JP2021091642A - 粉体含有化粧料 - Google Patents

粉体含有化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2021091642A
JP2021091642A JP2019224617A JP2019224617A JP2021091642A JP 2021091642 A JP2021091642 A JP 2021091642A JP 2019224617 A JP2019224617 A JP 2019224617A JP 2019224617 A JP2019224617 A JP 2019224617A JP 2021091642 A JP2021091642 A JP 2021091642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimethicone
powder
acid
crosspolymer
fine particle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019224617A
Other languages
English (en)
Inventor
純也 吉本
Junya Yoshimoto
純也 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2019224617A priority Critical patent/JP2021091642A/ja
Publication of JP2021091642A publication Critical patent/JP2021091642A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】粉体の分散性が良好で、化粧持ちに優れた粉体含有化粧料を提供することを目的とする。【解決手段】(A)〜(C)を含有する粉体含有化粧料。(A)微粒子金属酸化物(B)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物(C)トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコンクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー及びフェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸から選択される1種又は2種以上のシリコーンポリマー【選択図】 なし

Description

本発明は、粉体含有化粧料に関する。
特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた粉体分散剤を配合した化粧料が、分散性に優れ、べたつきが無く、のび広がりの良好な使用性を有することが知られていた(特許文献1)。
また、シリコーン高分子は、塗布時の使用感改良を目的として化粧料に配合することが知られている(特許文献2)。
国際公開2016−080270号公報 特開2018−184469号公報
粉体の分散性が良好で、化粧持ちに優れた粉体含有化粧料を提供することを課題とする。
(1)
(A)〜(C)を含有する粉体含有化粧料。
(A)微粒子金属酸化物
(B)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物
(C)トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコンクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー及びフェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸から選択される1種又は2種以上のシリコーンポリマー
本発明の粉体含有化粧料は、粉体の分散性が良好で、化粧持ちに優れる。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の粉体含有化粧料は下記の(A)〜(C)を必須成分として含有する。
(A)微粒子金属酸化物
(B)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物
(C)トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコンクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー及びフェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸から選択される1種又は2種以上のシリコーンポリマー
本発明において、微粒子とは平均粒子径が、約10nm〜200nmの範囲にあるものをいう。なお平均粒子径は、体積基準の平均粒子径であり、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置により測定することができる。
微粒子金属酸化物としては、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化ジルコニウム、微粒子酸化セリウム等が挙げられる。紫外線散乱効果に優れることから微粒子酸化チタン及び微粒子酸化亜鉛から選択される1種又は2種が好ましく、さらにUVA遮断効果に優れることから微粒子酸化亜鉛が特に好ましい。また、微粒子金属酸化物の形状は特に限定されず、親水化処理又は疎水化処理されたものであってもよい。
微粒子酸化チタンは、通常の粉体含有化粧料に用いられるものであれば特に制限されずに使用することができる。微粒子酸化チタンの形状は特に限定されない。また、微粒子酸化チタンの粒子径としては、例えば、一次粒子の平均粒子径が100nm以下、さらには80nm以下のものが好ましく用いられる。微粒子酸化チタンの平均粒子径の下限は特に限定されないが、通常は30nm程度である。微粒子酸化チタンは、例えば、硫酸法や塩素法等の常法により製造することが可能であり、市販品を用いることも可能である。市販の微粒子酸化チタンとしては、例えば、SIVシリーズ、TTO−55シリーズ、TTO−Sシリーズ(以上、石原産業株式会社製)、MT−100TV、MT−500V、MT−01(以上、テイカ株式会社製)等が挙げられる。
