JP2021082923A - 画像形成装置 - Google Patents

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裕信 今野
洋介 畑
Yosuke Hata
洋介 畑
政順 仁村
Seijun Nimura
政順 仁村
浩 船場
Hiroshi Senba
浩 船場
哲博 吉本
Tetsuhiro Yoshimoto
哲博 吉本
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Abstract

【課題】原稿台を開閉する開閉部材が開状態の場合に、ユーザが意図していないソフトウェアキーへの接触による誤動作を抑制できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置において、原稿搬送部が閉状態である場合にはS4NO、スタートキーへの接触が第一時間にわたって継続されていれば、割り当て済みの機能が実行されるS7。他方、原稿搬送部が開状態である場合にはS4YES、スタートキーへの接触が第一時間よりも長い第二時間にわたって継続されていれば割り当て済みの機能が実行されるS6YESが、スタートキーへの接触が第一時間よりも長い第二時間にわたって継続されていなければ割り当て済みの機能は実行されないS6NO。これにより、原稿搬送部が開状態である場合、ユーザが意図的にスタートキーに接触したときに各種機能を実行でき、もってユーザが意図していないスタートキーへの接触による誤動作を抑制できる。【選択図】図12

Description

本発明は、タッチ操作パネルを備えたプリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に関する。
最近では、ユーザの操作性を向上すべく、ユーザによる画面上に表示されたソフトウェアキーへのタッチ操作に応じ、写真や文書の印刷あるいは原稿の読み取りなどを行うようにした、タッチ操作パネルを備えた画像形成装置が用いられている。タッチ操作パネルは、例えばコピー画面などの各種画面を表示させるためのディスプレイと、ユーザにタッチされたディスプレイ上の位置を検出させるためのタッチパネル部などを有している(特許文献1)。
特開2018−19430号公報
ところで、タッチ操作パネルを備えた画像形成装置の場合、ユーザが意図せずにソフトウェアキーに接触してしまうことがある。例えば、原稿をコピーするために、ユーザが原稿台を開閉する開閉カバーを開状態にして原稿をセットする際に、ユーザが着ている服の袖などがコピー開始を指示するソフトウェアキー(所謂スタートキー)に接触してしまうことがある。そのときに、これをユーザによるタッチ操作として誤検出してしまい、原稿が適切な位置にセットされていないにも関わらず、コピーが行われて記録材に無駄に印刷されることがあった。そこで、原稿台を開閉する開閉カバーが開状態のときに、こうしたユーザが意図していないソフトウェアキーへの接触により、無駄な動作(誤動作と呼ぶ)が行われるのを抑制することが望まれている。
本発明は上記問題に鑑みてなされ、原稿台を開閉する開閉カバーが開状態のときに、ユーザが意図していないソフトウェアキーへの接触による誤動作を抑制可能な画像形成装置の提供を目的とする。
本発明の画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に載置された原稿上の画像を読み取る原稿読取手段と、前記原稿台を覆う閉位置と前記原稿台を露出させる開位置とに移動可能な開閉部材と、前記開閉部材の開閉状態を検出する開閉検出手段と、前記原稿読取手段による画像の読み取り開始を指示するためのソフトウェアキーを有する画面を表示可能な表示部と、前記表示部に表示された画面に対する接触を検出するタッチパネル部と、前記画面の表示中において、前記開閉部材が閉位置にある場合は前記ソフトウェアキーへの接触が第一時間にわたって継続されることにより前記原稿読取手段による画像の読み取りを開始し、前記開閉部材が開位置にあり且つ前記原稿読取手段により読み取らせる原稿のサイズが設定されている場合は前記ソフトウェアキーへの接触が前記第一時間よりも長い第二時間にわたって継続されることにより前記原稿読取手段による画像の読み取りを開始する制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、原稿台を開閉する開閉部材が開状態のときに、ユーザが意図していないソフトウェアキーへの接触による誤動作の抑制を容易に実現することができる。
本実施形態の画像形成装置を示す概略図。 操作部近傍を示す斜視図。 制御部について説明するための制御ブロック図。 操作部の制御ブロック図。 タッチパネル部とタッチパネル制御回路について説明する図。 初期画面を示す図。 コピー画面を示す図。 サイズ設定画面を示す図。 プリント画面を示す図。 スキャン画面を示す図。 宛先設定画面を示す図。 メイン処理を示すフローチャート。
<画像形成装置>
本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明する。画像形成装置1は、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。なお、本実施形態はタンデム型の画像形成装置1に限らず、他の方式の画像形成装置にも適用可能である。また、フルカラーの画像形成装置に限らず、モノクロやモノカラーの画像形成装置にも適用可能である。
