして、上記電流値が既定電流値Iaを超えてから所定期間のT1経過後においても既定電流値Iaを超えている場合に、一方のアームのスイッチング素子および他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、3相交流モータ30の回転を停止させる。【選択図】図1

Description

この開示は、モータを回転駆動するモータ駆動装置、および、モータ駆動装置の制御方法に関する。
従来、電源と3相交流モータとインバータとを備えるモータ駆動装置が知られている。その種のモータ駆動装置の一例として、特許文献1には、インバータに過電流が流れたときに、インバータに含まれるスイッチング素子の全てをオフにすることで、スイッチング素子などの回路部品を保護する技術が開示されている。
特開2004−173445号公報
しかし、特許文献1に記載されたモータ駆動装置のように、インバータに過電流が流れたときにスイッチング素子の全てを一度にオフにすると、オフ後に発生する回生電圧によってモータ駆動装置に含まれる回路部品に耐電圧以上の電圧が印加され、回路部品に不具合が起きることがある。
本開示では、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制するモータ駆動装置等を提供する。
この開示のモータ駆動装置は、電源と、3相交流モータと、前記電源および前記3相交流モータのそれぞれに電気的に接続され、複数のスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータと電気的に接続され、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記電源と前記インバータとの間に流れる電流の電流値が既定電流値を超えたときに、前記複数のスイッチング素子のうち前記インバータの下アームおよび上アームのいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、前記一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続し、前記電流値が前記既定電流値を超えてから所定期間の経過後においても前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、前記3相交流モータの回転を停止させる。
この開示のモータ駆動装置の制御方法は、電源と、3相交流モータと、前記電源および前記3相交流モータのそれぞれに電気的に接続され、複数のスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータと電気的に接続され、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備えるモータ駆動装置の制御方法であって、前記電源と前記インバータとの間に流れる電流の電流値が既定電流値を超えたときに、前記複数のスイッチング素子のうち前記インバータの下アームおよび上アームのいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、前記一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続し、前記電流値が前記既定電流値を超えてから所定期間の経過後においても前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、前記3相交流モータの回転を停止させる。
本開示の一態様によるモータ駆動装置等は、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
図1は、実施の形態によるモータ駆動装置を示す回路図である。 図2は、実施の形態によるモータ駆動装置の制御回路が備えるハードウェア回路を示す図である。 図3は、実施の形態によるモータ駆動装置のインバータの駆動制御を決めるハードウェア回路の真理値表である。 図4は、図2に示すハードウェア回路における信号の信号レベルを示すタイミングチャートである。 図5は、実施の形態によるモータ駆動装置の動作を示すフローチャートである。
本開示の一態様によるモータ駆動装置は、電源と、3相交流モータと、前記電源および前記3相交流モータのそれぞれに電気的に接続され、複数のスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータと電気的に接続され、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記電源と前記インバータとの間に流れる電流の電流値が既定電流値を超えたときに、前記複数のスイッチング素子のうち前記インバータの下アームおよび上アームのいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、前記一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続する。また、前記制御回路は、前記電流値が前記既定電流値を超えてから所定期間の経過後においても前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、前記3相交流モータの回転を停止させる。
この構成によれば、インバータにおける回生電圧の上昇を抑制することができ、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
