JP2021096956A - リチウムイオン電池用電極 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送時や組立時において、非結着体である電極活物質層が壊れにくいリチウムイオン電池用電極を提供する。【解決手段】 電極活物質粒子の表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層で被覆されている被覆電極活物質粒子及び導電助剤を含む電極活物質層からなるリチウムイオン電池用電極であって、前記電極活物質層は非結着体であり、前記電極活物質層の内部には、前記電極活物質層の形状を支持する支持体が配置されていることを特徴とするリチウムイオン電池用電極。【選択図】 図1A

Description

本発明は、リチウムイオン電池用電極に関する。
リチウムイオン電池は、高電圧、高エネルギー密度という特徴を持つことから、近年様々な用途に多用されている。
ハイブリット自動車や電気自動車などへの適用も検討されており、実用化に際して二次電池のさらなる高容量化、高出力化が求められている。
リチウムイオン電池の高エネルギー密度化のためには、より理論容量の大きい活物質、すなわち単位体積あたりにより多くのリチウムイオンを吸蔵できる材料が注目されている。
しかしながら、単位体積あたりに吸蔵可能なリチウムイオン量が多くなると、リチウムイオンの挿入・脱離に伴う体積変化も大きくなる。
リチウムイオン電池は、通常、正極集電体、正極活物質層、セパレータ、負極活物質層及び負極集電体からなる。
従来のリチウムイオン電池では、正極活物質層及び負極活物質層(以下、これらを合わせて「電極活物質層」ともいう)が、バインダーで固定されているため、柔軟性が充分に高いとはいえなかった。
特に、上記のようにリチウムイオンの挿入・脱離に伴い体積変化が生じると、電極活物質層に応力がかかり、電極活物質層内に歪みによって空隙等の欠陥が生じることがあった。
このような隙間等の欠陥が生じると、導電経路が遮断されて充分な充放電特性を発揮できなくなることがあった。
特許文献1には、電極活物質層をバインダーで固定しない非結着体とすることで、電極活物質層の柔軟性を向上させることが開示されている。
特許文献1に開示された発明は、正極集電体、正極活物質層、セパレータ、負極活物質層及び負極集電体を順に積層した単電池を備える発電部と前記発電部を収容する電池外装容器とを有してなるリチウムイオン電池であって、前記正極活物質層が正極活物質粒子の非結着体であり、前記負極活物質層が負極活物質粒子の非結着体であり、前記単電池が可撓性を有するリチウムイオン電池である。
特開2017−147222号公報
特許文献1に記載のリチウムイオン電池では、電極活物質層がバインダーで固定されていない非結着体であるので、充放電に伴う電極活物質層の体積変化に追従して変形できるため、電極の耐久性に優れている。
しかし、特許文献1に記載のリチウムイオン電池を製造する場合、電極活物質層がバインダーで固定されていないので、リチウムイオン電池用電極を搬送する際や、リチウムイオン電池を組み立てる際に衝撃が生じると、衝撃により電極活物質層が壊れてしまうという問題があった。
本発明の目的は、搬送時や組立時において、非結着体である電極活物質層が壊れにくいリチウムイオン電池用電極を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、非結着体である電極活物質層の内部に支持体を配置することにより、電極活物質層が壊れにくくなることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、電極活物質粒子の表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層で被覆されている被覆電極活物質粒子及び導電助剤を含む電極活物質層からなるリチウムイオン電池用電極であって、前記電極活物質層は非結着体であり、前記電極活物質層の内部には、前記電極活物質層の形状を支持する支持体が配置されていることを特徴とするリチウムイオン電池用電極である。
本発明のリチウムイオン電池用電極は、搬送時や組立時において、非結着体である電極活物質層が壊れにくい。
図1Aは、本発明のリチウムイオン電池用電極の一例を模式的に示す断面図である。 図1Bは、図1Aの破線部の拡大図である。 図2は、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の一例を模式的に示す模式図である。 図3は、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の一例を模式的に示す模式図である。 図4は、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の一例を模式的に示す模式図である。 図5は、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の一例を模式的に示す模式図である。 図6は、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の一例を模式的に示す模式図である。 図7Aは、供給工程の一例を模式的に示す斜視図である。 図7Bは、供給工程の一例を模式的に示す斜視図である。 図8は、圧縮工程の一例を模式的に示す斜視図である。 図9は、回収工程の一例を模式的に示す斜視図である。 図10は、組合せ工程の一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1Aは、本発明のリチウムイオン電池用電極の一例を模式的に示す断面図である。図1Bは、図1Aの破線部の拡大図である。
図1A及び図1Bに示すリチウムイオン電池用電極1は、電極活物質粒子11の表面が高分子化合物を含む被覆層12で被覆されている被覆電極活物質粒子10及び導電助剤20を含む電極活物質層30を含む。
電極活物質層30は非結着体であり、電極活物質層30の内部には、電極活物質層30の形状を支持する支持体40が配置されている。
なお、リチウムイオン電池用電極1では、支持体40は棒状である。
本発明のリチウムイオン電池用電極において、電極活物質層は非結着体である。
非結着体とは、被覆電極活物質粒子同士の間、被覆電極活物質粒子と導電助剤との間、被覆電極活物質粒子と電極集電体との間、及び、導電助剤と電極集電体との間が、いずれも公知の結着剤(電池用バインダともいう)によって結着していないものをいう。
