JP2021095206A - 注出部材接続構造及び包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1容器内の流体を第2容器に供給する際、第1容器の注出部材と第2容器の受け部とを容易に接続できる注出部材接続構造及び包装容器を提供する。【解決手段】流体が流れる注出流路14を有する挿入部11を備えた注出部材10と、挿入部11の先端部12に開口した先端開口部12aに対して軸線方向に変位が可能に設けられた弁体20と、挿入部11が挿入される挿入孔31aを有する受け部30と、を備え、弁体20は、前記変位によって注出流路14を開放する開放位置と、注出流路14を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、受け部30は、挿入孔31aを有する被挿入部31と、被挿入部31から弁体20に形成された舌片収容部25に向けて突出した舌片35とを備え、舌片35が舌片収容部25に収容された状態において、弁体20及び受け部30に対する注出部材10の相対移動により、弁体20の開放位置と閉止位置とを切り替え可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、注出部材接続構造及びこれを備えた包装容器に関する。
例えば、印刷装置には、インクが充填されたインク容器が接続される。インク容器は、挿入部を有する注出部材を備える。印刷装置は、挿入孔を有する被挿入部を備える。注出部材の挿入部は、被挿入部の挿入孔に挿入されることによって印刷装置に接続される。これにより、インク容器内のインクを印刷装置のタンクに供給できる。被挿入部と、これに挿入される挿入部とを備えた接続構造としては、特許文献1に記載の連結部材がある。
上記の連結部材は、プリンターなどの一部を構成できる雄部材と、流体を収納するカートリッジの一部を構成できる雌部材と、雌部材に一体化して流路を開閉できるプラグとを有する。
特表2001−511416号公報
前記接続構造は、第1容器内の流体を第2容器に供給する際に、第1容器の注出部材と第2容器の受け部との接続を容易にすることが求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、第1容器内の流体を第2容器に供給する際、第1容器と第2容器とを容易に接続することができる注出部材接続構造及び包装容器を提供することを課題とする。
本発明の注出部材接続構造の一態様は、流体が流れる注出流路を有する挿入部を備えた注出部材と、前記挿入部の先端部に開口した先端開口部に対して軸線方向に変位が可能に設けられた弁体と、前記挿入部が挿入される挿入孔を有する受け部と、を備え、前記弁体は、前記変位によって前記注出流路を開放する開放位置と、前記注出流路を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、前記受け部は、前記挿入孔を有する被挿入部と、前記被挿入部から前記弁体に形成された舌片収容部に向けて突出した舌片とを備え、前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記弁体及び前記受け部に対する前記注出部材の相対移動により、前記弁体の前記開放位置と前記閉止位置とを切り替え可能であることを特徴とする注出部材接続構造を提供する。
前記注出部材接続構造は、前記閉止位置で前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記挿入部を前記軸線方向の先端側に移動させることにより、前記弁体と前記先端開口部との間に前記注出流路が開放され、前記開放位置で前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記挿入部を前記軸線方向の基端側に移動させることにより、前記弁体と前記先端開口部との間に前記注出流路が閉止され、前記舌片が前記舌片収容部から抜去されてもよい。
前記弁体は、前記閉止位置において、前記先端開口部の周縁部と接触する当接部を有してもよい。
前記注出部材の内面と前記弁体の外面との間には第1ねじ構造を有し、前記注出部材の外面と前記受け部の内面との間には第2ねじ構造を有し、前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記第1ねじ構造及び前記第2ねじ構造により、前記弁体及び前記受け部に対する前記注出部材の回転が、前記注出部材の相対移動に変換されてもよい。
前記弁体は、前記舌片収容部の先端側に前記流体が吐出される吐出口を有し、前記舌片は、前記吐出口から吐出される前記流体を前記受け部の基端側に誘導してもよい。
