JP2021080773A - 変電所用屋外鉄構の基礎構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】井桁状に配置されたいかり材の主脚に対する接合部位における偏心モーメントを抑制し、接合部位のボルト本数を従来よりも増やすことができる変電所用屋外鉄構の基礎構造を提供する。【解決手段】4本のいかり材10、12、14、16が井桁状に配置され、その各コーナに上下方向に沿って配置された各主脚1〜4に対してそれぞれガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36を介していかり材がボルト群にて接合固定されている。ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36は、対向している主脚が延びる方向と同方向に延出するとともに、第1ボルト群にて主脚に対して接合固定された第1領域と、第1領域とはT字状に交差するとともに、第2ボルト群により、いかり材が接合固定された第2領域を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、変電所用屋外鉄構の基礎構造に関する。
従来の変電所用屋外鉄構の基礎構造の一例について、図8〜図13を参照して説明する。図8、図9、図13に示すように変電所の屋外鉄構は、4本の主脚101〜104を有しており、その下端部は、ベース材105に一体に連結されている。図13に示すように、主脚101〜104は一対のフランジ面a、bを有する鋼製のアングル材からなる。
図8、図13に示すように主脚101、102の下端間、及び主脚103、104の下端間は、いかり材110、112が同一高さとなるように、かつ平行に架設されている。また、図9及び図13に示すように、いかり材110、112の直上方の高さに位置するように、主脚102、103の下部間、及び主脚101、104の下部間は、いかり材114、116がそれぞれ同一高さとなるように、かつ平行に架設されている。いかり材114、116は、いかり材110、112に対して設置されるように当接して配置されている。いかり材110、112、114、116は、一対のフランジ面c、dを有する鋼製のアングル材からなる。
そして、図13に示すように、平面視した場合、いかり材110、112、114、116は、主脚101〜104の位置をコーナにして井桁状に配置されている。
いかり材110、112、114、116の主脚101〜104に対する固定構造について具体的に説明する。
なお、図13に示すように、説明の便宜上、主脚101〜104がそれぞれ有するフランジ面に対して、いかり材114、116に面するフランジ面には、aの符号を付し、いかり材110、112に面するフランジ面には、bの符号を付している。
また、図13に示すように、説明の便宜上、いかり材110、112、114、116がそれぞれ有するフランジ面に対して、主脚に面するフランジ面には、前述したcの符号を付し、主脚とは面していないフランジ面には、前述したdの符号を付している。
(いかり材114、116の主脚101〜104に対する取付固定)
図12、図13に示すように、いかり材114は、主脚102、103のフランジ面aに対して、ガセットプレート120、122を介して取付固定されている。図13に示すように、いかり材116は、主脚101、104のフランジ面aに対して、ガセットプレート124、126を介して、取付固定されている。
図9に示すガセットプレート120、122及び図13に示すガセットプレート124、126は、同一構成のため、図11を参照して、ガセットプレート122について、説明する。
図11に示すように、ガセットプレート122は、上下方向の中間部から上部までの間は、略等脚台形形状領域となっているとともに、下部は略等脚台形形状領域の下底の長さを有する四角形状領域となっている。略等脚台形形状領域の左右両側縁は、斜状に形成されていて上方へ行くほど左右の両側縁間の幅が狭くなっている。この略等脚台形形状領域において、その左右方向の中間部は、図11に示すように主脚103のフランジ面aに対して主脚103のフランジ面aの内側から挿通された複数のボルト140により連結されている。なお、図13では、説明の便宜上、ボルト140は図示していない。
また、ガセットプレート122において、四角形状領域のうち、主脚103のフランジ面aと相対する部位は、主脚103のフランジ面aの内側からボルト140が挿通されていかり材114のフランジ面cに対して連結されている。また、ガセットプレート122において、四角形状領域のうち、主脚103のフランジ面aと相対していない部位の複数のボルト140は、ガセットプレート122側から挿通されていかり材114のみに連結されている。
図12に示すように、ガセットプレート120においても、ガセットプレート122と同様の方法で、ガセットプレート120が主脚102のフランジ面aに対して取付固定されるとともに、いかり材114が複数のボルト140によりガセットプレート120を介して主脚102に連結されている。
