JP2021093162A - 走行関連案内サービスを提供する車両用端末装置、サービス提供サーバ、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】サービス提供サーバの走行関連案内サービスの提供する。【解決手段】車両用端末装置から、車両の特定の走行状況に関連する車両のＡＤＡＳデータ、車両の位置データ、車両の走行データ、及び車両の走行中に撮影された走行映像を受信するステップと、受信されたデータと走行映像を分析し、車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成するステップと、生成された案内情報を用いて車両に対する走行関連案内サービスを提供するステップと、を含む。【選択図】図２

Description

本発明は、走行関連案内サービスを提供する車両用端末装置、サービス提供サーバ、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より詳細には、車両の走行中に撮影された映像、及び車両の走行中に獲得された各種データに基づいて、走行関連案内サービスを提供する車両用端末装置、サービス提供サーバ、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。

自動車技術の急速な発展は、全世界的な車両の増加をもたらしており、このような車両の増加に伴い、車両に関連する位置情報サービス（Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｂａｓｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ；ＬＢＳ）も活性化されている。

かかる位置情報サービスを用いる代表的なデバイスとしては、車両などの現在の位置を測位したり、目的地までの移動経路を案内する車両用ナビゲーションがある。

さらに、近年、車両の停車または運行中に発生した事故の責任の所在による過失割合を判断するために、客観的な資料を提供可能な車両用ブラックボックスが用いられており、性能の向上に伴い、車両用ブラックボックスからも位置情報サービスが提供されている。

このように、各種車両用端末装置の使用が普遍化されており、これに伴い、運転者の走行安定性を高めることができる方案、運転者の便宜のための各種付加サービスに対する消費者のニーズが益々増加している。

本発明は、上述の必要性によりなされたものであって、本発明の目的は、車両の走行中に特定の走行状況が検知されると、検知された特定の走行状況に関連するＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像を利用して、事故状況予測案内サービス、事故法律案内サービスを提供する車両用端末装置、サービス提供サーバ、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。

また、本発明の目的は、運転者の過去走行履歴データ、他運転者の過去走行履歴データを利用して、車両の運転者に走行関連案内サービスを提供する車両用端末装置、サービス提供サーバ、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。

上述の目的を達成するための本発明の一実施形態に係る車両用端末装置の走行関連案内サービスの提供方法は、車両の走行中に撮影された走行映像を獲得するステップと、車両の運転を補助するＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールから前記車両のＡＤＡＳデータを受信し、前記車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）モジュールから前記車両の走行データを受信するステップと、前記車両の位置データを受信するステップと、前記車両の走行中に特定の走行状況が検知されると、前記検知された特定の走行状況に関連する前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像をサービス提供サーバに伝送するステップと、を含む。

そして、前記伝送するステップは、前記車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況が検知されると、検知された第１走行状況の時点の前の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を前記サービス提供サーバに伝送するステップを含むことができる。

また、前記車両の走行中に事故が発生した第２走行状況が検知されると、前記検知された第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を前記サービス提供サーバに伝送するステップをさらに含むことができる。

そして、前記車両の走行中に撮影された走行映像を獲得するステップは、前方カメラにより撮影された前方走行映像と、後方カメラにより撮影された後方走行映像とを獲得するステップを含み、前記前方走行映像と前記後方走行映像を結合し、結合された映像における自車の位置に自車客体を配置させたトップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像を生成するステップをさらに含み、前記サービス提供サーバに伝送される走行映像は、前記トップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像であることができる。

また、前記トップビュー映像は、複数のフレームが抽出されて形成されたＧＩＦ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ Ｆｏｒｍａｔ）フォーマットであることができる。

そして、前記サービス提供サーバで、前記車両用端末装置から受信されたデータに基づいて、前記車両に発生する可能性があった事故状況予測情報が生成されると、前記生成された事故状況予測情報を受信するステップと、前記受信された事故状況予測情報に基づいて案内を行うステップと、をさらに含むことができる。

また、前記サービス提供サーバで、前記車両用端末装置から受信されたデータに基づいて事故法律評価情報が生成されると、前記生成された事故法律評価情報を受信するステップと、前記受信された事故法律評価情報に基づいて案内を行うステップと、をさらに含むことができる。

そして、衝撃レベルを検知するステップと、既設定の第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満の衝撃が検知され、前記衝撃が検知される前に、前記ＡＤＡＳデータに基づいて車線離脱報知、前方追突、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知のうち少なくとも１つが検知されると、事故発生可能性のある第１走行状況と判断するステップと、既設定の第２衝撃レベルを超える衝撃が検知されると、事故が発生した第２走行状況と判断するステップと、をさらに含むことができる。

一方、上述の目的を達成するための本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバの走行関連案内サービスの提供方法は、車両用端末装置から、車両の特定の走行状況に関連する前記車両のＡＤＡＳデータ、前記車両の位置データ、前記車両の走行データ、及び前記車両の走行中に撮影された走行映像を受信するステップと、前記受信されたデータと走行映像を分析し、前記車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成するステップと、前記生成された案内情報を用いて、前記車両に対する走行関連案内サービスを提供するステップと、を含む。

そして、前記生成するステップでは、前記車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況の時点の前の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を分析し、前記第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況予測情報を生成し、前記提供するステップでは、前記生成された事故状況予測情報を用いて事故状況予測案内サービスを提供することができる。

また、前記生成するステップでは、前記車両に事故が発生した第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を分析して事故法律評価情報を生成し、前記提供するステップでは、前記生成された事故法律評価情報を用いて事故法律案内サービスを提供することができる。

そして、前記受信された走行映像は、前方走行映像と後方走行映像が結合され、結合された映像における自車の位置に自車客体が配置されたトップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像であることができる。

また、前記事故状況予測情報を生成するステップは、前記トップビュー映像から自車の周囲の車両を検出するステップと、前記検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて前記第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況を予測し、前記事故状況予測情報を生成するステップと、を含むことができる。

そして、前記事故法律評価情報を生成するステップは、前記トップビュー映像から自車の周囲の車両を検出するステップと、前記検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて事故過失割合を分析するステップと、前記分析による事故過失割合を含む前記事故法律評価情報を生成するステップと、を含むことができる。

また、前記車両の運転者に対して駐車位置毎の目的地データセットを格納するステップと、前記車両が駐車から走行状態に変更されると、前記車両の位置データと、既格納の駐車位置毎の目的地データセットとを比較し、前記車両の運転者の予想目的地を判断するステップと、前記判断された予想目的地を用いて目的地予測案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

そして、前記車両の運転者に対して走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、前記車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、前記車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、前記検出されたＡＤＡＳデータを用いて運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

また、他運転者に対する走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、前記車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、前記車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、前記検出されたＡＤＡＳデータを用いて他運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

一方、上述の目的を達成するための本発明の一実施形態に係る車両用端末装置は、通信部と、車両の走行中に撮影された走行映像を獲得する映像獲得部と、車両の運転を補助するＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールからＡＤＡＳデータを受信するＡＤＡＳデータ獲得部と、前記車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）モジュールから前記車両の走行データを受信するＥＣＵデータ獲得部と、前記車両の位置データを受信する位置データ獲得部と、前記車両の走行中に特定の走行状況が検知されると、前記検知された特定の走行状況に関連する前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記車両の走行データ、及び前記走行映像をサービス提供サーバに伝送するように前記通信部を制御する制御部と、を含む。

また、上述の目的を達成するための本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバは、車両用端末装置から、車両の特定の走行状況に関連する前記車両のＡＤＡＳデータ、前記車両の位置データ、前記車両の走行データ、及び前記車両の走行中に撮影された走行映像を受信する通信部と、前記受信されたデータと走行映像を分析して前記車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成し、前記生成された案内情報を用いて、前記車両に対する走行関連案内サービスを提供するサービス提供部と、を含む。

一方、上述の目的を達成するための本発明の一実施形態によると、走行関連案内サービスの提供方法を実行するために、記録媒体に格納されているプログラムを含むことができる。

また、上述の目的を達成するための本発明の一実施形態によると、走行関連案内サービスの提供方法を実行するためのプログラムコードが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。

上述の本発明の様々な実施形態によると、車両の事故発生可能性のある第１走行状況で、車両に発生する可能性があった事故状況を予測し、事故状況予測情報を生成して事故状況予測サービスを提供することで、運転者に危険性を想起させるとともに、運転者の安全な運転を図ることができる。

また、本発明の様々な実施形態によると、車両の事故が発生した第２走行状況で、事故の経緯を分析し、分析による事故過失割合を含む事故法律評価情報を生成して事故法律案内サービスを提供することで、車両の修理費用などのような金銭的要素の法律サービス、保険関連諮問を自動で支援することができて、運転者の便宜を高めることができる。

また、本発明の様々な実施形態によると、目的地予測案内サービス、運転者の過去運転履歴案内サービス、他運転者の過去運転履歴案内サービスなどにより、運転者の便宜を高めることができる。

本発明の一実施形態に係るサービス提供システムを示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るサービス提供システムの動作を示すタイミング図である。 本発明の一実施形態に係る車両用端末装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両用端末装置の走行関連案内サービスの提供方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両用端末装置の走行状況の検知方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバを示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るサービス提供部をより具体的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るトップビュー映像を示す図である。 本発明の一実施形態に係る事故状況の予測方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る法律評価情報の生成方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る事故状況予測案内サービスの提供方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る事故法律案内サービスの提供方法を示すフローチャートである。

以下の内容は、単に本発明の原理を例示するものである。よって、当業者であれば、本明細書で明確に説明または図示されていなくても、本発明の原理を実現し、本発明の概念と範囲に含まれた種々の装置を発明することができる。また、本明細書に列挙された全ての条件付き用語及び実施形態は、原則的に、本発明の概念を理解させるという目的でのみ明確に意図され、このように特別に列挙された実施形態及び状態によって制限されるものではないことを理解すべきである。