また、前記制御回路は、前記電流値が前記既定電流値を超えたときに、前記一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに前記他方のアームのスイッチング動作を継続し、前記所定期間の経過後においても前記電流値が前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにするハードウェア回路を有していてもよい。
これによれば、例えば制御回路のメモリに保存されているプログラムソフトを用いて上記ハードウェア回路と同様な制御を行う場合に比べて、応答性良く回生電圧の上昇を抑制することができ、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
また、前記ハードウェア回路は、前記所定期間を設定する遅延回路を有していてもよい。
これによれば、遅延回路によって上記所定期間を適切に設定することができるので、所定期間の経過後においても電流値が既定電流値を超えている場合に、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
また、前記所定期間は、前記電流値が前記既定電流値を超えてから、前記電源と前記インバータとを結ぶ配線経路上に配置されるヒューズが溶断するまでの期間として前記制御回路に設定されてもよい。
この所定期間の設定によれば、例えば、インバータの下アームのスイッチング素子を全てオフにした際に、下アームにショート不良等の不具合があった場合であっても、回生電圧の上昇を抑えることができる。これにより、配線経路上に配置されたヒューズが切れることを抑制できる。
また、前記制御回路は、前記所定期間の経過後に前記電流値が前記既定電流値を超えていない場合に、前記3相交流モータに供給される電力が徐々に小さくなるように他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を制御することで、前記3相交流モータの回転を停止させてもよい。
これによれば、3相交流モータにかかる負荷を抑制しながら3相交流モータを停止させることができる。
また、前記既定電流値は、前記スイッチング素子の耐電圧値に基づいて導出される値であってもよい。
この既定電流値の設定によれば、モータ駆動装置に含まれるスイッチング素子に不具合が起きることを抑制できる。
また、前記電源と前記インバータとの間に流れる電流値は、前記電源と前記インバータとを結ぶ配線経路上に配置された電流検出部によって検出されてもよい。
これによれば、電流検出部によって上記電流値を適切に検出することができるので、適切なタイミングで回生電圧を抑制することができ、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
また、前記他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作は、前記制御回路のPWM(Pulse Width Modulation)制御によるスイッチング動作であってもよい。
これによれば、スイッチング素子のスイッチング動作によって、インバータにおける回生電圧の上昇を確実に抑制することができ、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
また、モータ駆動装置は、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに並列接続された複数の還流ダイオードと、前記インバータに並列接続されたコンデンサと、を備えていてもよい。
これによれば、インバータにおける回生電圧の上昇をさらに抑制することができ、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
本開示の一態様によるモータ駆動装置の制御方法は、電源と、3相交流モータと、前記電源および前記3相交流モータのそれぞれに電気的に接続され、複数のスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータと電気的に接続され、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備えるモータ駆動装置の制御方法である。この制御方法では、前記電源と前記インバータとの間に流れる電流の電流値が既定電流値を超えたときに、前記複数のスイッチング素子のうち前記インバータの下アームおよび上アームのいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、前記一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続し、前記電流値が前記既定電流値を超えてから所定期間の経過後においても前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、前記3相交流モータの回転を停止させる。
この方法によれば、インバータにおける回生電圧の上昇を抑制することができ、モータ駆動装置に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の一形態に係る実現形態を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。本開示の実現形態は、現行の独立請求項に限定されるものではなく、他の独立請求項によっても表現され得る。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[1.モータ駆動装置]
本実施の形態によるモータ駆動装置について、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態によるモータ駆動装置1を示す回路図である。
