図1は、本発明の一実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、3台のPOS端末20−1、POS端末20−2、POS端末20−3と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10を備え、夫々はLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、POS端末20−1、20−2、20−3について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。なお、POSシステム1は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりする監視端末(非図示)を更に備えていてもよい。
POSシステム1は、種々の店舗(スーパーマーケット、コンビニストア、パン屋、お弁当屋等)に導入可能である。
図2は、POS端末20の設置例を示す図である。図2(A)は、POS端末20等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。カウンタの上には、商品認識装装置(商品認識部)60が置かれている。商品認識装置60は、有線又は無線により(図2に示す例では無線)により、POS端末20と接続された装置である。
図3は、POS端末20の外観例を示す図である。図3(A)は、POS端末20を客側から見た斜視図である。図3(B)は、POS端末20を店員側から見た斜視図である。図4は、POS端末20の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図3を参照しつつ、図4に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、店員呼出ボタン216(詳細は後述する)とを備える。また、POS端末20には、破線にて示したように、商品認識装置60が接続されている。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
なお、POS端末20は、複数の動作モードを有する。当該動作モードは、通常業務中の動作モード(登録処理及び精算処理に係る動作モード)であり、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は含まない。
POS端末20は、例えば、3種類の動作モード(通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード))を有する。通常モード(標準モード)は、客側においては登録処理を実行せずに店員側において登録処理を実行する動作モードである。フルセルフモードは、客側における登録処理を前提としつつ、店員側における登録処理も許容する動作モードである。なお、客側、店員側の両側において登録処理が行われている状態をダブルスキャンモードと称する場合がある。セミセルフモード(会計専用モード)は、自端末においては登録処理を実行せず、専ら、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行する動作モードである。
POS端末20は、例えば、店員による明示的なモード切替操作(例えば、モード切替ボタン211aの操作)、他端末(他のPOS端末20、ストアコントローラ10)からのモード切替命令の受信、所定時間経過(不使用)等に基づいて動作モードが切り替わる。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ってもよい。
なお、客側スキャナ部206は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)が表示されている場合、客は、当該プリセットキーを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
カード決済部208は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等)による決済機構である。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の決済(精算)を用いられる。なお、カード認識部は、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用する場合(つまり、クレジットカードによるクレジット決済の場合、プリペイドカードによるプリペイドカード決済の場合、ポイントカードの保有ポイントを使用(消費)する場合等)に加えて、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用しない場合(例えば、クレジットカードの提示による特典付与の場合、ポイントカードにポイントを付与する場合等)にも、各種カードを認識してもよい。なお、本実施形態のカード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、カード決済部208は、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであるが、接触型のカードに代えて又は加えて、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。なお、当該釣銭機209は、客側に向けられており、客が操作するものである。なお、紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
なお、店員側スキャナ部212は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、当該商品を登録してもよい。また、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録してもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部213は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更である。印刷部213の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード(詳細は後述)が切り替わることに基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部213の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。なお、動作モードが切り替わることを動作モードが移行するとも言う。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部215は、他端末(他のPOS端末20、ストアコントローラ10)との間において情報を送受信する。
店員呼出ボタン216は、店員を呼び出すためのボタンである。客は、店員を呼び出す場合(例えば、店員のサポートが必要な場合等)に店員呼出ボタン216を操作する。
商品認識装置60は、登録対象の商品(購入する商品)を認識する装置である。商品認識装置60は、認識結果(認識した商品に関する情報)をPOS端末20に送信する。
図5は、商品認識装置60について説明する説明図である。図5(A)は、商品認識装置60の外観例を示す図である。図5(B)は、商品認識装置60による認識対象であるパンを示す図である。図5(C)は、価格板62とICタグ63を示す図である。商品認識装置60は、ICタグ(電子タグ、RFタグとも称する)を読み取る読取装置である。商品認識装置60は、ICタグ63を読み取ることにより個々の商品(本例ではパン)を認識する。図5に示した例では、商品認識装置60は、該装置上面の枠内に(図5(A)参照)、トレー61(図5(B)参照)が載せられると、トレー61に載せられているパンに付された価格板62(図5(B)(C)参照)の背面に付されているICタグ63(図5(C)参照)を読み取る。これにより、商品認識装置60は、トレー61に載せられている1以上のパンを認識する。
(パン識別情報をICタグ63に記憶させる態様)
例えば、個々のパンを識別可能なパン識別情報をICタグ63に記憶させる態様としてもよい。当該態様では、商品認識装置60は、トレー61に載せられている個々のパンのパン識別情報を取得する。当該態様においては、パン識別情報の取得を以って個々のパンの認識となる。商品認識装置60は、取得したパン識別情報をPOS端末20に出力する。POS端末20は、商品認識装置60から取得したパン識別情報から、パン識別情報によって識別されるパンに関する情報(名称、販売価格等)を取得可能である。例えば、POS端末20は、RAM203内にパンに関するマスタ情報(パンマスタ)を記憶し、商品認識装置60から取得したパン識別情報によって識別されるパンに関する情報を取得する。あるいは、POS端末20は、パンマスタを記憶する外部の装置(例えばストアコントローラ10)に問い合わせることによって、商品認識装置60から取得したパン識別情報によって識別されるパンに関する情報を取得してもよい。
(パンの名称や販売価格をICタグ63に記憶させる態様)
パン識別情報に代えて又は加えて、パンの名称や販売価格をICタグ63に記憶させる態様としてもよい。当該態様では、商品認識装置60は、トレー61に載せられている個々のパンの名称や販売価格を取得する。当該態様においては、個々のパンの名称や販売価格の取得を以って個々のパンの認識となる。商品認識装置60は、取得した名称や販売価格をPOS端末20に出力する。
なお、価格板62は、商品認識装置60によるICタグ63の読み取りを妨げないものであればよく、形状、材質等は特に限定しない。トレー61は、商品認識装置60によるICタグ63の読み取りを妨げないものであればよく、形状、材質等は特に限定しない。また、図5では、パン本体に、ICタグ63を付した価格板62を挿した例を用いているが、個々のパンに、ICタグ63が対応付けられていればよく、図5に示した例に限定されない。例えば、個々のパンを包装する包装部材にICタグ63を付してもよい。
