JP2021093415A - 光検出素子及び光検出素子の製造方法 - Google Patents

光検出素子及び光検出素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グラフェンを利用した光検出素子は、グラフェンの光吸収率が2%〜3%と低いことから入射する光エネルギーに対して変換される電気エネルギーが小さく、受光感度が低いことを改善する光検出素子を提供する。【解決手段】表面に凹部又は凸部を有する基板10と、凹部又は凸部に沿って設けられたグラフェン層40と、グラフェン層に接する第1電極50と、グラフェン層に接し、第1電極とは材料が異なる第2電極51と、を備える光検出素子。【選択図】図1

Description

本発明は、光検出素子及び光検出素子の製造方法に関する。
原理により二種類に大別された光検出素子が知られている。一つ目の光検出素子は、半導体層を受光層に使用した素子である。もう一つの光検出素子は、光が照射された薄膜の温度変化を検知する素子であり、ボロメータ又は熱型素子とも呼ばれている。また、近年、グラフェンの光熱電効果を利用して光を検出する光検出素子が報告されている(例えば、特許文献1)。グラフェンを利用した光検出素子は、室温下において、近赤外やテラヘルツ領域の光を1ナノ秒以下の応答速度で検出することができる特徴を有する。
特表2011−503833号公報
しかしながら、グラフェンを利用した光検出素子は、グラフェンの光吸収率が低いことから入射する光エネルギーに対して変換される電気エネルギーが小さく、受光感度が低いとの課題がある。
1つの側面では、受光感度を向上させることを目的とする。
1つの態様では、表面に凹部又は凸部を有する基板と、前記凹部又は前記凸部に沿って設けられたグラフェン層と、前記グラフェン層に接する第1電極と、前記グラフェン層に接し、前記第1電極とは材料が異なる第2電極と、を備える光検出素子である。
1つの態様では、基板の表面に形成された凹部又は凸部に沿ってグラフェン層を形成する工程と、前記グラフェン層に接する第1電極を形成する工程と、前記第1電極とは材料が異なる第2電極を前記グラフェン層に接するように形成する工程と、を備える光検出素子の製造方法である。
1つの側面として、受光感度を向上させることができる。
図1は、実施例1に係る光検出素子の断面図である。 図2(a)から図2(c)は、実施例1に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その1)である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その2)である。 図4(a)から図4(d)は、実施例1に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その3)である。 図5は、比較例に係る光検出素子の断面図である。 図6は、実施例1に係る光検出素子の効果を示す断面図である。 図7は、実施例1における基板の凹部について説明する断面図である。 図8は、実施例1の変形例1に係る光検出素子の断面図である。 図9(a)から図9(f)は、凹部の例を示す平面図である。 図10は、実施例2に係る光検出素子の断面図である。 図11(a)から図11(c)は、実施例2に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その1)である。 図12(a)から図12(c)は、実施例2に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その2)である。 図13は、実施例2の変形例1に係る光検出素子の断面図である。 図14(a)及び図14(b)は、実施例2の変形例2及び変形例3に係る光検出素子の断面図である。 図15は、実施例3に係る光検出素子の断面図である。 図16は、実施例4に係る光検出素子の断面図である。 図17(a)から図17(c)は、実施例4に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その1)である。 図18(a)から図18(c)は、実施例4に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その2)である。 図19(a)から図19(c)は、実施例4に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その3)である。 図20(a)から図20(d)は、凸部の例を示す平面図である。 図21は、実施例5に係る光検出素子の断面図である。 図22(a)から図22(c)は、実施例5に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その1)である。 図23(a)から図23(c)は、実施例5に係る光検出素子の製造方法を示す断面図(その2)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る光検出素子100の断面図である。図1のように、光検出素子100は、基板10、絶縁層30、グラフェン層40、電極50、及び電極51を備える。基板10の表面は、基準面11と基準面11に対して凹んだ1又は複数の凹部12が形成されている。基準面11は平坦面である。凹部12の幅Xは、数μm〜数十μm程度であり、例えば0.5μm〜20μm程度である。凹部12の深さDは、数μm〜10μm程度であり、例えば1μm〜10μm程度である。凹部12の深さDは、凹部12の幅Xよりも大きい場合でもよいし、小さい場合でもよい。凹部12の底面14は、基準面11に平行であり、凹部12の深さ方向に垂直な平坦面となっている。凹部12の側面15は、基準面11に垂直であり、凹部12の深さ方向に平行な平坦面となっている。基板10は、例えばアクリル樹脂又はエポキシ樹脂等の絶縁樹脂で形成された樹脂基板であるが、その他の場合でもよい。
