JP2021093885A - 回転制御システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】極数が異なる複数のモータのなかから使用するモータを選択する場合でも、該使用するモータの極数を判別して回転速度を正確に検出できる回転制御システム及び方法を提供する。
【解決手段】回転制御システムは、1回転毎に出力するパルスの数が極数に応じて異なるモータを、指示信号にしたがって回転させるモータドライバ部と、モータが出力するパルスの信号である回転パルスの周波数を測定する回転検出部と、所定の値の指示信号でモータを回転させたときに回転検出部で測定される回転パルスの周波数である測定周波数と、所定の値の指示信号でモータを回転させたときに想定される回転パルスの周波数である想定周波数とを比較し、該比較結果に基づいてモータの極数を判別する回転制御部とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明はモータの回転を制御するための回転制御システム及び方法に関する。
カラー映像を投写するプロジェクターには、レーザーダイオードやLED(Light Emitting Diode)等の半導体素子を光源に用いた構成がある。半導体素子は、通常、単一波長光しか出力することができない。そのため、カラー映像を投写するプロジェクターでは、光源から出力された光を励起光として蛍光体に照射し、該光源から直接得られない色光をそれぞれ蛍光体で発光させる構成が知られている。
蛍光体は、例えばリング状に切り出されて、高速に回転する円板形状のホイール上に、その円周方向に沿って接着・固定される。以下では、該蛍光体が固定されたホイールを「蛍光体ホイール」と称す。蛍光体は、光源から出力された光が励起光として照射されることで温度が上昇する。一方で、蛍光体は、発光効率が温度に依存することが知られており、温度が高いと発光効率が低下する。そのため、蛍光体ホイールを高速に回転させることで、該蛍光体ホイール上の蛍光体を冷却している。また、回転するホイール上に固定された蛍光体には光源からの光が一点に連続して照射されることがないため、光源からの光によって蛍光体が焼損することを防止できる。
蛍光体ホイールを高速に回転させるためのモータには、一般的にブラシレスモータが用いられる。ブラシレスモータは、ホール素子等のセンサを用いてロータの位置を検出することで回転を制御する構成であるが、低コスト化や信頼性の向上等の理由によりセンサを用いない(センサレス)構成もある。センサレスの構成では、ロータの回転によってコイルで発生する誘起電圧及び逆起電力に基づいて各相(U,V,W相)へ供給する電流のタイミング及び電圧を調整することで回転を制御する。本明細書において、「モータの回転速度」、「モータの回転」、「モータを回転させる」等と称した場合、該モータのロータが回転することを指すものとする。蛍光体ホイールの回転を制御するための構成は、例えば特許文献1及び2に記載されている。また、センサレスの構成におけるブラシレスモータの駆動例については、例えば特許文献3に記載されている。
国際公開第2016/157522号 特開2017−198942号公報 特開2004−7924号公報
プロジェクターでは、多様なニーズに対応するために、同一のモデルであっても仕様の一部を変えることがある。例えば、同一のモデル内に、投写映像の最大の明るさが異なるプリジェクターを含む場合がある。一般に、より明るい投写映像が得られるプロジェクターは、光源の光出力(光パワー)を大きくして蛍光体に照射する光パワーを大きくすればよい。上述したように、大きい光パワーが励起光として照射される蛍光体では、その温度も大きく上昇するため、蛍光体の発光効率が低下してしまう。したがって、蛍光体の発光効率の低下を抑制するためには、該蛍光体の放熱効果が高くなるように蛍光体ホイールの面積を大きくする必要がある。すなわち、径が大きい蛍光体ホイールを用いることが望ましい。このようにプロジェクターの仕様に応じて異なる径の蛍光体ホイールを選択する場合、該蛍光体ホイールを回転させるためのモータも、必要なトルク等に応じて、極数が異なるモータに変更することがある。
