JP2021095028A - 連結機構および搬送システム - Google Patents

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康敏 伊藤
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瑞穂 岡田
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Abstract

【課題】搬送車が収納される牽引台車の占有面積および上下方向の寸法を小さくできるとともに消費電力の少ない搬送システム、およびそれに含まれる連結機構を提供する。【解決手段】連結機構は、ピン固定機構30Aを備える。ピン固定機構30Aは、円盤部材32と、案内部材33と、円盤位相固定部品34とを備える。円盤部材32は、中央部32aから放射状に延びる回転溝32bが形成され中央部32a周りに回転可能である。案内部材33はピンを回転溝32b内に案内可能である。円盤位相固定部品34は円盤部材32の中央部32a周りの回転を止めるものである。【選択図】図2

Description

本発明は連結機構および搬送システムに関し、特に搬送車と、搬送車に牽引される牽引台車とを連結するための連結機構、および当該連結機構により搬送車と牽引台車とが連結された搬送システムに関するものである。
製造業の工場等でワークを搬送するために用いられる搬送車は、以下の2種類を有している。1つ目は、ワーク等を積載した状態で走行搬送する積載式の搬送車である。2つ目は、ワーク等が載置された台車を牽引して無人で自動走行することによりワーク等を搬送する牽引式の搬送車である。これらのうち牽引式の搬送車は、積載式の搬送車に比べて、当該搬送車の駆動輪に過大な荷重が加わることを抑制できる。また牽引式の搬送車は、積載式の搬送車に比べて、その車体(本体)を小型化できる。このため現在では、牽引式の搬送車は、重量部品搬送用途では主力となっている。
また搬送車に牽引台車が連結機構で連結された搬送システムは、牽引式の搬送車の牽引方法により2種類に分類できる。1つ目は、搬送車と、これにより牽引される牽引台車とが前後に連なって移動する搬送システムである。2つ目は、搬送車が牽引台車のたとえば天板部の下に潜り込んだ状態で牽引台車に連なって移動する搬送システムである。上記2つ目の搬送システムは上記1つ目の搬送システムに比べて牽引台車の全長を短縮させることができる。このため2つ目の搬送システムによれば、走行経路上でこれが占有する面積を低減できるとともに旋回半径を小さくできる。上記2つ目の搬送システムの態様は、たとえば特開2005−297809号公報(特許文献1)、特開平4−135905号公報(特許文献2)および特開平7−172353号公報(特許文献3)に開示されている。特開2005−297809号公報、特開平4−135905号公報および特開平7−172353号公報においては、搬送車と牽引台車との連結機構は、ピンと、ピンを挿入する孔部とからなる。
特開2005−297809号公報 特開平4−135905号公報 特開平7−172353号公報
特開2005−297809号公報、特開平4−135905号公報および特開平7−172353号公報においては、搬送車と牽引台車との連結機構において両者を連結したり切り離したりする際には、ピンが上下方向に動く。すなわち連結機構にはピンを上下運動させる機構が必要と考えられる。そのためにはピンが上下運動するストロークの分だけ、牽引台車の上下方向の寸法を大きくする必要がある。牽引台車の上下方向の寸法が大きくなれば、牽引台車へのワークの積載および荷卸しの労力が大きくなる。また牽引台車の上下方向の寸法が大きくなれば、牽引台車が転倒する可能性が高くなる。
また搬送システムに含まれる連結機構において、ピンを上下運動させる駆動力は、人手または機械要素により外部から与えられる。この場合、搬送車と牽引台車との連結機構を配置できる場所が限定される。機械要素を用いる場合、搬送車から連結機構に駆動力を供給することが考えられる。しかし搬送車に搭載できるバッテリの種類は限定される。このため駆動力を供給する構成において、ピンによる消費電力をなるべく少なくすることが望まれる。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものである。その目的は、搬送車が収納される牽引台車の占有面積および上下方向の寸法を小さくできるとともに消費電力の少ない搬送システム、およびそれに含まれる連結機構を提供することである。
本開示に従った連結機構は、ピン固定機構を備える。ピン固定機構は、円盤部材と、案内部材と、円盤位相固定部品とを備える。円盤部材は、中央部から放射状に延びる回転溝が形成され中央部周りに回転可能である。案内部材はピンを回転溝内に案内可能である。円盤位相固定部品は円盤部材の中央部周りの回転を止めるものである。
本開示に従った搬送システムは、搬送車と、牽引台車とが連結機構により連結される。牽引台車は、当該牽引台車に連結される搬送車が収納される収納部を構成可能な囲み部を含む。連結機構は、搬送車に取り付けられるピン固定機構と、牽引台車の囲み部の一部から収納部側に向けて延び、収納部内の搬送車に取り付けられたピン固定機構に対向するピンとを含む。ピン固定機構は上記のとおりである。