絶縁層30は、基板10の表面に沿って延在し、凹部12を埋め込まずに形成されている。すなわち、絶縁層30は、凹部12の側面15及び底面14に沿って延在している。絶縁層30の厚さは、例えば0.1μm〜0.5μm程度である。絶縁層30は、例えば酸化シリコン膜等の無機絶縁層であるが、その他の場合でもよい。
グラフェン層40は、絶縁層30上に、凹部12を埋め込まずに形成されている。すなわち、グラフェン層40は、凹部12の側面15及び底面14に沿って延在している。このように、絶縁層30及びグラフェン層40は凹部12を埋め込まずに形成されているため、凹部12内には空間16が形成されている。グラフェン層40は空間16に露出している。グラフェン層40は、1層のグラフェンからなる場合でもよいし、面内方位が互いに相違する複数のグラフェンが積層されたランダム多層グラフェンからなる場合でもよい。グラフェンは、六角形のセルの各頂点に炭素原子が位置する単原子層の物質である。
電極50及び51は、基板10の基準面11に形成されている。電極50及び51は、グラフェン層40に接して絶縁層30上に設けられている。電極50と電極51は、1又は複数の凹部12の全てを挟むように離れて設けられている。電極50と電極51は、異なる材料で形成されている。例えば、電極50はチタンで形成され、電極51は白金で形成されている。なお、電極50と電極51の材料の組み合わせは、それぞれのゼーベック係数が異なれば上記に限定されない。例えば、電極50の材料として、チタンの他にハフニウム、ジルコニウム、又はクロムを用いてもよい。電極51の材料として、白金の他にニッケル、パラジウム、又は金を用いてもよい。また、ゼーベック係数が異なる材料の組み合わせとして、熱電対で使用される金属の組み合わせを採用してもよい。そのような組み合わせとして、例えば、アルメル−クロメル、鉄−コンスタンタン、銅−コンスタンタン、クロメル−コンスタンタン、ナイクロシル−ナイシル、及び白金ロジウム−白金がある。
光検出素子100では、グラフェン層40の表面に光が入射したときにグラフェン中の電子が励起し、光の強度に応じた電子温度の電子がグラフェン層40から各電極50、51に供給される。そして、各電極50、51のゼーベック係数の相違に起因して光の強度に応じた電位差が電極50、51の間に生じ、その電位差が出力電圧として外部に出力される。グラフェン層40に入射して光検出素子100で検出される光として赤外光(例えば近赤外光)が挙げられる。光検出素子100はグラフェンの光熱電効果を利用することから冷却が不要である。
図2(a)から図4(d)は、実施例1に係る光検出素子100の製造方法を示す断面図である。図2(a)のように、銅又はニッケル等の触媒金属からなる支持基板60上に形成したレジストパターン(不図示)をマスクとした電解めっきを行い、支持基板60の平坦面上に銅又はニッケル等の触媒金属からなる1又は複数の凸部61を形成する。凸部61の先端は平坦となっている。凸部61の先端の形状は電解めっきで用いるめっき液に加える添加剤を調整することで制御でき、適切な量の添加剤を加えることで凸部61の先端を平坦とすることができる。凸部61の幅は、例えば0.5μm〜5μm程度である。凸部61の高さは、例えば1μm〜10μm程度である。
図2(b)のように、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)炉に支持基板60を入れ、基板温度を860℃程度とする。そして、この状態でエチレンガスをアルゴンと水素の混合ガスで希釈した反応ガスを炉に供給しつつ、炉の内部の圧力を1kPaに維持する。反応ガスにおけるエチレンガスの濃度は10%とする。そして、この状態を4分間維持することにより、支持基板60上に凸部61に沿って延在する1層のグラフェン又はランダム積層グラフェンからなるグラフェン層40を形成する。
図2(c)のように、グラフェン層40上に凸部61に沿って延在する酸化シリコンからなる絶縁層30を低温CVD法で形成する。
図3(a)のように、支持基板60上にPMMA(polymethyl methacrylate)等の絶縁樹脂をスピンコート法で5μm〜20μm程度の厚さで塗布し、その塗膜を基板10とする。基板10は、支持基板60上に凸部61、グラフェン層40、及び絶縁層30を覆って形成される。
図3(b)のように、支持基板60及び凸部61をウエットエッチングによって除去する。これにより、基板10の表面に、基準面11と基準面11に対して凹んだ1又は複数の凹部12が形成される。また、基板10の上に絶縁層30及びグラフェン層40が形成された構造が得られる。
図3(c)のように、素子分離のためのレジストパターン62をグラフェン層40上に形成する。レジストパターン62は凹部12に埋め込まれて形成される。レジストパターン62をマスクとしてグラフェン層40を酸素プラズマでエッチングすることにより除去し、光を受光する受光領域のみにグラフェン層40を残す。
図4(a)のように、レジストパターン62を除去した後、基板10上に電極50を形成する領域に開口64を有するレジストパターン63を形成する。
図4(b)のように、レジストパターン63をマスクとして基板10上に蒸着法によりチタン層を0.005μm〜0.1μm程度の厚さで形成し、続けてチタン層上に金層を0.02μm〜1μm程度の厚さで形成する。その後、レジストパターン63を除去することで、チタン層と金層からなる電極50を形成する。電極50は、チタン単層では大気中で酸化されて抵抗値が増大し特性が劣化することから、酸化防止と低抵抗化のためにチタン層と金層の積層とすることが好ましい。