モータ駆動装置1は、電源10と、複数のスイッチング素子S1〜S6を有するインバータ20と、3相交流モータ30と、制御回路40とを備えている。
3相交流モータ30は、例えば、気体を圧送する圧縮機(コンプレッサ)の羽根車またはロータを回転させるために用いられる。3相交流モータ30は、例えば、埋込磁石同期モータまたは表面磁石同期モータなどである。以下、3相交流モータ30をモータ30と呼ぶ場合がある。
電源10は、モータ30に電力を供給するための電源である。電源10は、例えば、リチウムイオン電池などの直流電源である。電源10は、交流電源を直流電源に変換する電源回路であってもよい。
インバータ20は、電源10とモータ30との間に配置され、電源10、モータ30および制御回路40のそれぞれに電気的に接続されている。具体的には、インバータ20は、電力の入力側が電源10に接続され、電力の出力側がモータ30に接続されている。またインバータ20は、スイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作を制御するための制御信号の入力側が制御回路40に接続されている。
インバータ20は、3相ブリッジ回路によって構成され、電源10から供給された直流電力をスイッチング動作によって3相の交流電力に変換し、その交流電力をモータ30に供給してモータ30を回転させる。なお、電源10とインバータ20とを結ぶ配線経路上にはヒューズ70が配置されている。具体的には、ヒューズ70は、電源10の正極と後述するノード23との間に直列挿入されている。
インバータ20と電源10との間には、インバータ20に並列接続されたコンデンサC1が設けられている。コンデンサC1は、インバータ20に印加される電圧を平滑化する平滑コンデンサである。コンデンサC1の一方の端子は、電源10の正極に接続された電源線Lp上のノード23に接続され、他方の端子は、電源10の負極に接続された接地線Lg上のノード24に接続されている。
インバータ20は、ブリッジ回路の上側に位置する上アーム(ハイサイド)21のスイッチング素子S1、S2、S3と、ブリッジ回路の下側に位置する下アーム(ローサイド)22のスイッチング素子S4、S5、S6とを備えている。例えば、スイッチング素子S1〜S6は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)または電界効果トランジスタ(FET)などによって構成される。また、スイッチング素子S1〜S6は、ワイドバンドギャップ半導体を用いて構成されてもよい。
スイッチング素子S1、S2、S3の各電圧端子は電源線Lpに接続され、スイッチング素子S1、S2、S3の各出力端子はモータ30の3つの端子から引き出された3つの引き出し線Lu、Lv、Lwに1対1で対応するように接続され、スイッチング素子S1、S2、S3の各制御入力端子は制御回路40に接続されている。スイッチング素子S4、S5、S6の各電圧端子は引き出し線Lu、Lv、Lwに1対1で対応するように接続され、スイッチング素子S4、S5、S6の各出力端子は接地線Lgに接続され、スイッチング素子S4、S5、S6の各制御入力端子は制御回路40に接続されている。また、スイッチング素子S1〜S6のそれぞれには、還流ダイオードが並列接続されている。還流ダイオードは、各スイッチング素子S1〜S6に寄生する寄生ダイオードであってもよい。
各スイッチング素子S1〜S6は、制御回路40ら出力された信号によって駆動する。モータ30は、各スイッチング素子S1〜S6の駆動に基づいて回転駆動される。
制御回路40は、各種演算を行うマイクロプロセッサと、マイクロプロセッサを動作させるためのプログラムソフトおよび情報を記憶するメモリと、によって構成される。
制御回路40は、上位制御装置(ECU)の指令を受け、インバータ20をPWM制御することで、スイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作を制御する。また、制御回路40は、インバータ20に想定外の大きな電流が流れた場合に、モータ駆動装置1に含まれる回路部品(スイッチング素子S1〜S6、還流ダイオード、コンデンサC1、ヒューズ70など)を保護するため、以下に示す第1の制御および第2の制御を順に実行する。
制御回路40は、第1の制御として、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Ia(図4参照)を超えたときに、スイッチング素子S1〜S6のうち、インバータ20の下アーム22および上アーム21のいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフ(開放)にするとともに、一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続する。例えば、制御回路40は、上記電流値が既定電流値Iaを超えたときに、下アーム22のスイッチング素子S4、S5、S6を全てオフにするとともに、上アーム21のスイッチング素子S1、S2、S3のスイッチング動作を継続する。
例えば、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaを超えたときに、スイッチング素子S1〜S6の全てを一度にオフすると、モータ30、上アーム21内の還流ダイオード、コンデンサC1、下アーム22内の還流ダイオードを経てモータ30に戻る電流ループが形成される。その結果、モータ30の回生エネルギーの多くがコンデンサC1に蓄積され、インバータ20に発生する回生電圧が高くなり、モータ駆動装置1に含まれる回路部品に耐電圧以上の電圧が印加されることがある。