また、本発明の原理、観点、及び実施形態だけでなく、特定の実施形態を列挙する全ての詳細な説明は、このような事項の構造的及び機能的均等物を含むように意図されると理解すべきである。また、このような均等物は、現在公知となっている均等物だけでなく、将来に開発される均等物、すなわち、構造にかかわらず、同じ機能を果たすように発明される全ての素子を含むと理解すべきである。

したがって、例えば、本明細書のブロック図は、本発明の原理を具体化する例示的な回路の概念的な観点を示すものと理解すべきである。これと類似に、全てのフローチャート、状態変換図、疑似コードなどは、コンピュータにより読み取り可能な媒体に実質的に示すことができ、コンピュータまたはプロセッサが明確に図示されたか否かにかかわらず、コンピュータまたはプロセッサにより行われる様々なプロセスを示すものと理解すべきである。

プロセッサまたはこれと類似の概念として表示された機能ブロックを含む図に図示された種々の素子の機能は、専用ハードウェアだけでなく、適切なソフトウェアと関連してソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアの使用により提供できる。プロセッサにより提供される際に、前記機能は単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、または複数の個別的プロセッサにより提供されることができ、これらのうちの一部は共有可能である。

また、プロセッサ、制御、またはこれと類似の概念として提示される用語の明確な使用は、ソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアを排他的に引用して解釈してはならず、制限無しに、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）ハードウェア、ソフトウェアを格納するためのＲＯＭ、ＲＡＭ、及び不揮発性メモリを暗示的に含むものと理解すべきである。周知慣用の他のハードウェアも含まれることができる。

本明細書の請求範囲において、詳細な説明に記載された機能を果たすための手段として表現された構成要素は、例えば、上記の機能を果たす回路素子の組み合わせまたはファームウエア／マイクロコードなどを含む全ての形式のソフトウェアを含む機能を果たす全ての方法を含むと意図されたものであり、前記機能を果たすように前記ソフトウェアを実行するための適切な回路と結合される。このような請求範囲により定義される本発明は、多様に列挙された手段により提供される機能が結合され、請求項が要求する方式と結合されるため、前記機能を提供できる如何なる手段も本明細書から把握されるものと均等なものと理解すべきである。

上述の目的、特徴、及び利点は、添付の図面と関連した以下の詳細な説明によってより明らかになり、これにより、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施することができるはずである。また、本発明を説明するに当たり、本発明と関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合に、その詳細な説明を省略する。

以下、添付図面を参照して、本発明の様々な実施形態について詳細に説明する。

図１は、本発明の一実施形態に係るサービス提供システムを示すブロック図である。図２は、本発明の一実施形態に係る走行関連案内システムの動作を示すタイミング図である。図１及び２を参照すると、本発明の一実施形態に係るサービス提供システム１０００は、車両用端末装置１００、ユーザ端末装置２００、サービス提供サーバ３００の全部または一部を含む。

車両用端末装置１００は、車両に備えられるものであって、本発明に係る走行関連案内サービスを提供するために必要な各種データを収集し、収集されたデータの前処理、分析などを行い、収集されたデータまたは処理されたデータをサービス提供サーバ３００に伝送し、サービス提供サーバ３００と連携して各種走行関連案内を提供する装置であることができる。

具体的に、車両用端末装置１００は、車両の走行中に撮影された走行映像を獲得し（Ｓ１１）、車両の運転を補助するＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールからＡＤＡＳデータを受信し、車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）ＯＢＤ（Ｏｎ-Ｂｏａｒｄ Ｄｉａｇｎｏｓｔｉｃｓ）モジュールから走行データを受信し、位置データ獲得部１５０により獲得された位置データを受信することができる（Ｓ１２）。そして、車両用端末装置１００は、車両の走行中に特定の走行状況が検知されると（Ｓ１３：Ｙ）、検知された特定の走行状況に関連するＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる（Ｓ１４）。

かかる車両用端末装置１００は、ナビゲーション（ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ）、車両用映像撮影装置である車載カメラ（Ｃａｒ ｄａｓｈ ｃａｍ）またはカービデオレコーダ（Ｃａｒ ｖｉｄｅｏ ｒｅｃｏｒｄｅｒ）などのような様々な装置で実現されることができる。但し、これに限定されるものではなく、車両用端末装置１００は、各種車両用デバイスで獲得されたＡＤＡＳデータ、走行データ、位置データ、及び走行映像をサービス提供サーバ３００に中継する通信ドングル（ｄｏｎｇｌｅ）で実現されてもよい。

そして、上述の「車両の走行中」という表現は、車両が自律走行システムにより、または人により運転されている状態を意味し、車両の停車状態、車両の走行状態、車両の駐車状態などのように様々な状態を含む概念である。

また、上述の車両の特定の走行状況は、前記車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況と、車両の走行中に事故が発生した第２走行状況と、を含むことができる。

また、車両は、動力を用いて生命体を移動させることができる運送体を含む概念であり、線路上を走行する鉄道車両及び車路上を走行する車両（Ｃａｒ）、バイク、自転車などの運送機械を何れも含む概念である。

一方、サービス提供サーバ３００は、車両用端末装置１００から車両の特定の走行状況に関連するＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像を受信し、受信されたデータと走行映像を分析し、車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成することができる（Ｓ１５）。一例として、サービス提供サーバ３００は、車両用端末装置１００から受信されたデータ及び走行映像を分析し、第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況予測情報を生成することができる。または、サービス提供サーバ３００は、車両用端末装置１００から受信されたデータ及び走行映像を分析し、車両の事故の経緯に基づく事故法律評価情報を生成することができる。

そして、サービス提供サーバ３００は、生成された案内情報を用いて、車両に対する走行関連案内サービスを提供することができる。具体的に、サービス提供サーバ３００は、生成された案内情報を車両用端末装置１００に伝送することで、車両用端末装置１００に、車両に対する走行関連案内サービスを行うことができる。また、サービス提供サーバ３００は、生成された案内情報をユーザ端末装置２００に伝送することで、ユーザ端末装置２００に、車両に対する走行関連案内サービスを行うことができる。

この際、車両用端末装置１００及びユーザ端末装置２００は、サービス提供サーバ３００から受信された案内情報を用いて、音声または画面を介して走行関連案内を提供することができる。

ここで、ユーザ端末装置２００は、車両の運転者や同乗者などのように、車両の走行関連案内が必要な人が備える機器であって、ユーザ端末装置２００は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型パソコン、ＰＤＡ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｄｉｇｉｔａｌ ａｓｓｉｓｔａｎｔ）、ＰＭＰ（ｐｏｒｔａｂｌｅ ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ｐｌａｙｅｒ）、スマートグラス、プロジェクトグラス、ナビゲーション（ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ）などのような種々の装置で実現可能である。

このような本発明に係る走行関連案内システム１０００は、車両用端末装置１００から受信されたＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像のうち少なくとも１つを用いて、車両の走行に関連するサービスを提供することができる。

以下では、後続の図を参照して、本発明の一実施形態に係るサービス提供システム１０００を構成する各構成モジュールについてより具体的に説明する。

図３は、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置を示すブロック図である。図３を参照すると、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置１００は、通信部１１０、映像獲得部１２０、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０、ＥＣＵデータ獲得部１４０、位置データ獲得部１５０、映像処理部１６０、出力部１７０、格納部１８０、衝撃検知部１９０、及び制御部１９５の全部または一部を含む。

通信部１１０は、車両用端末装置１００と、他の装置との間の通信を行うことができる。具体的に、通信部１１０は、サービス提供サーバ３００、ユーザ端末装置２００、他車両に備えられた車両用端末装置などの全部または一部と通信し、データを送受信する機能を果たすことができる。

特に、通信部１１０は、車両の走行中に獲得された走行映像、ＡＤＡＳデータ、走行データ、及び位置データをサービス提供サーバ３００に伝送することができ、サービス提供サーバ３００は、車両用端末装置１００から受信されたデータに基づいて、車両の走行に関連する案内情報を生成することができる。そして、通信部１１０は、サービス提供サーバ３００で生成された車両の走行に関連する案内情報を受信することができる。

ここで、通信部１１０は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ：Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）及びインターネット網を介して無線または有線方式により接続される形態、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）ポートを介して接続される形態、３Ｇ、４Ｇのような移動通信ネットワークを介して接続される形態、ＮＦＣ（Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）、Ｗｉ-Ｆｉなどのような無線ローカルエリアネットワーク方式により接続される形態などのように、様々な通信方式を用いて実現されることができる。

映像獲得部１２０は、車両の走行中に撮影された映像を獲得することができる。一例として、車両用端末装置１００が映像撮影機能を備えた装置である場合、映像獲得部１２０は、映像撮影を行うカメラであることができる。他の例として、車両用端末装置１００が通信ドングルである場合、映像獲得部１２０は、外部カメラにより撮影された映像を受信するモジュールで実現されることができる。

このように、映像獲得部１２０で獲得された車両の走行映像には、車両が走行する実世界の環境に位置する数多くの客体、例えば、車両、人、動物、橋梁、建物、車道、人道、車道案内標識、横断歩道、交差点、信号灯、中央分離帯、バス停留所、樹木などが含まれることができる。

一例として、車道の撮影映像には、車線に沿って区別される複数の車路、複数の車路から構成された車道、車道を走行している複数の車両が含まれることができる。また、車両が走行中である車道によっては、走行映像には車道案内標識が含まれていてもよい。ここで、車線は、車両が位置する車路（ｌａｎｅ）を形成する両側の線（ｌｉｎｅ）をそれぞれ意味し得る。また、車路（ｌａｎｅ）は、１車路、２車路、…、Ｎ車路などのように、車線により形成され、かつ車両が走行する車道を意味し得る。

そして、車両の走行映像は、前方カメラにより撮影された前方映像と、後方カメラにより撮影された後方映像と、を含むことができる。さらに、車両の走行映像は、左側カメラにより撮影された左側映像と、右側カメラにより撮影された右側映像と、をさらに含んでもよい。