図4(c)のように、基板10上に電極51を形成する領域に開口66を有するレジストパターン65を形成する。
図4(d)のように、レジストパターン65をマスクとして基板10上に蒸着法により電極50とは材料が異なる金属層を形成する。電極50がチタン層と金層で形成される場合、白金層を0.005μm〜0.1μm程度の厚さで形成し、続いて白金層上に金層を0.02μm〜1μm程度の厚さで形成する。その後、レジストパターン65を除去することで、白金層と金層からなる電極51を形成する。電極51は、白金単層では抵抗値が大きいため、低抵抗化のために白金層と金層の積層とすることが好ましい。以上により、光検出素子100が形成される。
図5は、比較例に係る光検出素子1000の断面図である。図5のように、光検出素子1000では、基板1010の表面は平坦となっており凹又は凸が形成されていない。基板1010の表面上に絶縁層1030が形成され、絶縁層1030上にグラフェン層1040が形成されている。また、絶縁層1030上にグラフェン層1040に接し且つ互いに間隔をあけて電極1050及び1051が設けられている。電極1050と電極1051は、異なる材料で形成されている。
前述のように、グラフェンの光吸収率は低く、グラフェンの1層あたりの光吸収率は波長によらず2%〜3%程度しかない。このため、残りの97%以上の光はグラフェンで反射又はグラフェンを透過することとなる。比較例の光検出素子1000では、グラフェン層1040は基板1010の平坦面上に平面形状で形成されている。このため、グラフェン層1040に入射する入射光C1の一部はグラフェン層1040で吸収されるが、グラフェン層1040で反射された反射光C2は外部へと放射されてしまう。このため、光検出素子1000では良好な受光感度を得ることが難しい。
図6は、実施例1に係る光検出素子100の効果を示す断面図である。図6のように、光検出素子100では、基板10は表面に凹部12を有し、グラフェン層40は凹部12に沿って形成されている。このため、凹部12に入射した入射光C1はグラフェン層40で吸収されると共にグラフェン層40で反射され、反射された反射光C2は再びグラフェン層40に入射して吸収されるようになる。グラフェン層40に入射光C1が斜めに入射した場合には、入射光C1はグラフェン層40で反射され易くなる。このように、光がグラフェン層40に繰り返し入射するようになるため、光検出素子100では受光感度が向上する。
以上のように、実施例1によれば、基板10は表面に凹部12を有し、グラフェン層40は凹部12に沿って設けられている。このため、図6で説明したように、凹部12に入射した入射光はグラフェン層40で吸収されると共にグラフェン層40で反射され、反射光は再びグラフェン層40に入射して吸収されるようになる。よって、受光感度を向上させることができる。また、グラフェン層40が凹部12に沿って設けられることで、比較例のようにグラフェン層1040が平面状である場合に比べて、素子の外形が同じ大きさの場合ではグラフェン層40の表面積を大きくすることができる。これによっても、受光感度を向上させることができる。
図7は、実施例1における基板10の凹部12について説明する断面図である。図7のように、凹部12におけるグラフェン層40の間の空間16の幅Tは、グラフェン層40に入射してグラフェン層40で受光される光の波長の2倍以下であることが好ましい。言い換えると、凹部12の側面15に形成されたグラフェン層40の間隔は、グラフェン層40で受光される光の波長の2倍以下であることが好ましい。グラフェン層40の間の空間16の幅Tがグラフェン層40で受光する光の波長の2倍以下である場合、凹部12に入射する入射光C1は回折し易くなり、回折光C3が凹部12の側面15に形成されたグラフェン層40に入射し易くなる。このため、受光感度が向上する。なお、凹部12内の空間16のいずれかの箇所での幅がグラフェン層40で受光する光が回折する大きさであればよいが、凹部12の基準面11に開口した開口面17での空間16の幅がグラフェン層40で受光する光が回折する大きさである場合が好ましい。
このように、受光感度の向上のために、凹部12内に形成された空間16の幅Tは、グラフェン層40で受光する光が凹部12に入射したときに回折する大きさである場合が好ましい。凹部12に入射する光の回折の点から、凹部12内の空間16の幅Tは、グラフェン層40で受光する光の波長の2.0倍以下が好ましく、1.8倍以下がより好ましく、1.5倍以下が更に好ましい。また、凹部12内の空間16の幅Tが狭くなり過ぎると光が凹部12内に入射され難くなる。このため、凹部12内の空間16の幅Tは、グラフェン層40で受光する光の波長の0.5倍以上が好ましく、0.8倍以上がより好ましく、1.0倍以上が更に好ましい。一例として、グラフェン層40に入射して光検出素子100で検出する光が2μmの波長の赤外光である場合、空間16の幅Tは1μm〜4μmの場合が好ましい。
複数の凹部12の幅Xは、それぞれ同じ大きさであってもよいし、互いに異なる大きさであってもよい。複数の凹部12毎に幅Xの大きさが異なる場合、様々な波長の光に対して凹部12に入射させ且つ凹部12で回折させることが可能となる。
凹部12の深さDは、受光感度を向上させる点からは深い方が好ましいが、深くなり過ぎると電極50、51間の長さが長くなり特性に悪影響を与える恐れがある。したがって、凹部12の深さDは5μm〜10μm程度が好ましい。
