JP2021092756A - 電子写真用クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

電子写真用クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 Download PDF

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山本 有洋
Arihiro Yamamoto
有洋 山本
晶司 井上
Akishi Inoue
晶司 井上
政浩 渡辺
Masahiro Watanabe
政浩 渡辺
敏朗 内田
Toshiro Uchida
敏朗 内田
洋平 池田
Yohei Ikeda
洋平 池田
昌憲 横山
Yoshinori Yokoyama
昌憲 横山
加藤 久雄
Hisao Kato
久雄 加藤
早希 倉田
Saki Kurata
早希 倉田
智哉 川上
Tomoya Kawakami
智哉 川上
仁昭 木村
Hitoaki Kimura
仁昭 木村
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【課題】耐欠け性に優れ、優れたクリーニング性能を発揮し得る電子写真用クリーニングブレードの提供に向けたものである。【解決手段】ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材とを具備し、移動する被清掃部材の表面に弾性部材の一部を当接させて、被清掃部材の表面を清掃するクリーニングブレードであって、弾性部材は、SPMを用いて測定したときに得られる弾性率の平均値が15MPa以上、470MPa以下であり、かつ、変動係数は6.0%以下である電子写真用クリーニングブレード。【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真装置に使用されるクリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置に関する。
電子写真装置では、感光体などの像担持体や中間転写体から被転写体上にトナー像を転写後、像担持体や中間転写体の表面に残留したトナーを除去するために、清掃部材を備えている。(以下、像担持体や中間転写体を被清掃部材ともいう。)これらの清掃部材の一つに、クリーニングブレードがある。
特許文献1には、ハードセグメントおよびソフトセグメントを含有するポリウレタン材料を含み且つ断面において直径0.3μm以上0.7μm以下の範囲のハードセグメント凝集体が占める面積の割合が2%以上10%以下であるポリウレタン部材で構成されるクリーニングブレードが開示されている。そして、このクリーニングブレードは、耐欠け性と耐摩耗性とを両立できることが開示されている。
本発明者らの検討によれば、特許文献1に係るクリーニングブレードは、耐欠け性において未だ改善の余地があった。具体的には、例えば、温度15℃、相対湿度10%の如き低温低湿環境下において長期に亘って使用した場合に、欠けが生じることがあった。
特開2016−14740号公報
本発明の一態様は、耐欠け性に優れ、優れたクリーニング性能を安定して発揮し得る電子写真用クリーニングブレードの提供に向けたものである。また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資するプロセスカートリッジの提供に向けたものである。さらに、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、
ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が10μmである第1の線分を引いたと仮定したときに、
該第1の線分の長さをLとし、
該第1の線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの点を各々、P0、P1、P2としたとき、
該第1の線分上の該P0、該P1及び該P2の各々を中心とする、該第1の線分上の1
μmピッチで各70点における、SPMを用いて測定される該弾性部材の弾性率の平均値が15MPa以上、470MPa以下であり、かつ、
該弾性率の変動係数は6.0%以下であり、
該P1の位置で測定される該弾性部材のマルテンス硬度HM1と、
該弾性部材の、該P1を含む該先端面及び該先端側エッジに直交する断面に、該主面と該先端面とがなす角の二等分線を引いたと仮定したときの、該二等分線上の該先端側エッジからの距離が500μmの位置において測定される該弾性部材のマルテンス硬度HM2との差の絶対値が0.10N/mm以下である、電子写真用クリーニングブレードが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が10μmである第2の線分を引いたと仮定したときに、
該第2の線分の長さをLとし、
該第2の線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの点を各々、P0、P1、P2としたとき、
該先端面の、該P0、該P1及び該P2の各々を重心とする、一辺の長さが1μmであり、かつ、一辺が該第2の該線分と平行な正方形の観察領域の3つの各々におけるハードセグメントの全数(S1)に対する、円相当径が40nm以下のハードセグメントの数(S2)の占める割合〔(S2/S1)×100〕が、92%以上であり、かつ、
該S1が300個以上1500個以下である、電子写真用クリーニングブレードが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が0.5mmである第3の線分を引いたと仮定したときに、
該第3の線分の長さをL’とし、
該第3の線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、
該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料を、イオン化室内で加熱気化させ、試料分子をイオン化する直接試料導入方式の質量分析計を用いて、昇温速度10℃/s、1000℃まで加熱したときに得られる、
全てのイオンの検出量をM1、
ポリメリックMDIに由来するm/z値が380.5〜381.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2、
4,4’−MDIに由来するm/z値が249.5〜250.5の範囲に対応する抽出
イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3、
4,4’−MDIのイソシアヌレート体に由来するm/z値が749.5〜750.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM4としたとき、
M2/M1が0.001〜0.015、
M3/M1が0.04〜0.10、
M4/M1が0.001以下であり、
該ポリウレタンにおける三官能アルコールの濃度が、0.22〜0.39mmol/gである、電子写真用クリーニングブレードが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジと距離が0.5mmである第4の線分を引いたと仮定したときに、
該第4の線分の長さをL’とし、
該第4の線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、
該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料の示差走査熱量測定によって得られるDSCチャートにおいて、
唯一の吸熱ピークのピークトップ温度が200℃以上であり、
該吸熱ピークの融解開始温度が175℃以上であり、かつ、
該融解開始温度と該ピークトップ温度との差が15℃以上である、電子写真用クリーニングブレードが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記電子写真用クリーニングブレードを有するプロセスカートリッジが提供される。更に、本発明の他の態様によれば、前記電子写真用クリーニングブレードを有する電子写真画像形成装置が提供される。
本発明の一態様によれば、耐欠け性に優れ、優れたクリーニング性能を安定して発揮し得るクリーニングブレードを得ることができる。また、本発明の他の態様によれば、高品位な電子写真像の形成に資するプロセスカートリッジを得ることができる。また、本発明の更に他の態様によれば、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画像形成装置を得ることができる。
本発明の一態様に係る電子写真用クリーニングブレードの概略斜視図である。 プロセスカートリッジの静止時に、クリーニングブレードのエッジが被清掃部材に当接した状態を示す図である。 SPMによる弾性率を測定するための、先端面に、先端側エッジと平行に、先端側エッジとの距離が10μmである線分を示す図である。 SPMを測定するサンプルの切り出し位置を示す図である。 SPM、及びマルテンス硬度HM1を測定する位置を示す図である。 マルテンス硬度HM2の測定を行う位置を示す図である。 ハードセグメントの大きさ及び数を測定する位置を示す図である。 直接試料導入法(DI法)で測定する位置を示す図である。 エッジ欠けの測定方法を示す図である。 本発明の一態様に係る電子写真用クリーニングブレードの弾性部材に係る、示差走査熱量測定によって得られたDSCチャートの図である。 図11(a)は実施例1に係る弾性部材から得られた2値化像を示す図であり、図11(b)は比較例1に係る弾性部材から得られた2値化像を示す図である。
本発明において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX〜YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
本発明の一態様に係る電子写真用クリーニングブレード(以降、単に「クリーニングブレード」とも称する)が適用される被清掃部材としては、感光体などの像担持体、中間転写ベルトなどの無端状のベルト等が挙げられる。以下、被清掃部材として像担持体を例として、本発明の一態様に係るクリーニングブレードの実施形態について詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
