JP2021099068A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補助吸気弁の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、補助吸気弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができるエンジンの制御装置を提供する。【解決手段】エンジンの制御装置24は、O2センサ22から出力される酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、燃料噴射弁8の燃料噴射量を調整することにより、エンジン1の混合気の空燃比のフィードバック制御を実行する空燃比制御部25と、始動ソレノイド7の開度を制御する補助吸気弁制御部26と、を有する。空燃比制御部25は、補助吸気弁制御部26により制御される始動ソレノイド7の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインを変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに供給される混合気の空燃比のフィードバック制御を行うエンジンの制御装置に関する。
従来、エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射量を調整すると共に、エンジンに供給される混合気の空燃比をフィードバック制御して、空燃比を理論空燃比に維持する制御を行う車両が知られている。
また、従来、エンジンの吸気通路にスロットルバルブをバイパス(迂回)する補助吸気通路を設けると共に、この補助吸気通路に補助吸気弁(始動ソレノイド)を備えた車両が知られている。このような車両では、エンジンのファーストアイドル時に、補助吸気弁を開弁してエンジンに供給される空気量を増量することにより、エンジンの暖機を行う。
特許文献1は、車両用エンジンのファーストアイドル制御装置に関し、エンジンの吸気通路のスロットルバルブをバイパスする補助吸気通路に配置された補助吸気弁の開度を制御する構成を開示している。
特開2009−264201号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、補助吸気弁の開度に応じて吸気量が異なり、特にアイドル領域において補助吸気弁の開閉によって吸気量が大きく異なるため、空燃比のフィードバック制御を行う場合には、補助吸気弁の開度に応じて、例えば空燃比が理論空燃比よりもリーン側及びリッチ側の何れか一方から他方に反転する周期が異なることとなり、空燃比を理論空燃比に維持することが困難になって空燃比の制御性が低下する可能性がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、補助吸気弁の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、補助吸気弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、エンジンの吸気通路に配置されたスロットルバルブと、前記吸気通路に設けられる前記スロットルバルブをバイパスする補助吸気通路に配置された補助吸気弁と、前記エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンの排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、を備えた車両に搭載されるエンジンの制御装置であって、前記酸素濃度検出器から出力される前記酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、前記燃料噴射弁の燃料噴射量を調整することにより、前記エンジンの混合気の空燃比のフィードバック制御を実行する空燃比制御部と、前記補助吸気弁の開度を制御する補助吸気弁制御部と、を有し、前記空燃比制御部は、前記補助吸気弁制御部により制御される前記補助吸気弁の開度に応じて、前記フィードバック制御の制御ゲインを変更することを第1の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記補助吸気弁制御部が、前記補助吸気弁を開弁又は閉弁させる制御を行い、前記空燃比制御部は、前記補助吸気弁が閉弁している際の前記制御ゲインよりも前記補助吸気弁が開弁している際の前記制御ゲインを大きくすることを第2の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記補助吸気弁制御部が、前記補助吸気弁の開度を全閉開度と全開開度との間で変化させる制御を行い、前記空燃比制御部は、前記補助吸気弁の開度が大きいほど前記制御ゲインを大きくすることを第3の局面とする。