また、上記では、POS端末20と商品認識装置60とが別体である例を説明したが、商品認識装置60はPOS端末20の一部であってもよい。
(画像認識による商品認識)
ICタグ63を読み取ることにより登録対象の商品(本例ではパン)を認識する方法を説明したが、他の方法により登録対象の商品を認識してもよい。例えば、画像認識により登録対象の商品を認識してもよい。
(POS端末20がカメラを備える態様)
POS端末20が、商品を撮像するカメラ(撮像部)を備える構成としてもよい。つまり、POS端末20は、自身が備えるカメラによってトレー61上のパンを撮像し、撮像画像からどの種類のパンであるかを認識してもよい。
例えば、カウンタにトレー61の載置台(例えば、商品認識装置60と同様の外形ではあるが、商品認識装置60とは異なりICタグ63の読取機能を有していない単なるトレー61の載置台)を設置し、該載置台にトレー61を置く態様としてもよい。当該態様では、POS端末20は、所定位置(載置台の上面)を上方から撮像可能なカメラを備えるようにしてもよい。当該カメラは、カメラ支持部によって支持されるものであってもよい。当該カメラ支持部は、上記載置台の縁部から上方に延びるものであってもよいし、POS端末20の筺体側面から上記所定位置の上方へと水平方向に延びるものであってもよい。
カウンタに上記載置台を設置せずに、カウンタにトレー61を直接置く態様としてもよい。当該態様では、POS端末20は、所定位置(カウンタ上の所定位置)を上方から撮像可能なカメラを備えるようにしてもよい。当該カメラは、カメラ支持部によって支持されるものであってもよい。当該カメラ支持部は、POS端末20の筺体側面から上記所定位置の上方へと水平方向に延びるものであってもよい。
(POS端末20がカメラを備えない態様)
POS端末20が、商品を撮像するカメラ(撮像部)を備えない構成としてもよい。つまり、外部のカメラがトレー61上のパンを撮像し、POS端末20は、該カメラから取得した撮像画像からどの種類のパンであるかを認識してもよい。
例えば、カウンタにトレー61の載置台を設置し、該載置台にトレー61を置く態様としてもよい。当該態様では、POS端末20は、所定位置(載置台の上面)を上方から撮像可能なカメラから撮像画像を取得するようにしてもよい。なお、当該カメラは、上記載置台の縁部から上方に延びるカメラ支持部によって支持されるものであってもよいし、上記載置台の真上の天井に設置されたものであってもよい。
カウンタに上記載置台を設置せずに、カウンタにトレー61を直接置く態様としてもよい。当該態様では、POS端末20は、所定位置(カウンタ上の所定位置)を上方から撮像可能なカメラから撮像画像を取得するようにしてもよい。なお、当該カメラは、上記所定位置の真上の天井に設置されたものであってもよい。
図6は、POS端末20の商品登録時の動作の一例を示すフローチャートである。POS端末20は、例えば、通常モード(標準モード)、又は、フルセルフモードであるときに、図6に例示したように商品登録を実行する。
ステップS100:POS端末20は、商品(パン)を認識したか否かを判断する。例えば、ICタグ63を読み取る態様の場合、POS端末20は、1以上のパンのICタグ63を読み取ったか否かを判断する。また、撮像画像を認識する態様の場合、撮像画像から1以上のパンを認識したか否かを判断する。商品を認識した場合(ステップS100:YES)、ステップS101に進む。商品を認識していない場合(ステップS100:NO)、ステップS102に進む。
ステップS101:POS端末20は、ステップS100において認識した商品を登録、表示する。例えば、ICタグ63を読み取る態様の場合、POS端末20は、読取情報(ICタグ63に記憶されている情報)、又は、読取情報に基づき得られる情報を記憶部(RAM203(又はハードディスク204))に記憶し、表示部(客側表示部205、店員側表示部210)に表示する。なお、読取情報に基づき得られる情報とは、例えば、読取情報がパン識別情報である場合(ICタグ63にパン識別情報を記憶させている場合)において、パンマスタを参照して得られる情報であって、読取情報(パン識別情報)によって識別されるパンに関する情報(パンの名称、販売価格等)である。また、撮像画像を認識する態様の場合、POS端末20は、撮像画像から認識したパンに関する情報(パンの名称、販売価格等)を、記憶部(RAM203(又はハードディスク204))に記憶し、表示部(客側表示部205、店員側表示部210)に表示する。そしてステップS102に進む。
ステップS102:POS端末20は、店員側スキャナ部212(又は客側スキャナ部206)によって商品(主にパン以外の商品。例えば飲み物等)に付されているバーコード(JANコード等)がスキャンされたか否かを判断する。バーコードがスキャンされた場合(ステップS102:YES)、ステップS104に進む。バーコードがスキャンされていない場合(ステップS102:NO)、ステップS103に進む。
ステップS103:POS端末20は、表示部(客側表示部205、店員側表示部210)に表示されている商品(主にパン以外の商品。例えば飲み物等)に対応するボタン、又は、キー操作部211に配置されている商品(主にパン以外の商品。例えば飲み物等)に対応するボタンが操作されたか否かを判断する。ボタンが操作された場合(ステップS103:YES)、ステップS104に進む。ボタンが操作されていない場合(ステップS103:NO)、ステップS105に進む。
ステップS104:POS端末20は、ステップS102においてバーコードがスキャンされた商品、又は、ステップS103においてボタンが操作された商品を登録、表示する。そしてステップS105に進む。
ステップS105:POS端末20は、商品登録を終了する旨の操作(例えば、小計ボタンの操作)があったか否かを判断する。商品登録を終了する旨の操作があった場合(ステップS105:YES)、本フローチャートは終了する(精算処理に移行する)。商品登録を終了する旨の操作がなかった場合(ステップS105:NO)、ステップS100に戻る。
図7〜図11は、POS端末20における表示例である。POS端末20は、例えば、通常モード(標準モード)、又は、フルセルフモードであるときに、図7〜図11に例示したように商品登録画面を表示する。
図7は、商品が何も登録されていない状態から3つのパン(カレーパン、メロンパン、ミニあんぱん)が一斉に登録(一括して登録)された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、商品が何も登録されていない状態において、3つのパンを認識した場合(図6のステップS100(YES))、当該3つのパンを登録するとともに、当該3つのパンに関する情報(パンの名称、販売価格等)を図7に示すように表示する(ステップS101)。
図7において、第1表示領域R1は、一斉に登録された商品(ICタグ63の読み取り、又は、画像認識等によって、一斉に登録された商品)に関する情報を表示する領域である。図7に示す例では、カレーパンに関する情報(符号a1)、メロンパンに関する情報(符号a2)、ミニあんパンに関する情報(符号a3)、一斉登録小計(符号b)が表示されている。一斉登録小計(符号b)は、一斉登録の商品の小計(合計)に関する情報である。
第1表示領域R1における、カレーパンに関する情報(符号a1)、メロンパンに関する情報(符号a2)、ミニあんパンに関する情報(符号a3)の表示(登録も同様)の順序は、価格に基づく順序としているが、他の基準(例えば、予め定めた順)に基づく順序であってもよい。
図7において、合計表示領域R4は、合計に関する情報を表示する領域である。図7に示す例では、合計点数「3」と、合計金額「¥528」が表示されている。
図7において、ボタン領域R5は、個々の商品等に対応するボタン等を表示する領域である。図7に示す例では、個々の商品に対応するボタンとして、コーヒーボタンB1、紅茶ボタンB2、サイダーボタンB3、生ビールボタンB4が表示されている。次ページボタンB5は、他のドリンクに対応するボタンを表示する次の頁を表示するためのボタンである。また、図7に示す例では、「ドリンク」のタブが選択されているため、ドリンクに属する商品のボタンが表示されているが、他のタブが選択された場合には、選択されたタブに応じて異なるボタンが表示される。例えば、「お菓子」のタブが選択された場合にはお菓子に属する商品のボタンが表示され、「クーポン」のタブが選択された場合にはクーポンに関するボタンが表示される。
また、生ビールボタンB4には、「30」と記された星形マークMa1が付されているが、当該星形マークMa1は、既に登録されている1以上の商品との間において、当該生ビールボタンB4にて示される生ビールが30円のセット割引となる旨を示している。つまり、生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き)、生ビールとメロンパンのセット割引(30円引き)、生ビールとミニあんパンのセット割引(30円引き)のうち、少なくとも1つとセット割引が成立する旨を示している。なお、本例では、図9に示すように、生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き)、生ビールとメロンパンのセット割引(30円引き)が成立しているものとする。なお、いずれのセット割引が成立したかを認識可能に表示してもよい。これにより、特定のドリンクがキャンペーン(本例ではセット割引)の対象となっていることが分かるようになる。なお、本例では、説明の便宜上、生ビールをパンとのセット割引の対象ドリンクとしているが、言うまでもないが、パンとの相性を考慮して、他の商品(コーヒー、紅茶等)をセット割引の対象としてもよい。
