JP2021088429A - エレベーター調速機 - Google Patents

エレベーター調速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021088429A
JP2021088429A JP2019218398A JP2019218398A JP2021088429A JP 2021088429 A JP2021088429 A JP 2021088429A JP 2019218398 A JP2019218398 A JP 2019218398A JP 2019218398 A JP2019218398 A JP 2019218398A JP 2021088429 A JP2021088429 A JP 2021088429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
governor
governor rope
rope
speed
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019218398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7227120B2 (ja
Inventor
大地 清澤
Daichi Kiyosawa
大地 清澤
悠至 酒井
Yuji Sakai
悠至 酒井
広基 遠藤
Hiroki Endo
広基 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019218398A priority Critical patent/JP7227120B2/ja
Publication of JP2021088429A publication Critical patent/JP2021088429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7227120B2 publication Critical patent/JP7227120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ガバナロープを制動した際のガバナロープの飛び上がりや脱落を防止する。【解決手段】エレベーター調速機8は、ガバナプーリ9に掛けられ、乗りかご4の昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープ11と、乗りかご4の昇降速度が所定過速度に達したときに、可動シュー部材(キャッチウェイト27)が固定シュー部材(当て板26)に接近する動作を行い、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の把持側11aを可動シュー部材と固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部と、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の非把持側11bに押し付けて配置され、ガバナロープ11に常に外圧を与える張力付加部34と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、エレベーターの保安機構として乗りかごの速度を監視するエレベーター調速機に関する。
従来、一般的なエレベーターには、乗りかごが規定の速度よりも過速となった場合の保安機構として、乗りかごに設けられた非常ブレーキを作動させて乗りかごを停止させるエレベーター調速機が設けられている。
エレベーター調速機の構成としては、例えば、メインロープとは別に乗りかごの昇降動作に伴って循環移動するガバナロープと、ガバナロープと非常ブレーキとを連結する作動レバーと、ガバナロープを把持によって制動可能なシュー機構と、を備えたものが広く知られている。このように構成されたエレベーター調速機では、乗りかごの過速状態を検知した場合にシュー機構によってガバナロープを把持して制動することにより、乗りかごの移動に伴って作動レバーが動き、非常ブレーキを作動させることができる。
しかし、過速状態においてガバナロープを把持した場合、把持された部分のガバナロープが急減速され、ガバナプーリに掛けられたガバナロープの両側で急激な張力変化(張力差)が発生することにより、ガバナプーリに送り込まれたガバナロープがガバナプーリの円周上に飛び上がり、脱落するおそれがある。そのため、ガバナロープの把持動作に伴うガバナロープの飛び上がり等を防止するために、様々な考案がなされている。
例えば特許文献1には、「エレベータの乗りかごおよび釣り合い錘を吊下げる主牽ロープが巻き掛けられた綱車の少なくとも上部および側部を覆うように設けられるカバーを周方向に分割可能に構成し、このカバーの内側に、主牽ロープに対して交差する方向に延びる複数個の外れ止めを、主牽ロープに対して接離する方向に移動自在に取付ける」エレベータの巻上装置が開示されている。
また例えば、特許文献2には、「かごまたはつり合いおもりの下降速度が過速となった場合に下降側のガバナロープを拘束する従来の第一のロープキャッチ装置と、更に、上昇側のガバナロープを拘束する第二のロープキャッチ装置とを設ける」エレベータ用調速機装置が開示されている。
特開2004−035130号公報 特開平7−076471号公報