また、本発明は、第1から第3のいずれかの局面に加えて、前記制御ゲインが、比例項及び積分項のうちの少なくとも一方を含むことを第4の局面とする。
本発明の第1の局面にかかるエンジンの制御装置によれば、エンジンの吸気通路に配置されたスロットルバルブと、吸気通路に設けられるスロットルバルブをバイパスする補助吸気通路に配置された補助吸気弁と、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、エンジンの排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、を備えた車両に搭載されるエンジンの制御装置であって、酸素濃度検出器から出力される酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、燃料噴射弁の燃料噴射量を調整することにより、エンジンの混合気の空燃比のフィードバック制御を実行する空燃比制御部と、補助吸気弁の開度を制御する補助吸気弁制御部と、を有し、空燃比制御部は、補助吸気弁制御部により制御される補助吸気弁の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインを変更するものであるため、補助吸気弁の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、補助吸気弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本発明の第2の局面にかかるエンジンの制御装置によれば、補助吸気弁制御部は、補助吸気弁を開弁又は閉弁させる制御を行い、空燃比制御部は、補助吸気弁が閉弁している際の制御ゲインよりも補助吸気弁が開弁している際の制御ゲインを大きくするものであるため、廉価な補助吸気弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本発明の第3の局面にかかるエンジンの制御装置によれば、補助吸気弁制御部は、補助吸気弁の開度を全閉開度と全開開度との間で変化させる制御を行い、空燃比制御部は、補助吸気弁の開度が大きいほど制御ゲインを大きくするものであるため、開度を細かく制御可能な補助吸気弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本発明の第4の局面にかかるエンジンの制御装置によれば、制御ゲインは、比例項及び積分項のうちの少なくとも一方を含むものであるため、補助吸気弁の開度に関わらず、P制御、I制御又はPI制御によって、空燃比を良好に制御することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエンジンの制御装置の構成を示す模式図である。 図2は、本発明の第1の実施形態における制御ゲイン設定処理を示すフロー図である。 図3は、本発明の第1の実施形態における制御ゲイン設定処理において設定される制御ゲインを示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態における運転領域を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施形態における空燃比のフィードバック制御の流れを示すタイミングチャートである。 図6は、本発明の第2の実施形態における制御ゲインとISC弁開度との関係を示す図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態におけるエンジンの制御装置につき、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
<エンジンの制御装置の構成>
図1を参照して、本実施形態におけるエンジンの制御装置の構成について、詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエンジンの制御装置の構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態におけるエンジンの制御装置24は、ECU(Electronic Control Unit)等の電子制御装置であり、内燃機関であるエンジン1の駆動力を駆動輪に伝達する鞍乗型車両等の車両に搭載されている。
エンジン1は、燃焼室18と吸気通路19との接続部位に設けられている吸気バルブ14と、燃焼室18と排気通路20との接続部位に設けられている排気バルブ15と、ピストン17に連結されている図示しないクランクシャフトと共に同軸に回転するリラクタ16と、ピストン17と、燃焼室18と、燃焼室18と連通する吸気通路19と、燃焼室18と連通する排気通路20と、を有している。
エンジン1の吸気系は、始動ソレノイド7と、スロットルバルブ10と、全閉ストッパ11と、アイドルアジャストスクリュ12と、スロットルバルブ10を迂回する補助通路13と、吸気通路19に設けられるスロットルバルブ10をバイパス(迂回)する補助吸気通路24と、を備えている。