本実施形態の画像形成装置1は、制御手段としての制御部100と、原稿読取ユニット200と、画像形成ユニット300と、操作部400とを備えている。後述するように、制御部100は、これら原稿読取ユニット200、画像形成ユニット300、操作部400などを制御する(図3参照)。原稿読取手段としての原稿読取ユニット200は例えばフラットベットスキャナ装置であり、装置本体1Aの上部に設けられている。原稿読取ユニット200は、原稿を載置可能な原稿台600と、原稿台600に載置された原稿上の画像を読み取る画像読取部201と、複数枚の原稿を原稿台600へ連続搬送可能な原稿搬送部202(Auto Document Feeder)とを有する。
開閉部材でありまた搬送手段でもある原稿搬送部202は、画像読取部201の原稿台600を覆う閉位置と原稿台600を露出させる開位置とに移動可能に設けられている。画像読取部201により原稿の画像を読み取る場合、ユーザは原稿搬送部202を持ち上げて開位置に移動させ、原稿台600上に原稿をセットしたのち、原稿搬送部202を下げて閉位置に戻す。このとき、原稿台600に載置された原稿は、原稿搬送部202に設けられている圧板部(不図示)により押さえられて、例えばコピーの開始に応じて画像読取部201により画像が読み取られる。原稿搬送部202の開閉状態は、開閉検出手段としての開閉センサ206によって検出される。また、原稿読取ユニット200には、原稿台600に原稿が載置されたこと、また原稿台600に載置された原稿のサイズを検出するための原稿検出手段としての原稿検出センサ207が設けられている。ただし、原稿検出センサ207は、原稿搬送部202が閉状態のときに原稿サイズを自動検出し得る。
他方、トレイ203に載置された原稿は、例えばコピーの開始に応じて原稿搬送部202により1枚ずつ画像読取部201の画像読み取り位置へ搬送され、画像が読み取られる。原稿搬送部202には、トレイ203に原稿が載置されたこと、またトレイ203に載置された原稿のサイズを検出するためのトレイ検出センサ204が設けられている。ただし、トレイ検出センサ204は、原稿搬送部202が閉状態のときに原稿サイズを自動検出し得る。なお、画像読取部201により読み取られた原稿の画像は、画像データとして制御部100へ送られて記憶される。
本実施形態の場合、画像形成装置1は、装置本体1A内に記録材Sに画像形成する画像形成手段としての画像形成ユニット300を有する。なお、記録材Sとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙、光沢紙、印画紙等の用紙、プラスチックフィルム、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。
画像形成ユニット300について具体的に説明する。画像形成ユニット300は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成可能な画像形成部PY、PM、PC、PKを備えている。画像形成部PY、PM、PC、PKは、中間転写ベルト145の周方向に沿って配列されている。これら画像形成部PY、PM、PC、PKは、使用するトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同様に構成される。そこで、以下では、代表としてイエローの画像形成部PYについて説明し、その他の画像形成部PM、PC、PKについては説明を省略する。そのため、図1では図示の都合上、画像形成部PYについてのみ符号を付している。
画像形成部PYは、主に感光ドラム141、帯電装置142、露光装置143、現像装置144等から構成される。回転する感光ドラム141の表面は、帯電装置142により予め表面を一様に帯電され、その後、画像データに基づいて駆動される露光装置143によって静電潜像が形成される。次に、感光ドラム141上に形成された静電潜像は、現像装置144により現像剤を用いてトナー像に現像される。そして、画像形成部PYと中間転写ベルト145を挟んで配置される一次転写ローラ146に一次転写電圧が印加されることに応じて、感光ドラム141上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト145上に一次転写される。
中間転写ベルト145は、二次転写内ローラ131と二次転写外ローラ132と張架ローラ133とによって張架されている。二次転写外ローラ132は二次転写内ローラ131と中間転写ベルト145を挟んで対向する位置に配置され、中間転写ベルト145上のトナー像を記録材Sに二次転写するための二次転写ニップ部T2を形成している。
画像形成装置1の下部には、記録材Sが載置された給紙カセット111が配置されている。記録材Sは、給送ローラ110により給紙カセット111から1枚ずつ搬送路160に供給される。給紙カセット111から供給された記録材Sは、搬送路160を通って一対のレジストレーションローラ30に送られる。レジストレーションローラ30は、記録材Sを一旦受け止めて記録材Sの斜行を補正したうえで、各画像形成部PY〜PKにおける中間転写ベルト145へのトナー像の形成タイミングにあわせて、記録材Sを二次転写ニップ部T2に搬送する。そして、二次転写外ローラ132に二次転写バイアスが印加されることにより、中間転写ベルト145上のトナー像が二次転写ニップ部T2で記録材Sに二次転写される。その後、記録材Sは定着装置155に向けて搬送される。定着装置155では、記録材Sが定着ニップ部を形成するローラ対により挟持搬送されることに伴い、トナー像が加熱、加圧されて記録材Sに定着される。