図13に示す、主脚101、104のフランジ面aに対するガセットプレート124、126を介してのいかり材116の取付固定も同様である。
(いかり材110、112の主脚101〜104に対する取付固定)
図10、図12、図13に示すように、いかり材110は、主脚101、102のフランジ面bに対して、ガセットプレート130、132を介して、取付固定されている。図13に示すように、いかり材112は、主脚103、104のフランジ面bに対して、ガセットプレート134、136を介して、取付固定されている。
ガセットプレート130、132、134、136は、同一構成のため、図10を参照して、ガセットプレート132について、説明する。
図10に示すように、ガセットプレート132は、上下方向の中間部から上部までの間は、台形形状領域となっているとともに、下部は台形形状領域の下底の長さを有する四角形状領域となっている。ガセットプレート132の台形形状領域は、図11に示すガセットプレート122の台形形状領域とは異なり、図12に示すように、ガセットプレート120とは干渉しないように、ガセットプレート120に対向する側端は、鉛直に下方へ延出されていて、主脚102のフランジ面bとフランジ面aとの角部に沿うようにされている。
そして、ガセットプレート132は、ガセットプレート120と反対側の側縁は、上方へ行くほど主脚102側へ近づくように、斜状に形成されている。
ガセットプレート132は、この台形形状領域において、図10、図12に示すように主脚102のフランジ面bに対して対向する部位は、主脚102のフランジ面bの内側から挿通された複数のボルト150により連結されている。また、ガセットプレート132において、四角形状領域のうち、主脚102のフランジ面bと相対する部位は、主脚102のフランジ面bの内側からボルト150が挿通されていかり材110のフランジ面cに対して、連結されている。また、ガセットプレート132において、四角形状領域のうち、主脚102のフランジ面bと相対していない部位は、複数のボルト150により、ガセットプレート132側から挿通されていかり材110のみに連結されている。
なお、図13では、説明の便宜上、ボルト150は図示していない。
ガセットプレート130においても、ガセットプレート132と同様の方法で、ガセットプレート130が主脚101のフランジ面bに対して取付固定されるとともに、いかり材110が、複数のボルト150により主脚101に連結されている。
図13に示す、主脚103、104のフランジ面bに対するガセットプレート134、136を介してのいかり材112の取付固定も、ガセットプレート130、132の場合と同様である。
なお、図8、図9、及び図13において、太線で囲まれた範囲が、図示を省略しているが、鉄筋で格子状に基礎配筋が行われた後、コンクリートが打設されて構築される変電所用屋外鉄構の基礎部となる。図8、図9において、点線で囲まれる部分は前記基礎配筋が行われた領域である。
上記のような変電所用屋外鉄構の基礎構造においては、主脚101〜104の下部に対して取付固定される4本のいかり材は、井桁状にして連結されていることが多い。なお、図8及び図9において、符号Gは地面を表している。
なお、電力の送電等で採用される鉄塔基礎の構造は、特許文献1で開示されている。
特開2004−285721号公報
ところで、上記の従来の変電所用屋外鉄構の基礎構造においては、図13に示すガセットプレート130、132、134、136を介して、主脚101〜104のフランジ面bに取付固定されるいかり材110、112は、図10に示すように、ボルト150群が、L字状に配列される。
一方、図11に示すガセットプレート120、122、124、126を介して、主脚101〜104のフランジ面aに取付固定されるいかり材114、116は、図11に示すように、ボルト140群が、T字状に配列される。
図10のL1は、ガセットプレート132を一方の側面から見た場合において、上下方向に並ぶボルト150と、横方向に並ぶボルト150のそれぞれの重心位置の離間距離、すなわち、重心距離を示している。
図11のL2は、ガセットプレート122を一方の側面から見た場合において、上下方向に並ぶボルト140と、横方向に並ぶボルト140のそれぞれの重心位置の離間距離、すなわち、重心距離を示している。
このようにボルト150群がL字状に配置される場合の重心距離L1と、ボルト140群がT字状に配置される場合の重心距離L2とでは、明らかにL1の方が大きい。このため、L字状に配置されたボルト群においては、ボルト群の重心の位置ズレが大きくなり、これにより、いかり材に荷重が載荷された場合、偏心モーメントが大きくなり好ましくない。
