JP2020075870A - 化粧料 - Google Patents

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卓志 竹下
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卓志 竹下
亮 笹木
Akira Sasaki
亮 笹木
淳子 成田
Junko Narita
淳子 成田
文彦 築山
Fumihiko Tsukiyama
文彦 築山
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Abstract

【課題】本発明は、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料を得ることを課題とする。【解決手段】 本発明の化粧料は、塗布後に肌の負担感を感じにくく、化粧持続性に優れ、分散安定性に優れた化粧料に関するものであり、より詳細には疎水化処理されたハイドロキシアパタイト及び酸化亜鉛を含む薄片状粉体と、シロキサン鎖を主鎖とする皮膜形成剤を含有し、製剤中及び塗布後の肌上において、酸化亜鉛やハイドロキシアパタイトを高分散状態に保ち肌に均一に付着させ皮脂を追い込んで誘導固化し、さらに柔軟な皮膜で覆うことで化粧持続性の機能を向上させ、負担感の無い高い化粧持続性を有するものである。【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に関するものである。
従来メイクアップ化粧料において、日中使用を想定した紫外線防御効果や化粧持続効果といった機能性の向上が求められている。化粧持続効果としては、皮膚から分泌する皮脂や汗と化粧料との相性や、塗布する皮膚と化粧料との相性を考慮し、様々な試みがなされてきた。
たとえば、化粧料の粉体に使用可能な基体と、該基体の表面に被覆されたハイドロキシアパタイトと、該ハイドロキシアパタイトの被覆層に固着する酸化亜鉛とを含有する粉体が、遊離脂肪酸(特に不飽和脂肪酸)を特異的に吸着すると共に分泌する皮脂をも吸着、固化させ、固体膜を形成させることにより皮膚生理を阻害せず、素肌表面と同じ反射光曲線を持ち、素肌感を有し化粧持ち効果と抗菌効果に優れる化粧料が提案されている。(特許文献1参照)
また、化粧持続効果を維持するために、皮膜形成樹脂が従来から用いられてきた。具体的には、特定変性率のフッ素変性シリコーン、微粒子酸化亜鉛、疎水化処理粉体及びトリメチルシロキシケイ酸を含有する化粧料が、塗布後のつっぱり感やムラづきが抑制され、化粧のりに優れることが提案されている。(特許文献2参照)また、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素変性シリコーン樹脂、微粒子酸化亜鉛、シリカを含有する化粧料が、塗布後のベタツキを抑制しつつ、肌の乾燥感やつっぱり感が抑制され、肌に滑らかに均一に塗布できることが提案されている。(特許文献3参照)。
特開2004-315467号公報 特開2013−181007号公報 特開2015−120662号公報
特許文献1の場合、肌上で固体膜を形成させることにより、化粧もち効果は高いものの、肌上での付着が強すぎて負担感が生じる場合や化粧料中での凝集が起きやすい題があった。そこで高分散状態を維持するために、界面活性剤の含有により分散性を改善したが、界面活性剤によって化粧膜と汗や皮脂が馴染んでしまうことで、化粧持続性がかえって悪化してしまう場合があった。
特許文献2,3の場合、つっぱり感がなく、ムラ付きせず均一な化粧膜を作れるものの、近年の地球温暖化に伴う平均気温の上昇により、従来のレベルをはるかに超える過剰な皮脂や汗が出たときに、化粧膜が汚く崩れる場合があった。
そこで、さらなる化粧持続効果の高水準化を図るために、肌の近傍で、過剰な皮脂を強力に固化し、化粧膜の最表面で皮膜形成することで、内部の化粧膜を均一に保持するとともに外的な刺激からも化粧膜を維持するニーズが非常に高まっている。
かかる事情に鑑み、本発明者らは鋭意検討を行った結果、特定の疎水化処理されたハイドロキシアパタイト及び酸化亜鉛を含む薄片状粉体と特定のシリコーン樹脂を組み合わせて含有させることで、製剤中及び塗布後の肌上において、皮脂成分の吸着・固化に優れるハイドロキシアパタイトと酸化亜鉛を高分散状態に保ち、表面処理した薄片状粉体を用いることにより、さらに皮脂崩れを誘発する界面活性剤の量を低減させることが可能となり、化粧膜内の分泌された皮脂を瞬時に上述薄片状粉体へと誘導固化させることで、化粧膜表面へ皮脂を逃さないことで化粧持続性を格段に向上させ、さらに特定のシリコーン樹脂を用いることにより、負担感のない柔軟な皮膜で覆うことで、負担感の無さと外的刺激に対する化粧持続性にも優れる化粧料となることを見出した。
斯様にして、本発明者は、本発明を完成させ、本発明は以下の通りである。
[1]
次の成分(A)〜(C);
(A):(a)複合粉体を(b)疎水化処理剤で表面処理した粉体 0.01〜30質量%、
(B):シロキサン鎖を主骨格とする樹脂 0.01〜30質量%
(C):揮発性油剤
を含有し、(a)複合粉体が、ハイドロキシアパタイトを5〜30質量%、及び酸化亜鉛を10〜50質量%を含む薄片状粉体である、化粧料。
[2]
前記成分(A)の疎水化処理剤(b)が、炭素数14から18のアシル基を有する物質 、及び/又は両親媒性物質である1種または2種以上を含む[1]記載の化粧料。
[3]
更に成分(B)と(A)の質量割合が、(B)/(A)=0.05〜2.0である[1]〜[2]の何れかに記載の化粧料。
[4]
更に、前記成分(B)として下記一般式(1)
SiO(4-a)/2 (1)
(式中、Rは炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式-R-R(Rは炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式-R-Rを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)で表される構造を有し、25℃で固体であるフッ素変性シリコーン樹脂0.01〜20質量%から選ばれることを特徴とする[1]〜[3]の何れかに記載の化粧料。
