JP2021081118A - 回転式分級機および回転式分級機を備える流動層燃焼システム - Google Patents

回転式分級機および回転式分級機を備える流動層燃焼システム Download PDF

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Abstract

【課題】分級性能を向上させることができる回転式分級機を提供する。【解決手段】流動層燃焼装置から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級するように構成された回転式分級機であって、水平方向に沿って延在する中心軸を中心として回転するように構成された筒状のスクリーンであって、その内部に投入された流動媒体を軸方向における一方側に移送するように構成されたスクリーンを備え、スクリーンは、軸方向に対して交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間を有する。【選択図】 図5

Description

本開示は、流動層燃焼装置の炉底部から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級する回転式分級機、上記回転式分級機を備える流動層燃焼システムに関する。
流動媒体(例えば、流動砂)に空気を供給して流動媒体を流動させ、流動している流動媒体に混入している燃料を燃焼させる流動層燃焼方式の燃焼装置(流動層燃焼装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、流動層燃焼方式の燃焼装置として流動床式焼却炉が開示されている。
特許文献1には、流動床式焼却炉に投入される都市ごみに含まれる壜、缶などの不燃物(異物)を流動砂から分離することを目的として、不燃物を含む流動媒体を炉底から取り出すスクリューコンベアと一体回転可能に連結された円筒状の回転篩(回転式分級機)を設けることが開示されている。
特開昭61−38320号公報
回転篩(回転式分級機)にあっては、流動砂と異物とを分離するための分級性能が重要となる。しかしながら、特許文献1には、回転篩の篩目に関する具体的な開示はない。回転篩の篩目が適切なものでないと、異物が篩目を通過したり、流動砂が異物とともに異物排出口から排出されたりする可能性が高くなる虞がある。つまり、回転篩(回転式分級機)の分級性能が低下する虞がある。
上述した事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態の目的は、分級性能を向上させることができる回転式分級機を提供することにある。
本開示にかかる回転式分級機は、
流動層燃焼装置の炉底部から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級するように構成された回転式分級機であって、
水平方向に沿って延在する中心軸を中心として回転するように構成された筒状のスクリーンであって、その内部に投入された上記流動媒体を軸方向における一方側に移送するように構成されたスクリーンを備え、
上記スクリーンは、上記軸方向に対して交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間を有する。
本開示にかかる流動層燃焼システムは、
流動層燃焼装置と、
上述した回転式分級機と、
上記流動層燃焼装置から上記回転式分級機に上記流動媒体を移送するように構成された移送装置と、を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、分級性能を向上させることができる回転式分級機が提供される。
一実施形態にかかる流動層燃焼システムの概略構成図である。 一実施形態における流動層燃焼装置の概略構成図である。 一実施形態にかかる回転式分級機の軸線に沿った断面を概略的に示す概略断面図である。 一実施形態にかかる回転式分級機の回転を説明するための説明図である。 一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略斜視図である。 一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略斜視図である。 一実施形態におけるスクリーンの隙間を説明するための説明図である。 一実施形態におけるスクリーンの隙間を説明するための説明図である。 一実施形態におけるスクリーンの隙間を説明するための説明図である。 一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略斜視図である。 一実施形態にかかる回転式分級機の送り羽根を説明するための説明図である。 一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略展開図である。 一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略展開図である。 一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略展開図である。 スクリーンの送り羽根を備えない部分における流動媒体の挙動を説明するための説明図である。 スクリーンの送り羽根を備える部分における流動媒体の挙動を説明するための説明図である。 周方向における送り羽根が占める割合と、流動砂の排出効率および異物の搬送効率と、の関係を説明するための説明図である。 一実施形態における制御装置の機能を示すブロック図である。 一実施形態における制御装置によるスクリーンの間欠運転を説明するためのグラフである。 一実施形態にかかる回転式分級機の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。例えば、「ある方向に沿って」とは、ある方向だけでなく、ある方向に対して傾斜する方向(例えば、ある方向に対して±45°以内)をも含むものである。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
(流動層燃焼システム)
図1は、一実施形態にかかる流動層燃焼システムの概略構成図である。図2は、一実施形態における流動層燃焼装置の概略構成図である。
幾つかの実施形態にかかる流動層燃焼システム1は、図1に示されるように、流動層燃焼装置2と、移送装置3と、回転式分級機4と、を備える。
流動層燃焼装置2は、図2に示されるように、燃焼室210を内部に画定するように構成される火炉21を含む。該火炉21は、燃焼室210内に貯留された流動媒体FMを流動化させて流動層211を形成し、該流動層211内に導入された燃料FUを燃焼させるように構成されている。流動媒体FMは、火炉21内の燃焼ガス温度以上の高融点を有する細粒体である流動砂S(例えば硅砂などのSiOを主成分とする粒子)を含む。
火炉21は、図2に示されるように、鉛直方向に沿う中心軸CFを有し、該中心軸CFに沿って延在する筒状に形成されている。該火炉21は、中心軸CFに沿って延在する内面221を有する少なくとも一つの側壁22と、側壁22の上端部222を覆う天井面231を有する天井部23と、側壁22の下端部223を覆う底面241を有する炉底部24と、を含む。
図2に示される実施形態では、火炉21は、角筒状に形成されており、上述した側壁22は、第1側壁22Aや、該第1側壁22Aとは中心軸CFを挟んで反対側に位置する第2側壁22Bを含んでいる。なお、他の実施形態では、火炉21は、円筒状に形成されていてもよい。
天井面231および底面241の夫々は、側壁22の端部(上端部222、下端部223)から上記中心軸CFが位置する側に向かって上記中心軸CFに交差する方向に沿って延在している。図2に示される実施形態では、天井面231は、水平方向に沿って延在している。底面241は、鉛直方向における上方から下方に向かうにつれて徐々に中心軸CFからの距離が狭くなるように傾斜している。
燃焼室210は、側壁22の内面221と、天井部23の天井面231と、炉底部24の底面241と、により区画される。燃焼室210は、炉底部24の底面241上に流動媒体を貯留するように構成された貯留部212と、該貯留部212よりも鉛直方向における上方に位置する上方側燃焼室213と、を含む。
図示される実施形態では、図2に示されるように、炉底部24の底面241には、少なくとも一つの一次空気供給口242と、流動媒体排出口243と、が形成されている。一次空気供給口242および流動媒体排出口243の夫々は、貯留部212に連通している。一次空気供給口242は、中心軸CFに直交する方向において、流動媒体排出口243よりも中心軸CFから離れた位置に形成されている。側壁22(例えば、第1側壁22A)には、少なくとも一つの二次空気供給口225、排ガス排出口226および流動砂供給口224が形成されている。二次空気供給口225、排ガス排出口226および流動砂供給口224の夫々は、上方側燃焼室213に連通している。また、側壁22(例えば、第2側壁22B)には、上方側燃焼室213に連通する燃料供給口227が形成されている。
流動層燃焼システム1は、図2に示されるように、炉底部24の少なくとも一つの一次空気供給口242を介して貯留部212に鉛直方向における上側に向かって一次空気(流動化空気)を送るように構成された一次空気導入ライン12をさらに備える。一次空気導入ライン12により、火炉21の外部から貯留部212に貯留された流動媒体FMに一次空気が送られる。炉底部24の底面241上に貯留された流動媒体FMは、一次空気供給口242から鉛直方向における上側に向かって送られる一次空気により流動化され、燃焼室210の下部に上述した流動層211を形成する。
流動層燃焼システム1は、図2に示されるように、側壁22の少なくとも一つの二次空気供給口225を介して上方側燃焼室213に二次空気(燃焼空気)を送るように構成された二次空気導入ライン13と、側壁22の燃料供給口227を介して貯留部212に燃料FUを送るように構成された燃料導入ライン14と、をさらに備える。
二次空気導入ライン13により、火炉21の外部から上方側燃焼室213に二次空気が送られる。また、燃料導入ライン14により、火炉21の外部に設けられて燃料を貯留するように構成された燃料貯留装置11(例えばホッパー、図1参照)から貯留部212に燃料が送られる。貯留部212に送られた燃料は、流動媒体が流動化した流動層211内において燃焼する。また、上記燃焼により発生した排ガス中の未燃分や熱分解ガスは、上方側燃焼室213において二次空気により燃焼する。
図示される実施形態では、流動層燃焼システム1は、図2に示されるように、側壁22の排ガス排出口226を介して、上述した燃焼室210から火炉21の外部に排ガスを排出するように構成された排ガス排出ライン15をさらに備える。
図示される実施形態では、流動層燃焼装置2は、図2に示されるように、流動層ボイラ2Aを含む。該流動層ボイラ2Aは、上述した火炉21と、該火炉21における燃焼により生じた熱エネルギを回収するように構成された熱交換装置25と、を含む。熱交換装置25により回収された熱エネルギは、発電などに用いられる。なお、他の実施形態では、流動層燃焼装置2は、流動層ボイラ2A以外の構成(熱交換装置25を含まない構成)にしてもよい。
図示される実施形態では、熱交換装置25は、火炉21の上方側燃焼室213よりも排ガスの流れ方向における下流側に位置する煙道251に設けられた伝熱管252を含む。伝熱管252は、煙道251を流れる排ガスから熱エネルギを回収する。
