JP2021097537A - ステータ、回転電機及びステータの製造方法 - Google Patents

ステータ、回転電機及びステータの製造方法 Download PDF

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新 青木
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Tomotaka Iki
友貴 壱岐
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Masayoshi Kimura
正良 木村
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Fumiya Nishii
文哉 西井
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Abstract

【課題】スロットに対するコイルの占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータ、このステータを備えた回転電機及びこのステータの製造方法を提供する。【解決手段】軸線を中心とする環状に形成されたステータコア2と、ステータコア2の周方向に複数設けられたスロット20内に、ステータコア2の径方向に並んでステータコア2の軸方向から複数挿入され、少なくともスロット20内に挿入される挿通部6が被膜29に覆われたコイル3と、を備え、コイル3の挿通部6は、スロット20内において径方向に面する第一面26と、第一面26に対向する第二面27と、第一面26及び第二面27間を接続する曲面28と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ステータ、回転電機及びステータの製造方法に関するものである。
従来、ステータコアのスロットに複数のコイルが挿入されたステータの構成が知られている。これらのステータでは、スロットに対するコイルの占積率を向上するための技術が種々提案されている。
例えば特許文献1には、内径側から外径側に向かうにしたがって周方向幅が大きくなるような台形状に形成されたスロットと、スロット内に挿入される部分が断面台形状に形成されたコイルと、を備えたステータの構成が開示されている。ステータコアは、スロットの径方向の外側端部を境界として内周側コアと外周側コアとに分割され、内周側コアに対してコイルを径方向の外側から内側に向かって押圧しスロット内に挿入することにより、コイルが装着される。
特許文献1に記載の技術によれば、台形状のスロットに対して径方向の外側から内側に向かってコイルを挿入するため、スロットとコイル間、更にはコイルとコイル間のクリアランスを小さくでき占積率を向上させることができるとされている。
特開2016−92866号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、外周側コア(いわゆるバックヨーク)と、ティースを有する内周側コアと、が別部材で構成されているので、分割部分における磁気抵抗が増加するとともに組み立ての手間がかかる。また、内周側コアは、スロットの径方向の内側端部が閉塞されたクローズドスロットとなるため、オープンスロットと比較してモータの性能が低下するおそれがある。さらに、コイルの断面は、内径側から外径側に向かうにしたがって周方向幅が大きくなる台形状に形成されているので、コイルエンドを捩り曲げる際の曲げ方向によって曲げ易い方向と曲げ難い方向とが存在する。これにより、捩り曲げる際の曲げ方向に制約を受けるおそれがある。
そこで、本発明は、スロットに対するコイルの占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータ、このステータを備えた回転電機及びこのステータの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るステータ(例えば、第1実施形態におけるステータ1)は、軸線(例えば、第1実施形態における軸線C)を中心とする環状に形成されたステータコア(例えば、第1実施形態におけるステータコア2)と、前記ステータコアの周方向に複数設けられたスロット(例えば、第1実施形態におけるスロット20)内に、前記ステータコアの径方向に並んで前記ステータコアの軸方向から複数挿入され、少なくとも前記スロット内に挿入される挿通部(例えば、第1実施形態における挿通部6)が被膜(例えば、第1実施形態における被膜29)に覆われたコイル(例えば、第1実施形態におけるコイル3)と、を備え、前記コイルの前記挿通部は、前記スロット内において径方向に面する第一面(例えば、第1実施形態における第一面26)と、前記第一面に対向する第二面(例えば、第1実施形態における第二面27)と、前記第一面及び前記第二面間を接続する曲面(例えば、第1実施形態における曲面28)と、を有することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係るステータは、前記軸方向から見て、前記スロットは、前記径方向の内側から前記径方