このように映像獲得部１２０で獲得された車両の走行映像は、映像処理のために映像処理部１６０に伝送されることができる。

ＡＤＡＳデータ獲得部１３０は、ＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールから車両のＡＤＡＳデータを受信することができる。ここで、ＡＤＡＳは、車両の前方に位置している前方車両の出発を案内または警告する前方車両の出発報知システム（ＦＶＳＡ：Ｆｏｒｗａｒｄ Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｓｔａｒｔ Ａｌｅｒｔ）、車両の前方に位置している前方車両との追突可能性があることを案内または警告する前方追突警報システム（ＦＣＷＳ：Ｆｏｒｗａｒｄ Ｃｏｌｌｉｓｉｏｎ Ｗａｒｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）、車両が車線を離脱していることを案内または警告する車線離脱警報システム（ＬＤＷＳ：Ｌａｎｅ Ｄｅｐａｒｔｕｒｅ Ｗａｒｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）、車両の前方に急カーブがあることを案内または警告する急カーブ報知システム（ＣＳＷＳ：Ｃｕｒｖｅ Ｓｐｅｅｄ Ｗａｒｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）、車両が急停止したことを案内または警告する急停止報知システム、車両が急回転したことを案内または警告する急回転報知システム、車両の死角地点に他の車両があることを案内または警告する死角地点警報システム（ＢＳＤ：Ｂｌｉｎｄ Ｓｐｏｔ Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ）を含むことができる。さらに、ＡＤＡＳは、過速地点の取り締まり案内、自動緊急ブレーキシステム（ＡＥＢ：Ａｕｔｏｎｏｍｏｕｓ Ｅｍｅｒｇｅｎｃｙ Ｂｒａｋｉｎｇ）、車線離脱の際に走行方向を調節して車線を維持するレーンキープアシストシステム（ＬＫＡＳ：Ｌａｎｅ Ｋｅｅｐ Ａｓｓｉｓｔ Ｓｙｓｔｅｍ）、予め決定された速度で走りながら、前方車両との間隔を適当に維持するアドバンスドスマートクルーズコントロール（ＡＳＣＣ：Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｓｍａｒｔ Ｃｒｕｉｓｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ）、車両の周辺状況を視覚的に見せるアラウンドビューモニターシステム（ＡＶＭ：Ａｒｏｕｎｄ Ｖｉｅｗ Ｍｏｎｉｔｏｒ）、車両の操舵角、操舵トルクなどの車両信号と車線内における車両の位置など、車両の運転者の走行パターンを分析し、走行パターンに不注意があると判断された際に案内する運転者不注意警報（ＤＡＷ：Ｄｒｉｖｅｒ Ａｔｔｅｎｔｉｏｎ Ｗａｒｎｉｎｇ）などを含むことができる。但し、ＡＤＡＳの例示は上述の例示に限定されず、本発明に係るＡＤＡＳは、車両の運転者が走行中に遭遇し得る数多くの走行環境で、運転者の安全な運転を補助するための運転者サポート機能を何れも含む概念である。

一方、車両の走行中に、上述の多数のＡＤＡＳ機能のうち少なくとも１つが実行される場合、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０は、実行されたＡＤＡＳ識別データ、該当ＡＤＡＳの実行過程で検知されたデータをＡＤＡＳモジュールから獲得することができる。一例として、車両の走行中に、ＡＤＡＳ機能のうち前方追突警報システム（ＦＣＷＳ）機能が実行される場合、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０は、実行された機能がＦＣＷＳであることを示す、実行されたＡＤＡＳ識別データ、ＦＣＷＳの実行過程で検知されたデータ（例えば、前方車両との距離）を獲得することができる。

ＥＣＵデータ獲得部１４０は、車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）モジュールから車両の走行データを受信することができる。ここで、ＥＣＵは、車両のエンジン、自動変速機、ＡＢＳなどの状態をコンピュータで制御する電子制御装置を意味する。具体的に、ＥＣＵデータ獲得部１４０は、車両のＥＣＵに結合されたＯＢＤ端子と互いに連結されることができ、ＥＣＵデータ獲得部１４０とＥＣＵとのＯＢＤインタフェースを介した連結において、ＯＢＤ通信プロトコルを利用して周期的なポーリングをし、車両の走行データをＥＣＵから獲得することができる。

ここで、車両の走行データは、車両のエンジンＯＮ／ＯＦＦ状態の変化データ、車両の速度データ、車両操舵装置の操舵角、操舵トルクデータ、車両の燃料データなどを含むことができる。

位置データ獲得部１５０は、ＧＮＳＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）により位置データを獲得する装置である。ＧＮＳＳは、人工衛星から受信した電波信号を利用して受信端末機の位置を算出できる航法システムを意味する。ＧＮＳＳの具体的な例としては、その運営主体によって、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）、Ｇａｌｉｌｅｏ、ＧＬＯＮＡＳＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｏｒｂｉｔｉｎｇ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎａｌ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＣＯＭＰＡＳＳ、ＩＲＮＳＳ（Ｉｎｄｉａｎ Ｒｅｇｉｏｎａｌ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎａｌ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＱＺＳＳ（Ｑｕａｓｉ−Ｚｅｎｉｔｈ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）などであることができる。本発明の一実施形態に係る位置データ獲得部１５０は、車両用端末装置１００が使用される地域でサービスするＧＮＳＳ信号を受信し、位置データを獲得することができる。または、位置データ獲得部１５０は、ＧＮＳＳの他にも、基地局またはＡＰ（Ａｃｃｅｓｓ Ｐｏｉｎｔ）との通信により位置データを獲得することもできる。

映像処理部１６０は、映像獲得部１２０で獲得された車両の走行映像の処理を行うことができる。具体的に、映像処理部１６０は、映像データの圧縮処理を行うことができる。一例として、映像獲得部１２０で獲得された車両の走行映像は、時間軸に沿って複数のフレームで構成された連続撮影映像であって、このような映像の容量は、圧縮しないと非常に大きく、そのままメモリに格納する場合、非常に非効率的である。そのため、デジタル変換された映像は、必ず圧縮しなければならない。そこで、映像処理部１６０は、フレーム間の相関関係、空間的な相関関係、及び低周波成分に敏感な視覚の特性を用いた方法などに基づいて、圧縮処理を行うことができる。

また、映像処理部１６０は、映像獲得部１２０で獲得された前方走行映像と後方走行映像を結合し、結合された映像における自車の位置に自車客体を配置させたトップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像を生成することができる。このようなトップビュー映像はサービス提供サーバ３００に伝送されることができ、サービス提供サーバ３００に伝送されたトップビュー映像は、ＡＤＡＳデータ、走行データ、及び位置データのうち少なくとも１つとともに分析され、事故状況予測情報、法律評価情報などを生成するのに利用されることができる。

ここで、トップビュー映像は、一例として、複数のフレームが抽出されて形成されたＧＩＦ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ Ｆｏｒｍａｔ）フォーマットであることができる。すなわち、映像獲得部１２０により圧縮処理された走行映像であっても、動画像をサーバに伝送する場合にはデータのサイズが大きいため、本発明によると、事故状況予測情報、法律評価情報などのために動的情報を含み、且つ、最小のデータサイズで目的を達成するために、映像処理部１６０は、走行映像をＧＩＦフォーマットとして生成してサービス提供サーバ３００に伝送することができる。

上述の例示によると、トップビュー映像の生成動作が、車両用端末装置１００の映像処理部１６０で行われることを例として説明したが、これに限定されるものではない。本発明の他の実施形態によると、車両用端末装置１００は、撮影された走行映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができ、サービス提供サーバ３００で、車両用端末装置１００から受信した走行映像を再結合して前記トップビュー映像を生成するようにしてもよい。

一方、出力部１７０は、車両用端末装置１００のデータをユーザに映像及び／または音声で出力する装置である。ここで、出力部１７０は、ディスプレイ部（不図示）とオーディオ出力部（不図示）の全部または一部を含むことができる。

ディスプレイ部は、ユーザが視覚的に認識できるデータを出力する装置である。ディスプレイ部は、車両用端末装置１００のハウジングの前面に設けられたディスプレイ部で実現されることができる。また、ディスプレイ部は、車両用端末装置１００と一体に形成されて視覚的認識データを出力してもよく、ＨＵＤ（Ｈｅａｄ Ｕｐ Ｄｉｓｐｌａｙ）のように、システム１００と別に設けられて視覚的認識データを出力してもよい。

オーディオ出力部は、車両用端末装置１００が聴覚的に認識できるデータを出力する装置である。オーディオ出力部は、車両用端末装置１００のユーザに知らせるべきデータを音で表現するスピーカで実現されることができる。

格納部１８０は、車両用端末装置１００の動作に必要な種々のデータ及びアプリケーションを格納する機能を果たす。特に、格納部１８０は、車両用端末装置１００の動作に必要なデータ、例えば、ＯＳ、経路探索アプリケーション、地図データなどを格納することができる。また、格納部１８０は、車両用端末装置１００の動作により生成された走行映像、ＡＤＡＳデータ、走行データ、位置データを時間別または位置別に分類して格納することができる。

かかる格納部１８０は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、フレッシュメモリ、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、メモリカード、ＵＳＩＭ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）などのような内蔵形態の格納素子はいうまでもなく、ＵＳＢメモリなどのような着脱可能な形態の格納素子で実現されてもよい。

一方、衝撃検知部１９０は、車両の走行中における衝撃を検知し、検知された衝撃に対応する衝撃レベル値を制御部１９５に出力することができる。ここで、衝撃検知部１９０は、一例として、加速度センサで実現されることができる。

制御部１９５は、車両用端末装置１００の全般的な動作を制御することができる。具体的に、制御部１９５は、通信部１１０、映像獲得部１２０、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０、ＥＣＵデータ獲得部１４０、位置データ獲得部１５０、映像処理部１６０、出力部１７０、格納部１８０、及び衝撃検知部１９０の全部または一部を制御することができる。

