JP2021096131A - 偏芯計測方法および偏芯計測装置 - Google Patents

偏芯計測方法および偏芯計測装置 Download PDF

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【課題】被検光学系の偏芯を短時間で高精度に計測する。【解決手段】偏芯計測方法は、複数の被検面8a〜8cを含む被検光学系8の偏芯を計測する方法であり、互いに収束角または発散角が異なる複数の照明光を照明光学系4a〜7cを通して被検光学系に照射し、複数の被検面のそれぞれで反射した複数の反射光14a′〜14c′を受光センサ11により受光し、該受光センサからの出力を用いて偏芯を計測する。複数の被検面のうち最も照明光学系側の被検面8aから受光センサに向かう複数の反射光のそれぞれの見掛け上の発散点または収束点を該複数の反射光のそれぞれの基準点13a〜13cとするとき、複数の反射光の基準点が互いに一致する又はより近づくように照明光学系を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の被検面を含む被検光学系の偏芯を計測する技術に関する。
被検光学系を構成する複数のレンズのそれぞれの光軸からのずれ(偏芯)を計測する方法としてオートコリメーション法がある。この方法では、照明光学系の一部を光軸方向に移動させて特定の指標を被検面の見かけ上の曲率中心に投影し、計測基準軸に対する被検面からの反射像の位置に基づいて被検面の偏芯量を算出する。
特許文献1には、光源からの光をその集光点を調整する照明光学系を通して被検面に照射し、被検光学系を回転させて反射像を撮像したときの反射像の回転半径と回転方向を計測することで被検面の偏芯量を求める方法が開示されている。特許文献2には、被検光学系を回転させずに照明光学系の一部を光軸に直交する方向に移動させ、被検面の反射像が基準位置に位置するときの移動量から、偏芯量を計測する方法が開示されている。
特許文献3には、照明光学系の調整誤差による計測精度の低下を抑制するために、被検面で反射した計測光が平行光となるように被検面に照明光を照明する方法が開示されている。特許文献4には、複数の照明光を複数の被検面に照射して、複数の被検面の偏芯を同時に計測する方法が開示されている。
特開2006−112896号公報 特許第4474150号公報 特開2000−205998号公報 特開2010−249543号公報
特許文献1〜3に開示された方法では、各被検面の偏芯を計測するために対物レンズを光軸方向に移動させる必要があり、計測に時間を要する。また特許文献4に開示された方法では、必要な光学部品(特にハーフミラー)が多いので、迷光が発生し易く、計測に使用する光の強度が低下して計測精度が低下し易い。
本発明は、被検光学系の偏芯を短時間で高精度に計測できるようにした偏芯計測方法および偏芯計測装置を提供する。
本発明の一側面としての偏芯計測方法は、複数の被検面を含む被検光学系の偏芯を計測する方法であり、互いに収束角または発散角が異なる複数の照明光を照明光学系を通して被検光学系に照射するステップと、複数の被検面のそれぞれで反射した複数の反射光を受光センサにより受光し、該受光センサからの出力を用いて偏芯を計測するステップとを有する。さらに複数の被検面のうち最も照明光学系側の被検面から受光センサに向かう複数の反射光のそれぞれの見掛け上の発散点または収束点を該複数の反射光のそれぞれの基準点とするとき、複数の反射光の前記基準点が互いに一致する又はより近づくように照明光学系を調整するステップをさらに有することを特徴とする。なお、上記偏芯計測方法を用いて、複数の被検面を含む光学系の偏芯を計測するステップと、偏芯の計測結果を用いて被検光学系の調芯を行うステップとを有する光学系の製造方法も、本発明の他の一側面を構成する。
また本発明の他の一側面としての偏芯計測装置は、複数の被検面を含む被検光学系の偏芯を計測する装置であり、互いに収束角または発散角が異なる複数の照明光を被検光学系に照射する照明光学系と、複数の被検面のそれぞれで反射した複数の反射光を受光する受光センサと、受光センサからの出力を用いて偏芯を計測する計測手段とを有する。複数の被検面のうち最も照明光学系側の被検面から見たときの複数の反射光のそれぞれの見掛け上の発散点または収束点を該複数の反射光のそれぞれの基準点とするとき、照明光学系は、複数の反射光の基準点が互いに一致する又は近づくように調整可能な構成を有することを特徴とする。
