(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の制御システム1のシステム構成を示すシステム構成図である。制御システム1は、制御装置100、センサ10、センサ10a、アクチュエータ20、アクチュエータ20a、アクチュエータ20b、スピーカー30及びスピーカー30aを備える。制御装置100は、センサ10又はセンサ10aによって人が検知されると、アクチュエータ20、アクチュエータ20a、アクチュエータ20b、スピーカー30又はスピーカー30aの1つ以上を制御する。以下、いずれのセンサ、アクチュエータ及びスピーカーであるかを区別しないときは、単にセンサ10、アクチュエータ20及びスピーカー30と称して説明する。なお、制御システム1が備えるセンサ10、アクチュエータ20及びスピーカー30の数は特に限定されない。
制御装置100、センサ10、アクチュエータ20及びスピーカー30は、いずれもネットワークを介して通信可能である。ネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット等のネットワークである。ネットワークは、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワークは、USB(Universal Serial Bus)やマイコンで構成されてもよい。ネットワークは、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。ネットワークは、VPN(Virtual Private Network)等の閉域通信網であってもよい。なお、ネットワークは、各装置の通信を実現するためのネットワークの具体例にすぎず、各装置の通信を実現するためのネットワークとして他の構成が採用されてもよい。例えば、特定の装置間の通信が他の装置間の通信に用いられるネットワークとは異なるネットワークを用いて実現されてもよい。具体的には、制御装置100とセンサ10との間の通信は、制御装置100及びアクチュエータ20の各装置間の通信とは異なるネットワークで実現されてもよい。本実施形態では、センサ10、アクチュエータ20及びスピーカー30は、いずれも制御装置100に接続されているが、これに限定されない。例えば、アクチュエータ20及びスピーカー30は、いずれもネットワークを介して制御装置100と通信可能に接続されていてもよい。
センサ10は、所定の場所に訪れた人間を検出する。センサ10は、人間を検出すると、検出された人間に関する情報を制御装置100に出力する。センサ10は、センサの種類に応じて異なる情報を検出してもよい。例えば、センサ10は、人間を検知すると、人間が訪れたことを示す信号を制御装置100に出力してもよい。例えば、センサ10が、カメラ等の画像を撮像する装置である場合、検出された人間の姿を示す画像を制御装置100に出力する。また、センサ10は、デプスセンサ等の人間の位置を検出するセンサが用いられてもよい。この場合、センサ10は、検出された人間の位置を示す座標情報を制御装置100に出力してもよい。また、センサ10は、アクチュエータ20の近傍に設置される。センサ10は、例えばアクチュエータ20に設置された商品21を見た人間を検出可能に設置される。
アクチュエータ20は、制御装置100の制御に応じて駆動する。アクチュエータ20は、所定の物体を動かすことである。例えば、アクチュエータ20は、所定の物体が設置されている台を所定の方向に駆動することによって所定の物体を動かす。例えば、アクチュエータ20は、所定の物体の背面に設置され、所定の物体を回転することによって所定の物体を動かす。所定の物体は、例えば商品21等の販売物や展示物であってもよい。所定の物体は、アクチュエータ20が動かすことができる物体であればどのようなものであってもよい。以下の説明では、所定の物体が台の上に設置されている場合を例に説明する。所定の物体が台の上に設置されている場合、アクチュエータ20は、制御装置100の制御に応じて台を6軸に駆動する。6軸は、X軸、Y軸、Z軸の3軸と、それぞれ軸の周りの回転の3軸である。X軸は、左方向及び右方向に対応する。Y軸は、上方向及び下方向に対応する。Z軸は、前方向及び後方向に対応する。アクチュエータ20は、例えば制御装置100の制御に応じて上方向又は下方向に駆動する。商品21は、アクチュエータ20が台を上方向に駆動させると、駆動に応じて上方向に移動し、アクチュエータ20が台を下方向に駆動させると、駆動に応じて下方向に移動する。アクチュエータ20は、例えば制御装置100の制御に応じて左方向又は右方向に駆動する。商品21は、アクチュエータ20が台を左方向に駆動させると、駆動に応じて左方向に移動し、アクチュエータ20が台を右方向に駆動させると、駆動に応じて右方向に移動する。アクチュエータ20は、例えば制御装置100の制御に応じて前方向又は後方向に駆動する。商品21は、アクチュエータ20が台を前方向に駆動させると、駆動に応じて前方向に移動し、アクチュエータ20が台を後方向に駆動させると、駆動に応じて後方向に移動する。アクチュエータ20は、例えば制御装置100の制御に応じて台を、X軸、Y軸、Z軸の3軸いずれかの軸で時計回りに回転させる。アクチュエータ20は、X軸、Y軸、Z軸の3軸のどの方向においても台を時計回りに回転させることができる。商品21は、アクチュエータ20が台を時計回りに回転させると、駆動に応じて時計回りに回転する。アクチュエータ20は、例えば制御装置100の制御に応じて台を、X軸、Y軸、Z軸の3軸いずれかの軸で反時計回り回転させる。なお、アクチュエータ20は、X軸、Y軸、Z軸の3軸のどの方向においても台を反時計回りに回転させることができる。商品21は、アクチュエータ20が反時計回りに回転させると、駆動に応じて反時計回りに回転する。
スピーカー30は、アクチュエータ20の近傍に訪れた人に聞かせる音を出力する。例えば、スピーカー30は、アクチュエータ20の近傍に訪れた人に聞かせる音声を出力する。スピーカー30から出力される音声の言語は、特に限定されない。例えば、音声の言語は、日本語であってもよいし、英語であってよいし、その他の言語であってもよい。スピーカー30は、商品21の紹介のように、アクチュエータ20が駆動する台に設置された商品21を見る人に聞かせるための音声を出力する。スピーカー30は、例えばアクチュエータ20の近傍に設置される。スピーカー30は、例えば指向性スピーカーであってもよい。スピーカー30は、制御装置100の制御に応じて、音声を出力してもよい。スピーカー30は、アクチュエータ20のいずれかに対応付けされる。スピーカー30は、対応付けされたアクチュエータ20の駆動に応じて音声を出力してもよい。また、スピーカー30は、BGMやサウンドエフェクト等を再生して出力してもよい。
制御装置100は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ又はサーバ等の情報処理装置を用いて構成される。制御装置100は、アクチュエータ20及びスピーカー30を制御するための制御機能が実装されている。制御機能は、ハードウェアによって制御装置100に実装されてもよいし、ソフトウェアのインストールによって実装されてもよい。制御装置100は、通信部101、制御情報記憶部102及び制御部103を備える。
通信部101は、ネットワークインタフェース等の通信装置である。通信部101は所定のプロトコルでネットワークや、制御装置100に接続された他の機器(例えば、センサ10、アクチュエータ20又はスピーカー30)に通信可能に接続する。通信部101は、制御部103の制御に応じて他の装置との間でデータ通信する。
制御情報記憶部102は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。制御情報記憶部102は、制御情報テーブルを記憶する。制御情報テーブルは、制御情報レコードを複数記憶する。制御情報レコードには、アクチュエータ20及びスピーカー30に対する制御の内容を示す制御情報が登録される。