<クリーニングブレードの構成>
図1は、本発明の一態様に係るクリーニングブレード1の概略斜視図である。クリーニングブレード1は、弾性部材2と、弾性部材2を支持する支持部材3とを具備する。
図2は、本発明の一態様に係るクリーニングブレードが被清掃部材に接触している断面の状態を模式的に表した一例である。クリーニングブレードの被清掃部材の表面と当接する側をクリーニングブレードの先端側と定義する。弾性部材2は、被清掃部材6に面する主面4と、該主面4と共に先端側エッジを形成する先端面5を有する板形状を有する。Rは被清掃部材の回転方向を示す。そして、移動する被清掃部材の表面に弾性部材の一部を当接させて、被清掃部材の表面を清掃する。
本発明者らは、例えば、以下に述べる態様のクリーニングブレードが、耐欠け性に優れ、優れたクリーニング性能を発揮し得ることを見出した。
ポリウレタンを含む弾性部材の先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が10μmである第1の線分を引いたと仮定したときに、
該第1の線分の長さをLとし、該第1の線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの点を各々、P0、P1,P2とする(図3、図4、図5参照)。この第1の線分上のP0、P1及びP2の各々を中心とする、該第1の線分上の1μmピッチの各70点における、SPMを用いて測定される該弾性部材の弾性率の平均値が15MPa以上、470MPa以下である。
弾性率の平均値が、15MPa以上であれば、クリーニングに必要な当接圧を得ることができ、470MPa以下であれば、硬くなりすぎず、像担持体への追従性が良いので、クリーニング不良の発生を抑えることができる。
耐久枚数が多くなると、感光体などの像担持体は、細かい粒子を含むトナーが存在する状態で当接部材と摺擦されることで、表面が削れて周方向にスジ状の凹凸が出てくる。このため、追従性が悪いとクリーニング不良が発生しやすくなるが、弾性率の平均値が470MPa以下であれば、感光体などの像担持体の表面がスジ状の凹凸が付いた状態でも追従するので、クリーニング不良の発生を抑えることができる。
弾性率の平均値は、15MPa以上、60MPa以下であることが好ましい。
また、弾性部材の弾性率の変動係数は6.0%以下である。また、該変動係数は、3.4%以下であることが好ましい。
変動係数は以下の式(1)により算出される。
式(1) 変動係数(%)=標準偏差/弾性率の平均値×100
ポリウレタン(具体的にはポリウレタンエラストマー)は、ハードセグメントとソフトセグメントからなり、補強効果を持つハードセグメント量を変えることで、機械的特性を変化させたポリウレタン(ポリウレタンエラストマー)を得られることが知られている。しかし、ハードセグメントの凝集が促進されると、ハードセグメントが大きくなり、その結果、ソフトセグメントとの接触面積が大きくなる。そのため、クリーニングブレードのエッジのような応力がかかった状態で使用される場合は、ハードセグメントがソフトセグメント部分から欠落しやすくなり、この欠落を起点にエッジの欠けにつながってしまう。高画質化への要請から進められているトナーの小径化・球形化に対応するためには、エッジ欠けは3μm未満に抑制することが好ましく、1μm未満がより好ましい。
ハードセグメントの凝集が進むと、同時に、ハードセグメントとソフトセグメントの分離が進む。その状態のクリーニングブレードを、後述するSPMを用いて1μmピッチで70点について弾性率を測定した場合、たとえ弾性率の平均値が上記の範囲になったとしても弾性率の変動係数は大きくなる。すなわち、変動係数が6.0%より大きいことでエッジ欠けの原因になるような、凝集が進んだハードセグメントの存在を示すことができる。
一方、本開示のクリーニングブレードは、ハードセグメントの凝集が抑えられ、ハードセグメントが微細に分散しており、その分散は偏りがなく均一である。そのため、後述するSPMを使用して弾性率を測定した場合、測定数値間のばらつきが小さく、弾性率の変動係数が小さくなる。
ゆえに、上記線分上の特定箇所において、弾性率の平均値を15MPa以上、470MPa以下とした場合であっても、該弾性率の変動係数を6.0%以下にすることができる。弾性部材全体が、上記のように、ハードセグメントが微細に分散しており、その分散は偏りがなく均一であるため、ハードセグメントの欠落によるエッジ欠けが起こりにくい。また、低温環境下は、ウレタンエラストマーの温度特性上、粘性が大きくなり、当接圧が不足しやすいため、小さくてもエッジ欠けが存在すると、クリーニング不良になりやすい。本開示のクリーニングブレードは、エッジ欠けを抑制できるため、低温環境下でもクリーニング不良の発生を抑制できる。
なお、ハードセグメント量を減らした場合、ソフトセグメント部分が多くなることで、変動係数が6.0%以下になる場合があるが、弾性率の値の平均値が15MPa未満となり、当接圧が十分にかからず、トナーがすりぬけることにより発生するスジ状の画像不良が起こる。
ハードセグメントに、規則性が低い、または、結晶性が低い構造を導入することで、ハードセグメントの凝集を抑制することができる。また、ソフトセグメントも結晶性が高くなると、ソフトセグメントが集まりやすくなり、その結果、ハードセグメントが分散しにくくなってしまう。このため、ソフトセグメントにも結晶性の低い構造を導入することで、ハードセグメントの凝集を抑制することができる。
さらに、弾性部材の先端面上に、エッジと平行に、エッジとの距離が10μmである線分を引いたと仮定したときに、該線分の長さをLとし、該線分上の一端側から1/2Lの点P1のマルテンス硬度をHM1とする。
また、P1を含む該先端面及び該先端側エッジに直交する断面に、該主面と該先端面と
がなす角の二等分線を引いたと仮定したときに、該二等分線上の該先端側エッジからの距離が500μmの位置において測定される該弾性部材のマルテンス硬度をHM2とする(図6参照)。本発明の弾性部材においては、マルテンス硬度HM1とマルテンス硬度HM2の差の絶対値が0.10N/mm以下である。また、該マルテンス硬度HM1とマルテンス硬度HM2の差の絶対値は、0.05N/mm以下であることが好ましい。
当接圧を上げるために、表面処理によりブレード表面の硬度を高くするといった方法が行われるが、この場合は、処理層とブレード内部での硬度が変わるため、硬度の境界部分から欠けやすくなる。HM1とHM2の差の絶対値が0.10N/mm以下であれば、内部と表面の硬度差が小さく、低温環境で当接圧を上げた場合に硬度境界領域で起こりやすいエッジ欠けを抑制することができる。
ポリウレタンを含む弾性部材の先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が10μmである線分を引いたと仮定したときに、該線分の長さをLとし、該線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの点を各々、P0、P1、P2とする。先端面上の、P0、P1及びP2の各々の点を重心とする、一辺の長さが1μmであり、かつ、一辺が該線分と平行な正方形を観察領域とする。その各々の観察領域における、ハードセグメントの全数(S1)に対する、円相当径が40nm以下のハードセグメントの数(S2)の占める割合((S2/S1)×100)が、92%以上であり、かつ、S1が300個以上1500個以下である(図7参照)。
1μmあたりのハードセグメントの全数S1が300個以上であり、かつ円相当径が40nm以下のハードセグメントの数(S2)の占める割合〔(S2/S1)×100〕が、92%以上であれば、ハードセグメントの凝集が抑えられて、微細に分散している状態になっている。そのため、ハードセグメント部分がソフトセグメント部分から欠落しにくくなっており、クリーニングブレードのエッジ欠けを抑制することができる。ハードセグメントの全数S1が1500個以下であれば、硬くなりすぎず、像担持体への追従性が良いので、クリーニング不良の発生を抑えることができる。
該〔(S2/S1)×100〕は、95%以上100%以下であることが好ましい。
該S1は、630個以上1380個以下であることが好ましい。
ポリウレタンを含む弾性部材の該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が0.5mmである線分を引いたと仮定したときに、該線分の長さをL’とし、該線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とする。P0’、P1’及びP2’の各々において、サンプリングされる試料を、イオン化室内で加熱気化させ、試料分子をイオン化する直接試料導入方式の質量分析計を用いて、昇温速度10℃/s、1000℃まで加熱したときに得られる、
全てのイオンの検出量をM1、
ポリメリックMDIに由来するm/z値が380.5〜381.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2、
4,4’−MDIに由来するm/z値が249.5〜250.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3、
4,4’−MDIのイソシアヌレート体に由来するm/z値が749.5〜750.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM4としたとき、
M2/M1が0.001〜0.015、
M3/M1が0.04〜0.10、
M4/M1が0.001以下である。
該ポリウレタンは、ジイソシアネート及び3官能以上の多官能イソシアネートを含むイソシアネート化合物、並びに、3官能以上の多官能アルコールを含むアルコールを含む組
成物の反応物を含むことが好ましい。
例えば、該ポリウレタンは、下記化学式(1)で示されるポリメリックMDI、及び、下記化学式(2)で示される4,4’−MDIを含有する組成物の重合体と三官能アルコールとの架橋反応物(アロファネート反応物)を含むことが好ましい。
