JP2021087670A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】有利な状態への移行と、有利な状態に移行していない状態の継続期間との関連性を持たせることにより、遊技者の興趣の更なる向上が可能な遊技機を提供する。【解決手段】スロットマシンは、AT期間と疑似ボーナスの2種類の有利状態への移行契機として、天井ゲーム数の到達による契機と、有利な状態の移行抽選(有利移行抽選)の当選による契機とが設定される。ここで、最大の天井ゲーム数である800ゲームの範囲内が複数のゾーンに分割されており、ゾーンに応じて移行先決定テーブルが設定される。天井ゲーム数の到達による契機の移行先は、当該天井ゲームが属するゾーンの移行先決定テーブルを用いた抽選(移行先抽選)により事前に決定される。事前に不利な疑似ボーナスへの移行が決定されている状態で、有利移行抽選に当選した場合は、当該抽選に当選したゲームが属するゾーンの移行先決定テーブルを用いて再度移行先抽選が行われる。【選択図】図15

Description

本発明は、可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に利益が付与される遊技機に関する。
遊技機の一例であるスロットマシンでは、毎遊技で役抽選が行われ、所定役に当選した場合は、入賞ライン上に当該所定役の入賞図柄が停止することが許容され、各ストップスイッチの操作の結果、入賞ライン上に所定役の入賞図柄が停止すると所定枚数のメダルが遊技者に付与される。また、設定される役として、遊技者にメダルが付与される小役、遊技者にメダルは付与されないが、同一条件で再遊技が付与される再遊技役、小役や再遊技役よりも有利なボーナス役等がある。また、ボーナス役の中にもレギュラーボーナスやビッグボーナスなど、有利度が異なるものもあり、これらの役の中からいずれの役に当選したか、あるいは、いずれの役にも当選しないハズレとなったかが毎ゲームの役抽選により決定される。
役抽選におけるボーナス役の当選確率は、通常は毎ゲームで同じとなっていることから、例えば、ボーナス役に当選していない状態が長期間継続したあとに、当選したボーナス役が不利な方のボーナス役となる場合が生じ得る。この場合は、遊技者に酷でありその後の遊技に対する興趣が低下するおそれがある。そこで、従来では、設定されたサービス期間にボーナス役に当選した場合は、強制的に有利な方のボーナス役の当選とするものがある(例えば、特許文献1)。
特開2003−265689号公報(段落0049、0114、図9等参照)
しかしながら、特許文献1の遊技機では、サービス期間でボーナス役に当選すれば有利なボーナス役に当選するという利益が得られるが、その他の期間でボーナス役に当選しても、通常と同じであるため、遊技者の興趣の向上が十分に図れていなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、有利な状態への移行と、有利な状態に移行していない状態の継続期間との関連性を持たせることにより、遊技者の興趣の更なる向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に特典を付与する遊技機において、有利度が異なる複数種類の有利な権利のいずれも付与されていない状態が所定遊技数継続したという第1契機が発生した場合、または、前記第1契機とは異なる第2契機が発生した場合に、前記有利な権利を付与するとともに、当該付与する有利な権利の種類を所定の決定データを用いて決定する有利権利付与手段と、前記第1契機にかかる前記所定遊技数を決定する有利権利付与遊技数決定手段とを備え、前記所定遊技数は、予め定められた範囲内で決定されるものであり、前記予め定められた範囲には、複数のゾーンに分割されており、前記所定の決定データは、前記ゾーンごとに個別に設定されており、前記第2契機は、前記第1契機が発生する前に発生し得るものであり、前記有利権利付与手段は、前記第1契機に基づく前記有利な権利の種類を、前記有利権利付与遊技数決定手段が決定した前記所定遊技数が属する前記ゾーンの前記所定の決定データを用いて、当該第1契機が発生する前に事前に決定し、少なくとも前記第1契機が発生する前に事前に決定した前記有利な権利が不利な種類であるときに、前記第2契機が発生した場合は、当該第2契機が発生した遊技が属する前記ゾーンの前記所定の決定データを用いて前記第2契機に基づく前記有利な権利の種類を決定し、前記第1契機が発生するまでに前記第2契機が発生しなかった場合は、前記第1契機に基づく前記有利な権利の種類として事前に決定したものを、当該第1契機の発生に基づく前記有利な権利として付与し、少なくとも事前に決定した前記第1契機の前記有利な権利が不利な種類であるときに、前記第2契機が発生した場合において、当該第2契機の発生に基づいて決定した前記有利な権利が、事前に決定した前記第1契機の前記有利な権利よりも有利な種類であった場合は、当該第2契機の発生に基づいて決定した前記有利な権利を付与することを特徴としている。
この構成によれば、有利な権利が付与される契機として、有利な権利のいずれも付与されていない状態が所定遊技数継続すると発生する第1契機と、第1契機よりも前に発生し得る第2契機とがある。所定遊技数は、複数のゾーンに分割された範囲内で決定される。有利な権利が付与されるときの種類は、第1契機の場合は、所定遊技数が属するゾーンに設定された決定データに基づいて決定される。第2契機の場合は、当該契機が発生したときのゾーンに設定された決定データに基づいて決定される。したがって、第1契機、第2契機のいずれでも、契機が発生するまでの遊技数と付与される有利な権利の種類とに関連性があるため、契機が発生するまでの遊技数に興味を持って遊技を行うことができ興趣の向上を図ることができる。また、第1契機で不利な方の権利が付与されることが事前に決定されている場合でも、その前の第2契機が発生した場合は有利な方の権利が付与される場合があるため、遊技者の興趣の更なる向上が図れる。また、第1契機、第2契機のいずれでも共通の決定データを用いて有利な権利の種類が決定されるため、データ容量の削減と、有利な権利の決定処理にかかる負荷の軽減を図ることができる。
また、前記複数のゾーンの中には、最も不利な前記所定の決定データが設定された特定ゾーンと、有利な前記所定の決定データが設定された優遇ゾーンと、前記特定ゾーンより有利であるが前記優遇ゾーンよりも不利な前記所定の決定データが設定された通常ゾーンとがあり、前記所定遊技数は、前記特定ゾーンおよび前記通常ゾーンよりも前記優遇ゾーンに決定される割合が高くてもよい。
この構成によれば、優遇ゾーンは、第1契機の発生にかかる所定遊技数に決定される割合が高くなるため、遊技者は優遇ゾーンでの遊技に期待感を持って遊技を行うことができる。
また、遊技の進行に合わせて演出を行う演出実行手段を備え、前記優遇ゾーンの遊技では、前記有利権利付与遊技数決定手段により決定された前記所定遊技数が前記優遇ゾーンに属しているか否かにかかわらず、前記有利な権利が付与される期待度が高まる特定演出が実行される確率が高くてもよい。
この構成によれば、特定演出が実行されて有利な権利が付与された場合は、第1契機の場合であろうと第2契機の場合であろうと有利な方の権利が付与されやすいため、特定演出により期待感を持って遊技を行うことができる。
また、前記第1契機に基づく前記有利な権利として事前に決定されている種類が、有利度が高い種類である場合と有利度が低い種類である場合とで、前記優遇ゾーンにおいて前記特定演出が実行される確率が異なっていてもよい。
この構成によれば、特定演出の実行の有無により、第2契機で有利な権利が付与された方がよいかどうかが判定可能になるため、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
また、前記特定ゾーンの直前または直後が前記優遇ゾーンであってもよい。
この構成によれば、有利な権利の付与されたときに最も不利な特定ゾーンの直前または直後は、最も有利なゾーンとなるため、特定ゾーンで契機(第1契機または第2契機)が発生するか、その直前または直後のゾーンで契機(第1契機または第2契機)が発生するかで一喜一憂ができ、遊技者の興趣が向上する。
本発明の一実施形態にかかるスロットマシンの斜視図である。 リールの図柄配列および入賞ラインを示す図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 メイン制御基板およびサブ制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 遊技状態の遷移を示す図である。 役と入賞図柄との関係および入賞時の配当を示す図である。 当選役グループと構成役との関係を示す図である。 当選役グループと構成役との関係を示す図である。 当選役グループと構成役との関係を示す図である。 当選役グループと構成役との関係を示す図である。 当選役グループと入賞役との関係を示す図である。 当選役グループ「ATA1」の構成役と入賞図柄組合せとの関係を示す図である。 当選役グループ「ATA1」の構成役と入賞図柄組合せとの関係を示す図である。 特別リール制御を説明するための図である。 有利な状態に移行するゲーム数と、有利な状態の種類の選択割合および特定演出発生確率との関係を示す図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態に係る遊技機の一例であるスロットマシン1について、図1〜図15を参照して説明する。
(構成)
スロットマシン1の構成の概略について図1および図2を参照して説明する。
本実施形態におけるスロットマシン1は、筐体3の前面開口が前面扉5により開閉自在に閉塞され、この前面扉5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設され、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。そして、正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられ、表示窓11の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する回転リールから成る左・中・右リール13L,13M,13Rが配置されている。この左・中・右リール13L,13M,13Rにより、複数種類の図柄を可変表示する複数の可変表示列を有する表示手段が形成されており、左・中・右リール13L,13M,13Rの夫々が1つの可変表示列を形成する。
ここで、図2(a)に示すように、左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば「赤7」、「青7」、「BAR(バー)」「RP1(リプレイ1)」、「RP2(リプレイ2)」、「BE(ベル)」、「WM(スイカ)」、「CH(チェリー)」、「BL1(ブランク1)」、「BL2(ブランク2)」を含む複数種類の図柄が合計20個、所定の配列でそれぞれ設けられている。また、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの各図柄それぞれには、0番から19番までのコマ番号が順に付され、例えばコマ番号0番から19番までの図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれが形成されている。また、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれが回転すると、コマ番号19番、18番、…、0番、19番、…の予め定められた順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に可変表示される。
そして、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止したときに、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれについて3個ずつで合計9個の図柄が表示窓11から覗くように設定され、具体的には1つのリールにつき上段、中段および下段に各1個の3個ずつ、左・中・右リール13L,13M,13Rで合計9個が表示窓11を通して表示される。すなわち、左・中・右リール13L,13M,13Rの全てが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されることになる。この実施形態では、図2(b)に示すように、表示窓11に表示される各図柄のうち、左リール13Lの下段図柄、中リール13Mの中段図柄、右リール13Rの下段図柄で構成される一ラインが入賞ラインとなり、入賞ラインに当選役の図柄が揃った状態で左・中・右リール13L,13M,13Rが停止すれば入賞となる。
ここで、図3に示すように、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれには、それぞれがステッピングモータにより構成される左・中・右リールモータ14L,14M,14Rが連結され、左・中・右リール13L,13M,13Rがそれぞれ独立して回転駆動される。
また図1に戻って、操作板7には、遊技者が内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル(遊技用価値)投入を指示するためのベットスイッチ15、遊技者がクレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの規定枚数の最大投入枚数(3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、遊技者が各リール13L,13M,13Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させるための操作を行うレバー状のスタートスイッチ19、遊技者が左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させるための操作を行う左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれに対応した左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R(本発明の「停止操作手段」に相当)、遊技者がクレジットメダルの払い出しを指示するための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、本実施形態では、1ゲーム(遊技)に必要なメダル投入数(規定枚数)は、3枚の1種類が設定されているものとする。このように、遊技用価値を用いて遊技を行うことが可能になっている。なお、本実施形態では遊技用価値としてメダルを用いるスロットマシン1を本発明にかかる遊技機の一例として説明するが、メダルに限らず、他の遊技媒体や電子的なデータを遊技用価値として用いる遊技機に本発明を適用してもよい。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、入賞させるのに必要な左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様を報知したりする演出を行うための液晶表示器27(本発明の「演出実行手段」に相当)が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽や音声などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。なお、後述するメダル払出口39の左右にもスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。
さらに、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。中央・左・右ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらの中央・左・右ランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダル払出口39や、このメダル払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9の右下隅には、3つのリールに対する入賞ラインの位置を示す図形(図示省略)が描かれ、正面板9の左下隅には図3のメイン制御基板63に搭載されたCPU61による表示制御を受けて、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45、メダルの払出枚数を表示する払出表示器46が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントディスプレイで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。また、払出表示器46は、例えば2個の7セグメントディスプレイで構成され、2桁の払出枚数が表示可能になっている。なお、7セグメントディスプレイは、棒状に形成されるとともに、「8」の字状に配列された7つのセグメントと、小数点となる小さな丸い1つのセグメントDPとが組み合わされた計8つのセグメントを有するものであり、各セグメントは発光ダイオードにより構成されている。なお、払出表示器46は、発生したエラーに対応するエラーコードの表示にも用いられる。
クレジット表示器45の上方には、有利区間ランプ47が配設されている。有利区間は、当選役グループ「ATA1」(下位役番号$0F:図8参照)〜「ATA6」(下位役番号$14:図10参照)、「ATB1」(下位役番号$15:図10参照)〜「ATB24」(下位役番号$2C)、「ATC1」(下位役番号$2D:図10参照)〜「ATC24」(下位役番号$44:図10参照)の当選時に有利な配当が得られる押し順(正解の押し順)を報知することが許容された区間であり、有利区間ランプ47の点灯により、有利区間であることが報知される。この実施形態では、有利区間中に必ず有利区間ランプ47が点灯する訳ではなく、有利区間に移行してから、所定の点灯条件が成立したときに点灯する。ただし、一旦有利区間ランプ47が点灯した後は、当該有利区間が終了して非有利区間に移行するまでは点灯が維持される。なお、所定の点灯条件は、例えば、有利区間に移行して当選役グループ「ATA1」(下位役番号$0F:図8参照)〜「ATA6」(下位役番号$14:図10参照)、「ATB1」(下位役番号$15:図10参照)〜「ATB24」(下位役番号$2C)、「ATC1」(下位役番号$2D:図10参照)〜「ATC24」(下位役番号$44:図10参照)の当選時に正解の押し順が最初に報知されるゲームにおいて、当該ゲームのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効になる前までであれば、適宜設定できる。なお、有利区間ランプ47を個別に設ける代わりに、払出表示器46のセグメントDPを有利区間ランプとして用いてもよい。
また、各リール13L,13M,13Rを支持する支持枠体が、筐体3内の後壁に固定されている。筐体3内の支持枠体の下方には、メダルをメダル払出口39に排出するためのホッパーユニット43(図3参照)が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48(図3参照)が配設されている。なお、筐体3内部には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ48において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット43から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口39から払い出される。具体的には、メダルセレクタ48には、特に図示していないが、電磁石を用いたキャンセルコイルの駆動によるレール部の作動により、メダル投入口25から投入されたメダルをホッパーユニット43内に貯留させる通路と、メダル払出口39からメダル受け41へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口25から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け41へ払い出すかの切り換えをすることができる。ただし、例えばメダルの貯留枚数が最大貯留枚数になった場合やゲーム中は、キャンセルコイルの駆動によるレール部の作動が行われずにメダル投入口25に投入されたメダルがメダル払出口39に排出され、これら以外の場合は、図3のメイン制御基板63に搭載されたメインCPU61による駆動制御を受けたキャンセルコイルの駆動によってレール部が作動し、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導く。
図3に示すように、筐体3内部のメダル投入口25近傍にあるメダルセレクタ48部分に投入センサ53が設けられ、投入センサ53はメダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出する。この投入センサ53は、セレクタセンサA、セレクタセンサB、セレクタセンサCの3つがメダルの通路に設けられて形成されており、投入されたメダルをセレクタセンサC、セレクタセンサA、セレクタセンサBの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で検知するように配置されている。そして、ホッパーユニット43の出口には払出センサ54が設けられ、払出センサ54はメダル払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出する。この払出センサ54は、払出センサAと、払出センサBとの2つが所定距離を開けて配置されている。正常な状態でのメダル通過時のタイミングチャートでは、ホッパーモータ57が駆動中(オン状態)のときに、両払出センサA,Bがオン状態に移行可能になっている。さらに、払出センサBは、オフ状態からオン状態へ2回移行するように設定され、払出センサBの1回目のオン状態の際に、払出センサAがオフ状態からオン状態へ移行し、払出センサBの2回目のオン状態の際に、払出センサAがオン状態からオフ状態へ移行するような配置に設定されている。
また、図3に示すように、操作ボックス50が設けられており、電源のON、OFFを切り換える電源スイッチ50a、キーシリンダー式の設定変更キースイッチ50b、押しボタン式の設定変更ボタン50c(リセットスイッチ)が設けられている。また、操作ボックス50は、筐体3の内部に配設されているため、前面扉5を開放しなければ、操作できないようになっている。なお、設定変更は、有利度の異なる複数の抽選テーブル671(図4参照)のうちのいずれか1つを、役抽選の際に選択するときに使用する当選確率の設定値(設定1から設定6)を設定するための処理である。
また、図3に示すように、設定値表示器56が設けられており、設定値表示器56は例えば1個の7セグメントディスプレイで構成され、1桁の当選確率の設定値(具体的には、1〜6の6段階)を表示するものである。なお、7セグメントディスプレイは、棒状に形成されるとともに、「8」の字状に配列された7つのセグメントと、小数点となる小さな丸い1つのセグメントとが組み合わされた計8つのセグメントを有するものであり、各セグメントは発光ダイオードにより構成されている。この設定値表示器56には、スロットマシン1の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、筐体3の内部、詳しくは、前面扉5の背面に設けられており、設定値の設定後、その表示は消去される。