記録材Sの片面だけにトナー像を形成する場合、定着装置155を通過した記録材Sは、排紙ローラ対161により排紙トレイ170上に排出される。他方、記録材Sの両面にトナー像を形成する場合、定着装置155を通過した記録材Sは排紙ローラ対161により両面搬送路180に向けスイッチバック搬送される。両面搬送路180に送られた記録材Sは、搬送ローラ対181により搬送路160に戻され、片面へのトナー像形成時と同様の過程を経て、他方の面にもトナー像が形成される。そして、両面にトナー像が定着された記録材Sは、排紙ローラ対161により排紙トレイ170上に排出される。
また、画像形成装置1はユーザによる操作指示を入力可能な表示部450が設けられた操作部400を有する。本実施形態の場合、表示部450は、スイッチやボタンあるいはテンキーなどの実際の操作子の形状を模したソフトウェアキー(不図示)などを有する例えばコピー画面などの後述する各種画面(図6乃至図11参照)を表示可能である。表示部450にソフトウェアキーが表示されている場合、ユーザによるソフトウェアキーに対するタッチ操作に応じて、ソフトウェアキーに予め割り当てられている各種機能が実行される。つまり、表示部450は例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、ユーザによるタッチ操作可能なタッチパネル式のディスプレイである。ユーザは、表示部450に表示されたソフトウェアキーをタッチ操作することにより、原稿の読み取りや画像形成に関し、各種データの設定入力や各種動作の開始指示などを行い得る。本実施形態の場合、操作部400は、ユーザが操作時に位置する装置本体1Aの前面側に設けられている。なお、操作部400は例えばチルト機構やバリアングル機構などを用いて、上下左右に角度調整可能に装置本体1Aに設けられていてもよい。
<制御部>
装置本体1A側に設けられた制御部100について、図3を用いて説明する。本体側制御部としての制御部100は例えばCPU(Central Processing Unit)101と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)102とを備えている。また、制御部100は、各部を制御するプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)103及びハードディスク装置(HDD108)を備えている。さらに、制御部100はバスブリッジ113により互いに接続されたシステムバス107と画像データバス112とを有し、CPU101、RAM102、ROM103はシステムバス107に接続され、HDD108は画像データバス112に接続されている。バスブリッジ113は、システムバス107と画像データや画面データを高速で転送可能な画像データバス112とを接続し、相互にデータ送受信可能にデータ構造を変換する。
CPU101は、画像形成装置1を統括的に制御するプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPU101は、例えば原稿読取ユニット200に原稿読み取り動作の開始を指示したり、画像形成ユニット300に画像形成動作の開始を指示したり、あるいは操作部400を制御したりする。
RAM102は、CPU101が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶する画像メモリでもあり、CPU101の主メモリやワークエリア等として機能する。RAM102には、画像形成装置1内の設定情報や各種プログラムを実行した時のジョブログなどが格納される。ROM103には、例えばコピー機能を実現するためのコピー処理、プリント機能を実現するためのプリント処理、データ送信機能を実現するためのデータ送信処理などを行うメイン処理プログラム(後述する図12参照)が格納されている。CPU101は、ROM103に格納されている各種プログラムを実行することにより、原稿読取ユニット200や画像形成ユニット300、操作部400などを動作させ得る。HDD108は、システムプログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、画像形成に用いられる画像データや表示部450に表示する画面データなどの各種データを格納可能である。
また、制御部100は、いずれもシステムバス107に接続される操作部入出力回路(操作部I/F)105と、外部入出力回路(外部I/F)106と、電源制御部104とを有している。操作部入出力回路105は、後述する操作部400への画面データの送信や操作部400から送信される各種データの受信などを行う。送信手段としての外部入出力回路106は、有線あるいは無線の通信ネットワークを通じて接続されるパーソナルコンピュータやスマートフォンなどの外部装置900(外部機器)との間でデータ通信を行う。即ち、外部入出力回路106は制御部100の制御の下、例えばLANや公衆回線などに接続して外部装置900との間で画像データや画面データあるいはデバイス情報などの入出力制御を行うことができる。本実施形態の場合、外部入出力回路106は、画像読取部201により読み取られた原稿の画像に関する画像データを外部装置900に送信可能である。電源制御部104は、画像形成装置1の主電源(不図示)のオンオフに従って、画像形成装置1の各部に供給する電力を制御する。