本発明の包装容器の一態様は、前記注出部材接続構造の前記注出部材及び前記弁体を有する第1容器と、前記注出部材接続構造の前記受け部を有する第2容器と、を備えることを特徴とする。
前記注出部材が、前記第1容器の底部に設けられていてもよい。
前記第2容器が、前記流体の量を示す目盛りを有してもよい。
本発明の注出部材接続構造及び包装容器によれば、第1容器内の流体を第2容器に供給する際、受け部の舌片を弁体の舌片収容部に挿入することにより、第1容器と第2容器とを容易に接続することができる。
実施形態の注出部材接続構造を備える包装容器を例示する部分正面図である。 実施形態の注出部材接続構造の一例を示す断面図である。 実施形態における閉止位置の接続状態を例示する断面図である。 実施形態における開放位置の接続状態を例示する断面図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1から図4に、実施形態の注出部材接続構造を示す。図1は、注出部材10を有する第1容器1と、受け部30を有する第2容器2とを示す。図2は、第1容器1側の注出部材10及び弁体20と、第2容器2側の受け部30とが接近した状態を示す。図3は、注出部材10の注出流路14を閉止した閉止位置において、弁体20の舌片収容部25に、受け部30の舌片35が収容されている状態を示す。図4は、注出部材10の注出流路14を開放した開放位置において、弁体20の舌片収容部25に、受け部30の舌片35が収容されている状態を示す。
各図は、中心軸線が上下方向となるように表現されている。第1容器1又はその構成部材における先端側とは、第1容器1が注出時に中心軸線に沿って第2容器2に近づく側である。同様に、第2容器2又はその構成部材における先端側とは、第2容器2が注出時に中心軸線に沿って第1容器1に近づく側である。これらとは逆に、中心軸線に沿って先端側とは反対の側を基端側という。第1容器1と第2容器2とを接続したとき、第1容器1の基端側は第2容器2の先端側に対応し、第2容器2の基端側は第1容器1の先端側に対応する。
また、中心軸線に対する径方向及び周方向を、それぞれ単に径方向及び周方向という場合がある。すなわち、径方向とは、中心軸線に直交する方向である。また、周方向とは、中心軸線の周りを取り囲む方向である。また、中心軸線に沿った方向を、軸線方向という場合がある。注出方向の基準となる中心軸線としては、注出部材10の中心軸線、特に、挿入部11の中心軸線が挙げられる。
注出部材接続構造は、第1容器1から第2容器2への内容物の詰替え、補充に好適に適用できる。特に、詰替えや補充時の液漏れが問題となる内容物を用いる場合、例えば、印刷用インキ、調味料、医薬品、化粧品、洗剤、薬剤、塗料、燃料などを対象とする場合に好適である。内容物の流体は、溶液、分散液等の液体に限らず、粉体、粒体などであってもよい。
注出部材10は、流体が流れる注出流路14を有する挿入部11を備えている。挿入部11は、注出流路14の中心軸線に沿った筒状である。挿入部11の軸線方向に垂直な断面形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形などが挙げられる。
挿入部11の先端側の部分である先端部12には、先端開口部12aが開口している。先端開口部12aの平面形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形などが挙げられる。先端部12のうち先端開口部12aの周囲には、周縁部12bが径方向の内側に形成されている。
挿入部11の基端側の部分である基端部13には、注出流路14が開口している。挿入部11の外周又は基端部13付近には、第1容器1において内容物が収容される内容物収容部を設けることができる。図示例では、挿入部11の基端部13側が、挿入部11より大径に成形され、基端部13側の内面に環状溝部15が形成されている。この環状溝部15は、注出部材10を第1容器1と接合する際、嵌合、接着等に用いることができる。
弁体20は、挿入部11内において、先端開口部12aに対して軸線方向に変位が可能に設けられている。弁体20は、注出流路14の中心軸線に沿った筒状の筒状部21と、筒状部21の先端側において注出部材10の周縁部12bと対向する当接部22と、当接部22の径方向内側に形成された注出流路24及び舌片収容部25を区画する隔壁部23と、を備えている。弁体20は、軸線方向の変位によって注出流路14を開放する開放位置と、注出流路14を閉止する閉止位置とを切り替え可能である。
隔壁部23は、注出流路24の先端側で筒状部21の先端側に連結される先端側連結部23aと、舌片収容部25の基端側で筒状部21の基端側に連結される基端側連結部23bと、を有する。先端側連結部23aの近傍には、弁体20内部の注出流路24を弁体20外部で挿入部11の注出流路14に連通させる吐出口21aが形成されている。舌片収容部25の先端側は、舌片受容口25aが開口している。先端側連結部23aは、舌片受容口25aの開口面積を基端側の舌片収容部25に向けて縮小するように傾斜面を有してもよい。
