JP2021095119A - 人力駆動車用の制御装置および動力伝達システム - Google Patents
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Abstract
【課題】変速比率を好適に変更できる人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムを提供する。【解決手段】人力駆動車は、クランク軸と、第1回転体と、車輪と、第2回転体と、第1回転体と第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、変速比率を変更するために伝達体を操作するように構成されるディレーラと、伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、制御装置は、制御部を含み、制御部は、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成され、車輪の回転速度と変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御するように構成される。【選択図】図4
Description
本開示は、人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムに関する。
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車は、変速比率を変更するように伝達体を操作するディレーラを含む。
本開示の目的の1つは、変速比率を好適に変更できる人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムを提供することである。
本開示の第1側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記車輪の回転速度と前記変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、前記モータの回転速度が大きくなるように、前記モータを制御して、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第1側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第1側面の制御装置によれば、車輪の回転速度と変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御して伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
第1側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第1側面の制御装置によれば、車輪の回転速度と変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御して伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第1側面に従う第2側面の制御装置において、前記第1回転速度、前記予め定める回転速度、および、前記予め定める範囲の回転速度は、前記クランク軸の回転速度に対応する。
第2側面の制御装置によれば、クランク軸の回転速度に応じてモータを好適に制御できる。
第2側面の制御装置によれば、クランク軸の回転速度に応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第2側面に従う第3側面の制御装置において、前記予め定める回転速度、および、前記予め定める範囲の回転速度は、50rpm以上80rpm以下の回転速度である。
第3側面の制御装置によれば、ユーザがクランク軸の回転速度を、50rpm以上80rpm以下の回転速度に維持しやすい。
第3側面の制御装置によれば、ユーザがクランク軸の回転速度を、50rpm以上80rpm以下の回転速度に維持しやすい。
本開示の第4側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の進行方向への加速度に応じて、前記モータの回転速度を変更し、前記人力駆動車の加速度が大きいほど、前記モータの前記回転速度が大きくなるように、前記モータを制御して、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第4側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第4側面の制御装置によれば、人力駆動車の加速度が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
第4側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第4側面の制御装置によれば、人力駆動車の加速度が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第5側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて、前記モータの回転角度、および、前記モータの出力トルクの少なくとも1つを変更するように、前記モータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第5側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第5側面の制御装置によれば、人力駆動車の状態に応じて、モータの回転角度、および、モータの出力トルクの少なくとも1つを変更するように、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
第5側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第5側面の制御装置によれば、人力駆動車の状態に応じて、モータの回転角度、および、モータの出力トルクの少なくとも1つを変更するように、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第5側面に従う第6側面の制御装置において、前記人力駆動車の状態は、前記車輪の回転速度、および、前記変速比率、を含み、前記制御部は、前記車輪の前記回転速度と前記変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、前記モータの回転角度、および、前記出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、前記モータを制御するように構成される。
第6側面の制御装置によれば、車輪の回転速度と変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
第6側面の制御装置によれば、車輪の回転速度と変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータの回転速度が大きくなるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第5側面に従う第7側面の制御装置において、前記人力駆動車の状態は、前記人力駆動車の車速の変化、または、前記車輪の回転速度の変化を含み、前記制御部は、前記人力駆動車の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、前記車輪の回転速度の前記人力駆動車の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、前記モータの回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、前記モータを制御するように構成される。
第7側面の制御装置によれば、人力駆動車の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、車輪の回転速度の人力駆動車の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、モータの回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
第7側面の制御装置によれば、人力駆動車の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、車輪の回転速度の人力駆動車の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、モータの回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第1から第7側面のいずれか1つに従う第8側面の制御装置において、前記人力駆動車は、第1操作装置をさらに含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置が操作されると、前記伝達体を駆動しないように前記モータを制御するように構成される。
第8側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、操作装置が操作されると、伝達体を駆動しないようにモータを制御するように構成されるため、モータが駆動する頻度を低減できる。
第8側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、操作装置が操作されると、伝達体を駆動しないようにモータを制御するように構成されるため、モータが駆動する頻度を低減できる。
本開示の第9側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、第1操作装置と、を含み、前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置が操作されると、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される。
第9側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第9側面の制御装置によれば、第1操作装置が操作されると、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体を駆動しないようにモータを制御するように構成されるため、モータによって伝達体を駆動して変速させるか否かをユーザが選択できる。
第9側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第9側面の制御装置によれば、第1操作装置が操作されると、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体を駆動しないようにモータを制御するように構成されるため、モータによって伝達体を駆動して変速させるか否かをユーザが選択できる。
本開示の第9側面に従う第10側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置が操作されている間、および、前記第1操作装置が操作された後の予め定める期間の少なくとも1つにおいて、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される。
第10側面の制御装置によれば、第1操作装置が操作されている間、および、第1操作装置が操作された後の予め定める期間の少なくとも1つにおいて、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体を駆動しないように、モータを制御できる。第10側面の制御装置によれば、ユーザは、変速比率の変更を抑制したい場合に、第1操作装置を操作することによって、容易に変速比率の変更を抑制できる。
第10側面の制御装置によれば、第1操作装置が操作されている間、および、第1操作装置が操作された後の予め定める期間の少なくとも1つにおいて、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体を駆動しないように、モータを制御できる。第10側面の制御装置によれば、ユーザは、変速比率の変更を抑制したい場合に、第1操作装置を操作することによって、容易に変速比率の変更を抑制できる。
本開示の第9または第10側面に従う第11側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置に含まれる第1操作部が操作されると、または、前記第1操作部に予め定める操作が行われると、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される。
第11側面の制御装置によれば、第1操作装置に含まれる第1操作部が操作されると、または、第1操作部に予め定める操作が行われると、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体を駆動しないように、モータを制御できる。第11側面の制御装置によれば、ユーザは、変速比率の変更を抑制したい場合に、第1操作装置を操作することによって、容易に変速比率の変更を抑制できる。
第11側面の制御装置によれば、第1操作装置に含まれる第1操作部が操作されると、または、第1操作部に予め定める操作が行われると、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体を駆動しないように、モータを制御できる。第11側面の制御装置によれば、ユーザは、変速比率の変更を抑制したい場合に、第1操作装置を操作することによって、容易に変速比率の変更を抑制できる。
本開示の第8から第11側面のいずれか1つに従う第12側面の制御装置において、前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される第2操作装置をさらに含み、前記制御部は、第1モードと、第2モードと、を切替可能に構成され、前記第1モードでは、前記第2操作装置が操作された場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、前記第2モードでは、前記第2操作装置が操作された場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される。
第12側面の制御装置によれば、第1モードと第2モードとを切替えることによって、モータによって伝達体を駆動して変速させるか否かをユーザが選択できる。
第12側面の制御装置によれば、第1モードと第2モードとを切替えることによって、モータによって伝達体を駆動して変速させるか否かをユーザが選択できる。
本開示の第1から第12側面のいずれか1つに従う第13側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータの負荷に応じて、前記モータによる前記伝達体の駆動を停止させるように、前記モータを制御するように構成される。
第13側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータの負荷に応じて、モータによる伝達体の駆動を停止させるように、モータを制御できる。第13側面の制御装置によれば、モータのみによって人力駆動車が推進されることを抑制できる。
第13側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータの負荷に応じて、モータによる伝達体の駆動を停止させるように、モータを制御できる。第13側面の制御装置によれば、モータのみによって人力駆動車が推進されることを抑制できる。
本開示の第14側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させ、前記モータの負荷に応じて、前記モータによる前記伝達体の駆動を停止させるように、前記モータを制御するように構成される。
第14側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第14側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータの負荷に応じて、モータによる伝達体の駆動を停止させるように、モータを制御できる。
第14側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第14側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータの負荷に応じて、モータによる伝達体の駆動を停止させるように、モータを制御できる。
本開示の第13または第14側面に従う第15側面の制御装置において、前記モータの前記負荷を検出するように構成される第1検出部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、かつ、前記モータの前記負荷が予め定める負荷以上の場合、前記モータが停止するように、前記モータを制御するように構成される。
第15側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、かつ、モータの負荷が予め定める負荷以上の場合、モータが停止するようにモータを制御できる。第15側面の制御装置によれば、モータのみによって人力駆動車が推進されることを抑制できる。
第15側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、かつ、モータの負荷が予め定める負荷以上の場合、モータが停止するようにモータを制御できる。第15側面の制御装置によれば、モータのみによって人力駆動車が推進されることを抑制できる。
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第16側面の制御装置において、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の車速が第1速度以下、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、前記伝達体の駆動が停止されるように、前記モータを制御するように構成される。
第16側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車の車速が第1速度以下、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、伝達体の駆動が停止されるように、モータを制御できる。第16側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が低い場合、変速を抑制できる。
第16側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車の車速が第1速度以下、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、伝達体の駆動が停止されるように、モータを制御できる。第16側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が低い場合、変速を抑制できる。
本開示の第17側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させ、前記人力駆動車の車速が第1速度以下、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、前記伝達体の駆動が停止されるように、前記モータを制御するように構成される。
第17側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第17側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第1速度以下、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、伝達体の駆動が停止されるように、モータを制御できる。第17側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が低い場合、変速を抑制できる。
第17側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第17側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第1速度以下、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、伝達体の駆動が停止されるように、モータを制御できる。第17側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が低い場合、変速を抑制できる。
本開示の第1から第17側面のいずれか1つに従う第18側面の制御装置において、前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータをさらに含み、前記制御部は、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第18側面の制御装置によれば、電動アクチュエータを制御することによって、ディレーラを操作できる。
第18側面の制御装置によれば、電動アクチュエータを制御することによって、ディレーラを操作できる。
本開示の第18側面に従う第19側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記変速比率が、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第19側面の制御装置によれば、第20側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率を増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるので、制御部の処理負担を軽減できる。
第19側面の制御装置によれば、第20側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率を増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるので、制御部の処理負担を軽減できる。
本開示の第20側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記変速比率が、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第20側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第20側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率を増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるので、制御部の処理負担を軽減できる。
第20側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第20側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率を増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるので、制御部の処理負担を軽減できる。
本開示の第19または第20側面に従う第21側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第21側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、適切な変速範囲内において変速比率を変更できる。
第21側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、適切な変速範囲内において変速比率を変更できる。
本開示の第22側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第22側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第22側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、適切な変速範囲内において変速比率を変更できる。
第22側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータを制御して、モータによって伝達体を駆動させるように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第22側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、適切な変速範囲内において変速比率を変更できる。
本開示の第21または第22側面に従う第23側面の制御装置において、前記予め定める変速範囲は、予め定める第3変速比率以下の範囲を含み、前記予め定める第3変速比率は、前記ディレーラによって変更可能な前記変速比率のうちの最大の前記変速比率よりも小さい。
第23側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ディレーラによって変更可能な変速比率のうちの最大の変速比率に変速比率が変更されることが抑制されるので、ユーザの負荷が増加しすぎることを抑制できる。
第23側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ディレーラによって変更可能な変速比率のうちの最大の変速比率に変速比率が変更されることが抑制されるので、ユーザの負荷が増加しすぎることを抑制できる。
本開示の第23側面に従う第24側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車の車速が増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合、前記予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第24側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、人力駆動車の車速が増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合に適切な変速比率に変更できる。
第24側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、人力駆動車の車速が増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合に適切な変速比率に変更できる。
本開示の第21から第24側面のいずれか1つに従う第25側面の制御装置において、前記予め定める変速範囲は、予め定める第4変速比率以上の範囲を含み、前記予め定める第4変速比率は、前記ディレーラによって変更可能な前記変速比率のうちの最小の前記変速比率よりも大きい。
第25側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ディレーラによって変更可能な変速比率のうちの最小の変速比率に変速比率が変更されることが抑制されるので、ユーザによって回転されるクランク回転速度が増加しすぎることが抑制される。
第25側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ディレーラによって変更可能な変速比率のうちの最小の変速比率に変速比率が変更されることが抑制されるので、ユーザによって回転されるクランク回転速度が増加しすぎることが抑制される。
本開示の第25側面に従う第26側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車の車速が予め定める第6速度以下になる場合、および、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車のクランク軸の回転速度が予め定める第3回転速度以下になる場合の少なくとも1つの場合、前記予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第26側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が予め定める第6速度以下になる場合、および、人力駆動車のクランク軸の回転速度が予め定める第3回転速度以下になる場合の少なくとも1つの場合において適切な変速比率に変更できる。
第26側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が予め定める第6速度以下になる場合、および、人力駆動車のクランク軸の回転速度が予め定める第3回転速度以下になる場合の少なくとも1つの場合において適切な変速比率に変更できる。
本開示の第18から第26側面のいずれか1つに従う第27側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車の状態に応じて前記電動アクチュエータを制御する第1変速モードと、前記人力駆動車に設けられる変速操作装置の操作に応じて前記電動アクチュエータを制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、前記第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、前記第3モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、前記第4モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される。
第27側面の制御装置によれば、第1変速モードにおいて、自動的に伝達体が駆動される第3モードと、ユーザによって伝達体を駆動させる第4モードとを、ユーザによって切替できる。
第27側面の制御装置によれば、第1変速モードにおいて、自動的に伝達体が駆動される第3モードと、ユーザによって伝達体を駆動させる第4モードとを、ユーザによって切替できる。
本開示の第28側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記人力駆動車の状態に応じて前記電動アクチュエータを制御する第1変速モードと、前記人力駆動車に設けられる変速操作装置の操作に応じて前記電動アクチュエータを制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、前記第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、前記第3モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされえ
本開示の第29側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記車輪の回転速度と前記変速比率とに応じて算出される第1回転速度が、予め定める範囲に入るように、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させ、前記ディレーラの複数の変速ステージにおいて、前記第1回転速度が前記予め定める範囲に入る場合、前記複数の変速ステージのうち、前記変速比率が最も大きい変速ステージとなるように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第29側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第29側面の制御装置によれば、ディレーラの複数の変速ステージにおいて、第1回転速度が前記予め定める範囲に入る場合、複数の変速ステージのうち、変速比率が最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータを制御できる。第29側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速に応じて最適な変速ステージに変更できる。
第29側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第29側面の制御装置によれば、ディレーラの複数の変速ステージにおいて、第1回転速度が前記予め定める範囲に入る場合、複数の変速ステージのうち、変速比率が最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータを制御できる。第29側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速に応じて最適な変速ステージに変更できる。
本開示の第18から第29側面のいずれか1つに従う第30側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記人力駆動車の車速が第2速度以上、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、前記変速比率が大きくならないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第30側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速比率が大きくなることを抑制できる。第30側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が大きくなりすぎることを抑制できる。
第30側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速比率が大きくなることを抑制できる。第30側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が大きくなりすぎることを抑制できる。
本開示の第31側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記人力駆動車の車速が第2速度以上、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、前記変速比率が大きくならないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第31側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第31側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速比率が大きくなることを抑制できる。第31側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が大きくなりすぎることを抑制できる。
第31側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第31側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速比率が大きくなることを抑制できる。第31側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が大きくなりすぎることを抑制できる。
本開示の第29から第31側面のいずれか1つに従う第32側面の制御装置において、前記制御部は、前記ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第32側面の制御装置によれば、ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第32側面の制御装置によれば、ディレーラが連続して動作することが抑制される。
第32側面の制御装置によれば、ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第32側面の制御装置によれば、ディレーラが連続して動作することが抑制される。
本開示の第33側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータおよび前記電動アクチュエータを制御する制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラを前記電動アクチュエータによって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、前記ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第33側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第33側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第32側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ディレーラが連続して動作することが抑制される。
第33側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第33側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第32側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ディレーラが連続して動作することが抑制される。
本開示の第32または第33側面に従う第34側面の制御装置において、前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される第2操作装置をさらに含み、前記変速に関する第1条件は、前記第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、前記電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、前記人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、前記人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。
第34側面の制御装置によれば、第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つが成立するまで、速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。
第34側面の制御装置によれば、第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つが成立するまで、速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。
本開示の第18から第34側面のいずれか1つに従う第35側面の制御装置において、前記制御部は、予め定める第3時間内に前記変速比率が予め定める回数以上増減されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、前記ディレーラによって前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第35側面の制御装置によれば、予め定める第3時間内に変速比率が予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータおよびモータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラによって変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第35側面の制御装置によれば、変速比率の頻繁な変更を抑制できる。
第35側面の制御装置によれば、予め定める第3時間内に変速比率が予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータおよびモータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラによって変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第35側面の制御装置によれば、変速比率の頻繁な変更を抑制できる。
本開示の第36側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するモータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラを前記電動アクチュエータによって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、予め定める第3時間内に前記変速比率が予め定める回数以上増減されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、前記ディレーラによって前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第36側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第36側面の制御装置によれば、予め定める第3時間内に変速比率が予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータおよびモータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラによって変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第36側面の制御装置によれば、変速比率の頻繁な変更を抑制できる。
第36側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第36側面の制御装置によれば、予め定める第3時間内に変速比率が予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータおよびモータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラによって変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第36側面の制御装置によれば、変速比率の頻繁な変更を抑制できる。
本開示の第35または第36側面に従う第37側面の制御装置において、前記変速に関する第2条件は、前記電動アクチュエータが停止してから予め定める第4時間が経過した場合、前記人力駆動車の傾斜角度が予め定める第2角度以上になった場合、および、前記人力駆動車の車速が予め定める第4速度以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。
第37側面の制御装置によれば、電動アクチュエータが停止してから予め定める第4時間が経過した場合、人力駆動車の傾斜角度が予め定める第2角度以上になった場合、および、人力駆動車の車速が予め定める第4速度以上になった場合、の少なくとも1つが成立するまで、ディレーラによって変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。
