JP2021082922A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】タッチパネルを備えた構成の場合に、動作開始を指示するソフトウェアキーであるスタートキーに対するユーザの意図しないタッチによる誤動作を抑制可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置において、原稿搬送部が開状態である場合Ｓ２１のＹＥＳは、タッチパネル部の検出感度を下げるＳ３０。原稿搬送部が閉状態である場合Ｓ２１のＮＯは、各種機能を実現する所定動作を開始する開始条件が成立していればＳ２６〜Ｓ２９、タッチパネル部の検出感度を下げるＳ３０。このように、表示部に表示されたソフトウェアキーに、各種機能を実現する動作開始を指示するためのスタートキーが含まれている場合は、所定動作を開始する開始条件の成立有無に応じて、タッチパネル部のタッチ検出感度を変える。【選択図】図１４

Description

本発明は、タッチパネルを備えたプリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に関する。

最近では、ユーザの操作性を向上すべく、ユーザによる画面上に表示されたソフトウェアキーへのタッチ操作に応じ、写真や文書の印刷あるいは原稿の読み取りなどを行うようにした、所謂タッチパネルを備えた画像形成装置が用いられている。タッチパネルは、例えばコピー画面などの各種画面を表示させるためのディスプレイと、ユーザにタッチされたディスプレイ上の位置を検出させるためのタッチパネル部などを有している。

ところで、タッチパネルを備えた画像形成装置では、ユーザが意図せずにソフトウェアキーに触れてしまうことがある。例えば、原稿をコピーするために、ユーザが原稿台を開閉する原稿台カバーを開状態にして原稿をセットする際に、ユーザが着ている服の袖などがコピー開始を指示するソフトウェアキー（所謂スタートキー）に触れてしまうことがある。この場合、原稿が原稿台の適切な位置にセットされていないにも関わらずコピー動作つまりユーザが意図していない画像形成動作が行われて、記録材が出力される虞がある（ユーザの意図しないタッチ操作）。こうしたユーザが意図していないにも関わらずソフトウェアキーに触れた場合における記録材への画像形成を伴う動作などの開始（ここでは誤動作と呼ぶ）を抑制すべく、タッチパネルのタッチ検出感度を低下させる構成が提案されている（特許文献１）。特許文献１に記載の装置では、ユーザの意図しないタッチ操作が起こり難い原稿台カバーが閉じた状態から、ユーザの意図しないタッチ操作が起こりやすい原稿台カバーが開いた状態への変化を検出した場合に、タッチパネルのタッチ検出感度を低下させている。

特開２０１４−１６９１７号公報

しかしながら、上記の特許文献１に記載の装置の場合、原稿台カバーが閉じている閉状態である場合であっても、ユーザが意図せずにソフトウェアキーに触れてしまう場合がある。例えば、原稿台カバーが閉じた状態で自動原稿送り装置（ＡＤＦ）に原稿をセットする場合や、タッチパネルの近くで作業を行う場合などは、ユーザが意図せずにソフトウェアキーに触れてしまう場合がある。この場合、特許文献１に記載の装置では、原稿台カバーが閉じている状態ではタッチ検出感度が高いため、ユーザが意図せずにソフトウェアキーに触れてしまうことによる画像形成装置の誤動作を抑制することができなかった。

本発明は上記問題に鑑みてなされ、従来構成よりもユーザが意図せずにソフトウェアキーに触れたことによる誤動作を抑制することができる画像形成装置の提供を目的とする。

本発明の画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に載置された原稿上の画像を読み取る原稿読取手段と、タッチ操作に応じて前記原稿読取手段による画像の読み取り動作の開始を指示するソフトウェアキーを表示可能な表示部と、前記表示部に対するタッチ操作を検出するためのタッチパネル部と、前記ソフトウェアキーの操作に応じて開始される前記読み取り動作の開始条件が成立している場合に、前記タッチパネル部による前記表示部のタッチ検出感度を、前記読み取り動作の開始条件が成立していない場合よりも下げる制御手段と、を備える、ことを特徴とする。

本発明の画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に載置された原稿上の画像を読み取る原稿読取手段と、タッチ操作に応じて、前記原稿読取手段により読み取られた画像の画像データに基づいて前記画像形成手段による記録材への画像形成の開始を指示するソフトウェアキーを表示可能な表示部と、前記表示部に対するタッチ操作を検出するためのタッチパネル部と、前記ソフトウェアキーの操作に応じて開始される前記画像形成手段による画像形成動作の開始条件が成立している場合に、前記タッチパネル部による前記表示部のタッチ検出感度を、前記画像形成動作の開始条件が成立していない場合よりも下げる制御手段と、を備える、ことを特徴とする。

本発明によれば、従来構成よりもユーザが意図せずにソフトウェアキーに触れることによる誤動作を抑制することが容易にできるようになる。

本実施形態の画像形成装置を示す概略図。 操作部近傍を示す斜視図。 制御部について説明するための制御ブロック図。 操作部の制御ブロック図。 タッチパネル部とタッチパネル制御回路について説明する図。 タッチ操作に伴いタッチパネル制御回路から出力される出力波形を示すグラフ。 初期画面を示す図。 コピー画面を示す図。 サイズ設定画面を示す図。 プリント画面を示す図。 スキャン画面を示す図。 宛先設定画面を示す図。 メイン処理を示すフローチャート。 感度設定制御処理を示すフローチャート。 感度変更処理を示すフローチャート。

＜画像形成装置＞
本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図１及び図２を用いて説明する。本実施形態では、画像形成装置１の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明する。画像形成装置１は、プリンタ、各種印刷機、複写機、ＦＡＸ、複合機等、種々の用途で実施することができる。なお、本実施形態はタンデム型の画像形成装置１に限らず、他の方式の画像形成装置にも適用可能である。また、フルカラーの画像形成装置に限らず、モノクロやモノカラーの画像形成装置にも適用可能である。

本実施形態の画像形成装置１は、制御部１００と、原稿読取ユニット２００と、画像形成ユニット３００と、操作部４００とを備えている。後述するように、制御手段としての制御部１００は、これら原稿読取ユニット２００、画像形成ユニット３００、操作部４００などを制御する（図３参照）。原稿読取手段としての原稿読取ユニット２００は例えばフラットベットスキャナ装置であり、装置本体１Ａの上部に設けられている。原稿読取ユニット２００は、原稿を載置可能な原稿台６００と、原稿台６００に載置された原稿上の画像を読み取る画像読取部２０１と、複数枚の原稿を原稿台６００へ連続搬送可能な原稿搬送部２０２（Ａｕｔｏ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｆｅｅｄｅｒ）とを有する。

開閉部材でありまた搬送手段でもある原稿搬送部２０２は、画像読取部２０１の原稿台６００を覆う閉位置と原稿台６００を露出させる開位置とに移動可能に設けられている。画像読取部２０１により原稿の画像を読み取る場合、ユーザは原稿搬送部２０２を持ち上げて開位置に移動させ、原稿台６００上に原稿をセットしたのち、原稿搬送部２０２を下げて閉位置に戻す。このとき、原稿台６００に載置された原稿は、原稿搬送部２０２に設けられている圧板部（不図示）により押さえられて、例えばコピーの開始に応じて画像読取部２０１により画像が読み取られる。原稿搬送部２０２の開閉状態は、開閉検出手段としての開閉センサ２０６によって検出される。また、原稿読取ユニット２００には、原稿台６００に原稿が載置されたこと、また原稿台６００に載置された原稿のサイズを検出するための原稿検出センサ２０７が設けられている。ただし、原稿検出センサ２０７は、原稿搬送部２０２が閉状態のときに原稿サイズを自動検出し得る。

他方、トレイ２０３に載置された原稿は、例えばコピーの開始に応じて原稿搬送部２０２により１枚ずつ画像読取部２０１の画像読み取り位置へ搬送され、画像が読み取られる。原稿搬送部２０２には、トレイ２０３に原稿が載置されたこと、またトレイ２０３に載置された原稿のサイズを検出するためのトレイ検出センサ２０４が設けられている。ただし、トレイ検出センサ２０４は、原稿搬送部２０２が閉状態のときに原稿サイズを自動検出し得る。なお、画像読取部２０１により読み取られた原稿の画像は、画像データとして制御部１００へ送られて記憶される。

本実施形態の場合、画像形成装置１は、装置本体１Ａ内に記録材Ｓに画像形成する画像形成手段としての画像形成ユニット３００を有する。なお、記録材Ｓとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙、光沢紙、印画紙等の用紙、プラスチックフィルム、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。

画像形成ユニット３００について具体的に説明する。画像形成ユニット３００は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成可能な画像形成部ＰＹ、ＰＭ、ＰＣ、ＰＫを備えている。画像形成部ＰＹ、ＰＭ、ＰＣ、ＰＫは、中間転写ベルト１４５の周方向に沿って配列されている。これら画像形成部ＰＹ、ＰＭ、ＰＣ、ＰＫは、使用するトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同様に構成される。そこで、以下では、代表としてイエローの画像形成部ＰＹについて説明し、その他の画像形成部ＰＭ、ＰＣ、ＰＫについては説明を省略する。そのため、図１では図示の都合上、画像形成部ＰＹについてのみ符号を付している。

画像形成部ＰＹは、主に感光ドラム１４１、帯電装置１４２、露光装置１４３、現像装置１４４等から構成される。回転する感光ドラム１４１の表面は、帯電装置１４２により予め表面を一様に帯電され、その後、画像データに基づいて駆動される露光装置１４３によって静電潜像が形成される。次に、感光ドラム１４１上に形成された静電潜像は、現像装置１４４により現像剤を用いてトナー像に現像される。そして、画像形成部ＰＹと中間転写ベルト１４５を挟んで配置される一次転写ローラ１４６に一次転写電圧が印加されることに応じて、感光ドラム１４１上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト１４５上に一次転写される。

中間転写ベルト１４５は、二次転写内ローラ１３１と二次転写外ローラ１３２と張架ローラ１３３とによって張架されている。二次転写外ローラ１３２は二次転写内ローラ１３１と中間転写ベルト１４５を挟んで対向する位置に配置され、中間転写ベルト１４５上のトナー像を記録材Ｓに二次転写するための二次転写ニップ部Ｔ２を形成している。

画像形成装置１の下部には、記録材Ｓが載置された給紙カセット１１１が配置されている。記録材Ｓは、給送ローラ１１０により給紙カセット１１１から１枚ずつ搬送路１６０に供給される。給紙カセット１１１から供給された記録材Ｓは、搬送路１６０を通って一対のレジストレーションローラ３０に送られる。レジストレーションローラ３０は、記録材Ｓを一旦受け止めて記録材Ｓの斜行を補正したうえで、各画像形成部ＰＹ〜ＰＫにおける中間転写ベルト１４５へのトナー像の形成タイミングにあわせて、記録材Ｓを二次転写ニップ部Ｔ２に搬送する。そして、二次転写外ローラ１３２に二次転写バイアスが印加されることにより、中間転写ベルト１４５上のトナー像が二次転写ニップ部Ｔ２で記録材Ｓに二次転写される。その後、記録材Ｓは定着装置１５５に向けて搬送される。定着装置１５５では、記録材Ｓが定着ニップ部を形成するローラ対により挟持搬送されることに伴い、トナー像が加熱、加圧されて記録材Ｓに定着される。

記録材Ｓの片面だけにトナー像を形成する場合、定着装置１５５を通過した記録材Ｓは、排紙ローラ対１６１により排紙トレイ１７０上に排出される。他方、記録材Ｓの両面にトナー像を形成する場合、定着装置１５５を通過した記録材Ｓは排紙ローラ対１６１により両面搬送路１８０に向けスイッチバック搬送される。両面搬送路１８０に送られた記録材Ｓは、搬送ローラ対１８１により搬送路１６０に戻され、片面へのトナー像形成時と同様の過程を経て、他方の面にもトナー像が形成される。そして、両面にトナー像が定着された記録材Ｓは、排紙ローラ対１６１により排紙トレイ１７０上に排出される。

また、画像形成装置１はユーザによる操作指示を入力可能な表示部４５０が設けられた操作部４００を有する。本実施形態の場合、表示部４５０は、スイッチやボタンあるいはテンキーなどの実際の操作子の形状を模したソフトウェアキー（不図示）などを有する例えばコピー画面などの後述する各種画面（図７乃至図１２参照）を表示可能である。表示部４５０にソフトウェアキーが表示されている場合、ユーザによるソフトウェアキーに対するタッチ操作に応じて、ソフトウェアキーに予め割り当てられている各種機能が実行される。つまり、表示部４５０は例えば液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイなどの、ユーザによるタッチ操作可能なタッチパネル式のディスプレイである。ユーザは、表示部４５０に表示されたソフトウェアキーをタッチ操作することにより、原稿の読み取りや画像形成に関し、各種データの設定入力や各種動作の開始指示などを行い得る。本実施形態の場合、操作部４００は、ユーザが操作時に位置する装置本体１Ａの前面側に設けられている。なお、操作部４００は例えばチルト機構やバリアングル機構などを用いて、上下左右に角度調整可能に装置本体１Ａに設けられていてもよい。