さらに、制御部100は、いずれも画像データバス112に接続されるスキャナ入出力回路(スキャナI/F)210と、プリンタ入出力回路(プリンタI/F)311と、画像処理部109とを有している。スキャナ入出力回路210は原稿読取ユニット200を接続し、CPU101からの原稿読み取り動作の開始指示を送信したり、原稿読取ユニット200により読み取られた原稿の画像データを受信したりする。また、制御部100は原稿読取ユニット200の原稿検出センサ207、開閉センサ206、トレイ検出センサ204(図1参照)の検出結果を受信できる。プリンタ入出力回路311は画像形成ユニット300を接続し、CPU101からの画像形成動作の開始指示を送信したり、画像データを送信したり、あるいは画像形成ユニット300から送信される動作状態に関するデータなどを受信したりする。画像処理部109は、例えば原稿読取ユニット200から受信した画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、画像形成ユニット300に送信する際に画像データに対し解像度変換等を行ったりする。また、画像処理部109は、画像データの暗号化や暗号化された画像データの復号化などを行い得る。
<操作部>
次に、操作部400について、図4を用いて説明する。操作部400は、操作部CPU401と、操作部RAM410と、操作部ROM411とを有している。操作部CPU401は、操作部400を統括的に制御する例えばマイクロコンピュータなどである。操作部CPU401には、操作部CPU401が動作するためのプログラムが格納されている操作部ROM411が搭載されている。また、操作部CPU401には操作部RAM410が接続されている。操作部RAM410は、例えば制御部100から送信される画像データや後述する感度設定フラグなどの各種データを記憶する、あるいは操作部CPU401が動作するためのワークエリア等として機能し得る。
また、操作部400は、タッチパネルモジュール440と表示部450(液晶モジュールなどと呼ばれる)とを有している。タッチパネルモジュール440は、表示部450の表面に配置され、ユーザ等により接触されることで、表示部450の接触位置の位置情報を操作部CPU401に通知する。操作部400は、表示部450に後述するソフトウェアキーを含む各種画面(図6乃至図11参照)を表示可能であり、タッチパネルモジュール440への接触によりソフトウェアキーに予め割り当て済みの各種機能を実行可能である。タッチパネルモジュール440は、タッチパネル制御回路404とタッチパネル部405とで構成されている。タッチパネル部405は、抵抗膜式や静電容量方式のいずれであってもよい。本実施形態の場合、タッチパネル制御回路404は、タッチパネル部405の触れた箇所の位置情報を通知するかしないかの閾値、即ちタッチパネル部405のタッチ検出感度を設定し得る。タッチパネル部405とタッチパネル制御回路404については、詳細を後述する(図5参照)。
操作部CPU401は、制御部100から送信されるソフトウェアキーを含む画面データなどを、表示部450が受信可能なデータフォーマットに変換してから表示部450に送信する。例えば、制御部100からは、DisplayPortやHDMI(登録商標)といった規格のデータを受信し、表示部450が受信可能なLVDSやCMOSレベルの信号フォーマットに変換を行い、表示部450に入力する。具体的に、表示部450はLCD406とバックライト407とで構成されており、操作部CPU401は画面データを変換したうえで予め決められたタイミングに従ってLCD406に転送する。この際に、操作部CPU401はバックライト407を点灯させることで、転送された画面データに基づく画面がLCD406に可視可能に表示される。
さらに、本実施形態の場合、操作部400はLED部402とスピーカ403と音合成部408とを有している。LED部402は複数のLEDを有し、これら複数のLEDの点灯と消灯との組み合わせにより、ユーザに対し画像形成装置1の動作状態を報知する。音合成部408は様々な音源を有しており、例えばタッチパネル部405がタッチされた場合のタッチ音や、画像形成装置1でエラーが生じた場合の警告音、あるいはコピーなどの動作が終了した場合の終了音などをスピーカ403に放音させる。
<タッチパネルモジュール>
次に、タッチパネルモジュール440を構成するタッチパネル部405とタッチパネル制御回路404について、図5を用いて説明する。ただし、ここでは抵抗膜式のタッチパネル部405を用いた場合を例に説明する。
図5に示すように、タッチパネル部405は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明の導電性膜が形成された2枚の抵抗膜51、52を有している。これら抵抗膜51、52は、ガラスもしくはPET樹脂等で形成されたフィルムの片面にITO面が形成されており、各々のITO面が対向するように配置される。抵抗膜51と抵抗膜52とは、所定の間隔で配置された不図示のスペーサによって保持され、表示部450への接触に伴い押された時に抵抗膜51と抵抗膜52とが接触するように設けられている。
抵抗膜51の電極と抵抗膜52の電極は、互いに直交するように配置されている。抵抗膜51にはX軸方向の両端に電極が配置され、一端側にXH電極61が形成され、他端側にXL電極62が形成されている。他方、抵抗膜52にはY軸方向の両端に電極が配置され、一端側にYH電極63が形成され、他端側にYL電極64が形成されている。XH電極61はトランジスタ等のスイッチング素子31を介して電源電圧(Vcc1)に接続され、XL電極62はトランジスタ等のスイッチング素子33を介して接地電位(GND)に接続されている。YH電極63はトランジスタ等のスイッチング素子41を介して別の電源電圧(Vcc2)に接続され、YL電極64はトランジスタ等のスイッチング素子43を介して接地電位(GND)に接続されている。