微粒子酸化チタンは、必要に応じて表面を親水化処理、又は疎水化処理したものを用いることができる。親水化処理手段としては、例えば、グリセリン等の多価アルコール処理、ヒアルロン酸処理等の表面処理が例示される。また、疎水化処理手段としては、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、N−アシルアミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリル樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
微粒子酸化チタン及び/又はその表面処理微粒子酸化チタンは、そのまま粉体含有化粧料に配合することができるが、必要に応じて、タルク、マイカ、セリサイト等の板状粉体、シリカ、球状粉体等他の粉体の表面に被覆したものを用いることができる。板状粉体や球状粉体に微粒子酸化チタンを被覆することにより、微粒子酸化チタンの凝集が減少し、高い紫外線防御効果が得られる。また、板状粉体や球状粉体に微粒子酸化チタンを被覆することにより、微粒子酸化チタン特有の使用感上の軋みが減少し、良好な使用感の化粧料を得ることができる。
微粒子酸化チタン及び/又はその表面処理微粒子酸化チタンは、粉体をそのまま粉体含有化粧料に配合することができるが、シリコーン油、炭化水素油等の油剤や、水性成分に予め分散させたものを使用することもできる。
微粒子酸化亜鉛は、通常の粉体含有化粧料に用いられるものであれば特に制限されずに使用することができる。微粒子酸化亜鉛の形状は特に限定されない。また、市販の微粒子酸化亜鉛としては、例えば、FINEX−25、FINEX−30、FINEX−50(以上、堺化学工業株式会社製)、MZ−300、MZ−500(以上、テイカ株式会社製)等が挙げられる。
微粒子酸化亜鉛は、必要に応じて表面を親水化処理、又は疎水化処理したものを用いることができる。親水化処理手段としては、例えば、グリセリン等の多価アルコール処理、ヒアルロン酸処理等の表面処理が例示される。また、疎水化処理手段としては、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、N−アシルアミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリル樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
微粒子酸化亜鉛及び/又はその表面処理微粒子酸化亜鉛は、そのまま粉体含有化粧料に配合することができるが、必要に応じて、タルク、マイカ、セリサイト等の板状粉体、シリカ、球状粉体等他の粉体の表面に被覆したものを用いることができる。板状粉体や球状粉体に微粒子酸化チタンを被覆することにより、微粒子酸化チタンの凝集が減少し、高い紫外線防御効果が得られる。また、板状粉体や球状粉体に微粒子酸化チタンを被覆することにより、微粒子酸化チタン特有の使用感上の軋みが減少し、良好な使用感の化粧料を得ることができる。
微粒子酸化亜鉛及び/又はその表面処理微粒子酸化亜鉛は、粉体をそのまま粉体含有化粧料に配合することができるが、シリコーン油、炭化水素油等の油剤や、水性成分に予め分散させたものを使用することもできる。
上記した微粒子金属酸化物は単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
微粒子金属酸化物は、粉体含有化粧料全量に対し微粒子金属酸化物として0.1〜30質量%配合することが好ましい。微粒子金属酸化物が0.1質量%以上であることで、微粒子金属酸化物による紫外線遮蔽効果をより期待することができる。微粒子金属酸化物が30質量%以下であることで、使用感をより好ましくすることができる。
本発明では(B)として、平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物を必須成分とする。
係るエステル化合物を構成する、ポリグリセリンとしては、平均重合度が2から20のポリグリセリンであれば特に制限されないが、例えばジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリセリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリン、ヘキサデカグリセリン、オクタデカグリセリン、エイコサデカグリセリン等を挙げることができる。これらの中でもテトラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリセリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリンが好ましい。より好ましくは、デカグリセリンである。なお、平均重合度は、各ポリグリセリンの水酸基価から算出できる。
一価のカルボン酸としては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、リシノレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、イソアラキジン酸、ベヘン酸、エルカ酸等を挙げることができる。これらの中でもイソステアリン酸が好ましい。
二価のカルボン酸としては、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジメチルオクタデカン二酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、ダイマー酸、テトラヒドロフタル酸、オクテニルコハク酸、ドデセニルコハク酸等を挙げることができる。これらの中でもコハク酸が好ましい。
