JP2021084765A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被記録媒体の紙浮きを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙に画像を形成する記録ヘッドと、用紙を収容する給紙トレイ7と、給紙トレイ7から記録ヘッドへ用紙を搬送する給送手段と、搬送手段を制御する制御部と、を備え、給紙トレイ7は、底面に複数の突起部25a,25bを有し、複数の突起部25a,25bは、搬送方向に交わる方向に間隔をあけて並び、制御部は、用紙が給紙トレイ7に収容されてから待機時間が経過するまでの間、搬送手段の駆動を制限することを特徴とする。【選択図】図4
Description
本発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、プリンターに代表される、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置においては、安定な記録を行うために、被記録媒体の表面と記録ヘッドとの間隔を一定に保持しなければならない。しかしながら、被記録媒体は、湿気等によりカールしていたり筐体内の気流の影響を受けたりすることがあるため、被記録媒体を保持するプラテン上から記録ヘッドに向かって紙浮きが発生する場合がある。
上述した課題に対応する例としては、特許文献1に示すように、複数の凸部を有するプラテンと、記録ヘッドに対して搬送経路の上流に配置される紙押え板と、を備えることで、紙押え板で被記録媒体をプラテンに押し当て、被記録媒体の搬送方向と交差する方向に複数の凹凸形状を付与し、紙浮きを抑制する構成が知られている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、被記録媒体が紙押え板で押しつける位置を通過することで被記録媒体に凹凸計上を付与するため、被記録媒体に凹凸形状を十分に付与できず、紙浮きが発生しやすいという課題があった。特に、薄紙のように柔らかい被記録媒体では、プラテンの凸部の位置まで被記録媒体の凹凸形状を維持することができないという課題があった。
画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記被記録媒体を収容する給紙トレイと、前記給紙トレイから前記画像形成部へ前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段を制御する制御部と、を備え、前記給紙トレイは、底面に複数の突起部を有し、前記複数の突起部は、搬送方向に交わる方向に間隔をあけて並び、前記制御部は、前記被記録媒体が前記給紙トレイに収容されてから待機時間が経過するまでの間、前記搬送手段の駆動を制限することを特徴とする。
上記の画像形成装置において、前記突起部は、前記底面の前記搬送方向の下流側に配置されていてもよい。
上記の画像形成装置において、前記突起部は、前記底面の前記搬送方向の上流側に配置されていてもよい。
上記の画像形成装置において、前記被記録媒体を前記底面に押し付ける押え部材を備え、前記押え部材は、前記被記録媒体を挟んで前記突起部と対向していてもよい。
上記の画像形成装置において、前記押え部材はローラーを備え、前記ローラーは前記被記録媒体に押し付けられてもよい。
上記の画像形成装置において、前記ローラーは、前記被記録媒体を搬送するための駆動ローラーであってもよい。
上記の画像形成装置において、前記給紙トレイは、前記突起部を上方に付勢する弾性部材を備えていてもよい。
上記の画像形成装置において、前記画像形成部の下方には、前記画像形成部に向かって突出する複数の凸部を有するプラテンが備えられ、前記複数の凸部は、前記突起部に対応するように配置されていてもよい。
まず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図であり、図2は、画像形成装置1の側断面図、図3は、画像形成装置1の前面拡大図である。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図であり、図2は、画像形成装置1の側断面図、図3は、画像形成装置1の前面拡大図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、装置本体2内に、用紙Pに画像を形成して記録を行う画像形成部としての記録ヘッド3を備えている。また、画像形成装置1は、装置本体2の上部に、原稿を読み取るスキャナーユニット4を備えている。即ち画像形成装置1は、インクジェット記録機能に加えてスキャナー機能を備える複合機として構成されている。
