JP2021087263A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】 実施形態による電力変換装置は、インバータセル100と、第1スイッチング素子1UNと、第1ダイオード4UNと、第1コンデンサ3UNと、を備えた第1スイッチ回路101Nを、一または複数直列に接続して構成された、上アームと、第2スイッチング素子1XMと、第2ダイオード4XMと、第2コンデンサ3XMと、を備えた第2スイッチ回路102Mを、一または複数直列に接続して構成された下アームと、インバータセル100の低電位側端と第1コンデンサ3UNの低電位側端とを接続し、インバータセル100の高電位側端と第2コンデンサ3XMの高電位側端とを接続する回路と、を備え、インバータセル100のスイッチング素子は上アームおよび下アームのスイッチング素子よりも高耐圧である。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
例えば、スイッチングループに存在する寄生インダクタンスと、スイッチングにより生じるサージ電圧とを抑制するスナバ回路を備えた電力変換装置によれば、スナバ回路に吸収されたサージ電圧のエネルギーを直流電源に回生することにより、エネルギー効率を改善することが可能である。
また、近年、複数レベルの電圧出力が可能なマルチレベル電力変換装置が提案されている。マルチレベル電力変換器では、出力電圧を多レベル化することにより、スイッチング速度を高速にすることなく、スイッチング損失を抑制することが可能である。
特開平7−213076号公報
しかしながら、上記のスナバ回路を備えた電力変換装置は、スイッチング速度を高速にしたことにより生じるサージ電圧のエネルギーをスナバ回路に吸収させるものであって、スイッチング速度が低速であるときにスイッチングによる損失を抑制することが困難であった。
また、ダイオードクランプ型のマルチレベル変換装置や、フライングキャパシタ型のマルチレベル変換装置においては、スイッチング素子の1素子当たりの印加電圧を下げることによりスイッチングスピードを高くせずにスイッチング損失を減らすことができる。ただし、ダイオードクランプ型およびフライングキャパシタ型のマルチレベル電力変換装置は、スイッチングループ内の寄生インダクタンスが従来の2レベルの電力変換装置よりも大きくなり、より大きなサージ電圧が発生することがある。この場合には、スイッチング速度を更に低くしてサージ電圧を抑制しなければならず、スイッチング損失の低減効果を十分に生かすことができなかった。
また、モジュラー型のマルチレベル変換装置は2直列のスイッチングデバイスに並列接続された直流コンデンサで構成される1モジュール内でスイッチングループが閉じた構成を備える。この構成により寄生インダクタンスが大きくなることはないため、サージ電圧を抑制するためにスイッチング速度を低くする必要はない。一方で、直流コンデンサに交流周波数の1次成分(基本波成分)、または、2次成分の電流が流れるため、直流コンデンサを大きくする必要があり、電力変換装置を小型化することが困難であった。
本発明の実施形態は、上記事情を鑑みて成されたものであって、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能な電力変換装置を提供することを目的とする。
実施形態よる電力変換装置は、交流端と高電位側端との間に接続された上側スイッチング素子と、交流端と低電位側端との間に接続された下側スイッチング素子と、高電位側端と低電位側端との間において前記上側スイッチング素子および前記下側スイッチング素子に対して並列に接続されたフローティングコンデンサと、を有するインバータセルと、前記インバータセルの高電位側端と正側直流端との間に接続され、第1スイッチング素子を有する第1スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された上アームと、前記インバータセルの低電位側端と負側直流端との間に接続され、第2スイッチング素子を有する第2スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された下アームと、を備え、前記側スイッチング素子と前記下側スイッチング素子とは、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子よりも高耐圧であり、前記第1スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第1スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードと前記第1スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第1コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの低電位側端と前記第1コンデンサの低電位側端とを接続する第1回生整流回路を有し、前記第2スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第2スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第2ダイオードと、前記第2ダイオードのカソードと前記第2スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第2コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの高電位側端と前記第2コンデンサの高電位側端とを接続する第2回生整流回路を有する。
図1は、一実施形態の電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。 図2は、一実施形態の電力変換装置の動作の一例を説明するための図である。 図3は、第2実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 図4は、第3実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 図5は、図4に示す電力変換装置の変換効率の試験データの一例を示す図である。 図6は、第4実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 図7は、第5実施形態の電力変換装置の、上アームのスイッチング素子へのゲート信号を供給する回路の一構成例を概略的に示す図である。 図8は、第6実施形態の電力変換装置の、上アームのスイッチング素子へのゲート信号を供給する回路の一構成例を概略的に示す図である。 図9は、第7実施形態の電力変換装置の、上アームのスイッチング素子へのゲート信号を供給する回路の一構成例を概略的に示す図である。 図10は、第8実施形態の電力変換装置の上アームのゲート電源自給用コンバータの構成例を説明するための図である。 図11は、第8実施形態の電力変換装置の下アームのゲート電源自給用コンバータの構成例を説明するための図である。
以下、実施形態の電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態の電力変換装置の構成の一例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置は、インバータセル100と、上アームと、下アームと、n個(nは2以上の整数)の第1回生整流回路(回生整流ダイオード6UNおよび第1抵抗器5UN)と、m個(mは2以上の整数)の第2回生整流回路(回生整流ダイオード6XMおよび第2抵抗器5XM)と、を備えている。ここで、NとMとはそれぞれN=2〜n、M=2〜mであり、以後、他の定義が示されていいなければ同様とする。
本実施形態の電力変換装置の上アームは、n個のスイッチ回路(電圧型クランプ型スイッチ回路)101Nを備える。本実施形態の電力変換装置の下アームは、m個のスイッチ回路(電圧型クランプ型スイッチ回路)102Mを備える。
なお、本実施形態の電力変換装置には、正側直流端209と負側直流端210との間(若しくは、正側直流端209と中間端211との間および中間端211と負側直流端210との間)に直流コンデンサ(図示せず)が電気的に接続される。直流コンデンサは、電力変換装置に含まれていてもよく、電力変換装置の外部に取り付けられても構わない。
インバータセル100は、スイッチング素子(上側スイッチング素子)1Uと、スイッチング素子(下側スイッチング素子)1Xと、フローティングコンデンサ2と、正側セル端子(高電位側端)200と、負側セル端子(低電位側端)201と、セル交流端子(交流端)202と、を備えている。なお、正側セル端子200と、負側セル端子201と、セル交流端子202とは、これらの端子の位置にて回路が電気的に接続可能な構成であればよく、端子は省略されても構わない。
スイッチング素子1Uとスイッチング素子1Xとは、例えばMOSFET(半導体電界効果トランジスタ:metal-oxide semiconductor field-effect transistor)である。本実施形態では、スイッチング素子1Uとスイッチング素子1Xとは、リカバリ特性の良いパワーデバイスを備えている。リカバリ特性が良いパワーデバイスとしては、例えば、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)などのワイドバンドギャップ半導体材料を用いて形成されたパワー半導体素子を採用することができる。
スイッチング素子1Uのドレイン(高電位側端)は正側セル端子200と電気的に接続され、ソース(低電位側端)はスイッチング素子1Xのドレイン(高電位側端)と電気的に接続されている。スイッチング素子1Xのソース(低電位側端)は負側セル端子201と電気的に接続されている。スイッチング素子1Uとスイッチング素子1Xとの間は、セル交流端子202と電気的に接続されている。
また、スイッチング素子1Uとスイッチング素子1Xとに代えて、A−SRB(Advanced Synchronous Reverse Blocking)回路やRA回路などのリカバリを抑制する回路を用いても構わない。