しかし、特許文献1に開示されたエレベータの巻上装置は、ガバナプーリ(綱車)上に外れ止めを設けるといった対応をしているものの、ガバナプーリと外れ止めとの間に隙間が存在してしまうため、ガバナロープを把持した際の急激な張力変化により、ガバナロープが撓んだり絡まったりするおそれがあった。
また、特許文献2に開示されたエレベータ用調速機装置は、第一及び第二のロープキャッチ装置が、ガバナプーリ(シーブ)に掛けられたガバナロープの両側(上昇側と下降側)を同時に拘束することにより、ガバナロープを拘束した際の急激な張力変化を抑制することができるものの、ロープキャッチ装置に対する保守管理上の課題があった。具体的には、第1の課題として、ロープキャッチ装置を設置する際、両側のガバナロープに対して同時に押圧ばねの調整を行う必要があり、この作業は簡単ではない。また第2の課題として、設置後の時間経過によって各側の押圧ばねのばね力に差異が生じてくると想定されるが、保守のために左右のバランスを考慮しながらばね力を再調整するという作業は簡単ではない。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ガバナロープを制動した際のガバナロープの飛び上がりや脱落を防止することが可能なエレベーター調速機を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベーターの乗りかごの昇降速度を監視するエレベーター調速機であって、プーリに掛けられ、前記乗りかごの昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープと、前記乗りかごの昇降速度が所定過速度に達したときに、可動シュー部材が固定シュー部材に接近する動作を行い、前記プーリに掛けられた前記ガバナロープの片側を前記可動シュー部材と前記固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部と、前記プーリに掛けられた前記ガバナロープの前記片側と対向する非把持側に押し付けて配置され、前記ガバナロープに常に外圧を与える張力付加部と、を備えるエレベーター調速機が提供される。
本発明によれば、ガバナロープを制動した際のガバナロープの飛び上がりや脱落を防止することができる。
第1の実施形態に係るエレベーター調速機を適用したエレベーターの概略構成図である。 第1の実施形態に係るエレベーター調速機の詳細な構成図である。 第2の実施形態に係るエレベーター調速機の詳細な構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳述する。
(1)第1の実施形態
(1−1)エレベーター1及び調速機8の構造
図1は、第1の実施形態に係るエレベーター調速機を適用したエレベーターの概略構成図である。図1には、本発明の第1の実施形態に係るエレベーター調速機8(以後、調速機8と記する)が搭載されたエレベーターの一例として、エレベーター1が示されている。
図1に示すように、エレベーター1は、昇降路上部に設置された巻上機を有し、巻上機のトラクションシーブ2に巻き掛けたメインロープ3の一端部に乗りかご4が連結され、メインロープ3の他端部に釣合錘5が連結される。乗りかご4は、昇降路内に設置された一対のガイドレール6に沿って昇降移動可能に構成され、釣合錘5は、昇降路内に設置された他の一対のガイドレール7に沿って昇降移動可能に構成される。さらに、メインロープ3が切断した等の緊急時に乗りかご4が急落下することを防止する保安機構として、調速機8が設けられている。
調速機(ガバナ)8は、昇降路の上部に配置されたガバナプーリ9と、昇降路の下方側に設置された張りプーリ10との間に、無端状にガバナロープ11が巻き掛けられた構成を有する。また、図1に示したように、乗りかご4の下部には非常ブレーキ12が配置されており、乗りかご4に取り付けられた作動レバー13の一端が非常ブレーキ12の作動体側に連結され、作動レバー13の他端にはガバナロープ11が連結される。このため、調速機8のガバナロープ11は作動レバー13を介して乗りかご4と同期して昇降する。
詳細は後述するが、上記のように構成された調速機8は、乗りかご4の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(例えば、定格速度の1.3倍を超えない速度)に達したことを検出すると、トラクションシーブ2を駆動している巻上機の駆動装置の電源、及び上記駆動装置を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。また、調速機8は、乗りかご4の下降速度が第2過速度(例えば、定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、ガバナロープ11を把持する動作によってガバナロープ11の移動を停止させることで、作動レバー13が相対的に引き上げられるようにし、その結果、非常ブレーキ12を作動させて乗りかご4を機械的に非常停止させる。
図2は、第1の実施形態に係るエレベーター調速機の詳細な構成図である。図2には、図1に示した調速機8の詳細な構造の一例が示されている。なお、図2に示した調速機8の状態は、エレベーター1において乗りかご4が通常運行されている通常時のものであり、ガバナロープ11を把持する動作(ガバナロープ把持動作)が行われる前の状態である。
