JP2021082429A - 同軸ケーブルの端末構造 - Google Patents

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Yorikazu Murabayashi
頼一 村林
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傑 山岸
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Abstract

【課題】同軸ケーブルの電気特性が変化し難い同軸ケーブルの端末構造を提供する。【解決手段】シールド電線Wの端末構造は、芯線51の外周を包囲する被覆52と、被覆52を包囲するシールド層53と、シールド層53を包囲するシース54とを有するシールド電線Wを備え、シールド層53は、導電性を有する導電膜53Aを被覆52の外周に周方向に巻き付けた包囲状態にされており、シールド層53の外周のうちシース54が除去された領域には、導電膜53Aを包囲状態に保持する保持部材17が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、同軸ケーブルの端末構造に関するものである。
同軸ケーブルの構成として、芯線の外周を包囲する被覆と、被覆を包囲するシールド層と、シールド層を包囲するシースとを有する構成が知られている。この構成の内、シールド層として導通性を有する導電膜が採用される場合がある。この場合、導電膜は端縁同士が同軸ケーブルが伸びる方向に沿って突き合わされて被覆を覆う構成となることが考えられる。
特開2019−21632号公報
このように導電膜が被覆を覆う場合、シースを除去した領域において、シールド層は突き合せた端縁同士が離れるように開いて変形するおそれがある。シールド層が開くとシースを除去した領域におけるインピーダンスが変化するため、シースに覆われた領域とシースを除去した領域との間でインピーダンスが整合しなくなるおそれがある。
そこで、本開示では同軸ケーブルの電気特性が変化し難い同軸ケーブルの端末構造を提供することを目的とする。
本開示の同軸ケーブルの端末構造は、
芯線の外周を包囲する被覆と、前記被覆を包囲するシールド層と、前記シールド層を包囲するシースとを有する同軸ケーブルを備え、
前記シールド層は、導電性を有する導電膜を前記被覆の外周に周方向に巻き付けて、前記導電膜の周方向端縁同士を突き合せた包囲状態にされており、
前記シールド層の外周のうち前記シースが除去された領域には、前記シールド層を前記包囲状態に保持する保持部材が設けられている。
本開示によれば、同軸ケーブルの電気特性を変化し難くすることができる。
図1は、実施形態1の同軸ケーブルの端末構造の側面視断面図である。 図2は、実施形態1の同軸ケーブルの端末構造の側面視断面図であって、第1外導体の第1筒部を拡開した状態を示すものである。 図3は、実施形態1のコネクタの側面視断面図であり、第1外導体を加締める前の状態である。 図4は、実施形態2の同軸ケーブルの端末構造の側面視断面図である。 図5は、実施形態3の同軸ケーブルの端末構造の側面視断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の同軸ケーブルの端末構造は、
(1)芯線の外周を包囲する被覆と、被覆を包囲するシールド層と、シールド層を包囲するシースとを有する同軸ケーブルを備え、シールド層は、導電性を有する導電膜を被覆の外周に周方向に巻き付けた包囲状態にされており、シールド層の外周のうちシースが除去された領域には、シールド層を包囲状態に保持する保持部材が設けられている。
この構成によれば、保持部材によって芯線の外周を包囲する導電膜が全体にわたって切れ目のない状態に保持されるため、シースが存在する領域とシースが存在しない領域との間でインピーダンスを整合させることができる。
(2)本開示の同軸ケーブルの端末構造の保持部材は、導電性を有し得る。