フローティングコンデンサ2は、スイッチング素子1Uおよびスイッチング素子1Xと並列に接続している。フローティングコンデンサ2の一端は、スイッチング素子1Uのドレインおよび正側セル端子200と電気的に接続し、フローティングコンデンサ2の他端はスイッチング素子1Xのソースおよび負側セル端子201と電気的に接続されている。
n個のスイッチ回路(第1スイッチ回路)101Nのそれぞれは、スイッチング素子(第1スイッチング素子)1UNと、ダイオード(第1ダイオード)4UNと、コンデンサ(第1コンデンサ)3UNと、スナバ端子205Nと、正側端子203Nと、負側端子204Nと、を備えている。
なお、スナバ端子205Nと、正側端子203Nと、負側端子204Nとは、これらの端子の位置において回路が電気的に接続可能な構成であればよく、端子を省略しても構わない。また、スイッチ回路101Nは、複数のスイッチング素子1UNを備えていてもよい。その場合、複数のスイッチング素子1UNは、正側端子203Nと負側端子204Nとの間において、コンデンサ3UNおよびダイオード4UNに対して並列に接続される。複数のスイッチング素子1UNは互いに直列に接続されてもよく、互いに並列に接続されてもよい。
スイッチング素子1UNは、例えばMOSFETである。スイッチング素子1UNのドレイン(高電位側端)は正側端子203Nと電気的に接続され、スイッチング素子1UNのソース(低電位側端)は負側端子204Nと電気的に接続されている。
ダイオード4UNは、カソードがスイッチング素子1UNのソースおよび負側端子204Nと電気的に接続され、アノードがスナバ端子205Nと電気的に接続されている。なお、ダイオード4UNは、リカバリ損失が低いファストリカバリ特性を備えることが望ましく、例えば、リカバリ特性のよいショットキーバリアダイオード(SBD)やワイドバンドギャップ半導体(SiC、GaNなど)を利用した素子を使用することが望ましい。
コンデンサ3UNは、一端(高電位側端)がスイッチング素子1UNのドレインおよび正側端子203Nと電気的に接続され、他端(低電位側端)がダイオード4UNのアノードと電気的に接続するとともにスナバ端子205Nと電気的に接続されている。
n個のスイッチ回路101Nは、直列に接続されている。すなわち、スイッチ回路101Nの正側端子(高電位側端)203Nは高電位側にて隣り合うスイッチ回路101Nの負側端子(低電位側端)204Nと電気的に接続され、最も高電位側のスイッチ回路101Nの正側端子203N(N=n)は、上アームの正側端(正側直流端209)と電気的に接続されている。スイッチ回路101Nの負側端子204Nは低電位側にて隣り合うスイッチ回路101Nの正側端子203Nと電気的に接続され、最も低電位側のスイッチ回路101Nの負側端子204N(N=1)は、インバータセル100の正側セル端子200と電気的に接続されている。
n個の回生整流ダイオード6UN(N=1〜n)は、低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、スイッチング素子1Xの低電位側の端子(インバータセル100の低電位側端)と最も低電位側に配置された第1スイッチ回路1011のコンデンサ3U1の低電位側端との間、および、隣接した第1スイッチ回路101Nのコンデンサ3UNの低電位側端の間にそれぞれ接続され、互いに直列に接続されている。
回生整流ダイオード(第1回生整流ダイオード)6UN(N=1〜n)それぞれのカソードは、スイッチ回路101Nのスナバ端子205N(N=1〜n)および高電位側にて隣接する回生整流ダイオード6UN(N=1〜n)のアノードと電気的に接続されている。例えば、回生整流ダイオード6Uk(1≦k≦n−1)のカソードは、スイッチ回路101kのスナバ端子205kおよび回生整流ダイオード6U(k+1)のアノードと電気的に接続されている。
抵抗器5UNは、一端において、ダイオード4UNとコンデンサ3UNとの並列回路に直列に接続されている。抵抗器5UNの他端は、低電位側に接続されたスイッチ回路101Nのコンデンサ3UNと抵抗器5UNとが直列に接続された回路と、回生整流ダイオード6UNを介して電気的に接続される。最も低電位側に配置されたスイッチ回路101N(N=1)の抵抗器5UNの他端は、スナバ端子205Nおよび回生整流ダイオード6UNを介して、インバータセル100の負側セル端子201と電気的に接続されている。
m個のスイッチ回路(第2スイッチ回路)102Mのそれぞれは、スイッチング素子(第2スイッチング素子)1XMと、ダイオード(第2ダイオード)4XMと、コンデンサ(第2コンデンサ)3XMと、スナバ端子208Mと、正側端子206Mと、負側端子207Mと、を備えている。
なお、正側端子206Mと、負側端子207Mと、スナバ端子208Mとは、これらの端子の位置にて回路が電気的に接続可能な構成であればよく、端子を省略しても構わない。また、スイッチ回路102Mは、複数のスイッチング素子1XMを備えていてもよい。その場合、複数のスイッチング素子1XMは、正側端子206Mと負側端子207Mとの間において、コンデンサ3XMおよびダイオード4XMに対して並列に接続される。複数のスイッチング素子1XMは互いに直列に接続されてもよく、互いに並列に接続されてもよい。
スイッチング素子1XMは、例えばMOSFETである。スイッチング素子1XMのドレイン(高電位側端)は、正側端子206Mと電気的に接続され、ソース(低電位側端)は負側端子207Mと電気的に接続されている。
ダイオード4XMは、アノードがスイッチング素子1XMのドレインおよび正側端子206Mと電気的に接続し、カソードがスナバ端子208Mと電気的に接続している。なお、ダイオード4XMは、リカバリ損失が低いファストリカバリ特性を備えることが望ましく、例えば、リカバリ特性のよいショットキーバリアダイオード(SBD)やワイドバンドギャップ半導体(SiC、GaNなど)を利用した素子を使用することが望ましい。
コンデンサ3XMは、一端(低電位側端)がスイッチング素子1XMのソースおよび負側端子207Mと電気的に接続され、他端(高電位側端)がダイオード4XMのカソード電気的に接続されているとともにスナバ端子208Mと電気的に接続している。
m個のスイッチ回路102Mは、直列に接続している。すなわち、スイッチ回路102Mの正側端子206Mは高電位側にて隣り合うスイッチ回路102Mの負側端子207Mと電気的に接続し、最も高電位側のスイッチ回路102Mの正側端子206M(M=1)は、インバータセル100の負側セル端子201と電気的に接続する。スイッチ回路102Mの負側端子207Mは低電位側にて隣り合うスイッチ回路102Mの正側端子206Mと電気的に接続し、最も低電位側のスイッチ回路102Mの負側端子207M(M=m)は、下アームの負側端(負側直流端210)と電気的に接続する。
m個の回生整流ダイオード(第2回生整流ダイオード)6XM(M=1〜m)は、低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、隣接した第2スイッチ回路102Mのコンデンサ3XMの高電位側端の間、および、スイッチング素子1Uの高電位側の端子(インバータセル100の高電位側端)と最も高電位側に配置された第2スイッチ回路1021のコンデンサ3X1との高電位側端の間にそれぞれ接続され、互いに直列に接続されている。
回生整流ダイオード6XM(M=1〜m)それぞれのアノードは、スイッチ回路102Mのスナバ端子208M(M=1〜m)および低電位側にて隣接する回生整流ダイオード6XM(M=1〜m)のカソードと電気的に接続されている。例えば、回生整流ダイオード6Xj(1≦j≦m−1)のアノードは、スイッチ回路102jのスナバ端子208jおよび回生整流ダイオード6X(j+1)のカソードと電気的に接続されている。
抵抗器5XMは、一端において、ダイオード4XMとコンデンサ3XMとの並列回路と直列に接続されている。抵抗器5XMの他端は、高電位側に接続されたスイッチ回路102Mのコンデンサ3XMと抵抗器5XMとが直列に接続された回路と、回生整流ダイオード6XMを介して電気的に接続される。最も高電位側に配置されたスイッチ回路102M(M=1)の抵抗器5XMの他端は、スナバ端子208Mおよび回生整流ダイオード6XMを介して、インバータセル100の正側セル端子200と電気的に接続されている。
すなわち、本実施形態の電力変換装置は、第1スイッチ回路101Nの少なくとも1つが第1スイッチング素子1UNの低電位側端にカソードが接続された第1ダイオード4UNと、第1ダイオード4UNのアノードと第1スイッチング素子1UNの高電位側端との間に接続された第1コンデンサ3UNと、を備えるとき、低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、インバータセル100の低電位側端および上アームの第1コンデンサ3UNの低電位側端とを接続する回生整流回路を備えている。
また、本実施形態の電力変換装置は、第2スイッチ回路102Xの少なくとも1つが第2スイッチング素子1XMの高電位側端にアノードが接続された第2ダイオード4XMと、第2ダイオード4XMのカソードと第2スイッチング素子1XMの低電位側端との間に接続された第2コンデンサ3XMと、を備えるとき、低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、インバータセル100の高電位側端および下アームの第2コンデンサ3XMの高電位側端を接続する回生整流回路を備えている。
なお、本実施形態の電力変換装置において、スイッチ回路101Nの数nとスイッチ回路102Mの数mとは、同じであることが望ましいが、nとmとは異なる数であっても構わない。
また、本実施形態の電力変換装置において、スイッチング素子1UN、1XMは、MOSFETに限定されるものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar transistor)や機械スイッチなどでも構わない。