図7において、小計ボタンB9は、商品登録を終了する際に操作するボタンである。換言すれば、小計ボタンB9は、商品の登録を終了する旨を宣言するボタン、あるいは、精算処理へと処理を進める旨を宣言するボタンである。
なお、POS端末20は、通常モード(標準モード)であるときには、図7に示すような画面を店員側表示部210に表示する。POS端末20は、通常モード(標準モード)において店員側表示部210に図7に示すような画面を表示しているときは、客側表示部205にも図7に示すような画面を表示してもよい(但し、客側表示部205には、商品ボタンの領域R5や小計ボタンB9を表示しなくてもよい)。また、POS端末20は、フルセルフモードであるときには、図7に示すような画面を客側表示部205に表示する。なお、小計ボタンB9の文言は、客向けに「小計」ではなく「終わり」などと解り易く表示してもよい。POS端末20は、フルセルフモードにおいて客側表示部205に図7に示すような画面を表示しているときは、店員側表示部210にも図7に示すような画面を表示してもよい。図8〜図11の画面についても同様である。
図8は、図7の状態から、更に1つの商品(紅茶)が個別に登録された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、図7の状態において、紅茶ボタンB2の操作があった場合(図6のステップS103(YES))、紅茶ボタンB2に対応する紅茶を登録するとともに、紅茶ボタンB2に対応する紅茶に関する情報(名称、販売価格等)を図8に示すように表示する(ステップS104)。
図8において、第2表示領域R2は、個別に登録された商品(バーコードのスキャン、又は、ボタンの操作等によって、個別に登録された商品)に関する情報を表示する領域である。図8に示す例では、紅茶に関する情報(符号c1)、個別登録小計(符号d)が表示されている。個別登録小計(符号d)は、個別登録の商品の小計(合計)に関する情報である。
なお、POS端末20は、第1表示領域R1における情報と第2表示領域R2における情報とは異なる表示態様で表示してもよい。図8に示した例では、POS端末20は、第1表示領域R1における商品(カレーパン、メロンパン、ミニあんパン)の商品名を第1の背景色(図中は、ドット))で表示しているのに対し、第2表示領域R2における商品(紅茶)の商品名を第2の背景色(図中は、太斜線と細斜線)で表示している。また、第1表示領域R1では、四角形マークに続いて商品に関する情報(符号a1、a2、a3)及び一斉登録小計(符号b)を表示しているのに対し、第2表示領域R2では、円形マークに続いて商品に関する情報(符号c1)及び個別登録小計(符号d)を表示している。
図8において、直近登録商品表示領域R3は、直近(今回、最後)の登録商品に関する情報を表示する領域である。図8に示した例では、直近に登録された紅茶に関する情報が表示されている。なお、図7に示した例では、複数(3つ)の商品を一斉して表示したため、直近登録商品表示領域R3には何も表示していないが、図7に示した例において、例えば、最後に表示されている商品(ミニあんパン)に関する情報を表示してもよい。
図9は、図8の状態から、更に1つの商品(生ビール)が個別に登録された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、図8の状態において、生ビールボタンB4の操作があった場合(図6のステップS103(YES))、生ビールボタンB4には「30」と記された星形マークMa1が付されているため(つまり、既に登録されている1以上の商品との間において30円のセット割引となるため)、図9に示すような、セット割引に関する小画面(ウィンドゥ、ポップアップ画面)Wを表示する。図9に示した小画面Wには、セット割引が成立する旨や1つのセット割引の選択を指示する旨を含むメッセージMe1、カレーパン(生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き))を選択するためのボタンB6、メロンパン(生ビールとメロンパンのセット割引(30円引き))を選択するためのボタンB7、当該小画面Wを消去し、生ビールボタンB4の操作前の状態に戻るためのボタンB8が表示されている。
なお、図9は、セット割引の組み合わせが複数種類存在する場合における一の組み合わせを特定する特定方法として、操作者(通常モード(標準モード)であるときには店員、フルセルフモードであるときには客)に一の組み合わせを選択させるものであるが、一の組み合わせを選択する方法は、操作者に選択させる方法に限定されない。例えば、一の組み合わせをPOS端末20が自動的に選択してもよい。一例として、POS端末20は、最も安価な商品との組み合わせを選択してもよい。図9に示した例で言えば、カレーパンは220円、メロンパンは198であるため、POS端末20は、操作者の選択によらずにメロンパン(生ビールとメロンパンのセット割引(30円引き))を選択する。他の例として、POS端末20は、最も高価な商品との組み合わせを選択してもよい。図9に示した例で言えば、カレーパンは220円、メロンパンは198であるため、POS端末20は、操作者の選択によらずにカレーパン(生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き))を選択する。なお、操作者に選択させる方法の場合、操作者が所望の組み合わせを自由に選択することができる。一方、最も安価な商品との組み合わせを自動的に選択する場合、操作者による選択の手間を無くしつつ、例えば、割引率が高いためお得であるとの印象を与えることができる。最も高価な商品との組み合わせを自動的に選択する場合、操作者による選択の手間を無くしつつ、例えば、価格が高い商品を少しでも目立たないようにすることができる。また、操作者に選択させるのか、最も安価な商品との組み合わせを自動的に選択するのか、最も高価な商品との組み合わせを自動的に選択するのかを、設定画面等において予め設定できるようにしもよい。なお、セット割引の組み合わせが1種類である場合には、POS端末20は、当然に当該組み合わせを決定する。
POS端末20は、セット割引の組み合わせを自動的に選択する場合(セット割引の組み合わせが1種類である場合に当該組み合わせを決定する場合も同様)、小画面を表示してもよいし、小画面を表示しなくてもよい。なお、POS端末20は、セット割引の組み合わせを自動的に選択する場合(セット割引の組み合わせが1種類である場合に当該組み合わせを決定する場合も同様)において小画面を表示するときには、当該小画面において、例えば、選択(決定)した組み合わせを報知してもよい。
図10は、図9の状態から、小画面WのカレーパンのボタンB6の操作があった場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、図9の状態において、生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き)が選択された場合、生ビールボタンB4に対応する生ビールを登録するとともに、生ビールボタンB4に対応する生ビールに関する情報(符号c2)を図10に示すように表示する(ステップS104)。
また、POS端末20は、生ビールとカレーパンとの間においてセット割引が成立した旨を図10に示すように表示する。図10に示した例では、POS端末20は、第1表示領域R1におけるカレーパン(商品名)と、第2表示領域R2における生ビール(商品名)とを、共通の第3の背景色(上述した第1の背景色とも上述した第2の背景色とも異なる背景色。図中では斜線による格子状)にて表示している。
なお、図10に示す例では、成立したセット割引(生ビールを一方の商品とした生ビールセット割引)に関する情報(符号e)や、セット割引小計(符号f)を、星形マークに続いて表示している。
なお、図10において、直近登録商品表示領域R3には、直近に登録された商品(生ビール)に関する情報が表示されているが、該商品(生ビール)に関係する割引(生ビールセット割引)に関する情報が表示されるようにしてもよい。例えば、直近登録商品表示領域R3に、直近に登録された商品(生ビール)に関する情報とともに該商品(生ビール)に関係する割引(生ビールセット割引)に関する情報を表示(同時に表示)してもよいし、直近に登録された商品(生ビール)に関する情報を表示した後に該商品(生ビール)に関係する割引(生ビールセット割引)に関する情報を表示(順番に表示)してもよい。図11の画面についても同様である。
図11は、図9の状態から、小画面WのカレーパンのボタンB6の操作があった場合におけるPOS端末20における他の表示例である。つまり、POS端末20は、生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き)が選択された場合、図10に代えて図11に示すように表示してもよい。
図10の表示例と図11の表示例とを比較する。図10における表示例は、一斉に登録された商品と個別に登録された商品とを区別して表示しつつ、セット割引の存在や構成を報知している。具体的には、一斉に登録されたカレーパン、メロンパン、ミニあんパンについては第1表示領域R1にて表示し、個別に登録された紅茶、生ビールについては第2表示領域R2で表示しつつ、共通の第3の背景色を用いて生ビールとカレーパンのセット割引(30円引き)を表現している。一方、図11における表示例は、一斉に登録された商品、個別に登録された商品の種類の枠を超え、セット割引となった商品同志を近づけて表示することにより、セット割引の存在や構成をより強調して報知している。具体的には、カレーパンに関する情報(符号a1)の1つ下に、生ビールに関する情報(符号c2)を表示し、更に1つ下に、生ビールセット割引に関する情報(符号e)を表示している。
また、図11の表示例では、第1表示領域R1には、一斉登録の商品に関する情報に加え個別登録の商品に関する情報も表示されるため、図11の表示例では、一斉登録小計(符号b)を第1表示領域R1に表示せずに下方に表示している。また、図11の表示例では、第2表示領域R2には、個別登録に係る全部の商品に関する情報が表示されないため、図11の表示例では、個別登録小計(符号d)を第2表示領域R2に表示せずに下方に表示している。