なお、他の実施形態では、熱交換装置25は、流動層211内に設けられて流動砂から熱エネルギを回収する伝熱管や、火炉21の側壁22(第1側壁22A、第2側壁22B)を構成し、且つ燃焼室210内の排ガスや熱分解ガスから熱エネルギを回収する火炉壁管を含んでいてもよい。
上述した流動層燃焼装置2は、様々な燃料(例えば、瀝青炭、褐炭、石油コークス、木質バイオマス、製紙スラッジ、RDF(廃棄物固形燃料)、廃タイヤなど)を燃焼可能であり、且つ高い燃焼効率を有する。上記様々な燃料には、異物が含まれることがある。例えば、木質チップや建築廃材などの木質バイオマスを燃料とする場合には、釘や金物、砂利などが異物として含まれることがある。このため、図2に示されるように、上述した燃料導入ライン14により貯留部212に送られる燃料FUや、貯留部212に貯留される流動媒体FM(流動砂S)には、異物Fが含まれることがある。
貯留部212に貯留される流動媒体に含まれる異物の割合が増えると、流動層211における燃焼効率の低下や流動層211内に設けられた伝熱管の損傷を招く虞があるため、火炉21の貯留部212から流動媒体を抜き出し、抜き出された流動媒体から異物を除去した後に、再び貯留部212に戻すことが行われる。
図示される実施形態では、流動層燃焼システム1は、図1に示されるように、火炉21の貯留部212に貯留された流動媒体(流動砂および異物を含む)を火炉21の外部に抜き出し、抜き出された流動媒体から上記回転式分級機4により異物を除去した後に、火炉21の内部に還流させるように構成された流動媒体供給ライン16と、火炉21の外部に設けられて流動砂を貯留するように構成された流動砂貯留装置171(例えばホッパー)から火炉21の貯留部212に流動砂を送るように構成された流動砂導入ライン17と、をさらに備える。
上述した移送装置3および回転式分級機4の夫々は、流動媒体供給ライン16に設けられる。移送装置3は、流動層燃焼装置2と回転式分級機4との間に設けられており、流動層燃焼装置2から抜き出された流動媒体を回転式分級機4に移送するように構成されている。回転式分級機4は、流動層燃焼装置2から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級するように構成されている。
図示される実施形態では、回転式分級機4は、図1に示されるように、その内部に供給された流動媒体を流動砂と異物に分級する筒状のスクリーン5と、該スクリーンを収容するケーシング41と、を備える。ケーシング41には、スクリーン5により分級された流動砂をケーシング41の外部に排出するための流動砂排出口42と、スクリーン5により分級された異物をケーシング41の外部に排出するための異物排出口43と、が形成されている。
図示される実施形態では、流動砂導入ライン17は、流動媒体供給ライン16の流動媒体(流動砂)の流れ方向における回転式分級機4よりも下流側に位置する合流部172において、流動媒体供給ライン16と合流している。流動媒体供給ライン16や流動砂導入ライン17の合流部172よりも流動砂の流れ方向における下流側(流動砂供給口224近傍側)に位置する配管などの移送設備は、流動媒体供給ライン16と流動砂導入ライン17の共有設備となっている。
流動媒体供給ライン16は、流動砂排出口42と合流部172とを繋ぐ配管161と、配管161に設けられる弁164(例えば開閉弁)と、を含む。配管161は、鉛直方向に沿って延在している。流動砂排出口42から排出された流動砂は、配管161内を落下して合流部172に送られる。流動砂導入ライン17は、合流部172よりも上記流れ方向の上流側の位置に、流動砂を上記流れ方向の下流側に圧送するための圧送ポンプ173を含む。該圧送ポンプ173は、流動媒体供給ライン16の合流部172や該合流部172よりも下流側に位置している流動砂の圧送にも用いられる共有設備となっている。
なお、他の実施形態では、流動媒体供給ライン16と、流動砂導入ライン17と、が独立して設けられ、流動媒体供給ライン16に設けられた圧送ポンプにより流動媒体供給ライン16の流動砂が圧送されてもよい。
図示される実施形態では、流動層燃焼システム1は、図1に示されるように、流動媒体供給ライン16に設けられる切替装置18と、流動媒体供給ライン16から分岐して、流動媒体供給ライン16から流動砂を抜き出すための流動砂排出ライン19と、をさらに備える。切替装置18および流動砂排出ライン19の夫々は、合流部172よりも流動砂の流れ方向における下流側に設けられる。切替装置18は、流動砂の移送先を、流動媒体供給ライン16の切替装置18よりも流動砂の流れ方向における下流側の部分(下流側流動媒体供給ライン16A)又は流動砂排出ライン19の何れか一方に切り替え可能に構成されている。
切替装置18による流動砂の移送先を下流側流動媒体供給ライン16Aに設定すると、圧送ポンプ173により圧送された流動砂は、下流側流動媒体供給ライン16Aを通って、流動砂供給口224を介して火炉21の燃焼室210内に送られる。また、切替装置18による流動砂の移送先を流動砂排出ライン19に設定すると、圧送ポンプ173により圧送された流動砂は、流動砂排出ライン19を通って、流動層燃焼システム1の外部に排出される。
また、図示される実施形態では、流動層燃焼システム1は、図1に示されるように、流動媒体供給ライン16に設けられるバグフィルタ162を含む。バグフィルタ162は、バグフィルタ162を通過する流動砂を捕集する。図1に示される実施形態では、バグフィルタ162は、合流部172と切替装置18との間に設けられる。
(移送装置)
上述したように、移送装置3は、流動層燃焼装置2と回転式分級機4との間に設けられており、流動層燃焼装置2から抜き出された流動媒体を回転式分級機4に移送するように構成されている。図示される実施形態では、移送装置3は、スクリューコンベア3Aを含む。なお、他の実施形態では、移送装置3は、スクリューコンベア3A以外であってもよい。
スクリューコンベア3Aは、少なくとも一つのスクリューシャフト31と、該少なくとも一つのスクリューシャフト31を収容するコンベアケーシング32と、を含む。スクリューシャフト31は、水平方向に沿う中心軸CSに沿って延在する回転シャフト33と、該回転シャフト33の外周に螺旋状に突出して設けられるスクリュー羽根34と、を含む。
スクリューコンベア3Aは、中心軸CSを回転中心としてスクリューシャフト31を回転させるように構成されている。図示される実施形態では、スクリューコンベア3Aは、スクリューシャフト31を回転させる回転力を発生させる駆動源装置35と、該駆動源装置35とスクリューシャフト31とに連結されて、駆動源装置35からスクリューシャフト31に回転力を伝達する回転力伝達部材36と、をさらに含む。駆動源装置35としては、例えばモータなどが挙げられる。また、回転力伝達部材36としては、例えばカップリングなどが挙げられる。
スクリューコンベア3Aは、スクリューシャフト31を回転させることにより、スクリュー羽根34のピッチ間の隙間に流動媒体(流動砂および異物を含む)を捕捉して、捕捉した流動媒体を、中心軸CSが延在する方向の一方側(図1中右側)に移送するように構成されている。
コンベアケーシング32は、その内部にスクリューシャフト31を収容する内部空間320を画定している。コンベアケーシング32は、上記内部空間320に上記流動媒体を導入するための流動媒体導入口321と、スクリューシャフト31に移送された流動媒体を内部空間320から外部に排出するための流動媒体排出口322と、が形成されている。流動媒体導入口321は、コンベアケーシング32の天井面323における、中心軸CSが延在する方向の他方側(図1中左側)に形成されている。流動媒体排出口322は、コンベアケーシング32の中心軸CSが延在する方向の上記一方側の端部324に形成されている。
図示される実施形態では、流動媒体供給ライン16は、火炉21の流動媒体排出口243と、コンベアケーシング32の流動媒体導入口321と、を繋ぐ配管163を含む。配管163は、鉛直方向に延在している。火炉21の貯留部212に貯留された流動媒体は、配管163内を落下してコンベアケーシング32の内部空間320に送られる。
図示される実施形態では、コンベアケーシング32の上記一方側の端部324は、回転式分級機4の筒状のスクリーン5の内部に挿入している。コンベアケーシング32の内部空間320に送られた流動媒体は、スクリューシャフト31により内部空間320内を移送方向における下流側に移送され、流動媒体排出口322を通ってスクリーン5の内部に供給される。
(回転式分級機)
上述したように、回転式分級機4は、流動層燃焼装置2から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級するように構成されている。
回転式分級機4は、図1に示されるように、上述した筒状のスクリーン5と、上述した流動砂排出口42および異物排出口43が形成されたケーシング41と、を備える。
図3は、一実施形態にかかる回転式分級機の軸線に沿った断面を概略的に示す概略断面図である。図4は、一実施形態にかかる回転式分級機の回転を説明するための説明図である。図3では、スクリューシャフト31のスクリュー羽根34を省略して示している。
上述した筒状のスクリーン5は、水平方向に沿って延在する中心軸CAを中心として回転するように構成されている。スクリーン5は、中心軸CAに沿う軸方向の一方側(図3中右側)に向かって軸方向の他方側(図3中左側)から流動媒体(特に異物)を移送する。以下、上記「軸方向の一方側」を単に「一方側」又は「上流側」と表すことがあり、上記「軸方向の他方側」を単に「他方側」又は「下流側」と表すことがある。
図示される実施形態では、図3に示されるように、回転式分級機4のスクリーン5は、スクリューコンベア3Aのスクリューシャフト31と同軸駆動するように構成されている。また、回転式分級機4のスクリーン5は、スクリューシャフト31と同じ回転速度で回転するように構成されている。なお、本開示における「回転速度」は、単に回転数を意味していてもよいし、所定時間当たりの平均回転速度を意味していてもよい。
図示される実施形態では、図3、4に示されるように、スクリーン5は、軸方向に沿って延在して外面511と内面512とを有する筒状部51を含む。回転式分級機4は、スクリューシャフト31の外周に取り付けられる環状の連結部材44と、径方向に沿って延在して筒状部51と連結部材44とを機械的に接続する少なくとも一つ(図4中四つ)の棒状の接続部材45と、をさらに備える。接続部材45は、その径方向内側の端部451が連結部材44に固定され、その径方向外側の端部452が筒状部51の他方側の開口端部513に固定されている。スクリーン5は、スクリューシャフト31に支持されることで、スクリューシャフト31と同軸駆動するとともに、スクリューシャフト31と同じ回転速度で回転する。
図示される実施形態では、図3に示されるように、回転式分級機4は、スクリーン5の軸方向の一方側の開口端部514から内側に突出する少なくとも一つの堰8を備えているが、他の幾つかの実施形態では、上記堰8を備えていなくてもよい。
(スクリーンの隙間)
図5、6の夫々は、一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略斜視図である。