また、電圧定格や電流定格が異なる素子をスイッチング素子1U、1X、1UN、1XMとして用いた場合であっても本実施形態の効果を得ることができるが、電圧定格や電流定格が同一である素子をスイッチング素子1U、1X、1UN、1XMとして用いることが望ましい。
また、スイッチ回路101N、102Mが備える第1抵抗器5UNおよび第2抵抗器5XMを、リアクトル若しくはインダクタンス素子に置き換えても構わない。
本実施形態の電力変換装置では、正側直流端209と、負側直流端210と、正側直流端209と中間端子211との間および負側直流端210と中間端子211との間に接続された直流コンデンサ(図示せず)と、を介して閉回路が構成される。この閉回路に寄生する寄生インダクタンス(図示せず)によりサージ電圧が発生するときがある。このとき、本実施形態の電力変換装置では、コンデンサ3UN、3XMにより、発生したサージ電圧を抑制することが可能である。
次に、本実施形態の電力変換装置の動作の一例について説明する。
本実施形態の電力変換装置は、PWM変調(Pulse Width Modulation)により生成されたゲート信号を供給することで、任意の出力波形を作り出すことができる。電力変換装置の制御回路(図示せず)は、例えば、電圧指令値と三角波とを比較することにより、上アームのゲート信号と下アームのゲート信号とを生成する。
本実施形態の電力変換装置では、上アームの複数のスイッチング素子1UNと、下アームの複数のスイッチング素子1XMとを、それぞれ、所定の時間間隔をあけて順次スイッチングさせることにより、ターンオン損失、ターンオフ損失、および、リカバリ損失などの損失を低減することが可能である。
インバータセル100のスイッチング素子1U、1Xと、上アームの複数のスイッチング素子1UNと、下アームの複数のスイッチング素子1XMとの全てがオフしている状態において、交流端211から電流が出力されているときには、電流は、インバータセル100のスイッチング素子1Xの寄生ダイオードと、スイッチ回路102Mのスイッチング素子1XMの寄生ダイオードとに通流している。
この状態において、インバータセル100のスイッチング素子1Uをオンすると、電流は、下アームのスイッチ回路102Mの複数のスイッチング素子1XMの寄生ダイオードを通流するとともに、インバータセル100においてフローティングコンデンサ2を放電する方向に通流し、スイッチング素子1Uを通流して交流端211へ流れる。
続いて、上アームのスイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNのいずれかをオンする。ここでは、スイッチ回路101nのスイッチング素子1Unをオンした場合について説明する。
スイッチング素子1Unをオンすると、複数のスイッチ回路101Nの1つに印加されていた電圧が、複数のスイッチ回路102Mの直列数(=m)に分圧されて、複数のスイッチ回路102Mのそれぞれに印加される。このため、複数のスイッチ回路102Mのスイッチング素子1XMの寄生ダイオードのリカバリ時に印加される電圧が小さくなり、リカバリ時に発生する損失(リカバリ損失)が低減される。さらに、複数のスイッチ回路102Mの直列数に応じて増加するスイッチングループの寄生インダクタンスによって、リカバリ電流の変化量が少なくなり、その結果、リカバリ電荷が減少し、リカバリ損失が低減される。
スイッチ回路102Mに電圧が印加されると、電流は、スイッチング素子1XMの寄生ダイオードを通流することができなくなり、スイッチ回路101Nへ転流する。したがって、スイッチ回路101nでは、オンされているスイッチング素子1Unに電流が通流し、スイッチ回路1011〜101(n−1)では、コンデンサ3U1〜3U(n−1)とダイオード4U1〜4U(n−1)とに電流が通流する。
上記電流が通流する状態が遷移することにより、例えば従来の2レベルインバータではスイッチング損失として熱に変換されるエネルギーが、本実施形態の電力変換装置では、コンデンサ3U1〜3U(n−1)に蓄えられることとなる。すなわち、本実施形態の電力変換装置におけるスイッチング損失は、複数のスイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNのスイッチングに伴う損失分のみであり、従来の2レベルインバータと比較して十分に小さくなる。
また、例えば、スイッチング素子1Unがオンすることで、スイッチ回路101nのダイオード4Unとコンデンサ3Unとが並列接続される。
抵抗器5Unの一端は、ダイオード4Unとコンデンサ3Unとの並列回路と直列に接続される。抵抗器5Unの他端は、スイッチ回路101(n−1)のコンデンサ3U(n−1)と抵抗器5U(n−1)とが直列に接続された回路と、回生整流ダイオード6Unを介して電気的に接続される。このことにより、コンデンサ3Unに蓄えられたエネルギーは、コンデンサ3U(n−1)に放電される。上記放電は、コンデンサ3Unとコンデンサ3U(n−1)との電圧が等しくなったときに終了する。
なお、上記の例において、コンデンサ3Unの電圧がコンデンサ3U(n−1)の電圧よりも高いときに、コンデンサ3Unが放電される。また、コンデンサ3Unの電圧とコンデンサ3U(n−1)の電圧との差が、コンデンサ3Un、3U(n−1)それぞれの電圧よりも十分小さいため、放電されるエネルギーの経路に抵抗器5Un、5U(n−1)が介在していても、高効率に放電することができる。
複数のスイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNが順次オンされて全てのスイッチング素子1UNがオンされると、コンデンサ3UNに蓄えられたエネルギーが順次放電されて、放電されたエネルギーがフローティングコンデンサ2へ蓄積される。この状態で、電力変換装置の上アームのスイッチング素子がオンされた状態となる。
その後、複数のスイッチング素子1UNを順次オフさせて、複数のスイッチング素子1UNの全てがオフされた状態となると、フローティングコンデンサ2が放電され、スイッチングにより生じるエネルギーを効率よく回生することが可能である。その後、スイッチング素子1Uがオフされた状態となり、電力変換装置の上アームがオフされた状態となる。
また、スイッチング素子1Xおよび複数のスイッチ回路102Mについても同様に動作させることにより、スイッチングにより生じるエネルギーを、複数のコンデンサ3XMを介してフローティングコンデンサ2へ蓄積させることが可能であり、フローティングコンデンサ2を放電することによりスイッチングにより生じるエネルギーを効率よく回生することが可能である。
上記のように、本実施形態の電力変換装置では、例えば従来の2レベルインバータでは損失であったスイッチング時のエネルギーの大部分を、コンデンサ3UN、3XMを介してフローティングコンデンサ2に蓄積させることが可能であり、フローティングコンデンサ2を放電することにより、スイッチング速度を速くすることなく、スイッチング損失を低減することが可能である。また、スイッチング素子1UN、1XMの寄生ダイオードのリカバリ時にスイッチング素子1UN、1XMに低電圧を印加することにより、リカバリ損失を低減することができる。
図2は、一実施形態の電力変換装置の動作の一例を説明するための図である。
ここでは、上アームが3つのスイッチ回路1011、1012、1013、そして下アームが3つのスイッチ回路1021、1022、1023を備えるときの、スイッチング素子1Uのゲート信号Suと上アームの3つのスイッチング素子1U1〜1U3のゲート信号Su(1)〜Su(3)とのターンオンタイミングおよびターンオフタイミングの一例を示すタイミングチャートと、3つのコンデンサ3U1〜3U3に通流する電流icu(1)〜icu(3)と、フローティングコンデンサ2に通流する電流icfとの関係の一例を示している。なお、図2では、電力変換装置から交流端へ電流が流れている状態であり、電流icu(1)〜icu(3)と電流icfとは、交流端211から出力される方向を正としている。また、図2に示した期間において、スイッチング素子1Xと、下アームの3つのスイッチング素子1X1〜1X3とはオフされている状態である。
最初に、スイッチング素子1Uと、上アームの3つのスイッチング素子1U1〜1U3とがオフされている状態から、インバータセル100のスイッチング素子1Uがターンオンされる。これにより、フローティングコンデンサ2に電流icfが通流し、蓄えられたエネルギーが放電される。
続いて、上アームの3つのスイッチ回路1011〜1013のスイッチング素子1U1〜1U3が遅延時間Tdを空けて順次ターンオンされる。3つのスイッチ回路1011〜1013のスイッチング素子1U1〜1U3をターンオンする順序は、限定されるものではない。ここでは、スイッチ回路1011のスイッチング素子1U1から順に、正側直流端209に近い側のスイッチ回路1013のスイッチング素子1U3まで、順次、ターンオンされる例について説明する。
スイッチング素子1U1がターンオンされると、負側端子(スイッチ回路1023の負側端子2073)から下アームの3つのスイッチ回路1021〜1023のスイッチング素子1X1〜1X3の寄生ダイオードを通流していた電流が、正側端子(スイッチ回路1013の正側端子2033)へ流れるように転流する。これにより、フローティングコンデンサ2の放電は終了する。
電流が正側端子2033へ転流すると、ターンオンされたスイッチング素子1U1と、オフされているスイッチング素子1U2、1U3に並列に接続されたコンデンサ3U2、3U3およびダイオード4U2、4U3に電流が通流する。
このとき、例えば従来の2レベルインバータではスイッチング損失として熱となるエネルギーが、本実施形態の電力変換装置ではコンデンサ3U2、3U3に充電されるため、高効率なスイッチング動作を行うことが可能となる。
また、ターンオンされたスイッチング素子1U1と並列に接続されたコンデンサ3U1と、フローティングコンデンサ2とが回生整流ダイオード6U1を介して接続され、コンデンサ3U1に蓄えられたエネルギーがフローティングコンデンサ2へ放電される。
次に、スイッチ回路1012のスイッチング素子1U2がターンオンされると、コンデンサ3U2に通流していた電流がスイッチング素子1U2へ転流し、コンデンサ3U2への充電が終了する。
