JP2021098467A - 船舶の操舵制御装置および方法、船舶 - Google Patents

船舶の操舵制御装置および方法、船舶 Download PDF

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Abstract

【課題】チャインウォークを自動的に抑制する。【解決手段】ロール方向、ヨー方向および左右方向の少なくとも1つの方向の変位に関する船体の挙動、ステアリング荷重およびハンドル操作荷重のうち、少なくとも1つを、船体の挙動情報として取得する取得部と、当て舵を行う当て舵モードに移行するための実行条件が成立するかを判定する判定部と、実行条件が成立したと判定されると、当て舵モードに移行する制御部と、を有する船舶の操舵制御装置を提供する。制御部は、当て舵モードにおいては、取得された挙動情報に基づいて、船体13の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、船舶の操舵制御装置および方法、船舶に関する。
一部の船舶においては、船体が左右に揺れる、いわゆるチャインウォークを引き起こす場合がある。チャインウォークは、船体と水面との接触面積が少なくなって安定性が低下することで生じ、主に高速航行時に生じやすい。
チャインウォークを適切に抑えるには、揺れに合わせて当て舵操作をする必要があるが、当て舵操作は一般の操船者にとって容易でない。特許文献1は、船体角度が所定角度より大きくなると、船体に対する推進機の角度を変更する。
特開2014−180954号公報 特開2011−5888号公報 特開2010−162965号公報
特許文献1は、ピッチ角の拡大を抑制することができる。しかし、チャインウォークを抑制することができない。また、特許文献2、3には、目的地に向かうために当て舵を行うことが開示されている。しかし、特許文献2、3も、チャインウォークが生じた場合に当て舵の自動制御を行うものではないので、チャインウォークを抑制することができない。
本発明は、チャインウォークを自動的に抑制することを目的とする。
この発明の一態様による船舶の操舵制御装置は、船舶の操舵制御装置であって、ロール方向の変位に関する船体の挙動、ヨー方向の変位に関する前記船体の挙動、左右方向の変位に関する前記船体の挙動、ステアリング荷重およびハンドル操作荷重のうち、少なくとも1つを、前記船体の挙動情報として取得する取得部と、当て舵を行う当て舵モードに移行するための実行条件が成立するかを判定する判定部と、前記判定部により前記実行条件が成立したと判定されると、前記当て舵モードに移行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記当て舵モードにおいては、前記取得部により取得された挙動情報に基づいて、前記船体の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御する、船舶の操舵制御装置。
この構成によれば、ロール方向、ヨー方向および左右方向の少なくとも1つの方向の変位に関する船体の挙動、ステアリング荷重およびハンドル操作荷重のうち、少なくとも1つが、船体の挙動情報として取得され、当て舵を行う当て舵モードに移行するための実行条件が成立するかが判定され、前記実行条件が成立したと判定されると、前記当て舵モードに移行され、前記当て舵モードにおいては、取得された挙動情報に基づいて、前記船体の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御される。
本発明によれば、チャインウォークを自動的に抑制することができる。
操舵制御装置が適用される船舶の上面図である。 船外機の下部の側面図である。 船体に取り付けられたトリムタブの側面図である。 操船システムのブロック図である。 操舵処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る操舵制御装置が適用される船舶の上面図である。この船舶11は、船体13と、船体13に搭載される船舶推進機としての船外機15と、複数(例えば一対)のトリムタブ20とを備えている。船体13の操船席付近には、中央ユニット10、ステアリングホイール18、スロットルレバー12が備えられる。