向の外側へ向かうにつれて前記ステータコアの周方向に沿う幅寸法が増加し、前記軸方向から見て、前記スロットに挿入される前記コイルは、複数の前記コイルの断面積がそれぞれ同等となるように形成され、かつ前記径方向の外側に配置される前記コイルの前記周方向に沿う幅寸法は、前記径方向の内側に配置される前記コイルの前記周方向に沿う幅寸法より大きいことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明に係るステータは、前記第一面と前記第二面との離間寸法(例えば、第1実施形態における離間寸法h)は、前記軸方向から見て前記スロットに挿入される前記コイルと同じ断面積を有する円の半径寸法(例えば、第1実施形態における半径寸法R)以上となっていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明に係るステータは、前記ステータは、環状のバックヨーク(例えば、第1実施形態におけるバックヨーク4)と、前記バックヨークから前記径方向の内側に突出するティース(例えば、第1実施形態におけるティース5)と、が一体形成され、前記周方向に隣り合う2個のティース間に前記スロットが設けられ、前記コイルは、直線状に形成され、前記コイルのうち前記スロットから前記軸方向の外側に突出したコイルエンド(例えば、第1実施形態におけるコイルエンド7)は、曲げ及び捩りの少なくとも一方の加工が施されて塑性変形した状態で互いに接合されて、前記ステータコアに固定されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明に係る回転電機(例えば、第1実施形態における回転電機10)は、上述のステータと、前記ステータより前記径方向の内側に配置され、前記ステータに対して前記軸線回りに回転するロータ(例えば、第1実施形態におけるロータ9)と、を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明に係るステータの製造方法は、上述のステータの製造方法であって、断面が円形状の丸線を前記丸線の径方向の両側から挟んで潰すことにより前記第一面と前記第二面とを形成するとともに、変形量を変更することにより前記第一面と前記第二面との間の離間寸法が異なる複数の前記コイルを形成する圧潰工程と、前記圧潰工程の後、前記径方向の内側から前記径方向の外側に向かうにつれて前記周方向に沿う幅寸法が増加するように、前記軸方向から前記スロットに複数の前記コイルを挿入する挿入工程と、前記コイルのうち前記スロットから前記軸方向の外側に突出したコイルエンドを捩り曲げ、複数の前記コイルエンド同士を互いに接合する接合工程と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項1に記載のステータによれば、ステータコアのスロットには、少なくとも挿通部において被膜に覆われたコイルが径方向に並んで複数挿入され、コイルの挿通部は、径方向に面する第一面と、第一面に対向する第二面と、第一面及び第二面間を接続する曲面と、を有する。これにより、コイルの断面は角部を有しないので、例えばスロットより軸方向の外側に突出したコイルエンドを捩り曲げる際、断面が角部を有するコイルを捩り曲げる従来技術と比較して、角部への応力集中や座屈を防止できる。よって、曲げ方向による制約を受けることがないので、コイル装着時の作業性を向上できる。コイルは軸方向からスロットに挿入されるので、ステータコアのバックヨークとティースとを一体形成できる。また、スロットのうち径方向の内側端部に隙間を設けることができるので、オープンスロットのステータとすることができる。ステータをオープンスロットとすることにより、ステータと、例えばステータの径方向内側に配置されるロータと、のエアギャップを狭めることができる。よって、磁気抵抗の増加を抑制した高性能なステータとすることができる。
コイルは第一面と第二面と曲面とを有する。このため、例えばスロットにコイルを挿入する場合、スロットの形状に合わせてコイルの寸法を変化させることができる。具体的には、第一面と第二面との離間寸法を変更することにより、一定の断面積を維持したまま周方向に沿うコイルの幅寸法を変化させることができる。よって、スロットの形状に応じたコイルを配置し、スロットに対するコイルの占積率を高い状態に維持できる。
したがって、スロットに対するコイルの占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータを提供できる。
本発明の請求項2に記載のステータによれば、軸方向から見て、スロットは、径方向の内側から径方向の外側へ向かうにつれて周方向に沿う幅寸法が増加する台形状に形成される。また、コイルは、複数のコイルの断面積がそれぞれ同等に形成され、かつ径方向の外側に配置されるコイルの周方向に沿う幅寸法は、径方向の内側に配置されるコイルの周方向に沿う幅寸法より大きい。これにより、台形状のスロットにコイルを挿入する場合に、スロットの形状に合わせてコイルの幅寸法を変化させることができる。よって、特に台形状のスロットにおいてコイルの占積率を向上できる。