スイッチ回路1012のスイッチング素子1U2がターンオンされると、コンデンサ3U2と、低電位側に接続されたスイッチ回路1011のコンデンサ3U1とが、回生整流ダイオード6U2を介して接続され、コンデンサ3U2に蓄えられたエネルギーがコンデンサ3U1へ放電される。
例えば図2に示すように、スイッチング素子1Uをターンオンし、スイッチング素子1U1からスイッチング素子1U3まで、順次、ターンオンさせると、電力変換装置の上アームのスイッチング素子が全てターンオンされ、コンデンサ3U1からコンデンサ3U3へ順次放電されたエネルギーが、最終的にフローティングコンデンサ2に充電される。
続いて、インバータセル100のスイッチング素子1Uと、3つのスイッチ回路1011〜1013のスイッチング素子1U1〜1U3とが遅延時間Tdを空けて順次ターンオフされる。なお、スイッチング素子1U1〜1U3をターンオフする順序は、限定されるものではない。ここでは、インバータセル100に近い側(電位が低い側)のスイッチ回路1011のスイッチング素子1U1から順に、スイッチ回路1013のスイッチング素子1U3まで、順次、ターンオフされる例について説明する。スイッチング素子1Uは、3つのスイッチング素子1U1〜1U3が全てターンオフされた後にターンオフされる。
スイッチング素子1Uと、3つのスイッチング素子1U1〜1U3とが全てオンされている状態において、例えばスイッチング素子1U1がターンオフされると、スイッチング素子1U1に通流していた電流はコンデンサ3U1へ流れ、コンデンサ3U1が充電される。このとき、例えば従来の2レベルインバータではスイッチング損失として熱となるエネルギーがコンデンサ3U1に充電されるため、高効率なスイッチング動作を行うことが可能となる。
上記のターンオフの動作が、スイッチング素子1U1から順にスイッチング素子1U3まで順次行われる。これにより、コンデンサ3U1〜3U2に充電されたエネルギーは、順次コンデンサ3U3まで放電される。続いて、スイッチング素子1U3がターンオフされると、最終的に、コンデンサ3U3に蓄えられたエネルギーがフローティングコンデンサ2に充電される。
上記ターンオフの動作が終了すると、スイッチング素子1Uがオンされた状態であって、3つのスイッチング素子1U1〜1U3が全てオフされた状態となり、フローティングコンデンサ2に充電されたエネルギーが放電される。このことにより、フローティングコンデンサ2に蓄えられたエネルギーを効率よく回生することができる。
その後、スイッチング素子1Uがターンオフされると、フローティングコンデンサ2の放電が終了する。
以上のように、本実施形態の電力変換装置は、従来の2レベルインバータではスイッチング損失として熱となるエネルギーを並列接続したコンデンサ3Un、3Xmに蓄え、フローティングコンデンサ2に集め、放電することで高効率なスイッチング動作を実現している。
なお、フローティングコンデンサ2の放電は、ターンオンおよびターンオフの両方またはどちらか一方のタイミングで行われてもよい。例えば、キャリア周期(スイッチング周期)1サイクルにおいて、フローティングコンデンサ2が放電している時間を放電時間Tdisとする。このとき、フローティングコンデンサ2から流出する電荷Qoutは以下の式(1)により求められる。
Qout=Tdis×I…式(1)
また、スイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNが遅延時間(第1遅延時間)Tdを空けて順次オンされるとする。ここで、スイッチング素子1UNが順次オンしているときに、後からオンするスイッチング素子1UNと並列に接続したコンデンサ3UNには、交流端211に流れる交流電流と略等しい値の電流が流れる。このとき、コンデンサ3UNに流入する電荷Qinは、上側アームの直列段数Nを用いて下記式(2)により求められる。
Qin=Td×(N−1)×(N−2)×I…式(2)
(ただし,Nは整数で,N>2)
上記動作は、スイッチング素子1UNのターンオフ時も同様である。上アームのターンオン時およびターンオフ持において、コンデンサ3UNやフローティングコンデンサ2の電圧が安定して動作するためには、上記式(1)と式(2)とにより求められる2つの電荷の値が一致することが望ましい。そこで、本実施形態の電力変換装置では、下記式(3)を満たすようフローティングコンデンサ2の標準放電時間Tdisを設定することができる。
Tdis=Td×(N−1)×(N−2)…式(3)
(ただし,Nは整数で,N>2)
下アームについても同様に、遅延時間(第2遅延時間)Tdと第1スイッチ回路102Mの段数Mとを用いて、下記式(4)を満たすようにフローティングコンデンサ2の標準放電時間Tdisを設定することができる。
Tdis=Td×(M−1)×(M−2)…式(4)
(ただし,Nは整数で,N>2)
ただし、コンデンサ3UN、3XMに流入する電荷は、回路の転流動作によって減少することがあるため、フローティングコンデンサ2の実際の放電時間が上記標準放電時間よりも短く設定されることがあり得る。また、フローティングコンデンサ2の放電時間が長くなることにより、フローティングコンデンサ2の過放電となると、足りなくなった電荷が直流電源から供給されることなるため、エネルギー効率が悪化してしまう。したがって、フローティングコンデンサ2の放電時間を、上記標準放電時間以下とすることにより、電力変換装置の安定した動作を実現するとともに、エネルギー効率を改善することが可能となる。
上記のように、本実施形態の電力変換装置によれば、高速なスイッチングを行うことなくスイッチング損失を抑制することを実現することができる。また、本実施形態の電力変換装置では、スナバコンデンサ相当の小さい容量のコンデンサを使用し、容量の大きなコンデンサを備える必要がなく、電力変換装置が大型化することを回避することが可能である。
なお、本実施形態の電力変換装置において、上アームの複数のスイッチング素子1UNを同時にスイッチングすること、および、下アームの複数のスイッチング素子1XMを同時にスイッチングすることで、高耐圧かつ高dv/dtを実現し、かつ、コンデンサ3UNおよびコンデンサ3XMにおける高di/dtと寄生インダクタンスによるサージ電圧を抑制する動作を行うことも可能である。
次に、本実施形態の電力変換装置におけるリカバリ損失について説明する。
例えば、従来の2レベルインバータにおいて、下アームのスイッチング素子がターンオンされるとき、上アームのスイッチング素子の寄生ダイオードのリカバリ時に寄生ダイオードに流れる電流と印加される電圧とによりリカバリ損失が発生する。
これに対し本実施形態の電力変換装置では、例えばスイッチング素子1XMのいずれかがターンオンされると、複数のスイッチ回路102Mの1つに印加されていた電圧が、複数のスイッチ回路101Nの直列数(=n)に分圧されて、複数のスイッチ回路101Nのそれぞれに印加される。このため、複数のスイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNの寄生ダイオードのリカバリ時に印加される電圧が小さくなり、リカバリ時に発生する損失(リカバリ損失)が低減される。
下アーム(複数のスイッチ回路101M)についても同様である。すなわち、例えばスイッチング素子1UNのいずれかがターンオンされると、複数のスイッチ回路101Nの1つに印加されていた電圧が、複数のスイッチ回路102Mの直列数(=m)に分圧されて、複数のスイッチ回路102Mのそれぞれに印加される。このため、複数のスイッチ回路102Mのスイッチング素子1XMの寄生ダイオードのリカバリ時に印加される電圧が小さくなり、リカバリ時に発生する損失(リカバリ損失)が低減される。
また、本実施形態の電力変換装置では、インバータセル100のスイッチング素子1U、1Xとして、リカバリ特性の良い素子が採用されているため、インバータセル100におけるリカバリ損失も低減することができる。
すなわち、本実施形態の電力変換装置によれば、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
次に、第2実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電力変換装置は、インバータセル100の構成が上述の第1実施形態と異なっている。
図3は、第2実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置において、インバータセル100が図1に示す電力変換装置と同様の構成を備えている。すなわち、インバータセル100は、セル回路100Aと、上側セルアームと、下側セルアームと、k個(kは2以上の整数)の第3回生整流回路(回生整流ダイオード6U0Kおよび第1抵抗器5U0K)と、j個(jは2以上の整数)の第2回生整流回路(回生整流ダイオード6X0Jおよび第2抵抗器5X0J)と、を備えている。ここで、KとJとはそれぞれK=2〜k、J=2〜jであり、以後、他の定義が示されていいなければ同様とする。
セル回路100Aの上側セルアームは、k個のスイッチ回路(電圧型クランプ型スイッチ回路)UKを備える。セル回路100Aの下側セルアームは、j個のスイッチ回路(電圧型クランプ型スイッチ回路)XJを備える。
セル回路100Aは、スイッチング素子(上側スイッチング素子)1U0と、スイッチング素子(下側スイッチング素子)1X0と、フローティングコンデンサ20と、正側セル端子(高電位側端)200Aと、負側セル端子(低電位側端)201Aと、セル交流端子(交流端)202Aと、を備えている。なお、正側セル端子200Aと、負側セル端子201Aと、セル交流端子202Aとは、これらの端子の位置にて回路が電気的に接続可能な構成であればよく、端子は省略されても構わない。
k個のスイッチ回路(第3スイッチ回路)UKのそれぞれは、スイッチング素子(第3スイッチング素子)1U0Kと、ダイオード(第3ダイオード)4U0Kと、コンデンサ(第3コンデンサ)3U0Kと、スナバ端子と、正側端子と、負側端子と、を備えている。