タッチパネル制御回路404は、上記の各電極(61〜64)にそれぞれ接続されたスイッチング素子31、33、41、43を開閉する制御を行い、各電極(61〜64)のそれぞれに接続されているアナログ検出端子の電圧を検出する。検出されたアナログ電圧は、タッチパネル制御回路404内のアナログ‐デジタル変換回路412によってデジタル変換される。例えば、表示部450の接触位置のX座標を検出するためには、抵抗膜51のXH電極61、XL電極62に電圧を印可する。即ち、スイッチング素子31、33をオン(閉)にし、YH電極63のアナログ電位を検出する。このときに、抵抗膜51と抵抗膜52とが表示部450への接触に伴いお互いに接触し、XH電極61とXL電極62間に印可した電圧が押された位置によって分圧され、分圧された電圧がアナログ‐デジタル変換回路412に入力される。
同様に、表示部450の接触位置のY座標を検出するためには、抵抗膜52のYH電極63、YL電極64に電圧を印可する。即ち、スイッチング素子41、43をオン(閉)にし、XH電極61のアナログ電位を検出する。このときに、YH電極63とYL電極64間に印可した電圧が押された位置によって分圧されるので、その分圧された電圧がアナログ‐デジタル変換回路412に入力される。上記のYH電極63とXH電極61の電圧測定をシーケンシャルに交互に繰りかえすことで、表示部450の接触位置が検出され得る。なお、表示部450の非接触位置では、抵抗膜51と抵抗膜52が接触しないため、YH電極63及びXH電極61に電圧が生じない。
そして、タッチパネル制御回路404は、デジタル変換された各々の電圧値を操作部CPU401(図4参照)へ出力する。操作部CPU401は、予め記憶されているタッチパネル部405のサイズと、デジタル変換された各々の電圧値とに基づいて、表示部450の接触位置を特定する。YH電極63及びXH電極61に電圧が生じていない場合、タッチパネル制御回路404は表示部450に何も接触していないと検出する。
なお、表示部450の接触位置が1点の場合は、YH電極63とYL電極64に生じる電圧、及びXH電極61とXL電極62に生じる電圧値は同じである。それ故、本実施形態の場合、YH電極63とXH電極61を例にしたが、YL電極64とXL電極62の電圧に基づいて表示部450への接触の有無を検出できるようにしてもよい。
<初期画面>
次に、表示部450に表示される各種画面の一例を、図6乃至図11に示す。図6は、画像形成装置1の主電源オン時(即ち起動時)に表示部450に表示される初期画面である。本実施形態の場合、初期画面は画像形成装置1で実行可能な各種機能に応じた画面を読み出すための画面である。初期画面にはソフトウェアキーとして、コピー機能を選択するコピーキー430、プリント機能を選択するプリントキー431、データ送信機能を選択するスキャンキー432、画像形成装置1の設定を変更する設定キー433が表示されている。ユーザにより上記したいずれかのキーに対する接触が検出された場合には、それぞれの機能を実現するメイン処理プログラムを実行して、それぞれの機能を実現するための各種ソフトウェアキーを含む機能別画面に遷移する。なお、操作部400には、図示のように、ユーザに対し画像形成装置1の動作状態を報知するためのLED部402(図4参照)が設けられている。
<コピー画面>
図7は、コピーモードが選択された場合に表示部450に表示されるコピー画面である。コピー画面は、ユーザにより初期画面においてコピーキー430(図6参照)が選択された場合に表示される画面である。コピー画面にはソフトウェアキーとして、原稿のカラー読取又は白黒読取を選択する読取選択キー452、倍率を指定する倍率キー453、用紙サイズを選択するサイズ選択キー454、コピー部数を指定する部数キー455が表示されている。また、コピー画面にはそれら以外に、ソートやステイプルなどの後処理を設定する仕上げキー456、両面コピー又は片面コピーを選択する両面選択キー457、濃度を設定する濃度キー458、原稿種類を設定する種類キー459が表示されている。さらに、コピー画面には、コピー動作の開始を指示するためのスタートキー460、数値を入力するためのテンキー461が表示されている。
サイズ選択キー454の表示は、原稿台600に原稿がセットされた状態で原稿搬送部202が閉じられた場合に、画像読取部201やトレイ検出センサ204により検出される原稿のサイズに応じた最適な用紙サイズに自動的に切り替えられる。このように、原稿のサイズが検出されている場合は、スタートキー460への接触が第一時間(例えば0.5秒)にわたって継続されることにより、コピー動作が開始される。なお、こうした用紙サイズの自動切り替え機能を使用せず、予め指定の用紙サイズを設定することも可能である。その場合、画像読取部201やトレイ検出センサ204により検出される原稿のサイズによらず、予め指定した用紙サイズの記録材Sを用いてコピーが実行される。
他方、原稿台600に原稿がセットされた状態で原稿搬送部202が閉じられていない場合であって、予め用紙サイズが設定されていない場合には、画像読取部201による原稿のサイズ検出が行えない。そのため、サイズ選択キー454の表示は「自動用紙」のままである。この場合に、スタートキー460への接触が第一時間にわたって継続されることにより、図7に示したコピー画面から図8に示すサイズ設定画面へと、表示部450の表示が遷移される。
図8に示すように、サイズ設定画面には、スタートキー460と、スタートキー460以外(ソフトウェアキー以外)の他のソフトウェアキーとして、所定の用紙サイズを指定するための複数のサイズ指定キー454aが表示されている。本実施形態の場合、サイズ指定キー454aへの接触検出による用紙サイズの指定は、サイズ指定キー454aへの接触が第一時間にわたって継続されることにより行われる。このようにして、用紙サイズが指定された後にスタートキー460への接触が検出された場合には、原稿搬送部202が開状態であっても、スタートキー460への接触が第一時間にわたって継続されることにより、コピー動作が行われる。