公知の結着剤とは、被覆電極活物質粒子同士及び被覆電極活物質粒子と集電体とを結着固定するために用いられる公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤(デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン−ブタジエンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン及びスチレン−ブタジエン共重合体等)等であり、溶媒成分を揮発させること等により乾燥、固体化して被覆電極活物質粒子同士及び被覆電極活物質粒子と集電体とを強固に固定するものである。
電極活物質層が非結着体であると、本発明のリチウムイオン電池用電極が用いられたリチウムイオン電池において、充放電に伴い電極活物質層に体積変化が生じたとしても、その体積変化に追従して電極活物質層が変形できるため、耐久性が向上する。
また、本発明のリチウムイオン電池用電極では、非結着体である電極活物質層の内部には、電極活物質層の形状を支持する支持体が配置されている。
そのため、リチウムイオン電池用電極を搬送する際や、リチウムイオン電池を組み立てる際に衝撃が生じたとしても、支持体が支えとなり、電極活物質層を構成する被覆電極活物質粒子及び導電助剤が動きにくくなる。その結果、電極活物質層が壊れることを防止することができる。
なお、支持体が、単に、電極活物質層の表面に載っていたり、点で接しているだけでは、上記効果を得ることが殆どできない。そのため、支持体は、電極活物質層の内部に配置されている必要がある。
また、支持体が、電極活物質層の内部に配置されていれば、支持体の一部が、電極活物質層の外部に存在していたとしても、上記効果を得ることができる。
また、図1に示すリチウムイオン電池用電極1では、支持体40は、電極活物質層の中央に配置されているが、本発明のリチウムイオン電池用電極では、支持体は、電極活物質層の内部に配置されていれば、配置位置は限定されない。
また、図1に示すリチウムイオン電池用電極1では、支持体40は1本の棒状であるが、本発明のリチウムイオン電池用電極では、支持体は複数本の棒状であってもよい。
また、支持体40は、1本の糸状であってもよく、複数本の糸状であってもよい。さらに、支持体40は、複数の糸からなる布帛状であってもよく、不織布状であってもよい。
また、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の他の形状の例について以下に図面を用いて説明する。
図2〜6は、本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の一例を模式的に示す模式図である。
また、図2に示すように、本発明のリチウムイオン電池用電極の支持体40aは、二次元の格子状であってもよい。
また、図3に示すように、本発明のリチウムイオン電池用電極の支持体40bは、二次元のハニカム状であっても良い。
また、図4に示すように、本発明のリチウムイオン電池用電極の支持体40cは、三次元の格子状であってもよい。
また、図5に示すように、本発明のリチウムイオン電池用電極の支持体40dは、三次元のハニカム状であってもよい。
また、図6に示すように、本発明のリチウムイオン電池用電極の支持体40eは、螺旋状であってもよい。
支持体がこのような形状であっても、上記本発明の効果を得ることができる。
本発明のリチウムイオン電池用電極に用いられる支持体の材料としては、特に限定されないが、樹脂繊維、炭素繊維、ゴム繊維、セラミック繊維、ガラス繊維からなる群から選択される少なくとも1種からなることが好ましい。
樹脂繊維としては、ポリオレフィン系繊維、フッ素系樹脂繊維、ナイロン繊維、ポリエーテルエーテルケトン樹脂繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維が挙げられる。
本発明のリチウムイオン電池用電極では、リチウムイオン電池用電極の総体積に占める支持体の体積の割合が、0.01〜30%であることが好ましく、1〜10%であることがより好ましい。
上記体積の割合が上記範囲内であると、非結着体がより壊れにくくなる。
上記体積の割合が0.01%未満であると、本発明の効果を得られにくくなる。
上記体積の割合が30%を超えると、電極活物質の割合が少なくなるので、電気容量が小さくなる。
本発明のリチウムイオン電池用電極において、電極活物質層は、正極活物質層であってもよく、負極活物質層であっても良い。
電極活物質層が正極活物質層である場合、本発明のリチウムイオン電池用電極は正極となる。
また、電極活物質層が負極活物質層である場合、本発明のリチウムイオン電池用電極は負極となる。
本発明のリチウムイオン電池用電極を用いてリチウムイオン電池を製造する場合、正極として電極活物質層が正極活物質層である本発明のリチウムイオン電池用電極を用い、負極として電極活物質層が負極活物質層である本発明のリチウムイオン電池用電極を用いてもよい。
電極活物質層が正極活物質層である場合、正極活物質層を構成する電極活物質粒子は、正極活物質粒子となる。
正極活物質粒子としては、リチウムと遷移金属との複合酸化物{遷移金属が1種である複合酸化物(LiCoO、LiNiO、LiAlMnO、LiMnO及びLiMn等)、遷移金属元素が2種である複合酸化物(例えばLiFeMnO、LiNi1−xCo、LiMn1−yCo、LiNi1/3Co1/3Al1/3及びLiNi0.8Co0.15Al0.05)及び金属元素が3種類以上である複合酸化物[例えばLiMM’M’’(M、M’及びM’’はそれぞれ異なる遷移金属元素であり、a+b+c=1を満たす。例えばLiNi1/3Mn1/3Co1/3)等]等}、リチウム含有遷移金属リン酸塩(例えばLiFePO、LiCoPO、LiMnPO及びLiNiPO)、遷移金属酸化物(例えばMnO及びV)、遷移金属硫化物(例えばMoS及びTiS)及び導電性高分子(例えばポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン及びポリ−p−フェニレン及びポリビニルカルバゾール)等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
なお、リチウム含有遷移金属リン酸塩は、遷移金属サイトの一部を他の遷移金属で置換したものであってもよい。
正極活物質粒子の体積平均粒子径は、電池の電気特性の観点から、0.01〜100μmであることが好ましく、0.1〜35μmであることがより好ましく、2〜30μmであることがさらに好ましい。
電極活物質層が負極活物質層である場合、負極活物質層を構成する電極活物質粒子は、負極活物質粒子となる。