なお、アルコール一分子中に、水酸基を三つ存在するものを三官能アルコールとよぶ。
ポリメリックMDIは以下の化学式(1)及び化学式(1)’で示される。
化学式(1)’におけるnは、1以上4以下であることが好ましい。
化学式(1)は、化学式(1)’においてnが1の場合である。
Figure 2021092756
4,4’−MDIは以下の化学式(2)で示される。
Figure 2021092756
4,4’−MDIのイソシアヌレート体は以下の化学式(3)で示される。
Figure 2021092756
M2/M1が0.001以上であれば、ハードセグメントを形成するポリイソシアネートに、結晶性が低い、例えば、ポリメリックMDIに由来する構造が導入され、ハードセグメントの凝集を抑え、微細に分散することができる。このため、ハードセグメントがソフトセグメント部分から欠落することが抑制され、ハードセグメントの欠落が起点となるエッジの欠けを抑えることができる。M2/M1が0.015以下であれば、ポリメリックMDIに由来する架橋量が適度な範囲になることで、硬くなりすぎないため、像担持体への追従性が良く、クリーニング不良の発生を抑えることができる。
該M2/M1は、0.003〜0.014であることが好ましい。
二官能のポリイソシアネートは、三官能以上のポリイソシアネートに比べて、鎖延長しやすい構造を持っているので、高分子量化しやすく、耐摩耗性を向上させることができる。二官能のポリイソシアネートの中でも、4,4’−MDIは、二つのイソシアネート基の反応性が同等で高分子量化しやすく、好ましい。
なお、化合物一分子中に、イソシアネート基を1つ有するものを一官能のイソシアネートと表現し、イソシアネート基をn個有する場合は、n官能のイソシアネートと表現する。
4,4’−MDIに由来するm/z値が249.5〜250.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3としたときのM3/M1が0.04以上であれば、硬化反応において、高分子量化しやすく、耐摩耗性を向上させることができる。4,4’−MDIは対称性が高い構造のため、4,4’−MDI量が多いと、ハードセグ
メントが凝集しやすい。このため、M3/M1を0.10以下にすることで、ハードセグメントの凝集を抑制し、ハードセグメントの欠落が起点となるエッジの欠けを抑えることができる。
該M3/M1は、0.04〜0.08であることが好ましい。
4,4’−MDIのイソシアヌレート体構造を導入することで、4,4’−MDIのみのハードセグメントの凝集を抑制する効果が得られ、ハードセグメントの欠落が起点となるエッジの欠けを抑えることができる。しかし、4,4’−MDIのイソシアヌレート体構造が多くなりすぎると、応力緩和が大きくなり、その結果、当接圧低下によりクリーニング性が低下するため、M4/M1を0.001以下にすることで、このクリーニング性の低下を抑制することができる。
ポリウレタンを含む弾性部材の該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジからの距離が0.5mmである線分を引いたと仮定したときに、該線分の長さをL’とし、該線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、P0’、P1’及びP2’の各々においてサンプリングされる試料の示差走査熱量測定によって得られるDSCチャートにおいて、
唯一の吸熱ピークのピークトップ温度が200℃以上であり、
該吸熱ピークの融解開始温度が175℃以上であり、かつ、
該融解開始温度と該ピークトップ温度との差が15℃以上である。
該ポリウレタンは、上記化学式(1)で示されるポリメリックMDI、及び、上記化学式(2)で示される4,4’−MDIを含有する組成物の重合体と三官能アルコールとの架橋反応物(アロファネート反応物)を含むことが好ましい。
前述の通り、ハードセグメントの凝集が促進されるとエッジの欠けにつながるが、示差走査熱量測定によって得られるDSCチャートにおいて、200℃未満の吸熱ピークが存在する場合、ハードセグメントの凝集が融解する現象を表している。つまり、ハードセグメントの凝集が抑制された状態では、該融解現象が顕在化しないため、200℃未満の吸熱ピークは発生しない。
また、ハードセグメントの欠落によるエッジ欠けを抑制するためには、ハードセグメントが微分散状態であることが必要である。この微分散状態のハードセグメントの分子運動は、ポリウレタン構造中の水素結合由来のブロードな吸熱ピークとして存在する。そして、該ブロードな吸熱ピークとしては、吸熱ピークの融解開始温度が175℃以上であり、唯一の吸熱ピークのピークトップ温度が200℃以上である。また、該ブロードなピークにおいて、該融解開始温度と該ピークトップ温度との差が15℃以上である。
ポリウレタンの示差走査熱量測定については、まず、80℃で4時間のアニール工程を行うことで、ソフトセグメントの凝集由来のピークを取り除くことが可能であり、ハードセグメント由来の吸熱ピークを正確に計測することができる。
該唯一の吸熱ピークのピークトップ温度は、210℃以上であることが好ましい。また、213℃以下であることが好ましい。
該吸熱ピークの融解開始温度は、182℃以上であることが好ましい。また、190℃以下であることが好ましい。
該融解開始温度と該ピークトップ温度との差は、22℃以上であることが好ましい。また、28℃以下であることが好ましい。
〔支持部材〕
本発明のクリーニングブレードの支持部材を構成する材料は特に限定されず、例えば以下の材料を挙げることができる。鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、クロムフリー
鋼板の如き金属材料、6−ナイロン、6,6−ナイロンの如き樹脂材料等。また、支持部材の構造も特に限定されない。クリーニングブレードの弾性部材は、図2等に示すようにその一端が支持部材によって支持されている。
〔弾性部材〕
弾性部材を構成するポリウレタンエラストマーは、主にポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、触媒、その他添加剤等の原料から得られる。以下に、これらの原料について詳細に説明する。
上記ポリオールとしては、例えば以下のものが挙げられる。ポリエチレンアジペートポリオール、ポリブチレンアジペートポリオール、ポリヘキシレンアジペートポリオール、(ポリエチレン/ポリプロピレン)アジペートポリオール、(ポリエチレン/ポリブチレン)アジペートポリオール、(ポリエチレン/ポリネオペンチレン)アジペートポリオールなどのポリエステルポリオール;カプロラクトンを開環重合して得られるポリカプロラクトン系ポリオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテルポリオール;ポリカーボネートジオールを挙げることができ、これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。上記ポリオールの中でも機械的特性に優れたポリウレタンエラストマーが得られることからアジペートを用いたポリエステルポリオールが好ましい。
特にポリブチレンアジペートポリオールや、ポリヘキシレンアジペートポリオールなど、炭素数が4以上のグリコールを用いたものがより好ましい。また、ポリブチレンアジペートポリオールとポリヘキシレンアジペートポリオールなど、グリコールの炭素数が異なるポリオールを併用することが好ましい。異なる種類のポリオールが存在することで、ソフトセグメントの結晶化が抑制されることで、ハードセグメント凝集を抑制することができる。
上記鎖延長剤としては、ポリウレタンエラストマー鎖を延長可能なグリコール、多価アルコールも使用することができる。グリコールとしては、例えば以下のものを挙げることができる。エチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、1,6−ヘキサンジオール(1,6−HD)、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール(テレフタリルアルコール)、トリエチレングリコール。3価以上の多価アルコールとしては、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトールを挙げることができる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ポリウレタンエラストマーの弾性率を向上させる方法の一つとして、架橋を導入することを挙げることができる。架橋を導入する方法としては、上記の鎖延長剤に多価アルコールを用いることが好ましい。
また、分岐が多くなりすぎると、すべての水酸基を反応させることが難しく、意図した架橋度が得られにくいため、多価アルコールの中でも、三官能アルコールを用いることがより好ましい。その中でも、水酸基の隣にメチレン骨格をもつことで、分子構造的にフレキシブルな架橋構造が取れて、ハードセグメントの結晶性を抑制する効果もあるトリメチロールプロパン(TMP)がより好ましい。
以下の式(2)により算出される三官能アルコールの濃度は0.22〜0.39mmol/gが好ましい。0.22mmol/g以上であれば、ハードセグメント凝集の抑制に非常に効果が高く、クリーニングブレードのエッジ欠けを、より抑えることができる。0
.39mmol/g以下であれば、架橋導入による弾性率が高くなりすぎないため、像担持体への追従性が非常に良いため、クリーニング不良の発生を、より抑えることができる。
式(2):三官能アルコールの濃度(mmol/g)=
〔三官能アルコール量(g)/三官能アルコール分子量×1000〕/〔ポリウレタン質量(g)〕
上記ポリイソシアネートとしては、例えば以下のものが挙げられる。4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、ポリメリックMDI、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(1,5−NDI)、p−フェニレンジイソシアネート(PPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、カルボジイミド変性MDI。この中で、二つのイソシアネート基が同等の反応性を有し、高い機械的特性が得られる4、4’−MDIが好ましい。また、ハードセグメントを形成するポリイソシアネート自体に分岐構造を持つことから、ハードセグメントの凝集抑制効果が非常に高い、3官能以上の多官能イソシアネート、例えば、ポリメリックMDIを併用することがより好ましい。
