JP2021087451A - 乾燥増幅組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、本明細書に参照により組み込まれる、2016年2月5日に出願された米国仮
特許出願第62/291,770号の優先権を主張する。
核酸増幅及び/または検出反応を行うための市販キットは、DNA依存性DNAポリメ
ラーゼまたはRNA依存性DNAポリメラーゼ(例えば、逆転写酵素)のような1つ以上
のポリメラーゼを含む、酵素、ヌクレオチド、洗浄剤、緩衝液、プライマー、プローブ、
ならびにMnCl2、MgCl2、NaCl、及びKClを含む、無機塩のような、試薬
を含有することが多い(Innis et al,(1990)PCR Protoco
ls:A Guide to Methods and Applications,C
h.1,Optimizations of PCRs)。無機塩は、核酸反応混合物の
成分の安定化及び核酸ベースの反応の特定のステップを行うのに有用である。しかしなが
ら、これらの同じ塩は、乾燥凍結組成物の安定性及び乾燥性に悪影響を及ぼすので、凍結
乾燥及び/または使用前に保存する配合物の望ましくない成分である。
ている。塩化カリウムは、核酸ハイブリダイゼーションを促進することが報告されている
。マグネシウムを有するものを含む、多数の無機塩は、熱、カオトロピック剤曝露、及び
凍結乾燥を含むストレスの様々な条件下でタンパク質を保護することも報告されている(
例えば、Liu et al(2007)FEBS Letters.581:1047
、Kanaya et al(1996)J.Biol.Chem.271:32729
、Innis et al,(1990)PCR Protocols:A Guide
to Methods and Applications,Ch.1,Optimi
zations of PCRs、Menendez et al(1998)J.Bi
ol.Chem.273:167、Janeway et al(1993)Bioch
emistry.32:1601、Fox et al(1971)J.Biol.Ch
em.246:5739、Chang et al(2002)J.Biol.Chem
.277:277:4663、Rutter et al(1958)J.Biol.C
hem.233:374、Huszar et al(1981)J.Virol.37
:580−588、Wang(2000)Int.J.Pharmaceutics.2
03:1−60参照)。
反応混合物中の塩の存在は、酵素の変性を回避するのに必要であると考えられている。
しかしながら、凍結乾燥された物質の安定性は、凍結乾燥ケーキ中に存在するいかなる塩
によっても影響される。凍結乾燥物質の吸湿性は、ひいては、凍結乾燥物質をパッケージ
ングするのに利用可能な時間に影響を及ぼし、凍結乾燥物質を保存及び輸送することがで
きる継続時間及び条件に影響を及ぼす。凍結乾燥物質の望ましくない再水和は、凍結乾燥
成分の活性に悪影響を及ぼす。凍結乾燥物質の望ましくない再水和からの悪影響を最小化
するために、こうした物質の長期保存は、通常は冷蔵で行われる。
剤、洗浄剤、及び有機緩衝液を含む組成物が開示され、水性溶液は、7mM以下の無機塩
濃度を有する。
くとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、
マルチプレックス分子アッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含む。いくつかの実施
形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、増幅オリゴマーを含む。いくつかの
実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、検出プローブを含む。いくつか
の実施形態では、検出プローブは、オリゴヌクレオチドに共有結合した標識を含む。いく
つかの実施形態では、標識は、蛍光または化学発光分子である。いくつかの実施形態では
、検出プローブは、TaqMan検出プローブである。いくつかの実施形態では、検出プ
ローブオリゴヌクレオチドは、ヘアピンを形成するように構成される。いくつかの実施形
態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、アダプターオリゴヌクレオチドを含む
。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、ヘアピンを形成す
るように構成されたアダプターを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのオリ
ゴヌクレオチドは、標的捕捉プローブを含む。いくつかの実施形態では、標的捕捉プロー
ブは、ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的にハイブリダイズする、標的ハイブ
リダイズ部分を有する。いくつかの実施形態では、分子アッセイは、核酸増幅アッセイを
含む。いくつかの実施形態では、分子アッセイは、核酸検出アッセイを含む。いくつかの
実施形態では、分子アッセイは、核酸シークエンシングアッセイを含む。いくつかの実施
形態では、分子アッセイは、核酸ハイブリダイゼーションアッセイを含む。
これらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、充填剤は、約0.16M〜約0.
32Mの濃度で存在する。
3ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。いくつかの実施形態では、水
性溶液は、約0.029ug/ulの塩化ナトリウム〜約0.292ug/ulの塩化ナ
トリウムを含有する。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.019ug/ulの
塩化カリウム〜約0.373ug/ulの塩化カリウムを含有する。いくつかの実施形態
では、水性溶液は、約0.006ug/ulのナトリウムイオン〜約0.115ug/u
lのナトリウムイオンを含有する。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.010
ug/ulのカリウムイオン〜約0.196ug/ulのカリウムイオンを含有する。い
くつかの実施形態では、水性溶液は、約0.009ug/ulの塩化物イオン〜約0.3
55ug/ulの塩化物イオンを含有する。
くつかの実施形態では、水性溶液は、約0.234ug〜約0.298ugのマイクロリ
ットル当たりの質量の無機塩を含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.07
1ug〜約0.284ugのマイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。いく
つかの実施形態では、水性溶液は、3mM以下の無機塩濃度を含む。いくつかの実施形態
では、水性溶液は、約0.175ug〜約0.224ugのマイクロリットル当たりの質
量の無機塩を含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.053ug〜約0.2
13ugのマイクロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。いくつかの実施形態で
は、水性溶液は、2mM以下の無機塩濃度を含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は
、約0.117ug〜約0.149ugのマイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む
。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.036ug〜約0.142ugのマイク
ロリットル当たりの質量の塩化物イオンを含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、
1mM以下の無機塩濃度を含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.058u
g〜約0.075ugのマイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。いくつかの実施
形態では、水性溶液は、約0.018ug〜約0.071ugのマイクロリットル当たり
の質量の塩化物イオンを含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、500uM以下の
無機塩濃度を含む。いくつかの実施形態では、水性溶液は、約0.029ug〜約0.0
37ugのマイクロリットル当たりの質量の無機塩を含む。いくつかの実施形態では、水
性溶液は、約0.009ug〜約0.036ugのマイクロリットル当たりの質量の塩化
物イオンを含む。
リウムである。いくつかの実施形態では、水性溶液は、塩化ナトリウムを含有しない。い
くつかの実施形態では、水性溶液は、1mM未満のマグネシウムイオンを含有する。いく
つかの実施形態では、水性溶液は、0.1mM未満のマグネシウムイオンを含有し、適切
にはマグネシウムイオンを含有しない。
NTP)をさらに含む。いくつかの実施形態では、dNTPは、dATPを水性溶液中0
.1mM〜0.3mMの濃度で含む。いくつかの実施形態では、dATPは、水性溶液中
0.2mMの濃度である。いくつかの実施形態では、dNTPは、dGTPを水性溶液中
0.1mM〜0.3mMの濃度で含む。いくつかの実施形態では、dGTPは、水性溶液
中0.2mMの濃度である。いくつかの実施形態では、dNTPは、dCTPを水性溶液
中0.1mM〜0.3mMの濃度で含む。いくつかの実施形態では、dCTPは、水性溶
液中0.2mMの濃度である。いくつかの実施形態では、dNTPは、dTTPを水性溶
液中0.2mM〜0.6mMの濃度で含む。いくつかの実施形態では、dNTPは、dU
TPを水性溶液中0.2mM〜0.6mMの濃度で含む。いくつかの実施形態では、dN
TPは、標識されたdNTPを含む。
〜約0.72U/ulの濃度である。いくつかの実施形態では、ポリメラーゼは、水性溶
液中、0.25U/ul、0.30U/ul、0.32U/ul、0.4U/ul、0.
5U/ul、0.45U/ul、及び0.72U/ulから選択される濃度である。いく
つかの実施形態では、ポリメラーゼは、ホットスタートポリメラーゼである。いくつかの
実施形態では、ポリメラーゼは、ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を特異的に阻害する抗
体により結合された組換えTaqDNAポリメラーゼである。いくつかの実施形態では、
ポリメラーゼは、化学修飾された組換えTaqDNAポリメラーゼであり、化学修飾がポ
リメラーゼのポリメラーゼ活性を阻害する。いくつかの実施形態では、ポリメラーゼは、
標識されたdNTPの核酸伸長反応生成物への組み込みのために修飾される。
0.6U/ulの濃度で含む。いくつかの実施形態では、逆転写酵素は、AMV逆転写酵
素である。いくつかの実施形態では、逆転写酵素は、MMLV逆転写酵素である。
くつかの実施形態では、RNase阻害剤は、約0.12U/ul〜約0.20U/ul
の濃度で水性溶液中に存在する。
の実施形態では、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミ
ン−N,N’−ジコハク酸(EDDS)、メチルグリシン酢酸(MGDA)、ジエチレン
トリアミン五酢酸(DTPA)、及びエチレングリコール−ビス(β−アミノエチルエー
テル)−N,N,N’,N´−四酢酸(EGTA)からなる群から選択される。いくつか
の実施形態では、キレート剤は、EDTAであり、1.5mM〜2.0mMの濃度で水性
溶液中に存在する。
有機緩衝液、ならびに洗浄剤を含む乾燥組成物が開示される。乾燥組成物は、1つ以上の
無機塩も含み、1つ以上の無機塩は、乾燥組成物の総質量の0.350%以下である質量
で乾燥組成物中に存在する。
0.311%〜約0.024%である質量で乾燥組成物中に存在する。いくつかの実施形
態では、1つ以上の無機塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ならびに塩化ナトリウム
及び塩化カリウムの両方からなる群から選択される。
少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む。いくつかの実施形態では、乾燥組成
物は、マルチプレックス分子アッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含む。いくつか
の実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、増幅オリゴマーを含む。いく
つかの実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、検出プローブを含む。い
くつかの実施形態では、検出プローブは、オリゴヌクレオチドに共有結合した標識を含む
。いくつかの実施形態では、標識は、蛍光または化学発光分子である。いくつかの実施形
態では、検出プローブは、TaqMan検出プローブである。いくつかの実施形態では、
検出プローブオリゴヌクレオチドは、ヘアピンを形成するように構成される。いくつかの
実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、アダプターオリゴヌクレオチド
を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、ヘアピンを
形成するように構成されたアダプターを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つ
のオリゴヌクレオチドは、標的捕捉プローブを含む。いくつかの実施形態では、標的捕捉
プローブは、ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的にハイブリダイズする、標的
ハイブリダイズ部分を有する。いくつかの実施形態では、分子アッセイは、核酸増幅アッ
セイを含む。いくつかの実施形態では、分子アッセイは、核酸検出アッセイを含む。いく
つかの実施形態では、分子アッセイは、核酸シークエンシングアッセイを含む。いくつか
の実施形態では、分子アッセイは、核酸ハイブリダイゼーションアッセイを含む。
はこれらの組み合わせである。
(dNTP)をさらに含む。
である。いくつかの実施形態では、ポリメラーゼは、ポリメラーゼ活性を特異的に阻害す
る抗体に結合された組換えTaqDNAポリメラーゼである。いくつかの実施形態では、
ポリメラーゼは、化学修飾された組換えTaqDNAポリメラーゼである。いくつかの実
施形態では、ポリメラーゼは、標識されたdNTPの核酸伸長反応生成物への組み込みの
ために修飾される。
たは逆転写酵素は、MMLV逆転写酵素である。
。
つかの実施形態では、キレート剤は、EDTA、EGTA、EDDS、DTPA、及びM
GDAからなる群から選択される。
示され、その方法は、再構成溶液及び上述の乾燥組成物を組み合わせることを含み、再構
成溶液は、少なくとも1つの無機塩を含む。
つかの実施形態では、再構成溶液は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウム
イオン、マンガンイオン、塩化物イオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択さ
れる無機塩を含む。いくつかの実施形態では、再構成溶液は、約3.8mM〜約4.4m
Mの濃度のMgCl2を含むか、または約50mM〜約80mMの濃度のKCl、もしく
は両方を含む。いくつかの実施形態では、再構成溶液は、再構成された乾燥組成物中に必
要なMgCl2濃度を超えるMgCl2濃度を含む(再構成された乾燥組成物中に必要な
MgCl2の量は、酵素要件、分子アッセイ要件、及び分子アッセイ最適化結果のような
多数の因子に基づいて決定される)。過剰なMcCl2を含むこれらの再構成溶液は、普
遍的再構成溶液と称される。普遍的再構成溶液は、異なる分子アッセイを行うための様々
な成分を含有する乾燥組成物を再構成するのに有用である。例としてのみ、普遍的再構成
溶液は、MgCl2を濃度Xで含むことができる。乾燥組成物#1は、0.8Xの濃度の
MgCl2についての要件を有し、乾燥組成物#2は、0.95Xの濃度のMgCl2に
ついての要件を有する。乾燥組成物#1及び乾燥組成物#2の両方は、同じ普遍的再構成
溶液で再構成され、再構成された乾燥組成物中のMgCl2濃度は、キレート剤の使用に
より所望のレベルまで低減される。好ましくは、乾燥組成物#1及び#2は、過剰なMg
Cl2をその後使用される普遍的再構成溶液から隔離するであろう量のキレート剤を含む
ように(例えば、乾燥前のバルク試薬中で)各々配合される。再構成後、キレート剤は、
MgCl2の一部を隔離し、これにより溶液中に所望の濃度(例えば、この例示的な記載
についてそれぞれ0.8X及び0.95X)のMgCl2のみを自由なままにするであろ
う。
20重量/体積%の質量濃度のメチルパラベンを含むか、または0.006重量/体積%
〜約0.010重量/体積%の質量濃度のプロピルパラベンを含むか、または約0.20
体積/体積%〜約0.30体積/体積%の体積濃度の絶対エタノール、もしくはこれらの
組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、再構成溶液中のメチルパラベンの濃度は、
0.016重量/体積%である。いくつかの実施形態では、再構成溶液中のプロピルパラ
ベンの濃度は、0.008重量/体積%である。いくつかの実施形態では、絶対エタノー
ルは、約0.26体積/体積%で再構成溶液中に存在する。
ンシング反応、核酸ベースのハイブリダイゼーション反応、及びこれらの組み合わせのよ
うな、分子アッセイを行うのに使用される乾燥組成物を調製するための方法が開示される
。いくつかの実施形態では、方法は、脱水、乾燥、凍結乾燥、及び噴霧乾燥からなる方法
群から選択される乾燥ステップを含む。いくつかの実施形態では、方法は、(i)本明細
書に記載されるような水性溶液組成物を凍結し、これにより組成物の凍結形態を形成する
乾燥ステップ、及び(ii)組成物の凍結形態を凍結乾燥条件に曝露し、これにより組成
物の乾燥形態を形成する乾燥ステップを含む。いくつかの実施形態では、水性組成物は、
凍結乾燥組成物を生成するように凍結乾燥機で乾燥させる。
有用である。湿潤環境への長期曝露が行われた乾燥組成物は、驚くべきことに、核酸増幅
及び/または検出アッセイにおいて再構成及び使用される場合、ロバストな増幅及び/ま
たは検出結果をもたらす。湿潤環境の絶対湿度レベルが1立方メートルの空気当たり2.