それに対して、スイッチング素子S1〜S6の全てをオフするのでなく、第1の制御のように、他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続すると、スイッチング素子がオン(短絡)になっている間は、モータ30、一方のアーム内の還流ダイオード、一方のアームにてオンしているスイッチング素子を経てモータ30に戻る電流ループが形成される。これにより、スイッチング素子がオンになっている間は、モータ30の回生エネルギーはコンデンサC1に蓄積されず、モータ30のインダクタ成分等によって消費される。これによれば、インバータ20に発生する回生電圧が必要以上に高くなることを抑制でき、モータ駆動装置1に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
なお、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値は、電源10とインバータ20とを結ぶ配線経路上に配置された電流検出部60によって検出される。電流検出部60は、インバータ20に流れる過電流を検出する回路であり、例えばシャント抵抗またはホール素子を含む。電流検出部60によって検出された検出電流は、制御回路40に出力される。図1に示す電流検出部60は、前述したノード24と、インバータ20との間の接地線Lg上に直列挿入されているが、必ずしも接地線Lg上に配置されている必要はなく、ノード23とインバータ20との間の電源線Lp上に直列挿入されてもよい。
既定電流値Iaは、例えば、スイッチング素子S1〜S6の耐電圧値に基づいて導出される値である。既定電流値Iaは、スイッチング素子S1〜S6の耐電圧値よりも大きな値であり、例えば、耐電圧値の1.5倍以上3倍以下の値に決定される。既定電流値Iaは、後述するハードウェア回路41の比較器42にて設定されるが、それに限られず、プログラムソフトに設定されてもよい。
上記第1の制御によって、インバータ20における回生電圧の上昇を抑えることが可能であるが、インバータ20の下アーム22のスイッチング素子S4〜S6を全てオフにした際に、例えば他方のアームにショート不良等の不具合があると、回生電圧の上昇を抑えることができず、ヒューズ70が切れてしまうという事態が起こり得る。そこで制御回路40は、ヒューズ70の切れを回避するため、以下に示す第2の制御を実行する。
制御回路40は、第2の制御として、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaを超えてから所定期間T1(図4参照)の経過後においても既定電流値Iaを超えている場合に、一方のアームのスイッチング素子および他方のアームのスイッチング素子を全てオフにする。例えば、制御回路40は、所定期間T1の経過後においても電流値が既定電流値Iaを超えている場合に、上アーム21のスイッチング素子S1、S2、S3および下アーム22のスイッチング素子S4、S5、S6を全てオフにする。すなわち制御回路40は、インバータ20の全てのスイッチング素子S1〜S6をオフにすることで、モータ30の回転を停止させる。
所定期間T1は、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaを超えてから、ヒューズ70が溶断するまでの期間として制御回路40に設定される。所定期間T1は、上記電流値およびヒューズ70の種類によって異なる時間に設定されるが、例えば、1秒以上10秒以下の時間に設定される。所定期間T1は、後述するハードウェア回路41の遅延回路45にて設定されるが、それに限られず、プログラムソフトに設定されてもよい。
一方、制御回路40は、第2の制御として、所定期間T1の経過後において電流値が既定電流値Iaを超えていない場合に、モータ30に供給される電力が徐々に小さくなるように他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を制御する。例えば制御回路40は、前述した第1の制御にて下アーム22のスイッチング素子S4、S5、S6を全てオフにした後、この第2の制御にて、モータ30に供給される電力が徐々に小さくなるように上アーム21のスイッチング素子S1、S2、S3のスイッチング動作を制御して、モータ30の回転を停止させる。この第2の制御において制御回路40は、所定期間T1の経過後にモータ30に供給される電力が所定期間T1の経過前にモータ30に供給されていた電力よりも小さくなるように、他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を制御してもよい。
第1の制御および第2の制御は、制御回路40のメモリに保存されたプログラムソフトによって実行されてもよいし、制御回路40に設けられたハードウェア回路41によって実行されてもよい。
[2.ハードウェア回路]
次に、第1の制御および第2の制御を行うためのハードウェア回路41について説明する。
図2は、モータ駆動装置1の制御回路40が備えるハードウェア回路41を示す図である。
ハードウェア回路41は、モータ駆動装置1に含まれる回路部品を保護するための保護回路である。本実施の形態のハードウェア回路41は、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaを超えたときに、一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに他方のアームのスイッチング動作を継続し、所定期間T1の経過後においても電流値が既定電流値Iaを超えている場合に、一方のアームのスイッチング素子および他方のアームのスイッチング素子を全てオフにする。また、ハードウェア回路41は、所定期間T1の経過後に電流値が既定電流値Iaを超えていない場合に、一方のアームのスイッチング素子を全てオフにした状態で、他方のアームのスイッチング動作を所定のPWM制御で制御可能な状態とする。