なお、図11の表示例では、カレーパンに関する情報(符号a1)と、個別登録の生ビールに関する情報(符号c2)と、生ビールセット割引に関する情報(符号e)とを第1表示領域R1に表示しているが、カレーパンに関する情報(符号a1)と、個別登録の生ビールに関する情報(符号c2)と、生ビールセット割引に関する情報(符号e)とを第1表示領域R1に表示するのではなく第2表示領域R2に表示してもよい。
以上、図7〜図11に示すように、POS端末20は、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録した商品と、商品に付されたバーコード(又は、商品に対応するボタン)を利用して登録した商品とを区別して表示する。つまり、POS端末20は、第1の登録態様によって登録した商品(ICタグ63又は画像認識を利用して登録された商品)と、第2の登録態様によって登録した商品(商品に付されたバーコード又は商品に対応するボタンを利用して登録された商品)とを区別して表示する。
なお、上記では、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録した商品と、商品に付されたバーコード(又は、商品に対応するボタン)を利用して登録した商品と、を区別して表示する例を説明したが、区別して表示する商品の組み合わせは上記に限定されない。つまり、第1の登録態様によって登録した商品は、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録した商品でなくてもよいし、第2の登録態様によって登録した商品は、商品に付されたバーコード(又は、商品に対応するボタン)を利用して登録した商品でなくてもよい。
一例として、第1の登録態様によって登録した商品は、予約商品(来店前に購入の意思を示した商品)であり、第2の登録態様によって登録した商品は、通常商品(非予約商品。来店して購入する商品)であってもよい。つまり、POS端末20は、予約商品と、通常商品と、を区別して表示してもよい。
なお、上記では、POS端末20は、ICタグ63や撮像画像によって認識された商品を一斉に登録する機能を有するものとして説明していたが、以下では、POS端末20は、必ずしも、上記機能を有しなくてもよい。
図12は、POS端末20の商品登録時の動作の一例を示すフローチャートである。POS端末20は、例えば、通常モード(標準モード)、又は、フルセルフモードであるときに、図6に例示したように商品登録を実行することに代えて又は加えて、図12に例示したように商品登録を実行してもよい。
ステップS200:POS端末20は、予約商品の予約情報を取得したか否かを判断する。予約商品の予約情報を取得した場合(ステップS200:YES)、ステップS201に進む。予約商品の予約情報を取得していない場合(ステップS200:NO)、ステップS202に進む。
ステップS200における、予約商品の予約情報の取得とは、例えば、予約内容(予約者ID、予約者名、予約商品の商品名、価格、数量、精算有無等)を識別可能(特定可能)な識別情報(予約番号)の入力であってもよいし、予約内容をコード化したコード情報(QRコード(登録商標))の認識(読み取り)であってもよいし、予約内容を識別可能(特定可能)な識別情報(予約番号)をコード化したコード情報(QRコード(登録商標))の認識(読み取り)であってもよい。
識別情報(予約番号)の入力やQRコード(登録商標)の認識は適宜行われる。例えば、客が、PC(パーソナルコンピュータ)で商品を予約し、予約番号を媒体(紙)に印刷して来店したような場合には、POS端末20は、該媒体に印刷されている予約番号が入力されたか否かを判断する。また、客が、PCで商品を予約し、予約内容(又は予約番号)をコード化したQRコードを媒体(紙)に印刷して来店したような場合には、POS端末20は、該媒体に印刷されているQRコードを認識したか否かを判断する。また、客が、スマートフォンで商品を予約し、予約番号が該スマートフォンに表示されるような場合には、POS端末20は、該スマートフォンに表示されている予約番号が入力されたか否かを判断する。また、客が、スマートフォンで商品を予約し、予約内容(又は予約番号)をコード化したQRコードが該スマートフォンに表示されるような場合には、POS端末20は、該スマートフォンに表示されているQRコードを認識したか否かを判断する。
ステップS201:POS端末20は、ステップS200において取得した予約情報に基づいて商品を登録、表示する。一例として、POS端末20は、予約内容(予約者ID、予約者名、予約商品の商品名、価格、数量、精算有無等)をコード化したQRコードを認識した場合には、予約商品の商品名等を、記憶部(RAM203(又はハードディスク204))に記憶し、表示部(客側表示部205、店員側表示部210)に表示する。他の例として、POS端末20は、予約番号をコード化したQRコードを認識した場合には、該予約番号によって識別される予約内容(予約者ID、予約者名、予約商品の商品名、価格、数量、精算有無等)を例えば外部のサーバから取得し、予約商品の商品名等を、記憶部(RAM203(又はハードディスク204))に記憶し、表示部(客側表示部205、店員側表示部210)に表示する。そしてステップS202に進む。
なお、ステップS202〜S205の各処理は、図6に示したステップS102〜S105の各処理と同様であるため、説明を省略する。
図13及び図14は、POS端末における表示例である。POS端末20は、例えば、通常モード(標準モード)、又は、フルセルフモードであるときに、図13及び図14に例示したように商品登録画面を表示してもよい。
図13は、商品が何も登録されていない状態から2つの予約商品(三段重おせち、パーティーグリル(大))が一斉に登録(一括して登録)された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、商品が何も登録されていない状態において、2つの予約商品に係る予約情報を取得した場合(図12のステップS200(YES))、当該2つの予約商品を登録するとともに、当該2つの予約商品に関する情報(名称、販売価格等)を図13に示すように表示する(ステップS201)。
図13において、第1表示領域R6は、予約商品(予約情報によって登録された商品)に関する情報を表示する領域である。図13に示す例では、三段重おせちに関する情報(符号g1)、パーティーグリル(大)に関する情報(符号g2)、予約登録小計(符号h)、精算済小計(符号i)、今回精算分小計(符号j)が表示されている。予約登録小計(符号h)は、予約登録の商品の小計(合計)に関する情報である。精算済小計(符号i)は、予約登録の商品のうちの精算済分の商品の小計(合計)に関する情報である。今回精算分小計(符号j)は、予約登録の商品のうちの未精算分(今回精算分)の商品の小計(合計)に関する情報である。
第1表示領域R6における、三段重おせちに関する情報(符号g1)、パーティーグリル(大)に関する情報(符号g2)の表示(登録も同様)の順序は、価格に基づく順序としているが、他の基準(例えば、予約順、予め定めた順)に基づく順序であってもよい。
三段重おせちに関する情報(符号g1)、及び、パーティーグリル(大)に関する情報(符号g2)には、「済」と記された二重丸マークMa2が付されているが、当該二重丸マークMa2は、精算済の商品である旨を示している。なお、精算済の商品について、何れの決済種別(クレジットカード、デビットカード、ポイント使用等)で精算が行われたかを認識可能に表示してもよい。
なお、予約商品は、予約番号やQRコード(登録商標)を用いて一斉に登録されるものであるため、第1表示領域R6は、予約商品(予約情報によって登録された商品)に関する情報を表示する領域であるとともに、一斉に登録された商品(予約情報の取得によって、一斉に登録された商品)に関する情報を表示する領域でもある。同様に、予約登録小計(符号h)は、一斉登録の商品の小計(合計)に関する情報でもある。また、精算済小計(符号i)は、一斉登録の商品のうちの精算済分の商品の小計(合計)に関する情報でもある。また、今回精算分小計(符号j)は、一斉登録の商品のうちの未精算分(今回精算分)の商品の小計(合計)に関する情報でもある。
図13において、合計表示領域R4は、合計に関する情報を表示する領域である。図13に示す例では、今回精算分小計(符号j)と同様、合計点数「0」と合計金額「¥0」とが表示されている。
図13において、ボタン領域R8は、個々の商品等に対応するボタン等を表示する領域である。図13に示す例では、「野菜」のタブが選択され、野菜に属する商品のボタンが表示されている。小計ボタンB9は、商品登録を終了する際に操作するボタンである。
なお、POS端末20は、通常モード(標準モード)であるときには、図13に示すような画面を店員側表示部210に表示する。POS端末20は、通常モード(標準モード)において店員側表示部210に図13に示すような画面を表示しているときは、客側表示部205にも図13に示すような画面を表示してもよい(但し、客側表示部205には、商品ボタンの領域R8や小計ボタンB9を表示しなくてもよい)。また、POS端末20は、フルセルフモードであるときには、図13に示すような画面を客側表示部205に表示する。なお、小計ボタンB9の文言は、客向けに「小計」ではなく「終わり」などと解り易く表示してもよい。POS端末20は、フルセルフモードにおいて客側表示部205に図13に示すような画面を表示しているときは、店員側表示部210にも図13に示すような画面を表示してもよい。図14の画面についても同様である。
