JP2018199657A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】経時安定性が良好で、肌に塗布した際のべたつきを抑えた油中水型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】本発明の油中水型乳化化粧料は、次の成分(A)及び(B):(a1)無機酸化物微粒子、(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤、及び(a3)油性媒体を含む(A)無機酸化物微粒子分散体、及び(b1)揮発性炭化水素油を含む(B)揮発性成分を含有し、上記成分(B)に対する上記成分(b1)の含有質量比(b1)/(B)が0.4〜1.0である。
【選択図】 なし
【解決手段】本発明の油中水型乳化化粧料は、次の成分(A)及び(B):(a1)無機酸化物微粒子、(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤、及び(a3)油性媒体を含む(A)無機酸化物微粒子分散体、及び(b1)揮発性炭化水素油を含む(B)揮発性成分を含有し、上記成分(B)に対する上記成分(b1)の含有質量比(b1)/(B)が0.4〜1.0である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、油中水型乳化化粧料、特に無機酸化物微粒子を含有する油中水型乳化化粧料に関する。
化粧料などに配合される金属酸化物微粒子は、紫外線遮蔽などの機能を発揮する一方、凝集性が高い。このため、化粧料における金属酸化物微粒子の再凝集を防ぎ、金属酸化物微粒子の機能を十分に発揮させる目的で、予め金属酸化物微粒子を分散処理した分散組成物を調製し、これを化粧料に配合することが行われている。このような分散組成物に分散媒体としてエステル油を使用する場合には、分散剤としてポリヒドロキシステアリン酸などのヒドロキシ脂肪酸縮合物が広く使用されている(例えば特許文献1〜3など参照)。
一方、日焼け止め料などで広く処方されている油中水型(W/O型)乳化化粧料において必須である揮発性油剤には、べたつきのない使用感を付与するシリコーン系の油剤が広く使用されている。しかしながら、シリコーン系の油剤は、上記したヒドロキシ脂肪酸縮合物との相溶性が悪く、均一に乳化させることが難しい。このため、これらを化粧料に配合した場合、粘度の低下、分離や変色などの経時安定性、べたつきなどの使用感に問題が生ずる虞があり、油中水型の化粧料処方において、さらなる改良が求められていた。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、経時安定性に優れると共に、肌に塗布した時のべたつきを抑え、使用感触に優れる油中水型乳化化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記問題に鑑み、鋭意検討した結果、予め調製する無機酸化物分散体に特定のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる分散剤を使用すると共に、化粧料における揮発性成分に対する揮発性炭化水素油の含有量比を0.4〜1.0とすることで上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の油中水型乳化化粧料は、(a1)無機酸化物微粒子、(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤、及び(a3)油性媒体を含む(A)無機酸化物微粒子分散体、及び(b1)揮発性炭化水素油を含む(B)揮発性成分を含有し、上記成分(B)に対する上記成分(b1)の含有質量比(b1)/(B)が0.4〜1.0であることを特徴とする。上記成分(B)は、(b2)揮発性シリコーン油を含むことが好ましい。また、上記(b1)揮発性炭化水素油の含有量は、3.0〜40.0質量%であることが好ましい。
上記無機酸化物微粒子は、分散体全質量に対して30.0〜75.0質量%以上であることが好ましい。また、上記エステル化合物からなる分散剤は、分散体全質量に対して0.5〜8.0質量%であることが好ましい。
上記無機酸化物微粒子は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄及び酸化セリウムからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。また、上記無機酸化物微粒子の平均一次粒子径は、5nm〜100nmであることが好ましい。
上記無機酸化物微粒子は、珪素、アルミニウム、亜鉛、鉄、チタン及びジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の元素の水酸化物及び/又は酸化物で無機表面被覆されたものであることが好ましい。また、上記無機酸化物微粒子は、有機ケイ素化合物で有機表面被覆されたものであることが好ましい。また、上記無機酸化物微粒子は、含水シリカ、水酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも1種とオルガノポリシロキサンで表面被覆されたものであることが好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、経時安定性に優れると共に、肌に塗布した時のべたつきを抑え、使用感触に優れたものとなる。
(A)無機酸化物微粒子分散体:
本発明において使用する(A)無機酸化物微粒子分散体(以下、単に「分散体」とも言う。)は、(a1)無機酸化物微粒子、(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤、及び(a3)油性媒体を含有する。
本発明において使用する(A)無機酸化物微粒子分散体(以下、単に「分散体」とも言う。)は、(a1)無機酸化物微粒子、(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤、及び(a3)油性媒体を含有する。
(a1)無機酸化物微粒子は、化粧料分野において一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄及び酸化セリウムからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも、酸化チタン、酸化亜鉛がより好ましい。
無機酸化物微粒子は、平均一次粒子径が5nm〜100nmのものであることが好ましい。このような平均一次粒子径を有する無機酸化物微粒子は、可視光透明性が高く、かつ、紫外線遮蔽領域が好適なものである点で特に好ましい。平均一次粒子径が5nm未満であると、凝集しやすく分散性が低下するだけでなく、紫外線遮蔽能も低下する虞がある。一方、平均一次粒子径が100nmを超えると、可視光透明性が低下するだけでなく紫外線遮蔽能も低下する虞がある。平均一次粒子径の下限は、10nmであることがより好ましい。平均一次粒子径の上限は、65nmであることがより好ましく、40nmであることが更に好ましい。なお、「平均一次粒子径」とは、透過型電子顕微鏡でランダムに選択した200個の粒子の粒子径を測定し、その一次粒子径の平均を算出するという方法によって測定されたものである。
無機酸化物微粒子の形状は、特に限定されず、球状、棒状、針状、紡錘状、板状等の任意の形状のものを使用することができる。なお、棒状、針状、紡錘状粒子の場合においては、平均一次粒子径は短軸側の長さを、板状の場合は面の対角線長さの平均で規定する。
無機酸化物微粒子は、無機表面被覆や有機表面被覆がされたものであってもよい。表面被覆は、無機表面被覆と有機表面被覆の両方が形成されたものであってもよいし、無機表面被覆又は有機表面被覆のみであってもよい。このような層を形成したものとすることで、無機酸化物微粒子に撥水性を付与し、親油性を高め、分散体の安定性をより向上させることができる。
無機表面被覆は、珪素、アルミニウム、亜鉛、鉄、チタン及びジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の元素の水酸化物及び/又は酸化物によるものである。無機表面被覆を行うことによって、無機酸化物微粒子の表面活性を抑制したり、油剤との親油性を向上させたりという作用によって分散体の安定性がより高いものとなる。また、無機表面被覆は、有機表面被覆の内層に施したものであっても、有機表面被覆の外層に施したものであってもよいが、分散性を向上させるという点では、有機表面被覆の内層に施したものであることが好ましい。
無機表面被覆の方法は、特に限定されず、例えば無機酸化物微粒子を水に分散させて水スラリーとし、得られた水スラリーに表面処理剤を加え、乾燥・焼成・粉砕の工程を経ることによって得る方法、無機酸化物微粒子を水に分散させて水スラリーとし、得られた水スラリーに表面処理剤を加え、中和・水洗・乾燥・粉砕の工程を経ることによって得る方法や無機酸化物微粒子に表面処理剤を加えた後、焼成することで表面処理剤を熱分解させる方法等を挙げることができる。
無機表面被覆において使用する表面処理剤としては、例えばケイ酸ナトリウム、テトラメチルシリケート及びその縮合物、テトラエチルシリケート及びその縮合物等、アルミン酸ナトリウム、ジルコン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、その他上記元素の硫酸塩、硝酸塩、塩化物等を挙げることができる。
無機表面被覆は、表面被覆が処理後の無機酸化物微粒子の質量に対して、0.1〜30.0質量%であることが好ましい。0.1質量%未満であると、表面処理による機能性向上効果が発現しにくい。一方、30.0質量%を超えると、無機酸化物分散体中の無機酸化物微粒子の量が少なくなり、紫外線遮蔽効果が悪くなると共に、表面処理により粉体感触が悪くなり、化粧料を肌に塗布した際に軋んでしまう虞がある。表面被覆の被覆量の下限は、0.5質量%であることがより好ましく、2.0質量%であることが更に好ましい。表面被覆の被覆量の上限は、25.0質量%であることがより好ましく、20.0質量%であることが更に好ましい。
有機表面被覆は、メチルハイドロジェンポリシロキサン(ジメチコン/メチコン)コポリマー等の水素−ケイ素結合を有する公知のシリコーン、反応基としてアルコキシ基−ケイ素結合を有するトリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業製KF−9908)、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン(信越化学工業製KF−9909)等の公知の有機ケイ素化合物による処理を行ったものであってもよい。これによって、無機酸化物分散体の安定性向上と、化粧料に配合し肌に塗布したときに無機酸化物微粒子由来である軋みの改善という点で利点を有する。上記有機ケイ素化合物による表面処理方法は、特に限定されず、乾式処理または湿式処理等の公知の方法によって行うことができる。
