JP2021085278A - 便座装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥装置の流通における抵抗を低減する便座装置を提供する。【解決手段】気体を送風するファン21と、ファンにより送風された気体を加熱するヒータ部22と、ファン及びヒータ部の下流側に配置され、気体が流通する流路22Bが直線状に延出するように形成されたダクト23と、ダクトに設けられ、所定方向から見て排出される気体の進行方向がダクトの延出する方向に略一致すると共に、進行方向に目標領域P1が含まれるように気体を排出する開口24Hが形成された送風部と、を備える、便座装置である。【選択図】図3

Description

本開示は、便座装置に関する。
便座装置は、使用者の洗浄対象部位を洗浄するようにシャワー装置が設けられている。便座装置には、洗浄後の洗浄対象部位を乾燥する乾燥装置が設けられている。便座装置は、シャワー装置が装置の中央に配置されていることが多い。従って、乾燥装置は、装置の中央以外の位置に設置されることが多い。温風を乾燥対象である目標領域に進行させるため、乾燥装置は、温風の進行方向を調整するように構成されている。
特許文献1には、洗浄対象部位を洗浄する乾燥装置が記載されている。特許文献1に記載された乾燥装置は、温風を流通させるダクトと、ダクトに伸縮自在に収納されたノズルとを備えている。このノズルの先端には、温風が排出される開口が形成されている。ノズルは、開口に邪魔板が形成されている。ノズルは、邪魔板により、目標領域に温風が進行するように調整されている。
特開2016−028741号公報
乾燥装置は、温風を流通させる際、目標領域を乾燥させるため水を弾き飛ばしながら乾燥させるため、温風の流速を確保するために流通の抵抗がなるべく小さくなることが望ましい。特許文献1に記載された便座装置によれば、乾燥装置のダクトに邪魔板を形成して温風の進行方向を調整しているため、流通の抵抗が生じる。本願発明者らは、乾燥装置の流通抵抗を低減させるため鋭意研究を重ねてきた。
本開示は、乾燥装置の流通における抵抗を低減する便座装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、気体を送風するファンと、前記ファンにより送風された前記気体を加熱するヒータ部と、前記ファン及び前記ヒータ部の下流側に配置され、前記気体が流通する流路が直線状に延出するように形成されたダクトと、前記ダクトに設けられ、所定方向から見て排出される前記気体の進行方向が前記ダクトの延出する方向に略一致すると共に、前記進行方向に目標領域が含まれるように前記気体を排出する開口が形成された送風部と、を備える、便座装置である。
便座装置が載置された便器本体を示す図である。 乾燥装置の構成を示す斜視図である。 乾燥装置の構成を示す平面図である。 乾燥装置の構成を示す側面図である。 ノズルの構成を示す斜視図である。
図1に示されるように、便座装置10は、便器本体1に載置されている。以下、便器本体1の便座に着座した使用者の前方である側を前側、その反対側を後側とし、前側と後側とを結ぶ方向を前後方向X1と呼ぶ。前後方向と直交する水平方向を左右方向X2とし、左右方向の右側および左側は、便座に着座し前側を向く使用者の右側および左側と同じ側と呼ぶ。前後方向、左右方向と直交する上下に向かった方向を上下方向X3と呼ぶ。
便器本体1は、下方に窪んだ空間が形成された便鉢2を備える。便器本体1の上面は便鉢2に連通する略円形の開口2Aが形成されている。便器本体1の上面において、開口2Aの後方には便座装置10が載置されている。
便座装置10は、各種装置を収容する本体部11と、本体部11に回転自在に取り付けられた便座12と、便座12上において本体部11に回転自在に取り付けられた便蓋13とを備える。
本体部11は、使用者の洗浄対象部位を洗浄するシャワー装置(不図示)や後述の乾燥装置等の装置が収納されている。本体部11の前側において便器本体1の上面に便座12が取り付けられている。便座12は、便器本体1の開口2Aに連通する開口が形成された略円環状に形成されている。便座12の後端は、ヒンジ構造が設けられており、本体部11に取り付けられている。便座12の上方には、便座12を覆うように便蓋13が設けられている。