また、図3に示すように、扉センサ(扉開閉用スイッチ)58が設けられており、扉センサ58は筐体3側に設置されているものであって、前面扉5が閉じているか否かを検知するためのセンサである。例えば、この扉センサ58は、前面扉5が閉塞している場合に、前面扉5の背面と扉センサ58の前面とが近接することで接触センサによりオン状態(ON状態)となり、前面扉5が開放するに従って前面扉5の背面が扉センサ58の前面から離間して接触センサによりオフ状態(OFF状態)となる。もちろん、接触センサに限定されるものではなく、光センサや磁気センサ等により前面扉5の開閉を検知するようにしてもよい。
また、図3に示すように、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出する左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが設けられており、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63のメインCPU61に出力する。本実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが突起部を検出したときに、それぞれコマ番号19番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
図3に示すホッパーモータ57はホッパーユニット43に配設され、その駆動によりメダルをメダル払出口39に向けて払い出すものである。また、オーバーフローセンサ57aは、ホッパーユニット43のメダルを貯留するメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板63のメインCPU61へ信号を出力するものである。
また、筐体3内部には、外部集中端子板59が設けられている。外部集中端子板59は、遊技データをスロットマシン1の外部に出力させるものであり、メイン制御基板63のメインCPU61と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板59は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
また、図3に示すように、遊技の進行に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、メイン制御基板63から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられており、メイン制御基板63からサブ制御基板73に対して各種のデータが一方向で送信される。なお、メイン制御基板63は、外部から不正にアクセスすることができないように、基板ケース内に収納された上、該基板ケースが痕跡を残さずに開放することができないように厳重に封印されている。また、基板ケースには、不正に開放されたことを確実に視認することができるように、種々の対策が講じられている。
そして、メイン制御基板63のRWM(リードライトメモリ)65は、メインCPU61内部の記憶容量であり、スロットマシン1の遊技状態などの遊技に関するデータを一時的に記憶するものである。また、メイン制御基板63のROM67は、メインCPU61内部の記憶容量であり、予め設定されたデータを含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)を記憶する。
また、図3に示すように、メイン制御基板63には、4個の表示部品により構成される比率表示器(役比モニタ)69が設けられている。この比率表示器69は、筐体3の内部であって左・中・右リール13L,13M,13Rの上部位置に設置された基板ケース内のメイン制御基板63に搭載されて、前面扉5を開放したときに、外部から視認可能な位置に配置されている。そして、比率表示器69は、表示部品である4個の7セグメントディスプレイから成り、7セグメントディスプレイは、棒状に形成されるとともに、「8」の字状に配列された7つのセグメントと、小数点となる小さな丸い1つのセグメントとが組み合わされた計8つのセグメントを有するものであり、各セグメントは発光ダイオードにより構成されている。発光ダイオードの点灯、消灯を制御するためにメインCPU61によるスイッチ制御が行われ、発光ダイオードのアノードおよびカソードの少なくとも一方にはスイッチ経由でVDD、GNDが供給される。なお、比率表示器69には、例えば、所定期間における、役物払出枚数の、総払出枚数に対する百分率や、連続役物払出枚数の、総払出枚数に対する百分率が表示される。AT遊技が搭載された遊技機においては、AT役(押し順役)による払出枚数の、総払出枚数に対する百分率が表示される。
また、図3に戻って、上記したメイン制御基板63のメインCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM67に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。そして、メインCPU61は、後述する役抽選手段103による抽選処理における役抽選結果に関するデータ、遊技者により操作される左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の操作に関するデータなどの種々のデータをコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
サブ制御基板73は、各種データを一時的に記憶するRWM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを有するメモリ75を備えている。さらに、サブ制御基板73のサブCPU71はタイマ割込などの割込機能を有し、サブCPU71は、メインCPU61から送信されるスロットマシン1に関する各種のデータ(後述する役抽選手段103による抽選処理における役抽選結果、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の操作器具が操作されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行することにより、遊技者に対して供すべき遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板73が有するI/Oポートを介して、スピーカ31L,31Rなどの演出機器の制御を行う。
(メイン制御基板)
次に、メイン制御基板63について、図4〜図15等を参照して詳細に説明する。
図4に示すように、メイン制御基板63は、ROM67に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を備えている。
(1)遊技制御手段100
図4の遊技制御手段100は、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態においてスロットマシン1の遊技を制御するものであり、操作態様判定手段100aおよび遊技状態設定手段100bを備えている。具体的には、遊技制御手段100は、通常遊技状態(初期RT(RT0)、RBB内部中(RBBF))において一般的な遊技を実行し、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」のいずれかの入賞により移行するボーナス遊技状態(RBB)においてボーナス遊技を実行する。
a)操作態様判定手段100a
図4の操作態様判定手段100aは、スロットマシン1に対する遊技者の操作の有無や長押し等の態様を判定し、具体的には、ベットスイッチ15、最大ベットスイッチ17、スタートスイッチ19、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチに対する遊技者による操作の態様や、メダル投入口25への遊技者によるメダルの投入操作の態様など、遊技者によるスロットマシン1に対する種々の操作の態様を判定する。
b)遊技状態設定手段100b
遊技状態設定手段100bは、役抽選手段103による役抽選処理の結果や、図柄判定手段107による有効ライン(入賞ライン)上の図柄組合せの判定結果などに基づいて、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれか1つにスロットマシン1の遊技状態を設定するものである。
以下、図5を参照して遊技状態の移行について説明する。初期RT(RT0)では、当選役グループ「RBB」、「NCH」、「HCH」、「NSPA」、「NSPB」、「HSPA」、「HSPB」、「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」が役抽選の対象となっている。なお、この実施形態では、各遊技状態において、複数の役で構成される当選役グループごとに、当選確率を規定する抽選値が設定されており、当選役グループごとに役抽選の当否が判定される(図7〜図10参照)。
この実施形態では、初期RT(RT0)においてボーナス役「RBB1」〜「RBB4」を含む当選役グループ「RBB」に当選する場合は、必ず当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかと同時に当選するように構成されている。なお、各当選役グループの構成については、後述する。
初期RT(RT0)において、当選役グループ「RBB」と当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかと同時に当選し、当該ゲームで当選役グループ「RBB」の構成役であるボーナス役「RBB1」〜「RBB4」のいずれかに入賞した場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(RBB(NOM))に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB(NOM))に移行する(図5参照)。
ボーナス遊技状態(RBB(NOM))では、再遊技役の当選確率が0の状態であって、図7〜図10に示す当選役グループ「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、「ATA1」〜「ATA6」、「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」、「SRB1」〜「SRB4」が役抽選の対象となっている。ボーナス遊技状態(RBB(NOM))で当選役グループ「SRB1」に当選し、当該ゲームで入賞した場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(SRB1)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(SRB1)に移行する。ボーナス遊技状態(SRB1)では、再遊技役の当選確率が0で、当選役グループ「ALL1」〜「ALL3」のみが役抽選の対象となっている。ボーナス遊技状態(SRB1)は、所定のSRB1終了条件が成立すると終了する。SRB1終了条件が成立すると、遊技状態設定手段100bは遊技状態をボーナス遊技状態(RBB(NOM))に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB(NOM))に移行する。なお、この実施形態では、所定のSRB1終了条件として、「役抽選の対象となっている役のいずれかに8回入賞、または、12回の遊技の実行」が設定されているが、適宜変更可能である。
ボーナス遊技状態(RBB(NOM))で当選役グループ「SRB1」に当選したが、当該ゲームで入賞しなかった場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(SRB1F)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(SRB1F)に移行する。ボーナス遊技状態(SRB1F)は、再遊技役の当選確率が0で、当選役グループ「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、「ATA1」〜「ATA6」、「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」が役抽選の対象となっている。なお、ボーナス遊技状態(SRB1F)は当選したボーナス役(当選役グループ「SRB1」)を持ち越している状態であり、新たなボーナス役(当選役グループ「RBB」、「SRB1」〜「SRB4」)には当選しないようになっている。
ボーナス遊技状態(SRB1F)において、持ち越しているボーナス役(当選役グループ「SRB1」)に入賞した場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(SRB1)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(SRB1)に移行する。ボーナス遊技状態(SRB1)において、上述のSRB1終了条件が成立すると、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(RBB(NOM))に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB(NOM))に移行する。
ボーナス遊技状態(RBB(NOM))で当選役グループ「SRB2」〜「SRB4」のいずれかに当選した場合も、ボーナス遊技状態(RBB(NOM))で当選役グループ「SRB1」に当選した場合と同様である。すなわち、図5に示すように、当該ゲームで入賞した場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(SRB2〜SRB4)に設定し、遊技状態が当該ボーナス遊技状態(SRB2〜SRB4)に移行する。また、当該ゲームで入賞しなかった場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(SRB2F〜SRB4F)に設定し、遊技状態が当該ボーナス遊技状態(SRB2F〜SRB4F)に移行する。
また、ボーナス遊技状態(SRB2F〜SRB4F)において、持ち越しているボーナス役「SRB2」〜「SRB4」に入賞した場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(SRB2〜SRB4)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(SRB2〜SRB4)に移行する。ボーナス遊技状態(SRB2〜SRB4)において、SRB2〜SRB4終了条件が成立すると、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(RBB(NOM))に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB(NOM))に移行する。なお、この実施形態では、所定のSRB2〜SRB4終了条件として、「役抽選の対象となっている役のいずれかに8回入賞、または、12回の遊技の実行」が設定されているが、適宜変更可能である。
初期RT(RT0)において、当選役グループ「RBB」に当選し、当該ゲームで入賞しなかった場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をRBB内部中(RBBF)に設定し、遊技状態がRBB内部中(RBBF)に移行する。RBB内部中(RBBF)は、当選したボーナス役(当選役グループ「RBB」)を持ち越している状態であり、新たなボーナス役(当選役グループ「RBB」、「SRB1」〜「SRB4」)には当選しないようになっている。なお、この実施形態では、RBB内部中(RBBF)は、ボーナス役を除き役抽選対象となっている役(当選役グループ)の種類およびそれらの当選確率が初期RT(RT0)と同じとなっている。
RBB内部中(RBBF)において、持ち越しているボーナス役(当選役グループ「RBB」)に入賞した場合、遊技状態設定手段100bは、遊技状態をボーナス遊技状態(RBB(NOM))に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB(NOM))に移行する。
なお、ボーナス遊技状態(RBB)は、所定のRBB終了条件が成立すると終了する。RRB終了条件が成立すると、遊技状態設定手段100bは遊技状態を初期RT(RT0)に設定し、遊技状態が初期RT(RT0)に移行する。なお、この実施形態では、所定のRBB終了条件として、「183枚を超えるメダルの払い出し」が設定されているが、適宜変更可能である。また、RBB終了条件が成立したときに滞在している遊技状態が、ボーナス遊技状態(RBB(NOM))、(SRB1〜SRB4)、(SRB1F〜SRB4F))のいずれであっても、遊技状態が初期RT(RT0)に移行する。
また、この実施形態では、遊技者にとって有利となるボーナス遊技状態(RBB)ほか、押し順AT役(当選役グループ「ATB1」(下位役番号$15)〜「ATB24」(下位役番号$2C)、「ATC1」(下位役番号$2D)〜「ATC24」(下位役番号$44))の当選時に有利な配当が得られる押し順(正解の押し順)が報知される、いわゆるAT機能が搭載されている。この実施形態において、AT遊技が行われるAT期間は、正解の押し順を報知することが許容される有利区間で設定され、通常遊技状態(初期RT(RT0)、RBB内部中(RBBF))のみならず、ボーナス遊技状態(RBB)でも設定され得る。
この実施形態では、非有利区間において当選役グループ「NCH」、「HCH」、「NSPA」、「NSPB」、「HSPA」、「HSPB」、「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」のいずれかに当選した場合は、100%の確率で有利区間に移行するように構成されている。なお、非有利区間から有利区間への移行については、例えば、これらの当選役グループの当選時に移行抽選を行い、当該抽選に当選した場合に有利区間に移行するように構成してもよい。
また、有利区間において、(i)AT期間が終了したとき、(ii)有利区間の継続ゲーム数が所定値(例えば、1500ゲーム)に到達したとき、(iii)有利区間でのメダルの増加枚数が所定値(例えば、2400枚)に到達したとき、の(i)〜(iii)の有利区間終了条件が成立した場合は非有利区間に移行する。なお、この実施形態では、ボーナス遊技状態(RBB)では、AT移行抽選などのATに関連する抽選が行われないようになっている。
ここで、通常遊技の流れの一例について説明する。この実施形態では、スロットマシン1は、3枚のメダルで1遊技(1ゲーム)が行われるように構成されており、ベット枚数カウンタ(図示省略)は、投入メダルの数を3枚まで記憶する。投入センサ53、ベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17により3枚のメダルが投入されると、表示窓11の入賞ライン(左リール13L:下段、中リール13M:中段、右リール13R:下段(図2(b)参照))が有効となる。そして、規定数である3枚のメダルの投入を条件にスタートスイッチ19が操作されると、役抽選手段103により予め設定された複数の当選役(抽選結果)に当選したか否かの役抽選が行われる。ここで、メイン制御基板63は、左・中・右リール13L,13M,13Rの全ての回転を開始させ、表示窓11に表示される各リール13L,13M,13Rの図柄を各リール13L,13M,13Rの回転角に合わせて判別することを開始する。
その後、左・中・右リール13L,13M,13Rが加速され、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rにより、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置が所定の基準位置であることが検出され、全てのリール13L,13M,13Rが定速回転になると、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効となる。各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効となった後、左ストップスイッチ21Lが操作されると左リール13Lが停止し、中ストップスイッチ21Mが操作されると中リール13Mが停止し、右ストップスイッチ21Rが操作されると右リール13Rが停止する。このように、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応する左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。
そして、3個すべての左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると、各左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が、有効となった表示窓11の入賞ライン(左リール13L:下段、中リール13M:中段、右リール13R:下段(図2(b)参照))上の所定の位置に停止すると、入賞となる。そして、入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、またはメダル払出口39から払い出される。また、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
具体的には、この実施形態では、図6に示すように、ボーナス役(特別役)として「RBB1」〜「RBB4」、「SRB1」〜「SRB4」、再遊技役として「REP1」〜「REP116」、小役として「PZ1」〜「PZ205」が予め設定されている。
(ボーナス役)
役名称「RBB1」〜「RBB4」は、いずれも当選役グループ「RBB」の構成役である。ここで、「RBB1」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「RP1(リプレイ1)」、中リール13Mの中段および右リール13Rの下段それぞれに図柄「BL1(ブランク1)」が停止する図柄組合せが設定されている。また、「RBB2」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「RP1(リプレイ1)」、中リール13Mの中段に図柄「BL1(ブランク1)」、右リール13Rの下段に図柄「BL2(ブランク2)」が停止する図柄組合せが設定されている。また、「RBB3」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「RP1(リプレイ1)」、中リール13Mの中段に図柄「BL2(ブランク2)」、右リール13Rの下段に図柄「BL1(ブランク1)」が停止する図柄組合せが設定されている。また、「RBB4」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「RP1(リプレイ1)」、中リール13Mの中段および右リール13Rの下段それぞれに図柄「BL2(ブランク2)」が停止する図柄組合せが設定されている。
役名称「SRB1」は、当選役グループ「SRB1」の構成役である。ここで、「SRB1」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「赤7」、中リール13Mの中段に図柄「BL1(ブランク1)」、右リール13Rの下段に図柄「BL1(ブランク1)」が停止する図柄組合せが設定されている。役名称「SRB2」は、当選役グループ「SRB2」の構成役である。ここで、「SRB2」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「赤7」、中リール13Mの中段に図柄「BL1(ブランク1)」、右リール13Rの下段に図柄「BL2(ブランク2)」が停止する図柄組合せが設定されている。役名称「SRB3」は、当選役グループ「SRB3」の構成役である。ここで、「SRB3」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「赤7」、中リール13Mの中段に図柄「BL2(ブランク2)」、右リール13Rの下段に図柄「BL1(ブランク1)」が停止する図柄組合せが設定されている。役名称「SRB4」は、当選役グループ「SRB4」の構成役である。ここで、「SRB4」は、入賞態様として、左リール13Lの下段に図柄「赤7」、中リール13Mの中段に図柄「BL2(ブランク2)」、右リール13Rの下段に図柄「BL2(ブランク2)」が停止する図柄組合せが設定されている。