センサレスの構成において、モータの回転速度は、ロータが回転したときに誘起電圧で示されるパルス列の周波数または周期を測定することで判別できる。したがって、モータの回転速度は、該パルス列の周波数または周期の測定結果に基づいて、該周波数または周期が所望の回転速度に対応した値となるように制御すればよい。所望の回転速度に対応するパルス列の周波数(以下、所望周波数と称す)または周期は、プロジェクターの初期データとしてファームウェア等に予め書き込まれて保存される。このとき、同一のモデルであれば、ファームウェアは共通であることが望ましく、また上記所望周波数等の初期データも共通であることが望ましい。
一方、径が異なる蛍光体ホイールを用いることで極数が異なるモータに変更すると、同じ回転速度であっても上記パルス列の周波数または周期がモータの極数によって変化する。例えば、8極のモータではロータの1回転毎に極数の1/2の値である4パルスが出力され、12極のモータではロータの1回転毎に極数の1/2の値である6パルスが出力される。そのため、パルス列の周波数または周期を所望の回転速度に対応する値で制御しても、想定している極数と異なるモータを蛍光体ホイールに取り付けた場合は、該蛍光体ホイールの実際の回転速度が所望の回転速度と異なってしまう。その場合、回転速度の設定値によっては、モータがその限界速度以上で回転する可能性があるため、該モータが破損してしまうことも考えられる。
したがって、極数が異なる複数のモータのなかから使用するモータを選択する場合でも、共通の初期データ等は変更することなく、該使用するモータの極数を判別して回転速度を正確に検出できることが望ましい。上述した特許文献1〜3は、モータの極数を判別するための手法や該判別した極数に応じて回転速度を検出するための手法を何も示していない。
本発明は上述したような背景技術が有する課題を解決するためになされたものであり、極数が異なる複数のモータのなかから使用するモータを選択する場合でも、該使用するモータの極数を判別して回転速度を正確に検出できる回転制御システム及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の回転制御システムは、1回転毎に出力するパルスの数が極数に応じて異なるモータを、指示信号にしたがって回転させるモータドライバ部と、
前記モータが出力する前記パルスの信号である回転パルスの周波数を測定する回転検出部と、
所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに前記回転検出部で測定される前記回転パルスの周波数である測定周波数と、前記所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに想定される前記回転パルスの周波数である想定周波数とを比較し、該比較結果に基づいて前記モータの極数を判別する回転制御部と、
を有する。
一方、本発明の回転制御方法は、1回転毎に出力するパルスの数が極数に応じて異なるモータを、指示信号にしたがって回転させるモータドライバ部と、
前記モータが出力する前記パルスの信号である回転パルスの周波数を測定する回転検出部と、
を有する回転制御システムが前記モータの回転を制御するための回転制御方法であって、
コンピュータが、
所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに前記回転検出部で測定される前記回転パルスの周波数である測定周波数と、前記所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに想定される前記回転パルスの周波数である想定周波数とを比較し、
該比較結果に基づいて前記モータの極数を判別する方法である。
本発明によれば、極数が異なる複数のモータのなかから使用するモータを選択する場合でも、該使用するモータの極数を判別して回転速度を正確に検出できる。
第1の実施の形態の回転制御システムの一構成例を示すブロック図である。 モータが1回転したときにモータドライバ部から出力される回転パルスの一例を示す模式図である。 モータの定速回転時にモータドライバ部から出力される回転パルスの一例を示す模式図である。 図1で示した回転制御システムの処理例を示すフローチャートである。 PWM設定値に対するモータの回転速度(回転数)の関係例を示すグラフである。 図4で示したモータ判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図1で示した回転検出部の処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の回転制御システムの一構成例を示すブロック図である。 図8で示した比較回路の一構成例を示すブロック図である。
