JP2021090912A - 固液分離システム - Google Patents

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Junichi Masumoto
純一 桝本
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Abstract

【課題】メンテナンスのために作業者が通ることが可能な空間を確保可能な固液分離システムを提供すること。【解決手段】固液分離システム100は、最終沈殿池Pと、流入部14と、流出部15と、傾斜板装置10と、移動機構18と、を備える。流入部14は、最終沈殿池Pに被処理水Wが流入する。流出部15は、最終沈殿池Pから処理水が流出する。傾斜板装置10は、複数の下水用傾斜板20を有し、最終沈殿池Pの流出部15側に設置されている。移動機構18は、流出部15から離間する方向Jに傾斜板装置10を移動可能である。傾斜板装置10は、平面視において最終沈殿池Pの流出部15側の壁面PEに近接する泥掻き寄せ機16のスプロケット71aが傾斜板装置10と重複しない位置まで移動する。【選択図】図9

Description

本発明は、固液分離システムに関する。
従来の上水処理仕様の沈殿池には沈降面積を向上させるため複数の傾斜板が用いられており、当該傾斜板によりフロック(微粒子が会合して、より大きな集合体を生成する集塊)が堆積し、水を浄化するシステムが開発されていた。
これらの技術が下水処理に転用されているが、その背景として、近年、下水処理場では、環境負荷の軽減などの観点から既存施設の高度処理化が求められており、それに伴って最終沈殿池の能力増強が求められていることが挙げられる。
「下水道施設計画・設計指針と解説−2009年版−」(社団法人日本下水道協会)によれば、最終沈殿池の処理能力は、汚泥の沈降面積に対する1日当たりの流入水量(水面積負荷)で定められる。汚泥の沈降面積は、最終的に汚泥を捕捉する部分の面積であり、沈降した汚泥が行き着く最終沈殿池の底面の面積、通常は、最終沈殿池そのものの面積に相当する。
従って、より大きな最終沈殿池を新設すれば、時間変動や日間変動などによる影響により流入水量が増加した場合でも処理水の水質への影響は小さくなると考えられるが、最終沈殿池は前述の設計指針により日最大水量に対して設計されるのが通常であるため、仮に流入変動におけるピークの水量に対して施設設計をすれば、過大な設備投資が必要になるという問題がある。そこで、既存の最終沈殿池の効率を向上させるために、小規模な設備投資で処理能力を向上させる傾斜板を用いる技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許第6182190号明細書
しかしながら、従来の沈殿池は、沈殿処理を一定期間行った後、沈殿池内の傾斜板装置の下部に設置されている汚泥掻き寄せ機(例えば、受動軸部)等の付帯設備のメンテナンスを定期的に行う必要がある。特に下水の場合、被処理水中に含まれる汚泥が上水と比べて物質や量が大きく異なるため、上水のようなメンテナンス頻度では足りず、頻繁な定期的なメンテナンスが必要となる。
その際、沈殿池に吊り下げられている傾斜板装置と沈殿池との間隔が狭く、人が入って清掃し難かった。
そこで、上水では傾斜板装置を沈殿池の流入部から流出部方向の端から端まで動かしてメンテナンスをできるようにする構成が知られている。しかし、下水では、沈殿池の端から端まで動かすと悪臭が発生しやすくなるため、端から端まで動かすことが困難だった。
本発明は、悪臭の発生を最低限に抑制しつつ、メンテナンスのために作業者が通ることが可能な空間を確保可能な固液分離システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る固液分離システムは、沈殿池と、流入部と、流出部と、傾斜板装置と、移動機構と、を備える。流入部は、沈殿池に被処理水が流入する。流出部は、沈殿池から処理水が流出する。傾斜板装置は、複数の傾斜板を有し、沈殿池の流出部側に設置されている。移動機構は、流出部から離間する方向に傾斜板装置を移動可能である。傾斜板装置は、平面視において沈殿池の流出部側の壁面に近接する泥掻き寄せ機のスプロケットが傾斜板装置と重複しない位置まで移動する。