図2に示すように、ガバナプーリ9は、筐体14に固定された支軸15に回転可能に支持される。前述したようにガバナロープ11は乗りかご4に取り付けられた作動レバー13の一端に連結されるため、乗りかご4の昇降に伴ってガバナロープ11が移動するとき、ガバナプーリ9は、支軸15を中心にして回転する。
ガバナプーリ9の支軸15の外周部には、支軸15の両側に延び、かつ、ガバナプーリ9とともに回転するアーム16が設けられており、このアーム16の両端部に、略円弧状に形成された振子17,18の回動軸19,20がそれぞれ回転可能に連結される。振子17における回動軸19の位置は偏寄しており、その一端部17aは他端部17bよりも重くなっている。振子17と同様に、振子18における回動軸20の位置も偏寄しており、振子18の一端部18aは、他端部18bよりも重くなっている。
上記のように構成された振子17,18は、ガバナプーリ9及びアーム16とともに回転する。このとき、振子17,18の一端部17a,18a側は、遠心力を受けて他端部17b,18b側よりも支軸15から離れるように、回動軸19,20を回動する。
振子18の他端部18bの側には、他端部18bが支軸15に接近する方向へ変位する量を制限する速度調整ばね21が配置される。この速度調整ばね21は、アーム16の腕部16aと振子18の他端部18bとの間に配置される。このため、振子17,18に作用する遠心力が速度調整ばね21の抵抗力を超えたとき、速度調整ばね21が弾性変形し、振子17,18は、アーム16との連結部である回動軸19,20を中心に回動することになる。
また、振子18の他端部18bには、振子18における回動軸20との対向方向に突出した爪部18cが形成されている。爪部18cは、遠心力によって振子17,18が回動軸19,20を中心に回動して振子18の他端部18bが支軸15に接近する方向に変位したときに、ラチェット22の歯部22aに係合する。また、振子17,18の一端部17a,18aには、外側に突出した形状の検出用当接部17d,18dが形成される。この検出用当接部17d,18dは、振子17,18が所定量を超えて回動した場合に過速スイッチ23に当接する部材である。
ラチェット22は、支軸15に回転可能に支持される。ラチェット22は、略円板状に形成され、その一方の平面が振子17,18に対向する。ラチェット22の外周面には、複数の歯部22aが離散的に形成される。振子18が回動して一端部18aが遠心力で外側に広がると、他端部18bが内側に移動し、爪部18cが歯部22aに係合する。この係合時にシュー機構24が動作する。また、ラチェット22の側面には、後述するフック25の腕部25aと係合するラチェットピン22bが設けられる。
シュー機構24は、フック25、当て板26、キャッチウェイト27、把持ばね28、及びキャッチウェイト受29等を有して構成される。このうち、ガバナロープ11を把持可能な部材として、当て板26及びキャッチウェイト27をまとめてガバナロープ把持部と称する。本実施形態に係る調速機8において、ガバナロープ把持部は、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の片側(把持側11a)を把持する。なお、ガバナロープ11において、ガバナロープ把持部によって把持されない側、すなわち把持側11aの逆側を、非把持側11bと呼ぶ。
フック25は、回動軸30によって筐体14に対して回動可能に支持されており、その一端部がラチェット22の方向に延在された腕部25aを形成している。また、フック25の別の端部には、後述するキャッチウェイトピン27aと係合可能なフック部25bが形成されている。
当て板26は、ガバナロープ把持部において可動シュー部材(キャッチウェイト27)の動作時に可動シュー部材との間にガバナロープ11を挟み込む固定シュー部材である。当て板26は、筐体14(詳細にはガバナベース31)に固定されており、ガバナロープ11に対して一方の側(図2の場合、ガバナロープ11の左側)から対向する。ガバナロープ11の他方の側(図2の場合、右側)には、キャッチウェイト27が配置される。
キャッチウェイト27は、ガバナロープ把持部における可動シュー部材に相当する錘であって、ガバナロープ11を把持する際に、固定シュー部材である当て板26に接近する動作を行うことによって、当て板26との間にガバナロープ11を把持(挟持)する。キャッチウェイト27は、把持ばね28側の一端が回動軸に取り付けられることで、当て板26側の他端(自由端)が回動可能とされる。また、キャッチウェイト27は、把持ばね28によって当て板26の側に付勢される。キャッチウェイト27には、フック25のフック部25bと係合可能なキャッチウェイトピン27aが設けられており、この係合状態が解除されると、キャッチウェイト27は、自重によって自由端側が回動軸を中心に回転しながら落下することで、キャッチウェイト27の自由端が当て板26側に接近し、ガバナロープ11を把持する。
把持ばね28は、ばね座32と筐体14(ガバナベース31)に固定された固定プレート33との間に圧縮されて配置される弾性体(例えばコイルばね)である。すなわち、圧縮ばねである把持ばね28は、ばね座32を介して、キャッチウェイト27を当て板26の側に付勢している。但し、キャッチウェイト27は、キャッチウェイトピン27aにフック25のフック部25bが係合している支持ロック状態が保持されている間は、図2の位置に固定される。
