JP2021083495A - 玩具及び玩具セット - Google Patents
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特許文献1に記載された玩具は、円筒形の容器内で回転駆動される回転体によって、容器内のビーズを拾い上げながら糸に通していくものである。すなわち、容器内の回転体の底部に孔付きのビーズを載置しておき、また、ビーズの孔を貫通可能な螺旋形の針金状部材を回転体周りに券回して置く。そして、回転体を回すことでこの回転体と一緒にビーズを移動させて、針金状部材にてビーズを貫通し、針金状部材の後端側に接続された糸部材にビーズを通す構成である。
外殻部品10は、図4に示すように、外観が略球形で遊戯時に使用する部品をその収容空間SPに収容できる中空の構造となっている。すなわち、収容空間SP内には、例えば、図4に示すように、主部品である回転体20、第1副部品である操作ハンドル31、第2副部品である挿通棒32が収容されている。また、下半球部11の下側外面には、補助部品13が取り付けられている。
アクセサリ80は、図12に示すように、挿通孔81hが形成されている複数の第1パーツであるビーズ81と、第2パーツである紐部材82と、から構成されている。したがって、玩具1とアクセサリ80とを組み合わせた玩具セットとする場合には、収容空間SP内に、複数のビーズ81と紐部材82とが収容される。
下半球部11は、図5(a)に示すように、下側外面が扁平に形成された非球形部11dを有する形状であり、球面形状が若干崩れた形状となっている。しかし、非球形部11dには、例えば横断面が6角形の連結突部11gが設けられており、この連結突部11gに補助部品13が嵌合して取り付けられる。したがって、補助部品13が球状表面部13s(図1参照)を外側にして取り付けられることで、非球形部11dを球面形状に近づけることができる。
回転体20は、図6(a)(b)に示すように、一端側(図中下側)が皿のように広がった形状でビーズ81(本実施形態では略球形のビーズ)を載置可能な載置部21と、載置部21の中央部で回転軸線CLに沿って他端側(図6(a)の上方側)に向って延出された支柱部22と、を備えている。
なお、回転体20は、収容形態(図1参照)においては、外殻部品10から露出する部分が無く全体が外殻部品10内に収まるように収容されていることで、回転操作を行うことができない。
挿通棒32は、ビーズ81を挿通する棒状部材であって、上面から見ると、図7(a)に示すように、例えば、「クエスチョンマーク」のような形状に湾曲した形状に形成されている。また、正面から見ると、図7(b)に示すように、一方の先端部32eが下方側に位置し、他方の後端部32tが上方側に位置するように両端が上下にずれた形状となっている。そして、この挿通棒32は、組み込み状態においては、支柱部22を巻回するように装着されるが、支柱部22の表面とは所定間隔離れることができるように装着される。そして、遊戯形態においては、詳細は後述するが、挿通棒32は、挿通したビーズ81を支柱部22に接触させて後端部32tに移動させる。また、先端部32eは、保持区画21dを形成する区画壁21wの上端面21wuに接触(図11参照)するように配置され、後端部32tは外殻部品10の開口部10hから外部に露出するように配置される。
図8に示すように、外殻部品10は、前述のように、下半球部11と、上半球部12と、の組合せにて構成されている。下半球部11と上半球部12を組み合わせる前に、下半球部11に回転体20を嵌め込むと共に挿通棒32を回転体20に装着する。しかし、この回転体20及び挿通棒32が予め装着されている場合(図4に示す状態)においては、その装着状態、例えば回転体20が回動可能か、更には挿通棒32の後端部32tが第1切欠き部10hd内に位置しているか否か等を確認する。そして、複数のビーズ81を載置部21に入れる。その後、上半球部12側の嵌入段差部12cを下半球部11側の組合せ下面11sの内側に嵌め込むように合わせると共に係止突起12dを係止凹部11cに嵌め込むことで外殻部品10の組合せが完了する。なお、上下半球部の組合せに際しては、開口部10hを形成する第1切欠き10hdと第2切欠き10huとを合わせるようにすることで、その位置合わせを容易に行うことができる。
図10は、玩具1の遊戯形態の外観を示す斜視図であり、図11は、玩具1の遊戯形態において、挿通棒32がビーズ81を貫通するときの状態を示す概略説明図である。
玩具1を操作するときは、図10に示すように、玩具1を所定の台やテーブル上に置き、片手で外殻部品10をつかむようにして固定すると共に、他方の手で操作ハンドル31の摘まみ回転操作する。
このようにして、ビーズ81が挿通棒32を介して次々に挿通されてことにより、ビーズ81が開口部10hから外に出て、図12に示すように、紐部材82に挿通されたアクセサリ80を作ることができる。
また、上記実施形態においては、玩具1の収容形態において、開口部10hを閉じる部材を設けない構造を図示したが、開口部10hを閉じる部材を設けるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、ビーズ81を略球形の形状としたが、ビーズ形状は球形に限るものではなく、例えば楕円球や円筒状など適宜変更することができる。なお、保持区画21dの形状や大きさについても、ビーズ81の形状や大きさに合わせて適宜変更することができる。
また、上記実施形態においては、挿通棒32は、その後端部32tが開口部10hから露出するように組み込んだ形態を図示したが、これに限るものではなく、後端部32tを収容空間SP内に入るようにして、外殻部品10から露出しないようにしても良い。