以下の説明において、前後左右上下の各方向は、船体13の前後左右上下の各方向を意味する。例えば、図1に示すように、船体13の前後方向に延びる中心線C1は、船舶11の重心Gを通過する。前後方向は、中心線C1に沿う方向である。前方は、図1の中心線C1に沿って上側に向かう方向である。後方は、図1の中心線C1に沿って下側に向かう方向である。左右方向については、船体13を後方から見た場合を基準とする。鉛直方向は、前後方向及び左右方向に垂直な方向である。
船外機15は、船体13に取り付けられている。船外機15は、取付ユニット14を介して船体13に取り付けられている。船外機15は、内燃機関であるエンジン16を有する。船外機15は、エンジン16の駆動力によって回転されるプロペラ28(図2)によって、船体13を移動させる推力を得る。
取付ユニット14は、スイベルブラケット、クランプブラケット、ステアリング軸およびチルト軸を含む(いずれも図示せず)。取付ユニット14は、さらに、パワートリム&チルト機構(PTT機構)23を含む(図4)。PTT機構23は、船外機15をチルト軸まわりに回動させる。これにより、船体13に対する船外機15の傾斜角(トリム角、チルト角)を変化させることができるので、トリム調整をしたり、船外機15をチルトアップ/チルトダウンさせたりすることができる。また、船外機15は、スイベルブラケットに対して回動中心C2まわり(ステアリング軸まわり)に回動可能である。船外機15は、ステアリングホイール18が操作されることによって、回動中心C2を中心に左右(R1方向)に回動する。これにより、船舶11が操舵される。
一対のトリムタブ20は、船尾の左舷と右舷とに装着されている。2つのトリムタブ20を区別するときには、左舷に配置されたものを「トリムタブ20A」、右舷に配置されたものを「トリムタブ20B」と呼称する。トリムタブ20A、20Bはそれぞれ、タブ本体21A(左舷姿勢制御板)、タブ本体21B(右舷姿勢制御板)を有する。
図2は、船外機15の下部の側面図である。エンジン16は不図示のギヤを介してプロペラ軸29に回転駆動力を与え、これによりプロペラ28が回転中心C4の回りに回転する。
図3は、船体13に取り付けられたトリムタブ20Aの側面図である。トリムタブ20A、20Bの構成は共通であるので、代表してトリムタブ20Aの構成を説明する。トリムタブ20Aは、トリムタブアクチュエータ22Aとタブ本体21Aとを有する。タブ本体21Aは、船体13の後部に、揺動軸心C3まわりに揺動可能に取り付けられる。例えば、タブ本体21Aの基端部が船体13の後部に取り付けられ、タブ本体21Aの自由端部が揺動軸心C3を中心に上下に(揺動方向R2に)揺動する。タブ本体21Aは、上下方向に変位することで船体13の姿勢を制御する姿勢制御板の一例である。
トリムタブアクチュエータ22Aは、タブ本体21A及び船体13の間において、タブ本体21Aと船体13とを接続するように配置される。トリムタブアクチュエータ22Aは、タブ本体21Aを駆動して船体13に対して揺動させる。なお、図3に2点鎖線で示すタブ本体21Aは、自由端部が最も上がった位置(下降量0%位置)を示しており、この位置は収納位置に該当する。また、図3に実線で示すタブ本体21Aは、タブ本体21Aの自由端部が船底(キール)より下がった位置にある。タブ本体21Aの揺動可能な範囲は、図3に示した範囲に限定されない。揺動方向R2は揺動軸心C3を基準として定義される。揺動軸心C3は、中心線C1に直交し、例えば左右方向に平行である。なお、揺動軸心C3は、回動中心C2に交差するように斜めに延びていてもよい。
図4は、操船システムのブロック図である。この操船システムは、本実施の形態の船舶の操舵制御装置を含む。船舶11は、コントローラ30、スロットル開度センサ34、操舵角センサ35、船体速度センサ36、船体加速度センサ37、姿勢センサ38、受信部39、表示部9、設定操作部19を備える。船舶11はまた、ステアリング荷重センサ40、操作荷重センサ27、エンジン回転数検出部17、転舵用アクチュエータ24、PTT機構23、トリムタブアクチュエータ22(22A、22B)を備える。船舶11はまた、スロットルセンサ25、開度調整部26を備える。