この構成によれば、同軸ケーブルの取付け対象であるシールド部材と、シールド層との電気的な接続を保持部材を介して行うことができるため、シールド層とシールド部材との電気的な接続経路を複数設けることができるため、シールド層とシールド部材との電気的な接続をより確実にすることができる。
(3)本開示の同軸ケーブルの端末構造の保持部材は環状をなし得る。
この構成によれば、保持部材を、シールド層の外周面に対し、周方向における全領域にわたって確実に接触させることができるため、シールド層が開くことを確実に防止することができる。
(4)本開示の同軸ケーブルの端末構造の保持部材は、導電膜とシースとの間に介装された編組線であり得る。
この構成によれば、編組線は同軸ケーブルの構成をなすものであるため、別の部品を設けことなくシールド層が開くことを抑えることができる。
(5)本開示の同軸ケーブルの端末構造の保持部材は、導電膜の外周に巻き付ける導電性を有したテープであり得る。
この構成によれば、芯線の外周を包囲するシールド層を周方向の全体にわたって確実に保持することができるため、シールド層が開くことを確実に防止することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施形態1]
以下、本開示の実施形態1に係る同軸ケーブルの端末構造を具体化した同軸ケーブル及びコネクタを、図1〜図3を参照しつつ説明する。実施形態1に係る同軸ケーブルの端末構造は、コネクタ10をシールド電線Wの端部に取り付けた構成である。
[シールド電線の構成]
シールド電線Wは、所謂、同軸ケーブルであって、導電性の芯線51と、芯線51の外周を包囲する絶縁性の被覆52と、被覆52の外周を包囲する導電性のシールド層53と、シールド層53の外周を包囲する絶縁性のシース54とを備えている。シールド層53は導電膜53Aと、導電膜53Aの外周を包囲し、素線を網状に編成してなる導電性の編組線53Bとを有している。シース54は編組線53Bの外周を包囲している。導電膜53Aは金属箔で形成されており導電性を有する。導電膜53Aは、被覆52の外周に周方向に巻き付けられており、周方向端縁同士を突き合せて被覆52を包囲する包囲状態にされている。
芯線51は高周波信号を伝送し、シールド層53は電磁波をシールドする役割を有している。つまり、シールド電線Wはシールド層53として導電膜53A、及び編組線53Bを有している。シールド電線Wは、その端部において、シース54と被覆52とを除去することによって、先端側から順に芯線51と編組線53Bとが露出する形態にされる。導電膜53Aは被覆52の先端の外周まで包囲した状態にされる。導電膜53Aは露出した芯線51の外周を包囲していない。芯線51の外周は導電膜53A、及び編組線53Bで包囲されている。
[コネクタの構成]
コネクタ10はスリーブ11、保持部材17、内導体13、第1外導体12、誘電体14、第2外導体15、及びハウジング16を備えている。スリーブ11、保持部材17、第1外導体12、内導体13、及び第2外導体15は金属で形成されている。誘電体14及びハウジング16は合成樹脂で形成されている。
スリーブ11は円筒状をなしている。スリーブ11は平板状の金属を円形に曲げ加工し、周方向の両端縁を突き合せ、突き合せた端縁同士を溶接することによって形成されている。スリーブ11はシールド電線Wの露出した編組線53Bの外周を包囲して配置される。露出した編組線53Bの先端部には、シース54の先端に編組線53Bの先端を対向させるように折り返すことによって折返部53Cが設けられている。折返部53Cの基端は、被覆52の外周面を包囲する導電膜53Aの外周面に接触するように配置されており、露出した芯線51の外周面には配置されていない。スリーブ11は露出した編組線53Bに沿って配置されている。スリーブ11の一端はシース54の先端に隣合い配置される。スリーブ11は露出した芯線51の外周面に接触していない。スリーブ11は編組線53Bと折返部53Cとに径方向に挟み込まれるように配置される。編組線53Bの折返部53Cは、スリーブ11の外周を包囲する。