特に、制御部１９５は、サービス提供サーバ３００と連携して車両の走行関連案内サービスを提供することができる。ここで、車両の走行関連案内サービスは、事故状況予測案内サービス、事故法律案内サービス、車両の運転者の目的地予測案内サービス、車両の運転者の過去運転履歴案内サービス、及び他運転者の過去運転履歴案内サービスのうち少なくとも１つを含むことができる。

具体的に、制御部１９５は、車両の走行中に特定の走行状況を検知し、検知された特定の走行状況に関連するＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像をサービス提供サーバに伝送するように、通信部１１０を制御することができる。ここで、特定の走行状況は、車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況と、車両の走行中に事故が発生した第２走行状況と、を含むことができる。

具体的に、制御部１９５は、車両の走行中に衝撃検知部１９０から衝撃レベル値を受信する。制御部１９５は、既設定の第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満の衝撃が検知され、衝撃が検知される前に、ＡＤＡＳデータに基づいて車線変更報知、前方車両追突報知、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知（同様にはＢＳＤ報知）のうち少なくとも１つが検知されると、事故発生可能性のある第１走行状況と判断することができる。ここで、第２衝撃レベルは、車両の事故であると判断され得る衝撃レベルの閾値であって、各種実験データを数値化して算出された値であることができる。

すなわち、運転者が、走行中に、隣の車路で走行中の他車両を感知できずに車線を変更する途中に、他車両を発見し急停止する場合、運転者が運転した車両は、実際には事故が発生していないが、事故発生可能性のある状況とみなされる。この場合、実際に事故は発生しなかったため、衝撃検知部１９０では、第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満の衝撃レベルが検知され、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０で獲得されたＡＤＡＳデータは、車線変更報知データ、死角地点報知データ、急停止報知データを含むことができる。

または、運転者が前方車両を認知できずに走行する途中に、前方車両を発見し急停止する場合、運転者が運転した車両は、実際には事故が発生していないが、事故発生可能性のある状況とみなされる。この場合、実際に事故は発生しなかったため、衝撃検知部１９０では、第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満の衝撃レベルが検知され、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０で獲得されたＡＤＡＳデータは、前方車両追突報知データ、急停止報知データを含むことができる。

または、運転者が急カーブを認知できずに高速走行する途中に、急カーブを発見して急減速する場合、運転者が運転した車両は、実際には事故が発生していないが、事故発生可能性のある状況とみなされる。この場合、実際に事故は発生しなかったため、衝撃検知部１９０では、第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満の衝撃レベルが検知され、ＡＤＡＳデータ獲得部１３０で獲得されたＡＤＡＳデータは、急カーブ報知データを含むことができる。

このように、制御部１９５は、車両の走行中に衝撃検知部１９０で所定レベル範囲内の衝撃レベル値が検知され、ＡＤＡＳデータに基づいて車線変更報知、前方車両追突報知、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知のうち少なくとも１つが検知されると、事故発生可能性のある第１走行状況と判断することができる。

但し、制御部１９５は、衝撃検知部１９０で既設定の第２衝撃レベルを超える衝撃が検知されると、車両の状況を、事故が発生した第２走行状況と判断することができる。

一方、車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況が検知されると、制御部１９５は、検知された第１走行状況の時点の前のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像をサービス提供サーバ３００に伝送するように、通信部１１０を制御することができる。この際、サービス提供サーバ３００は、車両の第１走行状況で車両用端末装置１００から受信されたデータ及び走行映像を分析し、第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況予測情報を生成することができる。

また、サービス提供サーバ３００は、各車両から、各走行状況毎の走行映像、走行データ、ＡＤＡＳデータ、位置データ、事故データを収集した後、収集されたデータに基づいて、マシンラーニング（ｍａｃｈｉｎｅ ｌｅａｒｎｉｎｇ）またはディープラーニング（ｄｅｅｐ ｌｅａｒｎｉｎｇ）により学習を行うことで、事故発生可能性予測モデルを構築することができる。そして、サービス提供サーバ３００は、構築された事故発生可能性予測モデルを用いて車両の走行状況毎、道路区間毎の事故発生可能性を予測し、その予測された結果の条件（車両の速度、運転者の運転習慣、周辺車両の走行情報、車両が走行するか、車両の走行経路上に位置する道路の状態情報など）を満たす状態の車両に、事故発生可能性を含む事故状況予測情報を生成して報知することもできる。これにより、本発明の実施形態に係るサービス提供サーバ３００は、Ｖ２Ｖ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ Ｖｅｈｉｃｌｅ）、Ｖ２Ｉ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ ｉｎｆｒａｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）、Ｖ２Ｘ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ Ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ）などの通信を介して、全道路上を走行中の車両から、走行映像、走行データ、ＡＤＡＳデータ、位置データ、事故データ、道路状態情報などの各種走行関連データを受信した後、マシンラーニング、ディープラーニングなどの学習によって事故発生可能性を予測し、特定の条件を満たすと予想される車両に、事故発生可能性が高いという情報を提供することができる。

ここで、サービス提供サーバ３００で生成された事故状況予測情報は、事故状況予測案内サービスを提供するのに利用されることができる。具体的に、サービス提供サーバ３００は、上記の生成された事故状況予測情報を車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００に伝送することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、事故状況予測情報に基づいて案内を行うことができる。一例として、運転者が、走行中に、隣の車路で走行中の他車両を感検できずに車線を変更する途中に、他車両を発見し急停止する場合、サービス提供サーバ３００は、分析により「約３秒後に、左側後方追突が発生するところでした。」のような事故状況予測情報を生成することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、生成された事故状況予測情報に基づいて案内を行うことができる。

また、車両の走行中に事故が発生した第２走行状況が検知されると、制御部１９５は、検知された第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像をサービス提供サーバ３００に伝送するように、通信部１１０を制御することができる。この際、サービス提供サーバ３００は、車両の第２走行状況で車両用端末装置１００から受信されたデータ及び走行映像を分析し、第２走行状況で車両の事故の経緯に基づいて事故法律評価情報を生成することができる。

ここで、サービス提供サーバ３００で生成された事故法律評価情報は、事故法律案内サービスを提供するのに利用されることができる。具体的に、サービス提供サーバ３００は、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００に生成された事故法律評価情報を伝送することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、事故法律評価情報に基づいて案内を行うことができる。一例として、事故が発生した際に、サービス提供サーバ３００は、分析により「自車両の過失率は３０％で、他車両の過失率は７０％です。」のような事故法律評価情報を生成することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、生成された事故法律評価情報に基づいて案内を行うことができる。

すなわち、本発明によると、車両の走行状況が、事故危険性があった第１走行状況であるか、もしくは事故が発生した第２走行状況であるかによって、サービス提供サーバ３００に伝送されるデータを異ならせて設定することで、各状況に対応する走行関連案内サービスが提供されるように制御することができる。

一方、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置１００は、サービス提供サーバ３００で、車両が駐車から走行状態に変更されたことにより車両の運転者の予想目的地が判断された場合、車両の運転者の目的地予測案内を提供することができる。一例として、車両が駐車から走行状態に変更された際に、サービス提供サーバ３００は、分析により「現在の駐車位置での車両の予想目的地は職場です。」のような目的地予測情報を生成することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、生成された目的地予測情報に基づいて案内を行うことができる。

また、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置１００は、サービス提供サーバ３００で、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータが検出されると、車両の運転者の過去運転履歴案内を提供することができる。一例として、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータが検出された際に、サービス提供サーバ３００は、分析により「現在の位置は、死角地点報知が行われた位置です。」のような運転者の過去走行履歴情報を生成することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、生成された情報に基づいて案内を行うことができる。

また、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置１００は、サービス提供サーバ３００で、車両の位置データと、既格納の他運転者の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致する他運転者のＡＤＡＳデータが検出されると、他運転者の過去運転履歴案内を提供することができる。一例として、車両の運転者の位置に合致する他運転者のＡＤＡＳデータが検出された際に、サービス提供サーバ３００は、分析により「現在の位置は、多数の運転者から急カーブ報知が行われた位置です。」のような他運転者の過去走行履歴情報を生成することができ、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、生成された情報に基づいて案内を行うことができる。

以下では、図４及び図５を参照して、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置１００の走行関連案内サービスの提供方法についてより具体的に説明する。

図４は、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置の走行関連案内サービスの提供方法を示すフローチャートである。図４を参照すると、始めに、車両用端末装置１００は、車両の走行中に撮影された走行映像を獲得することができる（Ｓ１１０）。

そして、車両用端末装置１００は、車両の運転を補助するＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールから車両のＡＤＡＳデータを受信し、車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）モジュールから車両の走行データを受信し、位置データ獲得部１５０から車両の位置データを受信することができる（Ｓ１２０）。

そして、車両用端末装置１００は、車両の走行中に特定の走行状況を検知することができる（Ｓ１３０）。車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況が検知されると、車両用端末装置１００は、検知された第１走行状況の時点の前のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる（Ｓ１４０）。

そして、サービス提供サーバ３００で、車両用端末装置１００から受信されたデータ及び走行映像に基づいて、車両に発生する可能性があった事故状況予測情報が生成されると、サービス提供サーバ３００から事故状況予測情報を受信することができる（Ｓ１５０）。

この際、車両用端末装置１００は、受信された事故状況予測情報に基づいて案内を行うことができる（Ｓ１６０）。

但し、車両の走行中に事故が発生した第２走行状況が検知されると、車両用端末装置１００は、検知された第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる（Ｓ１７０）。

そして、サービス提供サーバ３００で、車両用端末装置１００から受信されたデータ及び走行映像に基づいて、事故の経緯に基づく事故法律評価情報が生成されると、サービス提供サーバ３００から事故法律評価情報を受信することができる（Ｓ１８０）。