コントローラ30、スロットルセンサ25、開度調整部26、操舵角センサ35、船体速度センサ36、船体加速度センサ37、姿勢センサ38、受信部39、表示部9、設定操作部19、操作荷重センサ27は、中央ユニット10に含まれるか、または中央ユニット10の付近に配置される。転舵用アクチュエータ24、PTT機構23は、船外機15に対応して設けられる。スロットル開度センサ34、エンジン回転数検出部17は、船外機15に設けられる。ステアリング荷重センサ40は、転舵用アクチュエータ24に設けられる。トリムタブアクチュエータ22A、22B(左舷駆動部、右舷駆動部)はそれぞれ、トリムタブ20A、20Bに含まれる。
コントローラ30は、CPU31、ROM32およびRAM33および不図示のタイマを含む。ROM32は制御プログラムを格納している。CPU31は、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより、各種の制御処理を実現する。RAM33は、CPU31が制御プログラムを実行する際のワークエリアを提供する。
センサ25、27、34〜38、40およびエンジン回転数検出部17による各検出結果は、コントローラ30に供給される。スロットルレバー12は、スロットル開度を手動で調整するスロットル操作子である。スロットルセンサ25は、スロットルレバー12の操作位置を検出する。スロットル開度センサ34は、不図示のスロットルバルブの開度を検出する。開度調整部26は、スロットルバルブの開度を調整する。通常制御においては、CPU31は、スロットルレバー12の操作位置に基づいて開度調整部26を制御する。なお、スロットルレバー12の操作位置とスロットルバルブの実開度とは必ずしも対応しない。
操舵角センサ35は、ステアリングホイール18が回転された際の回転角を検出する。船体速度センサ36、船体加速度センサ37はそれぞれ、船舶11(船体13)の航行の速度(船速V)、加速度を検出する。CPU31は、船体速度センサ36から船速Vを取得する。なお、CPU31は、GPS信号から船体13の変位速度を取得してもよい。
姿勢センサ38は、例えば、ジャイロセンサおよび磁気方位センサ等を含む。姿勢センサ38から出力された信号に基づいて、コントローラ30は、ロール角、ピッチ角およびヨー角を算出する。なお、コントローラ30は、ロール角およびピッチ角を、船体加速度センサ37の出力信号に基づいて算出してもよい。受信部39は、GPSなどのGNSS(Global Navigation Satellite Systems)の受信機を含み、GPS信号や各種の信号を位置情報として受信する機能を有する。受信部39が受信した信号はCPU31に供給される。また、コントローラ30は、船体加速度センサ37の出力信号に基づいて、船体13の左右方向の変位加速度を含む各方向の変位加速度を取得できる。なお、船体13の変位加速度は、受信部39で受信されるGPS信号から取得されてもよい。
ステアリング荷重センサ40は、ステアリング部の一部である転舵用アクチュエータ24にかかるステアリング荷重(負荷)を検出する。このステアリング荷重は、船外機15が水から受けた力に起因する。操作荷重センサ27は、ステアリングホイール18に作用するハンドル操作荷重(負荷)を検出する。このハンドル操作荷重は、操船者が操作する際にステアリングホイール18を介して感じる力に相当する。
エンジン回転数検出部17は、エンジン16の単位時間当たりの回転数(以下、エンジン回転数N)を検出する。表示部9は、各種情報を表示する。設定操作部19は、操船に関する操作をするための操作子、PTT操作スイッチのほか、各種設定を行うための設定操作子、各種指示を入力するための入力操作子を含む(いずれも図示せず)。
転舵用アクチュエータ24は、回動中心C2まわりに、船外機15を船体13に対して回動させる。回動中心C2を中心とする船外機15の回動によって、回動中心C2まわりにおけるプロペラ軸29の回転中心C4の向きが変化する。従って、船体13の中心線C1に対して推進力が作用する方向を変化させることができる。PTT機構23は、船外機15をチルト軸まわりに回動させてクランプブラケットに対して傾ける。PTT機構23は、例えば、PTT操作スイッチが操作されることによって作動する。これにより、船体13に対する船外機15の傾斜角を変化させることができる。