これによって、傾斜板装置を移動させることができるため、汚泥掻き寄せ機のメンテナンスを行う際に作業者が沈殿池に入るための空間を確保することができる。
これにより、作業者が沈殿池内に入り込む空間を確保することができる。
なお、傾斜板装置は、有効処理面積を大きくするため流出部側の壁面近傍まで配置されていることが多く、その壁面と傾斜板装置の間に作業者が入るスペースが設けられていない。このため、汚泥掻き寄せ機のうち傾斜板装置の下側に配置されているスプロケットおよびその近傍の構成は、メンテナンスを行い難い位置に設置されているが、本発明によれば、移動機構によって傾斜板装置を移動させることにより、スプロケットの受動軸の交換もしくは修繕、またはスプロケット近傍の機構のメンテナンスが行い易くなる。
第2の発明に係る固液分離システムは、第1の発明に係る固液分離システムであって、移動機構は、懸架部と、車輪と、レールと、を備える。懸架部は、傾斜板装置を懸架する。車輪は、懸架部に回転可能に取り付けられている。レールは、沈殿池の躯体に設けられ、車輪が配置されている。
これにより、車輪がレール上を回転することによって移動機構をレールに沿って移動させ、傾斜板装置を移動させることができる。
第3の発明に係る固液分離システムは、第2の発明に係る固液分離システムであって、レールは、沈殿池のスラブ上に配置されている。
これにより、移動機構を沈殿池の上側に配置することができる。
第4の発明に係る固液分離システムは、第1〜3のいずれかの発明に係る固液分離システムであって、傾斜板装置の流入部側に配置された流入部阻流板を更に備える。移動機構は、傾斜板装置とともに流入部阻流板も移動する。
これにより、流入部阻流板の位置が固定されている場合と比較すると、流入部阻流板との干渉を回避して、より大きく傾斜板装置を移動させることができる。
第5の発明に係る固液分離システムは、第2の発明に係る固液分離システムであって、移動機構は、車輪を駆動する駆動部を更に有する。駆動部は、懸架部に設けられている。
これにより、自動で傾斜板装置を移動させることができる。
本発明によれば、メンテナンスのために作業者が通ることが可能な空間を確保可能な固液分離システムを提供することができる。
本発明にかかる実施の形態における固液分離システムを示す側面図。 図1の傾斜板装置の一部の構成を示す斜視図。 図2の傾斜板装置の一部の構成を示す斜視図。 図1の下水用傾斜板システムの一部の構成を示す側面図。 (a)図3の下水用傾斜板の第2面側を示す平面図、(b)図3の下水用傾斜板の第1面側を示す平面図。 図1のAA´間の矢視断面図。 図6の移動機構を示す平面図。 (a)図7のBB´間の矢視断面図、(b)図8(a)の側面図。 (a)下水処理場の運営時における傾斜板装置の位置を示す側面図、(b)メンテナンス時における傾斜板装置の位置を示す側面図。 図9(b)の状態を示す固液分離システムの部分平面図。 本発明にかかる実施の形態の変形例における下水用傾斜板を示す斜視図。
以下、本発明による実施の形態の固液分離システムについて、図面に基づいて詳細に説明する。
<構成>
(固液分離システム100)
図1は、本実施の形態の固液分離システム100を示す図である。本実施の形態の固液分離システム100は、下水処理場の最終沈殿池Pにおける被処理水Wの固液分離に適用される。
図1に示すように、固液分離システム100は、最終沈殿池P(沈殿池の一例)と、傾斜板装置10と、流入部阻流板11(阻流板の一例)と、越流堰12と、水路13と、流入部14と、流出部15と、汚泥掻き寄せ機16と、汚泥ホッパー17と、移動機構18と、を備える。
流入部14は、原水(被処理水W)が最終沈殿池Pに流入する。流出部15は、最終沈殿池Pにおいて流入部14の反対側に設けられており、最終沈殿池Pから浄化された被処理水Wが流出する。
傾斜板装置10は、最終沈殿池Pの略中央部から下流側(流出部15側)の部分に配置されている。傾斜板装置10は、複数の下水用傾斜板20(傾斜板の一例)を有している。複数の下水用傾斜板20は、水面側を流入部14側に傾けて、上流側から下流側に向かって並んで配置されている。