＜制御部＞
装置本体１Ａ側に設けられた制御部１００について、図３を用いて説明する。本体側制御部としての制御部１００は例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）１０１と、データを一時的に記憶するＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）１０２とを備えている。また、制御部１００は、各部を制御するプログラムを記憶するＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）１０３及びハードディスク装置（ＨＤＤ１０８）を備えている。さらに、制御部１００はバスブリッジ１１３により互いに接続されたシステムバス１０７と画像データバス１１２とを有し、ＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１０２、ＲＯＭ１０３はシステムバス１０７に接続され、ＨＤＤ１０８は画像データバス１１２に接続されている。バスブリッジ１１３は、システムバス１０７と画像データや画面データを高速で転送可能な画像データバス１１２とを接続し、相互にデータ送受信可能にデータ構造を変換する。

ＣＰＵ１０１は、画像形成装置１を統括的に制御するプロセッサであり、システムコントローラの主体である。ＣＰＵ１０１は、例えば原稿読取ユニット２００に原稿読み取り動作の開始を指示したり、画像形成ユニット３００に画像形成動作の開始を指示したり、あるいは操作部４００を制御したりする。

ＲＡＭ１０２は、ＣＰＵ１０１が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶する画像メモリでもあり、ＣＰＵ１０１の主メモリやワークエリア等として機能する。ＲＡＭ１０２には、画像形成装置１内の設定情報や各種プログラムを実行した時のジョブログなどが格納される。ＲＯＭ１０３には、例えばコピー機能を実現するためのコピー処理、プリント機能を実現するためのプリント処理、データ送信機能を実現するためのデータ送信処理などを行うメイン処理プログラム（後述する図１３参照）が格納されている。ＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１０３に格納されているこれらのプログラムを実行することにより、原稿読取ユニット２００や画像形成ユニット３００、操作部４００などを動作させ得る。ＨＤＤ１０８は、システムプログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、画像形成に用いられる画像データや表示部４５０に表示する画面データなどの各種データを格納可能である。

また、制御部１００は、いずれもシステムバス１０７に接続される操作部入出力回路（操作部Ｉ／Ｆ）１０５と、外部入出力回路（外部Ｉ／Ｆ）１０６と、電源制御部１０４とを有している。操作部入出力回路１０５は、後述する操作部４００への画面データの送信や操作部４００から送信される各種データの受信などを行う。送信手段としての外部入出力回路１０６は、有線あるいは無線の通信ネットワークを通じて接続されるパーソナルコンピュータやスマートフォンなどの外部装置９００（外部機器）との間でデータ通信を行う。即ち、外部入出力回路１０６は制御部１００の制御の下、例えばＬＡＮや公衆回線などに接続して外部装置９００との間で画像データや画面データあるいはデバイス情報などの入出力制御を行うことができる。本実施形態の場合、外部入出力回路１０６は、画像読取部２０１により読み取られた原稿の画像に関する画像データを外部装置９００に送信可能である。電源制御部１０４は、画像形成装置１の主電源（不図示）のオンオフに従って、画像形成装置１の各部に供給する電力を制御する。

さらに、制御部１００は、いずれも画像データバス１１２に接続されるスキャナ入出力回路（スキャナＩ／Ｆ）２１０と、プリンタ入出力回路（プリンタＩ／Ｆ）３１１と、画像処理部１０９とを有している。スキャナ入出力回路２１０は原稿読取ユニット２００を接続し、ＣＰＵ１０１からの原稿読み取り動作の開始指示を送信したり、原稿読取ユニット２００により読み取られた原稿の画像データを受信したりする。また、制御部１００は原稿読取ユニット２００の原稿検出センサ２０７、開閉センサ２０６、トレイ検出センサ２０４（図１参照）の検出結果を受信できる。プリンタ入出力回路３１１は画像形成ユニット３００を接続し、ＣＰＵ１０１からの画像形成動作の開始指示を送信したり、画像データを送信したり、あるいは画像形成ユニット３００から送信される動作状態に関するデータなどを受信したりする。画像処理部１０９は、例えば原稿読取ユニット２００から受信した画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、画像形成ユニット３００に送信する際に画像データに対し解像度変換等を行ったりする。また、画像処理部１０９は、画像データの暗号化や暗号化された画像データの復号化などを行い得る。

＜操作部＞
次に、操作部４００について図４を用いて説明する。操作部４００は、操作部ＣＰＵ４０１と、操作部ＲＡＭ４１０と、操作部ＲＯＭ４１１とを有している。操作部ＣＰＵ４０１は、操作部４００を統括的に制御する例えばマイクロコンピュータなどである。操作部ＣＰＵ４０１には、操作部ＣＰＵ４０１が動作するためのプログラムが格納されている操作部ＲＯＭ４１１が搭載されている。また、操作部ＣＰＵ４０１には操作部ＲＡＭ４１０が接続されている。操作部ＲＡＭ４１０は、例えば制御部１００から送信される画像データや後述する感度設定フラグなどの各種データを記憶する、あるいは操作部ＣＰＵ４０１が動作するためのワークエリア等として機能し得る。

また、操作部４００は、タッチパネルモジュール４４０と表示部４５０（液晶モジュールなどと呼ばれる）とを有している。タッチパネルモジュール４４０は、表示部４５０の表面に配置され、ユーザが触れることで、触れた箇所の位置情報を操作部ＣＰＵ４０１に通知する。操作部４００は、表示部４５０に後述するソフトウェアキーを含む各種画面（図７乃至図１２参照）を表示可能であり、タッチパネルモジュール４４０への接触によりソフトウェアキーに予め割り当て済みの各種機能を実行可能である。タッチパネルモジュール４４０は、タッチパネル制御回路４０４とタッチパネル部４０５とで構成されている。タッチパネル部４０５は、抵抗膜式や静電容量方式のいずれであってもよい。本実施形態の場合、タッチパネル制御回路４０４は、タッチパネル部４０５の触れた箇所の位置情報を通知するかしないかの閾値、即ちタッチパネル部４０５のタッチ検出感度を設定し得る。タッチパネル部４０５とタッチパネル制御回路４０４については、詳細を後述する（図５及び図６参照）。