便蓋13は、後端にヒンジ構造が設けられており、本体部11に取り付けられている。便座12及び便蓋13は、ヒンジ構造がモータ等により駆動され、便器本体1に対して開閉する。ヒンジ構造は、リモートコントローラー(不図示)や操作部(不図示)等からの操作信号に基づいて開閉される。便座12及び便蓋13は、本体部11に取り付けられた人感センサ(不図示)等の検出信号に基づいて自動的に開閉する。
図2から図5に示されるように、本体部11に取り付けられた乾燥装置20は、空気(気体)を送風するファン21と、ファン21に接続されたヒータ部22と、ヒータ部22に接続されたダクト23と、ダクト23に伸縮自在に収納されたノズル24とを備える。乾燥装置20は、使用者の洗浄対象部位を洗浄後に乾燥させるため、温風を生成する装置である。
ファン21は、例えば、シロッコファンである。ファン21は、モータ(不図示)により回転駆動される回転羽(不図示)と、回転羽を覆うファンシュラウド21Aとを備える。回転羽は、円板の周辺から回転軸方向に突出した多数のブレードを備える。ブレードは、円板の周方向に対して角度が付けられている。回転羽は、回転駆動されると遠心力により空気を径方向の外方に向かって排出するように形成されている。
ファンシュラウド21Aは、回転羽を覆う円筒状の周壁21Bを備える。周壁21Bの両端には、周壁21Bの外周に沿って開口が形成された円環状の側板21Cが形成されている。ファンシュラウド21Aの一部には開口(不図示)が形成されている。ファン21において回転羽が回転すると、空気が回転羽の外方に向かって排出される。排出された空気は、ファンシュラウド21Aにより受け止められてファンシュラウド21Aに形成された開口から排出される。開口の下流側には、ヒータ部22が接続されている。
ヒータ部22は、ファン21から流通された空気を熱源により流通して加熱し、温風を生成する。ヒータ部22は、内部に電力により発熱する熱源を備える。熱源は、例えば、ニクロム線やセラミックヒーター等の発熱体が用いられる。ヒータ部22は、熱源により生成された温風を下流側に流通させる。ヒータ部22は、熱源を収容するハウジング22Aを備える。ハウジング22A内は、空気が流通する流路22Bが形成されている。
ハウジング22Aは、流路の軸線(流線)方向が所定方向(例えば、上下方向X3)から見て前後方向X1に対して角度が付けられた斜め方向に配置されている。流路の上流側は、ファンシュラウド21Aの開口が接続されている。ファンシュラウド21Aとハウジング22Aは、装置のレイアウトの関係により、それぞれの流路の軸線方向に角度が付けられて配置されている。流路22Bの途中には、熱源22Cが配置されている。流路22Bの下流側には、ダクト23が接続されている。ヒータ部22において、上流側から流入した空気は熱源22Cにより加熱され、下流側において温風が生成されてダクト23に排出される。
ダクト23は、例えば、内部に温風を流通させる矩形断面の流路23Aが直線状にヒータ部22から延出するように形成されている。ダクト23は、流路23A(第1流路)の軸線(流線)方向が所定方向(例えば、上下方向X3)から見て前後方向X1に対して角度が付けられた斜め方向に配置されている。ダクト23は、上下方向X3から見て流路23Aの軸線方向がヒータ部22の流路の軸線方向と一致するように直線的に配置されている。
上下方向X3から見て、ダクト23の流路23Aはファン21の流路よりも長くなるように形成されている。送風方向と一致する直線状の流路23Aは、上流側のファン21の流路よりも長くなるように形成されている。上記構成により、温風が直線的に流れる距離が長くなり、目標領域まで直線状に送風できる。
この配置関係により、温風が流通する際の抵抗を低減できる。ダクト23は、左右方向X2からみて、流路23Aの軸線方向が前後方向X1に対して下向きに角度が付けられた斜め方向に配置されている。ダクト23は、内部にノズル24が伸縮自在に収納されている。
