JP2021095684A - 橋梁変位量算出装置、橋梁変位量測定装置、橋梁変位量算出方法、橋梁変位量測定方法、プログラム - Google Patents

橋梁変位量算出装置、橋梁変位量測定装置、橋梁変位量算出方法、橋梁変位量測定方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】解析期間を特定することなく、橋梁の変位量を求める。【解決手段】橋梁変位量算出装置は、直流成分除去部、ハイパスフィルタ部、第1積分部、第2積分部を備える。直流成分除去部は、直流除去加速度データを出力する。ハイパスフィルタ部は、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数とする。第1積分部は、入力されたデータを積分する。第2積分部は、入力されたデータを積分し、変位量データを出力する。ハイパスフィルタ部は直流除去加速度データを入力とし、第1積分部はハイパスフィルタ部の出力を入力とし、第2積分部は第1積分部の出力を入力とする、または、第1積分部は直流除去加速度データを入力とし、ハイパスフィルタ部は第1積分部の出力を入力とし、第2積分部はハイパスフィルタ部の出力を入力とする。橋梁変位量測定装置は、加速度センサと遮断周波数決定部と橋梁変位量算出装置を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両が通過したときに生じる橋梁の変位量を算出する橋梁変位量算出装置、橋梁変位量算出方法、橋梁の変位量を測定する橋梁変位量測定装置、橋梁変位量測定方法、および、橋梁変位量算出方法または橋梁変位量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
橋梁に設置した加速度センサの出力を2階積分することで橋梁の変位量を求める従来技術として特許文献1などが知られている。特許文献1の要約には、『変位量算出装置12の受信部121は橋梁の上部構造に取り付けられた加速度計の計測値を継続的に受信する。演算部123の第1演算部1231は、加速度計の計測値を2階積分して変位量を算出する。第1演算部1231により算出される変位量は、加速度計の計測値に含まれる重力成分と計測誤差に起因する積分誤差の一部が除去されている。演算部123の第2演算部1232は、第1演算部1231により算出された変位量を平滑化した平滑化変位量がピークを示すタイミングの前後に出現するボトムを制御点とするスプライン曲線を特定する。第2演算部1232は、第1演算部1231により算出された変位量からスプライン曲線が示す値を減算して、第1演算部1231により算出される変位量に残存する積分誤差を除去する。』と記載されている。図13は、特許文献1の図3である。
特開2018−204952号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、スプライン曲線を特定するために、取得したデータから解析期間(特許文献1では、第1の制御点と第2の制御点)を特定する必要があるという課題がある(特許文献1の段落0065など参照)。
本発明は、解析期間を特定することなく、橋梁の変位量を求めることを目的とする。
本発明の橋梁変位量算出装置は、車両が通過したときに生じる橋梁の変位量を、橋梁の所定箇所の加速度データに基づいて算出する。橋梁変位量算出装置は、直流成分除去部、ハイパスフィルタ部、第1積分部、第2積分部を備える。直流成分除去部は、加速度データの直流成分を除去し、直流除去加速度データを出力する。ハイパスフィルタ部は、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数として、入力されたデータの低周波成分を低減する。第1積分部は、入力されたデータを積分し、出力する。第2積分部は、入力されたデータを積分し、変位量データを出力する。橋梁変位量算出装置は、以下の第1の処理、または第2の処理を行う。第1の処理は、ハイパスフィルタ部は直流除去加速度データを入力とし、第1積分部はハイパスフィルタ部の出力を入力とし、第2積分部は第1積分部の出力を入力とする。第2の処理は、第1積分部は直流除去加速度データを入力とし、ハイパスフィルタ部は第1積分部の出力を入力とし、第2積分部はハイパスフィルタ部の出力を入力とする。本発明の橋梁変位量測定装置は、橋梁の所定箇所の加速度データを取得する加速度センサと遮断周波数決定部と本発明の橋梁変位量算出装置とを備える。