操作部ＣＰＵ４０１は、制御部１００から送信されるソフトウェアキーを含む画面データなどを、表示部４５０が受信可能なデータフォーマットに変換してから表示部４５０に送信する。例えば、制御部１００からは、ＤｉｓｐｌａｙＰｏｒｔやＨＤＭＩ（登録商標）といった規格のデータを受信し、表示部４５０が受信可能なＬＶＤＳやＣＭＯＳレベルの信号フォーマットに変換を行い、表示部４５０に入力する。具体的に、表示部４５０はＬＣＤ４０６とバックライト４０７とで構成されており、操作部ＣＰＵ４０１は画面データを変換したうえで予め決められたタイミングに従ってＬＣＤ４０６に転送する。この際に、操作部ＣＰＵ４０１はバックライト４０７を点灯させることで、転送された画面データに基づく画面がＬＣＤ４０６に可視可能に表示される。

さらに、本実施形態の場合、操作部４００はＬＥＤ部４０２とスピーカ４０３と音合成部４０８とを有している。ＬＥＤ部４０２は複数のＬＥＤを有し、これら複数のＬＥＤの点灯と消灯との組み合わせにより、ユーザに対し画像形成装置１の動作状態を報知する。音合成部４０８は様々な音源を有しており、例えばタッチパネル部４０５がタッチされた場合のタッチ音や、画像形成装置１でエラーが生じた場合の警告音、あるいはコピーなどの動作が終了した場合の終了音などをスピーカ４０３に放音させる。

＜タッチパネルモジュール＞
次に、タッチパネルモジュール４４０を構成するタッチパネル部４０５とタッチパネル制御回路４０４について、図５及び図６を用いて説明する。ただし、ここでは抵抗膜式のタッチパネル部４０５を用いた場合を例に説明する。

図５に示すように、タッチパネル部４０５は、ＩＴＯ（Ｉｎｄｉｕｍ Ｔｉｎ Ｏｘｉｄｅ）等の透明の導電性膜が形成された２枚の抵抗膜５１、５２を有している。これら抵抗膜５１、５２は、ガラスもしくはＰＥＴ樹脂等で形成されたフィルムの片面にＩＴＯ面が形成されており、各々のＩＴＯ面が対向するように配置される。抵抗膜５１と抵抗膜５２とは、所定の間隔で配置された不図示のスペーサによって保持され、ユーザにより押された時に抵抗膜５１と抵抗膜５２とが接触するように設けられている。

抵抗膜５１の電極と抵抗膜５２の電極は、互いに直交するように配置されている。抵抗膜５１にはＸ軸方向の両端に電極が配置され、一端側にＸＨ電極６１が形成され、他端側にＸＬ電極６２が形成されている。他方、抵抗膜５２にはＹ軸方向の両端に電極が配置され、一端側にＹＨ電極６３が形成され、他端側にＹＬ電極６４が形成されている。ＸＨ電極６１はトランジスタ等のスイッチング素子３１を介して電源電圧（Ｖｃｃ１）に接続され、ＸＬ電極６２はトランジスタ等のスイッチング素子３３を介して接地電位（ＧＮＤ）に接続されている。ＹＨ電極６３はトランジスタ等のスイッチング素子４１を介して別の電源電圧（Ｖｃｃ２）に接続され、ＹＬ電極６４はトランジスタ等のスイッチング素子４３を介して接地電位（ＧＮＤ）に接続されている。

タッチパネル制御回路４０４は、上記の各電極（６１〜６４）にそれぞれ接続されたスイッチング素子３１、３３、４１、４３を開閉する制御を行い、各電極（６１〜６４）のそれぞれに接続されているアナログ検出端子の電圧を検出する。検出されたアナログ電圧は、タッチパネル制御回路４０４内のアナログ‐デジタル変換回路４１２によってデジタル変換される。例えば、ユーザが押下した位置のＸ座標を検出するためには、抵抗膜５１のＸＨ電極６１、ＸＬ電極６２に電圧を印可する。即ち、スイッチング素子３１、３３をオン（閉）にし、ＹＨ電極６３のアナログ電位を検出する。このときに、抵抗膜５１と抵抗膜５２とがユーザに押されたことによってお互いに接触し、ＸＨ電極６１とＸＬ電極６２間に印可した電圧が押された位置によって分圧され、分圧された電圧がアナログ‐デジタル変換回路４１２に入力される。

同様に、ユーザが押下した位置のＹ座標を検出するためには、抵抗膜５２のＹＨ電極６３、ＹＬ電極６４に電圧を印可する。即ち、スイッチング素子４１、４３をオン（閉）にし、ＸＨ電極６１のアナログ電位を検出する。このときに、ＹＨ電極６３とＹＬ電極６４間に印可した電圧が押された位置によって分圧されるので、その分圧された電圧がアナログ‐デジタル変換回路４１２に入力される。上記のＹＨ電極６３とＸＨ電極６１の電圧測定をシーケンシャルに交互に繰りかえすことで、ユーザによって押された位置が検出され得る。なお、ユーザによって押されていない場合、抵抗膜５１と抵抗膜５２が接触しないため、ＹＨ電極６３及びＸＨ電極６１に電圧が生じない。

そして、タッチパネル制御回路４０４は、デジタル変換された各々の電圧値を操作部ＣＰＵ４０１（図４参照）へ出力する。操作部ＣＰＵ４０１は、予め記憶されているタッチパネル部４０５のサイズと、デジタル変換された各々の電圧値とに基づいて、タッチ操作された位置を特定する。ＹＨ電極６３及びＸＨ電極６１に電圧が生じていない場合、タッチパネル制御回路４０４はユーザによって押されていない（つまりタッチ操作されていない）と検出する。

なお、ユーザによって押されている点が１点の場合は、ＹＨ電極６３とＹＬ電極６４に生じる電圧、及びＸＨ電極６１とＸＬ電極６２に生じる電圧値は同じである。それ故、本実施形態の場合、ＹＨ電極６３とＸＨ電極６１を例にしたが、ＹＬ電極６４とＸＬ電極６２の電圧に基づいてユーザによるタッチ操作の有無を検出できるようにしてもよい。

図６に、ユーザがタッチパネル部４０５を押した際における、アナログ‐デジタル変換回路４１２で観測されるＹＨ電極６３の電圧変化を示す。ユーザがタッチパネル部４０５を押圧していくと徐々に検出される電圧が上昇していき、抵抗膜５１、５２が接触すると電圧Ｖ１で略一定の電圧となる。ここで、検出された電圧が「Ｖｔｈ１（又はＶｔｈ２）」より大きい値となった場合に、タッチパネル制御回路４０４はユーザによって押されている（つまりタッチ操作されている）と検出する。