図14は、図13の状態から、更に2つの商品(缶ビール、アスパラ)が順番(缶ビール→アスパラ)に登録された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、図13の状態において、缶ビールのバーコードがスキャンされた場合(図12のステップS202(YES))、当該缶ビールを登録するとともに、当該缶ビールに関する情報(名称、販売価格等)を表示し(ステップS204)、更に、アスパラに対応するボタンの操作があった場合(図12のステップS203(YES))、当該アスパラを登録するとともに、当該アスパラに関する情報(名称、販売価格等)を図14に示すように表示する(ステップS204)。
図14において、第2表示領域R7は、通常商品(非予約商品。来店して購入する商品。すなわち、バーコードのスキャン、又は、ボタンの操作等によって登録された商品)に関する情報を表示する領域である。図14に示す例では、缶ビールに関する情報(符号k1)、アスパラに関する情報(符号k2)、通常登録小計(符号l)が表示されている。通常登録小計(符号l)は、通常商品の小計(合計)に関する情報である。
なお、POS端末20は、第1表示領域R6における情報と第2表示領域R7における情報とは異なる表示態様で表示してもよい。図14に示した例では、POS端末20は、第1表示領域R6における商品(三段重おせち、パーティーグリル(大))の商品名を第1の背景色で表示しているのに対し、第2表示領域R7における商品(缶ビール、アスパラ)の商品名を第2の背景色で表示している。また、第1表示領域R6では、四角形マークに続いて商品に関する情報(符号g1、g2)及び予約登録小計(符号h)等を表示しているのに対し、第2表示領域R7では、円形マークに続いて商品に関する情報(符号k1、k2)及び通常登録小計(符号l)を表示している。
なお、図14に示す例においてセット割引が成立する場合には、図10や図11に示した例の如く、図14に示す例においても、セット割引を構成する商品を、共通の第3の背景色(上述した第1の背景色とも上述した第2の背景色とも異なる背景色)にて表示してもよい。
なお、通常商品は、バーコードやボタンを用いて個別に登録されるものであるため、第2表示領域R7は、通常商品(非予約商品)に関する情報を表示する領域であるとともに、個別に登録された商品に関する情報を表示する領域でもある。同様に、通常登録小計(符号l)は、個別登録の商品の小計(合計)に関する情報でもある。
図14において、直近登録商品表示領域R3は、直近(今回、最後)の登録商品に関する情報を表示する領域である。図14に示した例では、直近に登録されたアスパラに関する情報が表示されている。なお、図13に示した例では、複数(2つ)の商品を一斉して表示したため、直近登録商品表示領域R3には何も表示していないが、図13に示した例において、例えば、最後に表示されている商品(パーティーグリル(大))に関する情報を表示してもよい。
図15〜図17は、POS端末20における表示例である。POS端末20は、例えば、通常モード(標準モード)、又は、フルセルフモードであるときに、図15〜図17に例示したように商品登録画面を表示してもよい。
図15は、商品が何も登録されていない状態から3つの予約商品(アイドルN〜LIVEチケットD1、アイドルN〜LIVEチケットD2、アイドルN〜LIVEチケットD3)が一斉に登録(一括して登録)された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、商品が何も登録されていない状態において、3つの予約商品に係る予約情報を取得した場合(図12のステップS200(YES))、当該3つの予約商品を登録するとともに、当該3つの予約商品に関する情報(名称、販売価格等)を図15に示すように表示する(ステップS201)。
図15において、第1表示領域R9は、予約商品(予約情報によって登録された商品)に関する情報を表示する領域である。図15に示す例では、アイドルN〜LIVEチケットD1に関する情報(符号m1)、アイドルN〜LIVEチケットD2に関する情報(符号m2)、アイドルN〜LIVEチケットD3に関する情報(符号m3)、予約登録小計(符号n)、精算済小計(符号o)、今回精算分小計(符号p)が表示されている。
第1表示領域R9における、アイドルN〜LIVEチケットD1に関する情報(符号m1)、アイドルN〜LIVEチケットD2に関する情報(符号m2)、アイドルN〜LIVEチケットD3に関する情報(符号m3の表示(登録も同様)の順序は、価格が同一であるため、予約順に基づく順序で表示されている。
なお、予約商品は、予約番号やQRコード(登録商標)を用いて一斉に登録されるものであるため、第1表示領域R9は、予約商品(予約情報によって登録された商品)に関する情報を表示する領域であるとともに、一斉に登録された商品(予約情報の取得によって、一斉に登録された商品)に関する情報を表示する領域でもある。同様に、予約登録小計(符号n)は、予約登録の商品の小計(合計)に関する情報であるとともに、一斉登録の商品の小計(合計)に関する情報でもある。また、精算済小計(符号o)は、予約登録の商品のうちの精算済分の商品の小計(合計)に関する情報であるとともに、一斉登録の商品のうちの精算済分の商品の小計(合計)に関する情報でもある。また、今回精算分小計(符号p)は、予約登録の商品のうちの未精算分(今回精算分)の商品の小計(合計)に関する情報であるとともに、一斉登録の商品のうちの未精算分(今回精算分)の商品の小計(合計)に関する情報でもある。
図15において、合計表示領域R4は、合計に関する情報を表示する領域である。図15に示す例では、今回精算分小計(符号p)と同様、合計点数「2」と合計金額「¥18,000」とが表示されている。
図15において、ボタン領域R11は、個々の商品等に対応するボタン等を表示する領域である。図15に示す例では、「ソフトドリンク」のタブが選択され、ソフトドリンクに属する商品のボタン(アイスカフェ(S)ボタンB10、アイスカフェ(M)ボタンB11)が表示されている。小計ボタンB9は、商品登録を終了する際に操作するボタンである。
なお、POS端末20は、通常モード(標準モード)であるときには、図15に示すような画面を店員側表示部210に表示する。POS端末20は、通常モード(標準モード)において店員側表示部210に図15に示すような画面を表示しているときは、客側表示部205にも図15に示すような画面を表示してもよい(但し、客側表示部205には、商品ボタンの領域R11や小計ボタンB9を表示しなくてもよい)。また、POS端末20は、フルセルフモードであるときには、図15に示すような画面を客側表示部205に表示する。なお、小計ボタンB9の文言は、客向けに「小計」ではなく「終わり」などと解り易く表示してもよい。POS端末20は、フルセルフモードにおいて客側表示部205に図15に示すような画面を表示しているときは、店員側表示部210にも図15に示すような画面を表示してもよい。図16、図17の画面についても同様である。
図16は、図15の状態から、更に1つの商品(特別企画くじ)が登録された場合におけるPOS端末20における表示例である。つまり、POS端末20は、図15の状態において、ボタン領域R11の「くじ」のタブが選択され、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)ボタンB12の操作があった場合(図12のステップS203(YES))、当該特別企画くじを登録するとともに、当該特別企画くじに関する情報(名称、販売価格等)を図14に示すように表示する(ステップS204)。なお、図16のボタン領域R11は、「くじ」のタブが選択された状態を示しているが、ボタン領域R11には、くじに属する商品のボタンとして、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)ボタンB12と、〇〇くじ(××シリーズ)ボタンB13と、が表示されている。
図16において、第2表示領域R10は、通常商品(非予約商品。来店して購入する商品。すなわち、バーコードのスキャン、又は、ボタンの操作等によって登録された商品)に関する情報を表示する領域である。図16に示す例では、特別企画くじに関する情報(符号q1)、通常登録小計(符号r)が表示されている。通常登録小計(符号r)は、通常商品の小計(合計)に関する情報である。
なお、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)ボタンB12には「200」と記された星形マークMa3が付されているため、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)は、アイドルN〜LIVEチケットD1、アイドルN〜LIVEチケットD2、アイドルN〜LIVEチケットD3のうちの少なくとも1つとの間において200円のセット割引が成立する。本例では、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)は、アイドルN〜LIVEチケットD1、アイドルN〜LIVEチケットD2、アイドルN〜LIVEチケットD3のいずれの間において200円のセット割引が成立するが、POS端末20が、自動的に(操作者に選択させることなく)、アイドルN〜LIVEチケットD1との間において200円のセット割引を成立させている。
POS端末20は、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)とアイドルN〜LIVEチケットD1とを第3の背景色にて表示することにより、両者の間においてセット割引が成立している旨を表している。また、POS端末20は、成立したセット割引(特別企画くじを一方の商品とした特別企画くじセット割引)に関する情報(符号s)や、セット割引小計(符号t)を、星形マークに続いて表示している。
なお、通常商品は、バーコードやボタンを用いて個別に登録されるものであるため、第2表示領域R10は、通常商品(非予約商品)に関する情報を表示する領域であるとともに、個別に登録された商品に関する情報を表示する領域でもある。同様に、通常登録小計(符号r)は、通常商品の小計(合計)に関する情報であるとともに、個別登録の商品の小計(合計)に関する情報でもある。