10 外殻部品
10h 開口部
10hd 第1切欠き部
10hu 第2切欠き部
11 下半球部(第1外殻部品)
11b 軸支持部
11d 非球形部
12 上半球部(第2外殻部品)
13 補助部品
13b 連結部
20 回転体(主部品)
20b 被支持部
20d 取付部
21 載置部
21d 保持区画
21w 区画壁
21wu 上端面
22 支柱部
22c 凸条部
31 操作ハンドル(第1副部品)
31e 連結端(一端部)
31t 操作端(他端部)
32 挿通棒(第2副部品)
32e 先端部
32t 後端部
32th 後端孔
80 アクセサリ
81 ビーズ(第1パーツ)
81h 挿通孔
82 紐部材(第2パーツ)
CL 回転軸線
SP 収容空間
Claims (20)
- 組立て前の部品を収容した収容形態と、前記部品を組立てて遊戯可能な状態とした遊戯形態と、を取り得る玩具であって、
前記部品の収容空間を形成する外形が略球状の外殻部品と、
前記収容空間に収容可能な主部品と、を含み、
前記主部品は、遊戯形態において、回動可能に構成されている、
玩具。 - 請求項1記載の玩具であって、
前記主部品は、収容形態において、全体が前記外殻部品内に収容されている、
玩具。 - 請求項1又は2に記載の玩具であって、
前記収容空間に収容可能な第1副部品をさらに備え、
前記第1副部品は、遊戯形態において、前記主部品に取付け可能である、
玩具。 - 請求項3に記載の玩具であって、
前記第1副部品は、遊戯形態において、一端部が前記主部品に対して前記外殻部品を貫通して取付け可能であり、他端部が前記外殻部品の外側に位置している、
玩具。 - 請求項3又は4に記載の玩具であって、
前記主部品は、一端側が回転可能に支持され、他端側に取付け可能な前記第1副部品により回転可能に構成されている、
玩具。 - 請求項3〜5のいずれか1項に記載の玩具であって、
前記外殻部品は、略半球状の第1外殻部品と、前記第1外殻部品と連結して球形状になる略半球状の第2外殻部品と、を含み、
前記主部品は、前記第1外殻部品の中空内部に回転可能に支持される、
玩具。 - 請求項6に記載の玩具であって、
前記第2外殻部品には、前記第1副部品の一端部を、前記主部品の取付部と係合可能にする貫通孔が形成されている、
玩具。 - 請求項6又は7に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記第1外殻部品に対して着脱可能である、
玩具。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記玩具にて作製可能なアクセサリの第1パーツを載置可能な載置部と、前記載置部の中央部で回転軸線に沿って延出された支柱部と、を含む、
玩具。 - 請求項9に記載の玩具であって、
前記載置部には、前記第1パーツを一個ずつ個別に保持可能な区画が複数設けられている、
玩具。 - 請求項9又は10に記載の玩具であって、
前記収容空間に収容可能な第2副部品をさらに備え、
前記第2副部品は、収容形態において、前記支柱部の周囲を取り囲む湾曲形状に構成されている、
玩具。 - 請求項11に記載の玩具であって、
前記載置部には、前記第1パーツを一個ずつ個別に保持可能な区画が複数設けられ、
遊戯形態において、前記第2副部品は、一方の先端部が前記区画を形成する区画壁の上端面に接触し、他方の後端部が前記外殻部品の外部に露出している、
玩具。 - 請求項12に記載の玩具であって、
前記外殻部品には、遊戯形態において、前記後端部の移動を規制する開口部が形成されている、
玩具。 - 請求項13に記載の玩具であって、
前記外殻部品は、略半球状の第1外殻部品と、前記第1外殻部品と連結して球形状になる略半球状の第2外殻部品と、を含み、
前記開口部は、前記第1外殻部品に形成された第1切欠き部と、前記第2外殻部品に形成された第2切欠き部との組み合わせにより構成される、
玩具。 - 請求項11〜14のいずれか1項に記載の玩具であって、
前記第2副部品は棒状部材にて構成され、
遊戯形態において、前記第2副部品は、先端部から後端部にわたって前記支柱部周りに湾曲して配置されている、
玩具。 - 請求項15に記載の玩具であって、
前記支柱部の外周面には、前記回転軸線に沿って突出した凸条部が前記支柱部の円周方向に複数形成されている、
玩具。 - 請求項11〜16のいずれか1項に記載の玩具であって、
前記第2副部品は、前記先端部が先細り形状に形成され、前記後端部には、該後端部を太さ方向に貫通する孔が形成されている、
玩具。 - 請求項1〜17のいずれか1項に記載の玩具であって、
前記外殻部品は、略半球状の第1外殻部品と、前記第1外殻部品と連結して球形状になる略半球状の第2外殻部品と、を含み、
前記第1外殻部品は、外面に非球形部が形成され、収容形態において、前記非球形部には、前記非球形部を球面形状に近づける補助部品が設けられている、
玩具。 - 請求項18に記載の玩具であって、
前記補助部品は、遊戯形態において、前記非球形部に対して収容形態のときとは表裏反転して取付け可能である、
玩具。 - 収容形態と遊戯形態とを取り得る玩具と前記玩具を用いて作製可能なアクセサリとの玩具セットであって、
前記アクセサリは、第2副部品の挿通を可能とする挿通孔が形成されている複数の第1パーツと、前記第2副部品の後端部に形成された後端孔に挿通可能な紐状の第2パーツと、を含む、
玩具セット。
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