本実施形態では、後述するように、表示部４５０に表示されるソフトウェアキーに関し、スタートキー４６０を介した入力操作により所定動作を開始する開始条件成立の有無に応じ、Ｖｔｈ１とＶｔｈ１よりも高い電圧のＶｔｈ２の何れか一方が設定される。Ｖｔｈ１とＶｔｈ２とはタッチ操作検出の閾値として、タッチパネル制御回路４０４に設定される。操作部ＣＰＵ４０１はＲＡＭ１０２に記憶されている感度設定フラグを参照して、タッチパネル制御回路４０４にタッチ操作を検出させる閾値の電圧値として、Ｖｔｈ１又はＶｔｈ２の何れかに書き換える。タッチ検出感度は、閾値電圧としてＶｔｈ２が設定されている場合の感度が、Ｖｔｈ１が設定されている場合の感度よりも低くなる。

＜初期画面＞
次に、表示部４５０に表示される各種画面の一例を、図７乃至図１２に示す。図７は、画像形成装置１の主電源オン時（即ち起動時）に表示部４５０に表示される初期画面である。本実施形態の場合、初期画面は画像形成装置１で実行可能な各種機能に応じた画面を読み出すための画面である。初期画面にはソフトウェアキーとして、コピー機能を選択するコピーボタン４３０、プリント機能を選択するプリントボタン４３１、データ送信機能を選択するスキャンボタン４３２、画像形成装置１の設定を変更する設定ボタン４３３が表示されている。ユーザにより上記したいずれかのボタンがタッチ操作された場合には、それぞれの機能を実現するための各種ソフトウェアキーを含む機能別画面に遷移する。なお、操作部４００には、図示のように、ユーザに対し画像形成装置１の動作状態を報知するためのＬＥＤ部４０２（図４参照）が設けられている。

＜コピー画面＞
図８は、コピー機能が選択された場合に表示部４５０に表示されるコピー画面である。コピー画面は、ユーザにより初期画面においてコピーボタン４３０（図７参照）が選択された場合に表示される画面である。コピー画面にはソフトウェアキーとして、原稿のカラー読取又は白黒読取を選択する読取選択ボタン４５２、倍率を指定する倍率ボタン４５３、用紙サイズを選択するサイズ選択ボタン４５４、コピー部数を指定する部数ボタン４５５が表示されている。また、コピー画面にはそれら以外に、ソートやステイプルなどの後処理を設定する仕上げボタン４５６、両面コピー又は片面コピーを選択する両面選択ボタン４５７、濃度を設定する濃度ボタン４５８、原稿種類を設定する種類ボタン４５９が表示されている。さらに、コピー画面には、コピー動作の開始を指示するためのスタートキー４６０、数値を入力するためのテンキーボタン４６１が表示されている。後述するように、スタートキー４６０を介した入力操作により所定動作を開始する開始条件が成立している状態である場合、上記の開始条件が成立していない状態である場合に比較して、表示部４５０（タッチパネル部４０５）のタッチ検出感度が低く設定される。

なお、サイズ選択ボタン４５４の表示は、原稿台６００に原稿がセットされた状態で原稿搬送部２０２が閉じられた場合に、画像読取部２０１により検出される原稿のサイズに応じた最適な用紙サイズに自動的に切り替えられる。

本実施形態では、後述するように、スタートキー４６０を介した入力操作により所定動作を開始する開始条件が成立している状態である場合と、上記の開始条件が成立していない状態である場合とにおいて、それぞれ閾値電圧が設定される。開始条件が成立している状態である場合には、開始条件が成立していない状態である場合と比較して、表示部４５０（タッチパネル部４０５）のタッチ検出感度が低くなるように閾値電圧が設定される。

なお、スタートキー４６０を介したユーザの入力操作に応じて所定の動作を開始する開始条件が成立している状態とは、コピー画面においては、画像読取部２０１によって読み取り対象の原稿のサイズが設定されている状態のことである。ここで、原稿のサイズ設定は、上述したように、ユーザがサイズ選択ボタン４５４を操作することで任意の原稿サイズを設定することや、原稿検出センサ２０７やトレイ検出センサ２０４の検出結果から取得することで設定される。

そして、原稿搬送部２０２が閉じられた状態で読取対象の原稿のサイズが設定されている場合は、スタートキー４６０がタッチ操作されると、コピー動作が開始される。他方、原稿搬送部２０２が開いた状態で、スタートキー４６０がタッチ操作された場合には、図８に示したコピー画面から図９に示すサイズ設定画面へと、表示部４５０の表示が遷移される。また、原稿搬送部２０２が閉じられた状態であっても、原稿の位置ずれ等によって原稿検出センサ２０７やトレイ検出センサ２０４によって原稿サイズの検出が行えない場合についても、図９に示すサイズ設定画面へと、表示部４５０の表示が遷移される。ユーザによりサイズ設定画面から原稿サイズの入力がなされた場合、スタートキー４６０を介したユーザの入力操作により所定動作を実行する開始条件が成立したとして、タッチパネル部４０５の検出感度が低くなるように閾値電圧をＶｔｈ２に設定する。

図９に示すように、サイズ設定画面には、第二ソフトウェアキーとして所定の用紙サイズを指定するための多数のサイズ指定ボタン４５４ａと、第一ソフトウェアキーとしてコピー動作の開始を指示するためのスタートキー４６０が表示されている。スタートキー４６０を介しての開始条件が成立している状態である「読み取り対象の原稿サイズが設定されている」場合、原稿サイズが設定されていない場合よりも、スタートキー４６０のタッチ検出感度が低くなるように閾値電圧をＶｔｈ２に設定する。

＜プリント画面＞
図１０は、プリント機能が選択された場合に表示部４５０に表示されるプリント画面である。プリント画面は、ユーザにより初期画面においてプリントボタン４３１（図７参照）が選択された場合に表示される画面である。プリント画面にはソフトウェアキーとして、画像形成可能な画像データファイルを選択するファイル選択ボタン４７４と、全ての画像データファイルを一括選択する全選択ボタン４７５が表示されている。また、プリント画面にはそれら以外に、画像形成時の出力設定を変更する印刷設定ボタン４７６や出力イメージを表示する画像表示ボタン４７７などが表示されている。さらに、プリント画面には、画像形成動作の開始を指示するためのスタートキー４６０、数値を入力するためのテンキーボタン４６１が表示されている。本実施形態において、ファイル選択ボタン４７４に表示される画像データファイルは、画像読取部２０１により読み取られた原稿の画像データなどである。