j個のスイッチ回路(第4スイッチ回路)XJのそれぞれは、スイッチング素子(第4スイッチング素子)1X0Jと、ダイオード(第4ダイオード)4X0Jと、コンデンサ(第4コンデンサ)3X0Jと、スナバ端子と、正側端子と、負側端子と、を備えている。
スイッチング素子1U0とスイッチング素子1X0とは、例えばMOSFET(半導体電界効果トランジスタ:metal-oxide semiconductor field-effect transistor)である。本実施形態では、スイッチ回路101N、102Mのスイッチング素子1UN、1XMは、例えば、高耐圧であるスイッチング素子(例えばIGBT)であり、スイッチング素子1U0、1U0Kとスイッチング素子1X0、1X0Jとは、上アームおよび下アームのスイッチ回路101N、102Mのスイッチング素子1UN、1XMよりも耐圧が低い素子を採用することが可能である。
例えば、上アームのスイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNに印加される電圧V1は、正側直流端209と負側直流端210との間の電圧Vdcをスイッチ回路101Nの直列数nで除した値である。これに対し、スイッチ回路UKのスイッチング素子1U0Kに印加される電圧V2は、電圧V1をスイッチ回路UKの直列数kで除した値であり、電圧V1よりも小さくなる。スイッチ回路102Mとスイッチ回路XJについても同様である。このため、スイッチング素子1U0、1U0Kとスイッチング素子1X0、1X0Jとは、上アームおよび下アームのスイッチ回路101N、102Mのスイッチング素子1UN、1XMよりも耐圧が低い素子を採用可能である。
上記インバータセル100は、上述の第1実施形態の電力変換装置と同様に動作することにより、インバータセル100におけるエネルギー損失を低く抑えることが可能である。
本実施形態の電力変換装置は、インバータセル100の構成以外は上述の第1実施形態と同様である。本実施形態の電力変換装置は、図3に示す構成のインバータセル100を備えることにより、インバータセル100におけるスイッチング損失およびリカバリ特性を改善するとともに、電力変換装置のエネルギー効率を改善することができる。
すなわち、本実施形態の電力変換装置によれば、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
次に、第3実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
図4は、第3実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置は、還流ダイオード6U0、6X0を更に備えている点において、上述の第1実施形態および第2実施形態の電力変換装置の構成と異なっている。
還流ダイオード(第1還流ダイオード)6U0は、低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、上アームのスイッチ回路101Nと並列に接続されている。
還流ダイオード(第2還流ダイオード)6X0は、低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、下アームのスイッチ回路102Mに並列に接続されている。
上記のように、上アームと下アームとに還流ダイオード6U0、6X0を設けることにより、フローティングコンデンサ2の放電時間やデッドタイム期間中に、還流ダイオード6U0、6X0が設けられた経路に電流が流れることにより、複数のダイオードに通流することが回避されるため、エネルギー効率を改善することができる。
なお、還流ダイオード6U0、6X0のリカバリを抑制するために、還流ダイオード6U0、6X0それぞれに対して直列に比較的小さいインダクタンスを接続してもよい。
上記のように、本実施形態の電力変換装置は、上述の第1実施形態と同様に、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
ここで、図5は、図4の回路構成を適用したインバータの試験データを示す図である。試験に用いたインバータは、図4に示す1相分の回路を3つ並列接続した3相インバータで、キャリア周波数を20kHz、2相変調方式を適用している。
一般に、MOSFETを使用したインバータでは、変調率にほぼ依存せず、直流電圧と交流電流によって損失が決まる。図5は、直流電圧を一定の変調率で交流電圧に換算し、その交流電圧と実測の交流電流から求めた出力電力を換算出力電力として横軸にとり、換算出力電力に実測損失を加えた換算入力電力と換算出力電力との比を換算効率として縦軸にとったグラフである。この図5の結果が示すように、図4の回路構成を適用したインバータ、即ち、還流ダイオード6U0、6X0を設けたインバータの方が高い効率になることを示している。
次に、第4実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
図6は、第4実施形態の電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置は、コンバータCONを備える点において上述の第1乃至第3実施形態の電力変換装置と異なっている。
コンバータCONの一方の直流端はフローティングコンデンサ2と並列に接続されている。コンバータCONの他方の直流端は正側直流端209と負側直流端210とに接続されている。
コンバータCONは、フローティングコンデンサ2に蓄えられたエネルギーを、直流電源に回生することが可能である。また、コンバータCONは、直流電源から供給された直流電力を所定の直流電力に変換して、フローティングコンデンサ2へ供給してフローティングコンデンサ2を充電することが可能である。
本実施形態の電力変換装置では、上記のように、コンバータCONによりフローティングコンデンサ2を放電させることができるため、フローティングコンデンサ2の放電時にダイオードが通流する時間を短くすることができ、エネルギー効率を改善することができる。なお、上述の第1実施形態にて説明したように、フローティングコンデンサ2の放電時間は直列接続された素子数(n又はm)の2乗で増加するため、スイッチ回路101N、102Mの直列数が多いほどエネルギー効率改善効果が大きくなる。
すなわち、本実施形態の電力変換装置によれば、上述の第1実施形態と同様に、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
次に、第5実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電力変換装置は、ゲート信号供給回路を備える点において上述の第1乃至第4実施形態の電力変換装置と異なっている。
図7は、第5実施形態の電力変換装置の、上アームのスイッチング素子へのゲート信号を供給する回路の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置のゲート信号供給回路300は、バッファB11−B1nと、絶縁回路B22−B2nと、ゲート抵抗器GR1−G1nと、を備えている。
ゲート抵抗器GR1−GRnは、スイッチング素子1U1−1Unのゲートに直列に接続されている。
バッファB11−B1nは、ゲート抵抗器GR1−GRnの前段に接続され、ゲート抵抗器GR1−GRnを介してスイッチング素子1U1−1Unのゲートへゲート信号を印加する。
絶縁回路B22−B2nは、例えば、フォトカプラ、ダイオード、差動アンプ、アイソレーションアンプなどである。低電位側のスイッチング素子1U1−1U(n−1)のゲートに接続されたバッファB11−B1(n−1)から出力されたゲート信号が入力される。
絶縁回路B22−B2nは、バッファB11−B1(n−1)から出力されたゲート信号を用いて、スイッチング素子1U2−1Unの基準電位によるゲート信号を生成して出力する。本実施形態では、スイッチング素子1U2−1Unに対応するゲートドライブ回路(図示せず)のグランド電位は、スイッチング素子1U2−1Unのソース端子(低電位側端)の電位である。絶縁回路B22−B2nから出力されたゲート信号は、バッファB12−B1nへ入力される。
本実施形態の電力変換装置では、バッファB11にゲート信号を入力すると、バッファB11−B1nおよび絶縁回路B22−B2nを介してスイッチング素子1U1−1Unのゲートに、所定のタイミングでゲート信号を印加することができる。したがって、本実施形態の電力変換装置では、スイッチング素子1U1−1Unそれぞれにゲート信号を生成する必要がなく、省配線化および低コスト化を実現することができる。
なお、絶縁回路B22−B2nは、絶縁信号バッファを用いてもよく、高耐圧の信号バッファを用いてもよい。絶縁回路B22−B2nとして高耐圧の信号バッファを用いるときには、絶縁回路B22−B2nは、図7に示すように低電位側のスイッチング素子のゲート信号が入力され、高電位側のスイッチング素子のゲート信号を生成する。絶縁回路B22−B2nとして絶縁信号バッファを用いるときは、絶縁回路B22−B2nは、低電位側のスイッチング素子のゲート信号が入力され、高電位側のスイッチング素子のゲート信号を生成してもよく、高電位側のスイッチング素子のゲート信号が入力され、低電位側のスイッチング素子のゲート信号を生成してもよい。
絶縁回路B22−B2nおよびバッファB11−B1nにおける信号の遅延時間は、絶縁回路B22−B2nおよびバッファB11−B1nの性能や、ゲート信号を生成する際のトリガーとなる信号のタイミングにより調整することが可能である。
図7に示す例では、絶縁回路B22−B2nの入力信号は、バッファB11−B1nの出力信号であるが、ゲート抵抗器GR1−GR(n−1)の後段から入力されてもよい。
また、図7では、電力変換装置の上アームのスイッチング素子1U1−1Unへゲート信号を供給するゲート信号供給回路300の構成例を示したが、下アームのスイッチング素子1X1−1XMにゲート信号を供給するゲート信号供給回路も同様の構成とすることができる。すなわち、本実施形態の電力変換装置のゲート駆動回路は、上アームと下アームとのそれぞれに1つのゲート信号を生成することにより、上アームの複数のスイッチング素子1U1−1Unと下アームの複数のスイッチング素子1X1−1Xmとを動作させることが可能である。