本発明によれば、被検光学系の偏芯を短時間で高精度に計測することができる。
本発明の実施例1,2の偏芯計測装置の構成を示す図。 実施例1における複数の反射光の基準点を示す図。 実施例2における接合レンズを示す図。 実施例2における偏芯計測方法を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1である偏芯計測装置の構成を示している。光源1から発せられた照明光は、光ファイバ2を通って分岐部3に入射して3つに分割される。光源1は、単色の可視光(例えば緑色光)を発するレーザーダイオードである。分岐部3で分割されて光ファイバ4a,4b,4cを通った3つの照明光はそれぞれ、コリメータ5a,5b,5cによって平行光に変換される。
平行光に変換された3つの照明光はそれぞれ、対物レンズ6a,6b,6cによって互いに収束角が異なる3つの収束光または互いに発散角が異なる3つの発散光に変換され、ペリクルミラー(ハーフミラー)7a,7b,7cで反射されて被検光学系8に照射される。光ファイバ4a〜4c、コリメータ5a〜5c、対物レンズ6a〜6cおよびペリクルミラー7a〜7cによって照明光学系が構成される。
照明光学系から被検光学系8に照射される各収束光の収束点または各発散光の発散点の位置は、対物レンズ6(a〜c)を光軸方向に移動させる又は焦点距離が異なる対物レンズと交換することによって調整することができる。
被検光学系8は、複数のレンズにより構成され、互いに曲率が異なる複数(本実施例では3つ)のレンズ面としての被検面を含む。被検光学系8は、偏芯計測装置に設けられたレンズマウント9に装着されて保持されている。
3つの収束光または発散光としての照明光は、3つの被検面でそれぞれ反射され、ペリクルミラー7を透過して結像レンズ10に入射し、該結像レンズ10によって単一の受光センサ11上に集光(結像)される。これにより、受光センサ11上に3つの光スポット(反射像)が形成される。受光センサ11は各光スポットの2次元光強度分布を電気信号に変換することができるCMOSセンサまたはCCDセンサである。
コンピュータ(計測手段)12は、受光センサ11から出力された電気信号を用いて光スポットの位置(スポット座標)を取得し、該スポット座標の情報を用いて被検面の偏芯量を算出(計測)する。本実施例では、図1の紙面における左右方向に延びる軸をX軸とし、上下方向に延びる軸をZ軸とし、紙面に垂直な方向に延びる軸をY軸とする。
なお、本実施例では3つの照明光および反射光を用いる場合について説明するが、2つや4つ以上の照明光および反射光を用いる場合でも、光ファイバ、コリメータ、対物レンズおよびペリクルミラーの数を2つまたは4つ以上とすればよい。また、被検面が4つ以上ある場合は、対物レンズ6の移動または交換によって未計測の被検面からの反射光のスポット座標を取得するという工程を繰り返して、全ての被検面からの反射光のスポット座標を取得してもよい。
本実施例では、被検光学系8における被検面の数をN(≧3)、被検面を照明光学系側から第i面(i=1,2,3,…)、対物レンズ6(a〜c)の焦点距離をfq(q=a,b,c)とする。また全て(N枚)の被検面で反射し、該N枚の被検面のうち最も照明光学系側の被検面から受光センサ側に向かう複数(Nつ)の反射光のそれぞれの見掛け上の発散点または収束点を該複数の反射光のそれぞれの基準点とする。最も照明光学系側の被検面から受光センサ側に向かう反射光(発散光または収束光)は球面波であり、その球面波の見掛け上の球心位置が基準点である。
このとき、複数の反射光の基準点が互いに一致する又はより近づくように対物レンズ6(a〜c)の光軸方向での位置を調整する。言い換えれば、本実施例における照明光学系は、上記のように対物レンズ6(a〜c)の光軸方向での位置を調整可能な構成を有する。
図2は、3つの被検面8a,8b,8cのそれぞれからの反射光14a′,14b′,14c′である3つの発散光の基準点(見掛け上の発散点)13a,13b,13cを示している。最も照明光学系側の被検面(以下、第1面ともいう)8aに入射した収束光としての照明光14aは、該被検面8aで反射して反射光14a′となって受光センサ側に向かう。この反射光14a′を照明光の進行方向に延長した破線14a″が被検光学系8の光軸と交差する点が反射光14a′の基準点13aである。
