JP2021097167A - 電子機器用筐体及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】落下時などの衝撃による破損のリスクを低減し得る電子機器用筐体、及び、このような筐体を備える電子機器を提供する。【解決手段】電子機器用筐体10Aは、電子機器の少なくとも一部を収容又は配置可能な基部12を備える。基部12における縁部の近傍に、基部の厚さ方向の開口16L、16Rが形成される。また、基部12における縁部の少なくとも一部は、電子機器用筐体の落下時に着地するように構成される【選択図】図3

Description

本開示は、電子機器用筐体及び電子機器に関する。
近年、携帯電話及びスマートフォンなどのような、携帯型の電子機器が普及している。携帯型の電子機器は、内蔵される電子部品などの保護、及び/又は、外観のデザイン性(意匠性)を高めるなどの理由により、筐体を備えていることが多い。電子機器の筐体に内蔵される電子部品などを保護する技術は、種々提案されている。例えば特許文献1は、落下等の衝撃によって表示装置(例えば液晶ディスプレイ)が破損するリスクを低減する電子機器を提案している。
特開2012−048128号公報
筐体を備える電子機器は、例えば誤って硬い地面に落下させてしまった場合でも、筐体に内蔵された電子部品などが破損するリスクをある程度低減し得る。一方、このような電子機器においては、例えば硬い地面に落下などさせた場合に、電子部品などを保護する筐体が破損するリスクは依然残る。電子機器を例えば落下させてしまった際などに、電子機器の筐体が破損するリスクを低減することができれば、有益である。
本開示の目的は、落下時などの衝撃による破損のリスクを低減し得る電子機器用筐体、及び、このような筐体を備える電子機器を提供することにある。
一実施形態に係る電子機器用筐体は、
電子機器の少なくとも一部を収容又は配置可能な基部を備える。
前記基部における縁部の近傍に、当該基部の厚さ方向の開口が形成される。
一実施形態に係る電子機器は、上述のような電子機器用筐体を備える。
一実施形態に係る電子機器用筐体、及び、このような筐体を備える電子機器によれば、落下時などの衝撃による破損のリスクを低減し得る。
一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。 図1に示す電子機器用筐体の上側筐体の外観を示す正面図である。 図2に示す上側筐体の基部の外観を示す正面図である。 図3に示す基部の一部を拡大して示す図である。 図4に示す基部の一部のY−Y’断面図である。 図5に示す基部に他の部材を取り付けた状態を示す図である。
以下、一実施形態に係る電子機器用筐体及び電子機器について、図面を参照して説明する。
以下の記述において、一実施形態に係る電子機器の一例として、フィーチャーフォンタイプの携帯電話を想定して説明する。また、フィーチャーフォンタイプの携帯電話の一例として、いわゆる折りたたみ式(フリップ型又はクラムシェル型)のフィーチャーフォンを想定して説明する。しかしながら、一実施形態に係る電子機器は、折りたたみ式の携帯電話に限定されるものではなく、キーボードがスライドして現れるスライド式、又はバー型(ストレート式)などのようなフィーチャーフォンとしてもよい。また、一実施形態に係る電子機器は、フィーチャーフォンタイプの携帯電話に限定されるものでもなく、例えばスマートフォンのような携帯電話としてもよい。
また、一実施形態に係る電子機器は、必ずしも携帯電話にも限定されず、例えばタブレット端末、他の電子機器を遠隔操作するリモコン端末、デジタルカメラ、およびノートPCなど、各種の電子機器とすることができる。要するに、一実施形態に係る電子機器は、筐体を備える任意の電子機器としてもよい。
図1は、一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、一実施形態に係る電子機器(携帯電話)1は、外観視において、上側の電子機器用筐体10Aと、下側の電子機器用筐体10Bとを含んで構成される。以下、上側の電子機器用筐体10Aと下側の電子機器用筐体10Bとを特に区別しない場合、単に「電子機器用筐体10」又は「筐体10」と記すことがある。以下、「電子機器用筐体10」又は「筐体10」と記す場合、上側の電子機器用筐体10A及び下側の電子機器用筐体10Bの一方を表すものとしてもよいし、これらの双方をまとめて表すものとしてもよい。また、以下、上側の電子機器用筐体10Aを、単に「上側筐体10A」とも記す。同様に、下側の電子機器用筐体10Bを、単に「下側筐体10B」とも記す。