負極活物質粒子としては、炭素系材料[黒鉛、難黒鉛化性炭素、アモルファス炭素、樹脂焼成体(例えばフェノール樹脂及びフラン樹脂等を焼成し炭素化したもの等)、コークス類(例えばピッチコークス、ニードルコークス及び石油コークス等)及び炭素繊維等]、珪素系材料[珪素、酸化珪素(SiOx)、珪素−炭素複合体(炭素粒子の表面を珪素及び/又は炭化珪素で被覆したもの、珪素粒子又は酸化珪素粒子の表面を炭素及び/又は炭化珪素で被覆したもの並びに炭化珪素等)及び珪素合金(珪素−アルミニウム合金、珪素−リチウム合金、珪素−ニッケル合金、珪素−鉄合金、珪素−チタン合金、珪素−マンガン合金、珪素−銅合金及び珪素−スズ合金等)等]、導電性高分子(例えばポリアセチレン及びポリピロール等)、金属(スズ、アルミニウム、ジルコニウム及びチタン等)、金属酸化物(チタン酸化物及びリチウム・チタン酸化物等)及び金属合金(例えばリチウム−スズ合金、リチウム−アルミニウム合金及びリチウム−アルミニウム−マンガン合金等)等及びこれらと炭素系材料との混合物等が挙げられる。
上記負極活物質粒子のうち、内部にリチウム又はリチウムイオンを含まないものについては、予め負極活物質粒子の一部又は全部にリチウム又はリチウムイオンを含ませるプレドープ処理を施してもよい。
これらの中でも、電池容量等の観点から、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物が好ましく、炭素系材料としては、黒鉛、難黒鉛化性炭素及びアモルファス炭素がさらに好ましく、珪素系材料としては、酸化珪素及び珪素−炭素複合体がさらに好ましい。
負極活物質粒子の体積平均粒子径は、電池の電気特性の観点から、0.01〜100μmであることが好ましく、0.1〜20μmであることがより好ましく、2〜10μmであることがさらに好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用電極では、電極活物質粒子の表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層で被覆されている。
電極活物質粒子の表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層で被覆されていると、電極活物質粒子の体積の変化が緩和される。
高分子化合物としては、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート、ポリサッカロイド(アルギン酸ナトリウム等)及びこれらの混合物等が挙げられる。
これらの中では電解液への濡れ性及び吸液の観点からフッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂及びこれらの混合物が好ましく、ビニル樹脂がより好ましい。
前記ウレタン樹脂は、活性水素成分(a1)及びイソシアネート成分(a2)とを反応させて得られるウレタン樹脂(A)であることが好ましい。
ウレタン樹脂(A)は柔軟性を有するため、リチウムイオン電池活物質をウレタン樹脂(A)で被覆することにより電極の体積変化を緩和し、電極の膨脹を抑制することができる。
活性水素成分(a1)としては、ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオール及びポリエステルジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
ポリエーテルジオールとしては、ポリオキシエチレングリコール(以下、PEGと略記)、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロック共重合ジオール、ポリオキシエチレンオキシテトラメチレンブロック共重合ジオール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェニルプロパンなどの低分子グリコールのエチレンオキシド付加物、数平均分子量2,000以下のPEGとジカルボン酸[炭素数4〜10の脂肪族ジカルボン酸(例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸など)、炭素数8〜15の芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸など)など]の1種以上とを反応させて得られる縮合ポリエーテルエステルジオール及びこれら2種以上の混合物が挙げられる。
これらのうち、好ましくはPEG、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロック共重合ジオール及びポリオキシエチレンオキシテトラメチレンブロック共重合ジオールであり、特に好ましくはPEGである。
ポリカーボネートジオールとしては、炭素数4〜12、好ましくは炭素数6〜10、さらに好ましくは炭素数6〜9のアルキレン基を有するアルキレンジオールの1種又は2種以上と、低分子カーボネート化合物(例えば、アルキル基の炭素数1〜6のジアルキルカーボネート、炭素数2〜6のアルキレン基を有するアルキレンカーボネート及び炭素数6〜9のアリール基を有するジアリールカーボネートなど)から、脱アルコール反応させながら縮合させることによって製造されるポリカーボネートポリオール(例えばポリヘキサメチレンカーボネートジオール)が挙げられる。
ポリエステルジオールとしては、低分子ジオール及び/又は数平均分子量1,000以下のポリエーテルジオールと前述のジカルボン酸の1種以上とを反応させて得られる縮合ポリエステルジオールや、炭素数4〜12のラクトンの開環重合により得られるポリラクトンジオールなどが挙げられる。上記低分子ジオールとして上記ポリエーテルジオールの項で例示した低分子グリコールなどが挙げられる。上記数平均分子量1,000以下のポリエーテルジオールとしてはポリオキシプロピレングリコール、PTMGなどが挙げられる。上記ラクトンとしては、例えばε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられる。該ポリエステルジオールの具体例としては、ポリエチレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジオール、ポリネオペンチレンアジペートジオール、ポリ(3−メチル−1,5−ペンチレンアジペート)ジオール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、ポリカプロラクトンジオール及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