なお、各図において示すX−Y−Z座標系は、X方向が記録ヘッド3の走査方向、Y方向が装置奥行き方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+Y方向を装置前面側とし、−Y方向を装置背面側とする。また、装置前面側から見て左側を+X方向、右側を−X方向とする。また、+Z方向を上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向を下方(下部、下面等を含む)とする。
また、これ以降、画像形成装置1において用紙Pが送られていく方向を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」という。また、下流側に近い用紙端部を「先端」とし、上流側に近い用紙端部を「後端」とする。用紙Pは、被記録媒体の一例である。
装置本体2の前面には、電源ボタンや、各種操作を行うための操作ボタン、設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネル5が配置されている。
装置本体2の装置前面側において、操作パネル5の下方には、前面カバー6が配置されている。前面カバー6は、装置本体2の底部に収納される給紙トレイ7(図2参照)の一部であり、給紙トレイ7の底面を構成するベース21に対して回動可能に取り付けられている。給紙トレイ7は、Y軸に沿って摺動し、記録ヘッド3により記録が実行される用紙Pを収容する。
図3に示すように、前面カバー6を開くことにより、用紙Pが収容されるベース21と、排紙受けトレイ9の一部が露呈するように構成されている。
排紙受けトレイ9は、図示しないモーターによって装置本体2の内部に収納された状態(図2、図3参照)と、装置本体2の装置前面側に突出した状態(不図示)と、を取り得るように設けられており、装置本体2の装置前面側に突出した状態となることで、記録が行われて排出される用紙Pを受けることができる。なお、排紙受けトレイ9が装置本体2の装置前面側に突出する際には、操作パネル5が上部を軸として装置前面側にチルトするように構成されている。
続いて、図2を参照しつつ画像形成装置1における用紙Pの搬送経路T(図2において点線で示す)について説明する。
前述のとおり、画像形成装置1は、装置本体2の底部に給紙トレイ7を備えている。図2を参照するに、給紙トレイ7の上方には、図示しないモーター等の駆動源によって回転駆動される給送ローラー12(ピックアップローラーとも呼ばれる)を備える給送手段13が設けられている。給送手段13は、揺動軸14aを中心に揺動するローラーユニット14を備え、給送ローラー12は、ローラーユニット14の先端側に回転可能に支持されている。揺動軸14aは、装置本体2において、不図示のフレームに設けられている。
給送手段13は、ローラーユニット14が揺動軸14aを中心に揺動し、ローラーユニット14の先端に設けられた給送ローラー12が、給紙トレイ7に収容された用紙P側に近づく。給送ローラー12が用紙Pに接触して回転し、最上位の用紙Pを記録ヘッド3に向けて搬送する。
給紙トレイ7から給送ローラー12によって送られた用紙Pは装置背面側(−Y方向)の斜面15に沿って上方に送られる。
給送ローラー12の搬送方向の下流には、図示しないモーターによって回転駆動される反転ローラー16が設けられており、この反転ローラー16によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前面側(+Y方向)へと向かう。
給送ローラー12の搬送方向の下流には、図示しないモーターによって回転駆動される反転ローラー16が設けられており、この反転ローラー16によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前面側(+Y方向)へと向かう。
反転ローラー16の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送ローラー対17が設けられている。これら搬送ローラー対17によって用紙Pが記録ヘッド3の下方へと送られる。なお、給送手段13、反転ローラー16及び搬送ローラー対17は、給紙トレイ7から記録ヘッド3へ用紙Pを搬送する搬送手段を構成する。
続いて、用紙Pにインクを吐出する記録ヘッド3の上方には、キャリッジ18が設けられており、記録ヘッド3及びキャリッジ18は図示しないモーターによって走査方向(図2の紙面表裏方向:±X方向)に往復動するように駆動される。