傾斜板装置10は、汚泥を捕捉する。傾斜板装置10は、被処理水Wの水面から所定の深さまで沈み、かつ、最終沈殿池Pの底面PBとの間に所定の空間が確保されるように移動機構18によって支持されている。なお、移動機構18については、後段にて詳述する。
流入部阻流板11は、傾斜板装置10の上流側(流入部14側)に配置されている。流入部阻流板11は、本実施の形態では、最終沈殿池Pの略中央部分に設けられている。流入部阻流板11は、水面から所定の深さまでの領域内の被処理水Wの下流側(流出部15側)への流れを阻む。流入部阻流板11は、流入部14から流入した水流方向に対して主面が略垂直になるように配置されている。流入部阻流板11は、移動機構18によって支持されている。
越流堰12は、流入部阻流板11よりも下流側(流出部15側)の被処理水Wの水面付近に配置されている。越流堰12は、上流側から下流側に向かう方向に沿って形成されている。
水路(トラフ)13は、越流堰12に囲まれて形成されており、流出部15に繋がっている。なお、越流堰12に限らず、管に穴が形成された構成であってもよい。
流入部14から最終沈殿池Pに流入してきた被処理水Wは、流入部阻流板11に水流方向(矢印D方向(所定方向の一例))を阻まれ、流入部阻流板11の下端11eと最終沈殿池Pの底面PBとの間の部分に向かって下降する。最終沈殿池Pの底面PBと流入部阻流板11の下端11eとの間を通り抜けた被処理水Wは、水路13に向かう上向流Kとなり、傾斜板装置10の下部10aから下水用傾斜板20の間に流入し上昇する。
そして、被処理水Wの汚泥が、傾斜板装置10内を通過する間に沈降し、下水用傾斜板20の第2面20bに汚泥がぶつかって捕捉されもしくは沈降し、第1面20a上に沈殿することにより被処理水Wが浄化される。下水用傾斜板20の第1面20aに沈殿した汚泥は、堆積に伴って自重で落下する。
汚泥掻き寄せ機16は、最終沈殿池Pの底面付近に配置されている。汚泥掻き寄せ機16は、複数のスプロケット71と、チェーン72と、フライト板73とを有する。チェーン72は、複数のスプロケット71に巻き掛けられている。フライト板73は、チェーン72に固定されている。スプロケット71の回転により、チェーン72とともにフライト板73も回転する。最終沈殿池Pの底面付近には沈降した汚泥Mが堆積している。堆積した汚泥Mは、汚泥掻き寄せ機16が図1上時計回りに回転することによりフライト板73によって汚泥ホッパー17に集められ、排泥される。汚泥掻き寄せ機16は、流入部阻流板11より上流側において、水面付近を通過し、浮遊物も掻き寄せる。
汚泥ホッパー17は、最終沈殿池Pの流入部14付近の底面に形成されている。
移動機構18は、傾斜板装置10および流入部阻流板11を最終沈殿池Pに対して移動可能に支持する。移動機構18は、傾斜板装置10および流入部阻流板11を流入部14側(矢印J方向)および流出部15側(矢印D方向)に移動可能である。J方向は、D方向の反対方向である。
ここで、複数のスプロケット71(71aを含む)のうち最終沈殿池Pの流出部15側の壁面PE近傍に配置されているスプロケットを71aと示す。傾斜板装置10は、有効処理面積を大きくするため、壁面PE近傍まで配置されているため、作業者が入るスペースが設けられていない。このため、汚泥掻き寄せ機16のスプロケット71aおよびその近傍の構成は、メンテナンスを行い難い位置に設置されている。
移動機構18による傾斜板装置10および流入部阻流板11の移動は、上述のスプロケット71aおよびその近傍の構成のメンテナンスを目的として行われ、特に、スプロケット71aの受動軸の交換または修繕の際に有用である。
(傾斜板装置10)
図2は、傾斜板装置10の全体構成を示す斜視図である。図3は、傾斜板装置10の部分構成を示す斜視図である。図4は、傾斜板装置10の部分構成を示す側面図である。
図2に示すように、傾斜板装置10は、複数の下水用傾斜板20と、複数の下水用傾斜板20を支持す支持フレーム26とを有する。図3および図4に示すように、支持フレーム26は、一対の上側フレーム21と、一対の下側フレーム22と、複数の支持棒23と、複数の上下フレーム25(図4参照)と、を有している。