イソシアネート成分(a2)としては、従来からポリウレタン製造に使用されているものが使用できる。このようなイソシアネートには、炭素数(NCO基中の炭素を除く、以下同様)6〜20の芳香族ジイソシアネート、炭素数2〜18の脂肪族ジイソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ジイソシアネート、炭素数8〜15の芳香脂肪族ジイソシアネート、これらのジイソシアネートの変性体(カーボジイミド変性体、ウレタン変性体、ウレトジオン変性体など)及びこれらの2種以上の混合物が含まれる。
上記芳香族ジイソシアネートの具体例としては、1,3−又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート、2,4’−又は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、ジフェニルメタンジイソシアネートをMDIと略記)、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネートなどが挙げられる。
上記脂肪族ジイソシアネートの具体例としては、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエートなどが挙げられる。
上記脂環式ジイソシアネートの具体例としては、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレート、2,5−又は2,6−ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げられる。
上記芳香脂肪族ジイソシアネートの具体例としては、m−又はp−キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
これらのうち好ましいものは芳香族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートであり、さらに好ましいものは芳香族ジイソシアネートであり、特に好ましいのはMDIである。
ウレタン樹脂(A)が高分子ジオール(a11)及びイソシアネート成分(a2)を含む場合、好ましい(a2)/(a11)の当量比は10〜30/1であり、より好ましくは11〜28/1である。イソシアネート成分(a2)の比率が30当量を超えると硬い塗膜となる。
ウレタン樹脂(A)の数平均分子量は、40,000〜500,000であることが好ましく、より好ましくは50,000〜400,000である。ウレタン樹脂(A)の数平均分子量が40,000未満では被膜の強度が低くなり、500,000を超えると溶液粘度が高くなって、均一な被膜が得られないことがある。
ウレタン樹脂(A)の数平均分子量は、ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略記)を溶剤として用い、ポリオキシプロピレングリコールを標準物質としてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略記)により測定される。サンプル濃度は0.25重量%、カラム固定相はTSKgel SuperH2000、TSKgel SuperH3000、TSKgel SuperH4000(いずれも東ソー株式会社製)を各1本連結したもの、カラム温度は40℃とすればよい。
ウレタン樹脂(A)は活性水素成分(a1)とイソシアネート成分(a2)を反応させて製造することができる。
例えば、活性水素成分(a1)として高分子ジオール(a11)と鎖伸長剤(a13)を用い、イソシアネート成分(a2)と高分子ジオール(a11)と鎖伸長剤(a13)とを同時に反応させるワンショット法や、高分子ジオール(a11)とイソシアネート成分(a2)とを先に反応させた後に鎖伸長剤(a13)を続けて反応させるプレポリマー法が挙げられる。
また、ウレタン樹脂(A)の製造は、イソシアネート基に対して不活性な溶媒の存在下又は溶媒[DMF、ジメチルアセトアミドなど]、スルホキシド系溶媒(ジメチルスルホキシドなど)、ケトン系溶媒[メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど]、芳香族系溶媒(トルエン、キシレンなど)、エーテル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましいものはアミド系溶媒、ケトン系溶媒、芳香族系溶媒及びこれらの2種以上の混合物である。
ウレタン樹脂(A)の製造の際の反応温度は、溶媒を使用する場合は20〜100℃、無溶媒の場合は20〜220℃であることが好ましい。
ウレタン樹脂(A)の製造は当該業界において通常採用されている製造装置で行うことができる。また溶媒を使用しない場合はニーダーやエクストルーダーなどの製造装置を用いることができる。このようにして製造されるウレタン樹脂(A)は、30重量%(固形分)DMF溶液として測定した溶液粘度が通常10〜10,000ポイズ/20℃であり、実用上好ましいのは100〜2,000ポイズ/20℃である。
上記ビニル樹脂は、ビニルモノマー(b)を必須構成単量体とする重合体(B)を含んでなることが好ましい。
ビニルモノマー(b)を必須構成単量体とする重合体(B)は柔軟性を有するため、正極活物質粒子を重合体(B)で被覆することにより電極の体積変化を緩和し、電極の膨脹を抑制することができる。
特に、ビニルモノマー(b)としてカルボキシル基を有するビニルモノマー(b1)及び下記一般式(1)で表されるビニルモノマー(b2)を含むことが好ましい。
CH=C(R)COOR(1)
[式(1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数4〜36の分岐アルキル基である。]
カルボキシル基を有するビニルモノマー(b1)としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸等の炭素数3〜15のモノカルボン酸;(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸等の炭素数4〜24のジカルボン酸;アコニット酸等の炭素数6〜24の3価〜4価又はそれ以上の価数のポリカルボン酸等が挙げられる。これらの中でも(メタ)アクリル酸が好ましく、メタクリル酸が特に好ましい。
上記一般式(1)で表されるビニルモノマー(b2)において、Rは水素原子又はメチル基を表す。Rはメチル基であることが好ましい。