保持部材17は、例えば、隣合う金属線同士を密着させたコイル状に形成したものである。つまり、保持部材17は円環状をなしている。シース54が除去された領域において、保持部材17は被覆52の先端部に位置する導電膜53Aの外周を包囲した状態でシールド電線Wに連結される。これによって、保持部材17はシールド層53の導電膜53Aを包囲状態に保持する。保持部材17の内周面は導電膜53Aの外周面に密着している。保持部材17の外径は後述する第1外導体12の第2筒部12Bの内径と同じである。
内導体13は金属板を曲げ加工等して筒状に形成されている。内導体13の一端部には芯線圧着部13Aが設けられている。内導体13の芯線圧着部13Aには、シールド電線Wの露出した芯線51が挿通されている。芯線圧着部13Aは芯線51に対して加締め付けられて連結される。保持部材17の一端面が被覆52の先端面と面一に配置される場合、内導体13の芯線圧着部13Aは、露出した被覆52の先端との間に隙間を伴って露出した被覆52の先端に対向することが好ましい。隙間を伴うことによって、シールド層53と、芯線51及び内導体13とが短絡することを防ぐことができる。保持部材17の一端面は被覆52の先端面よりもシース54側に控えた位置に配置してもよい。
第1外導体12は金属板を曲げ加工等して円筒状に形成されている。第1外導体12は第1筒部12A、第2筒部12Bを有している。第1筒部12A、及び第2筒部12Bの各々の中心軸は同一直線上に配置されている。第1筒部12A、及び第2筒部12Bの間には第1縮径部12Cが形成されている。第1縮径部12Cの外径は第1筒部12A、第2筒部12Bの外径よりも小さい。
誘電体14は円筒状をなしている。誘電体14は第3筒部14A、第4筒部14B、及び第5筒部14Cを有している。第3筒部14A、第4筒部14B、及び第5筒部14Cの各々の中心軸は同一直線上に配置されており、この順で互いに連結されている。第3筒部14Aの外径は第4筒部14Bの外径より小さい。第5筒部14Cの外径は第3筒部14A及び第4筒部14Bの外径より小さい。第3筒部14Aの内径は第4筒部14B及び第5筒部14Cの内径よりも大きい。第4筒部14B及び第5筒部14Cの内径は同じである。
第2外導体15は円筒状をなしている。第2外導体15は第6筒部15A、及び第7筒部15Bを有している。第6筒部15A及び第7筒部15Bの各々の中心軸は同一直線上に配置されている。第6筒部15Aの外径は第7筒部15Bの外径より大きい。第6筒部15Aの内径は第1外導体12の第2筒部12Bの外径と同じである。
ハウジング16は筒状をなしている。ハウジング16は直方体状をなした第8筒部16A、及び円筒状をなした第9筒部16Bを有している。第8筒部16Aに形成された孔の中心軸と第9筒部16Bの中心軸とは同一直線上に配置されている。第8筒部16Aの孔の直径は第9筒部16Bの内径より大きい。第9筒部16Bの内径は第2外導体15の第6筒部15Aの外径と同じである。
〔第1外導体、誘電体、第2外導体の組付け〕
誘電体14は第2外導体15に挿通されて第2外導体15に連結される。誘電体14の第3筒部14A及び第4筒部14Bは第2外導体15の第6筒部15A内に配置される。誘電体14の第5筒部14Cは第2外導体15の第7筒部15B内に配置される。誘電体14は第2外導体15の外部に突出しない。
第2外導体15の第6筒部15Aには、第1外導体12の第2筒部12Bが嵌め込まれる。第2筒部12Bは、第6筒部15Aの内周面と、誘電体14の第3筒部14Aの外周面との間に配置される。誘電体14の一端は第1外導体12の第1縮径部12Cに隣合う。第1外導体12、及び第2外導体15は、例えば、第6筒部15Aを第2筒部12Bに対して加締め付けることによって連結される。こうして、第1外導体12、誘電体14、及び第2外導体15は互いに組付けられる。
〔第1外導体、誘電体、第2外導体のシールド電線への組付け〕