閉止位置においては、注出流路24内の流体が吐出口21aを通過することはできるものの、当接部22が注出部材10の周縁部12bと接触している。このため、注出流路24内の流体が、先端開口部12aから注出されることはない。また、注出流路24と舌片収容部25との間は隔壁部23により遮断されている。このため、注出流路24内の流体が、舌片収容部25の内側に達することもない。
筒状部21の外周には、螺旋状の第1溝部26が形成されている。第1溝部26は、挿入部11の内面に形成された第1凸部16を案内する。第1凸部16と第1溝部26とは、注出部材10の内面と弁体20の外面との間で第1ねじ構造を構成している。第1凸部16が第1溝部26に沿って案内されることにより、注出部材10と弁体20との間の回転運動が、軸線方向に沿った変位に変換される。
図示例では、注出部材10の周方向に90°間隔で4つの第1凸部16が配置されている。また、弁体20の周方向に90°間隔で4つの第1溝部26が配置されている。それぞれの第1溝部26において螺旋状のねじ溝が連続する角度範囲は、例えば60〜120°程度であってもよい。第1ねじ構造は、図示例に限らず、種々の構成が可能である。例えば、弁体20の外面に螺旋状の雄ねじを形成し、注出部材10の内面に螺旋状の雌ねじを形成してもよい。注出部材10の内面に螺旋状のねじ溝を形成し、弁体20の外面には、注出部材10のねじ溝に案内される凸部を形成してもよい。第1ねじ構造の個数や周方向に連続する角度範囲などは特に限定されず、適宜設定が可能である。
図示例の第1溝部26は、先端側の端部に第1導入部26aを有する。第1導入部26aは、先端側に向けて幅を拡大するテーパ状に形成されている。また、弁体20は、第1溝部26が配置される領域の外径に比べて先端側の外径が縮小するように段差27を有し、第1導入部26aは段差27に開口している。このため、弁体20を注出部材10に装着する際には、第1凸部16の位置を第1導入部26aに合わせてから、注出部材10に対して弁体20を回転させることにより、第1凸部16を第1溝部26に沿って位置決めすることができる。
図示例の弁体20の基端側には、周方向に180°間隔で2つの係合凸部28が形成されている。注出部材10の内面には、挿入部11よりも基端側に、係合凸部28を受け入れ可能な係合受け部18aを有する係合部18が形成されている。係合部18は、基端側から軸線方向に見た平面視で略L字状である。弁体20を注出部材10に装着する最終段階で、係合凸部28が係合受け部18aと接触することにより、注出部材10に対する弁体20の回転を確実に停止させることができる。弁体20の周方向に係合凸部28が配置される角度間隔(例えば180°)は、第1ねじ構造が周方向に連続する角度範囲(例えば第1溝部26の約90°)よりも大きくされている。
閉止位置において、弁体20の当接部22は、挿入部11の先端開口部12aの周縁部12bと接触する。これにより、挿入部11の先端部12と弁体20の当接部22との間には、注出される流体が溜まる隙間が生じにくくなる。当接部22は、先端開口部12aの周方向にわたって周縁部12bと連続的に接触することが好ましい。当接部22又は周縁部12bの少なくとも一方が押圧により弾性変形して、両者が相互に密着することが好ましい。
開放位置において、弁体20の当接部22は、挿入部11の先端開口部12aの周縁部12bから離れる。これにより、挿入部11から受け部30に向かって流体を注出することが可能になる。当接部22と周縁部12bとが接触する面は、軸線方向に垂直な平面でもよく、周方向に延びる環状の面でもよく、軸線方向に対して傾斜したテーパ面であってもよい。
受け部30は、挿入孔31aを有する被挿入部31を有する。被挿入部31は、受け部30の中心軸線に沿った略筒状である。図示例の被挿入部31は、径方向に流路を貫通させた切欠部33を有し、被挿入部31は、軸線方向に垂直な断面形状が略C字状となっている。被挿入部31の軸線方向に垂直な断面形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形などが挙げられる。挿入孔31aには、挿入部11が挿入される。このため、注出部材10と受け部30とを組み合わせたとき、受け部30の中心軸線が、注出部材10の中心軸線と同軸又は平行であることが好ましい。