図2は、第1の実施形態の制御情報テーブルの一具体例を示す図である。制御情報レコードは、識別情報、条件、制御対象、動作内容及び音声の各値を有する。制御情報レコードは、複数の制御対象、動作内容及び音声の値を有してもよい。識別情報は、制御情報レコードを一意に識別可能な情報である。識別情報は、例えば数字及び文字を組み合わせた情報であってもよい。識別情報は、他の識別情報と重複しない情報であればどのような情報であってもよい。条件は、制御対象に対して制御を実行するための条件を示す。制御装置100に入力された情報が条件を満たすと、当該制御情報レコードに登録された制御の内容が実行される。制御装置100に入力される情報は、例えばセンサ10によって人が検知されたことであってもよい。制御装置100に入力される情報は、年齢、性別又は身長等の人の特徴や視線や歩行速度等の人の行動に関する情報を条件としてもよい。制御対象は、制御装置100によって制御されるアクチュエータ20を識別する情報を示す。制御対象は、アクチュエータ20を識別可能な情報であればどのような情報であってもよい。制御対象は、全てのアクチュエータ20を示す情報(例えば、全アクチュエータ)であってもよい。動作内容は、制御対象によって識別されるアクチュエータ20をどのように制御するかを示す情報である。動作内容は、例えば時計回り、反時計回り、上下移動又は左右移動等のアクチュエータ20によって動作可能な内容であればどのような内容であってもよい。時計回り及び反時計回りについては、どの軸において時計回り及び反時計回りさせるのかが含まれていてもよい。音声は、スピーカー30によって出力される音声を文字列にした情報を示す。音声は、アクチュエータ20に対応付けされたスピーカーによって出力される。音声は、文字列の出力される速度や音量に関する情報を有していてもよい。
図2に示される例では、制御情報テーブルの最上段の制御情報レコードは、識別情報の値が“Scinario001”、条件の値が“2人以上”、制御対象が、“アクチュエータ20”、動作内容が“時計回り”、音声が“そこの人、私を見た?ポテチ塩味おいしいよ。”である。従って、制御情報テーブルの最上段のレコードによると、センサ10によって二人以上の人が検知された場合、制御装置100は、識別情報“Scinario001”を示す制御情報レコードを取得する。制御装置100は、取得された制御情報レコードに基づいて、アクチュエータ20とスピーカー30とを制御する。具体的には、制御装置100は、アクチュエータ20を時計回りに回転するように制御する。これにより、アクチュエータ20で駆動される台に設置されている商品が時計回りに回転する。制御装置100は、アクチュエータ20に対応付けされたスピーカー30から音声で示される文字列を出力するように制御する。次に、制御装置100は、アクチュエータ20bを上下に移動するように制御する。制御装置100は、アクチュエータ20bに対応付けされたスピーカー30から音声で示される文字列を出力するように制御する。次に、制御装置100は、全てのアクチュエータ20を上下に移動するように制御する。制御装置100は、全てのスピーカー30から音声で示される文字列を出力するように制御する。なお、図2に示される制御情報テーブルは一具体例に過ぎない。そのため、図2とは異なる態様で制御情報テーブルが構成されてもよい。
図1に戻って、制御システム1の説明を続ける。制御部103は、制御装置100の各部の動作を制御する。制御部103は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ及びRAM(Random Access Memory)を用いて構成される。制御部103は、プロセッサが特定のプログラムを実行することによって、制御情報決定部131及び機器制御部132として機能する。
制御情報決定部131は、センサ10によって取得された情報に基づいて、制御情報を決定する。具体的には、制御情報決定部131は、センサ10によって検出された人間に関する情報を取得する。制御情報決定部131は、取得された情報に基づいて条件情報を生成する。制御情報決定部131は、例えばセンサ10によって検出された情報に基づいて、検出された人間の数を推定する。制御情報決定部131は、推定された人間の数を条件情報として生成する。また、制御情報決定部131は、検出された人間に関する情報を推定する。人間に関する情報は、例えば、人間の性別、年代、人種、服装又は身長等の人間の特徴に関する情報であればどのような情報であってもよい。制御情報決定部131は、推定された情報を条件情報として生成する。制御情報決定部131は、推定に当たって、公知の手法を用いてもよい。なお、推定される情報は、センサ10の種類によって異なってもよい。
機器制御部132は、決定された制御情報に基づいて、アクチュエータ20又はスピーカー30を制御する。例えば、機器制御部132は、制御情報が示す情報に基づいて、制御処理を実行することで、アクチュエータ20又はスピーカー30を制御する。制御処理は、制御情報の内容に応じて実行される。例えば、機器制御部132が、図2に示す最上段の制御情報レコードが有する制御情報に基づいて制御処理を実行する場合について説明する。この場合、機器制御部132は、アクチュエータ20を時計回りに回転するように制御する。機器制御部132は、アクチュエータ20の回転中に、アクチュエータ20に対応付けされたスピーカー30から音声“そこの人、私を見た?ポテチ塩味おいしいよ。
”を出力する。次に、機器制御部132は、アクチュエータ20bを上下に移動するように制御する。機器制御部132は、アクチュエータ20bの移動中に、アクチュエータ20bに対応付けされたスピーカー30から音声“いや、そこの方が見たのは、こっちだろう。”を出力する。機器制御部132は、全てのアクチュエータ20を上下に移動するように制御する。機器制御部132は、全てのアクチュエータ20の移動中に、全てのアクチュエータ20に対応付けされたスピーカー30から音声“そこの人、折角だから全部買っていくのはいかが?”を出力する。
図3は、第1の実施形態の制御処理の流れの一具体例を示す図である。制御処理は、例えばセンサ10によって人が検知されたタイミングで実行される。制御装置100の制御情報決定部131は、センサ10によって検知された情報を取得する(ステップS101)。なお、制御情報決定部131は、センサ10が複数設けられている場合には、そのうちの1つのセンサ10によって検知された情報を取得すればよい。次に、制御情報決定部131は、条件情報を生成する(ステップS102)。具体的には、制御情報決定部131は、取得された情報に基づいて、検知された人の数や、検知された人の特徴を推定する。制御情報決定部131は、推定された情報に基づいて条件情報を生成する。条件情報は、アクチュエータ20とスピーカー30との制御内容を決めるための条件を示す。条件情報は、複数の制御情報レコードのうち、1つの制御情報レコードを決定するための条件を示す。条件情報は、センサ10によって取得された情報に基づいて生成される。
制御情報決定部131は、生成された条件情報に基づいて、制御情報を決定する(ステップS103)。具体的には、制御情報決定部131は、制御情報記憶部102から制御情報テーブルを取得する。制御情報決定部131は、生成された条件情報が示す情報を、条件カラムの値に有する制御情報レコードを1つ取得する。なお、制御情報決定部131は、生成された条件情報が示す情報を条件カラムの値に有する制御情報レコードが複数存在する場合、ランダムに1つの制御情報レコードを選択してもよい。例えば、制御情報決定部131は、順番に制御情報レコードを選択してもよいし、乱数を生成して、生成された乱数に基づいて制御情報レコードを選択してもよい。制御情報決定部131は、制御情報レコードを1つ取得できるならばどのような手段を用いてもよい。機器制御部132は、取得された制御情報レコードに基づいて制御処理を実行する(ステップS104)。具体的には、機器制御部132は、制御情報レコードが示す制御対象、動作内容及び音声を取得する。機器制御部132は、取得された制御対象と動作内容とに基づいてアクチュエータ20を駆動させる。また、機器制御部132は、取得された音声に基づいて、制御対象が示すアクチュエータ20に対応付けされたスピーカー30から音声を出力する。