は炭素数4〜36の分岐アルキル基であり、Rの具体例としては、1−アルキルアルキル基(1−メチルプロピル基(sec−ブチル基)、1,1−ジメチルエチル基(tert−ブチル基)、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、1−メチルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−メチルノニル基、1−エチルオクチル基、1−メチルデシル基、1−エチルノニル基、1−ブチルエイコシル基、1−ヘキシルオクタデシル基、1−オクチルヘキサデシル基、1−デシルテトラデシル基、1−ウンデシルトリデシル基等)、2−アルキルアルキル基(2−メチルプロピル基(iso−ブチル基)、2−メチルブチル基、2−エチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、2−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、2−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2−エチルヘプチル基、2−メチルノニル基、2−エチルオクチル基、2−メチルデシル基、2−エチルノニル基、2−ヘキシルオクタデシル基、2−オクチルヘキサデシル基、2−デシルテトラデシル基、2−ウンデシルトリデシル基、2−ドデシルヘキサデシル基、2−トリデシルペンタデシル基、2−デシルオクタデシル基、2−テトラデシルオクタデシル基、2−ヘキサデシルオクタデシル基、2−テトラデシルエイコシル基、2−ヘキサデシルエイコシル基等)、3〜34−アルキルアルキル基(3−アルキルアルキル基、4−アルキルアルキル基、5−アルキルアルキル基、32−アルキルアルキル基、33−アルキルアルキル基及び34−アルキルアルキル基等)、並びに、プロピレンオリゴマー(7〜11量体)、エチレン/プロピレン(モル比16/1〜1/11)オリゴマー、イソブチレンオリゴマー(7〜8量体)及びα−オレフィン(炭素数5〜20)オリゴマー(4〜8量体)等に対応するオキソアルコールのアルキル残基のような1又はそれ以上の分岐アルキル基を含有する混合アルキル基等が挙げられる。
これらのうち、電解液の吸液の観点から好ましいのは2−アルキルアルキル基であり、さらに好ましいのは2−エチルヘキシル基及び2−デシルテトラデシル基である。
重合体(B)の数平均分子量の好ましい下限は3,000、さらに好ましくは50,000、とくに好ましくは100,000、最も好ましくは200,000であり、好ましい上限は2,000,000、さらに好ましくは1,500,000、とくに好ましくは1,000,000、最も好ましくは800,000である。
重合体(B)の数平均分子量は、以下の条件でGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定により求めることができる。
装置:Alliance GPC V2000(Waters社製)
溶媒:オルトジクロロベンゼン
標準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム固定相:PLgel 10μm、MIXED−B 2本直列(ポリマーラボラトリーズ社製)
カラム温度:135℃
重合体(B)は、公知の重合方法(塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合など)により製造することができる。
重合に際しては、公知の重合開始剤〔アゾ系開始剤[2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリルなど)、パーオキシド系開始剤(ベンゾイルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウリルパーオキシドなど)]など〕を使用して行なうことができる。
重合開始剤の使用量は、モノマーの全重量に基づいて好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜2重量%である。
溶液重合の場合に使用される溶媒としては、例えばエステル(炭素数2〜8、例えば酢酸エチル及び酢酸ブチル)、アルコール(炭素数1〜8、例えばメタノール、エタノール及びオクタノール)、炭化水素(炭素数4〜8、例えばn−ブタン、シクロヘキサン及びトルエン)、アミド(例えばDMF及びジメチルアセトアミド)及びケトン(炭素数3〜9、例えばメチルエチルケトン)が挙げられ、使用量はモノマーの合計重量に基づいて5〜900%、好ましくは10〜400%であり、モノマー濃度としては、10〜95重量%、好ましくは20〜90重量%である。
乳化重合及び懸濁重合における分散媒としては、水、アルコール(例えばエタノール)、エステル(例えばプロピオン酸エチル)、軽ナフサなどが挙げられ、乳化剤としては、高級脂肪酸(炭素数10〜24)金属塩(例えばオレイン酸ナトリウム及びステアリン酸ナトリウム)、高級アルコール(炭素数10〜24)硫酸エステル金属塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、エトキシ化テトラメチルデシンジオール、メタクリル酸スルホエチルナトリウム、メタクリル酸ジメチルアミノメチルなどが挙げられる。さらに安定剤としてポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどを加えてもよい。
溶液又は分散液のモノマー濃度は5〜95重量%、重合開始剤の使用量は、モノマーの全重量に基づいて0.01〜5%、粘着力及び凝集力の観点から好ましくは0.05〜2%である。
重合に際しては、公知の連鎖移動剤、例えばメルカプト化合物(ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン等)及びハロゲン化炭化水素(四塩化炭素、四臭化炭素、塩化ベンジル等)を使用することができる。使用量はモノマーの全重量に基づいて2%以下、粘着力及び凝集力の観点から好ましくは0.5%以下である。
また、重合反応における系内温度は−5〜150℃、好ましくは30〜120℃、反応時間は0.1〜50時間、好ましくは2〜24時間であり、反応の終点は、未反応単量体の量が使用した単量体全量の5重量%以下、好ましくは1重量%以下となることにより確認できる。
本発明のリチウムイオン電池用電極では、電極活物質粒子及び高分子化合物の合計重量に対する高分子化合物の重量割合は、1〜20重量%であることが好ましく、成形性と抵抗値との観点から、2〜7重量%であることがより好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用電極の電極活物質層は、導電助剤を含む。