一対の上側フレーム21は、流入部14から流出部15に向かう方向D(配置方向の一例)に沿って配置されている。一対の上側フレーム21は、互いに平行に配置されている。
一対の下側フレーム22は、流入部14から流出部15に向かう方向Dに沿って配置されている。一対の下側フレーム22は、互いに平行に配置されている。一対の上側フレーム21は、一対の下側フレーム22よりも水面側に配置される。方向Dに対して垂直な幅方向Fの一方側および他方側の各々において上下に配置された上側フレーム21と下側フレーム22は、鉛直方向Gに沿って配置された複数の上下フレーム25(図4参照)によって接続されている。
複数の支持棒23は、一対の上側フレーム21の間に互いに平行に架設されており、一対の下側フレーム22の間にも互いに平行に架設されている。
下水用傾斜板20は、一対の上側フレーム21および一対の下側フレーム22に対して傾斜して、上下一対の支持棒23に取り付けられている。
図2に示すように、下水用傾斜板20は、最終沈殿池Pの幅方向Fに沿って複数枚配置されている。D方向に沿った複数の下水用傾斜板20の列が6列設けられている。なお、図2では、幅方向Fに沿って6枚配置可能であるが、右端の3列の下水用傾斜板20は省略されている。
この場合、例えば、図2において最も左側の列の複数の下水用傾斜板20の右側に位置する上側フレーム21および下側フレーム22は、左から2列目の下水用傾斜板20の左側に位置する上側フレーム21および下側フレーム22と兼ねられていてもよい。このように、列の間に配置される上側フレーム21および下側フレーム22は、両側の下水用傾斜板20を支持するフレームとして兼ねられていてもよい。
下水用傾斜板20は、概ね四角形状の部材で形成されている。下水用傾斜板20の材質としては、PVC(polyvinyl chloride)、特に硬質塩化ビニルが好ましいが、これに限るものではない。傾斜板の材質は、たとえば、熱可塑性樹脂、たとえばポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ポリカーボネート等のカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ABS等のスチレン系樹脂あるいはこれらの共重合体や混合樹脂であってもよいし、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂であってもよく、金属、セラミック、木材、ゴム等であってもよい。
なお、下水用傾斜板20は、異形押出成形、射出成形などで作成することができるが、押出成形が好ましい。
下水用傾斜板20は、上側フレーム21と下側フレーム22の長さ方向(方向D)に沿って傾斜して複数個並んで配置されている。傾斜板装置10は、下水処理場の最終沈殿池P内において、下側フレーム22を最終沈殿池Pの底面PB側に向けて設置される。下水用傾斜板20の第2面20b(後述する)が最終沈殿池Pの底面PB側に向けられる。
下水用傾斜板20は、図3に示すように複数のフック24によって、上下に配置されている支持棒23に係止されて取り付けられる。
図5(a)は、下水用傾斜板20の第2面20b側を示す平面図である。図5(b)は、下水用傾斜板20の第1面20a側を示す平面図である。
下水用傾斜板20は、図5(a)および図5(b)に示すように、第1面20aと、第2面20bと、上端20iと、下端20jと、第1端20cと、第2端20dと、を有する。
下水用傾斜板20が、上述した一対の上側フレーム21、一対の下側フレーム22、および支持棒23に取り付けられた際に、図3に示すように、上端20iおよび下端20jは、支持棒23と略平行に配置される。また、上端20iは、上側フレーム21よりも上方に配置され、下端20jは、下側フレーム22よりも下方に配置される。
第1端20cと第2端20dは、上側フレーム21から下側フレーム22に向かって傾斜して配置される。
複数の下水用傾斜板20は、流入部14から最終沈殿池Pに被処理水が流入する方向Dに沿って並んで配置されている。複数の下水用傾斜板20は、隣り合う下水用傾斜板20が互いに対向して平行になるように配置されている。