始動ソレノイド7は、補助吸気通路24に設けられている補助吸気弁であり、補助吸気弁制御部26の制御により、エンジン1の始動時のアイドリングであるファーストアイドル時に開閉して補助吸気通路24の吸気量を調整する。始動ソレノイド7は、全閉開度又は全開開度にのみ制御可能な廉価なON/OFF型の開閉弁である。始動ソレノイド7は、エンジン1のファーストアイドルの際に開弁して、外部からエンジン1に供給される空気量を増量することによりエンジン1の暖機を行い、エンジン1の温度が所定温度に達してファーストアイドルを終了する際に閉弁する。
スロットルバルブ10は、吸気通路19の吸気方向(図1において右方向)において燃料噴射弁8の上流側に設けられており、機械式又は電子式の開閉弁である。スロットルバルブ10は、全開開度の位置である全開位置と、全閉開度の位置である全閉位置と、の間で開閉することにより、吸気通路19から燃焼室18に流入する外気の量を調整する。
全閉ストッパ11は、スロットルバルブ10の全閉位置を規制すると共に、スロットルバルブ10の全閉位置における吸気通路19の吸気量を調整する。
アイドルアジャストスクリュ12は、補助通路13に設けられ、補助通路13の吸気量を調整することによって、アイドル回転数を調整する。アイドルアジャストスクリュ12は、補助通路13の吸気量を多くするほどアイドル回転数を高くすることができる。
エンジンの制御装置24は、図示しないメモリ等を備えており、メモリには、エンジンの制御装置24に必要な制御プログラム、制御データ及びマップ等が格納されている。エンジンの制御装置24は、メモリに格納されている制御プログラムを実行することにより、吸気温センサ2、スロットルポジションセンサ3、吸気圧センサ4、クランク角センサ5冷却水温センサ6及びOセンサ22から入力される信号に基づいて、始動ソレノイド7、燃料噴射弁8、点火栓9の動作を制御する。
ここで、吸気温センサ2は、吸気通路19内に流入する空気の温度を検出し、検出した空気の温度を示す吸気温信号をエンジンの制御装置24に入力する。スロットルポジションセンサ3は、スロットルバルブ10のスロットル開度を検出し、検出したスロットル開度に応じた開度信号をエンジンの制御装置24に入力する。吸気圧センサ4は、吸気通路19のスロットルバルブ10及び補助吸気通路24よりも吸気方向の下流側に設けられており、補助吸気通路24から流入する空気を含む吸気通路19内に流入する空気の圧力を吸気圧として検出し、検出した吸気圧を示す吸気圧信号をエンジンの制御装置24に入力する。
クランク角センサ5は、図示しないクランクシャフトの回転に伴って回転するリラクタ16の外周面に形成されている歯部に対応したクランクパルスをエンジンの制御装置24に入力する。冷却水温センサ6は、エンジン1の図示しない冷却水通路内を流通する冷却水の温度を検出し、検出した冷却水の温度を示す冷却水温信号をエンジンの制御装置24に入力する。燃料噴射弁8は、吸気通路19に設けられており、燃料噴射弁制御部22によって開弁時間が制御されることにより適切な量の燃料を噴射してエンジン1に供給する。点火栓9は、エンジンの制御装置24によって制御されたタイミングで、燃焼室18内の燃料及び空気から成る混合気に点火する。
三元触媒21は、エンジン1と連通してエンジン21において生じた排気ガスを外部に排気する排気通路20に連通して排気通路20の途中に設けられており、エンジン1から排出される排気ガスを浄化する。
センサ22は、三元触媒21の排気方向(図1の右方向)の上流側における排気通路20に連通すると共に三元触媒21の上流側に近接して配置され、三元触媒21の上流側における排気ガス中の酸素濃度の高低を検出し、検出した酸素濃度の高低を示す電気信号をエンジンの制御装置24に出力する酸素濃度検出器である。Oセンサ22が検出する排気ガス中の酸素濃度の高低は、エンジン1に供給される混合気の空燃比の燃料濃度の低高に対応しており、Oセンサ22が検出する排気ガス中の酸素濃度が低いということは、エンジン1に供給される混合気の燃料濃度が高く(燃料が過多で酸素濃度が低いことを意味し、リッチと表現することがある)、Oセンサ22が検出する酸素濃度が高いということは、エンジン1に供給される混合気の燃料濃度が低い(燃料が希薄で酸素濃度が高いことを意味し、リーンと表現することがある)ことを意味している。また、Oセンサ22は、排気ガス中の酸素濃度が所定濃度(所定閾値濃度)以下の低い状態であるときにはハイレベルの電圧(例えば数百mVの電圧値)の電気信号を出力し、排気ガス中の酸素濃度が所定濃度(所定閾値濃度)を超える高い状態であるときにはローレベルの電圧(例えば実質0Vの電圧値)の電気信号を出力するものであり、かかる所定閾値濃度が、Oセンサ22が出力する電気信号の電圧を反転させる所定の反転閾値(所定の反転電圧値)に相当することになる。また、Oセンサ22の所定閾値濃度は、一般的には、エンジン1に供給される混合気の理論空燃比に相当するように設定すればよい。なお、このような高低の2値的な出力電圧を呈する電気信号を出力するOセンサに代えて、これと同様の所定の反転閾値を設定して、排気ガス中の酸素濃度に応じた連続的な出力電圧を呈する電気信号を出力するAF(Air−Fuel:空燃比)センサや、排気ガス中の酸素濃度に応じた連続的な線形の出力電圧を呈する電気信号を出力するLAF(Linear Air−Fuel)センサを用いて、排気ガス中の酸素濃度の検出精度を向上してもよい。