本発明の請求項3に記載のステータによれば、第一面と第二面との離間寸法は、軸方向から見てスロットに挿入されるコイルと同じ断面積を有する円の半径寸法以上となっている。これにより、例えば丸線を潰して第一面及び第二面を有するコイルを形成した場合、コイルの変形量が抑えられる。このため、丸線の外周部を覆う被膜の伸び率を抑え、被膜へのダメージを軽減できる。また、被膜の伸び率を抑えることにより、被膜の厚みを確保し、被膜を剥離し易くすることができる。よって、被膜の剥離作業において被膜残りを抑制し、剥離にかかる作業性を向上できる。
本発明の請求項4に記載のステータによれば、ステータは、環状のバックヨークと、バックヨークから径方向の内側に突出するティースと、が一体形成されている。これにより、磁気抵抗の増加を抑制できる。コイルは、直線状に形成されるとともにスロットから軸方向の外側に突出したコイルエンドが捩り曲げられて接合される。このように、コイルが直線状に形成されるので、径方向の各層に最適な形のコイルを形成し易く、形成したコイルを軸方向から容易にスロットへ挿入できる。よって、製造性及び占積率を向上したステータとすることができる。
本発明の請求項5に記載の回転電機によれば、回転電機は、上述のステータと、ステータに対して軸線回りに回転するロータと、を備える。これにより、スロットに対するコイルの占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータを備えた高性能な回転電機を提供できる。
本発明の請求項6に記載のステータの製造方法によれば、ステータの製造方法は、圧潰工程と、挿入工程と、接合工程と、を有する。圧潰工程では、丸線を径方向の両側から挟んで潰すことにより第一面と第二面とを形成するとともに、変形量を変更することにより第一面と第二面との間の離間寸法が異なる複数のコイルを形成する。挿入工程では、圧潰工程の後、径方向の内側から径方向の外側に向かうにつれて周方向に沿う幅寸法が増加するように、軸方向からスロットにコイルを挿入する。接合工程では、コイルのうちスロットから軸方向の外側に突出したコイルエンドを捩り曲げ、複数のコイルエンド同士を互いに接合する。
このように、圧潰工程と、挿入工程と、接合工程と、を経ることによりステータコアにコイルが装着され、ステータが製造される。よって、簡素な構成により第一面、第二面及び曲面を有するコイルを形成し、形成されたコイルを容易にスロットに挿入するとともにステータコアに固定できる。したがって、スロットに対するコイルの占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータの製造方法を提供できる。
第1実施形態に係る回転電機の部分断面図。 第1実施形態に係るステータの分解斜視図。 第1実施形態に係るスロット及びスロットに挿入されたコイルを軸方向から見た拡大断面図。 第1実施形態に係るコイルの正面図。 図4のV−V線に沿う断面図。 図4のVI−VI線に沿う断面図。 ステータの製造方法における圧潰工程を示す説明図。 ステータの製造方法における接合工程を示す説明図。 第1実施形態に係るコイルの厚みと被膜伸び率との関係を示すグラフ。 第2実施形態に係るスロット及びスロットに挿入されたコイルを軸方向から見た拡大断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
(回転電機)
図1は、実施形態に係る回転電機10の部分断面図である。
回転電機10は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される走行用モータである。但し、本発明の構成は、走行用モータに限らず、発電用モータやその他用途のモータ、車両用以外の回転電機(発電機を含む)としても適用可能である。
回転電機10は、ケース8と、ロータ9と、ステータ1と、を備える。
ケース8は、ロータ9及びステータ1を収容している。ケース8の内部には、不図示の冷媒が収容されている。上述したロータ9及びステータ1は、ケース8の内部において、一部が冷媒に浸漬された状態で配置されている。なお、冷媒としては、トランスミッションの潤滑や動力伝達等に用いられる作動油である、ATF(Automatic Transmission Fluid)等が好適に用いられている。
ロータ9は、軸線C回りに回転可能に構成されている。ロータ9は、ケース8に設けられた軸受を介してケース8に回転可能に取り付けられている。
(ステータ)
ステータ1は、ロータ9に対して径方向の外側に、間隔をあけて配置されている。ステータ1は、環状に形成されている。ステータ1の外周部は、ケース8の内壁面に固定されている。ステータ1は、ステータコア2と、コイル3と、を有する。
(ステータコア)
図2は、第1実施形態に係るステータ1の分解斜視図であり、後述するステータ1の製造方法における挿入工程を示す説明図である。図2では、ステータの一部分を示している。
ステータコア2は、複数の鋼板を軸線Cの軸方向に積層して形成される積層コアである。以下の説明では、ステータコア2における軸線Cに沿う方向を単に軸方向といい、軸線Cに直交する方向を径方向といい、軸線C周りの方向を周方向という場合がある。