(再遊技役)
「REP1」〜「REP116」は、いずれも当選役グループ「NRP」、「HRPA」、「HRPB」、「NCH」、「HCH」、「NSPA」、「NSPB」、「HSPA」、「HSPB」のうちのいずれかの構成役である。ここで、一部の入賞態様について説明すると、「REP1」〜「REP16」は、いずれも入賞態様として、中段ライン(左リール13L:中段、中リール13M:中段、右リール13R:中段)にリプレイ図柄(図柄「RP1(リプレイ1)」または「RP2(リプレイ2)」)が揃う図柄組合せが設定されている。また、「REP17」〜「REP20」は、いずれも入賞態様として、右上がりライン(左リール13L:下段、中リール13M:中段、右リール13R:上段)にリプレイ図柄(図柄「RP1(リプレイ1)」または「RP2(リプレイ2)」)が揃う図柄組合せが設定されている。「REP21」は、入賞態様として、下段ライン(左リール13L:下段、中リール13M:下段、右リール13R:下段)に図柄「青7」が揃う図柄組合せが設定されている。また、「REP24」は、入賞態様として、中段ライン(左リール13L:中段、中リール13M:中段、右リール13R:中段)に図柄「赤7」が揃い得る図柄組合せが設定されている。
なお、以下において、「REP1」〜「REP20」をまとめたものを「基本リプ」、「REP21」〜「REP23」、「REP25」、「REP27」をまとめたものを「青7揃いリプ」、「REP22」〜「REP24」、「REP26」をまとめたものを「赤7揃いリプ」、「REP28」〜「REP35」をまとめたものを「弱チェリー」、「REP36」〜「REP67」をまとめたものを「強チェリー」、「REP72」〜「REP79」をまとめたものを「弱チャンス目」、「REP68」〜「REP71」、「REP80」〜「REP97」をまとめたものを「弱チャンス目A」、「REP99」、「REP102」、「REP116」をまとめたものを「強チャンス目」、「REP98」、「REP100」、「REP101」、「REP103」〜「REP107」をまとめたものを「強チャンス目A」、「REP108」〜「REP115」とまとめたものを「強チャンス目B」とそれぞれ称する場合もある(図8参照)。
(小役)
「PZ1」〜「PZ205」は、いずれも当選役グループ「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、「ATA1」〜「ATA6」、「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」、「ALL1」〜「ALL3」のうちのいずれかの構成役である。ここで、「PZ1」〜「PZ8」は、いずれも入賞時に15枚のメダルの払い出しが得られる役である。また、「PZ9」〜「PZ23」は、いずれも入賞時に7枚のメダルの払い出しが得られる役である。また、「PZ24」〜「PZ205」は、いずれも入賞時に1枚のメダルの払い出しが得られる役である(図6参照)。
ここで、一部の入賞態様について説明すると、「PZ9」〜「PZ12」は、いずれも入賞態様として、右下がりライン(左リール13L:上段、中リール13M:中段、右リール13R:下段)に図柄「BE(ベル)」が揃う図柄組合せが設定されている。また、「PZ13」〜「PZ16」は、いずれも入賞態様として、上段ライン(左リール13L:上段、中リール13M:上段、右リール13R:上段)に図柄「BE(ベル)」が揃う図柄組合せが設定されている。また、「PZ17」〜「PZ18」は、いずれも入賞態様として、中段ライン(左リール13L:中段、中リール13M:中段、右リール13R:中段)に図柄「BE(ベル)」が揃う図柄組合せが設定されている。また、「PZ21」は、入賞態様として、下段ライン(左リール13L:下段、中リール13M:下段、右リール13R:下段)に図柄「BE(ベル)」が揃う図柄組合せが設定されている。また、「PZ22」〜「PZ23」は、いずれも入賞態様として、右下がりライン(左リール13L:上段、中リール13M:中段、右リール13R:下段)に図柄「WM(スイカ)」が揃う図柄組合せが設定されている。
なお、以下において、「PZ9」〜「PZ12」、「PZ19」をまとめたものを「斜めベル」、「PZ13」〜「PZ18」、「PZ21」をまとめたものを「平行ベル」、「PZ9」〜「PZ21」をまとめたものを「全ベル」、「PZ22」〜「PZ23」をまとめたものを「スイカ」と称する場合もある(図8参照)。
「PZ24」〜「PZ205」は、いずれも配当が1枚の役(1枚役)であり、上記した小役からなる当選役グループの一部を構成する。また、これらの1枚役のうち1種類または複数種類で構成される1枚役のグループを構成している(図8〜図10参照)。1枚役のグループの種類として、「1枚役A」〜「1枚役J」、「LCR2択1枚役A」〜「LCR2択1枚役B」、「LCR4択1枚役A」〜「LCR4択1枚役H」、「LRC2択1枚役A」〜「LRC2択1枚役B」、「LRC4択1枚役A」〜「LRC4択1枚役D」、「CLR2択1枚役A」〜「CLR2択1枚役B」、「CLR4択1枚役A」〜「CLR4択1枚役D」、「CLR/CRL4択1枚役E」〜「CLR/CRL4択1枚役H」、「CRL2択1枚役A」〜「CRL2択1枚役B」、「CRL/RCL4択1枚役A」〜「CRL/RCL4択1枚役D」、「RLC2択1枚役A」〜「RLC2択1枚役B」、「RLC4択1枚役A」〜「RLC4択1枚役H」、「CRL/RCL4択1枚役E」〜「CRL/RCL4択1枚役H」、「RCL2択1枚役A」〜「RCL2択1枚役B」、「L共通回避1枚役A」〜「L共通回避1枚役B」、「C共通回避1枚役A」〜「C共通回避1枚役B」、「R共通回避1枚役A」〜「R共通回避1枚役B」、「LCR/CLR回避1枚役」、「LRC/RLC回避1枚役」、「CRL/RCL回避1枚役」が設定されている。これらの1枚役のグループに属する1枚役については必要に応じて詳細に説明する。
(2)設定制御手段101
図4の設定制御手段101は、所定の設定変更操作に基づいて、出玉率(総払出枚数÷総メダル投入数×100[%])の調整をするための設定(設定1〜設定6)を変更するものである。
ここで、設定値を変更するための設定変更操作の一例について説明する。例えば、スロットマシン1の電源が投入される前に設定変更キースイッチ50b(設定キー)をON状態にし、電源を投入すると、設定変更処理が開始される。このとき、設定変更ボタン50c(リセットスイッチ)を1回押すと、電源投入前に設定された設定値から1つ上位の設定値に仮設定される(例えば、設定3から設定4に仮設定)。その後は、設定変更ボタン50cを押す度に1つ上位の設定値に仮設定される。但し、仮設定値が6の場合に設定変更ボタン50cを押すと、設定値が1に戻って仮設定される。そして、最後に、スタートスイッチ19のON操作により設定値が確定し、その時の仮設定値がスロットマシン1の設定値になる。なお、設定制御手段101は、設定変更を行った場合は、設定値記憶領域651に記憶されている設定値を変更後の設定値に書き換える。
(3)テーブル選択手段102
図4のテーブル選択手段102は、遊技制御手段100により制御される遊技の種類(初期RT(RT0)やRBB内部中(RBBF)、ボーナス遊技状態(RBB))、および、設定制御手段101により設定された設定値(設定1から設定6)に基づき、複数の抽選テーブル671から1つの抽選テーブルを選択するものである。例えば、初期RT(RT0)の遊技では、テーブル選択手段102は、抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1〜設定6)に応じて抽選テーブル671(初期RT用役抽選テーブル)を選択する。
(4)役抽選手段103
図4の役抽選手段103は、予め設定された当選役グループ当選およびハズレを含む複数の役抽選結果のうちのいずれか1つを現在の遊技における役抽選結果として、乱数とテーブル選択手段102により選択された抽選テーブル671とを使用した抽選処理により選択して決定するものである。ここで、各抽選テーブル671では、乱数値と各役抽選結果との対応関係が定義されており、具体的には、例えば各抽選テーブル671には、後述する乱数発生手段103aが発生させる乱数の全範囲中において各役抽選結果それぞれが対応付けされている領域を示すデータが格納されている。
a)乱数発生手段103a
図4の乱数発生手段103aは、抽選用の乱数を所定の乱数値範囲内で発生させるものである。また、乱数発生手段103aは、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成することができる(いわゆるハード乱数)。なお、乱数発生手段103aは、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。これらの手段は、例えば、メインCPU61に所定のプログラムを実行させることによって構成することができる(いわゆるソフト乱数)。なお、ハード乱数とソフト乱数の双方を備え、それらの結果に基づき乱数をソフト的に生成するようにしてもよい。
b)乱数抽出手段103b
図4の乱数抽出手段103bは、乱数発生手段103aが発生させた乱数値を抽出するもので、乱数発生手段103aが発生させた乱数値を所定の条件で抽出する。この乱数抽出手段103bは、スタートスイッチ19が操作されたタイミングで、現在の遊技における役抽選手段103の抽選処理に使用される乱数値を抽出する。
また、乱数発生手段103aは、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段103aが発生させる数値は、厳密には乱数ではない。しかしながら、スタートスイッチ19が操作されるタイミングはランダムであると考えられるため、乱数抽出手段103bが抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
c)抽選結果決定手段103c
図4の抽選結果決定手段103cは、現在の遊技において乱数抽出手段103bにより抽出された乱数値と、現在の遊技における遊技状態とに基づいて現在の遊技における役抽選結果を決定する。この抽選結果決定手段103cは、テーブル選択手段102により選択された現在の遊技状態に対応した抽選テーブル671を参照し、乱数抽出手段103bにより抽出された乱数値が、抽選テーブル671により定義されている各役抽選結果に対応した乱数値の領域のうち、どの領域に属するかを判定することにより、現在の遊技における役抽選結果を決定する。
この実施形態では、1または複数の役で構成された複数の当選役グループが設定され、当選役グループごとに役抽選が行われる。例えば、当選役グループとして、「RBB」、「SRB1」〜「SRB4」、「NRP」、「HRPA」、「HRPB」、「NCH」、「HCH」、「NSPA」、「NSPB」、「HSPA」、「HSPB」、「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、「ATA1」〜「ATA6」、「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」、「ALL1」〜「ALL3」が設定されている(図7〜図10参照)。さらに、ボーナス役で構成される当選役グループと、小役で構成される当選役グループとが同時当選する場合もある。
なお、複数の役で構成された当選役グループに当選した場合は、全ての構成役への入賞が許容された状態になり、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミング(操作態様)に応じていずれかの構成役に入賞するか、あるいは、取りこぼしが発生する。
また、各当選役グループには、それぞれ固有の上位役番号または下位役番号が16進数で対応付けされている(図7〜図10参照)。そして、役抽選手段103の役抽選結果に基づいて、当選した当選役グループに上位役番号が対応付けされていれば、当選した当選役グループに対応付けされている上位役番号が役抽選結果記憶領域652の上位記憶領域に格納される。また、当選した当選役グループに下位役番号が対応付けされていれば、当選した当選役グループに対応付けされている下位役番号が役抽選結果記憶領域652の下位記憶領域に格納される。
この実施形態では、役抽選結果記憶領域652は、RWM65に2バイトのデータ領域として割当てられており、役抽選結果記憶領域652は、それぞれ1バイトのデータ領域が割当てられた、ボーナス役に関する役抽選結果を記憶する上位記憶領域と、小役、再遊技役および増加役に関する役抽選結果を記憶する下位記憶領域とを備えている。
具体的には、図7に示すように、ボーナス役「RBB」で構成される当選役グループ「RBB」に当選した場合には、当選した役に対応付けされている”$01”が上位記憶領域に記憶される。また、ボーナス役「SRB1」〜「SRB4」で構成される当選役グループ「SRB1」〜「SRB4」に当選した場合には、それぞれ当選した役に対応付けされている”$02〜$05”が上位記憶領域に記憶される。なお、当選役グループ「RBB」に当選しなかった場合は、HZ(ハズレ)となり、”$00”が上位記憶領域に記憶される。
また、小役、再遊技役および増加役により構成される当選役グループのいずれかに当選した場合には、各当選役グループに対応付けされている”$01”〜”$47”のいずれかが下位記憶領域に記憶される(図8〜図10参照)。なお、小役、再遊技役により構成される当選役グループのいずれにも当選しなかった場合は、HZ(ハズレ)となり、”$00”が下位記憶領域に記憶される。
(5)リール検出手段105
図4のリール検出手段105は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する左・中・右リールモータ14L,14M,14Rへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出する。このリール検出手段105は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(本実施形態では例えば、表示窓11の中段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
(6)リール回転制御手段106
図4のリール回転制御手段106は、各リールモータ14L,14M,14Rの励磁相の制御を行って各リール13L,13M,13Rの回転を個別に制御することができるように構成されている。リール回転制御手段106は、遊技者によるスタートスイッチ19の操作が行われると、各リールモータ14L,14M,14Rの励磁相の制御を行って各リール13L,13M,13Rの回転を開始させる。また、リール回転制御手段106は、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rのそれぞれに対する操作に基づき、停止テーブル672を用いて左・中・右リール13L,13M,13Rのそれぞれに対する停止制御を行い、左・中・右リール13L,13M,13Rのそれぞれにより可変表示される図柄を役抽選手段103の役抽選結果に対応した表示態様で停止させる。このリール回転制御手段106は、遊技毎に、抽選結果決定手段103cにより決定された役抽選結果と、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様に基づき左・中・右リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
左・中・右リール13L,13M,13Rの停止位置を決定するための停止テーブル672は、役抽選手段103の役抽選結果それぞれに対応して複数のテーブルが設定されている。そして、この停止テーブル672は、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときの左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置に応じて、左・中・右リール13L,13M,13Rの滑りコマ数をあらかじめ定めたものであり、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれについて、対応する左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rの停止操作順序(押し順)に対応して滑りコマ数が異なるように形成されている。
また、リール回転制御手段106は、役抽選手段103の役抽選結果がいずれかの役への当選であれば、この役抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rそれぞれが操作されたときの左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの回転位置と、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの押し順とから、当選役に入賞するように左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの滑りコマ数を決定して、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの停止制御を行う。他方、役抽選手段103による役抽選結果がハズレであれば、リール回転制御手段106は、ハズレの役抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rそれぞれが操作されたときの左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの回転位置とから、複数の役のいずれにも入賞しないように左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの滑りコマ数を決定して、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれの停止制御を行う。
ところで、滑りコマ数には上限が設けられており、左・中・右リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングで対応する左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、リール回転制御手段106は、仮に役抽選手段103による役抽選結果がいずれかの役への当選であっても、表示窓11に表示される図柄が当選した役に対応した入賞態様で停止表示されるように左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれを停止制御することができない。換言すれば、リール回転制御手段106は、役抽選手段103の役抽選結果に基づいて、左・中・右リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングで対応する左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されることを条件に、表示窓11に表示される図柄が当選した役に対応した入賞態様で停止表示されるように、左・中・右リール13L,13M,13Rそれぞれを停止制御する。なお、この実施形態では、滑りコマ数の上限が、4コマに設定されており、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、当選した役に入賞させることができない「取りこぼし」が発生する。この場合、リール回転制御手段106は、当選していない他の役に入賞しないように各リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
次に、各当選役グループの役構成と、当選時のリール回転制御手段106による各リール13L,13M,13Rの停止制御について、図7〜図11を参照して具体的に説明する。
当選役グループ「RBB」は、「RBB1」〜「RBB4」(役名称)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、「RBB1」〜「RBB4」の入賞図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。ただし、この実施形態では、初期RT(RT0)のときに、当選役グループ「RBB」に当選した場合は、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかと必ず同時に当選するように構成されている。そして、この場合は、小役である当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」が優先的に入賞するようにリール制御が行われる。さらにこの場合、ストップスイッチ21L,21M,21Rの押し順によって異なるリール制御が行われる。その結果、ストップスイッチ21L,21M,21Rの押し順や操作タイミングによって入賞ラインに引き込むことができない場合があり、この場合は、当選役グループ「RBB」に当選したのにもかかわらず、いずれの構成役にも入賞させることができない、「取りこぼし」が発生する。取りこぼしが発生した場合は、遊技状態が、RBB内部中(RBBF)に移行する。なお、初期RT(RT0)で当選役グループ「RBB」と、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかとが同時に当選した場合、または、ボーナス内部中(RBBF)で当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選した場合のリール制御については、図12を参照して後述する。
当選役グループ「SRB1」は、「SRB1」(役名称)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、「SRB1」の入賞図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。ただし、「SRB1」は、いずれもストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、入賞ラインに引き込むことができない場合があるため、この場合は、当選したのにもかかわらず、入賞させることができない、「取りこぼし」が発生する。この場合、遊技状態が、ボーナス遊技状態(SRB1F)に移行する。
当選役グループ「SRB2」は、「SRB2」(役名称)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、「SRB2」の入賞図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。ただし、「SRB2」は、いずれもストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、入賞ラインに引き込むことができない場合があるため、この場合は、当選したのにもかかわらず、入賞させることができない、「取りこぼし」が発生する。この場合、遊技状態が、ボーナス遊技状態(SRB2F)に移行する。