図1は、一実施形態に係る電子機器1を、電子機器1の右上から見た斜視図である。以下の説明において、上下、左右、及び前後のような、電子機器1(又は筐体10)の方向を示す用語は、図1に示す矢印の方向に対応するものとする。
図1に示すように、上側筐体10Aには、例えば液晶ディスプレイ(LCD)のような表示部を収容又は配置してよい。また、下側筐体10Bには、例えばキーパッドのような操作部を収容又は配置してよい。さらに、上側筐体10A及び下側筐体10Bの少なくとも一方には、電子機器1を駆動するバッテリ、及び/又は、電子機器1を動作させる電子回路を構成する電子部品などを、収容又は配置してよい。
図2は、図1に示した電子機器1の上側筐体10Aの外観を示す正面図である。
図2に示すように、上側筐体10Aの前面には、前面パネル20が配置されてよい。前面パネル20は、例えば接着剤又は両面テープなどによって、上側筐体10Aに取り付けられてよい。また、上側筐体10Aと前面パネル20との間には、例えば液晶ディスプレイ(LCD)のような表示部30が配置されてよい。表示部30は、例えば接着剤又は両面テープなどによって、前面パネル20に取り付けられてよい。また、表示部30は、例えば接着剤又は両面テープなどによって、上側筐体10Aに取り付けられてもよい。
さらに、上側筐体10Aと前面パネル20との間には、例えば小型スピーカのような音声出力部40が配置されてよい。音声出力部40は、例えば通話時などに受話口から通話相手の音声などを出力してよい。音声出力部40は、例えば接着剤又は両面テープなどによって、前面パネル20及び上側筐体10Aの少なくとも一方に取り付けられてもよい。
図2に示した各部材は、代表的なものを例示したに過ぎない。したがって、一実施形態に係る電子機器1は、図2に示した各部材の一部を備えなくてもよいし、図2に示した各部材以外の部材を適宜備えてもよい。
また、図1に示した下側筐体10Bにおいても、図2に示した上側筐体10Aの場合と同様に、例えばキーパッドのような操作部など、各種の部材を備えてよい。一実施形態に係る電子機器1の下側筐体10Bは、図1に示した各部材の一部を備えなくてもよいし、図1に示した各部材以外の部材を適宜備えてもよい。
次に、一実施形態に係る電子機器1が地面などに落下する態様について説明する。
例えば、図1に示すような電子機器1のユーザが、携帯していた電子機器1を、誤って下方の地面などに落下させたとする。ここで、一実施形態に係る電子機器1は、例えばコンクリート又はアスファルトなどのような、極めて硬い地面に落下させた場合を想定する。すなわち、この場合、落下した先の地面などからの弾力は、ほとんど与えられないものとする。
例えば、図1に示すような電子機器1が、図1に示す矢印D1の方向に、地面に落下したものとする。すなわち、図1に示すような電子機器1は、上側筐体10Aと下側筐体10Bとが開いた状態で、上側筐体10Aの上端部から地面に落下したものとする。この場合、上側筐体10Aにおいて最初に着地する箇所は、電子機器1が落下している最中の状況に応じて様々に異なることが想定される。しかしながら、上側筐体10Aの上端部から地面に落下した場合、典型的には、図2に示す上側筐体10Aの上側の隅部が最初に着地することが多いものと想定される。例えば、図2に示す上側筐体10Aの左上の隅部から地面に落下した場合、最初に着地する箇所は、上側筐体10Aの左上の隅部における位置L1、L2、又はL3の辺りと想定される。同様に、図2に示す上側筐体10Aの右上の隅部から地面に落下した場合、最初に着地する箇所は、上側筐体10Aの右上の隅部における位置R1、R2、又はR3の辺りと想定される。
上側筐体10Aが例えば樹脂などの素材で構成されていると、落下して最初に着地した箇所に強い衝撃が加わるため、当該箇所にひびが入ったり、当該箇所が割れたりするなどの破損が生じ得る。例えば、上側筐体10Aの左上の隅部における位置L1、L2、又はL3の辺りから着地した場合、当該位置L1、L2、又はL3に対応する箇所に破損が生じ得る。同様に、上側筐体10Aの右上の隅部における位置R1、R2、又はR3の辺りから着地した場合、当該位置R1、R2、又はR3に対応する箇所に破損が生じ得る。すなわち、この場合、電子機器1において、落下時などの衝撃による破損が生じ得る。
そこで、一実施形態に係る電子機器1の内部構造において、以下、上述のような破損のリスクを低減し得る措置について説明する。
図3は、図2に示した上側筐体10Aの基部の外観を示す正面図である。
図3は、図2に示した状態の上側筐体10Aから、前面パネル20、表示部30、及び音声出力部40などを取り外した状態を示す図である。