ノズル24は、矩形断面の管状に形成されている。ノズル24の内部には、矩形断面の流路24P(第2流路)が形成されている。ノズル24は、例えば、側板24Cに設けられたラックギヤGに噛合するピニオンギヤTがモータ(不図示)に回転駆動されることによりダクト23内の流路23Aに略沿って移動する。ノズル24は、短縮状態においてダクト23内に収納されている。この時、ノズル24は、便座装置10の本体部11の開口(不図示)より内側に配置される。
この開口は、本体部11に設けられた開閉自在なシャッタSにより塞がれる。シャッタSは、本体部11の上側に回転軸が設けられており、本体部11に開閉自在に取り付けられている。シャッタSは、バネ等の弾性部材により閉じる方向にバネ力が与えられている。ノズル24は、短縮状態においてシャッタSにより本体部11内に隠蔽されている。ノズル24は、伸長時にシャッタSの内側を押圧してシャッタSを回転させて開ける。ノズル24は、伸長状態において本体部11から前方に突出する。ノズル24は、伸長状態において温風を排出する開口24Hが形成された送風部として構成される。
ノズル24は、伸長状態において流路24Pの軸線Lがダクト23の流路23Aの軸線方向と略一致するように配置されている。ノズル24は、上下方向X3から見て伸長状態において軸線Lが前後方向X1に対して角度が付けられた斜め方向に配置されている。ノズル24は、左右方向X2から見て伸長状態において軸線Lが前後方向X1に対して下向きに角度が付けられた斜め方向に配置されている。
ノズル24の伸長状態において、ヒータ部22の流路、ダクト23の流路23Aとノズル24の流路は、軸線を共有するように直線的に配置されている。これにより、流通時の抵抗を低減できる。ノズル24の先端の端面24Aは、上下方向X3から見て略左右方向X2に沿った方向に形成されている。ノズル24の先端には、温風を排出する開口24Hが形成されている。
開口24Hは、略平行四辺形に形成されている。開口24Hは、上下の辺24E,24Fを略平行に形成されているため、上下方向X3から見て開口24Hから吐出される風量が左右方向に偏ることが抑制される。開口24Hは、左右の両辺24J,24Kがノズル24の側板24C,24Dの内側と略一致するように形成されている。開口24Hは、上下方向X3から見て、左右の両辺24J,24Kがダクト23内の温風の流線方向と略平行に形成されている。開口24Hは、先端の辺24E(下流側の辺)が端面24Aの内側と略一致するように形成されている。端面24Aは、上端が両側の側板24C,24Dの上端より下方に位置するように形成されている。
開口24Hは、邪魔板を形成せずに、温風の抵抗が低減されるように形成されている。先端の辺24Eに対向する辺24Fは、所望の温風の流速と流量が得られるように先端の辺24Eとの間の距離が設定されている。辺24Fは、温風の方向や流量を調整するために辺24Eと必ずしも平行でなくてもよく、直線的に形成されていなくてもよい。
ダクト23及びノズル24は、ノズル24の伸長状態において軸線Lの延長線M上に洗浄対象部位の仮想位置Pが含まれるように配置されている。仮想位置Pは、使用者の着座位置や身体的な個人差によりばらつきがあるので、ダクト23及びノズル24は、開口24Hから排出される温風Qが仮想位置Pを含む目標領域P1に進行するように配置される。
ダクト23及びノズル24の配置関係及び開口24Hの形状により、温風Qは、上下方向X3から見て開口24Hから排出された後、目標領域P1に直線的に進行する。ダクト23及びノズル24の配置関係及び開口24Hの形状により、温風Qは、左右方向X2から見てダクト23及びノズル24内を軸線L方向に流通され開口24Hから排出された後、前後方向X1に対して上方に屈折して目標領域P1に直線的に進行する。温風Qの進行方向は、ノズル24の形状を変化させることにより調整されてもよい。