互いに組付けられた第1外導体12、誘電体14、及び第2外導体15には、第1外導体12の第1筒部12Aの一端からシールド電線Wが挿通される。シールド電線Wは、スリーブ11、保持部材17、及び内導体13を組付けて構成されている。このとき、図2に示すように、突き合わされた第1外導体12の金属板の端縁同士は離れるように拡開された拡開状態にされる。第1外導体12の第2筒部12Bは第2外導体15の第6筒部15Aによって拡開することが規制される。そして、第1外導体12はシース54の先端部、シールド電線Wの露出した編組線53Bの外周、折返部53C、スリーブ11の外周、露出した導電膜53Aの外周、保持部材17の外周、及び内導体13の一部を包囲するように配置される。保持部材17はコイル状をなした金属製であるため、第1縮径部12Cによって僅かに縮径しつつ第1縮径部12Cを通過する。
第1外導体12の第1縮径部12Cは折返部53Cの基端に隣合うように配置される。第1縮径部12Cは、被覆52の外周面を包囲して露出した導電膜53Aの外周面に配置される。保持部材17は、誘電体14と第1縮径部12Cとの間に配置されるとともに、第3筒部14Aの一端に隣合うように配置される。保持部材17の外周面は第1外導体12の第2筒部12Bの内周面に隣合うように配置される。芯線51から離れた内導体13の他端部は、誘電体14の第5筒部14Cから外部に突出する(図1参照。)。内導体13は第2外導体15から外部に突出しない(図1参照。)。
次に、図3に示すように、第1外導体12の拡開した端縁同士は突き合わされた突き合せ状態にされて、スリーブ11の外周を包囲する。これによって、保持部材17の外周面は第2筒部12Bの内周面に接触し、保持部材17と第2筒部12Bとが電気的に接続された状態になる。このとき、保持部材17の外周面を包囲する位置の第6筒部15Aを保持部材17に向けて加締めることによって、保持部材17と第2筒部12Bとの電気的な接続をより確実なものにすることができる。この場合、第6筒部15Aを保持部材17に向けて加締めても、保持部材17が心金の役割を果たし、加締める力を受け止めるため、被覆52が変形することを防止することができる。
次に、第1外導体12の第1筒部12Aのシース54の端部とスリーブ11とが隣合う部分は、円周方向の全周にわたって中心軸に向かう方向に力F1が付与されることによってシールド電線Wに加締め付けられる。こうして、第1筒部12Aには、図1に示すように、第1筒部12Aより外径の小さい第2縮径部12Eが形成される。こうして、第1外導体12、誘電体14、及び第2外導体15はシールド電線Wに対して組付けられる。
〔ハウジングの組付け〕
ハウジング16には第8筒部16Aの一端からシールド電線Wが挿通される。シールド電線Wは、スリーブ11、保持部材17、内導体13、第1外導体12、誘電体14、及び第2外導体15を組付けて構成されている。ハウジング16の第8筒部16Aには第1外導体12及び第2外導体15の第6筒部15Aの一部が配置される。ハウジング16の第9筒部16Bには第2外導体15の第6筒部15Aの一部及び第7筒部15Bが配置される。第1外導体12及び第2外導体15は、ハウジング16の外側に突出しない。こうして、ハウジング16は第1外導体12及び第2外導体15に対して連結される。
本開示のシールド電線Wの端末構造は、芯線51の外周を包囲する被覆52と、被覆52を包囲するシールド層53と、シールド層53を包囲するシース54とを有するシールド電線Wを備えている。シールド層53は、導電膜53Aを被覆52の外周に周方向に巻き付けて、導電膜53Aの周方向端縁同士を突き合せた包囲状態にされている。シールド層53の外周のうちシース54が除去された領域には、シールド層53を包囲状態に保持する保持部材17が設けられている。
この構成によれば、保持部材17によって芯線51の外周を包囲する導電膜53Aが全体にわたって切れ目のない状態に保持されるため、シース54が存在する領域とシース54が存在しない領域との間でインピーダンスを整合させることができる。