記録ヘッド3の下方には、搬送される用紙Pを支持するプラテン19が設けられ、プラテン19によって、用紙Pと記録ヘッド3との間の間隔が規定される。プラテン19の下流には、不図示のモーターによって回転駆動される排出ローラー対20が設けられている。記録ヘッド3による記録、即ち画像の形成が行われた用紙Pは、排出ローラー対20により、上述した排紙受けトレイ9へ向けて排出される。
図1に示すように、画像形成装置1は、制御部40を備えている。制御部40は、図示しないCPUを中心としたマイクロプロセッサーとして構成されており、CPUの他に、各種処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、外部機器と情報のやり取りを行なうインターフェイスと、入出力ポートと、を備える(いずれも図示せず)。
RAMには、印刷バッファー領域が設けられており、この印刷バッファー領域には、ユーザーPCからインターフェイスを介して受信した印刷用データを記憶することができるようになっている。制御部40には、操作パネル5からの各種操作信号などが入力ポートを介して入力されており、制御部40は、記録ヘッド3、キャリッジ18、給送手段13の各部と接続して各部を制御する。
続いて、給紙トレイ7の構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る給紙トレイ7を示す斜視図であり、図5は、図4のA−A線断面図である。また、図6は、用紙Pが保管されている状態の給紙トレイ7を示す斜視図であり、図7は、図6のB−B断面図である。
図4に示すように、給紙トレイ7は、外観的には、用紙Pを受け入れるように略矩形状に形成されたベース21を備えている。また、ベース21の略中央部には、用紙Pの搬送方向(±Y方向)と交差する幅方向(±X方向)の側縁をガイドするガイド面23を備える一対のエッジガイド22が設けられている。エッジガイド22は、不図示の移動機構(例えば、ラックアンドピニオン機構)により、幅方向において互いに近づく方向、或いは互いに離れる方向に移動可能に構成されており、収容される用紙Pの幅サイズに応じてエッジガイド22の位置を変えられるようになっている。なお、図4に示すエッジガイド22は、互いに最も離れた位置に配置され、この状態において、給紙トレイ7は、A4サイズの用紙Pを収容することが可能である。
また、エッジガイド22の上部には、用紙Pの収容枚数を規制するために、幅方向の内側に突出する枚数規制部24を備えている。
図4は、本実施形態に係る給紙トレイ7を示す斜視図であり、図5は、図4のA−A線断面図である。また、図6は、用紙Pが保管されている状態の給紙トレイ7を示す斜視図であり、図7は、図6のB−B断面図である。
図4に示すように、給紙トレイ7は、外観的には、用紙Pを受け入れるように略矩形状に形成されたベース21を備えている。また、ベース21の略中央部には、用紙Pの搬送方向(±Y方向)と交差する幅方向(±X方向)の側縁をガイドするガイド面23を備える一対のエッジガイド22が設けられている。エッジガイド22は、不図示の移動機構(例えば、ラックアンドピニオン機構)により、幅方向において互いに近づく方向、或いは互いに離れる方向に移動可能に構成されており、収容される用紙Pの幅サイズに応じてエッジガイド22の位置を変えられるようになっている。なお、図4に示すエッジガイド22は、互いに最も離れた位置に配置され、この状態において、給紙トレイ7は、A4サイズの用紙Pを収容することが可能である。
また、エッジガイド22の上部には、用紙Pの収容枚数を規制するために、幅方向の内側に突出する枚数規制部24を備えている。
給紙トレイ7の底面に相当するベース21の上面には、A4サイズの用紙Pを収容した時に、用紙Pの先端部に当接する複数の突起部25aと、用紙Pの後端部に当接する複数の突起部25bとが備えられている。つまり、複数の突起部25aは、給紙トレイ7の搬送方向の下流側に配置され、複数の突起部25bは、給紙トレイ7の搬送方向の上流側に配置されている。これら複数の突起部25a及び複数の突起部25bは、幅方向(±X方向)に渡って、適宜の間隔をあけて並ぶように配置される。図5では、突起部25aを含むXZ平面の断面図を示しているが、突起部25bを含むXZ平面の断面図も図5と同様である。
図5に示すように、突起部25a,25bの断面形状は略矩形である。なお、突起部25a,25bの断面形状は、略矩形に限らず、三角形や半円形等であっても良い。また、突起部25a,25bの奥行き(Y軸方向の長さ)、高さ(Z方向の長さ)は特に指定しないが、一例として、上流側の突起部25bの奥行きを長く構成すれば、A4サイズより小さいサイズの用紙Pの先端をベース21の下流側端部に寄せて収容した場合にも、用紙Pの後端に凹凸形状を付与することができるため、好適である。