上記のように、本実施形態の電力変換装置によれば、上述の第1実施形態と同様に、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
次に、第6実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
スイッチング素子1U1−1Unにゲート信号を供給前の状態では、直流電圧を分圧するコンデンサ3U1−3Unおよびフローティングコンデンサ2の直列数は定常状態よりも多くなる。このため、スイッチング素子1U1−1Unにゲート信号を供給前の状態では、コンデンサ3U1−3Unの電圧は定常状態よりも低い状態である。
コンデンサ3U1−3Unの電圧が定常状態よりも低い状態にて、スイッチング素子1U1−1Unを順次ターンオンすると、直流電圧を分圧するコンデンサ3U1−3Unの直列数が減少し、直流電源からコンデンサ3U1−3Unおよびフローティングコンデンサ2に対して、電流が突入する。突入電流は、コンデンサ3U1−3Unと回路の寄生インダクタンスとが共振することにより、例えば正弦波の半分の波形となる。上記突入電流が流れることにより、コンデンサ3U1−3Unの電圧が急上昇すると、回路の不具合の原因となる。
そこで、本実施形態の電力変換装置では、ゲート信号供給回路300がディレイ回路DRY2−DRYnを更に備えた構成としている。
図8は、第6実施形態の電力変換装置の、上アームのスイッチング素子へのゲート信号を供給する回路の一構成例を概略的に示す図である。
ディレイ回路DRY2−DRYnは、絶縁回路B22−B2nの出力端と、バッファB12−B1nの入力端との間に配置されている。ディレイ回路DRY2−DRYnは、ディレイ用抵抗器Rd2−Rdnと、ディレイ用ダイオードDd2−Ddnと、ディレイ用コンデンサCd2−Cdnと、放電用抵抗器Rdis2−Rdisnと、電源クランプ用ダイオードDc2−Dcnと、を備えている。
ディレイ用抵抗器Rd2−Rdnは、絶縁回路B22−B2nの出力端と、バッファB12−B1nの入力端とに直列に接続されている。
ディレイ用ダイオードDd2−Ddnは、アノードがディレイ用抵抗器Rd2−Rdnと絶縁回路B22−B2nの出力端との間に電気的に接続され、カソードがディレイ用コンデンサCd2−Cdnの高電位側端と電気的に接続されている。ディレイ用コンデンサCd2−Cdnの低電位側端は各ゲート回路電位のグランドに接地されている。
放電用抵抗器Rdis2−Rdisnは、ディレイ用コンデンサCd2−Cdnに並列に接続されている。
電源クランプ用ダイオードDc2−Dcnは、アノードがディレイ用コンデンサCd2−Cdnの高電位側端と電気的に接続され、カソードがゲート電源入力端子と電気的に接続されている。電源クランプ用ダイオードDc2−Dcnは、ゲート信号供給回路300の電源が消失した後、再度高速で復帰する場合に、コンデンサ3U1−3Un電圧の状態によらずコンデンサ3U1−3Un電圧の急上昇を抑制するための構成であって、ゲート電源の消失と合わせてディレイ用コンデンサCd2−Cdnの電荷を放電するために付加される。
なお、図示したディレイ回路DRY2−DRYnの構成は一例であって、同じ機能の回路であれば他の構成であってもよく、例えば、電源クランプ用ダイオードDc2−Dcnが省略されても構わない。
上記ディレイ回路DRY回路により、電力変換装置が停止されている状態からスイッチング素子1U2−1Unのゲートに最初にゲート信号が入力されるとき(ゲートスタート時)に、ゲート信号の立ち上がり時定数を増加させ、コンデンサ3U1−3Unの電圧が急上昇することを抑制できる。
ここで、コンデンサ3U1−3Unの電圧の上昇は、ゲートスタート時に発生し、定常状態においては基本的には発生しない。ゲートスタート時のコンデンサ3U1−3Unの電圧上昇分は、ゲート信号供給回路300における信号遅延時間と、ゲートスタート時のコンデンサ3U1−3Unおよびフローティングコンデンサ2と、寄生インダクタンスとの共振周期(または共振周波数)に依存している。
例えば、共振周期が一定であるとしたときに、ゲート信号供給回路300における信号遅延時間が長くなると、コンデンサ3U1−3Unの電圧の上昇分は抑制される。コンデンサ3U1−3Unの電圧の上昇分が最小となる条件は、信号遅延時間≧共振周期の半周期を満たすときである、したがって、共振周期の半周期より信号遅延時間を増加させたとしても、コンデンサ3U1−3Unの電圧の上昇を抑制する更なる効果が得られるものではない。
なお、常時スイッチングしない変調方式を採用する際には、増加させる信号遅延時間、および、キャリア周期よりも十分長い時定数となるように放電用抵抗器Rdis2−Rdisnの抵抗値を調整することにより、同様の効果を得ることができる。
例えば、3相インバータで用いられる2相変調方式は、電圧利用率を向上させるPWM変調技術であるが、一定の出力位相において上アームと下アームとがそれぞれベタオン/ベタオフとなるレグが存在する。本実施形態の電力変換装置が上記2相変調方式のインバータに適用された場合、コンデンサ3U1−3Unは、バランス抵抗により放電され、ゲートスタート時と同様の電圧状態となり得る。この状態において、ゲート信号の立ち上がり時のみディレイ時間を増加させるディレイ回路DRY2−DRYnの放電用抵抗器Rdis2−Rdisnの抵抗値を調整することにより、キャリア周期よりも十分長い時間ベタオン/ベタオフとなっても、突入電流によるコンデンサ3U1−3Un電圧の急上昇を抑制することができる。
なお、上記ディレイ回路DRY2−DRYnと同様のディレイ回路DRY2−DRYmを下アームのゲート信号供給回路に設けることにより、突入電流によるコンデンサ3X1−3Xm電圧の急上昇を抑制することができる。
すなわち、本実施形態の電力変換装置によれば、1つの電源により複数のスイッチング素子を駆動する電源を供給することが可能となり、省配線化および低コスト化を実現することが可能である。また、本実施形態によれば、電力変換装置に不具合が生じることを回避し、信頼性を担保することが可能である。
したがって、本実施形態の電力変換装置によれば、上述の第1実施形態と同様に、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
次に、第7実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電力変換装置は、複数のスイッチング素子1UN、1XMを駆動するためのブートストラップ電源を備えている点において上述の第1乃至第6実施形態の電力変換装置と異なっている。
図9は、第7実施形態の電力変換装置の、上アームのスイッチング素子へのゲート信号を供給する回路の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の電力変換装置は、第5実施形態の電力変換装置と同様のゲート信号供給回路300と、ゲート信号供給回路300に電源を供給するブートストラップ電源と、を備えている。
ブートストラップ電源は、電源PSと、ブートストラップコンデンサC1−Cnと、ブートストラップダイオードD1−Dnと、を備えている。
ブートストラップコンデンサC1―Cnは、バッファB11−B1nの電源入力端に接続されている。
電源PSの負側端子は、ブートストラップコンデンサC1の低電位側端、バッファB11の低電位側の電源入力端、および、上アームの低電位側端(正側セル端子)200と電気的に接続されている。電源PSの正側端子は、ブートストラップダイオードD1−Dnのアノードと電気的に接続されている。
ブートストラップダイオードD1−Dnは、カソードにおいて、ブートストラップコンデンサC1−Cnの高電位側端およびバッファB11−B1nの高電位側の電源入力端と電気的に接続されている。ブートストラップダイオードD1−Dnにより、上アームの複数のスイッチング素子1U1−1Unのゲート電圧が略等しくなり、スイッチング素子1U1−1Unのスイッチング特性のばらつきを抑制することができる。
上記ブートストラップ電源によれば、例えばスイッチング素子1U1がオンされることにより、ブートストラップコンデンサC2の低電位側端およびバッファB12の低電位側の電源入力端は、スイッチング素子1U1を介して電源PSの負側端子と電気的に接続され、電源PSからバッファB12へ電源が供給される。これにより、スイッチング素子1U2へゲート信号を供給可能となる。
上記のようにスイッチング素子1U1−1U(n−1)が低電位側から高電位側へと順次オンされることにより、電源PSからバッファB12−B1nへ順次電源が供給され、上アームのスイッチング素子1U1−1Unを所定のタイミングで順次駆動させることができる。
なお、下アームのスイッチング素子1X1−1Xmについても、同様に、ブートストラップ電源を用いることにより低電位側から高電位側へと順次駆動させることが可能となる。
すなわち、本実施形態の電力変換装置によれば、上アームと下アームとのそれぞれに1つの電源を設けることにより、複数のスイッチング素子を駆動する電源を供給することが可能となり、省配線化および低コスト化を実現することが可能である。
したがって、本実施形態の電力変換装置によれば、上述の第1実施形態と同様に、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
なお、例えば電圧調整用の電源回路を更に備えることにより、ブートストラップ電源から供給される電源を利用して更にブートストラップ電源を構成することも可能である。
次に、第8実施形態の電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の電力変換装置は、スイッチング素子1UN、1XMのゲートへゲート信号を供給するバッファB1N、B1Mの電源を生成するゲート電源自給用コンバータGCONを備えている点において、上述の第1乃至第5実施形態の電力変換装置と異なっている。
図10は、第8実施形態の電力変換装置の上アームのゲート電源自給用コンバータの構成例を説明するための図である。