上記によれば、ピン固定機構の円盤部材に形成された回転溝および案内部材によりピンが固定される。ピンの上下方向の移動が不要であるため、搬送車が収納される牽引台車の上下方向の寸法を小さくできる。またピン固定機構を用いることにより、消費電力を低減できる。
実施の形態1に係る連結機構により連結される搬送車および牽引台車の構成を示す概略図である。 実施の形態1の連結機構に含まれるピン固定機構の構成を示す概略斜視図である。 実施の形態1における搬送車にピン固定機構が取り付けられた態様を示す概略斜視図である。 実施の形態1に係る、搬送車と牽引台車とが連結機構で連結された搬送システムの態様を示す概略図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の第1工程を示す概略図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の第2工程を示す概略図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の第3工程を示す概略図である。 図7の点線で囲まれた領域VIIIの概略拡大斜視図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の第4工程を示す概略図である。 図9のX−X線に沿う部分の概略断面図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の第5工程を示す概略図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の第6工程を示す概略図である。 図4の搬送システムを図4とは異なる方向から見た態様を示す概略図である。 実施の形態2の連結機構に含まれるピン固定機構の構成を示す概略斜視図である。 搬送車と牽引台車との連結動作の、実施の形態1での図7に相当する第3工程を示す概略図である。 図15の点線で囲まれた領域XVIの概略拡大斜視図である。 実施の形態3における搬送車にピン固定機構が取り付けられた態様を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず図1〜図4を用いて、本実施の形態の連結機構、およびこれを含む搬送システムの全体構成について説明する。なお、説明の便宜のため、X方向、Y方向、Z方向が導入されている。
図1は、実施の形態1に係る連結機構により連結される搬送車および牽引台車の構成を示す概略図である。図1を参照して、本実施の形態の連結機構は、搬送車10と、牽引台車20とを連結するものである。また本実施の形態の搬送システムは、搬送車10と牽引台車20とが連結機構により連結されたものである。
搬送車10は、牽引台車20を牽引することで、牽引台車20に積まれたワーク等を搬送するいわゆる牽引式のものである。搬送車10は無人で自動により駆動することができる。搬送車10は、搬送車本体11と、たとえば4つの駆動輪12とを含んでいる。搬送車本体11はたとえば直方体形状を有する、搬送車10の中心をなす部材である。駆動輪12により、たとえば図1においては搬送車10は、矢印Mで示すようにY方向の正側に向けて移動できる。すなわち搬送車10は、たとえば搬送車本体11を平面視したときの長方形の長手方向に移動できる。
牽引台車20は搬送車10に連結された状態で、搬送車10の駆動により移動可能である。牽引台車20は、囲み部21を有している。囲み部21は牽引台車20のうち、搬送車10を取り囲むように配置されることで収納部25を構成可能な部分である。囲み部21についての詳細な説明は後述する。牽引台車20はたとえば4つのキャスタ23を含んでいる。キャスタ23により、搬送車10に牽引された牽引台車20は搬送車10とともに移動可能となる。
搬送車10にはピン固定機構30が取り付けられている。また牽引台車20にはピン22が取り付けられている。ピン固定機構30と、ピン22とにより、連結機構40が構成される。
図2は、実施の形態1の連結機構に含まれるピン固定機構の構成を示す概略斜視図である。図2を参照して、本実施の形態のピン固定機構30としてのピン固定機構30Aは、ベースプレート31と、円盤部材32と、案内部材33と、円盤位相固定部品34と、アクチュエータ35と、プランジャ36とを主に備えている。
ベースプレート31は、ピン固定機構30A全体の下地をなす部材であり、たとえばXY平面に沿う矩形の平板形状である。ベースプレート31の(Z方向の)上に他の各部材が配置されている。
円盤部材32は、平面視において円盤形状(円形の縁)を有している。円盤部材32には、平面視における円形の中心を含む中央部32aから放射状に延びる回転溝32bが形成されている。円盤部材32はベースプレート31上にて、中央部32aの周りに回転可能である。なおここでは中央部32aとは円盤部材32を構成する円形の中心そのものに限らず、その周辺の領域であり複数の回転溝32bが交わり合う円盤部材32の中央付近の領域全体を含むものとする。回転溝32bの本数は任意である。一例として図2においては回転溝32bは、中央部32aから円盤部材32の回転角度60°ごとに、円盤部材32の外縁まで延びている。回転溝32bの幅および深さは任意である。ただし回転溝32bは、これが収納部25に入った際にZ方向に延びるピン22のXY方向の幅よりも大きい幅を有する。すなわち回転溝32bは、ピン22が通行可能な広さの幅を有する。また回転溝32bは、これが収納部25に入った際にピン22の先端部を収め通行させることが可能な程度のZ方向の深さを有する。