[5]
更に、成分(D)としてフッ素変性油剤を含有する[1]〜[4]の何れかに記載の化粧料。
[6]
前記(A)の疎水化処理剤(b)が、リン脂質、またはN−アシル化アミノ酸を含む1種または2種以上である請求項1〜5の何れかに記載の化粧料。
[7]
前記化粧料が、油性化粧料、または油中水型乳化化粧料である[1]〜[6]の何れかに記載の化粧料。
[8]
前記化粧料が、皮脂崩れ対応化粧料である[1]〜[7]の何れかに記載の化粧料。
本発明の化粧料は、塗布後に肌の負担感を感じにくく、化粧持続性に優れ、分散安定性に優れた化粧料に関するものであり、より詳細には疎水化処理されたハイドロキシアパタイト及び酸化亜鉛を含む薄片状粉体と、シロキサン鎖を主鎖とする皮膜形成剤を含有し、製剤中及び塗布後の肌上において、酸化亜鉛やハイドロキシアパタイトを高分散状態に保ち肌に均一に付着させ皮脂を追い込んで誘導固化し、さらに柔軟な皮膜で覆うことで化粧持続性の機能を向上させ、負担感の無い高い化粧持続性を有するものである。
次に、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。尚、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。また、本明細書においては、〜を用いて数値範囲を表す際は、その範囲は両端の数値を含むものとする。
本発明に用いられる成分(a)の複合粉体は、母粉体である薄片状粉体表面にハイドロキシアパタイトと酸化亜鉛を被覆した複合粉体であり、被覆の順序は、同時でも多層でも何れでもよく、薄片状粉体表面に両者が被覆されていれば、何れの形態であってもよい。本発明において、成分(a)は、肌から分泌される皮脂中の脂肪酸を特異的に吸着し、これをゲル化するものである。
成分(a)に用いられる母体となる薄片状粉体の平均粒子径は0.1〜600μmが好ましく、さらに好ましくは、0.3〜140μm、特に好ましくは、1〜80μmであり、最も好ましくは2〜50μm程度であり、アスペクト比(平均板状比)は50以上が好ましい。このような粉体は、薄片状粉体や、粒状や不定形等の粉体を加工して薄片状にしたもの等の何でもよく、具体的には、タルク、カオリン、セリサイト、雲母、合成雲母(合成金雲母、フッ素四ケイ素雲母など)、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、窒化硼素、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、硫酸バリウム、カルミン、ベントナイト、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、ガラス末、セルロース等が挙げられ、これらより一種又は二種以上用いることができる。尚、これら薄片状粉体の中でも、塗布具への取れが良好になる観点より、タルク、セリサイト、雲母、合成雲母(合成金雲母、フッ素四ケイ素雲母など)、アルミナ、硫酸バリウム、シリカ、セルロース、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン等がより好ましい。
成分(A)におけるハイドロキシアパタイトは、特に制約はないが、アパタイト構造を有するリン酸カルシウムと定義され、前記薄片状粉体表面上で最終的に、Ca(PO(OH)、Ca10(PO(OH)、Ca(POO、Ca10(PO、Ca(POから選ばれる一種又は二種以上になっているものを挙げることができる。
成分(A)における酸化亜鉛は、前記薄片状粉体表面上で最終的に、酸化亜鉛になっていればよい。また、この時の酸化亜鉛の平均粒子径は、皮脂に含まれるテカリのもっとも要因となりうる脂肪酸を良好にゲル化する観点より、0.01〜1μmとなることが好ましい。
成分(A)におけるハイトドロキシアパタイト及び酸化亜鉛の被覆量は、特に限定されないが、使用性が良好で、皮脂由来の脂肪酸を速やかに吸着し、ゲル化する観点より、基体とハイドロキシアパタイトと酸化亜鉛との組成比率(重量) に関して、好ましくは20〜85:5〜30:10〜50、より好ましくは50〜80:5〜20:15〜30、更に好ましくは65〜77:8〜15:15〜20であることが好ましい。また、前記成分(a)中のハイドロキシアパタイトと酸化亜鉛の質量割合比が、ハイドロキシアパタイト<酸化亜鉛であることが好ましく、ハイドロキシアパタイトと酸化亜鉛の成分(a)中の合計質量%が、15〜80質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましく、23〜35質量%がさらに好ましい。
また、成分(a)において、粉体表面に、ハイドロキシアパタイト及び酸化亜鉛を被覆する方法は、特に限定されないが、例えば、特開2004-315467号公報記載のような方法が用いられる。具体的には、基体を分散させた液体に酢酸カルシウムを加えて85℃で加温した後、水酸化ナトリウム と第二リン酸ナトリウムの混合溶液を加えpH値を9〜10程度に調整する。その後、水酸化ナトリウム溶液を加えpH値を11〜12程度に調整し85℃程度に保持し熟成する。熟成終了後、冷却し反応溶液を60℃程度に設定する。60℃になった時点で、5N水酸化ナトリウム溶液を加えpH値を12程度に調整し、次いで1M塩化亜鉛溶液及び5N水酸化ナトリウム溶液を同時滴下しながらpH値を12程度に保持する。その後、冷却し、濾過、水洗浄を繰り返し、120℃程度で16時間程度乾燥後、これを粉砕して得る方法等が挙げられる。