導電助剤としては、金属[ニッケル、アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物を用いてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤としては、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をめっき等でコーティングしたものでもよい。
導電助剤の平均粒子径は、特に限定されるものではないが、電池の電気特性の観点から、0.01〜10μmであることが好ましく、0.02〜5μmであることがより好ましく、0.03〜1μmであることがさらに好ましい。なお、本明細書中において、「粒子径」とは、導電助剤の輪郭線上の任意の2点間の距離のうち、最大の距離Lを意味する。「平均粒子径」の値としては、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)等の観察手段を用い、数〜数十視野中に観察される粒子の粒子径の平均値として算出される値を採用するものとする。
導電助剤の形状(形態)は、粒子形態に限られず、粒子形態以外の形態であってもよく、カーボンナノチューブ等、いわゆるフィラー系導電性樹脂組成物として実用化されている形態であってもよい。
導電助剤は、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
導電性繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。また、グラフェンを練りこんだポリプロピレン樹脂も好ましい。
導電助剤が導電性繊維である場合、その平均繊維径は0.1〜20μmであることが好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用電極では、電極活物質層は、粘着性樹脂を含んでいてもよい。
粘着性樹脂としては、例えば、特開2017−054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調整したもの、及び、特開平10−255805公報に粘着剤として記載されたもの等を好適に用いることができる。
なお、本明細書において「粘着性樹脂」とは、溶媒成分を揮発させて乾燥させても固体化せずに粘着性(水、溶剤、熱などを使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。一方、結着剤として用いられる溶液乾燥型の電極用バインダーは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質同士を強固に接着固定するものを意味する。
従って、上述した結着剤(溶液乾燥型の電極バインダー)と粘着性樹脂とは異なる材料である。
本発明のリチウムイオン電池用電極では、電極活物質層の厚さは、特に限定されないが、電池性能の観点から、150〜600μmであることが好ましく、200〜450μmであることがより好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用電極は、電解液を含んでいてもよい。
電解液としては、電解質と非水溶媒とを含むものが挙げられる。
電解質としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF、LiN(FSO及びLiClO等の無機酸のリチウム塩、LiN(CFSO、LiN(CSO及びLiC(CFSO等の有機酸のリチウム塩等が挙げられ、LiN(FSO(LiFSIともいう)が好ましい。
電解液の電解質濃度としては、特に限定されないが、0.5〜5mol/Lであることが好ましく、0.8〜4mol/Lであることがより好ましく、1〜2mol/Lであることがさらに好ましい。
非水溶媒としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、ラクトン化合物、環状又は鎖状炭酸エステル、鎖状カルボン酸エステル、環状又は鎖状エーテル、リン酸エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン、スルホラン等及びこれらの混合物を用いることができる。
ラクトン化合物としては、5員環(γ−ブチロラクトン及びγ−バレロラクトン等)及び6員環のラクトン化合物(δ−バレロラクトン等)等を挙げることができる。
環状炭酸エステルとしては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート及びブチレンカーボネート等が挙げられる。
鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチル−n−プロピルカーボネート、エチル−n−プロピルカーボネート及びジ−n−プロピルカーボネート等が挙げられる。
鎖状カルボン酸エステルとしては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル及びプロピオン酸メチル等が挙げられる。
環状エーテルとしては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3−ジオキソラン及び1,4−ジオキサン等が挙げられる。
鎖状エーテルとしては、ジメトキシメタン及び1,2−ジメトキシエタン等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸エチルジメチル、リン酸ジエチルメチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリブチル、リン酸トリ(トリフルオロメチル)、リン酸トリ(トリクロロメチル)、リン酸トリ(トリフルオロエチル)、リン酸トリ(トリパーフルオロエチル)、2−エトキシ−1,3,2−ジオキサホスホラン−2−オン、2−トリフルオロエトキシ−1,3,2−ジオキサホスホラン−2−オン及び2−メトキシエトキシ−1,3,2−ジオキサホスホラン−2−オン等が挙げられる。
ニトリル化合物としては、アセトニトリル等が挙げられる。アミド化合物としては、DMF等が挙げられる。スルホンとしては、ジメチルスルホン及びジエチルスルホン等が挙げられる。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