図2のピン固定機構30は、ベースプレート31の短辺方向が搬送車10の進行方向である矢印Mの方向となるように、搬送車10に取り付けられることが好ましい。図2の案内部材33は、搬送車10の進行方向であるY方向に沿った方向に延びる1対の延伸部材33a,33bを含んでいる。延伸部材33aと延伸部材33bとは、X方向に関して互いに間隔をあけて配置されており、かつZ方向に関して円盤部材32と互いに間隔をあけてその真上に配置されている。Z方向について円盤部材32に対して上側に浮かせるために、延伸部材33A,33Bは、たとえばベースプレート31のY方向の一方および他方の端部に配置される1対の支持部33cにより支持されている。
案内部材33は、円盤部材32の回転溝32bと平面視にて重なる領域を含むように配置される。ただし案内部材33の延在方向(Y方向)に交差する方向(X方向)の中心線33dと、円盤部材32の中央部32aとの位置が互いにずれている。すなわち図2においては、1対の延伸部材33a,33bのそれぞれ、およびこれらに挟まれる領域は、いずれも円盤部材32の回転溝32bと平面視にて重なる領域を含む。このことは円盤部材32の回転による配置位置(位相)にかかわらず成り立つ。また1対の延伸部材33a,33bの間の領域のX方向の中心を通る中心線33dは、平面視にて中央部32aと重ならず、その外側の回転溝32bと重なるように配置されている。
延伸部材33aと延伸部材33bとのX方向(延在方向に交差する方向)に関する間隔は任意である。ただしこれらのX方向の最短距離は、ピン22のX方向の幅よりも大きい幅を有する。なお上記最短距離は、ピン22のX方向の幅との差がなるべく小さいことが好ましい。すなわち延伸部材33a,33bは、それらの間の領域をピン22が通行可能な広さの間隔を有する。収納部25内に入った際に、延伸部材33a,33bは、案内部材33として、これらの間の領域に挿入されたピン22を、延伸部材33a,33bの延びる方向に移動するように誘導する。これにより案内部材33は、ピン22を回転溝32b内に導くことすなわち案内することが可能である。
円盤位相固定部品34は、円盤部材32の平面視における外側に隣接するように配置されている。図2においては円盤部材32の外縁のX方向右側に隣接する領域に配置されている。円盤位相固定部品34は、円盤部材32の平面視での径方向、すなわち円盤位相固定部品34に隣接する領域での回転溝32bの延びる方向(X方向)に沿って摺動可能である。この摺動により、円盤位相固定部品34は、回転溝32b内に挿入され、円盤部材32の中央部32a周りの回転を止めることができる。
アクチュエータ35は円盤位相固定部品34に接続されている。アクチュエータ35は、円盤位相固定部品34をこれに隣接する領域での回転溝32bの延びるたとえばX方向に沿って摺動させるための部材である。アクチュエータ35としては、たとえばソレノイドアクチュエータが用いられてもよい。この場合、後述するように、ソレノイドアクチュエータのコイルに電流を流すことで、円盤位相固定部品34が円盤部材32の径方向について円盤部材32から離れる方向すなわち図2のX方向右側に摺動するよう作用する。またソレノイドアクチュエータのコイルに電流を流さないことで、アクチュエータ35に含まれるばね35aにより、円盤位相固定部品34が円盤部材32の径方向について円盤部材32の回転溝32b内に挿入される方向すなわち図2のX方向左側に摺動するよう作用する。なおアクチュエータ35としては上記のソレノイドアクチュエータに限らず、たとえば油圧シリンダが用いられてもよい。
プランジャ36は円盤部材32の外側に隣接する領域であり、たとえば図2における円盤部材32の左下側に隣接する領域に配置されることが好ましい。ただしプランジャ36は円盤部材32の外側である限り任意の位置に配置可能である。
図3は、実施の形態1における搬送車にピン固定機構が取り付けられた態様を示す概略斜視図である。図3を参照して、搬送車本体11が直方体形状である場合、その最上面には本体上面11aを有している。また搬送車本体11が直方体形状である場合、その最上面と最下面とを結ぶように4面の本体側面11bを有している。また搬送車本体11の直方体形状の、本体上面11aと反対側の最下面には本体下面11cを有している。搬送車本体11の内部に図示しない駆動機構が搭載されていてもよいし、搬送車本体11に図示しない駆動機構が外付けされていてもよい。
本体下面11cには4つの駆動輪12が取り付けられている。また本体上面11aにはピン固定機構30Aが取り付けられている。
図4は、実施の形態1に係る、搬送車と牽引台車とが連結機構で連結された搬送システムの態様を示す概略図である。図4を参照して、牽引台車20には、たとえばそのZ方向の下側の領域に、囲み部21が形成されている。囲み部21は、上方部21aと、側方部21bとを有している。上方部21aはたとえば平面視において正方形または長方形の平板形状であることが好ましい。ただし上方部21aは棒状の部材であってもよく、棒状の部材により平面視にて正方形または長方形が形成された態様であってもよい。側方部21bはたとえば上方部21aとしての正方形または長方形の平板形状を平面視したときの4つの角部のそれぞれからZ方向下方に延びる脚(棒状の部材)であることが好ましい。