挿入孔31aは被挿入部31の先端側に開口部31bを有する。開口部31bの内側において、第1容器1から挿入孔31aに注出された流体を第2容器2内に供給することができる。被挿入部31の先端側の外周には、フランジ34を設けてもよい。被挿入部31の外周又はフランジ34付近には、第2容器2において内容物が収容される内容物収容部を設けることができる。フランジ34に収容部の壁面を接合してもよい。図示例のフランジ34は切欠部33を横断する連絡部34aを有する。連絡部34aを介してフランジ34が周方向に連続することにより、被挿入部31の略筒状の形状が容易に保持される。
被挿入部31の基端側である基底部32には、受け部30の先端側に突出した舌片35が形成されている。舌片35の先端部は、挿入孔31aの開口部31bより先端側に位置している。受け部30を注出部材10に対向させたとき、被挿入部31の舌片35は、弁体20の舌片収容部25に向けて突出される。舌片35は、切欠部33側に向けて側壁部36を有する。舌片35は、軸線方向に垂直な断面形状が略U字状となっている。舌片収容部25は、注出部材10に対して舌片35を周方向に回転させたとき、舌片収容部25の中で舌片35が回転することを許容せず、弁体20が舌片35の回転に追従して回転するように構成されている。
注出部材10の外周には、螺旋状の第2溝部17が形成されている。第2溝部17は、被挿入部31の内面に形成された第2凸部37を案内する。第2凸部37と第2溝部17とは、注出部材10の外面と受け部30の内面との間で第2ねじ構造を構成している。第2凸部37が第2溝部17に沿って案内されることにより、注出部材10と受け部30との間の回転運動が、軸線方向に沿った変位に変換される。
図示例では、受け部30の周方向に120°間隔で3つの第2凸部37が配置されている。また、注出部材10の周方向に120°間隔で3つの第2溝部17が配置されている。それぞれの第2溝部17において螺旋状のねじ溝が連続する角度範囲は、例えば60〜120°程度であってもよい。第2ねじ構造は、図示例に限らず、種々の構成が可能である。例えば、注出部材10の外面に螺旋状の雄ねじを形成し、受け部30の内面に螺旋状の雌ねじを形成してもよい。受け部30の内面に螺旋状のねじ溝を形成し、注出部材10の外面には、受け部30のねじ溝に案内される凸部を形成してもよい。第2ねじ構造の個数や周方向に連続する角度範囲などは特に限定されず、適宜設定が可能である。
図示例の第2溝部17は、先端側の端部に第2導入部17aを有する。第2導入部17aは、先端側に向けて幅を拡大するテーパ状に形成されている。第2導入部17aは、注出部材10の先端部12に開口している。このため、注出部材10を受け部30に装着する際には、第2凸部37の位置を第2導入部17aに合わせてから、受け部30に対して注出部材10を回転させることにより、第2凸部37を第2溝部17に沿って位置決めすることができる。
図2の状態から、図3に示すように、挿入部11を受け部30の基底部32に向けて移動させると、舌片35が舌片収容部25に収容される。舌片収容部25と舌片35との嵌合は、開放位置と閉止位置との間で弁体20が変位しても、弁体20が受け部30と一体化された状態を維持する。このため、図3の状態から、図4に示すように、挿入部11を受け部30の基底部32に向けて移動させると、弁体20が挿入部11の基端部13側に変位し、開放位置となる。つまり、弁体20の当接部22が挿入部11の先端開口部12aの周縁部12bから離れる。弁体20が開放位置に変位することにより、注出流路14が先端開口部12aを通じて受け部30の内部に連通される。
第1凸部16及び第1溝部26からなる第1ねじ構造と、第2凸部37及び第2溝部17からなる第2ねじ構造とにより、弁体20及び受け部30に対する注出部材10の回転が、注出部材10の相対移動に変換される。このため、弁体20及び受け部30に対して注出部材10を軸方向に移動させるには、注出部材10又は受け部30を周方向に回転させる必要がある。舌片収容部25は、舌片35を受け入れるように広く開口した舌片受容口25aを有するので、注出部材10又は受け部30を周方向に回転させながらでも、容易に舌片35を舌片収容部25に収容させることができる。
弁体20が開放位置にあるとき、第1容器1から注出流路14,24を通じて受け部30側に注出された流体は、第2容器2に供給される。第1容器1から第2容器2へと流体を注出する動力は特に限定されず、第1容器1から第2容器2へ向かう重力、第1容器1に対する圧力、第2容器2の吸引力などが挙げられる。重力に従って流体を注出する場合は、第1容器1が上方、第2容器2が下方に配置されるが、他の動力を利用する場合は、第1容器1と第2容器2との位置関係は特に限定されない。例えば、第1容器1と第2容器2とを略水平に配置してもよい。