また、L字状にボルト群を配列する場合は、T字状にボルト群を配列する場合に比して、設置可能なボルト本数が少なくなる問題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決して、井桁状に配置されたいかり材の主脚に対する接合部位における偏心モーメントを抑制し、接合部位のボルト本数を従来よりも増やすことができる変電所用屋外鉄構の基礎構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の変電所用屋外鉄構の基礎構造は、平面視した状態で少なくとも4本のいかり材が井桁状に配置され、その各コーナに上下方向に沿って配置された各主脚に対してそれぞれガセットプレートを介して前記いかり材がボルト群にて接合固定されている変電所用屋外鉄構の基礎構造であって、各ガセットプレートは、対向している主脚が延びる方向と同方向に延出した第1領域であって、前記ボルト群に含まれる第1ボルト群にて前記対向している主脚に対して接合固定された第1領域と、前記第1領域とは直交する第2領域であって、前記ボルト群に含まれる第2ボルト群により、該第2領域に対向しているいかり材の面が接合固定された第2領域を有しており、前記第1領域と前記第2領域は、T字状または十字状に交差しているものである。
上記構成によれば、各ガセットプレートの第1領域と第2領域とが、T字状または十字状に交差して配置されるため、各いかり材の各主脚に対する接合部位における偏心モーメントが抑制される。また、T字状または十字状に交差して配置された第1領域と第2領域にボルト群を配置するため、接合部位のボルト本数を従来よりも増やすことができる。
また、平面視した状態で前記井桁状に配置された前記4本のいかり材は、相互に同一の取付け高さで平行に配置された一対を一組として、異なる高さを有する二組となっており、高さが低い側の一対のいかり材を主脚に対して取付けている前記ガセットプレートの下端の高さは、該ガセットプレートが接合固定されている主脚の下端と同一の高さに配置されていてもよい。
上記構成によれば、高さが低い側のいかり材を高さが高い側のいかり材の下端に合わせて配置することができ、ガセットプレートの配置スペースを確保できる。また、この構成により、主脚といかり材接合部のボルト強度が増えていかり材の荷重負担量を増すことができるため、根入れに関与する主脚の長さを短くできる。
本発明によれば、井桁状に配置されたいかり材の主脚に対する接合部位における偏心モーメントを抑制し、接合部位のボルト本数を従来よりも増やすことができる効果を奏する。
一実施形態の変電所用屋外鉄構の基礎の要部斜視図。 一実施形態の変電所用屋外鉄構の基礎の正面図。 一実施形態の変電所用屋外鉄構の基礎の側面図。 一実施形態の主脚、ガセットプレートと及びいかり材のボルト接合部位の拡大図。 一実施形態の主脚、ガセットプレートと及びいかり材のボルト接合部位の拡大図。 一実施形態の主脚、ガセットプレートと及びいかり材のボルト接合部位の斜視図。 一実施形態の変電所用屋外鉄構の基礎の平面図。 従来例の変電所用屋外鉄構の基礎の正面図。 従来例の変電所用屋外鉄構の基礎の側面図。 従来例の主脚、ガセットプレートと及びいかり材のボルト接合部位の拡大図。 従来例の主脚、ガセットプレートと及びいかり材のボルト接合部位の拡大図。 従来例の主脚、ガセットプレートと及びいかり材のボルト接合部位の斜視図。 従来例の変電所用屋外鉄構の基礎の平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態の変電所用屋外鉄構の基礎構造を図1〜図7を参照して説明する。
図1〜図3に示すように変電所の屋外鉄構は、4本の主脚1〜4を有しており、その下端部は、ベース材5に一体に連結されていて、その下端の高さは、同一高さとなるように配置されている。図7に示すように、主脚1〜4は一対のフランジ面a、bを有する鋼製のアングル材からなる。
図2、図3、図7に示すように主脚1、2の下部間、及び主脚3、4の下部間は、いかり材10、12が同一高さとなるように、かつ平行に架設されている。また、図3及び図7に示すように、いかり材10、12の直上方の高さ位置するように、主脚2、3の下部間、及び主脚1、4の下部間は、いかり材14、16の取付高さがそれぞれ同一高さとなるように、かつ平行に架設されている。いかり材14、16は、いかり材10、12に対して載置されるように当接して配置されている。いかり材10、12、14、16は、一対のフランジ面c、dを有する鋼製のアングル材からなる。
そして、図7に示すように、平面視した場合、いかり材10、12、14、16は、主脚1〜4の位置をコーナにして井桁状に配置されている。
いかり材10、12、14、16の主脚1〜4に対する固定構造について具体的に説明する。なお、図7に示すように、説明の便宜上、主脚1〜4がそれぞれ有するフランジ面に対して、いかり材14、16に面するフランジ面には、aの符号を付し、いかり材10、12に面するフランジ面には、bの符号を付している。
また、図7に示すように、説明の便宜上、いかり材10、12、14、16がそれぞれ有するフランジ面に対して、主脚に面するフランジ面には、前述したcの符号を付し、主脚とは面していないフランジ面には、前述したdの符号を付している。本実施形態では、いかり材10、12、14、16の各フランジ面dは、水平となるように配置されている。