第37側面の制御装置によれば、電動アクチュエータが停止してから予め定める第4時間が経過した場合、人力駆動車の傾斜角度が予め定める第2角度以上になった場合、および、人力駆動車の車速が予め定める第4速度以上になった場合、の少なくとも1つが成立するまで、ディレーラによって変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。
本開示の第19から第35側面のいずれか1つに従う第38側面の制御装置において、前記制御部は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御して前記変速比率を変更する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも1つと、前記ディレーラとの相対移動が、前記モータの駆動と同時、または、前記モータが駆動する前に開始されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される。
第38側面の制御装置によれば、第1回転体および第2回転体の少なくとも1つと、ディレーラとの相対移動が、モータの駆動と同時、または、モータが駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される。このため、変速比率を好適に変更できる。
第38側面の制御装置によれば、第1回転体および第2回転体の少なくとも1つと、ディレーラとの相対移動が、モータの駆動と同時、または、モータが駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される。このため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第39側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御して前記変速比率を変更する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも1つと、前記ディレーラとの相対移動が、前記モータの駆動と同時、または、前記モータが駆動する前に開始されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される。
第39側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第39側面の制御装置によれば、第1回転体および第2回転体の少なくとも1つと、ディレーラとの相対移動が、モータの駆動と同時、または、モータが駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される。このため、変速比率を好適に変更できる。
第39側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第39側面の制御装置によれば、第1回転体および第2回転体の少なくとも1つと、ディレーラとの相対移動が、モータの駆動と同時、または、モータが駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される。このため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第38または第39側面に従う第40側面の制御装置において、前記制御部は、前記ディレーラの位置を調整するための信号を受信するように構成され、前記信号を受信する場合、前記モータを駆動し、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、現在の前記ディレーラの位置に対応しない場合、前記ディレーラの位置が、前記第1変速比率に対応するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第40側面の制御装置によれば、ディレーラの位置を調整するための信号を受信する場合、かつ、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、現在の前記ディレーラの位置に対応しない場合にモータを駆動するため、変速比率を好適に変更できる。
第40側面の制御装置によれば、ディレーラの位置を調整するための信号を受信する場合、かつ、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、現在の前記ディレーラの位置に対応しない場合にモータを駆動するため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第18から第40側面のいずれか1つに従う第41側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記人力駆動車が減速する場合、前記ディレーラの変速ステージが、前記予め定める変速ステージに近づくように、または、前記変速比率が、予め定める変速比率に近づくように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が予め定める値以下の場合、1段ずつ前記ディレーラの前記変速ステージを変更するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が前記予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって前記ディレーラが連続して動作するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第41側面の制御装置によれば、予め定める変速ステージとディレーラの現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率と現在の変速比率との差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたってディレーラが連続して動作するように、電動アクチュエータを制御できる。第41側面の制御装置によれば、現在の変速ステージが、好ましい変速ステージに変更されるまでの時間、または、現在の変速比が好ましい変速比率に変更されるまでの時間を短くできる。
第41側面の制御装置によれば、予め定める変速ステージとディレーラの現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率と現在の変速比率との差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたってディレーラが連続して動作するように、電動アクチュエータを制御できる。第41側面の制御装置によれば、現在の変速ステージが、好ましい変速ステージに変更されるまでの時間、または、現在の変速比が好ましい変速比率に変更されるまでの時間を短くできる。
本開示の第42側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記人力駆動車が減速する場合、前記ディレーラの変速ステージが、前記予め定める変速ステージに近づくように、または、前記変速比率が、予め定める変速比率に近づくように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が予め定める値以下の場合、1段ずつ前記ディレーラの前記変速ステージを変更するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が前記予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって連続して前記ディレーラが動作するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第42側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第42側面の制御装置によれば、人力駆動車が減速する場合に、予め定める変速ステージとディレーラの現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率と現在の変速比率との差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたってディレーラが連続して動作するように、電動アクチュエータを制御できる。第42側面の制御装置によれば、現在の変速ステージが、好ましい変速ステージに変更されるまでの時間、または、現在の変速比が好ましい変速比率に変更されるまでの時間を短くできる。
第42側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第42側面の制御装置によれば、人力駆動車が減速する場合に、予め定める変速ステージとディレーラの現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率と現在の変速比率との差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたってディレーラが連続して動作するように、電動アクチュエータを制御できる。第42側面の制御装置によれば、現在の変速ステージが、好ましい変速ステージに変更されるまでの時間、または、現在の変速比が好ましい変速比率に変更されるまでの時間を短くできる。
本開示の第18から第42側面のいずれか1つに従う第43側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときに前記ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間が、前記人力駆動車の車速が前記予め定める第5速度を超えるときに前記ディレーラを前記複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間よりも短くなるように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第43側面の制御装置によれば、ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる場合、人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときは、人力駆動車の車速が予め定める第5速度を超えるときよりも短い時間内においてディレーラの動作が完了するように、電動アクチュエータを制御できる。第43側面の制御装置によれば、人力駆動車が停止する前に変速を完了させやすくなる。
第43側面の制御装置によれば、ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる場合、人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときは、人力駆動車の車速が予め定める第5速度を超えるときよりも短い時間内においてディレーラの動作が完了するように、電動アクチュエータを制御できる。第43側面の制御装置によれば、人力駆動車が停止する前に変速を完了させやすくなる。
本開示の第44側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときに前記ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間が、前記人力駆動車の車速が前記予め定める第5速度を超えるときに前記ディレーラを前記複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間よりも短くなるように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第44側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第44側面の制御装置によれば、ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる場合、人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときは、人力駆動車の車速が予め定める第5速度を超えるときよりも短い時間内においてディレーラの動作が完了するように、電動アクチュエータを制御できる。第44側面の制御装置によれば、人力駆動車が停止する前に変速を完了させやすくなる。
第44側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第44側面の制御装置によれば、ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる場合、人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときは、人力駆動車の車速が予め定める第5速度を超えるときよりも短い時間内においてディレーラの動作が完了するように、電動アクチュエータを制御できる。第44側面の制御装置によれば、人力駆動車が停止する前に変速を完了させやすくなる。
本開示の第1から第44側面のいずれか1つに従う第45側面の制御装置において、前記ペダリングに関する予め定める条件は、前記クランク軸に入力される人力駆動力が予め定める駆動力以下の場合、前記クランク軸の回転速度が第2回転速度以下の場合、前記クランク軸が揺動している場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。
第45側面の制御装置によれば、クランク軸に入力される人力駆動力が予め定める駆動力以下の場合、クランク軸の回転速度が第2回転速度以下の場合、クランク軸が揺動している場合、の少なくとも1つの場合に、モータを駆動することによって変速比率を好適に変更できる。
第45側面の制御装置によれば、クランク軸に入力される人力駆動力が予め定める駆動力以下の場合、クランク軸の回転速度が第2回転速度以下の場合、クランク軸が揺動している場合、の少なくとも1つの場合に、モータを駆動することによって変速比率を好適に変更できる。
本開示の第1から第45側面のいずれか1つに従う第46側面の制御装置において、前記モータは、人力駆動力に応じて、前記人力駆動車に推進力を付与するように構成され、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車に推進力を付与しないように前記伝達体を駆動するようにモータを制御するように構成される。
第46側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車に推進力を付与しないように伝達体を駆動するようにモータを制御できる。第46側面の制御装置によれば、モータの消費電力を抑制できる。
第46側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車に推進力を付与しないように伝達体を駆動するようにモータを制御できる。第46側面の制御装置によれば、モータの消費電力を抑制できる。
本開示の第47側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合し前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成され、複数の変速位置を有するディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御し、前記ディレーラの位置を調整するための信号を受信するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記信号を受信する場合、前記モータを駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、前記ディレーラの現在の位置に対応しない場合、前記ディレーラの位置が、前記第1変速比率に対応するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第47側面の制御装置によれば、ディレーラの位置を調整するための信号を受信する場合、モータを駆動し、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、前記ディレーラの現在の位置に対応しない場合に、電動アクチュエータによって第1変速比率に対応するようディレーラを駆動するため、変速比率を好適に変更できる。
第47側面の制御装置によれば、ディレーラの位置を調整するための信号を受信する場合、モータを駆動し、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、前記ディレーラの現在の位置に対応しない場合に、電動アクチュエータによって第1変速比率に対応するようディレーラを駆動するため、変速比率を好適に変更できる。
本開示の第48側面に従う動力伝達システムは、人力駆動車用の動力伝達システムであって、第1から第47側面のいずれか1つに記載の人力駆動車用の制御装置と、前記クランク軸と前記第1回転体との間の第1動力伝達経路に設けられ、クランク軸から第1回転体に第1回転方向への回転力を伝達し、前記第1回転体から前記クランク軸に前記第1回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される第1ワンウェイクラッチと、を含む。
第48側面の動力伝達システムによれば、変速比率を好適に変更できる。第48側面の動力伝達システムによれば、モータによって第1回転体が回転する場合に、第1ワンウェイクラッチによって、第1回転体の回転力のクランク軸への伝達を抑制できるため、モータを駆動して変速比率を変更する場合に変速比率を好適に変更できる。
第48側面の動力伝達システムによれば、変速比率を好適に変更できる。第48側面の動力伝達システムによれば、モータによって第1回転体が回転する場合に、第1ワンウェイクラッチによって、第1回転体の回転力のクランク軸への伝達を抑制できるため、モータを駆動して変速比率を変更する場合に変速比率を好適に変更できる。
本開示の第48側面に従う第49側面の動力伝達システムにおいて、前記モータによって発電した電力を蓄電するように構成される蓄電装置をさらに含み、前記制御部は、前記蓄電装置の電力を用いて前記モータを制御するように構成される。
第49側面の動力伝達システムによれば、モータによって発電した電力を蓄電する蓄電装置の電力を用いてモータを制御できる。第49側面の動力伝達システムによれば、蓄電装置の充電頻度を低減できる。
第49側面の動力伝達システムによれば、モータによって発電した電力を蓄電する蓄電装置の電力を用いてモータを制御できる。第49側面の動力伝達システムによれば、蓄電装置の充電頻度を低減できる。
本開示の第50側面に従う動力伝達システムは、人力駆動車用の動力伝達システムであって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合し前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、を含み、前記動力伝達システムは、前記伝達体を駆動するように構成され、前記伝達体に駆動されることによって発電するように構成されるモータと、前記モータによって発電した電力を蓄電するように構成される蓄電装置と、前記人力駆動車用の制御装置と、を含み、前記制御装置は、前記蓄電装置の電力を用いて前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するようにモータを制御するように構成される。
第50側面の動力伝達システムによれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第50側面の動力伝達システムによれば、モータによって発電した電力を蓄電する蓄電装置の電力を用いてモータを制御できる。第50側面の動力伝達システムによれば、蓄電装置の充電頻度を低減できる。
第50側面の動力伝達システムによれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第50側面の動力伝達システムによれば、モータによって発電した電力を蓄電する蓄電装置の電力を用いてモータを制御できる。第50側面の動力伝達システムによれば、蓄電装置の充電頻度を低減できる。
本開示の第50側面に従う第51側面の動力伝達システムにおいて、前記人力駆動車は、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータを含み、前記制御部は、前記蓄電装置の電力を用いて前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第51側面の動力伝達システムによれば、モータによって発電した電力を蓄電する蓄電装置の電力を用いて電動アクチュエータを制御できる。
第51側面の動力伝達システムによれば、モータによって発電した電力を蓄電する蓄電装置の電力を用いて電動アクチュエータを制御できる。
本開示の第50または第51側面に従う第52側面の動力伝達システムにおいて、前記クランク軸と前記第1回転体との間の第1動力伝達経路に設けられ、クランク軸から第1回転体に第1回転方向への回転力を伝達し、前記第1回転体から前記クランク軸に前記第1回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される第1ワンウェイクラッチをさらに含む。
第52側面の動力伝達システムによれば、第1ワンウェイクラッチによって、モータによって第1回転体が回転する場合に、第1回転体の回転力のクランク軸への伝達を抑制できるため、モータを駆動して変速比率を変更する場合に変速比率を好適に変更できる。
第52側面の動力伝達システムによれば、第1ワンウェイクラッチによって、モータによって第1回転体が回転する場合に、第1回転体の回転力のクランク軸への伝達を抑制できるため、モータを駆動して変速比率を変更する場合に変速比率を好適に変更できる。
本開示の第48から第52側面のいずれか1つに従う第53側面の動力伝達システムにおいて、前記第2回転体と前記車輪との間の第2動力伝達経路に設けられ、前記第2回転体から前記車輪に、前記第1回転方向に対応する前記第2回転方向への回転力を伝達し、前記車輪から前記第2回転体に前記第2回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される第2ワンウェイクラッチをさらに含む。
第53側面の動力伝達システムによれば、第2ワンウェイクラッチによって第2回転体と車輪との相対回転が許容されるので、モータを駆動して変速比率を変更する場合に、変速比率を好適に変更できる。
第53側面の動力伝達システムによれば、第2ワンウェイクラッチによって第2回転体と車輪との相対回転が許容されるので、モータを駆動して変速比率を変更する場合に、変速比率を好適に変更できる。
本開示の人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムは、変速比率を好適に変更できる。
<第1実施形態>
図1から図6を参照して、第1実施形態の人力駆動車用の動力伝達システム60および人力駆動車用の制御装置70が説明される。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力Hによって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、ハンドバイク、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力Hのみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車10は、人力駆動力Hだけではなく、モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(E−bike)を含む。イーバイクは、モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10は、電動アシスト自転車として説明される。
図1から図6を参照して、第1実施形態の人力駆動車用の動力伝達システム60および人力駆動車用の制御装置70が説明される。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力Hによって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、ハンドバイク、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力Hのみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車10は、人力駆動力Hだけではなく、モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(E−bike)を含む。イーバイクは、モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10は、電動アシスト自転車として説明される。
人力駆動車10は、クランク軸12と、第1回転体14と、車輪16と、第2回転体18と、伝達体20と、ディレーラ22と、モータ24と、を含む。人力駆動車10は、一対のクランクアーム26をさらに含む。クランク軸12およびクランクアーム26は、クランク28を構成する。クランク28には、人力駆動力Hが入力される。人力駆動車10は、車体30をさらに含む。車輪16は、後輪16Aと、前輪16Bと、を含む。車体30は、フレーム32を含む。クランク28は、フレーム32に対して回転可能である。一対のクランクアーム26は、第1クランクアーム26Aおよび第2クランクアーム26Bを含む。第1クランクアーム26Aは、クランク軸12の軸方向の一端部に設けられる。第2クランクアーム26Bは、クランク軸12の軸方向の他端部に設けられる。人力駆動車10は、ペダル34をさらに含む。ペダル34は、第1ペダル34Aおよび第2ペダル34Bを含む。第1クランクアーム26Aには、第1ペダル34Aが連結される。第2クランクアーム26Bには、第2ペダル34Bが連結される。後輪16Aは、クランク28が回転することによって駆動される。後輪16Aは、フレーム32に支持される。クランク28と後輪16Aとは、駆動機構36によって連結される。
駆動機構36は、第1回転体14、第2回転体18、および、伝達体20を含む。第1回転体14は、クランク軸12に接続される。第2回転体18は、車輪16に接続される。伝達体20は、第1回転体14および第2回転体18に係合して第1回転体14と第2回転体18との間において駆動力を伝達するように構成される。伝達体20は、第1回転体14の回転力を第2回転体18に伝達する。本実施形態では、第1回転体14と、クランク軸12とは、同軸に配置されるが、第1回転体14と、クランク軸12とは、同軸に配置されなくてもよい。第1回転体14と、クランク軸12とが、同軸に配置されない場合、第1回転体14と、クランク軸12とは、ギア、プーリ、チェーン、シャフトおよびベルトの少なくとも1つを含む第1伝達機構を介して、接続される。本実施形態では、第2回転体18と、後輪16Aとは、同軸に配置されるが、第2回転体18と、後輪16Aとは、同軸に配置されなくてもよい。第2回転体18と、後輪16Aとは、同軸に配置されない場合、第2回転体18と、後輪16Aとは、ギア、プーリ、チェーン、シャフトおよびベルトの少なくとも1つを含む第2伝達機構を介して、接続される。
フレーム32には、フロントフォーク38を介して前輪16Bが取り付けられている。フロントフォーク38には、ハンドルバー42がステム40を介して連結されている。本実施形態では、後輪16Aが駆動機構36によってクランク28に連結されるが、後輪16Aおよび前輪16Bの少なくとも1つが、駆動機構36によってクランク28に連結されてもよい。
ディレーラ22は、クランク軸12の回転速度NCに対する車輪16の回転速度NWの変速比率Rを変更するために伝達体20を操作するように構成される。変速比率Rと、回転速度NWと、回転速度NCとの関係は、式(1)によって表される。
式(1):変速比率R=回転速度NW/回転速度NC
式(1):変速比率R=回転速度NW/回転速度NC
ディレーラ22は、例えばフロントディレーラおよびリアディレーラの少なくとも1つを含む。ディレーラ22がリアディレーラを含む場合、第1回転体14は、少なくとも1つのスプロケットを含み、第2回転体18は、複数のスプロケットを含み、伝達体20は、チェーンを含む。ディレーラ22がリアディレーラを含む場合、ディレーラ22は、第2回転体18に含まれる複数のスプロケットのうちの1つに係合するチェーンを、複数のスプロケットのうちの他の1つに移動させる。ディレーラ22がフロントディレーラを含む場合、第1回転体14は、複数のスプロケットを含み、第2回転体18は、少なくとも1つのスプロケットを含み、伝達体20は、チェーンを含む。ディレーラ22がフロントディレーラを含む場合、ディレーラ22は、第1回転体14に含まれる複数のスプロケットのうちの1つに係合するチェーンを、複数のスプロケットのうちの他の1つに移動させる。ディレーラ22は、伝達体20を操作して、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと伝達体20と係合状態を変更することによって変速比率Rを変更させる。
第1回転体14および第2回転体18は、ギアボックスに設けられてもよい。ギアボックスは、例えば、クランク軸12の近傍に設けられる。第1回転体14および第2回転体18がギアボックスに設けられる場合、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つは複数のスプロケットを含み、ディレーラ22はギアボックスに設けられて、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと伝達体20との係合状態を変更するように構成される。
好ましくは、人力駆動車10は、第1操作装置44をさらに含む。第1操作装置44は、例えば、ハンドルバー42に設けられる。第1操作装置44は、ユーザの手および指などによって、操作されるように構成される。第1操作装置44は、第1操作部44Aを含む。第1操作装置44は、ユーザが意図的に変速を禁止する場合に操作される。好ましくは、人力駆動車10は、ディレーラ22を操作するように構成される第2操作装置45をさらに含む。第2操作装置45は、例えば、ハンドルバー42に設けられる。第2操作装置45は、ユーザの手および指などによって、操作されるように構成される。第2操作装置45は、少なくとも第2操作部45Aおよび第3操作部45Bを含む。
第1操作装置44の一部と、第2操作装置45の一部とは、単一部材として一体に形成されていてもよい。例えば、第1操作装置44の第1操作部44Aと、第2操作装置45の第2操作部45Aおよび第3操作部45Bとは、共通のベース部材に設けられてもよい。第1操作部44Aは、例えば、ボタンスイッチまたはレバースイッチを含む。第1操作部44Aは、ユーザが操作することによって、少なくとも2つの状態の間を遷移する構成であれば、ボタンスイッチまたはレバースイッチに限らず、どのような構成であってもよい。第2操作部45Aおよび第3操作部45Bは、例えば、ボタンスイッチまたはレバースイッチを含む。第2操作部45Aおよび第3操作部45Bは、ユーザが操作することによって、少なくとも2つの状態の間を遷移する構成であれば、ボタンスイッチまたはレバースイッチに限らず、どのような構成であってもよい。
第2操作部45Aおよび第3操作部45Bは、ディレーラ22を操作するように構成される。第2操作装置45は、ユーザの操作に応じて変速操作信号を制御装置70の制御部72に出力する。第2操作装置45は、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bに加えて、または、代えて、ディレーラ22を除く人力駆動車用のコンポーネントを操作するように構成される第4操作部45Cを含んでいてもよい。人力駆動車用のコンポーネントは、例えば、サイクルコンピュータ、サスペンション、アジャスタブルシートポスト、ランプ、または、ドライブユニットの少なくとも1つを含む。変速操作信号は、例えば、変速比率Rを大きくするようにディレーラ22を操作する指令を含む第1操作信号、および、変速比率Rを小さくするようにディレーラ22を操作する指令を含む第2操作信号を含む。
第2操作装置45は、第2操作部45Aが操作されると、第1操作信号を出力し、第3操作部45Bが操作されると、第2操作信号を出力する。本実施形態では、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bによって、リアディレーラが操作されるが、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bによって、フロントディレーラが操作されてもよく、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bによって、リアディレーラとフロントディレーラとの両方が操作されてもよい。第2操作装置45は、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bに加えて、さらに第5操作部および第6操作部を含んでいてもよい。第5操作部および第6操作部は、例えば、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bと同様に構成される。第2操作部45Aおよび第3操作部45Bと、第5操作部および第6操作部との一方によって、リアディレーラが操作され、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bと、第5操作部および第6操作部との他方によって、フロントディレーラが操作されてもよい。
好ましくは、人力駆動車10は、ディレーラ22を操作するように構成される電動アクチュエータ48をさらに含む。電動アクチュエータ48は、例えば、電気モータを含む。電動アクチュエータ48は、例えば、電気モータの出力軸に連結される減速機をさらに含んでいてもよい。電動アクチュエータ48は、ディレーラ22に設けられてもよく、人力駆動車10のうちのディレーラ22から離れた位置に設けられてもよい。電動アクチュエータ48が駆動することによってディレーラ22が伝達体20を操作し、変速動作が行われる。ディレーラ22は、例えば、ベース部材と、移動部材と、移動部材をベース部材に対して移動可能に連結するリンク部材と、を含む。移動部材は、連結部材をガイドするガイド部材を含む。ガイド部材は、例えば、ガイドプレートと、プーリと、を含む。電動アクチュエータ48は、例えば、リンク部材を直接駆動してもよい。電動アクチュエータ48は、ケーブルを介して、リンク部材を駆動してもよい。
好ましくは、人力駆動車10は、バッテリ46をさらに含む。バッテリ46は、1または複数のバッテリ素子を含む。バッテリ素子は、充電池を含む。バッテリ46は、制御装置70に電力を供給するように構成される。好ましくは、バッテリ46は、電動アクチュエータ48にも電力を供給するように構成される。バッテリ46は、好ましくは、制御装置70の制御部72と有線または無線によって通信可能に接続される。バッテリ46は、例えば電力線通信(PLC;power line communication)、CAN(Controller Area Network)、または、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)によって制御部72と通信可能である。
モータ24は、伝達体20を駆動するように構成される。好ましくは、モータ24は、人力駆動力Hに応じて、人力駆動車10に推進力を付与するように構成される。モータ24は、1または複数の電気モータを含む。モータ24に含まれる電気モータは、例えば、ブラシレスモータである。モータ24は、ペダル34から第2回転体18までの人力駆動力Hの動力伝達経路に回転力を伝達するように構成される。本実施形態では、モータ24は、人力駆動車10のフレーム32に設けられ、第1回転体14に回転力を伝達するように構成される。人力駆動車10は、モータ24が設けられるハウジング52をさらに含む。モータ24およびハウジング52を含んで、ドライブユニット50が構成される。ハウジング52は、フレーム32に取り付けられる。ハウジング52は、クランク軸12を回転可能に支持する。モータ24は、例えば、第1回転体14を介さずに、伝達体20に回転力を伝達するように構成されてもよい。この場合、例えば、モータ24の出力軸または出力軸の力が伝達される伝達部材に伝達体20と係合するスプロケットが設けられる。
モータ24と人力駆動力Hの動力伝達経路との間には、減速機54が設けられてもよい。減速機54は、例えば、複数の歯車を含んで構成される。モータ24と人力駆動力Hの動力伝達経路との間には、好ましくは、クランク軸12を人力駆動車10が前進する方向に回転させた場合にクランク28の回転力がモータ24に伝達することを抑制するように第3ワンウェイクラッチ56が設けられてもよい。第3ワンウェイクラッチ56は、例えば、ローラクラッチ、スプラグ式クラッチおよび爪式クラッチの少なくとも1つを含む。
ドライブユニット50は、出力部58を含む。出力部58は、例えば、クランク軸12に連結され、かつ、減速機54に連結される。出力部58には、人力駆動力Hとモータ24の出力とが入力される。第1回転体14は、出力部58と一体回転するように出力部58に連結される。
好ましくは、動力伝達システム60は、制御装置70と、第1ワンウェイクラッチ62を含む。第1ワンウェイクラッチ62は、クランク軸12と第1回転体14との間の第1動力伝達経路に設けられ、クランク軸12から第1回転体14に第1回転方向への回転力を伝達し、第1回転体14からクランク軸12に第1回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される。第1ワンウェイクラッチ62は、クランク28が前転した場合に、第1回転体14を前転させ、クランク28が後転した場合に、クランク28と第1回転体14との相対回転を許容するように構成される。第1ワンウェイクラッチ62は、例えば、ドライブユニット50のハウジング52に設けられる。第1ワンウェイクラッチ62は、例えば、クランク軸12と出力部58との間に設けられる。第1ワンウェイクラッチ62は、例えば、ローラクラッチ、スプラグ式クラッチおよび爪式クラッチの少なくとも1つを含む。
クランク軸12と第1回転体14とは、一体回転するように連結されてもよい。クランク軸12と第1回転体14とが一体回転するように連結される場合、第1ワンウェイクラッチ62は省略される。
好ましくは、動力伝達システム60は、第2ワンウェイクラッチ64をさらに含む。第2ワンウェイクラッチ64は、第2回転体18と車輪16との間の第2動力伝達経路に設けられ、第2回転体18から車輪16に、第1回転方向に対応する第2回転方向への回転力を伝達し、車輪16から第2回転体18に第2回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される。第2ワンウェイクラッチ64は、第2回転体18が前転した場合に、後輪16Aを前転させ、第2回転体18が後転した場合に、第2回転体18と後輪16Aとの相対回転を許容するように構成される。第2ワンウェイクラッチ64は、例えば、後輪16Aのハブ軸に設けられる。第2ワンウェイクラッチ64は、例えば、ローラクラッチ、スプラグ式クラッチおよび爪式クラッチの少なくとも1つを含む。
第2回転体18と後輪16Aとは、一体回転するように連結されてもよい。第2回転体18と後輪16Aとが一体回転するように連結される場合、第2ワンウェイクラッチ64は省略される。
好ましくは、動力伝達システム60は、蓄電装置66をさらに含む。蓄電装置66は、モータ24によって発電した電力を蓄電するように構成される。好ましくは、制御部72は、蓄電装置66の電力を用いてモータ24を制御するように構成される。蓄電装置66は、バッテリ46を含んでいてもよく、バッテリ46とは別のバッテリを含んでいてもよく、キャパシタを含んでいてもよい。蓄電装置66は、例えば、ドライブユニット50のハウジング52に設けられる。
制御装置70は、制御部72を含む。制御部72は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。制御部72は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。好ましくは、制御装置70は、記憶部74をさらに含む。記憶部74には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部74は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random access memory)を含む。
制御装置70は、好ましくは、モータ24の駆動回路76をさらに備える。駆動回路76と、制御部72とは、好ましくは、ドライブユニット50のハウジング52に設けられる。駆動回路76と、制御部72とは、例えば同一の回路基板に設けられてもよい。駆動回路76は、インバータ回路を含む。駆動回路76は、バッテリ46からモータ24に供給される電力を制御する。駆動回路76は、制御部72と有線または無線によって通信可能に接続されている。駆動回路76は、制御部72からの制御信号に応じてモータ24を駆動させる。
好ましくは、制御装置70は、車速センサ78、クランク回転センサ80、および、トルクセンサ82をさらに含む。
車速センサ78は、人力駆動車10の車輪16の回転速度NWに応じた情報を検出するように構成される。車速センサ78は、好ましくは、人力駆動車10の車輪16に設けられる磁石を検出するように構成される。車速センサ78は、例えば、車輪16が1回転する間に、予め定める回数の検出信号を出力するように構成される。予め定める回数は、例えば、1である。車速センサ78は、車輪16の回転速度NWに応じた信号を出力する。制御部72は、車輪16の回転速度NWに基づいて人力駆動車10の車速Vを算出できる。車速Vは、車輪16の回転速度NWと、車輪16の周長に関する情報とに基づいて算出できる。車輪16の周長に関する情報は、記憶部74に記憶される。
車速センサ78は、例えば、リードスイッチを構成する磁性リード、または、ホール素子を含む。車速センサ78は、人力駆動車10のフレーム32のチェーンステイに取り付けられ、後輪16Aに取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク38に設けられ、前輪16Bに取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。本実施形態において、車速センサ78は、車輪16が一回転した場合に、リードスイッチが磁石を1回検出するように構成される。車速センサ78は、人力駆動車10の車輪16の回転速度NWに応じた情報を検出することができれば、どのような構成であってもよく、例えば光学センサ、または、加速度センサなどを含んでいてもよい。車速センサ78は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部72に接続される。