このように構成されることで、制御システム1のセンサ10は、商品21を設置されたアクチュエータ20の近傍に訪れた人を検知する。制御装置100の制御情報決定部131は検知された情報に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の制御情報を決定する。機器制御部132は、制御情報に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30を制御する。商品21は、アクチュエータ20の駆動に応じて動く。また、スピーカー30から音声が出力されることで商品21は話をしているように、人に見せることができる。このため、制御システム1は、商品21を生物のように振る舞わせることができ、人を商品21に対してより惹きつけることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態における制御システム1aについて説明する。図4は、第2の実施形態の制御システム1aのシステム構成を示すシステム構成図である。制御システム1aは、制御装置100a、センサ10、センサ10a、センサ10b、アクチュエータ20、アクチュエータ20a、アクチュエータ20b及びスピーカー30を備える。第2の実施形態における制御システム1aでは、センサ10が人を検知する代わりに商品21の移動を検知する点と、制御装置100の代わりに制御装置100aを備える点で第1の実施形態とは異なるが、それ以外の構成は同じである。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。なお、制御システム1aが備えるセンサ10、アクチュエータ20及びスピーカー30の数は特に限定されない。
第2の実施形態における制御システム1aでは、アクチュエータ20が駆動する台の上にセンサ10が設置される。センサ10の上に商品21が設置される。センサ10は、物体が所定の場所から移動したことを検知する。例えば、センサ10は、商品21の移動を検知する。商品21の移動とは、商品21が人に取られたこと、又は取られた商品21が元のセンサ10の上に置かれたことである。センサ10は、センサ10の上に載せられた物の重さ、光又は超音波の変化に基づいて、商品21の移動を検知する。センサ10は、商品21の移動を検知すると、検知された情報を制御装置100aに送信する。検知された情報は、例えばセンサ10の識別情報と、商品21の移動(商品21が取られたのか又は商品21が置かれたのか)を示す情報とを含む。なお、第2の実施形態では、センサ10の上に商品21が設置されるように構成されているがこれに限定されない。センサ10は、商品21の移動を検知することができるならばどのように設置されてもよい。
制御装置100aは、制御情報記憶部102の代わりに制御情報記憶部102aを備え、制御部103の代わりに制御部103aを備える。制御装置100aは、それ以外の点については、第1の実施形態における制御装置100と同じである。
制御情報記憶部102aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。制御情報記憶部102aは、制御情報テーブルを記憶する。以下、第1の実施形態における制御情報テーブルと異なる点について説明する。
図5は、第2の実施形態の制御情報テーブルの一具体例を示す図である。制御情報テーブルは、制御情報レコードを有する。制御情報レコードは、条件の代わりに第1条件及び第2条件のカラムを有する。第1条件は、センサ10に関する条件である。第1条件は、情報を送信したセンサ10を識別する情報である。第2条件は、商品21が取られたのか、置かれたのかを示す情報である。
図5に示される例では、制御情報テーブルの最上段の制御情報レコードは、識別情報の値が“Scinario001”、第1条件の値が“センサ10”、第2条件の値が“取られた”、制御対象が、“アクチュエータ20”、動作内容が“−”、音声が“わーい、ありがとう。”である。従って、制御情報テーブルの最上段のレコードによると、センサ10が、商品21が取られたことを検知した場合、制御装置100aは、識別情報“Scinario11”を示す制御情報レコードを取得する。制御装置100aは、取得された制御情報レコードに基づいて、アクチュエータ20とスピーカー30とを制御する。例えば、制御装置100aは、アクチュエータ20を動作させず、スピーカー30から“わーい、ありがとう。”の音声を出力させる。また、制御装置100aは、アクチュエータ20a及び20bに対しても動作内容に基づく制御を行う。なお、図5に示される制御情報テーブルは一具体例に過ぎない。そのため、図5とは異なる態様で制御情報テーブルが構成されてもよい。
図1に戻って、制御システム1aの説明を続ける。制御部103aは、制御装置100aの各部の動作を制御する。制御部103aは、CPU等のプロセッサ及びRAMを用いて構成される。制御部103aは、プロセッサが特定のプログラムを実行することによって、制御情報決定部131a及び機器制御部132として機能する。
制御情報決定部131aは、センサ10によって取得された情報に基づいて、制御情報を決定する。具体的には、制御情報決定部131aは、センサ10によって検出された情報を取得する。制御情報決定部131aは、取得された情報に基づいて条件情報を生成する。具体的には、制御情報決定部131aは、センサ10によって送信されたセンサ10を識別する情報に基づいて、第1条件を推定する。次に、制御情報決定部131aは、例えばセンサ10によって検出された情報に基づいて、第2条件を推定する。制御情報決定部131aは、センサ10によって送信された商品21が取られたか、置かれたのかを示す情報に基づいて、第2条件を推定する。例えば、制御情報決定部131aは、商品21が取られたことを示す情報を検出した場合、第2条件を“取られた”と推定する。制御情報決定部131aは、商品21が置かれたことを示す情報を検出した場合、第2条件を“置かれた”と推定する。制御情報決定部131aは推定された第1条件と第2条件とを示す条件情報を生成する。
図6は、第2の実施形態の制御処理の流れの一具体例を示す図である。制御処理は、例えばセンサ10によって商品21の移動が検知されたタイミングで実行される。制御装置100aの制御情報決定部131aは、センサ10によって検知された情報を取得する(ステップS201)。次に、制御情報決定部131aは、条件情報を生成する(ステップS202)。具体的には、制御情報決定部131aは、取得された情報に基づいて、第1条件と第2条件とを推定する。制御情報決定部131aは、推定された第1条件と第2条件とに基づいて条件情報を生成する。
制御情報決定部131aは、生成された条件情報に基づいて、制御情報を決定する(ステップS203)。具体的には、制御情報決定部131aは、制御情報記憶部102aから制御情報テーブルを取得する。制御情報決定部131aは、生成された条件情報が示す情報を、第1条件カラム及び第2条件カラムの値に有する制御情報レコードを1つ取得する。なお、制御情報決定部131aは、生成された条件情報が示す情報を条件カラムの値として有する制御情報レコードが複数存在する場合、ランダムに1つの制御情報レコードを選択してもよい。機器制御部132aは、取得された制御情報レコードに基づいて制御処理を実行する(ステップS204)。
このように構成されることで、制御システム1aのセンサ10は、アクチュエータ20に設置された商品21が移動したことを検知する。制御装置100aの制御情報決定部131aは検知された情報に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の制御情報を決定する。機器制御部132は、制御情報に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30を制御する。商品21は、アクチュエータ20の駆動に応じて動く。また、スピーカー30から音声が出力されることで商品21は話をしているように、人に見せることができる。このため、制御システム1は、商品21を生物のように振る舞わせることができ、人を商品21に対してより惹きつけることが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態における制御システム1bについて説明する。図7は、第3の実施形態の制御システム1bのシステム構成を示すシステム構成図である。制御システム1bは、制御装置100b、情報処理装置200、施設内放送装置300、アクチュエータ20、アクチュエータ20a、アクチュエータ20b、表示装置22、表示装置22a及び表示装置22b、スピーカー30及びスピーカー30aを備える。制御装置100b、情報処理装置200、施設内放送装置300、表示装置22、表示装置22a及び表示装置22bのそれぞれは、ネットワーク400で通信可能に接続される。以下、いずれの表示装置であるかを区別しないときは、単に表示装置22と称して説明する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。なお、制御システム1bが備えるセンサ10、アクチュエータ20及びスピーカー30の数は特に限定されない。