ユーザはプリント機能を実施する場合、例えばファイル選択ボタン４７４に表示されている画像データファイルのいずれかをタッチ操作により選択する。あるいは、全選択ボタン４７５にタッチして、ファイル選択ボタン４７４に表示されている画像データファイルをすべて選択する。その後、ユーザは必要に応じて印刷設定ボタン４７６にて印刷設定を変更し、スタートキー４６０をタッチ操作すると、画像形成動作が開始される。

なお、プリント画面においては、スタートキー４６０を介したユーザの入力操作に応じて所定の動作を開始する開始条件が成立している状態とは、ユーザによって画像データファイルが選択された状態のことである。具体的には、ファイル選択ボタン４７４のいずれか、あるいは全選択ボタン４７５が選択された場合である。本実施形態では、プリント画面において、原稿搬送部２０２が閉じた状態で、画像データファイルが選択されている状態では、ユーザによって画像データファイルが選択されていない状態と比較して、スタートキー４６０のタッチ検出感度が低く設定される。つまり、ユーザによって画像データファイルが選択されている状態では、タッチパネル部４０５の検出感度が低くなるように閾値電圧をＶｔｈ２に設定する。

＜スキャン画面＞
図１１は、データ送信機能が選択された場合に表示部４５０に表示されるスキャン画面である。スキャン画面は、ユーザにより初期画面においてスキャンボタン４３２（図７参照）が選択された場合に表示される画面である。スキャン画面にはソフトウェアキーとして、読み取った原稿の画像データの送信先を登録済みの宛先から選択するアドレス帳ボタン４７３と、所定の宛先を呼び出すワンタッチボタン４６３と、宛先情報を入力するための宛先設定ボタン４６４が表示されている。

また、スキャン画面には、登録された読み取り設定情報を呼び出す「よく使う設定」ボタン４６５と、原稿のカラー読取または白黒読取を設定する読取選択ボタン４６７と、読み取る画像の解像度を設定する解像度ボタン４６８が表示されている。また、スキャン画面には、読み取った原稿の画像データを出力するファイル形式を選択するファイル形式ボタン４６９が表示されている。また、スキャン画面には、両面読み取りか片面読み取りかを設定する両面ボタン４７０と、読み取りサイズを設定するサイズ設定ボタン４７１と、上記以外の設定を行う詳細設定ボタン４６６が表示されている。さらに、スキャン画面には、原稿の読み取り及びデータ送信の開始を指示するためのスタートキー４６０、数値を入力するためのテンキーボタン４６１が表示されている。

ユーザはデータ送信機能を実施する場合、アドレス帳ボタン４７３又はワンタッチボタン４６３をタッチ操作してリストから宛先を選択する。宛先は、読み取った原稿の画像データを送信する先の情報であり、例えばＨＤＤ１０８や外部装置９００（図３参照）などである。その後、ユーザは必要に応じて詳細設定ボタン４６６にて詳細設定を変更し、スタートキー４６０をタッチ操作すると、原稿の読み取り及びデータの送信が開始される。

なお、スキャン画面においては、スタートキー４６０を介したユーザの入力操作に応じて所定の動作を開始する開始条件が成立している状態は、詳細設定ボタン４６６を介して詳細設定が行われた状態のことである。スキャン画面において、原稿搬送部２０２が閉じた状態で、ユーザにより詳細設定がなされている状態では、詳細設定がされていない状態と比較して、表示部４５０（タッチパネル部４０５）のタッチ検出感度が低くなるように閾値電圧をＶｔｈ２に設定する。

ユーザは未登録の宛先を設定したい場合、宛先設定ボタン４６４をタッチ操作すればよい。宛先設定ボタン４６４がタッチ操作された場合には、図１１に示したスキャン画面から図１２に示す宛先設定画面へと、表示部４５０の表示が遷移される。なお、宛先が選択されていないままスタートキー４６０へのタッチ操作が行われた場合、画像読取部２０１による原稿の読み取りのみが行われ、読み取られた原稿の画像データはＨＤＤ１０８や外部装置９００へ送信されないようにしてよい。

図１２に示すように、宛先設定画面は、ユーザが宛先を入力可能な宛先情報入力領域４７２を有すると共に、宛先設定画面にはソフトウェアキーとして詳細設定ボタン４６６、スタートキー４６０、テンキーボタン４６１が表示されている。ユーザは宛先情報入力領域４７２に宛先を入力した後に、必要に応じて詳細設定ボタン４６６にて詳細設定を変更し、スタートキー４６０をタッチ操作すると、原稿の読み取り及びデータの送信が開始される。

なお、宛先設定画面においては、スタートキー４６０を介したユーザの入力操作に応じて所定の動作を開始する開始条件が成立している状態は、ユーザによってスキャンデータを送信する宛先が設定された状態のことである。宛先設定画面でも、原稿搬送部２０２が閉じた状態で、ユーザによりスキャンデータの送信先である宛先が設定されている状態では、宛先が設定されていない状態と比較して、スタートキー４６０のタッチ検出感度が低くなるように閾値電圧をＶｔｈ２に設定する。

＜メイン処理＞
次に、画像形成装置１の主電源オンにより開始され、主電源オフにより終了されるメイン処理について、図３、図７乃至図１２を参照しながら図１３、図１４を用いて説明する。このメイン処理は、制御部１００（詳しくはＣＰＵ１０１）により実行される。

図１３に示すように、ＣＰＵ１０１は画像形成装置１の主電源オンに応じて起動処理を開始する（Ｓ１）。起動処理では、操作部４００（詳しくは表示部４５０）に上述した初期画面（図７参照）が表示される。その後、ＣＰＵ１０１はユーザによる操作を受付可能なスタンバイ状態に移行する（Ｓ２）。ＣＰＵ１０１は、初期画面上の各種ボタン（コピーボタン４３０、プリントボタン４３１、スキャンボタン４３２、設定ボタン４３３）の何れかがタッチ操作されたか否かを判定する（Ｓ３）。初期画面上の各種ボタンのいずれもがタッチ操作されていない場合（Ｓ３のＮＯ）、ＣＰＵ１０１はスタンバイ状態で待機する。初期画面上の各種ボタンのいずれかがタッチ操作された場合（Ｓ３のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１はタイマカウントを開始する（Ｓ４）。その後、ＣＰＵ１０１は感度設定制御（Ｓ５）を実行する。感度設定制御については後述する（図１４参照）。