ノズル24は、流路の断面形状が先端に向かうほど一側面側の断面積が漸次減少するように形成されていてもよい。このような構成により、ノズル24内に流通された温風の流速に左右方向X2において差を生じさせ、開口24Hから排出される温風Qの進行方向を調整してもよい。ノズル24は、端面24Aの左右方向X2に対する角度を調整して開口24Hから排出される温風Qの進行方向を調整してもよい。このような構成により、開口24Hに邪魔板を形成する場合に比して、流通における抵抗を低減できる。
上述したように便座装置10によれば、乾燥装置の流通における抵抗を低減できる。便座装置10によれば、ノズル24の開口に邪魔板が設けられておらず、温風の流通の抵抗を低減できる。便座装置10は、ヒータ部22とダクト23とノズル24との流路が軸線を共有するように直線的に配置されているため、ヒータ部22、ダクト23及びノズル24内に形成された流路内の流通の抵抗が低減される。便座装置10は、ダクト23とノズル24との軸線の延長線上及び排出される温風の進行方向に目標領域が含まれるように配置されているため、流通における抵抗を大幅に低減できる。
本開示は上記の一実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態では、乾燥装置による温風を流通させることについて記載した。これに限らず他の気体の流通に適用してもよい。ファン21とヒータ部22は、それぞれの流路の軸線方向に角度が付けられて配置されている構成を例示したが、ファン21とヒータ部22は、それぞれの流路の軸線方向が直線的になるように配置されてもよい。ファン21、ヒータ部22、及びダクト23は、それぞれの流路の軸線方向が直線的になるように配置されてもよい。ダクト及びノズルは、必ずしも別体で、伸縮自在でなくてもよい。ダクト及びノズルは、一体に形成されてもよく、伸縮しない構造でもよい。ダクトとノズルが一体の場合、ダクトは先端に開口が形成されたノズル(送風部)を備えるようにしてもよい。
1 便器本体、2 便鉢、10 便座装置、11 本体部、12 便座、13 便蓋、20 乾燥装置、21 ファン、21A ファンシュラウド、21B 周壁、21C 側板、22 ヒータ部、23 ダクト、23A 流路、24 ノズル、24A 端面、24C 側板、24D 側板、24H 開口、G ラックギヤ、L 軸線、Q 温風、S シャッタ、T ピニオンギヤ

Claims (5)

  1. 気体を送風するファンと、
    前記ファンにより送風された前記気体を加熱するヒータ部と、
    前記ファン及び前記ヒータ部の下流側に配置され、前記気体が流通する流路が直線状に延出するように形成されたダクトと、
    前記ダクトに設けられ、所定方向から見て排出される前記気体の進行方向が前記ダクトの延出する方向に略一致すると共に、前記進行方向に目標領域が含まれるように前記気体を排出する開口が形成された送風部と、を備える、
    便座装置。
  2. 前記開口は、前記所定方向から見て左右の両辺が前記ダクト内の前記気体の流線方向と略平行に形成されている、
    請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記ヒータ部内に流通させる流路の方向は、前記ダクトの延出する方向に直線的に略一致するように形成されている、
    請求項1又は2に記載の便座装置。
  4. 前記送風部は、前記ダクトとは別体の前記開口が形成されたノズルが形成されており、
    前記ノズルは、前記ダクトに伸縮自在に収納され、伸長状態において内部に形成された流路が前記ダクトに形成された流路と直線的に配置され、前記開口が先端に形成されている、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の便座装置。
  5. 前記送風部は、流路の断面形状が先端に向かうほど一側面側の断面積が漸次減少するように形成されている、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の便座装置。
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