上記触媒としては、一般的に用いられるポリウレタンエラストマー硬化用の触媒を使用することができ、例えば、三級アミン触媒が挙げられ、具体的には、以下のものを例示できる。ジメチルエタノールアミン、N,N,N’−トリメチルアミノプロピルエタノールアミン、N,N‘−ジメチルヘキサノールアミンの如きアミノアルコール;トリエチルアミンの如きトリアルキルアミン;N,N,N’N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミンの如きテトラアルキルジアミン;トリエチレンジアミン、ピペラジン系化合物、トリアジン系化合物。また、酢酸カリウム、オクチル酸カリウムアルカリなどの金属の有機酸塩も用いることができる。さらに、通常、ウレタン化に用いられる金属触媒、例えば、ジブチル錫ジラウレートも使用可能である。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
弾性部材を構成する原料には、必要に応じて、顔料、可塑剤、防水剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を配合することができる。
<クリーニングブレードの製造方法>
本発明に係るクリーニングブレードの製造方法は、特に限定されず、公知の方法の中から適したものを選択すればよい。例えば、クリーニングブレード用金型内に支持部材を配置した後、上記ポリウレタン原料組成物をキャビティに注入し、加熱して硬化させることにより、板状のブレード部材と支持部材とが一体化したクリーニングブレードを得ることができる。また、上記ポリウレタン原料組成物からポリウレタンエラストマーシートを別途成型し、これから短冊状にカットして弾性部材を調製し、接着剤を塗布または貼着した支持部材の上に弾性部材の接着部を重ね合わせ加熱加圧して接着する方法を取ることもできる。
表面処理を行うことで、クリーニングブレードの先端面におけるSPMを用いて測定した弾性率を増加させることができる。当該表面処理工程で用いる光源は、紫外線を発生するものである。特には、当該最大の発光ピークの波長が、254nm近傍、例えば、254±1nmの範囲にあることが好ましい。これは、上記波長域または上記波長の紫外線がポリウレタン表面を改質させる活性酸素を効率よく発生させることができるためである。
紫外線の発光ピークが複数存在する場合、そのうち一つが254nm近傍に存在することが好ましい。
光源から発光される光の強度は特に限定されるものではなく、分光放射照度計(USR−40V/D ウシオ電機株式会社製)、紫外線積算光量計(UIT―150−A、UVD−S254、VUV−S172、VUV−S365 ウシオ電機株式会社製)等を用いて測定した値を採用することができる。また、表面処理工程でポリウレタンに照射される紫外線の積算光量は、得られる表面処理の効果に応じて適宜選択すればよい。光源からの光による照射時間、光源の出力、光源と距離等により行うことが可能で、例えば、10000mJ/cm等所望の積算光量が得られるように決めればよい。
導電性部材に照射される紫外線の積算光量は以下の方法により算出することができる。
紫外線積算光量(mJ/cm)=紫外線強度(mW/cm)×照射時間(sec)
紫外線を発光する光源としては、例えば、高圧水銀ランプや低圧水銀ランプを好適に使用することができる。これらの光源は、照射距離による減衰が少ない好適な波長の紫外線を安定して発光することができ、表面を全体に亘り均一に容易に照射することができることから、好ましい。
<プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置>
上記クリーニングブレードは、電子写真画像形成装置に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジに組み込んで使用することができる。具体的には、例えば、被クリーニング部材としての像担持体と、像担持体の表面をクリーニング可能に配置されているクリーニングブレードとを具備しているプロセスカートリッジにおいて、クリーニングブレードとして本態様に係るクリーニングブレードを用いることができる。かかるプロセスカートリッジは、高品位な電子写真の安定的な形成に資するものである。
また、本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置は、感光体の如き像担持体と、像担持体の表面をクリーニング可能に配置されたクリーニングブレードとを具備し、クリーニングブレードが本態様に係るクリーニングブレードである。かかる電子写真画像形成装置は、高品位な電子写真画像を安定して形成し得るものである。
以下に製造例、実施例及び比較例によって本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。実施例及び比較例において表示した以外の原材料は、試薬または工業薬品を用いた。
この実施例においては、図1に示す一体成型タイプのクリーニングブレードを製造して評価した。各実施例の配合と評価結果を表1〜表4に示す。
<実施例1>
〔支持部材〕
厚さ1.6mmの亜鉛めっき鋼板を用意し、これを加工して、図2の符号3で示す、断面がL字形状の支持部材を得た。
なお、この支持部材の弾性部材が接触する箇所に、ウレタン−金属の一層型接着剤(商品名;ケムロック219、ロード・コーポレーション社製)を塗布した。
〔弾性部材用原料の調製〕
イソシアネートとして、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(商品名:ミリオネートMT、東ソー株式会社製)(以下4,4’−MDIと表す)353.6g、
ポリメリックMDI(商品名:ミリオネートMR−400、東ソー株式会社製)(以下MR400と表す)10.0g、
ポリオールとして、数平均分子量2500のブチレンアジペートポリエステルポリオー
ル(商品名:ニッポラン3027、東ソー株式会社製)(以下PBA2500と表す)636.4gを、
80℃で3時間反応させ、NCO含量が10.0質量%のプレポリマーを得た。
続いて硬化剤として、1,4−ブタンジオール(東京化成工業株式会社製)(以下1,4−BDと表す)7.1g、
グリセリン(東京化成工業株式会社製)27.1g、
数平均分子量1000のヘキシレンアジペートポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン164、東ソー株式会社製)(以下PHA1000と表す)250.9g、
Polycat46(商品名、エアープロダクツジャパン社製)0.13g、
N,N’−ジメチルヘキサノールアミン0.55g(商品名カオーライザーNo.25、花王社製)(以下No.25と表す)を混合して硬化剤を作製した。
前述のプレポリマーにこの混合物(硬化剤)を添加、混合することでポリウレタンエラストマー組成物を得た。
上記支持部材の接着剤塗布箇所を、クリーニングブレード用成形金型のキャビティ内に突出する様に配置した。そして、クリーニングブレード用成形金型内に、前記ポリウレタンエラストマー組成物を注入し、130℃で2分間硬化させた後に脱型して、ポリウレタンと支持部材との一体成型体を得た。
金型は、前記ポリウレタンエラストマー組成物を注入する前に、離型剤Aを塗布したものを用いた。離型剤Aは、ELEMENT14 PDMS 1000−JC 5.06g(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、ELEMENT14 PDMS 10K−JC 6.19g(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、SR1000 3.75g(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、EXXSOL DSP145/160 85gを混合したものを用いた。
この一体成型体を、適宜切断して、エッジの角度90度、ポリウレタンの短手方向、厚み方向および長手方向の距離をそれぞれ7.5mm、1.8mm、240mmとした。得られたクリーニングブレードは以下の方法によって評価した。
〔弾性率の測定方法〕
SPMによる弾性率は以下の方法により測定した。
走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、MFP−3D−Origin(オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社)を使用した。
測定サンプルの調製方法は以下の通りである。
得られたクリーニングブレードの先端面に、先端側エッジと平行に、先端側エッジとの距離が10μmである、長さLの第1の線分を引いたと仮定したときに、該線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの各点P0、P1及びP2を重心とし、一辺が第1の線分と平行である2mm角の正方形の測定サンプルを3個切り出した。次いで、各測定サンプルから、クライオミクロトーム(UC−6(製品名)、ライカマイクロシステムズ社製)を用いて、P0、P1、P2を重心とし、一辺が第1の線分と平行な100μm角、厚みが1μmのポリウレタン薄片を−50℃で切り出した。こうして3個の測定サンプルを調製した。得られた測定サンプルの各々を、平滑なシリコンウエハ上に載せ、室温25℃湿度50%の環境下に24時間放置した。
次に測定サンプルを載せたシリコンウエハをSPMステージにセットし、SPM観察した。なお、シリコン製のカンチレバー(商品名:OMCL−AC160、オリンパス社製、先端曲率半径:8nm)のバネ定数と比例定数(インボルス定数)は、あらかじめ本SPM装置搭載のサーマルノイズ法において以下であることを確認した(バネ定数:30.