また、一価のカルボン酸又は二価のカルボン酸の誘導体として、上記したカルボン酸の酸無水物や酸ハロゲン化物を用いてもよい。
ポリグリセリンエステルのエステル化率に特に制限はないが、分散体の分散性の観点からエステル化率は75〜100%が好ましい。
一価のカルボン酸と二価のカルボン酸の配合モル比に特に制限はなく、分散体の分散性の観点から、配合モル比(一価のカルボン酸/二価のカルボン酸)は、99.99/0.01〜0.01/99.99が好ましい。更に好ましくは95.0/5.0〜50/50である。
このようなエステル化合物の合成方法としては、通常用いられるエステル化反応を用いることができ、具体的には例えば国際公開第2016/08027号の段落[0026]〜[0040]に記載された方法等を挙げることができる。
このような分散剤としては、具体的には例えばSCIS−101(阪本薬品工業社製)等を挙げることができる。
このようなエステル化合物の配合量は、特に限定されず併用する粉体の配合量、油性成分の配合量により異なる。化粧料全量に対し、エステル化合物として0.05〜8質量%配合することが好ましい。
本発明では(C)として、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコンクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー及びフェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸から選択される1種又は2種以上のシリコーンポリマーから選択される1種又は2種以上のシリコーンポリマーを必須成分として配合する。これらのシリコーンポリマーは、市販のものを使用することができる。市販のシリコーンポリマーは、シリコーンポリマーそのものを用いても、予めシリコーン油、炭化水素油などの分散媒に分散、溶解させたものを用いてもよい。
トリメチルシロキシケイ酸としては、BELSIL TMS 803 、BELSILREG 102、BELSIL REG 1102、BELSIL RG 100、BELSIL RG 90(以上、旭化成ワッカーシリコーン社製)、MQ−1600 Solid Resin、DC591 Fluid、RSN−0749 Resin、FC−5002 IDD Resin Gum(以上、東レ・ダウコーニング社製)、KF−7312J、KF−7312K、KF−7312L、KF−9021、KF−9021L、X−21−4249、X−21−5249L、X−21−5250、X−21−5250L、X−21−5595、X−21−5616(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
ポリメチルシルセスキオキサンとしては、BELSIL PMS MK Powder(旭化成ワッカーシリコーン社製)、E+ 508、E+ 520、E+ 540、E+ 560、E+ 580、E+ 710、E+ 715(以上、ABC NANOTECH社製)、KMP−590、KMP−591(以上、信越化学工業社製)、MSP−N050(日興リカ社製)、ガンツパール SI−045C、ガンツパール SI−020(以上、アイカ工業社製)、トスパール 145、トスパール 145A、トスパール2000B*(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等が挙げられる。
ポリプロピルシルセスキオキサンとしては、670 Fluid、680 ID Fluid、MQ−1640 Flake Resin(以上、東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーとしては、KP−541、KP−543、KP−545、KP−545L、KP−550(以上、信越化学工業社製)、マイブロックワコー101(富士フイルム和光純薬社製)等が挙げられる。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、トレフィルE−506S、トレフィルE−508、9701 Cosmetic Powder、EP−9215 Cosmetic Powder、EP−9261 TI Cosmetic Powder、EP−9293 AL Cosmetic Powder、BY29−129、 (以上、東レ・ダウコーニング社製) 、ガンツパール SIG−070(アイカ工業社製)、 KSG−15、KSG−16、KSG−17、KSG−19(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、KSG−18A(信越化学工業社製)等が挙げられる。
ジメチコンクロスポリマーとしては、EL9240 Silicone Elastomer Blend、9040 Silicone Elastomer Blend、9041 Silicone Elastomer Blend、9045 Silicone Elastomer Blend(以上、東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーとしては、KSP−100、KSP−101、KSP−102、KSP−105(以上、信越化学工業社製)、RHEOSIL 1104Q、RHEOSIL 1107Q、RHEOSIL 1112Q(以上、ABC NANOTECH社製)等が挙げられる。
(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーとしては、KSP−300(信越化学工業社製)等が挙げられる。
(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、KSG−41A、KSG−42A、KSG−43、KSG−44(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
このようなシリコーンポリマーの配合量は、特に限定されないが、粉体含有化粧料全量に対し0.05〜10質量%配合することが好ましく、0.5〜5質量%配合することがより好ましい。
本発明の粉体含有化粧料は、(C)を配合することにより、化粧持ちが向上するという効果を発揮する。