表示装置22は、情報を表示する装置である。表示装置22は、例えばディスプレイ、タブレット端末、電子棚札、デジタルサイネージ等の表示装置である。表示装置22は、例えば商品21の値段を表示する。なお、表示装置22は、値段の他に、天気予報の情報、店舗のイベント情報、売れ行き等を表示してもよい。表示装置22は、少なくとも情報を表示する表示部と、通信部とを持つ。通信部は、外部の装置との間で通信を行う。例えば、通信部は、情報処理装置200等の外部の装置から値段情報を受け付ける。値段情報は、商品21の値段を示す。値段情報は制御装置100bから送信されてもよい。表示装置22は、値段情報が示す値段を表示部に表示する。通信部は、天気予報の情報、店舗のイベント情報及び売れ行き等の情報を外部の装置(例えば、制御装置100b、情報処理装置200)から受信してもよい。
施設内放送装置300は、スピーカー等の音声を出力可能な装置で構成される。施設内放送装置300は、アクチュエータ20、商品21及びスピーカー30が設けられた施設内に設置される。施設内放送装置300から出力される音声は、例えば情報処理装置200から送信される。施設内放送装置300は、例えば施設内に流す音楽を出力する。
情報処理装置200は、パーソナルコンピュータ又はサーバ等の情報処理装置を用いて構成される。情報処理装置200は、制御装置100bに送信される条件情報を生成するための機能が実装されている。条件情報生成の機能は、ハードウェアによって情報処理装置200に実装されてもよいし、ソフトウェアのインストールによって実装されてもよい。情報処理装置200は、通信部201、入力部202、出力部203及び制御部204を備える。
通信部201は、ネットワークインタフェース等の通信装置である。通信部201は所定のプロトコルでネットワーク400に通信可能に接続する。通信部201は、制御部204の制御に応じてネットワーク400を介して、他の装置との間でデータ通信する。
入力部202は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の入力装置を用いて構成される。入力部202は、ユーザの指示を情報処理装置200に入力する際にユーザによって操作される。入力部202は、入力装置を情報処理装置200に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部202は、入力装置においてユーザの入力に応じて生成された入力信号を情報処理装置200に入力する。
出力部203は、情報処理装置200に接続された不図示の出力装置を介し、情報処理装置200のユーザに対してデータの出力を行う。例えば、出力装置は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、電子泳動方式ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の画像表示装置を用いて構成できる。また、出力装置は、画像や文字をシートに印刷(印字)する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等を用いて構成できる。また、出力装置は、文字を音声に変換して出力する装置を用いて構成されても良い。この場合、出力装置は、音声合成装置及び音声出力装置(スピーカー)を用いて構成できる。出力装置は、LED(Light Emitting Diode)等の発光装置を用いて構成されてもよい。出力部203は、情報処理装置200に設けられた通信装置を介して他の情報処理装置に対し判定結果を送信してもよい。なお、出力部203は、情報処理装置200と一体として構成された出力装置であってもよい。
制御部204は、情報処理装置200の各部の動作を制御する。制御部204は、CPU等のプロセッサ及びRAMを用いて構成される。制御部204は、プロセッサが特定のプログラムを実行することによって、条件生成部241として機能する。
条件生成部241は、商品21が設置された施設又は外部環境に関する条件情報を生成する。施設に関する条件情報は、例えば、商品21の値段の変化に関する情報であってもよいし、施設を流れる音楽に関する情報であってもよいし、施設に訪れた人の数であってもよいし、時刻に関する情報であってもよいし、天気に関する情報であってもよいし、ECサイト等の外部で得られる情報であってもよい。条件生成部241は、生成された条件情報を制御装置100bに送信する。具体的には、条件生成部241は、入力部202を介して入力された情報に基づいて条件情報を生成してもよい。条件生成部241に商品21の値下げに関する情報が入力された場合について説明する。この場合、情報処理装置200は、ネットワーク400を介して値下げ後の値段を示す値段情報を表示装置22に送信する。次に、条件生成部241は、値下げされたことを示す条件情報を生成する。条件生成部241は、ネットワーク400を介して条件情報を制御装置100bに送信する。
また、条件生成部241に施設の音楽が所定の音楽に変更されたことを示す情報が入力された場合について説明する。この場合、情報処理装置200は、ネットワーク400を介して施設で流す音楽を施設内放送装置300に送信する。次に、条件生成部241は、所定の音楽が流れていることを示す条件情報を生成する。条件生成部241は、ネットワーク400を介して条件情報を制御装置100bに送信する。なお、情報処理装置200は、マイク等の音声出力装置を使って直接施設内を流れる音楽を入力し、入力した音楽を認識して所定の音楽が流れているか否かを判定してもよい。
また、条件生成部241に所定の時刻になったことを示す情報が入力された場合について説明する。この場合、情報処理装置200は、ネットワーク400を介して所定の時刻になったことを示す条件情報を生成する。条件生成部241は、ネットワーク400を介して条件情報を制御装置100bに送信する。なお、条件生成部241は、情報処理装置200が備える時計機能に基づいて、所定の時刻になったことを示す条件情報を生成するように構成されてもよい。所定の時刻とは、例えばタイムセールが開始される時刻であってもよいし、閉店時刻であってもよい。所定の時刻とは、予め定められた時刻であればどのような時刻であってもよい。
また、条件生成部241に所定の来客数になったことを示す情報が入力された場合について説明する。この場合、情報処理装置200は、ネットワーク400を介して所定の来客数になったことを示す条件情報を生成する。条件生成部241は、ネットワーク400を介して条件情報を制御装置100bに送信する。
制御装置100bは、制御情報記憶部102の代わりに制御情報記憶部102bを備え、制御部103の代わりに制御部103bを備える。制御装置100bは、それ以外の点については、第1の実施形態における制御装置100と同じである。
制御情報記憶部102bは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。制御情報記憶部102bは、制御情報テーブルを記憶する。以下、第1の実施形態における制御情報テーブルと異なる点について説明する。