次に本発明について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の回転制御システムの一構成例を示すブロック図である。図1で示す回転制御システムが制御対象とするモータは、ブラシレスモータであり、ロータの回転位置を検出するためのセンサを備えていないセンサレスの構成とする。以下では、蛍光体ホイールを回転させるためのモータが、極数が異なるモータに変更される例で説明するが、本実施形態の回転制御システムは、負荷に応じて極数が異なるモータが選択される様々なシステムにも適用可能である。
図1で示すように、第1の実施の形態の回転制御システムは、モータドライバ部1、回転制御部2及び回転検出部3を有する。
回転制御部2は、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータ5を回転させるための指示信号であるPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する。
モータドライバ部1は、制御対象であるモータ5の各相と接続され、回転制御部2から入力されたPWM信号、並びにモータ5の各相のコイルで発生する誘起電圧及び逆起電力に基づいてモータ5へ電力(電圧・電流)を供給することで該モータ5を回転させる。また、モータドライバ部1は、モータ5の各相のコイルで発生する、モータ5の回転速度に比例した上記誘起電圧で示されるパルス列の信号(以下、回転パルスと称す)を回転検出部3へ出力する。
回転検出部3は、モータドライバ部1から出力される回転パルスの周波数を測定し、測定した周波数を回転制御部2へ通知する。なお、回転検出部3は、回転パルスの周期を測定してもよい。周期をTとしたとき、回転パルスの周波数fは、f=1/Tで得ることができる。以下では、回転検出部3が回転パルスの周波数を測定する例で説明する。
回転制御部2は、回転検出部3で測定した回転パルスの周波数に基づいてモータ5が所望の速度で回転するようにPWM信号を調整することで、モータ5の回転速度を制御する。モータ5を所望の回転速度で回転させるために用いる所望周波数のデータは、初期データとして回転制御部2が備える記憶装置(メモリ)で予め保存しておけばよい。
回転制御部2及び回転検出部3は、例えば、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、該プログラムや処理で用いるデータが保存される記憶装置(メモリ)、A/D(Analog-to-Digital)変換器、D/A(Digital-to-Analog)変換器、各種論理回路等を備えた情報処理装置(コンピュータ)または情報処理用のIC(Integrated Circuit)で実現できる。モータドライバ部1は、モータ駆動用の周知のドライバ回路やドライバIC等で実現できる。
図2は、モータが1回転したときにモータドライバ部から出力される回転パルスの一例を示している。
図2で示すように、例えば蛍光体ホイール4に取り付けられたモータ5が8極である場合、モータドライバ部1からはモータ5の1回転毎に極数の1/2の値である4つの回転パルスが出力される。また、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータ5が12極である場合、モータドライバ部1からはモータ5の1回転毎に極数の1/2の値である6つの回転パルスが出力される。
図3は、モータの定速回転時にモータドライバ部から出力される回転パルスの一例を示している。図3は、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータ5が8極または12極であり、それらが同じ速度で回転しているときにモータドライバ部1から出力される回転パルスの一例を示している。ここでは、モータ5が6000回毎分(6000rpm)で回転しているものとする。