図16において、直近登録商品表示領域R3は、直近(今回、最後)の登録商品に関する情報を表示する領域である。図16に示した例では、直近に登録された特別企画くじに関する情報が表示されている。なお、図15に示した例では、複数(3つ)の商品を一斉して表示したため、直近登録商品表示領域R3には何も表示していないが、図15に示した例において、例えば、最後に表示されている商品(アイドルN〜LIVEチケットD3)に関する情報を表示してもよい。
なお、図16において、直近登録商品表示領域R3には、直近に登録された商品(特別企画くじ)に関する情報が表示されているが、該商品(特別企画くじ)に関係する割引(特別企画くじセット割引)に関する情報が表示されるようにしてもよい。例えば、直近登録商品表示領域R3に、直近に登録された商品(特別企画くじ)に関する情報とともに該商品(特別企画くじ)に関係する割引(特別企画くじセット割引)に関する情報を表示(同時に表示)してもよいし、直近に登録された商品(特別企画くじ)に関する情報を表示した後に該商品(特別企画くじ)に関係する割引(特別企画くじセット割引)に関する情報を表示(順番に表示)してもよい。図17の画面についても同様である。
図17は、図15の状態において、ボタン領域R11の「くじ」のタブが選択され、特別企画くじ(アイドルNLIVE限定グッズ)ボタンB12の操作があった場合におけるPOS端末20における他の表示例である。つまり、POS端末20は、特別企画くじが選択された場合、図16に代えて図17に示すように表示してもよい。
図16の表示例と図17の表示例とを比較する。図16における表示例は、予約商品と通常商品とを区別して表示しつつ、セット割引の存在や構成を報知している。具体的には、予約商品であるアイドルN〜LIVEチケットD1、アイドルN〜LIVEチケットD2、アイドルN〜LIVEチケットD3については第1表示領域R9にて表示し、通常商品である特別企画くじについては第2表示領域R10で表示しつつ、共通の第3の背景色を用いてアイドルN〜LIVEチケットD1と特別企画くじのセット割引(200円引き)を表現している。一方、図17における表示例は、予約商品、通常商品の種類の枠を超え、セット割引となった商品同志を近づけて表示することにより、セット割引の存在や構成をより強調して報知している。具体的には、アイドルN〜LIVEチケットD1(符号m1)の1つ下に、特別企画くじに関する情報(符号q1)を表示し、更に1つ下に、特別企画くじセット割引に関する情報(符号s)を表示している。
また、図17の表示例では、第1表示領域R9には、予約商品に関する情報に加え通常商品に関する情報も表示されるため、図17の表示例では、予約登録小計(符号n)を第1表示領域R9に表示せずに下方に表示している。また、図17の表示例では、第2表示領域R10には、通常商品に関する情報が表示されないため、図17の表示例では、通常登録小計(符号r)を第2表示領域R10に表示せずに下方に表示している。
以上、図12〜図17を用いて、第1の登録態様によって登録した商品が予約商品であり、第2の登録態様によって登録した商品が通常商品(非予約商品)である例を説明した。続いて、図18〜図20を用いて、第1の登録態様によって登録した商品が量り売り商品であり、第2の登録態様によって登録した商品が通常商品(非量り売り商品)である例を説明する。なお、図18〜図20におけるPOS端末は、計量部270を備えるPOS端末21である。
以下、図18及び図19を参照して、POS端末21の構成等について説明する。図18は、POS端末21の構成例を示す図である。図19は、POS端末21の設置例を示す図である。図19(A)は店員側からPOS端末21を見た図であり、図19(B)はPOS端末21を客側から見た図である。
図18に示すように、POS端末21は、CPU251と、ROM252と、RAM253と、ハードディスク254と、客側表示部255と、カード決済部258と、店員側表示部260と、キー操作部261と、スキャナ部262と、印刷部263と、音声出力部264と、通信部265と、計量部270とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。また、POS端末21には、現金等を収納するドロア(不図示)が接続されている。
POS端末21が備えるROM252、RAM253、ハードディスク254、客側表示部255、カード決済部258、店員側表示部260、キー操作部261、印刷部263及び音声出力部264、通信部265は、図4に示したPOS端末20が備えるROM202、RAM203、ハードディスク204、客側表示部205、カード決済部208、店員側表示部210、キー操作部211、印刷部213、音声出力部214及び通信部215と同様であるため説明を省略する。また、POS端末21が備えるスキャナ部262は、図4に示したPOS端末20が備える店員側スキャナ部212と同様であるため説明を省略する。
計量部270は、量り売り商品の重量を計量する。計量部270は、秤台270aに置かれた商品等(商品及び該商品を入れた風袋)の重量を計量し、計量値を示したデータをCPU251に出力する。なお、計量部270から計量値を取得したCPU251は、計量値から所定の重量(風袋の重量)を減算して、秤台270aに置かれた商品の重量を算出する。また、CPU251は、上述の如く算出した商品の重量を記憶部(RAM253(又はハードディスク254))に記憶し、表示部(客側表示部255、店員側表示部260)させる。
図20は、POS端末21における表示例である。具体的には、図20は、3つの量り売り商品(エビチリ、季節サラダ、大学芋)と、3つの通常商品(缶ビール、ミックスナッツ、野菜ジュース)とが登録された場面におけるPOS端末21における表示例である。
図20において、第1表示領域R12は、量り売り商品に関する情報を表示する領域である。図20に示す例では、エビチリに関する情報(符号u1)、季節サラダに関する情報(符号u2)、大学芋に関する情報(符号u3)、量り売り小計(符号v)が表示されている。量り売り小計(符号v)は、量り売り商品の小計(合計)に関する情報である。
第2表示領域R13は、通常商品(非量り売り商品)に関する情報を表示する領域である。図20に示す例では、缶ビールに関する情報(符号w1)、ミックスナッツに関する情報(符号w2)、野菜ジュースに関する情報(符号w3)、非量り売り小計(符号x)が表示されている。非量り売り小計(符号x)は、通常商品の小計(合計)に関する情報である。
直近登録商品表示領域R3は、直近の登録商品に関する情報を表示する領域である。図20に示した例では、直近に登録された野菜ジュースに関する情報が表示されている。合計表示領域R4は、合計に関する情報を表示する領域である。図20に示す例では、合計点数「6」と、合計金額「¥1,589」が表示されている。
ボタン領域R14は、個々の商品等に対応するボタン等を表示する領域である。図20に示す例では、緑茶ボタンB14、ウーロン茶ボタンB15、野菜ジュースボタンB16が表示されている。小計ボタンB9は、商品登録を終了する際に操作するボタンである。
なお、POS端末21は、第1表示領域R12における情報と第2表示領域R13における情報とは異なる表示態様で表示してもよい。図20に示した例では、POS端末21は、第1表示領域R12における商品(エビチリ、季節サラダ、大学芋)の商品名を第1の背景色で表示しているのに対し、第2表示領域R13における商品(缶ビール、ミックスナッツ、野菜ジュース)の商品名を第2の背景色で表示している。また、第1表示領域R12では、四角形マークに続いて商品に関する情報(符号u1、u2、u3)及び量り売り小計(符号v)を表示しているのに対し、第2表示領域R13では、円形マークに続いて商品に関する情報(符号w1、w2、w3)及び非量り売り小計(符号x)を表示している。
なお、図20に示す例においてセット割引が成立する場合には、図10や図11に示した例の如く、図20に示す例においても、セット割引を構成する商品を、共通の第3の背景色(上述した第1の背景色とも上述した第2の背景色とも異なる背景色)にて表示してもよい。
以上、本実施形態について説明したが、具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、図8に示した例では、画像認識によって登録された商品(カレーパン、メロンパン、ミニあんぱん)と、画像認識以外によって登録された商品(紅茶)とは、表示領域を分けて表示(具体的には、画像認識によって登録される商品を第1表示領域R1に表示し、画像認識以外によって登録される商品を第2表示領域R2に表示)しているが、画像認識によって登録された商品と画像認識以外によって登録された商品の表示領域を分けなくてもよい。画像認識によって登録された商品と画像認識以外によって登録された商品の表示領域を分けなくても、画像認識によって登録された商品であるか、画像認識以外によって登録された商品であるかは、表示態様(第1の背景色、第2の背景色)や印(円形マーク、四角形マーク)によって把握することができる。但し、表示領域を分けた方がより把握し易い。図14に示した予約商品(三段重おせち等)と通常商品(缶ビール等)の例や、図16に示した予約商品(アイドルN〜LIVEチケットD1等)と通常商品(特別企画くじ)の例や、図20に示した量り売り商品(エビチリ等)と通常商品(缶ビール等)の例においても同様である。
なお、上記は、セット割引がある場合も同様である。例えば、図10に示した例において、画像認識によって登録される商品と画像認識以外によって登録される商品の表示領域を分けなくても、画像認識によって登録される商品であるか、画像認識以外によって登録される商品であるか、セット割引となった商品であるかについては、表示態様(第1の背景色、第2の背景色、第3の背景色)や印(円形マーク、四角形マーク、星形マーク)によって把握することができる。また例えば、図16に示した例において、予約商品と通常商品の表示領域を分けなくても、予約商品であるか、通常商品であるか、セット割引となった商品であるかについては、表示態様(第1の背景色、第2の背景色、第3の背景色)や印(円形マーク、四角形マーク、星形マーク)によって把握することができる。