上方部21aと、側方部21bと、牽引台車20が載置される床面とに囲まれる空間の領域が収納部25である。すなわち収納部25は、図4において、上方部21aの下側であり、複数の側方部21bに挟まれており、かつ牽引台車20が載置される床面の上側の領域である。上方部21aの真下の収納部25に搬送車10が潜りこむように収納される。この状態で、搬送車10のピン固定機構30Aと牽引台車20のピン22とからなる連結機構40により、搬送車10と牽引台車20とが連結された搬送システム100が構成される。
牽引台車20のピン22は、牽引台車20の囲み部21の一部から、搬送車10が収納され得る収納部25に向けて延びている。一例として図1においてはピン22は、囲み部21の上方部21aの下面すなわち収納部25に対向する面に形成され、収納部25側すなわちZ方向の下側に向けて延びている。これにより搬送システム100においては、ピン22は、収納部25内に潜りこんだ搬送車10に取り付けられているピン固定機構30Aに対向している。これによりピン22とピン固定機構30Aとが連結可能となっている。
図4に示すように、搬送車本体11のY方向寸法が収納部25のY方向寸法よりも大きく、搬送システム100において搬送車本体11の一部が収納部25外にはみ出した状態で連結されてもよい。図4においては、少なくとも搬送車本体11のX方向およびZ方向のそれぞれの寸法が収納部25のX方向およびZ方向のそれぞれの寸法よりも小さければ(寸法以下であれば)、搬送車本体11は収納部25に潜りこむことができる。
次に図5〜図12を用いて、搬送車10と牽引台車20とが連結機構40で連結される動作について説明する。
図1を参照して、当初は搬送車10と牽引台車20とは未連結の状態である。この未連結の状態から、搬送車10が牽引台車20に向けてたとえば図中の矢印Mの方向に、すなわちたとえばY方向正側に進む。そして搬送車10の搬送車本体11の少なくとも一部が、牽引台車20の収納部25の内部に入る。
図5は、搬送車と牽引台車との連結動作の第1工程を示す概略図である。図5を参照して、搬送車10の進行により搬送車本体11の一部が収納部25内に入る。これにより、搬送車10上のピン固定機構30Aに含まれる1対の延伸部材33a,33bの間の領域に、牽引台車20のピン22が入り込む。搬送車10が進行を続けることにより、ピン22は1対の延伸部材33a,33bの間の領域をY方向に進む。
図6は、搬送車と牽引台車との連結動作の第2工程を示す概略図である。図6を参照して、アクチュエータ35に含まれるソレノイドのコイルに電流を流し、アクチュエータ35を作動させる。具体的には、アクチュエータ35に電流を流すことで、これに接続される円盤位相固定部品34が円盤部材32から離れる第1の状態となる。第1の状態では円盤位相固定部品34は回転溝32bに挿入されない。すなわち第1の状態では、円盤部材32は力が掛かれば中央部32aを中心に自由に回転可能となる。円盤部材32は円盤位相固定部品34の挿入による干渉を受けないためである。
なお円盤部材32は、プランジャ36により軽く押さえられていることが好ましい。これにより、円盤部材32と重なる位置にピン22が到達する前に予期せず円盤部材32が回転し、ピン22が回転溝32bに導入されることが阻害される不具合を抑制できる。
図7は、搬送車と牽引台車との連結動作の第3工程を示す概略図である。図7を参照して、図6の状態からさらに搬送車10が進む。これにより、ピン22は延伸部材33a,33bの間の領域と、回転溝32bの最外部とが平面的に重なる位置に達する。このときピン22は、延伸部材33a,33bの間の領域に配置された状態を維持しつつ、回転溝32b内に挿入されるように進入する。ここでは特に、このようにして案内部材33は、ピン22を回転溝32b内に案内可能である。なお実際にはピン22を含む牽引台車20は進行しないが、搬送車10が移動するため、搬送車10を基準とすれば相対的にピン22が進行するように見える。ただしこれは一例であり、逆にピン22を含む牽引台車20が進行し、搬送車10が静止している例も本実施の形態にて想定される。
図8は、図7の点線で囲まれた領域VIIIの概略拡大斜視図である。図8を参照して、ピン22は、第1の部分22aと、第2の部分22bとを含んでいる。第1の部分22aは、ピン22が案内部材33内すなわちピン固定機構30Aの1対の延伸部材33a,33bの間の領域を通る際に、案内部材33内に収まる領域である。第2の部分22bは、ピン22が案内部材33内すなわちピン固定機構30Aの1対の延伸部材33a,33bの間の領域を通る際に、回転溝32b内に収まる領域である。ピン固定機構30Aにおいては、第1の部分22aはピン22のZ方向の上側に、第2の部分22bはピン22のZ方向の下側に、それぞれ配置されている。第1の部分22aは角柱形状であり、第2の部分22bは円柱形状であることが好ましい。