22nN/nm、比例定数(インボルス定数):82.59nm/V)。
また、あらかじめカンチレバーのチューニングを実施し、カンチレバーの共振周波数を求めた(285KHz(1次)および1.60MHz(高次))。
SPMの測定モードはAM−FMモード、カンチレバーの自由振幅は3V(1次)および25mV(高次)、セットポイント振幅は2V(1次)とし、70μm×70μmの正方形の視野において、スキャン速度は1Hz、スキャン点数は縦256および横256の条件でスキャンを行い、位相像を取得した。なお、視野は、各測定サンプルのP0、P1及びP2が視野の中央に存在し、かつ、一辺が第1の線分と平行となる位置を選択した。
得られた位相像から、測定サンプルにおいて、フォースカーブ測定により弾性率測定を行う箇所を指定した。すなわち、第1の線分上のP0、P1及びP2の各々を中心として、第1の線分上に1μmピッチ(間隔)で各70点を指定した。
その後、すべての点においてコンタクトモードでのフォースカーブ測定を1回ずつ行った。なお、フォースカーブの取得は、以下の条件で行った。
フォースカーブ測定においては、カンチレバーの先端が試料表面に接触することによりたわみが一定値になったところで折り返すようカンチレバーの駆動源であるピエゾ素子を制御する。この際の折り返しポイントはトリガー値と呼ばれ、フォースカーブ開始時のディフレクション電圧から、どの程度電圧が増加したときにカンチレバーを折り返すかを表している。
今回の測定においては、トリガー値を0.2Vに設定してフォースカーブ測定を行った。その他のフォースカーブ測定条件としては、待機状態にあるカンチレバーの先端位置からトリガー値においてカンチレバーが折り返すまでの距離を500nm、スキャン速度を1Hz(探針が1往復する速さ)とした。
その後、得られたフォースカーブについて、1本ずつHertz理論に基づくフィッティングを行い、弾性率を算出した。
なお、Hertz理論による弾性率(ヤング率)は、下記計算式(*1)によって算出される。
計算式(*1)
F=(4/3)E1/23/2
ここで、Fは、カンチレバーの折り返し時点におけるカンチレバーによってサンプルに加えられた力、Eは複合弾性率、Rはカンチレバーの先端の曲率半径(8nm)、dは、カンチレバーの折り返し時点での試料の変形量である。
そして、dは下記計算式(*2)から算出される。
計算式(*2)
d=Δz−Dで算出する。
Δzは、カンチレバーの先端が試料に接したときから折り返すまでのピエゾ素子の変位量であり、Dはカンチレバーの折り返し時点におけるカンチレバーの反り量である。
そして、Dは、下記計算式(*3)から算出される。
計算式(*3)
D=α・ΔVdeflection
計算式(*3)において、αは、カンチレバーの比例定数(インボルス定数)、ΔVdeflectionは、カンチレバーの試料に接触し始めてから折り返し時点までのディフレクション電圧の変化量を表す。
さらに、Fは、下記計算式(*4)で算出される。
計算式(*4)
F=κ・D
κは、カンチレバーのバネ定数である。
ΔVdeflection及びΔzは実測値であるため、計算式(*1)〜(*4)より、計算式(*1)中のEが求まる。さらに、求める弾性率(ヤング率)Esは下記計算式(*5)から算出できる。
計算式(*5)
1/E=[(1−Vs)/Es]−[(1−Vi)/Ei]
Vs:試料のポアソン比(本実施例では、0.33で固定)
Vi:カンチレバー先端のポアソン比(本実施例では、ケイ素の値を使用)
Ei:カンチレバー先端のヤング率(本実施例では、ケイ素の値を使用)
70点、3か所の、計210点のフォースカーブから算出した弾性率の値の平均値を弾性率とした。また、計210点の弾性率の値の平均値、及び、標準偏差から変動係数を算出した。算出した値を表1に示す。
〔ハードセグメントの大きさ及び数の測定方法〕
上記弾性率の測定方法に記載した測定サンプルの調製方法と同様にして測定サンプルを調製した。また、視野のサイズを1μm×1μmとした以外は、上記弾性率の測定方法に記載の方法と同様にして位相像(256階調のグレースケール像)を3つ取得した。
得られた位相像の各々について、画像処理解析システム(商品名:Luzex−AP、ニレコ社製)を用いて2値化処理した。具体的には、該位相像を、該画像処理解析システムの2値化設定機能を用いて2値化した。なお、2値化設定機能における閾値は、85(256階調の85番目)に設定した。この操作により、ソフトセグメントが黒色で示され、ハードセグメントが白色で示された2値化像を得た。実施例1に係る弾性部材から得られた2値化像のうちのひとつを図11(a)に示す。
次いで、得られた2値化像中のハードセグメントの数、及び、ハードセグメントの大きさを、上記画像処理解析システムを用いて測定した。ハードセグメントの数は「粒子数」パラメータ、ハードセグメントの大きさは「円相当径」パラメータを用いて測定を行った。
ハードセグメントの全数(S1)に対する、円相当径が40nm以下のハードセグメントの数(S2)の占める割合〔(S2/S1)×100〕を、先端面の、P0、P1及びP2の各々を重心とする、一辺の長さが1μmであり、かつ、一辺が該線分と平行な正方形の観察領域の3つの各々において算出した値を表1に示す。
〔マルテンス硬度の測定方法〕
マルテンス硬度は、以下の方法により測定することができる。
弾性部材の先端面上に、エッジと平行に、エッジとの距離が10μmである線分を引いたと仮定したときに、該線分の長さをLとし、該線分の一端側から1/2Lの点P1のマルテンス硬度をHM1とする。
また、P1を含む該先端面及び該先端側エッジに直交する断面に、該主面と該先端面とがなす角の二等分線を引いたと仮定したときに、該二等分線上の該先端側エッジからの距離が500μmの位置において測定される該弾性部材のマルテンス硬度をHM2とする(図6参照)。
|HM1−HM2|の数値を表1に示す。
微小硬度計:島津社製、形式:DUH−211S
測定環境:23±5℃
測定圧子:三角すい圧子115°(稜線角115°)
測定モード:深さ設定試験
深さ設定:2μm
負荷速度:0.03mN/s
保持時間:5s
計算式:マルテンス硬度=1000F/26.43h〔N/mm
F:試験力(mN)、h:押し込み深さ(μm)
〔ポリメリックMDI、4,4’−MDI、4,4’−MDIのイソシアヌレート体の測定方法〕
サンプルを、ガスクロマトグラフ(GC)を通さずにイオン源に直接導入する直接試料導入法(DI法)で行った。
装置はサーモフィッシャーサイエンティフィック(株)製のPOLARIS Qを使用し、Direct Exposure Probe(DEP)を用いた。
先端面に、先端側エッジと平行に、先端側エッジとの距離が0.5mmである線分を引いたと仮定したときに、線分の長さをL’とし、該線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点(各々、P0’、P1’、P2’とよぶ)からポリウレタンを、バイオカッターで削り取る。
該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料約0.1μgをプローブの先端に位置するフィラメントに固定し、イオン化チャンバーの中に直接挿入する。その後、一定の昇温速度(10℃/s)で室温から1000℃まで急速に加熱し、気化したガスを質量分析計により検出した。
全てのイオンの検出量M1は得られたトータルイオンカレントサーモグラムにおいて全ピークの積分強度を合計したものとし、
ポリメリックMDIに由来するm/z値が380.5〜381.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2、
4,4’−MDIに由来するm/z値が249.5〜250.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3、
4,4’−MDIのイソシアヌレート体に由来するm/z値が749.5〜750.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM4とし、M2/M1、M3/M1、M4/M1を計算した。そして、該P0’、該P1’及び該P2’の各々において得られた数値の算術平均値を、本開示における、M2/M1の値、M3/M1の値、M4/M1の値とした。
〔三官能アルコール種、濃度の測定方法〕
熱分解GC/MSにより、三官能アルコールの検出を行った。測定条件を以下に示す。サンプリング位置:先端面に、先端側エッジと平行に、先端側エッジとの距離が0.5mmである線分を引いたと仮定したときに、線分の長さをL’とし、該線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点(各々、P0’、P1’、P2’とよぶ)からポリウレタンを、バイオカッターで切り取る。
該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料を下記方法にて測定した。そして、該P0’、該P1’及び該P2’の各々の試料において得られた数値の算術平均値を、本開示における測定値とした。
装置:
熱分解装置:商品名:EGA/PY−3030D、フロンティアラボ社製