ステータコア2は、バックヨーク4と、ティース5と、スロット20と、を有する。
バックヨーク4は、軸線Cを中心とする環状に形成されている。
図3は、第1実施形態に係るスロット20及びスロット20に挿入されたコイル3を軸方向から見た拡大断面図である。
ティース5は、バックヨーク4の内周部から径方向内側に向かって突出している。ティース5は、周方向に間隔をあけて複数並んでいる。ティース5は、バックヨーク4と一体形成されている。ティース5は、軸方向から見て略T字状に形成されている。具体的に、ティース5は、径方向に延びるティース本体5aと、ティース本体5aの径方向内側端(先端)から周方向に延びる鍔部5bと、が一体成形されたものである。
スロット20は、周方向において隣り合うティース5同士の間に設けられている。スロット20は、周方向に複数設けられている。軸方向から見て、スロット20の断面形状は、径方向の内側から径方向の外側へ向かうにしたがい周方向に沿う幅寸法が増加する台形状に形成されている。これにより、ティース5の周方向に沿う幅寸法が径方向において一定となっている。
(コイル)
図2に示すように、コイル3は、軸方向に沿う直線状に形成されている。コイル3は、スロット20に挿入されている。コイル3は、スロット20内において径方向に並んで複数配置されている。コイル3がスロット20に挿入された状態で、コイル3は、スロット20内に配置される挿通部6と、スロット20から軸方向の外側に突出するコイルエンド7と、を有する。コイルエンド7は、ステータ1に対して軸方向の両側に突出している。
図3に示すように、コイル3は、少なくとも挿通部6において外周部が被膜29で覆われた状態でスロット20に挿入されている。具体的に、本実施形態では、被膜29は、挿通部6の全体と、コイルエンド7における基端部の一部分と、を覆っている(図8参照)。被膜29は、挿通部6において隣接するコイル3同士の絶縁を確保している。本実施形態において、コイル3は、単一のスロット20に対して5個挿入されている。具体的に、スロット20に挿入されるコイル3は、第一コイル31と、第二コイル32と、第三コイル33と、第四コイル34と、第五コイル35と、を有する。第一コイル31、第二コイル32、第三コイル33、第四コイル34及び第五コイル35は、挿通部6における軸方向から見た断面形状が互いに異なるとともに、軸方向から見た断面積が同一となるように形成されている。本実施形態において、第一コイル31、第二コイル32、第三コイル33、第四コイル34及び第五コイル35は、単一の導体セグメントにより構成されている。
第一コイル31は、径方向においてスロット20の最外周部に配置されている。軸方向から見て、第一コイル31の挿通部6における断面は、第一面31aと、第二面31bと、2個の曲面31c,31cと、を有する長円形状に形成されている。具体的に、第一面31aは、径方向の外側に面している。第一面31aは、軸方向から見て、径方向と直交する面に平行な平面状に形成されている。第二面31bは、第一面31aに対向するとともに径方向の内側に面している。第二面31bは、第一面31aとほぼ平行な平面状に形成されている。2個の曲面31c,31cは、第一面31a及び第二面31bの周方向における両端部間をそれぞれ接続している。曲面31cは、軸方向から見て、周方向の外側に向かって凸となる半円形状に形成されている。
第一コイル31の挿通部6における周方向に沿う幅寸法は、W1となっている。第一コイル31の挿通部6のうち、第一面31aと第二面31bとの離間寸法(第一面31aと第二面31bとの間の径方向に沿う高さ寸法)は、h1となっている。
第二コイル32は、第一コイル31より径方向の内側に配置されている。第二コイル32は、第一コイル31に隣接して配置されている。軸方向から見て、第二コイル32の挿通部6における断面は、第一コイル31と同様に、第一面32aと、第二面32bと、2個の曲面32c,32cと、を有する長円形状に形成されている。すなわち、第二コイル32において、第一面32aは、径方向の外側に面している。第二面32bは、第一面32aと対向している。曲面32cは、第一面32a及び第二面32b間を接続している。
第二コイル32の挿通部6における周方向に沿う幅寸法は、W2となっている。第二コイル32の幅寸法W2は、第一コイル31の幅寸法W1より小さい(W2<W1)。第二コイル32の挿通部6のうち、第一面32aと第二面32bとの離間寸法(第一面32aと第二面32bとの間の径方向に沿う高さ寸法)は、h2となっている。第二コイル32の離間寸法h2は、第一コイル31の離間寸法h1より大きい(h2>h1)。
第三コイル33は、第二コイル32より径方向の内側に配置されている。第三コイル33は、第二コイル32に隣接して配置されている。軸方向から見て、第三コイル33の挿通部6における断面は、第一コイル31と同様に、第一面33aと、第二面33bと、2個の曲面33c,33cと、を有する長円形状に形成されている。すなわち、第三コイル33において、第一面33aは、径方向の外側に面している。第二面33bは、第一面33aと対向している。曲面33cは、第一面33a及び第二面33b間を接続している。