次に本発明の粉体含有化粧料に配合し得る任意成分について記載する。
本発明の粉体含有化粧料は、中実球状ホウケイ酸塩粒子を配合することができる。
中実球状ホウケイ酸塩粒子の平均粒子径は、0.1μm以上が好ましく、1μm以上がより好ましく、5μm以上がさらに好ましく、7μm以上が一層好ましい。また、中実球状ホウケイ酸塩粒子の平均粒子径は、20μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましく、13μm以下がさらに好ましい。例えば、中実球状ホウケイ酸塩粒子の平均粒子径は、べたつき軽減効果の観点から、好ましくは1〜20μmであり、より好ましくは5〜15μmであり、さらに好ましくは7〜13μmである。なお、中実球状ホウケイ酸塩粒子の平均粒子径は、粉体粒子の形状に合わせ、顕微鏡法の原理により個数平均の平均粒子径として測定することができる。
中実球状ホウケイ酸塩粒子において、ホウケイ酸塩は、Na、K等のアルカリ金属塩、Mg、Ca等アルカリ土類金属塩、Al塩、又はこれらの塩の組み合わせであってよい。好ましくは、ホウケイ酸Na、ホウケイ酸Ca、ホウケイ酸Al、ホウケイ酸(Ca/Na)、ホウケイ酸(Ca/Al)であり、より好ましくはホウケイ酸(Ca/Na)である。
中実球状ホウケイ酸塩粒子は、化粧品表示名称(INCI名称)としては、ホウケイ酸(Ca/Na)(CALCIUM SODIUM BOROSILICATE)、ホウケイ酸(Ca/Al)(CALCIUM ALUMINUM BOROSILICATE)等と表示されるが、本発明においてはいずれの表示名称の中実球状ホウケイ酸塩粒子を用いてもよく、ホウケイ酸(Ca/Na)を用いることがより好ましい。
中実球状ホウケイ酸塩粒子を配合する場合の配合量は特に限定されないが、粉体含有化粧料全量に対し、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。また、中実球状ホウケイ酸塩粒子の配合量は特に限定されないが、粉体含有化粧料全量に対し、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
例えば、中実球状ホウケイ酸塩粒子の配合量は、粉体含有化粧料全量に対し、0.01〜30質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜20質量%であり、さらに好ましくは1〜10質量%である。例えば、水媒体又は油媒体の剤型の粉体含有化粧料では、中実球状ホウケイ酸塩粒子は、粉体含有化粧料全量に対し0.01〜10質量%がさらに好ましい。また、粉末状又は固形状の剤型の粉体含有化粧料では、中実球状ホウケイ酸塩粒子は、粉体含有化粧料全量に対し0.1〜20質量%がさらに好ましい。
中実球状ホウケイ酸塩粒子は未処理のものを用いてもよいし、親水化処理、又は疎水化処理を施したものを用いてもよい。
本発明の中実球状ホウケイ酸塩粒子を粉体含有化粧料に配合する場合、酸化亜鉛を被覆した酸化亜鉛被覆中実球状ホウケイ酸塩粒子とすることにより、皮脂固化効果を発揮し、化粧持ちを向上させることができる。
本発明の酸化亜鉛被覆中実球状ホウケイ酸塩粒子に用いられる酸化亜鉛は、粉体含有化粧料に配合し得るものであれば特に限定されない。酸化亜鉛の形状は特に限定されない。酸化亜鉛の平均粒子径は、皮脂固化能の観点より、10〜200nmが好ましく、15〜100nmがより好ましく、さらには15〜50nmが一層好ましい。なお、酸化亜鉛の平均粒子径は、体積基準の平均粒子径であり、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置により測定することができる。
酸化亜鉛被覆中実球状ホウケイ酸塩粒子は、例えば、中実球状ホウケイ酸塩粒子を酸化亜鉛粉末によって被覆することによって得ることができる。酸化亜鉛粉末には、微粒子酸化亜鉛粒子を用いることが好ましい。
酸化亜鉛は未処理の酸化亜鉛をそのまま用いることもできるが、疎水化処理を施した酸化亜鉛を用いることが好ましい。疎水化処理剤としては特に限定されるものではなく、ジメチコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、金属石鹸等が例示される。これらの疎水化処理剤の中でも、ジメチコンを用いることが好ましい。疎水化処理剤の被覆量は酸化亜鉛を疎水化処理するのに十分な量であればよい。具体的には酸化亜鉛と疎水化処理剤の質量比が85:15〜99:1が好ましく、さらには90:10〜98:2が好ましい。
本発明の粉体含有化粧料に用いられる酸化亜鉛被覆中実球状ホウケイ酸塩粒子において、中実球状ホウケイ酸塩粒子1質量部に対し、酸化亜鉛の被覆量は0.01質量部以上が好ましく、0.05質量部以上がより好ましい。また、中実球状ホウケイ酸塩粒子1質量部に対し、酸化亜鉛の被覆量は2質量部以下が好ましく、1.5質量部以下がより好ましい。この範囲で、皮脂固化能をより高めて、皮脂崩れをより防止することができる。
中実球状ホウケイ酸塩粒子1質量部に対し、酸化亜鉛の被覆量は0.01〜2質量部が好ましく、0.05〜1.5質量部がより好ましい。
中実球状ホウケイ酸塩への酸化亜鉛の被覆方法としては、これまで知られた各種方法を用いることができ、例えば、物理化学的な混合摩砕法(乾式、湿式)、化学的な沈着法等を用いることができる。酸化亜鉛被覆中実球状ホウケイ酸塩粒子の皮脂固化能の点から、乾式の混合摩砕法を好ましく用いることができる。
本発明の粉体含有化粧料は、上記した中実球状ホウケイ酸塩粒子、好ましくは酸化亜鉛被覆中実球状ホウケイ酸塩粒子を含むことによって、皮脂固化能を有し、優れた化粧持ち効果を発揮することができる。
本発明の粉体含有化粧料において、中実球状ホウケイ酸塩粒子を配合する場合の配合量は、特に限定されないが、粉体含有化粧料全量に対し、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。また、中実球状ホウケイ酸塩粒子の配合量は、特に限定されないが、粉体含有化粧料全量に対し、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