当選役グループ「SRB3」は、「SRB3」(役名称)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、「SRB3」の入賞図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。ただし、「SRB3」は、いずれもストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、入賞ラインに引き込むことができない場合があるため、この場合は、当選したのにもかかわらず、入賞させることができない、「取りこぼし」が発生する。この場合、遊技状態が、ボーナス遊技状態(SRB3F)に移行する。
当選役グループ「SRB4」は、「SRB4」(役名称)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、「SRB4」の入賞図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。ただし、「SRB4」は、いずれもストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、入賞ラインに引き込むことができない場合があるため、この場合は、当選したのにもかかわらず、入賞させることができない、「取りこぼし」が発生する。この場合、遊技状態が、ボーナス遊技状態(SRB4F)に移行する。
当選役グループ「NRP」は、「REP1」〜「REP20」(「基本リプ」)で構成されている。これらの構成役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの構成役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「REP1」〜「REP20」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
当選役グループ「HRPA」は、「基本リプ」、「青7揃いリプ」(「REP21」〜「REP23」、「REP25」、「REP27」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合、リール回転制御手段106は、「青7揃いリプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、「青7揃いリプ」に属する「REP21」は、入賞態様として、図柄「青7」が下段ラインに揃う図柄組合せが設定されている。したがって、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順で各リール13L,13M,13Rそれぞれで図柄「青7」を目押しすると、「REP21」に入賞し、下段ラインに図柄「青7」が揃う。
一方、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順で、図柄「青7」の目押しに失敗した場合は、「青7揃いリプ」に属するいずれの役にも入賞させることができない場合がある。この場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」を次の優先入賞役としてリールの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、この場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「HRPA」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「HRPB」は、「基本リプ」、「赤7揃いリプ」(「REP22」〜「REP24」、「REP26」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合、リール回転制御手段106は、「赤7揃いリプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上記したように、「赤7揃いリプ」に属する「REP26」は、入賞態様として、図柄「赤7」が中段ラインに揃う図柄組合せが設定されている。したがって、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順で各リール13L,13M,13Rそれぞれで図柄「赤7」を目押しすると、「REP26」に入賞し、中段ラインに図柄「赤7」が揃う。
一方、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順で、図柄「赤7」の目押しに失敗した場合は、「赤7揃いリプ」に属するいずれの役にも入賞させることができない場合がある。この場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」を次の優先入賞役としてリールの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、この場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「HRPB」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「NCH」は、「基本リプ」、「弱チェリー」(「REP28」〜「REP35」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、ボーナス内部中(RBB)で当選役グループ「NCH」に当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合、リール回転制御手段106は、「弱チェリー」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「弱チェリー」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス内部中(RBB)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「REP28」〜「REP35」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「NCH」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「HCH」は、「基本リプ」、「強チェリー」(「REP36」〜「REP67」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、ボーナス内部中(RBB)で当選役グループ「HCH」に当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合、リール回転制御手段106は、「強チェリー」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「強チェリー」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス内部中(RBB)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「REP36」〜「REP67」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「HCH」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「NSPA」は、「基本リプ」、「弱チャンス目」(「REP72」〜「REP79」)、「弱チャンス目A」(「REP68」〜「REP71」、「REP80」〜「REP97」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)に関わらず、「弱チャンス目」が優先的に入賞するようにリール制御を行う(図11参照)。「弱チャンス目」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス内部中(RBB)で当該当選役グループに当選したときは、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「REP72」〜「REP79」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「NSPA」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「NSPB」は、「基本リプ」、「弱チャンス目」で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)に関わらず、「弱チャンス目」が優先的に入賞するようにリール制御を行う(図11参照)。上述のように「弱チャンス目」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBB)で当該当選役グループに当選したときは、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「弱チャンス目」に属するいずれかの役に必ず入賞する(取りこぼしなし)。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「NSPB」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「HSPA」は、「基本リプ」、「強チャンス目」(「REP99」、「REP102」、「REP116」)、「強チャンス目A」(「REP98」、「REP100」、「REP101」、「REP103」〜「REP107」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、ボーナス内部中(RBB)で当選役グループ「HSPA」に当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合、リール回転制御手段106は、「強チャンス目」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。「強チャンス目」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス内部中(RBB)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「REP99」、「REP102」、「REP116」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「HSPA」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「HSPB」は、「基本リプ」、「強チャンス目」、「強チャンス目B」(「REP108」〜「REP115」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、ボーナス内部中(RBBF)ではストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順の場合、リール回転制御手段106は、「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
また、ボーナス内部中(RBB)で当選役グループ「HSPB」に当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合、リール回転制御手段106は、「強チャンス目」が優先的に入賞するようにリール制御を行う。上述のように「強チャンス目」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス内部中(RBB)で当該当選役グループに当選したときに、第1停止リールが右リール13Rとなる押し順以外の場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「強チャンス目」に属するいずれかの役に必ず入賞する(取りこぼしなし)。
また、リール回転制御手段106は、初期RT(RT0)で当選役グループ「HSPB」に当選した場合は、いかなる押し順であっても「基本リプ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。上述のように、「基本リプ」は取りこぼしが発生しない役であるため、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、いかなる押し順であっても、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「基本リプ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「WM」は、「スイカ」(「PZ22」、「PZ23」)、「PZ24」、「PZ25」で構成されている。当該当選役グループに当選した場合、リール回転制御手段106は、「スイカ」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行い、「スイカ」が入賞しない状況においては次の優先入賞役を「PZ24」、「PZ25」としてリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。ただし、当該当選役グループは、右リール13Rにおいて、ストップスイッチ21Rの操作タイミングによってはいずれの構成役の入賞図柄も引き込むことができない場合がある。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「スイカ」に入賞する場合と、1枚役である「PZ24」か「PZ25」に入賞する場合と、いずれの構成役にも入賞しない、取りこぼしが発生する場合とがある。なお、ボーナス内部中(RBBF)で当該当選役グループに当選した際、取りこぼしが発生しても持ち越しているボーナス役(当選役グループ「RBB」)には入賞しないようになっている。
当選役グループ「PZ1」は、「斜めベル」(「PZ9」〜「PZ12」、「PZ19」)、「1枚役A」(「PZ90」〜「PZ93」)、「1枚役B」(「PZ163」〜「PZ166」)、「1枚役C」(「PZ167」〜「PZ170」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、遊技状態が初期RT(RT0)の場合は、「1枚役A」、「1枚役B」、「1枚役C」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。これらに属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「1枚役A」、「1枚役B」、「1枚役C」のいずれかに属する役に必ず入賞する(取りこぼしなし)。
一方、それ以外の遊技状態で当該当選役グループ(当選役グループ「PZ1」)に当選した場合、リール回転制御手段106は、「斜めベル」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。「斜めベル」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、初期RT(RT0)以外の遊技状態で当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「斜めベル」に属するいずれかの役に必ず入賞する(取りこぼしなし)。
当選役グループ「PZ2」は、「平行ベル」(「PZ13」〜「PZ18」、「PZ21」)、「1枚役A」(「PZ90」〜「PZ93」)、「1枚役B」(「PZ163」〜「PZ166」)、「1枚役C」(「PZ167」〜「PZ170」)で構成されている。この場合、リール回転制御手段106は、遊技状態が初期RT(RT0)の場合は、「1枚役A」、「1枚役B」、「1枚役C」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。これらに属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、初期RT(RT0)で当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「1枚役A」、「1枚役B」、「1枚役C」のいずれかに属する役に必ず入賞する(取りこぼしなし)。
一方、それ以外の遊技状態で当該当選役グループ(当選役グループ「PZ2」)に当選した場合、リール回転制御手段106は、「平行ベル」が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。「平行ベル」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、初期RT(RT0)以外の遊技状態で当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「平行ベル」に属するいずれかの役に必ず入賞する(取りこぼしなし)。
当選役グループ「PZ3」は、「全ベル」(「PZ9」〜「PZ21」)で構成されている。「全ベル」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「PZ9」〜「PZ21」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
当選役グループ「PZ4」は、「CRL2択1枚役A」、「CRL2択1枚役B」「1枚役B」〜「1枚役J」、「PZ91」、「PZ93」で構成されている。当選役グループ「PZ4」は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの構成役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、当該当選役グループに当選した場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
当選役グループ「ATA1」は、「LCR2択1枚役B」、「LRC2択1枚役B」、「RCL2択1枚役A」、「RCL2択1枚役B」、「LCR/CLR回避1枚役」、「LRC/RLC回避1枚役」、「CRL/RCL回避1枚役」、「L共通回避1枚役A」、「C共通回避1枚役B」、「R共通回避1枚役B」、「1枚役A」〜「1枚役C」、「1枚役E」〜「1枚役G」、「PZ82」、「PZ83」で構成されている(図8参照)。この実施形態では、当選役グループ「ATA1」は、初期RT(RT0)、ボーナス内部中(RBBF)でのみ役抽選の対象となっており、初期RT(RT0)では必ず当選役グループ「RBB」と同時当選するようになっている。すなわち、当選役グループ「ATA1」に当選するときは、当選役グループ「RBB」にも必ず当選している状態となっている。
この場合、リール回転制御手段106は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。なお、当該当選役グループは、順押し(押し順左→中→右)が正解の押し順として定められており、正解の押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによらず、必ずいずれかの構成役(いずれも1枚の配当が得られる役:1枚役)に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役(1枚役)に入賞する場合と、当選したにも関わらずいずれの構成役にも入賞しない、取りこぼしが発生する場合とがある。取りこぼしが発生した場合は、ボーナス役に入賞するように構成されている(図11参照)。
当選役グループ「ATA2」〜「ATA6」についても、当選役グループ「ATA1」と同様のリール13L,13M,13Rの停止制御が行われる。すなわち、当選役グループ「ATA2」〜「ATA6」も、1枚の配当が得られる役(1枚役)で構成されている(図6、図9、図10参照)。また、当選役グループ「ATA2」〜「ATA6」は、初期RT(RT0)、ボーナス内部中(RBBF)でのみ役抽選の対象となっており、初期RT(RT0)では必ず当選役グループ「RBB」と同時当選するようになっている。したがって、当選役グループ「ATA2」〜「ATA6」に当選するときは、当選役グループ「RBB」にも必ず当選している状態となる。また、当選役グループ「ATA2」は押し順(左→右→中)、当選役グループ「ATA3」は押し順(中→左→右)、当選役グループ「ATA4」は押し順(中→右→左)、当選役グループ「ATA5」は押し順(右→左→中)、当選役グループ「ATA6」は押し順(右→中→左)がそれぞれ正解の押し順として設定されている。そして、正解の押し順の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによらず、必ずいずれかの構成役(いずれも1枚の配当が得られる役:1枚役)に必ず入賞する。また、正解の押し順以外の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、構成役(1枚役)に入賞する場合と、当選したにも関わらずいずれの構成役にも入賞しない、取りこぼしが発生する場合とがある。取りこぼしが発生した場合は、ボーナス役に入賞するように構成されている(図11参照)。
なお、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の当選時のリール13L,13M,13Rの停止制御については、当選役グループ「ATA1」の当選時を一例として、後で説明する。
当選役グループ「ATB1」は、配当がそれぞれ7枚の「PZ9」〜「PZ12」と、配当がそれぞれ1枚の「LRC2択1枚役A」、「CLR4択1枚役A」、「CRL/RCL4択1枚役A」、「RLC4択1枚役A」、「1枚役B」、「1枚役C」、「PZ120」、「PZ121」、「PZ179」で構成されている(図6、図10参照)。この場合、リール回転制御手段106は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって、優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、押し順(左→中→右:L−C−R)の場合は、7枚の配当が得られる「PZ9」〜「PZ12」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。一方、リール回転制御手段106は、押し順(左→中→右:L−C−R)以外の場合は、配当が1枚の構成役が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。
「PZ9」〜「PZ12」は、ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、当該当選役グループに当選したときに押し順(左→中→右:L−C−R)の場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「PZ9」〜「PZ12」(配当7枚)のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
一方、リール回転制御手段106は、押し順(左→中→右:L−C−R)以外の場合は、配当が1枚の構成役が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。配当が1枚の構成役は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによっては、いずれの1枚役にも入賞させることができない場合がある。この場合、残りの構成役である「PZ9」〜「PZ12」にも入賞させることができない状態となっている。そのため、当該当選役グループの当選時に押し順(左→中→右:L−C−R)以外の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、配当が1枚の構成役に入賞するか、あるいは、当選したのにもかかわらず、いずれの構成役にも入賞しない、取りこぼしが発生する。