この場合、8極のモータ5では、1回転毎に4つの回転パルスが出力されるため、モータドライバ部1から出力される回転パルスの周波数は100×4=400Hzであり、その周期は2.5msとなる。一方、12極のモータ5では、1回転毎に6つの回転パルスが出力されるため、モータドライバ部1から出力される回転パルスの周波数は100×6=600Hzであり、その周期は1.7msとなる。このように同じ速度でモータ5が回転していても、極数が異なれば回転パルスの周波数及び周期に差異が生じる。
図4は、図1で示した回転制御システムの処理例を示すフローチャートである。
回転制御部2は、モータ5の制御を開始すると、まずPWM信号として所定の始動値をモータドライバ部1へ出力する(ステップS1)。これにより、モータドライバ部1からモータ5に始動用の電力が供給され、モータ5が回転を開始する。モータ5が回転を開始すると、モータドライバ部1から回転パルスが出力される。このとき、回転検出部3で検出される回転パルスが所定の周波数以上であれば、モータ5が回転していると判定できるため、回転制御部2は回転検出部3からの回転パルスの検出結果を待ち受ける(ステップS2)。回転検出部3の検出結果によってモータ5が回転していると判定すると、回転制御部2は、モータ5の極数を判定するためのモータ判定処理を実行する(ステップS3)。上述したように、複数のモータが同じ速度で回転していても、それらの極数が異なっていれば、回転パルスの周波数及び周期に差異が生じる。そのため、想定している極数と異なるモータが蛍光体ホイール4に取り付けられていると、該モータ5の正しい回転速度を得ることができない。したがって、モータ5が所望の速度で回転するように制御する、後述するステップS4〜S8の処理を実行する前に、モータ判定処理を実行する。モータ判定処理の詳細は後述する。
ステップS4において、回転制御部2は、PWM信号として、モータ5を所望の速度で回転させるための目標値に設定し、該目標値をモータドライバ部1へ出力する。続いて、回転制御部2は、回転検出部3で測定された回転パルスの周波数に基づいてモータ5が所望の速度で回転しているか否かを判定する(ステップS5)。回転制御部2は、上記所望周波数を記憶装置(メモリ)から読み出し、該所望周波数と回転検出部3で測定された回転パルスの周波数とを比較することで、モータ5が所望の速度で回転しているか否かを判定すればよい。このとき、回転制御部2は、モータ5の回転が安定するのを待つため、目標値を出力してから予め設定された時間が経過した後、モータ5の回転速度を判定してもよい。モータ5が所望の速度で回転している場合、回転制御部2は、PWM信号を目標値で維持してステップS5の処理へ戻る。
モータ5が所望の速度で回転していない場合、回転制御部2は、回転検出部3で検出された回転パルスの周波数に基づき、制御対象のモータ5の回転速度(現状値)が所望の回転速度(所望値)よりも速いか否かを判定する(ステップS6)。現状値が所望値よりも速い場合、回転制御部2は、PWM信号の値を小さくして回転速度を低下させて(ステップS7)、ステップS5の処理へ戻る。また、現状値が所望値よりも遅い場合、回転制御部2は、PWM信号の値を大きくして回転速度を上昇させて(ステップS8)、ステップS5の処理へ戻る。回転制御部2は、ステップS5からステップS8の処理を繰り返し実行することでモータ5が所望の回転速度で維持されるように制御する。
ところで、蛍光体ホイール4を備えるプロジェクターでは、径が異なる蛍光体ホイール4に変更する場合でも、その大きさや重さが極端に変わることはない。そのため、蛍光体ホイール4に取り付けるモータ5も性能や特性を大きく変更することはなく、比較的近い性能や特性を有する複数種類のモータのなかから選択されると考えられる。本実施形態では、極数が既知であり、該極数が異なる複数種類のモータのうち、いずれかのモータが選択されて蛍光体ホイール4に取り付けられるものとする。
図5は、PWM設定値に対するモータの回転速度(回転数)の関係例を示すグラフである。
図5で示すように、図1で示した回転制御システムでは、回転制御部2から出力されるPWM信号の値(PWM設定値)に対してモータ5の回転速度(回転数)が概ね比例する。そこで、本実施形態では、選択対象である、極数が既知であり、該極数が異なる複数種類のモータのうち、いずれか1種類のモータのPWM設定値に対する回転速度の関係を示す特性データを予め測定する。特性データを測定するモータ(第1のモータ)は、通常、蛍光体ホイール4に取り付けられていると想定されるモータを選択すればよい。特性データを測定していないモータ(第2のモータ)は、蛍光体ホイール4の径によって第1のモータから変更されるモータである。