図8は、実施例1の変形例1に係る光検出素子110の断面図である。図8のように、光検出素子110では、絶縁層30上に凹部12に沿って延在する六方晶窒化ホウ素層35が形成されている。グラフェン層40は六方晶窒化ホウ素層35に接して形成されている。六方晶窒化ホウ素層35は、例えば熱CVD法等の一般的に知られた方法を用いて形成される。その他の構成は、実施例1の光検出素子100と同じであるため説明を省略する。
実施例1の変形例1によれば、グラフェン層40は六方晶窒化ホウ素層35上に形成されている。六方晶窒化ホウ素層35は結晶性が良好であるため、グラフェン層40が六方晶窒化ホウ素層35上に形成されることで、グラフェン層40内のダングリングボンド等が減少する。このため、グラフェン層40での電子の散乱が減少して電子の移動度を向上させることができる。なお、六方晶窒化ホウ素層35の代わりにダイヤモンドライクカーボン層を設けてもよい。グラフェン層40と絶縁層30の間に六方晶窒化ホウ素層又はダイヤモンドライクカーボン層を設けることで、絶縁層30の表面極性フォノンの影響がグラフェン層40に及ぶことを抑制できる。よって、グラフェン層40での電子の移動度の低下を抑制できる。なお、グラフェン層40を大気から保護するために、グラフェン層40上に保護層として六方晶窒化ホウ素層35を形成してもよい。六方晶窒化ホウ素層35は赤外光に対して透明な絶縁層であるため、光検出素子110を赤外線検出素子として用いる場合、赤外光が六方晶窒化ホウ素層35で遮られることを抑制できる。
図9(a)から図9(f)は、凹部12の例を示す平面図である。図9(a)のように、凹部12は、電極50と電極51が対向する方向に延びるような、直線と弧で形成される形状をしていてもよい。図9(b)及び図9(c)のように、凹部12は、電極50と電極51が対向する方向に交差する方向に延びるような、直線と弧で形成される形状をしていてもよいし、長方形形状をしていてもよい。図9(d)のように、凹部12は、正方形形状をしていてもよい。図9(e)のように、凹部12は、電極50と電極51が対向する方向に交差する方向に複数並んで形成されていてもよい。図9(f)のように、電極50と電極51の間に凹部12が形成された構造が複数直列に接続されていてもよい。また、凹部12は、後述の図20(a)から図20(d)に示す凸部22と同様な形状としていてもよい。なお、後述する実施例2から実施例3においても凹部を同様の形状としてもよい。
図10は、実施例2に係る光検出素子200の断面図である。図10のように、光検出素子200では、基板10の表面に基準面11と基準面11に対して凹んだ1又は複数の凹部12aが形成されている。凹部12aは底面14aが湾曲している。凹部12aの底面14aは、例えば中央ほど凹部12aの深さが深くなるような凹状に湾曲した曲面となっている。その他の構成は、実施例1の光検出素子100と同じであるため説明を省略する。
図11(a)から図12(c)は、実施例2に係る光検出素子200の製造方法を示す断面図である。図11(a)のように、触媒金属からなる支持基板60上に形成したレジストパターン(不図示)をマスクとした電解めっきを行い、支持基板60の平坦面上に触媒金属からなる1又は複数の凸部61aを形成する。凸部61aの先端は凸状に湾曲している。上述したように、凸部61aの先端の形状は電解めっきで用いるめっき液に加える添加剤を調整することで制御でき、添加剤を加えない又は少量とすることで凸部61aの先端を凸状に湾曲した形状とすることができる。
図11(b)のように、支持基板60上に凸部61aに沿って延在するグラフェン層40を形成する。グラフェン層40上に凸部61aに沿って延在する絶縁層30を形成する。グラフェン層40及び絶縁層30は、実施例1の図2(b)及び図2(c)で説明した方法で形成する。
図11(c)のように、支持基板60上に絶縁樹脂を塗布し、その塗膜を基板10とする。基板10は、凸部61a、グラフェン層40、及び絶縁層30を覆って支持基板60上に形成される。
図12(a)のように、支持基板60及び凸部61aをウエットエッチングによって除去する。これにより、基板10の表面に、基準面11と基準面11に対して凹み且つ底面14aが凹状に湾曲した凹部12aが形成される。また、絶縁層30が凹部12aに沿って形成され、グラフェン層40が絶縁層30上で凹部12aに沿って形成された構造が得られる。
図12(b)のように、素子分離のためのレジストパターン(不図示)をマスクとしてグラフェン層40を酸素プラズマでエッチングすることにより除去し、光を受光する受光領域のみにグラフェン層40を残す。
図12(c)のように、基板10の基準面11上にグラフェン層40に接する電極50及び51を形成する。電極50及び51は、実施例1の図4(a)から図4(d)で説明した方法で形成する。以上により、光検出素子200が形成される。
実施例1のように、凹部12の底面14が凹部12の深さ方向に垂直な平坦面である場合、凹部12の深さ方向に平行となって底面14に入射した光は、底面14に形成されたグラフェン層40によって入射光路を戻るように反射して外部へと放射される。これに対し、実施例2では、凹部12aの底面14aが湾曲している。このため、凹部12aの深さ方向に平行となって底面14aに入射した光は、底面14aに形成されたグラフェン層40で側面15に向かって反射されるようになる。これにより、受光感度を向上させることができる。
図13は、実施例2の変形例1に係る光検出素子210の断面図である。図13のように、光検出素子210では、凹部12bの底面14bは中央ほど凹部12bの深さが浅くなるような凸状に湾曲した曲面となっている。その他の構成は、実施例1の光検出素子100と同じであるため説明を省略する。実施例2の変形例1の光検出素子210は、図11(a)において凸部61aの先端を凹状に湾曲した形状すること以外は、図11(a)から図12(c)で説明した方法と同じ方法で形成することができる。凸部61aの先端を凹状に湾曲した形状とすることは、電解めっきで用いるめっき液に添加剤を過剰に加えることで実現できる。