クランク回転センサ80は、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度NCに応じた情報を検出するように構成される。クランク回転センサ80は、例えば、人力駆動車10のフレーム32またはドライブユニット50に設けられる。クランク回転センサ80は、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含んで構成される。周方向に磁界の強度が変化する環状の磁石が、クランク軸12、クランク軸12に連動して回転する部材、または、クランク軸12から第1回転体14までの間の動力伝達経路に設けられる。クランク軸12に連動して回転する部材は、モータ24の出力軸であってもよい。クランク回転センサ80は、クランク軸12の回転速度NCに応じた信号を出力する。
磁石は、クランク軸12から第1回転体14までの人力駆動力Hの動力伝達経路において、クランク軸12と一体に回転する部材に設けられてもよい。例えば、クランク軸12と第1回転体14との間に第1ワンウェイクラッチが設けられない場合、磁石は、第1回転体14に設けられてもよい。クランク回転センサ80は、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度NCに応じた情報を検出することができれば、どのような構成であってもよく、磁気センサに代えて、例えば光学センサ、加速度センサ、または、トルクセンサなどを含んでいてもよい。クランク回転センサ80は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部72に接続される。
トルクセンサ82は、人力駆動力Hによってクランク28に与えられるトルクに応じた信号を出力するように構成される。トルクセンサ82は、クランク28に入力される人力駆動力Hのトルクに応じた情報を出力するように構成される。例えば、動力伝達経路に第1ワンウェイクラッチ62が設けられる場合、トルクセンサ82は、好ましくは、第1ワンウェイクラッチ62よりも動力伝達経路の上流側に設けられる。トルクセンサ82は、歪センサ、磁歪センサ、または、圧力センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。トルクセンサ82は、動力伝達経路、または、動力伝達経路に含まれる部材の近傍に含まれる部材に設けられる。動力伝達経路に含まれる部材は、例えば、クランク軸12、クランク軸12と第1回転体14との間において人力駆動力Hを伝達する部材、クランクアーム26、または、ペダル34である。トルクセンサ82は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部72に接続される。
好ましくは、制御装置70は、モータ24の負荷Lを検出するように構成される第1検出部84を含む。第1検出部84は、モータ24内を流れる電流を検出する電流センサと、モータ24の回転速度を検出する回転センサとを含む。モータ24の負荷Lについては、モータ24内を流れる電流と、モータ24の回転速度とに基づいて、公知の技術を利用して検出できるので、詳細な説明を省略する。
好ましくは、制御装置70は、人力駆動車10の傾斜角度Dを検出する第2検出部86をさらに含む。傾斜角度Dは、人力駆動車10のピッチ角度を含む。第2検出部86は、例えば、傾斜センサおよびGPS(global positioning system)受信機の少なくとも1つを含む。傾斜センサは、例えば、ジャイロセンサおよび加速度センサの少なくとも1つを含む。第2検出部86が、GPS受信機を含む場合、記憶部74に道路勾配に関する情報を含む地図情報を予め記憶され、制御部72は、人力駆動車10の現在地の道路勾配をピッチ角度として取得する。
好ましくは、制御装置70は、変速状態センサ88をさらに含む。変速状態センサ88は、ディレーラ22の変速状態に関する情報を出力する。変速状態は、例えば、変速ステージを含む。変速状態センサ88は、ディレーラ22に設けられてもよく、第2操作装置45に設けられてもよい。変速状態センサ88は、例えば、電動アクチュエータ48の動作を検出するように構成される。電動アクチュエータ48は、例えば、電気モータおよび減速機を含む。変速状態センサ88は、電動アクチュエータ48の電気モータまたは減速機の動作を検出するように構成される。変速状態センサ88は、例えば、磁気センサ、ポテンショメータ、ロータリーエンコーダ、リニアエンコーダ、または、光学センサ、などを含んで構成される。
記憶部74は、変速状態センサ88から出力される変速状態に関する情報と、人力駆動車10の変速比率Rに関する情報とを対応付けて記憶している。変速状態に関する情報と、人力駆動車10の変速比率Rに関する情報との対応付けは、テーブルとして記憶されてもよく、関数として記憶されてもよい。制御部72は、変速状態センサ88から出力される変速状態に関する情報と、記憶部74に記憶される情報とに応じて、現在の人力駆動車10の変速比率Rに関する情報を取得できる。人力駆動車10の変速比率Rに関する情報は、変速比率R自体によって表されてもよく、変速比率R自体ではなく、変速比率Rに対応するパラメータによって表されてもよい。変速比率Rに対応するパラメータは、変速ステージを表すパラメータであってもよい。
制御部72は、モータ24を制御するように構成される。制御部72は、例えば、人力駆動車10の車速V、クランク28の回転速度N、および、人力駆動力Hの少なくとも1つに応じて、モータ24を制御するように構成される。人力駆動力Hは、トルクHTで表されてもよく、仕事率HWで表されてもよい。人力駆動力Hが仕事率HWによって表される場合、人力駆動力Hは、トルクセンサ82によって検出されたトルクとクランク回転センサ80によって検出されたクランク軸12の回転速度NCとを乗算することによって得られる。
制御部72は、例えば、人力駆動力Hに対して、モータ24によるアシスト力Mが予め定めるアシスト比率Aになるように、モータ24を制御するように構成される。予め定めるアシスト比率Aは、一定ではなく、例えば、人力駆動力Hに応じて変化してもよく、車速Vに応じて変化してもよく、人力駆動力Hおよび車速Vの両方に応じて変化してもよい。人力駆動力Hおよびアシスト力Mは、トルクによって表されてもよく、仕事率によって表されてもよい。人力駆動力Hおよびアシスト力Mをトルクによって表わす場合、人力駆動力Hを人力トルクTHと記載し、アシスト力MをアシストトルクTMと記載する。人力駆動力Hおよびアシスト力Mを仕事率によって表わす場合、人力駆動力Hを人力仕事率WHと記載し、アシスト力Mをアシスト仕事率WMと記載する。人力駆動車10の人力トルクHTに対する出力トルクMTのトルク比率を、アシスト比率ATと記載する場合がある。人力仕事率WHに対するモータ24によるアシスト仕事率WMの比率を、アシスト比率AWと記載する場合がある。アシスト比率Aは、人力駆動力Hによって人力駆動車に生じる推進力に対する、モータ24によるアシスト力によって人力駆動車10に生じる推進力の比率と等しい。
制御部72は、例えば、人力駆動力Hと比率Aとの対応関係の少なくとも一部が互いに異なる複数の制御状態から選択される1つの制御状態によって、モータ24を制御するように構成される。人力仕事率HWは、人力トルクTHとクランク軸12の回転速度NCとの乗算によって算出される。モータ24の出力が減速機54を介して人力駆動力Hの動力経路に入力される場合は、減速機54の出力を、アシスト力Mとする。減速機54がない場合、アシスト仕事率WMは、モータ24の出力トルクと、モータ24の回転速度との乗算によって算出される。減速機54がある場合は、アシスト仕事率WMは、減速機54の出力トルクと、減速機54の出力回転速度との乗算によって算出される。減速機54がある場合、記憶部74は、減速機54の減速比に関する情報を記憶するように構成される。
制御部72は、モータ24の回転速度と、減速機54の減速比に関する情報とに応じて、減速機54の出力回転速度を算出できる。記憶部74は、例えば、モータ24の制御指令とモータ24の出力トルクとの関係を示す情報を記憶している。制御部72は、例えば、記憶部74に記憶されているモータ24の制御指令とモータ24の出力トルクとの関係を示す情報に応じて、モータ24の出力トルクを算出できる。制御部72は、例えば、モータ24の出力トルクと、減速機54の減速比に関する情報とに応じて、減速機の出力トルクを算出できる。制御部72は、人力トルクHTまたは人力仕事率WHに応じて、制御指令をモータ24の駆動回路76に出力するように構成される。制御指令は、例えばトルク指令値を含む。複数の制御状態は、モータ24を駆動しない制御状態を含んでいてもよい。
制御部72は、アシスト力Mが上限値MX以下になるようにモータ24を制御するように構成される。アシスト力Mがトルクによって表される場合、制御部72は、出力トルクMTが上限値MTX以下になるようにモータ24を制御するように構成される。好ましくは、上限値MTXは、30Nm以上90Nm以下の範囲の値である。上限値MTXは、例えば、80Nmである。上限値MTXは、例えば、モータ24の出力特性によって決定される。アシスト力Mが仕事率によって表される場合、制御部72は、アシスト仕事率WMが上限値WMX以下になるようにモータ24を制御するように構成される。
例えば、制御部72は、車速Vが予め定める車速VX以上になると、モータ24を停止する。予め定める車速VXは、例えば、時速45Kmである。予め定める車速VXは、時速45Km未満であってもよく、例えば、時速25Kmであってもよい。
例えば、制御部72は、クランク軸12の回転速度NCが予め定める回転速度NCX未満の場合、クランク28の回転速度Nおよび人力駆動力Hの少なくとも1つに応じたモータ24の駆動を停止する。予め定める回転速度NCXは、例えば、0rpmである。例えば、制御部72は、クランク軸12の回転速度NCが予め定める回転速度NCY以上になると、モータ24を停止する、または、アシスト力Mが小さくなるようにモータ24を制御してもよい。予め定める回転速度NCYは、予め定める回転速度NCよりも大きく、例えば120rpmから200rpmの範囲の値である。
好ましくは、制御部72は、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。好ましくは、制御部72は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するための変速制御信号を電動アクチュエータ48に出力する。電動アクチュエータ48は、変速制御信号が入力された場合、ディレーラ22を操作するように動作する。変速制御信号は、例えば、電動アクチュエータ48を駆動させるための電力を含む。好ましくは、変速制御信号は、電動アクチュエータ48が、変速比率Rを大きくするようにディレーラ22を操作する指令を含む第1変速制御信号と、変速比率Rを小さくするようにディレーラ22を操作する指令を含む第2変速制御信号とを含む。
制御部72は、好ましくは、変速条件が成立する場合、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作するように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを大きくするための変速条件が成立する場合、第1変速制御信号を電動アクチュエータ48に送信し、電動アクチュエータ48が変速比率Rを大きくするようにディレーラ22を操作する。制御部72は、変速比率Rを小さくするための変速条件が成立する場合、第2変速制御信号を電動アクチュエータ48に送信し、電動アクチュエータ48が変速比率Rを小さくするようにディレーラ22を操作する。
本実施形態において、変速条件は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が禁止されていない場合に成立する。変速条件は、変速実行条件が成立する場合に成立してもよい。変速実行条件は、例えば、第2操作装置45から変速操作信号が制御部72に入力された場合、および、人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件が成立した場合、の少なくとも1つの場合に成立する。制御部72は、ユーザの第2操作装置45へのマニュアル操作に応じてディレーラ22を制御してもよく、人力駆動車10の走行状態に応じて、ディレーラ22を自動的に制御してもよく、ユーザの第2操作装置45へのマニュアル操作と、人力駆動車10の走行状態との両方に応じて、ディレーラ22を制御してもよい。
制御部72は、ユーザの第2操作装置45へのマニュアル操作に応じて、ディレーラ22を制御するマニュアル変速モードと、人力駆動車10の走行状態に応じて、ディレーラ22を自動的に制御するオート変速モードと、を切り替えるように構成されてもよい。例えば、マニュアル変速モードとオート変速モードとを切り替えるための第3操作装置がハンドルバー42に設けられ、第3操作装置がユーザによって操作されることによって、制御部72は、マニュアル変速モードとオート変速モードとを切り替えてもよい。例えば、制御部72は、第3操作装置が操作されるごとに、マニュアル変速モードとオート変速モードとを順番に切り替える。例えば、第2操作装置45の第2操作部45Aおよび第3操作部45Bが同時に操作されることによって、制御部72は、マニュアル変速モードとオート変速モードとを切り替えてもよい。
制御部72は、例えば、マニュアル変速モードにおいて、第2操作装置45が操作された場合、車輪16の回転速度NWと変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差に応じてマニュアル変速モードからオート変速モードに自動的に切り替え可能に構成されてもよい。第1回転速度N1は、式(2)によって求められる。
式(2):第1回転速度N1=回転速度NW/変速比率R
式(2):第1回転速度N1=回転速度NW/変速比率R
例えば、制御部72は、オート変速モードに切り替えられると、記憶部74に記憶される第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差に応じて設定される変速比率Rになるように、モータ24および電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、自動的にオート変速モードに切り替えられる場合、および、ユーザの操作によってオート変速モードに切り替えられる場合のいずれにおいても、予め定める時間が経過する場合、人力駆動力Hが予め定める値以上になる場合、および、クランク軸12の回転量が予め定める回転量以上になる場合の少なくとも1つの場合、オート変速モードからマニュアル変速モードに切り替え可能に構成されてもよい。
人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件は、例えば、クランク軸12の回転速度NCが予め定める第1範囲外である場合、人力駆動力Hが予め定める第2範囲外である場合、および、人力駆動車10が減速する場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件は、クランク軸12の回転速度NCが予め定める第1範囲外である場合、人力駆動力Hが予め定める第2範囲外である場合、および、人力駆動車10が減速する場合、のいずれか1つのみの場合に満たされてもよく、いずれか2つの場合に満たされてもよい。制御部72は、第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
人力駆動車10が減速する場合は、好ましくは、人力駆動車10の進行方向と対応する方向への減速度が、予め定める減速度よりも大きい場合を含む。予め定める減速度は、好ましくは、人力駆動車10が急ブレーキによって急減速する場合の減速度に対応する。
変速実行条件は、人力駆動車10の走行抵抗に関する条件を含んでいてもよい。走行抵抗は、例えば、空気抵抗、転がり抵抗、勾配抵抗、および、加速抵抗の少なくとも1つを含む。例えば、制御部72は、走行抵抗が大きくなる場合、変速比率Rが小さくなるように電動アクチュエータ48を制御し、走行抵抗が小さくなる場合、変速比率Rが大きくなるように電動アクチュエータ48を制御してもよい。
制御部72は、以下の(A1)、(A2)、(A3)および(A4)の少なくとも1つの構成を含む。制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)の構成のうち、2つの構成を含んでいてもよく、3つの構成を含んでいてもよく、全ての構成を含んでいてもよい。
(A1)制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。(A1)の構成においては、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、かつ、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されてもよい。
(A2)制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
(A3)制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラ22によって変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
(A4)制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下になると、人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件が成立しても、ディレーラ22によって変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
制御部72が、(A1)の構成を含む場合、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、および、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の少なくとも1つの場合、制御部72は、変速比率Rが大きくなるような電動アクチュエータ48の制御を行わない。例えば、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、および、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の少なくとも1つの場合、第1変速制御信号を、電動アクチュエータ48に送信しない。例えば、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、および、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の少なくとも1つの場合、変速実行条件に応じて、第2変速制御信号を、電動アクチュエータ48に送信可能に構成される。制御部72は、車速Vが第2速度V2以上、および、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の少なくとも1つの場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するため、人力駆動車10の車速Vの増加を抑制できる。
制御部72が、(A2)の構成を含む場合、例えば、制御部72は、第2操作装置45が操作されることによってディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。好ましくは、変速に関する第1条件は、第2操作装置45が操作されてから予め定める第1時間T1が経過した場合、電動アクチュエータ48が停止してから予め定める第2時間T2が経過した場合、人力駆動車10の傾斜角度Dが予め定める第1角度D1以上になった場合、および、人力駆動車10の車速Vが予め定める第3速度V3以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、かつ、変速に関する第1条件が満たされる場合、変速比率Rを変更するための電動アクチュエータ48の制御を行わない。例えば、制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、かつ、変速に関する第1条件が満たされる場合、第1変速制御信号および第2変速制御信号を、電動アクチュエータ48に出力しない。予め定める第1時間T1は、例えば、0.1秒から10秒の範囲の時間である。予め定める第2時間T2は、例えば、0.1秒から10秒の範囲の時間である。予め定める第1角度D1は、例えば、人力駆動車10のピッチ角度において5度以上の角度である。
制御部72が、(A3)の構成を含む場合、例えば、変速に関する第2条件は、電動アクチュエータ48が停止してから予め定める第4時間T4が経過した場合、人力駆動車10の傾斜角度Dが予め定める第2角度D2以上になった場合、および、人力駆動車10の車速が予め定める第4速度V4以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、かつ、変速に関する第2条件が満たされる場合、変速比率Rを変更するための電動アクチュエータ48の制御を行わない。例えば、制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、かつ、変速に関する第2条件が満たされる場合、第1変速制御信号および第2変速制御信号を、電動アクチュエータ48に出力しない。予め定める第4時間T4は、例えば、0.1秒から10秒の範囲の時間である。第4速度V4は、例えば、時速3km以上の速度である。予め定める第2角度D2は、例えば、人力駆動車10のピッチ角度において5度以上の角度である。
制御部72が、(A4)の構成を含む場合、第1速度V1および予め定める回転速度NXは、例えば、人力駆動車10の走行の停止の判定に適切な値である。第1速度V1は、例えば、0km/h以上3km/hの範囲の値である。および予め定める回転速度NXは、例えば、0rpm以上5rpm以下の範囲の値である。第1速度V1および予め定める回転速度NXが、人力駆動車10の走行の停止の判定に適切な値の場合、制御部72は、人力駆動車10が停止する場合に、変速比率Rが変更されることを抑制できる。これによって、ディレーラ22の変速操作の途中において、人力駆動車10が停止することを抑制できる。
制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成される。好ましくは、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10に推進力を付与しないように伝達体20を駆動するようにモータ24を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24の駆動力が後輪16Aに伝達されないように、伝達体20を駆動させる。例えば、制御部72は、モータ24によって伝達体20が駆動され、かつ、モータ24によって後輪16Aが回転しないように、モータ24を制御するように構成される。例えば、制御部72は、第2回転体18の回転速度が後輪16Aの回転速度以下になるようにモータ24を制御するように構成される。制御部72は、記憶部74に予め記憶されるモータ24の回転速度または回転トルクに関する情報に応じて、人力駆動車10に推進力を付与しないようにモータ24を制御してもよい。
好ましくは、制御部72は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御して変速比率Rを変更する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと、ディレーラ22との相対移動が、モータ24の駆動と同時、または、モータ24が駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成される。制御部72は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御して変速比率Rを変更する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと、ディレーラ22との相対移動が、モータ24が駆動した後に開始されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成されてもよい。
変速条件において、制御部72は、ディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させるように電動アクチュエータ48を制御するように構成されていてもよい。この場合、変速制御信号には、ディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させるための信号が含まれる。制御部72は、ディレーラ22が目標の変速比率Rになるまでに変速ステージを複数回変更する場合におけるモータ24の回転速度が、ディレーラ22が目標の変速比率Rになるまでに変速ステージを1回だけ変更する場合におけるモータ24の回転速度よりも大きくなるように、モータ24を制御するように構成されてもよい。好ましくは、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成される。
制御部72は、人力駆動車10が減速する場合、ディレーラ22の変速ステージが、予め定める変速ステージに近づくように、または、変速比率Rが、予め定める変速比率Rに近づくように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、1段ずつディレーラ22変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたってディレーラ22が連続して動作するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
予め定める変速ステージに関する情報、または、予め定める変速比率Rに関する情報は、例えば、人力駆動車10が減速する場合の目標の変速比率Rとして記憶部74に記憶される。予め定める変速ステージに関する情報に応じて変速する場合、予め定める値は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差が、好ましくは、1段から3段の範囲に対応する値である。予め定める変速比率Rに関する情報に応じて変速する場合、予め定める値は、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差が、好ましくは、変速ステージに換算して、1段から3段の範囲に対応する値である。
好ましくは、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間T5が、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間T6よりも短くなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。第2回転体18が変速に好適な1または複数の変速促進領域を含む場合、ディレーラ22によって伝達体20が移動する領域を、第2回転体18の変速促進領域が通過した後、再び第2回転体18の変速促進領域が通過するまでに必要な時間は、車速Vが大きいほど短い。
好ましくは、第5速度V5は、時速10Km以下の速度である。好ましくは、第5時間T5は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときに、変速比率Rが変速制御信号に応じて複数の変速ステージにわたって変更されるまでに十分な時間が設定される。好ましくは、第6時間T6は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときに、変速比率Rが変速制御信号に応じて複数の変速ステージにわたって変更されるまでに十分な時間が設定される。
制御部72は、ディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる場合、ディレーラ22の動作速度を変更するように構成されてもよく、変速ステージが1段変更されるごとにディレーラ22が停止するように電動アクチュエータ48を制御し、かつ、次に動作が開始するまでの予め定める間隔を変更するように構成されてもよい。予め定める間隔は、例えば、車速Vが時速15キロメートル以下の場合は0.5秒以上、かつ、1秒未満の範囲であり、車速Vが時速15キロメートルよりも大きい場合は0.25秒以上、かつ、0.5秒未満の範囲である。変速条件は、複数の変速ステージにわたってディレーラ22を変速させるための条件を含んでいてもよく、1つの変速ステージだけディレーラ22を変速させるための条件のみを含んでいてもよい。
好ましくは、ペダリングに関する予め定める条件は、クランク軸12に入力される人力駆動力Hが予め定める駆動力HX以下の場合、クランク軸12の回転速度NCが第2回転速度NC2以下の場合、クランク軸12が揺動している場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。好ましくは、ペダリングに関する予め定める条件は、ペダリングが停止していると判定できる条件である。予め定める駆動力HXおよび第2回転速度NC2は、好ましくは、人力駆動車10のクランク軸12の回転の停止の判定に適切な値である。予め定める駆動力HXは、例えば、0Nm以上3Nm以下の範囲の値である。第2回転速度NC2は、例えば、0rpm以上5rpm以下の範囲の値である。クランク軸12が揺動している場合は、クランク軸12が完全に停止しておらず、かつ、クランク軸12の回転角度CCが予め定める角度範囲内に維持される場合を含む。予め定める角度範囲は、例えば、1度以上、20度以下である。
例えば、ライダがペダル34に足を掛けた状態でペダリングを停止している場合、クランク軸12が揺動する場合がある。クランク軸12が回転を停止または揺動している場合、人力駆動力Hによって第1回転体14および第2回転体18が回転しないので、ディレーラ22が動作しても変速できない。変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、クランク軸12が回転を停止または揺動している場合、制御部72は、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成されることによって、第1回転体14および第2回転体18を回転させることができるため、ディレーラ22によって変速できる。
制御部72は、以下の(B1)、(B2)、(B3)、および(B4)の少なくとも1つの構成を含み、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24を制御する。制御部72は、(B1)、(B2)、(B3)、および(B4)の構成のうち、2つの構成を含んでいてもよく、3つの構成を含んでいてもよく、全ての構成を含んでいてもよい。
(B1)制御部72は、車輪16の回転速度NWと変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1と、予め定める回転速度NX、または、予め定める範囲の回転速度NAとの差DNが大きいほど、モータ24の回転速度NMが大きくなるように、モータ24を制御して、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。好ましくは、第1回転速度N1、予め定める回転速度NX、および、予め定める範囲の回転速度NAは、クランク軸12の回転速度NCに対応する。予め定める回転速度NX、および、予め定める範囲の回転速度NAは、50rpm以上80rpm以下の回転速度である。
(B2)制御部72は、人力駆動車10の進行方向への加速度に応じて、モータ24の回転速度を変更するように構成される。制御部72は、人力駆動車10の加速度が大きいほど、モータ24の回転速度NMが大きくなるように、モータ24を制御して、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。
(B3)制御部72は、人力駆動車10の状態に応じて、モータ24の回転角度CA、および、モータ24の出力トルクMTの少なくとも1つを変更するように、モータ24を制御するように構成される。人力駆動車10の状態は、車輪16の回転速度NW、および、変速比率Rの少なくとも1つを含む。好ましくは、制御部72は、車輪16の回転速度NWと変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1と、予め定める回転速度NX、または、予め定める範囲の回転速度NAとの差が大きいほど、モータ24の回転角度MN、および、出力トルクMTの少なくとも1つが大きくなるように、モータ24を制御するように構成される。
(B4)制御部72は、人力駆動車10の状態に応じて、モータ24の回転角度CA、および、モータ24の出力トルクMTの少なくとも1つを変更するように、モータ24を制御するように構成される。人力駆動車10の状態は、人力駆動車10の車速Vの変化、または、車輪16の回転速度NWの変化を含む。好ましくは、制御部72は、人力駆動車10の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、車輪16の回転速度NWの人力駆動車10の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、モータ24の回転角度、および、出力トルクMTの少なくとも1つが大きくなるように、モータ24を制御して、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。制御部72は、例えば、車速Vを微分することによって、人力駆動車10の進行方向への加速度または減速度を算出可能に構成される。人力駆動車10は、人力駆動車10の進行方向への加速度または減速度に関する情報を検出する加速度センサを含んでいてもよい。人力駆動車10が加速度センサを含む場合、制御部72に加速度センサが検出する情報が入力される。
制御部72は、(B1)、(B2)、(B3)、および(B4)の少なくとも1つの構成に代えて、または、加えて、変速比率Rまたは変速ステージに応じて、モータ24の出力が異なるように制御するように構成されてもよい。好ましくは、記憶部74には、変速比率Rに関する情報と、モータ24の出力とに関する情報とが対応付けて記憶される。変速比率Rに関する情報と、モータ24の出力とに関する情報との対応付けは、テーブルとして記憶されてもよく、関数として記憶されてもよい。制御部72は、変速状態センサ88の検出結果と、記憶部74に記憶される情報とに応じて、モータ24を制御するように構成される。
好ましくは、制御部72は、第1操作装置44が操作されると、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、第1操作装置44が操作されると、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、モータ24の非駆動条件が成立する場合、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。モータ24の非駆動条件は、第1非駆動条件、および、第2非駆動条件の少なくとも1つを含む。制御部72は、第1非駆動条件、および、第2非駆動条件のうちの1つのみ、または、両方が成立する場合、モータ24を停止するように制御するように構成されていてもよい。
第1非駆動条件は、第1操作装置44が操作されている間、および、第1操作装置44が操作された後の予め定める期間の少なくとも1つの場合に成立する。制御部72が第1非駆動条件に応じてモータ24を制御す場合、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、第1操作装置44が操作されている間、および、第1操作装置44が操作された後の予め定める期間の少なくとも1つにおいて、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。
第2非駆動条件は、第1操作装置44に含まれる第1操作部44Aが操作される場合、または、第1操作装置44に予め定める操作が行われる場合に成立する。制御部72が第2非駆動条件に応じてモータ24を制御す場合、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、第1操作装置44に含まれる第1操作部44Aが操作されると、または、第1操作部44Aに予め定める操作が行われると、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。
制御部72は、第1非駆動条件および第2非駆動条件の少なくとも1つに代えてまたは加えて、以下の第3から第6非駆動条件の少なくとも1つが成立する場合において、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成されてもよい。
第3非駆動条件は、人力駆動車10の進行方向への加速度が第1値よりも大きい場合に成立する。第4非駆動条件は、人力駆動車10の進行方向への減速度が第2値よりも大きい場合に成立する。第5非駆動条件は、車輪16の回転速度NWの人力駆動車10の進行方向と対応する回転方向への加速度が第3値よりも大きい場合に成立する。第6非駆動条件は、車輪16の回転速度NWの人力駆動車10の進行方向と対応する回転方向への減速度が第4値よりも大きい場合に成立する。制御部72は、例えば、車輪16の回転速度NWを微分することによって、車輪16の回転速度NWの人力駆動車10の進行方向と対応する回転方向への加速度および減速度の少なくとも1つを算出可能に構成される。第1値および第3値は、人力駆動車10が急加速する場合に対応する値であり、例えば実験などによって予め設定される。第2値および第4値は、人力駆動車10が急減速する場合に対応する値であり、例えば実験などによって予め設定される。制御部72は、人力駆動車10が進行方向において急加速または急減速している場合に、変速比率Rの変更が行われることを抑制できる。
制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされることによって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御する場合、モータ24の停止条件が成立すると、モータ24による伝達体20の駆動を停止させるように、モータ24を制御するように構成される。モータ24の停止条件は、第1停止条件、および、第2停止条件の少なくとも1つを含む。制御部72は、第1停止条件、および、第2停止条件のうちの1つのみ、または、両方が成立する場合、モータ24を停止するように制御するように構成されていてもよい。
第1停止条件は、モータ24の負荷Lに関する。第1停止条件に応じてモータ24を制御する場合、例えば、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24の負荷Lに応じて、モータ24による伝達体20の駆動を停止させるように、モータ24を制御するように構成される。第1停止条件は、例えば、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上の場合に成立する。好ましくは、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、かつ、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上の場合、モータ24が停止するように、モータ24を制御するように構成される。
予め定める負荷L1は、例えば、人力駆動車10の後輪16Aがフリーに回転できるように地面に接触していない状態において、モータ24の駆動力のみによって後輪16Aを回転させる場合に発生する負荷Lよりも大きく、平地において人力駆動車10を推進させる場合に発生する負荷Lの値のよりも小さい値に設定される。この場合、人力駆動車10の後輪16Aがフリーに回転できるように地面に接触していない状態では、モータ24によって伝達体20が駆動されるが、人力駆動車10の後輪16Aが地面に接触している状態では、平地においてモータ24のみの駆動力によって人力駆動車10が推進されない。
第2停止条件は、人力駆動車10の車速V、または、車輪16の回転速度NWに関する。第2停止条件は、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下である場合に成立する。第2停止条件に応じてモータ24を制御する場合、例えば、制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下になると、伝達体20の駆動が停止されるように、モータ24を制御するように構成される。第1速度V1および予め定める回転速度NXは、例えば、人力駆動車10の走行の停止の判定に適切な値である。第1速度V1は、例えば、0km/h以上3km/hの範囲の値である。予め定める回転速度NXは、例えば、0rpm以上5rpm以下の範囲の値である。
制御部72は、人力駆動車10がコースティングしている場合であっても、人力駆動車10が停止する場合には、変速比率Rの変更を抑制できる。第2停止条件に応じてモータ24を制御する場合、例えば、制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、かつ、人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件が成立する場合、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下になると、伝達体20の駆動が停止されるように、モータ24を制御するように構成されてもよい。この構成によれば、ライダの意図とは関係なく、走行条件に応じて制御部72がディレーラ22によって変速比率Rを変更させる場合において、人力駆動車10が停止する場合に、変速比率Rが小さくなることが抑制される。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下になる場合の変速比率Rの下限値を設定するように構成されていてもよい。
制御部72は、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下になる場合、変速比率Rの下限値未満にならないようにディレーラ22によって変速比率Rを変更する。この場合、変速比率Rが下限値未満よりも小さい状態において人力駆動車10の走行が再開することが抑制されるため、人力駆動車10の走行を好適に再開できる。変速比率Rの下限値は、記憶部74に記憶される。制御部72は、ユーザが第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、記憶部74に記憶される変速比率Rの下限値を変更するように構成されていてもよい。外部装置90は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、および、スマートフォンの少なくとも1つを含む。