上記動作を実現する一例として、ハードウェア回路41は、比較器42、ラッチ回路43、46、49、反転回路44、48、遅延回路45、AND回路47、51、52、および、ゲート駆動回路53を備える。
図2に示すように、比較器42の出力配線は、ラッチ回路43、遅延回路45およびAND回路47のそれぞれに接続されている。
ラッチ回路43の出力配線は、反転回路44に接続され、反転回路44の出力配線は、AND回路52に接続されている。遅延回路45の出力配線は、ラッチ回路46に接続され、ラッチ回路46の出力配線は、AND回路47に接続されている。AND回路47の出力配線は、反転回路48に接続され、反転回路48の出力配線は、AND回路51に接続されている。
AND回路51、52のそれぞれには、マイクロプロセッサから出力されたPWM信号が入力される。AND回路51、52のそれぞれの出力配線は、ゲート駆動回路53に接続されている。
この図2において、比較器32の出力配線における信号を信号Aと呼び、反転回路44の出力配線における信号を信号Bと呼び、遅延回路45の出力配線における信号を信号Cと呼び、反転回路48の出力配線における信号を信号Dと呼び、ラッチ回路49の出力配線における信号を信号Eと呼ぶ。
まず、AND回路51、52およびゲート駆動回路53について説明する。なお、図2では、AND回路51、52が1つずつ示されているが、実際はスイッチング素子S1〜S3に対応して3つのAND回路51が設けられ、スイッチング素子S4〜S6に対応して3つのAND回路52が設けられている。
AND回路51は、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3のオンオフ(短絡開放)を決める論理回路である。AND回路51の2つの入力端子には、PWM信号および信号Eが入力される。例えば、信号Eがハイレベルであるとき、AND回路51から出力される信号YはPWM信号と同様となり、信号Eがローレベルであるとき、AND回路51から出力される信号Yはローレベルとなる。
AND回路52は、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6のオンオフを決める論理回路である。AND回路52の2つの入力端子には、PWM信号および信号Bが入力される。例えば、信号Bがハイレベルであるとき、AND回路52から出力される信号XはPWM信号と同様となり、信号Bがローレベルであるとき、AND回路52から出力される信号Yはローレベルとなる。
ここでスイッチング素子S1〜S6がどのような条件でオンまたはオフとなるのかを図3を参照して説明する。
図3は、インバータ20の駆動制御を決めるハードウェア回路41の真理値表である。この真理値表において「1」は信号がハイレベルであることを示し、「0」は信号がローレベルであることを示している。AND回路51から出力される信号Yは、図3の(a)に示すAND回路51の真理値表によって決定される。AND回路52から出力される信号Xは、図3の(b)に示すAND回路52の真理値表によって決定される。これらの真理値表によって決定された信号Y、Xは、ゲート駆動回路53に入力される。
ゲート駆動回路53は、入力側がAND回路51、52に接続され、出力側がスイッチング素子S1〜S6の各制御入力端子に接続されている。ゲート駆動回路53は、AND回路51、52から出力された信号Y、Xに基づいて、スイッチング素子S1〜S6のオンオフを制御する。
次に、比較器42、ラッチ回路43、46、49、反転回路44、48、遅延回路45、AND回路47を含むハードウェア回路41の構成および動作について、図2および図4を参照しながら説明する。
図4は、ハードウェア回路41における信号A〜Eの信号レベルを示すタイミングチャートである。図4の(a)には、所定期間T1内に過電流が収まった場合のチャートが示され、図4の(b)には、所定期間T1を経過しても過電流が流れ続けている場合のチャートが示されている。
モータ駆動装置1では、電流検出部60によって電源10とインバータ20との間に流れる電流が常時検出されている。
このハードウェア回路41では、過電流が検出されていない状態である通常運転時において、信号Bおよび信号Eは、ともにハイレベルの信号となっている。そのため、AND回路51、52から出力される信号Y、X、および、ゲート駆動回路53から出力される信号は、マイクロプロセッサに基づくPWM信号と同様の信号となる。したがって通常運転時では、インバータ20のスイッチング素子S1〜S6は、マイクロプロセッサに基づくPWM信号によって駆動制御される。
まず、過電流が発生し、第1の制御が実行される場合について説明する。
比較器42は、電流検出部60によって検出した検出電流値と既定電流値Iaとを比較し、検出電流値が既定電流値Iaよりも大きい場合に、比較器42から出力される信号Aをハイレベルにする。比較器42から出力された信号Aは、3つの信号Aに分岐される。
1つ目の信号Aは、ラッチ回路43に入力され、ラッチ回路43によって保持される。ラッチ回路43から出力された信号は、反転回路44によって反転され、ローレベルの信号BとしてAND回路52に出力される。AND回路52にローベレルの信号Bが入力されると、AND回路52から出力される信号X、および、ゲート駆動回路53から下アーム22に出力される信号はローレベルとなり、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6は、全てオフとなる。