幾つかの実施形態にかかる回転式分級機4は、例えば図5、6に示されるように、水平方向に沿って延在する中心軸CAを中心として回転するように構成された上述した筒状のスクリーン5を備える。上記スクリーン5は、その内部に投入された流動媒体を上記軸方向の一方側(下流側)に移送するように構成されている。また、上記スクリーン5は、中心軸CAに沿う軸方向に交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間6を有する。図示される実施形態では、図5、6に示されるように、上述したスクリーン5は、上述した筒状部51を含む。
図5に示される実施形態では、上述したスクリーン5(5A)の筒状部51は、中心軸CAに沿って延在する円筒状の筒状部材51Aを含む。筒状部材51Aは、その内外を連通させるとともに、周方向に沿って長手方向を有する複数の貫通孔6Aを含む。該貫通孔6Aが上述した隙間6となる。或る実施形態では、筒状部材51Aは、パンチング加工により表面に複数の貫通孔6Aが形成された金属板状部材を円筒状に丸める加工を施すことにより形成される。
図6に示される実施形態では、上述したスクリーン5(5B)の筒状部51は、中心軸CAに沿って互いに間隔をおいて同心状に並列に配される複数の環状部材51Bと、中心軸CAに沿って延在して複数の環状部材51Bの夫々に外周側から固定される少なくとも一つ(図中二つ)の棒状部材51Cと、を含む。互いに隣接する二つの環状部材51Bの間には、周方向に沿って延在してスクリーン5の内外を連通させる一の環状の隙間6Bが形成される。この環状の隙間6Bを上述した隙間6としてもよい。つまり、本明細書における「長手方向を有する隙間」には、環状の隙間が含まれる。スクリーン5Bの筒状部51は、軸方向において互いに離隔して設けられる複数の環状の隙間6Bを含む。また、図6に示される実施形態では、環状の隙間6Bは、環状の隙間6Bを画する二つの環状部材51Bの夫々に外周側から固定される棒状部材51Cにより、その周方向の一部が覆われてスクリーン5Bの内外の連通が阻害されるため、スクリーン5Bは、周方向において互いに離隔して設けられるとともに、各々が周方向に沿って長手方向を有する複数の隙間6を含んでいるとも言える。或る実施形態では、複数の環状部材51Bの夫々は、その外面511が棒状部材51Cに接触した状態で溶接により接合することで、棒状部材51Cに固定される。なお、他の幾つかの実施形態では、上述した筒状部51は、角筒状に形成されていてもよい。また、複数の隙間6(6A、6B)の夫々は、周方向に沿う方向だけでなく、中心軸CAに沿う軸方向(スクリーン5の長手方向)に交差する方向に沿って長手方向を有していてもよいし、軸方向(スクリーン5の長手方向)に交差する方向に沿う環状となっていてもよい。
スクリーン5内の流動砂は、スクリーン5を回転させると、上記隙間6からスクリーン5の径方向外側に抜き出されて、流動砂排出口42から排出される。スクリーン5内の異物は、スクリーン5を回転させると、流動砂よりも外形が大きいため隙間6を通過せずに、上記一方側の開口端部514からスクリーン5の軸方向の一方側に抜き出されて、異物排出口43から排出される。
本発明者らは、鋭意検討の結果、スクリーン5の軸方向に交差する方向に沿って長手方向を有する隙間6を設けることで、スクリーン5の軸方向に沿って長手方向を有する隙間や、円形孔を設ける場合に比べて、スクリーン5の隙間6から流動砂を効率良く排出することができることを発見した。
上記の構成によれば、スクリーン5は、水平方向に沿って延在する中心軸CAを中心として回転するように構成され、その内部に投入された流動媒体を軸方向の一方側に移送するように構成されている。スクリーン5の内部に投入された流動媒体は、スクリーン5が回転すると、スクリーン5の内面512を周方向におけるスクリーンの回転方向とは反対方向に向かって転動(図4参照)しながら徐々にスクリーン5の上記一方側に移送される。上記スクリーン5は、スクリーン5の軸方向に対して交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間6を有する。上記隙間6は、スクリーン5の軸方向に沿って長手方向を有する隙間や円形孔を設ける場合に比べて、流動媒体の転動方向に沿う周方向の長さが長くなるので、流動砂が通過し易くなっている。よって、上記隙間6は、流動砂の排出速度を向上させることができる。流動砂の排出速度を向上させることで、流動砂が異物とともにスクリーン5の上記一方側に移送されて異物排出口43から排出されることを抑制できるため、回転式分級機4の分級性能を向上させることができる。
図7〜9の夫々は、一実施形態におけるスクリーンの隙間を説明するための説明図である。
幾つかの実施形態では、上述した少なくとも一つの隙間6は、例えば図7〜9に示されるように、周方向において互いに離隔して設けられた複数の隙間6(例えば、図7の隙間6C、6D)を含む。複数の隙間6の夫々は、スクリーン5の軸方向に対して交差する方向に沿って延在する長軸61と、長軸61よりも小寸法である短軸62と、を有する長孔状に形成された。
図示される実施形態では、図7〜9に示されるように、複数の隙間6は、千鳥状に配置されている。複数の隙間6のうちの、隙間6Cと隙間6Dとが周方向において互いに隣接して配置されている。スクリーン5は、周方向における複数の隙間6C、6D同士の間において、スクリーン5の隙間6(6C、6D)よりも上記軸方向の一方側の部分51Dと、スクリーン5の隙間6(6C、6D)よりも上記軸方向の他方側の部分51Eと、を繋ぐ接続部51Fを有している。該接続部51Fにおける内面512Fは、上記一方側の部分51Dにおける内面512Dや他方側の部分51Eにおける内面512Eに段差なく連なる。
上記の構成によれば、複数の隙間6(6C、6D)の夫々は、周方向において互いに離隔して設けられている。つまり、スクリーン5は、周方向における複数の隙間6C、6D同士の間において、スクリーン5の隙間6(6C、6D)よりも上記軸方向の一方側の部分51Dと、スクリーン5の隙間6(6C、6D)よりも上記軸方向の他方側の部分51Eと、を繋ぐ接続部51Fを有している。上記接続部51Fを有するスクリーン5は、異物を含む流動媒体を、上記一方側の部分51D、接続部51F、他方側の部分51Eの順に伝わせて上記一方側に送ることができるため、上記接続部51Fを有しない場合に比べて、異物がスクリーン5に滞留して目詰まりを起こすことを抑制することができ、ひいては回転式分級機4の分級性能を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、図7、9に示されるように、上述した複数の隙間6の夫々は、長軸61が周方向に沿って延在している。図7、9に示される実施形態では、複数の隙間6の夫々は、長軸61の回転方向における上流端611が、長軸61の回転方向における下流端612に対応する軸方向位置に位置している。「下流端612に対応する軸方向位置」とは、上流端611の軸方向位置が下流端612の軸方向位置が同じ場合だけでなく、上流端611の軸方向位置が下流端612の軸方向位置に対して僅か(例えば、短軸62の長さ以下)にずれる場合をも含んでいる。また、複数の隙間6の夫々は、長軸61の上流端611から下流端612までに亘り直線状に延在している。この場合には、複数の隙間6の夫々は、長軸61が周方向に沿って延在しているので、隙間6が流動媒体の転動方向に沿うように延在し、上記隙間6を流動砂が通過し易くなっている。よって、上記隙間6は、流動砂の排出速度を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、図8に示されるように、上述した複数の隙間6の夫々は、長軸61の回転方向における上流端611が、長軸61の回転方向における下流端612よりもスクリーン5の上記一方側(下流側)に位置している。また、複数の隙間6の夫々は、長軸61の上流端611から下流端612までに亘り直線状に延在している。
図8に示されるように、回転方向と隙間6の長軸61とがなす角度をαとしたときに、20°≦α≦70°の条件を満たすことが好ましい。さらに好ましくは30°≦α≦60°の条件を満たす。
上記の構成によれば、複数の隙間6の夫々は、長軸61の回転方向における上流端611が、長軸61の回転方向における下流端612よりも上記軸方向の一方側(異物の移送方向の下流側)に位置しているので、図7、9に示されるような、長軸61の上流端611と下流端612の軸方向位置が同じ場合に比べて、隙間6が流動媒体の転動方向に沿うように延在し、上記隙間6を流動砂が通過し易くなっている。よって、上記隙間6は、流動砂の排出速度を向上させることができる。
なお、上述した幾つかの実施形態では、上述した隙間6は、長軸61の上流端611から下流端612までに亘り直線状に延在しているが、他の実施形態では、上述した隙間6は、例えば湾曲形状や折り曲げ形状などの曲り形状を少なくとも一部に有していてもよい。
幾つかの実施形態では、図8に示されるように、上述した複数の隙間6の夫々は、流動砂の最大粒径をMPとしたときに、上述した短軸62の長さSAが1.2MP≦SA≦1.5MPの条件を満たす。
或る実施形態では、流動砂は、最大粒径MPが1.7mmの鹿島珪砂3号Bを含み、上述した隙間6は、短軸62の長さSAが2mm以上2.5mm以下であり、長軸61の長さLAが10mm以上20mm以下(又は6.0MP≦LA≦12.0MP)の条件を満たす。
本発明者らは、鋭意検討の結果、上記条件を満たす場合には、回転式分級機4の分級性能を向上させることができることを発見した。仮に上述した短軸62の長さSAが1.2MP未満の場合、SAの長さが短い程、流動砂が隙間6を通過し難くなる。このため、回転式分級機4の運転中における隙間6への異物の目詰まりの発生頻度が上昇したり、流動砂が隙間6を通過せずに異物排出口から排出されたりする可能性が高まる。また、上述した短軸62の長さSAが1.5MPを超える場合、SAの長さが長い程、異物が隙間6を通過する可能性が高まる。
上記の構成によれば、複数の隙間6の夫々は、短軸の長さSAが1.2MP≦SA≦1.5MPの条件を満たすので、異物が隙間6に目詰まりしたり、異物が隙間6を通過したりすることを効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、上述した複数の隙間6は、第1隙間6Eと、該第1隙間6Eよりもスクリーン5の軸方向の一方側(下流側)に設けられる第2隙間6Fと、を含む。第2隙間6Fは、第1隙間6Eよりも上記スクリーン5の軸方向における間隔が広くなっている。つまり、第2隙間6Fの上記軸方向における間隔W2は、第1隙間6Eの上記軸方向における間隔W1よりも長くなっている。
スクリーン5に投入された流動媒体は、隙間6から流動砂が徐々に排出されるので、スクリーン5の上記一方側(下流側)ではスクリーン5の上記他方側(上流側)に比べて、流動媒体に含まれる流動砂の割合が低くなる。流動媒体に含まれる流動砂の割合が低いと、流動砂や異物が隙間6に目詰まりする可能性が高まる。上記の構成によれば、第1隙間6Eよりも上記一方側(下流側)に設けられる第2隙間6Fの上記軸方向における間隔W2を、第1隙間6Eの上記軸方向における間隔W1よりも広げることで、スクリーン5の上記一方側(下流側)における目詰まりの発生を抑制することができる。
図10は、一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略斜視図である。図11は、一実施形態にかかる回転式分級機の送り羽根を説明するための説明図である。
幾つかの実施形態では、上述した回転式分級機4は、図10、11に示されるような、上述したスクリーン5の内面512から突出する少なくとも一つの送り羽根7をさらに備える。該送り羽根7は、スクリーン5内を転動する流動媒体を、スクリーン5の上記一方側(下流側)に案内するために設けられる。