ＣＰＵ１０１は、初期画面上の各種ボタンのタッチ操作に応じて表示部４５０に表示される各種画面（上記のコピー画面、サイズ設定画面、プリント画面、スキャン画面、宛先設定画面）上のスタートキー４６０がタッチ操作されたか否かを判定する（Ｓ６）。スタートキー４６０がタッチ操作された場合（Ｓ６のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は当該スタートキー４６０に予め割り当てられている各種機能（コピー機能、プリント機能、データ送信機能）の開始指示に従って該当の動作（ＪＯＢ）を実行する（Ｓ７）。他方、スタートキー４６０がタッチ操作されていない場合（Ｓ６のＮＯ）、ＣＰＵ１０１は上記タイマカウントに基づいて所定時間が経過したか否かを判定する（Ｓ８）。所定時間が経過していない場合（Ｓ８のＮＯ）、ＣＰＵ１０１は上記ステップＳ５の処理へ戻る。所定時間が経過した場合（Ｓ８のＹＥＳ）、又は上記実行した動作（ＪＯＢ）が終了した場合、ＣＰＵ１０１は操作部入出力回路１０５を通じて操作部ＲＡＭ４１０（図４参照）に記憶されている感度設定フラグを「０」に書き換える（Ｓ９）。

そして、ＣＰＵ１０１は画像形成装置１の主電源がオフされたか否かを判定する（Ｓ１０）。主電源がオフされていない場合（Ｓ１０のＮＯ）、ＣＰＵ１０１は上記ステップＳ３に戻り、ステップＳ３〜Ｓ９の処理を繰り返す。主電源がオフされた場合（Ｓ１０のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は終了処理を実行して（Ｓ１１）、本メイン処理を終了する。

＜感度設定制御処理＞
上記した「感度設定制御処理」（図１３のＳ５参照）について、図１乃至図４を参照しながら図１４を用いて説明する。図１４に示すように、ＣＰＵ１０１は、開閉センサ２０６の検出結果に基づいて、原稿搬送部２０２が開状態であるか否かを判定する（Ｓ２１）。原稿搬送部２０２が開状態である場合（Ｓ２１のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は感度設定フラグを「１」に書き換える（Ｓ３０）。

他方、原稿搬送部２０２が開状態でないつまり閉状態である場合（Ｓ２１のＮＯ）、ＣＰＵ１０１は感度設定フラグを「０」に書き換える（Ｓ２２）。そして、ＣＰＵ１０１は、タッチ操作された初期画面（図７参照）上の各種ボタンに応じた機能別画面を表示部４５０に表示する（Ｓ２３〜Ｓ２５）。具体的には、コピーボタン４３０が操作された場合（Ｓ２３のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１はコピー画面（図８参照）を表示する。プリントボタン４３１が操作された場合（Ｓ２４のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１はプリント画面（図１０参照）を表示する。スキャンボタン４３２が操作された場合（Ｓ２５のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１はスキャン画面（図１１参照）を表示する。上記いずれのボタンも操作されていない場合（Ｓ２３、Ｓ２４、Ｓ２５が全てＮＯ）、ＣＰＵ１０１はメイン処理に戻る（リターン）。なお、設定ボタン４３３が操作された場合、ＣＰＵ１０１は上記したような動作開始を指示するためのスタートキーを含んでいない設定画面（不図示）を表示してよい。

コピー画面が表示されている場合、ＣＰＵ１０１は原稿検出センサ２０７による原稿台６００上の原稿サイズを自動検出したか否か、あるいはトレイ検出センサ２０４によるトレイ２０３上の原稿サイズを自動検出したか否かを判定する（Ｓ２６）。原稿サイズが自動検出されている場合（Ｓ２６のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は感度設定フラグを「１」に書き換えて（Ｓ３０）、本処理を終了する。原稿サイズが自動検出されていない場合（Ｓ２６のＮＯ）、ＣＰＵ１０１は表示部４５０にサイズ設定画面（図９参照）を表示する。そして、ＣＰＵ１０１はサイズ設定画面上のサイズ指定ボタン４５４ａが操作されて、ユーザ手動での原稿のサイズ指定がなされたか否かを判定する（Ｓ２７）。原稿のサイズ指定がなされた場合（Ｓ２７のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は感度設定フラグを「１」に書き換えて（Ｓ３０）、本処理を終了する。ＣＰＵ１０１は、原稿サイズが自動検出されるか、ユーザにより原稿サイズが指定されるまで、ステップＳ２６の処理とステップＳ２７の処理を繰り返す。

プリント画面が表示されている場合、ＣＰＵ１０１はプリント画面上のファイル選択ボタン４７４あるいは全選択ボタン４７５が操作されて、画像形成する画像データファイルの選択がなされたか否かを判定する（Ｓ２８）。画像データファイルの選択がなされた場合（Ｓ２８のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は感度設定フラグを「１」に書き換えて（Ｓ３０）、本処理を終了する。画像データファイルの選択がなされていない場合（Ｓ２８のＮＯ）、ＣＰＵ１０１はステップＳ２８の処理を繰り返す。

スキャン画面が表示されている場合、ＣＰＵ１０１はアドレス帳ボタン４７３又はワンタッチボタン４６３が操作されて宛先が選択済みであるか否かを判定する（Ｓ２９）。あるいは、ＣＰＵ１０１は宛先設定ボタン４６４が操作されることにより表示部４５０に表示される宛先設定画面上の宛先情報入力領域４７２（図１２参照）に宛先が入力済みであるか否かを判定する（Ｓ２９）。宛先が選択済みあるいは入力済みである場合（Ｓ２９のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１は感度設定フラグを「１」に書き換えて（Ｓ３０）、本処理を終了する。宛先が選択済みでも入力済みでもない場合（Ｓ２９のＮＯ）、ＣＰＵ１０１はステップＳ２９の処理を繰り返す。

＜感度変更処理＞
次に、上述したメイン処理の開始にあわせて並列制御され、メイン処理が終了するまで繰り返し実行される「感度変更処理」について、図１乃至図４を参照しながら図１５を用いて説明する。感度変更処理は、操作部ＣＰＵ４０１により実行される。