スイッチ回路101Nのスイッチング素子1UNのゲートの前段にゲート抵抗器GRNが接続され、バッファB1Nの出力端がゲート抵抗器GRNを介してスイッチング素子1UNのゲートと電気的に接続されている。
上アームのゲート電源自給用コンバータ(第1コンバータ)GCONは、コンデンサ3UNに蓄えられたエネルギーを所定の直流電力に変換して、バッファB1Nへ電源を供給することができる。すなわち、ゲート電源自給用コンバータGCONの一方の直流端は、コンデンサ3UNの高電位側端と低電位側端とに電気的に接続されている。ゲート電源自給用コンバータGCONの他方の直流端は、バッファB1Nの電源入力端と電気的に接続されている。
なお、上アームのスイッチング素子1UNのゲートの基準電位は、コンデンサ3UNの低電位側端の電位と異なるため、上アームのゲート電源自給用コンバータGCONの一方の直流端と他方の直流端とは絶縁されている。
図11は、第8実施形態の電力変換装置の下アームのゲート電源自給用コンバータの構成例を説明するための図である。
スイッチ回路102Mのスイッチング素子1XMのゲートの前段にゲート抵抗器GRMが接続され、バッファB1Mの出力端がゲート抵抗器GRMを介してスイッチング素子1XMのゲートと電気的に接続されている。
下アームのゲート電源自給用コンバータ(第2コンバータ)GCONは、コンデンサ3XMに蓄えられたエネルギーを所定の直流電力に変換して、バッファB1Mへ電源を供給することができる。すなわち、ゲート電源自給用コンバータGCONの一方の直流端は、コンデンサ3XMの高電位側端と低電位側端とに電気的に接続されている。ゲート電源自給用コンバータGCONの他方の直流端は、バッファB1Nの電源入力端と電気的に接続されている。
なお、下アームのスイッチング素子1XMのゲートの基準電位は、コンデンサ3XMの低電位側端の電位と同じであるため、下アームのゲート電源自給用コンバータGCONの一方の直流端と他方の直流端とが絶縁される必要はく、図9に示すように一方の直流端と他方の直流端との基準電位は同じであってもよく、図8に示すように絶縁された構成であっても構わない。
上記のように、スイッチ回路101N、102Mのコンデンサ3UN、3XMに蓄えられたエネルギーを利用して、ゲート信号を供給する回路の電源を生成することにより、別途電源を備える必要がなくなり、電力変換装置の構成要素を減らすことができる。すなわち、本実施形態の電力変換装置によれば、省配線化および低コスト化を実現することができる。
また本実施形態の電力変換装置によれば、上述の第1実施形態と同様に、エネルギー損失を低く抑え、かつ、大型化を回避することが可能である。
なお、1つのスイッチング素子1UN、1XMに対応する1つゲート電源自給用コンバータGCONが設けられてもよく、1つのスイッチング素子1UN、1XMに対応する複数のゲート電源自給用コンバータGCONが設けられてもよく、隣り合う複数のスイッチング素子1UN、1XMに対応する1つのゲート電源自給用コンバータGCONが設けられてもよい。換言すると、複数のコンデンサ3UN、3XMに蓄えられたエネルギーを用いて1つのスイッチング素子1UN、1XMを駆動する電源を生成することも可能であるし、1つのコンデンサ3UN、3XMに蓄えられたエネルギーを用いて複数のスイッチング素子1UN、1XMを駆動する電源を生成することも可能である。いずれの場合であっても、電力変換装置の省配線化および低コスト化を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の複数の実施形態の電力変換装置において、第1回生整流回路と第2回生整流回路との一方が省略されてもよい。
また、上アームにおいて、第1スイッチ回路の少なくとも1つが、第1スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第1ダイオードと、第1ダイオードのアノードと第1スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第1コンデンサと、を有するときに、インバータセルの低電位側端と第1コンデンサの低電位側端とを接続する第1回生整流回路を有していればよい。全ての第1スイッチ回路について第1回生整流回路が接続される必要はない。
また、下アームにおいて、第2スイッチ回路の少なくとも1つが、第2スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第2ダイオードと、第2ダイオードのカソードと第2スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第2コンデンサと、を有するときに、インバータセルの高電位側端と第2コンデンサの高電位側端とを接続する第2回生整流回路を有していればよい。全ての第2スイッチ回路について第2回生整流回路が接続される必要はない。
なお、第2実施形態の電力変換装置においては、インバータセルの上側セルアームと下側セルアームとが上記上アームと下アームと同様の構成であっても構わない。
1U、1X、1UH、1XH、1UN、1XM、1U0、1X0、1U0K、1X0J…スイッチング素子、2…フローティングコンデンサ、3UN、3XM、3U0K、3X0J…コンデンサ、4UN、4XM、4U0K、4X0J…ダイオード、5U、5UN、5XM…抵抗器、6UN、6XM、6UK、6XJ…回生整流ダイオード、6U0、6X0…還流ダイオード、100…インバータセル、100A…セル回路、101N、102M、UK、XJ…スイッチ回路、209…正側直流端、210…負側直流端、211…交流端子(交流端)、300…ゲート信号供給回路、B11−B1n…バッファ、B22−B2n…絶縁回路、DRY2−DRYn…ディレイ回路。

Claims (9)

  1. 交流端と高電位側端との間に接続された上側スイッチング素子と、交流端と低電位側端との間に接続された下側スイッチング素子と、高電位側端と低電位側端との間において前記上側スイッチング素子および前記下側スイッチング素子に対して並列に接続されたフローティングコンデンサと、を有するインバータセルと、
    前記インバータセルの高電位側端と正側直流端との間に接続され、第1スイッチング素子を有する第1スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された上アームと、
    前記インバータセルの低電位側端と負側直流端との間に接続され、第2スイッチング素子を有する第2スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された下アームと、
    低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、一または複数の前記第1スイッチ回路と並列に接続された第1還流ダイオードと、
    低電位側から高電位側へ向かう方向を順方向として、一または複数の前記第2スイッチ回路と並列に接続された第2還流ダイオードと、を備え、
    前記第1スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第1スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードと前記第1スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第1コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの低電位側端と前記第1コンデンサの低電位側端とを接続する第1回生整流回路を有し、
    前記第2スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第2スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第2ダイオードと、前記第2ダイオードのカソードと前記第2スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第2コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの高電位側端と前記第2コンデンサの高電位側端とを接続する第2回生整流回路を有する電力変換装置。
  2. 交流端と高電位側端との間に接続された上側スイッチング素子と、交流端と低電位側端との間に接続された下側スイッチング素子と、高電位側端と低電位側端との間において前記上側スイッチング素子および前記下側スイッチング素子に対して並列に接続されたフローティングコンデンサと、を有するインバータセルと、
    前記インバータセルの高電位側端と正側直流端との間に接続され、第1スイッチング素子を有する第1スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された上アームと、
    前記インバータセルの低電位側端と負側直流端との間に接続され、第2スイッチング素子を有する第2スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された下アームと、を備え、
    前記上側スイッチング素子と前記下側スイッチング素子とは、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子よりもリカバリ特性の良い素子であり、
    前記第1スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第1スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードと前記第1スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第1コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの低電位側端と前記第1コンデンサの低電位側端とを接続する第1回生整流回路を有し、