キャッチウェイト受29は、ガバナロープ把持動作時に落下してガバナロープ11を把持したキャッチウェイト27を受け止める部材であり、ガバナロープ把持動作時のキャッチウェイト27の移動方向、すなわち図2の場合、キャッチウェイト27下方のガバナベース31上に配置される。
張力付加部34は、非把持側11bにおいてガバナロープ11に張力を付加するための部材である。張力付加部34は、プーリ35、アーム36、ばね機構37、及びねじ機構38等を有して構成され、例えばボルト39によってガバナベース31に固定される。ガバナベース31は、筐体14の一部(あるいは筐体14に固定された別部材でもよい)であり、その上部に、当て板26、キャッチウェイト受29、及び固定プレート33が固定される。
図2に示したように、張力付加部34は、ガバナロープ11がガバナプーリ9に送り込まれる手前(すなわち、ガバナロープ11の非把持側11b)でガバナロープ11の側面から水平方向にプーリ35を押し付けるように配置されることで、ガバナロープ11に常に外圧を与え、この外圧によってガバナロープ11における張力が強められる。なお、非把持側11bに押し付けられたプーリ35は、ガバナロープ11の移動に合わせて回転するため、ガバナロープ11の昇降移動を妨げない。
また、張力付加部34では、プーリ35を支持するアーム36がばね機構37を介してねじ機構38に連結される構造とすることで、張力付加部34がガバナロープ11に与える外圧をばね機構37で支持するとともに、ガバナロープ11に与える外圧(ガバナロープ11に付加する張力)をねじ機構38で調整可能にしている。
詳しく説明すると、ばね機構37は、ガバナロープ11にプーリ35を押し付ける方向、すなわち水平方向に圧縮可能な弾性体(例えばコイルばね)を有する。なお、図2では、ばね機構37が有する弾性体の一例としてコイルばねを示しているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、板ばねやダンパー等の弾性体であってもよい。そして、ねじ機構38は、例えば調整ねじを回すことによってばね機構37の弾性体の圧縮度合いを調整可能な構造を有することにより、アーム36を介してプーリ35がガバナロープ11に与える外圧(ガバナロープ11に付加する張力)を調整することができる。張力付加部34によってガバナロープ11に付加する好適な外圧は、エレベーター1の走行規格やガバナロープ11の材質等によって異なるため一概に定めることはできないが、例えば、高速エレベーターの場合は、ガバナロープ11が把持されたときの張力変化が大きくなることから、張力付加部34がより強い外圧を与えるようねじ機構38を調整し(具体的には、ばね機構の弾性体を圧縮し)、ガバナロープ11における張力を強めておくことが好ましい。
なお、ねじ機構38は、調整ねじを調速機8の外部から操作可能な位置に設けることによって、張力付加部34をガバナベース31に取り付けた後でも、ガバナロープ11に与える張力を調整できる構造であることが好ましい。また、本実施形態は、ねじを用いたねじ機構38に限定されるものではなく、直接的または間接的に、プーリ35がガバナロープ11に与える水平方向の外圧を調整できる機構であればよい。
また、図2に示した張力付加部34は、ボルト39によって下部をL字型の固定用部材40に固定し、さらに、ボルト39によって固定用部材40をガバナベース31の側部に固定することで、ガバナベース31の上側に設置されているが、ガバナベース31に対する張力付加部34の固定方法はこれに限定されない。例えば、固定用部材40を介することなく、ガバナベース31の上部または側部に、張力付加部34を直接固定するようにしてもよい。何れにしても、本実施形態の張力付加部34は、ガバナベース31(あるいは筐体14)に外側から設置可能な構造とすることで、既存の調速機にも取り付け可能な装置として扱うことができる。
(1−2)調速機8の動作
以下に、第1の実施形態に係る調速機8の動作を詳しく説明する。
上記のように構成された調速機8の動作は、乗りかご4の昇降速度が第1過速度に達するまでの場合における「通常動作」、乗りかご4の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度に達したことを検出した場合の「電源遮断動作」、及び乗りかご4の昇降速度が第2過速度に達したことを検出した場合の「ガバナロープ把持動作」に大別することができる。
まず、通常動作について説明する。例えば、乗りかご4が定格速度で下降すると、乗りかご4と一緒にガバナロープ11も同方向に移動してガバナプーリ9を回転させる。図2には、乗りかご4が下降する際のガバナロープ11の移動方向が矢印で示されている。このガバナプーリ9の回転により、振子17,18に遠心力が作用し、その遠心力が速度調整ばね21の抵抗力を越えると、振子17,18が回動軸19,20を中心にして回動する。なお、通常動作において、ラチェット22は回転せず、腕部25a及びラチェットピン22b、並びにフック部25b及びキャッチウェイトピン27aは、それぞれ係合状態が保持される。このため、キャッチウェイト27は、その自由端がガバナロープ11に触れることなく、所定の傾きを有した状態で保持される(支持ロック状態)。