図示される実施形態では、回転式分級機4は、複数の送り羽根7を備える。複数の送り羽根7は、長手方向71と短手方向72とを有する帯板状に形成され、短手方向72の一端面721がスクリーン5の内面512に例えば溶接による接合などにより固定される。複数の送り羽根7は、図11に示されるように、周方向に等間隔で配置されてもよいし、周方向に不均等に配置されてもよい。
図12〜14の夫々は、一実施形態にかかる回転式分級機のスクリーンの概略展開図である。
幾つかの実施形態では、図12〜14に示されるように、上述した少なくとも一つの送り羽根7は、回転方向における上流端73が、回転方向における下流端74よりもスクリーン5の軸方向の一方側(異物の移送方向の下流側)に位置している。
図示される実施形態では、上述した送り羽根7は、上流端73から下流端74までに亘り直線状に延在しており、その長手方向71の両端に上流端73および下流端74が設けられている。
図12に示されるように、回転方向と送り羽根7の長手方向71とがなる角度をθとしたときに、20°≦θ≦70°の条件を満たすことが好ましい。さらに好ましくは30°≦θ≦60°の条件を満たす。上記角度θが大きくなるにつれて、異物をよりスクリーン5の上記一方側に案内することができるようになるが、異物が送り羽根7を乗り越える頻度が上昇するため、異物の搬送状態が安定しなくなる。上述した条件を満たすことで、異物をスクリーン5の上記一方側に効果的に案内することができるとともに、異物の搬送状態を安定させることができる。
図15は、スクリーンの送り羽根を備えない部分における流動媒体の挙動を説明するための説明図である。図16は、スクリーンの送り羽根を備える部分における流動媒体の挙動を説明するための説明図である。
図15に示されるように、上述したスクリーン5の送り羽根7を備えない部分では、異物Fは、流動砂Sが異物Fにより上記一方側に押されない限りは、回転方向とは反対方向に移動する。図16に示されるように、上述したスクリーン5の送り羽根7を備える部分では、異物Fは、送り羽根7に接触して、送り羽根7に案内されることにより、上記反対方向に対してスクリーン5の軸方向の一方側に傾斜した方向に移動する。
上記の構成によれば、少なくとも一つの送り羽根7は、回転方向における上流端73が、回転方向における下流端74よりもスクリーン5の上記一方側(下流側)に位置している。このような送り羽根7は、スクリーン5内を転動する流動媒体(特に異物)を上記一方側(下流側)に効率的に移送することができる。このため、スクリーン内に異物が留まり、隙間6に詰まることを抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図12に示されるように、上述した複数の送り羽根7は、第1送り羽根7Aと、スクリーン5の軸方向において第1送り羽根7Aに対してスクリーン5の上記一方側(下流側)に隣接して配置される第2送り羽根7Bと、を含む。上述した第2送り羽根7Bは、第1送り羽根7Aに対して周方向にずれて配置されている。図示される実施形態では、第2送り羽根7Bは、第1送り羽根7Aに対して回転方向とは反対方向にずれて配置されている。
以下、第1送り羽根7Aが備える構成には、符号Aを付すことがあり、第2送り羽根7Bが備える構成には、符号Bを付すことがある。
上記の構成によれば、第2送り羽根7Bは、スクリーン5の軸方向において第1送り羽根7Aに対して上記一方側(下流側)に隣接して配置されるとともに、第1送り羽根7Aに対して周方向にずれて配置されている。この場合には、流動媒体(特に異物)は、例えば図12に示されるように、第1送り羽根7Aに案内されて、第1送り羽根7Aよりも上記一方側(下流側)に移送される。第2送り羽根7Bは、第1送り羽根に対して上記一方側に隣接し、且つ周方向にずれて配置されているので、第1送り羽根7Aにより移送された流動媒体(特に異物)を即座に受け止めて、第2送り羽根7Bよりも上記一方側(下流側)に案内することができる。つまり、第1送り羽根7Aと第2送り羽根7Bにより、スクリーン5内を転動する流動媒体(特に異物)を上記一方側(下流側)に効率的に移送することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図12に示されるように、上述した第2送り羽根7Bのスクリーン5の回転方向における下流端74Bは、周方向において、上述した第1送り羽根7Aの上記回転方向における上流端73Aと同じ位置にある。
上記の構成によれば、第2送り羽根7Bの回転方向における下流端74Bは、周方向において、第1送り羽根7Aの回転方向における上流端73Aと同じ位置にあるので、第1送り羽根7Aにより移送された流動媒体(特に異物)を第2送り羽根7Bが確実に受け止めて、第2送り羽根7Bよりも上記一方側(下流側)に案内することができる。このため、異物がスクリーン5内に留まり、隙間6に詰まることを効果的に抑制することができる。
図17は、周方向における送り羽根が占める割合と、流動砂の排出効率および異物の搬送効率と、の関係を説明するための説明図である。
図17における横軸は、周方向における送り羽根7が占める割合C1/C2を示している。ここで、C1は、上記周方向における複数の送り羽根7の周方向長さの合計(周方向成分の総長)であり、C2は、スクリーン5の内面512の周方向長さである。図17において、図中左側から右側に向かうにつれて送り羽根7が占める割合C1/C2が大きくなっている。図17における縦軸は流動砂の排出効率や異物の搬送効率などの効率を示しており、図中下側から上側に向かうにつれて効率が良くなっている。また、ALSは、スクリーン5における流動砂の排出効率と上記割合C1/C2との関係を示す近似直線であり、ALFは、スクリーン5における異物の搬送効率と上記割合C1/C2との関係を示す近似直線である。
図17に示されるように、上記割合C1/C2が50%のときに、上記流動砂の排出効率と上記異物の搬送効率の何れもが良好となる。一方、上記割合C1/C2が大きくなると、送り羽根7により異物や流動砂が上記一方側に案内される頻度が高くなるため、異物や流動砂の搬送効率が向上する。この際、流動砂の搬送効率が向上すると、流動砂が隙間6から排出され難くなるため、流動砂の排出効率が低下する。他方、上記割合C1/C2が小さくなると、送り羽根7により異物や流動砂が上記一方側に案内される頻度が低くなるため、異物や流動砂の搬送効率が低下する。この際、流動砂の搬送効率が低下すると、流動砂がスクリーン5内で滞留して隙間6から排出され易くなるため、流動砂の排出効率が向上する。しかし、異物もスクリーン5内で滞留するので、異物による隙間6の目詰まりが起こり易くなり、スクリーン5の頻繁なメンテナンスが必要となる。
幾つかの実施形態では、例えば図12に示されるように、上述した送り羽根7は、周方向において互いに離隔して設けられた複数(図中四つ)の送り羽根7(7C、7D、7E、7F)を含む。上記周方向における複数の送り羽根7の周方向長さの合計(周方向成分の総長)C1は、スクリーン5の内面512の周方向長さをC2としたときに、40%C2≦C1≦60%C2の条件を満たす。さらに好ましくは、45%C2≦C1≦55%C2の条件を満たす。図示される実施形態では、C1は、送り羽根7(7C、7D、7E、7F)の周方向成分であるC11、C12、C13、C14の総長である。
本発明者らは、鋭意検討の結果、上記条件を満たす場合には、回転式分級機の分級性能を向上させることができることを発見した。上記の構成によれば、40%C2≦C1≦60%C2の条件を満たすので、流動砂の排出効率および異物の搬送効率の両方が良好であるため、異物が隙間6に目詰まりしたり、流動砂が異物とともに異物排出口43から排出されることを効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図13に示されるように、上述した複数の送り羽根7は、第3送り羽根7Gと、第3送り羽根7Gよりもスクリーン5の軸方向の一方側に位置する第4送り羽根7Hと、を含む。第4送り羽根7Hのスクリーン5の回転方向に対する傾斜角度θ2は、第3送り羽根7Gのスクリーン5の回転方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい。
図示される実施形態では、傾斜角度θ2は、上記回転方向と第4送り羽根7Hの長手方向71Hとがなす角度であり、例えば20度である。傾斜角度θ1は、上記回転方向と第3送り羽根7Gの長手方向71Gとがなす角度であり、例えば30度である。
上記の構成によれば、第4送り羽根7Hは、第3送り羽根7Gよりもスクリーン5の上記一方側(下流側)に位置しているので、上記回転方向に対する傾斜角度θ2を傾斜角度θ1よりも小さくすることで、第4送り羽根7Hによる流動媒体の上記一方側への移送が抑制されるため、流動砂が異物とともに異物排出口43から排出されることを抑制することができる。また、第3送り羽根7Gは、第4送り羽根7Hよりもスクリーン5の上記他方側(上流側)に位置しているので、上記回転方向に対する傾斜角度θ1を傾斜角度θ2よりも大きくすることで、流動媒体の上記一方側への移送が第3送り羽根7Gにより促進されるため、スクリーン5の他方側の内面512に堆積する流動媒体を送り羽根7(第3送り羽根7G)により速やかに一方側に送ることができる。これにより、スクリーン5の内面512の広範囲に流動媒体を行き渡らせることができるため、第4送り羽根7Hよりも上記他方側における、単位時間当たりの流動媒体のスクリーン5との接触面積を大きくすることができ、ひいては流動砂の排出速度をより向上させることができる。
幾つかの実施形態では、図14に示されるように、上述したスクリーン5の軸方向の中心位置CPよりも上記一方側(下流側)における複数の送り羽根7の配置密度が、スクリーン5の中心位置CPよりも上記他方側(上流側)における複数の送り羽根7の配置密度よりも高くなるように構成されている。ここで、複数の送り羽根7の配置密度は、スクリーン5の内部空間に存在する複数の送り羽根7の体積に対する比(体積密度)である。
図示される実施形態では、複数の送り羽根7の夫々の体積は同じである。スクリーン5の中心位置CPよりも上記一方側に位置する複数の送り羽根7(7K)は、スクリーン5の中心位置CPよりも上記他方側に位置する複数の送り羽根7(7J)よりもその数が多くなっている。図示される実施形態では、送り羽根の数を大小させることで、送り羽根の配置密度を変化させているが、他の実施形態では、送り羽根の体積(例えば、長手方向71の長さ)を長短させることなどによって、送り羽根の配置密度を変化させるようにしてもよい。
上述したように、スクリーン5に投入された流動媒体は、隙間6から流動砂が徐々に排出されるので、スクリーン5の上記一方側(下流側)ではスクリーン5の上記他方側(上流側)に比べて、流動媒体に含まれる流動砂の割合が低くなる。流動媒体に含まれる流動砂の割合が低いと、流動砂や異物が隙間6に目詰まりする可能性が高まる。上記の構成によれば、スクリーン5の軸方向の中心位置CPよりも上記一方側(下流側)における複数の送り羽根7(7K)の配置密度を高くすることで、スクリーン5の上記一方側(下流側)における異物の上記一方側(下流側)への移送が促進されるため、異物が隙間6に目詰まりすることを抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述した回転式分級機4は、スクリーン5の上記一方側の開口端部514から内側に突出する上述した少なくとも一つの堰8を備える。図4に示される実施形態では、複数の堰8が周方向に互いに間隔を置いて配置されているが、他の実施形態では、一つの堰8が周方向の全周に亘り設けられていてもよい。