すなわち、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaよりも大きい場合、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6は、全てオフとなる。
2つ目の信号Aは、AND回路47に入力され、3つ目の信号Aは、遅延回路45に入力される。遅延回路45は、入力された信号を所定期間T1遅延させて出力する。具体的には遅延回路45は、過電流の検出時刻から所定期間T1経過したときに信号Cをラッチ回路46に出力する。なお信号Cのパルス幅は、信号Aがハイレベルとなっている時間と同じ時間のパルス幅に設定される。ラッチ回路46は、入力された信号を保持してAND回路47に出力する。AND回路47は、ラッチ回路46から入力された信号および比較器42から入力された信号Aに基づいて、ハイレベルまたはローレベルの信号を出力する。
例えば、図4の(a)および(b)に示すように過電流を検出している最中であって所定期間T1を経過する前は、比較器42から出力される信号Aはハイレベルとなる。しかし、遅延回路45から出力された信号Cに基づいてラッチ回路46から出力される信号はローレベルとなり、AND回路47はローレベルの信号を反転回路48に出力する。反転回路48は、入力された信号を反転してハイレベルの信号Dをラッチ回路49に出力する。ラッチ回路49は、ハイレベルの信号Dを保持してAND回路51に出力する。ハイレベルの信号Dが入力されたAND回路51は、AND回路51に入力されたPWM信号と同様の信号Yをゲート駆動回路53に出力する。
すなわち、電源10とインバータ20との間に流れる電流値が既定電流値Iaよりも大きくなった場合であって、かつ、所定期間T1を経過する前は、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3は、マイクロプロセッサに基づくPWM信号によって駆動制御される。
このように、電源10とインバータ20との間に流れる電流値が既定電流値Iaを超えた場合であって、かつ、所定期間T1を経過する前は、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6は、全てオフとなり、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3は、PWM信号によって駆動制御される。これにより、前述した第1の制御が実行される。
次に第2の制御が実行される場合について説明する。
例えば、図4の(b)に示すように所定期間T1の経過後においても過電流が流れ続けている場合、所定期間T1の経過後において信号Aはハイレベルとなり、信号Cもハイレベルになるので、AND回路47はハイレベルの信号を反転回路48に出力する。反転回路48は、入力された信号を反転してローレベルの信号Dをラッチ回路49に出力する。ラッチ回路49は、ローレベルの信号Dを保持してAND回路51に出力する。ローレベルの信号Dが入力されたAND回路51は、PWM信号の有無にかかわらず、ローレベルの信号Yをゲート駆動回路53に出力する。
すなわち、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaよりも大きくなり、さらに、所定期間T1の経過後においても上記電流値が既定電流値Iaよりも大きくなっている場合は、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3は、全てオフになる。
また例えば、図4の(a)に示すように所定期間T1内に過電流が収まった場合、所定期間T1の経過後における信号Aはローレベルとなる。したがって、遅延した信号Cがハイレベルになったとしても、AND回路47はローレベルの信号を反転回路48に出力する。反転回路48は、入力された信号を反転してハイレベルの信号Dをラッチ回路49に出力する。ラッチ回路49は、ハイレベルの信号Dを保持してAND回路51に出力する。ハイレベルの信号Dが入力されたAND回路51は、AND回路51に入力されたPWM信号と同様の信号Yをゲート駆動回路53に出力する。
すなわち、電源10とインバータ20との間に流れる電流値が既定電流値Iaよりも一旦大きくなったが、所定期間T1の経過後に上記電流値が既定電流値Iaよりも大きくなっていない場合は、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3は、マイクロプロセッサに基づくPWM信号によって駆動制御される。
このように、電源10とインバータ20との間に流れる電流値が既定電流値Iaを超え、さらに、所定期間T1の経過後においても上記電流値が既定電流値Iaを超えている場合は、スイッチング素子S1〜S6は、全てオフになる。一方、所定期間T1の経過後に上記電流値が既定電流値Iaを超えていない場合は、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3は、マイクロプロセッサに基づくPWM信号によって駆動制御される。これにより、前述した第2の制御が実行される。
本実施の形態のモータ駆動装置1の制御回路40は、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値が既定電流値Iaを超えたときに、複数のスイッチング素子S1〜S6のうちインバータ20の下アーム22および上アーム21のいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続する。そして、制御回路40は、電流値が既定電流値Iaを超えてから所定期間T1の経過後においても上記電流値が既定電流値Iaを超えている場合に、一方のアームのスイッチング素子および他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、モータ30の回転を停止させる。