本発明の橋梁変位量算出装置、橋梁変位量測定装置によれば、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数として、入力されたデータの低周波成分を低減することで、加速度データに含まれている測定誤差を低減できるので、積分による誤差の蓄積を避けて橋梁の変位量を求めることができる。また、この発明では、解析期間を特定する必要がない。
本発明の橋梁変位量算出装置と橋梁変位量測定装置の機能構成例を示す図。 本発明の第1の橋梁変位量算出方法の処理フローを示す図。 本発明の第2の橋梁変位量算出方法の処理フローを示す図。 本発明の第1の橋梁変位量測定方法の処理フローを示す図。 本発明の第2の橋梁変位量測定方法の処理フローを示す図。 実験した橋梁の図を示す図。 図2の処理フローでのデータの例を示す図。 図3の処理フローでのデータの例を示す図。 加速度から変位を求めた結果を示す図。 遮断周波数を変更した場合の例を示す図。 低周波成分を低減しない場合の例を示す図。 コンピュータの機能構成例を示す図。 特許文献1の図3。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1に本発明の橋梁変位量算出装置と橋梁変位量測定装置の機能構成例を示す。図2に本発明の第1の橋梁変位量算出方法の処理フローを、図3に本発明の第2の橋梁変位量算出方法の処理フローを示す。図4に本発明の第1の橋梁変位量測定方法の処理フローを、図5に本発明の第2の橋梁変位量測定方法の処理フローを示す。
<橋梁変位量算出装置と橋梁変位量算出方法>
橋梁変位量算出装置100は、車両が通過したときに生じる橋梁の変位量を、橋梁の所定箇所の加速度データに基づいて算出する。橋梁変位量算出装置100は、直流成分除去部110、ハイパスフィルタ部120、第1積分部130、第2積分部140を備える。直流成分除去部110は、加速度データの直流成分を除去し、直流除去加速度データを出力する(S110)。ハイパスフィルタ部120は、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数として、入力されたデータの低周波成分を低減する(S120またはS125)。「躯体」とは、橋台と橋脚の両方を含む意味である。「躯体の間」に関連する長さには桁長、支間長などがあるが、桁長と支間長との差が橋梁変位量算出装置100の算出結果に大きな影響を与えることはないので、どちらの長さを用いてもよい。また、「躯体の間」を、既存の橋梁に関連する長さの定義以外の定義を用いて決めてもよい。例えば、あらかじめ定めた手順での実測値に基づいて躯体の間隔を求めてもよい。低周波成分の低減には、いろいろな特性での低減があり得るが、厳密に規定する必要はない。遮断周波数の近傍で3dB程度低減すればよい。
第1積分部130は、入力されたデータを積分し、出力する(S130またはS135)。橋梁変位量算出装置100は、以下の第1の処理、または第2の処理を行う。第1の処理(図2参照)の場合は、ハイパスフィルタ部120は直流除去加速度データを入力とし、第1積分部130はハイパスフィルタ部120の出力を入力とし、第2積分部140は第1積分部130の出力を入力とする。第2の処理(図3参照)の場合は、第1積分部130は直流除去加速度データを入力とし、ハイパスフィルタ部120は第1積分部130の出力を入力とし、第2積分部140はハイパスフィルタ部120の出力を入力とする。
第2積分部140は、入力されたデータを積分し、変位量データを出力する(S140)。つまり、第1の処理の場合は、第2積分部140は、第1積分部130の出力を積分し、変位量データを出力する。第2の処理の場合は、第2積分部140は、ハイパスフィルタ部120の出力を積分し、変位量データを出力する。
<橋梁変位量測定装置と橋梁変位量測定方法>
橋梁変位量測定装置200は、少なくとも加速度センサ210と遮断周波数決定部240と橋梁変位量算出装置100とを備える。加速度センサ210は、橋梁の所定箇所に取り付けられ、加速度データを取得する(S210)。