本開示のシールド電線Wの端末構造は、保持部材17によってシールド層53を包囲状態に保持できるため、第1縮径部12Cの内周面を導電膜53Aの外周面に接触させなくてもよい。このため、第1縮径部12Cの外径の寸法公差を緩和することができるため、これによって第1外導体12の製造を簡単にすることができる。さらに、第1縮径部12Cによって被覆52を潰して変形させる機会を減らすことができるため、第1縮径部12Cによってシールド電線Wの電気特性が変化することを避けることができる。シース54、及び編組線53Bによって覆われない導電膜53A及び被覆52の長さは、被覆52の直径の2倍、望ましくは1.5倍以下が好ましい。
本開示のシールド電線Wの端末構造の保持部材17は、導電性を有している。
この構成によれば、シールド電線Wの取付け対象である第1外導体12の第2筒部12Bと、シールド層53との電気的な接続を保持部材17を介して行うことができるため、シールド層53と第1外導体12との電気的な接続経路を複数設けることができるため、シールド層53と第1外導体12との電気的な接続をより確実にすることができる。
本開示のシールド電線Wの端末構造の保持部材17は円環状をなしている。
この構成によれば、保持部材17を、シールド層53の外周面に対し、周方向における全領域にわたって確実に接触させることができるため、シールド層53の導電膜53Aが開くことを確実に防止することができる。
[実施形態2]
本開示の実施形態2に係る同軸ケーブルの端末構造を具体化した同軸ケーブル及びコネクタを、図4を参照しつつ説明する。実施形態2に係る同軸ケーブルの端末構造は、コネクタ110をシールド電線Wの端部に取り付けた構成であり、第1縮径部が形成されていない点、編組線が折返部を有していない点等が実施形態1と異なる。その他の構成については実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
第1外導体112は第1筒部112A、第2筒部112Bを有している。第1筒部112A、及び第2筒部112Bの各々の中心軸は同一直線上に配置されている。第2筒部112Bの外径は第1筒部112Aの外径よりも小さい。
シールド電線Wの導電膜53Aは被覆52の先端の外周まで包囲した状態にされる。シールド電線Wの編組線53Bは導電膜53Aの先端の外周まで包囲した状態にされる。編組線53Bは露出した芯線51の外周を包囲していない。スリーブ11は、露出した編組線53Bに沿って配置されている。スリーブ11の一端はシース54の先端に隣合い配置される。スリーブ11は露出した芯線51の外周面に接触していない。導電膜53Aの先端部は編組線53Bの先端部によって周方向端縁を突き合せた包囲状態に保持される。つまり、編組線53Bは導電膜53Aとシース54との間に介装された保持部材である。
〔第1外導体、誘電体、第2外導体の組付け〕
第2外導体15の第6筒部15Aには、第1外導体112の第2筒部112Bの先端部が嵌め込まれる。第2筒部112Bの先端部は、第6筒部15Aの内周面と、誘電体14の第3筒部14Aの外周面との間に配置される。こうして、第1外導体112、誘電体14、及び第2外導体15は互いに組付けられる。
〔第1外導体、誘電体、第2外導体のシールド電線への組付け〕
互いに組付けられた第1外導体112、誘電体14、及び第2外導体15には第1外導体112の第1筒部112Aの一端からシールド電線Wが挿通される。シールド電線Wはスリーブ11、及び内導体13を組付けて構成されている。このとき、第1外導体112は、突き合せ状態でシース54の先端部、シールド電線Wの露出した編組線53Bの外周、露出したスリーブ11の外周、及び内導体13の一部を包囲するように配置される。
第1外導体112の第2筒部112Bの基端はスリーブ11の他端に隣合うように配置される。第2筒部112Bは露出した編組線53Bの外周に配置される。編組線53Bの先端は第3筒部14Aの一端に隣合うように配置される。露出した編組線53Bは第1外導体112の第2筒部112Bの内周面に隣合うように配置される。編組線53Bの先端部は第2筒部112Bの内周面に電気的に接続していない。このため、芯線51に高周波信号を流した際に編組線53Bの先端部及び導電膜53Aの先端部は、インダクタとして作用する可能性がある。しかし、導電膜53Aが開かないように編組線53Bを保持部材として機能させることによって得られる利点のほうが重要である。