図3に示すように、上側筐体10Aは、基部12を備えている。基部12は、例えばポリカーボネートのような樹脂製としてもよいし、他の樹脂製としてもよい。基部12の全部を樹脂製としてもよいし、基部12の一部を樹脂製としてもよい。このように、上側筐体10Aにおいて、基部12の少なくとも一部は樹脂を含んで構成されてもよい。基部12は、例えば、樹脂などを用いて射出形成されてもよい。このような基部12の形成については、さらに後述する。
基部12は、各種の部材を収容又は配置することができるように構成されてよい。ここで、基部12に収容又は配置される各種の部材とは、例えば電子機器1の諸機能を実現するための電子部品をはじめとする任意の部材としてよい。典型的には、基部12は、例えば、表示部30及び音声出力部40などを収容又は配置可能に構成されてよい。その他、基部12は、バッテリ及び/又は各種の電子回路などを収容又は配置可能に構成されてもよい。このように、上側筐体10Aにおいて、基部12は、電子機器1の少なくとも一部を収容又は配置可能に構成されてよい。
図3に示すように、基部12の一部には、例えば板金50をインサート板金として組み込んでもよい。板金50は、例えばステンレス鋼又はアルミニウムなどによって構成してよい。板金50を基部12に組み込むことで、板金50の部分は、高い剛性を有しつつ、基部12の部分よりも薄型に構成することができる。板金50は、必要に応じて組み込んでよい。したがって、一実施形態に係る電子機器1において、例えば板金50を組み込まなくてもよい。
図3に示した各部材も、代表的なものを例示したに過ぎない。したがって、一実施形態に係る電子機器1は、図3に示した各部材の一部を備えなくてもよいし、図3に示した各部材以外の部材を適宜備えてもよい。
図4は、図3の一部を拡大した図である。具体的には、図4は、図3に示した基部12の左上部分を拡大して示した図である。また、図5は、図4に示す基部12の断面図である。具体的には、図5は、図4に示す基部12におけるY−Y’断面を示す図である。
図3乃至図5に示すように、基部12の周囲の少なくとも一部は、縁部14を備えてよい。後述のように、縁部14は、基部12において前方向及び後方向の少なくとも一方(基部12を板状の部材とした場合の厚さ方向)にせり出した形状に形成してよい。縁部14は、基部12の周囲の全てにわたって形成されてもよいし、基部12の周囲の一部分のみに形成されてもよい。以下、基部12において前方向及び後方向の少なくとも一方にせり出した形状を、適宜、「せり出し部分18」(図5参照)とも記す。
図3に示すように、基部12は、隅部CL及び隅部CRを備えてよい。図3に示すように、隅部CLは、基部12の左上部分の隅に形成されてよい。また、隅部CRは、基部12の右上部分の隅に形成されてよい。図3に示す隅部CLは、図2に示した位置L1、L2、又はL3の辺りに対応する部分である。また、図3に示す隅部CRは、図2に示した位置R1、R2、又はR3の辺りに対応する部分である。上述のように、上側筐体10Aの隅部CLにおける位置L1、L2、又はL3の辺りは、上側筐体10Aが隅部CLから地面に落下した場合に最初に着地する箇所と想定される。また、上側筐体10Aの隅部CRにおける位置R1、R2、又はR3の辺りは、上側筐体10Aが隅部CRから地面に落下した場合に最初に着地する箇所と想定される。すなわち、基部12の周囲に形成された縁部14において隅部CL及び/又は隅部CRに対応する部分は、電子機器用筐体10の落下時に最初に着地し得る。このように、基部12における縁部14の少なくとも一部は、電子機器用筐体10の落下時に着地するように構成されてもよい。
また、図3乃至図5に示すように、一実施形態に係る電子機器用筐体10において、基部12の縁部14の近傍に、少なくとも1つの開口16が形成されてよい。図3に示す基部12の上端付近の左側には開口16Lが形成され、基部12の上端付近の右側には開口16Rが形成されている。以下、開口16L及び開口16Rのような複数の開口を特に区別しない場合、単に「開口16」と記すことがある。一実施形態において、開口16は、電子機器用筐体10が落下などして部分的に強い衝撃が加わった際に、当該衝撃を吸収又は分散させる目的で形成されてよい。すなわち、基部12は、開口16Lを備えることにより、隅部CLに強い衝撃が加わった際に隅部CLにひびが入ったり隅部CLが割れたりするなどの破損が生じるリスクが低減される。また、基部12は、開口16Rを備えることにより、隅部CRに強い衝撃が加わった際に隅部CRにひびが入ったり隅部CRが割れたりするなどの破損が生じるリスクが低減される。