3グラムの水を上回る、湿潤環境に、最大3時間の時間、好ましくは90分〜180分、
好ましくは約90分、または好ましくは約180分の時間曝露させた組成物の乾燥形態は
、次に再構成され、核酸増幅及び/または検出アッセイにおいて有用である。特定の実施
形態では、乾燥組成物の再構成形態は、乾燥組成物に湿潤環境への曝露が行われても、増
幅及び/または検出反応において有用であり、湿潤環境の相対湿度レベルは、最大8時間
の時間10%以下である。特定の実施形態では、乾燥組成物の再構成形態は、乾燥組成物
に湿潤環境への曝露が行われても、増幅及び/または検出反応において有用であり、湿潤
環境の絶対湿度レベルは、1立方メートルの空気当たり2.3グラムの水、25℃以下で
、最大8時間の時間である。特定の実施形態では、水性バルク試薬は、長時間インキュベ
ートされ、次に水性バルク試薬の全てまたは一部分は、乾燥組成物を形成するように乾燥
させ、これは乾燥組成物の再構成後、驚くべきことに、核酸増幅及び/または検出アッセ
イにおいて使用される場合、ロバストな核酸増幅及び/または検出結果をもたらす。
実施形態では、乾燥組成物は、乾燥組成物を密封された容器中に保存するステップの前に
、湿潤環境に曝露され、湿潤環境の絶対湿度レベルは、1立方メートルの空気当たり2.
3グラムの水を上回る。いくつかの実施形態では、乾燥前の水性溶液は、乾燥ステップを
開始する前に、室温で最大8時間保存される。いくつかの実施形態では、乾燥前の水性溶
液は、乾燥ステップを開始する前に、室温で約45分〜約8時間の時間保存される。いく
つかの実施形態では、乾燥組成物は、乾燥組成物を密封された容器中に保存するステップ
の前に、湿潤環境に曝露され、湿潤環境の相対湿度レベルは、10%未満である。いくつ
かの実施形態では、乾燥組成物は、乾燥組成物を密封された容器中に保存するステップの
前に、湿潤環境に曝露され、湿潤環境の絶対湿度レベルは、25℃以下の1立方メートル
の空気当たり2.3グラムの水である。いくつかの実施形態では、乾燥水性溶液は、乾燥
組成物を密封された容器中に保存するステップの前に、室温で最大8時間保存される。
施形態では、キットは、核酸ベースの増幅反応を行うためのものである。いくつかの実施
形態では、キットは、核酸ベースの検出反応を行うためのものである。いくつかの実施形
態では、キットは、核酸ベースのシークエンシング反応を行うためのものである。いくつ
かの実施形態では、キットは、核酸ベースのハイブリダイゼーション反応を行うためのも
のである。いくつかの実施形態では、キットは、例えば、核酸ベースの増幅及び検出反応
のような、分子アッセイの組み合わせを行うためのものである。いくつかの実施形態では
、キットは、容器内に、本明細書に記載されるような乾燥組成物を含む。いくつかの実施
形態では、キットは、容器中に、例えば、増幅反応及び/または検出反応のような、分子
アッセイにおいて使用される乾燥組成物を再構成するための溶液を含む。いくつかの実施
形態では、キットは、本明細書に記載されるような乾燥組成物を含有する第1の容器、及
び約3.8mM〜約4.4mMの濃度のMgCl2を含む再構成溶液を含有する第2の容
器を含む。いくつかの実施形態では、第1の溶液は、1つ以上のウェルを含むマルチウェ
ルプレートである。いくつかの実施形態では、1つ以上のウェルの少なくとも1つは、乾
燥組成物を含有する。いくつかの実施形態では、1つ以上のウェルの各々は、乾燥組成物
を含有する。いくつかの実施形態では、1つ以上のウェルのうちの2つ以上は、異なる分
子アッセイを行うための乾燥組成物を含有する。この実施形態の1つの態様では、2つ以
上のウェル中の各乾燥ペレットは、異なるMgCl2濃度要件を有する。さらにこの実施
形態のある態様では、異なるMgCl2濃度要件を有する各乾燥ペレットは、各分子アッ
セイに必要な追加のMgCl2に等しい、またはこれを上回るMgCl2濃度を有する普
遍的再構成で構成される。いくつかの実施形態では、1つ以上のウェルの少なくとも1つ
は、0.311%以下のペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥
単一単位用量ペレットを含有する。いくつかの実施形態では、1つ以上のウェルの各々は
、0.311%以下のペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単
一単位用量ペレットを含有する。いくつかの実施形態では、第1の容器は、熱伝導性であ
る、光透過性である、低い自家蛍光をもたらす、またはこれらの組み合わせである、低い
透湿度を有する材料で構成される。1つの実施形態では、第1の容器は、容器の開口部を
密封するキャップを含む。いくつかの実施形態では、キャップは、ホイル、プラグ、また
はエラストマー物質である。いくつかの実施形態では、キャップは、低い透湿度を有する
。いくつかの実施形態では、第1及び第2の容器は、第2の容器から第1の容器への再構
成溶液の自動移送に適したデバイス内に組み込まれている。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
少なくとも1つのポリメラーゼを含有する水性溶液、充填剤、洗浄剤、及び有機緩衝液
を含む組成物であって、前記水性溶液が、7mM以下の無機塩濃度を有する、組成物。
(項目2)
前記水性溶液が、分子アッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチド
をさらに含む、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、増幅オリゴヌクレオチド、検出プローブ
オリゴヌクレオチド、標的捕捉プローブオリゴヌクレオチド、アダプターオリゴヌクレオ
チド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目2に記載の組成物。
(項目4)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、検出プローブオリゴヌクレオチドを含み
、前記検出プローブオリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの標識をさらに含む、項目2
または3に記載の組成物。
(項目5)
前記標識が、蛍光分子、消光分子、発光分子、及びこれらの組み合わせからなる群から
選択される、項目4に記載の組成物。
(項目6)
前記標識が、蛍光または発光分子である、項目5に記載の組成物。
(項目7)
前記検出プローブが、TaqMan検出プローブオリゴヌクレオチド、分子ビーコン検
出プローブオリゴヌクレオチド、または分子トーチ検出プローブオリゴヌクレオチドであ
る、項目5または6に記載の組成物。
(項目8)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、標的捕捉プローブオリゴヌクレオチドを
含む、項目2〜7のいずれか一項に記載の組成物。
(項目9)
前記標的捕捉プローブオリゴヌクレオチドが、ストリンジェントな条件下で標的核酸に
特異的にハイブリダイズする、標的ハイブリダイズ部分を有する、項目8に記載の組成物
。
(項目10)
前記水性溶液が、マルチプレックス分子アッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含
む、項目2〜9のいずれか一項に記載の組成物。
(項目11)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、ヘアピンを形成するように構成されたア
ダプターオリゴヌクレオチドを含む、項目2〜10のいずれか一項に記載の組成物。
(項目12)
前記水性溶液が、核酸シークエンシングアッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含
む、項目2〜11のいずれか一項に記載の組成物。
(項目13)
前記充填剤が、トレハロース、ラフィノース、またはこれらの組み合わせである、項目
1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
(項目14)
前記充填剤が、トレハロースである、項目13に記載の組成物。
(項目15)
前記充填剤が、約0.16M〜約0.32Mの濃度で存在する、項目1、13、及び1
4のいずれか一項に記載の組成物。
(項目16)
前記水性溶液が、5mM以下の無機塩濃度を有する、項目1〜15のいずれか一項に
記載の組成物。
(項目17)
前記無機塩が、約0.373ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル
当たりの質量で存在する、項目1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
(項目18)
前記水性溶液が、約0.292ug/ulの塩化ナトリウム〜約0.029ug/ul
の塩化ナトリウムを含有する、項目1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
(項目19)
前記水性溶液が、約0.373ug/ulの塩化カリウム〜約0.019ug/ulの
塩化カリウムを含有する、項目1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
(項目20)
前記水性溶液が、約0.115ug/ulのナトリウムイオン〜約0.006ug/u
lのナトリウムイオンを含有する、項目1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
(項目21)
前記水性溶液が、約0.196ug/ulのカリウムイオン〜約0.010ug/ul
のカリウムイオンを含有する、項目1〜4または20のいずれか一項に記載の組成物。
(項目22)
前記水性溶液が、約0.355ug/ulの塩化物イオン〜約0.009ug/ulの
塩化物イオンを含有する、項目1〜17、20、または21のいずれか一項に記載の組成
物。
(項目23)
前記水性溶液が、4mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜15のいずれか一項に記載
の組成物。
(項目24)
前記水性溶液が、約0.298ug/ul〜約0.234ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の無機塩を含む、項目23に記載の組成物。
(項目25)
前記水性溶液が、約0.284ug/ul〜約0.071ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目23または24に記載の組成物。
(項目26)
前記水性溶液が、3mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜15のいずれか一項に記載
の組成物。
(項目27)
前記水性溶液が、約0.224ug/ul〜約0.175ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の無機塩を含む、項目26に記載の組成物。
(項目28)
前記水性溶液が、約0.213ug/ul〜約0.053ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目26または27に記載の組成物。
(項目29)
前記水性溶液が、2mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜15のいずれか一項に記載
の組成物。
(項目30)
前記水性溶液が、約0.149ug/ul〜約0.117ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の無機塩を含む、項目29に記載の組成物。
(項目31)
前記水性溶液が、約0.142ug/ul〜約0.036ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目29または30に記載の組成物。
(項目32)
前記水性溶液が、1mM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜15のいずれか一項に記載
の組成物。
(項目33)
前記水性溶液が、約0.075ug/ul〜約0.058ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の無機塩を含む、項目32に記載の組成物。
(項目34)
前記水性溶液が、約0.071ug/ul〜約0.018ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目32または33に記載の組成物。
(項目35)
前記水性溶液が、500uM以下の無機塩濃度を含む、項目1〜15のいずれか一項に
記載の組成物。
(項目36)
前記水性溶液が、約0.037ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の無機塩を含む、項目35に記載の組成物。
(項目37)
前記水性溶液が、約0.036ug/ul〜約0.009ug/ulのマイクロリット
ル当たりの質量の塩化物イオンを含む、項目35または36に記載の組成物。
(項目38)
前記水性溶液の前記無機塩濃度は、1mM未満の塩化ナトリウムである、項目1〜15
のいずれか一項に記載の組成物。
(項目39)
前記水性溶液が、塩化ナトリウムを含有しない、項目1〜13のいずれか一項に記載の
組成物。
(項目40)
前記水性溶液が、1mM未満のマグネシウムイオンを含有する、項目1〜15のいずれ
か一項に記載の組成物。
(項目41)
前記水性溶液が、0.1mM未満のマグネシウムイオンを含有し、適切には、マグネシ
ウムイオンを含有しない、項目1〜40のいずれか一項に記載の組成物。
(項目42)
前記水性溶液が、デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)をさらに含む、項目1〜
41のいずれか一項に記載の組成物。
(項目43)
前記dNTPが、dATPを前記水性溶液中0.1mM〜0.3mMの濃度で含む、項
目42に記載の組成物。
(項目44)
前記dATPが、前記水性溶液中0.2mMの濃度である、項目43に記載の組成物。
(項目45)
前記dNTPが、dGTPを前記水性溶液中0.1mM〜0.3mMの濃度で含む、項
目42〜44のいずれか一項に記載の組成物。
(項目46)
前記dGTPが、前記水性溶液中0.2mMの濃度である、項目45に記載の組成物。
(項目47)
前記dNTPが、dCTPを前記水性溶液中0.1mM〜0.3mMの濃度で含む、項
目42〜46のいずれか一項に記載の組成物。
(項目48)
前記dCTPが、前記水性溶液中0.2mMの濃度である、項目47に記載の組成物。
(項目49)
前記dNTPが、dTTPを前記水性溶液中0.2mM〜0.6mMの濃度で含む、請
求項42〜48のいずれか一項に記載の組成物。
(項目50)
前記dNTPが、dUTPを前記水性溶液中0.2mM〜0.6mMの濃度で含む、項
目42〜49のいずれか一項に記載の組成物。
(項目51)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、前記水性溶液中約0.20U/ul〜約0.7
2U/ulの濃度で前記水性溶液中に存在するポリメラーゼを含む、項目1〜50のいず
れか一項に記載の組成物。
(項目52)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、0.25U/ul、0.30U/ul、0.3
2U/ul、0.4U/ul、0.5U/ul、0.45U/ul、及び0.72U/u
lから選択される濃度で前記水性溶液中に存在するポリメラーゼを含む、項目1〜50の
いずれか一項に記載の組成物。
(項目53)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、ホットスタートポリメラーゼであるポリメラー
ゼを含む、項目1〜52のいずれか一項に記載の組成物。
(項目54)
前記ホットスタートポリメラーゼが、前記ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を特異的に
遮断する抗体により結合された組換えTaqDNAポリメラーゼである、項目53に記載
の組成物。
(項目55)
前記ホットスタートポリメラーゼが、化学修飾された組換えTaqDNAポリメラーゼ
であり、前記化学修飾が、前記ポリメラーゼのポリメラーゼ活性を阻害する、項目53に
記載の組成物。
(項目56)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、約0.1U/ul〜約0.6U/ulの濃度で
前記水性溶液中に存在する逆転写酵素を含む、項目1〜55のいずれか一項に記載の組成
物。
(項目57)
前記逆転写酵素が、AMV逆転写酵素である、項目1〜56のいずれか一項に記載の組
成物。
(項目58)
前記逆転写酵素が、MMLV逆転写酵素である、項目1〜56のいずれか一項に記載の
組成物。
(項目59)
前記水性溶液が、RNase阻害剤をさらに含む、項目1〜58のいずれか一項に記載
の組成物。
(項目60)
前記RNase阻害剤が、約0.12U/ul〜約0.20U/ulの濃度で前記水性
溶液中に存在する、項目59に記載の組成物。
(項目61)
前記水性溶液が、キレート剤をさらに含む、項目1〜60のいずれか一項に記載の組成
物。
(項目62)
前記キレート剤が、EDTA、EDDS、MGDA、EGTA、及びDTPAからなる
群から選択される、項目61に記載の組成物。
(項目63)
前記キレート剤が、EDTAであり、1.5mM〜2.0mMの濃度で前記水性溶液中
に存在する、項目62に記載の組成物。
(項目64)
前記洗浄剤が、イオン性洗浄剤である、項目1〜62のいずれか一項に記載の組成物。
(項目65)
前記洗浄剤が、カチオン性洗浄剤である、項目64に記載の組成物。
(項目66)
前記洗浄剤が、アニオン性洗浄剤である、項目64に記載の組成物。
(項目67)
項目1〜66のいずれかに記載の組成物の乾燥形態。
(項目68)
少なくとも1つのポリメラーゼ、充填剤、有機緩衝液、1つ以上の無機塩、及び洗浄剤
を含む乾燥組成物であって、前記1つ以上の無機塩が、前記乾燥組成物の総質量の0.3
50%以下である質量で前記乾燥組成物中に存在する、乾燥組成物。
(項目69)
前記1つ以上の無機塩が、前記乾燥組成物の総質量の約0.311%〜約0.024%
である質量で前記乾燥組成物中に存在する、項目68に記載の乾燥組成物。
(項目70)
前記1つ以上の無機塩が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ならびに塩化ナトリウム及
び塩化カリウムの両方からなる群から選択される、項目68に記載の乾燥組成物。
(項目71)
前記乾燥組成物が、分子アッセイを行うのに有用な少なくとも1つのオリゴヌクレオチ
ドをさらに含む、項目68〜70に記載の乾燥組成物。
(項目72)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、増幅オリゴヌクレオチド、検出プローブ
オリゴヌクレオチド、標的捕捉プローブオリゴヌクレオチド、アダプターオリゴヌクレオ
チド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目71に記載の乾燥組成物
。