ガスクロマトグラフィー装置:TRACE1310ガスクロマトグラフ、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製
質量分析装置:ISQLT、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製
熱分解温度:500℃
GCカラム:内径0.25mm×30m ステンレスキャピラリーカラム
固定相 5%フェニルポリジメチルシロキサン
昇温条件:50℃3分保持し、8℃/分で300℃まで昇温
MS条件:質量数範囲 m/z10〜650
スキャン速度:1秒/スキャン
三官能アルコールの種類はGC/MSで定性。定性した三官能アルコール種の既知濃度のGC分析での検量線を作成し、GCピーク面積比から定量を行った。
<DSCの測定>
日本工業規格(JIS)K7121プラスチックの転移温度測定方法に従い、示差走査熱量計(商品名:TGA/DSC3+、メトラー製)を用いて、DSC測定を行った。
この際、アルミニウムパンに、試料を5.0mg秤量し、室温から昇温速度10℃/分にて80℃まで昇温した後4時間アニールし、5℃/分にて10℃まで冷却後、10℃から250℃まで昇温速度10℃/分にて昇温を行った。
得られたDSC曲線を微分して得られた微分曲線より、吸熱ピークのピークトップ温度を算出した。融解開始温度は、吸熱ピークの低温側のベースラインを高温側に延長した直線と吸熱ピークの低温側の曲線にこう配が最大になる点で引いた接線の交点の温度を算出した。
試料は、先端面に、先端側エッジと平行に、先端側エッジとの距離が0.5mmである線分を引いたと仮定したときに、該線分の長さをL’とし、該線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングしたものを用いた。そして、該P0’、該P1’及び該P2’の各々の試料において得られた数値の算術平均値を、本開示における測定値とした。
<トナー1の製造方法>
なお、以下に於いて、「部」は特に断りが無い場合、すべて質量基準である。
(水系媒体1の調製工程)
撹拌機、温度計、還流管を具備した反応容器中にイオン交換水650.0部に、リン酸ナトリウム(ラサ工業社製・12水和物)14.0部を投入し、窒素パージしながら65℃で1.0時間保温した。
T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、15000rpmにて攪拌しながら、イオン交換水10.0部に9.2部の塩化カルシウム(2水和物)を溶解した塩化カルシウム水溶液を一括投入し、分散安定剤を含む水系媒体を調製した。さらに、水系媒体に10質量%塩酸を投入し、pHを5.0に調整し、水系媒体1を得た。
(重合性単量体組成物の調製工程)
・スチレン :60.0部
・C.I.ピグメントブルー15:3 :6.5部
前記材料をアトライタ(三井三池化工機株式会社製)に投入し、さらに直径1.7mmのジルコニア粒子を用いて、220rpmで5.0時間分散させて、顔料分散液を調製した。前記顔料分散液に下記材料を加えた。
・スチレン :20.0部
・n−ブチルアクリレート :20.0部
・架橋剤(ジビニルベンゼン) :0.3部
・飽和ポリエステル樹脂 :5.0部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)とテレフタル酸との重縮合物(モル比10:12)、ガラス転移温度Tg=68℃、重量平均分子量Mw=10000、分子量分布Mw/Mn=5.12)
・フィッシャートロプシュワックス(融点78℃) :7.0部
これを65℃に保温し、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、500rpmにて均一に溶解、分散し、重合性単量体組成物を調製した。
(造粒工程)
水系媒体1の温度を70℃、T.K.ホモミクサーの回転数を15000rpmに保ちながら、水系媒体1中に重合性単量体組成物を投入し、重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート10.0部を添加した。そのまま該撹拌装置にて15000rpmを維持しつつ10分間造粒した。
(重合・蒸留工程)
造粒工程の後、攪拌機をプロペラ撹拌羽根に換え150rpmで攪拌しながら70℃を保持して5.0時間重合を行い、85℃に昇温して2.0時間加熱することで重合反応を行った。
その後、反応容器の還流管を冷却管に付け替え、スラリーを100℃まで加熱することで、蒸留を6時間行い未反応の重合性単量体を留去し、トナー母粒子分散液を得た。
(有機ケイ素化合物の重合)
撹拌機、温度計を備えた反応容器に、イオン交換水60.0部を秤量し、10質量%の塩酸を用いてpHを4.0に調整した。これを撹拌しながら加熱し、温度を40℃にした。
その後、有機ケイ素化合物であるメチルトリエトキシシラン40.0部を添加して2時間以上撹拌して加水分解を行った。加水分解の終点は目視にて油水が分離せず1層になったことで確認を行い、冷却して有機ケイ素化合物の加水分解液を得た。
得られたトナー母粒子分散液の温度を55℃に冷却したのち、有機ケイ素化合物の加水分解液を25.0部添加して有機ケイ素化合物の重合を開始した。そのまま15分保持した後に、3.0質量%炭酸水素ナトリウム水溶液で、pHを5.5に調整した。55℃で撹拌を継続したまま、60分間保持したのち、3.0質量%炭酸水素ナトリウム水溶液を用いてpHを9.5に調整し、更に240分間保持してトナー粒子分散液を得た。
(洗浄、乾燥工程)
重合工程終了後、トナー粒子分散液を冷却し、トナー粒子分散液に塩酸を加えpH=1.5以下に調整して1時間撹拌放置してから加圧ろ過器で固液分離し、トナーケーキを得た。これをイオン交換水でリスラリーして再び分散液とした後に、前述のろ過器で固液分離してトナーケーキを得た。
得られたトナーケーキを40℃の恒温槽にて72時間かけて乾燥・分級を行い、トナー1を得た。
<クリーニング性能の評価>
クリーニングブレード1をカラーレーザービームプリンター(商品名;HP LaserJet Enterprise Color M553dn、ヒューレット・パッカード社製)のシアンカートリッジに、被クリーニング部材である感光ドラムのクリーニングブレードとして組み込んだ。
また、該シアンカートリッジの現像機のトナーを、前述のトナー1に全量入れ替えた。
次いで、低温、低湿度環境(温度15℃、相対湿度10%)下で24時間放置した後、同環境下にて印刷可能枚数である1万2500枚の画像形成を行なった(以下、「通常評価」と称す)。
更に、使用した現像機を、トナーを全量トナー1に入れ替えた新しいシアンカートリッジの現像機に付け替え、再度印刷可能枚数である1万2500枚の画像形成を行った(以下、「2倍評価」と称す)。
また、廃トナーは適時、カートリッジ背面に穴を開けて吸い出しながら、評価を行った。得られた画像について以下の評価基準により性能をランク付けした。
A:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価でも2倍評価でも発生しない。
B:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価では発生せず、2倍評価でごく軽微に発生(スジ長さが5mm以下)。
C:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価では発生しないが、2倍評価で軽微に発生(スジ長さが5mmを超えるが10mm以下)。
D:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価では発生しないが、2倍評価では発生(10mmを超える)。
E:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価でも2倍評価でも発生する。
<クリーニングブレードのエッジ欠け評価>
上記、クリーニング性能評価終了後(2倍評価)に、クリーニングブレードをカートリッジから取り外し、デジタルマイクロスコープ(商品名:本体VHX−5000、レンズVH−ZST、キーエンス社製)にて1000倍に拡大して観察を行った。
クリーニングブレードの弾性部材の主面の先端部を観察面とし、図9に示すように支持部材が上方で弾性部材の先端部が下方となるように斜め45°に傾けた位置に設置し、長手方向の全域を観察した。図9の部分拡大図に示すように、エッジ欠け部の短手方向の距離の最大値を「エッジ欠け量」として測定し、以下の評価基準により性能をランク付けした。
:エッジ欠けは発生しない。
A:エッジ欠け量は0.5μm未満である。
B:エッジ欠け量は0.5μm以上1μm未満である。
C:エッジ欠け量は1μm以上3μm未満である。
D:エッジ欠け量は3μm以上である。
<総合評価>
クリーニング性能の画像評価のランク、及びクリーニングブレードのエッジ欠け評価の評価結果のランクを基に、下記の通り総合評価を行った。
A:評価結果が、A/A、A/A、A/B、B/A、B/Aの組合せである。実使用上は問題ない。
B:評価結果が、A/C、C/A、C/A、B/B,B/C、C/Bの組合せである。実使用上は問題ない。
C:評価結果が、C/Cの組合せである。
D:評価結果にEは無いが、Dが1つ以上ある。
E:評価結果にEが1つ以上ある。