このモータ駆動装置1によれば、インバータ20における回生電圧の上昇を抑制することができ、モータ駆動装置1に含まれる回路部品に不具合が起きることを抑制できる。
なお、上記の第1制御および第2制御では、上記電流値が既定電流値Iaを超えたときに、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6を全てオフにするとともに、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3のスイッチング動作を継続する例を示したが、それに限られず、下アーム22と上アーム21とで逆の駆動制御が行われてもよい。すなわち、制御回路40は、上記電流値が既定電流値Iaを超えたときに、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3を全てオフにするとともに、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6のスイッチング動作を継続するような制御を行ってもよい。そして、制御回路40は、上記電流値が既定電流値Iaを超えてから所定期間T1の経過後においても上記電流値が既定電流値を超えている場合に、インバータ20の全てのスイッチング素子S1〜S6をオフにすることで、モータ30の回転を停止させてもよい。
[3.モータ駆動装置の動作]
次に、実施の形態のモータ駆動装置1の動作について説明する。
図5は、モータ駆動装置1の動作を示すフローチャートである。
通常運転時において、制御回路40は、PWM制御により全てのスイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作を制御する(ステップS10)。これにより、制御回路40は、モータ30の回転を制御する。
一方で、電流検出部60は、電源10とインバータ20との間に流れる電流の電流値を常時検出し、制御回路40は、電流検出部60で検出した電流の電流値が既定電流値Iaを超えたか否かを常時判断する(ステップS20)。上記電流値が既定電流値Iaを超えていない場合は(S20にてNo)、ステップS10に戻り、制御回路40によるPWM制御が実行される。
上記電流値が既定電流値Iaを超えている場合(S20によてYes)、制御回路40は、複数のスイッチング素子S1〜S6のうちインバータ20の下アーム22および上アーム21のいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続する(ステップS30)。例えば、制御回路40は、下アーム22のスイッチング素子S4〜S6を全てオフにするとともに、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3をPWM制御する。この制御により、インバータ20における回生電圧の上昇を抑制する。
次に、制御回路40は、所定期間T1が経過したときに、上記電流値が既定電流値Iaを超えているか否かを判断する(ステップS40)。
所定期間T1の経過後においても上記電流値が既定電流値Iaを超えている場合(S40にてYes)、一方のアームのスイッチング素子および他方のアームのスイッチング素子を全てオフにする(ステップS50)。例えば、制御回路40は、所定期間T1の経過後においても電流値が既定電流値Iaを超えている場合に、上アーム21および下アーム22のスイッチング素子S1〜S6を全てオフにすることで、モータ30の回転を停止させる。この制御により、例えば、下アーム22にショート不良等の不具合があった場合であっても、回生電圧の上昇を抑えることができ、ヒューズ70が切れることを抑制できる。
一方、上記電流値が既定電流値Iaを超えていない場合(S40にてNo)、すなわち電流検出部60にて過電流が検出されなくなった場合、モータ30に供給される電力が徐々に小さくなるように他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を制御する(ステップS51)。具体的には、モータ30に供給される電力が所定期間T1の経過前よりも小さくなるように、上アーム21のスイッチング素子S1〜S3のスイッチング動作を制御し、モータ30の回転を停止する。この制御により、モータ30にかかる負荷を抑制しながらモータ30を停止させることができる。
これにより、モータ駆動装置1の制御を終了する。
(その他の実施の形態)
以上の実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、この開示、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
例えば、モータ駆動装置1は、モータ駆動装置1を構成する構成要素の1つとして電流検出部60を備えていてもよい。また、モータ駆動装置1は、モータ駆動装置1を構成する回路部品の1つとしてヒューズ70を備えていてもよい。
例えば、インバータ20は、インバータ20を構成する回路部品の1つとして、コンデンサC1を備えていてもよい。
例えば、モータ駆動装置1は、ランプまたはブザーなどの報知部を備え、報知部を用いて、上記電流値が既定電流値Iaを超えたことを外部に報知してもよい。
例えば、制御回路40は、図4の(a)に示すように所定期間T1内に過電流が収まった場合、その後は通常運転によってインバータ20をPWM制御し、モータ30を回転させてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