制御部72は、第1停止条件および第2停止条件の少なくとも1つに応じてモータ24を制御する構成に代えてまたは加えて、第3停止条件および第4停止条件の少なくとも1つに応じて、モータ24を停止するように構成されていてもよい。第3停止条件は、モータ24を駆動しても変速比率Rが変化しない場合に成立する。第4停止条件は、人力駆動車10の制動装置による制動力が予め定める制動力以上の場合の少なくとも1つの場合に成立する。
図5を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS11に移行する。制御部72は、図5のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS11からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS11において、変速実行条件が成立するか否かを判定する。制御部72は、変速条件が成立しない場合、処理を終了する。制御部72は、変速条件が成立する場合、ステップS12に移行する。
制御部72は、ステップS12において、目標の変速比率Rを決定し、ステップS13に移行する。ステップS12において、目標の変速比率Rに代えて、目標の変速ステージを決定してもよい。制御部72は、ステップS13において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS10に移行する。
制御部72は、ステップS10において、変速が可能か否かを判定する。制御部72は、変速が可能であると判定すると、ステップS13に移行し、変速が不可能であると判定すると、処理を終了する。ディレーラ22、第1回転体14および第2回転体18によって構成される変速機は、第1回転体14および第2回転体18によって決定される最小の変速比率R以上、最大の変速比率R以下の範囲において変速が可能である。制御部72は、現在の変速比率Rが、最小の変速比率Rの場合、変速比率Rを小さくする制御を実行しないように構成される。
制御部72は、現在の変速比率Rが、最大の変速比率Rの場合、変速比率Rを大きくする制御を実行しないように構成される。制御部72は、例えば、目標の変速比率Rが、第1回転体14および第2回転体18によって決定される最小の変速比率R以上、かつ、最大の変速比率R以下であるか否かを判定する。最小の変速比率Rおよび最大の変速比率Rに関する情報は、記憶部74に記憶される。ステップS10において、制御部72は、目標の変速比率Rが、第1回転体14および第2回転体18によって決定される最小の変速比率R以上、かつ、最大の変速比率R以下である場合、変速が可能であるため、ステップS13に移行する。ステップS10において、制御部72は、目標の変速比率Rが、第1回転体14および第2回転体18によって決定される最小の変速比率R以上、かつ、最大の変速比率R以下ではない場合、変速が可能ではないため、処理を終了する。
ステップS12において、目標の変速比率Rに代えて、目標の変速ステージを決定する場合、ステップS10において、制御部72は、目標の変速ステージと、記憶部74に記憶される変速ステージに関する情報とを比較してもよい。例えば、目標の変速ステージが、第13変速ステージであり、記憶部74には、第1から第12変速ステージに関する情報が記憶されている場合、制御部72は、変速が可能ではないと判定し、処理を終了する。
制御部72は、ステップS13において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS20に移行する。
制御部72は、ステップS20において、非駆動条件が成立するか否かを判定する。制御部72は、非駆動条件が成立しない場合、ステップS30に移行する。制御部72は、非駆動条件が成立する場合、処理を終了する。
制御部72は、ステップS30において、変速が禁止されているか否かを判定する。ステップS30において、制御部72は、変速が禁止されていないと判定する場合、ステップS14に移行する。ステップS30において、制御部72は、変速が禁止されていると判定する場合、処理を終了する。制御部72は、例えば、(B1)、(B2)、(B3)、および(B4)のうちの少なくとも1つの構成に応じて、変速が禁止されているか否かを判定する。例えば、制御部72が(B1)の構成を含む場合、制御部72は、目標の変速比率Rが、現在の変速比率Rよりも大きい場合には、変速が禁止されていると判定し、目標の変速比率Rが、現在の変速比率Rよりも小さい場合には、変速が禁止されていないと判定する。
例えば、制御部72が(B2)の構成を含む場合、制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速が禁止されていると判定し、変速に関する第1条件が満たされると、変速が禁止されていないと判定する。例えば、制御部72が(B3)の構成を含む場合、制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、変速が禁止されていると判定し、変速に関する第2条件が満たされると、変速が禁止されていないと判定する。
予め定める第3時間T3は、例えば、1秒から10秒の範囲の時間である。予め定める回数は、例えば、2回から10回の範囲の値である。例えば、制御部72が(B4)の構成を含む場合、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下の場合、変速が禁止されていると判定し、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1を超える場合、変速が禁止されていないと判定する。例えば、制御部72が(B4)の構成を含む場合、制御部72は、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NX以下の場合、変速が禁止されていると判定し、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NXを超える場合、変速が禁止されていないと判定する。
制御部72は、ステップS14において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS15に移行する。制御部72は、ステップS15において、目標の変速比率Rになるように、ディレーラ22に変速動作を開始させるように電動アクチュエータ48を制御し、ステップS16に移行する。本実施形態では、制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、電動アクチュエータ48が動作を開始する前に、モータ24を駆動するように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御する。言い換えれば制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、ディレーラ22が動作を開始する前に、伝達体20を駆動するように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御する。
制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、電動アクチュエータ48の動作の開始と、モータ24の駆動の開始とが同時になるように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御してもよい。言い換えれば、制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、ディレーラ22が動作の開始と、伝達体20を駆動の開始とが同時になるように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御してもよい。制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、電動アクチュエータ48が動作を開始した後に、モータ24を駆動するように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御してもよい。言い換えれば制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、ディレーラ22が動作を開始した後に、伝達体20を駆動するように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御してもよい。
制御部72は、ステップS16において、モータ24の停止条件が成立するか否かを判定する。制御部72は、モータ24の停止条件が成立しない場合、ステップS17に移行する。制御部72は、ステップS17において変速が完了しているか否か判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS16に移行する。制御部72は、ステップS16においてモータ24の停止条件が成立する場合、ステップS18に移行する。制御部72は、ステップS17において、変速が完了している場合、ステップS18に移行する。制御部72は、ステップS18において、モータ24が停止するようにモータ24を制御し、処理を終了する。
制御部72は、ステップS13において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、ステップS19に移行する。制御部72は、ステップS19において、電動アクチュエータ48を制御して、目標の変速比率Rになるように、ディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させて、処理を終了する。
好ましくは、制御部72は、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信するように構成され、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信する場合、モータ24を駆動し、モータ24の回転速度と、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、現在のディレーラ22の位置に対応しない場合、ディレーラ22の位置が、第1変速比率R1に対応するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
ディレーラ22の位置を調整するための信号は、例えば、制御部72と接続される外部装置90から送信される。ディレーラ22の位置を調整するための信号は、第1操作装置44または第2操作装置45から送信されてもよい。例えば、第2操作装置45は、第2操作部45Aおよび第3操作部45Bが同時に操作される場合、ディレーラ22の位置を調整するための信号が送信されるように構成されてもよい。好ましくは、制御装置70は、インタフェース89を含む。インタフェース89は、無線通信装置および通信線の接続ポートの少なくとも1つを含む。インタフェース89は、制御部72に通信可能に接続される。インタフェース89が、無線通信装置を含む場合、例えば、Bluetooth(登録商標)、ANT+(登録商標)などの近距離無線通信によって、外部装置90、第1操作装置44、および第2操作装置45の少なくとも1つと通信するように接続される。
図6を参照して、制御部72がディレーラ22の位置を調整するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS21に移行する。制御部72は、図6のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS21からの処理を繰り返す。ディレーラ22の位置の調整は、人力駆動車10の後輪16Aがフリーに回転できるように地面に接触していない状態において実施される。
制御部72は、ステップS21において、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信したか否かを判定する。制御部72は、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信していない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信した場合、ステップS22に移行する。
制御部72は、ステップS22において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS23に移行する。制御部72は、ステップS23において、モータ24が回転しているか否かを判定する。制御部72は、モータ24が回転していると判定する場合、ステップS24に移行する。制御部72は、モータ24が回転していないと判定する場合、ステップS28に移行する。制御部72は、ステップS23において、モータ24が回転しているか否かを判定するのではなく、第1回転体14が回転しているか否か、第2回転体18が回転しているか否か、または、後輪16Aが回転しているか否かを判定してもよい。制御部72は、第1回転体14が回転していると判定する場合、第2回転体18が回転していると判定する場合、および、後輪16Aが回転していると判定する場合のいずれの場合においても、ステップS24に移行する。
制御部72は、ステップS24において、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応するか否かを判定する。制御部72は、例えば、変速状態センサ88によって検出されるディレーラ22の現在の位置に応じて、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応するか否かを判定する。制御部72は、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応する場合、ステップS28に移行する。制御部72は、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応しない場合、ステップS25に移行する。
制御部72は、ステップS25において、電動アクチュエータ48を制御して、変速比率Rが大きく、または、変速比率Rが小さくなるように、ディレーラ22の動作を開始させて、ステップS26に移行する。制御部72は、ステップS25において、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1と、ディレーラ22の現在の位置とに応じて、ディレーラ22を変速比率が大きくなるように動作させるのか、または、ディレーラ22を変速比が小さくなるように動作させるのかを決定して、電動アクチュエータ48を制御する。
制御部72は、ステップS26において、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS24と同様に、ステップS26の判定処理を行う。制御部72は、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応しない場合、ステップS26の処理を再び実行する。制御部72は、モータ24の回転速度NMと、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応する場合、ステップS27に移行する。
制御部72は、ステップS27において、ディレーラ22の動作が停止するように電動アクチュエータ48を制御して、ステップS28に移行する。制御部72は、ステップS28において、モータ24が停止するようにモータ24を制御し、処理を終了する。
本実施形態において、ステップS14においてモータ24を駆動する場合、制御部72は、好ましくは、モータ24によって駆動される第2回転体18の回転速度が、後輪16Aの回転速度よりも遅くなるようにモータ24を駆動する。モータ24によって駆動される第2回転体18の回転速度が、後輪16Aの回転速度よりも遅い場合、モータ24の駆動力が後輪16Aに伝達されない。ステップS14においてモータ24を駆動する場合、制御部72は、モータ24の負荷Lが、平地において人力駆動車10を推進させる場合に発生する負荷Lの値のよりも小さくなるようにモータ24を駆動してもよい。
<第2実施形態>
図7および図8を参照して、第2実施形態の制御装置70が説明される。第2実施形態の制御装置70は、第1モードと第2モードとを切替可能な点以外は、第1実施形態の制御装置70と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7および図8を参照して、第2実施形態の制御装置70が説明される。第2実施形態の制御装置70は、第1モードと第2モードとを切替可能な点以外は、第1実施形態の制御装置70と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部72は、第1モードと、第2モードと、を切替可能に構成されてもよい。制御部72は、第1モードでは、第2操作装置45が操作された場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の状態に応じて伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成される。制御部72は、第2モードでは、第2操作装置45が操作された場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、モータ24が伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。
制御部72は、例えば、第2操作装置45および外部装置90の少なくとも1つの操作に応じて第1モードと第2モードとを切り替え可能に構成される。制御部72は、第1モードでは、人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件が成立することによって変速条件が成立した場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の状態に応じて伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成されてもよい。制御部72は、第2モードでは、人力駆動車10の走行状態に関する予め定める条件が成立することによって変速条件が成立した場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成されてもよい。
図7を参照して、制御部72が第1モードと第2モードとを切り替える処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図7に示すフローチャートのステップS31に移行する。制御部72は、図7のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS31からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS31において、モードの切替要求があるか否かを判定する。制御部72は、例えば、第2操作装置45および外部装置90の少なくとも1つに、モードを切り替えるための操作が行われた場合にモードの切替要求があると判定する。制御部72は、モードの切替要求がない場合、処理を終了する。制御部72は、モードの切替要求がある場合、ステップS32に移行する。
制御部72は、ステップS32において、第1モードか否かを判定する。制御部72は、第1モードの場合、ステップS33に移行する。制御部72は、ステップS33において、第2モードに切り替え、処理を終了する。
制御部72は、ステップS32において、第1モードではない場合、ステップS34に移行する。制御部72は、ステップS34において、第1モードに切り替え、処理を終了する。
図5および図8を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS11に移行する。制御部72は、図5のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS11からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS13における判定がYESの場合、図8のステップS41に移行する。制御部72は、ステップS41において、第1モードの場合、図5のステップS20へ移行する。制御部72は、ステップS41において、第1モードではない場合、処理を終了する。
<第3実施形態>
図9および図10を参照して、第3実施形態の制御装置70が説明される。第3実施形態の制御装置70は、制御部72がディレーラ22を電動アクチュエータ48によって制御しない点以外は、第1実施形態および第2実施形態の制御装置70と同様であるので、第1実施形態および第2実施形態と共通する構成については、第1実施形態および第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図9および図10を参照して、第3実施形態の制御装置70が説明される。第3実施形態の制御装置70は、制御部72がディレーラ22を電動アクチュエータ48によって制御しない点以外は、第1実施形態および第2実施形態の制御装置70と同様であるので、第1実施形態および第2実施形態と共通する構成については、第1実施形態および第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態のディレーラ22は、例えば、ボーデンケーブルによってマニュアル用の変速操作装置に接続され、ユーザがマニュアル用の変速操作装置を介してボーデンケーブルを機械的に操作することによって動作するように構成されるケーブル式変速機である。マニュアル用の変速操作装置は、例えばハンドルバー42に設けられる。
本実施形態の変速状態センサ88は、ディレーラ22に設けられてもよく、ボーデンケーブル、または、マニュアル用の変速操作装置に設けられてもよい。変速状態センサ88は、例えば、ディレーラ22の可動部の動作、ボーデンケーブルの動作、および、マニュアル用の変速操作装置の動作の少なくとも1つを検出するように構成される。
本実施形態の制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成される。
図10を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図10に示すフローチャートのステップS51に移行する。制御部72は、図10のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS51からの処理を繰り返す。
図10のフローチャートにおいて、ステップS13、ステップS20、ステップS14、ステップS16、およびステップS18の各処理は、図5のフローチャートにおけるステップS13、ステップS20、ステップS14、ステップS16、およびステップS18と同様に行われる。
図10の処理では、制御部72は、ステップS51において、変速操作を検出するとステップS13に移行する。制御部72は、例えば、変速状態センサ88の出力信号が変化すると、変速操作を検出する。制御部72は、ステップS51において、変速操作を検出しないと処理を終了する。制御部72は、ステップS51において、変速操作を検出すると、ステップS13に移行する。制御部72は、ステップS13における判定がYESの場合、ステップS20に移行する。制御部72は、ステップS20における判定がYESの場合、ステップS14に移行する。
制御部72は、ステップS14において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS16に移行する。制御部72は、ステップS16における判定がNOの場合、ステップS57に移行する。制御部72は、ステップS57において変速操作が停止したか否かを判定する。ステップS57において、制御部72は、変速操作が停止したと判定すると、ステップS18に移行する。制御部72は、変速操作が停止していないと判定すると、ステップS16に移行する。図10の処理では、ステップS13において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、制御部72は、処理を終了する。
<第4実施形態>
図11および図12を参照して、第4実施形態の制御装置70が説明される。第4実施形態の制御装置70は、制御部72が第1変速モードと第2変速モードとを有する点以外は、第1実施形態および第2実施形態の制御装置70と同様であるので、第1実施形態および第2実施形態と共通する構成については、第1実施形態および第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図11および図12を参照して、第4実施形態の制御装置70が説明される。第4実施形態の制御装置70は、制御部72が第1変速モードと第2変速モードとを有する点以外は、第1実施形態および第2実施形態の制御装置70と同様であるので、第1実施形態および第2実施形態と共通する構成については、第1実施形態および第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の人力駆動車10は、変速操作装置92を備える。好ましくは、変速操作装置92は、第1実施形態の第2操作装置45および第3操作装置の少なくとも1つと同様に構成される。変速操作装置92は、第2操作装置45とは異なる構成であってもよい。
制御部72は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成される。制御装置70は、第1変速モードと、第2変速モードと、を切替可能に構成される。第1変速モードでは、人力駆動車10の状態に応じて電動アクチュエータ48が制御される。第2変速モードでは、人力駆動車10に設けられる変速操作装置92の操作に応じて電動アクチュエータ48が制御される。好ましくは、第1変速モードは、第1実施形態のオート変速モードと対応し、第2変速モードは、第1実施形態のマニュアル変速モードと対応する。好ましくは、第1変速モードと第2変速モードとは、オート変速モードとマニュアル変速モードとを切り替える場合と同様の操作によって切り替えられる。
制御装置70は、第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成される。制御装置70は、第3モードでは、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の状態に応じて伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成される。第4モードでは、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。
図12を参照して、制御部72が第1変速モードにおいて第3モードと第4モードとを切り替える処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図12に示すフローチャートのステップS61に移行する。制御部72は、図12のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS61からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS61において、第1変速モードの切替要求があるか否かを判定する。制御部72は、例えば、変速操作装置92に、第1変速モードを切り替えるための操作が行われた場合に第1変速モードの切替要求があると判定する。制御部72は、第1変速モードの切替要求がない場合、処理を終了する。制御部72は、第1変速モードの切替要求がある場合、ステップS62に移行する。
制御部72は、ステップS62において、第3モードか否かを判定する。制御部72は、第3モードの場合、ステップS63に移行する。制御部72は、ステップS63において、第4モードに切り替え、処理を終了する。
制御部72は、ステップS62において、第3モードではない場合、ステップS64に移行する。制御部72は、ステップS64において、第3モードに切り替え、処理を終了する。
<変形例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムは、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置および動力伝達システムは、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・制御部72は、以下の(A1)、(A2)、(A3)および(A4)の少なくとも1つの構成に代えてまたは加えて、(A5)および(A6)の少なくとも1つの構成を含んでもよい。
(A5)制御部72は、変速比率Rが、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択可能に構成されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択する。
(A6)制御部72は、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。予め定める変速範囲に関する情報は、記憶部74に記憶される。予め定める変速範囲に関する情報は、変更可能に記憶部74に記憶されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、記憶部74に記憶される予め定める変速範囲に関する情報を変更する。
(A6)の構成の第1例では、予め定める変速範囲は、予め定める第3変速比率R3以下の範囲を含み、予め定める第3変速比率R3は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最大の変速比率Rよりも小さい。(A6)の構成の第2例では、予め定める変速範囲は、予め定める第4変速比率R4以上の範囲を含み、予め定める第4変速比率R4は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最小の変速比率Rよりも大きい。
好ましくは、(A6)の構成において、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10の車速Vが予め定める第6速度V6以下になる場合、および、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度Nが予め定める第3回転速度N3以下になる場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。
(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化し、かつ、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。
(A5)制御部72は、変速比率Rが、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択可能に構成されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択する。
(A6)制御部72は、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。予め定める変速範囲に関する情報は、記憶部74に記憶される。予め定める変速範囲に関する情報は、変更可能に記憶部74に記憶されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、記憶部74に記憶される予め定める変速範囲に関する情報を変更する。
(A6)の構成の第1例では、予め定める変速範囲は、予め定める第3変速比率R3以下の範囲を含み、予め定める第3変速比率R3は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最大の変速比率Rよりも小さい。(A6)の構成の第2例では、予め定める変速範囲は、予め定める第4変速比率R4以上の範囲を含み、予め定める第4変速比率R4は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最小の変速比率Rよりも大きい。
好ましくは、(A6)の構成において、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10の車速Vが予め定める第6速度V6以下になる場合、および、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度Nが予め定める第3回転速度N3以下になる場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。
(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化し、かつ、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、車輪の回転速度と変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御して、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図13を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図13に示すフローチャートのステップS71に移行する。制御部72は、図13のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS71からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS71において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、第1実施形態の変速実行条件が成立する場合、ディレーラ22が動作すると判定する。好ましくは、制御部72は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が可能な場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。例えば、制御部72は、ステップS71において、第1実施形態の図5のステップS11、ステップS12、および、ステップS10と同様の処理を実行し、ステップS11における判定がYES、かつ、ステップS10における判定がYESの場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。制御部72は、ディレーラ22の動きを検出するセンサ、ボーデンケーブルの動きを検出するセンサ、または、変速操作装置92の動きを検出するセンサの出力に応じて、ディレーラ22が動作するか否かを判定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS72に移行する。
制御部72は、ステップS72において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS73に移行する。
制御部72は、ステップS73において、第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御し、ステップS74に移行する。制御部72は、ステップS73において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS74において、変速が完了したか否かを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS73に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS75に移行する。制御部72は、ステップS75において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図13を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図13に示すフローチャートのステップS71に移行する。制御部72は、図13のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS71からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS71において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、第1実施形態の変速実行条件が成立する場合、ディレーラ22が動作すると判定する。好ましくは、制御部72は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が可能な場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。例えば、制御部72は、ステップS71において、第1実施形態の図5のステップS11、ステップS12、および、ステップS10と同様の処理を実行し、ステップS11における判定がYES、かつ、ステップS10における判定がYESの場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。制御部72は、ディレーラ22の動きを検出するセンサ、ボーデンケーブルの動きを検出するセンサ、または、変速操作装置92の動きを検出するセンサの出力に応じて、ディレーラ22が動作するか否かを判定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS72に移行する。
制御部72は、ステップS72において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS73に移行する。
制御部72は、ステップS73において、第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御し、ステップS74に移行する。制御部72は、ステップS73において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS74において、変速が完了したか否かを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS73に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS75に移行する。制御部72は、ステップS75において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の進行方向への加速度に応じて、モータ24の回転速度を変更し、人力駆動車10の加速度が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御して、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図14を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図14に示すフローチャートのステップS81に移行する。制御部72は、図14のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS81からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS81において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS81において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS82に移行する。
制御部72は、ステップS82において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS83に移行する。
制御部72は、ステップS83において、人力駆動車10の加速度が大きいほどモータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御し、ステップS84に移行する。制御部72は、ステップS83において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS84において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS83に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS85に移行する。制御部72は、ステップS85において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図14を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図14に示すフローチャートのステップS81に移行する。制御部72は、図14のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS81からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS81において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS81において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS82に移行する。
制御部72は、ステップS82において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS83に移行する。
制御部72は、ステップS83において、人力駆動車10の加速度が大きいほどモータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御し、ステップS84に移行する。制御部72は、ステップS83において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS84において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS83に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS85に移行する。制御部72は、ステップS85において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の状態に応じて、モータ24の回転角度、および、モータ24の出力トルクの少なくとも1つを変更するように、モータ24を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図15を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図15に示すフローチャートのステップS91に移行する。制御部72は、図15のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS91からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS91において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS91において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS92に移行する。
