JP2021093811A - ステーターコアの製造方法及びローターコアの製造方法 - Google Patents

ステーターコアの製造方法及びローターコアの製造方法 Download PDF

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悠也 熊坂
Yuya Kumasaka
悠也 熊坂
宏 金原
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宏 金原
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Abstract

【課題】電磁鋼板同士を溶接してモーターコアを形成する前に溶接予定個所の油を効率的に除去する。【解決手段】電磁鋼板13a〜13dからなる積層体10はステーターコアとなるべき積層体である。これらの電磁鋼板は互いに密着しているが、電磁鋼板同士の隙間14に油15が付着している。積層体10の外周面11には溶接予定箇所16が位置する。溶接予定箇所16を中心とする隙間14の広い範囲をエアブローする。これにより隙間14から油15を粗く除去する。さらに溶接予定箇所16を局所的に加熱する。これにより隙間14に残った油15を気化させる。最後に溶接予定箇所16を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで上記電磁鋼板同士を溶接する。同様の方法はローターコアにも適用できる。【選択図】図1

Description

本発明はステーターコアの製造方法及びローターコアの製造方法に関する。言い換えれば本発明はこれらのモーターコアの製造方法に関する。
特許文献1は積層された電磁鋼板同士を溶接することでこれらを一体化するローターコアの製造方法を開示している。特許文献2は積層された電磁鋼板同士を溶接することでこれらを一体化するステーターコアの製造方法を開示している。特許文献2では溶接前に溶接すべき箇所を局所的に予備加熱することで、当該箇所に残存する絶縁被膜を熱分解することを開示している。
特開2019−062624号公報 特開2013−126356号公報
上記電磁鋼板はプレス打ち抜きで製作することができる。プレス加工時には加工油や防錆油が電磁鋼板の表面に付着する。油が付着したまま電磁鋼板を溶接すると、やはりブローホールと呼ばれる溶接欠陥が溶接箇所に生じる可能性がある。
図1はステーターコアとなるべき積層体10を示す。積層体10の電磁鋼板13a及び13b同士の隙間14に油15が位置する。積層体10の外周面11上に溶接予定個所16が位置する。予備加熱で局所的に溶接予定個所16周辺の油15を除去する。これらの油15は上述の絶縁被膜と異なり流動性を有する。また油15には表面張力が作用している。したがって、予備加熱で局所的に油15を除去しても、その周囲から油15が毛細管現象によって流れてくる。
これに対して、図1と異なり積層体10の全体を加熱する方法であれば油15を隈なく除去できる。しかしながらこれに必要なエネルギーは過大になる。なぜなら積層体10は大きな熱容量を有するからである。同様のジレンマがローターコアの溶接においても起こる。以上を踏まえ、本発明はモーターコアを形作る電磁鋼板の溶接前に溶接予定個所の油を効率的に除去することを課題とする。
ステーターコアとなるべき電磁鋼板の積層体であって、互いに密着した電磁鋼板同士の隙間に油が付着しているとともに、前記積層体の外周面に溶接予定箇所が位置するものに対し、前記溶接予定箇所を中心とする前記隙間の広い範囲をエアブローすることで前記隙間から前記油を粗く除去し、
さらに前記溶接予定箇所を局所的に加熱することで前記隙間に残った油を気化させ、
前記溶接予定箇所を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで前記電磁鋼板同士を溶接する、
ステーターコアの製造方法。
ローターコアとなるべき電磁鋼板の積層体であって、互いに密着した電磁鋼板同士の隙間に油が付着しているとともに、前記積層体の外周面に溶接予定箇所が位置するものに対して、以下の(a)及び(b)の少なくともいずれかを施し、
(a)前記溶接予定箇所を中心とする前記隙間の広い範囲をエアブローすることで前記隙間から前記油を粗く除去し、
(b)前記積層体を前記ローターコアの軸を中心に回転させることで前記油に遠心力を作用させて前記隙間から前記油を粗く除去し、
さらに前記溶接予定箇所を局所的に加熱することで前記隙間に残った油を気化させ、
前記溶接予定箇所を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで前記電磁鋼板同士を溶接する、
ローターコアの製造方法。
本発明により溶接前に溶接予定個所の油を効率的に除去することができる。
ステーターコアとなるべき積層体の断面図1。 ステーターコアとなるべき積層体の斜視図。 ステーターコアとなるべき積層体の断面図2。 ステーターコアとなるべき積層体の断面図3。 ローターコアとなるべき積層体の斜視図。
図2はステーターコアとなるべき積層体10の外観を示す。積層体10は電磁鋼板13a及び13bを始めとする電磁鋼板が積層されてなる積層体である。電磁鋼板同士を溶接することでこれらが一体となったステーターコアとなる。積層体10は外周面11を有する。外周面11上には溶接予定箇所16が位置する。互いに密着した電磁鋼板13a及び13b同士の間に隙間14がある。
図3は図2に示す切断面IIIにおける積層体10の断面を示す。互いに密着した電磁鋼板13a及び13b同士の隙間14に油15が付着している。油15は電磁鋼板13a及び13bをプレス加工した時に、これらに付着した加工油や防錆油である。電磁鋼板13bと13cとの間の隙間にも、電磁鋼板13cと13dとの間の隙間にも同様に油が付着している。一例において、これらの油が隙間を満たしている。油15には表面張力が作用している。したがって、油15が毛細管現象によって隙間14内に留まっている。
図2及び図3に示すように積層体10に対してエアブロー19を施す。溶接予定箇所16を中心とする隙間14の水平方向の広い範囲にエアブロー19が及ぶようにする。なお「水平方向」の用語は図中の水平方向を表すものであり、実際に隙間14やエアブロー19が水平になるようにすべきことを限定しているわけではない。
図4は図3に示す断面と同じ断面を示す。エアブローによって隙間14から油15が粗く、大まかに除去されている。ここで「粗く」及び「大まかに」の用語の示すところは、この後に行うレーザーによる加熱で隙間14内の油15を強く除去することを前提としていることから、それよりも油の除去が弱いことを示す。したがって若干の油15が隙間14に残存していてもよい。また他の隙間の油も同様に除去される。
次に図4において溶接予定箇所16を局所的にレーザー17で加熱する。レーザーによる加熱は溶接予定箇所16から粗く、大まかに油が除去された状態で行う。レーザー17の熱は、エアブローと異なり隙間14の水平方向の広い範囲に行き渡る必要はない。隙間14の水平方向においてエアブローが行き渡る範囲はレーザー17の熱の行き渡る範囲よりも広い。レーザー17の熱は隙間14に残った油を気化させる。好ましくはレーザー17で溶接予定箇所16を、油15の沸点以上の温度まで加熱する。また他の隙間の油も同様にレーザーの熱で気化させる。
図4において溶接予定箇所16を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで電磁鋼板13a及び13bを溶かして、これら同士を溶接する。このレーザー溶接はTIG(Tungsten Inert Gas)溶接でもよい。TIG溶接はGTAW(Gas Tungsten Arc Welding)という。同様に電磁鋼板13b及び13c同士、並びに電磁鋼板13c及び13dも溶接する。
本実施形態の方法ではステーターコアの電磁鋼板同士を溶接する前に溶接予定個所の油を効率的に除去することができる。このためステーターコア上にブローホールと呼ばれる溶接欠陥が生じることを防ぐのに役立つ。また上記の方法はステーターコアのみならず、ローターコアにも用いることができる。言い換えれば上記の方法はモーターコア全般に用いることができる。
図5はローターコアとなるべき電磁鋼板の積層体20の外観を示す。積層体20は電磁鋼板23a及び23bを始めとする電磁鋼板が積層されてなる。積層体20の外周面21上に溶接予定箇所26が位置する。互いに密着した電磁鋼板23a及び23b同士の間に隙間24がある。隙間24の中には油が付着している。
図5において隙間24の中の油を粗く、大まかに除去するために以下のいずれかを行う。一例において溶接予定箇所26を中心とする隙間24の広い範囲にエアブロー19を適用する。これにより隙間24から油を粗く、大まかに除去する。また他の隙間の油も同様にエアブローで除去する。
図5に示す他の一例において、積層体20をローターコアの軸を中心に回転させる。積層体20はローターコアとなるべきものであるため回転させやすい。回転により隙間24に存在する油に遠心力を作用させる。遠心力は隙間24から油を粗く、大まかに除去する。また同時に遠心力が他の隙間の油も除去する。
図5において、さらに溶接予定箇所26を局所的にレーザーで加熱することで隙間24に残った油を気化させる。また他の隙間の油も同様に気化させる。レーザーによる加熱は溶接予定箇所26から粗く、大まかに油が除去された状態で行う。レーザーの熱が、隙間24の水平方向の広い範囲に行き渡る必要はない点は上述の通りである。
図5において溶接予定箇所26を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで電磁鋼板23a及び23bを溶かして、これら同士を溶接する。また他の電磁鋼板同士も溶接する。
本実施形態の方法ではローターコアの電磁鋼板同士を溶接する前に溶接予定個所の油を効率的に除去することができる。このためローターコア上にブローホールと呼ばれる溶接欠陥が生じることを防ぐのに役立つ。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上記の方法では隙間から油を大まかに除去するために、エアブロー及び遠心力を用いた。ここで油の除去を補助するためにさらに油吸着材を用いてもよい。またエアブロー及び遠心力の代わりに油吸着材で隙間から油を除去してもよい。
上記実施形態では溶接予定箇所を局所的にレーザーで加熱することで隙間に残った油を気化させた。油を気化させるための加熱の方法はレーザーに限定されない。接触加熱やマイクロ波加熱も好適に利用できる。
10 積層体、 11 外周面、 13a−d 電磁鋼板、 14 隙間、 15 油、 16 溶接予定箇所、 17 レーザー、 19 エアブロー、 20 積層体、 21 外周面、 23a−b 電磁鋼板、 24 隙間、 26 溶接予定箇所