ここで、特性データに基づいて、モータが所定の速度で回転するようにPWM信号を所定の値(以下、所定値と称す)に設定すると、該特性データを測定したモータでは該所定値に対応した速度で回転する。一方、特性データを測定していないモータでは、所定値に対応した速度で回転するとは限らない。但し、その場合でも、所定値に対応した速度から大きく外れた速度で回転することは無いと考えられる。これは、蛍光体ホイール4に取り付けるモータ5の極数が異なる場合でも、上述したように該モータの性能や特性を大きく変更することがなく、図1で示した回転制御システムを構成する回路やICも変更しないためである。
このとき、モータドライバ部1からPWM信号の所定値に対応した速度よりも速い速度を示す回転パルスが出力されていれば、制御対象のモータは特性データを測定したモータよりも極数が多いモータであると判定できる。一方、モータドライバ部1からPWM信号の所定値に対応した速度よりも遅い速度を示す回転パルスが出力されていれば、制御対象のモータは特性データを測定したモータよりも極数が少ないモータであると判定できる。
そこで、上記モータ判定処理では、予め測定した特性データに基づいて所定の回転速度が得られるPWM信号の所定値をモータドライバ部1へ出力し、そのときに測定された回転パルスの周波数から蛍光体ホイール4に取り付けられたモータ5の極数を判別する。
図6は図4で示したモータ判定処理の手順の一例を示すフローチャートであり、図7は図1で示した回転検出部の処理の一例を示すフローチャートである。なお、回転制御部2は、上記特性データに基づいて予め決定された、モータ判定処理で用いる上記所定値を予め記憶装置で保存しておくものとする。また、回転制御部2は、該特性データを測定したモータが所定の速度で回転しているときの回転パルスの周波数(想定周波数)を予め記憶装置で保存しておくものとする。なお、回転検出部3が回転パルスの周期を測定する構成の場合、回転制御部2は、特性データを測定したモータが所定の速度で回転しているときの回転パルスの周期(想定周期)を予め保存しておけばよい。
モータ判定処理に移行すると、回転制御部2は、まず上記PWM信号の所定値及び上記想定周波数を示すデータをそれぞれ記憶装置(メモリ)から読み出す(ステップS11)。次に、回転制御部2は、読み出した所定値のPWM信号をモータドライバ部1に出力する(ステップS12)。モータ5が所定値に対応した回転速度に到達すると、回転制御部2は、回転検出部3で測定された回転パルスの周波数である測定周波数を受け取る(ステップS13)。このとき、回転制御部2は、モータ5の回転が安定するのを待つため、所定値のPWM信号を出力してから予め設定された時間が経過した後、測定周波数を回転検出部3から受け取ってもよい。
次に、回転制御部2は、測定周波数と上記想定周波数とが等しいか否かを判定する(ステップS14)。測定周波数が想定周波数と等しい場合、回転制御部2は、モータ5が上記特性データを測定したモータであると判定し(ステップS15)、図4で示したステップS4の処理へ移行する。なお、測定周波数と上記想定周波数とが等しいか否かを判定する場合、それらの周波数が厳密に一致している必要はない。測定周波数が想定周波数に対して予め設定された許容範囲内であれば、それらが等しいと判別してもよい。
測定周波数と上記想定周波数とが等しくない場合、回転制御部2は、測定周波数が想定周波数よりも高いか否かを判定する(ステップS16)。測定周波数が想定周波数よりも高い場合、回転制御部2は、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータが、上記特性データを測定したモータよりも極数が多いモータであると判定する(ステップS17)。その場合、回転制御部2は、選択対象である極数が既知である複数種類のモータのうち、特性データを測定したモータよりも極数が多いモータの1回転毎の回転パルス数に基づいて、上記所望周波数のデータを補正する。例えば、特性データを測定したモータの極数が8極であり、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータの極数が12極の場合、回転制御部2は、上記所望周波数を12/8(=3/2)倍にすればよい。その後、回転制御部2は図4で示したステップS4の処理に移行する。