詳細には、複数の下水用傾斜板20は、図4に示すように、隣り合う下水用傾斜板20のうち一方の下水用傾斜板20の第1面20aと、他方の下水用傾斜板20の第2面20bが対向するように配置されている。また、複数の下水用傾斜板20の下端20jの鉛直方向Gにおける位置は、略一致している。
各々の下水用傾斜板20は、図1〜図4に示すように、上方に向かうに従って流入部14側に位置するように傾斜して、一対の上側フレーム21、一対の下側フレーム22、複数の支持棒23、および複数の上下フレーム25に支持されている。下水用傾斜板20は、図4に示すように上端20iが下端20jよりも流入部14側に位置するように配置されている。複数の下水用傾斜板20の下端20jの鉛直方向Gにおける位置は、概ね一致している。
また、側面視において下水用傾斜板20と矢印D方向(本実施の形態では水平方向と一致する)の成す角度θaは、10度以上70度以下であることが好ましく、60度が特に好ましい。下水用傾斜板20と鉛直方向Gのなす角度θbは、20度以上80度以下に設定されていることが好ましく、30度が特に好ましい。当該範囲内であることで、固液分離システムの有効沈降面積を確保できる。
図5(a)に示す下水用傾斜板20の第2面20bには、汚泥の捕捉処理が行われている。ここで、汚泥の捕捉処理とは、被処理水中の汚泥が最終沈殿池Pから流出しないように、下水用傾斜板20の第2面20bを汚泥の滞留し易い状態にする処理である。例えば、傾斜板の表面の粗さを強くすることや、表面に沿った汚泥の動きに沿った方向または直交する方向に凹凸を形成することにより傾斜板の表面に汚泥が付着し易い状態にすることができるが、これに限定されるものではない。表面の粗面化の方法は特に限定されるものではないが、たとえばサンドブラストなどで機械的に加工されていてもよく、或いは、所定の薬剤による微細なエッチング加工または所定の面粗度の型によるプレス加工などであってもよい。また、捕捉処理は、第2面20bの全体に施されていなくてもよい。
第2面20bの反対側の第1面20aは、汚泥が滑落し易いように平坦な面であるほうが好ましい。
また、下水用傾斜板20の第2面20bには、第1端20cと第2端20dのそれぞれに沿って溝部20eが設けられている。溝部20e内には、フック孔20ebが形成されており、フック孔20ebには、上述したフック24が装着される。フック孔20ebに装着されたフック24によって、傾斜板装置10の支持棒23に下水用傾斜板20が取り付けられる。また、第1面20aには、溝部20eに対向する突条部20fが形成されている。
(移動機構18)
移動機構18は、矢印D方向に沿って傾斜板装置10および流入部阻流板11を移動させることができる。
図6は、図1のAA´間における矢視断面図である。図7は、移動機構18を示す平面図である。図8(a)は、図7のBB´間における矢視断面図である。図8(b)は、図8(a)の側面図である。
図2、図6および図7に示すように移動機構18は、一対のレール31と、懸架部32と、車輪33と、駆動装置34と、を有する。
一対のレール31は、図6に示すように、最終沈殿池PのスラブPA(躯体部の一例)上にレール基礎30を介して矢印D方向(流入部14と流出部15を結ぶ方向)に沿って対向して配置されている。
懸架部32は、図2に示すように傾斜板装置10および流入部阻流板11を懸架する。懸架部32は、一対の支持部材41と、複数の主桁材42と、複数の第1吊りボルト43および第2吊りボルト46と、複数の第3吊りボルト44と、設置部45と、複数の懸吊材47と、を有する。図2では、車輪33および駆動装置34が省略されている。
一対の支持部材41は、図6に示すように最終沈殿池PのスラブPAの上側に配置されている。支持部材41は、正面視(矢印D方向に沿って視て)においてコの字形状であり、開口が幅方向外側を向くように形成されている。支持部材41は、四角筒状から外側に向く面を取り除いた状態に形成されている。
複数の主桁材42は、矢印D方向に並んで配置されている。各々の主桁材42は、幅方向Fに沿って配置されており、両端が一対の支持部材41に固定されている。
最も上流側の主桁材42には、図2に示すように鉛直下方に向かって複数の第3吊りボルト44が取り付けられている。複数の第3吊りボルト44は、図2に示すように、流入部阻流板11を係止する。