実施例2では、凹部12aの底面14aは凹状に湾曲している場合を例に示したが、実施例2の変形例1のように、凹部12bの底面14bは凸状に湾曲している場合でもよい。この場合でも、凹部12bの深さ方向に平行となって底面14bに入射した光は、底面14bに形成されたグラフェン層40で側面15に向かって反射されるようになるため、受光感度を向上させることができる。
実施例2及び実施例2の変形例1では、凹部の底面が湾曲している場合を例に示したが、この場合に限られる訳ではない。凹部の底面が凹部の深さ方向に対して傾斜した部分を有していれば、凹部の深さ方向に平行となって底面に入射した光は、底面に形成されたグラフェン層40で側面に向かって反射されるようになるため、受光感度を向上させることができる。
図14(a)及び図14(b)は、実施例2の変形例2及び変形例3に係る光検出素子220及び230の断面図である。図14(a)のように、光検出素子220では、凹部12cの底面14cは、周辺から内側に向かって平面状に低くなっている。図14(b)のように、光検出素子230では、凹部12dの底面14dは、対向する側面15の一方から他方に向かって平面状に低くなっている。光検出素子220及び230は、図11(a)において凸部61aの先端形状をエッチング等により加工することで、図11(a)から図12(c)で説明した方法と同じ方法で形成することができる。
実施例2の変形例2及び変形例3でも、凹部の底面が凹部の深さ方向に対して傾斜した部分を有しているため、凹部の深さ方向に平行となって底面に入射した光は、底面に形成されたグラフェン層40で側面に向かって反射されるようになる。このため、受光感度を向上させることができる。なお、光検出素子220では、凹部12cの底面14cが周辺から内側に向かって平面状に低くなっている場合を例に示したが、周辺から内側に向かって平面状に高くなっていてもよい。
図15は、実施例3に係る光検出素子300の断面図である。図15のように、光検出素子300では、凹部12eは、底面14側に向かって幅が狭まるように側面15aが傾斜している。その他の構成は、実施例1の光検出素子100と同じであるため説明を省略する。実施例3の光検出素子300は、図2(a)で凸部61の形成に用いるレジストへの露光量及びフォーカス位置を調整してテーパ状の側面を有するレジストパターンを形成する以外は、図2(a)から図4(d)で説明した方法と同じ方法で形成することができる。
実施例3では、凹部12eの側面15aは、凹部12eの幅が底面14側で狭くなるように傾斜している。これにより、凹部12eの側面15aに形成されたグラフェン層40に光が入射し易くなり、受光感度を向上させることができる。
実施例3においても、実施例2から実施例2の変形例3のように、凹部12eの底面14を湾曲させたりして、凹部12eの底面14が凹部12eの深さ方向に対して傾斜するようにしてもよい。
図16は、実施例4に係る光検出素子400の断面図である。図16のように、光検出素子400では、基板10の表面は、基準面11と基準面11に対して突出した1又は複数の凸部22が形成されている。凸部22の幅Xは、数μm程度であり、例えば0.5μm〜5μm程度である。凸部22の高さHは、数μm〜10μm程度であり、例えば1μm〜10μm程度である。凸部22の高さHは、凸部22の幅Xよりも大きい場合でもよいし、小さい場合でもよい。隣接する凸部22の間隔Iは、数μm〜数十μm程度であり、例えば0.5μm〜10μm程度である。隣接する凸部22の間の底面24は、基準面11と同一面であり、凸部22の高さ方向に対して垂直な平坦面となっている。凸部22の側面25は、基準面11に垂直であり、凸部22の高さ方向に対して平行な平坦面となっている。
絶縁層30は、基板10の凸部22に沿って延在して形成されている。すなわち、絶縁層30は、凸部22の側面25及び隣接する凸部22の間の底面24に沿って延在している。グラフェン層40は、絶縁層30上で凸部22に沿って延在して形成されている。すなわち、グラフェン層40は、凸部22の側面25及び隣接する凸部22の間の底面24に沿って延在している。このように、絶縁層30及びグラフェン層40は凸部22に沿って延在して形成されているため、隣接する凸部22の間には空間26が形成されている。グラフェン層40は空間26に露出している。その他の構成は、実施例1の光検出素子100と同じであるため説明を省略する。
図17(a)から図19(c)は、実施例4に係る光検出素子400の製造方法を示す断面図である。図17(a)のように、樹脂基板70上にレジストパターン71を形成した後、スパッタリング法によって樹脂基板70上にレジストパターン71に沿って延在するシード層72を形成する。レジストパターン71の幅は、例えば0.5μm〜5μm程度である。レジストパターン71の高さは、例えば1μm〜10μm程度である。レジストパターン71の間隔は、例えば0.5μm〜10μm程度である。シード層72は例えば銅又はニッケル等の触媒金属からなる。
図17(b)のように、電解めっきによって、樹脂基板70上にレジストパターン71を覆う銅めっき又はニッケルめっき等の触媒金属めっきからなる支持基板73を形成する。支持基板73の厚さは、例えば3μm〜20μm程度である。
図17(c)のように、樹脂基板70及びレジストパターン71をアッシングによって除去する。これにより、支持基板73の表面には凹部74が形成され、シード層72が凹部74に沿って延在した構造が得られる。