更に、成分(A)の疎水化処理剤(b)は、肌への付着性改良、分散性改良、感触調整等の目的で、疎水化できれば特に限定はなく、二重処理又は三重処理以上を施して用いてもよい。具体的には、この表面処理は、公知な粉体の表面処理方法を利用して行うことができる。 処理剤は特に限定されないが、例えば、シリコーン化合物(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性シリコーン等)、カップリング剤(例えば、アルキルアルコキシシラン処理等のシラン系、アルミニウム系、チタン系等)、フッ素化合物(例えば、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理)、炭化水素、レシチン・水添リン脂質、・ペプチド、N−アシルアミノ酸処理(例えば、ラウロイルリジン処理、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa処理、ステアロイルグルタミン酸2Na処理、ラウロイルアスパラギン酸Na処理)、ポリエチレン、ロウ、脂肪酸、脂肪酸エステル・脂肪酸アミド、スフィンゴ脂質、多糖脂肪酸エステル等によって処理することができる。炭素数14から18のアシル基を有する構造の表面処理剤、または、両親媒性を有するものを1種または2種以上含むことが好ましく、N−アシル化アミノ酸、セラミド(例えばセラミドNG、セラミド3等)、アミノプロピルトリエトキシシラン(例えば、KBE−903;信越化学工業社製)、アミノ変性シリコーン(例えば、KF867S(信越化学工業社製))、ポリウレタン、リン脂質、水添リン脂質、がより好ましく、リン脂質、水添リン脂質が更に好ましい。
成分(A)の疎水化処理剤(b)の処理量は、化粧料中に(a)を分散させやすくし、肌への適度な付着性があり、成分(a)を肌の近傍に付着させ皮脂を固化する機能を極端に阻害しなければ特に制限はないが、この好ましくは、成分(a)に対して0.01質量%以上が好ましく、1質量%がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、4質量%以下が更に好ましい。この範囲より少ないと、化粧料中で分散性が確保できない場合もあり、多すぎると、皮脂固化能が働きにくくなる場合もある。
本発明の化粧料中における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、5質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましい。成分(A)をこの範囲で用いると、肌への負担感がなく、化粧持続性が特に優れる粉体化粧料を得ることができる。この範囲より少ないと、充分な化粧持続性を維持できない場合があり、多すぎると必要な皮脂まで固化し、肌への乾燥を引き起こす場合もある。
前記(a)の複合粉体を(b)疎水化処理剤で表面処理した成分(A)の粉体は、例えば、市販品として、MiyoSTAY Z20−SA(ジメチコン処理:三好化成株式会社製)を用いることができる。
本発明に用いられる成分(B)のシロキサン鎖を主鎖とするシリコーン皮膜形成剤は、 オルガノポリシロキサン構造を主鎖とし、直鎖状または分岐状の構造が連続しているものであり、架橋していても良い。また、本発明における皮膜形成とは、皮膜を形成するものであれば特に限定されないが、具体的には、皮膜形成剤が可溶な揮発性溶剤に40%溶解した溶液を、ガラス板に400μm厚のアプリケーターで塗布し、室温24時間乾燥後に皮膜が形成さていることをいい、特に化粧持ちの向上のために用いられる成分である。得られる化粧持ちや 含有容易性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液であることが好ましい。成分(B)を希釈又は分散させる溶剤としては、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、揮発性のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコンがより好ましい。なお、揮発性とは、35〜90℃の引火点を有するものである。これらの揮発性油剤に溶解した市販品を用いることもできる。
本発明の成分(B)として、具体的には、例えば、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、フッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。トリメチルシロキシケイ酸は、[(CHSiO1/2]x[SiO]yで表されるもの(Xは1〜3、Yは0.5〜8)等であり、ポリメチルシルセスキオキサンは、RSiO1.5単位とRSiO0.5単位(式中R、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基を表す)からなる構造を有しているものである。フッ素変性シリコーン樹脂は、前記一般式(1)で表される構造を有するもので、分子中に、水酸基及び一般式-R2-Rfを必須官能基として含むものである。フッ素変性シリコーン樹脂は、皮膚や粉体に対する付着性の点から、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1〜5質量%であるのが好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
本発明の成分(B)は、特に限定されないが、例えば、市販品としては、トリメチルシロキシケイ酸としては、シリコンX-21-5250(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、シリコンX-21-5250L(50%揮発性ジメチコン溶液)、KF-7312T(60%メチルトリメチコン溶液)、KF-7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-7312K(60%ジメチコン溶液)、KF-9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-9021L(50%揮発性ジメチコン溶液)(何れも信越化学工業社製)、SR1000(純度100%)、SS4267(35%ジメチコン溶液)、SILSOFT74(75%イソドデカン溶液)(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製))、ポリメチルシルセスキオキサンとしては、SILFORM FLEXIBLE RESIN(純度100%)(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等が挙げられる。