また、図6、図7に示すように、いかり材10、12はフランジ面dがフランジ面cよりも上に位置するように配置されている。いかり材14、16は、フランジ面dがフランジ面cよりも下に位置するように配置されている。
(いかり材14、16の主脚1〜4に対する取付固定)
図6、図7に示すように、いかり材14は、主脚2、3のフランジ面aに対して、ガセットプレート20、22を介して取付固定されている。図7に示すように、いかり材16は、主脚1、4のフランジ面aに対して、ガセットプレート24、26を介して、取付固定されている。
図3に示すガセットプレート20、22及び図7に示すガセットプレート24、26は、同一構成のため、図5を参照して、ガセットプレート22について、説明する。
図5に示すように、ガセットプレート22は、上下方向の中間部から上部までの間は、略等脚台形形状領域となっているとともに、下部は略等脚台形形状領域の下底の長さを有する四角形状領域となっている。略等脚台形形状領域の左右両側縁は、斜状に形成されていて上方へ行くほど左右の両側縁間の幅が狭くなっている。この略等脚台形形状領域において、その左右方向の中間部は、上下方向に延出した第1領域であって、この領域は、主脚3に相対する面を有していて、図5に示すように主脚3のフランジ面aに対して主脚3のフランジ面aの内側から挿通された複数のボルト40により連結されている。この複数のボルト40が第1領域に配置された第1ボルト群に相当する。本実施形態では、第1領域においては、二列のボルト40が上下方向に並んで配置されている。なお、ボルト40群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。
なお、図7では、説明の便宜上、ボルト40は図示していない。
また、ガセットプレート22において、四角形状領域は、第2領域であって、第1領域とT字状に直交して交差している。四角形状領域において、主脚3のフランジ面aと相対する部位は、主脚3のフランジ面aの内側から複数のボルト40が挿通されていかり材14のフランジ面cに対して連結されている。また、ガセットプレート22において、四角形状領域のうち、主脚3のフランジ面aと相対していない部位の複数のボルト40は、ガセットプレート22側から挿通されていかり材14のみに連結されている。この第2領域に位置する複数のボルト40が第2領域の第2ボルト群に相当する。このようにして、第2領域では、二列のボルト40が横方向に並んで配置されている。なお、ボルト40群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。
図6に示すように、ガセットプレート20においても、ガセットプレート22と同様の方法で、ガセットプレート20が主脚2のフランジ面aに対して取付固定されるとともに、いかり材14が複数のボルト40によりガセットプレート20を介して連結されている。図7に示す、主脚1、4のフランジ面aに対するガセットプレート24、26を介してのいかり材16の取付固定も同様である。
(いかり材10、12の主脚1〜4に対する取付固定)
図4、図6、図7に示すように、いかり材10は、主脚1、2のフランジ面bに対して、ガセットプレート30、32を介して、取付固定されている。図7に示すように、いかり材12は、主脚3、4のフランジ面bに対して、ガセットプレート34、36を介して、取付固定されている。
ガセットプレート30、32、34、36は、同一構成のため、図4を参照して、ガセットプレート32について、説明する。
図4に示すように、ガセットプレート32は、上下方向の中間部から上部までの間は、略等脚台形形状領域となっているとともに、上部は略等脚台形形状領域の上底の長さを有する四角形状領域となっている。略等脚台形形状領域の左右両側縁は、斜状に形成されていて下へ行くほど左右の両側縁間の幅が狭くなっている。この略等脚台形形状領域において、その左右方向の中間部は、上下方向に延出した第1領域であって、この領域は、主脚2に相対する面を有していて、図4に示すように主脚2のフランジ面bに対して主脚2のフランジ面bの内側から挿通された複数のボルト50により連結されている。この複数のボルト50が第1領域に配置されたボルト群に相当する。本実施形態では、第1領域においては、二列のボルト50が上下方向に並んで配置されている。なお、ボルト50群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。なお、図7では、説明の便宜上、ボルト50は図示していない。