図18(a)のように、熱CVD炉に支持基板73を入れ、基板温度を1000℃程度とする。そして、この状態でメタンガスをアルゴンと水素の混合ガスで希釈した反応ガスを炉に供給しつつ、炉の内部の圧力を50kPaに維持する。反応ガスにおけるメタンガスの濃度は10%とする。そして、この状態を所定時間維持することにより、シード層72上に凹部74に沿って延在するグラフェン層40を形成する。なお、グラフェン層40は単層グラフェンでもよく、ランダム多層グラフェンでもよい。
図18(b)のように、グラフェン層40上に凹部74に沿って延在するTEOS酸化膜である絶縁層30をCVD法で形成する。
図18(c)のように、絶縁層30上にエポキシ樹脂等の絶縁樹脂を凹部74に埋め込まれるようにスピンコート法で2μm〜20μm程度の厚さで塗布し、その塗膜を基板10とする。
図19(a)のように、支持基板73及びシード層72をウエットエッチングによって除去する。これにより、基板10の表面に、基準面11と基準面11に対して突出した凸部22が形成される。また、絶縁層30が基板10上に形成され、グラフェン層40が絶縁層30上に沿って形成された構造が得られる。
図19(b)のように、素子分離のためのレジストパターン(不図示)をマスクとしてグラフェン層40を酸素プラズマでエッチングすることにより除去し、光を受光する受光領域のみにグラフェン層40を残す。
図19(c)のように、基板10の基準面11上にグラフェン層40に接する電極50及び51を形成する。電極50及び51は、実施例1の図4(a)から図4(d)で説明した方法で形成する。以上により、光検出素子400が形成される。
実施例1から実施例3では、基板10の表面は、電極50及び51が形成された基準面11と基準面11に対して凹んだ凹部12が形成されている場合を例に示した。しかしながら、この場合に限られず、実施例4のように、基板10の表面は、電極50及び51が形成された基準面11と基準面11に対して突出した凸部22が形成されている場合でもよい。実施例4においても、隣接する凸部22間の空間26に入射した光は、凸部22の側面25又は凸部22間の底面24のグラフェン層40に入射して吸収されると共に反射され、反射光は再びグラフェン層40に入射して吸収される。よって、受光感度を向上させることができる。また、グラフェン層40が基板10上に設けられることで、図5の比較例のようにグラフェン層1040が平面状である場合に比べて、素子の外形が同じ大きさの場合ではグラフェン層40の表面積を大きくすることができる。これによっても、受光感度を向上させることができる。
隣接する凸部22の間に形成された空間26の幅Tは、グラフェン層40で受光する光が隣接する凸部22の間に入射したときに回折する大きさである場合が好ましい。これにより、隣接する凸部22の間に入射した光が凸部22の側面25に形成されたグラフェン層40に入射し易くなる。よって、受光感度を向上させることができる。隣接する凸部22の間に入射する光の回折の点から、空間26の幅Tは、グラフェン層40で受光する光の波長の2.0倍以下が好ましく、1.8倍以下がより好ましく、1.5倍以下が更に好ましい。また、空間26の幅Tが狭くなり過ぎると光が空間26内に入射され難くなるため、空間26の幅Tは、グラフェン層40で受光する光の波長の0.5倍以上が好ましく、0.8倍以上がより好ましく、1.0倍以上が更に好ましい。なお、空間26のいずれかの箇所での幅がグラフェン層40で受光する光が回折する大きさであればよいが、凸部22の先端側での空間26の幅がグラフェン層40で受光する光が回折する大きさである場合が好ましい。
隣接する凸部22の間隔Iは、それぞれ同じ大きさであってもよいし、互いに異なる大きさであってもよい。隣接する凸部22の間隔Iの大きさがそれぞれ異なる場合、様々な波長の光に対して隣接する凸部22の間に入射させ且つ隣接する凸部22の間で回折させることが可能となる。
凸部22の高さHは、受光感度を向上させる点からは高い方が好ましいが、高くなり過ぎると電極50、51間の長さが長くなり特性に悪影響を与える恐れがある。したがって、凸部22の高さHは5μm〜10μm程度が好ましい。
図20(a)から図20(d)は、凸部22の例を示す平面図である。図20(a)のように、凸部22は、電極50と電極51が対向する方向に交差する方向に延びるような、直線と弧で形成される形状をしていてもよい。図20(b)のように、グラフェン層40は凸部22の一部のみに形成されていてもよい。これは、実施例1から実施例3の凹部12が形成されている場合でも同様である。図20(c)のように、凸部22は円に近い形状をしていてもよいし、図20(d)のように、凸部22はクロス形状をしていてもよい。また、凸部22は、図9(a)から図9(f)に示した凹部12と同様な形状としていてもよい。なお、後述する実施例5においても凸部を同様の形状としてもよい。
図21は、実施例5に係る光検出素子500の断面図である。図21のように、光検出素子500では、基板10の表面に基準面11と基準面11に対して突出した1又は複数の凸部22aが形成されている。隣接する凸部22aの間の底面24aは湾曲している。底面24aは、例えば凹状に湾曲した曲面になっている。凸部22aの側面25aは、凸部22aの幅が先端側よりも根元側で広くなるように傾斜している。その他の構成は、実施例4の光検出素子400と同じであるため説明を省略する。
図22(a)から図23(c)は、実施例5に係る光検出素子500の製造方法を示す断面図である。図22(a)のように、触媒金属からなる支持基板60上に逆テーパ状の側面を有するレジストパターン75を形成する。レジストパターン75をマスクとした電解めっきを行い、支持基板60の平坦面上に触媒金属からなる複数の凸部76を形成する。レジストパターン75の間に形成される凸部76の先端を凸状に湾曲した形状になるようにする。レジストパターン75の間に形成される凸部76の先端の形状は、上述したように、電解めっきで用いるめっき液に加える添加剤を調整することで制御でき、添加剤を加えない又は少量とすることで凸部76の先端を凸状に湾曲した形状にできる。