他方、原稿台600に原稿がセットされ原稿搬送部202が閉じられていない開状態で、予め指定の用紙サイズが設定されている場合、スタートキー460への接触が第一時間にわたって継続されることにより、コピー動作が行われる。しかし、原稿台600に原稿がセットされ原稿搬送部202が閉じられていない開状態で、用紙サイズが指定されていない場合、スタートキー460への接触が第一時間より長い第二時間(第一時間の2倍等)にわたり継続されないと、コピー動作が行われない。この点については後述する(図12参照)。
<プリント画面>
図9は、プリント機能が選択された場合に表示部450に表示されるプリント画面である。プリント画面は、初期画面においてプリントキー431(図6参照)が選択された場合に表示される画面である。プリント画面にはソフトウェアキーとして、画像形成可能な画像データファイルを選択するファイル選択キー474と、全ての画像データファイルを一括選択する全選択キー475が表示されている。また、プリント画面にはそれら以外に、画像形成時の出力設定を変更する印刷設定キー476や出力イメージを表示する画像表示キー477などが表示されている。さらに、プリント画面には、画像形成動作の開始を指示するためのスタートキー460、数値を入力するためのテンキー461が表示されている。本実施形態において、ファイル選択キー474に表示される画像データファイルは、画像読取部201により読み取られた原稿の画像データなどである。
ユーザはプリント機能を実施する場合、例えばファイル選択キー474に表示されている画像データファイルのいずれかを選択する。あるいは、全選択キー475に触れて、ファイル選択キー474に表示されている画像データファイルをすべて選択する。その後、ユーザは必要に応じて印刷設定キー476にて印刷設定を変更し、スタートキー460に触れると、画像形成動作が開始される。
<スキャン画面>
図10は、データ送信機能が選択された場合に表示部450に表示されるスキャン画面である。スキャン画面は、初期画面においてスキャンキー432(図6参照)が選択された場合に表示される画面である。スキャン画面にはソフトウェアキーとして、読み取った原稿の画像データの送信先を登録済みの宛先から選択するアドレス帳キー473と、所定の宛先を呼び出すワンタッチキー463と、宛先情報を入力するための宛先設定キー464が表示されている。
また、スキャン画面には、登録された読み取り設定情報を呼び出す「よく使う設定」キー465と、原稿のカラー読取または白黒読取を設定する読取選択キー467と、読み取る画像の解像度を設定する解像度キー468が表示されている。また、スキャン画面には、読み取った原稿の画像データを出力するファイル形式を選択するファイル形式キー469が表示されている。また、スキャン画面には、両面読み取りか片面読み取りかを設定する両面キー470と、読み取りサイズを設定するサイズ設定キー471と、上記以外の設定を行う詳細設定キー466が表示されている。さらに、スキャン画面には、原稿の読み取り及びデータ送信の開始を指示するためのスタートキー460、数値を入力するためのテンキー461が表示されている。なお、サイズ設定キー471の表示は、原稿台600に原稿がセットされた状態で原稿搬送部202が閉じられた場合に、画像読取部201やトレイ検出センサ204により検出される原稿のサイズに応じた最適な用紙サイズに自動的に切り替えられてもよい。
ユーザはデータ送信機能を実施する場合、アドレス帳キー473又はワンタッチキー463に触れてリストから宛先を選択する。宛先は、読み取った原稿の画像データを送信する先の情報であり、例えばHDD108や外部装置900(図3参照)などである。その後、ユーザは必要に応じて詳細設定キー466にて詳細設定を変更し、スタートキー460に触れると、原稿の読み取り及びデータの送信が開始される。
ユーザは未登録の宛先を指定したい場合、宛先設定キー464に触れればよい。宛先設定キー464に触れた場合には、図10に示したスキャン画面から図11に示す宛先設定画面へと、表示部450の表示が遷移される。なお、宛先が選択されていないままスタートキー460に触れた場合には、原稿の読み取りを開始しないようにスタートキー460への接触を無効としてよい。あるいは、スタートキー460への接触を有効とするが、画像読取部201による原稿の読み取りを開始することなく、表示部450に「宛先設定画面」を表示させるようにしてもよい。
図11に示すように、宛先設定画面は、ユーザが宛先を入力可能な宛先情報入力領域472を有すると共に、宛先設定画面にはソフトウェアキーとして詳細設定キー466、スタートキー460、テンキー461が表示されている。ユーザは宛先情報入力領域472に宛先を入力した後に、必要に応じて詳細設定キー466にて詳細設定を変更し、スタートキー460に触れると、原稿の読み取り及びデータの送信が開始される。なお、宛先設定画面は、宛先を設定した後に読み取る原稿のサイズ設定等を行えるように、「戻る」キーを有していてもよい。ただし、スタートキー460に触れることによる原稿の読み取り及びデータの送信開始については、上記したような原稿搬送部202の開閉状態に応じた制約がある。