第1面8aを透過して照明光学系側から2番目の被検面(以下、第2面ともいう)8bに入射した収束光としての照明光14bは、該被検面8bで反射して反射光14b′となり、第1面8aを透過して受光センサ側に向かう。この第1面8aを透過した反射光14b′を照明光の進行方向に延長した破線14b″が被検光学系8の光軸と交差する点が反射光14b′の基準点13bである。
第1面8aおよび第2面8bを透過して照明光学系側から3番目の被検面(以下、第3面ともいう)8cに入射した収束光としての照明光14cは、該被検面8cで反射して反射光14c′となり、第2面8bおよび第1面8aを透過して受光センサ側に向かう。第1面8aを透過した反射光14c′を照明光の進行方向に延長した破線14c″が被検光学系8の光軸と交差する点が反射光14c′の基準点13cである。
なお、図示はしないが、3つの被検面のそれぞれからの反射光が収束光である場合の基準点も、同様に、第1面から受光センサ側に向かう反射光の収束点である。
対物レンズ6の光軸方向の位置の計算方法について説明する。まず被検光学系8の設計値である被検面の曲率半径、屈折率および面間隔の値を用いて近軸光線追跡を行う。その際、被検光学系8の第1面8aと基準点との間の間隔をsとするとき、第1面8aに光線高さが1で光軸に対する傾き角(収束角または発散角)が−1/sの照明光を入射させ、被検面(第i面)8a〜8cのそれぞれで反射して第1面から受光センサ側に向かう光線の高さhiと傾き角(発散角または収束角)αiを計算する。そして、対物レンズ6主平面と第1面8aとの間の間隔をLiとするとき、間隔Liは次式(1)で表される。
Figure 2021096131
式(1)を満足する位置に対物レンズ6a〜6cをそれぞれ配置すると、被検面8a〜8cで反射した3つの反射光は互いに一致する基準点を持つ球面波の光となる。このため、被検光学系8の第1面と結像レンズ10との間の間隔をa、結像レンズ10と受光センサ11との間の間隔をb、結像レンズ10の焦点距離をfimとするとき、次式(2)を満足すれば、全ての反射光が結像レンズ10によって受光センサ11上に結像される。
Figure 2021096131
ここで、見掛けの基準点を変えなければ、結像レンズ10と受光センサ11の位置は被検光学系8によらず固定でよい。このため、被検光学系ごとに結像レンズ10と受光センサ11のアライメントの必要性を低減することができる。また、全ての反射光の基準点を無限遠に設定すれば、これら反射光がいずれも平行光となるため、結像レンズ10は光軸上のどこに配置してもよくなり、よりアライメントの必要性を低減することができる。
また本実施例では、3つの反射光が受光センサ11上に3つの光スポットを形成するが、どの光スポットがどの被検面からの反射光により形成されたものかを特定する必要がある。この特定を容易に行うために、3つの反射光を短い時間差を設けて順次、受光センサ11上に導く方法がある。また、被検面の反射率が既知であれば、受光センサ11における光スポットの光強度を予め想定することができるので、3つの光スポットの光強度の違いから、どの光スポットがどの被検面からの反射光により形成されたものかを特定することも可能である。
さらには、被検光学系8の設計値から反射光の光束径を計算し、該光束径から受光センサ11上における光スポットの大きさを計算することができる。このため、計算された光スポットの大きさと実際に検出された光スポットの大きさとを比較することで、どの光スポットがどの被検面からの反射光により形成されたものかを特定することも可能である。加えて、3つの照明光として互いに波長が異なる3色光を用い、カラー受光センサにより光スポットを検出することで、どの光スポットがどの被検面からの反射光により形成されたものかを特定することも可能である。
図1に示したように、光ファイバ4aからの照明光は、受光センサ11までペリクルミラー7a〜7cを合計4回、反射および透過するため、受光センサ11上での光スポットの光強度は光ファイバ4aからの照明光の光強度の1/16となる。同様に、光ファイバ4b,4cからの照明光はそれぞれ、受光センサ11までペリクルミラー7a〜7cを合計5回および6回、反射および透過するため、受光センサ11上での光スポットの光強度は光ファイバ4b,4cからの照明光の光強度の1/32および1/64となる。このため、被検光学系8に反射率が低い接合面を有する接合レンズが含まれている場合には、比較的光強度が高い光ファイバ4aからの照明光を用いて接合面を計測することが望ましい。