この開示は、例えば圧縮機に用いられるモータ駆動装置として有用である。
1 モータ駆動装置
10 電源
20 インバータ
21 上アーム
22 下アーム
23、24 ノード
30 3相交流モータ
40 制御回路
41 ハードウェア回路
42 比較器
43、46、49 ラッチ回路
44、48 反転回路
45 遅延回路
47、51、52 AND回路
53 ゲート駆動回路
60 電流検出部
70 ヒューズ
C1 コンデンサ
Ia 既定電流値
Lp 電源線
Lg 接地線
Lu、Lv、Lw 引き出し線
S1〜S6 スイッチング素子
T1 所定期間

Claims (10)

  1. 電源と、
    3相交流モータと、
    前記電源および前記3相交流モータのそれぞれに電気的に接続され、複数のスイッチング素子を有するインバータと、
    前記インバータと電気的に接続され、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記電源と前記インバータとの間に流れる電流の電流値が既定電流値を超えたときに、前記複数のスイッチング素子のうち前記インバータの下アームおよび上アームのいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、前記一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続し、
    前記電流値が前記既定電流値を超えてから所定期間の経過後においても前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、前記3相交流モータの回転を停止させる
    モータ駆動装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記電流値が前記既定電流値を超えたときに、前記一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに前記他方のアームのスイッチング動作を継続し、前記所定期間の経過後においても前記電流値が前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにするハードウェア回路を有する
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記ハードウェア回路は、前記所定期間を設定する遅延回路を有する
    請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記所定期間は、前記電流値が前記既定電流値を超えてから、前記電源と前記インバータとを結ぶ配線経路上に配置されるヒューズが溶断するまでの期間として前記制御回路に設定される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記制御回路は、前記所定期間の経過後に前記電流値が前記既定電流値を超えていない場合に、前記3相交流モータに供給される電力が徐々に小さくなるように他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を制御することで、前記3相交流モータの回転を停止させる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記既定電流値は、前記スイッチング素子の耐電圧値に基づいて導出される値である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記電源と前記インバータとの間に流れる電流値は、前記電源と前記インバータとを結ぶ配線経路上に配置された電流検出部によって検出される
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作は、前記制御回路のPWM(Pulse Width Modulation)制御によるスイッチング動作である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記複数のスイッチング素子のそれぞれに並列接続された複数の還流ダイオードと、
    前記インバータに並列接続されたコンデンサと、
    を備える
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  10. 電源と、3相交流モータと、前記電源および前記3相交流モータのそれぞれに電気的に接続され、複数のスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータと電気的に接続され、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御回路と、を備えるモータ駆動装置の制御方法であって、
    前記電源と前記インバータとの間に流れる電流の電流値が既定電流値を超えたときに、前記複数のスイッチング素子のうち前記インバータの下アームおよび上アームのいずれか一方のアームのスイッチング素子を全てオフにするとともに、前記一方のアームと異なる他方のアームのスイッチング素子のスイッチング動作を継続し、
    前記電流値が前記既定電流値を超えてから所定期間の経過後においても前記既定電流値を超えている場合に、前記一方のアームのスイッチング素子および前記他方のアームのスイッチング素子を全てオフにすることで、前記3相交流モータの回転を停止させる
    モータ駆動装置の制御方法。
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