有機表面被覆は、表面被覆が処理後の無機酸化物微粒子の質量に対して、0.1〜20.0質量%であることが好ましい。0.1質量%未満であると、表面処理による撥水性、親油性などの機能性向上効果が発現しにくい。一方、20.0質量%を超えると、過剰な処理剤によって粉体が凝集し、本来の紫外線遮蔽効果を発揮できない可能性がある。表面被覆の被覆量の下限は、0.5質量%であることがより好ましく、1.0質量%であることが更に好ましい。表面被覆の被覆量の上限は、18.0質量%であることがより好ましく、15.0質量%であることが更に好ましい。
また、表面被覆は、含水シリカ、水酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも1種によって形成された第1の被覆層及び、第1の被覆層上に形成されたオルガノポリシロキサンによって形成された第2の被覆層からなるものであることが特に好ましい。このような表面被覆された無機酸化物微粒子は、高濃度で分散体を製造した際の安定性が優れた分散体を得ることができるという点で好ましい。
以上のような表面被覆された無機酸化物微粒子としては、例えばFINEX−30W−LP2、FINEX−33W−LP2、FINEX−33W−LPF1、FINEX−50W−LP2、FINEX−52W−LP2、FINEX−50W−LPF1(堺化学工業社製疎水化処理酸化亜鉛:いずれも商品名)、STR−100A−LP、STR−100C−LP、STR−60A−LP、STR−60C−LP、STR−100W−LP(堺化学工業社製疎水化処理酸化チタン:いずれも商品名)等を挙げることができる。
無機酸化物微粒子の含有量は、分散体全質量に対して30.0〜75.0質量%であることが好ましい。30.0質量%未満であると、化粧料に配合する際に、含有量が低くなり処方の自由度が下がる。一方、75.0質量%を超えると、分散体としての粘度が高くなり、ハンドリングが難しくなる。含有量の下限は、35.0質量%であることがより好ましく、40.0質量%であることが更に好ましい。含有量の上限は、70.0質量%であることがより好ましく、65.0質量%であることが更に好ましい。
(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤は、(a1)無機酸化物微粒子を(a3)油性媒体中に均一に分散させることができると共に、油中水型乳化化粧料における経時安定性に優れた効果が得られる。
ポリグリセリンとしては、平均重合度が2から20のポリグリセリンであれば特に制限されないが、例えばジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリセリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリン、ヘキサデカグリセリン、オクタデカグリセリン、エイコサデカグリセリン等を挙げることができる。これらの中でもテトラグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリセリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリンが好ましい。より好ましくは、デカグリセリンである。なお、平均重合度は、各ポリグリセリンの水酸基価から算出できる。
一価のカルボン酸としては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、リシノレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、イソアラキジン酸、ベヘン酸、エルカ酸等を挙げることができる。これらの中でもイソステアリン酸が好ましい。
二価のカルボン酸としては、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジメチルオクタデカン二酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、ダイマー酸、テトラヒドロフタル酸、オクテニルコハク酸、ドデセニルコハク酸等を挙げることができる。これらの中でもコハク酸が好ましい。
また、一価のカルボン酸又は二価のカルボン酸の誘導体として、上記したカルボン酸の酸無水物や酸ハロゲン化物を用いてもよい。
ポリグリセリンエステルのエステル化率に特に制限はないが、分散体の分散性の観点からエステル化率は75〜100%が好ましい。
一価のカルボン酸と二価のカルボン酸の配合モル比に特に制限はなく、分散体の分散性の観点から、配合モル比(一価のカルボン酸/二価のカルボン酸)は、99.99/0.01〜0.01/99.99が好ましい。更に好ましくは95.0/5.0〜50/50である。
このような分散剤の合成方法としては、通常用いられるエステル化反応を用いることができ、具体的には例えば国際公開第2016/08027号の段落[0026]〜[0040]に記載された方法等を挙げることができる。
このような分散剤としては、具体的には例えばSCIS−101(阪本薬品工業社製、商品名)等を挙げることができる。
このような分散剤の含有量は、分散体全質量に対して0.5〜8.0質量%であることが好ましい。0.5質量%未満であると、分散効果が不十分で分散体が高粘度化しやすくなる。一方、8.0質量%を超えると、化粧料に配合したときに感触に悪影響を与える虞がある。含有量の下限は、0.7質量%であることがより好ましく、1.5質量%であることが更に好ましい。含有量の上限は、7.0質量%であることがより好ましく、6.0質量%であることが更に好ましい。