図22(b)のように、レジストパターン75を除去する。レジストパターン75の側面が逆テーパ状であったため、凸部76の側面は順テーパ形状となる。その後、熱CVD炉に支持基板60を入れ、基板温度を1000℃程度とする。そして、この状態でメタンガスをアルゴンと水素の混合ガスで希釈した反応ガスを炉に供給しつつ、炉の内部の圧力を50kPaに維持する。反応ガスにおけるメタンガスの濃度は10%とする。この状態を所定時間維持することにより、凸部76に沿って延在するグラフェン層40を形成する。なお、グラフェン層40は単層グラフェンでもよく、ランダム積層グラフェンでもよい。
図22(c)のように、グラフェン層40上に凸部76に沿って延在する酸化シリコンからなる絶縁層30を低温CVD法で形成する。
図23(a)のように、絶縁層30上にPMMA等の絶縁樹脂を凸部76の間の凹部に埋め込まれるようにスピンコート法で2μm〜20μm程度の厚さで塗布し、その塗膜を基板10とする。
図23(b)のように、支持基板60及び凸部76をウエットエッチングによって除去する。これにより、基板10の表面に、基準面11と基準面11に対して突出した凸部22aが形成される。隣接する凸部22aの間の底面24aは凹状に湾曲し、凸部22aの側面25aは凸部22aの先端側から根元側に向かって凸部22aの幅が広がるように傾斜する。また、絶縁層30が基板10上に形成され、グラフェン層40が絶縁層30上に形成された構造が得られる。
図23(c)のように、素子分離のためのレジストパターン(不図示)をマスクとしてグラフェン層40を酸素プラズマでエッチングすることにより除去し、光を受光する受光領域のみにグラフェン層40を残す。その後、基板10の基準面11上にグラフェン層40に接する電極50及び51を形成する。電極50及び51は、実施例1の図4(a)から図4(d)で説明した方法で形成する。以上により、光検出素子500が形成される。
実施例4のように、隣接する凸部22の間の底面24が凸部22の高さ方向に垂直な平坦面である場合、凸部22の高さ方向に平行となって底面24に入射した光は、底面24に形成されたグラフェン層40で入射光路を戻るように反射されて外部へと放射される。これに対し、実施例5によれば、隣接する凸部22aの間の底面24aが湾曲している。このため、凸部22aの高さ方向に平行となって底面24aに入射した光は、底面24aに形成されたグラフェン層40で凸部22aの側面25aに向かって反射されるようになるため、受光感度を向上させることができる。
実施例5では、隣接する凸部22aの間の底面24aが凹状に湾曲している場合を例に示したが、凸状に湾曲している場合でもよい。また、実施例2の変形例2及び変形例3と同様に、底面24aは湾曲せずに平面状となって凸部22aの高さ方向に対して傾斜した部分を有する場合でもよい。
凸部22aの側面25aは、凸部22aの幅が凸部22aの先端側よりも根元側で広くなるように傾斜している。これにより、凸部22aの側面25aに形成されたグラフェン層40に光が入射し易くなり、受光感度を向上させることができる。
実施例2から実施例5においても、実施例1の変形例1のように、グラフェン層40は六方晶窒化ホウ素層35上に形成されていてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)表面に凹部又は凸部を有する基板と、前記凹部又は前記凸部に沿って設けられたグラフェン層と、前記グラフェン層に接する第1電極と、前記グラフェン層に接し、前記第1電極とは材料が異なる第2電極と、を備える光検出素子。
(付記2)前記第1電極と前記第2電極とは、互いにゼーベック係数が異なる材料で形成されている、付記1記載の光検出素子。
(付記3)前記基板の表面には、前記第1電極及び前記第2電極が形成された基準面と前記基準面に対して凹んだ前記凹部が形成されている、付記1または2記載の光検出素子。
(付記4)前記凹部の底面は前記凹部の深さ方向に対して傾斜した部分を有する、付記3記載の光検出素子。
(付記5)前記凹部の底面は湾曲している、付記3または4記載の光検出素子。
(付記6)前記凹部の側面は前記凹部の幅が前記凹部の底面側で狭くなるように傾斜している、付記3から5のいずれか一項記載の光検出素子。
(付記7)前記凹部内に形成された空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光が前記凹部に入射したときに回折する大きさである、付記3から6のいずれか一項記載の光検出素子。
(付記8)前記凹部内に形成された前記空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光の波長の2倍以下である、付記7記載の光検出素子。
(付記9)前記グラフェン層で受光する光は赤外光である、付記7または8記載の光検出素子。
(付記10)前記基板の表面には、前記第1電極及び前記第2電極が形成された基準面と前記基準面に対して突出した前記凸部が形成されている、付記1または2記載の光検出素子。
(付記11)前記基板の表面には前記凸部が複数形成され、隣り合う複数の前記凸部の間の底面は前記凸部の高さ方向に対して傾斜した部分を有する、付記10記載の光検出素子。
(付記12)前記基板の表面には前記凸部が複数形成され、隣り合う複数の前記凸部の間の底面は湾曲している、付記10または11記載の光検出素子。
(付記13)前記凸部の側面は、前記凸部の幅が前記凸部の先端側よりも根元側で広くなるように傾斜している、付記10から12のいずれか一項記載の光検出素子。