また、エンジンの制御装置24は、クランク角センサ5から入力されるクランクパルスに基づいて、エンジン1のクランク角を検出すると共に、エンジン回転数を算出する。エンジンの制御装置24は、スロットルバルブ10が電子式の開閉弁である場合に、スロットルポジションセンサ3及びクランク角センサ5から入力される信号を用いて、図示しない駆動モータを駆動することによりスロットルバルブ10のスロットル開度を制御する。エンジンの制御装置24は、スロットルバルブ10が車両の運転者により操作される操作部材に連結された機械式の開閉弁である場合に、点火栓9の点火時期を調整することにより、エンジン1のアイドル回転数がアイドル目標回転数に近づくようにフィードバック制御を行う。
更に、エンジンの制御装置24は、空燃比制御部25と、補助吸気弁制御部26と、を備えている。具体的には、空燃比制御部25は、後述の制御ゲイン設定処理を実行することにより、補助吸気弁制御部26により制御される始動ソレノイド7の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインを変更して設定する。空燃比制御部25は、後述の空燃比のフィードバック制御を実行することにより、制御ゲイン設定処理によって設定した制御ゲイン、及びOセンサ22から出力される酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、フィードバック制御の制御量を算出し、算出した制御量となるように燃料噴射弁8の燃料噴射量を調整することにより、エンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃比になるように又は理論空燃比を維持するようにフィードバック制御する。補助吸気弁制御部26は、冷却水温センサ6から入力される冷却水温信号より求めた冷却水の温度と、スロットルポジションセンサ3から入力される開度信号より求めたスロットル開度と、に基づいて、始動ソレノイド7の開度を制御する。
以上のような構成を有するエンジンの制御装置24は、以下に示す制御ゲイン設定処理を実行すると共に、始動ソレノイド7の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、始動ソレノイド7の開度に関わらず、空燃比を良好に制御する。以下、更に図2から図4をも参照して、制御ゲイン設定処理について、詳細に説明する。
<制御ゲイン設定処理>
図2は、本発明の実施形態における制御ゲイン設定処理を示すフロー図である。図3は、本発明の実施形態における制御ゲイン設定処理において設定される制御ゲインを示す図である。図4は、本発明の実施形態における運転領域を示す図である。
図3は、エンジン回転数及びスロットル開度により求まるアイドル領域、低負荷領域及び高負荷領域の3つの領域毎に、P項(比例項)及びI項(積分項)の各値を設定した場合を一例として示している。なお、P項及びI項の各値は、アイドル領域、低負荷領域及び高負荷領域の3つの領域毎に設定する場合に限らず、任意の数の領域毎に設定することができる。
図2に示す制御ゲイン設定処理は、車両の図示しないイグニッションスイッチがオンされてエンジンの制御装置24が起動されたタイミングで開始となり、制御ゲイン設定処理はステップS1の処理に進む。図2に示す制御ゲイン設定処理は、車両が起動されてエンジンの制御装置24が起動されている間、所定のクランク角毎等の所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、空燃比制御部25が、補助吸気弁制御部26により制御される始動ソレノイド7の開度を読み込む。これにより、ステップS1の処理は完了し、制御ゲイン設定処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、空燃比制御部25が、始動ソレノイド7の開度が全閉開度であるか否かを判定する。判定の結果、始動ソレノイド7の開度が全閉開度の場合には、空燃比制御部25は、制御ゲイン設定処理をステップS3の処理に進める。一方、始動ソレノイド7の開度が全開開度の場合には、空燃比制御部25は、制御ゲイン設定処理をステップS4の処理に進める。