この際、車両用端末装置１００は、受信された事故法律評価情報に基づいて案内を行うことができる（Ｓ１９０）。

一方、走行映像を獲得するステップ（Ｓ１１０）は、前方カメラにより撮影された前方走行映像と、後方カメラにより撮影された後方走行映像と、を獲得するステップを含むことができる。この際、本発明の一実施形態に係る方法は、前方走行映像と後方走行映像を結合し、結合された映像における自車の位置に自車客体を配置させたトップビュー映像を生成するステップをさらに含むことができる。ここで、生成されたトップビュー映像はサービス提供サーバ３００に伝送され、事故状況予測情報及び事故法律評価情報を生成するのに利用されることができる。そして、トップビュー映像は、複数のフレームが抽出されて形成されたＧＩＦ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ Ｆｏｒｍａｔ）フォーマットであることができる。

一方、上述の本発明の一実施形態に係る方法は、サービス提供サーバ３００と連携して、目的地予測案内、運転者の過去走行履歴案内、他運転者の過去走行履歴案内を行うステップをさらに含むことができる。

図５は、本発明の一実施形態に係る車両用端末装置の走行状況の検知方法を示すフローチャートである。図５を参照すると、本発明の一実施形態に係る車両の走行中に特定の走行状況を検知するステップ（Ｓ１３０）は、次のようなステップで構成されることができる。

始めに、車両用端末装置１００は、衝撃レベルを検知することができる（Ｓ１３１）。

そして、車両用端末装置１００は、検知された衝撃レベルが、既設定の第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満であるかを判断することができる（Ｓ１３２）。

検知された衝撃レベルが、既設定の第２衝撃レベルを超える場合（Ｓ１３２：Ｎ１）、車両用端末装置１００は、事故が発生した第２走行状況と判断することができる（Ｓ１３３）。

また、検知された衝撃レベルが、既設定の第１衝撃レベルより小さい場合（Ｓ１３２：Ｎ２）、車両用端末装置１００は、特定の走行状況ではないと判断することができる。

但し、検知された衝撃レベルが、既設定の第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満である場合（Ｓ１３２：Ｙ）には、前記衝撃が検知される前に、ＡＤＡＳデータに基づいて車線離脱報知、前方追突、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知のうち少なくとも１つが検知されたかを判断することができる（Ｓ１３４）。

衝撃が検知される前に、ＡＤＡＳデータに基づいて車線離脱報知、前方追突、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知のうち少なくとも１つが検知された場合（Ｓ１３４：Ｙ）、車両用端末装置１００は、事故発生可能性のある第１走行状況と判断することができる（Ｓ１３５）。

但し、衝撃が検知される前に、ＡＤＡＳデータに基づいて車線離脱報知、前方追突、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知のうち少なくとも１つが検知されていない場合（Ｓ１３４：Ｎ）、車両用端末装置１００は、事故発生可能性のある第１走行状況ではないと判断することができる（Ｓ１３６）。

一方、上述の車両用端末装置１００は、サービス提供サーバ３００と連携して走行関連案内サービスを提供することができる。以下では、後続の図を参照して、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ３００についてより具体的に説明する。

図６は、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバを示すブロック図である。図７は、本発明の一実施形態に係るサービス提供部３３０をより具体的に示すブロック図である。図６及び７を参照すると、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ３００は、通信部３１０、格納部３２０、サービス提供部３３０、制御部３４０の全部または一部を含むことができる。そして、サービス提供部３３０は、事故状況予測案内サービス提供部３３１、事故法律案内サービス提供部３３２、目的地予測案内サービス提供部３３３、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４、他運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３５の全部または一部を含むことができる。

通信部３１０は、サービス提供サーバ３００と他の装置との間の通信を行うことができる。具体的に、通信部３１０は、車両用端末装置１００及びユーザ端末装置２００と通信し、データを送受信する機能を果たすことができる。

特に、通信部３１０は、車両の走行中に獲得された走行映像、ＡＤＡＳデータ、走行データ、及び位置データを車両用端末装置１００から受信することができ、車両用端末装置１００から受信されたデータに基づいて、車両の走行に関連する案内情報を生成することができる。そして、通信部３１０は、生成された車両の走行に関連する案内情報を車両用端末装置１００及び／またはユーザ端末装置２００に伝送することができる。

ここで、通信部３１０は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ：Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）及びインターネット網を介して無線または有線方式により接続される形態、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）ポートを介して接続される形態、３Ｇ、４Ｇのような移動通信ネットワークを介して接続される形態、ＮＦＣ（Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）、Ｗｉ−Ｆｉなどのような無線ローカルエリアネットワーク方式により接続される形態などのように、様々な通信方式を用いて実現されることができる。

格納部３２０は、サービス提供サーバ３００の動作に必要な種々のデータ及びアプリケーションを格納する機能を果たす。特に、格納部３２０は、車両用端末装置１００から受信された各種データ及び走行映像を端末装置別に分類して格納することができる。また、格納部３２０は、サービス提供部３３０の動作のための各種プログラムなどを格納することができる。

ここで、格納部３２０は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、フレッシュメモリ、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ）、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、メモリカード、ＵＳＩＭ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）などのような内蔵形態の格納素子はいうまでもなく、ＵＳＢメモリなどのような着脱可能な形態の格納素子で実現されてもよい。

かかる格納部３２０は、サービス提供サーバ３００内に実現されてもよく、またはサービス提供サーバ３００と連結された外部データベース（ＤＢ）サーバの形態で実現されてもよい。

サービス提供部３３０は、車両用端末装置１００から受信されたデータと走行映像を分析し、車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成することができる。具体的に、サービス提供部３３０は、通信部３１０を介して受信された位置データを用いて、車両の特定の走行状況が発生した位置座標を分析及び記録することができる。また、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、サービスの提供のための事故状況予測情報を生成することができ、事故法律案内サービス提供部３３２は、サービスの提供のための事故法律評価情報を生成することができ、目的地予測案内サービス提供部３３３は、サービスの提供のための運転者の目的地予測情報を生成することができ、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４は、サービスの提供のための車両の運転者の過去運転履歴情報を生成することができ、他運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３５は、サービスの提供のための他運転者の過去運転履歴情報を生成することができる。

そして、サービス提供部３３０は、生成された案内情報に基づいて車両の走行関連案内サービスを提供することができる。具体的に、サービス提供部３３０は、生成された案内情報を車両用端末装置１００及びユーザ端末装置２００に伝送することで、車両の走行関連案内サービスを行うことができる。この際、車両用端末装置１００及びユーザ端末装置２００は、サービス提供サーバ３００から受信された案内情報を用いて、音声または画面を介して走行関連案内を提供することができる。

かかるサービス提供部３３０は、事故状況予測案内サービス提供部３３１、事故法律案内サービス提供部３３２、目的地予測案内サービス提供部３３３、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４、他運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３５の全部または一部を含むことができる。

具体的に、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、車両用端末装置１００から、事故発生可能性のある第１走行状況の時点の前のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像を受信し、受信されたデータ及び走行映像を分析して、第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況予測情報を生成することができる。

ここで、走行映像はトップビュー映像であることができる。かかる走行映像については、図８を参照してより具体的に説明する。

図８は、本発明の一実施形態に係るトップビュー映像を示す図である。図８を参照すると、トップビュー映像は、上部から下部を見る視点で製作された映像であって、かかるトップビュー映像は、車両の前方カメラにより撮影された前方走行映像のカメラの視点と、後方カメラにより撮影された後方映像のカメラの視点を、上部から下部を見る視点に変更し、変更された前後方映像を結合することで生成されることができる。

さらに、車両の前方カメラと後方カメラにより撮影された映像に、左／右側のカメラにより撮影された左側映像と右側映像をさらに結合することで、正確性の高いトップビュー映像を生成することができる。

他の例として、車両の前方カメラにより撮影された前方走行映像のカメラの視点と、後方カメラにより撮影された後方映像のカメラの視点を、上部から下部を見る視点に変更し、変更された前後方映像を時間の順につなぎ合わせてトップビュー映像を生成することもできる。

そして、トップビュー映像には、映像内における自車両の位置に、自車両に対応する客体５１が配置され、映像内の他車両の位置に、他車両に対応する客体５２、５３が配置されることができる。ここで、客体５１、５２、５３は、車両の実際の撮影イメージで表出されてもよく、または、車両をアニメーションなどに図形化したイメージで表出されてもよい。

一方、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、走行映像から自車の前方、後方、及び側方の車両を検出し、検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況を予測し、事故状況予測情報を生成することができる。ここで、ＡＤＡＳデータは、第１走行状況の時点前に実行されたＡＤＡＳの識別情報、ＡＤＡＳの実行過程で検知されたデータ（例えば、ＦＣＷＳの場合、前方車両との距離など）を含むことができる。そして、車両の走行データは、第１走行状況の時点の前の車両の速度データ、車両の操舵装置の操舵角、操舵トルクデータ、車両の燃料データなどを含むことができる。このような事故状況予測案内サービス提供部３３１の動作については、図９を参照してより具体的に説明する。

図９は、本発明の一実施形態に係る事故状況の予測方法を示す図である。図９（ａ）は、本発明の一実施形態に係る第１走行状況を説明するためにトップビュー映像を示したものであって、車両５１の運転者が、走行中に、左側車路で走行中である他車両５３を感知できずに車線を変更する途中に、他車両５３を発見して急停止する場合、運転者が運転した車両５１は、実際には事故が発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況である。この場合、車両用端末装置１００は、第１走行状況の時点の前のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び図９（ａ）のようなトップビュー映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる。

そして、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、走行映像から自車５１の周囲の車両５２、５３を検出し、検出された車両５２、５３に対する自車５１のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて、第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況を予測することができる。具体的に、図９（ａ）の状況で、ＡＤＡＳデータは、実行された死角地点報知の識別情報、死角地点報知の実行過程で検知されたデータ（左側後方車両との距離など）であり、走行データである自車５１の操舵方向が左側であるため、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、第１走行状況で自車５１との事故発生可能性があった車両は、左側の車両５３であると判断することができる。