図9は、搬送車と牽引台車との連結動作の第4工程を示す概略図である。図10は図9のX−X線に沿う部分の概略断面図である。図9および図10を参照して、図7および図8の状態からさらに搬送車10が進行する。進行する搬送車10により、ピン22の特に第2の部分22bは、円盤部材32の回転溝32bの側面に対し、搬送車10の進行方向と反対方向(Y方向負側)の力を加える。この押圧力により、円盤部材32は図中矢印の方向に回転する。このようにして、ピン22は、円盤部材32が回転可能な第1の状態においては、案内部材33内(1対の延伸部材33a,33bの間の領域)を進行しつつ、回転溝32b内をピン固定機構30A(搬送車10)に対して相対的に進行可能である。
図11は、搬送車と牽引台車との連結動作の第5工程を示す概略図である。図11を参照して、さらに搬送車10が進行し、ピン22が回転溝32b内を搬送車10に対して相対的に進行する。ここでアクチュエータ35に含まれるソレノイドのコイルに流していた電流を止める。すると円盤位相固定部品34は円盤部材32から離れるように力を受けていた第1の状態から解放される。このため円盤位相固定部品34は、アクチュエータ35のばね35aの押圧力により、図11の左側、すなわち回転溝32b側に押し当てられ回転部材32に接触するよう摺動される。
図12は、搬送車と牽引台車との連結動作の第6工程を示す概略図である。図12を参照して、さらに搬送車10が進み円盤部材32が回転する。やがて円盤部材32の1つの回転溝32bが、中央部32aから図12のX方向右側にまっすぐ延びる状態となる。このとき、ばね35aによるX方向左側への押圧力を受け円盤部材32に接触する円盤位相固定部品34は、上記中央部32aから図12のX方向右側にまっすぐ延びる回転溝32b内に挿入される。このようにして、円盤位相固定部品34が回転溝32b内に挿入された第2の状態となる。
円盤位相固定部品34が回転溝32b内に挿入されれば、円盤部材32の中央部32a周りの回転が止まる。円盤位相固定部品34は回転溝32b内から回転溝32bの外のアクチュエータ35に接続された領域まで延びており、アクチュエータ35はベースプレート31に固定されているためである。このため円盤位相固定部品34はアクチュエータ35に拘束され、それ以上の移動ができなくなる。その結果、移動のできない円盤位相固定部品34が挿入された円盤部材32は回転が止まり、固定される。これに伴い、ピン22の案内部材33内および回転溝32b内における位置も1か所に固定され、そこから移動できなくなる。すなわちピン22は、円盤位相固定部品34により円盤部材32が回転不可な第2の状態において、案内部材33内および回転溝32b内の位置に固定されることで、ピン固定機構30Aと連結される。以上によりピン22とピン固定機構30Aとが連結機構40で連結される。
なお連結機構40によるピン22とピン固定機構30Aとの連結を解除する際には、図5〜図12の各工程を上記と逆の手順で行なうことが好ましい。すなわちアクチュエータ35に電流を流し、円盤位相固定部品34が回転溝32b内に挿入されず円盤部材32から離れた第1の状態とすることが好ましい。
図13は、図4の搬送システムを図4とは異なる方向から見た態様を示す概略図である。図13を参照して、ここでは連結機構40を含む搬送システム100をY方向負側から見た態様が示される。この点において図13は、連結機構40を含む搬送システム100をX方向正側から見た態様を示す図4と異なっている。ただし図13も図4と同様に、Y方向正側に進む搬送車10の収納部25内への収納および、連結機構40による牽引台車20との連結により、搬送システム100が構成されている。
図5〜図12による連結方法により、搬送車10の牽引台車20に対する相対的な位置を固定することはできる。また、上記連結機構40において、案内部材33内すなわち1対の延伸部材33a,33bの間に挟まれた領域を通るピン22の第1の部分22aは角柱形状であり、延伸部材33a,33bの矩形の平板形状にフィットする。このため第1の部分22aの角柱形状の表面は延伸部材33a,33bの側面に接触することで、第1の部分22aを含むピン22の回転が抑制される。すなわち牽引台車20が搬送車10の位置に対して平面視にて相対的に回転することを抑制できる。一方、第2の部分22bが円柱形状であれば、図5〜図12の連結方法のみでは、牽引台車20が搬送車10の位置に対して平面視にて相対的に回転することを抑制することはできない。そこで図13に示すように、牽引台車20が搬送車10を収納した状態において、牽引台車20の囲み部21の内壁と、搬送車10の外壁とが接触することが好ましい。具体的には、囲み部21を構成するたとえば側方部21b(脚の部分)の内壁24aと、搬送車本体11の外壁である本体側面11bとが互いに接触するように配置される。特に、図13の(X方向の)左右両側において内壁24aと本体側面11bとが互いに接触することが好ましい。このためには、少なくともX方向については、収納部25の寸法と搬送車本体11の寸法の差が極力小さくなるように形成されることが好ましい。
このようにすれば、たとえば搬送車本体11のX方向左側の本体側面11bは内壁24aから右向きの力を受け、搬送車本体11のX方向右側の本体側面11bは内壁24aから左向きの力を受ける。これにより、上記2つの力が相殺され、搬送車本体11には回転力が加わらなくなる。このことから搬送車10の牽引台車20に対する回転が抑制される。