図8は、第3の実施形態の制御情報テーブルの一具体例を示す図である。制御情報テーブルは、制御情報レコードを有する。図8に示される例では、制御情報テーブルの最上段の制御情報レコードは、識別情報の値が“Scinario21”、条件の値が“値下げ”、制御対象が、“全アクチュエータ”、動作内容が“上下振動”、音声が“皆さん、私たちがお求め安くなりました!”である。従って、制御情報テーブルの最上段のレコードによると、情報処理装置200から値下げを示す条件情報を送信された場合、制御装置100bは、識別情報“Scinario21”を示す制御情報レコードを取得する。制御装置100bは、取得された制御情報レコードに基づいて、アクチュエータ20とスピーカー30とを制御する。なお、図8に示される制御情報テーブルは一具体例に過ぎない。そのため、図8とは異なる態様で制御情報テーブルが構成されてもよい。また、図8に示す制御情報テーブルには、条件として所定のアナウンス等が登録されてもよい。このように構成される場合、情報処理装置200は、マイク等の音声出力装置を使って直接施設内を流れるアナウンスを入力し、入力したアナウンスを認識して所定のアナウンスが流れているか否かを判定してもよい。
図1に戻って、制御システム1bの説明を続ける。制御部103bは、制御装置100bの各部の動作を制御する。制御部103bは、CPU等のプロセッサ及びRAMを用いて構成される。制御部103bは、プロセッサが特定のプログラムを実行することによって、制御情報決定部131b及び機器制御部132として機能する。制御情報決定部131bは、情報処理装置200から送信された条件情報に基づいて、制御情報を決定する。
図9は、第3の実施形態の制御処理の流れの一具体例を示す図である。制御処理は、情報処理装置200から送信された条件情報を制御情報決定部131bが取得したタイミングで実行される。制御装置100bの制御情報決定部131bは、情報処理装置200から送信された条件情報を取得する(ステップS301)。次に、制御情報決定部131bは、取得された条件情報に基づいて、制御情報を決定する(ステップS302)。具体的には、制御情報決定部131bは、制御情報記憶部102bから制御情報テーブルを取得する。制御情報決定部131bは、生成された条件情報が示す情報を、条件の値に有する制御情報レコードを1つ取得する。なお、制御情報決定部131bは、生成された条件情報が示す情報を条件カラムの値として有する制御情報レコードが複数存在する場合、ランダムに1つの制御情報レコードを選択してもよい。機器制御部132bは、取得された制御情報レコードに基づいて制御処理を実行する(ステップS303)。
このように構成されることで、制御システム1bの制御情報決定部131bは、条件生成部241によって生成された条件情報に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の制御情報を決定する。機器制御部132は、制御情報に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30を制御する。商品21は、アクチュエータ20の駆動に応じて動く。また、スピーカー30から音声が出力されることで商品21は話をしているように、人に見せることができる。このため、制御システム1は、商品21を生物のように振る舞わせることができ、人を商品21に対してより惹きつけることが可能となる。
以下、第3の実施形態の変形例について説明する。
第3の実施形態における制御システム1bは、制御システム1及び制御システム1aのように、センサ10を備えるように構成されてもよい。このように構成される場合、制御装置100bは、センサ10の検知結果に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御してもよいし、センサ10の検知結果と、図8に示す制御情報テーブルの条件との組み合わせでアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御してもよい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態における制御システム1cについて説明する。図10は、第4の実施形態の制御システム1cのシステム構成を示すシステム構成図である。制御システム1cは、制御装置100c、アクチュエータ20、アクチュエータ20a、アクチュエータ20b、NFC(Near Field Communication)読取装置23、スピーカー30、容器500及びNFCタグ507を備える。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。制御システム1cは、容器500に収納された商品504又は人505が持ち歩いている商品506に基づいて、アクチュエータ20及びスピーカー30を制御するシステムである。なお、制御システム1cが備えるセンサ10、アクチュエータ20、NFC読取装置23、スピーカー30、容器500及びNFCタグ507の数は特に限定されない。
NFC読取装置23は、NFCタグに記憶された情報を読み取る装置である。NFC読取装置23は、アクチュエータ20の近傍に設置される。NFC読取装置23は、NFCタグに記憶された情報を読み取ることで、NFC読取装置23の近傍に人が訪れたことを制御装置100cに通知する。このため、NFC読取装置23がNFCタグを読み取ることで、アクチュエータ20の近傍に人が訪れたことがわかる。NFC読取装置23は、読取部の一具体例である。読取部は、容器500又は商品506に設けられた記憶媒体に記憶された情報を読み取る。
容器500は、施設に訪れた人間が持ち歩く容器である。容器500は、例えば買い物かごである。容器500は、センサ501、スピーカー502及びNFCタグ503を備える。容器500には、人間によって手に取られた商品504が収納される。第4の実施形態では、商品504として人参、じゃがいも及びりんごが容器500に収納されているものとして説明する。
センサ501は、容器500内の商品504を検出する。センサ501は、商品504を検出すると、検出された商品に関する情報を制御装置100cに出力する。検出される情報は、センサ501の種類に応じて異なってもよい。例えば、センサ501が、カメラ等の画像を撮像する装置である場合について説明する。この場合、センサ501は、検出された商品を示す画像を制御装置100cに出力する。
スピーカー502は、例えば容器500を持つ人に聞かせる音声を出力する。スピーカー502は、例えば指向性スピーカーであってもよい。スピーカー502は、制御装置100cから送信された音声に基づいて、音声を出力する。制御装置100cから送信される音声は、制御情報レコードが示す音声である。
NFCタグ503は、NFCタグ503を識別可能な情報を記憶する記憶媒体である。NFCタグ503に記憶された情報はNFC読取装置23に読取される。NFCタグ503は、容器500に設置される。
NFCタグ507は、NFCタグ507を識別可能な情報を記憶する記憶媒体である。NFCタグ507に記憶された情報はNFC読取装置23に読取される。NFCタグ507は、商品506に取り付けされる。
制御装置100cは、制御情報記憶部102の代わりに制御情報記憶部102cを備え、制御部103の代わりに制御部103cを備える。制御装置100cは、それ以外の点については、第1の実施形態における制御装置100と同じである。
制御情報記憶部102cは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。制御情報記憶部102cは、制御情報テーブルを記憶する。以下、第1の実施形態における制御情報テーブルと異なる点について説明する。
図11は、第4の実施形態の制御情報テーブルの一具体例を示す図である。制御情報テーブルは、制御情報レコードを有する。図11に示される例では、制御情報テーブルの最上段の制御情報レコードは、識別情報の値が“Scinario31”、条件の値が“じゃがいも、人参、NFCタグ503”、制御対象が、“アクチュエータ20”、動作内容が“上下振動”、音声が“今日はカレーにしない?”である。従って、制御情報テーブルの最上段のレコードによると、センサ501から人参及びじゃがいもを検知したことを示す情報を送信され、かつNFC読取装置23がNFCタグ503に記憶される情報を読み取った場合、制御装置100cは、識別情報“Scinario31”を示す制御情報レコードを取得する。制御装置100cは、取得された制御情報レコードに基づいて、アクチュエータ20とスピーカー30とスピーカー502とを制御する。なお、図11に示される制御情報テーブルは一具体例に過ぎない。そのため、図11とは異なる態様で制御情報テーブルが構成されてもよい。