第三コイル33の挿通部6における周方向に沿う幅寸法は、W3となっている。第三コイル33の幅寸法W3は、第二コイル32の幅寸法W2より小さい(W3<W2)。第三コイル33の挿通部6のうち、第一面33aと第二面33bとの離間寸法(第一面33aと第二面33bとの間の径方向に沿う高さ寸法)は、h3となっている。第三コイル33の離間寸法h3は、第二コイル32の離間寸法h2より大きい(h3>h2)。
第四コイル34は、第三コイル33より径方向の内側に配置されている。第四コイル34は、第三コイル33に隣接して配置されている。軸方向から見て、第四コイル34の挿通部6における断面は、第一コイル31と同様に、第一面34aと、第二面34bと、2個の曲面34c,34cと、を有する長円形状に形成されている。すなわち、第四コイル34において、第一面34aは、径方向の外側に面している。第二面34bは、第一面34aと対向している。曲面34cは、第一面34a及び第二面34b間を接続している。
第四コイル34の挿通部6における周方向に沿う幅寸法は、W4となっている。第四コイル34の幅寸法W4は、第三コイル33の幅寸法W3より小さい(W4<W3)。第四コイル34の挿通部6のうち、第一面34aと第二面34bとの離間寸法(第一面34aと第二面34bとの間の径方向に沿う高さ寸法)は、h4となっている。第四コイル34の離間寸法h4は、第三コイル33の離間寸法h3より大きい(h4>h3)。
第五コイル35は、第四コイル34より径方向の内側に配置されている。第五コイル35は、第四コイル34に隣接して配置されている。軸方向から見て、第五コイル35の挿通部6における断面は、第一コイル31と同様に、第一面35aと、第二面35bと、2個の曲面35c,35cと、を有する長円形状に形成されている。すなわち、第五コイル35において、第一面35aは、径方向の外側に面している。第二面35bは、第一面35aと対向している。曲面35cは、第一面35a及び第二面35b間を接続している。
第五コイル35の挿通部6における周方向に沿う幅寸法は、W5となっている。第五コイル35の幅寸法W5は、第四コイル34の幅寸法W4より小さい(W5<W4)。第五コイル35の挿通部6のうち、第一面35aと第二面35bとの離間寸法(第一面35aと第二面35bとの間の径方向に沿う高さ寸法)は、h5となっている。第五コイル35の離間寸法h5は、第四コイル34の離間寸法h4より大きい(h5>h4)。
なお、以下の説明において、各コイル31,32,33,34,35の第一面31a,32a,33a,34a,35aをまとめて第一面26とし、各コイル31,32,33,34,35の第二面31b,32b,33b,34b,35bをまとめて第二面27とし、各コイル31,32,33,34,35の曲面31c,32c,33c,34c,35cをまとめて曲面28として説明することがある。
図4は、第1実施形態に係るコイル3の正面図である。図4は、スロット20に挿入される前の状態におけるコイル3を示している。図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。図6は、図4のVI−VI線に沿う断面図である。
コイル3は、スロット20に挿入される前の状態において、断面円形状を有する丸線の一部を丸線の径方向の両側から挟んで潰すことにより形成されている。具体的に、コイル3は、図6に示すように、丸線のうち少なくとも挿通部6に対応する部分の断面が長円形状となるように潰されて形成されている。図5に示すように、本実施形態において、コイル3のうち、コイルエンド7に対応する部分の断面は円形状となっている。スロット20に挿入される前の状態において、コイル3は、直線状に形成されている。
ここで、図5に示すように、コイルエンド7において、コイル3の断面における半径寸法(加工前の丸線の半径寸法)をRとする。このとき、挿通部6において、コイル3の断面における第一面26と第二面27との離間寸法hは、コイルエンド7におけるコイル3の半径寸法R以上となっている(h≧R)。換言すれば、挿通部6において、第一面26及び第二面27間の離間寸法hは、挿通部6におけるコイル3と同じ断面積を有する円の半径寸法R以上となっている。本実施形態において、図3に示すように、径方向の厚みが最も薄い第一コイル31の高さ寸法h1は、丸線の半径R以上となっている(h1≧R)。
このように形成されたコイル3は、軸方向からスロット20に挿入された(図2参照)後、コイルエンド7がそれぞれ捩り曲げられた状態で互いに隣接される(図8参照)。隣接した所定の一対のコイルエンド7同士は、詳しくは後述するレーザー溶接により互いに接合される。所定の一対のコイルエンド7とは、例えば挿通部6において異なるスロット20かつ径方向において異なる位置(層)に挿入されたコイル3のコイルエンド7同士とされている。これにより、スロット20からのコイル3の抜けが抑制され、コイル3がステータコア2に固定される。
(ステータの製造方法)
次に、上述したステータ1の製造方法について説明する。
ステータ1の製造方法は、圧潰工程と、挿入工程と、接合工程と、を有する。
図7は、ステータ1の製造方法における圧潰工程を示す説明図である。