(項目73)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、検出プローブオリゴヌクレオチドであり
、前記検出プローブオリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの標識をさらに含む、項目7
1または72に記載の乾燥組成物。
(項目74)
前記標識が、蛍光分子、消光分子、発光分子、及びこれらの組み合わせからなる群から
選択される、項目73に記載の乾燥組成物。
(項目75)
前記標識が、蛍光または発光分子である、項目74に記載の乾燥組成物。
(項目76)
前記検出プローブが、TaqMan検出プローブオリゴヌクレオチド、分子ビーコン検
出プローブオリゴヌクレオチド、または分子トーチ検出プローブオリゴヌクレオチドであ
る、項目74または75に記載の乾燥組成物。
(項目77)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、標的捕捉プローブオリゴヌクレオチドを
含む、項目71〜76のいずれか一項に記載の乾燥組成物。
(項目78)
前記標的捕捉プローブオリゴヌクレオチドが、ストリンジェントな条件下で標的核酸に
特異的にハイブリダイズする標的ハイブリダイズ部分を有する、項目77に記載の乾燥組
成物。
(項目79)
前記乾燥組成物が、マルチプレックス分子アッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを
含む、項目71〜78のいずれか一項に記載の乾燥組成物。
(項目80)
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、ヘアピンを形成するように構成されたア
ダプターオリゴヌクレオチドを含む、項目71〜79のいずれか一項に記載の組成物。
(項目81)
前記水性溶液が、核酸シークエンシングアッセイを行うためのオリゴヌクレオチドを含
む、項目71〜80のいずれか一項に記載の組成物。
(項目82)
前記充填剤が、トレハロース、ラフィノース、またはこれらの組み合わせである、項目
68に記載の乾燥組成物。
(項目83)
前記充填剤が、トレハロースである、項目82に記載の乾燥組成物。
(項目84)
前記組成物が、デオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)をさらに含む、項目68〜
83のいずれか一項に記載の乾燥組成物。
(項目85)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、ホットスタートポリメラーゼを含む、項目68
〜84のいずれか一項に記載の乾燥組成物。
(項目86)
前記ホットスタートポリメラーゼが、ポリメラーゼ活性を特異的に阻害する抗体に結合
された組換えTaqDNAポリメラーゼである、項目85に記載の乾燥組成物。
(項目87)
前記ホットスタートポリメラーゼが、化学修飾された組換えTaqDNAポリメラーゼ
である、項目85に記載の乾燥組成物。
(項目88)
前記少なくとも1つのポリメラーゼが、逆転写酵素を含む、項目68〜87のいずれか
一項に記載の乾燥組成物。
(項目89)
前記逆転写酵素が、AMV逆転写酵素である、項目88に記載の乾燥組成物。
(項目90)
前記逆転写酵素が、MMLV逆転写酵素である、項目88に記載の乾燥組成物。
(項目91)
前記組成物が、RNase阻害剤をさらに含む、項目68〜90のいずれか一項に記載
の乾燥組成物。
(項目92)
前記組成物が、キレート剤をさらに含む、項目68〜91のいずれか一項に記載の乾燥
組成物。
(項目93)
前記キレート剤が、EDTA、EGTA、DTPA、EDDS、及びMGDAからなる
群から選択される、項目92に記載の乾燥組成物。
(項目94)
前記洗浄剤が、イオン性洗浄剤である、項目68〜93のいずれか一項に記載の乾燥組
成物。
(項目95)
前記洗浄剤が、カチオン性洗浄剤である、項目94に記載の乾燥組成物。
(項目96)
前記洗浄剤が、アニオン性洗浄剤である、項目95に記載の乾燥組成物。
(項目97)
核酸ベースの増幅反応を行うのに使用される混合物を形成する方法であって、前記方法
が、再構成溶液及び項目68〜97のいずれか一項に記載の乾燥組成物を組み合わせるこ
とを含み、前記再構成溶液が、少なくとも1つの無機塩を含む、方法。
(項目98)
前記再構成溶液が、1mM未満の無機塩濃度を含む、項目97に記載の方法。
(項目99)
前記再構成溶液が、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、マンガ
ンイオン、塩化物イオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される無機塩を含
む、項目97または98に記載の方法。
(項目100)
前記再構成溶液が、約3.8mM〜約4.4mMの濃度のMgCl2、約50mM〜約
80mMの濃度のKCl、または両方を含む、項目97または99に記載の方法。
(項目101)
前記再構成溶液が、約0.012重量/体積%〜約0.020重量/体積%の濃度のメ
チルパラベン、約0.006重量/体積%〜約0.010重量/体積%の濃度のプロピル
パラベン、約0.20体積/体積%〜約0.30体積/体積%の濃度の絶対エタノール、
またはこれらの組み合わせを含む、項目97〜100のいずれか一項に記載の方法。
(項目102)
前記再構成溶液中の前記メチルパラベンの濃度が、0.016重量/体積%である、項
目101に記載の方法。
(項目103)
前記再構成溶液中の前記プロピルパラベンの濃度が、0.008重量/体積%である、
項目101に記載の方法。
(項目104)
前記絶対エタノールの濃度が、約0.26体積/体積%で前記再構成溶液中に存在する
、項目101に記載の方法。
(項目105)
分子アッセイを行うのに使用される乾燥組成物を調製するための方法であって、(i)
項目1〜66のいずれか一項に記載の水性溶液を凍結し、これにより前記水性溶液の凍結
形態を形成するステップと、(ii)ステップ(i)からの前記凍結形態を凍結乾燥条件
に曝露し、これにより乾燥組成物を形成するステップと、を含む、方法。
(項目106)
前記乾燥組成物が、湿潤環境に曝露され、前記湿潤環境の絶対湿度レベルが、1立方メ
ートルの空気当たり2.3グラムの水を上回る、項目105に記載の方法。
(項目107)
前記湿潤環境が、25℃の温度を有する、項目106に記載の方法。
(項目108)
前記乾燥組成物が、前記湿潤環境に最大3時間曝露される、項目105に記載の方法。
(項目109)
前記乾燥組成物を密封された容器中に保存するステップをさらに含む、項目105〜1
08のいずれか一項に記載の方法。
(項目110)
前記水性溶液が、単一単位用量である、項目105〜109のいずれか一項に記載の方
法。
(項目111)
前記水性溶液が、マルチウェルプレートのウェル中に存在する、項目105〜110の
いずれか一項に記載の方法。
(項目112)
核酸ベースの増幅反応を行うのに使用される乾燥組成物を調製するための方法であって
、項目1〜66のいずれか一項に記載の水性溶液を、脱水、乾燥、凍結乾燥、及び噴霧乾
燥からなる群から選択される乾燥方法を使用して乾燥させ、これにより乾燥組成物を形成
するステップを含む、方法。
(項目113)
乾燥方法が、凍結乾燥であり、前記乾燥組成物が、凍結乾燥組成物である、項目112
に記載の方法。
(項目114)
前記乾燥組成物を密封された容器中に保存するステップをさらに含む、項目112〜1
13のいずれか一項に記載の方法。
(項目115)
前記水性溶液が、単一単位用量である、項目112〜114のいずれか一項に記載の方
法。
(項目116)
前記水性溶液が、マルチウェルプレートのウェル中に存在する、項目112〜115の
いずれか一項に記載の方法。
(項目117)
分子アッセイを行うのに使用されるキットであって、前記キットが、項目68〜96の
いずれか一項に記載の乾燥組成物を含有する第1の容器と、再構成溶液を含有する第2の
容器と、を含み、前記再構成溶液が、少なくとも1つの無機塩、適切にはMgCl2を含
む、キット。
(項目118)
前記再構成溶液が、MgCl2を約3.8mM〜約4.4mMの濃度で含む、項目11
7に記載のキット。
(項目119)
前記第1の容器が、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートである、項目117
または118に記載のキット。
(項目120)
前記1つ以上のウェルの各々が、0.311%以下のペレットの質量に対する無機塩の
質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する、項目119に記載のキ
ット。
(項目121)
前記第1及び第2の容器が、前記第2の容器から前記第1の容器への前記再構成溶液の
自動移送に適したデバイス内に組み込まれている、項目117〜120のいずれか一項に
記載のキット。
(項目122)
分子アッセイを行うための混合物の使用であって、前記混合物が、再構成溶液と項目6
8〜96のいずれか一項に記載の乾燥組成物との組み合わせであり、前記再構成溶液が、
少なくとも1つの無機塩を含む、使用。
(項目123)
前記分子アッセイが、マルチプレックス分子アッセイである、項目122に記載の使用
。
(項目124)
前記分子アッセイが、核酸増幅アッセイである、項目122または123に記載の使用
。
(項目125)
前記分子アッセイが、核酸検出アッセイである、項目122または123に記載の使用
。
(項目126)
前記分子アッセイが、核酸増幅及び検出アッセイである、項目122または123に記
載の使用。
(項目127)
前記分子アッセイが、核酸シークエンシングアッセイである、項目122または123
に記載の使用。
「約」という用語は、組成物の活性または安定性に対していかなる顕著な効果も有さな
い組成物の成分の量における非実質的なばらつきを示す。
をもたらす。(Carpenter et al(2002)Rational des
ign of stable lyophilized protein formul
ations.Kluwer Academic/Plenum,New York,p
p.109−133)。充填剤は、生成物「ケーキ」または他の構造物を形成するのに使
用することができ、乾燥中にタンパク質のバイアルからの損失を防止し、タンパク質安定
性を増加させることができる。
オンを含む、二価イオンを隔離する薬剤である。
せる材料をまず凍結させた後、氷または凍結溶媒を真空環境において昇華により除去する
プロセスを指す。
件」を含む)核酸ハイブリダイゼーションに関する「ストリンジェント」という用語は、
特定のオリゴヌクレオチドが、試験試料中に存在する他の核酸に対して、その標的核酸と
ハイブリダイズすることができる条件を指す。これらの条件は、オリゴヌクレオチドのG
C含有量及び長さ、ハイブリダイゼーション温度、ハイブリダイゼーション試薬または溶
液の組成、ならびに求めるハイブリダイゼーション特異度を含む因子に応じて変化し得る
ことが理解されるであろう。適切なハイブリダイゼーション条件は、プローブ、増幅オリ
ゴヌクレオチド、標的捕捉オリゴヌクレオチド、阻害剤、及び他のオリゴヌクレオチドの
技術分野において周知であり、配列組成に基づいて予測され得、または日常的な試験方法
を使用することにより決定され得る(例えば、Sambrook et al.,Mol
ecular Cloning,A Laboratory Manual,2nd e
d.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,C
old Spring Harbor,NY,1989)、§§1.90−1.91、7
.37−7.57、9.47−9.51、及び11.47−11.57、特に§§9.5
0−9.51、11.12−11.13、11.45−11.47、及び11.55−1
1.57)。
マーまたはプロモータープライマーである。増幅オリゴマー対は、テンプレートの対向鎖
のテンプレート依存性複製を支持するこうしたオリゴマーの対である。マルチプレックス
増幅は、複数の増幅オリゴマー対で同時に行われる増幅である。
とができるオリゴヌクレオチドである。こうしたプローブは、蛍光または他の検出可能な
シグナルをもたらす分子を組み込むことが多く、この場合それらは検出可能に標識された
プローブと称される。
ト核酸から増幅産物を検出するために構成されたプライマー及びプローブの組み合わせで
ある。
ナルをもたらす、プローブまたはdNTPに直接または間接的に結合した部分または化合
物を指す。直接標識は、共有結合または非共有結合相互作用、例えば、水素結合、疎水性
及びイオン性相互作用、またはキレートもしくは配位錯体の形成を含む、標識をプローブ
に連結する結合または相互作用を通して起こり得る。間接標識は、直接または間接的のい
ずれかで標識され、検出可能なシグナルを増幅し得る、結合対メンバー、抗体、または追
加のオリゴマーのような、架橋部分または「リンカー」の使用を通して起こり得る。標識
は、放射性核種、配位子(例えば、ビオチン、アビジン)、酵素もしくは酵素基質、反応
性基、またはクロモフォア(例えば、検出可能な色を与える色素、粒子、もしくはビーズ
)、発光化合物(例えば、生物発光、リン光、もしくは化学発光標識)、もしくはフルオ
ロフォアのような、いずれかの検出可能な部分を含む。標識は、混合物中の結合標識プロ
ーブが、非結合標識プローブとは異なる検出可能な変化、例えば、不安定性または段階的
分解特性を示す、均一系アッセイにおいて検出可能であり得る。合成ならびに標識を核酸
に付着及び標識を検出する方法は、周知である(例えば、Sambrook et al
.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,
2nd ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Pr
ess,Cold Spring Harbor,NY,1989),Chapter
10、米国特許第5,658,737号、5,656,207号、5,547,842号
、5,283,174号、及び4,581,333号)。2つ以上の標識、及び2つ以上
のタイプの標識は、特定のプローブ上に存在し得るか、または検出は、各プローブが、検
出可能なシグナルを生成する化合物で標識される、プローブの混合物を使用し得る(例え
ば、米国特許第6,180,340号及び6,350,579号)。
ある。好ましいが、必ずしも配合物に依存せず、再構成溶液は、肉眼には粒子も濁りも含
まないものである。
析物の尺度である。
を指す。Ctは、試料中の分析物の量に逆相関する。
)閾値を超えた実験データを指す。閾値は、ユーザーにより設定され、典型的には、所定
のアッセイについて得られた経験的データに基づいて決定される。典型的には核酸増幅ア
ッセイについて、閾値は、陽性試料が閾値を超え、アッセイの対数増殖期に入ったように
設定される。陽性値とは、閾値を超えた単一の試料または閾値を超えた複数の試料の百分
率を指す。例えば、複数の試料が12の試料である場合、かつ超える試料の数が6である
と決定された場合、陽性は「50%」である。閾値は、バックグラウンド値を除外するよ
うに設定されることが多い。
る反応混合物の体積を指す。単一単位用量は、液体形態または乾燥形態であり得る。例と
して、単一単位用量は、単一容器中の単一試料の増幅に有用な試薬を含有する乾燥ペレッ
トであり得る。
1対数である。換言すると、LOD+1とは、LODである分析物の数の10倍である。
の部分数を含む。例えば、pH2.0〜pH5.0のpH値の範囲は、その中の全ての全
数及び部分数を含み、23〜30の連続ヌクレオチドからのオリゴヌクレオチドについて
の長さ範囲は、その中の全ての全数のみを含むであろう。
るか、または本質的にそれらからなる組成物も開示するものと理解されるべきである。
I.一般
本開示は、核酸増幅のような分子アッセイを行うための従来の凍結乾燥キットの不安定
性が無機塩の存在によるものであるという見識にある程度基づいている。これらの塩は、
乾燥の前、その間、及びその後に、望ましくないハイブリダイゼーション産物または他の
副産物をもたらし得る。これらの塩はまた、乾燥組成物を、組成物がその周囲環境から水
を吸収するように、吸湿性にする。よって、乾燥組成物中の含塩量のために、湿気への限
られた曝露、冷蔵もしくは急速冷凍保存、及び/または乾燥剤の存在下での保存が必要で
ある。水及び塩の存在は、乾燥組成物のポリメラーゼ成分に活性を早期に喪失させ、また
核酸の互いへのハイブリダイゼーションを促進し得る。塩の存在はまた、例えば、凍結乾
燥により、乾燥試薬を調製する能力を低減し得る。逆に、酵素含有組成物中の塩の非存在
は、酵素成分の変性をもたらすことが知られ、よってこれらの酵素の塩を含まない組成物
も望ましくない。本開示は、本質的には無機塩を含まないバルク試薬からの核酸ベースの
反応混合物を処理するためのバルク試薬を乾燥させることにより、これらの問題を克服し
た。こうした塩は、乾燥組成物の再構成後に供給される。ポリメラーゼの安定性には無機
塩が必要であるという予想とは対照的に、本質的には無機塩を含まずに乾燥させた核酸ベ
ースの反応混合物は、再構成に対する活性を完全または実質的に保持しながら、氷点より
高く長期保存することができることが見出された。
本開示に従った(予め凍結乾燥させた混合物、溶液、水性溶液、または組成物と称され
ることがある)バルク試薬は、典型的には、ポリメラーゼ、核酸ベースの増幅反応に使用
されるヌクレオチド、有機緩衝液、好ましくはトリス、及びトレハロースもしくはラフィ
ノース、またはこれらの組み合わせのような充填剤を含む。バルク試薬は、1つ以上の核
酸を含んでも含まなくてもよい。バルク試薬は、逆転写酵素、キレート剤、及びRNas
e阻害剤をさらに含んでよい。バルク試薬という用語は、上述されるような水性溶液を指
して使用され、水性溶液は、実質的には同じ濃度の試薬を有する2つ以上のアリコートに
分けられるであろう。また、バルク試薬の分別部分を、バルク試薬と称してよい。文脈に
かかわらず、バルク試薬は、本明細書に記載されるような水性溶液である。
が、7mM未満、及び好ましくは1mM未満であることを意味する。好ましくは、Mg2
+の濃度は、1mM未満、0.5mM未満、0.1mM未満、または0.05mM未満で
ある。好ましくは、Na+の濃度は、1mM未満、0.5mM未満、0.1mM未満、ま
たは0.05mM未満である。好ましくは、K+の濃度は、1mM未満、0.5mM未満
、0.1mM未満、または0.05mM未満である。好ましくは、Cl−の濃度は、1m
M未満、0.5mM未満、0.1mM未満、または0.05mM未満である。
る。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.5mM未満であり、Na+の濃度は、0.5m
M未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、Na+の濃度は
、0.1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、N
a+の濃度は、0.05mM未満である。
。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.5mM未満であり、K+の濃度は、0.5mM未
満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、K+の濃度は、0.