本発明の粉体含有化粧料は、有機紫外線吸収剤を配合することができる。
有機紫外線吸収剤の種類は特に限定されず、公知の有機紫外線吸収剤を制限無く使用できる。このような公知の有機紫外線吸収剤として、例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、メトキシケイ皮酸イソプロピル、メトキシケイ皮酸イソアミル等のケイ皮酸誘導体;パラアミノ安息香酸(以下、「PABA」と略記する)、エチルPABA、エチル−ジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシル−ジメチルPABA、グリセリルPABA等のPABA誘導体;ホモサラート、エチルヘキシルサリチラート、ジプロピレングリコールサリチラート、TEAサリチラート等のサリチル酸誘導体;ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−3またはオキシベンゾン、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−8、ベンゾフェノン−9、ベンゾフェノン−12等のベンゾフェノン誘導体;3−ベンジリデンショウノウ、4−メチルベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸、メト硫酸ショウノウベンザルコニウム、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ等のベンジリデンショウノウ誘導体;アニソトリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6−トリス(ジイソブチル−4’−アミノベンザルマロナート)−s−トリアジン、2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス〔4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ〕−1,3,5−トリアジン等のトリアジン誘導体;フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム等のフェニルベンゾイミダゾール誘導体;ドロメトリゾールトリシロキサン、メチレンビス(ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)等のフェニルベンゾトリアゾール誘導体;アントラニル酸メンチル等のアントラニル誘導体;ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等のイミダゾリン誘導体;ベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン等のベンザルマロナート誘導体;1,1−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン等の4,4−ジアリールブタジエン誘導体;オクトクリレン、2−〔4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル〕安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンなどが挙げられる。有機紫外線吸収剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
有機紫外線吸収剤を配合する場合の配合量は1〜20質量%が好ましい。1質量%未満では充分な日焼け止め効果を得ることができず、20質量%を超えるとべたつきや、皮膚への一次刺激性が高まるなど、使用感に悪影響を及ぼす。
本発明の粉体含有化粧料には、上述の必須成分、任意成分の他に、必要に応じて通常粉体含有化粧料に配合される、水性成分、油性成分、上記以外の保湿剤、色素、界面活性剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防黴剤、アルコール類、粉体、スクラブ剤、生体由来成分等を適宜配合することができる。
本発明の粉体含有化粧料の剤型は特に限定されず、ルースタイプの粉末状粉体含有化粧料、固形状油性粉体含有化粧料、ペースト状油性粉体含有化粧料、液状油性粉体含有化粧料、油中水乳化型粉体含有化粧料、水中油乳化型粉体含有化粧料、水性粉体含有化粧料、エアゾール等の剤型を採用することができる。成分(B)のエステル化合物の分散特徴から固形状油性粉体含有化粧料、ペースト状油性粉体含有化粧料、液状油性粉体含有化粧料、油中水乳化型粉体含有化粧料に好ましく用いられ、中でも油中水乳化型粉体含有化粧料とすることが最も好ましい。
本発明の粉体含有化粧料は、通常の製造方法により製造することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
まず、本発明の実施例及び比較例の評価方法を示す。
[化粧持ちの評価]
化粧を施していない女性官能評価専門パネル20名により、実施例及び比較例で得られた各試料2gを顔全体に塗布してもらい、塗布4時間後の「化粧持ち」について、下記の評価基準に従い官能評価を実施した。なお、評価パネルは4時間、室温25度の室内で軽作業を行った。
<評価基準>
◎:20名中16名以上が、化粧持ちが良いと回答
○:20名中11〜15名が、化粧持ちが良いと回答
△:20名中6〜10名が、化粧持ちが良いと回答
×:20名中5名以下が、化粧持ちが良いと回答
表1に示す処方を用い、実施例1〜4及び比較例1に係る油中水型乳化日焼け止め化粧料を定法により調製し、化粧持ち評価を行った。その結果、本発明の実施例はシリコーンポリマーであるトリメチルシロキシケイ酸を配合した実施例は比較例より化粧持ちが良好であった。
Figure 2021091642
表2に示す処方を用い、実施例5〜8及び比較例2に係る油中水型乳化ファンデーションを定法により調製し、化粧持ち評価を行った。その結果、本発明の実施例はシリコーンポリマーであるトリメチルシロキシケイ酸を配合した実施例は比較例より化粧持ちが良好であった。