このように、当選役グループ「ATB1」では、押し順(左→中→右)の場合にのみ最大の配当(7枚)が得られる構成役に入賞し、その他の押し順の場合は1枚役に入賞するか、あるいは、取りこぼしが発生することから、押し順(左→中→右)が正解の押し順となる。なお、この実施形態では、当選役グループ「ATB1」では、押し順(左→中→右)以外の場合、第1停止リールのみ正解の押し順と同じである場合は、1/2の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞し、第1停止リールの段階で押し順が不正解となった場合は、1/4の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞するように構成されている。
当選役グループ「ATB2」〜「ATB24」も、当選役グループ「ATB1」と同様に、配当が7枚の「PZ1」〜「PZ23」のいずれかと、配当が1枚の役の一部とで構成されている。さらに、当選役グループ「ATB1」と同様に、6択の押し順のうちの一つが正解の押し順として設定されており、正解の押し順の場合は、7枚の配当が得られる構成役に入賞し、その他の押し順の場合は、1枚役に入賞するか、あるいは、取りこぼしが発生するように構成されている(図11参照)。さらに、第1停止リールのみ正解の押し順と同じである場合は、1/2の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞し、第1停止リールの段階で押し順が不正解となった場合は、1/4の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞する構成も当選役グループ「ATB1」の場合と同様である。
当選役グループ「ATC1」は、配当がそれぞれ7枚の「PZ9」〜「PZ12」と、配当がそれぞれ1枚の「LRC2択1枚役A」、「CLR4択1枚役A」、「CRL/RCL4択1枚役A」、「RLC4択1枚役A」、「1枚役B」、「1枚役C」、「PZ120」、「PZ121」、「PZ179」、「PZ191」で構成されている(図6、図10参照)。この場合、リール回転制御手段106は、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB)中以外は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)によって優先的に入賞させる役を変えてリールの停止制御を行う。具体的には、図11に示すように、押し順(左→中→右:L−C−R)の場合は、7枚の配当が得られる「PZ9」〜「PZ12」が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。一方、リール回転制御手段106は、押し順(左→中→右:L−C−R)以外の場合は、配当が1枚の構成役が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。
上述のように、「PZ9」〜「PZ12」は、取りこぼしが発生しない役であるため、当該当選役グループに当選したときに押し順(左→中→右:L−C−R)の場合は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「PZ9」〜「PZ12」(配当7枚)のいずれかに必ず入賞する(取りこぼしなし)。
一方、リール回転制御手段106は、押し順(左→中→右:L−C−R)以外の場合は、配当が1枚の構成役が優先的に入賞するようにリールの停止制御を行う。配当が1枚の構成役は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによっては、いずれの1枚役にも入賞させることができない場合がある。この場合、残りの構成役である「PZ9」〜「PZ12」にも入賞させることができない状態となっている。そのため、当該当選役グループの当選時に押し順(左→中→右:L−C−R)以外の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによって、配当が1枚の構成役に入賞するか、あるいは、当選したのにもかかわらず、いずれの構成役にも入賞しない、取りこぼしが発生する。
このように、当選役グループ「ATC1」では、押し順(左→中→右)の場合にのみ最大の配当(7枚)が得られる構成役に入賞し、その他の押し順の場合は1枚役に入賞するか、あるいは、取りこぼしが発生することから、押し順(左→中→右)が正解の押し順となる。なお、この実施形態では、当選役グループ「ATC1」では、押し順(左→中→右)以外の場合、第1停止リールのみ正解の押し順と同じである場合は、1/2の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞し、第1停止リールの段階で押し順が不正解となった場合は、1/4の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞するように構成されている。
また、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB)中の場合、リール回転制御手段106は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの押し順に関わらず、「PZ9」〜「PZ12」(配当7枚)が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。「PZ9」〜「PZ12」は取りこぼしが発生しない役であるため、ボーナス遊技状態(RBB)で当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「PZ9」〜「PZ12」のいずれかに必ず入賞する。
当選役グループ「ATC2」〜「ATC24」も、当選役グループ「ATC1」と同様に、配当が7枚の「PZ1」〜「PZ23」のいずれかと、配当が1枚の役の一部とで構成されている。さらに、当選役グループ「ATC1」と同様に、6択の押し順のうちの一つが正解の押し順として設定されており、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB)以外で正解の押し順の場合は、7枚の配当が得られる構成役に入賞し、その他の押し順の場合は、1枚役に入賞するか、あるいは、取りこぼしが発生するように構成されている(図11参照)。さらに、第1停止リールのみ正解の押し順と同じである場合は、1/2の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞し、第1停止リールの段階で押し順が不正解となった場合は、1/4の確率で1枚の配当が得られる構成役に入賞する構成も当選役グループ「ATC1」の場合と同様である。また、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB)中の場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの押し順に関わらず、必ず7枚の配当が得られる構成役に入賞する。
当選役グループ「ALL1」は、「増加役」(「PZ1」〜「PZ8」)、「全ベル」(「PZ9」〜「PZ21」)、「スイカ」(「PZ22」〜「PZ23」)、「全1枚役」で構成されている。当該当選役グループはボーナス遊技状態(SRB1〜SRB4)においてのみ役抽選の対象となっている。当該当選役グループに当選した場合、リール回転制御手段106は、「増加役」(「PZ1」〜「PZ8」)が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。「増加役」に属する役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの役の入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス遊技状態(SRB1〜SRB4)で当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「増加役」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「ALL2」は、「全ベル」(「PZ9」〜「PZ21」)、「スイカ」(「PZ22」〜「PZ23」)、「全1枚役」で構成されている。当該当選役グループはボーナス遊技状態(SRB1〜SRB4)においてのみ役抽選の対象となっている。当該当選役グループに当選した場合、リール回転制御手段106は、7枚の配当が得られる役(「全ベル」、「スイカ」)が優先的に入賞するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。7枚の配当が得られる役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス遊技状態(SRB1〜SRB4)で当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて「全ベル」か「スイカ」に属するいずれかの役に必ず入賞する。
当選役グループ「ALL3」は、「全1枚役」で構成されている。当該当選役グループはボーナス遊技状態(SRB1〜SRB4)においてのみ役抽選の対象となっている。1枚の配当が得られる役は、各ストップスイッチ21L,21M,21Rがどのようなタイミングで操作されても、いずれかの入賞図柄が引き込み可能な範囲にある。したがって、ボーナス遊技状態(SRB1〜SRB4)で当該当選役グループに当選した場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて1枚の配当が得られる役のいずれかに必ず入賞する。
(「ATA1」〜「ATA6」の当選時のリール制御)
次に、図12および図13等を参照して、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の当選時のリール回転制御手段106によるリール13L,13M,13Rの停止制御について詳細に説明する。なお、ここでは、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の持越し状態(ボーナス内部中(RBBF))で当選役グループ「ATA1」に当選した場合を例として説明する。
なお、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」は、左リール13Lの入賞図柄はいずれも図柄「RP1」であり、中リール13Mの入賞図柄は図柄「BL1」または「BL2」であり、右リール13Rの入賞図柄は図柄「BL1」または「BL2」となっている(図6参照)。一方、1枚役の構成役の中には、左リール13Lの入賞図柄が図柄「RP1」であるものと、中リール13Mの入賞図柄が図柄「BL1」または「BL2」であるものと、右リール13Rの入賞図柄が図柄「BL1」または「BL2」であるものとがある(図12、図13参照)。すなわち、1枚の配当が得られる構成役の中には、一部の入賞構成図柄が、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄と同じとなるものがある。
(a)第1停止リールでのリール制御
(a−1)ボーナス図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチが操作された場合
リール回転制御手段106は、当選役グループ「ATA1」に当選したときに、第1停止リールがどのリール13L,13M,13Rであっても、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、当該図柄が第1停止リールの入賞ラインに停止するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。例えば、第1停止リールが左リール13Lであった場合において、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の左リール13Lの入賞構成図柄である図柄「RP1」を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Lが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(左リール13Lの下段)に停止するようにリール13Lの停止制御を行う。なお、この場合、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の左リール13Lの入賞図柄(図柄「RP1」)を引き込み可能なタイミングとは、左リール13Lの入賞ライン(下段)に図柄番号0〜9のいずれかの図柄が位置するタイミングである(図2参照)。
一方、当選役グループ「ATA1」に当選したときに、第1停止リールにおいて、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当該リール13L,13M,13Rにかかる入賞構成図柄を引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、リール回転制御手段106は、引き込み可能な図柄であって、1枚の配当が得られる構成役の当該リールの入賞構成図柄のうち、残りのリールを考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が多い図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。
例えば、当選役グループ「ATA1」に当選したときに、第1停止リールが左リール13Lとなった場合であって、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の左リール13Lの入賞図柄(図柄「RP1」)を入賞ライン(左リール13Lの下段)に引き込むことができないタイミングである、左リール13Lの入賞ライン(下段)に、図柄番号10が位置するタイミングでストップスイッチ21Lが操作されたとする。
この場合に、引き込み可能な図柄は、図柄番号6〜10で図柄「BL1」、「WM」、「BE」、「RP2」である。図12および図13に示すように、左リール13Lの入賞構成図柄として図柄「BL1」を持つ構成役は、「1枚役A」の「PZ92」、「1枚役B」の「PZ165」、「1枚役C」の「PZ169」、「1枚役E」の「PZ177」、「1枚役F」の「PZ191」、「1枚役G」の「PZ194」、「LCR2択1枚役B」の「PZ34」〜「PZ35」、「LRC2択1枚役B」の「PZ58」〜「PZ61」、「RCL2択1枚役A」の「PZ120」の13種類である。また、左リール13Lの入賞構成図柄として図柄「WM」または「BE」を持つ構成役はない。また、左リール13Lの入賞構成図柄として図柄「RP2」を持つ構成役は、「C共通回避1枚役B」の全ての役、R共通回避1枚役Bの全ての役、CRL/RCL回避1枚役の全ての役の12種類である。
このような場合、リール回転制御手段106は、残りのリール(中リール13M、右リール13R)を考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が多い方の図柄「BL1」が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Lの停止制御を行う。なお、「1枚役A」の「PZ92」、「1枚役B」の「PZ165」、「1枚役C」の「PZ169」、「1枚役E」の「PZ177」、「1枚役F」の「PZ191」、「1枚役G」の「PZ194」、「LCR2択1枚役B」の「PZ34」〜「PZ35」、「LRC2択1枚役B」の「PZ58」〜「PZ61」、「RCL2択1枚役A」の「PZ120」は、残りのリール13M,13Rにおいて、どのようなタイミングでストップスイッチ21M,21Rが操作されてもいずれかに入賞するように構成されている。したがって、この場合は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングに応じて、「1枚役A」の「PZ92」、「1枚役B」の「PZ165」、「1枚役C」の「PZ169」、「1枚役E」の「PZ177」、「1枚役F」の「PZ191」、「1枚役G」の「PZ194」、「LCR2択1枚役B」の「PZ34」〜「PZ35」、「LRC2択1枚役B」の「PZ58」〜「PZ61」、「RCL2択1枚役A」の「PZ120」のいずれかに必ず入賞する(取りこぼし発生なし)。
なお、仮に、引き込み可能な図柄(構成役の入賞構成図柄)のうち、残りのリールを考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が最も多い図柄が、複数種類ある場合は、どちらを入賞ラインに引き込むかは適宜設定可能である。また、この実施形態では、第1停止リールで持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を入賞ラインに引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、必ず構成役のいずれかに入賞するように構成したが、取りこぼしが発生する場合があるように構成してもよい。ただし、この場合でも持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」に入賞する可能性はない。
(b)第2停止でのリール制御
第1停止で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合の第2、第3停止のリール制御については上述の通りである。したがって、以下では、第1停止リールで持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄が入賞ラインに停止していることを前提として第2停止のリール制御について説明する。
(b−1)第2停止までの段階で正解の押し順通りの場合
上述のように、当選役グループ「ATA1」は、押し順(左→中→右)が正解の押し順として設定されている。ここで、第2停止までの段階で押し順が正解の場合(第1停止:左リール13L、第2停止:中リール13M)であって、第2停止(中リール13M)で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Mが操作された場合、リール回転制御手段106は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄ではなく、第1停止までの段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄のうち、残りのリール(右リール13R)を考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が多い図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。
なお、第1停止リール(左リール13L)の入賞ライン(下段)に持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄である図柄「RP1」が停止した場合、この段階(第1停止)で入賞可能性が残る構成役(当選役グループ「ATA1」の構成役)は、左リール13Lの入賞図柄が図柄「RP1」である、「LCR/CLR回避1枚役」の「PZ130」〜「PZ133」、「LRC/RLC回避1枚役」の「PZ124」、「PZ125」、「PZ128」、「PZ129」、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、その他の「PZ82」、「PZ83」のみとなる(図12、図13参照)。
この状態で、例えば、持ち越しているボーナス役「RBB1」、「RBB2」それぞれの第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄である図柄「BL1」を引き込むことができるタイミングでストップスイッチ21Mが操作されたとする。このタイミングが、例えば、中リール13Mの図柄番号8の図柄「BL1」が入賞ライン(中段)に位置するタイミングであった場合、引き込み可能な図柄は、図柄番号4〜8の図柄「RP1」、「BE」、「WM」、「CH」、「BL1」である。第1停止の段階で入賞可能性が残る構成役(「PZ130」〜「PZ133」、「PZ124」、「PZ125」、「PZ128」、「PZ129」、「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」)のうち、中リール13Mの入賞構成図柄として図柄「RP1」、「BE」、「WM」、「CH」、「BL1」のいずれかを持つものは、「LCR/CLR回避1枚役」の「PZ130」、「PZ131」、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、その他の「PZ82」、「PZ83」のみである。具体的には、「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」の第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄はそれぞれ図柄「BE」である。また、「PZ130」、「PZ131」の第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄はそれぞれ図柄「BL1」である。
つまり、第1停止の段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄として図柄「BE」を持つものは、「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」の3種類である。一方、第1停止の段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄として図柄「BL1」を持つものは、「PZ130」、「PZ131」の2種類である。したがって、残りのリール(右リール13R)を考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が最も多い図柄は図柄「BE」である。このような場合、リール回転制御手段106は、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」それぞれの第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄である図柄「BE」が入賞ライン(中段)に停止するようにリール13Mの停止制御を行う。
なお、第2停止(中リール13M)の入賞ライン(中段)に図柄「BL1」を引き込む停止タイミング(ストップスイッチ21Mの操作タイミング)として、図柄番号8の図柄「BL1」が入賞ライン(中段)に位置するタイミングを例として説明したが、図柄「BL1」を入賞ライン(中段)に引き込む停止タイミングとしては、中リール13Mの入賞ライン(中段)に図柄番号9〜12のいずれかが位置するタイミング(停止タイミング)もある。これらの図柄番号9〜12のどの停止タイミングでも図柄「BE」を入賞ライン(中段)に引き込み可能である。例えば、図柄番号10〜12の停止タイミングでは、図柄番号10の図柄「BE」を、図柄番号9の停止タイミングでは図柄番号5の図柄「BE」をそれぞれ引き込み可能である。この場合も上述した説明と同じように、リール回転制御手段106は、中リール13Mの入賞ライン(中段)に図柄「BE」を停止させる制御を行う。なお、例えば、入賞する可能性が残る構成役の数が最も多い図柄が複数ある場合、どちらの図柄を優先的に引き込むかは適宜設定できる。