1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、K+の濃
度は、0.05mM未満である。
る。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5m
M未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は
、0.1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、C
l−の濃度は、0.05mM未満である。
好ましくは、Na+の濃度は、0.5mM未満であり、K+の濃度は、0.5mM未満で
ある。好ましくは、Na+の濃度は、0.1mM未満であり、K+の濃度は、0.1mM
未満である。好ましくは、Na+の濃度は、0.05mM未満であり、K+の濃度は、0
.05mM未満である。
。好ましくは、Na+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5mM未
満である。好ましくは、Na+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は、0.
1mM未満である。好ましくは、Na+の濃度は、0.05mM未満であり、Cl−の濃
度は、0.05mM未満である。
好ましくは、K+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5mM未満で
ある。好ましくは、K+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は、0.1mM
未満である。好ましくは、K+の濃度は、0.05mM未満であり、Cl−の濃度は、0
.05mM未満である。
り、K+の濃度は、1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.5mM未満
であり、Na+の濃度は、0.5mM未満であり、K+の濃度は、0.5mM未満である
。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、Na+の濃度は、0.1mM
未満であり、K+の濃度は、0.1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0
.1mM未満であり、Na+の濃度は、0.1mM未満であり、K+の濃度は、0.1m
M未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、Na+の濃度
は、0.05mM未満であり、K+の濃度は、0.05mM未満である。
Cl−の濃度は、1mM未満である。好ましくは、Na+の濃度は、0.5mM未満であ
り、K+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5mM未満である。好
ましくは、Na+の濃度は、0.1mM未満であり、K+の濃度は、0.1mM未満であ
り、Cl−の濃度は、0.1mM未満である。好ましくは、Na+の濃度は、0.1mM
未満であり、K+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は、0.1mM未満で
ある。好ましくは、Na+の濃度は、0.05mM未満であり、K+の濃度は、0.05
mM未満であり、Cl−の濃度は、0.05mM未満である。
、Cl−の濃度は、1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.5mM未満
であり、K+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5mM未満である
。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、K+の濃度は、0.1mM未
満であり、Cl−の濃度は、0.1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0
.1mM未満であり、K+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は、0.1m
M未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、K+の濃度は
、0.05mM未満であり、Cl−の濃度は、0.05mM未満である。
り、Cl−の濃度は、1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.5mM未
満であり、Na+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5mM未満で
ある。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、Na+の濃度は、0.1
mM未満であり、Cl−の濃度は、0.1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度
は、0.1mM未満であり、Na+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は、
0.1mM未満である。好ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、Na
+の濃度は、0.05mM未満であり、Cl−の濃度は、0.05mM未満である。
り、K+の濃度は、1mM未満であり、Cl−の濃度は、1mM未満である。好ましくは
、Mg2+の濃度は、0.5mM未満であり、Na+の濃度は、0.5mM未満であり、
K+の濃度は、0.5mM未満であり、Cl−の濃度は、0.5mM未満である。好まし
くは、Mg2+の濃度は、0.1mM未満であり、Na+の濃度は、0.1mM未満であ
り、K+の濃度は、0.1mM未満であり、Cl−の濃度は、0.1mM未満である。好
ましくは、Mg2+の濃度は、0.05mM未満であり、Na+の濃度は、0.05mM
未満であり、K+の濃度は、0.05mM未満であり、Cl−の濃度は、0.05mM未
満である。
。dNTPについての例示的な濃度は、0.1〜0.3mMのdATP、0.1〜0.3
mMのdGTP、0.1〜0.3mMのdCTP、0.2〜0.6mMのdTTP、0.
2〜0.6mMのdUTP、ならびに好ましくは約0.2mMのdATP、約0.2mM
のdGTP、約0.2mMのdCTP、及び0.4mMのdTTPまたはdUTPである
。増幅反応への組み込みのためのヌクレオチドは、シークエンシング反応に有用であるよ
うな、標識dNTPとしても提供することができる。
媒介性増幅を含む異なるタイプの増幅についてカスタマイズすることができる。
ポリメラーゼ酵素の1つの例は、Qiagenから市販されているTaqポリメラーゼ(
Germantown,MD,cat#201203)である。Taqポリメラーゼの別
の例は、GoTaq(登録商標)G2 Flexi DNA Polymerase(P
romega,Madison,WI,cat#M7801)として市販されている。市
販されている他のDNAポリメラーゼとしては、これらに限定されないが、Tth DN
Aポリメラーゼ(例えば、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO,ca
t#11480022001)、及びPhusion(登録商標)High−Fidel
ity DNA Polymerase(NEB,Ipswich,MA,cat#M0
530S)のようなキメラDNAポリメラーゼが挙げられる。同様に市販されているのは
、ホットスタートDNAポリメラーゼ酵素である。例えば、Taqポリメラーゼは、Go
Taq(登録商標)Hot Start Polymerase(Promega,ca
t#M5001)として市販されている。GoTaq(登録商標)Hot Start
Polymeraseは、Taqポリメラーゼが、ポリメラーゼ活性を遮断する抗体に結
合される、抗体媒介性ホットスタート酵素である。遮断抗体は高熱を使用して変性され、
よってPCR反応の初期加熱ステップ中、抗体は変性され、ポリメラーゼ活性は回復され
る。様々な抗体を、ホットスタート法、例えば、TAQSTART抗体(Clontec
h Laboratories,Mountain View,CA,cat#R028
A)と共に使用することができる。同様に、化学媒介性ホットスタートポリメラーゼを含
む、他のホットスタートポリメラーゼ酵素が利用可能である。同等のポリメラーゼ及び抗
体は、様々な商業的供給源から入手可能であり、あるいは、ユーザーにより調製され得る
。
る逆転写酵素の例としては、これらに限定されないが、MMLV(モロニーマウス白血病
ウイルス)逆転写酵素及びSuperScript(登録商標)III Reverse
Transcriptase(例えば、ThermoFisher Scientif
ic,Carlsbad,CA,cat#28025−013及び18080−044)
、MMLV RT(Sigma−Aldrich,cat#M1302)、AMV Re
verse Transcriptase(NEB,Ipswich,MA,cat#M
0277S)、ならびにGoScript(登録商標)Reverse Transcr
iptase(Promega,cat#A50003)が挙げられる。GoScrip
t逆転写酵素は、定量的PCR増幅について最適化された一本鎖cDNAの合成のための
逆転写酵素及び試薬のセットを含む。同等の逆転写酵素及び試薬は、様々な商業的供給源
から入手可能であり、あるいは、ユーザーにより調製され得る。
0U/ulである。例えば、0.32U/ul、または0.4U/ul、または0.72
U/ul、または0.32〜0.4U/ul、または0.4〜0.72U/ul、または
0.05〜0.3U/ul、または0.8〜1.0U/ulである。DNAポリメラーゼ
の1単位は、74℃で30分での10ナノモルのdNTPの酸不溶性材料への組み込みを
触媒するのに必要な酵素の量として定義される。単一単位用量中の逆転写酵素の例示的な
濃度は、0.01U/ul〜1.0U/ulである。逆転写酵素の1単位は、37℃で1
0分での1nmolのデオキシヌクレオチドの酸沈殿性材料への転移を触媒するのに必要
な酵素の量として定義される。
替の有機緩衝液としては、リン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、CHES、ヒスチジン、なら
びにHEPES、MES、MOPS、トリシン、及びグリシンアミドのような、Good
の緩衝液、ならびに緩衝液の組み合わせが挙げられる。他の有機緩衝液としては、コハク
酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、リン酸塩、等が挙げられる。好ましい緩衝液は、約5
.5〜約7.0または約6.0〜約7.5のpH範囲、好ましくは約6.5のpHで効果
的である。pHをこの範囲中に制御する緩衝液の例としては、コハク酸塩(例えば、コハ
ク酸ナトリウム)、グルコン酸塩、ヒスチジン、クエン酸塩、及び他の有機酸緩衝液が挙
げられる。
ある。使用することができる他の充填剤としては、スクロース、マンニトール、トレハロ
ースとマンニトール、スクロースとマンニトール、スクロースとグリシン、及びヒドロキ
シエチルデンプンが挙げられる。Cleland et al(2001)J.Phar
m.Sci.90:310、Meyer et al(2009)Eur.J.Phar
m.Sci.38:29、Webb et al(2003)J.Pharm.Sci.
92:715、Garzon Rodrigues et al(2004)J.Pha
rm.Sci.93:684、Qiu et al(2012)Int.J.Pharm
aceuticals.437:51、Van Dijk−Wolthuis et a
l(1997)Polymer.38:6235 6242を参照されたい。ヒドロキシ
エチルデンプンは、ヘタスターチ、ヘキサスターチ、ペンタスターチ、及びテトラスター
チとして分類される(例えば、ChowのWO2014/099198参照)。充填剤は
、好ましくは0.16M〜0.32Mの濃度で、またはあるいは、0.04〜0.12M
、0.08〜0.16M、0.12〜0.20M、0.16〜0.24M、0.20〜0
.28M、0.24〜0.32M、0.28〜0.36M、0.32〜0.40M、もし
くは上記範囲のいずれかの組み合わせ、例えば、0.08〜0.24Mで存在する。
ゴヌクレオチド)、捕捉プローブ、検出プローブ、TaqManプローブ、ヘアピン検出
プローブ、アダプター、ヘアピンアダプター、陽性対照テンプレート、及び陰性対照テン
プレートのような、1つ以上の核酸を含み得る。
イオン性洗浄剤、アニオン性洗浄剤、カチオン性洗浄剤、非イオン性洗浄剤、界面活性剤
、プライマー、プローブ、テンプレート、キレート剤、メチルパラベン、及びプロピルパ
ラベンが挙げられる。メチルパラベンについての例示的な濃度は、0.01〜0.024
重量%、例えば約0.016%、またはあるいは、約0.010%、約0.014%、約
0.016%、約0.020%、約0.024%、及びこれらの値を限界とするいずれか
の範囲である。プロピルパラベンの例示的な濃度範囲は、0.002〜0.016%もし
くは0.008%、またはあるいは、約0.002%、約0.004%、約0.006%
、約0.008%、約0.010%、約0.012%、約0.014%、約0.016%
、またはこれらの値を限界とするいずれかの範囲である。1単位は、5ngのリボヌクレ
アーゼAの活性を50%阻害するのに必要なRNasin(登録商標)Ribonucl
ease Inhibitorの量として定義される。活性は、リボヌクレアーゼAによ
るシチジン2’,3’−環状一リン酸の加水分解の阻害により測定される。
−ビス(β−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸)、EDDS(エチ
レンジアミン−N,N’−ジコハク酸)、MGDA(メチルグリシン二酢酸)、及びDT
PA(ジエチレントリアミン五酢酸)のうちの1つ以上を含む。キレート剤についての例
示的な濃度は、1.0mM〜2.5mMである。
有結合することによりRNaseAファミリー及びヒト胎盤RNaseを阻害する50k
Daタンパク質である。Botella−Estrada et al(2001)Ca
ncer Gene Ther.8:278、Polakowski et al(19
92)EXS.61:428を参照されたい。RNase阻害剤タンパク質は、組換えま
たは天然タンパク質のいずれかであり得る。RNase阻害剤の例示的な濃度は、約0.