一方、測定周波数が想定周波数よりも低い場合、回転制御部2は、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータが、上記特性データを測定したモータよりも極数の少ないモータであると判定する(ステップS18)。その場合、回転制御部2は、選択対象である極数が既知である複数種類のモータのうち、特性データを測定したモータよりも極数が少ないモータの1回転毎の回転パルス数に基づいて、上記所望周波数のデータを補正する。例えば、特性データを測定したモータの極数が8極であり、蛍光体ホイール4に取り付けられたモータの極数が4極の場合、回転制御部2は、上記所望周波数を4/8(=1/2)倍にすればよい。その後、回転制御部2は図4で示したステップS4の処理に移行する。
ここでは極数が異なる3種類のモータを判別するための処理を示しているが、判別対象となるモータの種類がより多い場合は、判別に必要なPWM信号の所定値及びそれに対応する想定周波数を増やして複数段階でモータの極数を判別してもよい。また、ここでは極数を判別したモータの1回転毎の回転パルス数に基づいて上記所望周波数のデータを補正する例を示したが、極数に対応した所望周波数は他の方法で取得してもよい。例えば、異なる極数毎に予め算出した所望周波数のデータを記憶装置(メモリ)で保存しておき、判別した極数に対応した所望周波数のデータを該記憶装置から読み出して使用してもよい。すなわち、予め極数毎に算出しておいた所望周波数を判別した極数に応じて切り換えて用いてもよい。
図8で示すように、回転検出部3は、モータドライバ部1から出力された回転パルスの立ち上がりエッジを検出したか否かを判定する(ステップS21)。立ち上がりエッジを検出しない場合、回転検出部3は、ステップS21の処理を繰り返す。回転パルスの立ち上がりエッジを検出すると、回転検出部3は、内部タイマーの動作を開始し(ステップS22)、該内部タイマーをカウントアップする(ステップS23)。次に、回転検出部3は、回転パルスの次の立ち上がりエッジを検出したか否かを判定する(ステップS24)。回転パルスの次の立ち上がりエッジを検出しない場合、回転検出部3は、ステップS23に戻ってカウントアップを継続する。回転パルスの次の立ち上がりエッジを検出すると、回転検出部3は、内部タイマーのカウントアップを停止し、内部タイマーのカウント値から回転パルスの立ち上がりエッジ間の時間を求め、求めた時間から回転パルスの周波数を算出する(ステップS25)。
回転検出部3は、回転パルスの立ち上がりエッジを検出する構成に限定されるものではなく、回転パルスの立下りエッジを検出する構成でもよい。また、回転検出部3が回転パルスの周期を測定する構成の場合、ステップS25で求めた立ち上がりエッジ間の時間を回転パルスの周期として回転制御部2へ出力すればよい。
本実施形態によれば、予め測定された上記特性データに基づいて決定された所定値でモータ5を回転させ、上記想定周波数と上記測定周波数とを比較することで、それらの周波数の大小関係から該モータ5の極数を判別できる。そのため、判別した極数に対応したモータ5の1回転毎の回転パルス数から該モータ5の回転速度を正確に検出できる。したがって、極数が異なる複数のモータのなかから使用するモータを選択する場合でも、該使用するモータ5の極数を判別して回転速度を正確に検出できる。
また、判別した極数に基づいて上記所望周波数を補正することで、または予め極数毎に算出しておいた所望周波数を判別した極数に応じて切り換えて用いることで、予め保存しておく初期データ等を変えることなく、使用するモータを所望の速度で回転させることができる。
(第2の実施の形態)
図8は第2の実施の形態の回転制御システムの一構成例を示すブロック図であり、図9は図8で示した比較回路部の一構成例を示すブロック図である。
第1の実施の形態の回転制御システムでは、図1で示した回路制御部2の処理を情報処理装置または情報処理用のICで実現する例を示した。第2の実施の形態の回転制御システムは、回路制御部2の処理の一部をハードウェアで実現する構成例である。