図1に戻って、制御システム1cの説明を続ける。制御部103cは、制御装置100cの各部の動作を制御する。制御部103cは、CPU等のプロセッサ及びRAMを用いて構成される。制御部103cは、プロセッサが特定のプログラムを実行することによって、制御情報決定部131c及び機器制御部132として機能する。
制御情報決定部131cは、センサ501によって取得された情報と、NFC読取装置23によって読み取られた情報と、に基づいて、制御情報を決定する。具体的には、制御情報決定部131cは、センサ501によって検出された情報を取得する。制御情報決定部131cは、取得された情報に基づいて商品情報を生成する。商品情報は、センサ501によって検出された商品504を示す。次に、制御情報決定部131cは、NFC読取装置23からNFCタグ503を識別する情報を取得する。制御情報決定部131cは、取得されたNFCタグ503の識別情報と商品情報とを示す条件情報を生成する。制御情報決定部131cは、生成された条件情報に基づいて、制御情報を決定する。また、制御情報決定部131cはセンサ501から取得された情報がなくても、条件情報を生成してもよい。例えば、商品506にNFCタグ507が付与されている場合には、制御情報決定部131cは、センサ501から取得された情報がなくても、条件情報を生成することができる。この場合、NFC読取装置23は、商品506に付与されたNFCタグ507を識別する情報をNFCタグ507から読み取る。制御情報決定部131cは、取得されたNFCタグ507の識別情報を示す条件情報を生成する。制御情報決定部131cは、生成された条件情報に基づいて、制御情報を決定する。
図12は、第4の実施形態の制御処理の流れの一具体例を示す図である。制御処理は、NFC読取装置23がNFCタグを読取したタイミングで実行される。なお、第4の実施形態では、読取されたNFCタグは容器500に設置されたNFCタグ503であるとして説明する。NFC読取装置23は、NFCタグ503を読み取る(ステップS401)。具体的には、NFC読取装置23は、NFC読取装置23の近傍に訪れたNFCタグ503を読み取る。NFC読取装置23は、NFCタグ503を識別する情報を取得する。NFC読取装置23は、取得したNFCタグ503を識別する情報を制御装置100cに送信する。次に、制御情報決定部131cは、取得された情報に基づいて条件情報を生成する(ステップS402)。具体的には、制御情報決定部131cは、センサ501からセンサ501によって検出された商品に関する情報を取得する。制御情報決定部131cは、取得された商品に関する情報に基づいて商品情報を生成する。次に、制御情報決定部131cは、取得されたNFCタグ503の識別情報と商品情報とを示す条件情報を生成する。制御情報決定部131cは、生成された条件情報に基づいて、制御情報を決定する(ステップS404)。具体的には、制御情報決定部131cは、制御情報記憶部102cから制御情報テーブルを取得する。制御情報決定部131cは、生成された条件情報が示す情報を、条件の値として有する制御情報レコードを1つ取得する。なお、制御情報決定部131bは、生成された条件情報が示す情報を条件カラムの値として有する制御情報レコードが複数存在する場合、ランダムに1つの制御情報レコードを選択してもよい。機器制御部132は、取得された制御情報レコードに基づいて制御処理を実行する(ステップS404)。
このように構成されることで、容器500又はNFCタグ507の設けられた商品506がアクチュエータ20の近傍にきたことを検知できる。また、センサ501は、容器500に収納された商品504に関する情報を制御装置100cに送信する。このため、制御情報決定部131cは、商品504の内容に応じた制御情報を決定する。このため、機器制御部132は、容器500又はNFCタグ507の設けられた商品506がアクチュエータ20に近づいたタイミングで、アクチュエータ20を制御したり、スピーカー30から音声を出力したりできる。このため、制御システム1cは、商品21と、容器500に収納された商品504や、又はNFCタグ507の設けられた商品506を生き物のように振る舞わせることができ、容器500又はNFCタグ507の設けられた商品506を持った人間を商品21に対してより惹きつけることが可能となる。
また、容器500がスピーカー502を備えることで、容器500に収納された商品504と、アクチュエータ20が駆動する台の上部に設置された商品21とが、会話するような音声を出力することができる。このため、制御システム1cは、商品504と、商品21とを生物のようにより振る舞わせることができ、人を商品21に対してより惹きつけることが可能となる。
上述の実施形態では、スピーカー30又はスピーカー502から出力される音声は、制御情報テーブルに基づいて出力されるように構成されたが、これに限定されない。例えば、制御情報決定部131は、商品21、商品504又は商品506に関する情報(以下、「商品に関する情報」という。)に基づいて、音声を生成するように構成されてもよい。商品に関する情報は、例えば、商品の名前や、野菜、本等のメタ情報であってもよい。
制御装置100cは、店員と顧客とを区別して、アクチュエータ20及びスピーカー30とを制御してもよい。このように構成される場合、店員は予め店員用のNFCタグ507を身に付ける。例えば、店員のネームプレート等に店員用のNFCタグ507が取り付けられる。NFC読取装置23は、NFCタグに記憶された情報を読み取り、読み取った情報を制御装置100cに送信する。制御情報決定部131cは、NFC読取装置23から得られた情報が店員用のNFCタグ507を示している場合には、店員向けの制御情報を決定する。店員向けの制御情報は、制御情報テーブルに予め登録される。制御装置100cは、取得された制御情報レコードに基づいて、アクチュエータ20とスピーカー30とを制御する。店員向けにスピーカー30から出力される音声としては、例えば“もっと紹介してよ”等の販売促進を促す内容である。一方で、制御情報決定部131cは、NFC読取装置23から得られた情報が店員用のNFCタグ507を示していない場合には、上述した通り、得られた情報に応じた制御情報を決定する。
このように構成されることによって、店員と顧客とを区別して、アクチュエータ20とスピーカー30の制御がなされる。したがって、店員と顧客とそれぞれで必要な情報を提供することができる。
以下、第4の実施形態の変形例について説明する。
第4の実施形態における制御システム1cは、制御システム1及び制御システム1aのように、センサ10を備えるように構成されてもよい。このように構成される場合、制御装置100cは、センサ10の検知結果に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御してもよいし、センサ10の検知結果と、図11に示す制御情報テーブルの条件との組み合わせでアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御してもよい。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態における制御システム1dについて説明する。図13は、第5の実施形態の制御システム1dのシステム構成を示すシステム構成図である。制御システム1dは、制御装置100d、アクチュエータ20及びマイク600を備える。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。制御システム1dは、マイク600によって収音された音声に基づいてアクチュエータ20の動作内容を含む制御情報を生成するシステムである。なお、制御システム1dが備えるアクチュエータ20及びマイク600の数は特に限定されない。
マイク600は、マイク600近傍の音声を収音する。マイク600は、例えば商品21を販売する者によって発話された音声を収音する。マイク600は、収音された音声に基づいて音声信号を生成する。マイク600は、生成された音声信号を制御装置100dに出力する。なお、マイク600は、外付けマイク等の収音装置を制御装置100dに接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、マイク600は、収音装置において入力された音声から音声信号を生成し、制御装置100dに出力する。マイク600は、収音部の一具体例である。収音部は、アクチュエータ20の近傍に訪れた人に聞かせる音声を収音する。マイク600は、アクチュエータ20の設けられている場所とは別の場所(例えば、入口やほかの部屋)に設置され、音声を集音してもよい。