<実施例2>
イソシアネートとして、4,4’−MDIを345.5g、MR400 20.0g、ポリオールとして、PBA2500 634.5g、硬化剤として、1,4−BD 10.7g、グリセリン26.9g、PHA1000 275.7gとし、クリーニング性の評価を既存の現像機である通常トナーについても実施した以外は実施例1と同様に行った。
<実施例3>
イソシアネートとして、4,4’−MDIを345.5g、MR400 20.0g、ポリオールとして、PBA2500 634.5g、硬化剤として、1、4−BD 7.0g、グリセリン42.2g、PHA1000 302.7gとした以外は、実施例1と同様に行った。
<実施例4>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 334.6g、MR400 40.0g、ポリオールとして、PBA2500 625.4g、NCO含量10.2質量%、硬化剤として、1,4−BD 10.9g、グリセリン27.5g、PHA1000 281.
2gとした以外は、実施例1と同様に行った。
<実施例5>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 301.9g、MR400 80.0g、ポリオールとして、PBA2500 618.1g、硬化剤として、1,4−BD 11.6g、グリセリン29.4g、PHA1000 301.3gとした以外は、実施例4と同様に行った。
<実施例6>
硬化剤として、1,4−BD 10.9g、グリセリン27.5g、PHA1000 281.2gとした以外は、実施例5と同様に行った。
<実施例7>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 269.2g、MR400 120.0g、ポリオールとして、PBA2500 610.8g、硬化剤として、1,4−BD 13.8g、グリセリン27.7g、PHA1000 304.4gとした以外は、実施例4と同様に行った。
<実施例8>
硬化剤として、1,4−BD 4.1g、グリセリン45.6g、PHA1000 364.5gとした以外は、実施例7と同様に行った。
<実施例9>
硬化剤として、1,4−BD 10.9g、グリセリン27.5g、PHA1000 281.2gとした以外は、実施例7と同様に行った。
<実施例10>
硬化剤として、1,4−BDを使用せず、グリセリン35.9g、PHA1000 263.5gとした以外は、実施例7と同様に行った。
<実施例11>
硬化剤として、グリセリン30.8g、PHA1000 225.9gとした以外は、実施例10と同様に行った。
<実施例12>
硬化剤として、グリセリンを使用せず、トリメチロールプロパン(東京化成工業株式会社製)(以下TMPと表す)50.3g、PHA1000 285.0gとした以外は、実施例10と同様に行った。
<実施例13>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 241.4g、ポリメリックMDI(商品名:ミリオネートMR−200、東ソー株式会社製)(以下MR200と表す)150.0g、ポリオールとして、PBA2500 608.6g、硬化剤として、TMP 50.3g、PHA1000 285.0gとした以外は、実施例12と同様に行った。
<実施例14>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 220.2g、MR400 180.0g、ポリオールとして、PBA2500 599.8g、硬化剤として、TMP 50.3g、PHA1000 285.0gとした以外は、実施例12と同様に行った。
<実施例15>
硬化剤として、TMP 57.5g、PHA1000 325.7gとした以外は、実施例14と同様に行った。
<実施例16>
硬化剤として、TMP 61.1g、PHA1000 346.1gとした以外は、実施例14と同様に行った。
<実施例17>
硬化剤として、PHA1000を、数平均分子量1000のブチレンアジペートポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン4009、東ソー株式会社製)(以下PBA1000と表す)にした以外は、実施例16と同様に行った。
<実施例18>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 217.5g、MR400 180.0g、ポリオールとして、PBA2500を、数平均分子量2600のヘキシレンアジペートポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン136、東ソー株式会社製)(PHA2600と表すことがある)602.5gにした以外は、実施例16と同様に行った。
<実施例19>
硬化剤として、PHA1000をPBA1000にした以外は、実施例18と同様に行った。
<実施例20>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 236.5g、MR400 180.0g、ポリオールとして、PBA2500 583.5g、NCO含量10.8質量%、硬化剤として、TMP 64.7g、PHA1000 366.4gにした以外は、実施例16と同様に行った。
<実施例21>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 191.1g、MR200 210.0g、ポリオールとして、PBA2500 598.9g、硬化剤として、TMP 61.1g、PHA1000 346.1gとした以外は、実施例16と同様に行った。
<実施例22>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 187.5g、MR400 220.0g、ポリオールとして、PBA2500 592.5g、硬化剤として、TMP 57.5g、PHA1000 325.7gとした以外は実施例16と同様に行った。
<実施例23>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 163.0g、MR400 250.0g、ポリオールとして、PBA2500 587.0gとした以外は実施例22と同様に行った。
<実施例24>
硬化剤として、TMP 50.3g、PHA1000 285.0gとした以外は実施例22と同様に行った。
<実施例25>
硬化剤として、TMP 63.8g、PHA1000 255.3gとした以外は、実
施例24と同様に行った。
<実施例26>
接着剤を注型用ウレタン樹脂と金属との一液型接着剤(商品名:メタロックUA、東洋化学研究所社製)とした以外は、実施例4と同様に行った。
<実施例27>
離型剤を離型剤Bとした以外は、実施例4と同様に行った。離型剤Bは、ELEMENT14 PDMS 1000−JC 4.05g(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、ELEMENT14 PDMS 10K−JC 4.95g(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、SR1000 6.00g(商品名、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、EXXSOL DSP145/160 85gを混合したものを用いた。
<実施例28>
接着剤を注型用ウレタン樹脂と金属との一液型接着剤(商品名:メタロックUA、東洋化学研究所社製)とした以外は、実施例27と同様に行った。
<実施例29>
離型剤を離型剤Cとした以外は、実施例4と同様に行った。離型剤Cは、フッ素樹脂含有金属離型剤(商品名:フロロサーフFG−5093F130−0.5、フロロテクノロジー社製)を用いた。ウレタン組成物を注入する前の金型に130℃で塗布し乾燥を行った。
<実施例30>
接着剤を注型用ウレタン樹脂と金属との一液型接着剤(商品名:メタロックUA、東洋化学研究所社製)とした以外は、実施例29と同様に行った。
<実施例31>
実施例3で得られたクリーニングブレードに、紫外線強度32.8mW/cmの紫外線照射処理装置を用いて、紫外線照射を15秒間行い、紫外線積算光量492mJ/cmの表面処理を行った以外は、実施例3と同様に行った。
紫外線照射処理装置の光源は、254nmを最大発光ピークとする酸化チタン含有の石英ガラスを用いた低圧水銀オゾンレスランプ(東芝ライテック社製)を用いた。
<実施例32>
実施例7で得られたクリーニングブレードに、紫外線強度32.8mW/cmの紫外線照射処理装置を用いて、紫外線照射を60秒間行い、紫外線積算光量1968mJ/cmの表面処理を行った以外は、実施例31と同様に行った。
<実施例33>
実施例25で得られたクリーニングブレードに、紫外線強度32.8mW/cmの紫外線照射処理装置を用いて、紫外線照射を120秒間行い、紫外線積算光量3936mJ/cmの表面処理を行った以外は、実施例31と同様に行った。