遮断周波数決定部240は、遮断周波数を決定する(S241またはS242)。例えば、橋梁変位量測定装置200は、車両通過センサ220または車両速度センサ230を備えればよい。車両通過センサ220は、橋梁の隣り合う2つの躯体のそれぞれの位置を通過する車両を検知する(S220)。例えば、車両通過センサ220は2つのセンサの組であり、それぞれの躯体の上部の道路に配置して車両の通過を検知すればよい。遮断周波数決定部240は、車両通過センサ220の一方のセンサが検知した車両の通過と他方のセンサが検知した車両の通過の時間間隔から、躯体の間を車両が通過する時間を取得し、その時間の逆数を遮断周波数として決定する(S241)。車両通過センサ220を用いる場合は、躯体の間隔のデータを記録しておく必要はない。車両速度センサ230は、橋梁を通過する車両の速度を計測する(S230)。橋梁を通過する車両の速度は一定とは限らないが、躯体の間を通過するおおよその時間を求められる程度の精度でよい。この場合は、遮断周波数決定部240は、躯体の間隔のデータをあらかじめ記録しておき、車両速度センサの出力と橋梁の隣り合う2つの躯体の間隔に基づいて遮断周波数を決定する(S242)。具体的には、
遮断周波数=1/(躯体の間隔/速度)
のように遮断周波数を求めればよい。また、遮断周波数決定部240は、躯体の間隔のデータを記録しておき、あらかじめ定めた速度の場合の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を、遮断周波数としてもよい。この場合は、車両通過センサ220も車両速度センサ230(ステップS220,S230)も不要である。
なお、本発明の橋梁変位量算出装置100も橋梁変位量測定装置200も、主に橋梁の保守点検に利用する。例えば、一般車両がほとんど通過しない時間帯に、重量が既知の車両を、ほぼ一定の速度で橋梁を走行させて変位量を求めれば、橋梁の劣化を診断できる。本発明では、このように橋梁の保守点検を目的としているので、車両通過センサ220を用いる場合も車両速度センサ230を用いる場合も、急激な速度の変化があり得ること、複数の車両が同時に通過することを考慮する必要はない。また、点検用の車両が走行する速度をあらかじめ決めておけば、車両通過センサ220も車両速度センサ230も備えなくても測定は可能である。
橋梁変位量算出装置100は、取得した加速度データと決定された遮断周波数に基づいて橋梁の変位量を算出する(S100,S105)。
<実験>
図6に実験した橋梁の図を示す。図6(A)は橋梁の側面図、図6(B)は橋梁の平面図である。橋脚P3と橋脚P4のほぼ中央部分に加速度センサを設置して車両通行時の加速度を測定した。橋脚P3と橋脚P4の間隔は80000mm(80m)である。
図7に図2の処理フローでのデータの例、図8に図3の処理フローでのデータの例を示す。横軸は時間(秒)であり、車両は27秒のあたりに橋脚P3を通過し、35秒のあたりで橋脚P4を通過している。図7(A)と図8(A)は、直流除去加速度データ(加速度センサ210で取得したデータから直流成分を除去したデータ)を示している。縦軸は加速度(mm/s)を示している。図7(A)と図8(A)は同じデータである。図7(B)は、直流除去加速度データを入力したときのハイパスフィルタ部120の出力を示している。縦軸は加速度(mm/s)を示している。図7(C)は、ハイパスフィルタ部120の出力を入力としたときの第1積分部130の出力を示している。縦軸は速度(mm/s)を示している。図8(B)は、直流除去加速度データを入力したときの第1積分部130の出力を示している。縦軸は速度(mm/s)を示している。図8(C)は、第1積分部130の出力を入力としたときのハイパスフィルタ部120の出力を示している。縦軸は速度(mm/s)を示している。図7(C)と図8(C)から、ハイパスフィルタと積分の順番を入れ替えても、結果はほぼ同じであることが分かる。なお、躯体の間を通過する時間が8秒程度なので、約0.12Hz以下の周波数成分を低減している。
図9は、加速度から変位を求めた結果を示す図である。図9(A)は、直流除去加速度データであり、図7(A),図8(A)と同じである。図9(B)は図8(C)と同じであり、加速度データを1回積分し、ハイパスフィルタによって低周波成分を低減したデータである。図9(C)は、図9(B)をさらに積分したデータ(第2積分部140の出力である変位量)と、レーザードップラー変位計で測定した変位量のデータである。「P」を付しているのは第2積分部140の出力である変位量であり、「L」を付しているのはレーザードップラー変位計で測定した変位量である。多少のずれはあるが、橋梁変位量算出装置100で求めた変位量とレーザードップラー変位計で測定した変位量は、全体的には同様の変位を示している。