次に、本実施形態における給紙処理について説明する。給紙処理は、給紙トレイ7をY軸に沿って摺動させ用紙Pを補充する操作がユーザーによって行われた場合に制御部40によって実行される。
まず、制御部40が、用紙Pの補充を検知するための荷重データを取得する。荷重データは、突起部25a,25bには加わる荷重のデータであり、突起部25a,25bに備えられた力覚センサ(図示せず)から送信される。次に、制御部40は、荷重データに基づいて、待機時間を算出する。待機時間とは、用紙Pが収容されてから、用紙Pに凹凸形状の癖が付与されるまでの時間である。制御部40は、用紙Pの補充が検知されてから待機時間が経過するまでの間、給送ローラー12の駆動を制限する。
以上説明したように、給紙トレイ7のベース21には、搬送方向の下流側に、搬送方向に交わる方向に間隔をあけて複数の突起部25aが設けられ、搬送方向の上流側に、搬送方向に交わる方向に間隔をあけて複数の突起部25bが設けられている。このため、給紙トレイ7に収容された用紙Pの先端部及び後端部には、用紙Pの自重により、図6及び図7に示すような凹凸形状の癖が付与される。そして、記録ヘッド3の下方においても、凹凸形状が維持されるため、用紙Pの剛性が上がってカールが抑制され、用紙Pの紙浮きを防ぐことが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更しても良い。
上記実施形態において、A4サイズより小さいサイズの用紙Pの先端をベース21の下流側端部に寄せて収容した場合にも用紙Pの後端に凹凸形状を付与できるように、給紙トレイ7に突起部25bを±Y方向に移動させる移動機構を設け、用紙の±Y方向の長さに応じて突起部25bの位置を変更し、突起部25bが用紙Pの後端に確実に接触するような構成としても良い。
また、上記実施形態では、ベース21の上流側と下流側の両方に突起部25a,25bを設けているが、これに限られず、片側だけ、即ち突起部25aのみまたは突起部25bのみを有する構成としても良い。また、上流側と下流側を分けずに、ベース21の全面に突起部を設ける構成としても良い。ただし、その場合は用紙Pの全面に凹凸形状が付与されるため、用紙Pの剛性が上がりすぎて、搬送経路T中の用紙Pの曲率半径が小さい場合には適さない虞がある。その場合には、ベース21の全面に突起部を設ける構成は避けることが好ましい。
また、上記実施形態において、プラテン19の上面に凹凸を形成しても良い。
図8は、本変形例に係るプラテン19の斜視図である。
図8に示すように、プラテン19上には、複数の凸部19aが設けられ、プラテン19上においても、用紙Pに凹凸形状を付与できる構成になっている。この場合には、給紙トレイ7の突起部25a,25bによって用紙Pに付与された凹凸形状が、プラテン19上でも維持されるように、凸部19aの配置を、突起部25a,25bの配置と対応させることが好ましい。具体的には、用紙Pが反転ローラー16で反転されることを考慮し、給紙トレイ7の突起部25a,25bによって凹状となった用紙Pの部位が、複数の凸部19aの上に位置するように構成することが好ましい。一方、用紙Pが反転しない構成の場合には、凸部19aの配置を、給紙トレイ7の突起部25a,25bの配置と一致させれば良い。
図8は、本変形例に係るプラテン19の斜視図である。
図8に示すように、プラテン19上には、複数の凸部19aが設けられ、プラテン19上においても、用紙Pに凹凸形状を付与できる構成になっている。この場合には、給紙トレイ7の突起部25a,25bによって用紙Pに付与された凹凸形状が、プラテン19上でも維持されるように、凸部19aの配置を、突起部25a,25bの配置と対応させることが好ましい。具体的には、用紙Pが反転ローラー16で反転されることを考慮し、給紙トレイ7の突起部25a,25bによって凹状となった用紙Pの部位が、複数の凸部19aの上に位置するように構成することが好ましい。一方、用紙Pが反転しない構成の場合には、凸部19aの配置を、給紙トレイ7の突起部25a,25bの配置と一致させれば良い。
また、上記実施形態において、給紙トレイ7上の用紙Pを上方から給紙トレイ7の底面に押し付ける構成にしても良い。
図9は、本変形例に係る給紙トレイ7の斜視図であり、図10は、図9のC−C断面図、図11は、図9のD−D断面図である。また、図12は、他の態様の給紙トレイ7を示すC−C断面図であり、図13は、他の態様の給紙トレイ7を示すD−D断面図である。これらの図では、給紙トレイ7に用紙Pが収容された状態が示されている。