また、対物レンズ6cと被検光学系8との間に3つのペリクルミラー7a〜7cが配置されているため、対物レンズ6cから被検光学系8までの距離を短くすることが難しい。このため、間隔Liの値が大きい被検面からの反射光を光ファイバ4cからの照明光を用いて計測し、間隔Liの値が小さい他の被検面からの反射光を光ファイバ4aからの照明光を用いて計測することが望ましい。
従来のオートコリメーション法では、光が対物レンズを2回通るため、被検光学系に対する入射と反射とで異なる対物レンズを透過して受光センサに到達する迷光によって誤差が発生する可能性がある。これに対して実施例では、光は対物レンズ6(a〜c)を1回しか透過せず、被検面で反射した後はペリクルミラー7(a〜c)を透過して結像レンズ10によって受光センサ11上に結像される。このため、オートコリメーション法と比較して、迷光が大幅に低減される。
さらにより高精度に被検面の偏芯量を計測するために、光軸回りで回転する回転ステージにより被検光学系8を回転させ、そのときに光スポットが描く円の軌跡の半径と回転角度が0であるときの光スポットの回転中心に対する方位とから偏芯量を計測してもよい。
本実施例によれば、簡易な光学構成でありながら、迷光を低減し、複数の被検面の偏芯を短時間で高精度に計測することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例の偏芯計測装置の構成は実施例1と同じであり、本実施例において実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を用いる。
本実施例では、被検光学系8が、図3に示すように照明光学系側からら順に配置された2枚のレンズL1,L2を接合した接合レンズである。これら2枚のレンズL1,L2の間には紫外線硬化剤が塗布されており、紫外線を照射することで2枚のレンズL1,L2が接着される。なお、2枚のレンズL1,L2の接合面(S2)の曲率半径はともに同じであるため、偏芯量を計測する被検面の数は照明光学系側から8a,8bおよび8cの3つである。
図4のフローチャートは、本実施例における偏芯計測方法(光学系の製造方法)の流れを示している。ステップ(図ではSと略記する)1では、実施例1と同様に、対物レンズ6a〜6cを含む照明光学系を通して3つの照明光を3つの被検面8a〜8cに照射する。この際、式(1)を満足するように、すなわち3つの被検面8a〜8cで反射した反射光の基準点が互いに一致する(またはより近づく)ように対物レンズ6a〜6cを光軸方向に移動させたり異なる焦点距離を有するものと交換したりする。これにより、3つの被検面8a〜8cからの3つの反射光は、結像レンズ10と受光センサ11を式(2)を満足する位置に配置することで、受光センサ11上に結像する。
次にステップ2では、コンピュータ12に、受光センサ11で検出された3つの反射光の光スポットの重心位置を計算させる。
次にステップ3では、コンピュータ12に、ステップ2で算出された3つの光スポットの重心位置と被検光学系8の設計値である被検面S1〜S3の曲率半径、面間隔および屈折率を用いて、図3に示す3つの被検面(第1〜3面)S1〜S3の曲率中心T1〜Т3を近軸光線演算によって算出させる。
次にステップ4では、コンピュータ12に、接合レンズのレンズL2の偏芯量を計算させる。具体的にはまず、レンズL1の第1面S1の曲率中心T1と第2面S2の曲率中心T2を通る直線(図3に破線で示す)を計算させ、さらに該直線とレンズL2の第3面S3の曲率中心T3との間の距離Aを計算させる。レンズL2の偏芯量はその距離Aに等しい。距離Aが0である場合は、すなわち第3面8cの曲率中心Т3が曲率中心T1,T2を通る直線上に位置する場合は、レンズL1に対するレンズL2の偏芯量が0であることを意味する。
次にステップ5では、コンピュータ12に、レンズL2の偏芯量が所定の許容値より大きいか否かを判定させる。偏芯量が許容値以下である場合はステップ6に進み、許容値より大きい場合はステップ7に進む。
ステップ6では、接合レンズに対して紫外線を照射し、紫外線硬化剤を硬化させて2つのレンズL1,L2を接合する。こうして被検光学系8の製造が完了する。
一方、ステップ7では、偏芯量を0にするように又は近づけるようにレンズL1に対するレンズL2の調芯を行って、ステップ2に戻る。