フッ素変性シリコーン樹脂としては、例えば、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysi licate)」である、XS66-B8226(50%シクロペンタシロキサン溶液)、XS66-C1191、XS66-B8636(50%ジメチコン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等の市販品が挙げられる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、柔軟性のある皮膜形成を実現する使用感と撥水、撥油性の特性と成分(C)、成分(D)との親和性による化粧持ちの観点から、フッ素変性シリコーン樹脂がより好ましい。含有量は、全組成中に0.01質量%以上であり、0.2質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.01〜30質量%であり、2〜10質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましい。
本発明に用いられる成分(B)/(A)の質量割合は、(B)/(A)=0.05〜2.0が好ましい。0.05以上がこのましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましく、2.0以下が好ましく、1.5以下がより好ましく、1.0以下がさらに好ましい。この範囲で含有すると、化粧持続性と負担感の無さの観点から好ましい。
本発明に用いられる成分(C)の揮発性油剤は、常温で揮発性を有する油剤をいい、低沸点(常圧での沸点が260℃以下)の、イソパラフィン等の炭化水素油やシリコーン油等が好ましく用いられる。低沸点イソパラフィン等の炭化水素油(軽質イソパラフィン)としては、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。市販品としてアイソパーA、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM(以上、いずれもエクソン社製)、シェルゾール71(シェル社製)、ソルトロール100、ソルトロール130、ソルトロール220(いずれもフィリップ社製)ISODODECANE(INEOS OLIGOMERS)等が挙げられる。揮発性シリコーン油としては、メチルトリメチコン、ジメチコン、アルキル変性シリコーン、シクロメチコンが挙げられる。市販品としては、TMF−1.5、KF−96L−1CS、KF−96L−1.5CS、KF−96L−2CS(信越化学工業社製)、SH200C-2CS、SS−3408、2−1184FLUID(東レダウコーニング社製)が挙げられる。シクロメチコンとして、具体的には、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン等が挙げられる。本発明の成分(C)は、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明では成分(C)として、乳化安定性の点から、低沸点シリコーン油が好ましく、メチルトリメチコン、ジメチコン等がより好ましく用いられる。
成分(C)の含有量は、特に限定されないが、塗布時の伸び広がりの良さ、塗布後のサラサラとした使用感の観点から、化粧料全量中、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上が更に好ましく、30質量%以下が好ましく、25質量%がより好ましく、20%以下が更に好ましい。これ以上の範囲になると、刺激を感じる場合がある。
本発明に用いられる成分(D)のフッ素変性油剤は25℃で液状であり、構造中アルキル基中水素原子の一部または全部がフッ素原子に置換されたものであり、具体的にはトリフルオロプロピルシクロペンタシロキサン、トリフルオロプロピルシクロテトラシロキサン、ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル等を挙げることができる。化粧料中の含有量は、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは1〜10質量%、更に好ましくは2〜8質量%である。シリコーン骨格を有するトリフルオロプロピルシクロペンタシロキサン、トリフルオロプロピルシクロテトラシロキサンが、成分(B)や成分(C)との相溶性が高く特に好ましい。
また、本発明の化粧料には、上記成分(A)〜(D)以外に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、粉体、油剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有する事ができる。
成分(A)以外の粉体としては、粒子形状(球状、針状、板状、不定形等)、粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)等により特に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、シリカ、炭化珪素等の無機粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青、ベンガラ等の有色無機顔料、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、特に限定されないが、粉重さの低減、油重さの低減、化粧膜の均一性、分散安定性の向上等の観点から、成分(A)とは平均粒子径の異なる酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料を含有することがより好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛を含有することが特に好ましい。また、これらの粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン油剤、金属石ケン、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理してあっても良い。