弁体20は、舌片収容部25の先端側に吐出口21aを有するので、吐出口21aから吐出される流体は、舌片収容部25の奥には吐出されにくくなる。また、舌片35は、側壁部36の間に樋状の構造を有するので、吐出口21aから吐出される流体を受け部30の基端側に誘導することができる。このため、注出部材10から受け部30に流体を注出する際に、流体がこぼれにくくなる。
所望の流体を注出した後は、舌片35を舌片収容部25に収容したまま、挿入部11を受け部30の基底部32から離れる方向に移動させると、図4に示す状態から、図3に示すように、弁体20が挿入部11の先端部12側に変位する。これにより、弁体20の当接部22が挿入部11の先端開口部12aの周縁部12bに接触して、弁体20が閉止位置となる。さらに、挿入部11を受け部30の基底部32から離れる方向に移動させると、舌片35が舌片収容部25から抜去され、閉止位置の弁体20を有する挿入部11が受け部30から分離される。
すなわち、閉止位置で舌片35が舌片収容部25に挿入された状態において、挿入部11を軸線方向の先端側に移動させることにより、弁体20と先端開口部12aとの間に注出流路14,24が開放される。また、開放位置で舌片35が舌片収容部25に挿入された状態において、挿入部11を軸線方向の基端側に移動させることにより、弁体20と先端開口部12aとの間で注出流路14,24が閉止され、舌片35が舌片収容部25から抜去される。
このように、舌片35が舌片収容部25に収容された状態において、弁体20及び受け部30に対する注出部材10の相対移動により、弁体20の開放位置と閉止位置とを切り替えることができる。この相対移動は、固定された受け部30に対して注出部材10を移動させてもよく、固定された注出部材10に対して受け部30を移動させてもよく、注出部材10及び受け部30の双方を互いに移動させてもよい。
上述の実施形態において、注出部材10と弁体20とは別々の部材から構成されている。このため、注出部材10と弁体20とを異種の材料から構成してもよい。例えば、注出部材10を柔軟な材料、弁体20を硬質の材料から構成してもよい。これにより、弁体20の形状に追従するように注出部材10を変形させることができるので、注出流路14の密閉性を高めやすくなる。柔軟な材料及び硬質の材料としては、それぞれヤング率等の弾性率が異なる樹脂から適宜選択してもよい。
注出部材10、弁体20、受け部30は、それぞれ一体の成形品から構成することも可能である。成形材料としては、特に限定されないが、樹脂、ゴム、エラストマー、金属等が挙げられる。注出部材10を2つ以上の部材から構成してもよい。また、弁体20を2つ以上の部材から構成してもよい。また、受け部30を2つ以上の部材から構成してもよい。
上述の実施形態の注出部材接続構造を有する包装容器は、注出部材10及び弁体20を有する第1容器1と、受け部30を有する第2容器2と、を備えている。第1容器1及び第2容器2の取り扱いは、ユーザーが直接、第1容器1を第2容器2に対して操作してもよい。第1容器1及び第2容器2を機械装置に組み込んで、ユーザーが機械装置を操作したとき、又は機械装置が必要を認識したときに、第1容器1又は第2容器2を変位させてもよい。
第1容器1及び第2容器2は、大型の容器でもよく、小型の容器でもよい。注出部材10が第1容器1の底部に設けられる場合、作業者が第1容器1の底部を目視で確認することは容易でない。しかし、上述したように、受け部30から舌片35が突出しているので、舌片35が舌片収容部25に接触する際の感触を手掛かりにして、注出部材10を受け部30に接続することができる。注出部材10を第1容器1の底部に配置することにより、第1容器1の流体を注出部材10から注出しやすくなり、第1容器1内に残留しにくくなる。第1容器1の底部は水平面でも傾斜面でもよいが、傾斜面の最下部に注出部材10を配置することが好ましい。
容器の形式は特に限定されないが、パウチ容器、ボトル容器、チューブ容器、ボックス容器などが挙げられる。第1容器1及び第2容器2の成形材料は特に限定されないが、樹脂、金属、紙、積層体などが挙げられる。注出部材10を第1容器1と接合してもよく、注出部材10と第1容器1とを一体で成形することも可能である。また、受け部30を第2容器2と接合してもよく、受け部30と第2容器2とを一体で成形することも可能である。第1容器1と第2容器2は、形状、寸法、形式、材質等において異なる点を有してもよい。
第2容器2が、流体の量を示す目盛り3を有してもよい。例えば第1容器1が第2容器2よりも大型の容器である場合、第1容器1から注出された流体の量を、目盛り3により確認することができる。また、第2容器2に充填された流体を取り出して使用する際に、第2容器2に充填されている流体の残量を、目盛り3により確認することができる。上述したように、舌片35は、受け部30から突出し、側壁部36の間に樋状の構造を有するので、第2容器2から舌片35を介して容易に流体を注出することができる。