圧潰工程では、まず、直線状かつ断面が円形状の丸線を準備する。次に、一対のローラ13等を用いて丸線の径方向の両側から丸線を挟んで潰すことにより、第一面26と第二面27とを形成する。このとき、丸線の延在方向において挿通部6に対応する位置のみを潰して変形させる。また、第一面26及び第二面27間の離間寸法hが加工前の丸線の半径寸法R以上となるように形成する。これにより、挿通部6に対応する部分の断面が長円形状に形成されたコイル3を形成する。また、圧潰工程では、一対のローラ13間の距離を変更することにより、スロット20内の径方向の各層毎に、第一面26と第二面27との間の離間寸法hが異なる複数種類(本実施形態では5種類)のコイル3を形成する。
図2に示すように、挿入工程では、圧潰工程の後、圧潰工程により形成された複数のコイル3を軸方向からスロット20に挿入する。このとき、径方向の内側から径方向の外側に向かうにつれて周方向に沿う幅寸法が増加するように、軸方向からスロット20に複数のコイル3を順次挿入する。なお、各層のコイル3をまとめた状態でスロット20に挿入してもよい。
図8は、ステータ1の製造方法における接合工程を示す説明図である。
接合工程では、挿入工程によりスロット20に挿入されたコイル3のうちスロット20から軸方向の外側に突出したコイルエンド7を捩り曲げ、複数のコイルエンド7同士を互いに接合する。本実施形態において、コイルエンド7は、レーザー溶接により互いに接合される。具体的に、接合工程では、まず、一対のコイルエンド7のうち被膜29が剥離された露出部71をクランパ11により挟持する。次に、クランプされて一対の露出部71同士が隣接した部分にレーザー光12を照射しつつレーザー光12を走査することにより、一対のコイルエンド7を接合する。
このように、圧潰工程と、挿入工程と、接合工程と、を経ることにより、コイル3が形成されるとともにステータコア2にコイル3が固定され、ステータ1の製造が完了する。
なお、圧潰工程において、丸線の延在方向において挿通部6及びコイルエンド7を含む全体を挟んで潰すことによりコイル3を形成してもよい。すなわち、コイル3は、コイル3の延在方向に依らず断面形状が全て長円形状となるように形成されてもよい。この場合、接合工程において、レーザー溶接により接合される一対のコイルエンド7の形状の組み合わせ毎に、レーザー光12の走査条件や走査経路を設定してもよい。
(作用、効果)
次に、上述のステータ1、回転電機10及びステータ1の製造方法の作用、効果について説明する。
本実施形態のステータ1によれば、ステータコア2のスロット20には、少なくとも挿通部6において被膜29に覆われたコイル3が径方向に並んで複数挿入され、コイル3の挿通部6は、径方向に面する第一面26と、第一面26に対向する第二面27と、第一面26及び第二面27間を接続する曲面28と、を有する。これにより、コイル3の断面は角部を有しないので、例えばスロット20より軸方向の外側に突出したコイルエンド7を捩り曲げる際、断面が角部を有するコイル3を捩り曲げる従来技術と比較して、角部への応力集中や座屈を防止できる。よって、曲げ方向による制約を受けることがないので、コイル3装着時の作業性を向上できる。コイル3は軸方向からスロット20に挿入されるので、ステータコア2のバックヨーク4とティース5とを一体形成できる。また、スロット20のうち径方向の内側端部に隙間を設けることができるので、オープンスロットのステータ1とすることができる。ステータ1をオープンスロットとすることにより、ステータ1と、例えばステータ1の径方向内側に配置されるロータ9と、のエアギャップを狭めることができる。よって、磁気抵抗の増加を抑制した高性能なステータ1とすることができる。
コイル3は第一面26と第二面27と曲面28とを有する。このため、例えばスロット20にコイル3を挿入する場合、スロット20の形状に合わせてコイル3の寸法を変化させることができる。具体的には、第一面26と第二面27との離間寸法hを変更することにより、一定の断面積を維持したまま周方向に沿うコイル3の幅寸法を変化させることができる。よって、スロット20の形状に応じたコイル3を配置し、スロット20に対するコイル3の占積率を高い状態に維持できる。
したがって、スロット20に対するコイル3の占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータ1を提供できる。
軸方向から見て、スロット20は、径方向の内側から径方向の外側へ向かうにつれて周方向に沿う幅寸法が増加する台形状に形成される。また、コイル3は、複数のコイル3の断面積がそれぞれ同等に形成され、かつ径方向の外側に配置されるコイル3の周方向に沿う幅寸法は、径方向の内側に配置されるコイル3の周方向に沿う幅寸法より大きい。これにより、台形状のスロット20にコイル3を挿入する場合に、スロット20の形状に合わせてコイル3の幅寸法を変化させることができる。よって、特に台形状のスロット20においてコイル3の占積率を向上できる。
第一面26と第二面27との離間寸法hは、軸方向から見てスロット20に挿入されるコイル3と同じ断面積を有する円の半径寸法R以上となっている。これにより、例えば丸線を潰して第一面26及び第二面27を有するコイル3を形成した場合、コイル3の変形量が抑えられる。