上記の構成によれば、スクリーン5の上記一方側(下流側)の開口端部514から内側に突出する少なくとも一つの堰8を備えるので、スクリーン5の一方側まで移送された流動砂を堰8が受け止めることができる。よって、上記堰8により、流動砂が異物とともにスクリーン5の上記一方側(下流側)の開口端部514から排出されることを抑制することができる。
(制御装置)
幾つかの実施形態では、図1に示されるように、上述した回転式分級機4は、制御装置9をさらに備える。制御装置9は、上述した流動層燃焼装置2の運転状態に関する情報に基づいて、スクリーン5の回転速度を調整するように構成されている。スクリーン5の回転速度を調整するとは、スクリーン5を停止させることも含むものである。
図18は、一実施形態における制御装置の機能を示すブロック図である。
制御装置9は、図18に示されるように、上述した流動層燃焼装置2の運転状態に関する情報(運転状態情報)を取得する運転状態情報取得部91と、スクリーン5の回転速度を調整するための指示を行うスクリーン制御指示部92と、を含む。制御装置9は、スクリーン5の回転速度を調整するための電子制御ユニットであり、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリ、外部記憶装置などの記憶装置、I/Oインターフェース、通信インターフェースなどからなるマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。そして、例えば上記メモリの主記憶装置にロードされたプログラムの命令に従ってCPUが動作(例えばデータの演算など)することで、上記の各機能部を実現する。
図示される実施形態では、図1に示されるように、駆動源装置35は、制御装置9から送られる信号により電気的に制御され、該信号に応じて、駆動や停止するとともに、駆動軸の回転速度を調整可能に構成されている。このような駆動源装置35としては、例えばインバータモータなどが挙げられる。駆動源装置35が駆動すると、駆動源装置35から回転力が伝達されてスクリューコンベア3Aのスクリューシャフト31や回転式分級機4のスクリーン5が回転駆動する。上述したスクリーン制御指示部92は、駆動源装置35に対して信号を送ることで、スクリューシャフト31やスクリーン5を駆動や停止させることができる。また、スクリーン制御指示部92は、駆動源装置35に対して駆動軸の回転速度を指示することで、スクリューシャフト31やスクリーン5の回転速度を上記指示に対応する回転速度に調整することができる。
図示される実施形態では、上述した運転状態情報取得部91が取得する運転状態情報には、流動層燃焼装置2の運転モードに関する情報を含む。流動層燃焼装置2の運転モードには、火炉21内に流動層211を形成し、燃料を燃焼させる通常運転モードと、流動層燃焼装置2の点検前に流動層燃焼装置2や流動媒体供給ライン16から流動砂を排出する流動砂排出モードと、の二つがある。
通常運転モードでは、火炉21内から抜き出された流動砂を、流動媒体供給ライン16を介して火炉21内に還流させることが行われる。
具体的には、通常運転モードでは、切替装置18における流動砂の移送先が下流側流動媒体供給ライン16Aに設定される。そして、スクリーン制御指示部92から送られる信号により、駆動源装置35、移送装置3および回転式分級機4が駆動する。さらに、流動媒体供給ライン16の弁164を開いた状態にするとともに、圧送ポンプ173により流動砂を圧送することで、下流側流動媒体供給ライン16Aを介して回転式分級機4により異物が除去された流動砂が火炉21内に還流される。
流動砂排出モードでは、流動層燃焼装置2の火炉21内や流動媒体供給ライン16から流動媒体を全量、流動層燃焼システム1の外部に抜き出すことが行われる。
具体的には、流動砂排出モードでは、切替装置18における流動砂の移送先が流動砂排出ライン19に設定される。そして、スクリーン制御指示部92から送られる信号により、駆動源装置35、移送装置3および回転式分級機4が駆動する。さらに、流動媒体供給ライン16の弁164を開いた状態にするとともに、圧送ポンプ173により流動砂を圧送することで、流動砂排出ライン19を介して流動砂が外部に排出される。
通常運転モードでは、流動層燃焼装置2が運転状態にある。火炉21内から抜き出された流動砂は、空気などにより冷却されるため、火炉21内に還流される流動砂の量が増えると、その分だけ火炉21の炉内温度が低下する。このため、火炉21の炉内温度を所定温度以上に保つために、所定期間内における流動砂の循環量には上限(最大循環量)が存在する。
一方、流動砂排出モードでは、流動層燃焼装置2が休止状態にある。このため、火炉21の炉内温度を考慮する必要がないため、流動砂の循環量が上述した最大循環量を超えるような回転速度でスクリーン5を回転させることができる。
運転状態情報取得部91が取得した流動層燃焼装置2の運転モードに関する情報は、取得時の流動層燃焼装置2の運転モードと、該運転モードに対応するスクリーン5の設定回転速度又は設定速度範囲の少なくとも一方と、を含んでいてもよい。
スクリーン制御指示部92は、運転状態情報取得部91から受け取った運転状態情報(例えば、流動層燃焼装置2の運転モードに関する情報)に基づいて、スクリーン5の回転速度を調整するための指示を行う。
スクリーン制御指示部92は、流動砂排出モードにおいて、流動砂の循環量が上述した最大循環量を超える回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示する。例えば、所定時間(例えば12時間)中に流動砂の全量を、流動層燃焼システム1の外部に排出することができるスクリーン5の回転速度である全量抜出回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示することができる。
また、スクリーン制御指示部92は、通常運転モードにおいて、流動砂の循環量が上述した最大循環量を超えない回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示する。例えば、上記全量抜出回転速度の半分以下の一定の回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示することができる。
他の幾つかの実施形態では、上述した運転状態情報取得部91が取得する運転状態情報は、流動層燃焼装置2の負荷に関する情報や、流動層燃焼装置2に供給される燃料の性状に関する情報などを含んでいてもよい。燃料の性状に関する情報には、燃料の種別や異物含有率、産地などの、燃料中に含まれる異物の割合を推定するための情報が含まれる。
スクリーン制御指示部92は、通常運転モードにおいて、流動層燃焼装置2の負荷が予め設定された設定上限値よりも高い場合には、上記設定速度範囲内において設定速度範囲の中央値よりも高い所定の回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示することができる。流動層燃焼装置2の負荷が高いと、燃料の供給量が増加するため、火炉21の流動層211内の異物の含有率が高まる。この場合には、スクリーン5の回転速度を上げて、所定時間当たりの流動層燃焼装置2からの流動媒体の抜出量を増やすことで、流動層211内の異物の含有率の上昇を抑制することができる。また、スクリーン5の回転速度を上げることで、時間当たりのスクリーン5の内面512と流動媒体との接触面積を増加させることができるため、スクリーン5による流動砂の排出効率を高めることができる。
また、スクリーン制御指示部92は、通常運転モードにおいて、流動層燃焼装置2の負荷が予め設定された設定下限値よりも低い場合には、上記設定速度範囲内において設定速度範囲の中央値よりも低い所定の回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示することができる。この場合には、所定時間当たりの流動層燃焼装置2からの流動媒体の抜出量を減らすことで、火炉21の炉内温度の低下を抑制することができる。
スクリーン制御指示部92は、燃料の性状に関する情報に基づいて、スクリーン5の回転速度を調整してもよい。例えば、燃料Aは、一般的に異物混入量が多いため、スクリーン制御指示部92は、上記設定速度範囲内において設定速度範囲の中央値よりも高い所定の回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示することができる。また、燃料Bは、一般的に異物混入量が少ないため、スクリーン制御指示部92は、上記設定速度範囲内において設定速度範囲の中央値よりも低い所定の回転速度でスクリーン5が回転するように、駆動源装置35に対して指示することができる。
上述したように、上述した制御装置9は、流動層燃焼装置2の運転状態に関する情報に基づいて、スクリーン5の回転速度を調整するように構成されている。この場合には、流動層燃焼装置2の運転状態に応じて、流動層燃焼装置2から回転式分級機4に移送される流動媒体の量や、該流動媒体に含まれる異物の量が増減する。制御装置9は、流動層燃焼装置2の運転状態と、回転式分級機4への流動媒体の導入量や該流動媒体に含まれる異物量と、の関係に基づいて、スクリーン5の回転速度を調整することで、スクリーン5による流動砂の排出効率を高めたり、火炉21の炉内温度の低下を抑制したりすることができる。
以下、通常運転モードにおける制御装置9による制御について説明する。
図19は、一実施形態における制御装置によるスクリーンの間欠運転を説明するためのグラフである。
幾つかの実施形態では、上述した制御装置9は、図19に示されるような、所定の運転期間OPに亘り上述したスクリーン5を回転駆動させる運転動作と、所定の休止期間RPに亘り上述したスクリーン5を停止させる休止動作と、を繰り返す間欠運転をスクリーン5に実施させるように構成されている。
図示される実施形態では、図18に示されるように、制御装置9は、スクリーン5の間欠運転における運転期間OPおよび休止期間RPを決定する間欠運転期間決定部93をさらに含む。スクリーン制御指示部92は、間欠運転期間決定部93が決定した運転期間OP中にスクリーン5が回転駆動し、且つ間欠運転期間決定部93が決定した休止期間RP中にスクリーン5が回転駆動を停止するように、駆動源装置35に対して指示する。
また、図示される実施形態では、スクリーン制御指示部92は、運転期間OP中のスクリーン5が、流動砂の循環量が上述した最大循環量を超えない一定の回転速度で回転するように、駆動源装置35に対して指示する。駆動源装置35やスクリーン5の回転速度が一定であると、流動媒体供給ライン16を介した流動砂の循環量は、運転期間OPにより決まる。
上記間欠運転のうちの運転動作中は、駆動源装置35が駆動してスクリューシャフト31およびスクリーン5が回転する。スクリューシャフト31やスクリーン5が回転することで、火炉21内の流動媒体が抜き出されて回転式分級機4により異物が除去された後に、火炉21内に戻されるため、火炉21内の異物量が徐々に減少していく。
また、上記間欠運転のうちの休止動作中は、駆動源装置35、スクリューシャフト31およびスクリーン5が停止する。休止動作中も流動層燃焼装置2は運転しており、燃料が供給されるため、火炉21内の異物量が徐々に増加していく。