界面活性剤としては、通常の化粧料等に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。これらの界面活性剤は、必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。本発明において、非イオン性界面活性剤を用いる場合は、乳化組成物の安定性の観点から、HLB7以下の非イオン性界面活性剤を用いることが好ましい。
油剤としては、通常の化粧料等に使用されるものであれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、液状油、揮発性油の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、油溶性樹脂等が挙げられる。
ただし、本発明に用いられる屈折率1.47以上の油剤は、特に構造や粘度は限定されないが、テカリを想起させるようなツヤを油剤によって付与しないことが好ましく、ツヤを付与しやすい油剤が肌の表面に存在しないのであれば特に限定しない。「化粧膜の最表面に位置」とは、化粧膜の最上層に近赤外線において顔をマッピングをした際に確認できないことが条件である。したがって、屈折率1.47以上の油剤が、含有されていないこと、または屈折率1.47以上の油剤が別の固形素材で表面が覆われている内包・カプセル化されている状態は、今回の「化粧膜の最表面に位置しない」条件に含まれるものである。具体的な屈折率1.47以上の油剤の例として、酢酸液状ラノリン、ペンタヒドロキシステアリン酸スクロース、(ヘキサデセン/ビニルピロリドン)コポリマー、トリメリト酸トリトリデシル、ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、水添ポリイソブテン、水添ポリイソブチレン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン、メチルフェニルポリシロキサン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、水素添加アビエチン酸メチル、トリフェニルジメチルビニルジシロキサンが挙げられる。特に、メチルフェニルポリシロキサン、パラオキシケイ皮酸2−エチルヘキシルが化粧膜の最表面に位置しないことが好ましい。
本発明の化粧料の製造方法は、特に限定されないが、常温で調整でき、例えば、成分(A)を成分(C)を含む油剤と共に事前分散した後に、成分(B)、(D)を含む油系成分と混合し、更に油中水乳化化粧料の場合は水系成分を加え乳化することにより調製する方法等が挙げられる。
本発明の化粧料は、特に限定されないが、化粧用下地、ファンデーション、アイカラー、口紅、リップクリーム等のメイクアップ化粧料、化粧水、乳液、美容液、パック料、洗顔料、日焼け止め料等のスキンケア化粧料、シャンプー、コンデショナー、ヘアパック、ヘアミルク、ヘアミスト、毛髪保護料等のヘアケア化粧料、ボディソープ、ボディミルク等のボディ化粧料等が挙げられる。これらの中でも、本発明の効果が顕著に発揮される点から、日焼け止め料や、化粧用下地、ファンデーション、アイカラー、口紅、リップクリーム等のメイクアップ化粧料に好適に用いられ、さらに好ましくは日焼け止め料、化粧用下地、ファンデーションに好適に用いられる。特に、皮脂崩れ防止効果が必要である化粧料が好適である。
また、本発明の化粧料の剤型としては特に限定されず、油性型、水中油型、油中水型粉末剤型等のいずれでもよいが、本発明の効果が顕著に発揮されるなどの点から、油中水型化粧料、油性化粧料であることがより好ましい。さらに、油中水型化粧料が更に好ましい。アイテムの形状に関しては、特に限定せず、固形状、スティック状、ペースト状、クリーム状、液状、多層状、粉末状になっても構わない。さらに、本発明の化粧料を、エアゾール剤型、スプレー剤型にするために、噴射剤を含有させることも可能である。噴射剤は、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されない。具体的には、液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素、亜酸化窒素、炭酸ガス等が挙げられる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
〔(a)製造実施例1〜6・製造比較例1〕
表1に、(a)の製造実施例1〜6・製造比較例1の薄片状粉体の種類と粉体中の各成分質量%を示す。
≪(a)製造実施例1の製造方法≫
反応容器中で、精製水2000mlにセリサイト※1(JS−1(テイカ社製))152gを分散させ、この分散液に酢酸カルシウム51.84gを加えて85℃まで加温した。85℃になった時点で精製水320mlに水酸化ナトリウム9.6gとリン酸第二ナトリウム25.7gを溶解させた溶液を加えてpH値を9.4に調整した。その後、これに精製水226mlに水酸化ナトリウム2.26gを溶解させた溶液を加えてp H 値を11.4に調整し、1時間反応熟成を行った。熟成が終了した時点で、60℃まで冷却し、5N水酸化ナトリウム溶液を224.3ml用いpH値を12に保持しながら1M塩化亜鉛溶液を560.7ml滴下した。滴下が終了した時点で冷却し、濾過、水洗浄を繰り返し実施し、120℃で16時間乾燥後、粉砕し複合粉体を製造した。
(特開2004−315467参照)
≪(a)製造実施例2〜6・製造比較例1の製造方法≫
上記製造例1における各成分の使用量については、下記表に記載の各成分の質量%に準じて替え、薄片状粉体の種類を随時変えること以外は、何ら変更することなく対応するものとする。具体的には、製造実施例2〜4、製造比較例1はセリサイト※1(JS−1(テイカ社製))、製造実施例5は合成金雲母※2:PDM−10L(トピー工業社製)、製造実施例6はタルク※3:JA−46R(浅田製粉社製)で適宜製造した。なお、酸化亜鉛の含有率(重量%)については、蛍光X線分析等により求めることができる。
〔(A)の製造方法:複合粉体(a)の表面処理剤(b)による表面処理方法〕
溶媒として表面処理剤(b)が溶解しやすく化粧品使用に安全性上問題ない揮発性溶媒、例えば、具体的にはイソプロパノール、エタノール、ヘキサン、水等を用い、表面処理剤(b)を加温して混合溶解、または均一分散し、前記記載の(a)製造方法にて作製した複合粉体(a)と攪拌混合を行った。後に加熱乾燥を行い、溶媒を除去した。粉砕機器を用いて解砕を行い本発明の処理粉体(A)を製造した。