その他の主桁材42の各々には、図6に示すように、鉛直下方に向かって複数の第1吊りボルト43が取り付けられている。複数の第1吊りボルト43は、懸吊材47を上方から支持する。懸吊材47は、最も上流側以外の主桁材42の各々の下側に主桁材42に沿って幅方向Fに配置されている。なお、最終沈殿池Pの壁面PSには、水路13を形成するために内側に向かって突出した突出部PTが形成されている。この突出部PTの上面に水路13が配置されている。懸吊材47は、両側の突出部PTの下側まで配置されている。
懸吊材47には、鉛直下方に向かって複数の第2吊りボルト46が取り付けられている。複数の第2吊りボルト46は、上方から傾斜板装置10の上側フレーム21を係止する。第2吊りボルト46は、懸吊材47の両端を含み懸吊材47に所定間隔で設けられている。このように懸吊材47の全体に亘って第2吊りボルト46を設けることによって傾斜板装置10を安定して支持することができる。なお、第2吊りボルト46は、上側フレーム21に限らず、支持棒23を係止していてもよい。
このような構成によって、傾斜板装置10は、被処理水Wの水面から所定の深さまで沈み、かつ、最終沈殿池Pの底面PBとの間に所定の空間が確保されるように支持されている。なお、流入部阻流板11も同様に、その下端11eと底面PBの間に所定の間隔が確保されるように支持されている。
また、図6に示すように水路13が形成されていても水路13を避けて傾斜板装置10を移動機構18で支持することができる。
設置部45は、主桁材42の間に設けられた板状の部分であり、図7に示すように駆動装置34が配置される。なお、設置部45は、歩廊を構成し、その上を作業者が歩くことができる。
図8(a)に示すように、車輪33は、一対の支持部材41の各々の外側に回転可能に複数取り付けられている。支持部材41の鉛直方向の壁部41aには貫通孔が形成されており、その貫通孔にベアリング35が配置されている。車輪33は、その軸がベアリング35の内側に挿入されている。また、図8(b)に示すように、車輪33に干渉しないよう支持部材41の下側の水平部41bに切り欠き41cが形成されている。
なお、図8(a)に示す支持部材41の上側の水平部41dおよび下側の水平部41bは、図7ではレール31を示すために省略している。
一対の支持部材41に取り付けられている車輪33は、一対のレール31上に配置されている。
駆動装置34は、例えば、図7に示すようにモータ51と、ベルト52と、を有する。幅方向Fにおける設置部45の両端に配置された一対の車輪33を繋ぐ軸33aが設けられている。軸33aは、設置部45の上側に配置されている。軸33aには、支持部材41の内側(設置部45側)においてプーリ53が固定されている。また、モータ51の出力軸51aにプーリ54が固定されている。ベルト52は、プーリ53とプーリ54に巻き掛けられている。
図9(a)は、下水処理場の運営時における傾斜板装置10および流入部阻流板11の位置を示す固液分離システム100の側面図である。図9(b)は、メンテナンス時における傾斜板装置10および流入部阻流板11の位置を示す固液分離システム100の側面図である。
図9(a)の状態からモータ51を回転させるとプーリ54を介してベルト52が回転し、プーリ53とともに車輪33がレール31上において回転する。車輪33の回転によって懸架部32がレール31に沿って移動するため、懸架部32によって支持されている流入部阻流板11および傾斜板装置10も図9(b)に示すようにレール31に沿って流入部14側(矢印J方向(D方向の反対側))に移動する。
図10は、図9(b)の示す状態の固液分離システム100の壁面PE近傍を示す平面図である。図10に示すように、傾斜板装置10は、平面視において汚泥掻き寄せ機16のスプロケット71aが傾斜板装置10と重ならない位置まで移動する。平面視とは、鉛直上方から視た場合(図9(b)の矢印Gに沿って視た場合)のことである。水平方向において、汚泥掻き寄せ機16のスプロケット71aが、傾斜板装置10と壁面PEの間に配置される位置まで傾斜板装置10を移動させるともいえる。