また、本発明において使用する分散剤には、本発明の効果を損なわない範囲で上記した分散剤に加え、上記した分散剤以外の分散剤を配合してもよい。
(a3)油性媒体は、(a1)無機酸化物微粒子を分散される媒体であり、通常化粧料に使用される不揮発性の油剤であれば特に制限されない。油性媒体としては、例えばアジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、安息香酸アルキル(C12−15)、イソステアリルグリセリル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸バチル、オクタン酸アルキル(C12−15)、エチレングリコール脂肪酸エステル、エルカ酸オクチルドデシル、オクタン酸ペンタエリスリット、オクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸セテアリル、オクタン酸イソステアリル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ジオレイン酸エチレングリコール、トリオレイン
酸グリセリル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、トリカプリル酸グリセリル、エチルヘキサン酸セチル、エルカ酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸セトステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セチルイソオクタネート、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、ダイマー酸ジイソプロピル、炭酸ジアルキル(C14、C15)、イソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ノナイソステアリン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオクタノイン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸トリデシル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソセチル、イソパルミチン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソステアリル、リノール酸トコフェロール、リシノール酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル等のエステル油類等を挙げることができる。これらの中でも一分子中の炭素数が18以上であるエステル油類であることが好ましい。このようなエステル油類を使用することによって、エステル油の刺激性を抑えることができ、化粧料にしたときの人体への影響を少なくできるという点で好ましい。
酸グリセリル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、トリカプリル酸グリセリル、エチルヘキサン酸セチル、エルカ酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸セトステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セチルイソオクタネート、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、ダイマー酸ジイソプロピル、炭酸ジアルキル(C14、C15)、イソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ノナイソステアリン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオクタノイン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸トリデシル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソセチル、イソパルミチン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソステアリル、リノール酸トコフェロール、リシノール酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル等のエステル油類等を挙げることができる。これらの中でも一分子中の炭素数が18以上であるエステル油類であることが好ましい。このようなエステル油類を使用することによって、エステル油の刺激性を抑えることができ、化粧料にしたときの人体への影響を少なくできるという点で好ましい。
油性媒体の含有量は、分散体全質量に対して、20.0〜55.0質量%であることが好ましい。20.0質量%未満であると、分散効果が不十分で分散体が高粘度化しやすくなる。一方、55.0質量%を超えると、化粧料に配合したときに感触に悪影響を与える虞がある。油性媒体の下限は、25.0質量%であることがより好ましく、30.0質量%であることが更に好ましい。油性媒体の上限は、50.0質量%であることがより好ましく、45.0質量%であることが更に好ましい。
本発明において使用する無機酸化物粒子分散体には、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて上述した成分以外の成分を配合してもよい。