制御部72は、ステップS92において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS93に移行する。
制御部72は、ステップS93において、人力駆動車10の状態に応じて、モータ24の回転角度、および、モータ24の出力トルクの少なくとも1つを変更するように、モータ24を制御し、ステップS84に移行する。制御部72は、ステップS93において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。ステップS93において、第1例では、人力駆動車10の状態は、車輪16の回転速度、および、変速比率R、を含み、制御部72は、第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、モータ24を制御するように構成される。
ステップS93において、第2例では、人力駆動車10の状態は、人力駆動車10の車速Vの変化、または、車輪16の回転速度の変化を含み、制御部72は、人力駆動車10の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、車輪16の回転速度の人力駆動車10の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、モータ24の回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、モータ24を制御するように構成される。
制御部72は、ステップS94において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS93に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS95に移行する。制御部72は、ステップS95において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図15を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図15に示すフローチャートのステップS91に移行する。制御部72は、図15のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS91からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS91において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS91において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS92に移行する。
制御部72は、ステップS92において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS93に移行する。
制御部72は、ステップS93において、人力駆動車10の状態に応じて、モータ24の回転角度、および、モータ24の出力トルクの少なくとも1つを変更するように、モータ24を制御し、ステップS84に移行する。制御部72は、ステップS93において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。ステップS93において、第1例では、人力駆動車10の状態は、車輪16の回転速度、および、変速比率R、を含み、制御部72は、第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、モータ24を制御するように構成される。
ステップS93において、第2例では、人力駆動車10の状態は、人力駆動車10の車速Vの変化、または、車輪16の回転速度の変化を含み、制御部72は、人力駆動車10の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、車輪16の回転速度の人力駆動車10の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、モータ24の回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、モータ24を制御するように構成される。
制御部72は、ステップS94において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS93に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS95に移行する。制御部72は、ステップS95において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、第1操作装置44が操作されると、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図16を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図16に示すフローチャートのステップS101に移行する。制御部72は、図16のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS101からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS101において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS101において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS102に移行する。
制御部72は、ステップS102において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS103に移行する。
制御部72は、ステップS103において、第1操作装置44が操作されたか否かを判定する。制御部72は、第1操作装置44が操作された場合、処理を終了する。制御部72は、第1操作装置44が操作されていない場合、ステップS104に移行する。
制御部72は、ステップS104において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS105に移行する。
制御部72は、ステップS105において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS104に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS106に移行する。制御部72は、ステップS106において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図16を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図16に示すフローチャートのステップS101に移行する。制御部72は、図16のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS101からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS101において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS101において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS102に移行する。
制御部72は、ステップS102において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS103に移行する。
制御部72は、ステップS103において、第1操作装置44が操作されたか否かを判定する。制御部72は、第1操作装置44が操作された場合、処理を終了する。制御部72は、第1操作装置44が操作されていない場合、ステップS104に移行する。
制御部72は、ステップS104において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS105に移行する。
制御部72は、ステップS105において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS104に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS106に移行する。制御部72は、ステップS106において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させ、モータ24の負荷Lに応じて、モータ24による伝達体20の駆動を停止させるように、モータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図17を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図17に示すフローチャートのステップS111に移行する。制御部72は、図17のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS111からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS111において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS111において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS112に移行する。
制御部72は、ステップS112において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS113に移行する。
制御部72は、ステップS113において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS114に移行する。制御部72は、ステップS114において、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上か否かを判定する。制御部72は、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上の場合、ステップS116に移行する。制御部72は、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上ではない場合、ステップS115に移行する。
制御部72は、ステップS115において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS114に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS116に移行する。制御部72は、ステップS116において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図17を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図17に示すフローチャートのステップS111に移行する。制御部72は、図17のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS111からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS111において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS111において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS112に移行する。
制御部72は、ステップS112において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS113に移行する。
制御部72は、ステップS113において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS114に移行する。制御部72は、ステップS114において、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上か否かを判定する。制御部72は、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上の場合、ステップS116に移行する。制御部72は、モータ24の負荷Lが予め定める負荷L1以上ではない場合、ステップS115に移行する。
制御部72は、ステップS115において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS114に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS116に移行する。制御部72は、ステップS116において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させ、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下になると、伝達体20の駆動が停止されるように、モータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図18を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図18に示すフローチャートのステップS121に移行する。制御部72は、図18のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS121からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS121において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS121において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS122に移行する。
制御部72は、ステップS122において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS123に移行する。
制御部72は、ステップS123において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS124に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下か否かを判定する。制御部72は、モータ24の負荷が予め定める負荷以上の場合、ステップS126に移行する。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下ではない場合、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度ではない場合、ステップS125に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下の場合、ステップS126に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS125において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS124に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS126に移行する。制御部72は、ステップS126において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図18を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図18に示すフローチャートのステップS121に移行する。制御部72は、図18のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS121からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS121において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS121において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS122に移行する。
制御部72は、ステップS122において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS123に移行する。
制御部72は、ステップS123において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS124に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下か否かを判定する。制御部72は、モータ24の負荷が予め定める負荷以上の場合、ステップS126に移行する。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下ではない場合、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度ではない場合、ステップS125に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下の場合、ステップS126に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS125において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS124に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS126に移行する。制御部72は、ステップS126において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図19を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図19に示すフローチャートのステップS131に移行する。制御部72は、図19のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS131からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS131において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、第1実施形態の変速実行条件が成立する場合、ディレーラ22が動作すると判定する。好ましくは、制御部72は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が可能な場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。例えば、制御部72は、ステップS131において、第1実施形態の図5のステップS11、ステップS12、および、ステップS10と同様の処理を実行し、ステップS11がYES、かつ、ステップS10がYESの場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS132に移行する。
制御部72は、ステップS132において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS133に移行する。
制御部72は、ステップS133において、変速比率Rが、増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させる、ステップS134に移行する。
制御部72は、ステップS134において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS133に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS135に移行する。制御部72は、ステップS135において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図19を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図19に示すフローチャートのステップS131に移行する。制御部72は、図19のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS131からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS131において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、第1実施形態の変速実行条件が成立する場合、ディレーラ22が動作すると判定する。好ましくは、制御部72は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が可能な場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。例えば、制御部72は、ステップS131において、第1実施形態の図5のステップS11、ステップS12、および、ステップS10と同様の処理を実行し、ステップS11がYES、かつ、ステップS10がYESの場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS132に移行する。
制御部72は、ステップS132において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS133に移行する。
制御部72は、ステップS133において、変速比率Rが、増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させる、ステップS134に移行する。
制御部72は、ステップS134において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS133に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS135に移行する。制御部72は、ステップS135において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図20を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図20に示すフローチャートのステップS141に移行する。制御部72は、図20のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS141からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS141において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS141において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS142に移行する。
制御部72は、ステップS142において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS143に移行する。
制御部72は、ステップS143において、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させる、ステップS144に移行する。
制御部72は、ステップS144において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS143に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS145に移行する。制御部72は、ステップS145において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図20を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図20に示すフローチャートのステップS141に移行する。制御部72は、図20のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS141からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS141において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS141において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS142に移行する。
制御部72は、ステップS142において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS143に移行する。
制御部72は、ステップS143において、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させる、ステップS144に移行する。
制御部72は、ステップS144において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS143に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS145に移行する。制御部72は、ステップS145において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御装置70は、人力駆動車10の状態に応じて電動アクチュエータ48を制御する第1変速モードと、人力駆動車10に設けられる変速操作装置の操作に応じて電動アクチュエータ48を制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、第3モードでは、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の状態に応じて伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、第4モードでは、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図21を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図21に示すフローチャートのステップS151に移行する。制御部72は、図21のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS151からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS151において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS151において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS152に移行する。
制御部72は、ステップS152において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS153に移行する。制御部72は、ステップS153において、第4モードか否かを判定する。制御部72は、第4モードではない場合、処理を終了する。制御部72は、第4モードの場合、ステップS154に移行する。制御部72は、ステップS154において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS155に移行する。
制御部72は、ステップS155において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS154に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS156に移行する。制御部72は、ステップS156において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、図21のフローチャートとは異なる処理によって電動アクチュエータ48を制御してもよく、図21のフローチャートにおいて、電動アクチュエータ48を制御するようにしてもよい。例えば、ステップS154において、電動アクチュエータ48を制御する。
図21を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図21に示すフローチャートのステップS151に移行する。制御部72は、図21のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS151からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS151において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS151において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS152に移行する。
制御部72は、ステップS152において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS153に移行する。制御部72は、ステップS153において、第4モードか否かを判定する。制御部72は、第4モードではない場合、処理を終了する。制御部72は、第4モードの場合、ステップS154に移行する。制御部72は、ステップS154において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS155に移行する。
制御部72は、ステップS155において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS154に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS156に移行する。制御部72は、ステップS156において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、図21のフローチャートとは異なる処理によって電動アクチュエータ48を制御してもよく、図21のフローチャートにおいて、電動アクチュエータ48を制御するようにしてもよい。例えば、ステップS154において、電動アクチュエータ48を制御する。
・制御部72は、車輪16の回転速度と変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成され、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させ、ディレーラ22の複数の変速ステージにおいて、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図22を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図22に示すフローチャートのステップS161に移行する。制御部72は、図22のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS161からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS161において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS161において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS162に移行する。
制御部72は、ステップS162において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS163に移行する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入るか否かを判定する。制御部72は、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、ステップS164に移行する。制御部72は、ステップS164において、複数の複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS164において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入らない場合、ステップS165に移行する。制御部72は、ステップS165において、第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS165において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS166において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS166の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS167に移行する。制御部72は、ステップS167において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図22を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図22に示すフローチャートのステップS161に移行する。制御部72は、図22のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS161からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS161において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS161において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS162に移行する。
制御部72は、ステップS162において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS163に移行する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入るか否かを判定する。制御部72は、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、ステップS164に移行する。制御部72は、ステップS164において、複数の複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS164において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入らない場合、ステップS165に移行する。制御部72は、ステップS165において、第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS165において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS166において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS166の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS167に移行する。制御部72は、ステップS167において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図23を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図23に示すフローチャートのステップS171に移行する。制御部72は、図23のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS171からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS171において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS171において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS172に移行する。
制御部72は、ステップS172において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS173に移行する。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上か否かを判定する。制御部72は、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS174において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが小さくなるように電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上ではない場合、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上ではない場合、ステップS175に移行する。制御部72は、ステップS175において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS175において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS176において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS176の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS177に移行する。制御部72は、ステップS177において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、ステップS174およびステップS175において、目標の変速比率Rを設定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、現在の変速比率R以下になるように目標の変速比率Rを変更するようにしてもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、変速比率Rを変更しないようにしてもよい。
図23を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図23に示すフローチャートのステップS171に移行する。制御部72は、図23のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS171からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS171において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS171において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS172に移行する。
制御部72は、ステップS172において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS173に移行する。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上か否かを判定する。制御部72は、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS174において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが小さくなるように電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上ではない場合、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上ではない場合、ステップS175に移行する。制御部72は、ステップS175において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS175において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS176において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS176の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS177に移行する。制御部72は、ステップS177において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、ステップS174およびステップS175において、目標の変速比率Rを設定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、現在の変速比率R以下になるように目標の変速比率Rを変更するようにしてもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、変速比率Rを変更しないようにしてもよい。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、ディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図24を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図24に示すフローチャートのステップS181に移行する。制御部72は、図24のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS181からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS181において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS181において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS182に移行する。
制御部72は、ステップS182において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS183に移行する。