04U/ul〜約0.4U/ulである。
的供給元(例えば、Geno Technology,Inc.,St.Louis,M
O)から入手可能なイオン性(カチオン性またはアニオン性)、非イオン性、及び双性イ
オン性洗浄剤が挙げられる。例としては、これらに限定されないが、ラウリル硫酸リチウ
ム、塩酸アンプロリウム、塩化ベンザルコニウム、コリンp−トルエンスルホナート塩、
塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモ
ニオ]−1−プロパンスルホナート、臭化エチルヘキサデシルジメチルアンモニウム、塩
化ヘキサデシルピリジニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ドデシル硫酸
ナトリウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムp−トルエンスルホナート、Luvi
quat(商標)、塩化メチルベンゼトニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム
、N,N’,N’−ポリオキシエチレン(10)−N−タロウ−1,3−ジアミノプロパ
ン液体、臭化オキシフェノニウム、臭化テトラヘプチルアンモニウム、臭化テトラキス(
デシル)アンモニウム、塩化トリカプリリルメチルアンモニウム、アミドスルホベタイン
−16、塩化トリドデシルメチルアンモニウム、臭化トリメチルオクタデシルアンモニウ
ム、Nonidet P−40(登録商標)、Tween−20(登録商標)、Twee
n−80(登録商標)、Brij−35(登録商標)、Triton X−100(登録
商標)が挙げられる。
約24ul、約50ul、約100ul、約200ul、約300ul、約400ul、
約500ul、約600ul、約700ul、約800ul、約900ul、約1,00
0ul(1mL)、約2mL、約5mL、約10mL、約20mL、約50mL、等が挙
げられる。単一単位用量の例示的な体積は、約1ul〜約1mLを含む。再構成乾燥組成
物は、乾燥組成物を形成するのに使用されるのと同じ液体体積で、より低い体積で、また
はより大きな体積で形成することができる。より低い体積は、バルク試薬に対して、約9
0%、約80%、約60%、約40%、約20%、約10%、または約5%であり得る。
より大きな体積は、バルク試薬の約120%、140%、160%、180%、200%
(2倍)、約4倍、約6倍、約8倍、約10倍、約20倍であり得る。
れかに添加することができる。好ましい実施形態では、再構成後の乾燥組成物全体は、試
料と組み合わせるのに使用され、ここで再構成溶液/試料の相対体積は、例えば、約9.
9/0.1、9.8/0.2、9.5/0.5、9/1、8/2、7/3、6/4、5/
5、等であり得る。
0.001%、0.004%、0.008%、0.0012%、0.0016%、0.0
020%、0.0030%、0.0040%、0.0050%、0.0060%、0.0
080%、0.01%、0.02%、0.04%、0.06%、0.1%、0.2%、0
.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.8%、1%、2%、3%、4%、5%、等
であり得る。「約」上記濃度の、上記濃度を下回る、上記濃度を上回る、及び上記濃度の
うちのいずれか2つを含む範囲の試薬も提供される。
ATP、dGTP、及びdCTP、ならびに0.2〜0.6mM及びより好ましくは0.
4mMのdUTPまたはdTTP、ならびに0.3〜0.8U/μLのポリメラーゼを有
する。いくつかの組成物では、ポリメラーゼは、ホットスタートTaqポリメラーゼであ
る。いくつかの組成物では、ポリメラーゼは、GoTaq(登録商標)MDx Hot
Start Polymeraseである。いくつかの組成物はまた、RNAsin(登
録商標)RNAase Inhibitorを0.12〜0.20U/μLで含む。いく
つかの組成物はまた、EDTAを、任意で1.5〜2.0mMで含む。こうした組成物は
また、トレハロースを0.16〜0.32Mで、EDTAを1.5〜2.0mMで含み、
ポリメラーゼは、0.3〜0.45U/μLのTaqである。
eal−time PCR Handbook,Life Technologies(
2014)、Kutyavin et al(2000)Nucleic Acids
Res.28:655、Afonina et al(2002)Biotechniq
ues.32:940)。リアルタイムPCRでは、マグネシウム塩は、典型的には最終
濃度3〜6mMで使用される(Real−time PCR Handbook、上記)
。いくつかの実施形態では、本開示は、マルチプレックスPCR反応のための試薬を提供
し、すなわち、複数のプライマー対が、複数の標的の増幅及び検出のために提供される。
本開示は、PCR反応のためのプライマー及びプローブを提供する。プライマー及び/ま
たはプローブは、標的ハイブリダイズ配列を含み、非標的ハイブリダイズ配列、ヌクレオ
チド類似体、検出可能部分、及び非ヌクレオチドリンカーのうちの1つ以上をさらに含む
ことができる(例えば、WO2010/151566及びWO2013/126793参
照)。サーモサイクラーが利用可能である(Applied Biosystems P
roFlex(登録商標)PCR System及びVeriti(登録商標)Ther
mal Cycler)。PCR産物を定量化するためのゲルスキャナーが利用可能であ
る(Agilent(登録商標)2100 Bioanalyzer(登録商標)、Bi
o−Rad(登録商標)Densitometer)。
ステップが開始される前の最大8時間、またはあるいは、乾燥ステップが開始される前の
、最大1時間、最大2時間、最大4時間、最大6時間、最大10時間、最大12時間、最
大14時間であり得る。バルク試薬中に塩を含むことは、このインキュベーション期間中
に望ましくないハイブリダイゼーション産物及び他の副産物をもたらす。こうした望まし
くないハイブリダイゼーション及び副産物は、本開示に従って、7mM以下の無機塩濃度
を有する、例えば、本質的には無機塩を含まないバルク試薬組成物を形成することにより
、低減または排除される。
。核酸は、共にハイブリダイズし得、ハイブリダイゼーションは、カリウム、ナトリウム
、マンガン、マグネシウム、及び/または塩化物のような無機塩の存在により刺激される
。またマンガン及びマグネシウムのような無機塩の存在下では、ポリメラーゼ処理能力及
び/または三リン酸塩の枯渇のような、望ましくない酵素活性が発生し得る。こうした望
ましくない活性は、非ホットスタート酵素及びホットスタート酵素で発生し得る。塩の存
在下での核酸ハイブリダイゼーション及び酵素活性の結果として、望ましくない副産物の
形成が開始され得る。さらに、無機塩は、吸湿性であり、水分を乾燥ペレットに引き込む
であろう。乾燥ペレットの再水和は、保存安定性、酵素安定性を低減し、追加のスプリア
スな副産物形成を可能にする。
もたらすように試薬を含有することができる。単一単位用量は、単一試料のみで増幅及び
/または検出反応を行うのに必要な試薬の集合である。単一単位用量とは、液体試薬また
は乾燥ペレットを指し得る。本明細書で言及されるような、単一単位用量が、単一試料で
増幅及び/または検出反応を行うのに必要な試薬の全てを含有する必要はないことに注目
すべきである。単一単位用量は、増幅及び/または検出反応を行うのに必要な試薬が不足
し得る。同様に、単一単位用量は、増幅及び/または検出反応を行うには不十分な量の試
薬を含有し得る。例としてのみ、乾燥単一単位用量ペレットは、増幅反応を行うのに十分
な単位のTaqポリメラーゼを含み得るが、マグネシウムを含まない場合がある。特定の
実施形態では、EDTAは、ペレット中に存在し得るか、または再構成溶液により添加さ
れ得る過剰な二価イオン(例えば、マグネシウム及び/またはマンガン)をキレート化す
るように、乾燥単一単位用量ペレットに添加され得る。このような例では、マグネシウム
及び/またはマンガンはその後、乾燥単一単位用量ペレットに、例えば再構成溶液により
、添加することができる。また例としてのみ、乾燥単一単位用量は、増幅反応を行うには
不十分な量のdNTPを含み得る。このような例では、dNTPの残部は、乾燥単一単位
用量ペレットに、例えば再構成溶液により、添加することができる。これらの例は非限定
的であるので、本開示を把握する当業者であれば、SUD及び乾燥ペレットSUDを様々
な組成で容易に生成するであろう。
mM以下の無機塩含有量、より好ましくは5mM以下の無機塩含有量、より好ましくは4
mM以下の無機塩含有量、より好ましくは3mM以下の無機塩含有量、より好ましくは2
mM以下の無機塩含有量、より好ましくは1mM以下の無機塩含有量、より好ましくは5
00uM以下の無機塩含有量を含む。よってバルク試薬中の無機塩の好ましい濃度範囲は
、約0mM〜7mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無機塩の別の好ましい濃度範
囲は、約0mM〜6mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無機塩の別の好ましい濃
度範囲は、約0mM〜7mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無機塩の別の好まし
い濃度範囲は、約0mM〜4mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無機塩の別の好
ましい濃度範囲は、約0mM〜3mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無機塩の別
の好ましい濃度範囲は、約0mM〜2mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無機塩
の別の好ましい濃度範囲は、約0mM〜1mMの無機塩含有量である。バルク試薬中の無
機塩の別の好ましい濃度範囲は、約0mM〜0.5mMの無機塩含有量である。増幅及び
検出反応混合物のための一般的な無機塩は、数例を挙げれば、ナトリウム、カリウム、マ
ンガン、マグネシウム、及び塩化物のうちの1つ以上を含む。
g/ul以下、または0.332ug/ul以下、または0.292ug/ul以下のマ
イクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、5mM以下
の無機塩を含み、塩化ナトリウムは、0.292ug/ul以下、0.146ug/ul
以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態
様では、バルク試薬は、5mM以下の無機塩を含み、ナトリウムは、0.115ug/u
l以下、0.057ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たり
の質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、5mM以下の無機塩を含み、塩化
カリウムは、0.373ug/ul以下、0.186ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、
5mM以下の無機塩を含み、カリウムは、0.196ug/ul以下、0.098ug/
ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらな
る態様では、バルク試薬は、5mM以下の無機塩を含み、塩化物は、0.355ug/u
l以下、0.178ug/ul以下、0.089ug/ul以下、または0.0ug/u
lのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
92ug/ul以下、0.146ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリ
ットル当たりの質量で存在し、ナトリウムは、0.115ug/ul以下、0.057u
g/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化
カリウムは、0.373ug/ul以下、0.186ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.196ug/ul以
下、0.098ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質
量で存在し、塩化物は、0.355ug/ul以下、0.178ug/ul以下、0.0
89ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在す
る。
させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.31
1%以下、0.277%以下、または0.244%以下である。さらなる態様では、0.
311%以下、0.277%以下、または0.244%以下のペレットの質量に対する無
機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容器が提供される。
さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ以上
のウェルの各々は、0.311%以下、0.277%以下、または0.244%以下のペ
レットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含
有する。
g/ul以下、または0.266ug/ul以下、または0.234ug/ul以下のマ
イクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、4mM以下
の無機塩を含み、塩化ナトリウムは、0.234ug/ul以下、0.117ug/ul
以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態
様では、バルク試薬は、4mM以下の無機塩を含み、ナトリウムは、0.092ug/u
l以下、0.046ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たり
の質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、4mM以下の無機塩を含み、塩化
カリウムは、0.298ug/ul以下、0.149ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、
4mM以下の無機塩を含み、カリウムは、0.156ug/ul以下、0.078ug/
ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらな
る態様では、バルク試薬は、4mM以下の無機塩を含み、塩化物は、0.284ug/u
l以下、0.142ug/ul以下、0.071ug/ul以下、または0.0ug/u
lのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
34ug/ul以下、0.117ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリ
ットル当たりの質量で存在し、ナトリウムは、0.092ug/ul以下、0.046u
g/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化
カリウムは、0.298ug/ul以下、0.149ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.156ug/ul以
下、0.078ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質
量で存在し、塩化物は、0.284ug/ul以下、0.142ug/ul以下、0.0
71ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在す
る。
させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.24
9%以下、0.222%以下、または0.195%以下である。さらなる態様では、0.
249%以下、0.222%以下、または0.195%以下のペレットの質量に対する無
機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容器が提供される。
さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ以上
のウェルの各々は、0.249%以下、0.222%以下、または0.195%以下のペ
レットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含
有する。
g/ul以下、または0.199ug/ul以下、または0.175ug/ul以下のマ
イクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、3mM以下
の無機塩を含み、塩化ナトリウムは、0.175ug/ul以下、0.088ug/ul
以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態
様では、バルク試薬は、3mM以下の無機塩を含み、ナトリウムは、0.069ug/u
l以下、0.034ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たり
の質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、3mM以下の無機塩を含み、塩化
カリウムは、0.224ug/ul以下、0.112ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、
3mM以下の無機塩を含み、カリウムは、0.117ug/ul以下、0.059ug/
ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらな
る態様では、バルク試薬は、3mM以下の無機塩を含み、塩化物は、0.213ug/u
l以下、0.107ug/ul以下、0.053ug/ul以下、または0.0ug/u
lのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
75ug/ul以下、0.088ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリ
ットル当たりの質量で存在し、ナトリウムは、0.069ug/ul以下、0.034u
g/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化
カリウムは、0.224ug/ul以下、0.112ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.117ug/ul以
下、0.059ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質
量で存在し、塩化物は、0.213ug/ul以下、0.107ug/ul以下、0.0
53ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在す
る。
させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.18
6%以下、0.166%以下、または0.146%以下である。さらなる態様では、0.
186%以下、0.166%以下、または0.146%以下のペレットの質量に対する無
機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容器が提供される。
さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ以上
のウェルの各々は、0.186%以下、0.166%以下、または0.146%以下のペ
レットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含
有する。
g/ul以下、または0.133ug/ul以下、または0.117ug/ul以下のマ
イクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、2mM以下
の無機塩を含み、塩化ナトリウムは、0.117ug/ul以下、0.058ug/ul
以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態
様では、バルク試薬は、2mM以下の無機塩を含み、ナトリウムは、0.046ug/u
l以下、0.023ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たり
の質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、2mM以下の無機塩を含み、塩化
カリウムは、0.149ug/ul以下、0.075ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、
2mM以下の無機塩を含み、カリウムは、0.078ug/ul以下、0.039ug/
ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらな
る態様では、バルク試薬は、2mM以下の無機塩を含み、塩化物は、0.142ug/u
l以下、0.071ug/ul以下、0.036ug/ul以下、または0.0ug/u
lのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
17ug/ul以下、0.058ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリ
ットル当たりの質量で存在し、ナトリウムは、0.046ug/ul以下、0.023u
g/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化
カリウムは、0.149ug/ul以下、0.075ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.078ug/ul以
下、0.039ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質
量で存在し、塩化物は、0.142ug/ul以下、0.071ug/ul以下、0.0
36ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在す
る。
させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.12
4%以下、0.111%以下、または0.097%以下である。さらなる態様では、0.
124%以下、0.111%以下、または0.097%以下のペレットの質量に対する無
機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容器が提供される。
さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ以上
のウェルの各々は、0.124%以下、0.111%以下、または0.097%以下のペ
レットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含
有する。
g/ul以下、または0.066ug/ul以下、または0.058ug/ul以下のマ
イクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、1mM以下
の無機塩を含み、塩化ナトリウムは、0.058ug/ul以下、0.029ug/ul
以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態
様では、バルク試薬は、1mM以下の無機塩を含み、ナトリウムは、0.023ug/u
l以下、0.011ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たり
の質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、1mM以下の無機塩を含み、塩化
カリウムは、0.075ug/ul以下、0.037ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、
1mM以下の無機塩を含み、カリウムは、0.039ug/ul以下、0.020ug/
ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらな
る態様では、バルク試薬は、1mM以下の無機塩を含み、塩化物は、0.071ug/u
l以下、0.036ug/ul以下、0.018ug/ul以下、または0.0ug/u
lのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
58ug/ul以下、0.029ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリ
ットル当たりの質量で存在し、ナトリウムは、0.023ug/ul以下、0.011u
g/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化
カリウムは、0.075ug/ul以下、0.037ug/ul以下、または0.0ug
/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.039ug/ul以
下、0.020ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質
量で存在し、塩化物は、0.071ug/ul以下、0.036ug/ul以下、0.0
18ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在す
る。
させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.06
2%以下、0.055%以下、または0.049%以下である。さらなる態様では、0.