ステップS3の処理では、空燃比制御部25が、フィードバック制御の制御ゲインのP項及びI項を全閉開度に対応した値に設定する。
具体的には、空燃比制御部25は、スロットルポジションセンサ3から入力されるスロットル開度を示す開度信号の開度信号値と、クランク角センサ5から入力されるクランク角信号に基づいて求めたエンジン回転数と、に基づいて、運転領域が図4に示すアイドル領域と、低負荷領域と、高負荷領域と、のうちの何れの領域に属するかを判定すると共に、始動ソレノイド7の状態と、運転領域と、P項及びI項の各値と、を対応付けた図3に示すテーブルを参照して、全閉開度と判定した運転領域とに対応付けられているP項及びI項の各値を求めて設定する。
例えば、空燃比制御部25は、始動ソレノイド7の開度が全閉開度である場合において、運転領域がアイドル領域である場合に、P項の値としてHGPSCIを設定すると共にI項の値としてHGISCIを設定する。
これにより、ステップS3の処理は完了し、制御ゲイン設定処理は終了する。
ステップS4の処理では、空燃比制御部25が、フィードバック制御の制御ゲインのP項及びI項を全開開度に対応した値に設定する。
具体的には、空燃比制御部25は、スロットルポジションセンサ3から入力されるスロットル開度を示す開度信号の開度信号値と、クランク角センサ5から入力されるクランク角信号に基づいて求めたエンジン回転数と、に基づいて、運転領域が図4に示すアイドル領域と、低負荷領域と、高負荷領域と、のうちの何れの領域に属するかを判定すると共に、始動ソレノイド7の状態と、運転領域と、P項及びI項の各値と、を対応付けた図3に示すテーブルを参照して、全開開度と判定した運転領域とに対応付けられているP項及びI項の各値を求めて設定する。
例えば、空燃比制御部25は、始動ソレノイド7の開度が全開開度である場合において、運転領域がアイドル領域である場合に、P項の値としてHGPSOIを設定すると共にI項の値としてHGISOIを設定する。
これにより、ステップS4の処理は完了し、制御ゲイン設定処理は終了する。
このように、上記の制御ゲイン設定処理により、補助吸気弁制御部26により制御される始動ソレノイド7の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインのP項及びI項の各値を変更する。具体的には、空燃比制御部25は、始動ソレノイド7が全開開度である場合には全閉開度である場合に比べて、P項及びI項の各値を大きくする。例えば、図3の場合には、運転領域がアイドル領域の場合においてHGPSCI<HGPSOI及びHGISCI<HGISOIの関係を有し、運転領域が低負荷領域である場合においてHGPSCL<HGPSOL及びHGISCL<HGISOLの関係を有すると共に、運転領域が高負荷領域である場合においてHGPSCH<HGPSOH及びHGISCH<HGISOHの関係を有している。
なお、制御ゲイン設定処理において、P項及びI項の各値を設定する場合に限らず、P項及びI項のうちの何れか一方の値を設定してもよい。
<空燃比のフィードバック制御>
次に、本実施形態におけるエンジンの制御装置24が実行する空燃比のフィードバック制御について、図5を参照して、詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態における空燃比のフィードバック制御の流れを示すタイミングチャートである。図5において、図5(a)は、始動ソレノイド7の開度が全閉開度である場合の流れを示しており、図5(b)は、始動ソレノイド7の開度が全開開度である場合の流れを示している。また、図5(a)及び図5(b)において、時刻t=t1、t3は空燃比が理論空燃比に対してリーン側からリッチ側に反転したタイミングであり、時刻t=t2、t4は空燃比が理論空燃比に対してリッチ側からリーン側に反転したタイミングである。
空燃比制御部25は、クランク角センサ5から入力されるクランク角信号に基づいて求めたエンジン回転数と、吸気圧センサ4から入力される吸気圧信号より求めた吸気圧、又はスロットルポジションセンサ3から入力される開度信号より求めたスロットル開度と、に基づいて、基本燃料噴射量を求める。
また、空燃比制御部25は、上記の制御ゲイン設定処理によって設定されたP項の値を、図5(a)及び図5(b)に示す時刻t=t1、t2、t3及びt4において補正係数MHGに適用する。また、空燃比制御部25は、上記の制御ゲイン設定処理によって設定されたI項の値を、図5(a)及び図5(b)に示す時刻t=t1からt4までにおいて補正係数MHGに適用する。
ここで、制御ゲイン設定処理によって設定されたP項及びI項の各値が適用された補正係数MHGにおいて、始動ソレノイド7の開度が全閉開度である場合の図5(a)に示す補正係数MHGは、始動ソレノイド7の開度が全開開度である場合の図5(b)に示す補正係数MHGよりも、時刻t=t1、t2、t3、t4における変動幅、及び時刻t=1からt2、t2からt3、t3からt4における傾きが小さい。