次に、電源遮断動作について説明する。例えば、何らかの要因により、乗りかご4の下降速度が第1過速度に達すると、振子17の検出用当接部17d(または振子18の検出用当接部18d)が過速スイッチ23に当接する。これにより、調速機8は、乗りかご4の昇降速度が第1過速度に達したことを検出し、トラクションシーブ2を駆動する駆動装置の電源、及び駆動装置を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。なお、電源遮断動作においても、通常動作と同様に、ラチェット22は回転せず、腕部25a及びラチェットピン22b、並びにフック部25b及びキャッチウェイトピン27aはそれぞれ係合状態が保持され、キャッチウェイト27は支持ロック状態が維持される。
次に、ガバナロープ把持動作について詳しく説明する。
ガバナロープ把持動作が開始される前、調速機8の状態は、上述した通常動作または電源遮断動作と同様である。すなわち、図2に示したように、ラチェット22は回転しておらず、腕部25a及びラチェットピン22b、並びにフック部25b及びキャッチウェイトピン27aはそれぞれ係合状態が保持されている。そのため、キャッチウェイト27は、その自由端がガバナロープ11に触れることなく、所定の傾きを有して支持されている(支持ロック状態)。
そして、図2の状態において、例えばメインロープ3が切断した等の要因によって、乗りかご4の下降速度が第2過速度に達すると、回動した振子18の他端部18bに設けられる爪部18cが、ラチェット22の歯部22aに係合し、ラチェット22を図2において反時計回りへ回転させる。このようにラチェット22が回転すると、ラチェットピン22bを介してフック25が回動軸30を中心にして時計回りに回動する。
さらに、フック25の回動に応じて、フック部25bとキャッチウェイトピン27aとの係合が解除されるため、キャッチウェイト27の支持ロック状態が解除される。支持ロック状態が解除されると、キャッチウェイト27は、ばね座32側の回動軸を中心とする落下を開始する。
その後、キャッチウェイト27が当て板26と対向する位置まで落下すると、ガバナロープ把持部(キャッチウェイト27及び当て板26)が対向してガバナロープ11を挟み込む。このとき、キャッチウェイト27は把持ばね28の弾性力によって当て板26方向に付勢されているため、キャッチウェイト27と当て板26の間でガバナロープ11を挟持して制動することができる。そして、ガバナロープ11の移動が停止された後に乗りかご4が下降を継続すると、ガバナロープ11に連結された作動レバー13が相対的に引き上げられるため、非常ブレーキ12が作動し、乗りかご4が機械的に非常停止される。
このようにガバナロープ把持動作によってガバナロープ11が制動されたとき、ガバナロープ11の移動が急減速されることにより、ガバナロープ11の把持側11aにおける張力が減少する。従来の調速機では、この急激な張力変化によって、ガバナプーリ9に送り込まれた非把持側11bのガバナロープ11がガバナプーリ9から円周上に飛び上がり、脱落するおそれがあった。
しかし、本実施形態に係る調速機8では、キャッチウェイト27が支持ロック状態にあるとき(通常動作時及び電源遮断動作時)から常に、張力付加部34によって非把持側11bに外圧が加えられることで、非把持側11bからガバナプーリ9に送り込まれるガバナロープ11の張力が強められているため、把持側11aが把持された場合でも、把持部分からガバナプーリ9の円周上にかけてのガバナロープ11の張力の減少を緩和することができる。その結果、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の両側11a,11bでの張力差が低減され、非把持側11bのガバナロープ11が慣性力によってガバナプーリ9の円周上に飛び上がったり脱落したりすることを防止できる。
以上に説明したように、第1の実施形態に係る調速機8は、ガバナプーリ9に掛けられて乗りかご4の昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープ11と、乗りかごの昇降速度が所定過速度(第2過速度)に達したときに、可動シュー部材(キャッチウェイト27)が固定シュー部材(当て板26)に接近する動作を行って、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の片側(把持側11a)を可動シュー部材と固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部(当て板26及びキャッチウェイト27)と、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の非把持側11bに押し付けて配置され、ガバナロープ11に常に外圧を与える張力付加部34と、を備えて構成される。このように構成された調速機8によれば、ガバナロープ11がガバナプーリ9に送り込まれる前に張力を与えることができるため、把持側11aからガバナプーリ9の周上にかけてのガバナロープ11の張力の減少を緩和することができ、ガバナロープ11の飛び上がりや脱落を防止することができる。
また、第1の実施形態に係る調速機8における特徴的な構成として挙げられる張力付加部34は、調速機8の他の構成に対して最後に設置可能な装置であり、さらに、ガバナロープ把持部による調整が必要な把持側11aとは逆の非把持側11bに取り付ける構造となっているため、初期の設置や調整が容易である。また、設置後は、張力付加部34を取り外したり分解したりすることなく、ねじ機構38の操作だけでガバナロープ11に与える外圧を調整できるため、保守管理が容易である。また、張力付加部34は、独立した装置構成となっているため、従来のエレベーター調速機に追加設置することが容易であり、これによって従来のエレベーター調速機においてもガバナロープの飛び上がりや脱落を防止する効果が期待できる。