062%以下、0.055%以下、または0.049%以下のペレットの質量に対する無
機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容器が提供される。
さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ以上
のウェルの各々は、0.062%以下、0.055%以下、または0.049%以下のペ
レットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含
有する。
7ug/ul以下、または0.033ug/ul以下、または0.029ug/ul以下
のマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、500
uM以下の無機塩を含み、塩化ナトリウムは、0.029ug/ul以下、0.015u
g/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さ
らなる態様では、バルク試薬は、500uM以下の無機塩を含み、ナトリウムは、0.0
11ug/ul以下、0.006ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリ
ットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、500uM以下の無
機塩を含み、塩化カリウムは、0.037ug/ul以下、0.019ug/ul以下、
または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では
、バルク試薬は、500uM以下の無機塩を含み、カリウムは、0.020ug/ul以
下、0.010ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質
量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、500uM以下の無機塩を含み、塩化
物は、0.036ug/ul以下、0.018ug/ul以下、0.009ug/ul以
下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
.029ug/ul以下、0.015ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイク
ロリットル当たりの質量で存在し、ナトリウムは、0.011ug/ul以下、0.00
6ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、
塩化カリウムは、0.037ug/ul以下、0.019ug/ul以下、または0.0
ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.020ug/u
l以下、0.010ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たり
の質量で存在し、塩化物は、0.036ug/ul以下、0.018ug/ul以下、0
.009ug/ul以下、または0.0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存
在する。
乾燥させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.
031%以下、0.028%以下、または0.024%以下である。さらなる態様では、
0.031%以下、0.028%以下、または0.024%以下のペレットの質量に対す
る無機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容器が提供され
る。さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ
以上のウェルの各々は、0.031%以下、0.028%以下、または0.024%以下
のペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレット
を含有する。
約0.373ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存
在する。さらなる態様では、バルク試薬は、約5mM〜約500uMの無機塩を含み、塩
化ナトリウムは、約0.292ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル
当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、約5mM〜約500uMの
無機塩を含み、ナトリウムは、約0.115ug/ul〜約0.006ug/ulのマイ
クロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は、約5mM〜約
500uMの無機塩を含み、塩化カリウムは、約0.373ug/ul〜約0.019u
g/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バルク試薬は
、約5mM〜約500uMの無機塩を含み、カリウムは、約0.196ug/ul〜約0
.010ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様では、バ
ルク試薬は、約5mM〜約500uMの無機塩を含み、塩化物は、約0.355ug/u
l〜約0.009ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様
では、バルク試薬は、約5mM〜約500uMの無機塩を含み、無機塩は、約0.373
ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化ナ
トリウムは、約0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様
では、バルク試薬は、約5mM〜約500uMの無機塩を含み、無機塩は、約0.373
ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化カ
リウムは、約0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。さらなる態様で
は、乾燥ペレットは、5mM〜500uMの無機塩を含む液体バルク試薬を乾燥させるこ
とから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、0.311%〜0
.024%である。
リウムは、0.292ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル当たりの
質量で存在し、ナトリウムは、0.115ug/ul〜約0.006ug/ulのマイク
ロリットル当たりの質量で存在し、塩化カリウムは、約0.373ug/ul〜約0.0
19ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、カリウムは、0.196ug
/ul〜約0.010ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、塩化物は、
0.355ug/ul〜約0.009ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在
する。
、約0.373ug/ul〜約0.029ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で
存在し、塩化ナトリウムは、約0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在し、
塩化カリウムは、約0ug/ulのマイクロリットル当たりの質量で存在する。
薬を乾燥させることから作製され、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、
0.311%〜0.024%であり、ペレットの質量に対する塩化ナトリウムの質量パー
セントは、約0%であり、及び/またはペレットの質量に対する塩化カリウムの質量パー
セントは、約0%である。さらなる態様では、約0.311%〜0.024%のペレット
の質量に対する無機塩の質量パーセントを有する乾燥単一単位用量ペレットを含有する容
器が提供され、ペレットの質量に対する塩化ナトリウムの質量パーセントは、約0%であ
り、及び/またはペレットの質量に対する塩化カリウムの質量パーセントは、約0%であ
る。さらなる態様では、1つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートが提供され、1つ
以上のウェルの各々は、約0.311%〜0.024%のペレットの質量に対する無機塩
の質量パーセントを含有する乾燥単一単位用量ペレットを含有し、ペレットの質量に対す
る塩化ナトリウムの質量パーセントは、約0%であり、及び/またはペレットの質量に対
する塩化カリウムの質量パーセントは、約0%である。
つの態様では、1つ以上のウェルは、低い透湿度、熱伝導性、光透過性、低い自家蛍光、
またはこれらの組み合わせを含む材料から構成される壁を含む。1つの態様では、1つ以
上のウェルは、円錐形状の壁を含む。1つの態様では、1つ以上のウェルは、ウェル内に
含有される反応混合物でPCR増幅反応を行うために、PCRサーマルサイクラーに適合
するように構成された壁を含む。1つの態様では、ウェルは、PCR、TMA、または他
の核酸増幅反応を行うために、デバイスの熱伝導性チューブ受容領域に適合するように構
成された壁を含む。1つの態様では、1つ以上のウェルは、加熱ブロック(例えば、製品
SKUs BSH100Gとして、Southern Labware,Cumming
GAから入手可能なデジタルドライブロックヒーターと共に使用されるドライブロック
参照)に適合するように構成された壁を含む。1つの態様では、マルチウェルプレートの
1つ以上のウェルは、ウェルのチャンバーへのアクセスのための開口部を含む。1つの態
様では、1つ以上のウェルは各々、関連ウェルの開口部を密封するキャップを含む。1つ
の態様では、1つ以上のウェルの各々の開口部は、低透湿度ホイルであるキャップで密封
される。1つの態様では、1つ以上のウェルの各々の開口部は、低透湿度エラストマー物
質であるキャップで密封される。1つの態様では、マルチウェルプレートは、本明細書に
記載されるような1つ以上のウェルを含み、ウェルのチャンバーは、ポリメラーゼ酵素及
び無機塩を含む乾燥単一単位用量ペレットを含有し、ペレットの質量に対する無機塩の質
量パーセントは、約0.311%〜0.024%である。1つの態様では、マルチウェル
プレートは、本明細書に記載されるような1つ以上のウェルを含み、ウェルのチャンバー
は、逆転写酵素及び無機塩を含む乾燥単一単位用量ペレットを含有し、ペレットの質量に
対する無機塩の質量パーセントは、約0.311%〜0.024%である。1つの態様で
は、マルチウェルプレートは、本明細書に記載されるような1つ以上のウェルを含み、ウ
ェルのチャンバーは、ポリメラーゼ酵素、逆転写酵素、及び無機塩を含む乾燥単一単位用
量ペレットを含有し、ペレットの質量に対する無機塩の質量パーセントは、約0.311
%〜0.024%である。
及び標的捕捉ハイブリダイゼーションを使用する同時の複数のアッセイを行うことができ
る、ピペッター、ミキサー、インキュベーター、及びウォッシュステーションを備えるロ
ボットデバイスである、Hologic(登録商標)Panther Instrume
nt(Hologic,Inc.,MA)のような、自動化サンプリングハンドリング装
置において実施することができる。
バルク試薬は、標準的な方法及び装置を使用して凍結乾燥させることができる。凍結乾
燥機は、例えば、GEA Process Engineering,Columbia
,MDから入手可能である。契約凍結乾燥サービスは、多数の会社(例えば、Bioph
arma Technology Ltd.,Winchester,Hampshir
e,Great Britain及びBioPharma Solutions Ste
rile Contract Manufacturing,Baxter Healt
hcare Corp,Deerfield,IL)により提供される。凍結乾燥のガイ
ダンスは、多数の供給源(例えば、L.Rey,J.C.May(eds.)(2010
)Freeze Drying/Lyophilization of Pharmac
euticals and Biological Products,3rd.ed.
Informa Healthcare,NYもしくはMethods in Enzy
mology,Vol.22、Pages 33−39,Academic Press
,New York(1971)、またはFreeze−Drying,E.W.Flo
sdorf,Rheinhold,New York(1949))から入手可能である
。任意で、酸素含有量を凍結乾燥中に低減することができる(Phillips et
al(2001)Biologics.19:219)。
、外部圧力に耐えることができなければならない。入れ物は、外部から内部への適切な熱
移動を可能にする材料でできていなければならない。入れ物のサイズは、好ましくは、乾
燥させる溶液がオーバーフローを回避するように総容積の20%以下を占めるようなもの
である。
少なくとも2つの検体を含有することができ、それらを同時だが別々に保存及び操作する
ことができる連続した容器を意味する。多検体レセプタクルについての標準的な形式は、
6、24、96、384、または1536のウェルを含む。96ウェル形式の例における
各ウェルの容積は、約300〜400マイクロリットルであり、作業容積は、約75〜2
00マイクロリットルである。容積は、一般的にはウェルの数に反比例して、典型的には
各ウェルについて1nL〜10mLの範囲内で変動するが、他のサイズも考慮される。例
示的なウェルは、とりわけ平底、丸底、またはV字底を有し得る。本明細書で使用される
とき、容器は、ウェルとも称される。本明細書で使用されるとき、多検体容器は、マルチ
ウェルプレートとも称される。加えて、ウェルは、さらに反応ウェルと称されることもあ
る。反応ウェルという用語は、いずれかの反応が反応ウェル中で実際に起こることを必要
としない。むしろ、その用語は、試薬を含有し、その中で反応が起こらない、その中で部
分反応が起こる、またはその中で完全反応が起こる場合がある容器またはウェルを指すの
に使用される。
、水性溶液から乾燥組成物を形成することができる。凍結乾燥は、ネストデバイスにおい
て起こり得る(同時係属国際特許出願第PCT/US2016/045166号参照)。
ネストは、マルチウェルプレートを保持するための入れ物であり、ネストは、密封された
凍結乾燥チャンバーの外部から操作可能なメカニズムにより閉鎖することができる通気孔
を含む。マルチウェルプレートを含有するネストは、1つ以上の通気孔が開放位置にある
ように凍結乾燥チャンバー内に配置される。チャンバーが次に密封され、凍結乾燥雰囲気
が、ネスト内の空間を含むチャンバー全体を通して適用される。1つ以上の通気孔が次に
閉鎖され、これによりネストを密封する。凍結乾燥チャンバーの密封はその後開放され、
マルチウェルプレートを含有するネストが取り出される。ネストは次に移転され、マルチ
ウェルプレートをその中に配置して、オペレータがその中にある凍結乾燥組成物を使用す
るか、またはさらなる保存もしくは販売のために凍結乾燥検体を含有するマルチウェルプ
レートを再密封する準備ができるまで、保存され得る。マルチウェルプレートのウェルは
、次に密封し、周囲空気からの水分の侵入を実質的に阻害することができる。密封された
マルチウェルプレートへの少量の水分侵入は、密封されたマルチウェルプレートを、乾燥
剤を含有するパウチ中に保存することにより防止することができる。同様に、別個の容器
に、凍結乾燥を行うことができ、ネスト中での凍結乾燥を行うことができる。
下で自由流動乾燥生成物まで乾燥させるバッチ接触乾燥が挙げられる(NP Chere
misinoff(2000)Handbook of Chemical Preoc
essing Equipment,butterworth Heinemann,B
oston,MA)。除湿機は、Bry Air,Inc.,Sunbury,Ohio
、及びDST Seibu Giken,Wyomissing,PAから入手可能であ
る。回転乾燥機、コニカルドライヤー、及び棚段乾燥機が利用可能である(McGill
AirPressure LLC,Columbus,Ohio)。1つの実施形態で
は、真空乾燥機は、材料を減圧に曝露することにより水分を除去し、気化を通して失われ
るものを置換するのに十分なだけの熱が使用される。乾燥剤としては、シリカゲル乾燥剤
、アルミノシリケート及び合成ゼオライトのような分子ふるい乾燥剤、ならびにベントナ
イト乾燥剤が挙げられる。
器において乾燥させる。
未満、3重量%未満、2重量%未満、1.0重量%未満、0.5重量%未満、0.2重量
%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.02重量%未満、0.01重量%
未満、等の水、または5重量%未満〜0.01重量%未満、4重量%未満〜0.01重量
%未満、3重量%未満〜0.01重量%未満、2重量%未満〜0.01重量%未満、1.