本実施例では、接合レンズが2枚のレンズにより構成される場合について説明したが、3枚のレンズ(L1〜L3)により構成されてもよい。この場合は、光ファイバ4、コリメータ5、対物レンズ6およびペリクルミラー7をそれぞれ4つ設け、受光センサ11によって4つの光スポットを検出する。そしてコンピュータ12に、4つの光スポットの位置から4つの被検面(第1〜4面)の曲率中心を計算させ、レンズL1の第1面と第2面の曲率中心を通る直線を計算させる。さらに、その直線とレンズL3の第3面および第4面の曲率中心との距離(偏芯量)を計算させる。こうして得られた偏芯量(計測結果)を用いて、レンズL3と中央のレンズL2のレンズL1に対する調芯を行う。
本実施例によれば、接合レンズの偏芯計測および調芯を短時間で精度良く行うことができる。また上記各実施例では、被検光学系8の偏芯計測前に照明光学系(対物レンズ)の調整を行うので、実際の偏芯計測を短時間で行うことができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1 光源
4a〜4c 光ファイバ
5a〜5c コリメータ
6a〜6c 対物レンズ
7a〜7c ペリクルミラー
8 被検光学系
10 結像レンズ
11 受光センサ
12 コンピュータ
13a〜13c 反射光の基準点

Claims (8)

  1. 複数の被検面を含む被検光学系の偏芯を計測する方法であって、
    互いに収束角または発散角が異なる複数の照明光を照明光学系を通して前記被検光学系に照射するステップと、
    前記複数の被検面のそれぞれで反射した複数の反射光を受光センサにより受光し、該受光センサからの出力を用いて前記偏芯を計測するステップとを有し、
    前記複数の被検面のうち最も前記照明光学系側の被検面から前記受光センサに向かう前記複数の反射光のそれぞれの見掛け上の発散点または収束点を該複数の反射光のそれぞれの基準点とするとき、前記複数の反射光の前記基準点が互いに一致する又はより近づくように前記照明光学系を調整するステップをさらに有することを特徴とする偏芯計測方法。
  2. 前記照明光学系を調整するステップにおいて、前記複数の反射光のそれぞれの前記基準点を無限遠に位置させるように前記照明光学系を調整することを特徴とする請求項1に記載の偏芯計測方法。
  3. 前記照明光学系を調整するステップにおいて、前記複数の照明光を前記被検光学系に時間差を設けて照射することを特徴とする請求項1または2に記載の偏芯計測方法。
  4. 前記複数の照明光の波長が互いに異なることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の偏芯計測方法。
  5. 前記受光センサ上に前記反射光により形成される光スポットの光強度または大きさを用いて、前記複数の反射光のそれぞれが反射した被検面を特定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の偏芯計測方法。
  6. 前記反射光は、固定された光学系を通して前記受光センサ上に結像されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の偏芯計測方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の偏芯計測方法を用いて、複数の被検面を含む光学系の偏芯を計測するステップと、
    前記偏芯の計測結果を用いて前記被検光学系の調芯を行うステップとを有することを特徴とする光学系の製造方法。
  8. 複数の被検面を含む被検光学系の偏芯を計測する装置であって、
    互いに収束角または発散角が異なる複数の照明光を前記被検光学系に照射する照明光学系と、
    前記複数の被検面のそれぞれで反射した複数の反射光を受光する受光センサと、
    前記受光センサからの出力を用いて前記偏芯を計測する計測手段とを有し、
    前記複数の被検面のうち最も前記照明光学系側の被検面から見たときの前記複数の反射光のそれぞれの見掛け上の発散点または収束点を該複数の反射光のそれぞれの基準点とするとき、前記照明光学系は、前記複数の反射光の前記基準点が互いに一致する又は近づくように調整可能な構成を有することを特徴とする偏芯計測装置。
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