上記の構成によれば、制御装置9は、間欠運転をスクリーン5に実施させるように構成されているので、スクリーン5に投入された流動媒体から異物を排出するための適切な期間だけスクリーン5を回転駆動させることができる。このため、スクリーン5の摩耗を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、上述した制御装置9は、上述した燃料の性状に関する情報と上述したスクリーン5の間欠運転の運転間隔とを対応付ける情報に基づいて、流動層燃焼装置2に供給された燃料に関する情報から上記スクリーン5の間欠運転の運転間隔を制御するように構成された。
図示される実施形態では、図18に示されるような、間欠運転期間決定部93は、燃料の性状に関する情報又はスクリーン5の内部に存在する異物の総量の少なくとも一方と、スクリーン5の間欠運転の運転間隔(運転期間OPおよび休止期間RP)に関する情報と、を対応付ける情報を記憶するデータベース部931と、運転状態情報取得部91が取得した燃料の性状に関する情報、又は後述する異物量情報取得装置100に基づいて推定されたスクリーン5の内部に存在する異物の総量、の少なくとも一方を入力情報とし、上記データベース部931を参照して上記入力情報に対応するスクリーン5の間欠運転の運転間隔を取得する運転間隔取得部932と、を含む。
データベース部931には、例えば、燃焼の種別と、燃料の種別毎に対応するスクリーン5の間欠運転の運転間隔(運転期間OPおよび休止期間RP)が予め設定されており、燃料種別に対応付けられて記憶されている。例えば、燃料Aは、一般的に異物混入量が多いため、運転期間OPが8時間、休止期間RPが10時間に設定されている。また、燃料Bは、一般的に異物混入量が少ないため、運転期間OPが30分、休止期間RPが71.5時間に設定されている。
上記の構成によれば、上述した制御装置9は、流動層燃焼装置2に供給された燃料に関する情報に予め対応付けられた運転間隔による間欠運転を、スクリーン5に実施させるように構成されている。例えば、一般的に異物混入量が多い種類の燃料は、一般的に異物混入量が少ない種類の燃料に比べて、スクリーン5の間欠運転における運転期間OPが長く、休止期間RPが短くなるように制御装置9が制御する。この場合には、回転式分級機4により必要量の異物を除去するために、適切な量の流動媒体を流動層燃焼装置2から抜き出すことができる。このため、流動層212内の異物の含有量の増加を抑制することができるとともに、火炉21の炉内温度の低下を抑制することができる。
図20は、一実施形態にかかる回転式分級機の概略構成図である。
幾つかの実施形態では、図20に示されるように、上述した回転式分級機4は、スクリーン5の内部に存在する異物の量に関する情報を取得するように構成された異物量情報取得装置100をさらに備える。上述した制御装置9は、異物量情報取得装置100が取得した異物の量に関する情報に基づいて、スクリーン5の間欠運転の運転間隔を制御するように構成されている。
上記の構成によれば、上述した制御装置9は、異物量情報取得装置100により取得したスクリーン5の内部に存在する異物の量に関する情報に基づいて、スクリーン5の間欠運転の運転間隔を制御するように構成されている。例えば、スクリーン5の内部に存在する異物の量が規定量よりも多い場合には、予め設定された運転間隔よりも上述した運転期間OPが長く、休止期間RPが短くなるように運転間隔を調整することができる。この場合には、流動層燃焼装置2から抜き出す流動媒体の量をより適切な量にすることができる。このため、流動層212内の異物の含有量の増加を効果的に抑制することができるとともに、火炉21の炉内温度の低下を効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図20に示されるように、上述した異物量情報取得装置100は、スクリーン5の内部を撮影する撮影装置100Aを含んでいる。そして、制御装置9は、図18、20に示されるように、上述した撮影装置100Aが撮影した撮影画像からスクリーン5の内部に存在する異物の総量を推定する第1異物量推定部94をさらに含む。
図示される実施形態では、図18に示されるように、第1異物量推定部94は、異物情報取得部941と、異物データベース部942と、異物総量取得部943と、を含む。
異物情報取得部941は、撮影装置100Aが撮影した撮影画像を周知の画像解析手法により画像解析し、スクリーン5の内部の流動媒体から流動砂の最大粒径よりも大きいものを異物として抽出し、抽出された異物の大きさを測定する。
異物データベース部942は、異物情報取得部941で取得される異物の量や大きさと、スクリーン5の内部に存在する異物の総量と、を対応付ける情報を予め記憶している。
異物総量取得部943は、異物情報取得部941が取得した異物の量や大きさから、異物データベース部942を参照して、異物情報取得部941が取得した異物の量や大きさに対応するスクリーン5の内部に存在する異物の総量を取得する。
そして、異物総量取得部943(第1異物量推定部94)にて取得したスクリーン5の内部に存在する異物の総量を入力情報とし、間欠運転期間決定部93により、スクリーン5の間欠運転の運転間隔を取得する。
上記の構成によれば、第1異物量推定部94により、スクリーン5の内部に存在する異物の総量を推定することで、異物量情報取得装置100の複雑化や高価格化を防止することができる。
上述したように、幾つかの実施形態にかかる流動層燃焼システム1は、図1に示されるように、上述した流動層燃焼装置2と、上述した移送装置3と、上述した回転式分級機4と、を備える。この場合には、回転式分級機4の分級性能が高いため、移送装置3により流動層燃焼装置2から回転式分級機4に移送された流動媒体を精度良く分級することができる。
上述した幾つかの実施形態では、上述したスクリューコンベア3Aは、回転式分級機4と同軸駆動するとともに、回転式分級機4と同じ回転速度で回転するように構成されている。他の幾つかの実施形態では、上述したスクリューコンベア3Aは、回転式分級機4と同軸駆動するように構成されるとともに、回転式分級機4とは異なる回転速度で回転可能に構成されている。例えば、回転式分級機4は、図3、20に示されるように、上述した連結部材44の代わりに、伝動装置44Aを備えていてもよい。伝動装置44Aは、例えばスクリューシャフト31に対してスクリーン5の回転速度比を所定範囲内で段階的又は連続的に変化させるように構成された変速装置を含む。伝動装置44Aは、スクリューシャフト31と接続部材45の間に配置され、これらに機械的に連結されている。
回転式分級機4の回転速度とスクリューコンベア3Aの回転速度とが同じであると、回転式分級機4の回転速度を上げると、それに対応してスクリューコンベア3Aから回転式分級機4への流動媒体の移送量が増える。上記の構成によれば、回転式分級機4の回転速度をスクリューコンベア3Aの回転速度よりも速くすることができる。この場合には、回転式分級機4の回転速度をスクリューコンベア3Aの回転速度よりも速くすることで、回転式分級機4への流動媒体の導入量を抑えつつ、流動媒体の上記一方側(移送方向の下流側)への移送が促進されるため、単位時間当たりの流動媒体のスクリーン5との接触面積を大きくすることができる。単位時間当たりの流動媒体のスクリーン5との接触面積を大きくすることで、流動砂の排出速度を向上させることができる。
なお、他の幾つかの実施形態では、スクリューコンベア3Aと回転式分級機4とが異なる駆動源装置により駆動されるようにしてもよい。また、スクリーン5の中心軸CSは、例えば図3に示されるように、スクリューシャフト31の中心軸CSと同一直線上に並んでいてもよいし、スクリューシャフト31の中心軸CSに対して径方向にずれていたり、傾斜していてもよい。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
1)本開示の少なくとも一実施形態にかかる回転式分級機(4)は、
流動層燃焼装置(2)から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級するように構成された回転式分級機(4)であって、
水平方向に沿って延在する中心軸(CA)を中心として回転するように構成された筒状のスクリーン(5)であって、その内部に投入された上記流動媒体を軸方向における一方側に移送するように構成されたスクリーン(5)を備え、
上記スクリーン(5)は、上記軸方向に対して交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間(6)を有する。
上記1)の構成によれば、スクリーンは、水平方向に沿って延在する中心軸を中心として回転するように構成され、その内部に投入された流動媒体を軸方向の一方側(移送方向の下流側)に移送するように構成されている。スクリーンの内部に投入された流動媒体は、スクリーンが回転すると、スクリーンの内面(512)を周方向におけるスクリーンの回転方向とは反対方向に向かって転動しながら徐々に上記一方側(下流側)に移送される。上記スクリーンは、スクリーンの軸方向に対して交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間を有する。上記隙間は、スクリーンの軸方向に沿って長手方向を有する隙間や円形孔を設ける場合に比べて、流動媒体の転動方向に沿う周方向の長さが長くなるので、流動砂が通過し易くなっている。よって、上記隙間は、流動砂の排出速度を向上させることができる。流動砂の排出速度を向上させることで、流動砂が異物とともにスクリーンの上記一方側に移送されて異物排出口(43)から排出されることを抑制できるため、回転式分級機の分級性能を向上させることができる。
2)幾つかの実施形態では、上記1)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記少なくとも一つの隙間は、周方向において互いに離隔して設けられた複数の隙間を含み、
上記複数の隙間(6、例えば図7の6C、6D)の夫々は、上記軸方向に対して交差する方向に沿って延在する長軸(61)と、上記長軸(61)よりも小寸法である短軸(62)と、を有する長孔状に形成された。
上記2)の構成によれば、複数の隙間の夫々は、周方向において互いに離隔して設けられている。つまり、スクリーンは、周方向における複数の隙間同士の間において、スクリーン5の隙間よりも上記軸方向の一方側の部分(51D)と、スクリーンの隙間よりも上記軸方向の他方側の部分(51E)と、を繋ぐ接続部(51F)を有している。上記接続部を有するスクリーンは、異物を含む流動媒体を、上記一方側の部分、接続部、他方側の部分の順に伝わせて上記一方側に送ることができるため、上記接続部を有しない場合に比べて、異物がスクリーンに滞留して目詰まりを起こすことを抑制することができ、ひいては回転式分級機の分級性能を向上させることができる。
3)幾つかの実施形態では、上記2)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記複数の隙間(6)の夫々は、上記長軸(61)が上記周方向に沿って延在している。
上記3)の構成によれば、複数の隙間の夫々は、長軸が周方向に沿って延在しているので、隙間が流動媒体の転動方向に沿うように延在し、上記隙間を流動砂が通過し易くなっている。よって、上記隙間は、流動砂の排出速度を向上させることができる。