本実施形態では、スタートキー460を有する各種画面の表示中に、原稿台600やトレイ203にセットされた原稿のサイズが設定されている場合は、スタートキー460への接触を検出したことに応じてスキャン動作を開始する。ここで、原稿搬送部202が閉状態である場合は、原稿台600やトレイ203にセットされた原稿のサイズを自動的に検出することができるため、スタートキー460への接触を検出したことに応じてスキャン動作を開始する。一方、原稿搬送部202が開状態である場合は、原稿サイズを自動的に検出することができない。したがって、原稿搬送部202が開状態で、前述したようにサイズ設定キー471によってサイズが設定されていない場合は、スタートキー460への接触を検出したことに応じて図8のサイズ設定画面を表示する。また、原稿搬送部202が開状態である場合であって、原稿のサイズ設定が予めされている場合は、第一時間よりも長い第二時間にわたってスタートキー460への接触がなされていなければ、原稿の読み取り及びデータの送信を開始しない。
<メイン処理>
次に、画像形成装置1の主電源オンにより開始され、主電源オフにより終了されるメイン処理について、図3及び図4、図6乃至図11を参照しながら図12を用いて説明する。このメイン処理は、制御部100(詳しくはCPU101)により実行される。
図12に示すように、CPU101は画像形成装置1の主電源オンに応じて起動処理を開始する(S1)。起動処理では、操作部400(詳しくは表示部450)に上述した初期画面(図6参照)が表示される。その後、CPU101はユーザによる操作を受付可能なスタンバイ状態に移行する(S2)。そして、CPU101は、初期画面上の各種キー(コピーキー430、プリントキー431、スキャンキー432)への接触に応じて、表示部450に対応する画面(コピー画面、プリント画面、スキャン画面)を表示する。また、CPU101は、場合によりサイズ設定画面(図8参照)や宛先設定画面(図11参照)などを表示部450に表示し得る。
表示部450に表示されている画面がスタートキー460を有する場合、CPU101は画面上のスタートキー460への接触が検出されたか否かを判定する(S3)。スタートキー460への接触が検出されていない場合(S3のNO)、CPU101は上記ステップS2の処理へ戻る。スタンバイ状態では、例えばスタートキー460以外の他のソフトウェアキーへの接触を検出することに応じて、CPU101は接触を検出したソフトウェアキーに予め割り当てられている上記したような各種機能を実現する。他のソフトウェアキーへの接触を検出した場合、CPU101はタッチ操作が第一時間にわたって継続されることにより、各種機能を実現する。本実施形態において、CPU101は何らかの物体(ユーザの指やタッチペン以外を含む)がソフトウェアキーに触れてからの時間を、操作部CPU401からの信号に基づいて計測することで、ソフトウェアキーへの接触の継続性を判定し得る。
他方、スタートキー460への接触を検出した場合(S3のYES)、CPU101は、開閉センサ206の検出結果に基づいて、原稿搬送部202が開状態であるか否かを判定する(S4)。原稿搬送部202が開状態である場合(S4のYES)、CPU101は原稿サイズが未設定であるか否かを判定する(S5)。ただし、本実施形態の場合、ステップS5の処理は、初期画面上のコピーキー430(図6参照)への接触を検出した場合、表示部450にコピー画面(図7参照)が表示されている場合に実行される。また、スキャンモードにおけるステップS5の処理は、初期画面上のスキャンキー432(図6参照)への接触を検出した場合であって、表示部450にスキャン画面(図10参照)が表示されている場合に実行される。
原稿サイズが未設定でない場合(S5のNO)、CPU101はスタートキー460への接触が継続されているか否かを判定する(S6)。本実施形態の場合、上述のように、何らかの物体が第一時間よりも長い第二時間にわたってスタートキー460に触れている場合に、CPU101はスタートキー460への接触が継続されている、言い換えれば長押しされていると判定する。スタートキー460への接触が継続されている場合(S6のYES)、CPU101はステップS7の処理へ進み、ジョブ(JOB)を実行する(S7)。本実施形態の場合、コピー画面(図7参照)又はサイズ設定画面(図8参照)上のスタートキー460への接触が第二時間にわたって継続されると、原稿サイズが設定済みであれば原稿搬送部202が開状態でも、ジョブとしてコピー機能が実行される。また、プリント画面(図9参照)上のスタートキー460への接触が第二時間にわたって継続されると、原稿サイズが設定済みであれば原稿搬送部202が開状態でも、ジョブとしてプリント機能が実行される。さらに、スキャン画面(図10参照)や宛先設定画面(図11参照)上のスタートキー460への接触が第二時間にわたって継続されると、原稿サイズが設定済みであれば原稿搬送部202が開状態でも、ジョブとしてデータ送信機能が実行される。
他方、スタートキー460への接触が継続されていない場合(S6のNO)、CPU101はステップS2の処理へ戻る。この場合、表示部450に表示されている各画面上のスタートキー460への接触が第二時間にわたって継続されておらず、スタートキー460に予め割り当てられている各種機能(コピー機能、プリント機能、データ送信機能)が実行されない。
上記ステップS5の処理において、原稿サイズが未設定である場合(S5のYES)、CPU101は「サイズ設定画面」(図8参照)を表示する(S10)。「サイズ設定画面」においてサイズが設定されて、スタートキーへの接触が検出された場合(S11のYES)、CPU101はステップS7の処理へ進み、受け付けたジョブ(JOB)を実行する(S7)。この際に、CPU101は「サイズ設定画面」においてスタートキーが操作されるまで、処理の進行を待機する(S11のNO)。