また、ガセットプレート32において、四角形状領域は、第2領域であって、第1領域とT字状に直交して交差している。前記四角形状領域において、主脚2のフランジ面bと相対した部位は、主脚2のフランジ面bの内側から複数のボルト50が挿通されていかり材10のフランジ面cに対して連結されている。ガセットプレート32において、第2領域のうち、主脚2のフランジ面bと相対していない部位は、ガセットプレート32側から挿通された複数のボルト50により、いかり材10に接合固定されている。なお、ガセットプレート32の内側及び主脚2のフランジ面bから挿通された複数のボルト50が第2領域の第2ボルト群に相当する。このようにして、第2領域では、二列のボルト50が横方向に並んで配置されている。なお、ボルト50群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。
図2に示すように、ガセットプレート32の下端は、主脚2の下端の高さと同一高さとなるように配置されている。
図7に示すように、ガセットプレート30においても、ガセットプレート32と同様の方法で、ガセットプレート30が主脚1のフランジ面bに対して取付固定されるとともに、いかり材10が複数のボルト50によりガセットプレート30を介して連結されている。また、図2に示すように、ガセットプレート30の下端は、主脚1の下端の高さと同一高さとなるように配置されている。
図7に示す、主脚3、4のフランジ面bに対するガセットプレート34、36を介してのいかり材12の取付固定も同様であるとともに、ガセットプレート34、36の下端は、主脚3、4の下端の高さと同一高さとなるように配置されている。
なお、図2、図3、及び図7において、点線で囲まれた部分は、コンクリート打設前に鉄筋で格子状に基礎配筋が行われた部分であり、太線で囲まれた範囲が、前記鉄筋で格子状に基礎配筋が行われた後、コンクリートが打設されて構築される変電所用屋外鉄構の基礎となる。なお、図2、図3において、符号Gは地面を表している。
(実施形態の作用)
上記のように構成された変電所用屋外鉄構の基礎構造は、第1領域と第2領域とがT字状に交差して配置された全てのガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36を介して、ボルト40、50群により主脚1〜4といかり材10、12、14、16とを接合固定する。
一方、従来は、図12に示すように従来のガセットプレート132はガセットプレート120とは干渉しないように、ガセットプレート120に対向する側端は、鉛直に延出されていて、主脚102のフランジ面bとフランジ面aとの角部に沿うようにされている。また、図13に示すガセットプレート130は、ガセットプレート124とは干渉しないように、ガセットプレート124に対向する側端は、鉛直に延出されていて、主脚101のフランジ面bとフランジ面aとの角部に沿うようにされている。また、図13に示すガセットプレート134は、ガセットプレート122とは干渉しないように、ガセットプレート122に対向する側端は、鉛直に延出されていて、主脚103のフランジ面bとフランジ面aとの角部に沿うようにされている。また、図13に示すガセットプレート136は、ガセットプレート126とは干渉しないように、ガセットプレート126に対向する側端は、鉛直に延出されていて、主脚104のフランジ面bとフランジ面aとの角部に沿うようにされている。
これに対して、本実施形態では、例えば第1領域と第2領域とがT字状に交差した図6に示すガセットプレート32は、隣接する他のガセットプレートとは干渉することなく配置される。また、図7に示す第1領域と第2領域とがT字状に交差したガセットプレート30、34、36は、第1領域と第2領域とがT字状に交差するとともに隣接する他のガセットプレートとは干渉することなく配置される。
この結果、本実施形態によれば、ボルト40群とボルト50群とは、同じようにそれぞれ第1領域、及び第2領域において、ボルトをT字状に配置することができる。これにより、T字状に配置されたボルト群においては、ボルト群の重心の位置ズレが小さくなり、いかり材の各主脚に対する接合部位における偏心モーメントが抑制される。また、ガセットプレートと本実施形態のガセットプレートとを同じ高さにして比較すると、本実施形態では、T字状に交差して配置された第1領域と第2領域にボルト群を配置するため、L字状にボルト群を配置する従来のガセットプレートよりも、接合部位のボルト本数を増やすことができる。
また、平面視した状態で井桁状に配置された4本のいかり材10、12、14、16は、相互に同一の取付け高さで平行に配置された一対を一組として、異なる高さを有する二組となっている。そして、高さが低い側の一対のいかり材10、12を主脚1〜4に対して取付けているガセットプレート30、32、34、36の下端の高さは、該ガセットプレートが接合固定されている主脚1〜4の下端と同一の高さに配置されている。このように、高さが低い側のいかり材を高さが高い側のいかり材の下端に合わせて配置することができ、ガセットプレートの配置スペースを確保できる。また、この構成により、主脚といかり材接合部のボルト強度が増えていかり材の荷重負担量を増すことができるため、根入れに関与する主脚の長さを短くできる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態では、各ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36は、対向している主脚1〜4が延びる方向と同方向に延出した第1領域であって、ボルト40、50群に含まれる第1ボルト群にて対向している主脚1〜4に対して接合固定された第1領域を有する。また、各ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36は、第1領域とは直交する第2領域であって、ボルト40、50群の中の第2ボルト群となるボルト40、50群により、該第2領域に対向しているいかり材の面が接合固定された第2領域を有する。そして第1領域と前記第2領域は、T字状に交差している。