図10は、遮断周波数を変更した場合の例を示す図である。図10は、図9(C)にハイパスフィルタの遮断周波数を0.2Hzとして変位量を求めた結果を付加している。遮断周波数を0.2Hzとしたときの変位量のデータは「Q」を付している。高すぎる周波数を遮断周波数に設定すると、変位量の計算結果が小さくなってしまうことが分かる。
図11は、低周波成分を低減しない場合の例を示すための図である。図11の縦軸は、図9(C)および図10の縦軸とはスケールが異なるが、変位量である。図11の「P」を付しているデータは、図9(C)と図10の「P」を付しているデータと同じである。「N」を付しているデータは、ハイパスフィルタ部120を用いないで、直流除去加速度データを2階積分したデータを示している。ハイパスフィルタ部120を用いないと、積分によって誤差が蓄積されることが分かる。
これらの結果から、加速度データの低周波成分を低減しないと積分により誤差が蓄積し、高すぎる遮断周波数で低周波成分を低減すると変位量の計算結果が小さくなってしまうことが分かる。つまり、ハイパスフィルタ部120の特性は、誤差が蓄積しない程度には低周波成分を低減し、変位量の計算値が小さくなりすぎないように周波数特性を調整すればよいことが分かる。本発明では、ハイパスフィルタ部120の設計の指針として、遮断周波数を橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数とすればよいことを示している。さらに詳細な周波数特性は、求められる測定精度なども考慮し、適宜設計すればよい。
橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数とするハイパスフィルタを利用すれば積分による誤差の蓄積を低減できる理由は、以下のように推測される。加速度センサは橋梁に固定されている。橋梁が変位するときには橋梁はたわむので、加速度センサにとって、橋梁が変位していないときと、橋梁が変位したときでは重力の方向が微妙に変化する。橋梁が変位したときの重力方向の微妙な変化が、測定誤差となり積分によって蓄積していると考えられる。橋梁のたわみは車両の通過によって生じるので、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間よりも長い周期(遮断周波数よりも低い周波数)の成分は存在しないはずである。そこで、本発明では、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数とするハイパスフィルタを利用している。
本発明の橋梁変位量算出装置、橋梁変位量測定装置によれば、橋梁の躯体の間を車両が通過する時間の逆数を遮断周波数として、入力されたデータの低周波成分を低減することで、加速度データに含まれている測定誤差を低減できるので、積分による誤差の蓄積を避けて橋梁の変位量を求めることができる。また、解析期間を特定する必要もないし、車両が躯体の上を通過した時間を正確に知る必要もない。
[プログラム、記録媒体]
上述の各種の処理は、図12に示すコンピュータ2000の記録部2020に、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを読み込ませ、制御部2010、入力部2030、出力部2040、表示部2050などに動作させることで実施できる。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
100 橋梁変位量算出装置 110 直流成分除去部
120 ハイパスフィルタ部 130 第1積分部
140 第2積分部 200 橋梁変位量測定装置
210 加速度センサ 220 車両通過センサ
230 車両速度センサ 240 遮断周波数決定部

Claims (9)

  1. 車両が通過したときに生じる橋梁の変位量を、前記橋梁の所定箇所の加速度データに基づいて算出する橋梁変位量算出装置であって、