出願人は、電子機器用筐体10の基部12に開口16を設けた状態、及び開口16を設けない状態において、各種の落下実験を行った。その結果、基部12に開口16を設けない場合、隅部(CL又はCR)にひびが入ったり割れたりする事例が確認された。一方、基部12に開口16を設けた場合、隅部(CL又はCR)にひびが入ったり割れたりする破損のリスクが低減されることも確認された。
図4及び図5に示すように、開口16は、基部12における縁部14の近傍に形成されてよい。また、開口16は、基部12の厚さ方向(基部12の前後方向)に形成されてよい。基部12において近傍に開口16が形成された縁部14は、落下時などに加わる強い衝撃を吸収又は分散させる機能を有する。このため、開口16は、ある程度縁部14の近傍に設けてよい。開口16は、基部12が矩形である場合には、例えば四隅の全てに形成されてもよい。一方、開口16は、基部12が矩形である場合に、例えば四隅の一部に形成されてもよい。このように、開口16は、基部12における少なくとも1つの隅部(例えばCL及び/又はCR)の縁部14の近傍に形成されてもよい。
図3に示す例においては、長方形の基部12における上端の辺付近に、2つの開口16が形成されている。このように、例えば基部12が長方形である場合などに、開口16は、基部12における短手方向(図3に示す左右方向)に平行な縁部14の近傍に形成されてもよい。
また、開口16は、例えば図5に示すように、基部12に形成された貫通孔としてよい。この場合、開口16は、ドリル又はキリのような工具で穿設されてもよい。また、開口16は、樹脂などを用いて射出形成されてもよい。一方、開口16は、必ずしも貫通孔でなくてもよい。例えば、開口16は、基部12において厚さが開口16以外の部分よりも相当程度薄く形成された箇所としてもよい。例えば、開口16は、貫通しておらず、薄膜が形成された箇所としてもよい。
図4に示すように、開口16Lは、基部12における縁部14の近傍であって、かつ、隅部CLの近傍に形成されてもよい。ただし、図4に示す縁部14における隅部CLの部位は、上側筐体10Aが地面に落下した場合に最初に着地する箇所と想定される。よって、図4に示す縁部14における隅部CLの部位は、上側筐体10Aが着地した際に強い衝撃が直接加わり得る。このため、隅部CLの部位に開口16Lを形成すると、上側筐体10Aが地面に落下した際に破損する恐れがある。したがって、開口16Lは、隅部CLの近傍であって、かつ、隅部CLの部位を除く箇所に形成されてよい。
このように、開口16は、基部12における少なくとも1つの隅部(CL及び/又はCR)の縁部14の近傍であって隅部(CL及び/又はCR)を除く部分に形成されてもよい。また、開口16は、基部12における少なくとも1つの隅部(CL及び/又はCR)の縁部14の近傍であって電子機器用筐体10の落下時に着地する部分を除く位置に形成されてもよい。
さらに、開口16は、図4及び図5に示すように、左右方向に細長い形状に形成されてよい。すなわち、開口16は、基部12における縁部14に沿って長孔状に形成されてもよい。図4に示す開口16Lは、左右方向の幅HLを有し、上下方向の幅HSを有している。以下、図4に示す開口16Lの左右方向の幅HLを、適宜、「長径HL」と記す。また、図4に示す開口16Lの上下方向の幅HSを、適宜、「短径HS」と記す。一実施形態において、図4に示す開口の長径HLは、例えば3mm程度としてよい。また、図4に示す開口の短径HSは、例えば0.6mm程度としてよい。
また、一実施形態において、開口16Lの長径HLは、開口16Lの短径HSよりも大きくしてもよい。出願人は、電子機器用筐体10において開口16の長径HL及び短径HSを種々変化させて、落下実験を行った。その結果、開口16Lの長径HL及び短径HSを概ね次のようなサイズにすることにより、落下時に隅部CLに破損が生じるリスクはある程度低減されることが確認された。
すなわち、図4に示す開口16Lの長径HLは、図5に示すせり出し部分18の高さ(前後方向の幅)Tの2倍よりも大きなサイズにしてよい。例えば、上述の例において、図4に示す開口の長径HLは、例えば3mm程度とした。この場合、図5に示すせり出し部分18の高さ(前後方向の幅)Tは、1.2mm程度としてよい。このように、開口16の長径HLは、縁部14が基部12からせり出す厚さ(せり出し部分18の高さ(前後方向の幅))Tの2倍以上のサイズにしてもよい。また、このように、基部12における縁部14のうち開口16に沿う部分の少なくとも一部は、基部12からせり出すように形成されてもよい。