トリムタブアクチュエータ22A、22Bは、コントローラ30によって制御される。例えば、コントローラ30は、各トリムタブアクチュエータ22に制御信号を出力することで、各トリムタブアクチュエータ22は作動する。駆動部としての各トリムタブアクチュエータ22の作動によって、対応するタブ本体が揺動する。なお、PTT機構23やトリムタブアクチュエータ22に採用されるアクチュエータは、油圧式であっても電動式であってもよい。
なお、コントローラ30は、エンジン回転数検出部17による検出結果を、不図示のリモコンECUを介して取得してもよい。なお、コントローラ30は、船外機15に設けられる船外機ECU(図示せず)を介して、エンジン16を制御してもよい。
姿勢センサ38から出力された信号は、旋回状態の検出にも用いられる。姿勢センサ38から出力された信号は、ヨー軸まわりのヨーレート(ヨー回転角速度)を含む。CPU31は、姿勢センサ38から出力されたヨーレートに基づいて、船体13の進行方向が直進方向であるか否かを判定する。CPU31は、ヨーレートが所定値以下である場合、船体13の進行方向が直進方向であると判定し、ヨーレートが所定値を超える場合は、船体13の進行方向が旋回方向であると判定する。なお、CPU31は、姿勢センサ38の磁気方位センサから取得されたヨー角度の時系列データに基づいて船体13の進行方向が変化したか否かを判定してもよい。
船体13の停止状態から、船外機15のエンジン16のスロットル開度を大きくしていき、船体13の速度(船速V)が高速になると、やがて船体13はハンプ状態からプレーニング状態(滑走状態)へ移行する。船速Vがさらに高速になると、チャインウォークが発生する場合がある。チャインウォークが発生する船速(以下、所定速度V1と記す)は、船によって異なるが既知である。所定速度V1は、チャインウォークが発生すると想定される船速の下限に基づいて予め決定されている(例えば、50マイル/h)。所定速度V1は、船体13が非滑走状態から滑走状態に切り替わる速度(プレーニングが開始される速度)よりも速い速度である。所定速度V1を示す情報は、ROM32に格納されている。
本実施の形態では、CPU31は、チャインウォークの発生を推定し、チャインウォークが発生した場合は当て舵モードに移行し、当て舵を行うことで、チャインウォークを自動的に抑制する。当て舵モードの詳細については図5で説明する。
図5は、操舵処理のフローチャートである。この処理は、CPU31が、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより実現される。この処理は、操船システムが起動されると開始される。図5に示す処理において、CPU31は、本発明における取得部、判定部、および制御部としての役割を果たす。
ステップS101では、CPU31は、その他の処理を実行する。ここでいう「その他の処理」においては、例えば、設定操作部19での設定や操作に応じた各種処理が実行される。例えば、操船システムを終了する指示があれば、本フローチャートを終了する処理が実行される。ステップS102では、CPU31は、当て舵モードに移行するためのモード移行条件(実行条件)が成立したか否かを判別する。モード移行条件は、船体13の進行方向が直進方向で且つ、船速Vが所定速度V1以上(直進中且つV1≦V)の場合に成立する。
ここで、船体13の進行方向が直進方向かどうかは、上記したように、ヨーレートから判定される。なお、モード移行条件の成否は、船体13の進行方向が直進方向かどうかを問わずに、船速Vと所定速度V1との関係だけから判定されてもよい。
ステップS102での判別の結果、モード移行条件が成立していない場合は、CPU31は、ステップS109で、操舵モードを通常モードにして操舵制御する。CPU31は、直前の操舵モードが当て舵モードであった場合は、通常モードに切り替える。なお、ステップS102の判別時点で操舵モードが当て舵モードであり、操舵モードが当て舵モードであることを報知していた場合は、CPU31は、ステップS109でその報知を解除する。なお、ステップS109における通常モードはマニュアルモードである。しかし、ユーザの指示に従って、自動操舵モードを設定できるようにしてもよい。自動操舵モードでは、CPU31は、例えば、現在地から目的地までの計画航路を作成し、計画航路に沿って目的地に向かうよう操舵制御する。ステップS109の後、CPU31は、処理をステップS101に戻す。