(2)第2の実施形態
本発明の第2の実施形態に係るエレベーター調速機41(以下、調速機41と記する)について、第1の実施形態に係るエレベーター調速機8との相違点を中心に説明する。
図3は、第2の実施形態に係るエレベーター調速機の詳細な構成図である。第2の実施形態に係る調速機41は、第1の実施形態で図1を示して説明したエレベーター1において調速機8と入れ替えて搭載可能である。また、図3に示した調速機41の詳細な構成を図2に示した第1の実施形態に係る調速機8の詳細な構成と比較すると、張力付加部34が張力付加部42に変更されている点でのみ相違する。そのため、以下の説明では、共通部分については説明の繰り返しを省略する。
第2の実施形態において、張力付加部42は、非把持側11bにおいてガバナロープ11に張力を付加するための部材である。張力付加部42は、プーリ35、アーム36、ばね機構37、及び調整アーム43等を有して構成され、例えばボルト39によってガバナベース31に固定される。
図3に示したように、張力付加部42は、ガバナロープ11がガバナプーリ9に送り込まれる手前(すなわち、ガバナロープ11の非把持側11b)でガバナロープ11の側面から略水平方向にプーリ35を押し付けるように配置されることで、ガバナロープ11に常に外圧を与え、この外圧によってガバナロープ11における張力が強められる。なお、非把持側11bに押し付けられたプーリ35は、ガバナロープ11の移動に合わせて回転するため、ガバナロープ11の昇降移動を妨げない。
また、張力付加部42では、プーリ35を支持するアーム36がばね機構37に連結されるとともに、アーム36の取付角度を調整可能な調整アーム43が設けられることによって、張力付加部42がガバナロープ11に与える外圧をばね機構37で支持するとともに、ガバナロープ11に与える外圧(ガバナロープ11に付加する張力)を調整アーム43で調整可能にしている。
ばね機構37については、第1の実施形態の張力付加部34のばね機構37と同様であり、詳細な説明を省略する。調整アーム43は、張力付加部42をガバナベース31に固定するための固定用部材44とアーム36との間を連結する部材であり、連結先となす角度を調整することによって、アーム36を介してプーリ35がガバナロープ11に与える外圧(ガバナロープ11に付加する張力)を調整することができる。張力付加部42によってガバナロープ11に付加する好適な外圧は、エレベーター1の走行規格やガバナロープ11の材質等によって異なるため一概に定めることはできないが、例えば、高速エレベーターの場合は、ガバナロープ11が把持されたときの張力変化が大きくなることから、張力付加部42がより強い外圧を与えるよう調整アーム43の取付角度を調整し(具体的には、アーム36を水平に近い角度とし)、ガバナロープ11における張力を強めておくことが好ましい。
なお、調整アーム43は、張力付加部42による外圧の調整の精度を上げるために、取付角度を段階的に固定できる機構や、電動制御等によって正確な取付角度を設定できる機構等を備えるようにしてもよい。
また、図3に示した張力付加部42は、ボルト39によって固定用部材44がガバナベース31の側部に固定されているが、ガバナベース31に対する張力付加部42の固定方法はこれに限定されない。例えば、ガバナベース31の上部に、固定用部材40を固定するようにしてもよい。何れにしても、本実施形態の張力付加部42は、ガバナベース31(あるいは筐体14)に外側から設置可能な構造とすることで、既存の調速機にも取り付け可能な装置として扱うことができる。
以上のような張力付加部42を備えた調速機41は、第1の実施形態に係る調速機8と同様に、乗りかご4の昇降速度に応じて、通常動作、電源遮断動作、またはガバナロープ把持動作を行う。このとき、ガバナロープ11は、張力付加部42によって非把持側11bに常に外圧が加えられるため、非把持側11bからガバナプーリ9に送り込まれるガバナロープ11の張力が強められた状態が維持される。そのため、ガバナロープ把持動作によって把持側11aが把持された場合でも、把持部分からガバナプーリ9の円周上にかけてのガバナロープ11の張力の減少を緩和することができる。その結果、第1の実施形態に係る調速機8と同様に、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の両側11a,11bでの張力差が低減され、非把持側11bのガバナロープ11が慣性力によってガバナプーリ9の円周上に飛び上がったり脱落したりすることを防止できる。
また、第2の実施形態に係る調速機41における特徴的な構成として挙げられる張力付加部42は、調速機41の他の構成に対して最後に設置可能な装置であり、さらに、ガバナロープ把持部による調整が必要な把持側11aとは逆の非把持側11bに取り付ける構造となっているため、初期の設置や調整が容易である。また、設置後は、張力付加部42を取り外したり分解したりすることなく、調整アーム43の取付角度を調整するだけでガバナロープ11に与える外圧を調整できるため、保守管理が容易である。また、張力付加部42は、独立した装置構成となっているため、従来のエレベーター調速機に追加設置することが容易であり、これによって従来のエレベーター調速機においてもガバナロープの飛び上がりや脱落を防止する効果が期待できる。