第1容器1は、バッグインボックスの内袋のように、外装容器の内側に収容される容器であってもよい。この場合、注出部材10の先端部が外装容器の外側に露出されるように、外装容器に穴、切欠等を設けてもよい。外装容器としては、紙製、木製、樹脂製、金属製等で、箱、籠、缶、各種のコンテナ(輸送用容器)などが挙げられる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1…第1容器、2…第2容器、3…目盛り、10…注出部材、11…挿入部、12…先端部、12a…先端開口部、12b…周縁部、13…基端部、14…注出流路、15…環状溝部、16…第1凸部、17…第2溝部、17a…第2導入部、18…係合部、18a…係合受け部、20…弁体、21…筒状部、21a…吐出口、22…当接部、23…隔壁部、23a…先端側連結部、23b…基端側連結部、24…注出流路、25…舌片収容部、25a…舌片受容口、26…第1溝部、26a…第1導入部、27…段差、28…係合凸部、30…受け部、31…被挿入部、31a…挿入孔、31b…開口部、32…基底部、33…切欠部、34…フランジ、34a…連絡部、35…舌片、36…側壁部、37…第2凸部。

Claims (8)

  1. 流体が流れる注出流路を有する挿入部を備えた注出部材と、前記挿入部の先端部に開口した先端開口部に対して軸線方向に変位が可能に設けられた弁体と、前記挿入部が挿入される挿入孔を有する受け部と、を備え、
    前記弁体は、前記変位によって前記注出流路を開放する開放位置と、前記注出流路を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、
    前記受け部は、前記挿入孔を有する被挿入部と、前記被挿入部から前記弁体に形成された舌片収容部に向けて突出した舌片とを備え、
    前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記弁体及び前記受け部に対する前記注出部材の相対移動により、前記弁体の前記開放位置と前記閉止位置とを切り替え可能であることを特徴とする注出部材接続構造。
  2. 前記閉止位置で前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記挿入部を前記軸線方向の先端側に移動させることにより、前記弁体と前記先端開口部との間に前記注出流路が開放され、
    前記開放位置で前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記挿入部を前記軸線方向の基端側に移動させることにより、前記弁体と前記先端開口部との間に前記注出流路が閉止され、前記舌片が前記舌片収容部から抜去されることを特徴とする請求項1に記載の注出部材接続構造。
  3. 前記弁体は、前記閉止位置において、前記先端開口部の周縁部と接触する当接部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の注出部材接続構造。
  4. 前記注出部材の内面と前記弁体の外面との間には第1ねじ構造を有し、
    前記注出部材の外面と前記受け部の内面との間には第2ねじ構造を有し、
    前記舌片が前記舌片収容部に収容された状態において、前記第1ねじ構造及び前記第2ねじ構造により、前記弁体及び前記受け部に対する前記注出部材の回転が、前記注出部材の相対移動に変換されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の注出部材接続構造。
  5. 前記弁体は、前記舌片収容部の先端側に前記流体が吐出される吐出口を有し、
    前記舌片は、前記吐出口から吐出される前記流体を前記受け部の基端側に誘導することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の注出部材接続構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の注出部材接続構造の前記注出部材及び前記弁体を有する第1容器と、前記注出部材接続構造の前記受け部を有する第2容器と、を備えることを特徴とする包装容器。
  7. 前記注出部材が、前記第1容器の底部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の包装容器。
  8. 前記第2容器が、前記流体の量を示す目盛りを有することを特徴とする請求項6又は7に記載の包装容器。
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