また、「PZ146」の右リール13Rの入賞構成図柄は図柄「RP1」であり、当該図柄は右リール13Rに4コマ分配置されている。一方、「PZ82」の右リール13Rの入賞構成図柄は図柄「BAR」であり、当該図柄は右リール13Rに1コマ分配置されている。「PZ82」の右リール13Rの入賞構成図柄は図柄「赤7」であり、当該図柄は右リール13Rに1コマ分配置されている。このような場合、リール回転制御手段106は、右リール13Rで入賞構成図柄の数が最も多く配置されている図柄「RP1」が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行う。右リール13Rにおいて図柄「RP1」は取りこぼしが発生しないため、この場合は必ず「PZ146」に入賞する。
一方、第2停止までの段階で押し順が正解の場合(第1停止:左リール13L、第2停止:中リール13M)であって、第2停止(中リール13M)で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21Mが操作された場合、リール回転制御手段106は、第1停止までの段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄のうち、残りのリールを考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が多い図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。
持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の中リール13Mの入賞構成図柄は、図柄「BL1」または「BL2」である。第2停止(中リール13M)で図柄「BL1」、「BL2」のいずれも引き込むことができないタイミングは、例えば、図柄番号19の図柄「RP1」が入賞ライン(中段)に位置するタイミングである。このときに引き込み可能な図柄は、図柄番号15〜19の図柄「BE」、「WM」、「CH」、「BAR」、「RP1」である。第1停止の段階で入賞可能性が残る構成役(「PZ130」〜「PZ133」、「PZ124」、「PZ125」、「PZ128」、「PZ129」、「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」)のうち、中リール13Mの入賞構成図柄として図柄「BE」、「WM」、「CH」、「BAR」、「RP1」のいずれかを持つものは、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、LCR/CLR回避1枚役の「PZ128」、「PZ129」、その他の「PZ82」、「PZ83」のみである。
「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」の第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄はそれぞれ図柄「BE」で、「PZ128」、「PZ129」の第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄はそれぞれ図柄「BAR」である。つまり、第1停止の段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄として図柄「BE」を持つものは、「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」の3種類である。一方、第1停止の段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄として図柄「BAR」を持つものは、「PZ128」、「PZ129」の2種類である。したがって、残りのリール(右リール13R)を考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が最も多い図柄は図柄「BE」である。
このような場合、リール回転制御手段106は、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、その他の「PZ82」、「PZ83」ぞれぞれの第2停止(中リール13M)の入賞構成図柄である図柄「BE」が入賞ライン(中段)に停止するようにリール13Mの停止制御を行う。なお、上述のように「PZ146」の右リール13Rで取りこぼしが発生しないため、この場合は必ず「PZ146」に入賞する。
(b−2)第2停止までの段階で正解の押し順通りでない場合
第2停止までの段階で押し順が不正解の場合(第1停止:左リール13L、第2停止:右リール13R)であって、第2停止(右リール13R)で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Rが操作された場合、リール回転制御手段106は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行う。
持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」のうち、「RBB1」、「RBB3」の第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄は図柄「BL1」で、「RBB2」、「RBB4」の第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄「BL2」である(図6参照)。したがって、この場合、リール回転制御手段106は、第2停止(右リール13R)で図柄「BL1」を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Rが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行い、図柄「BL2」を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Rが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行う。
ここで、右リール13Rにおいて、図柄「BL1」を引き込み可能なタイミングとは、右リール13Rの入賞ライン(下段)に図柄番号7〜11のいずれかの図柄が位置するタイミングであり、図柄「BL2」を引き込み可能なタイミングとは、右リール13Rの入賞ライン(下段)に図柄番号12〜16のいずれかの図柄が位置するタイミングである(図2参照)。
なお、停止制御はどのような仕様であってもよいが、上述の第2停止までの段階で正解の押し順通りである場合の停止制御とは異なる制御である。例えば払出枚数が多くなる可能性のある構成役の入賞構成図柄を入賞ラインに停止させる制御を用いてもよい。さらに、この実施形態では全ての入賞構成図柄で払出枚数が1枚であり(当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の構成役はいずれも払出枚数が1枚)、枚数が同じであるので任意の入賞構成図柄を停止させてもよいが、ボーナス役「RBB1」、「RBB3」の入賞可能性も残る図柄を停止した方が何らかの役の入賞可能性が増えるため、他の入賞構成図柄よりもボーナス入賞可能性も残る図柄を優先して入賞ラインに停止させる制御を採用している。
一方、第2停止までの段階で押し順が不正解の場合(第1停止:左リール13L、第2停止:右リール13R)であって、第2停止(右リール13R)で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Rが操作されなかった場合、リール回転制御手段106は、第1停止までの段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄のうち、残りのリールを考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が多い図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。
持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB2」の第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄は図柄「BL1」または「BL2」である(図6参照)。例えば、当選役グループ「ATA1」に当選し、第2停止までの段階で押し順が不正解の場合(第1停止:左リール13L、第2停止:右リール13R)であって、第2停止(右リール13R)において、図柄「BL1」と「BL2」の両方を引き込むことができないタイミングである、図柄番号4の図柄「BE」が入賞ライン(下段)に位置するタイミングでストップスイッチ21Rが操作された場合について説明する。この場合、入賞ライン(下段)に引き込み可能な図柄は、図柄番号0〜4の図柄「CH」、「RP1」、「赤7」、「青7」、「BE」である。
ここで、第1停止の段階で入賞可能性が残る構成役(「PZ130」〜「PZ133」、「PZ124」、「PZ125」、「PZ128」、「PZ129」、「PZ146」、「PZ82」、「PZ83」)のうち、右リール13Rの入賞構成図柄として図柄「CH」、「RP1」、「赤7」、「青7」、「BE」のいずれかを持つものは、右リール13Rの入賞構成図柄が図柄「RP1」である「PZ146」と、右リール13Rの入賞構成図柄がそれぞれ図柄「赤7」である「PZ130」、「PZ132」、「PZ82」のみである。つまり、残りのリール(中リール13M)を考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数は、図柄「RP1」は1つ(「PZ146」)で、図柄「赤7」は3つ(「PZ130」、「PZ132」、「PZ82」)である。このような場合、リール回転制御手段106は、入賞可能性が残る構成役の数が多い図柄「赤7」が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行う。「PZ82」の右リール13Rの入賞構成図柄は図柄「BE」であり、当該図柄は中リール13Mに4コマ分配置されている。一方、「PZ130」、「PZ132」の右リール13Rの入賞構成図柄はそれぞれ図柄「BL1」、「BL2」であり、当該図柄は右リール13Rにそれぞれ1コマ分配置されている。このような場合、リール回転制御手段106は、中リール13Mで入賞構成図柄の数が最も多く配置されている図柄「BE」が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行う。中リール13Mにおいて図柄「BE」は取りこぼしが発生しないため、この場合は必ず「PZ82」に入賞する。なお、この制御に変えて上述している払出枚数が多くなる可能性がある構成役の入賞構成図柄を入賞ラインに停止させる制御を採用してもよい。この制御によると、この実施形態では全ての入賞構成図柄で払出枚数が1枚であり(当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の構成役はいずれも払出枚数が1枚)、枚数が同じであるので任意の入賞構成図柄を停止させてもよい。
なお、この実施形態では、第2停止までの段階で押し順が不正解の場合(第1停止:左リール13L、第2停止:右リール13R)であって、第2停止(右リール13R)で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Rが操作されなかった場合、必ず構成役のいずれかに入賞するように構成したが、取りこぼしが発生する場合があるように構成してもよい。ただし、この場合でも持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」に入賞する可能性はない。
ここで、当選役グループ「ATA2」に当選したときに第2停止までの段階で正解の押し順通りであり、かつ、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作の場合を説明する。当選役グループ「ATA2」の構成役が、当選役グループ「ATA1」と異なるところは、その他が「PZ171」、「PZ172」であるところのみである(図13参照)。また、当選役グループ「ATA2」の正解の押し順は、押し順(左→右→中)である(図11参照)。
第1停止(左リール13L)において持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄である図柄「RP1」が入賞ライン(下段)に停止している状態で、第2停止(中リール13M)で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Mが操作された場合も、リール回転制御手段106は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止の入賞構成図柄ではなく、第1停止までの段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄のうち、残りのリール(中リール13M)を考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が多い図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御を行う。
なお、第1停止リール(左リール13L)の入賞ライン(下段)に持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄である図柄「RP1」が停止した場合、この段階(第1停止)で入賞可能性が残る構成役(当選役グループ「ATA2」の構成役)は、左リール13Lの入賞図柄が図柄「RP1」である、「LCR/CLR回避1枚役」の「PZ130」〜「PZ133」、「LRC/RLC回避1枚役」の「PZ124」、「PZ125」、「PZ128」、「PZ129」、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、その他の「PZ171」、「PZ172」のみとなる(図12、図13参照)。
この状態で、例えば、持ち越しているボーナス役「RBB1」、「RBB3」それぞれの第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄である図柄「BL1」を引き込むことができるタイミングでストップスイッチ21Mが操作されたとする。このタイミングが、例えば、右リール13Rの図柄番号7の図柄「BL1」が入賞ライン(下段)に位置するタイミングであった場合、引き込み可能な図柄は、図柄番号3〜7の図柄「青7」、「BE」、「CH」、「RP1」、「BL1」である。第1停止の段階で入賞可能性が残る構成役(「PZ130」〜「PZ133」、「PZ124」、「PZ125」、「PZ128」、「PZ129」、「PZ146」、「PZ171」、「PZ172」)のうち、中リール13Mの入賞構成図柄として図柄「青7」、「BE」、「CH」、「RP1」、「BL1」のいずれかを持つものは、「LRC/RLC回避1枚役」の「PZ124」、「PZ128」、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、その他の「PZ171」、「PZ173」のみである。具体的には、「PZ146」、「PZ171」、「PZ172」の第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄はそれぞれ図柄「RP1」である。また、「PZ124」、「PZ128」の第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄はそれぞれ図柄「BL1」である。
つまり、第1停止の段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄として図柄「RP1」を持つものは、「PZ146」、「PZ171」、「PZ172」の3種類である。一方、第1停止の段階で入賞可能な構成役の第2停止の入賞構成図柄であって、引き込み可能な入賞構成図柄として図柄「BL1」を持つものは、「PZ124」、「PZ128」の2種類である。したがって、残りのリール(中リール13M)を考慮したときに、入賞する可能性が残る構成役の数が最も多い図柄は図柄「RP1」である。このような場合、リール回転制御手段106は、「L共通回避1枚役A」の「PZ146」、「PZ171」、「PZ172」それぞれの第2停止(右リール13R)の入賞構成図柄である図柄「RP1」が入賞ライン(中段)に停止するようにリール13Mの停止制御を行う。
なお、第2停止(右リール13R)の入賞ライン(下段)に図柄「BL1」を引き込む停止タイミング(ストップスイッチ21Rの操作タイミング)として、図柄番号7の図柄「BL1」が入賞ライン(下段)に位置するタイミングを例として説明したが、図柄「BL1」を入賞ライン(下段)に引き込む停止タイミングとしては、右リール13Rの入賞ライン(下段)に図柄番号8〜11のいずれかが位置するタイミング(停止タイミング)もある。これらの図柄番号8〜11のどの停止タイミングでも図柄「RP1」を入賞ライン(下段)に引き込み可能である。例えば、図柄番号8〜10の停止タイミングでは、図柄番号6の図柄「RP1」を、図柄番号11の停止タイミングでは図柄番号11の図柄「RP1」をそれぞれ引き込み可能である。この場合も上述した説明と同じように、リール回転制御手段106は、右リール13Rの入賞ライン(下段)に図柄「RP1」を停止させる制御を行う。なお、例えば、入賞する可能性が残る構成役の数が最も多い図柄が複数ある場合、どちらの図柄を優先的に引き込むかは適宜設定できる。
また、「PZ146」の中リール13Mの入賞構成図柄は図柄「BE」であり、当該図柄は中リール13Mに4コマ分配置されている。一方、「PZ171」の中リール13Mの入賞構成図柄は図柄「赤7」であり、当該図柄は中リール13Mに1コマ分配置されている。「PZ172」の中リール13Mの入賞構成図柄は図柄「CH」であり、当該図柄は右リール13Rに3コマ分配置されている。このような場合、リール回転制御手段106は、中リール13Mで入賞構成図柄の数が最も多く配置されている図柄「BE」が入賞ライン(中段)に停止するようにリール13Mの停止制御を行う。中リール13Mにおいて図柄「BE」は取りこぼしが発生しないため、この場合は必ず「PZ146」に入賞する。以下、再び当選役グループ「ATA1」の当選時のリール制御の説明に戻る。
(c)第3停止でのリール制御
第2停止で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合の第3停止のリール制御については上述の通りである(上述の(b)参照)。したがって、以下では、第1停止リールおよび第2停止リールそれぞれにおいて、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄が入賞ラインに停止していることを前提として第3停止のリール制御について説明する。
この場合、第3停止で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、当該図柄が第3停止リールの入賞ラインに停止するようにリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。例えば、当選役グループ「ATA1」において、第1停止が左リール13Lで第2停止が右リール13Rであり、左リール13Lの入賞ライン(下段)には、図柄「RP1」が停止し、右リール13Rの入賞ライン(下段)には、図柄「BL1」が停止していたとする。この場合、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」のうち、第3停止で入賞可能性があるものは、ボーナス役「RBB1」、「RBB3」のいずれかである。また、ボーナス役「RBB1」の第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄は図柄「BL1」で、ボーナス役「RBB3」の第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄は図柄「BL2」である。
このとき、リール回転制御手段106は、第3停止(中リール13M)で図柄「BL1」を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Mが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(中段)に停止するようにリール13Mの停止制御を行い、図柄「BL2」を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Mが操作された場合は、当該図柄が入賞ライン(下段)に停止するようにリール13Rの停止制御を行う。なお、この場合は、当選役グループ「ATA1」のいずれの構成役にも入賞しない代わりに持ち越しているボーナス役「RBB1」または「RBB3」に入賞することになる。
第3停止で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなかった場合、リール回転制御手段106は、引き込み可能な図柄のうち、構成役に入賞可能なものが入賞ラインに停止するようにリールの停止制御を行う。例えば、当選役グループ「ATA1」に当選し、第1停止が左リール13Lで第2停止が右リール13Rであった場合に、左リール13Lの入賞ライン(下段)に図柄「RP1」が停止し、右リール13Rの入賞ライン(下段)に図柄「BL1」が停止していたとする。
この状態で構成役のうちで入賞可能性があるのは、「LRC/RLC回避1枚役」の「PZ124」、「PZ128」のみである(図12参照)。ここで、「PZ124」の第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄は図柄「青7」で、「PZ128」の第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄は図柄「BAR」である。また、この状態で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」のうち、入賞可能性があるのは、ボーナス役「RBB1」または「RBB3」であり、それぞれの第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄は、図柄「BL1」または「BL2」である。したがって、第3停止において、ボーナス役「RBB1」、「RBB3」の入賞構成図柄を引き込むことができないストップスイッチ21Mの操作タイミングは、中リール13Mの入賞ライン(中段)に図柄番号1〜7、18〜19のいずれかの図柄が位置するタイミングである。
なお、このタイミングは、「PZ124」の第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄である図柄「青7」か、「PZ128」の第3停止(中リール13M)の入賞構成図柄である図柄「BAR」のいずれかを入賞ライン(中段)に引き込むことができる。したがって、第3停止(中リール13M)で持ち越しているボーナス役「RBB1」、「RBB3」の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Mが操作されなかった場合は、当選役グループ「ATA1」の構成役である「PZ124」か「PZ128」に必ず入賞する。なお、この実施形態では、第3停止において、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成役を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21Mが操作されなかった場合は、必ず構成役のいずれかに入賞するように構成したが、取りこぼしが発生する場合があるように構成してもよい。ただし、この場合でも持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」に入賞する可能性はない。