図9は、本変形例に係る給紙トレイ7の斜視図であり、図10は、図9のC−C断面図、図11は、図9のD−D断面図である。また、図12は、他の態様の給紙トレイ7を示すC−C断面図であり、図13は、他の態様の給紙トレイ7を示すD−D断面図である。これらの図では、給紙トレイ7に用紙Pが収容された状態が示されている。
図9に示すように、用紙Pを挟んで突起部25aと対向する位置には、下方に突出する複数の突起部26aを有した押え部材26と、押え部材26を下方へと付勢する弾性部材としてのコイルばね27が設けられている。つまり、給紙トレイ7に収容されている用紙Pは、押え部材26によって給紙トレイ7の底面に押し付けられる。複数の突起部26aは幅方向(±X方向)に渡って、突起部25aと互い違いになるように配置されている(図11参照)。なお、突起部26aの断面形状は、上記実施形態と同様、略矩形にしているが、この形状に限らず、三角形や半円形等であっても良い。また、押え部材26とコイルばね27は、給紙トレイ7の一部として構成しても良いし、装置本体2の一部として構成しても良い。
本変形例によれば、給紙トレイ7に収容している用紙Pの枚数が多い場合には、突起部25aから離れている上方の用紙Pにも、より確実に凹凸形状を付与することができる。
また、給紙トレイ7に収容している用紙Pの枚数が少なく、用紙Pが突起部25aへ押し付けられる力が弱まる場合であっても、押え部材26及びコイルばね27によって用紙Pを下方に付勢する力が発生するため、用紙Pに、より確実に凹凸形状を付与することができる。
また、給紙トレイ7に収容している用紙Pの枚数が少なく、用紙Pが突起部25aへ押し付けられる力が弱まる場合であっても、押え部材26及びコイルばね27によって用紙Pを下方に付勢する力が発生するため、用紙Pに、より確実に凹凸形状を付与することができる。
なお、本変形例では、用紙Pを挟んで下流側の突起部25aと対向する位置に、押え部材26及びコイルばね27を設けたが、同様の機構を、用紙Pを挟んで上流側の突起部25bと対向する位置に設けても良い。その場合は、異なる用紙サイズにも凹凸形状を付与できるように、突起部25bと対向する押え部材に移動機構を設け、用紙長さ方向(±Y方向)に移動可能な構成とするか、突起部25bと対向する突起部を用紙長さ方向(±Y方向)に長くする構成とすることが好ましい。
また、図12及び図13に示すように、複数の突起部26aを有した押え部材26の代わりとして、ローラー軸28aに複数のローラー28が取り付けられた構成の押え部材29を用いてもよい。この押え部材29がコイルばね27で下方に付勢されると、用紙Pは、ローラー28によって給紙トレイ7の底面に押し付けられる。このように構成することで、給送時における押え部材の摩擦力が低減され、給送不良を防ぐことが可能となる。また、モーター等によってローラー軸28a及びローラー28を回転駆動させることで、駆動ローラーである給送ローラー12としての役割をローラー28に持たせても良い。言い換えれば、用紙Pを給紙トレイ7の底面に押し付ける機能を給送ローラー12が備えることになるため、押え部材29として新たな機構を追加する必要がない。
また、上記実施形態において、突起部25a,25bの高さを可変とする構成にしても良い。
図14は、本変形例に係る給紙トレイ7の斜視図であり、図15は、図14のE−E断面図である。また、図16は、用紙Pの合計重量が大きいときの給紙トレイ7及び用紙Pの断面図であり、図17は、用紙Pの合計重量が小さいときの給紙トレイ7及び用紙Pの断面図である。
図14は、本変形例に係る給紙トレイ7の斜視図であり、図15は、図14のE−E断面図である。また、図16は、用紙Pの合計重量が大きいときの給紙トレイ7及び用紙Pの断面図であり、図17は、用紙Pの合計重量が小さいときの給紙トレイ7及び用紙Pの断面図である。
図14に示すように、複数の突起部25aは、高さ方向(±Z方向)に可動である構成となっている。具体的には、複数の突起部25aとベース21の間には、複数の突起部25aを上方に付勢する弾性部材としてのコイルばね30aが設けられている。なお、図14及び図15に示すように、ベース21に、複数の突起部25aが収納されるように、窪みを備えていても良い。また、上流側の突起部25bを同様の構成としても良い。
本変形例によれば、給紙トレイ7に収容する用紙Pの一枚当たりの重量が大きい、もしくは収容枚数が多いとき、用紙Pの合計重量が大きくなるため、図16に示すように、突起部25aの上面の位置が下がり、用紙Pの一部がベース21とも接するように構成することで、用紙Pが突起部25aから受ける反力を小さくし、用紙Pに過剰な凹凸形状を付与することを防ぐことが可能となる。