制御装置100dは、制御部103の代わりに制御部103dを備える。制御装置100dは、それ以外の点については、第1の実施形態における制御装置100と同じである。制御部103dは、制御装置100dの各部の動作を制御する。制御部103dは、CPU等のプロセッサ及びRAMを用いて構成される。制御部103dは、プロセッサが特定のプログラムを実行することによって、機器制御部132、音声認識部133及び制御情報生成部134として機能する。
音声認識部133は、音声認識処理を実行する。音声認識処理は、音声信号に基づいて収音された音声に関する音声情報を生成する。音声情報は、収音された音声の特徴を示す。音声情報は、例えば、文字列、発話速度又は音量である。文字列は、収音された音声を示す言葉である。文字列は、公知の音声認識処理を用いて生成される。発話速度は、収音された音声の速度を示す。音量は、収音された音声の大きさを示す。音声認識部133は、音声認識処理を実行することでマイク600によって出力された音声信号に基づいて音声情報を生成する。なお、音声認識部133は、マイク600によって出力された音声信号の代わりに、他の手段で生成された音声信号に基づいて音声情報を生成してもよい。他の手段とは、例えば予め録音された音声であってもよいし、TTS(Text To Speech)等の音声合成手法で生成された音声であってもよい。
制御情報生成部134は、音声情報に基づいて制御情報を生成する。具体的には、制御情報生成部134は、音声認識部133によって生成された音声情報に基づいてアクチュエータ20の動作内容を生成する。具体的には、制御情報生成部134は、動作内容を発話タームと静音タームとに分類して生成する。発話タームは、マイク600によって、所定量以上の音量で音声が収音されている期間である。発話タームは、制御処理の際にスピーカー30によって音声が出力される期間である。発話タームでは、アクチュエータ20は静音タームよりも大きく駆動する。静音タームは、制御処理の際にスピーカー30によってN秒以上、静音を維持する期間である。静音とは、所定量以上の音量で音声が出力されていないことを示す。N秒は予め定められた時間であればどのような時間であってもよい。N秒は例えば1秒であってもよいし、2秒であってもよい。静音タームは、マイク600によって音声がN秒以上収音されていない期間である。制御情報生成部134は、発話タームと静音タームとでは、いずれも予め設定された範囲内で動作内容を生成する。設定された範囲とは、例えば、アクチュエータ20の上下又は左右に移動する駆動範囲や、移動の際の移動速度である。発話タームに対して設定される範囲と、静音タームに対して設定される範囲と、では、範囲の広さや速度が異なる。例えば、発話タームの方が静音タームよりも、駆動範囲は広く設定される。また、発話タームの方が静音タームよりも、移動速度は速く設定される。制御情報生成部134は、音声情報が示す文字列、発話速度又は音量に基づいて、動作内容を生成する。まず、制御情報生成部134は、現在が発話タームであるか、静音タームであるか判定する。制御情報生成部134は、N秒以上、所定量以上の音量で音声が出力されていない場合、静音タームであると判定する。制御情報生成部134は、静音タームであると判定すると、静音タームに対して設定された範囲及び速度で動作内容を生成する。制御情報生成部134は、所定量以上の音量で音声が出力されている場合、発話タームであると判定する。制御情報生成部134は、発話タームであると判定すると、発話タームに対して設定された範囲及び速度で動作内容を生成する。次に、制御情報生成部134は、識別情報を生成する。制御情報生成部134は、条件を生成する。条件は、予め定められていてもよいし、外部の装置から取得されてもよい。制御情報生成部は、制御情報生成部134は、生成された動作内容と音声情報が示す音声、発話速度及び音量とアクチュエータ20と識別情報と条件とを示す制御情報を生成する。制御情報生成部134は、生成された制御情報を制御情報レコードとして、制御情報記憶部102に記憶された制御情報テーブルに記録する。
図14は、第5の実施形態において、集音された音声の一具体例を示す図である。図14の縦軸は音の大きさを示す。図14の横軸は時間を示す。図14に示す例では、マイク600によって集音された音声の大きさに応じて、発話タームと静音タームとに分けられる。そして、発話タームと静音タームとでは、アクチュエータ20及びスピーカー30の制御内容が異なる。例えば、発話タームでは、静音タームよりもアクチュエータ20の駆動が大きくなるように制御される。
図15は、第5の実施形態の制御情報の生成の処理の流れの一具体例を示す図である。制御装置100dは、マイク600によって収音が行われると制御情報の生成の処理を実行する。マイク600は、収音を開始する(ステップS501)。具体的には、マイク600は、自装置の近傍の音声を収音する。マイク600は収音された音声に基づいて音声信号を生成する。マイク600は生成された音声信号を制御装置100dに出力する。制御装置100dの音声認識部133は、音声認識処理を実行する(ステップS502)。音声認識部133は、音声認識処理によって生成された音声情報を制御情報生成部134に出力する。
制御情報生成部134は、N秒以上、静音が継続しているか否かを判定する(ステップS503)。N秒上静音が継続している場合(ステップS503:YES)、制御情報生成部134は、現在の状態を静音タームであると分類する(ステップS504)。制御情報生成部134は、静音タームに分類すると、ステップS506に遷移する。N秒上静音が継続していない場合(ステップS503:NO)、制御情報生成部134は、現在の状態を発話タームであると分類する(ステップS505)。制御情報生成部134は、発話タームであると判定すると、ステップS506に遷移する。制御情報生成部134は、音声情報に基づいて動作内容を生成する(ステップS506)。具体的には、制御情報生成部134は、判定されたタームに設定された範囲内で動作内容を生成する。
制御情報生成部134は、動作内容の生成が終了したか否かを判定する(ステップS507)。具体的には、制御情報生成部134は、音声情報が示す音声の最後まで動作内容を生成した場合、動作内容の生成が終了したと判定する。制御情報生成部134は、音声情報が示す音声の最後まで動作内容を生成していない場合、動作内容の生成が終了していないと判定する。動作内容の生成が終了していない場合(ステップS507:NO)、処理は、ステップS503に遷移する。動作内容の生成が終了している場合(ステップS507:YES)、処理は、ステップS508に遷移する。制御情報生成部134は、制御情報を生成する(ステップS508)。具体的には、制御情報生成部134は、識別情報を生成する。制御情報生成部134は、条件を生成する。制御情報生成部134は、制御情報生成部134は、生成された動作内容と音声情報が示す音声、発話速度及び音量とアクチュエータ20と識別情報と条件とを示す制御情報を生成する。制御情報生成部134は、生成された制御情報を制御情報レコードとして、制御情報記憶部102に記憶された制御情報テーブルに記録する。
このように構成されることで、制御システム1dの制御情報生成部134は、マイク600によって収音された音声に基づいて、動作内容を生成する。このため、制御情報生成部134は、静音状態や、音声が収音されていないときは、アクチュエータ20の駆動を控えめにした動作内容を生成することができる。また、制御情報生成部134は、発話状態であるときは、アクチュエータ20の駆動を大きめにした動作内容を生成することができる。このため、制御システム1dは、音声情報に即したアクチュエータ20の制御を行うことができる。このため、制御システム1dは、商品21を生き物のようにふるまわせることができ、人間を商品21に対してより惹きつけることが可能となる。
以下、第5の実施形態の変形例について説明する。