0重量%未満〜0.01重量%未満、0.5重量%未満〜0.01重量%未満、0.2重
量%未満〜0.01重量%未満、0.1重量%未満〜0.01重量%未満、0.05重量
%未満〜0.01重量%未満、0.02重量%未満〜0.01重量%未満の水を有する。
凍結乾燥またはその他の乾燥組成物は、使用前に保存される。保存の期間は、乾燥組成
物が周囲空気に曝露されて室温で保存される時間を含み得る。こうした期間は、最大3時
間、またはあるいは、最大1.0時間、最大1.5時間、最大2.0時間、最大2.5時
間、最大3.5時間、最大4.0時間、最大5.0時間、最大6.0時間、最大8.0時
間、または90分〜180分のような時間のいずれかの範囲であり得る。こうした保存中
の絶対湿度は、25℃で1立方メートルの空気当たり少なくとも2.3グラムの水、また
はあるいは、1立方メートルの空気当たり1.8、2.0、2.2、2.4、2.6、2
.8、3.0グラムを上回る水であり得る。あるいは、相対湿度は、例えば、約10%、
約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、
約95%の相対湿度であり得る。特定の実施形態では、相対湿度は、約10%であり得、
保存時間は、最大8時間であり得る。特定の実施形態では、絶対湿度は、25℃で1立方
メートルの空気当たり約2.3グラムであり得、保存時間は、最大8時間であり得る。
、より長い期間を含み得る。この保存時間は、長期間、例えば、少なくとも1週間、少な
くとも1か月、少なくとも6か月、少なくとも1年、または少なくとも2年であり得る。
1か月〜2年の期間が例示的である。
2℃、0〜4℃、2〜4℃、2〜6℃、20℃、25℃、30℃、40℃、50℃、60
℃、及び液体窒素下、−4〜−2℃、−6〜−2℃、−8〜−2℃、−10〜−2℃、−
20℃、−40℃、−60℃、−80℃のような0℃以下の温度が挙げられる。好ましく
は、保存は、氷点より高く、約4〜8℃の範囲内である。加速分解研究は、約25℃、約
30℃、約35℃、約40℃で、例えば、1時間、2時間、4時間、24時間、2日、4
日、8日、1か月、等の期間行うことができる。保存または、あるいは安定性試験につい
ての条件は、温度が変動するもの、例えば、氷点より高い温度からこれより低い温度まで
変動するものであり得る。
及び密封後の長期保存中、酵素活性の喪失及び副産物の形成を低減する。好ましくは、全
ての保存後の酵素活性は、保存開始直前の値の少なくとも99%、少なくとも98%、少
なくとも95%、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも
70%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%、少なくとも30%、
少なくとも20%、及び保存開始前の値の、またはあるいは最適条件下で保存された比較
試料の値に対する、これらの百分率を限界とする範囲である。
好ましい再構成溶液は、水中の3.8〜4.4mMのMgCl2、及び50〜80mM
のKClをもたらす。再構成溶液はまた、他の成分の中でも、0.012〜0.020%
のメチルパラベン、0.006〜0.010%のプロピルパラベン、及び/または0.2
6%の絶対エタノールを含有し得る。
触後、1秒未満、2秒未満、5秒未満、10秒未満、15秒未満、20秒未満、50秒未
満、または60秒(1分)未満であり、接触は任意で、振ること、タッピングボルテック
スすること、揺らすこと、ピペットチップで吸い出すこと、または展性バイアルを折りた
たむもしくは押しつぶすことのうちのいずれかにより促進され得る。例示的な再構成時間
は、2〜10秒である。再構成時間は、冷蔵庫温度(約4℃)の再構成溶液、周囲温度溶
液(約23℃)、または温溶液(約37℃)のいずれかの再構成溶液で測定することがで
きる。典型的には、乾燥組成物は、冷蔵庫から取り出されており、再構成溶液の添加前は
冷たい。これらの手順のいずれかのための環境(室内)は、典型的には約23℃の周囲温
度である。物質が再構成されていると決定される時間は、例えば、物質が完全に可溶化さ
れていると決定される時間であり得る。完全な可溶化は、目視検査により決定することが
でき、例えば、濁りの非存在またはシュリーレンパターンの非存在が、完全な可溶化の尺
度である。あるいは、完全な可溶化は、光散乱を測定する機械のような、光学装置により
決定することができる。
組成物の安定性は、典型的には、乾燥生成物の再構成後に活性(すなわち、増幅の割合
または収率)または副産物の形成から評価される。安定性の欠如は、乾燥前または後のい
ずれかの保存中の活性の喪失または副産物の形成から引き起こされ得る。活性または副産
物の形成は、絶対または相対尺度であり得る。相対の場合、比較のためのベースラインは
、乾燥及び再構成前のバルク試薬混合物または規定の方法(例えば、マグネシウムもしく
は他の塩またはこれらのイオンの存在)で試験されるものとは異なる対照再構成混合物で
あり得る。活性は、リアルタイム増幅の割合または増幅産物の最終収率またはヒット率に
より評価することができる。副産物は、ゲル電気泳動、ゲルスキャナー、アガロースゲル
、キャピラリー電気泳動、等のうちの1つ以上により分析することができる。
要に応じて補正された)再構成増幅混合物の活性は、好ましくは75、80、85、90
、もしくは95%以内であるか、または乾燥前の試薬のそれとは実験誤差内で区別できな
い。(乾燥前の試薬の体積に対して再構成物の異なる体積によるいずれかの相違について
必要に応じて補正された)再構成増幅混合物内に存在する副産物は、好ましくは20、1
5、10、5、4、3、2、もしくは1重量%未満であるか、または乾燥前のバルク試薬
中に存在する元の化合物の平均モルである。好ましくは、副産物は検出限界を下回る。
上述される乾燥組成物は、キットで提供することができる。こうしたキットは、チュー
ブのような、容器中の乾燥組成物を含有し得る。いくつかの実施形態では、キットは、1
つ以上のウェルを含むマルチウェルプレートを含有する。いくつかのキットは、別個の容
器で供給される複数の乾燥組成物を含有する。いくつかのキットは、マルチウェルプレー
トの1つ以上の密封されたウェルメンバー中の複数の乾燥組成物を含む1つ以上のマルチ
ウェルプレートを含む。
液は、アリコートを個別の乾燥組成物容器に分注するためにバルクで提供され得るか、ま
たは各々乾燥組成物を含有する単一容器と組み合わせるための、1つ以上の単位用量の形
態で提供され得る。
分離することができる。脆性材料は、アルミニウムホイル、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン、または他の同様の材料であり得る。バリ
アは、1つ、2つ、3つ以上の層を含むことができ、各層は、同じ組成物を有するか、ま
たは各層は、PVC層に接触したホイル層のような、異なる組成物を有する。フィルムは
、例えば、Dow Chemical Co.,Midland,MIまたはArkem
a,Inc.,King of Prussia,PAから取得することができる。脆性
材料の穿孔は、再構成溶液が凍結乾燥組成物に接触することを可能にする。
反応容器またはこうした容器を保持する入れ物に移す必要性を回避するように、サーモサ
イクラーまたはインキュベーターに適合するように設計することができる。
給試薬のキット内の容器への導入に適合させることができ(US2014/012151
5及びUS2014/0276356参照)、またはあるいは、核酸テンプレートのよう
な、ユーザー供給試薬を、ユーザー供給の入れ物の中で本開示の試薬と混合することがで
きる。キットのコンパートメントの1つ以上は、空の状態で供給され、混合チャンバーと
して使用され得る。
実施例1〜3は、バルク試薬を作製すること、容器中で単一単位用量体積のバルク試薬
を乾燥させてSUD乾燥ペレットを得ること、ならびに乾燥ペレットを再構成してSUD
増幅及び検出混合物を得ることを示す。表1及び表2は、乾燥のための例示的なバルク試
薬の成分を開示する。2つの表は、例示的な単一単位用量濃度も開示する。マスターミッ
クス1は、0.4mMのdATP、dGTP、dCTP、及びdTTPの各々、0.8m
MのdUTP、BSAを含み、実質的には無機塩を含まない2Xマスターミックスであっ
た。表1中のTaqポリメラーゼは、カチオン性洗浄剤を含有するグリセロールフリーの
トリス緩衝液中であった。
のdUTP、0.74単位/μLのGoTaq(登録商標)MDx Hot Start
Polymerase、トリス及び非アセチル化BSAを含有するグリセロールフリー
の緩衝液、0.48Mのトレハロースである。
のGoScript(登録商標)、8単位/μLのRNasin(登録商標)Plus
RNase Inhibitor、表1中の10U/μLのGoScript(登録商標
)、8単位/μLのRNasin(登録商標)Plus。
RT、グリセロールフリー、RNase阻害剤なしの濃縮溶液である。
性剤:ポリエトキシル化ソルビタンの脂肪酸エステル(例えば、ポリソルベート20また
はポリソルベート80)、及びポロキサマー188のような、界面活性剤。
下の実施例において増幅及び検出反応を行うためのプライマー及びプローブの集合物を含
んだ。当業者であれば、増幅反応のためのプライマー及びプローブ混合物をどのように調
製するかを理解するであろう(例えば、Innis,Michael A.et al.
,PCR Protocols:A Guide to Methods and Ap
plications,Academic Press(1990)参照)。下の実施例
について、プライマー及びプローブは、約8uM〜約12uMのバルク濃度でバルク試薬
中に存在した。
この実施例では、バルク反応混合物は、凍結乾燥機を使用して乾燥させる。24マイク
ロリットルの実施例1において一般的に記載されるバルク増幅試薬を、容器に添加した後
、凍結乾燥チャンバーに装填する。本明細書における実施例について、24ulは、(単
一単位用量またはSUDとも称される)単一試料に増幅及び検出反応を行うのに使用され
るバルク試薬の量を表す。この実施例では、マルチウェルプレート(特に12ウェルプレ
ート)を、凍結乾燥反応及びマルチウェルプレートのウェル中に存在する凍結乾燥ペレッ
トの保存の両方に使用した。12ウェルプレートの12のウェルの各々は、24ulアリ
コートのバルク試薬混合物を受容した。ウェルの各々中の試薬は、標的核酸に増幅及び検
出反応を行うための単一単位用量を表した。凍結乾燥サイクルを開始する(約36時間ラ
ン)。凍結乾燥サイクル後、12ウェルプレートを回収し、12ウェルプレートの個別の
容器が密封される場所に移す。容器を容器開口部にわたって金属ホイルで密封する。金属
ホイルは、低透湿度ホイルである。密封された12ウェルプレートを次に、乾燥剤と共に
パウチ包装する。増幅反応における使用のために、12ウェルプレートを装置に直接装填
した。各容器内の乾燥組成物を手動で再構成するか、または再構成溶液を備え、乾燥組成
物の再構成を自動化するようにプログラムされた装置の場合、乾燥組成物を装置により再
構成する。試料を試薬と組み合わせ、増幅及び検出反応を行う。
この実施例は、1つの再構成溶液について説明した。再構成溶液の目的は、再構成ペレ
ットを使用して試料に増幅及び検出反応を行うため、調製において乾燥ペレットを再水和
することである。実施例2からの12ウェルプレートの12ウェルの各々に、24ulの
再構成緩衝液を、ウェル上のホイルカバーに予め穿孔した後、緩衝液をウェルに分注する
ことにより、分注した。表4は、これらの実施例に使用される再構成溶液を開示し、バル
ク再構成溶液濃度及び最終アッセイ濃度の両方を提供する。乾燥物の再構成後、試料から
の標的核酸をウェルに添加し、PCR増幅及び検出反応を行った。
この実施例は、バルク試薬に対する無機塩の悪影響について説明する。2つのバルク試
薬混合物を、一般的に実施例1及び表5に従って調製した。表5中のバルク試薬Aとバル
ク試薬Bとの間の相違は、反応混合物中のMgCl2の存在または非存在であった。
別々に多数のマルチウェルプレートのウェルに分別した(特にここでは、12ウェルプレ
ートを使用した)。12アリコートのバルク試薬Aまたは12アリコートのバルク試薬B
のいずれかを含有するこれらの12ウェルプレートを次に、4つの異なるインキュベーシ
ョン条件:(1)氷上での90分インキュベーション、(2)室温での90分インキュベ
ーション、(3)氷上での180分インキュベーション、または(4)室温での180分
インキュベーションに分けた。よって、各バルク試薬混合物の一部分を室温で180分間
インキュベートし、他の部分を氷上で180分間インキュベートした。同様に、各バルク
試薬混合物の一部分を室温で90分間インキュベートし、他の部分を氷上で90分間イン
キュベートした。すべての場合において、(最終成分として添加される)反応混合物への
核酸成分の添加は、インキュベーション時間の開始を示した。
質的に乾燥した組成物が得られるまで凍結乾燥させた。12ウェルプレートのウェル中の
得られた乾燥組成物の各々は、トリプレックス増幅及び検出反応についての乾燥単一単位
用量を表し、試料中のインフルエンザA型、インフルエンザB型、呼吸器合胞体ウイルス
B型のうちの1つ以上を同定した。
量/体積%及び0.01重量/体積%で、ならびに0.33体積/体積%の絶対エチルア
ルコールを含有する緩衝液で再構成した。バルク試薬Aから作製された乾燥組成物のため
の再構成溶液は、2.5mMのMgCl2も含有した。
3つ全てを、再構成ミックスの成分全てがそれらのバルク試薬濃度の約80%であったよ
うに、再構成反応混合物にそれらのLoDの3倍で組み合わせた。これらの陽性試料は、
輸送媒体と組み合わされ、(RSVB試料連続希釈が10倍異なったことを除き)所望の
濃度まで連続希釈された陰性血漿中の抽出ウイルスである。表6について示されるように
、プライマー及びプローブミックスを、別個の蛍光チャネルにおいて、単一分子反応にも
かかわらず、3つのウイルス標的、すなわち、インフルエンザA型、インフルエンザB型
、または呼吸器合胞体ウイルスB型の各々を特異的に検出するように設計した。
7500FAST,Applied Biosystems,Carlsbad,CA)
。結果は下記の通りである(表6、図3A〜C)。表中の陽性パーセント値は、閾値を超
えたRFU値を有した試料の数を試験された12の試料の百分率として表す。アッセイの
設計及び収集において、好ましいのは、ウイルス(アッセイ当たりのウイルス粒子)の量
が、陽性対照として指定された特定のアッセイについて少なくとも95%陽性をもたらす
のに十分な量であることである。
、室温で少なくとも180分まで安定であることを示す。バルク試薬Aからの乾燥SUD
ペレットは、再構成及び試料との組み合わせ後、バルク試薬Bからの乾燥SUDペレット
によりもたらされるものよりロバストな増幅及び検出反応をもたらす。バルク試薬Bは、
室温またはさらに氷上で90分間の短い時間インキュベートされた後、乾燥及び再構成さ
れて増幅反応混合物が生成される場合、増幅反応において、同じ条件下のバルク試薬Aよ
り比較的に低いシグナル及び多数の小さな副産物をもたらした。無機塩をほとんど〜全く
含有しないバルク試薬は、乾燥させて、ポリメラーゼ酵素成分、dNTP、及び核酸を含
む、増幅反応のための成分を含有する乾燥組成物を生成するのに有用である。
この実施例は、塩を含有する単一単位用量乾燥ペレットの安定性を、塩を含有しない(
この実施例では5mM未満の無機塩)単一単位用量乾燥ペレットと比較する。単一単位用
量ペレットを、一般的に上述されるようなバルク試薬を乾燥させることにより作製した。
合成直後、バルク試薬A及びバルク試薬Bを、各々別個のマルチウェル反応プレート(1
2ウェル)に分別し、凍結乾燥機を使用して乾燥させた。凍結乾燥後、乾燥ペレットを含
有するマルチウェルプレートを、約5%の相対湿度を有する窒素ガス環境に配置し、マル
チウェルプレートを、ウェル開口部をホイルで覆うことにより密封した。密封されたプレ
ートを乾燥剤を含有するアルミニウムパウチ中に配置し、パウチを次に密封した。マルチ
ウェルプレート中の乾燥ペレットを含有する密封されたパウチを、8日間4℃で保存した
。
1つに移した。条件#1−1サブセットのバルク試薬Aからの乾燥ペレットを含有するパ
ウチ包装されたマルチウェルプレート及び1サブセットのバルク試薬Bからの乾燥ペレッ
トを含有するパウチ包装されたマルチウェルプレートを、パウチから取り出し、70%相
対湿度を有する15℃の環境に配置した。条件#2−1サブセットのバルク試薬Aからの
乾燥ペレットを含有するパウチ包装されたマルチウェルプレート及び1サブセットのバル