(当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」に当選したときのリール制御のまとめ)
なお、当選役グループ「ATA2」〜「ATA6」に当選した場合のリール制御も、当選役グループ「ATA1」に当選した場合と同様である。すなわち、図14に示すように、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選した際、第1停止リールでは、押し順がそれぞれに設定された正解の押し順通りであるか否かに関わらず、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当該第1停止リールの入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、当該入賞構成図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御が行われる。
一方、第1停止リールで持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当該第1停止リールの入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなかった場合は、引き込み可能な図柄のうち、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の入賞構成図柄であって、残りのリールを考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が多い方の図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御が行われる。そして、この場合は、残りのリール13L,13M,13Rに対するストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様に関わらず、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかの構成役に必ず入賞する。
また、第1停止で持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄が入賞ラインに停止した後の第2停止のリール制御については、押し順が当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」に設定された正解の押し順通りであった場合は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止にかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されていた場合であっても、第2停止の入賞ラインに当該入賞構成図柄が入賞ラインに停止させず、引き込み可能な図柄のうち、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の入賞構成図柄であって、残りのリールを考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が多い方の図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御が行われる。そして、この場合は、残りのリール13L,13M,13Rに対するストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様に関わらず、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかの構成役に必ず入賞する。
一方、第2停止で正解の押し順通りであった場合に、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止にかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなかった場合は、引き込み可能な図柄のうち、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の入賞構成図柄であって、残りのリールを考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が多い方の図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御が行われる。そして、この場合は、残りのリール13L,13M,13Rに対するストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様に関わらず、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかの構成役に必ず入賞する。
また、第2停止までの段階で不正解の押し順であった場合は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止にかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると、当該入賞構成図柄が入賞ラインに停止するようにリール13L,13M,13Rの停止制御が行われる。したがって、この場合は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」に入賞可能性が残る。
一方、第2停止までの段階で不正解の押し順であった場合であって、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止にかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなかった場合は、引き込み可能な図柄のうち、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の入賞構成図柄であって、残りのリールを考慮したときに、入賞可能性が残る構成役の数が多い方の図柄が入賞ラインに停止するようにリール制御が行われる。そして、この場合は、残りのリール13L,13M,13Rに対するストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様に関わらず、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかの構成役に必ず入賞する。
また、第2停止までの段階で不正解の押し順であって、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞の可能性がある場合(持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞図柄がテンパイしている場合)、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第3停止にかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると、当該入賞構成図柄が入賞ラインに停止するようにリール13L,13M,13Rの停止制御が行われる。この場合、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」に入賞することになる。
一方、第2停止までの段階で不正解の押し順であって、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞の可能性がある場合(持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞図柄がテンパイしている場合)であって、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第3停止にかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなかった場合、引き込み可能な図柄のうち、入賞可能性がある構成役の第3停止にかかる入賞構成図柄が入賞ラインに停止するようにリール13L,13M,13Rの停止制御が行われる。
(7)図柄判定手段107
図4の図柄判定手段107は、リール検出手段105により検出された各リール13L,13M,13Rそれぞれの回転位置に基づき、リール回転制御手段106により停止制御された各リール13L,13M,13Rの図柄の表示態様が、予め定められた表示態様であるかどうかの判定を行うものである。
具体的には、図柄判定手段107は、リール回転制御手段106により全てのリール13L,13M,13Rが停止制御されたときに、各リール13L,13M,13Rの回転位置情報を取得して入賞ラインの図柄組合せを特定する。そして、特定した図柄組合せが、所定の当選役の入賞にかかる図柄組合せに該当する場合は、当該当選役に入賞したと判定し、いずれにも該当しない場合はハズレと判定する。
(8)払出制御手段108
図4の払出制御手段108は、図柄判定手段107が、いずれかの当選役に入賞したと判定したときに、それがメダル払い出しのある入賞であれば、ホッパーユニット43を動作させて、入賞した役に対応した払出数だけメダルを払い出すものである。ただし、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達していない場合は、払出数分だけクレジットメダルの枚数を増加する。
(9)メダル制御手段109
図4のメダル制御手段109は、メダルセレクタ48の動作を制御することにより、メダル受入可と受入不可とを切換えるものである。
(10)区間移行制御手段110
区間移行制御手段110は、有利区間と非有利区間との間の移行を制御するものである。区間移行制御手段110は、設定制御手段101による設定変更があった場合は非有利区間に移行させる。また、有利区間において、所定の非有利区間移行条件が成立した場合も非有利区間に移行させる。この実施形態では、所定の移行条件が成立した場合とは、(i)有利区間の継続ゲーム数が1500ゲームに到達した場合、(ii)有利区間でのメダルの増加枚数が2400枚に到達した場合、(iii)AT期間が終了した場合、(iv)疑似ボーナスが終了した場合、の(i)〜(iv)が設定されている。
非有利区間において、有利区間移行役に当選した場合、区間移行制御手段110は、非有利区間から有利区間に移行させる。この実施形態では、有利区間移行役として、当選役グループ「NCH」、「HCH」、「NSPA」、「NSPB」、「HSPA」、「HSPB」、「WM」、「PZ1」〜「PZ4」、押し順AT役(当選役グループ「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」)が設定されている(図11参照)。
(11)有利状態移行制御手段111
この実施形態では、有利な遊技状態として、ボーナス遊技状態(RBB)のほか、疑似ボーナスとAT期間とが設定されている。疑似ボーナスおよびAT期間では、いずれも押し順AT役(当選役グループ「ATB1」〜「ATB24」、「ATC1」〜「ATC24」)の当選時に7枚のメダルの払い出しが得られる正解の押し順が報知されることにより有利な遊技状態となっている。ただし、疑似ボーナスは、例えば正解の押し順の報知回数が所定値になったり、所定数のメダルが払い出されたりするなど、所定の疑似ボーナス終了条件が成立すると必ず終了するように構成されている。一方、AT期間は、所定ゲーム数の間は継続し当該期間中に押し順AT役に当選した場合は正解の押し順が報知され、当該期間中の役抽選結果(当選役グループ)に応じて上乗せ抽選が行われる。上乗せ抽選に当選すると、決定された上乗せゲームの分だけAT期間が延長される。したがって、この実施形態では疑似ボーナスよりもAT期間の方が遊技者にとって有利となっている。なお、疑似ボーナス中は、役抽選結果(当選役グループ)に応じてAT期間への移行抽選が行われる。また、疑似ボーナスとAT期間のゲーム性は適宜変更可能である。
有利状態移行制御手段111(本発明の「有利権利付与手段」に相当)は、疑似ボーナスやAT期間などの有利な遊技状態への移行を制御するもので、有利状態移行抽選手段111aと、天井モード決定手段111bと、天井ゲーム数決定手段111cと、有利移行先決定手段111dとを備える。
(a)有利状態移行抽選手段111a
有利状態移行抽選手段111aは、有利区間において、有利な状態(AT期間または疑似ボーナス)に移行するか否かの抽選(有利移行抽選)を行うものである。有利状態移行抽選手段111aは、有利状態移行抽選テーブル673を用いて抽選により、有利な状態(AT期間または疑似ボーナス)に移行するか否かを決定する。有利状態移行抽選テーブル673は、当選役グループの種類に応じて個別に設けられており、例えば、当選確率が低いレア役(例えば、当選役グループ「NCH」、「HCH」など)ほど、有利移行抽選の当選確率が高く設定されている。有利状態移行抽選手段111aは、毎ゲーム、役抽選結果に基づいて有利移行抽選を行う。
なお、この実施形態では、有利状態移行抽選テーブル673は当選役グループの種類に応じて設けられるが、通常の遊技において低確モードと、該低確モードよりも有利移行抽選で当選しやすい高確モードとを設け、さらにモードの種類ごとに有利状態移行抽選テーブル673が設けられていてもよい。また、当選役グループの種類によっては、有利移行抽選を行わないようにしてもよい(有利移行抽選の当選確率「0%」)。
(b)天井モード決定手段111b
この実施形態では、有利移行抽選に当選しなくても、有利区間に移行してから、有利な状態であるAT期間または疑似ボーナスのいずれにも移行していない状態が所定値(天井ゲーム数:本発明の「所定遊技数」に相当)に到達した場合は、強制的に、AT期間に移行するか疑似ボーナスに移行するように構成されている。この実施形態では、天井ゲーム数を規定するモード(天井モード)として、天国モード、通常Bモード、通常Aモードの3種類が設定されている。天井モード決定手段111bは、非有利区間から有利区間に移行するときに、天井モードの種類を抽選により決定するものである。天井モード決定手段111bは、決定した天井モードの種類を天井モード記憶領域655に記憶させる。
なお、天井モードは、その種類に応じて天井ゲーム数の最大値が規定されており、実際の天井ゲーム数は、有利区間に移行してから、天井モードの種類により規定された天井ゲーム数の最大値の範囲内で抽選により決定される。例えば、この実施形態では、天国モードの場合は天井ゲーム数の最大値が128ゲームに設定され、通常Bモードの場合は天井ゲーム数の最大値が512ゲームに設定され、通常Aモードの場合は天井ゲーム数の最大値が800ゲームに設定されている。したがって、例えば、天国モードが選択された場合は、128ゲーム以内でAT期間か疑似ボーナスに移行することになる。
(c)天井ゲーム数決定手段111c
天井ゲーム数決定手段111c(本発明の「有利権利付与遊技数決定手段」に相当)は、非有利区間から有利区間に移行するときに、天井モード決定手段111bが決定した天井モードに基づいて、天井ゲーム数を決定するものである。このとき、天井ゲーム数決定手段111cは、天井モード記憶領域655に記憶されている天井モードの種類に応じた天井ゲーム数決定テーブル675を用いて抽選により天井ゲーム数を決定する。また、天井モード決定手段111bは、天井ゲーム数を決定したときに天井ゲーム数記憶領域656に当該ゲーム数を記憶させる。なお、天井ゲーム数決定手段111cにより決定されるゲーム数は、天井モードの種類によらず選択され易いゲーム数に偏りがあるように構成されている。
この実施形態では、最も不利な天井ゲーム数となる通常Aモードの最大天井ゲーム数は800ゲームであり、0〜800ゲームの範囲が50ゲーム刻みの複数のゾーンに分割されており、天井モードの種類によって、天井ゲーム数として選択されるゾーンの割合が異なる。また、複数のゾーンに中には選択される割合が高いゾーンが存在する(図15参照)。
例えば、図15に示すように、各ゾーンの中で、「51〜100ゲーム」のゾーン、「201〜250ゲーム」のゾーン、「751〜800ゲーム」のゾーン(以下、これらのゾーンをまとめて「天井選択高ゾーン」という)は、天井ゲーム数として設定される割合が最も高い(図15の「天井選択割合」が「〇」)。また、「1〜50」のゾーンおよび「151〜200」のゾーン(以下、これらのゾーンをまとめて「天井選択中ゾーン」という)は、天井選択高ゾーンよりも天井ゲーム数として選択される割合が低い(図15の「天井選択割合」が「△」)。また、「101〜150ゲーム」のゾーンおよび「701〜750ゲーム」のゾーン(以下、これらのゾーンをまとめて「天井選択低ゾーン」という)は、天井ゲーム数として設定される割合が最も低い(図15の「天井選択割合」が「×」)。したがって、遊技者は、天井選択高ゾーンに近づくとAT期間または疑似ボーナスへの移行に期待が高まる。
なお、図15の「天井選択割合」の「〇」「△」「×」は、選択割合を相対的に示したものであり、「〇」のゾーンに中で選択割合が異なるものがあってもよいし、「△」のゾーンに中で選択割合が異なるものがあってもよいし、「×」のゾーンに中で選択割合が異なるものがあってもよい。
(d)有利移行先決定手段111d
有利移行先決定手段111dは、天井ゲーム数に到達したとき(本発明の「第1契機」に相当)に移行させる有利な状態の種類(AT期間または疑似ボーナス)と、有利移行抽選に当選したとき(本発明の「第2契機」に相当)に移行させる有利な状態の種類とを移行先決定テーブル676(本発明の「所定の決定テーブル」に相当)を用いた抽選(移行先抽選)により決定するものである。
非有利区間から有利区間に移行するときは、天井ゲーム数決定手段111cにより天井ゲーム数が決定されるが、このとき、有利移行先決定手段111dは、当該有利区間において有利移行抽選に当選せずに天井ゲーム数に到達した場合の移行先(AT期間または疑似ボーナス)を事前に決定する。
この実施形態では、図15に示すゾーンごとに移行先決定テーブル676が設定されている。例えば、「1〜50ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が30%、疑似ボーナスに決定される確率が70%に設定されている。また、「51〜100ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が80%、疑似ボーナスに決定される確率が20%に設定されている。
「101〜150ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が10%、疑似ボーナスに決定される確率が90%に設定されている。
「151〜200ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が30%、疑似ボーナスに決定される確率が70%に設定されている。
「201〜250ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が80%、疑似ボーナスに決定される確率が20%に設定されている。
「701〜750ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が20%、疑似ボーナスに決定される確率が80%に設定されている。
「751〜800ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676では、AT期間に決定される確率が80%、疑似ボーナスに決定される確率が20%に設定されている。
したがって、例えば、非有利区間から有利区間に移行するときに決定された天井ゲーム数が55ゲームであった場合は、天井ゲーム数に到達したときの移行先は、80%の確率でAT期間、20%の確率で疑似ボーナスとなる。
この実施形態では、天井ゲーム数として最も選択されやすい「天井選択高ゾーン」である「51〜100ゲーム」のゾーン、「201〜250ゲーム」のゾーン、「751〜800ゲーム」のゾーンの移行先決定テーブル676は、いずれもAT期間の選択確率が最も高い有利なテーブル(AT期間の選択確率が80%)に設定されている。また、「101〜150ゲーム」のゾーンは、AT期間の選択確率が最も低い不利なテーブル(AT期間の選択確率が10%)に設定されているが、その直前の「51〜100ゲーム」のゾーンは、最も有利なテーブルとなっている。
なお、この実施形態において、最も有利な移行先決定テーブル676が設定されたゾーン(「51〜100ゲーム」のゾーン、「201〜250ゲーム」のゾーン、「751〜800ゲーム」のゾーン)が本発明の「優遇ゾーン」に相当し、最も不利な移行先決定テーブル676が設定されたゾーン(「101〜150ゲーム」のゾーン)が本発明の「特定ゾーン」に相当し、有利度がこれらの中間である移行先決定テーブル676が設定されたゾーン(「1〜50ゲーム」のゾーン、「151〜200ゲーム」のゾーン、「701〜750ゲーム」のゾーン)が本発明の「通常ゾーン」に相当する。
なお、各ゾーンの移行先決定テーブル676の構成は、適宜変更可能である。例えば、最も不利な移行先決定テーブル676が選択されるゾーンの直後のゾーンに、最も有利な移行先決定テーブル676が選択されるゾーンを配置してもよい。また、最も不利な移行先決定テーブル676が選択されるゾーンの直前のゾーンと直後のゾーンの両方に最も有利な移行先決定テーブル676が選択されるゾーンを配置してもよい。なお、有利移行先決定手段111dは、移行先抽選により決定した有利な状態の種類を天井時移行先記憶領域657に記憶させる。
また、有利移行先決定手段111dは、天井ゲーム数に到達する前に有利状態移行抽選手段111aによる有利移行抽選に当選した場合、天井時移行先記憶領域657に記憶されている有利な状態の種類が有利な方である「AT期間」であった場合は、移行先抽選を行くことなく、当該有利移行抽選の当選による移行先を、事前に決定していた「AT期間」に決定する。
一方、有利移行先決定手段111dは、天井時移行先記憶領域657に記憶されている有利な状態の種類が不利な方である「疑似ボーナス」であった場合は、当該有利移行抽選に当選したゲームが属するゾーンの移行先決定テーブル676を用いて移行先抽選を行い、その抽選結果を当該有利移行抽選の当選による移行先に決定する。
すなわち、この実施形態では、非有利区間から有利区間に移行したときに事前に決定された天井ゲーム数の到達時の移行先が有利な方(「AT期間」)である場合は、当該天井ゲーム数に到達する前に有利移行抽選に当選した場合の移行先も、有利な移行先(「AT期間」)となる。一方、非有利区間から有利区間に移行したときに事前に決定された、天井ゲーム数の到達時の移行先が不利な方の「疑似ボーナス」である場合、当該天井ゲーム数に到達する前に有利移行抽選に当選した場合は再度移行先抽選が行われ、当該有利移行抽選の当選による移行先が「AT期間」に昇格する可能が与えられる。また、有利移行抽選に当選することなく天井ゲーム数に到達した場合は、事前に決定していた移行先が維持される。
なお、この実施形態では、天井ゲーム数に到達する前に有利状態移行抽選手段111aによる有利移行抽選に当選した場合、天井時移行先記憶領域657に記憶されている有利な状態の種類が有利な方である「AT期間」であった場合は、移行先抽選を行わないようにしたが、天井ゲーム数に到達する前に有利状態移行抽選手段111aによる有利移行抽選に当選した場合は、天井時移行先記憶領域657に記憶されている有利な状態の種類にかかわらず、当該有利移行抽選に当選したゲームが属するゾーンの移行先決定テーブル676を用いて必ず移行先抽選を行うようにしてもよい。この場合、当該移行先抽選結果の有利な状態の種類と、天井時移行先記憶領域657に記憶されている有利な状態の種類とを比較し、有利な方を当該有利移行抽選の当選による移行先に決定する。