第5の実施形態における制御システム1dは、制御システム1及び制御システム1aのように、センサ10及びスピーカー30を備えるように構成されてもよい。このように構成される場合、制御装置100dは、センサ10の検知結果に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御してもよいし、センサ10の検知結果と、マイク600で収音された音声との組み合わせでアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御してもよい。
なお、上述の実施形態では、制御情報決定部131は、取得された情報に基づいて、制御情報テーブルから制御情報を決定するように構成されたが、これに限定されない。例えば、制御情報決定部131は、取得された情報と、所定の推定器と、に基づいて制御情報を生成するように構成されてもよい。推定器とは、複数の学習データを機械学習することで生成される学習モデルである。推定器は、制御装置100によって取得された情報に基づいて、制御情報を生成する機能を持つ。この場合、制御情報決定部131は、センサ10によって取得された情報と推定器とに基づいて制御情報を生成する。例えば、制御情報生成部134は、人が来訪したこと、商品21が取られたこと等の情報をセンサ10によって取得された場合、推定器に基づいて、アクチュエータ20を時計回りに回転させる制御情報を生成してもよい。推定器は、例えば制御情報決定部131によって生成されてもよいし、予め制御装置100が記憶していてもよい。学習データは、制御装置100によって取得される情報と動作内容と音声とを対応付けたデータである。学習データは、推定器の生成に用いられる。機械学習は、例えば、SGD(Stochastic Gradient Descent)、ランダムフォレスト、線形回帰、決定木又はCNN(Convolutional Neural Network)等の公知の機械学習であればどのような機械学習であってもよい。なお、学習データには、音声の代わりに、音声に基づいて生成された波形が用いられてもよいし、音声に基づいて生成された文字列が用いられてもよい。
制御装置100dは、音声認識技術と、文字認識技術を用いて以下のような制御情報を生成するように構成されてもよい。このように構成される場合、ユーザは流したい音声を制御装置100dに登録する。例えば、ユーザが、マイク600を介して流したい音声を制御装置100dに登録する。制御装置100dに音声が入力されると、制御装置100dの音声認識部133は、音声認識処理を実行する。これにより、音声が文字情報に変換される。例えば、「僕は新商品だよ」という音声が入力された場合、音声認識部133は音声認識処理により音声信号を「ぼくはしんしょうひんだよ」という文字情報に変換する。音声認識部133が音声認識処理により変換する文字情報は、例えばひらがなである。制御情報生成部134は、変換された文字情報の文字数をカウントする。例えば、上記の文字情報(ぼくはしんしょうひんだよ)の場合には、12文字とカウントする。そして、制御情報生成部134は、文字情報に基づいて制御情報を生成する。例えば、制御情報生成部134は、カウントした文字数の情報と、動作内容を含む制御情報を生成する。この場合の動作内容は、カウントされた文字数分発話されている間、アクチュエータ20を稼働させることである。機器制御部132は、制御情報に含まれる文字数の情報に基づいて、カウントされた文字数分発話されている音声と同じタイミングで、カウントされた文字数分発話されている間アクチュエータ20を動作させる。すなわち、上記例の場合、機器制御部132は、「ぼくはしんしょうひんだよ」の音声と同じタイミングで、「ぼくはしんしょうひんだよ」が発話されている間、アクチュエータ20を稼働させる。
また、別の方法として、制御情報生成部134は、文字情報で示される文章を、漢字を含む文章に変換する。上記の例の場合、制御情報生成部134は、「ぼくはしんしょうひんだよ」という文章を「僕は新商品だよ」という文章に変換する。この際、制御情報生成部134は、構文解析により「僕は新商品だよ」という文章を「僕は 新商品 だよ」と文節に分ける。そして、制御情報生成部134は、文字情報に基づいて制御情報を生成する。例えば、制御情報生成部134は、カウントした文字数の情報と、構文解析により文節に分けられた文章の情報と、制御内容とを含む制御情報を生成する。機器制御部132は、制御情報に基づいて、漢字を含んだ文字数分の音声が読み上げられている最中にアクチュエータ20を動作させる。例えば、機器制御部132は、“新商品”は3文字であるが、音として”しんしょうひん”が出力されている時間内で3度アクチュエータ20を動作させる。例えば、機器制御部132は、漢字が読み上げられる回数だけアクチュエータ20を動作させる。
上述の制御システム1は、第1〜第5の実施形態のうち、複数の実施形態を組み合わせて構成されてもよい。例えば、第1の実施形態と、第2の実施形態とを組み合わせた場合には、一部のセンサ10が人を検知し、残りのセンサ10が商品21の移動を検知する。そして、制御装置100,100aはセンサ10の検知結果に基づいてアクチュエータ20及びスピーカー30の動作を制御する。
センサ10は、施設内の天井に設置されてもよい。また、センサ10は、施設内の入り口などに設置されてもよい。
制御装置100、100a、100b、100c、100dは、ネットワークを介して通信可能に接続された複数台の情報処理装置を用いて実装されてもよい。この場合、制御装置100、100a、100b、100c、100dが備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。例えば、制御情報決定部131と機器制御部132とはそれぞれ異なる情報処理装置に実装されてもよい。
上記の各実施形態では、制御装置100、100a、100b、100c、100dは、アクチュエータ20及びスピーカー30の両方を制御する構成を示したが、アクチュエータ20及びスピーカー30のいずれか一方のみを制御するように構成されてもよい。このように構成される場合、制御情報テーブルには、条件に対応付けてアクチュエータ20及びスピーカー30のいずれか一方のみを制御する内容が登録される。具体的には、制御装置100、100a、100b、100c、100dは、制御情報テーブルを参照し、満たされた条件に応じて、アクチュエータ20及びスピーカー30のいずれか一方のみを制御する。
上記の各実施形態では、スピーカー30から音声を出力させることにより、商品21が話をしているように見せていた。しかし、この場合、商品21が一方的に話をかけているようにとらえられてしまうことも考えられる。そこで、上記の各実施形態において、人間が発話した内容に商品21が回答するように構成されてもよい。ここでは、第1の実施形態を例に説明する。このように構成される場合、商品21の近傍にマイクが設置される。マイクは、音声を集音する。マイクによって集音された音声は、例えば制御装置100に送信される。制御情報決定部131は、マイクによって集音された音声を音声認識することによってテキスト化する。制御情報決定部131は、テキスト化した音声を意味推定し、尤もらしい回答を制御情報として決定する。ここで、制御装置100は、予め質問に対する回答が定義されたテーブルを用いてもよいし、チャットボットの機能により尤もらしい回答を取得してもよいし、学習したモデルを利用して尤もらしい回答を取得してもよい。そして、機器制御部132は、回答をスピーカー30から出力させる。このような状況としては、以下のような状況が想定される。
(第1シチュエーション)
システム(Potato):こんにちは。今日は何を探しているんですか?
顧客:Potatoを探しているんだ
システム(Potato):僕がおすすめだよ!
(第2シチュエーション)
システム(Potato):こんにちは。今日は何を探しているんですか?
顧客:チョコレートを探しているんだ
システム(Potato):僕はチョコレートじゃないけど、美味しいよ
(第3シチュエーション)
顧客:おすすめはなんですか?
システム(Potato):僕が一番おすすめだよ。
上述した実施形態における制御装置100、100a、100b、100c、100dをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。