なお、第1の実施形態における張力付加部34と第2の実施形態における張力付加部42とを比較すると、それぞれ以下のような利点を有する。張力付加部34は、確実に水平方向からガバナロープ11に押し付けることができるため、張力付加部42よりも安定して比較的強い外圧を与えることができる。一方、張力付加部42は、ねじ機構38を持たない分だけ、張力付加部34よりも狭いスペース(特に水平方向)で設置することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記の各実施形態では、振子式の調速機の構成を基にしてエレベーター調速機8,41を説明したが、本発明のエレベーター調速機の方式はこれに限定されるものではなく、例えばボール式の調速機等にも適用可能である。
また例えば、上記の各実施形態では、張力付加部34,42がばね機構37を有する構成としたが、変形例として張力付加部34,42がばね機構37を持たないとしてもよい。この場合、張力付加部34,42からガバナロープ11に与える外圧をばね機構37によって弾性的に支持することはできないが、ばね機構を持たない分だけ、張力付加部34,42の省スペース化を図ることができる。
1 エレベーター
2 トラクションシーブ
3 メインロープ
4 乗りかご
5 釣合錘
6,7 ガイドレール
8 エレベーター調速機(調速機)
9 ガバナプーリ
10 張りプーリ
11 ガバナロープ
12 非常ブレーキ
13 作動レバー
14 筐体
15 支軸
16 アーム
16a 腕部
17,18 振子
17a,17b,18a,18b 端部
18c 爪部
17d,18d 検出用当接部
19,20,30 回動軸
21 速度調整ばね
22 ラチェット
22a 歯部
22b ラチェットピン
23 過速スイッチ
24 シュー機構
25 フック
25a 腕部
25b フック部
26 当て板
27 キャッチウェイト
27a キャッチウェイトピン
28 把持ばね
29 キャッチウェイト受
31 ガバナベース
32 ばね座
33 固定プレート
34 張力付加部
35 プーリ
36 アーム
37 ばね機構
38 ねじ機構
39 ボルト
40 固定用部材
41 エレベーター調速機(調速機)
42 張力付加部
43 調整アーム
44 固定用部材

Claims (4)

  1. エレベーターの乗りかごの昇降速度を監視するエレベーター調速機であって、
    プーリに掛けられ、前記乗りかごの昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープと、
    前記乗りかごの昇降速度が所定過速度に達したときに、可動シュー部材が固定シュー部材に接近する動作を行い、前記プーリに掛けられた前記ガバナロープの片側を前記可動シュー部材と前記固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部と、
    前記プーリに掛けられた前記ガバナロープの前記片側と対向する非把持側に押し付けて配置され、前記ガバナロープに常に外圧を与える張力付加部と、
    を備えることを特徴とするエレベーター調速機。
  2. 前記張力付加部は、前記ガバナロープに与える外圧を支持する弾性体を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。
  3. 前記張力付加部は、前記ガバナロープに与える外圧を調整可能な調整機構を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。
  4. 前記張力付加部は、前記固定シュー部材を固定するベース部材の上部または側部に固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。
JP2019218398A 2019-12-02 2019-12-02 エレベーター調速機 Active JP7227120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019218398A JP7227120B2 (ja) 2019-12-02 2019-12-02 エレベーター調速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019218398A JP7227120B2 (ja) 2019-12-02 2019-12-02 エレベーター調速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021088429A true JP2021088429A (ja) 2021-06-10
JP7227120B2 JP7227120B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=76219370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019218398A Active JP7227120B2 (ja) 2019-12-02 2019-12-02 エレベーター調速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7227120B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776471A (ja) * 1993-09-08 1995-03-20 Toshiba Corp エレベータ用調速機装置