4)幾つかの実施形態では、上記2)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記複数の隙間(6)の夫々は、上記長軸(61)の回転方向における上流端(611)が、上記長軸(61)の上記回転方向における下流端(612)よりも上記スクリーンの上記一方側に位置している。
上記4)の構成によれば、複数の隙間の夫々は、長軸の回転方向における上流端が、長軸の回転方向における下流端よりもスクリーンの上記一方側(下流側)に位置しているので、長軸の上流端と下流端の軸方向位置が同じ場合に比べて、隙間が流動媒体の転動方向に沿うように延在し、上記隙間を流動砂が通過し易くなっている。よって、上記隙間は、流動砂の排出速度を向上させることができる。
5)幾つかの実施形態では、上記2)〜4)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記複数の隙間(6)の夫々は、上記流動砂の最大粒径をMPとしたときに、上記短軸(62)の長さSAが1.2MP≦SA≦1.5MPの条件を満たす。
本発明者らは、鋭意検討の結果、上記条件を満たす場合には、回転式分級機の分級性能を向上させることができることを発見した。つまり、上記5)の構成によれば、複数の隙間の夫々は、短軸の長さSAが1.2MP≦SA≦1.5MPの条件を満たすので、異物が隙間に目詰まりしたり、異物が隙間を通過したりすることを効果的に抑制することができる。
6)幾つかの実施形態では、上記1)〜5)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記少なくとも一つの隙間(6)は、
第1隙間(6E)と、
上記第1隙間(6E)よりも上記スクリーン(5)の上記一方側に設けられるとともに、上記第1隙間(6E)よりも上記軸方向における間隔(W2)が広い第2隙間(6F)と、を含む。
スクリーンに投入された流動媒体は、隙間から流動砂が徐々に排出されるので、スクリーンの上記一方側(下流側)ではスクリーンの他方側(上流側)に比べて、流動媒体に含まれる流動砂の割合が低くなる。流動媒体に含まれる流動砂の割合が低いと、目詰まりが起こる可能性が高まる。上記6)の構成によれば、第1隙間よりも上記一方側(下流側)に設けられる第2隙間の軸方向における間隔(W2)を、第1隙間の軸方向における間隔(W1)よりも広げることで、スクリーンの上記一方側(下流側)における目詰まりの発生を抑制することができる。
7)幾つかの実施形態では、上記1)〜6)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記回転式分級機(4)は、上記スクリーン(5)の内面(512)から突出する少なくとも一つの送り羽根(7)をさらに備え、
上記少なくとも一つの送り羽根(7)は、回転方向における上流端(73)が、上記回転方向における下流端(74)よりも上記スクリーン(5)の上記一方側に位置している。
上記7)の構成によれば、少なくとも一つの送り羽根は、回転方向における上流端が、回転方向における下流端よりもスクリーンの上記一方側(下流側)に位置している。このような送り羽根は、スクリーン内を転動する流動媒体(特に異物)を上記一方側(下流側)に効率的に移送することができる。このため、スクリーン内に異物が留まり、隙間(6)に詰まることを抑制することができる。
8)幾つかの実施形態では、上記7)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記少なくとも一つの送り羽根(7)は、
第1送り羽根(7A)と、
上記軸方向において上記第1送り羽根(7A)に対して上記スクリーン(5)の上記一方側に隣接して配置される第2送り羽根(7B)と、を含み、
上記第2送り羽根(7B)は、上記第1送り羽根(7A)に対して周方向にずれて配置されている。
上記8)の構成によれば、第2送り羽根は、軸方向において第1送り羽根に対して上記一方側(下流側)に隣接して配置されるとともに、第1送り羽根に対して周方向にずれて配置されている。この場合には、流動媒体(特に異物)は、第1送り羽根に案内されて、第1送り羽根よりも上記一方側(下流側)に移送される。第2送り羽根は、第1送り羽根に対して上記一方側に隣接し、且つ周方向にずれて配置されているので、第1送り羽根により移送された流動媒体(特に異物)を即座に受け止めて、第2送り羽根よりも上記一方側(下流側)に案内することができる。つまり、第1送り羽根と第2送り羽根により、スクリーン内を転動する流動媒体(特に異物)を上記一方側(下流側)に効率的に移送することができる。
9)幾つかの実施形態では、上記8)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記第2送り羽根(7B)の上記回転方向における下流端(74B)は、上記周方向において、上記第1送り羽根(7A)の上記回転方向における上流端(74A)と同じ位置にある。
上記9)の構成によれば、第2送り羽根の回転方向における下流端は、周方向において、第1送り羽根の回転方向における上流端と同じ位置にあるので、第1送り羽根により移送された流動媒体(特に異物)を第2送り羽根が確実に受け止めて、第2送り羽根よりも上記一方側(下流側)に案内することができる。このため、スクリーン(5)内に異物が留まり、隙間(6)に詰まることを効果的に抑制することができる。
10)幾つかの実施形態では、上記7)〜9)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記少なくとも一つの送り羽根は、周方向において互いに離隔して設けられた複数の送り羽根を含み、
上記周方向における上記複数の送り羽根の周方向長さの合計C1は、上記スクリーンの内面の周方向長さをC2としたときに、40%C2≦C1≦60%C2の条件を満たす。
本発明者らは、鋭意検討の結果、上記条件を満たす場合には、回転式分級機の分級性能を向上させることができることを発見した。上記10)の構成によれば、40%C2≦C1≦60%C2の条件を満たすので、流動砂の排出効率および異物の搬送効率の両方が良好であるため、異物が隙間(6)に目詰まりしたり、流動砂が異物とともに異物排出口(43)から排出されることを効果的に抑制することができる。
11)幾つかの実施形態では、上記7)〜10)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記少なくとも一つの送り羽根(7)は、
第3送り羽根(7G)と、
上記第3送り羽根(7G)よりも上記スクリーン(5)の上記一方側に位置する第4送り羽根(7H)と、を含み、
上記第4送り羽根(7H)の上記回転方向に対する傾斜角度θ2は、上記第3送り羽根(7G)の上記回転方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい。
上記11)の構成によれば、第4送り羽根は、第3送り羽根よりもスクリーンの上記一方側(下流側)に位置しているので、回転方向に対する傾斜角度θ2を傾斜角度θ1よりも小さくすることで、第4送り羽根による流動媒体の上記一方側への移送が抑制されるため、流動砂が異物とともに異物排出口(43)から排出されることを抑制することができる。また、第3送り羽根は、第4送り羽根よりもスクリーンの上記他方側(上流側)に位置しているので、回転方向に対する傾斜角度θ1を傾斜角度θ2よりも大きくすることで、流動媒体の上記一方側への移送が第3送り羽根により促進されるため、スクリーンの他方側の内面(512)に堆積する流動媒体を送り羽根(第3送り羽根)により速やかに一方側に送ることができる。これにより、スクリーンの内面の広範囲に流動媒体を行き渡らせることができるため、第4送り羽根よりも上記他方側における、単位時間当たりの流動媒体のスクリーンとの接触面積を大きくすることができ、ひいては流動砂の排出速度をより向上させることができる。
12)幾つかの実施形態では、上記7)〜11)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記少なくとも一つの送り羽根(7)は、複数の送り羽根(7、例えば7K、7J)を含み、
上記スクリーン(5)の上記軸方向の中心位置(CP)よりも上記一方側における上記複数の送り羽根(7K)の配置密度が、上記スクリーンの上記中心位置(CP)よりも他方側の上記複数の送り羽根(7J)の配置密度よりも高くなるように構成された。
上記11)の構成によれば、スクリーンの軸方向の中心位置よりも上記一方側(下流側)における複数の送り羽根の配置密度を高くすることで、スクリーンの上記一方側(下流側)における異物の上記一方側(下流側)への移送が促進されるため、異物が隙間(6)に目詰まりすることを抑制することができる。
13)幾つかの実施形態では、上記1)〜12)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記スクリーン(5)の上記一方側の開口端部(514)から内側に突出する少なくとも一つの堰(8)をさらに備える。
上記13)の構成によれば、スクリーンの上記一方側(下流側)の開口端部から内側に突出する少なくとも一つの堰を備えるので、スクリーンの一方側まで移送された流動砂を堰が受け止めることができる。よって、上記堰により、流動砂が異物とともにスクリーンの一方側(下流側)の開口端部から排出されることを抑制することができる。
14)幾つかの実施形態では、上記1)〜13)の何れかに記載の回転式分級機(4)であって、
上記流動層燃焼装置(2)の運転状態に関する情報に基づいて、上記スクリーン(5)の回転速度を調整するように構成された制御装置(9)をさらに備える。
上記14)の構成によれば、流動層燃焼装置の運転状態に応じて、流動層燃焼装置から回転式分級機に移送される流動媒体の量や、該流動媒体に含まれる異物の量が増減する。制御装置は、流動層燃焼装置の運転状態と、回転式分級機への流動媒体の導入量や該流動媒体に含まれる異物量と、の関係に基づいて、スクリーンの回転速度を調整することで、スクリーンによる流動砂の排出効率を高めたり、火炉(21)の炉内温度の低下を抑制したりすることができる。
15)幾つかの実施形態では、上記14)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記制御装置(9)は、所定の運転期間(OP)に亘り上記スクリーン(5)を回転駆動させる運転動作と、所定の休止期間(RP)に亘り上記スクリーン(5)を停止させる休止動作と、を繰り返す間欠運転を上記スクリーン(5)に実施させるように構成された。
上記15)の構成によれば、制御装置は、間欠運転をスクリーンに実施させるように構成されているので、スクリーンに投入された流動媒体から異物を排出するための適切な期間だけスクリーンを回転駆動させることができる。このため、スクリーンの摩耗を抑制することができる。
16)幾つかの実施形態では、上記15)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記制御装置(9)は、燃料の性状に関する情報と上記スクリーン(5)の上記間欠運転の運転間隔とを対応付ける情報に基づいて、上記流動層燃焼装置(2)に供給された上記燃料の性状に関する情報から上記スクリーン(5)の上記間欠運転の上記運転間隔を制御するように構成された。