次に、上記記載と一部重複する部分もあるが、本実施の形態の構成および作用効果について説明する。
本開示に従った連結機構(40)は、ピン固定機構(30A)を備える。ピン固定機構(30A)は、円盤部材(32)と、案内部材(33)と、円盤位相固定部品(34)とを備える。円盤部材(32)は、中央部(32a)から放射状に延びる回転溝(32b)が形成され中央部(32a)周りに回転可能である。案内部材(33)はピン(22)を回転溝(32b)内に案内可能である。円盤位相固定部品(34)は円盤部材(32)の中央部(32a)周りの回転を止めるものである。
このように回転と停止との双方が可能な円盤部材32により、回転溝32b内および案内部材33内をピンが移動することおよび静止固定することとの双方が可能となる。ピンの移動により連結機構40によるピンとピン固定機構30Aとの連結が解除され、ピンの静止固定により連結機構40はピンとピン固定機構30Aとを連結することができる。ピンは案内部材33内および回転溝32b内をたとえばXY平面に沿って移動するだけで、ピン固定機構30Aに垂直なZ方向に移動することなく、連結および解除ができる。このため当該連結機構40により連結されるたとえば搬送車10および牽引台車20などの搬送システム100の構成機構の特に上下方向(Z方向)の寸法を小さくできる。
上記連結機構(40)において、回転溝(32b)に挿入されることにより円盤部材(32)に固定可能なピン(22)をさらに備える。すなわちピン22とピン固定機構30Aとにより、上記のように連結機構40としての機能を奏し得る。
上記連結機構(40)において、ピン(22)は、円盤部材(32)が回転可能な第1の状態において案内部材(32)内および回転溝(32b)内を、ピン固定機構(30A)に対して相対的に進行可能である。ピン(22)は、円盤位相固定部品(34)により円盤部材(32)が回転不可な第2の状態において案内部材(32)内および回転溝(32b)内の位置に固定されることでピン固定機構(30A)と連結可能である。
このように、第1の状態および第2の状態の間で円盤部材32の回転または固定を制御する。これにより、ピン22が移動可能な状態である連結が解除された第1の状態と、ピン22が移動不可である連結された第2の状態とを制御することができる。
上記連結機構(40)において、第1の状態においては円盤位相固定部品(34)が円盤部材(32)から離れる。第2の状態においては円盤位相固定部品(34)が回転溝(32b)内に挿入される。このように円盤位相固定部品34を用いるだけで、円盤部材32の回転可能状態および回転不可状態を制御することができる。
なお円盤位相固定部品34の配置される位置の制御は、アクチュエータ35を作動させる電流のオンおよびオフのみによりなされる。すなわち当該連結機構40の消費電力は、アクチュエータ35を作動させるために流れる短時間の電流によるものである。このため搬送車10のバッテリーの消費電力を大きく低減させることができる。
上記連結機構(40)において、ピン(22)は、案内部材(33)内に収まる第1の部分(22a)と、回転溝(32b)内に収まる第2の部分(22b)とを含む。第1の部分(22a)は角柱形状であり、第2の部分(22b)は円柱形状であることが好ましい。すなわち案内部材33内すなわち1対の延伸部材33a,33bの間に挟まれた領域を通るピン22の第1の部分22aは、延伸部材33a,33bの矩形の平板形状にフィットする。このため第1の部分22aの角柱形状の表面は延伸部材33a,33bの側面に接触することで、第1の部分22aを含むピン22の回転が抑制される。一方、第2の部分22bが円柱形状であれば、角柱形状である場合に比べて、回転溝32b内を滑らかに進行することができる。
上記連結機構(40)において、案内部材(33)は円盤部材(32)の回転溝(32b)と平面視にて重なる領域を含むように配置される。かつ上記連結機構(40)においては、案内部材(33)の延在方向に交差する方向の中心線(33d)と、円盤部材(32)の中央部(32a)との位置が互いにずれていることが好ましい。
これにより、案内部材33内のピン22が、平面視にて円盤部材32の回転溝32b内を進行した後に中央部32aに達することを抑制できる。ピン22の動きは案内部材33に拘束される。このためピン22は、案内部材33内でありかつ回転溝32bと平面的に重なる領域のみを移動可能である。したがってピン22を回転溝32b内で固定させることで、ピン固定機構30Aと連結させることができる。
本開示に従った搬送システム(100)は、搬送車(10)と、牽引台車(20)とが連結機構(40)により連結される。牽引台車(20)は、当該牽引台車(20)に連結される搬送車(10)が収納される収納部(25)を構成可能な囲み部(21)を含む。連結機構(40)は、搬送車(10)に取り付けられるピン固定機構(30A)と、牽引台車(20)の囲み部(21)の一部(上方部21A)から収納部(25)側に向けて延び、収納部(25)内の搬送車(10)に取り付けられたピン固定機構(30A)に対向するピン(22)とを含む。ピン固定機構(30A)は、円盤部材(32)と、案内部材(33)と、円盤位相固定部品(34)とを備える。円盤部材(32)は、中央部(32a)から放射状に延びる回転溝(32b)が形成され中央部(32a)周りに回転可能である。案内部材(33)はピン(22)を回転溝(32b)内に案内可能である。円盤位相固定部品(34)は円盤部材(32)の中央部(32a)周りの回転を止めるものである。