そして、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、自車５１と左側車両５３との間に発生する可能性があった事故状況を予測することができる。具体的に、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、自車５１の速度及び操舵データ、死角地点報知の実行過程で検知された左側後方車両との距離データに基づいて分析し、自車５１がそのまま走行した場合における事故を予測する事故状況予測情報を生成することができる。一例として、図９（ａ）のような状況では、「約３秒後に、左側後方追突が発生するところでした。」のような事故状況予測情報を生成することができる。

図９（ｂ）は、本発明の他の実施形態に係る第１走行状況を説明するためにトップビュー映像を示したものであって、車両５１の運転者が、前方車両５２を認知できずに走行する途中に、前方車両５２を発見して急停止する場合、運転者が運転した車両５１は、実際には事故が発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況である。この場合、車両用端末装置１００は、第１走行状況の時点の前のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び図９（ｂ）のようなトップビュー映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる。

そして、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、走行映像から自車５１の周辺の車両５２、５３を検出し、検出された車両５２、５３に対する自車５１のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて、第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況を予測することができる。具体的に、図９（ｂ）の状況で、ＡＤＡＳデータは、実行されたＦＣＷＳの識別情報、ＦＣＷＳの実行過程で検知されたデータ（前方車両との距離など）であり、走行データである自車５１の操舵方向が直進であるため、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、第１走行状況で自車５１との事故発生可能性があった車両は、前方車両５２であると判断することができる。

そして、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、自車５１と前方車両５２との間に発生する可能性があった事故状況を予測することができる。具体的に、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、自車５１の速度及び操舵データ、ＦＣＷＳの実行過程で検知された前方車両との距離データ、並びに前方車両の速度に基づいて分析し、自車５１がそのまま走行した場合における事故を予測する事故状況予測情報を生成することができる。一例として、図９（ｂ）のような状況では、「約３秒後に、前方追突が発生するところでした。」のような事故状況予測情報を生成することができる。

一方、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、人工神経網（ａｒｔｉｆｉｃｉａｌ ｎｅｕｒａｌ ｎｅｔｗｏｒｋ）を利用して車両の事故発生可能性を予測し、特定の条件を満たすと予想される車両に、事故発生可能性が高いという情報を提供することもできる。

そのために、事故状況予測案内サービス提供部３３１は、学習データ収集部（不図示）、学習部（不図示）、及び学習により生成された事故発生可能性評価モデルを格納するメモリ（不図示）をさらに含むことができる。

学習データ収集部は、各車両から、走行状況毎の走行映像、走行データ、ＡＤＡＳデータ、位置データ、事故データを収集することができる。具体的に、学習データ収集部は、Ｖ２Ｖ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ Ｖｅｈｉｃｌｅ）、Ｖ２Ｉ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ ｉｎｆｒａｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）、Ｖ２Ｘ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ Ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ）などの車両通信インフラを用いて、全道路上を走行中の車両から、走行映像、走行データ、ＡＤＡＳデータ、位置データ、事故データ、道路状態情報などの各種走行関連データを収集することができる。

学習部は、学習データ収集部で収集された走行映像、走行データ、ＡＤＡＳデータ、位置データ、事故データ、道路状態情報などの各種走行関連データを利用して学習を行い、学習の結果として、事故発生可能性予測モデルを生成することができる。ここで、事故発生可能性予測モデルは、収集されたデータに基づいて、車両に事故の発生可能性があったか否かを予測するアルゴリズムまたはプログラムである。

このような事故発生可能性予測モデルは、車両の走行中に受信されたデータを入力として利用し、事故発生可能性があるか否か、事故発生可能性がある際には、事故状況予測情報、事故発生可能性の数値などを出力として生成することができる。具体的に、事故発生可能性予測モデルは、車両の走行状況毎、道路区間毎に事故発生可能性を予測し、その予測された結果の条件（車両の速度、運転者の運転習慣、周辺車両の走行情報、車両が走行するか、車両の走行経路上に位置する道路の状態情報など）を満たす状態の車両に、事故発生可能性を含む事故状況予測情報を生成して報知することもできる。

また、学習部は、出力値を用いて、事故発生可能性予測モデルをさらに学習させることができる。また、出力結果が誤答である場合、運転者は、出力結果に対する応答を入力することができ、学習部は、運転者の応答に基づいて事故発生可能性予測モデルを学習させることができる。

すなわち、本発明によると、マシンラーニング（ｍａｃｈｉｎｅ ｌｅａｒｎｉｎｇ）またはディープラーニング（ｄｅｅｐ ｌｅａｒｎｉｎｇ）を行って事故発生可能性予測モデルを生成し、生成されたモデルを用いて車両の事故発生可能性を予測し、予測による結果値を運転者に提供することができる。ここで、ディープラーニング（ｄｅｅｐ ｌｅａｒｎｉｎｇ）には、神経網モデルの１つであるＣＮＮ（Ｃｏｎｖｏｌｕｔｉｏｎ Ｎｅｕｒａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋ）アルゴリズムが適用されることができる。この際、ディープラーニングは、走行映像の様々な条件を仮定して拡張（ａｕｇｍｅｎｔａｔｉｏｎ）されたデータに基づいて学習を行うことができる。ここで、条件とは、神経網モデルの学習のためのデータの生成のために、学習データとして収集された映像を変換するための条件と定義する。具体的に、イメージの移動（ｓｈｉｆｔ）、回転（ｒｏｔａｔｉｏｎ）、明るさ（ｂｒｉｇｈｔｎｅｓｓ）変化、ブレ（ｂｌｕｒ）などの要素によって様々な様相を示し得るため、これを考慮してデータを拡張することができる。

一方、事故法律案内サービス提供部３３２は、車両用端末装置１００から、車両に事故が発生した第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像を受信し、分析して、車両の事故の経緯に基づく事故法律評価情報を生成することができる。具体的に、事故法律案内サービス提供部３３２は、トップビュー映像から、自車の前方、後方、及び側方の車両を検出し、検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて事故の経緯を分析し、分析による事故過失割合を含む事故法律評価情報を生成することができる。ここで、走行映像はトップビュー映像であることができる。

そして、事故法律案内サービス提供部３３２は、車両の周囲に位置した車両の速度、距離、時間などを走行映像にさらに表出し、事実根拠に基づいて事故過失を明らかにすることができる。

かかる本発明の一実施形態に係る事故法律案内サービス提供部３３２の動作については、図１０を参照してより具体的に説明する。

図１０は、本発明の一実施形態に係る法律評価情報の生成方法を示す図である。図１０を参照すると、図１０（ａ）は、本発明の一実施形態に係る第２走行状況を説明するためにトップビュー映像を示したものであって、車両５１の運転者が左側車路へ変更する過程で死角地点報知が行われなかったため、車線変更がほぼ完了されたところで、後方に位置する車両５３が車両５１と衝突して事故が発生した、第２走行状況を示す。この場合、車両用端末装置１００は、第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び図１０（ａ）のようなトップビュー映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる。

そして、事故法律案内サービス提供部３３２は、走行映像から車両５１の周囲の車両５２、５３を検出し、検出された車両５２、５３に対する車両５１のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて、第２走行状況で車両に発生した事故の経緯を分析することができる。具体的に、図１０（ａ）の状況で、事故法律案内サービス提供部３３２は、検出された車両５２、５３のうち車両５１に最も隣接した車両を、事故車両５３として検出することができる。そして、図１０（ａ）の状況で、事故法律案内サービス提供部３３２は、車両５１の車線変更の前に死角地点報知が全く実行されなかったというデータと、車両の事故発生時点まで車両５１の速度が減少されなかったという点を分析し、車両５１の運転者が車両５３を認知していない状態で、車両５３の過失により事故が発生したという、事故の経緯情報を生成することができる。そして、事故法律案内サービス提供部３３２は、事故の経緯情報に基づいて、事故過失割合を含む事故法律評価情報を生成することができる。

図１０（ｂ）は、本発明の他の実施形態に係る第２走行状況を説明するためにトップビュー映像を示したものであって、車両５１の運転者が左側車路に変更する過程で、死角地点報知が実行されたのにもかかわらず車線変更を試して、後方に位置する車両５３が車両５１と衝突して事故が発生した第２走行状況を示す。この場合、車両用端末装置１００は、第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び図１０（ｂ）のようなトップビュー映像をサービス提供サーバ３００に伝送することができる。

そして、事故法律案内サービス提供部３３２は、走行映像から車両５１の周囲の車両５２、５３を検出し、検出された車両５２、５３に対する車両５１のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて、第２走行状況で車両に発生した事故の経緯を分析することができる。具体的に、図１０（ｂ）の状況で、事故法律案内サービス提供部３３２は、検出された車両５２、５３のうち車両５１に最も隣接した車両を、事故車両５３として検出することができる。そして、図１０（ｂ）の状況で、事故法律案内サービス提供部３３２は、ＡＤＡＳデータに含まれている、死角地点報知が実行されたというデータと、事故車両間の距離データ、車両の事故発生時点まで車両５１の速度データ、及び操舵データに基づいて、事故車両５１、５３の間に事故が発生するまで、車両５１の運転者が車両５３を認知できたはずであるのに車両５１の過失により事故が発生したという、事故の経緯情報を生成することができる。そして、事故法律案内サービス提供部３３２は、事故の経緯情報に基づいて、事故過失割合を含む事故法律評価情報を生成することができる。

一方、目的地予測案内サービス提供部３３３は、車両が駐車から走行状態に変更されると、車両の位置データと、既格納の駐車位置毎の目的地データセットとを比較し、車両の運転者の予想目的地を判断することができる。格納部３２０には、車両の運転者毎の駐車位置データ、該当駐車位置から向かった目的地データをマッチングしたテーブルを格納することができる。この際、目的地予測案内サービス提供部３３３は、車両が駐車から走行状態に変更されると、車両の駐車位置データに基づいて、車両の駐車位置に対応する目的地の候補群を格納部３２０から検出し、検出された目的地の候補群のうち、車両の運転者の予想目的地を判断することができる。一例として、目的地予測案内サービス提供部３３３は、車両が駐車状態から走行状態に変更された時点の時間、天気などを考慮して、目的地の候補群のうち車両の運転者の予想目的地を判断することができる。