本発明において使用される無機化合物分散体を得る方法としては、特に限定されないが、例えば、油性媒体に分散剤を溶解し、これに無機酸化物微粒子を添加して、強力な機械的せん断力により分散させればよい。分散処理としては、例えばメディア径が0.3mm以下のジルコニアビーズを使用したペイントシェーカー処理やビーズミル処理により行うことができる。
(B)揮発性成分:
本発明において使用する揮発性成分は、通常化粧料に用いられる揮発性成分であり、(b1)揮発性炭化水素油を含むものであれば特に制限されない。揮発性炭化水素油以外の揮発性成分としては、例えば(b2)揮発性シリコーン油を挙げることができる。
本発明において使用する揮発性成分は、通常化粧料に用いられる揮発性成分であり、(b1)揮発性炭化水素油を含むものであれば特に制限されない。揮発性炭化水素油以外の揮発性成分としては、例えば(b2)揮発性シリコーン油を挙げることができる。
(b1)揮発性炭化水素油としては、通常化粧料に用いられる揮発性炭化水素油であれば特に制限されない。このような揮発性炭化水素油としては、例えばn−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン等のパラフィン系炭化水素油、イソデカン、イソドデカン、水添ポリイソブテン等のイソパラフィン系炭化水素油、シクロデカン、シクロドデカン等の環状パラフィン炭化水素油を挙げることができる。これらの中でも、炭素数8〜16のパラフィン系炭化水素油が好ましい。より好ましくは、n−ドデカンである。
揮発性炭化水素油の含有量は、化粧料全体に対して3.0〜40.0質量%である。3.0質量%未満であると、不揮発性成分の含有量が多くなり、化粧料としての感触に悪影響を与える虞がある。一方、40.0質量%を超えると、肌に対する刺激性が強くなる虞がある。含有量の上限は、35.0質量%であることがより好ましく、31.0質量%であることが更に好ましい。
(b2)揮発性シリコーン油としては、通常化粧料に使用される揮発性シリコーン油であれば特に制限されない。このような揮発性シリコーン油を配合することで、肌に塗布した時に良好な使用感を与えると共に、化粧料で使用したときの(b1)揮発性炭化水素油に起因する刺激性を抑え、人体への影響を少なくすることができる。
揮発性シリコーン油としては、例えばデカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、またはカプリリルメチコン等を挙げることができる。これらの中でも、デカメチルシクロペンタシロキサンが好ましい。
揮発性シリコーン油の含有量は、後述の(b1)揮発性炭化水素油を含む(B)揮発性成分に対する(b1)揮発性炭化水素油の含有質量比(b1)/(B)を満たす範囲であれば特に制限されないが、肌に塗布した時の感触の観点から、化粧料全体に対して0.1〜30.0質量%であることが好ましい。含有量の下限は、2.0質量%であることがより好ましく、4.0質量%であることが更に好ましい。含有量の上限は、25.0質量%であることがより好ましく、20.0質量%であることが更に好ましい。
本発明において、(b1)揮発性炭化水素油を含む(B)揮発性成分に対する(b1)揮発性炭化水素油の含有質量比(b1)/(B)は、0.4〜1.0である。含有質量比(b1)/(B)が、この範囲であると、上記した分散体を配合した油中水型乳化化粧料において、肌に塗布した時のべたつきを抑え、良好な使用感を与えることができる。
本発明において、水性成分である水(精製水)の含有量は、油中水型乳化化粧料として調製可能な量であれば特に制限されないが、使用感や経時安定性に優れるという点から、化粧料全体に対して10〜70質量%であるのが好ましく、20〜60質量%がより好ましく、30〜50質量%が更に好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、本発明の効果を損なわない程度で、必要に応じて上記した以外の他の成分を配合してもよい。他の成分としては、例えば不揮発性の油剤、界面活性剤、保湿剤、高級アルコール、金属イオン封鎖剤、水溶性及び油溶性高分子、紫外線遮蔽剤、各種抽出液、有機染料等の色剤、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、その他薬剤、各種粉体等を挙げることができる。
本発明の油中水型乳化化粧料を得る方法としては、特に限定されないが、例えば成分(A)及び成分(B)を均一に混合、分散させた後、精製水などの水性成分を混合させればよい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、乳液状、クリーム状、固形状、ゲル状、ペースト状等、種々の形態にて実施することができる。また、本発明の油中水型乳化化粧料は、乳液及びクリーム、日焼け止め料、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、頬紅、アイシャドウ、口紅等の製品にて実施することができ、これらの中でもファンデーション、日焼け止め料が好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断らない限り、以下に記載する「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」をそれぞれ意味する。
[分散体の調製]
無機酸化物微粒子分散体A:
疎水化処理酸化亜鉛(FINEX−33W−LP2;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が35nmで、酸化亜鉛の表面を含水シリカおよびオルガノポリシロキサンで処理したもの)65.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコスHS−6C;日清オイリオ社製)33.0部、ポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤(SCIS−101;阪本薬品工業社製)2.0部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化亜鉛微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化亜鉛微粒子分散体を無機酸化物微粒子分散体Aとした。
無機酸化物微粒子分散体A:
疎水化処理酸化亜鉛(FINEX−33W−LP2;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が35nmで、酸化亜鉛の表面を含水シリカおよびオルガノポリシロキサンで処理したもの)65.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコスHS−6C;日清オイリオ社製)33.0部、ポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤(SCIS−101;阪本薬品工業社製)2.0部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化亜鉛微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化亜鉛微粒子分散体を無機酸化物微粒子分散体Aとした。
無機酸化物微粒子分散体B:
疎水化処理酸化チタン(STR−100A−LP;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が10nmで、酸化チタンの表面を含水シリカ、水酸化アルミニウム及びオルガノポリシロキサンで処理したもの)50.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコス913,日清オイリオ社製)44.0部、ポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤(SCIS−101;阪本薬品工業社製)6.0部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化チタン微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化チタン微粒子分散体を無機酸化物微粒子分散体Bとした。
疎水化処理酸化チタン(STR−100A−LP;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が10nmで、酸化チタンの表面を含水シリカ、水酸化アルミニウム及びオルガノポリシロキサンで処理したもの)50.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコス913,日清オイリオ社製)44.0部、ポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤(SCIS−101;阪本薬品工業社製)6.0部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化チタン微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化チタン微粒子分散体を無機酸化物微粒子分散体Bとした。
無機酸化物微粒子分散体C:
疎水化処理酸化亜鉛(FINEX−33W−LP2;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が35nmで、酸化亜鉛の表面を含水シリカおよびオルガノポリシロキサンで処理したもの)70.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコス913,日清オイリオ製)28.5部、ポリヒドロキシステアリン酸(サラコスHS−6C;日清オイリオ社製)1.5部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化亜鉛微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化亜鉛微粒子分散体を無機酸化物微粒子分散体Cとした。
疎水化処理酸化亜鉛(FINEX−33W−LP2;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が35nmで、酸化亜鉛の表面を含水シリカおよびオルガノポリシロキサンで処理したもの)70.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコス913,日清オイリオ製)28.5部、ポリヒドロキシステアリン酸(サラコスHS−6C;日清オイリオ社製)1.5部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化亜鉛微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化亜鉛微粒子分散体を無機酸化物微粒子分散体Cとした。
無機酸化物微粒子分散体D:
疎水化処理酸化チタン(STR−100A−LP;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が10nmで、酸化チタンの表面を含水シリカ、水酸化アルミニウム及びオルガノポリシロキサンで処理したもの)50.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコス913,日清オイリオ社製)46.0部、ポリヒドロキシステアリン酸(サラコスHS−6C,日清オイリオ製)4.0部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化チタン微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化チタン分微粒子散体を無機酸化物微粒子分散体Dとした。
疎水化処理酸化チタン(STR−100A−LP;堺化学工業社製、透過型電子顕微鏡観察による一次粒子径が10nmで、酸化チタンの表面を含水シリカ、水酸化アルミニウム及びオルガノポリシロキサンで処理したもの)50.0部、イソノナン酸イソトリデシル(サラコス913,日清オイリオ社製)46.0部、ポリヒドロキシステアリン酸(サラコスHS−6C,日清オイリオ製)4.0部を秤量し、φ0.3mmジルコニアビーズ100.0部と共にマヨネーズ瓶に入れて混合した後、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で1時間処理し、ビーズ分離後に酸化チタン微粒子分散体を得た。ここで得られた酸化チタン分微粒子散体を無機酸化物微粒子分散体Dとした。
得られた無機酸化物微粒子分散体A〜Dについて、以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
<粘度>
分散直後の粘度:
作製した分散体を50mlスクリュー瓶に入れ、B型粘度計(東京計器社製)でローターNo.3を使用し、12回転での60秒後の粘度を測定した。
40℃保管後の粘度:
作製した分散体を40℃に保たれた乾燥機で保管し、保管してから30日目と90日目に乾燥機から取り出し、20℃に冷却後、B型粘度計(東京計器製)でローターNo.3を使用し、12回転での60秒後の粘度を測定した。
<粘度>
分散直後の粘度:
作製した分散体を50mlスクリュー瓶に入れ、B型粘度計(東京計器社製)でローターNo.3を使用し、12回転での60秒後の粘度を測定した。
40℃保管後の粘度:
作製した分散体を40℃に保たれた乾燥機で保管し、保管してから30日目と90日目に乾燥機から取り出し、20℃に冷却後、B型粘度計(東京計器製)でローターNo.3を使用し、12回転での60秒後の粘度を測定した。
以上の評価結果から、無機酸化物微粒子分散体A〜Dは、いずれも経時安定性が良好であることがわかる。
(試験例1〜11)
表2に示す組成の化粧料を下記の製造方法により調製し、各試料について、経時安定性(化粧料の安定性)及び肌に塗布した時のべたつきについて評価を行った。評価結果も表2に示す。なお、表2中の数値は質量部を表すものである。
表2に示す組成の化粧料を下記の製造方法により調製し、各試料について、経時安定性(化粧料の安定性)及び肌に塗布した時のべたつきについて評価を行った。評価結果も表2に示す。なお、表2中の数値は質量部を表すものである。
製造方法:
操作1:No.1〜8を室温でディスパーを用いて2,000rpmで3分間混合する。
操作2:No.9〜12を室温でディスパーを用いて2,000rpmで3分間混合する。
操作3:操作1で混合したものに操作2で混合したものを室温で添加して、ディスパーを用いて2,000rpmで5分間混合して油中水型乳化化粧料を得る。
ディスパー:プライミクス社製
操作1:No.1〜8を室温でディスパーを用いて2,000rpmで3分間混合する。
操作2:No.9〜12を室温でディスパーを用いて2,000rpmで3分間混合する。
操作3:操作1で混合したものに操作2で混合したものを室温で添加して、ディスパーを用いて2,000rpmで5分間混合して油中水型乳化化粧料を得る。
ディスパー:プライミクス社製
<経時安定性>
得られた油中水型乳化化粧料について40℃で30日静置させ、分離及び変色を観察し、経時安定性を以下の評価基準により評価した。
得られた油中水型乳化化粧料について40℃で30日静置させ、分離及び変色を観察し、経時安定性を以下の評価基準により評価した。
◎:分離及び変色が無い。
○:分離又は変色が多少あるが使用に支障がない。
×:分離又は変色が有り、使用に支障がある。
○:分離又は変色が多少あるが使用に支障がない。
×:分離又は変色が有り、使用に支障がある。
<肌に塗布した時のべたつき>
得られた油中水型乳化化粧料についてパネラー10人に使用してもらい、肌に塗布した時のべたつきについて、以下の評価基準により評価した。
得られた油中水型乳化化粧料についてパネラー10人に使用してもらい、肌に塗布した時のべたつきについて、以下の評価基準により評価した。
◎:10人中9人以上がべたつきは感じられないと回答した。
○:10人中7人以上がべたつきは感じられないと回答した。
△:10人中5人以上がべたつきは感じられないと回答した。
×:10人中3人以上がべたつきは感じられないと回答した。
○:10人中7人以上がべたつきは感じられないと回答した。
△:10人中5人以上がべたつきは感じられないと回答した。
×:10人中3人以上がべたつきは感じられないと回答した。
[備考]
※1:シリコーン乳化剤(東レ・ダウコーニング社製)
※2:真球状多孔質シリカ(鈴木油脂工業社製)
※1:シリコーン乳化剤(東レ・ダウコーニング社製)