また、図4に示す開口16Lの短径HSは、図5に示すせり出し部分18の幅(上下方向の幅)Wよりも大きなサイズにしてよい。例えば、上述の例において、図4に示す開口の短径HSは、例えば0.6mm程度とした。この場合、図5に示すせり出し部分18の幅(上下方向の幅)Wは、0.45mm程度としてよい。このように、基部12における縁部14のうち開口16の長径方向に沿う部分の少なくとも一部は、基部12からせり出すとともに開口16の短径方向に幅を有するように形成されてもよい。この場合、開口16の短径は、縁部14が基部12からせり出す部分(せり出し部分18)における開口16の短径方向の幅以上のサイズにしてもよい。
図4に示すように、基部12における縁部14のうち開口16の長径方向HLに沿う部分は、基部12の他の部分に比べて細長い形状に形成される。また、基部12における縁部14のうち開口16の長径方向HLに沿う部分は、隅部CLに強い衝撃が加わった際に当該衝撃を吸収又は分散させる機能を担う。したがって、例えば基部12における縁部14が樹脂を用いて射出形成される際に、縁部14のうち開口16の長径方向HLに沿う部分にウェルドラインが形成されると、当該部分の接合は脆弱になる。このため、縁部14が樹脂を用いて射出形成される場合、縁部14のうち開口16の長径方向HLに沿う部分にはウェルドラインが形成されないようにしてもよい。このように、基部12における縁部14のうち開口16に沿う部分は、縁部14が樹脂を用いて射出形成される際にウェルドラインを含まないように形成されてもよい。
上述のように、開口16は、電子機器用筐体10を誤って落下された際に、基部12(又は縁部14)が破損するリスクを低減する機能を有する。したがって、開口16は、電子機器用筐体10の外観に現れている必要はなく、電子機器用筐体10の内部に隠れるようにしてもよい。以下、このような実施形態について、さらに説明する。
図6は、基部12に他の部材を取り付けた状態を示す断面図である。図6は、図5に示した基部12に対して、前面パネル20及び他の基部70などを取り付けた状態を示している。
図6に示すように、電子機器用筐体10は、基部12の他に、例えばバックパネル(裏蓋)などとして機能する他の基部70を備えてもよい。ここで、他の基部70は、例えばポリカーボネートのような樹脂製としてもよいし、例えばステンレス鋼又はアルミニウムなどによって構成してよい。他の基部70を基部12に取り付ける際には、例えば図6に示す両面テープ又は接着剤のような接着層62を介してもよい。同様に、前面パネル20を基部12に取り付ける際にも、例えば図6に示す両面テープ又は接着剤のような接着層60を介してもよい。このように、電子機器用筐体10は、基部12に取り付けられる他の部材(他の基部70及び接着層60など)を備えてもよい。
また、例えば両面テープとする接着層60は、少なくとも一部(例えば開口16を覆う部分)を遮光性としてもよい。ここで、接着層60の遮光性とは、完全に光を遮断してもよいし、光を部分的に透過することで光の少なくとも一部を遮断してもよい。このように、電子機器用筐体10において、基部12に取り付けられる他の部材の少なくとも一部は、遮光性を有してもよい。そして、開口16は、例えば接着層60のような他の部材の遮光性を有する部分によって覆われる位置に形成されてもよい。また、例えば接着層60が遮光性を有さない場合であっても、他の基部70が遮光性を有するようにしてもよい。この場合、他の基部70が基部12に取り付けられる際に、他の基部70と基部12との間から光が入り込まないように構成してもよい。
このように構成することで、他の部分から電子機器用筐体10の内部に入り込んだ光が、開口16から漏れ出すリスクを低減することができる。図6に示す構成において、前面パネル20の少なくとも一部には、表示部30が配置されてよい(図2参照)。この場合、前面パネルの少なくとも一部は、透光性とする場合も想定される。このような構成において、電子機器用筐体10の内部に入り込んだ光が、開口16から漏れ出すと、前面パネル20に不必要な光が映り込むおそれがある。しかしながら、図6に示すような構成とすることで、電子機器用筐体10の内部に入り込んだ光が開口16から漏れ出して、前面パネル20に不必要な光が映り込むリスクは低減される。
以上説明したように、一実施形態に係る電子機器用筐体10によれば、電子機器1を例えば誤って硬い地面に落下させてしまった場合でも、電子機器用筐体10の基部12が破損するリスクを低減することができる。具体的には、一実施形態に係る電子機器用筐体10によれば、電子機器1の落下により基部12に強い衝撃が加わったとしても、基部12の縁部14にひびが入ったり縁部14が割れたりする破損のリスクは低減される。このように、一実施形態に係る電子機器用筐体10によれば、落下時などの衝撃による破損のリスクを低減し得る。