≪実施例1〜19及び比較例1〜6:日焼け止め料≫
表2、3に示す日焼け止め料を調製し、化粧持続性、肌負担感のなさ、分散安定性について下記の評価を実施し、下記判定基準により判定した。その結果も併せて示す。
(製造方法)
A.成分1〜24を均一に混合する。
B.Aに、成分25〜41を均一に混合する。
C.Bに成分42〜45の溶解物を添加し、乳化混合をする。
D.Cを脱泡し、油中水型日焼け止め化粧料を得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ. 化粧持続性
ロ. 肌負担感のなさ
ハ. 分散安定性
(評価方法:イ.化粧持続性、ロ.肌負担感のなさ)
前記日焼け止め化粧料について専門評価パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し評点を付け、試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記3段階判定基準により判定した。イ.化粧持続性は、各試料を肌上に塗布し、8時間後に皮脂崩れが起きているか否かを評価した。ロ.肌負担感のなさは各試料を肌上に塗布し、肌上においてつっぱり感を感じるか否かを評価した。
<評価基準>
(評価結果):(評点)
非常に良好 :6点
良好 :5点
やや良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
<4段階判定基準>
(判定):(評価基準)
◎ :4.0点を超える:(非常に良好)
○ :3.5点を超える4.0点以下:(良好)
△ :2.0点を超える3.5点以下:(やや不良)
× :2.0点以下:(不良)
(評価方法:ハ.分散安定性)
ガラス板の上に前記日焼け止め化粧料を0.1gのせ、ドクターブレードにて膜厚25μmになるよう調製して、得られた塗布膜を3時間放置した後に目視観察し、下記4段階判定基準により判定した。
<4段階判定基準>
(判定):(評価基準)
◎ :粉体の凝集物が確認されない
○ :粉体の凝集物がほとんど確認されない
△ :粉体の凝集物が少し確認される
× :粉体の凝集物が多く確認される
表2の実施例1〜11は、(B)/(A)の質量割合はすべて0.5であり、比較例1〜4は、(A)を含まないものである。
表2、3の結果から明らかなように、実施例1〜19は、化粧持続性を有し、肌負担感がなく、分散安定性に優れた化粧料であった。
一方、成分(b)を含まない比較例1は、表面処理を施していないため、複合化紛体の分散性が悪く、時間の経過により凝集物の増加がみられ、ケーキングも観察された。製造比較例1の成分(a)を含有した比較例2は肌負担感のなさや分散安定性に優れているものの、成分(a)中の酸化亜鉛量が少ないため、化粧持続効果が不良であった。成分(a)の複合粉体を含まない比較例3は、塗布時に肌負担感を感じ、時間の経過により凝集物が見られ、ケーキングが発生し、加えて化粧持続効果も不良であった。比較例4では時間の経過による負担感のなさに優れているものの、均一に酸化亜鉛やハイドロキシアパタイトが存在しないため、比較例2と同様に時間の経時による皮脂崩れがみられ、満足のいく化粧持続性が得られなかった。さらに、比較例5では、(B)を含まないことにより、比較例6では、酸化亜鉛、ハイドロキシアパタイト自体を含まないことにより、化粧持続性が不十分であった。
実施例20:油中水型ファンデーション
(成分) (質量%)
1.本発明の成分(A)(表2のNO.7) 10.0
2.酸化鉄 3.0
3.酸化チタン(平均粒径0.7μm) 10.0
4.(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/
メタクリル酸ジメチコン)コポリマー*4 2.0
5.メチルトリメチコン 10.0
6.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/
ステアリル/ベヘニル) *14 3.0
7.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
8.ジメチルポリシロキサン(2cs) 5.0
9.トリメチルシロキシケイ酸*8 10.0
10.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 0.5
11.球状ポリエチレン 3.0
12.マイカ 10.0
13.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 2.0
14.エタノール 10.0
15.トリエタノールアミン 1.0
16.アスコルビン酸グルコシド 1.0
17.精製水 残量
*14:PLANDOOL−H(日本精化社製)
(製造方法)
A.成分を1〜4を3本ローラーで均一に分散する。
B.成分6〜10を80℃で溶解混合し、室温冷却後Aおよび5、11〜12を加え分散する。
C.成分13〜17を均一に混合溶解する。
D.BにCを加え乳化し、油中水型ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例20の油中水型ファンデーションは、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料であった。
実施例21:水中油型ファンデーション
(成分) (質量%)
1.ステアリン酸 1.0
2.モノステアリン酸グリセリル 0.5
3.セタノール 0.5
4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
5.ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.2
6.PEG−9ジメチコン 0.3
7.水添レシチン 0.1
8.流動パラフィン 3.0
9.デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
10.ジメチルポリシロキサン 3.0
11.トリフルオロアルキルジメチル
トリメチルシロキシケイ酸 *15 2.0
12.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0