次に、第1外導体112の第1筒部112Aのシース54の端部とスリーブ11とが隣合う部分は、円周方向の全周にわたって中心軸に向かう方向に力が付与されることによってシールド電線Wに加締め付けられる。こうして、第1筒部112Aには、図4に示すように、第1筒部112Aよりも外径の小さい縮径部112Eが形成される。こうして、第1外導体112、誘電体14、及び第2外導体15はシールド電線Wに対して組付けられる。
本開示のシールド電線Wの端末構造の保持部材は、導電膜53Aとシース54との間に介装された編組線53Bである。
この構成によれば、編組線53Bはシールド電線Wの構成をなすものであるため、別の部品を設けることなく導電膜53Aが開くことを抑えることができる。
[実施形態3]
本開示の実施形態3に係る同軸ケーブルの端末構造を具体化した同軸ケーブル及びコネクタを、図5を参照しつつ説明する。実施形態3に係る同軸ケーブルの端末構造は、コネクタ210をシールド電線Wの端部に取り付けた構成であり、第1縮径部が形成されていない点が実施形態2と同様であり、露出した導電膜の外周面に導電性テープを巻き付ける点が実施形態1、2と異なる。その他の構成については実施形態1、2と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
円筒状をなしたスリーブ11は、露出した編組線53Bに沿って配置されている。スリーブ11の一端はシース54の先端に隣合い配置される。スリーブ11は編組線53Bと折返部53Cとに径方向に挟み込まれるように配置される。
導電膜53Aは、被覆52の先端の外周まで包囲した形態にされており、露出した芯線51の外周を包囲していない。露出した導電膜53Aの外周面には保持部材である、導電性を有した導電性テープ18が巻き付けられている。導電性テープ18は、例えば、金属で形成されている。導電性テープ18は、導電膜53Aを包囲状態に保持しつつ、導電膜53Aの外周面に対して周方向に巻き付けられる。導電膜53Aの外周面に巻き付けられた導電性テープ18は、露出した芯線51の外周面に配置されていない。
〔第1外導体、誘電体、第2外導体のシールド電線への組付け〕
実施形態2と同様に互いに組付けられた第1外導体112、誘電体14、及び第2外導体15には、第1外導体112の第1筒部112Aの一端からシールド電線Wが挿通される。シールド電線Wは、スリーブ11、導電性テープ18、及び内導体13を組付けて構成されている。このとき、第1外導体112は、突き合せ状態でシース54の先端部、シールド電線Wの編組線53Bの外周、露出した折返部53Cの外周、導電性テープ18の外周、及び内導体13の一部を包囲するように配置される。
第1外導体112の第2筒部112Bの基端は折返部53Cの基端に隣合うように配置される。導電性テープ18の外周面は第2筒部112Bの内周面に電気的に接続するように配置される。
次に、第1外導体112の第1筒部112Aのシース54の端部とスリーブ11とが隣合う部分は、円周方向の全周にわたって中心軸に向かう方向に力が付与されることによってシールド電線Wに加締め付けられる。こうして、第1筒部112Aには、図5に示すように、第1筒部112Aよりも外径の小さい縮径部112Eが形成される。こうして、第1外導体112、誘電体14、及び第2外導体15はシールド電線Wに対して組付けられる。
本開示のシールド電線Wの端末構造の保持部材は、導電膜53Aの外周に巻き付ける導電性を有した導電性テープ18である。
この構成によれば、芯線51の外周を包囲する導電膜53Aを周方向の全体にわたって確実に保持することができるため、導電膜53Aが開くことを確実に防止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