図8で示すように、第2の実施の形態の回転制御システムは、図1で示した第1の実施の形態の回転制御システムに加えて比較回路部6を備える構成である。比較回路部6は、図6のステップS16で示した上記測定周波数が想定周波数よりも高いか否かを判定するための処理を実行し、その判定結果を出力する構成である。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
図9で示すように、比較回路部6は、波形出力回路61、平滑回路62及び比較回路63を有する。
波形出力回路61は、入力された回転パルスの立ち上がりエッジをトリガにして、例えば周知の単安定マルチバイブレータを用いて予め決められた幅のパルスを出力する回路である。波形出力回路61から出力するパルスの幅は、例えば上記想定周波数の周期よりも十分に短い幅に設定する。また、波形出力回路61は、該パルスの幅内で回転パルスの次の立ち上がりエッジを検出した場合、該パルスの電圧(例えば、Highレベル)を維持する構成とする。すなわち、波形出力回路61からは、測定周波数が想定周波数の近傍にある場合はパルス列が出力され、測定周波数が想定周波数よりも十分に低い場合はHighレベルで一定の電圧が出力される。
平滑回路62は、波形出力回路61の出力パルスを、例えばLPF(Low Pass Filter)を用いて直流電圧に変換する。平滑回路62は、波形出力回路61からHighレベルの電圧が継続して出力されている場合、該Highレベルの電圧を出力する。また、平滑回路62は、波形出力回路61からパルス列が出力されている場合、Highレベルより低い、パルス列の幅に対応したレベルの電圧を出力する。
比較回路63は、例えばコンパレータを用いて平滑回路62の出力電圧と予め設定された判定電圧とを比較し、その比較結果を直流電圧として出力する構成である。判定電圧は、測定周波数と想定周波数とが等しいときに平滑回路62から出力される直流電圧に設定すればよい。比較回路63は、例えば平滑回路62の出力電圧が判定電圧よりも低い場合は比較結果としてLowレベルを出力し、平滑回路62の出力電圧が判定電圧よりも高い場合は比較結果としてHighレベルを出力するように構成すればよい。
回路制御部2は、この比較結果を図6で示したステップS16の処理で読み込むことで蛍光体ホイール4に取り付けられたモータ5の極数を判別する。なお、判別対象となるモータ5の種類が3種類以上である場合、判定電圧が異なる複数の比較回路63を用いてそれらのモータ5の極数を判別してもよい。
第2の実施の形態で示す回転制御システムにおいても、第1の実施の形態の回転制御システムと同様の効果を得ることができる。
1 モータドライバ部
2 回転制御部
3 回転検出部
4 蛍光体ホイール
5 モータ
6 比較回路部
61 波形出力回路
62 平滑回路
63 比較回路

Claims (10)

  1. 1回転毎に出力するパルスの数が極数に応じて異なるモータを、指示信号にしたがって回転させるモータドライバ部と、
    前記モータが出力する前記パルスの信号である回転パルスの周波数を測定する回転検出部と、
    所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに前記回転検出部で測定される前記回転パルスの周波数である測定周波数と、前記所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに想定される前記回転パルスの周波数である想定周波数とを比較し、該比較結果に基づいて前記モータの極数を判別する回転制御部と、
    を有する回転制御システム。
  2. 前記所定の値及び前記想定周波数が、前記極数が既知であり、前記極数が異なる複数の第1及び第2のモータのうち、予め測定された前記第1のモータの前記指示信号の値に対する回転速度の関係を示す特性データに基づいて決定され、
    前記回転制御部は、
    前記測定周波数が前記想定周波数と等しい場合、前記モータが前記第1のモータであると判定し、
    前記測定周波数が前記想定周波数よりも高い場合、前記モータが前記第1のモータよりも極数が多い前記第2のモータであると判定し、
    前記測定周波数が前記想定周波数よりも低い場合、前記モータが前記第1のモータよりも極数が少ない前記第2のモータであると判定する、請求項1に記載の回転制御システム。
  3. 前記回転制御部は、