このため、例えば、一実施形態に係る電子機器用筐体10を備える電子機器1は、さらに専用のケースなどに収納されなくても、ある程度の壊れ強さをユーザに提供することができる。また、一実施形態に係る電子機器用筐体10によれば、落下時に電子機器用筐体10の基部12が破損するリスクを低減するための構成は、外観に現れない。このため、一実施形態に係る電子機器用筐体10によれば、筐体が落下時に破損するリスクを低減しつつ、近年の電子機器に求められる高いデザイン性を実現することもできる。
本開示を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部およびステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本開示の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
例えば、上述した実施形態は、主として電子機器用筐体10としての実施を想定して説明した。しかしながら、上述した実施形態は、一実施形態に係る電子機器用筐体10を備える電子機器として実施してもよい。
1 電子機器
10 電子機器用筐体
10A 上側筐体
10B 下側筐体
12 基部
14 縁部
16 開口
18 せり出し部分
20 前面パネル
30 表示部
40 音声出力部
50 板金
60 接着層
62 接着層
70 他の基部

Claims (13)

  1. 電子機器の少なくとも一部を収容又は配置可能な基部を備え、
    前記基部における縁部の近傍に、当該基部の厚さ方向の開口が形成される、電子機器用筐体。
  2. 前記基部における縁部の少なくとも一部は、前記電子機器用筐体の落下時に着地するように構成される、請求項1に記載の電子機器用筐体。
  3. 前記開口は、前記基部における少なくとも1つの隅部の縁部の近傍に形成される、請求項1又は2に記載の電子機器用筐体。
  4. 前記開口は、前記基部における少なくとも1つの隅部の縁部の近傍であって当該隅部を除く部分に形成される、請求項3に記載の電子機器用筐体。
  5. 前記開口は、前記基部における少なくとも1つの隅部の縁部の近傍であって前記電子機器用筐体の落下時に着地する部分を除く位置に形成される、請求項3又は4に記載の電子機器用筐体。
  6. 前記開口は、前記基部における短手方向に平行な縁部の近傍に形成される、請求項1から5のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  7. 前記開口は、前記基部における縁部に沿って長孔状に形成される、請求項1から6のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  8. 前記基部における縁部のうち前記開口に沿う部分の少なくとも一部は、当該基部からせり出すように形成され、
    前記開口の長径は、前記縁部が前記基部からせり出す厚さの2倍以上のサイズにする、請求項7に記載の電子機器用筐体。
  9. 前記基部における縁部のうち前記開口の長径方向に沿う部分の少なくとも一部は、当該基部からせり出すとともに前記開口の短径方向に幅を有するように形成され、
    前記開口の短径は、前記縁部が前記基部からせり出す部分における前記開口の短径方向の幅以上のサイズにする、請求項7又は8に記載の電子機器用筐体。
  10. 前記基部の少なくとも一部は樹脂を含んで構成される、請求項1から9のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  11. 前記基部における縁部のうち前記開口の長径方向に沿う部分は、当該縁部が樹脂を用いて射出形成される際にウェルドラインを含まないように形成される、請求項7から10のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  12. 前記基部に取り付けられる他の部材を備え、
    前記他の部材の少なくとも一部は遮光性を有し、
    前記開口は、前記他の部材の遮光性を有する部分によって覆われる位置に形成される、請求項1から11のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の電子機器用筐体を備える電子機器。
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