更に、空燃比制御部25は、求めた基本燃料噴射量に対して、制御ゲイン設定処理によって設定したP項及びI項を適用した補正係数MHGを乗算して、最終的な燃料噴射量を求める。
そして、空燃比制御部25は、求めた最終的な燃料噴射量の燃料を噴射するように燃料噴射弁8を制御する。なお、空燃比制御部25は、基本燃料噴射量に対して、補正係数MHGに加えて、冷却水温センサ6から入力される冷却水温信号より求めたエンジン温度に応じた係数、及びその他の運転状態パラメータに応じた係数を乗算して最終的な燃料噴射量を求めてもよい。
このように、上記の制御ゲイン設定処理を実行して求めたP項及びI項の各値を用いて、空燃比のフィードバック制御を行うことにより、始動ソレノイド7の開閉によって吸気量が大きく異なる場合であっても、始動ソレノイド7の開度が全閉開度である場合の補正係数MHGを、始動ソレノイド7の開度が全開開度である場合の補正係数MHGよりも小さくして、始動ソレノイド7の開度に応じて補正係数MHGを変更する。
これにより、空燃比制御部25は、始動ソレノイド7の開度が全開開度であるために吸気通路19からエンジン1に供給される吸気量が多い場合には燃料噴射量を多くすることにより、空燃比を理論空燃比に近付けることができ又は理論空燃比に維持することができ、空燃比の制御性を向上させることができる。また、空燃比制御部25は、始動ソレノイド7の開度が全閉開度であるために吸気通路19からエンジン1に供給される吸気量が少ない場合には燃料噴射量を少なくすることにより、空燃比を理論空燃比に近付けることができ又は理論空燃比に維持することができ、空燃比の制御性を向上させることができる。
以上の本実施形態におけるエンジンの制御装置では、補助吸気弁制御部26により制御される始動ソレノイド7の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインを変更するものであるため、始動ソレノイド7の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、始動ソレノイド7の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本実施形態におけるエンジンの制御装置では、始動ソレノイド7が閉弁している際の制御ゲインよりも始動ソレノイド7が開弁している際の制御ゲインを大きくするものであるため、廉価な始動ソレノイド7の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本実施形態におけるエンジンの制御装置では、制御ゲインは、P項及びI項のうちの少なくとも一方を含むものであるため、始動ソレノイド7の開度に関わらず、P制御、I制御又はPI制御によって、空燃比を良好に制御することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態におけるエンジンの制御装置の構成は、図1においてON/OFF型の開閉弁である始動ソレノイド7に代えて、全開開度と全閉開度との間で吸気量を調整可能なアイドルスピードコントロール弁(以下、「ISC弁」と記載する)にする以外は図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
本実施形態におけるISC弁は、補助吸気通路24に設けられている補助吸気弁であり、補助吸気弁制御部23の制御により全開開度と全閉開度との間で開度を変化させて吸気量を調整可能であると共に、エンジン1のアイドル回転数を調整する。
空燃比制御部25は、制御ゲイン設定処理において、ISC弁の開度を読み込むと共に、図6に示すマップを参照して、読み込んだISC弁の開度に対応する制御ゲインとしてのP項及びI項を求める。
制御ゲインを求めるためのマップには、図6に示すように、ISC弁の開度と制御ゲインとの関係がリニアに変化する直線L1、上に凸となる曲線L2、又は下に凸となる曲線L3が設定されている。直線L1、曲線L2及び曲線L3は、ISC弁の開度が大きいほど制御ゲインが大きくなる関係を有している。なお、制御ゲインを求めるためのマップには、直線L1、曲線L2及び曲線L3を設定する場合に限らず、ISC弁の開度が大きいほど制御ゲインが大きくなる関係を有する任意の直線又は曲線を設定することができる。
このように、空燃比制御部25は、ISC弁の開度が大きいほど、制御ゲインに含まれているP項及びI項の各値を大きくすることにより、補助吸気弁制御部26により制御されるISC弁の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインを変更するため、空燃比の制御性を向上させることができる。
なお、本実施形態における空燃比のフィードバック制御は、上記の第1の実施形態における空燃比のフィードバック制御と同一制御であるので、その説明を省略する。