制御部72は、ステップS183において、変速に関する第1条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされない場合、再びステップS183の処理を実行する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされる場合、ステップS184に移行する。
制御部72は、ステップS184において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS185に移行する。制御部72は、ステップS184において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS185において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS185の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS186に移行する制御部72は、ステップS186において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図24を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図24に示すフローチャートのステップS181に移行する。制御部72は、図24のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS181からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS181において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS181において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS182に移行する。
制御部72は、ステップS182において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS183に移行する。
制御部72は、ステップS183において、変速に関する第1条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされない場合、再びステップS183の処理を実行する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされる場合、ステップS184に移行する。
制御部72は、ステップS184において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS185に移行する。制御部72は、ステップS184において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS185において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS185の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS186に移行する制御部72は、ステップS186において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラ22によって変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図25を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図25に示すフローチャートのステップS191に移行する。制御部72は、図25のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS191からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS191において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS191において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS192に移行する。
制御部72は、ステップS192において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS193に移行する。
制御部72は、ステップS193において、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御されたか否かを判定する。制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御されている場合、ステップS194に移行する。制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御されていない場合、ステップS195に移行する。
制御部72は、ステップS194において、変速に関する第2条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、変速に関する第2条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、変速に関する第2条件が満たされる場合、ステップS195に移行する。
制御部72は、ステップS195において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS196に移行する。制御部72は、ステップS195において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS196において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS196の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS197に移行する。制御部72は、ステップS197において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図25を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図25に示すフローチャートのステップS191に移行する。制御部72は、図25のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS191からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS191において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS191において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS192に移行する。
制御部72は、ステップS192において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS193に移行する。
制御部72は、ステップS193において、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御されたか否かを判定する。制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御されている場合、ステップS194に移行する。制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御されていない場合、ステップS195に移行する。
制御部72は、ステップS194において、変速に関する第2条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、変速に関する第2条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、変速に関する第2条件が満たされる場合、ステップS195に移行する。
制御部72は、ステップS195において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS196に移行する。制御部72は、ステップS195において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS196において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS196の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS197に移行する。制御部72は、ステップS197において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御して変速比率Rを変更する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、第1回転体および第2回転体の少なくとも1つと、ディレーラ22との相対移動が、モータ24の駆動と同時、または、モータ24が駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図26を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図26に示すフローチャートのステップS201に移行する。制御部72は、図26のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS201からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS201において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS201において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS202に移行する。
制御部72は、ステップS202において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS203に移行する。
制御部72は、ステップS203において、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと、ディレーラ22との相対移動が、モータ24の駆動と同時、または、モータ24が駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS204に移行する。制御部72は、ステップS203において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS204において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS203に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS205に移行する。制御部72は、ステップS205において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図26を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図26に示すフローチャートのステップS201に移行する。制御部72は、図26のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS201からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS201において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS201において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS202に移行する。
制御部72は、ステップS202において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS203に移行する。
制御部72は、ステップS203において、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと、ディレーラ22との相対移動が、モータ24の駆動と同時、または、モータ24が駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS204に移行する。制御部72は、ステップS203において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS204において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS203に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS205に移行する。制御部72は、ステップS205において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、人力駆動車10が減速する場合、ディレーラ22の変速ステージが、予め定める変速ステージに近づくように、または、変速比率Rが、予め定める変速比率Rに近づくように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、1段ずつディレーラ22の変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって連続してディレーラ22が動作するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図27を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図27に示すフローチャートのステップS211に移行する。制御部72は、図27のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS211からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS211において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS211において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS212に移行する。
制御部72は、ステップS212において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS213に移行する。
制御部72は、ステップS213において、人力駆動車10が減速するか否かを判定する。制御部72は、人力駆動車10が減速しない場合、処理を終了する。制御部72は、人力駆動車10が減速する場合、ステップS214に移行する。
制御部72は、ステップS214において、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下か否かを判定する。制御部72は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、ステップS215に移行する。制御部72は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下ではない場合、ステップS216に移行する。
制御部72は、ステップS215において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、1段ずつディレーラ22の変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS217に移行する。
制御部72は、ステップS216において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、複数の変速ステージにわたって連続してディレーラ22が動作するように、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS217に移行する。
制御部72は、ステップS217において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS214に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS218に移行する。制御部72は、ステップS218において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図27を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図27に示すフローチャートのステップS211に移行する。制御部72は、図27のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS211からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS211において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS211において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS212に移行する。
制御部72は、ステップS212において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS213に移行する。
制御部72は、ステップS213において、人力駆動車10が減速するか否かを判定する。制御部72は、人力駆動車10が減速しない場合、処理を終了する。制御部72は、人力駆動車10が減速する場合、ステップS214に移行する。
制御部72は、ステップS214において、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下か否かを判定する。制御部72は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、ステップS215に移行する。制御部72は、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下ではない場合、ステップS216に移行する。
制御部72は、ステップS215において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、1段ずつディレーラ22の変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS217に移行する。
制御部72は、ステップS216において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、複数の変速ステージにわたって連続してディレーラ22が動作するように、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS217に移行する。
制御部72は、ステップS217において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS214に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS218に移行する。制御部72は、ステップS218において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間T5が、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間T6よりも短くなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図28を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図28に示すフローチャートのステップS221に移行する。制御部72は、図28のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS221からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS221において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS221において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS222に移行する。
制御部72は、ステップS222において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS223に移行する。
制御部72は、ステップS223において、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下か否かを判定する。制御部72は人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下の場合、ステップS224に移行する。制御部72は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下ではない場合、ステップS225に移行する。
制御部72は、ステップS224において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、第5時間T5が第6時間T6よりも短くなるように電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS226において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS226において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS223に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS227に移行する。制御部72は、ステップS227において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図28を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図28に示すフローチャートのステップS221に移行する。制御部72は、図28のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS221からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS221において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS221において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS222に移行する。
制御部72は、ステップS222において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS223に移行する。
制御部72は、ステップS223において、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下か否かを判定する。制御部72は人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下の場合、ステップS224に移行する。制御部72は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下ではない場合、ステップS225に移行する。
制御部72は、ステップS224において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、第5時間T5が第6時間T6よりも短くなるように電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS226において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS226において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS223に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS227に移行する。制御部72は、ステップS227において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。ステップS16を省略する場合、制御部72は、図5においてステップS15の処理を実行すると、ステップS17に移行し、ステップS17における判定がNOの場合、ステップS17の処理を繰り返す。ステップS20を省略する場合、制御部72は、図5のステップS13における判定がYESの場合、ステップS30に移行する。ステップS30を省略する場合、制御部72は、図5のステップS20における判定がYESの場合、ステップS14に移行する。ステップS20およびステップS30を省略する場合、制御部72は、図5のステップS13における判定がYESの場合、ステップS14に移行する。第3実施形態、または、第3実施形態の変形例を含む実施形態において、図10のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図10のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。ステップS16を省略する場合、制御部72は、図10においてステップS14の処理を実行すると、ステップS57に移行し、ステップS57における判定がNOの場合、ステップS57の処理を繰り返す。ステップS20の処理を省略する場合、図10のステップS13における判定がYESの場合、ステップS14に移行する。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、第2実施形態の変形例、第3実施形態、または、第3実施形態の変形例を含む実施形態において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)の構成に限定されず、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御できれば、どのような構成としてもよい。制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。(A1)、(A2)、(A3)および(A4)の構成とは異なる構成として、制御部72は、以下の(A5)、(A6)または(A7)の構成を含む。
(A5)制御部72は、モータ24によって伝達体20を駆動する場合、変速比率Rに関わらず、伝達体20の移動速度が一定になるようにモータ24を制御するように構成される。
(A6)制御部72は、変速比率Rに関わらず、伝達体20の移動速度が移動開始してから増加していくようにモータ24を制御するように構成される。
(A7)制御部72は、変速比率Rに関わらず、伝達体20の移動速度が移動開始してから増加した後、一定の速度になるようにモータ24を制御するように構成される。
例えば、第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。例えば、第3実施形態、または、第3実施形態の変形例を含む実施形態において、図10のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。
(A5)制御部72は、モータ24によって伝達体20を駆動する場合、変速比率Rに関わらず、伝達体20の移動速度が一定になるようにモータ24を制御するように構成される。
(A6)制御部72は、変速比率Rに関わらず、伝達体20の移動速度が移動開始してから増加していくようにモータ24を制御するように構成される。
(A7)制御部72は、変速比率Rに関わらず、伝達体20の移動速度が移動開始してから増加した後、一定の速度になるようにモータ24を制御するように構成される。
例えば、第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。例えば、第3実施形態、または、第3実施形態の変形例を含む実施形態において、図10のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略し、かつ、図5のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。
・第3実施形態、または、第3実施形態の変形例を含む実施形態において、図10のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略し、かつ、図10のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。図10のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成は、(A5)、(A6)または(A7)の構成であってもよく、他の構成であってもよい。この変形例では、動力伝達システム60のモータ24が、伝達体20を駆動するように構成され、伝達体20に駆動されることによって発電するように構成され、蓄電装置66がモータ24によって発電した電力を蓄電するように構成され、制御装置70が蓄電装置66の電力を用いてモータ24を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、ディレーラ22の複数の変速ステージにおいて、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。この変形例では、図5のステップS15において、制御部72がディレーラ22の複数の変速ステージにおいて、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48を制御することによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。これによって変速比率Rを好適に変更することができる。図5のステップS30において、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上、かつ、目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも小さいか否かを判定する。この変形例において、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、かつ、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されてもよい。制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の場合、第1変速制御信号を電動アクチュエータ48に出力しない。図5のステップS30において、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度NWが予め定める回転速度NWX以上の場合、かつ、変速比率Rを大きくするための変速実行条件が成立した場合、処理を終了する。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、ディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速制御信号を電動アクチュエータ48に出力しない。図5のステップS30において、制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、かつ、変速に関する第1条件が満たされていない場合、処理を終了する。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、ディレーラ22によって変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、変速制御信号を電動アクチュエータ48に出力しない。ステップS30において、制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、かつ、変速に関する第2条件が満たされていない場合、処理を終了する。
制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、変速制御信号を電動アクチュエータ48に出力しない。ステップS30において、制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、かつ、変速に関する第2条件が満たされていない場合、処理を終了する。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御して変速比率Rを変更する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、第1回転体14および第2回転体18の少なくとも1つと、ディレーラ22との相対移動が、モータ24の駆動と同時、または、モータ24が駆動する前に開始されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。この変形例では、好ましくは、図5において、ステップS14において制御部72は、ステップS15において電動アクチュエータ48が動作するまでモータ24が駆動しないようにモータ24を制御する。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16、S20、およびS30少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16、S20、およびS30少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、人力駆動車10が減速する場合、ディレーラ22の変速ステージが、予め定める変速ステージに近づくように、または、変速比率Rが、予め定める変速比率RXに近づくように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、1段ずつディレーラ22の変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって連続してディレーラ22が動作するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
この変形例では、制御部72は、ステップS11において、人力駆動車10が減速される場合、変速実行条件が成立すると判定し、ステップS15において、ディレーラ22の変速ステージが、予め定める変速ステージに近づくように、または、変速比率Rが、予め定める変速比率RXに近づくように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、1段ずつディレーラ22の変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって連続してディレーラ22が動作するように、電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、ステップS11において、例えば、人力駆動車10の進行方向と対応する方向への減速度が、予め定める減速度よりも大きい場合に、変速実行条件が成立すると判定してもよい。
この変形例では、制御部72は、ステップS11において、人力駆動車10が減速される場合、変速実行条件が成立すると判定し、ステップS15において、ディレーラ22の変速ステージが、予め定める変速ステージに近づくように、または、変速比率Rが、予め定める変速比率RXに近づくように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値以下の場合、1段ずつディレーラ22の変速ステージを変更するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成され、予め定める変速ステージとディレーラ22の現在の変速ステージとの差、または、予め定める変速比率Rと現在の変速比率Rとの差、が予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって連続してディレーラ22が動作するように、電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、ステップS11において、例えば、人力駆動車10の進行方向と対応する方向への減速度が、予め定める減速度よりも大きい場合に、変速実行条件が成立すると判定してもよい。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略することもできる。図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間T5が、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間T6よりも短くなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。
この変形例では、図5のステップS15において、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間T5が、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間T6よりも短くなるように、電動アクチュエータ48を制御する。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
この変形例では、図5のステップS15において、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間T5が、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間T6よりも短くなるように、電動アクチュエータ48を制御する。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、制御部72は、図6のフローチャートの処理を実行し、図5のフローチャートの全ての処理を省略してもよい。図5の処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御装置70は、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信するように構成される制御部72を含む。制御部72は、ディレーラ22の位置を調整するための信号を受信する場合、モータ24を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、モータ24の回転速度と、車輪16の回転速度NWと、に対応する第1変速比率R1が、ディレーラ22の現在の位置に対応しない場合、ディレーラ22の位置が、第1変速比率R1に対応するように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、制御部72は、図5のフローチャートの全ての処理および図6のフローチャートの全ての処理を省略してもよい。図5の処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この変形例では、制御部72は、蓄電装置66の電力を用いて電動アクチュエータ48を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、制御部72は、図5のフローチャートにおいて、ステップS13の処理を省略することもできる。図5のステップS13の処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この場合、図5のフローチャートにおいて、制御部72は、ステップS10における判定がYESの場合、ステップS20に移行してもよく、ステップS19に移行してもよい。図5のフローチャートにおいて、制御部72は、ステップS12の処理を実行した後、ペダリングに関する予め定める条件とは異なる条件に応じて、ステップS20およびステップS19のいずれかに移行するようにしてもよい。
さらにこの変形例では、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略し、かつ、図5のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。第3実施形態、または、第3実施形態の変形例において、制御部72は、図10のフローチャートにおいて、ステップS13の処理を省略することもできる。図10のステップS13の処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この場合、図10のフローチャートにおいて、制御部72は、ステップS51における判定がYESの場合、ステップS20に移行する。
図10のフローチャートのステップS13を省略する変形例では、さらに図10のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略し、かつ、図10のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。図5のステップS13の処理を省略する変形例、および、図10のステップS13の処理を省略する場合の変形例では、動力伝達システム60のモータ24が、伝達体20を駆動するように構成され、伝達体20に駆動されることによって発電するように構成され、蓄電装置66がモータ24によって発電した電力を蓄電するように構成され、制御装置70が蓄電装置66の電力を用いてモータ24を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
さらにこの変形例では、図5のステップS16、S20、およびS30の少なくとも1つの処理を省略し、かつ、図5のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。第3実施形態、または、第3実施形態の変形例において、制御部72は、図10のフローチャートにおいて、ステップS13の処理を省略することもできる。図10のステップS13の処理を省略する場合、省略される処理に対応する構成も制御部72の構成から省略できる。この場合、図10のフローチャートにおいて、制御部72は、ステップS51における判定がYESの場合、ステップS20に移行する。