Claims (2)

  1. ステーターコアとなるべき電磁鋼板の積層体であって、互いに密着した電磁鋼板同士の隙間に油が付着しているとともに、前記積層体の外周面に溶接予定箇所が位置するものに対し、前記溶接予定箇所を中心とする前記隙間の広い範囲をエアブローすることで前記隙間から前記油を粗く除去し、
    さらに前記溶接予定箇所を局所的に加熱することで前記隙間に残った油を気化させ、
    前記溶接予定箇所を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで前記電磁鋼板同士を溶接する、
    ステーターコアの製造方法。
  2. ローターコアとなるべき電磁鋼板の積層体であって、互いに密着した電磁鋼板同士の隙間に油が付着しているとともに、前記積層体の外周面に溶接予定箇所が位置するものに対して、以下の(a)及び(b)の少なくともいずれかを施し、
    (a)前記溶接予定箇所を中心とする前記隙間の広い範囲をエアブローすることで前記隙間から前記油を粗く除去し、
    (b)前記積層体をローターコアの軸を中心に回転させることで前記油に遠心力を作用させて前記隙間から前記油を粗く除去し、
    さらに前記溶接予定箇所を局所的に加熱することで前記隙間に残った油を気化させ、
    前記溶接予定箇所を局所的にレーザーでさらに強く加熱することで前記電磁鋼板同士を溶接する、
    ローターコアの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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