非水溶媒の内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのは、ラクトン化合物、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル及びリン酸エステルであり、さらに好ましいのはラクトン化合物、環状炭酸エステル及び鎖状炭酸エステルであり、特に好ましいのは環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合液である。最も好ましいのはエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合液、又は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合液である。
次に、本発明のリチウムイオン電池用電極及び、当該リチウムイオン電池用電極を用いたリチウムイオン電池の製造方法について説明する。
(1)供給工程
図7A及び図7Bは、供給工程の一例を模式的に示す斜視図である。
まず、図7Aに示すように、封止材51と、底面部材52とによって覆われた空間に、被覆電極活物質粒子及び導電助剤を含む電極活物質組成物30aを供給する。
この際、図7Bに示すように、電極活物質組成物30aの内部に、支持体40を配置する。
なお、底面部材52は、離型材であってもよいし、電極集電体であってもよいが、底面部材52は、電極集電体であることが好ましい。
(2)圧縮工程
図8は、圧縮工程の一例を模式的に示す斜視図である。
次に、図8に示すように、圧縮機60により圧縮して、電極活物質層30を形成する。
電極活物質層30は、上述した正極活物質組成物を圧縮機60によって圧縮した場合には正極活物質層となり、上述した負極活物質組成物を圧縮機60によって圧縮した場合には負極活物質層となる。
圧縮する速度としては、特に限定されないが、底面部材52や電極活物質層30に撓み又はシワが生じないような速度に適宜設定することが好ましく、例えば、圧縮機60がロールプレス機の場合、ロールの回転速度としては、充分な圧縮保持時間を保つ観点から、1〜20m/分であることが好ましい。
圧縮機60が電極活物質組成物30aに加える線圧としては、35〜3500N/cmであることが好ましい。
なお、圧縮機60が電極活物質組成物30aに加える線圧は、圧縮機60に付属されているロードセルによる得られる荷重と、圧縮後の電極活物質層の厚みとにより計算した線圧を意味する。
これらの工程を経て、本発明のリチウムイオン電池用電極を得ることができる。
(3)回収工程
封止材51の表面にマスク材が配置されている場合、圧縮工程の後に、マスク材及びマスク材上にこぼれた電極活物質組成物30aを回収する回収工程を行うことが好ましい。
図9は、回収工程の一例を模式的に示す斜視図である。
図9に示すように、搬送手段71により、表面にマスク材53が配置された封止材51と底面部材52とを一方向(図9中、矢印で示す方向)に搬送し、封止材51と底面部材52とによって囲われた空間に、供給手段72により電極活物質組成物30aを供給する。供給手段72により供給された電極活物質組成物30aは、圧縮機60により圧縮されて、電極活物質層30を形成する。その後、封止材51の表面に配置されたマスク材53は、回収手段73により、封止材51と分離され、マスク材53上にこぼれた電極活物質組成物30aとともに回収される。回収された電極活物質組成物30aは、再利用することができる。
また、マスク材53上の電極活物質組成物30aの様子(飛散具合)をカメラ80等で計測することにより、その結果を供給工程及び圧縮工程にフィードバックすることができる。
回収工程は、供給工程、圧縮工程及び後述する組合せ工程と連続的に行われてもよいし、連続的に行われなくてもよい。
なお、本明細書では、供給工程及び圧縮工程の際にマスク材53上にこぼれた電極活物質組成物30aについては、圧縮工程後も電極活物質組成物30aと呼称する。
(4)転写工程
次に、上記(2)圧縮工程で形成された電極活物質層30を底面部材52から電極集電体に転写する。
転写工程では、例えば、底面部材52が離型材である場合、電極活物質層30を底面部材52から電極集電体に転写してもよい。
また、底面部材52が電極集電体である場合、電極活物質層30を電極集電体である底面部材52から別の電極集電体に転写することにより、新たな電極を得ることができる。
転写工程として特に限定されず、公知の転写方法を用いることができる。
具体的には、電極活物質層30を電極集電体上に重ね、加熱や加圧をした後、底面部材52を剥離してもよい。
(5)組合せ工程
電極集電体に配置されたリチウムイオン電池用電極を、セパレータを介して、対となる電極と組み合わされることにより、リチウムイオン電池を製造することができる。
図10は、組合せ工程の一例を模式的に示す断面図である。
図10に示すように、組合せ工程では、正極集電体31、正極活物質層32及び封止材51を有する正極91と、セパレータ92と、負極集電体33、負極活物質層34及び封止材51を有する負極93とを組み合わせ、封止材51を加熱して接着することにより、リチウムイオン電池100を得ることができる。
封止材51を加熱する方法としては特に限定されず、例えば、インパルスシーラー等を用いることができる。
なお、正極91、セパレータ92と、負極93とを組み合わせる際には、上述した電解液を別途注入してもよい。
上記(5)組合せ工程に用いられるセパレータとしては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム、上記多孔性フィルムの積層フィルム(多孔性ポリエチレンフィルムと多孔性ポリプロピレンとの積層フィルム等)、合成繊維(ポリエステル繊維及びアラミド繊維等)又はガラス繊維等からなる不織布、及びそれらの表面にシリカ、アルミナ、チタニア等のセラミック微粒子を付着させたもの等の公知のリチウムイオン電池に用いられるセパレータを用いることができる。
以上の工程を経て、本発明のリチウムイオン電池用電極が用いられたリチウムイオン電池を製造することができる。
(高分子化合物の製造)
攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガス導入管を付した4つ口コルベンに、トルエン210部を仕込み75℃に昇温した。ラウリル酸メタクリレート95部、メタクリル酸4.6部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.4部、トルエン23部、および2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.100部および2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.300部を混合した。得られた単量体混合液をコルベン内に窒素を吹き込みながら、滴下ロートで3時間かけて連続的に滴下してラジカル重合を行った。滴下終了後、80℃で4時間重合をし、高分子化合物濃度30重量%の被覆樹脂溶液を得た。