また、図7に示した例では、第1表示領域R1には、一斉に登録された商品(ICタグ63の読み取り、又は、画像認識等によって、一斉に登録された商品)に関する情報を表示しているが、当該領域R1において、更に、セット割引に関する情報を表示してもよい。例えば、ボタン領域R5におけるセット割引(生ビールボタンB4に付された「30」と記された星形マークMa1)に対応関係にある表示として、カレーパンに関する情報(符号a1)やメロンパンに関する情報(符号a2)に対応付けてマーク(星形マーク等)を付してもよい。予約商品(図12〜図17)、量り売り商品(図18〜図20)との関係においても同様である。
また、図7〜図9に示した例では、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録する商品(パン)に関しては、他の方法(例えば、商品に対応するボタン)を利用して登録しないこととしているが、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録する商品について、他の方法を利用して登録できるようにしてもよい。つまり、領域R5に「パン」のタブを設け、カレーパンに対応するボタン、メロンパンに対応するボタン等を領域R5に表示してもよい。上記に関連し、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録可能な商品については、ICタグ63(又は画像認識)を利用して実際に登録された後になって初めて、他の方法を利用した登録を許可してもよい。換言すれば、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録可能な商品については、ICタグ63(又は画像認識)を利用して実際に登録される前の段階では、他の方法を利用した登録を禁止するようにしてもよい。具体的には、ICタグ63(又は画像認識)を利用して既に登録されたパンに対応するボタンについては表示する一方、未だ登録されていないパンに対応するボタンについては非表示してもよい。あるいは、既に登録されたパンに対応するボタンについては操作受付可能な表示態様で表示する一方、未だ登録されていないパンに対応するボタンについては操作受付不可能な表示態様(グレーダウン等)で表示してもよい。これにより、利便性(ボタンによる登録済商品の確認、ボタンを利用した商品の数量変更等の操作性等)を向上させつつ、商品の重複登録が防ぐことができる。予約商品(図12〜図17)、量り売り商品(図18〜図20)についても同様である。
また、図7〜図9に示した例では、セット割引について、セットの組み合わせによらず割引額は一定であるが、セットの組み合わせに応じて割引額が異なっていてもよい。例えば、本例では、図9に示すように、生ビールとカレーパンの組み合わせでも生ビールとメロンパンの組み合わせでも30円引きであるが、生ビールとカレーパンの組み合わせでは30円引き、生ビールとメロンパンの組み合わせでは10円引きというようにしてもよい。
上記に関連し、セットの組み合わせに応じて割引額が異なる場合には、セットの組み合わせに応じて割引額が異なる旨(何通りかの割引額が存在する旨)を報知してもよい。例えば、生ビールとカレーパンの組み合わせでは30円引きであり、生ビールとメロンパンの組み合わせでは10円引きである場合、30円引きとなる旨の表示(例えば、「30」と記されたマーク)と、10円引きとなる旨の表示(例えば、「10」と記されたマーク)とを、生ビールボタンB4に、同時に表示してもよいし、数秒毎に切り替え表示してもよい。また、生ビールボタンB4に、同時に表示(又は、切り替え表示)することに代えて又は加えて、カレーパンに関する情報(符号a1)に対応付けて「30」と記されたマークを表示し、メロンパンに関する情報(符号a2)に対応付けて「30」と記されたマークを表示してもよい。なお、「10」と記されたマークと、「30」と記されたマークとは、同一のマークであってもよいし、異なるマークであってもよい。
また、図15に示した例では、別サイズの同一商品について個別にボタンを設けることにより、各商品の各サイズが1段階(1回)の操作で選択されるようにしているが、多段階(複数回)の操作で選択されるようにしてもよい。具体的には、図15に示した例では、領域R11に、アイスカフェ(S)ボタンB10、アイスカフェ(M)ボタンB11を表示しているが、例えば、アイスカフェボタンを表示し、該アイスカフェボタンが選択された場合に、アイスカフェのサイズを選択可能な小画面が表示されるようにしてもよい。なお、図7等に示した例では、ドリンク類にサイズを設けていないが、図7等に示した例においてドリンクにサイズを設ける場合においても同様である。なお、サイズ以外のバリエーション、例えば、別色の同一商品などについても同様である(各商品の各色が1段階の操作で選択されるようにしているが、多段階の操作で選択されるようにしてもよい)。
また、図6に示した例によれば、パンの登録(ステップS100)と、ドリンクの登録(ステップS104)とは、どちらが先でも構わないが、例えば、パンの購入を前提としドリンクのみの購入を禁止するような場合(ドリンクのみの注文を受け付けない場合)には、パンの登録(ステップS100)がなければ、ドリンクの登録ができないようにしてもよい。つまり、バーコードをスキャンして登録する商品や、ボタンを操作して登録する商品については、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録する商品の登録後でなければ、登録できないようにしてもよい。量り売り商品(図18〜図20)等についても同様である。
また、上記では、客側表示部205には商品ボタンが表示してもよいと説明したが、客側表示部205への表示を制限してもよい。例えば、店員が介在する商品(注文を受けてから店員が注ぐドリンク等)については、該商品に対応するボタンを、客自身が選択可能に客側表示部205に表示し、店員が介在しない商品(通常の商品)については、該商品に対応するボタンを客側表示部205に表示しないようにしてもよい。通常の商品について客が自由に登録すると、店員が介在しないため、客による不正(実際に購入する商品とは異なる、価格の安い商品のボタンを操作する不正等)のリスクがあるが、店員が介在する商品について客が自由に登録しても、客によるボタン操作後に該当する商品について店員が提供するため、上記のようなリスクがないからである。
また、上記では、ICタグ63(又は画像認識)を利用して商品を登録する構成として読取装置60(又は画像認識装置)とPOS端末20とが有線又は無線で接続される構成を説明したが(つまり、POS端末20がICタグ63(又は画像認識)の読取データ(認識データ)を取得するための構成として、読取装置60(又は画像認識装置)から読取データ(認識データ)を取得する構成を説明したが(図2、図4等)、POS端末20がICタグ63(又は画像認識)の読取データ(認識データ)を取得する構成はこれに限定されない。例えば、POS端末20は、QRコード等の媒体を介して、読取データ(認識データ)を取得してもよい。例えば、読取装置60(又は画像認識装置)は、読取データ(認識データ)をQRコード化して印刷した媒体を発行し(読取装置60(又は画像認識装置)に接続する印刷装置が媒体を発行してもよい)、POS端末20が当該媒体上のQRコードを読み取ることによって、読取データ(認識データ)を取得してもよい。つまり、上記媒体を客がPOS端末20の店員に手渡し(POS端末20がフルセルフモードの場合には自らPOS端末20に読み込ませ)、ICタグ63(又は画像認識)を利用して登録する商品について登録してもよい。なお、有線又は無線で接続される構成とするか、媒体を介した構成とするかについては、コスト、可用性、衛生面、レイアウト等を考慮して、検討されるものではあるが、例えば、フロアが広く、商品の種類に応じた多数の読取装置60(又は画像認識装置)が存在するような場合には、前者の構成よりも、後者の構成の方が、有利になる可能性が高い。
また、上記では、商品等の予約(予約商品)について説明したが(図12〜図17)、予約内容を来店時に変更できるようにしてもよい。
例えば、客が、外食店に対し、事前に、スマートフォンやPC(スマートフォン等)を用いて、商品(弁当、定食、軽食等)を予約(事前注文)する際に、テイクアウトかイートインかの別(購入形式)を指定した場合において、来店時に、指定内容(テイクアウトかイートインかの別)を変更できるようにしてもよい。例えば、POS端末20は、当該客が来店した際に、当該客が提示する識別情報(予約番号)やQRコード(登録商標)に基づいて、予約情報(予約者ID、予約者名、予約商品の商品名、価格、数量、精算有無、テイクアウトかイートインかの別等)を取得し、表示部(客側表示部205、店員側表示部210)に予約情報を表示可能であるが(図12のステップS200、S201)、例えば、POS端末20は、当該予約情報を表示している登録画面において、店員の所定の操作等に基づいて店員側表示部210にテイクアウトかイートインかの別を変更するための小画面を表示してもよい。これにより、店員は、客の申し出に従って、当該予約情報を表示している登録画面において小画面を表示させ、小画面上において、簡便に、テイクアウトをイートインに変更したり、イートインをテイクアウトに変更したりすることができる。また、客は、予約時に指定したテイクアウトかイートインかの別を、実際に来店した際に、来店時の状況(空席の状況、客自身の現在の気分、今後の客自身の予定等)に応じて柔軟に変更する(変更を申し出る)ことができる。なお、店員側表示部210、客側表示部205の一方、又は、両方に、テイクアウトかイートインかの別を変更可能である旨のメッセージを表示してもよい。また、店員側表示部210に代えて又は加えて客側表示部205にテイクアウトかイートインかの別を変更するための小画面を表示してもよい。テイクアウトかイートインかの別を変更するための小画面を客側表示部205に表示する態様においては、当該小画面を表示させるためのボタン等を客側表示部205に表示してもよい。また、テイクアウトかイートインかの別を変更するための小画面に代えて、テイクアウトかイートインかの別を変更するためのボタン(切り替えボタン等)を登録画面に配置してもよい。また、POS端末20に代えて又は加えて、POS端末20とは異なる装置(例えば、券売機)において、事前に指定したテイクアウトかイートインかの別を変更できるようにしてもよい。