Figure 2021091642

Claims (1)

  1. (A)〜(C)を含有する粉体含有化粧料。
    (A)微粒子金属酸化物
    (B)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物
    (C)トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコンクロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー及びフェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸から選択される1種又は2種以上のシリコーンポリマー
JP2019224617A 2019-12-12 2019-12-12 粉体含有化粧料 Pending JP2021091642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019224617A JP2021091642A (ja) 2019-12-12 2019-12-12 粉体含有化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019224617A JP2021091642A (ja) 2019-12-12 2019-12-12 粉体含有化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021091642A true JP2021091642A (ja) 2021-06-17

Family

ID=76313287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019224617A Pending JP2021091642A (ja) 2019-12-12 2019-12-12 粉体含有化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021091642A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016080270A1 (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 阪本薬品工業株式会社 粉体分散剤、これを配合した粉体分散組成物及び化粧料
JP2018199657A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 堺化学工業株式会社 油中水型乳化化粧料
WO2019107497A1 (ja) * 2017-11-30 2019-06-06 信越化学工業株式会社 有機基変性有機ケイ素樹脂及びその製造方法、ならびに化粧料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016080270A1 (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 阪本薬品工業株式会社 粉体分散剤、これを配合した粉体分散組成物及び化粧料
JP2018199657A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 堺化学工業株式会社 油中水型乳化化粧料
WO2019107497A1 (ja) * 2017-11-30 2019-06-06 信越化学工業株式会社 有機基変性有機ケイ素樹脂及びその製造方法、ならびに化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6096898B2 (ja) 化粧料組成物
JPWO2016068298A1 (ja) 油中水型乳化日焼け止め化粧料
JP2015533159A (ja) ワックス分散液を含む化粧料組成物
JP6723362B2 (ja) 光防護化粧用組成物及びそれを得るための方法
BR112014010746B1 (pt) Composição e processo cosmético
WO2010070867A1 (ja) 酸化チタン分散体およびそれを配合した化粧料
BR112019012581A2 (pt) composição e processo para revestir materiais de queratina
KR102230447B1 (ko) 특정 필러의 조합 및 피막형성 폴리머를 포함하는 지속 효과를 향상시키기 위한 화장료 조성물
JP2022125033A (ja) 多層球形複合粒子及びuv遮蔽剤に基づく組成物
JP2016033143A (ja) 水性相と低融点の無極性ワックスとを含む光防護用組成物
JP2017122076A (ja) 油中水型皮膚化粧料
JP2012041322A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP6768638B2 (ja) 親油性有機遮蔽剤及びフィラーをベースとする組成物
JP2019094280A (ja) 水中油型乳化化粧料
JP5964049B2 (ja) スティック状乳化化粧料
WO2022102592A1 (ja) 化粧料
JP5566016B2 (ja) エアゾール型日焼け止め化粧料
JP2022077263A5 (ja)
JPWO2020032246A1 (ja) 日やけ止め効果増強剤
JP2021091642A (ja) 粉体含有化粧料
JP2020075870A (ja) 化粧料
CN106659672B (zh) 乳液形式的组合物
WO2021153465A1 (ja) 粉末分散組成物、乳化組成物、及び化粧料
JP7532063B2 (ja) 油性組成物
WO2010140470A1 (ja) 複合化粉体及びそれを配合したメーキャップ化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240220