上記16)の構成によれば、制御装置は、流動層燃焼装置に供給された燃料に関する情報に予め対応付けられた運転間隔による間欠運転を、スクリーンに実施させるように構成されている。例えば、一般的に異物混入量が多い種類の燃料は、一般的に異物混入量が少ない種類の燃料に比べて、スクリーンの間欠運転における運転期間(OP)が長く、休止期間(RP)が短くなるように制御装置が制御する。この場合には、回転式分級機により必要量の異物を除去するために、適切な量の流動媒体を流動層燃焼装置から抜き出すことができる。このため、流動層(212)内の異物の含有量の増加を抑制することができるとともに、火炉(21)の炉内温度の低下を抑制することができる。
17)幾つかの実施形態では、上記15)又は16)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記スクリーン(5)の内部に存在する上記異物の量に関する情報を取得するように構成された異物量情報取得装置(100)をさらに備え、
上記制御装置(9)は、上記異物量情報取得装置(100)が取得した上記異物の量に関する情報に基づいて、上記間欠運転の運転間隔を制御するように構成された。
上記17)の構成によれば、上述した制御装置は、異物量情報取得装置により取得したスクリーンの内部に存在する異物の量に関する情報に基づいて、スクリーンの間欠運転の運転間隔を制御するように構成されている。この場合には、流動層燃焼装置から抜き出す流動媒体の量をより適切な量にすることができる。このため、流動層(212)内の異物の含有量の増加を効果的に抑制することができるとともに、火炉(21)の炉内温度の低下を効果的に抑制することができる。
18)幾つかの実施形態では、上記17)に記載の回転式分級機(4)であって、
上記異物量情報取得装置(100)は、上記スクリーン(5)の内部を撮影する撮影装置(100A)を含み、
上記制御装置(9)は、
上記撮影装置(100A)が撮影した撮影画像から上記スクリーン(5)の内部に存在する上記異物の総量を判定する第1異物量推定部(94)を含む。
上記18)の構成によれば、第1異物量推定部により、スクリーンの内部に存在する異物の総量を推定することで、異物量情報取得装置の複雑化や高価格化を防止することができる。
19)本開示の少なくとも一実施形態にかかる流動層燃焼システム(1)は、
流動層燃焼装置(2)と、
上記1)〜18)の何れかに記載の回転式分級機(4)と、
上記流動層燃焼装置(2)から上記回転式分級機(4)に上記流動媒体を移送するように構成された移送装置(3)と、を備える。
上記19)の構成によれば、上記回転式分級機は分級性能が高いため、移送装置により流動層燃焼装置から回転式分級機に移送された流動媒体を精度良く分級することができる。
20)幾つかの実施形態では、上記19)に記載の流動層燃焼システム(1)であって、
上記移送装置(3)は、上記回転式分級機(4)と同軸駆動するように構成されるとともに、上記回転式分級機(4)とは異なる回転速度で回転可能に構成されたスクリューコンベア(3A)を含む。
上記20)の構成によれば、回転式分級機の回転速度をスクリューコンベアの回転速度よりも速くすることができる。この場合には、回転式分級機の回転速度をスクリューコンベアの回転速度よりも速くすることで、回転式分級機への流動媒体の導入量を抑えつつ、流動媒体の上記一方側(下流側)への移送が促進されるため、単位時間当たりの流動媒体のスクリーン(5)との接触面積を大きくすることができる。単位時間当たりの流動媒体のスクリーンとの接触面積を大きくすることで、流動砂の排出速度を向上させることができる。
1 流動層燃焼システム
11 燃料貯留装置
12 一次空気導入ライン
13 二次空気導入ライン
14 燃料導入ライン
15 排ガス排出ライン
16 流動媒体供給ライン
16A 下流側流動媒体供給ライン
17 流動砂導入ライン
18 切替装置
19 流動砂排出ライン
2 流動層燃焼装置
2A 流動層ボイラ
21 火炉
210 燃焼室
211 流動層
212 貯留部
213 上方側燃焼室
22 側壁
22A 第1側壁
22B 第2側壁
224 流動砂供給口
225 二次空気供給口
226 排ガス排出口
227 燃料投入口
23 天井部
231 天井面
24 炉底部
241 底面
242 一次空気供給口
25 熱交換装置
251 煙道
252 伝熱管
3 移送装置
3A スクリューコンベア
31 スクリューシャフト
32 コンベアケーシング
33 回転シャフト
34 スクリュー羽根
35 駆動源装置
36 回転力伝達部材
4 回転式分級機
41 ケーシング
42 流動砂排出口
43 異物排出口
44 連結部材
44A 伝動装置
5 スクリーン
51 筒状部
6 隙間
61 長軸
611 上流端
612 下流端
62 短軸
7 送り羽根
71 長手方向
72 短手方向
73 上流端
74 下流端
8 堰
9 制御装置
91 運転状態情報取得部
92 スクリーン制御指示部
93 間欠運転期間決定部
94 第1異物量推定部
100 異物量情報取得装置
100A 撮影装置
CA スクリーンの中心軸
CF 火炉の中心軸
CS スクリューシャフトの中心軸
CP スクリーンの軸方向の中心位置
F 異物
FU 燃料
MP 最大粒径
OP 運転期間
RP 休止期間
S 流動砂

Claims (20)

  1. 流動層燃焼装置から抜き出された流動媒体に含まれる流動砂と異物とを分級するように構成された回転式分級機であって、
    水平方向に沿って延在する中心軸を中心として回転するように構成された筒状のスクリーンであって、その内部に投入された前記流動媒体を軸方向における一方側に移送するように構成されたスクリーンを備え、
    前記スクリーンは、前記軸方向に対して交差する方向に沿って長手方向を有する少なくとも一つの隙間を有する
    回転式分級機。
  2. 前記少なくとも一つの隙間は、周方向において互いに離隔して設けられた複数の隙間を含み、
    前記複数の隙間の夫々は、前記軸方向に対して交差する方向に沿って延在する長軸と、前記長軸よりも小寸法である短軸と、を有する長孔状に形成された
    請求項1に記載の回転式分級機。
  3. 前記複数の隙間の夫々は、前記長軸が前記周方向に沿って延在している
    請求項2に記載の回転式分級機。
  4. 前記複数の隙間の夫々は、前記長軸の回転方向における上流端が、前記長軸の前記回転方向における下流端よりも前記スクリーンの前記一方側に位置している
    請求項2に記載の回転式分級機。
  5. 前記複数の隙間の夫々は、前記流動砂の最大粒径をMPとしたときに、前記短軸の長さSAが1.2MP≦SA≦1.5MPの条件を満たす
    請求項2乃至4の何れか1項に記載の回転式分級機。
  6. 前記少なくとも一つの隙間は、
    第1隙間と、
    前記第1隙間よりも前記スクリーンの前記一方側に設けられるとともに、前記第1隙間よりも前記軸方向における間隔が広い第2隙間と、を含む
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の回転式分級機。
  7. 前記回転式分級機は、前記スクリーンの内面から突出する少なくとも一つの送り羽根をさらに備え、
    前記少なくとも一つの送り羽根は、回転方向における上流端が、前記回転方向における下流端よりも前記スクリーンの前記一方側に位置している
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の回転式分級機。
  8. 前記少なくとも一つの送り羽根は、
    第1送り羽根と、
    前記軸方向において前記第1送り羽根に対して前記スクリーンの前記一方側に隣接して配置される第2送り羽根と、を含み、
    前記第2送り羽根は、前記第1送り羽根に対して周方向にずれて配置されている
    請求項7に記載の回転式分級機。
  9. 前記第2送り羽根の前記回転方向における下流端は、前記周方向において、前記第1送り羽根の前記回転方向における上流端と同じ位置にある
    請求項8に記載の回転式分級機。
  10. 前記少なくとも一つの送り羽根は、周方向において互いに離隔して設けられた複数の送り羽根を含み、
    前記周方向における前記複数の送り羽根の周方向長さの合計C1は、前記スクリーンの内面の周方向長さをC2としたときに、40%C2≦C1≦60%C2の条件を満たす
    請求項7乃至9の何れか1項に記載の回転式分級機。
  11. 前記少なくとも一つの送り羽根は、
    第3送り羽根と、
    前記第3送り羽根よりも前記スクリーンの前記一方側に位置する第4送り羽根と、を含み、
    前記第4送り羽根の前記回転方向に対する傾斜角度θ2は、前記第3送り羽根の前記回転方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい
    請求項7乃至10の何れか1項に記載の回転式分級機。
  12. 前記少なくとも一つの送り羽根は、複数の送り羽根を含み、
    前記スクリーンの前記軸方向の中心位置よりも前記一方側における前記複数の送り羽根の配置密度が、前記スクリーンの前記中心位置よりも他方側の前記複数の送り羽根の配置密度よりも高くなるように構成された
    請求項7乃至11の何れか1項に記載の回転式分級機。
  13. 前記スクリーンの前記一方側の開口端部から内側に突出する少なくとも一つの堰をさらに備える
    請求項1乃至12の何れか1項に記載の回転式分級機。
  14. 前記流動層燃焼装置の運転状態に関する情報に基づいて、前記スクリーンの回転速度を調整するように構成された制御装置をさらに備える
    請求項1乃至13の何れか1項に記載の回転式分級機。
  15. 前記制御装置は、所定の運転期間に亘り前記スクリーンを回転駆動させる運転動作と、所定の休止期間に亘り前記スクリーンを停止させる休止動作と、を繰り返す間欠運転を前記スクリーンに実施させるように構成された
    請求項14に記載の回転式分級機。
  16. 前記制御装置は、燃料の性状に関する情報と前記スクリーンの前記間欠運転の運転間隔とを対応付ける情報に基づいて、前記流動層燃焼装置に供給された前記燃料の性状に関する情報から前記スクリーンの前記間欠運転の前記運転間隔を制御するように構成された
    請求項15に記載の回転式分級機。
  17. 前記スクリーンの内部に存在する前記異物の量に関する情報を取得するように構成された異物量情報取得装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記異物量情報取得装置が取得した前記異物の量に関する情報に基づいて、前記間欠運転の運転間隔を制御するように構成された
    請求項15又は16に記載の回転式分級機。
  18. 前記異物量情報取得装置は、前記スクリーンの内部を撮影する撮影装置を含み、
    前記制御装置は、
    前記撮影装置が撮影した撮影画像から前記スクリーンの内部に存在する前記異物の総量を判定する第1異物量推定部を含む
    請求項17に記載の回転式分級機。
  19. 流動層燃焼装置と、
    請求項1乃至18の何れか1項に記載の回転式分級機と、
    前記流動層燃焼装置から前記回転式分級機に前記流動媒体を移送するように構成された移送装置と、を備える
    流動層燃焼システム。
  20. 前記移送装置は、前記回転式分級機と同軸駆動するように構成されるとともに、前記回転式分級機とは異なる回転速度で回転可能に構成されたスクリューコンベアを含む
    請求項19に記載の流動層燃焼システム。
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