ここでのピン固定機構30Aによる作用効果は上記と同様である。すなわち回転溝30bが形成された円盤部材32が回転したり停止固定されたりすることにより、牽引台車20のピン22を固定解除および固定できる。ピン22はピン固定機構30Aのたとえばベースプレート31に垂直なZ方向に移動する機構を有さない。このためピン22はZ方向にストロークしない。このためピン22を含む牽引台車20のZ方向の寸法を小さくすることができる。この結果、牽引台車20のたとえば上方部21a上への、ワークの積み下ろしの労力を低減できる。また牽引台車20の背が低くなるため、牽引台車20が転倒する危険性を低減できる。また当該搬送システム100にはピン固定機構30Aが用いられるため、上記同様に、消費電力を低減できる。
上記搬送システム(100)において、案内部材(33)は、搬送車(10)の進行方向に沿った方向に延びる1対の延伸部材(33a,33b)を含むことが好ましい。これにより、牽引台車20のピン22は、搬送車10が進行を続けることにより、延伸部材33a,33bに拘束されながら、これら両者の間の領域を搬送車10に対して相対的に進行することができる。
(実施の形態2)
図14は、実施の形態2の連結機構に含まれるピン固定機構の構成を示す概略斜視図である。図14を参照して、本実施の形態のピン固定機構30としてのピン固定機構30Bは、基本的に図2の実施の形態1のピン固定機構30Aと同様の構成を有する。このため図14において図2と同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただしピン固定機構30Bにおいては、案内部材37が、ベースプレート31の一部に形成された溝部として形成されている。この溝部は、ベースプレート31を他の領域よりもZ方向について浅くするように形成されている。すなわち案内部材37は、円盤部材32の真下に配置される。この点においてピン固定機構30Bは、案内部材33が円盤部材32の真上に配置される1対の延伸部材33a,33bにより構成されるピン固定機構30Aと異なっている。本実施の形態では、ピン22とピン固定機構30Bとにより連結機構40(図1、図4参照)が構成される。
案内部材37の延びる方向、延びる位置、幅などについては案内部材33と同様である。案内部材33の1対の延伸部材33a,33bの間の領域は、案内部材37の溝部が形成される領域と平面視において一致することが好ましい。
図15は、搬送車と牽引台車との連結動作の、実施の形態1での図7に相当する第3工程を示す概略図である。図16は、図15の点線で囲まれた領域XVIの概略拡大斜視図である。図15および図16を参照して、本実施の形態における搬送車10と牽引台車20とが連結機構40で連結される動作は実施の形態1の図5〜図12と基本的に同様であるためその説明を繰り返さない。ただし上記のように、本実施の形態では案内部材37は、円盤部材32の真下に配置される。このため図16に示すように、ピン22における角柱形状の第1の部分22aと円柱形状の第2の部分22bとの上下関係が、図8の実施の形態1とは逆転する。すなわち第1の部分22aは、ピン22が案内部材33内すなわちピン固定機構30Aの1対の延伸部材33a,33bの間の領域を通る際に、案内部材37内に収まる領域である。ここで案内部材37内とは、案内部材37としての溝部の内部を意味する。また第2の部分22bはピン22のZ方向の上側に、ピン22が回転溝32b内に収まる領域として配置される。
本実施の形態のピン固定機構30Bを用いた場合においても、基本的には実施の形態1のピン固定機構30Aを用いた場合と同様の作用効果が得られる。
(実施の形態3)
図17は、実施の形態3における搬送車にピン固定機構が取り付けられた態様を示す概略斜視図である。図17を参照して、ここでの搬送車10およびピン固定機構30Aの構成は基本的に実施の形態1と同様であるため同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図17においては、搬送車本体11の本体上面11a上に、複数のピン固定機構30が、互いに間隔をあけて並んでいる。具体的には図17においては、搬送車本体11の長手方向であるY方向について互いに間隔をあけて、2つのピン固定機構30Aが互いに間隔をあけて設置されている。ただし本実施の形態においては2つのピン固定機構30Bが設置されてもよいし、ピン固定機構30Aとピン固定機構30Bとが1つずつ並んで設置されてもよい。ただし、ピン固定機構30Aとピン固定機構30Bとが1つずつ並んで設置される場合は、ピン固定機構30Aとピン固定機構30BとのZ方向位置をずらすことと、ピン22の第2の部分22bの形状を円柱形状とすることとの少なくともいずれかが必要となる。ピン22の第1の部分22aと第2の部分22bとの間ではZ方向の上下関係が逆転しているためである。また図17においてはY方向に2つのピン固定機構30が並んでいるが、たとえばX方向に2つのピン固定機構30が並んでもよい。なおピン固定機構30A(30B)が複数並ぶことに伴い、ピン22も図示されない牽引台車20に複数(2つ)並ぶように設置される。