そして、目的地予測案内サービス提供部３３３は、判断された予想目的地を用いて目的地予測案内サービスを提供することができる。具体的に、目的地予測案内サービス提供部３３３は、「現在の駐車位置での車両の予想目的地は職場です。」のような目的地予測情報を生成し、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００に伝送することができる。この際、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、受信された目的地予測情報に基づいて案内を行うことができる。

また、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４は、車両の運転者に対して走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納し、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出することができる。具体的に、格納部３２０には、車両の運転者の走行位置毎のＡＤＡＳデータ（例えば、実行されたＡＤＡＳの識別情報、実行されたＡＤＡＳの検知情報）を格納することができる。この際、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４は、車両の走行中における位置データに基づいて、格納部３２０から車両の走行位置に対応するＡＤＡＳデータを検出することができる。

この際、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４は、検出されたＡＤＡＳデータを用いて運転者の過去運転履歴案内サービスを提供することができる。具体的に、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４は、「現在の位置は、死角地点報知が行われた位置です。」のような過去ＡＤＡＳ履歴情報を生成し、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００に伝送することができる。この際、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、受信された過去ＡＤＡＳ履歴情報に基づいて案内を行うことができる。

そして、他運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３５は、他運転者に対する走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納し、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出することができる。具体的に、格納部３２０には、他運転者の走行位置毎のＡＤＡＳデータ（例えば、実行されたＡＤＡＳの識別情報、実行されたＡＤＡＳの検知情報、回数）を格納することができる。この際、他運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３５は、車両の走行中における位置データに基づいて、格納部３２０から車両の走行位置に対応する他運転者のＡＤＡＳデータを検出することができる。

この際、他運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３５は、検出されたＡＤＡＳデータを用いて他運転者の過去運転履歴案内サービスを提供することができる。具体的に、運転者過去運転履歴案内サービス提供部３３４は、「現在の位置は、多数の運転者から急カーブ報知が行われた位置です。」のような他運転者の過去ＡＤＡＳ履歴情報を生成し、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００に伝送することができる。この際、車両用端末装置１００またはユーザ端末装置２００は、受信された他運転者の過去ＡＤＡＳ履歴情報に基づいて案内を行うことができる。

制御部３４０は、サービス提供サーバ３００の全般的な動作を制御する。具体的に、制御部３４０は、通信部３１０、格納部３２０、サービス提供部３３０の全部または一部を制御することができる。

特に、制御部３４０は、車両用端末装置１００及びユーザ端末装置２００と連携して車両の走行関連案内サービスを提供することができる。ここで、車両の走行関連案内サービスは、事故状況予測案内サービス、事故法律案内サービス、車両の運転者の目的地予測案内サービス、車両の運転者の過去運転履歴案内サービス、及び他運転者の過去運転履歴案内サービスのうち少なくとも１つを含むことができる。

以下では、図１１及び図１２を参照して、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ３００の走行関連案内サービスの提供方法についてより具体的に説明する。

図１１は、本発明の一実施形態に係る事故状況予測案内サービスの提供方法を示すフローチャートである。図１１を参照すると、始めに、サービス提供サーバ３００は、車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況の時点の前のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像を受信することができる（Ｓ２０１）。ここで、受信された走行映像は、前方走行映像と後方走行映像が結合され、結合された映像における自車の位置に自車客体が配置されたトップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像であることができる。

そして、サービス提供サーバ３００は、走行映像から自車の周囲の車両を検出することができる（Ｓ２０２）。

そして、サービス提供サーバ３００は、検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて事故発生可能性があった他車両を検出することができる（Ｓ２０３）。

そして、サービス提供サーバ３００は、事故発生可能性があった他車両に対するＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて事故状況を予測し、事故状況予測情報を生成することができる（Ｓ２０４）。

そして、サービス提供サーバ３００は、生成された事故状況予測情報に基づいて事故状況予測案内サービスを提供することができる（Ｓ２０５）。

図１２は、本発明の一実施形態に係る事故法律案内サービスの提供方法を示すフローチャートである。図１２を参照すると、始めに、サービス提供サーバ３００は、車両に事故が発生した第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後のＡＤＡＳデータ、位置データ、走行データ、及び走行映像を受信することができる（Ｓ３０１）。

そして、サービス提供サーバ３００は、走行映像から自車の周囲の車両を検出することができる（Ｓ３０２）。

そして、サービス提供サーバ３００は、検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて事故が発生した他車両を検出することができる（Ｓ３０３）。

そして、サービス提供サーバ３００は、検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて車両の事故の経緯を分析し、事故法律評価情報を生成することができる（Ｓ３０４）。

そして、サービス提供サーバ３００は、事故法律評価情報に基づいて事故法律案内サービスを提供することができる（Ｓ３０５）。

一方、本発明の一実施形態に係るサービスの提供方法は、車両の運転者に対して駐車位置毎の目的地データセットを格納するステップと、車両が駐車から走行状態に変更されると、車両の位置データと、既格納の駐車位置毎の目的地データセットとを比較し、車両の運転者の予想目的地を判断するステップと、判断された予想目的地を用いて目的地予測案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

また、本発明の一実施形態に係るサービスの提供方法は、車両の運転者に対して走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、検出されたＡＤＡＳデータを用いて運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

また、本発明の一実施形態に係るサービスの提供方法は、他運転者に対する走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、検出されたＡＤＡＳデータを用いて他運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

一方、上述の本発明の一実施形態に係る機能は、一モジュールで実現されたデータ処理装置により実行されるように実現されることができる。すなわち、本発明に係るデータ処理装置は、ＡＤＡＳデータ、走行データ、位置データ、及び走行映像を受信及び分析し、分析により、事故状況予測、事故法律評価、予想目的地判断、運転者の過去運転履歴判断、他運転者の過去運転履歴判断を行うことができる。

ここで、データ処理装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせを用いて実現されることができる。一例として、ハードウェア的な実現によると、ＡＳＩＣｓ（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔｓ）、ＤＳＰｓ（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｉｇｎａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｏｒｓ）、ＤＳＰＤｓ（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｉｇｎａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｄｅｖｉｃｅｓ）、ＰＬＤｓ（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｌｏｇｉｃ ｄｅｖｉｃｅｓ）、ＦＰＧＡｓ（ｆｉｅｌｄ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙｓ）、プロセッサ（ｐｒｏｃｅｓｓｏｒｓ）、コントローラ（ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒｓ）、マイクロコントローラ（ｍｉｃｒｏ−ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒｓ）、マイクロプロセッサ（ｍｉｃｒｏ−ｐｒｏｃｅｓｓｏｒｓ）、その他の機能を果たすための電気的なユニットのうち少なくとも１つを用いて実現されることができる。

かかるデータ処理装置は、車両用端末装置１００、ユーザ端末装置２００、サービス提供サーバ３００に搭載されることができ、受信された各種データを分析し、事故状況予測、事故法律評価、予想目的地判断、運転者の過去運転履歴判断、他運転者の過去運転履歴判断などを行うことができる。

このような本発明の様々な実施形態によると、車両の事故発生可能性のある第１走行状況で、車両に発生する可能性があった事故状況を予測し、事故状況予測情報を生成して事故状況予測サービスを提供することで、運転者の危険性を想起させるとともに、運転者の安全な運転を図ることができる。

また、本発明の様々な実施形態によると、車両の事故が発生した第２走行状況で、事故の経緯を分析し、分析による事故過失割合を含む事故法律評価情報を生成して事故法律案内サービスを提供することで、車両の修理費用などのような金銭的要素の法律サービス、保険関連諮問を自動で支援することができて、運転者の便宜を高めることができる。

また、本発明の様々な実施形態によると、目的地予測案内サービス、運転者の過去運転履歴案内サービス、他運転者の過去運転履歴案内サービスなどにより、運転者の便宜を高めることができる。

一方、本発明の一実施形態に係る走行関連案内サービスの提供方法は、車両の運転者に対して駐車位置毎の目的地データセットを格納するステップと、車両が駐車から走行状態に変更されると、車両の位置データと、既格納の駐車位置毎の目的地データセットとを比較し、車両の運転者の予想目的地を判断するステップと、判断された予想目的地を用いて目的地予測案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

また、本発明の一実施形態に係る走行関連案内サービスの提供方法は、車両の運転者に対して走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、検出されたＡＤＡＳデータを用いて運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

また、本発明の一実施形態に係る走行関連案内サービスの提供方法は、他運転者に対する走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、検出されたＡＤＡＳデータを用いて他運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことができる。

一方、明細書及び特許請求の範囲において、「第１」、「第２」、「第３」、及び「第４」などの用語が記載されている場合、類似の構成要素同士を区分するために用いられ、必ずしもそうではないが、特定順次または発生順序を記述するために用いられる。そのように用いられる用語は、これに述べられた本発明の実施形態が、例えば、ここで図示または説明されたものではない他のシーケンスにより動作できるように、適切な環境下で互換可能であると理解されるべきである。同様に、ここで、方法が一連のステップを含むと記述される場合、これに提示されたそのようなステップの順序が、必ずしもそのようなステップが実行され得る順序であるわけではなく、任意に記述されたステップは省略されることがあり、及び／またはこれに記述されていない任意の他のステップが、その方法に付加可能である。

また、明細書及び請求範囲において、「左側」、「右側」、「前」、「後」、「上部」、「底部」、「上に」、「下に」などの用語は、説明のために用いられるものであり、必ずしも不変の相対的な位置を記述するためのものではない。そのように用いられる用語は、これに記述された本発明の実施形態が、例えば、これに図示または説明されたものではなく他の方向に動作するように適切な環境下で互換可能であると理解されるべきである。これに用いられた用語「連結された」は、電気的または非電気的な方式により直接または間接的に接続されることと定義される。ここで、互いに「隣接する」と記述された対象は、その文章が用いられる文脈において適切に、互いに物理的に接触するか、互いに近接するか、互いに同一の一般的な範囲または領域に存在することができる。ここで、「一実地形態において」という文章は、必ずしもそうではないが、同一の実施形態を意味する。