ステップS102での判別の結果、モード移行条件が成立した場合は、CPU31は、ステップS103で、当て舵モードで操舵制御する。従って、CPU31は、直前の操舵モードが通常モードであった場合は、当て舵モードに切り替える。また、CPU31は、操舵モードが当て舵モードに設定されている旨を報知する。この報知は、例えば、表示部9によるメッセージの表示、または音声によって実行される。
次に、ステップS104では、CPU31は、船体13の挙動情報を取得する。この挙動情報は、ロール方向、ヨー方向および左右方向の少なくとも1つの方向の変位に関する情報であるが、本実施の形態では、これら全てに関する挙動情報が取得される。また、各方向に関する情報として、それぞれの方向に関する速度、加速度が取得される。さらに、ロール方向、ヨー方向については、それぞれの目標値との差(ヨー角度、ロール角度)も取得される。また、これらに加えて、上記したステアリング荷重およびハンドル操作荷重と、それぞれの単位時間当たりの変化量も挙動情報として取得される。これらのパラメータの利用の態様は、ステップS108で述べる。
ステップS105では、CPU31は、船体13の挙動が過大となったか否かを判別する。ここで、船体13のロール方向、ヨー方向および左右方向の各変位、ステアリング荷重およびハンドル操作荷重のそれぞれのパラメータに関し、比較対象として、第1の閾値と第2の閾値とが設けられている。第2の閾値は第1の閾値よりも大きい。第1の閾値は、当て舵を実施するかどうかを判定するための判定閾値である。各パラメータの少なくとも1つが、対応する第1の閾値を超えた場合に、当て舵が実施される(ステップS106〜S108で後述する)。一方、第2の閾値は、強制減速を実施するかどうかを判定するための判定閾値である。各パラメータの少なくとも1つが、対応する第2の閾値を超えた場合に、船体13の挙動が過大となった判定され、強制減速が実施される(ステップS110で後述する)。強制減速は、船体13の速度を強制的に下げる動作である。船体13の挙動が過大となった場合は、過大なチャインウォークが発生したと判断されるので、当て舵では対処できないからである。
ステップS105での判別の結果、船体13の挙動が過大となった場合は、CPU31は、ステップS110で、強制減速を実施すると共に、船体13の挙動が過大となったために強制減速を実施する旨を報知する。強制減速として、CPU31は、エンジン16のスロットル開度を所定量だけ閉じる(下げる)(全閉でもよい)。あるいは、強制減速として、CPU31は、トリムタブアクチュエータ22A、22Bを制御してタブ本体21A、タブ本体21Bを共に所定量だけ下げる(最下位置まで下げてもよい)。なお、スロットル開度を閉じる動作とタブ本体21A、タブ本体21Bを下げる動作とを併用してもよい。ステップS110の後、CPU31は、処理をステップS101に戻す。
ステップS105での判別の結果、船体13の挙動が過大となっていない場合は、CPU31は、ステップS106で、当て舵の実施が必要か否かを判別する。上記したように、CPU31は、ロール方向の変位等の各パラメータの少なくとも1つが、対応する第1の閾値を超えた場合に、当て舵の実施が必要と判別する。CPU31は、当て舵の実施が必要でないと判別した場合は、処理をステップS101に戻す。これにより、小さい挙動の変化によっては当て舵が実施されず、過剰な制御が回避される。なお、当て舵の実施が必要と判定されることは、実質的にチャインウォークが発生したと判定されることと同義とみなしてもよい。なお、ステップS105、S106、S110を設けること(第1、第2の閾値を設けること)は必須でない。
ステップS106で、当て舵の実施が必要と判別した場合は、CPU31は、ステップS107で補正値を算出する。ステップS108では、CPU31は、ステップS107で算出された補正値に基づいて当て舵を実施すると共に、当て舵を実施した場合にその旨を一定時間だけ報知する。なお、ステップS108での報知の継続時間は、当て舵を実施している時間であるとしてもよい。ステップS108の後、CPU31は、処理をステップS101に戻す。ステップS107、S108における補正値の算出および当て舵の例を以下に説明する。