一方、給紙トレイ7に収容する用紙Pの一枚当たりの重量が小さい、もしくは収容枚数が少ないとき、用紙Pの合計重量が小さくなる。用紙Pの一枚当たりの重量が小さいときには、用紙Pは、紙厚が薄く剛性が低い紙種であることが多いため、記録ヘッド3の下方での紙浮きを防ぐために、用紙Pに深い凹凸形状を付与しなければならない場合がある。本変形例によれば、用紙Pの合計重量が小さい場合に、突起部25aの上面の位置が上がるため、用紙Pに対して十分な凹凸形状を付与することが可能となる。
また、給紙トレイ7に収容する用紙枚数が少なくなった場合にも、用紙Pの合計重量が小さくなるため、図17に示すように、給紙トレイ7上で用紙Pが押し上げられる。これにより、上方の用紙Pは給送ローラー12に接触しやすくなり、給送不良を防ぐことが可能となる。
また、給紙トレイ7に収容する用紙枚数が少なくなった場合にも、用紙Pの合計重量が小さくなるため、図17に示すように、給紙トレイ7上で用紙Pが押し上げられる。これにより、上方の用紙Pは給送ローラー12に接触しやすくなり、給送不良を防ぐことが可能となる。
なお、本変形例は、押え部材26,29と組み合わせることも可能であり、その場合には、押え部材26,29を付勢するコイルばね27を省略することも可能である。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記被記録媒体を収容する給紙トレイと、前記給紙トレイから前記画像形成部へ前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段を制御する制御部と、を備え、前記給紙トレイは、底面に複数の突起部を有し、前記複数の突起部は、搬送方向に交わる方向に間隔をあけて並び、前記制御部は、前記被記録媒体が前記給紙トレイに収容されてから待機時間が経過するまでの間、前記搬送手段の駆動を制限することを特徴とする。
この構成によれば、被記録媒体は、給紙トレイ上で保管されている間に、自重によって突起部に押し付けられるため、被記録媒体には、搬送方向と交わる方向に複数の凹凸を有する形状の癖が付与される。この結果、被記録媒体の剛性が上がり、被記録媒体の紙浮きを抑制することが可能となる。
上記の画像形成装置において、前記突起部は、前記底面の前記搬送方向の下流側に配置されていてもよい。
この構成によれば、被記録媒体の先端に凹凸型の癖がつくため、被記録媒体の先端のカールを抑制することができる。
上記の画像形成装置において、前記突起部は、前記底面の前記搬送方向の上流側に配置されていてもよい。
この構成によれば、被記録媒体の後端に凹凸型の癖がつくため、被記録媒体の後端のカールを抑制することができる。
上記の画像形成装置において、前記被記録媒体を前記底面に押し付ける押え部材を備え、前記押え部材は、前記被記録媒体を挟んで前記突起部と対向していてもよい。
この構成によれば、押え部材によって被記録媒体を給紙トレイの突起部に押し付けることができ、より確実に凹凸型の癖を付与することが可能となる。
上記の画像形成装置において、前記押え部材はローラーを備え、前記ローラーは前記被記録媒体に押し付けられてもよい。
この構成によれば、押え部材にローラーを用いるため、被記録媒体を給紙トレイから画像形成部へと搬送する際に、押え部材が搬送の妨げとなることがない。
上記の画像形成装置において、前記ローラーは、前記被記録媒体を搬送するための駆動ローラーであってもよい。
この構成によれば、搬送用の駆動ローラーによって被記録媒体を給紙トレイの突起部に押し付けることができるため、新たな機構を追加する必要なく、凹凸型の癖を付与することが可能となる。
上記の画像形成装置において、前記給紙トレイは、前記突起部を上方に付勢する弾性部材を備えていてもよい。
この構成によれば、被記録媒体の重さに応じて突起部の高さが変わるため、重い被記録媒体に対しては、突起部を低くし、凹凸型の癖を過剰に付与することを防ぐことが可能となる。
また、給紙トレイで収容する被記録媒体が少なくなった際には、突起部により被記録媒体を給送用のローラーへと押し付けることができ、給紙時の不具合の発生を抑えることができる。
また、給紙トレイで収容する被記録媒体が少なくなった際には、突起部により被記録媒体を給送用のローラーへと押し付けることができ、給紙時の不具合の発生を抑えることができる。
上記の画像形成装置において、前記画像形成部の下方には、前記画像形成部に向かって突出する複数の凸部を有するプラテンが備えられ、前記複数の凸部は、前記突起部に対応するように配置されていてもよい。