US20030183457A1 (en) * 2002-04-02 2003-10-02 Julien Maury Mechanism for indenting a safety gear for an elevator car
JP2017222430A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 日本オーチス・エレベータ株式会社 エレベータのガバナロープ
JP2018034992A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 株式会社日立製作所 エレベーター装置
JP2018122965A (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社日立製作所 エレベータ用ガバナロープの振れ抑制ガイド装置
JP2019151465A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社日立製作所 調速機及びエレベーター

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776471A (ja) * 1993-09-08 1995-03-20 Toshiba Corp エレベータ用調速機装置
US20030183457A1 (en) * 2002-04-02 2003-10-02 Julien Maury Mechanism for indenting a safety gear for an elevator car
JP2017222430A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 日本オーチス・エレベータ株式会社 エレベータのガバナロープ
JP2018034992A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 株式会社日立製作所 エレベーター装置
JP2018122965A (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社日立製作所 エレベータ用ガバナロープの振れ抑制ガイド装置
JP2019151465A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社日立製作所 調速機及びエレベーター

Also Published As

Publication number Publication date
JP7227120B2 (ja) 2023-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9505587B2 (en) Elevator with acceleration detection
JP5726374B2 (ja) エレベータ装置
JP5774220B2 (ja) エレベータ装置
EP2602222A1 (en) Elevator speed governor
US20170008732A1 (en) Elevator apparatus
US20150251877A1 (en) Elevator apparatus
JPWO2017094102A1 (ja) エレベータ装置
US9957133B2 (en) Elevator apparatus
WO2019220505A1 (ja) エレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システム
KR101398725B1 (ko) 엘리베이터용 조속기
EP3328772B1 (en) Safety block for elevator
JP2021088428A (ja) エレベーター調速機
KR101190236B1 (ko) 엘리베이터용 양방향 조속기
JP2021088429A (ja) エレベーター調速機
WO2012140720A1 (ja) エレベータ装置
WO2021117088A1 (ja) エレベータ及びその非常止め装置
CN113928949B (zh) 电梯用调速器和电梯装置
JP2006182483A (ja) エレベータの調速機装置
JP2002096982A (ja) エレベーター装置
JP2020111461A (ja) エレベータ用調速機、並びにエレベータ装置
WO2017119079A1 (ja) エレベータ巻上機のブレーキ装置
JP2013193877A (ja) エレベーター装置
JP6585852B2 (ja) 調速機、および、エレベータ装置
US981897A (en) Combined brake and tensioning device for traction-elevators.
JP2019089637A (ja) 調速機及びエレベーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7227120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150