なお、事前に指定したテイクアウトかイートインかの別を来店時に変更可能とする態様において、来店時にテイクアウトかイートインかの別を変更した場合、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、軽減税率の適用不適用について、自動的に(店員の操作なく)、変更する(登録画面上の表示に反映する)。また、軽減税率の適用不適用とは別に(軽減税率の適用不適用以外に)、テイクアウトかイートインかに関連するもの(テイクアウトかイートインかに応じて異なるもの)が存在する場合には、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、自動的に、変更する。例えば、テイクアウトかイートインかに応じて販売価格が異なる場合には、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、自動的に、当該販売価格を変更してもよい。また、テイクアウトかイートインかに応じてセット割引の条件(有無、内容)が異なる場合には、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、自動的に、当該セット割引の条件を変更してもよい。例えば、セット割引の存在を示した星形マークの消去/表示を変更したり、星形マークによって示される割引額を変更したりしてもよい。また、テイクアウトかイートインかに応じて異なる付与ポイントが設定されている場合には、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、当該付与ポイントについて変更してもよい。また、テイクアウトかイートインかに応じて特別料金(包装料、席料等)が設定されている場合には、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、当該特別料金について変更してもよい。なお、イートインの予約時に座席を予約する態様(例えば、客が、予約情報として来店時刻や人数を予約可能であり、当該予約情報に従って店舗側が座席を予約する態様等)においては、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、自動的に、座席の予約をキャンセル/新規に予約をセットしてもよい。
また、テイクアウトかイートインかの別の変更に従って、セット割引の条件や付与ポイント等が変更される態様においては、テイクアウトかイートインかの別の変更に従ってセット割引の条件や付与ポイント等が変更される旨を報知してもよい(客側の利益が減少する場合であっても増加する場合であっても報知してもよいし、客側の利益が減少する場合に限って報知してもよい)。例えば、テイクアウトかイートインかの別を変更する操作があった場合に、直ちにテイクアウトかイートインかの別を変更するのではなく、セット割引の条件や付与ポイント等が変更される旨を報知し、かつ、OKボタン等の操作があった場合に、テイクアウトかイートインかの別を実際に変更するようにしてもよい。
なお、予約内容を来店時に変更できる例として、予約内容が、テイクアウトかイートインかの別(販売形式)である例を説明したが、変更可能な予約内容はこれに限定されない。販売価格が変わるものであってもよいが、販売価格が変わらないものとしては、飲料のアイス/ホットの別、スナック類に付加されるソース等の別等を変更できるようにしてもよい。
以下に、付記1〜11を開示する。
(付記1)
商品を登録する商品登録手段と、
前記登録した商品に関する情報を表示する表示手段と
を備え、
前記商品登録手段は、
商品を登録する第1商品登録手段と、
前記第1商品登録手段による登録態様とは異なる登録態様で商品を登録する第2商品登録手段と
を有し、
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品とを区別可能に表示する、
ことを特徴とする商品登録処理システム。
付記1によれば、商品の登録を好適に(例えば正確に又は効率的に)行うことができる。
(付記2)
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品を第1の表示態様で表示し、
前記第2商品登録手段で登録された商品を第2の表示態様で表示し、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品との組み合わせにおいてセット割引が成立した場合には、
当該セット割引が成立した前記第1商品登録手段で登録された商品と当該セット割引が成立した前記第2商品登録手段で登録された商品とを関連付けて表示する、
ことを特徴とする付記1に記載の商品登録処理システム。
付記2によれば、セット割引についても好適に把握することができる。
(付記3)
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品との組み合わせにおいてセット割引が成立した場合には、
当該セット割引が成立した前記第1商品登録手段で登録された商品を第1の表示態様に代えて第3の表示態様で表示し、
当該セット割引が成立した前記第2商品登録手段で登録された商品を第2の表示態様に代えて第3の表示態様で表示する、
ことを特徴とする付記2に記載の商品登録処理システム。
付記3によれば、表示態様に基づいて好適に把握することができる。
(付記4)
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品とを異なる領域に表示し、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品との組み合わせにおいてセット割引が成立した場合には、
当該セット割引が成立した前記第1商品登録手段で登録された商品と当該セット割引が成立した前記第2商品登録手段で登録された商品とを関連付けて表示する、
ことを特徴とする付記3に記載の商品登録処理システム。
付記4によれば、セット割引についても好適に把握することができる。
(付記5)
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品との組み合わせにおいてセット割引が成立した場合には、
当該セット割引が成立した前記第1商品登録手段で登録された商品、及び、当該セット割引が成立した前記第2商品登録手段で登録された商品を他と異なる共通の表示態様で表示する、
ことを特徴とする付記4に記載の商品登録処理システム。
付記5によれば、表示態様に基づいて好適に把握することができる。
(付記6)
前記第1商品登録手段は、複数の商品を一括して登録する登録手段であり、
前記第2商品登録手段は、個々の商品を個別に登録する登録手段である、
ことを特徴とする付記1〜付記5の何れかに記載の商品登録処理システム。
付記6によれば、一括して登録された商品であるか、個別に登録された商品であるかを、好適に把握することができる。
(付記7)
前記第1商品登録手段は、撮像画像を画像認識して特定された商品を登録する登録手段であり、
前記第2商品登録手段は、識別情報を取得して特定された商品を登録する登録手段である、
ことを特徴とする付記1〜付記5の何れかに記載の商品登録処理システム。
付記7によれば、撮像画像を画像認識して特定された商品であるか、識別情報を取得して特定された商品であるかを、好適に把握することができる。
(付記8)
前記第1商品登録手段は、計量して商品を登録する登録手段であり、
前記第2商品登録手段は、識別情報を取得して特定された商品を登録する登録手段である、
ことを特徴とする付記1〜付記5の何れかに記載の商品登録処理システム。
付記8によれば、計量して登録された商品であるか、識別情報を取得して特定された商品であるかを、好適に把握することができる。
(付記9)
前記表示手段は、
少なくとも、前記第1商品登録手段で登録された商品の合計点数と合計金額とを表示する、
ことを特徴とする付記1〜付記8の何れかに記載の商品登録処理システム。
付記9によれば、第1商品登録手段で登録された商品の合計を簡便に確認することができる。
(付記10)
前記第1商品登録手段は、
精算済の商品を登録可能であり、
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品が精算済の商品であるときは、精算済である旨を表示する、
ことを特徴とする付記1に記載の商品登録処理システム。
付記10によれば、精算済の商品についても取り扱うことができる。
(付記11)
販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する商品登録手段、
前記登録した商品に関する情報を表示する表示手段、
として機能させ、
前記商品登録手段は、
商品を登録する第1商品登録手段と、
前記第1商品登録手段による登録態様とは異なる登録態様で商品を登録する第2商品登録手段と
を有し、
前記表示手段は、
前記第1商品登録手段で登録された商品と前記第2商品登録手段で登録された商品とを区別可能に表示する、
ことを特徴とするプログラム。
付記11によれば、商品の登録を好適に行うことができる。
なお、以上に説明したPOSシステム1、POS端末20、21を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。