(実施例1)
電極活物質粒子であるLiNi0.8Co0.15Al0.05粉末(体積平均粒子径4μm)を96重量部を準備し、これをアセチレンブラック2重量部及び前記高分子化合物2重量部が混合された被覆樹脂で被覆し、被覆電極活物質粒子を作製した。
次に、被覆電極活物質粒子と、導電助剤(アセチレンブラック、黒鉛)とを混合して、電極活物質組成物を準備した。
なお、電極活物質粒組成物を構成する各材料の割合は以下の通りである。
LiNi0.8Co0.15Al0.05粉末:91.2重量部
被覆樹脂:1.9重量部
アセチレンブラック:1.9重量部
黒鉛:5.0重量部
平面視した際に直径15mmの円形の穴が開いたペレット作製用の冶具を準備し、当該治具の穴の中に、全量(製造後のペレット中の電極活物質組成物の重量)の半分量の上記電極活物質組成物を入れた。次に、治具中の電極活物質組成物の表面を平らにし、支持体(繊維径55μm、開口率87%であるポリエステルクロス)を治具中の電極活物質組成物の表面に配置した。
次に、支持体を埋めるように、残り半分量の上記電極活物質組成物を冶具に入れ、垂直プレスして、直径15mm、高さ0.4mmの円柱形のペレット状にすることにより、実施例1に係るリチウムイオン電池用電極を作製した。
実施例1に係るリチウムイオン電池用電極の総体積に占める支持体の体積は、1.5%であった。
(実施例2)
電極活物質組成物をペレット状にする替わりに、ロールプレスして長さ×幅×高さ=4.5mm×5.0mm×0.4mmの直方体とした以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係るリチウムイオン電池用電極を作製した。
実施例2に係るリチウムイオン電池用電極の総体積に占める支持体の体積は、1.5%であった。
(比較例1)
電極活物質組成物内に支持体を入れない以外は実施例1と同様にして比較例1に係るリチウムイオン電池用電極を作製した。
(比較例2)
電極活物質組成物内に支持体を入れない以外は実施例2と同様にして比較例2に係るリチウムイオン電池用電極を作製した。
(3点曲げ試験)
3点曲げ試験機(製造元:島津製作所、型番:オートグラフAGS−X)を用いて、以下の測定方法により、実施例1及び2並びに比較例1及び2に係るリチウムイオン電池用電極の最大応力を測定した。
結果を表1に示す。
測定方法:直径50mmの円盤の中心に5mm×34mmの長方形の穴をあけたものを用意し、その中心に実施例又は比較例で作製したリチウムイオン電池用電極を置いた。穴の中心を通るように金属製の刃を降下させて、サンプルの3点曲げ強度を測定した。刃はオートグラフと連結されており、降下速度は1mm/minとした。
Figure 2021096956
表1に示すように、ペレット形状であり電極活物質層内に支持体を有する実施例1に係るリチウムイオン電池用電極は、ペレット形状であり電極活物質層内に支持体を有しない比較例1に係るリチウムイオン電池用電極よりも最大応力が高かった。
また、ロールプレスされており電極活物質層内に支持体を有する実施例2に係るリチウムイオン電池用電極は、ロールプレスされており電極活物質層内に支持体を有しない比較例2に係るリチウムイオン電池用電極よりも最大応力が高かった。
以上の結果より、電極活物質層内に支持体を有すると、外部からの応力に強くなることが判明した。
従って、電極活物質層内に支持体を有する本発明のリチウムイオン電池用電極は、搬送時や組立時において、非結着体の電極活物質層が壊れにくいといえる。
本発明のリチウムイオン電池用電極は、特に、携帯電話、パーソナルコンピューター及びハイブリッド自動車、電気自動車用に用いられるリチウムイオン電池を製造する際に有用である。
1 リチウムイオン電池用電極
10 被覆電極活物質粒子
11 電極活物質粒子
12 被覆層
20 導電助剤
30 電極活物質層
30a 電極活物質組成物
31 正極集電体
32 正極活物質
33 負極集電体
34 負極活物質
40、40a、40b、40c、40d、40e 支持体
51 封止材
52 底面部材
53 マスク材
60 圧縮機
71 搬送手段
72 供給手段
73 回収手段
80 カメラ
91 正極
92 セパレータ
93 負極
100 リチウムイオン電池

Claims (7)

  1. 電極活物質粒子の表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層で被覆されている被覆電極活物質粒子及び導電助剤を含む電極活物質層を含むリチウムイオン電池用電極であって、
    前記電極活物質層は非結着体であり、
    前記電極活物質層の内部には、前記電極活物質層の形状を支持する支持体が配置されていることを特徴とするリチウムイオン電池用電極。
  2. 前記支持体は、二次元の格子構造又はハニカム構造である請求項1に記載のリチウムイオン電池用電極。
  3. 前記支持体は、三次元の格子構造又はハニカム構造である請求項1に記載のリチウムイオン電池用電極。
  4. 前記リチウムイオン電池用電極の総体積に占める前記支持体の体積の割合が、0.01〜30%である請求項1〜3のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
  5. 前記支持体は、樹脂繊維、炭素繊維、ゴム繊維、セラミック繊維、ガラス繊維からなる群から選択される少なくとも1種からなる請求項1〜4のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
  6. 前記支持体の一部は、前記電極活物質層の外部に存在している請求項1〜5のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
  7. 前記高分子化合物は、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート、ポリサッカロイド及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種からなる請求項1〜6のいずれかに記載のリチウムイオン電池用電極。
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