ここで、図9は、第1実施形態に係るコイル3の厚み(第一面26と第二面27との離間寸法)hと被膜29の伸び率CEとの関係を示すグラフGである。図9において、横軸は挿通部6におけるコイル3の第一面26と第二面27との離間寸法hを表し、縦軸は第一面26と第二面27との離間寸法hの大きさによる被膜29の伸び率CEを表している。縦軸の単位は%である。
図9に示すように、第一面26と第二面27との離間寸法hが小さいほど、被膜29の伸び率CEが増加する。第一面26と第二面27との離間寸法hが加工前の丸線の半径寸法Rと一致したとき、被膜29の伸び率CEは50%となる。すなわち、加工前の丸線の被膜29に対して50%伸長された状態となる。ここで、一般に、被膜29の伸び率CEが50%以下であれば、被膜29に亀裂が発生しない。その理由は、通常、丸線は、丸線の直径と同等の直径を有する芯材に丸線を巻き付ける、いわゆる自己径巻き付けで亀裂が発生せず、この自己径巻き付け時の伸び率が約50%とされているためである。
第一面26と第二面27との離間寸法hが加工前の丸線の半径寸法R以上に形成された本実施形態のコイル3によれば、被膜29の伸び率CEを50%以下に抑えることができる。このため、丸線の外周部を覆う被膜29の伸び率CEを抑え、亀裂等の被膜29へのダメージを軽減できる。また、被膜29の伸び率CEを抑えることにより、被膜29の厚みを確保し、被膜29を剥離し易くすることができる。よって、被膜29の剥離作業において被膜29残りを抑制し、剥離にかかる作業性を向上できる。
図2に示すように、ステータ1は、環状のバックヨーク4と、バックヨーク4から径方向の内側に突出するティース5と、が一体形成されている。これにより、磁気抵抗の増加を抑制できる。コイル3は、直線状に形成されるとともにスロット20から軸方向の外側に突出したコイルエンド7が捩り曲げられて接合される。このように、コイル3が直線状に形成されるので、径方向の各層に最適な形のコイル3を形成し易く、形成したコイル3を軸方向から容易にスロット20へ挿入できる。よって、製造性及び占積率を向上したステータ1とすることができる。
本実施形態の回転電機10によれば、回転電機10は、上述のステータ1と、ステータ1に対して軸線C回りに回転するロータ9と、を備える。これにより、スロット20に対するコイル3の占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータ1を備えた高性能な回転電機10を提供できる。
本実施形態のステータ1の製造方法によれば、ステータ1の製造方法は、圧潰工程と、挿入工程と、接合工程と、を有する。圧潰工程では、丸線を径方向の両側から挟んで潰すことにより第一面26と第二面27とを形成するとともに、変形量を変更することにより第一面26と第二面27との間の離間寸法hが異なる複数のコイル3を形成する。挿入工程では、圧潰工程の後、径方向の内側から径方向の外側に向かうにつれて周方向に沿う幅寸法が増加するように、軸方向からスロット20にコイル3を挿入する。接合工程では、コイル3のうちスロット20から軸方向の外側に突出したコイルエンド7を捩り曲げ、複数のコイルエンド7同士を互いに接合する。
このように、圧潰工程と、挿入工程と、接合工程と、を経ることによりステータコア2にコイル3が装着され、ステータ1が製造される。よって、簡素な構成により第一面26、第二面27及び曲面28を有するコイル3を形成し、形成されたコイル3を容易にスロット20に挿入するとともにステータコア2に固定できる。したがって、スロット20に対するコイル3の占積率を高く維持しつつ、製造性の向上及び高性能化を実現したステータ1の製造方法を提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。図10は、第2実施形態に係るスロット20及びスロット20に挿入されたコイル3を軸方向から見た拡大断面図である。本実施形態では、軸方向から見てスロット20が矩形状に形成されている点において上述した実施形態と相違している。
本実施形態において、軸方向から見たスロット20の断面形状は、径方向の内側から径方向の外側へ向かうにしたがい周方向に沿う幅寸法が一定となる矩形状に形成されている。
スロット20には、第一コイル31と、第二コイル32と、第三コイル33と、第四コイル34と、第五コイル35と、が径方向に並んで配置されている。挿通部6において、第一コイル31、第二コイル32、第三コイル33、第四コイル34及び第五コイル35の軸方向から見た断面形状は、互いに同一となるように形成されている。すなわち、本実施形態において、第一コイル31の周方向に沿う幅寸法W1´、第二コイル32の周方向に沿う幅寸法W2´、第三コイル33の周方向に沿う幅寸法W3´、第四コイル34の周方向に沿う幅寸法W4´及び第五コイル35の周方向に沿う幅寸法W5´は同一となるように形成されている(W1´=W2´=W3´=W4´=W5´)。