※2:真球状多孔質シリカ(鈴木油脂工業社製)
以上の評価結果から、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤を含む無機酸化物微粒子分散体A及びBを使用し、揮発性成分に対する揮発性炭化水素油の質量比を本発明の範囲とした試験例1〜4では、経時安定性の評価、べたつきの評価ともに良好な結果が得られていることが分かる。これに対して、無機酸化物微粒子分散体A及びBから特定のポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤を含まない無機酸化物微粒子分散体C及びDに変更した試験例5〜7では、分散体を変更したこと以外は同様の組成である試験例2〜4に比べ、経時安定性の評価が低下しており、試験例6及び7ででは、対応する試験例3及び4に比べ、べたつきの評価も低下していることが分かる。
また、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤を含む無機酸化物微粒子分散体A及びBを使用しているが、揮発性成分に対する揮発性炭化水素油の質量比が本発明の範囲から外れている試験例8(b1/B=0.29)及び10(b1/B=0.01)、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル分散剤を含まない無機酸化物微粒子分散体C及びDを使用し、揮発性成分に対する揮発性炭化水素油の質量比が本発明の範囲から外れている試験例9及び11においても試験例1〜4に比べ、経時安定性の評価、べたつきの評価ともに低下していることが分かる。
Claims (10)
- 次の成分(A)及び(B):
(a1)無機酸化物微粒子、(a2)平均重合度2〜20のポリグリセリンと、一価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種及び二価のカルボン酸又はその誘導体の少なくとも1種とのエステル化合物からなる分散剤、及び(a3)油性媒体を含む(A)無機酸化物微粒子分散体、
及び、
(b1)揮発性炭化水素油を含む(B)揮発性成分
を含有し、
前記成分(B)に対する前記成分(b1)の含有質量比(b1)/(B)が0.4〜1.0である油中水型乳化化粧料。 - 前記揮発性成分は、(b2)揮発性シリコーン油を含む請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記成分(b1)の含有量は、3.0〜40.0質量%である請求項1又は請求項2に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記無機酸化物微粒子は、分散体全質量に対して30.0〜75.0質量%である請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記エステル化合物からなる分散剤は、分散体全質量に対して0.5〜8.0質量%である請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記無機酸化物微粒子は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄及び酸化セリウムからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記無機酸化物微粒子は、平均一次粒子径が5〜100nmであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記無機酸化物微粒子は、珪素、アルミニウム、亜鉛、鉄、チタン及びジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の元素の水酸化物及び/又は酸化物で無機表面被覆されたものである請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記無機酸化物微粒子は、有機ケイ素化合物で有機表面被覆されたものである請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 前記無機酸化物微粒子は、含水シリカ及び/又は水酸化アルミニウムとオルガノポリシロキサンで表面被覆されたものである請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の油中水型乳化化粧料。
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WO2022249693A1 (ja) * | 2021-05-27 | 2022-12-01 | 株式会社Dnpファインケミカル | 分散液、及びこれを含む化粧料 |
WO2022249692A1 (ja) * | 2021-05-27 | 2022-12-01 | 株式会社Dnpファインケミカル | 分散液、及びこれを含む化粧料 |
-
2017
- 2017-05-29 JP JP2017105878A patent/JP2018199657A/ja active Pending
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WO2022249693A1 (ja) * | 2021-05-27 | 2022-12-01 | 株式会社Dnpファインケミカル | 分散液、及びこれを含む化粧料 |
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