    前記回転検出部で測定された前記回転パルスの周波数が、前記モータが所望の速度で回転しているときに想定される前記回転パルスの周波数である所望周波数となるように、前記モータを回転させるための前記指示信号を調整し、
    前記モータが前記第2のモータであると判定した場合、前記第2のモータの極数に対応する、前記第2のモータの1回転毎に得られる前記回転パルスの数に基づいて前記所望周波数を修正する、請求項2に記載の回転制御システム。
  4. 前記回転制御部は、
    前記回転検出部で測定された前記回転パルスの周波数が、前記モータが所望の速度で回転しているときに想定される前記回転パルスの周波数である所望周波数となるように、前記モータを回転させるための前記指示信号を調整し、
    予め前記第1及び第2のモータ毎に算出された前記所望周波数を前記記憶装置でそれぞれ保存しておき、前記モータが前記第1のモータであると判定した場合は前記第1のモータに対応した前記所望周波数を使用し、前記モータが前記第2のモータであると判定した場合は前記第2のモータの極数に対応した前記所望周波数を使用する、請求項2に記載の回転制御システム。
  5. 前記モータが、ロータの回転位置を検出するためのセンサを備えていないセンサレスのブラシレスモータである請求項1から4のいずれか1項に記載の回転制御システム。
  6. 1回転毎に出力するパルスの数が極数に応じて異なるモータを、指示信号にしたがって回転させるモータドライバ部と、
    前記モータが出力する前記パルスの信号である回転パルスの周波数を測定する回転検出部と、
    を有する回転制御システムが前記モータの回転を制御するための回転制御方法であって、
    コンピュータが、
    所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに前記回転検出部で測定される前記回転パルスの周波数である測定周波数と、前記所定の値の前記指示信号で前記モータを回転させたときに想定される前記回転パルスの周波数である想定周波数とを比較し、
    該比較結果に基づいて前記モータの極数を判別する回転制御方法。
  7. 前記所定の値及び前記想定周波数が、前記極数が既知であり、前記極数が異なる複数の第1及び第2のモータのうち、予め測定された前記第1のモータの前記指示信号の値に対する回転速度の関係を示す特性データに基づいて決定され、
    前記コンピュータが、
    前記測定周波数が前記想定周波数と等しい場合、前記モータが前記第1のモータであると判定し、
    前記測定周波数が前記想定周波数よりも高い場合、前記モータが前記第1のモータよりも極数が多い前記第2のモータであると判定し、
    前記測定周波数が前記想定周波数よりも低い場合、前記モータが前記第1のモータよりも極数が少ない前記第2のモータであると判定する請求項6に記載の回転制御方法。
  8. 前記コンピュータが、
    前記モータが前記第2のモータであると判定した場合、前記第2のモータの極数に対応する、前記第2のモータの1回転毎に得られる前記回転パルスの数に基づいて、前記モータが所望の速度で回転しているときに想定される前記回転パルスの周波数である所望周波数を修正し、
    前記回転検出部で測定された前記回転パルスの周波数が、前記修正後の所望周波数となるように前記指示信号を調整する請求項7に記載の回転制御方法。
  9. 前記コンピュータが、
    予め前記第1及び第2のモータ毎に算出された、前記第1及び第2のモータが所望の速度で回転しているときに想定される前記回転パルスの周波数である所望周波数をそれぞれメモリで保存しておき、
    前記モータが前記第1のモータであると判定した場合、前記回転検出部で測定された前記回転パルスの周波数が、前記第1のモータに対応した所望周波数となるように前記指示信号を調整し、
    前記モータが前記第2のモータであると判定した場合、前記回転検出部で測定された前記回転パルスの周波数が、前記第2のモータの極数に対応した所望周波数となるように前記指示信号を調整する請求項7に記載の回転制御方法。
  10. 前記モータが、ロータの回転位置を検出するためのセンサを備えていないセンサレスのブラシレスモータである請求項6から9のいずれか1項に記載の回転制御方法。
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