図１５に示すように、操作部ＣＰＵ４０１は操作部ＲＡＭ４１０に記憶されている感度設定フラグが「１」であるか否かを判定する（Ｓ４１）。感度設定フラグが「１」でなく「０」である場合（Ｓ４１のＮＯ）、ＣＰＵ１０１はタッチパネル制御回路４０４にタッチパネル部４０５のタッチ操作を検出させる閾値の電圧値として上記の「Ｖｔｈ１電圧」を設定する（Ｓ４３）。他方、感度設定フラグが「１」である場合（Ｓ４１のＹＥＳ）、ＣＰＵ１０１はタッチパネル制御回路４０４にタッチパネル部４０５のタッチ操作を検出させる閾値の電圧値として上記の「Ｖｔｈ１」よりも高い「Ｖｔｈ２」を設定する。この場合、上記したように、タッチパネル部４０５のタッチ検出感度は、「Ｖｔｈ１」が設定されている場合の感度よりも低くなる。即ち、上述した感度設定制御処理（図１４参照）において、感度設定フラグが「１」に書き換えられたときは、タッチパネル部４０５のタッチ検出感度が下げられるため、スタートキー４６０のタッチ検出感度も下げられる。そして、感度設定フラグが「０」に書き換えられたときは、タッチパネル部４０５のタッチ検出感度が低下する前の状態に戻される。

以上のように、本実施形態では、原稿搬送部２０２が開状態である場合に、タッチパネル部４０５の検出感度を下げる。つまり、各種機能を実現する動作開始を指示するためのスタートキー４６０を含む、表示部４５０に表示された画面上のソフトウェアキーのタッチ検出感度を下げるようにした。また、原稿搬送部２０２が閉状態であっても、スタートキー４６０を介したユーザの入力操作により所定動作を開始する開始条件が成立している場合に、タッチパネル部４０５のスタートキー４６０のタッチ検出感度を下げる。こうすることで、スタートキー４６０への誤った接触によるユーザの意図しないコピー、プリント、スキャン等が誤動作されるのを抑制できる。その一方で、原稿搬送部２０２が閉状態であっても開始条件が成立していない場合は、タッチ検出感度を変更しないことから、ユーザの操作性を損なうことを抑制することができる。仮に、開始条件が成立していない場合にユーザが意図せずソフトウェアキーに触れてしまったとしても、読み取る原稿のサイズが確定していない場合や、送信先の宛先が確定していない場合は、シートに対する画像形成やデータの送信などは行われない。従って、原稿搬送部２０２が閉状態の場合であって、開始条件が成立していない場合においてユーザが意図せずスタートキー４６０に触れてしまったとしても、画像形成装置がユーザの意図していない成果物を出力することはない。このように、タッチパネル部４０５のタッチ検出感度を低下させることで、もって画像形成装置におけるユーザの操作性の確保と誤動作の抑制とを両立させ得る。

１…画像形成装置、１００…制御手段（制御部）、１０６…送信手段（外部入出力回路）、２００…原稿読取手段（原稿読取ユニット）、２０２…開閉部材（搬送手段、原稿搬送部）、２０６…開閉検出手段（開閉センサ）、３００…画像形成手段（画像形成ユニット）、４０５…タッチパネル部、４５０…表示部、４５４ａ…第二ソフトウェアキー（サイズ指定ボタン）、４６０…第一ソフトウェアキー（スタートキー）、６００…原稿台

Claims (8)

1. 記録材に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、
   原稿を載置可能な原稿台と、
   前記原稿台に載置された原稿上の画像を読み取る原稿読取手段と、
   タッチ操作に応じて前記原稿読取手段による画像の読み取り動作の開始を指示するソフトウェアキーを表示可能な表示部と、
   前記表示部に対するタッチ操作を検出するためのタッチパネル部と、
   前記ソフトウェアキーの操作に応じて開始される前記読み取り動作の開始条件が成立している場合に、前記タッチパネル部による前記表示部のタッチ検出感度を、前記読み取り動作の開始条件が成立していない場合よりも下げる制御手段と、を備える、
   ことを特徴とする画像形成装置。
2. 前記原稿台を覆う閉位置と前記原稿台を露出させる開位置とに移動可能な開閉部材と、
   前記開閉部材の開閉状態を検出する開閉検出手段と、を備え、
   前記制御手段は、前記開閉部材が開位置にある場合、前記開閉部材が閉位置にある場合よりも前記表示部のタッチ検出感度を下げ、前記開閉部材が閉位置にある場合に、前記読み取り動作の開始条件が成立しているか否かに応じて前記表示部のタッチ検出感度を変更する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記開閉部材は、複数枚の原稿を載置可能であり、載置された原稿を１枚ずつ前記原稿読取手段の画像読み取り位置に搬送する搬送手段を有する、
   ことを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
4. 前記読み取り動作の開始条件は、前記原稿読取手段により読み取られた画像の画像データの送信先が指定されていることであり、
   前記表示部は、前記ソフトウェアキーと、タッチ操作に応じて前記原稿読取手段により読み取られた画像の画像データの送信先を指定するための別のソフトウェアキーとを表示する、
   ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の画像形成装置。
5. 前記タッチパネル部は、前記表示部へのタッチ操作により電圧を生じて、前記生じた電圧が閾値電圧を超えている場合に前記表示部に対するタッチ操作を検出することが可能であり、
   前記制御手段は、前記閾値電圧を高くすることにより前記タッチパネル部における前記表示部のタッチ検出感度を低くする、
   ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
6. 記録材に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、
   原稿を載置可能な原稿台と、
   前記原稿台に載置された原稿上の画像を読み取る原稿読取手段と、
   タッチ操作に応じて、前記原稿読取手段により読み取られた画像の画像データに基づいて前記画像形成手段による記録材への画像形成の開始を指示するソフトウェアキーを表示可能な表示部と、
   前記表示部に対するタッチ操作を検出するためのタッチパネル部と、
   前記ソフトウェアキーの操作に応じて開始される前記画像形成手段による画像形成動作の開始条件が成立している場合に、前記タッチパネル部による前記表示部のタッチ検出感度を、前記画像形成動作の開始条件が成立していない場合よりも下げる制御手段と、を備える、
   ことを特徴とする画像形成装置。
7. 前記画像形成動作の開始条件は、前記原稿読取手段に読み取らせる原稿のサイズが指定されていることであり、
   前記表示部は、前記ソフトウェアキーと、タッチ操作に応じて前記原稿読取手段に読み取らせる原稿のサイズを指定するための別のソフトウェアキーとを表示する、
   ことを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
8. 前記画像形成動作の開始条件は、前記画像形成手段に形成させる画像の画像データが選択されていることであり、
   前記表示部は、前記ソフトウェアキーと、タッチ操作に応じて前記画像形成手段に形成させる画像の画像データを選択させるための別のソフトウェアキーとを表示する、
   ことを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。

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