CPU31は、当て舵の実施が必要と判別した場合、挙動情報に基づいて、船体13の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御する。具体例を挙げると、当て舵には、プロペラ軸29の向きを変える動作が含まれる。このほか、当て舵には、タブ本体21A、21Bの少なくとも一方の角度を変更する動作が含まれる。なお、当て舵として、プロペラ軸29の向きの変更とタブ本体21A、21Bの角度変更のいずれかまたは双方を実施してもよい。まず、当て舵制御として、プロペラ軸29の向きの変更制御を説明する。
CPU31は、下記のように総合当て舵加速度BBおよび総合当て舵目標量AAを算出する。CPU31は、総合当て舵加速度BBで示される加速度で、総合当て舵目標量AAで示される目標量だけ、回転中心C4の回りにプロペラ軸29の向きを、船体13の挙動を抑制する方向へ変化させる。下記の各式において、Ay、Ar、As、Auはそれぞれ、ヨー、ロール、左右方向に関し、各方向の変位とは逆方向に船体13の姿勢を制御するための目標量に関する補正値である。By、Br、Bs、Buもそれぞれ、ヨー、ロール、左右方向に関し、各方向の変位とは逆方向に船体13の姿勢を制御するための加速度に関する補正値である。y1〜y6、r1〜r6、s1〜s4、u1〜u8、ky1、kr1、ks1、ku1、ky2、kr2、ks2、ku2は係数である。
ヨーに由来する補正値として、CPU31は、当て舵目標量Ay、当て舵加速度Byを式1、2で算出する。なお、ヨー角度は目標ヨー角と実ヨー角との差である。目標ヨー角は実ヨー角の振幅の中心である。
当て舵目標量Ay=ヨー角度×y1+ヨーレート×y2+ヨー加速度×y3…(1)
当て舵加速度By=ヨー角度×y4+ヨーレート×y5+ヨー加速度×y6…(2)
ロールに由来する補正値として、CPU31は、当て舵目標量Ar、当て舵加速度Brを式3、4で算出する。なお、ロール角度は目標ロール角と実ロールとの差である。目標ロール角は実ロール角の振幅の中心である。
当て舵目標量Ar=ロール角度×r1+ロール速度×r2+ロール加速度×r3…(3)
当て舵加速度Br=ロール角度×r4+ロール速度×r5+ロール加速度×r6…(4)
船体13の左右方向の変位に由来する補正値として、CPU31は、当て舵目標量As、当て舵加速度Bsを式5、6で算出する。
当て舵目標量As=変位速度×s1+変位加速度×s2…(5)
当て舵加速度Bs=変位速度×s3+変位加速度×s4…(6)
舵およびステアリングに由来する補正値として、CPU31は、当て舵目標量Au、当て舵加速度Buを式7、8で算出する。
当て舵目標量Au=[ステアリング荷重×u1+ステアリング荷重の変化量×u2]+[ハンドル操作荷重×u3+ハンドル操作荷重の変化量×u4]…(7)
当て舵加速度Bu=[ステアリング荷重×u5+ステアリング荷重の変化量×u6]+[ハンドル操作荷重×u7+ハンドル操作荷重の変化量×u8]…(8)
そしてCPU31は、総合当て舵目標量AA、総合当て舵加速度BBを式9、10で算出する。
総合当て舵目標量AA=(Ay×ky1)+(Ar×kr1)+(As×ks1)+(Au×ku1)…(9)
総合当て舵加速度BB=(By×ky2)+(Br×kr2)+(Bs×ks2)+(Bu×ku2)…(10)
なお、各補正値に重み付けをしてもよい。そのためには、係数ky1、kr1、ks1、ku1、ky2、kr2、ks2、ku2のそれぞれを、所望の値に設定してもよい。また、船体13の挙動(変位)の全てを補正することは必須でなく一部の挙動だけを補正してもよい。従って、式9において、係数ky1、kr1、ks1、ku1の少なくとも1つ以外をゼロに設定してもよい。同様に、式10において、係数ky2、kr2、ks2、ku2の少なくとも1つ以外をゼロに設定してもよい。
このように、当て舵モードにおいて当て舵を実施する際、CPU31は、プロペラ軸29の向きを変更する量(総合当て舵目標量AA)および加速度(総合当て舵加速度BB)を、挙動情報に基づいて制御する。