有利状態移行制御手段111は、天井ゲーム数に到達する前に有利移行抽選に当選した場合、および、有利移行抽選に当選することなく天井ゲーム数に到達した場合は、有利移行先決定手段111dにより決定されたそれぞれの移行先(AT期間または疑似ボーナス)に移行させる。なお、移行先がAT期間となった場合、有利状態移行制御手段111は、例えば、AT準備期間を経由してAT期間に移行させる。このとき、有利状態移行制御手段111は、フラグ格納手段653に設定されたAT期間中フラグをONに設定する。
(12)コマンド作成手段112
図4のコマンド作成手段112は、役抽選手段103の役抽選結果に関する情報、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の遊技者により操作される操作器具の操作に関する情報、天井ゲーム数記憶領域656に記憶されている天井ゲーム数を特定可能な情報、フラグ格納手段653に格納された各種フラグの設定状態、遊技状態に関する情報などの種々の情報をサブ制御基板73(サブCPU71)に送信するためのコマンドを生成するものである。そして、コマンド作成手段112により生成されたコマンドは、コマンド送信手段113によりサブ制御基板73に送信される。
例えば、役抽選手段103による役抽選が実行されたときに、役抽選結果を識別できるコマンドを作成する。サブ制御基板73では、送られてきたコマンドに基づき、種々の処理を実行する。
コマンド作成手段112は、図7に示すように、ボーナス役に関する役抽選結果として、「$00」〜「$05」のコマンドを作成する。ここで、ボーナス役(上位番号)の「$00」は、ボーナス役に関する役抽選結果がハズレであることを特定可能なコマンドを示し、「$01」は、ボーナス役に関する役抽選結果が当選役グループ「RBB」に当選したことを示し、「$02」は、当選役グループ「SRB1」に当選したことを示し、「$03」は、当選役グループ「SRB2」に当選したことを示し、「$04」は、当選役グループ「SRB3」に当選したことを示し、「$05」は、当選役グループ「SRB4」に当選したことを示す。
また、コマンド作成手段112は、下位役番号の当選役グループに関する役抽選結果として、「$00」〜「$47」のコマンドを作成する。これらのコマンドは、当選役グループに応じて個別に設定されたコマンドであり、当該コマンドをサブ制御基板73側で受信すれば、当選している役を特定可能である。
(13)コマンド送信手段113
図4のコマンド送信手段113は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、種々のデータを含む通信コマンドを一方通行で送信するものである。すなわち、コマンド送信手段113は、初期RT(RT0)、ボーナス遊技状態(RBB)、ボーナス内部中(RBBF)などの遊技状態、役抽選手段103の役抽選結果、図柄判定手段107による図柄判定結果、各リール13L,13M,13Rの回転・停止状態、払出制御手段108によるメダルの払出状態、前面扉5の開放または閉塞の状態、フラグ格納手段653に格納された各種フラグの設定状態、スロットマシン1のエラー状態など、スロットマシン1の状態を表すデータをサブ制御基板73へ送信する。
また、コマンド送信手段113は、投入センサ53により投入メダルが検出されたとき、ベットスイッチ15が操作されたとき、最大ベットスイッチ17が操作されたとき、再遊技役の入賞に伴って自動投入(賭数の自動設定処理)が行われるとき、ベット枚数カウンタ(図示省略)に格納されるベット枚数分のメダル投入が行われたことを表すデータをサブ制御基板73に送信する。
また、コマンド送信手段113は、払出制御手段108により払い出されるメダル数を表すデータや、スタートスイッチ19およびストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチが遊技者により操作されたことを示すデータなどもサブ制御基板73に送信する。
(サブ制御基板)
次に、サブ制御基板73について詳細に説明する。サブ制御基板73は、メイン制御基板63から送信された通信コマンドを受信し、メイン制御基板63の動作や状態に応じた演出を行うものである。図4に示すように、サブ制御基板73は、メモリ75に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
(1)コマンド受信手段200
図4のコマンド受信手段200は、メイン制御基板63のコマンド送信手段113により送信された種々のデータを含む通信コマンドを受信するものである。コマンド受信手段200は、メイン制御基板63から送信される通信コマンドを受信し、通信コマンドを受信すれば、通信コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
(2)演出内容決定手段201
図4の演出内容決定手段201は、コマンド受信手段200が受信した通信コマンドに応じて、演出の内容を決定するためのものである。具体的には、遊技の進行や、役抽選手段103の役抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンから、スピーカ31L,31Rから流れる音楽を決定したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を決定する。
例えば、演出内容決定手段201は、コマンド受信手段200が役抽選手段103の役抽選結果に関するコマンドを受信した場合、当該役抽選結果に対応する演出群の中から一の演出を実行演出内容に決定する。この演出群の中には、役抽選結果を遊技者に示唆する演出が含まれる。また、演出内容決定手段201は、AT期間中や疑似ボーナス中に押し順AT役に当選した場合は、液晶表示器27で最大のメダルの払い出しが得られる正解の押し順を報知するという演出内容に決定する。
また、演出内容決定手段201は、有利区間に移行してから疑似ボーナスまたはAT期間に移行するまでの間で液晶表示器27に表示される演出内容を決定する。例えば、この実施形態では、有利移行抽選に当選した場合および天井ゲーム数に到達する直前にはAT期間か疑似ボーナスのいずれかに移行可能性があることを示唆する示唆演出(本前兆:本発明の「特定演出」に相当)が液晶表示器27の表示画面上で行われる。また、有利移行抽選に当選してもなく、天井ゲーム数に到達する直前でもない通常状態(有利な状態以外の遊技状態)においても、所定の確率でAT期間か疑似ボーナスのいずれかに移行可能性があることを示唆する示唆演出(ガセ前兆:本発明の「特定演出」に相当)が液晶表示器27の表示画面上で行われる。この示唆演出は、複数ゲームに亘る連続演出であり、連続演出の最終ゲームで本前兆であったかガセ前兆であったかが報知される。演出内容決定手段201は、示唆演出の内容および示唆演出を行うか否かを決定する。
なお、この実施形態では、本前兆であるか、ガセ前兆であるかにかかわらず、図15に示すゾーンに応じて、示唆演出の発生確率が設定されている。具体的には、この実施形態では、天井選択高ゾーン、天井選択中ゾーン、天井選択低ゾーンの順に示唆演出の発生確率が高く設定されている。つまり、選択される移行先決定テーブル676の有利度が高いゾーンほど、示唆演出の発生確率が高く設定されている。なお、図15の「示唆演出発生率」の「〇」「△」「×」は、発生確率を相対的に示したものであり、「〇」のゾーンの中で異なる発生確率のものがあってもよいし、「△」のゾーンの中で異なる発生確率のものがあってもよいし、「×」のゾーンの中で異なる発生確率のものがあってもよい。
なお、この実施形態では、ゾーンに応じて示唆演出の発生確率が異なるように構成したが、さらに、天井ゲーム数に到達したときの移行先として事前に決定されている有利な状態が「AT期間」であるか否かにより、示唆演出の発生確率が異なるように構成してもよい。
また、演出内容決定手段201は、有利区間において当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選した場合は、例えば液晶表示器27において確実に構成役(1枚役)に入賞する正解の押し順を特定可能な情報を報知するという演出内容に決定する。
(3)表示制御手段202
図4の表示制御手段202は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を実行するものである。
(4)音声制御手段203
図4の音声制御手段203は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、スピーカ31L,31Rから音楽を流したり、音声を出力したりするなどの演出を実行するものである。
したがって、上記した実施形態によれば、天井ゲーム数の到達に基づいて移行する移行先(AT期間または疑似ボーナス)は、天井ゲーム数決定手段111cにより決定された天井ゲーム数が属するゾーンの移行先決定テーブル676を用いて決定され、天井ゲーム数の前の有利移行抽選の当選に基づいて移行する移行先も、当該有利移行抽選に当選したゲームが属するゾーンの移行先決定テーブル676を用いて決定される。このようにすると、有利な状態への移行契機(天井ゲーム数による移行契機、有利移行抽選の当選による移行契機)が発生するまでのゲーム数と、移行先の有利な状態の種類(AT期間または疑似ボーナス)とに関連性があるため、有利な状態への移行契機が発生するまでのゲーム数に興味を持って遊技を行うことができ興趣の向上を図ることができる。
また、天井ゲーム数に到達したときの移行先が不利な疑似ボーナスに事前に決定されていた場合であっても、その前に有利移行抽選に当選した場合は、再度移行先抽選が行われ、有利なAT期間に移行する可能性が与えられるため、遊技者の興趣の更なる向上が図れる。また、天井ゲーム数の到達により有利な状態に移行する場合も、有利移行抽選の当選により有利な状態に移行する場合も、共通の移行先決定テーブル676を用いて移行先が決定されるため、ROM67のデータ容量の削減と、有利移行先決定手段111dにより移行先決定処理にかかる負担の軽減を図ることができる。
天井ゲーム数として設定される割合が高いゾーン(天井選択高ゾーン)では、最も有利な移行先決定テーブル676が選択されるため、天井ゲーム数に到達したときの移行先に期待感を持って遊技を行うことができる。
最も有利な移行先決定テーブル676が設定されたゾーンでは、示唆演出(本前兆またはガセ前兆)の実行確率が高いため、示唆演出が実行されて有利な状態に移行する場合は、その契機が天井ゲーム数の到達であっても、有利移行抽選の当選であっても有利なAT期間に移行する確率が高くなるため、示唆演出により期待感を持って遊技を行うことができる。
また、天井ゲーム数に到達したときの移行先として事前に決定されている有利な状態が「AT期間」であるか否かにより、示唆演出の発生確率が異なるように構成した場合は、示唆演出の実行の有無により、有利移行抽選で当選した方がよいかどうかが判定可能になるため、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
また、最も不利な移行先決定テーブル676が設定されたゾーンの直前または直後のゾーンに最も有利な移行先決定テーブル676が設定されたゾーンを配置した場合は、最も不利なゾーンの直前または直後は、最も有利なゾーンとなるため、最も不利なゾーンで有利な状態に移行するか、その直前または直後のゾーンで有利な状態に移行するかで一喜一憂ができ、遊技者の興趣が向上する。
また、ボーナス内部中(RBBF)で当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選したときや、初期RT(RT0)で当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかと、当選役グループ「RBB」と同時に当選したときは、第1停止リールがどのリール13L,13M,13Rであっても、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当該リールにかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合は、当該入賞構成図柄が入賞ラインに停止する。このようにすると、遊技者はボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞の可能性があることが分かる。また、第1停止でボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄が停止した状態であっても、第2停止まで当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の正解の押し順通りであれば、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止にかかる入賞構成図柄ではなく、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の構成役のうちの入賞可能性が残る入賞構成図柄を入賞ラインに引き込むことで当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の構成役の入賞が確定するため、遊技者は当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の取りこぼしを防止できる。一方、第2停止までの段階で正解の押し順でなかった場合は、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の第2停止リールにかかる入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されると当該入賞構成図柄が入賞ラインに停止するため、正解の押し順通りでない場合に持ち越しているボーナス役の入賞可能性を残すことができる。
また、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」それぞれの構成役の中には、各リール13L,13M,13Rの入賞構成図柄が、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄と同じものがあり、第2停止以降でもボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞の可能性が残っていても、その後のリール13L,13M,13Rにおいてボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込むことができないタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rを操作すれば、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の取りこぼしを防止できるため、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
また、有利区間において当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選した場合は、必ず構成役に入賞する正解の押し順が液晶表示器27で報知される。この場合、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」が不意に入賞するのを防止できるため、遊技の進行を円滑に行うことができ、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
また、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選した場合において、第1停止でボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄が入賞ラインに停止している状態で、第2停止でボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当該第2停止の入賞構成図柄を引き込み可能なタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作された場合、正解の押し順通りであった場合は、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄は引き込まず、入賞可能性が残っている当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の構成役の入賞構成図柄の内、残りのリールを考慮したときに入賞可能性が残る構成役の数が多い方の入賞構成図柄を入賞ラインに停止させる。この場合、第2停止までの段階で、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の正解の押し順通りであった場合に構成役の入賞の可能性をできるだけ高くすることができ、構成役の入賞をより確実なものとすることができる。
また、ボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当選を持ち越している状態ではない初期RT(RT0)において、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」に当選するときは、必ず当選役グループ「RBB」と同時に当選するように構成されているため、初期RT(RT0)でも、ボーナス内部中(RBBF)でも、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選したときは、同じ状況で遊技を楽しむことができ、興趣の向上を図ることができる。
また、この実施形態では、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」のいずれかに当選した際、持ち越しているボーナス役「RBB1」〜「RBB4」に入賞する以外は、必ず構成役に入賞するため、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」に当選したにも関わらず何の恩恵も得られないという遊技者の落胆を防止できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、この実施形態では、移行先決定テーブル676により選択される有利な状態としてAT期間と疑似ボーナスの2種類を設けたが、有利度が異なる有利な状態を3種類以上設けてもよい。
また、初期RT(RT0)やボーナス内部中(RBBF)において、当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」に当選した際、第1停止リールでボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の当該リールの入賞構成図柄が入賞ラインに停止し、第2停止リールで押し順が不正解であった場合に、当該リールにボーナス役「RBB1」〜「RBB4」の入賞構成図柄を引き込むときの制御は、第2停止までの段階で正解の押し順通りである場合に当選役グループ「ATA1」〜「ATA6」の入賞構成図柄を引き込むときの制御と異なるものであれば、適宜変更することができる。
本発明は、複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技媒体が払い出される遊技機に広く適用することができる。
1…スロットマシン、13L,13M,13R…リール(可変表示列、表示手段)、21L,21M,21R…ストップスイッチ(停止操作手段)、27…液晶表示器(演出実行手段)、111…有利状態移行制御手段(有利権利付与手段)、111c…天井ゲーム数決定手段(有利権利付与遊技数決定手段)

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を可変表示する可変表示列を複数有する表示手段と、前記可変表示列それぞれの可変表示を停止させる停止操作手段とを備え、全ての前記可変表示列が停止したときの図柄組合せに応じて遊技者に特典を付与する遊技機において、
    有利度が異なる複数種類の有利な権利のいずれも付与されていない状態が所定遊技数継続したという第1契機が発生した場合、または、前記第1契機とは異なる第2契機が発生した場合に、前記有利な権利を付与するとともに、当該付与する有利な権利の種類を所定の決定データを用いて決定する有利権利付与手段と、
    前記第1契機にかかる前記所定遊技数を決定する有利権利付与遊技数決定手段と、
    を備え、
    前記所定遊技数は、予め定められた範囲内で決定されるものであり、
    前記予め定められた範囲には、複数のゾーンに分割されており、
    前記所定の決定データは、前記ゾーンごとに個別に設定されており、
    前記第2契機は、前記第1契機が発生する前に発生し得るものであり、
    前記有利権利付与手段は、
    前記第1契機に基づく前記有利な権利の種類を、前記有利権利付与遊技数決定手段が決定した前記所定遊技数が属する前記ゾーンの前記所定の決定データを用いて、当該第1契機が発生する前に事前に決定し、
    少なくとも前記第1契機が発生する前に事前に決定した前記有利な権利が不利な種類であるときに、前記第2契機が発生した場合は、当該第2契機が発生した遊技が属する前記ゾーンの前記所定の決定データを用いて前記第2契機に基づく前記有利な権利の種類を決定し、
    前記第1契機が発生するまでに前記第2契機が発生しなかった場合は、前記第1契機に基づく前記有利な権利の種類として事前に決定したものを、当該第1契機の発生に基づく前記有利な権利として付与し、
    少なくとも事前に決定した前記第1契機の前記有利な権利が不利な種類であるときに、前記第2契機が発生した場合において、当該第2契機の発生に基づいて決定した前記有利な権利が、事前に決定した前記第1契機の前記有利な権利よりも有利な種類であった場合は、当該第2契機の発生に基づいて決定した前記有利な権利を付与する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数のゾーンの中には、最も不利な前記所定の決定データが設定された特定ゾーンと、有利な前記所定の決定データが設定された優遇ゾーンと、前記特定ゾーンより有利であるが前記優遇ゾーンよりも不利な前記所定の決定データが設定された通常ゾーンとがあり、
    前記所定遊技数は、前記特定ゾーンおよび前記通常ゾーンよりも前記優遇ゾーンに決定される割合が高いことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技の進行に合わせて演出を行う演出実行手段を備え、
    前記優遇ゾーンの遊技では、前記有利権利付与遊技数決定手段により決定された前記所定遊技数が前記優遇ゾーンに属しているか否かにかかわらず、前記有利な権利が付与される期待度が高まる特定演出が実行される確率が高いことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1契機に基づく前記有利な権利として事前に決定されている種類が、有利度が高い種類である場合と有利度が低い種類である場合とで、前記優遇ゾーンにおいて前記特定演出が実行される確率が異なることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特定ゾーンの直前または直後が前記優遇ゾーンであることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
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