13.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.0
14.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン*16 1.0
15.精製水 残量
16.カルボキシビニルポリマー 1.0
17.トリエタノールアミン 0.1
18.1,3−ブチレングリコール 10.0
19.フェノキシエタノール 1.0
20.本発明の成分(A)表2のNO.10 3.0
21.微粒子酸化チタン *17 2.0
22.酸化チタン(平均粒子径0.27μm) 8.0
23.酸化鉄 2.5
24.タルク(平均粒子径5μm) 2.0
25.球状セルロース(平均粒径8μm) 1.0
26.シリカ 0.5
*15:XS66−B8226(純分50%、シクロペンタシロキサン溶液)(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
*16:KF−6028(信越化学工業株式会社製)
*17:SMT−500SAM(テイカ株式会社製)
(製造方法)
A.成分16〜26を均一に混合する。
B.成分1〜14を約90℃に加熱し、均一に混合する。
C.Bに約90℃に加熱した成分15を添加し、乳化後、冷却する。
D.CにAを加え混合し、水中油型リキッドファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例21の水中油型ファンデーションは、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料であった。
実施例22:固形状油中水型ファンデーション
(成分) (質量%)
1.本発明の成分(A)(表2のNO.11) 15.0
2.ジメチコン処理酸化チタン(平均粒子径0.4μm) 8.0
3.(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/
メタクリル酸ジメチコン)コポリマー *4 2.0
4.トリフルオロプロピルシクロペンタシロキサン/トリフルオロ
プロピルシクロテトラシロキサン*6 2.0
5.デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
6.トリメチルシロキシケイ酸*18 3.0
7.イソヘキサデカン 10.0
8.流動パラフィン 5.0
9.デキストリン脂肪酸エステル 2.0
10.キャンデリラロウ(融点70℃) 2.0
11.ステアリン酸イヌリン 2.0
12.トリベヘン酸グリセリル(融点60℃) 2.0
13.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール 2.0
14.シリコーン処理酸化チタン(平均粒子径:0.035μm) 10.0
15.酸化鉄 12.0
16.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シル
セスキオキサン)クロスポリマー*19 2.0
17.L−メントール 0.01
18.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
19.1,3−ブチレングリコール 5.0
20.L−グルタミン酸ナトリウム 0.2
21.精製水 残量
*18:シリコンX-21-5250L(50%揮発性ジメチコン溶液)(信越化学工業株式会社製)
*19:KSP−300(信越化学工業株式会社製)
(製造方法)
A.成分1〜16を75℃でホモミキサーにて混合する。
B.成分17〜21を混合する。
C.AにBを徐々に注入して乳化し、60℃まで冷却して容器に流し込み、室温まで冷却して、固形状油中水型ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例22の固形状油中水型ファンデーションは、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料であった。
実施例23:油中水型下地
(成分) (質量%)
1.本発明の成分(A)(表2のNO.12) 7.0
2.ステアロイルグルタミン酸亜鉛処理酸化チタン
(平均粒子径:0.035μm) 5.0
3.赤色226号 0.15
4.ステアリン酸処理黄酸化鉄 0.5
5.メチルトリメチコン 20.0
6.ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン*20
2.0
7.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
8.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.0
9.ビスエチルヘキシルオキシフェノール
メトキシフェニルトリアジン 1.0
10.トリイソステアリン酸グリセリル 5.0
11.(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)
シルセスキオキサン*21 3.0
12.アクリレーツ/ジメチコンコポリマー*10 3.0
13.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.0
14.メチルパラベン 0.1
15.エチルアルコール 5.0
16.グリセリン 3.0
17.ローズマリーエキス 0.1
18.精製水 残量
19.香料 適量
20.塩化ナトリウム 1.0
21.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール
2.0
*20:KF−6038(信越化学工業株式会社製)
*21:FR−5(純分50%:ジメチコン溶液)(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
(製造方法)
A.成分4〜10を80℃に加熱し、混合溶解する。
B.Aに成分1〜3、11〜13を分散し、室温に冷却する。
C.成分14〜20を混合溶解する。
D.Cに成分21を分散する。
E.BにDを加え乳化し、容器に充填して油中水型下地を得た。