    前記加速度データの直流成分を除去し、直流除去加速度データを出力する直流成分除去部と、
    前記橋梁の躯体の間を前記車両が通過する時間の逆数を遮断周波数として、入力されたデータの低周波成分を低減するハイパスフィルタ部と
    入力されたデータを積分し、出力する第1積分部と、
    入力されたデータを積分し、変位量データを出力する第2積分部と、
    を備え、
    前記ハイパスフィルタ部は前記直流除去加速度データを入力とし、前記第1積分部は前記ハイパスフィルタ部の出力を入力とし、前記第2積分部は前記第1積分部の出力を入力とする、または、
    前記第1積分部は前記直流除去加速度データを入力とし、前記ハイパスフィルタ部は前記第1積分部の出力を入力とし、前記第2積分部は前記ハイパスフィルタ部の出力を入力とする
    ことを特徴とする橋梁変位量算出装置。
  2. 請求項1記載の橋梁変位量算出装置を備える橋梁変位量測定装置であって、
    前記橋梁の前記所定箇所の加速度データを取得する加速度センサと、
    前記遮断周波数を決定する遮断周波数決定部
    も備えることを特徴とする橋梁変位量測定装置。
  3. 請求項2記載の橋梁変位量測定装置であって、
    前記橋梁の隣り合う2つの躯体のそれぞれの位置を通過する車両を検知する車両通過センサをさらに備え、
    前記遮断周波数決定部は、前記車両通過センサの出力に基づいて前記遮断周波数を決定する
    ことを特徴とする橋梁変位量測定装置。
  4. 請求項2記載の橋梁変位量測定装置であって、
    前記橋梁を通過する車両の速度を計測する車両速度センサをさらに備え、
    前記遮断周波数決定部は、前記車両速度センサの出力と前記橋梁の隣り合う2つの躯体の間隔に基づいて前記遮断周波数を決定する
    ことを特徴とする橋梁変位量測定装置。
  5. 車両が通過したときに生じる橋梁の変位量を、前記橋梁の所定箇所の加速度データに基づいて算出する橋梁変位量算出方法であって、
    前記加速度データの直流成分を除去し、直流除去加速度データを出力する直流成分除去ステップと、
    前記橋梁を前記車両が通過する時間の逆数を遮断周波数として、入力されたデータの低周波成分を低減するハイパスフィルタステップと
    入力されたデータを積分し、出力する第1積分ステップと、
    入力されたデータを積分し、変位量データを出力する第2積分ステップと、
    を有し、
    前記ハイパスフィルタステップは前記直流除去加速度データを入力とし、前記第1積分ステップは前記ハイパスフィルタステップの出力を入力とし、前記第2積分ステップは前記第1積分ステップの出力を入力とする、または、
    前記第1積分ステップは前記直流除去加速度データを入力とし、前記ハイパスフィルタステップは前記第1積分ステップの出力を入力とし、前記第2積分ステップは前記ハイパスフィルタステップの出力を入力とする
    ことを特徴とする橋梁変位量算出方法。
  6. 前記橋梁の前記所定箇所の加速度データを取得する加速度取得ステップと、
    前記遮断周波数を決定する遮断周波数決定ステップと、
    請求項5記載の橋梁変位量算出方法の各ステップ
    を実行する橋梁変位量測定方法。
  7. 請求項6記載の橋梁変位量測定方法であって、
    前記橋梁の隣り合う2つの躯体のそれぞれの位置において通過する車両を検知する車両通過検知ステップも有し、
    前記遮断周波数決定ステップは、前記車両通過検知ステップの出力に基づいて前記遮断周波数を決定する
    ことを特徴とする橋梁変位量測定方法。
  8. 請求項6記載の橋梁変位量測定方法であって、
    前記橋梁を通過する車両の速度を計測する車両速度計測ステップも有し、
    前記遮断周波数決定ステップは、前記車両速度計測ステップの出力と前記橋梁の隣り合う2つの躯体の間隔に基づいて前記遮断周波数を決定する
    ことを特徴とする橋梁変位量測定方法。
  9. 請求項5記載の橋梁変位量算出方法の各ステップ、または請求項6から8のいずれかに記載の橋梁変位量測定方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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