図10では、幅方向Fに配置された一対のスプロケット71aが示されている。各々のスプロケット71aは、壁面PSに固定された回転軸71bに回転自在に取り付けられている。図10では、チェーンは省略している。なお、両壁面PSに亘って一本の回転軸71bが配置され、その回転軸71bに一対のスプロケット71aが取り付けられていてもよい。
また、図9(a)における傾斜板装置10と最終沈殿池Pの流出部15側の壁面PEとの間の間隔をD1とし、図9(b)における傾斜板装置10と壁面PEとの間の間隔をD2とすると、D2とD1の差は、500mm〜2000mmに設定することができる。
また、図9(b)に示すように、最終沈殿池Pの底面PBは流出部15から流入部14に向かって深さが深くなるように傾斜しているため、傾斜板装置10が流入部14側に移動すると、底面PBから傾斜板装置10の流出部15側の端10eまでの高さh1が高くなり、作業者が傾斜板装置10の下側に入り込んで作業を行いやすくなる。人が入り込みやすくなるためには、高さh1が180cmになるまで傾斜板装置10が移動する方が好ましい。
これにより、図9(b)に示すように、傾斜板装置10と最終沈殿池Pの流出部15側の壁面PEとの間に作業者Hが最終沈殿池Pに入り込むための空間Sが形成される。この空間Sから作業者Hが最終沈殿池Pに入り、汚泥掻き寄せ機16のスプロケット71a(受動軸の交換および修繕)およびその近傍のメンテナンスを行うことができる。
なお、下水処理場を運営する際には、図9(b)に示す状態からモータ51を駆動させて移動機構18を流出部15側に向かって移動させる(D方向)。
<作用効果>
以上のように、移動機構18によって、流出部15から離間させる方向Jに傾斜板装置10を移動させることによって、汚泥掻き寄せ機16のメンテナンスを行う際に作業者が最終沈殿池Pに入るための空間Sを確保することができる。また、平面視において汚泥掻き寄せ機16のスプロケット71aが傾斜板装置10と重ならない位置まで流出部15から離間させる方向Jに傾斜板装置10を移動させることによって、スプロケット71aの受動軸の交換もしくは修繕、またはスプロケット71a近傍の機構のメンテナンスが行い易くなる。
また、移動機構18は、懸架部32と、車輪33と、レール31と、を備えており、懸架部32は、傾斜板装置10を懸架する。車輪33は、懸架部32に回転可能に取り付けられている。レール31は、最終沈殿池PのスラブPA(躯体の一例)に設けられ、車輪33が配置されている。
これにより、車輪33がレール31上を回転することによって移動機構18をレール31に沿って移動させ、傾斜板装置10を移動させることができる。
また、移動機構18は、傾斜板装置10とともに流入部阻流板11も移動する。これにより、流入部阻流板11の位置が固定されている場合と比較すると、流入部阻流板11との干渉を回避して、より大きく傾斜板装置10を移動させることができる。
移動機構18は、最終沈殿池Pの流出部15側の壁面PEと傾斜板装置10の間に空間Sを形成するように、傾斜板装置10を流入部14側に向かって500〜2000mm移動可能である。これにより、作業者が沈殿池内に入り込む空間を確保することができる。
<他の実施の形態>
以上、本発明による実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(A)
上記実施の形態では、固液分離システム100には、駆動装置34が設けられており、自動で傾斜板装置10および流入部阻流板11を移動させているが、これに限らなくてもよく、例えば車輪33に連結するハンドル等を手動で回転させて傾斜板装置10および流入部阻流板11移動させてもよい。
また、駆動装置34を設けずに、汚泥掻き寄せ機16の駆動装置を用いて傾斜板装置10および流入部阻流板11を移動させてもよい。
(B)
上記実施の形態では、傾斜板装置10とともに流入部阻流板11も移動させているが、流入部阻流板11と傾斜板装置10との間隔が十分に設けられている場合には、傾斜板装置10のみを移動させてもよい。
(C)
上記実施の形態では、レール31は躯体の一例としてスラブPA上に配置されているが、スラブPAに限らなくてもよい。例えば、図6に示すような幅方向Fの壁面PSから内側に向かって突出部を設け、突出部にレールを配置してもよい。