なお、当て舵制御として、タブ本体21A、21Bの角度変更を行う場合は、総合当て舵加速度BBを用いず、総合当て舵目標量AAだけを用いてもよい。つまり、CPU31は、総合当て舵目標量AAに応じた角度だけ、船体変位を抑制する方向に、対応するタブ本体を下げる。すなわち、CPU31は、取得された挙動情報に基づいて、駆動すべきタブ本体を決定すると共に、決定したタブ本体の位置を変更するよう、対応するトリムタブアクチュエータ22を制御する。例えば、CPU31は、ヨー方向とは反対側のタブ本体を下げる。しかも、総合当て舵目標量AAは、式9に代えて式11により算出してもよい。
総合当て舵目標量AA=(Ay×ky1)−(Ar×kr1)…(11)
なお、式11における第2項の符号は、式9とは逆になっている。これは、タブ本体を、ヨーを修正する方向に動作させると、ロール変位の抑制に関しては逆効果となるからである。
本実施の形態によれば、CPU31は、モード移行条件が成立すると当て舵モードに移行し、取得された挙動情報に基づいて、船体13の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御する。これにより、上級の操舵者でなくても、チャインウォークを自動的に抑制することができる。
また、船体13の挙動が過大となった場合は強制減速が実施されるので、当て舵では対処できないような挙動を速やかに抑えることができる。
また、挙動情報として、ロール方向、ヨー方向、左右方向、ステアリング荷重、ハンドル操作荷重に関するものが取得され、これらに関する挙動を抑制する方向へ当て舵が実施される。従って、複合的な挙動の変化に対応し、チャインウォークを適切に抑制することができる。なお、挙動情報として取得され用いられるものは、ロール方向の挙動、ヨー方向の挙動、左右方向の挙動、ステアリング荷重、ハンドル操作荷重の少なくとも1つの情報であってもよい。
なお、当て舵として、プロペラ軸29の向きの変更とタブ本体21A、21Bの角度変更のいずれかまたは双方に加えて、船体13の進路を変更する進路操作部(ステアリングホイール18)の操作位置の変更を含んでもよい。あるいは、当て舵として、プロペラ軸29の向きの変更またはタブ本体21A、21Bの角度変更に代えて、進路操作部の操作位置を変更してもよい。これらの場合の進路操作部としては、ステアリングホイール18に限定されず、例えば、ジョイスティックであってもよい。
なお、姿勢制御板として、タブ本体21に代えてインターセプタータブが採用されてもよい。このインターセプタータブは、水中において、船体13の下面(船底)から突出する位置から、船体13の下面より上方の収納位置まで変位する。CPU31は、タブ本体を下げる代わりに、インターセプタータブを下げる。あるいは、CPU31は、タブ本体21およびインターセプタータブの双方の位置を変更してもよい。
なお、船外機15の数は2個以上でもよい。また、本発明が適用される船舶は、船外機を備える船舶に限らず、船内外機(スターンドライブ、インボードモータ・アウトボードドライブ)を備える船舶であってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
15 船外機
21A、21B タブ本体
28 プロペラ
29 プロペラ軸
31 CPU

Claims (18)

  1. 船舶の操舵制御装置であって、
    ロール方向の変位に関する船体の挙動、ヨー方向の変位に関する前記船体の挙動、左右方向の変位に関する前記船体の挙動、ステアリング荷重およびハンドル操作荷重のうち、少なくとも1つを、前記船体の挙動情報として取得する取得部と、
    当て舵を行う当て舵モードに移行するための実行条件が成立するかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記実行条件が成立したと判定されると、前記当て舵モードに移行する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記当て舵モードにおいては、前記取得部により取得された挙動情報に基づいて、前記船体の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御する、船舶の操舵制御装置。
  2. 前記実行条件は、前記船体の速度が所定速度以上となることを含む、請求項1に記載の船舶の操舵制御装置。
  3. 前記実行条件は、直進中に前記船体の速度が所定速度以上となることを含む、請求項1に記載の船舶の操舵制御装置。
  4. 前記所定速度は、前記船体が非滑走状態から滑走状態に切り替わる速度よりも速い、請求項2または3に記載の船舶の操舵制御装置。