(1)実施形態1では、シールド層が導電性を有する導電膜及び編組線である。これに限らず、導電性を有する導電膜及び編組線のいずれか一方をシールド層として用いる構成でもよい。
(2)実施形態1では、保持部材を金属用いて形成されている。これに限らず、保持部材を導電性を有した合成樹脂等で形成してもよい。
(3)実施形態3では、導電性テープが金属で形成されている。これに限らず、導電性テープを導電性を有する繊維が織り込まれた織布等で形成してもよい。
(4)実施形態1では、保持部材がコイル状をなした金属製である。これに限らず、金属板を曲げ加工することによって円環の一部に隙間を設けたC字状に形成したものを保持部材として用いてもよい。この場合、円環の一部に設けた隙間によってばねとして作用することができる。保持部材を多角形状の環状に形成してもよい。
(5)実施形態1では、導電膜が金属箔である。導電膜は、これに限らず、合成樹脂で形成されたフィルムに金属を蒸着又はメッキしたものであってもよい。具体例として、導電膜として、PET(ポリエチレンテレフタレート)によって形成したフィルムにCuを蒸着する構成がある。
(6)実施形態1では、スリーブの突き合せた端縁同士を溶接している。しかし、溶接は必須の構成ではない。溶接を実施することによってスリーブの強度が向上し、加締めた際においてスリーブが変形し難くなり、これにより被覆の変形も防止する効果が期待される。このため、溶接を用いることが好ましい。
(7)実施形態1では、第1外導体、及び第2外導体が、第6筒部を第2筒部に対して加締め付けている。これに限らず、レーザ等を用いて溶接することによって第1外導体、及び第2外導体を接合して一体化してもよい。
(8)実施形態1では、導電膜を被覆の外周に周方向に巻き付けて、導電膜の周方向端縁同士を突き合せている。これに限らず、導電膜を被覆の外周に螺旋状に巻き付けて包囲状態としてもよい。
(9)実施形態1では、第1外導体と第2外導体とを別体に形成している。これに限らず、第1外導体と第2外導体とを一体的に形成してもよい。
(10)実施形態1から3までの構成を併用してもよい。
10,110,210…コネクタ
11…スリーブ
12,112…第1外導体
12A,112A…第1筒部
12B,112B…第2筒部
12C…第1縮径部
12E…第2縮径部
13…内導体
13A…芯線圧着部
14…誘電体
14A…第3筒部
14B…第4筒部
14C…第5筒部
15…第2外導体
15A…第6筒部
15B…第7筒部
16…ハウジング
16A…第8筒部
16B…第9筒部
17…保持部材
18…導電性テープ(テープ)(保持部材)
51…芯線
52…被覆
53…シールド層
53A…導電膜(シールド層)
53B…編組線(シールド層)(保持部材)
53C…折返部
54…シース
112E…縮径部
F1…力
W…シールド電線

Claims (5)

  1. 芯線の外周を包囲する被覆と、前記被覆を包囲するシールド層と、前記シールド層を包囲するシースとを有する同軸ケーブルを備え、
    前記シールド層は、導電性を有する導電膜を前記被覆の外周に周方向に巻き付けた包囲状態にされており、
    前記シールド層の外周のうち前記シースが除去された領域には、前記シールド層を前記包囲状態に保持する保持部材が設けられている同軸ケーブルの端末構造。
  2. 前記保持部材は、導電性を有している請求項1に記載の同軸ケーブルの端末構造。
  3. 前記保持部材は環状をなしている請求項1又は請求項2までのいずれか一項に記載の同軸ケーブルの端末構造。
  4. 前記保持部材は、前記導電膜と前記シースとの間に介装された編組線である請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の同軸ケーブルの端末構造。
  5. 前記保持部材は、前記導電膜の外周に巻き付ける導電性を有したテープである請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の同軸ケーブルの端末構造。
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