以上のように本実施の形態の搬送システムは、ピン22およびピン固定機構30A,30Bを複数ずつ含む。これらのピン22およびピン固定機構30A,30Bは、X方向またはY方向について互いに間隔をあけて配置される。このようにすれば、たとえ図13のように牽引台車20の側方部21bの内壁24aと搬送車本体11の本体側面11bとが接触しなくとも、2か所のピン22により、牽引台車20の回転を抑制することができる。2か所のピン22が、図13の2か所の内壁24aと本体側面11bとの接触部と同様に機能するためである。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。また以上の各実施の形態はすべて牽引台車20に搬送車10を潜りこませる搬送システム100について説明しているが、搬送車10と牽引台車20とが1列に並ぶように連結される搬送システム100についても上記と同様の連結機構40などを適用可能である。さらに、上記においてはすべて、ピン22がピン固定機構30のZ方向上側に配置される例について説明している。しかし装置構成の工夫により、逆にピン22がピン固定機構30のZ方向下側に配置される例に上記の各実施の形態を適用することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 搬送車、11 搬送車本体、11a 本体上面、11b 本体側面、11c 本体下面、12 駆動輪、20 牽引台車、21 囲み部、21a 上方部、21b 側方部、22 ピン、22a 第1の部分、22b 第2の部分、23 キャスタ、24a 内壁、25 第1領域、30,30A,30B ピン固定機構、31 ベースプレート、32 円盤部材、32a 中央部、32b 回転溝、33 案内部材、33a,33b 延伸部材、33c 支持部、33d 中心線、34 円盤位相固定部品、35 ソレノイドアクチュエータ、35a ばね、36 プランジャ、100 搬送システム。

Claims (10)

  1. ピン固定機構を備える連結機構であって、
    前記ピン固定機構は、
    中央部から放射状に延びる回転溝が形成され前記中央部周りに回転可能な円盤部材と、
    ピンを前記回転溝内に案内可能な案内部材と、
    前記円盤部材の前記中央部周りの回転を止めるための円盤位相固定部品とを備える、連結機構。
  2. 前記回転溝に挿入されることにより前記円盤部材に固定可能なピンをさらに備える、請求項1に記載の連結機構。
  3. 前記ピンは、前記円盤部材が回転可能な第1の状態において前記案内部材内および前記回転溝内を、前記ピン固定機構に対して相対的に進行可能であり、
    前記ピンは、前記円盤位相固定部品により前記円盤部材が回転不可な第2の状態において前記案内部材内および前記回転溝内の位置に固定されることで前記ピン固定機構と連結可能である、請求項2に記載の連結機構。
  4. 前記第1の状態においては前記円盤位相固定部品が前記円盤部材から離れ、
    前記第2の状態においては前記円盤位相固定部品が前記回転溝内に挿入される、請求項3に記載の連結機構。
  5. 前記ピンは、前記案内部材内に収まる第1の部分と、前記回転溝内に収まる第2の部分とを含み、
    前記第1の部分は角柱形状であり、前記第2の部分は円柱形状である、請求項3または4に記載の連結機構。
  6. 前記案内部材は前記円盤部材の前記回転溝と平面視にて重なる領域を含むように配置され、かつ、
    前記案内部材の延在方向に交差する方向の中心線と、前記円盤部材の前記中央部との位置が互いにずれている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の連結機構。
  7. 搬送車と、牽引台車とが連結機構により連結された搬送システムであって、
    前記牽引台車は、前記牽引台車に連結される前記搬送車が収納される収納部を構成可能な囲み部を含み、
    前記連結機構は、
    前記搬送車に取り付けられるピン固定機構と、
    前記牽引台車の前記囲み部の一部から前記収納部側に向けて延び、前記収納部内の前記搬送車に取り付けられた前記ピン固定機構に対向するピンとを含み、
    前記ピン固定機構は、
    中央部から放射状に延びる回転溝が形成され前記中央部周りに回転可能な円盤部材と、
    前記ピンを前記回転溝内に案内可能な案内部材と、
    前記円盤部材の前記中央部周りの回転を止めるための円盤位相固定部品とを有する、搬送システム。
  8. 前記案内部材は、前記搬送車の進行方向に沿った方向に延びる1対の延伸部材を含む、請求項7に記載の搬送システム。
  9. 前記牽引台車が前記搬送車を収納した状態において、前記牽引台車の前記囲み部の内壁と、前記搬送車の外壁とが接触する、請求項7または8に記載の搬送システム。
  10. 前記ピンおよび前記ピン固定機構を複数ずつ含む、請求項7〜9のいずれか1項に記載の搬送システム。
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