(付記14)前記基板の表面には前記凸部が複数形成され、隣り合う複数の前記凸部の間に形成された空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光が隣り合う複数の前記凸部の間に入射したときに回折する大きさである、付記10から13のいずれか一項記載の光検出素子。
(付記15)隣り合う複数の前記凸部の間に形成された前記空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光の波長の2倍以下である、付記14記載の光検出素子。
(付記16)前記グラフェン層で受光する光は赤外光である、付記14または15記載の光検出素子。
(付記17)前記凹部又は前記凸部に沿って設けられた六方晶窒化ホウ素層を備え、前記グラフェン層は前記六方晶窒化ホウ素層上に形成されている、付記1から16のいずれか一項記載の光検出素子。
(付記18)基板の表面に形成された凹部又は凸部に沿ってグラフェン層を形成する工程と、前記グラフェン層に接する第1電極を形成する工程と、前記第1電極とは材料が異なる第2電極を前記グラフェン層に接するように形成する工程と、を備える光検出素子の製造方法。
(付記19)前記基板上に前記グラフェン層を形成する工程は、支持基板に形成された凸部に沿って前記グラフェン層を形成する工程と、前記支持基板上に前記凸部及び前記グラフェン層を覆う前記基板を形成する工程と、前記基板を形成する工程の後、前記支持基板を除去する工程と、を備える、付記18記載の光検出素子の製造方法。
(付記20)前記基板上に前記グラフェン層を形成する工程は、支持基板に形成された凹部に沿って前記グラフェン層を形成する工程と、前記支持基板上に前記凹部を埋め込むように前記基板を形成する工程と、前記基板を形成する工程の後、前記支持基板を除去する工程と、を備える、付記18記載の光検出素子の製造方法。
10 基板
11 基準面
12〜12e 凹部
14〜14d 底面
15、15a 側面
16 空間
17 開口面
22、22a 凸部
24、24a 底面
25、25a 側面
26 空間
30 絶縁層
35 六方晶窒化ホウ素層
40 グラフェン層
50、51 電極
60 支持基板
61、61a 凸部
62、63、65 レジストパターン
64、66 開口
70 樹脂基板
71 レジストパターン
72 シード層
73 支持基板
74 凹部
75 レジストパターン
76 凸部
100〜500 光検出素子

Claims (15)

  1. 表面に凹部又は凸部を有する基板と、
    前記凹部又は前記凸部に沿って設けられたグラフェン層と、
    前記グラフェン層に接する第1電極と、
    前記グラフェン層に接し、前記第1電極とは材料が異なる第2電極と、を備える光検出素子。
  2. 前記第1電極と前記第2電極とは、互いにゼーベック係数が異なる材料で形成されている、請求項1記載の光検出素子。
  3. 前記基板の表面には、前記第1電極及び前記第2電極が形成された基準面と前記基準面に対して凹んだ前記凹部が形成されている、請求項1または2記載の光検出素子。
  4. 前記凹部の底面は前記凹部の深さ方向に対して傾斜した部分を有する、請求項3記載の光検出素子。
  5. 前記凹部の底面は湾曲している、請求項3または4記載の光検出素子。
  6. 前記凹部の側面は前記凹部の幅が前記凹部の底面側で狭くなるように傾斜している、請求項3から5のいずれか一項記載の光検出素子。
  7. 前記凹部内に形成された空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光が前記凹部に入射したときに回折する大きさである、請求項3から6のいずれか一項記載の光検出素子。
  8. 前記凹部内に形成された前記空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光の波長の2倍以下である、請求項7記載の光検出素子。
  9. 前記基板の表面には、前記第1電極及び前記第2電極が形成された基準面と前記基準面に対して突出した前記凸部が形成されている、請求項1または2記載の光検出素子。
  10. 前記基板の表面には前記凸部が複数形成され、隣り合う複数の前記凸部の間の底面は前記凸部の高さ方向に対して傾斜した部分を有する、請求項9記載の光検出素子。
  11. 前記基板の表面には前記凸部が複数形成され、隣り合う複数の前記凸部の間の底面は湾曲している、請求項9または10記載の光検出素子。
  12. 前記凸部の側面は、前記凸部の幅が前記凸部の先端側よりも根元側で広くなるように傾斜している、請求項9から11のいずれか一項記載の光検出素子。
  13. 前記基板の表面には前記凸部が複数形成され、隣り合う複数の前記凸部の間に形成された空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光が隣り合う複数の前記凸部の間に入射したときに回折する大きさである、請求項9から12のいずれか一項記載の光検出素子。
  14. 隣り合う複数の前記凸部の間に形成された前記空間の幅は、前記グラフェン層で受光する光の波長の2倍以下である、請求項13記載の光検出素子。
  15. 基板の表面に形成された凹部又は凸部に沿ってグラフェン層を形成する工程と、
    前記グラフェン層に接する第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極とは材料が異なる第2電極を前記グラフェン層に接するように形成する工程と、を備える光検出素子の製造方法。
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