以上の本実施形態におけるエンジンの制御装置では、補助吸気弁制御部26により制御されるISC弁の開度に応じて、フィードバック制御の制御ゲインを変更するものであるため、ISC弁の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、ISC弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本実施形態におけるエンジンの制御装置では、ISC弁の開度が大きいほど制御ゲインを大きくするものであるため、開度を細かく制御可能なISC弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができる。
また、本実施形態におけるエンジンの制御装置では、制御ゲインは、P項及びI項のうちの少なくとも一方を含むものであるため、始動ソレノイド7の開度に関わらず、P制御、I制御又はPI制御によって、空燃比を良好に制御することができる。
本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、補助通路13にアイドルアジャストスクリュ12を設けたが、補助通路13及びアイドルアジャストスクリュ12は無くしてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、制御ゲイン設定処理を実行して求めたP項及びI項の各値を適用した補正係数MHGを用いて最終的な燃料噴射量を求めたが、制御ゲイン設定処理を実行して求めたP項及びI項の各値より直接最終的な燃料噴射量を求めてもよい。
以上のように、本発明においては、補助吸気弁の開度に応じた空燃比のフィードバック制御を行うことにより、補助吸気弁の開度に関わらず、空燃比を良好に制御することができるエンジンの制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から車両等のエンジンの制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…エンジン
2…吸気温センサ
3…スロットルポジションセンサ
4…吸気圧センサ
5…クランク角センサ
6…冷却水温センサ
7…始動ソレノイド
8…燃料噴射弁
9…点火栓
10…スロットルバルブ
11…全閉ストッパ
12…アイドルアジャストスクリュ
13…補助通路
14…吸気バルブ
15…排気バルブ
16…リラクタ
17…ピストン
18…燃焼室
19…吸気通路
20…排気通路
21…三元触媒
22…Oセンサ
23…補助吸気通路
24…エンジンの制御装置
25…空燃比制御部
26…補助吸気弁制御部

Claims (4)

  1. エンジンの吸気通路に配置されたスロットルバルブと、前記吸気通路に設けられる前記スロットルバルブをバイパスする補助吸気通路に配置された補助吸気弁と、前記エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンの排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、を備えた車両に搭載されるエンジンの制御装置であって、
    前記酸素濃度検出器から出力される前記酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、前記燃料噴射弁の燃料噴射量を調整することにより、前記エンジンの混合気の空燃比のフィードバック制御を実行する空燃比制御部と、前記補助吸気弁の開度を制御する補助吸気弁制御部と、を有し、
    前記空燃比制御部は、
    前記補助吸気弁制御部により制御される前記補助吸気弁の開度に応じて、前記フィードバック制御の制御ゲインを変更する、
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記補助吸気弁制御部は、
    前記補助吸気弁を開弁又は閉弁させる制御を行い、
    前記空燃比制御部は、
    前記補助吸気弁が閉弁している際の前記制御ゲインよりも前記補助吸気弁が開弁している際の前記制御ゲインを大きくする、
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記補助吸気弁制御部は、
    前記補助吸気弁の開度を全閉開度と全開開度との間で変化させる制御を行い、
    前記空燃比制御部は、
    前記補助吸気弁の開度が大きいほど前記制御ゲインを大きくする、
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記制御ゲインは、
    比例項及び積分項のうちの少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
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