図10のフローチャートのステップS13を省略する変形例では、さらに図10のステップS16およびS20の少なくとも1つの処理を省略し、かつ、図10のステップS14において、制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)とは異なる構成によって、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御するようにしてもよい。図5のステップS13の処理を省略する変形例、および、図10のステップS13の処理を省略する場合の変形例では、動力伝達システム60のモータ24が、伝達体20を駆動するように構成され、伝達体20に駆動されることによって発電するように構成され、蓄電装置66がモータ24によって発電した電力を蓄電するように構成され、制御装置70が蓄電装置66の電力を用いてモータ24を制御するように構成される。これによって、変速比率Rを好適に変更することができる。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、モータ24は、人力駆動力Hに応じて、人力駆動車10に推進力を付与しないように構成されていてもよい。
・第1実施形態、第2実施形態、第1実施形態の変形例、または、第2実施形態の変形例において、図5のフローチャートのステップS17における処理に代えて、制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間が経過したか否かを判定してもよい。予め定める時間Tに関する情報は、記憶部74に記憶される。制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過すると、ステップS18に移行する。予め定める時間Tは、一定であってもよく、現在の変速比率Rと目標の変速比率Rとの少なくとも1つに応じて変更されてもよい。予め定める時間Tに関する情報は、記憶部74に記憶される。
制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過するまでステップS17の処理を繰り返す。第3実施形態、または、第3実施形態の変形例において、図10のフローチャートのステップS57における処理に代えて、制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間が経過したか否かを判定してもよい。制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過すると、ステップS18に移行する。予め定める時間Tは、一定であってもよく、現在の変速比率Rと目標の変速比率Rとの少なくとも1つに応じて変更されてもよい。制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過するまでステップS57の処理を繰り返す。
制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過するまでステップS17の処理を繰り返す。第3実施形態、または、第3実施形態の変形例において、図10のフローチャートのステップS57における処理に代えて、制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間が経過したか否かを判定してもよい。制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過すると、ステップS18に移行する。予め定める時間Tは、一定であってもよく、現在の変速比率Rと目標の変速比率Rとの少なくとも1つに応じて変更されてもよい。制御部72は、モータ24を駆動してから予め定める時間Tが経過するまでステップS57の処理を繰り返す。
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
10…人力駆動車、12…クランク軸、16…車輪、14…第1回転体、18…第2回転体、20…伝達体、22…ディレーラ、24…モータ、44…第1操作装置、44A…第1操作部、45…第2操作装置、48…電動アクチュエータ、60…動力伝達システム、62…第1ワンウェイクラッチ、64…第2ワンウェイクラッチ、66…蓄電装置、70…制御装置、72…制御部、84…第1検出部、92…変速操作装置。
本開示の第18側面に従う第19側面の制御装置において、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記変速比率が、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される。
第19側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率を増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるので、制御部の処理負担を軽減できる。
第19側面の制御装置によれば、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率を増加する方向およびが減少する方向の一方にのみ変更されるので、制御部の処理負担を軽減できる。
本開示の第28側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、前記人力駆動車の状態に応じて前記電動アクチュエータを制御する第1変速モードと、前記人力駆動車に設けられる変速操作装置の操作に応じて前記電動アクチュエータを制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、前記第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、前記第3モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、前記第4モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される。
本開示の第33側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、前記制御装置は、前記モータおよび前記電動アクチュエータを制御する制御部を含み、前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラを前記電動アクチュエータによって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、前記ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される。
第33側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第33側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第33側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ディレーラが連続して動作することが抑制される。
第33側面の制御装置によれば、変速比率を変更するためにディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータによって伝達体を駆動させるように、モータを制御するように構成されるため、変速比率を好適に変更できる。第33側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。第33側面の制御装置によれば、人力駆動車の車速が第2速度以上、または、車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ディレーラが連続して動作することが抑制される。
本開示の第32または第33側面に従う第34側面の制御装置において、前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される第2操作装置をさらに含み、前記変速に関する第1条件は、前記第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、前記電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、前記人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、前記人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。
第34側面の制御装置によれば、第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つが成立するまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。
第34側面の制御装置によれば、第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つが成立するまで、変速比率を変更しないように、電動アクチュエータを制御できる。
制御部72は、例えば、人力駆動力Hに対して、モータ24によるアシスト力Mが予め定めるアシスト比率Aになるように、モータ24を制御するように構成される。予め定めるアシスト比率Aは、一定ではなく、例えば、人力駆動力Hに応じて変化してもよく、車速Vに応じて変化してもよく、人力駆動力Hおよび車速Vの両方に応じて変化してもよい。人力駆動力Hおよびアシスト力Mは、トルクによって表されてもよく、仕事率によって表されてもよい。人力駆動力Hおよびアシスト力Mをトルクによって表わす場合、人力駆動力Hを人力トルクTHと記載し、アシスト力MをアシストトルクTMと記載する。人力駆動力Hおよびアシスト力Mを仕事率によって表わす場合、人力駆動力Hを人力仕事率WHと記載し、アシスト力Mをアシスト仕事率WMと記載する。人力駆動車10の人力トルクTHに対する出力トルクMTのトルク比率を、アシスト比率ATと記載する場合がある。人力仕事率WHに対するモータ24によるアシスト仕事率WMの比率を、アシスト比率AWと記載する場合がある。アシスト比率Aは、人力駆動力Hによって人力駆動車に生じる推進力に対する、モータ24によるアシスト力によって人力駆動車10に生じる推進力の比率と等しい。
制御部72は、例えば、人力駆動力Hと比率Aとの対応関係の少なくとも一部が互いに異なる複数の制御状態から選択される1つの制御状態によって、モータ24を制御するように構成される。人力仕事率WHは、人力トルクTHとクランク軸12の回転速度NCとの乗算によって算出される。モータ24の出力が減速機54を介して人力駆動力Hの動力経路に入力される場合は、減速機54の出力を、アシスト力Mとする。減速機54がない場合、アシスト仕事率WMは、モータ24の出力トルクと、モータ24の回転速度との乗算によって算出される。減速機54がある場合は、アシスト仕事率WMは、減速機54の出力トルクと、減速機54の出力回転速度との乗算によって算出される。減速機54がある場合、記憶部74は、減速機54の減速比に関する情報を記憶するように構成される。
制御部72は、モータ24の回転速度と、減速機54の減速比に関する情報とに応じて、減速機54の出力回転速度を算出できる。記憶部74は、例えば、モータ24の制御指令とモータ24の出力トルクとの関係を示す情報を記憶している。制御部72は、例えば、記憶部74に記憶されているモータ24の制御指令とモータ24の出力トルクとの関係を示す情報に応じて、モータ24の出力トルクを算出できる。制御部72は、例えば、モータ24の出力トルクと、減速機54の減速比に関する情報とに応じて、減速機の出力トルクを算出できる。制御部72は、人力トルクTHまたは人力仕事率WHに応じて、制御指令をモータ24の駆動回路76に出力するように構成される。制御指令は、例えばトルク指令値を含む。複数の制御状態は、モータ24を駆動しない制御状態を含んでいてもよい。
制御部72が、(A2)の構成を含む場合、例えば、制御部72は、第2操作装置45が操作されることによってディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成される。好ましくは、変速に関する第1条件は、第2操作装置45が操作されてから予め定める第1時間T1が経過した場合、電動アクチュエータ48が停止してから予め定める第2時間T2が経過した場合、人力駆動車10の傾斜角度Dが予め定める第1角度D1以上になった場合、および、人力駆動車10の車速Vが予め定める第3速度V3以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、かつ、変速に関する第1条件が満たされない場合、変速比率Rを変更するための電動アクチュエータ48の制御を行わない。例えば、制御部72は、ディレーラ22が動作した場合、かつ、変速に関する第1条件が満たされない場合、第1変速制御信号および第2変速制御信号を、電動アクチュエータ48に出力しない。予め定める第1時間T1は、例えば、0.1秒から10秒の範囲の時間である。予め定める第2時間T2は、例えば、0.1秒から10秒の範囲の時間である。予め定める第1角度D1は、例えば、人力駆動車10のピッチ角度において5度以上の角度である。
制御部72が、(A3)の構成を含む場合、例えば、変速に関する第2条件は、電動アクチュエータ48が停止してから予め定める第4時間T4が経過した場合、人力駆動車10の傾斜角度Dが予め定める第2角度D2以上になった場合、および、人力駆動車10の車速が予め定める第4速度V4以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる。制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、かつ、変速に関する第2条件が満たされない場合、変速比率Rを変更するための電動アクチュエータ48の制御を行わない。例えば、制御部72は、予め定める第3時間T3内に変速比率Rが予め定める回数以上増減されるように、電動アクチュエータ48およびモータ24が制御された場合、かつ、変速に関する第2条件が満たされない場合、第1変速制御信号および第2変速制御信号を、電動アクチュエータ48に出力しない。予め定める第4時間T4は、例えば、0.1秒から10秒の範囲の時間である。第4速度V4は、例えば、時速3km以上の速度である。予め定める第2角度D2は、例えば、人力駆動車10のピッチ角度において5度以上の角度である。
好ましくは、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、第1操作装置44が操作されると、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、モータ24の非駆動条件が成立する場合、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成される。モータ24の非駆動条件は、第1非駆動条件、および、第2非駆動条件の少なくとも1つを含む。制御部72は、第1非駆動条件、および、第2非駆動条件のうちの1つのみ、または、両方が成立する場合、モータ24を停止するように制御するように構成されていてもよい。
制御部72は、第1停止条件および第2停止条件の少なくとも1つに応じてモータ24を制御する構成に代えてまたは加えて、第3停止条件および第4停止条件の少なくとも1つに応じて、モータ24を停止するように構成されていてもよい。第3停止条件は、モータ24を駆動しても変速比率Rが変化しない場合に成立する。第4停止条件は、人力駆動車10の制動装置による制動力が予め定める制動力以上の場合に成立する。
制御部72は、ステップS12において、目標の変速比率Rを決定し、ステップS10に移行する。ステップS12において、目標の変速比率Rに代えて、目標の変速ステージを決定してもよい。
制御部72は、ステップS14において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS15に移行する。制御部72は、ステップS15において、目標の変速比率Rになるように、ディレーラ22に変速動作を開始させるように電動アクチュエータ48を制御し、ステップS16に移行する。本実施形態では、制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、電動アクチュエータ48が動作を開始する前に、モータ24を駆動するように、モータ24および電動アクチュエータ48を制御する。言い換えれば制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、ディレーラ22が動作を開始する前に、伝達体20を駆動するように、モータ24および電動アクチュエータ48を制御する。
制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、電動アクチュエータ48の動作の開始と、モータ24の駆動の開始とが同時になるように、電動アクチュエータ48および電動アクチュエータ48を制御してもよい。言い換えれば、制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、ディレーラ22が動作の開始と、伝達体20を駆動の開始とが同時になるように、モータ24および電動アクチュエータ48を制御してもよい。制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、モータ24が動作を開始した後に、モータ24を駆動するようにモータ24および電動アクチュエータ48を制御してもよい。言い換えれば制御部72は、ステップS14およびステップS15の処理を実行することによって、ディレーラ22が動作を開始した後に、伝達体20を駆動するように、モータ24および電動アクチュエータ48を制御してもよい。
・制御部72は、(A1)、(A2)、(A3)および(A4)の少なくとも1つの構成に代えてまたは加えて、(A5)および(A6)の少なくとも1つの構成を含んでもよい。
(A5)制御部72は、変速比率Rが、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択可能に構成されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択する。
(A6)制御部72は、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。予め定める変速範囲に関する情報は、記憶部74に記憶される。予め定める変速範囲に関する情報は、変更可能に記憶部74に記憶されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、記憶部74に記憶される予め定める変速範囲に関する情報を変更する。
(A6)の構成の第1例では、予め定める変速範囲は、予め定める第3変速比率R3以下の範囲を含み、予め定める第3変速比率R3は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最大の変速比率Rよりも小さい。(A6)の構成の第2例では、予め定める変速範囲は、予め定める第4変速比率R4以上の範囲を含み、予め定める第4変速比率R4は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最小の変速比率Rよりも大きい。
好ましくは、(A6)の構成において、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10の車速Vが予め定める第6速度V6以下になる場合、および、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度Nが予め定める第3回転速度N3以下になる場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。
(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化し、かつ、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。
(A5)制御部72は、変速比率Rが、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択可能に構成されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、変速比率Rが、増加する方向に変更されるのか、減少する方向に変更されるのかを選択する。
(A6)制御部72は、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御するように構成される。予め定める変速範囲に関する情報は、記憶部74に記憶される。予め定める変速範囲に関する情報は、変更可能に記憶部74に記憶されてもよい。ユーザは、例えば、第1操作装置44または外部装置90を操作することによって、記憶部74に記憶される予め定める変速範囲に関する情報を変更する。
(A6)の構成の第1例では、予め定める変速範囲は、予め定める第3変速比率R3以下の範囲を含み、予め定める第3変速比率R3は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最大の変速比率Rよりも小さい。(A6)の構成の第2例では、予め定める変速範囲は、予め定める第4変速比率R4以上の範囲を含み、予め定める第4変速比率R4は、ディレーラ22によって変更可能な変速比率Rのうちの最小の変速比率Rよりも大きい。
好ましくは、(A6)の構成において、制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10の車速Vが予め定める第6速度V6以下になる場合、および、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度Nが予め定める第3回転速度N3以下になる場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御し、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成される。
(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。(A6)の構成において、制御部72は、人力駆動車10の走行路が上り坂から下り坂に変化し、かつ、人力駆動車10の車速Vが増加する状態から減速する状態に変化した場合、予め定める変速範囲内において変速比率Rを変更するように電動アクチュエータ48を制御してもよい。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、車輪の回転速度と変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御して、モータ24によって伝達体20を駆動させるように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図13を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図13に示すフローチャートのステップS71に移行する。制御部72は、図13のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS71からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS71において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、第1実施形態の変速実行条件が成立する場合、ディレーラ22が動作すると判定する。好ましくは、制御部72は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が可能な場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。例えば、制御部72は、ステップS71において、第1実施形態の図5のステップS11、ステップS12、および、ステップS10と同様の処理を実行し、ステップS11における判定がYES、かつ、ステップS10における判定がYESの場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。制御部72は、ディレーラ22の動きを検出するセンサ、ボーデンケーブルの動きを検出するセンサ、または、変速操作装置92の動きを検出するセンサの出力に応じて、ディレーラ22が動作するか否かを判定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS72に移行する。
制御部72は、ステップS72において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS73に移行する。
制御部72は、ステップS73において、第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御し、ステップS74に移行する。制御部72は、ステップS73において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS74において、変速が完了したか否かを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS73に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS75に移行する。制御部72は、ステップS75において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図13を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図13に示すフローチャートのステップS71に移行する。制御部72は、図13のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS71からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS71において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、第1実施形態の変速実行条件が成立する場合、ディレーラ22が動作すると判定する。好ましくは、制御部72は、変速実行条件が成立し、かつ、変速が可能な場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。例えば、制御部72は、ステップS71において、第1実施形態の図5のステップS11、ステップS12、および、ステップS10と同様の処理を実行し、ステップS11における判定がYES、かつ、ステップS10における判定がYESの場合に、ディレーラ22が動作すると判定する。制御部72は、ディレーラ22の動きを検出するセンサ、ボーデンケーブルの動きを検出するセンサ、または、変速操作装置92の動きを検出するセンサの出力に応じて、ディレーラ22が動作するか否かを判定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS72に移行する。
制御部72は、ステップS72において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS73に移行する。
制御部72は、ステップS73において、第1回転速度N1と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、モータ24の回転速度が大きくなるように、モータ24を制御し、ステップS74に移行する。制御部72は、ステップS73において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS74において、変速が完了したか否かを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS73に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS75に移行する。制御部72は、ステップS75において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させ、人力駆動車10の車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下になると、伝達体20の駆動が停止されるように、モータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有していてもよく、有していなくてもよい。
図18を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図18に示すフローチャートのステップS121に移行する。制御部72は、図18のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS121からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS121において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS121において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS122に移行する。
制御部72は、ステップS122において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS123に移行する。
制御部72は、ステップS123において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS124に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下か否かを判定する。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下の場合、ステップS126に移行する。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下ではない場合、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下ではない場合、ステップS125に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下の場合、ステップS126に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS125において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS124に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS126に移行する。制御部72は、ステップS126において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図18を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図18に示すフローチャートのステップS121に移行する。制御部72は、図18のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS121からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS121において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS121において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS122に移行する。
制御部72は、ステップS122において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS123に移行する。
制御部72は、ステップS123において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、ステップS124に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下か否かを判定する。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下の場合、ステップS126に移行する。制御部72は、車速Vが第1速度V1以下ではない場合、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下ではない場合、ステップS125に移行する。制御部72は、ステップS124において、車速Vが第1速度V1以下、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以下の場合、ステップS126に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS125において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS124に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS126に移行する。制御部72は、ステップS126において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御装置70は、人力駆動車10の状態に応じて電動アクチュエータ48を制御する第1変速モードと、人力駆動車10に設けられる変速操作装置の操作に応じて電動アクチュエータ48を制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、第3モードでは、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、人力駆動車10の状態に応じて伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、第4モードでは、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、伝達体20を駆動しないように、モータ24を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図21を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図21に示すフローチャートのステップS151に移行する。制御部72は、図21のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS151からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS151において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS151において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS152に移行する。
制御部72は、ステップS152において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS153に移行する。制御部72は、ステップS153において、第4モードか否かを判定する。制御部72は、第4モードの場合、処理を終了する。制御部72は、第4モードではない場合、ステップS154に移行する。制御部72は、ステップS154において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS155に移行する。
制御部72は、ステップS155において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS154に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS156に移行する。制御部72は、ステップS156において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、図21のフローチャートとは異なる処理によって電動アクチュエータ48を制御してもよく、図21のフローチャートにおいて、電動アクチュエータ48を制御するようにしてもよい。例えば、ステップS154において、電動アクチュエータ48を制御する。
図21を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図21に示すフローチャートのステップS151に移行する。制御部72は、図21のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS151からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS151において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS151において、図13のステップS71と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS152に移行する。
制御部72は、ステップS152において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS153に移行する。制御部72は、ステップS153において、第4モードか否かを判定する。制御部72は、第4モードの場合、処理を終了する。制御部72は、第4モードではない場合、ステップS154に移行する。制御部72は、ステップS154において、モータ24によって伝達体20を駆動させるようにモータ24を制御し、ステップS155に移行する。
制御部72は、ステップS155において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS154に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS156に移行する。制御部72は、ステップS156において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、図21のフローチャートとは異なる処理によって電動アクチュエータ48を制御してもよく、図21のフローチャートにおいて、電動アクチュエータ48を制御するようにしてもよい。例えば、ステップS154において、電動アクチュエータ48を制御する。
・制御部72は、車輪16の回転速度と変速比率Rとに応じて算出される第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御するように構成され、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させ、ディレーラ22の複数の変速ステージにおいて、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図22を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図22に示すフローチャートのステップS161に移行する。制御部72は、図22のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS161からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS161において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS161において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS162に移行する。
制御部72は、ステップS162において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS163に移行する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入るか否かを判定する。制御部72は、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、ステップS164に移行する。制御部72は、ステップS164において、複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS164において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入らない場合、ステップS165に移行する。制御部72は、ステップS165において、第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS165において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS166において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS166の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS167に移行する。制御部72は、ステップS167において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図22を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図22に示すフローチャートのステップS161に移行する。制御部72は、図22のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS161からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS161において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS161において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS162に移行する。
制御部72は、ステップS162において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS163に移行する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入るか否かを判定する。制御部72は、第1回転速度N1が予め定める範囲に入る場合、ステップS164に移行する。制御部72は、ステップS164において、複数の変速ステージのうち、変速比率Rが最も大きい変速ステージとなるように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS164において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS163において、第1回転速度N1が予め定める範囲に入らない場合、ステップS165に移行する。制御部72は、ステップS165において、第1回転速度N1が、予め定める範囲に入るように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS166に移行する。制御部72は、ステップS165において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS166において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS166の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS167に移行する。制御部72は、ステップS167において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、人力駆動車10の車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図23を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図23に示すフローチャートのステップS171に移行する。制御部72は、図23のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS171からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS171において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS171において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS172に移行する。