ク試薬Bからの乾燥ペレットを含有するパウチ包装されたマルチウェルプレートを、パウ
チから取り出し、15%相対湿度を有する45℃の環境に配置した(加速安定性)。条件
#3−1サブセットのバルク試薬Aからの乾燥ペレットを含有するパウチ包装されたマル
チウェルプレート及び1サブセットのバルク試薬Bからの乾燥ペレットを含有するパウチ
包装されたマルチウェルプレートを、4℃に配置した(マルチウェルプレートは、乾燥剤
と共にパウチ中にあり、よって湿度は0パーセントであった)。プレートを、これらの条
件でさらに30日間放置した。
び2.5mMの最終濃度には十分なMgCl2を含有する緩衝液中で再構成し、インフル
エンザA型標的の増幅及び検出反応について、リアルタイムPCRサーマルサイクラー(
ABI PRISM 7000,Applied Biosystems,Carlsb
ad,CA)を使用して試験した。簡潔に、インフルエンザA型標的を、陰性プール中、
同等の液体対照と共に、LOD10^0(+/−1対数)で抽出した。結果を表7及び図
1に示す。
超の無機塩を含有する単一増幅反応乾燥ペレットと比較して、多数の異なる温度及び湿度
条件での保存後に、より高いRFU値を有することを示す。
表8は、全ての凍結乾燥試料が同じバルク試薬から調製された、安定性研究からの結果
を開示する。この実施例は、一般的に上で示されるように調製された乾燥ペレットの安定
性について説明する。ポリメラーゼ酵素、dNTP、及び核酸を含有するバルク試薬を、
MgCl2なし及びKClなしで調製した。バルク試薬を、同等の組成物の4つの別個の
部分に分け、4つの部分の各々は、(1)室温で45分間インキュベート後に乾燥、(2
)室温で4時間インキュベート後に乾燥、(3)室温で8時間インキュベート後に乾燥、
または(4)インキュベーションなしでそのまま乾燥のいずれかであった。
し、パウチを次に密封した。密封されたパウチを、5℃で22.5か月に等しい加速安定
性をシミュレートする条件下で保存した。加速安定性インキュベーション後、乾燥組成物
を再構成し、得られた増幅反応物を、インフルエンザA型試料の増幅及び検出についての
アッセイに使用した(TCID50/mL=1)。表8中の結果は、MgCl2もKCl
も含有しないバルク溶液が乾燥前に最大8時間室温でインキュベートされる場合、増幅及
び検出アッセイ性能の混乱がないことを示す。再構成乾燥組成物は、ロバストな増幅及び
検出反応をもたらし、低いウイルス力価を含有する試料について試験される場合であって
も、再現可能な結果もたらす。
性を低減しないことを明らかにする(図2)。容器の充填中のバルク試薬の安定性を試験
するために、バルクミックスを凍結乾燥前に最大8時間周囲温度に曝露する研究を行った
。個別のFluA/B/RSVバルク液体溶解試薬ミックスを調製し、45分間、4時間
、及び8時間、室温でインキュベートした後、凍結乾燥ペレットを生成するのに使用した
。これらのペレットを次にパウチ包装し、低レベルのウイルス力価で試験する前に、5℃
で22.5か月の貯蔵寿命に等しい加速安定性をシミュレートするように45℃に22日
間曝露した。結果(図2)は、液体溶解バルクが周囲条件で最大8時間保存される場合、
アッセイ性能の混乱がないことを示す。
855,772、及び1,162,967である。Ct(発生時間)の値は、次の通りで
あった。液体対照(平均Ct=34.3)について、45分間(平均Ct=34.5)、
4時間(平均Ct=34.4)、及び8時間(平均Ct=33.9)。Ct値についての
それぞれの標準偏差は、0.39、0.58、0.32、及び0.60であった(図2)
。
これは表9に示される実験に関する。KClを含まず、2.5mMのMgCl2を含む
乾燥ペレットを再構成溶液中でインキュベートすることが、アッセイ活性に影響を及ぼす
かを決定する実験構成。要約すると、KClを含まないが2.5mMのMgCl2を含む
乾燥ペレットSUDを、一般的に上述されるように、バルク試薬の凍結乾燥により調製し
た。凍結乾燥後、乾燥ペレットSUDを、窒素下、5%相対湿度で密封し、乾燥剤と共に
パウチ包装した後、4℃で27日間保存した。27日のインキュベーション後、乾燥ペレ
ットを再構成し、試料からFlu−Aを検出するのに使用し、全てのアッセイは、反応混
合物中の最終濃度として、100mMのKCl及び2.0mMのMgCl2を有した。
、5、10、または15分間氷上でインキュベートさせた後、予め冷却したPCRプレー
トに移し、標的を添加した。プレートを密封し、試料を1分間回転させた。プレートを次
に、予め加熱したABI 7500 FAST装置(Applied Biosyste
ms,Carlsbad,CA)に移した。アッセイをABI上、54分の熱プロファイ
ル下、N=4レプリケート、及び25,000に設定された閾値で行った。表9は結果を
開示する。
実施例8.安定化に対する塩化マグネシウムの影響
この実施例は、緩衝液、トレハロース、EDTA、ヌクレオチド三リン酸、プライマー、
プローブ、及び酵素を含む、バルク試薬マスターミックスからのMgCl2の除去の、安
定化に対する影響を調査した。バルク試薬からのMgCl2の除去は、水及びMgCl2
での再構成後の活性により測定されるように、配合物を凍結乾燥前に室温で90分から7
.75時間まで安定化することが見出された。EDTAの凍結乾燥ペレットへの添加は、
再構成緩衝液中の過剰なMgCl2をキレート化するのに有用である。
スターミックスで提供することができる。いくつかの増幅反応について、最終マスターミ
ックス中に酵素を有し、これを水及びMgCl2の普遍的再構成溶液と「いつでも使用で
きる」形態で凍結乾燥することが所望であり得る。これは増幅反応前にミックスを添加す
る必要性を回避する。マグネシウムは、重合反応のための錯化剤(触媒)として作用する
。標的が存在しない場合、非特異的増幅が起こり得、これは必要な三リン酸塩の反応ミッ
クスを枯渇させ得る。材料を2〜8℃で保持し、予め冷却した凍結乾燥機に装填すること
は、反応速度を遅らせるのに使用することができ、これは反応ミックスからの三リン酸塩
の枯渇を遅らせることができる。しかしながら、2〜8℃であっても、反応ミックスの安
定性は、90分のみであり得る。また、日常的な製造中のこれらの制限の順守は、予備冷
却ステップ等と同様に、バルク溶液温度を所望の温度で維持する冷却システムの使用を必
要とする。
むバルク試薬からのMgCl2の除去ならびに水及びMgCl2を含有する再構成溶液中
への配置は、これが重合反応のための触媒として作用するとしても、非特異的増幅を防止
または最小化する方法とみなされた。EDTA溶液の、緩衝液、トレハロース、三リン酸
塩、プライマー、プローブ、及び酵素を含有するマスターミックスへの添加は、各分析物
についての普遍的再構成物中の過剰なマグネシウムをキレート化するのに使用することが
できた。MgCl2あり及びなしでの対の増幅反応を、湿潤化学反応条件下で行い、安定
性に対する影響を評価した。結果を図4に示す。緩衝液、トレハロース、三リン酸塩、E
DTA、プライマー、プローブ、及び酵素を含有するバルク試薬中のマグネシウムなしで
の研究は、180分間の室温安定性を示した(MgCl2が存在するレーン5及び7にお
ける非特異的飛沫と比較してバイオアナライザーゲルで同じバンドを示す、レーン6及び
8を参照されたい)。追跡研究を図2に示す。ここで、標的の核酸増幅を、3つの異なる
条件下で実施した。(1)緩衝液、トレハロース、三リン酸塩、EDTA、プライマー、
プローブ、MgCl2、及び酵素を含み、酵素がPCR反応を開始する直前に添加された
、新鮮液体対照、(2)緩衝液、トレハロース、三リン酸塩、EDTA、プライマー、プ
ローブ、及び酵素を含むLyo 67 RT 3.75時間。溶液を3.75時間保持し
た後、凍結乾燥した。凍結乾燥後、ペレットを、PCR反応の開始直前に、水及びMgC
l2中で再構成、ならびに(3)緩衝液、トレハロース、三リン酸塩、EDTA、プライ
マー、プローブ、及び酵素を含むLyo 67 RT 7.75時間。溶液を7.75時
間保持した後、凍結乾燥した。凍結乾燥後、ペレットを、PCR反応の開始直前に、水及
びMgCl2中で再構成した。この実験は、緩衝液、トレハロース、三リン酸塩、EDT
A、プライマー、プローブ、及び酵素を含有するバルク試薬の安定性を、非特異的増幅な
しで凍結乾燥前に室温で7.75時間構築した。
、プライマー、プローブ、及び酵素を含有する室温安定マスターミックスをもたらす。
この実施例は、凍結乾燥中の昇華に対する塩化カリウム(KCl)の効果を調査した。
PCRは、PCR増幅にKClを必要とする。この研究の結果は、低濃度のKCl(<1
0mM、0.391μg/μLカリウム)が凍結乾燥に顕著な影響を及ぼさないことを示
した。逆に、126mM(4.92μg/μLカリウム)程の高いKCl濃度は、凍結乾
燥中、ペレットからの水の除去を阻害する。残留水は、安定性に悪影響を及ぼす「不純物
」とみなされる。凍結乾燥バルク試薬中のKClの量を除外または最小化することは、特
定の実施形態では望ましい。
含有量を測定することにより調査した。より高レベルの残留水分は、昇華プロセスを阻害
することが知られている。
相対水分含有量を測定した。水−OH結合は、5170cm−1(A5170)のnIR
空間波長でエネルギーを吸収することが知られている。
填した。バイアルをブチル栓で半打栓した。全てのバイアルを一緒に凍結乾燥した。凍結
乾燥の終了時、バイアルを無水窒素ガス下で密封した。密封されたバイアルを全て凍結乾
燥機から取り出し、クリンプシールを適用した。バイアルを次に、残留水分含有量につい
て、FT−nIR分光分析法により測定した。水分レベルの時間ずれの傾向を説明するた
めに、測定値を10日にわたって得た。時点は次の通りであった:0日目、1日目、3日
目、7日目、及び10日目。残留水分含有量を、FT−nIR分光分析法により測定し、
5170cm−1でのnIR吸光度パラメータを得た。各配合物について、吸光度パラメ
ータを平均化した後、参照試料、配合物1(0μg/μL KCl)から得られた平均パ
ラメータに対して正規化した。下記の計算を使用した。
の存在が、正規化吸光度パラメータを顕著に増加させなかったことを示す。よって、これ
らのデータから、低濃度のKClは、凍結乾燥中に水の除去を顕著に阻害しなかった。逆
に、126mMのKCl(20倍増加)は、正規化吸光度パラメータの2倍増加を誘発し
、参照と比較してより高い残留水分レベルを示した。よって、より高濃度のKClは、水
分除去に影響を及ぼす。
る。より高濃度のKClは、乾燥ペレットの吸湿性に影響を及ぼし、環境からの水の吸収
を引き起こし、及びひいてはロバストでない反応混合物をもたらし得る。
バルク試薬の凍結乾燥後のアリコートを使用する周囲及び制御グローブボックス実験は
、10%相対湿度に8時間未満曝露された最小限の塩を含む/塩を含まない配合物が、許
容可能なアッセイ性能をもたらしたことを示した。塩を含む配合物及び/または凍結乾燥
後により高い相対湿度に曝露された配合物は、許容可能なアッセイ性能をもたらさなかっ
た。
れた10%相対湿度条件下で(パウチ中の)周囲水分から保護するように密封された、凍
結乾燥バルク試薬の凍結乾燥後の安定性を決定することであった。ここで記載される特定
の実験に加えて、追加の時点及び配合物多様体を使用する複数の追加の研究を完了した。
充填した。十分な量の全ての必要な成分を混合し、30マルチウェルプレートを充填する
のに十分な体積及び5%過剰分を有するバルク試薬を生成した。混合を下記の指示に従っ
て行った。ヌクレアーゼフリーの水、2XグリセロールフリーのGoTaqマスターミッ
クス(配合物は下に示す)、1.2Mトレハロース、10Xプローブ/プライマーミック
ス、及び50XPromega RT(凍結乾燥のための0.5%グリセロール配合物)
の順で添加する。多数のマルチウェルプレートのウェルを、ウェル当たり24uLのバル
ク試薬で1時間以内に充填した。マルチウェルプレートを氷上に配置し、チューブの充填
前に2℃〜8℃で予め平衡化した。液体バルク試薬を、各チューブの底に分注した。1時
間の充填窓中、マルチウェルプレートを氷上に保持した。充填されたマルチウェルプレー
トを、充填の完了後30分以内に凍結乾燥チャンバー中に装填した。充填されたマルチウ
ェルプレートを次に、凍結乾燥条件に曝露した。凍結乾燥プロセス後、マルチウェルプレ
ートに、凍結乾燥チャンバーから回収する前に、カバー/栓をした。2つのマルチウェル
プレートを実験台に移した。残ったマルチウェルプレートを、10%相対湿度の予め平衡
化したグローブボックスに移し、T=0試料とし、それらにはカバー/栓をせず、次に表
13に示されるような様々な時間後に加熱密封した。6秒の密封時間及び169℃の密封
温度を使用する。5分以内に、密封されたマルチウェルプレートを、乾燥剤ピローを含有
するジップロックホイルパウチに移した後、加熱密封した。実験台上の他のマルチウェル
プレートについて、それらにはカバー/栓をせず、下の表13に示されるように、周囲雰
囲気に様々な時間曝露した。
ウェルプレートを、6秒の密封時間及び169℃の密封温度を使用して、ホイルストック
で加熱密封した。加熱密封プロセスを、上記の同じ密封時間/温度パラメータを使用して
、曝露条件で行った(すなわち、実験室雰囲気に曝露されたマルチウェルプレートを実験
室おいて密封し、除湿条件に曝露されたマルチウェルプレートを除湿条件で密封した)。
5分以内に、密封されたマルチウェルプレートを、乾燥剤ピローを含有するジップロック
ホイルパウチに移し、パウチを加熱密封する。密封されたパウチは全て、次に2〜8℃で
保存した。
チウェルプレートを、0、4、及び8時間密封した(表13参照)。10%相対湿度条件
下、凍結乾燥後、マルチウェルプレートを、0、4、8、及び24時間密封した(表13
参照)。時点毎の2つのマルチウェルプレート掛ける条件数は、それぞれ、2*3(周囲
=6)、及び2*4(10%相対湿度グローブボックス=8)である。
0xプローブ/プライマー+トレハロース+50X RTを使用して調製した。例えば、
30マルチウェルプレートについて、449μLのヌクレアーゼフリーの水、4.81m
lの2X GoTaqマスターミックス(B、塩なし)(1.25X最終)、1.28m
lの1.2Mトレハロース(0.2M最終)、963μlの10Xプローブ/プライマー
ミックス(1.25X最終)、193μlの50X RT(1.25X最終)=7.70
mlの塩なしミックスの順に添加し、300のチューブについて24μlを分注し、リピ
ートピペットを使用する。
プローブ/プライマー+トレハロース+50X RTを使用して調製した。例えば、38
マルチウェルプレートについて、560μLのヌクレアーゼフリーの水、6.00mls
の2X GoTaqマスターミックス(B、塩含有)(1.25X最終)、1.60ml
の1.2Mトレハロース(0.2M最終)、1.20mlsの10X プローブ/プライ
マーミックス(1.25X最終)、240μlの50X RT(1.25X最終)=9.
60mlsの塩含有ミックスの順に添加し、380のチューブについて24μlを分注し
、リピートピペットを使用する。
では、塩を含まない配合物を、マルチウェルプレートに充填し、凍結乾燥した。凍結乾燥
後、マルチウェルカートリッジを、条件への指示された期間の曝露後に密封した。表13
のステップBでは、塩を含まない配合物を、マルチウェルカートリッジに充填し、凍結乾
燥した。凍結乾燥後、マルチウェルカートリッジを、条件への指示された期間の曝露後に
密封した。表13のステップCでは、塩を含む配合物を、マルチウェルカートリッジに充
填し、凍結乾燥した。凍結乾燥後、マルチウェルカートリッジを、条件への指示された期
間の曝露後に密封した。
、塩を含まない配合物の10%相対湿度への8時間未満の曝露が、許容可能なアッセイ性
能をもたらしたことを示した。この実施例では、最小限の塩を含む/塩を含まない配合物
での10%相対湿度(25℃で2.3g/m3)で8時間未満の期間は、許容可能なアッ
セイ性能をもたらす。
のではなく、本開示は、本明細書に開示されるいかなる好ましい実施形態によっても限定
されない。特に文脈から明らかでない限り、いずれかの実施形態、ステップ、特性、態様
、等は、その他と組み合わせて使用することができる。本明細書に引用される全ての参考
文献は、各個別の特許、及び公開特許出願、ならびに図、図面、配列リスト、コンパクト
ディスク、等が、具体的かつ個別に参照により組み込まれていることが示されたのと同じ
程度まで、参照により組み込まれる。
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