この構成によれば、給紙トレイの突起部により付与された被記録媒体の凹凸形状を、画像形成部においても保持することができ、より確実に被記録媒体の浮き上がりを抑えることができる。
1…画像形成装置、2…装置本体、3…記録ヘッド、4…スキャナーユニット、5…操作パネル、6…前面カバー、7…給紙トレイ、9…排紙受けトレイ、12…給送ローラー、13…給送手段、14…ローラーユニット、14a…揺動軸、15…斜面、16…反転ローラー、17…搬送ローラー対、18…キャリッジ、19…プラテン、19a…凸部、20…排出ローラー対、21…ベース、22…エッジガイド、23…ガイド面、24…枚数規制部、25a,25b…突起部、26,29…押え部材、26a…突起部、27…コイルばね、28…ローラー、28a…ローラー軸、30a…コイルばね、40…制御部、P…用紙、T…搬送経路。
Claims (8)
- 被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記被記録媒体を収容する給紙トレイと、
前記給紙トレイから前記画像形成部へ前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段を制御する制御部と、を備え、
前記給紙トレイは、底面に複数の突起部を有し、
前記複数の突起部は、搬送方向に交わる方向に間隔をあけて並び、
前記制御部は、前記被記録媒体が前記給紙トレイに収容されてから待機時間が経過するまでの間、前記搬送手段の駆動を制限することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記突起部は、前記底面の前記搬送方向の下流側に配置されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
前記突起部は、前記底面の前記搬送方向の上流側に配置されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記被記録媒体を前記底面に押し付ける押え部材を備え、前記押え部材は、前記被記録媒体を挟んで前記突起部と対向することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記押え部材はローラーを備え、前記ローラーは前記被記録媒体に押し付けられることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5に記載の画像形成装置において、
前記ローラーは、前記被記録媒体を搬送するための駆動ローラーであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記給紙トレイは、前記突起部を上方に付勢する弾性部材を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記画像形成部の下方には、前記画像形成部に向かって突出する複数の凸部を有するプラテンが備えられ、
前記複数の凸部は、前記突起部に対応するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019215071A JP2021084765A (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019215071A JP2021084765A (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2021084765A true JP2021084765A (ja) | 2021-06-03 |
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ID=76088397
Family Applications (1)
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JP2019215071A Pending JP2021084765A (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021084765A (ja) |
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2019
- 2019-11-28 JP JP2019215071A patent/JP2021084765A/ja active Pending
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