    前記第2スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第2スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第2ダイオードと、前記第2ダイオードのカソードと前記第2スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第2コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの高電位側端と前記第2コンデンサの高電位側端とを接続する第2回生整流回路を有する電力変換装置。
  3. 交流端と高電位側端との間に接続された上側スイッチング素子と、交流端と低電位側端との間に接続された下側スイッチング素子と、高電位側端と低電位側端との間において前記上側スイッチング素子および前記下側スイッチング素子に対して並列に接続されたフローティングコンデンサと、を有するセル回路と、前記セル回路の高電位側端に接続され、第3スイッチング素子を有する第3スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された上側セルアームと、前記セル回路の低電位側端に接続され、第4スイッチング素子を有する第4スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された下側セルアームと、を備えたインバータセルと、
    前記上側セルアームの高電位側端と正側直流端との間に接続され、第1スイッチング素子を有する第1スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された上アームと、
    前記下側セルアームの低電位側端と負側直流端との間に接続され、第2スイッチング素子を有する第2スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された下アームと、を備え、
    前記第1スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第1スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードと前記第1スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第1コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの低電位側端と前記第1コンデンサの低電位側端とを接続する第1回生整流回路を有し、
    前記第2スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第2スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第2ダイオードと、前記第2ダイオードのカソードと前記第2スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第2コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの高電位側端と前記第2コンデンサの高電位側端とを接続する第2回生整流回路を有し、
    前記第3スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第3スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第3ダイオードと、前記第3ダイオードのアノードと前記第3スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第3コンデンサと、を有するときは、前記セル回路の低電位側端と前記第3コンデンサの低電位側端とを接続する第3回生整流回路を有し、
    前記第4スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第4スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第4ダイオードと、前記第4ダイオードのカソードと前記第4スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第4コンデンサと、を有するときは、前記セル回路の高電位側端と前記第4コンデンサの高電位側端とを接続する第4回生整流回路を有する電力変換装置。
  4. 交流端と高電位側端との間に接続された上側スイッチング素子と、交流端と低電位側端との間に接続された下側スイッチング素子と、高電位側端と低電位側端との間において前記上側スイッチング素子および前記下側スイッチング素子に対して並列に接続されたフローティングコンデンサと、を有するインバータセルと、
    前記インバータセルの高電位側端と正側直流端との間に接続され、第1スイッチング素子を有する第1スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された上アームと、
    前記インバータセルの低電位側端と負側直流端との間に接続され、第2スイッチング素子を有する第2スイッチ回路を一または複数直列に接続して構成された下アームと、
    前記フローティングコンデンサに蓄えられたエネルギーを正側直流端と負側直流端とに放電可能なコンバータと、を備え、
    前記第1スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第1スイッチング素子の低電位側端にカソードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードと前記第1スイッチング素子の高電位側端との間に接続された第1コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの低電位側端と前記第1コンデンサの低電位側端とを接続する第1回生整流回路を有し、
    前記第2スイッチ回路の少なくとも1つが、前記第2スイッチング素子の高電位側端にアノードが接続された第2ダイオードと、前記第2ダイオードのカソードと前記第2スイッチング素子の低電位側端との間に接続された第2コンデンサと、を有するときは、前記インバータセルの高電位側端と前記第2コンデンサの高電位側端とを接続する第2回生整流回路を有する電力変換装置。
  5. 前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のそれぞれのゲートに対してゲート抵抗器を介してゲート信号を出力する複数のバッファと、
    低電位側の前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のゲートにゲート信号を出力する前記バッファの出力信号が入力され、入力されたゲート信号を異なる基準電位のゲート信号として、高電位側の前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のゲートにゲート信号を出力する前記バッファへ供給する一または複数の絶縁回路と、を備えた請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電力変換装置。
  6. 前記絶縁回路から出力された信号の立ち上がり時の時定数を大きくして前記バッファへ出力するディレイ回路を備えた請求項5記載の電力変換装置。
  7. 高電位側端が前記バッファの高電位側の電源入力端と電気的に接続され、低電位側端が前記バッファの低電位側の電源入力端および前記バッファからゲート信号が供給される前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子の低電位側端と電気的に接続されたコンデンサと、
    負側端子が最も低電位側のコンデンサの低電位側端および前記上アーム又は前記下アームの低電位側端と電気的に接続され、正側端子が複数の前記コンデンサの高電位側端と電気的に接続された電源と、を更に備えた請求項5又は請求項6記載の電力変換装置。
  8. 前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のそれぞれのゲートに対してゲート抵抗器を介してゲート信号を出力する複数のバッファと、
    前記第1コンデンサに蓄えられたエネルギーを所定の電力に変換して、前記第1コンデンサと並列に接続された前記第1スイッチング素子のゲートへゲート信号を供給する前記バッファへ電源を供給する一または複数の第1コンバータと、
    前記第2コンデンサに蓄えられたエネルギーを所定の電力に変換して、前記第2コンデンサと並列に接続された前記第2スイッチング素子のゲートへゲート信号を供給する前記バッファへ電源を供給する一または複数の第2コンバータと、を備えた請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電力変換装置。
  9. 前記フローティングコンデンサは、前記上側スイッチング素子がオンし前記第1スイッチング素子がオフしている時間、および、前記下側スイッチング素子がオンし前記第2スイッチング素子がオフしている時間に放電され、
    複数の前記第1スイッチング素子は第1遅延時間をおいて順次オン若しくはオフされ、
    複数の前記第2スイッチング素子は第2遅延時間をおいて順次オン若しくはオフされ、
    複数の前記第1スイッチング素子の数をNとしたとき、前記上側スイッチング素子がオンし前記第1スイッチング素子がオフしているときの前記フローティングコンデンサの放電時間は、前記第1遅延時間に(N−1)と(N−2)とを乗じた時間であって、
    複数の前記第2スイッチング素子の数をMとしたとき、前記下側スイッチング素子がオンし前記第2スイッチング素子がオフしているときの前記フローティングコンデンサの放電時間は、前記第2遅延時間に(M−1)と(M−2)とを乗じた時間である、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の電力変換装置。
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