<比較例1>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 334.7g、ポリオールとして、PBA2500 665.3g、硬化剤として、1,4−BD 19.4g、グリセリン15.5g、PBA1000 159.0gとした以外は、実施例1と同様に行った。比較例1に係る弾性部材から得られた2値化像を図11(b)に示す。
<比較例2>
比較例1で得られたクリーニングブレードに、紫外線強度32.8mW/cmの紫外線照射処理装置を用いて、紫外線照射を150秒間行い、紫外線積算光量4920mJ/cmの表面処理を行った以外は、比較例1と同様に行った。
<比較例3>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 296.6g、ポリオールとして、数平均分子量2000のブチレンアジペートポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン4010、東ソー株式会社製)(以下PBA2000と表す) 703.4g、硬化剤として、1,4−BD 62.0g、グリセリン15.5g、触媒として、Polycat46を添加せず、No.25 0.23gとした以外は、実施例1と同様にして得られたクリーニングブレードを、130℃で60分間二次硬化を行った後、弾性部材の先端2mmを、80℃で溶解した4,4’−MDIに3分間浸漬した後、酢酸ブチルでブレード表面に付着した4,4’−MDIを洗浄した。その後、24時間エージングし、表面処理クリーニングブレードを得た。得られたクリーニングブレードを実施例1と同様に評価を行った。
<比較例4>
イソシアネートとして、4,4’−MDI 296.6g、ポリオールとして、PBA2000 703.4g、硬化剤として、1,4−BD 26.5g、グリセリン39.7g、触媒として、Polycat46を添加せず、No.25 0.23gとし、脱型後に130℃で60分間二次硬化を行った以外は、実施例1と同様に行った。
Figure 2021092756
Figure 2021092756
Figure 2021092756
Figure 2021092756
1:クリーニングブレード、2:弾性部材、3:支持部材、4:被清掃部材に面する主面、5:主面と共に先端側エッジを形成する先端面、6:被清掃部材、R:被清掃部材の回転方向

Claims (7)

  1. ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
    該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
    該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
    該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が10μmである第1の線分を引いたと仮定したときに、
    該第1の線分の長さをLとし、
    該第1の線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの点を各々、P0、P1、P2としたとき、
    該第1の線分上の該P0、該P1及び該P2の各々を中心とする、該第1の線分上の1μmピッチの各70点における、SPMを用いて測定される該弾性部材の弾性率の平均値が15MPa以上、470MPa以下であり、かつ、
    該弾性率の変動係数は6.0%以下であり、
    該P1の位置で測定される該弾性部材のマルテンス硬度HM1と、
    該弾性部材の、該P1を含む該先端面及び該先端側エッジに直交する断面に、該主面と該先端面とがなす角の二等分線を引いたと仮定したときに、該二等分線上の該先端側エッジからの距離が500μmの位置において測定される該弾性部材のマルテンス硬度HM2との差の絶対値が0.10N/mm以下であることを特徴とする電子写真用クリーニングブレード。
  2. ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
    該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
    該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
    該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が10μmである第2の線分を引いたと仮定したときに、
    該第2の線分の長さをLとし、
    該第2の線分上の一端側から1/8L、1/2L、7/8Lの点を各々、P0、P1、P2としたとき、
    該先端面の、該P0、該P1及び該P2の各々を重心とする、一辺の長さが1μmであり、かつ、一辺が該第2の該線分と平行な正方形の観察領域の3つの各々におけるハードセグメントの全数(S1)に対する、円相当径が40nm以下のハードセグメントの数(S2)の占める割合〔(S2/S1)×100〕が、92%以上であり、かつ、
    該S1が300個以上1500個以下であることを特徴とする電子写真用クリーニングブレード。
  3. ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
    該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
    該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と
    共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
    該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が0.5mmである第3の線分を引いたと仮定したときに、
    該第3の線分の長さをL’とし、
    該第3の線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、
    該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料を、イオン化室内で加熱気化させ、試料分子をイオン化する直接試料導入方式の質量分析計を用いて、昇温速度10℃/s、1000℃まで加熱したときに得られる、
    全てのイオンの検出量をM1、
    ポリメリックMDIに由来するm/z値が380.5〜381.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM2、
    4,4’−MDIに由来するm/z値が249.5〜250.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM3、
    4,4’−MDIのイソシアヌレート体に由来するm/z値が749.5〜750.5の範囲に対応する抽出イオンサーモグラムのピークの積分強度をM4としたとき、
    M2/M1が0.001〜0.015、
    M3/M1が0.04〜0.10、
    M4/M1が0.001以下であり、
    該ポリウレタンにおける三官能アルコールの濃度が、0.22〜0.39mmol/gであることを特徴とする電子写真用クリーニングブレード。
  4. 前記三官能アルコールが、トリメチロールプロパンである請求項3に記載の電子写真用クリーニングブレード。
  5. ポリウレタンを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材と、を具備し、移動する被清掃部材の表面に該弾性部材の一部を当接させて、該被清掃部材の表面を清掃する電子写真用クリーニングブレードであって、
    該クリーニングブレードの該被清掃部材の表面と当接する側を該クリーニングブレードの先端側と定義したときに、
    該弾性部材は、少なくとも該先端側において、該被清掃部材に面する主面と、該主面と共に先端側エッジを形成する先端面とを有する板形状を有し、
    該先端面に、該先端側エッジと平行に、該先端側エッジとの距離が0.5mmである第4の線分を引いたと仮定したときに、
    該第4の線分の長さをL’とし、
    該第4の線分上の一端側から1/8L’、1/2L’、7/8L’の点を各々、P0’、P1’、P2’とし、
    該P0’、該P1’及び該P2’の各々においてサンプリングされる試料の示差走査熱量測定によって得られるDSCチャートにおいて、
    唯一の吸熱ピークのピークトップ温度が200℃以上であり、
    該吸熱ピークの融解開始温度が175℃以上であり、かつ、
    該融解開始温度と該ピークトップ温度との差が15℃以上であることを特徴とする電子写真用クリーニングブレード。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の電子写真用クリーニングブレードを有するプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜5いずれか1項に記載の電子写真用クリーニングブレードを有する電子写真画像形成装置。
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