本実施形態によれば、矩形状の断面を有するスロット20に対して、コイル3の占積率を向上できる。各コイル3が同等の形状に形成されるので、コイル3の製造を容易に行うことができる。また、例えばコイルエンド7を含むコイル3の全体が長円形状の断面を有するように形成された場合であっても、接合時に接合される一対のコイルエンド7の形状が同じとなる。これにより、例えばTIG溶接等、レーザー溶接以外の従来の接合方法を用いて容易にコイルエンド7を接合できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態において、コイル3は直線状に形成される構成について説明したが、これに限らない。コイル3は、例えばU字状等、直線状以外の形状に形成されてもよい。
また、単一のスロット20に挿入されるコイル3の個数は上述した実施形態に限定されない。
コイル3のコイルエンド7は、レーザー溶接やTIG溶接以外の方法により接合されてもよい。ただし、スロット20内に断面形状が異なる複数のコイル3が配置され、かつコイルエンド7を含むコイル3全体が断面長円形状となるように形成された場合、断面形状の異なるコイルエンド7同士を接合する際に、レーザー光12の走査条件を変えるだけで種々のコイル3形状の組み合わせに対応できる点で、レーザー溶接を用いてコイルエンド7同士を接合した本実施形態の構成は優位性がある。
また、圧潰工程において、プレスや金型による塑性加工等、ローラ13以外の方法により第一面26と第二面27とを形成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 ステータ
2 ステータコア
3 コイル
4 バックヨーク
5 ティース
6 挿通部
7 コイルエンド
9 ロータ
10 回転電機
20 スロット
26 第一面
27 第二面
28 曲面
29 被膜
C 軸線
h 離間寸法
R 半径寸法

Claims (6)

  1. 軸線を中心とする環状に形成されたステータコアと、
    前記ステータコアの周方向に複数設けられたスロット内に、前記ステータコアの径方向に並んで前記ステータコアの軸方向から複数挿入され、少なくとも前記スロット内に挿入される挿通部が被膜に覆われたコイルと、
    を備え、
    前記コイルの前記挿通部は、
    前記スロット内において径方向に面する第一面と、
    前記第一面に対向する第二面と、
    前記第一面及び前記第二面間を接続する曲面と、
    を有することを特徴とするステータ。
  2. 前記軸方向から見て、前記スロットは、前記径方向の内側から前記径方向の外側へ向かうにつれて前記ステータコアの周方向に沿う幅寸法が増加し、
    前記軸方向から見て、前記スロットに挿入される前記コイルは、複数の前記コイルの断面積がそれぞれ同等となるように形成され、かつ前記径方向の外側に配置される前記コイルの前記周方向に沿う幅寸法は、前記径方向の内側に配置される前記コイルの前記周方向に沿う幅寸法より大きいことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記第一面と前記第二面との離間寸法は、前記軸方向から見て前記スロットに挿入される前記コイルと同じ断面積を有する円の半径寸法以上となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステータ。
  4. 前記ステータは、環状のバックヨークと、前記バックヨークから前記径方向の内側に突出するティースと、が一体形成され、
    前記周方向に隣り合う2個のティース間に前記スロットが設けられ、
    前記コイルは、直線状に形成され、
    前記コイルのうち前記スロットから前記軸方向の外側に突出したコイルエンドは、曲げ及び捩りの少なくとも一方の加工が施されて塑性変形した状態で互いに接合されて、前記ステータコアに固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のステータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のステータと、
    前記ステータより前記径方向の内側に配置され、前記ステータに対して前記軸線回りに回転するロータと、
    を備えることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のステータの製造方法であって、
    断面が円形状の丸線を前記丸線の径方向の両側から挟んで潰すことにより前記第一面と前記第二面とを形成するとともに、変形量を変更することにより前記第一面と前記第二面との間の離間寸法が異なる複数の前記コイルを形成する圧潰工程と、
    前記圧潰工程の後、前記径方向の内側から前記径方向の外側に向かうにつれて前記周方向に沿う幅寸法が増加するように、前記軸方向から前記スロットに複数の前記コイルを挿入する挿入工程と、
    前記コイルのうち前記スロットから前記軸方向の外側に突出したコイルエンドを捩り曲げ、複数の前記コイルエンド同士を互いに接合する接合工程と、
    を有することを特徴とするステータの製造方法。
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