上記ステップS4の処理において、原稿搬送部202が開状態でなく閉状態である場合(S4のNO)、CPU101はジョブ(JOB)を実行する(S7)。この場合、表示部450に表示されている各画面上のスタートキー460への接触が第一時間にわたって継続されると、スタートキー460に予め割り当てられている各種機能(コピー機能、プリント機能、データ送信機能)が実行される。
そして、CPU101は画像形成装置1の主電源がオフされたか否かを判定する(S8)。主電源がオフされていない場合(S8のNO)、CPU101は上記ステップS2の処理に戻り、ステップS2〜S8の処理を繰り返す。主電源がオフされた場合(S8のYES)、CPU101は終了処理を実行して(S9)、本メイン処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、原稿搬送部202が閉状態である場合には、表示部450に表示された画面上のスタートキー460への接触検出が第一時間にわたって継続されていれば、割り当て済みの機能が実行される。これに対し、原稿搬送部202が開状態であって読み取り対象の原稿サイズが設定されている場合、表示部450に表示されたスタートキー460への接触が第一時間よりも長い第二時間にわたって継続されていなければ、割り当て済みの機能が実行されない。即ち、本実施形態では、何らかの物体がスタートキー460に接触したときに、その接触はユーザが意図した操作であるか、ユーザが意図していない操作であるかを、接触の時間的な継続性(長押し)によって判定する。こうすることによって、ユーザが意図的に各種機能(コピー機能、プリント機能、データ送信機能)を実行しようとしている場合に限り、各種機能を実行させることができる。他方、原稿搬送部202が開状態のままである場合に、ユーザの意図していないスタートキー460への接触が検出されても、予め割り当て済みの機能が実行されないので、無駄な動作が行われるのを抑制できる。これにより、ユーザの意図していないコピー動作や読取データの送信等を実行してしまうことを抑制することができる。
なお、タッチパネル部405は抵抗膜式や静電容量方式のものに限らず、例えば光学式や超音波表面弾性波式などの他の方式のものを採用してよい。本実施形態の場合、例えば光学式のタッチパネル部405を採用した場合に、ユーザや物などが接触していなくても接触したと看做される。
1…画像形成装置、100…制御手段(制御部)、106…送信手段(外部入出力回路)、200…原稿読取手段(原稿読取ユニット)、202…開閉部材(搬送手段、原稿搬送部)、206…開閉検出手段(開閉センサ)、207…原稿検出手段(原稿検出センサ)、300…画像形成手段(画像形成ユニット)、405…タッチパネル部、450…表示部、454a…他のソフトウェアキー(サイズ指定キー)、460…ソフトウェアキー(スタートキー)、600…原稿台

Claims (5)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台に載置された原稿上の画像を読み取る原稿読取手段と、
    前記原稿台を覆う閉位置と前記原稿台を露出させる開位置とに移動可能な開閉部材と、
    前記開閉部材の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    前記原稿読取手段による画像の読み取り開始を指示するためのソフトウェアキーを有する画面を表示可能な表示部と、
    前記表示部に表示された画面に対する接触を検出するタッチパネル部と、
    前記画面の表示中において、前記開閉部材が閉位置にある場合は前記ソフトウェアキーへの接触が第一時間にわたって継続されることにより前記原稿読取手段による画像の読み取りを開始し、前記開閉部材が開位置にあり且つ前記原稿読取手段により読み取らせる原稿のサイズが設定されている場合は前記ソフトウェアキーへの接触が前記第一時間よりも長い第二時間にわたって継続されることにより前記原稿読取手段による画像の読み取りを開始する制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記画面の表示中において、前記開閉部材が開位置にあり且つ前記原稿読取手段により読み取らせる原稿のサイズが設定されていない場合は、前記ソフトウェアキーへの接触が検出されることに応じて、前記原稿読取手段に読み取らせる原稿のサイズを設定するための画面を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記原稿読取手段による画像の読み取り後、前記画像形成手段による該読み取った画像の画像データに基づく記録材への画像形成を開始する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像データを外部機器に送信可能な送信手段を備え、
    前記制御手段は、前記原稿読取手段による画像の読み取り後、前記送信手段による該読み取った画像の画像データの送信を開始する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記開閉部材は、複数枚の原稿を載置可能であり、載置された原稿を1枚ずつ前記原稿読取手段の画像読み取り位置へ搬送する搬送手段と、前記閉位置にある場合に前記載置された原稿のサイズを検出する原稿検出手段とを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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