  5. 前記当て舵モードにおいて、前記当て舵は、プロペラを有する推進機のプロペラ軸の向きを変更する動作を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の船舶の操舵制御装置。
  6. 前記当て舵モードにおいて、前記制御部は、前記プロペラ軸の向きを変更する量を、取得された前記挙動情報に基づいて制御する、請求項5に記載の船舶の操舵制御装置。
  7. 前記当て舵モードにおいて、前記制御部は、さらに、前記プロペラ軸の向きを変更する加速度を、取得された前記挙動情報に基づいて制御する、請求項6に記載の船舶の操舵制御装置。
  8. 船尾の左舷および右舷にそれぞれ装着された姿勢制御板であって、上下方向に変位することで船体の姿勢を制御する左舷姿勢制御板および右舷姿勢制御板と、
    前記左舷姿勢制御板および前記右舷姿勢制御板のそれぞれに対応して設けられた駆動部であって、対応する姿勢制御板を駆動する左舷駆動部および右舷駆動部と、をさらに有し、
    前記当て舵モードにおいて、前記当て舵は、前記左舷駆動部および前記右舷駆動部を制御することを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の船舶の操舵制御装置。
  9. 前記当て舵モードにおいて、前記制御部は、取得された前記挙動情報に基づいて、駆動すべき姿勢制御板を決定すると共に、決定した姿勢制御板の位置を変更するよう、対応する駆動部を制御する、請求項8に記載の船舶の操舵制御装置。
  10. 前記当て舵モードにおいて、前記制御部は、取得された前記挙動情報から、前記船体の少なくとも一部の挙動が第1の閾値を超えたと判定したことを条件に、前記当て舵を実施する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の船舶の操舵制御装置。
  11. 前記当て舵モードにおいて、前記制御部は、前記少なくとも一部の挙動が前記第1の閾値より大きい第2の閾値を超えたと判定した場合は、前記船体の速度を強制的に下げる動作を行う、請求項10に記載の船舶の操舵制御装置。
  12. 前記船体の速度を強制的に下げる動作は、エンジンを有する推進機のスロットル開度を所定量だけ下げる動作、または、船尾の左舷および右舷にそれぞれ装着された姿勢制御板を所定量だけ下げる動作、の少なくとも一方である、請求項11に記載の船舶の操舵制御装置。
  13. 前記制御部は、前記船体の速度を強制的に下げる動作を行った場合に、その旨を報知する、請求項11または12に記載の船舶の操舵制御装置。
  14. 前記制御部は、前記当て舵モードに移行した場合に、その旨を報知する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の船舶の操舵制御装置。
  15. 前記制御部は、前記当て舵モードにおいて、前記当て舵を実施した場合に、その旨を報知する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の船舶の操舵制御装置。
  16. 前記当て舵モードにおいて、前記当て舵は、前記船体の進路を変更する進路操作部の操作位置を変更する動作を含む、請求項1に記載の船舶の操舵制御装置。
  17. 船舶の操舵制御方法であって、
    ロール方向の変位に関する船体の挙動、ヨー方向の変位に関する前記船体の挙動、左右方向の変位に関する前記船体の挙動、ステアリング荷重およびハンドル操作荷重のうち、少なくとも1つを、前記船体の挙動情報として取得し、
    当て舵を行う当て舵モードに移行するための実行条件が成立するかを判定し、
    前記実行条件が成立したと判定されると、前記当て舵モードに移行し、
    前記当て舵モードにおいては、取得された前記挙動情報に基づいて、前記船体の挙動の少なくとも一部を抑制する方向へ当て舵を行うよう操舵制御する、船舶の操舵制御方法。
  18. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の船舶の操舵制御装置を備える。船舶。
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