制御部72は、ステップS172において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS173に移行する。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上か否かを判定する。制御部72は、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS174において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが小さくなるように電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上ではない場合、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上ではない場合、ステップS175に移行する。制御部72は、ステップS175において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS175において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS176において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS176の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS177に移行する。制御部72は、ステップS177において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、ステップS174およびステップS175において、目標の変速比率Rを設定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、現在の変速比率R以下になるように目標の変速比率Rを変更するようにしてもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、変速比率Rを変更しないようにしてもよい。
図23を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図23に示すフローチャートのステップS171に移行する。制御部72は、図23のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS171からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS171において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS171において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS172に移行する。
制御部72は、ステップS172において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS173に移行する。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上か否かを判定する。制御部72は、車速Vが第2速度V2以上、または、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが大きくならないように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS174において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。制御部72は、ステップS174において、変速比率Rが小さくなるように電動アクチュエータ48を制御する。制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、ステップS174に移行するようにしてもよい。
制御部72は、ステップS173において、車速Vが第2速度V2以上ではない場合、かつ、車輪16の回転速度が予め定める回転速度以上ではない場合、ステップS175に移行する。制御部72は、ステップS175において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS176に移行する。制御部72は、ステップS175において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS176において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS176の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS177に移行する。制御部72は、ステップS177において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
制御部72は、ステップS174およびステップS175において、目標の変速比率Rを設定してもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、現在の変速比率R以下になるように目標の変速比率Rを変更するようにしてもよい。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合に、別の処理において目標の変速比率Rを設定し、ステップS174において目標の変速比率Rが現在の変速比率Rよりも大きい場合に、変速比率Rを変更しないようにしてもよい。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22を電動アクチュエータ48によって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、伝達体20を駆動するように、モータ24を制御するように構成され、ディレーラ22が動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、変速比率Rを変更しないように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図24を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図24に示すフローチャートのステップS181に移行する。制御部72は、図24のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS181からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS181において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS181において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS182に移行する。
制御部72は、ステップS182において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS183に移行する。
制御部72は、ステップS183において、変速に関する第1条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされない場合、再びステップS183の処理を実行する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされる場合、ステップS184に移行する。
制御部72は、ステップS184において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS185に移行する。制御部72は、ステップS184において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS185において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS185の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS186に移行する。制御部72は、ステップS186において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図24を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図24に示すフローチャートのステップS181に移行する。制御部72は、図24のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS181からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS181において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS181において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS182に移行する。
制御部72は、ステップS182において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS183に移行する。
制御部72は、ステップS183において、変速に関する第1条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされない場合、再びステップS183の処理を実行する。制御部72は、変速に関する第1条件が満たされる場合、ステップS184に移行する。
制御部72は、ステップS184において、変速比率Rを変更するように、電動アクチュエータ48およびモータ24を制御し、ステップS185に移行する。制御部72は、ステップS184において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御する。
制御部72は、ステップS185において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、再びステップS185の処理を実行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS186に移行する。制御部72は、ステップS186において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
・制御部72は、変速比率Rを変更するためにディレーラ22が動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御するように構成され、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下のときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間T5が、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5を超えるときにディレーラ22を複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間T6よりも短くなるように、電動アクチュエータ48を制御するように構成されていれば、他の構成を省略してもよい。この変形例においては、ディレーラ22は、電動アクチュエータ48を有する。
図28を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図28に示すフローチャートのステップS221に移行する。制御部72は、図28のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS221からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS221において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS221において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS222に移行する。
制御部72は、ステップS222において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS223に移行する。
制御部72は、ステップS223において、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下か否かを判定する。制御部72は人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下の場合、ステップS224に移行する。制御部72は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下ではない場合、ステップS225に移行する。
制御部72は、ステップS224において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、第5時間T5が第6時間T6よりも短くなるように電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS225において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS226において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS223に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS227に移行する。制御部72は、ステップS227において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
図28を参照して、制御部72が変速比率Rを変更するためにモータ24および電動アクチュエータ48を制御する処理が説明される。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、処理を開始して図28に示すフローチャートのステップS221に移行する。制御部72は、図28のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、所定周期後にステップS221からの処理を繰り返す。
制御部72は、ステップS221において、ディレーラ22が動作するか否かを判定する。制御部72は、例えば、ステップS221において、図19のステップS131と同様の処理を実行する。制御部72は、ディレーラ22が動作しない場合、処理を終了する。制御部72は、ディレーラ22が動作する場合、ステップS222に移行する。
制御部72は、ステップS222において、ペダリングに関する予め定める条件が満たされるか否かを判定する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされない場合、処理を終了する。制御部72は、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、ステップS223に移行する。
制御部72は、ステップS223において、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下か否かを判定する。制御部72は人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下の場合、ステップS224に移行する。制御部72は、人力駆動車10の車速Vが予め定める第5速度V5以下ではない場合、ステップS225に移行する。
制御部72は、ステップS224において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、第5時間T5が第6時間T6よりも短くなるように電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS225において、モータ24によって伝達体20を駆動させるように、モータ24を制御し、電動アクチュエータ48を制御し、ステップS226に移行する。
制御部72は、ステップS226において、変速が完了したかを判定する。制御部72は、変速が完了していない場合、ステップS223に移行する。制御部72は、変速が完了した場合、ステップS227に移行する。制御部72は、ステップS227において、モータ24による伝達体20の駆動を停止し、処理を終了する。
Claims (53)
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記車輪の回転速度と前記変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、前記モータの回転速度が大きくなるように、前記モータを制御して、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、制御装置。 - 前記第1回転速度、前記予め定める回転速度、および、前記予め定める範囲の回転速度は、前記クランク軸の回転速度に対応する、請求項1に記載の制御装置。
- 前記予め定める回転速度、および、前記予め定める範囲の回転速度は、50rpm以上80rpm以下の回転速度である、請求項2に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の進行方向への加速度に応じて、前記モータの回転速度を変更し、前記人力駆動車の加速度が大きいほど、前記モータの前記回転速度が大きくなるように、前記モータを制御して、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて、前記モータの回転角度、および、前記モータの出力トルクの少なくとも1つを変更するように、前記モータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、制御装置。 - 前記人力駆動車の状態は、前記車輪の回転速度、および、前記変速比率、を含み、
前記制御部は、前記車輪の前記回転速度と前記変速比率とに応じて算出される第1回転速度と、予め定める回転速度、または、予め定める範囲の回転速度との差が大きいほど、前記モータの回転角度、および、前記出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、前記モータを制御するように構成される、請求項5に記載の制御装置。 - 前記人力駆動車の状態は、前記人力駆動車の車速の変化、または、前記車輪の回転速度の変化を含み、
前記制御部は、
前記人力駆動車の進行方向への加速度または減速度が大きいほど、または、前記車輪の回転速度の前記人力駆動車の進行方向と対応する回転方向への加速度または減速度が大きいほど、前記モータの回転角度、および、出力トルクの少なくとも1つが大きくなるように、前記モータを制御するように構成される、請求項5に記載の制御装置。 - 前記人力駆動車は、第1操作装置をさらに含み、
前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置が操作されると、前記伝達体を駆動しないように前記モータを制御するように構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、第1操作装置と、を含み、
前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置が操作されると、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置が操作されている間、および、前記第1操作装置が操作された後の予め定める期間の少なくとも1つにおいて、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される、請求項9に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記第1操作装置に含まれる第1操作部が操作されると、または、前記第1操作部に予め定める操作が行われると、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される、請求項9または10に記載の制御装置。
- 前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される第2操作装置をさらに含み、
前記制御部は、第1モードと、第2モードと、を切替可能に構成され、
前記第1モードでは、前記第2操作装置が操作された場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、
前記第2モードでは、前記第2操作装置が操作された場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータの負荷に応じて、前記モータによる前記伝達体の駆動を停止させるように、前記モータを制御するように構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させ、前記モータの負荷に応じて、前記モータによる前記伝達体の駆動を停止させるように、前記モータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記モータの前記負荷を検出するように構成される第1検出部を含み、
前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、かつ、前記モータの前記負荷が予め定める負荷以上の場合、前記モータが停止するように、前記モータを制御するように構成される、請求項13または14に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の車速が第1速度以下、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、前記伝達体の駆動が停止されるように、前記モータを制御するように構成される、請求項1から15のいずれか一項に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させ、前記人力駆動車の車速が第1速度以下、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以下になると、前記伝達体の駆動が停止されるように、前記モータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータをさらに含み、
前記制御部は、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項1から17のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記変速比率が、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、請求項18に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記変速比率が、増加する方向および減少する方向の一方にのみ変更されるように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、請求項19または20に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、制御装置。 - 前記予め定める変速範囲は、予め定める第3変速比率以下の範囲を含み、
前記予め定める第3変速比率は、前記ディレーラによって変更可能な前記変速比率のうちの最大の前記変速比率よりも小さい、請求項21または22に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車の走行路が上り坂から下り坂に変化する場合、および、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車の車速が増加する状態から減速する状態に変化した場合の少なくとも1つの場合、前記予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、請求項23に記載の制御装置。
- 前記予め定める変速範囲は、予め定める第4変速比率以上の範囲を含み、
前記予め定める第4変速比率は、前記ディレーラによって変更可能な前記変速比率のうちの最小の前記変速比率よりも大きい、請求項21から24のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車の車速が予め定める第6速度以下になる場合、および、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作し、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされ、かつ、前記人力駆動車のクランク軸の回転速度が予め定める第3回転速度以下になる場合の少なくとも1つの場合、前記予め定める変速範囲内において前記変速比率を変更するように前記電動アクチュエータを制御し、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように構成される、請求項25に記載の制御装置。
- 前記制御部は、
前記人力駆動車の状態に応じて前記電動アクチュエータを制御する第1変速モードと、前記人力駆動車に設けられる変速操作装置の操作に応じて前記電動アクチュエータを制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、
前記第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、
前記第3モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、
前記第4モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される、請求項18から26のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記人力駆動車の状態に応じて前記電動アクチュエータを制御する第1変速モードと、前記人力駆動車に設けられる変速操作装置の操作に応じて前記電動アクチュエータを制御する第2変速モードとを、切替可能に構成され、
前記第1変速モードにおいて、第3モードと、第4モードとを、切替可能に構成され、
前記第3モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車の状態に応じて前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、
前記第4モードでは、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合であっても、前記伝達体を駆動しないように、前記モータを制御するように構成される、制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記車輪の回転速度と前記変速比率とに応じて算出される第1回転速度が、予め定める範囲に入るように、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させ、前記ディレーラの複数の変速ステージにおいて、前記第1回転速度が前記予め定める範囲に入る場合、前記複数の変速ステージのうち、前記変速比率が最も大きい変速ステージとなるように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記人力駆動車の車速が第2速度以上、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、前記変速比率が大きくならないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項18から29のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記人力駆動車の車速が第2速度以上、または、前記車輪の回転速度が予め定める回転速度以上の場合、前記変速比率が大きくならないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、前記ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項29から31のいずれか一項に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記モータおよび前記電動アクチュエータを制御する制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラを前記電動アクチュエータによって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、
前記ディレーラが動作した場合、変速に関する第1条件が満たされるまで、前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記人力駆動車は、前記ディレーラを操作するように構成される第2操作装置をさらに含み、
前記変速に関する第1条件は、前記第2操作装置が操作されてから予め定める第1時間が経過した場合、前記電動アクチュエータが停止してから予め定める第2時間が経過した場合、前記人力駆動車の傾斜角度が予め定める第1角度以上になった場合、および、前記人力駆動車の車速が予め定める第3速度以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる、請求項32または33に記載の制御装置。 - 前記制御部は、予め定める第3時間内に前記変速比率が予め定める回数以上増減されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、前記ディレーラによって前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項18から請求項34のいずれか一項に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するモータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラを前記電動アクチュエータによって動作させる場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するように、前記モータを制御するように構成され、
予め定める第3時間内に前記変速比率が予め定める回数以上増減されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータが制御された場合、変速に関する第2条件が満たされるまで、前記ディレーラによって前記変速比率を変更しないように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記変速に関する第2条件は、前記電動アクチュエータが停止してから予め定める第4時間が経過した場合、前記人力駆動車の傾斜角度が予め定める第2角度以上になった場合、および、前記人力駆動車の車速が予め定める第4速度以上になった場合、の少なくとも1つの場合に満たされる、請求項35または36に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御して前記変速比率を変更する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも1つと、前記ディレーラとの相対移動が、前記モータの駆動と同時、または、前記モータが駆動する前に開始されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される、請求項19から請求項35のいずれか一項に記載の制御装置。
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御して前記変速比率を変更する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも1つと、前記ディレーラとの相対移動が、前記モータの駆動と同時、または、前記モータが駆動する前に開始されるように、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、前記ディレーラの位置を調整するための信号を受信するように構成され、前記信号を受信する場合、前記モータを駆動し、前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、現在の前記ディレーラの位置に対応しない場合、前記ディレーラの位置が、前記第1変速比率に対応するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項38または39に記載の制御装置。
- 前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記人力駆動車が減速する場合、前記ディレーラの変速ステージが、前記予め定める変速ステージに近づくように、または、前記変速比率が、予め定める変速比率に近づくように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、
前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が予め定める値以下の場合、1段ずつ前記ディレーラの前記変速ステージを変更するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、
前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が前記予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって前記ディレーラが連続して動作するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項18から40のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記人力駆動車が減速する場合、前記ディレーラの変速ステージが、前記予め定める変速ステージに近づくように、または、前記変速比率が、予め定める変速比率に近づくように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、
前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が予め定める値以下の場合、1段ずつ前記ディレーラの前記変速ステージを変更するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成され、
前記予め定める変速ステージと前記ディレーラの現在の変速ステージとの差、または、前記予め定める変速比率と前記現在の変速比率との差、が前記予め定める値を超えると、複数の変速ステージにわたって連続して前記ディレーラが動作するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときに前記ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間が、前記人力駆動車の車速が前記予め定める第5速度を超えるときに前記ディレーラを前記複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間よりも短くなるように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項18から42のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合して前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、前記ディレーラを操作するように構成される電動アクチュエータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記モータによって前記伝達体を駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記人力駆動車の車速が予め定める第5速度以下のときに前記ディレーラを複数の変速ステージにわたって動作させる第5時間が、前記人力駆動車の車速が前記予め定める第5速度を超えるときに前記ディレーラを前記複数の変速ステージにわたって動作させる第6時間よりも短くなるように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 前記ペダリングに関する予め定める条件は、前記クランク軸に入力される人力駆動力が予め定める駆動力以下の場合、前記クランク軸の回転速度が第2回転速度以下の場合、前記クランク軸が揺動している場合、の少なくとも1つの場合に満たされる、請求項1から44のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記モータは、人力駆動力に応じて、前記人力駆動車に推進力を付与するように構成され、
前記制御部は、前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、前記ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記人力駆動車に推進力を付与しないように前記伝達体を駆動するようにモータを制御するように構成される、請求項1から45のいずれか一項に記載の制御装置。 - 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合し前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成され、複数の変速位置を有するディレーラと、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータと、前記伝達体を駆動するように構成されるモータと、を含み、
前記制御装置は、前記電動アクチュエータおよび前記モータを制御し、前記ディレーラの位置を調整するための信号を受信するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記信号を受信する場合、前記モータを駆動させるように、前記モータを制御するように構成され、
前記モータの回転速度と、前記車輪の回転速度と、に対応する第1変速比率が、前記ディレーラの現在の位置に対応しない場合、前記ディレーラの位置が、前記第1変速比率に対応するように、前記電動アクチュエータを制御するように構成される、制御装置。 - 人力駆動車用の動力伝達システムであって、
請求項1から47のいずれか一項に記載の人力駆動車用の制御装置と、
前記クランク軸と前記第1回転体との間の第1動力伝達経路に設けられ、クランク軸から第1回転体に第1回転方向への回転力を伝達し、前記第1回転体から前記クランク軸に前記第1回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される第1ワンウェイクラッチと、を含む、動力伝達システム。 - 前記モータによって発電した電力を蓄電するように構成される蓄電装置をさらに含み、
前記制御部は、前記蓄電装置の電力を用いて前記モータを制御するように構成される、請求項48に記載の動力伝達システム。 - 人力駆動車用の動力伝達システムであって、
前記人力駆動車は、クランク軸と、前記クランク軸に接続される第1回転体と、車輪と、前記車輪に接続される第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体に係合し前記第1回転体と前記第2回転体との間において駆動力を伝達するように構成される伝達体と、前記クランク軸の回転速度に対する前記車輪の回転速度の変速比率を変更するために前記伝達体を操作するように構成されるディレーラと、を含み、
前記動力伝達システムは、
前記伝達体を駆動するように構成され、前記伝達体に駆動されることによって発電するように構成されるモータと、
前記モータによって発電した電力を蓄電するように構成される蓄電装置と、
前記人力駆動車用の制御装置と、を含み、
前記制御装置は、前記蓄電装置の電力を用いて前記モータを制御するように構成される制御部を含み、
前記制御部は、
前記変速比率を変更するために前記ディレーラが動作する場合、かつ、ペダリングに関する予め定める条件が満たされる場合、前記伝達体を駆動するようにモータを制御するように構成される、動力伝達システム。 - 前記人力駆動車は、前記ディレーラを動作させるように構成される電動アクチュエータを含み、
前記制御部は、前記蓄電装置の電力を用いて前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項50に記載の動力伝達システム。 - 前記クランク軸と前記第1回転体との間の第1動力伝達経路に設けられ、クランク軸から第1回転体に第1回転方向への回転力を伝達し、前記第1回転体から前記クランク軸に前記第1回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される第1ワンウェイクラッチをさらに含む、請求項49または50に記載の動力伝達システム。
- 前記第2回転体と前記車輪との間の第2動力伝達経路に設けられ、前記第2回転体から前記車輪に、前記第1回転方向に対応する前記第2回転方向への回転力を伝達し、前記車輪から前記第2回転体に前記第2回転方向への回転力の伝達を抑制するように構成される第2ワンウェイクラッチをさらに含む、請求項48から52のいずれか一項に記載の動力伝達システム。
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