以上のようにして得られた実施例23の油中水型下地は、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料であった。
実施例24:エアゾール型日焼け止め料
(成分) (質量%)
1.本発明の成分(A)(表2のNO.8) 10.0
2.シリコーン処理酸化チタン(平均粒径0.08μm) 20.0
3.メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
4.ジメチコン 5.0
5.トリメチルシロキシケイ酸*18 3.0
6.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル) *14 3.0
7.(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/
メタクリル酸ジメチコン)コポリマー *4 2.0
8.ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 12.0
9.カラギーナン 0.2
10.精製水 残量
(製造方法)
A.成分1〜8を50℃で加熱混合し、均一に分散させる。
B.成分9、10をBに添加し、常温で乳化し、原液を得た。
C.Bで得られた原液6gをアルミ製耐圧容器に充填した後バルブを固着し、バルブを通じてLPG0.15 6gを耐圧容器に充填し、エアゾール型日焼け止め料を得た。
以上のようにして得られた実施例24のエアゾール型日焼け止め料は、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料であった。
実施例25:エアゾール型ファンデーション
(成分) (質量%)
1.酸化亜鉛(六角板状:平均粒径0.3μm) 10.0
2.赤色酸化鉄粉末 0.8
3.黄色酸化鉄粉末 1.5
4.黒色酸化鉄粉末 0.5
5.本発明の成分(A)(表2のNO.4) 10.0
6.ポリグリセリル−3
ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1.0
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
8.ジメチルポリシロキサン 残量
9.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル
安息香酸ヘキシル 2.0
10.メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8.0
11.(トリフルオロプロイルジメチルシロキシ/
トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン)*21 5.0
13.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン*16 2.0
14.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物 2.0
15.ステアロキシジメチコン 0.5
16.カンテン 0.1
17.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニル
トリアジンのエマルジョン 2.0
18.トリプロピレングリコール 3.0
19.精製水 15.0
(製造方法)
A.成分1〜6を3本ローラーにて混練する。
B.Aと成分7〜16を50℃で加熱混合し、均一に分散させる。
C.成分17〜19を混合し、Bに添加し、常温で乳化し、原液を得た。
D.Cで得られた原液9gをアルミ製耐圧容器に充填した後バルブを固着し、バルブを通じてLPG0.15 10gおよびジメチルエーテル 2gを耐圧容器に充填し、エアゾール型ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例25のエアゾール型ファンデーションは、化粧持続性に優れ、肌負担感のなさに優れながらも、分散安定性に優れた化粧料であった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A):(a)複合粉体を(b)疎水化処理剤で表面処理した粉体 0.01〜30質量%、
    (B):シロキサン鎖を主骨格とする樹脂 0.01〜30質量%
    (C):揮発性油剤
    を含有し、(a)複合粉体が、ハイドロキシアパタイトを5〜30質量%、及び酸化亜鉛を10〜50質量%を含む薄片状粉体である、化粧料。
  2. 前記成分(A)の疎水化処理剤(b)が、炭素数14から18のアシル基を有する物質、及び/又は両親媒性物質である1種または2種以上を含む請求項1記載の化粧料。
  3. 更に成分(B)と(A)の質量割合が、(B)/(A)=0.05〜2.0である請求項1〜2の何れかに記載の化粧料。
  4. 更に、前記成分(B)として下記一般式(1)
    SiO(4-a)/2 (1)
    (式中、Rは炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式-R-R(Rは炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式-R-Rを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)で表される構造を有し、25℃で固体であるフッ素変性シリコーン樹脂0.01〜20質量%から選ばれることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の化粧料。
  5. 更に、成分(D)としてフッ素変性油剤を含有する請求項1〜4の何れかに記載の化粧料。
  6. 前記(A)の疎水化処理剤(b)が、リン脂質、またはN−アシル化アミノ酸を含む1種または2種以上である請求項1〜5の何れかに記載の化粧料。
  7. 前記化粧料が、油性化粧料、または油中水型乳化化粧料である請求項1〜6の何れかに記載の化粧料。
  8. 前記化粧料が、皮脂崩れ対応化粧料である請求項1〜7の何れかに記載の化粧料。
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