また、明細書及び請求範囲において、「連結される」、「連結する」、「締結される」、「締結する」、「結合される」、「結合する」などと、これらの表現の多様な変形は、他の構成要素と直接的に連結されるか、他の構成要素を挟んで間接的に連結されることを含む意味で用いられる。

また、本明細書で用いられる構成要素に対する接尾辞の「モジュール」及び「部」は、明細書の作成における容易さのみを考慮して付与または混用されるものであり、それ自体が互いに区別される意味または役割を有するわけではない。

また、本明細書で用いられた用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限するためのものではない。本明細書において、単数形は、文章において得に言及しない限り、複数形も含む。明細書で用いられる「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」及び／または「含んでいる（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ」）」は、言及された構成要素、ステップ、動作、及び／または素子が、一つ以上の他の構成要素、ステップ、動作、及び／または素子の存在または追加を排除するわけではない。

これまで、その好ましい実施形態を中心に本発明について説明した。本明細書に開示された全ての実施形態及び条件付きの例示は、本発明の技術分野において通常の知識を有する当業者が、本発明の原理と概念を容易に理解するように記述されたものであり、当業者であれば、本発明が、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で変形された形態で実現可能であることを理解することができる。

よって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内の相違は、何れも本発明に含まれると解釈されるべきである。

一方、上述の本発明の様々な実施形態に係る走行関連案内サービスの提供方法は、プログラムで実現されてサーバまたは機器に提供されることができる。これにより、それぞれの装置は、プログラムが格納されたサーバまたは機器に接続し、前記プログラムをダウンロードすることができる。

また、上述の本発明の様々な実施形態に係る方法は、プログラムで実現されて多様な非一時的な読み取り可能な媒体（ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙ ｃｏｍｐｕｔｅｒ ｒｅａｄａｂｌｅ ｍｅｄｉｕｍ）に格納されて提供されることができる。非一時的な読み取り可能媒体とは、レジスタ、キャッシュ、メモリなどのように、短い瞬間の間にデータを格納する媒体ではなく、半永久的にデータを格納し、機器により読み取り（ｒｅａｄｉｎｇ）が可能な媒体を意味する。具体的には、上述の多様なアプリケーションまたはプログラムは、ＣＤ、ＤＶＤ、ハードディスク、ブルーレイディスク、ＵＳＢ、メモリカード、ＲＯＭなどのような非一時的な読み取り可能な媒体に格納されて提供されることができる。

また、以上では、本発明の好ましい実施形態について図示して説明したが、本発明は上述の特定の実施形態に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能であることはいうまでもなく、このような変形実施が、本発明の技術的思想や見込みから個別的に理解されてはならない。

Claims (21)

1. 車両用端末装置の走行関連案内サービスの提供方法であって、
   車両の走行中に撮影された走行映像を獲得するステップと、
   車両の運転を補助するＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールから前記車両のＡＤＡＳデータを受信し、前記車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）モジュールから前記車両の走行データを受信するステップと、
   前記車両の位置データを受信するステップと、
   前記車両の走行中に特定の走行状況が検知されると、前記検知された特定の走行状況に関連する前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像をサービス提供サーバに伝送するステップと、を含む、走行関連案内サービスの提供方法。
2. 前記伝送するステップは、前記車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況が検知されると、検知された第１走行状況の時点の前の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を前記サービス提供サーバに伝送するステップを含むことを特徴とする、請求項１に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
3. 前記車両の走行中に事故が発生した第２走行状況が検知されると、前記検知された第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を前記サービス提供サーバに伝送するステップをさらに含む、請求項２に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
4. 前記車両の走行中に撮影された走行映像を獲得するステップは、前方カメラにより撮影された前方走行映像と、後方カメラにより撮影された後方走行映像とを獲得するステップを含み、
   前記前方走行映像と前記後方走行映像を結合し、結合された映像における自車の位置に自車客体を配置させたトップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像を生成するステップをさらに含み、
   前記サービス提供サーバに伝送される走行映像は、前記トップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像であることを特徴とする、請求項３に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
5. 前記トップビュー映像は、複数のフレームが抽出されて形成されたＧＩＦ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ Ｆｏｒｍａｔ）フォーマットであることを特徴とする、請求項４に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
6. 前記サービス提供サーバで、前記車両用端末装置から受信されたデータに基づいて、前記車両に発生する可能性があった事故状況予測情報が生成されると、前記生成された事故状況予測情報を受信するステップと、
   前記受信された事故状況予測情報に基づいて案内を行うステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項２から５の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
7. 前記サービス提供サーバで、前記車両用端末装置から受信されたデータに基づいて事故法律評価情報が生成されると、前記生成された事故法律評価情報を受信するステップと、
   前記受信された事故法律評価情報に基づいて案内を行うステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項３から６の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
8. 衝撃レベルを検知するステップと、
   既設定の第１衝撃レベル超過かつ既設定の第２衝撃レベル未満の衝撃が検知され、前記衝撃が検知される前に、前記ＡＤＡＳデータに基づいて車線離脱報知、前方追突、急カーブ報知、急停止報知、急回転報知、及び死角地点報知のうち少なくとも１つが検知されると、事故発生可能性のある第１走行状況と判断するステップと、
   既設定の第２衝撃レベルを超える衝撃が検知されると、事故が発生した第２走行状況と判断するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項３から７の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
9. サービス提供サーバの走行関連案内サービスの提供方法であって、
   車両用端末装置から、車両の特定の走行状況に関連する前記車両のＡＤＡＳデータ、前記車両の位置データ、前記車両の走行データ、及び前記車両の走行中に撮影された走行映像を受信するステップと、
   前記受信されたデータと走行映像を分析し、前記車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成するステップと、
   前記生成された案内情報を用いて、前記車両に対する走行関連案内サービスを提供するステップと、を含む、走行関連案内サービスの提供方法。
10. 前記生成するステップでは、
    前記車両の走行中に事故は発生していないが、事故発生可能性のある第１走行状況の時点の前の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を分析し、前記第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況予測情報を生成し、
    前記提供するステップでは、
    前記生成された事故状況予測情報を用いて事故状況予測案内サービスを提供することを特徴とする、請求項９に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
11. 前記生成するステップでは、
    前記車両に事故が発生した第２走行状況の時点から所定時間前乃至所定時間後の前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記走行データ、及び前記走行映像を分析して事故法律評価情報を生成し、
    前記提供するステップでは、
    前記生成された事故法律評価情報を用いて事故法律案内サービスを提供することを特徴とする、請求項１０に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
12. 前記受信された走行映像は、前方走行映像と後方走行映像が結合され、結合された映像における自車の位置に自車客体が配置されたトップビュー（Ｔｏｐ ｖｉｅｗ）映像であることを特徴とする、請求項１１に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
13. 前記事故状況予測情報を生成するステップは、
    前記トップビュー映像から自車の周囲の車両を検出するステップと、
    前記検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて前記第１走行状況で車両に発生する可能性があった事故状況を予測し、前記事故状況予測情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする、請求項１２に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
14. 前記事故法律評価情報を生成するステップは、
    前記トップビュー映像から自車の周囲の車両を検出するステップと、
    前記検出された車両に対する自車のＡＤＡＳデータ及び走行データのうち少なくとも１つを用いて事故過失割合を分析するステップと、
    前記分析による事故過失割合を含む前記事故法律評価情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする、請求項１２または１３に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
15. 前記車両の運転者に対して駐車位置毎の目的地データセットを格納するステップと、
    前記車両が駐車から走行状態に変更されると、前記車両の位置データと、既格納の駐車位置毎の目的地データセットとを比較し、前記車両の運転者の予想目的地を判断するステップと、
    前記判断された予想目的地を用いて目的地予測案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項１１から１４の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
16. 前記車両の運転者に対して走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、
    前記車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、前記車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、
    前記検出されたＡＤＡＳデータを用いて運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項１１から１５の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
17. 他運転者に対する走行位置毎のＡＤＡＳデータセットを格納するステップと、
    前記車両の位置データと、既格納の走行位置毎のＡＤＡＳデータセットとを比較し、前記車両の運転者の位置に合致するＡＤＡＳデータを検出するステップと、
    前記検出されたＡＤＡＳデータを用いて他運転者の過去運転履歴案内サービスを提供するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項１１から１６の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法。
18. 車両用端末装置であって、
    通信部と、
    車両の走行中に撮影された走行映像を獲得する映像獲得部と、
    車両の運転を補助するＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍ）モジュールからＡＤＡＳデータを受信するＡＤＡＳデータ獲得部と、
    前記車両のＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）モジュールから前記車両の走行データを受信するＥＣＵデータ獲得部と、
    前記車両の位置データを受信する位置データ獲得部と、
    前記車両の走行中に特定の走行状況が検知されると、前記検知された特定の走行状況に関連する前記ＡＤＡＳデータ、前記位置データ、前記車両の走行データ、及び前記走行映像をサービス提供サーバに伝送するように前記通信部を制御する制御部と、を含む、車両用端末装置。
19. サービス提供サーバであって、
    車両用端末装置から、車両の特定の走行状況に関連する前記車両のＡＤＡＳデータ、前記車両の位置データ、前記車両の走行データ、及び前記車両の走行中に撮影された走行映像を受信する通信部と、
    前記受信されたデータと走行映像を分析して前記車両の特定の走行状況に関連する案内情報を生成し、前記生成された案内情報を用いて、前記車両に対する走行関連案内サービスを提供するサービス提供部と、を含む、サーバ。
20. 請求項１から１７の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法を実行するために、記録媒体に格納されているプログラム。
21. 請求項１から１７の何れか一項に記載の走行関連案内サービスの提供方法を実行するためのプログラムコードが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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