(D)
上記実施の形態では、傾斜板装置10の全体を移動させているが、傾斜板装置10を矢印J方向に縮めてもよい。例えば、上側フレーム21および下側フレーム22がスライドレールのように伸縮可能に構成され、流出部15側の端が流入部14側に移動するように縮めてもよい。この場合、傾斜板装置10から下水用傾斜板20をいくつか取り外してから縮める方が好ましい。
(E)
上記実施の形態の下水用傾斜板20は、幅方向Fに沿って複数枚の傾斜板に分割されていてもよい。図11は、複数の傾斜板に分割された下水用傾斜板20´を示す斜視図である。下水用傾斜板20´は、複数の傾斜板60と、隣り合う傾斜板60の間に配置された接続部材61と、を有する。図11に示す例では、3枚の傾斜板60と、2つの接続部材61が設けられている。3枚の傾斜板60は、主面が同一面上に位置するように幅方向Fに沿って並んで配置されている。T部拡大図に示すように、接続部材61には、各々の傾斜板60の端が差し込まれる挿入部61aが設けられている。挿入部61aに傾斜板60の端を差し込むことによって、下水用傾斜板20´を構成することができる。なお、接続部材61と傾斜板60の間の固定は、いずれの方法であってもよいが、例えば挿入部61aに傾斜板60の端を差し込んだ状態で接続部材61および傾斜板60を貫くようにピン等を差し込めばよい。
なお、3枚の傾斜板60と2つの接続部材61に限らなくてもよく、2枚の傾斜板60と1つの接続部材61で1枚の下水用傾斜板を形成してもよい。
また、下水用傾斜板20、20´は同様の大きさでなくてもよく、例えば幅方向Fの大きさが異なっていてもよい。具体的には、3枚の傾斜板60と2つの接続部材61で形成された下水用傾斜板20´と、2枚の傾斜板60と1つの接続部材61で形成された下水用傾斜板が幅方向Fにおいて混在して配置されていてもよい。
(F)
上記実施の形態では、フック24によって下水用傾斜板20を支持棒23に支持されているが、フックに限らなくてもよく、複数の下水用傾斜板20を並んで配置することができさえすれば支持方法は限定されるものではない。
本発明の固液分離システムは、メンテナンスのために作業者が通ることが可能な空間を確保可能な効果を発揮し、下水処理施設の最終沈殿池などとして有用である。
10 :傾斜板装置
14 :流入部
15 :流出部
18 :移動機構
20 :下水用傾斜板
100 :固液分離システム

Claims (5)

  1. 沈殿池と、
    前記沈殿池に被処理水が流入する流入部と、
    前記沈殿池から処理水が流出する流出部と、
    複数の傾斜板を有し、前記沈殿池の前記流出部側に設置された傾斜板装置と、
    前記傾斜板装置と前記沈殿池との間に設置された汚泥掻き寄せ機と、
    前記流出部から離間する方向に前記傾斜板装置を移動可能な移動機構と、
    を備え、
    前記傾斜板装置は、平面視において前記沈殿池の前記流出部側の壁面に近接する前記泥掻き寄せ機のスプロケットが前記傾斜板装置と重複しない位置まで移動する、
    固液分離システム。
  2. 前記移動機構は、
    前記傾斜板装置を懸架する懸架部と、
    前記懸架部に回転可能に取り付けられた車輪と、
    前記沈殿池の躯体に設けられ、前記車輪が配置されたレールと、を有する、
    請求項1に記載の固液分離システム。
  3. 前記レールは、前記沈殿池のスラブ上に配置されている、
    請求項2に記載の固液分離システム。
  4. 前記傾斜板装置の前記流入部側に配置された流入部阻流板を更に備え、
    前記移動機構は、前記傾斜板装置とともに前記流入部阻流板も移動する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の固液分離システム。
  5. 前記移動機構は、前記車輪を駆動する駆動部を更に有し、
    前記駆動部は、前記懸架部に設けられている、
    請求項2に記載の固液分離システム。
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