上記構成により、各ガセットプレートの第1領域と第2領域とが、T字状に交差して配置されるため、各いかり材の各主脚に対する接合部位における偏心モーメントが抑制される。また、T字状に交差して配置された第1領域と第2領域にボルト群を配置するため、接合部位のボルト本数を従来よりも増やすことができる。
(2)また、本実施形態では、平面視した状態で井桁状に配置された4本のいかり材10、12、14、16は、相互に同一の取付け高さで平行に配置された一対を一組として、異なる高さを有する二組となっている。そして、高さが低い側の一対のいかり材10、12を主脚1〜4に対して取付けているガセットプレート30、32、34、36の下端の高さは、該ガセットプレートが接合固定されている主脚1〜4の下端と同一の高さに配置されている。
この結果、高さが低い側のいかり材を高さが高い側のいかり材の下端に合わせて配置することができ、ガセットプレートの配置スペースを確保できる。また、この構成により、主脚といかり材接合部のボルト強度が増えていかり材の荷重負担量を増すことができるため、根入れに関与する主脚の長さを短くできる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態では、主脚は4本としたが、5本以上としてもよい。すなわち、前記4本の主脚1〜4の構成に加えて、さらに、主脚を追加してもよい。この場合、追加する主脚は、主脚1、2の間、主脚2、3の間、主脚3、4の間、主脚4、1間に配置すればよい。この追加する主脚といかり材間は、ガセットプレートを介在させて、ボルト40、50群により、主脚とガセットプレート間、及び、ガセットプレートといかり材とを接合固定すればよい。
・前記実施形態では、いかり材を4本としたが、5本以上としてもよい。すなわち、前記4本のいかり材10、12、14、16の構成に加えて、さらに、いかり材を追加してもよい。この場合、追加するいかり材は、いかり材10、12、14、16の主脚に対する取付固定と同様に行えばよい。
・前記実施形態では、主脚1〜4及びいかり材10、12、14、16をアングル材としたが、主脚1〜4及びいかり材10、12、14、16はアングル材に限定するものではなく、例えばチャンネル材としてもよい。
・前記実施形態では、いかり材10、12に対して、いかり材14、16を当接するようにして上に配置したが、いかり材10、12に対して、いかり材14、16を離間して配置してもよい。
・前記実施形態では、第1領域と第2領域とをT字状に配置したが、第1領域と第2領域を十字状に配置してもよい。この場合、ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36は、台形ではなく、例えば、菱形、正方形、或いは長方形等の四角形状とし、その対角線上に沿うように第1領域と第2領域を配置すればよい。
・また、ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36の外形形状をT字状、または十字状に形成してもよい。
・前記実施形態では、ボルト40、50は、ガセットプレートの内側、及び主脚側から挿通したが、ガセットプレートの外側、及び反主脚側から挿通してもよい。
1、2、3、4…主脚、5…ベース材、
10、12、14、16…いかり材、
20、22、24、26…ガセットプレート、
30、32、34、36…ガセットプレート、
40、50…ボルト、
101、102、103、104…主脚、105…ベース材、
110、112、114、116…いかり材
120、122、124、126…ガセットプレート、
130、132、134、136…ガセットプレート、
140、150…ボルト、
a、b、c、d…フランジ面。

Claims (2)

  1. 平面視した状態で少なくとも4本のいかり材が井桁状に配置され、その各コーナに上下方向に沿って配置された各主脚に対してそれぞれガセットプレートを介して前記いかり材がボルト群にて接合固定されている変電所用屋外鉄構の基礎構造であって、
    各ガセットプレートは、
    対向している主脚が延びる方向と同方向に延出した第1領域であって、前記ボルト群に含まれる第1ボルト群にて前記対向している主脚に対して接合固定された第1領域と、
    前記第1領域とは直交する第2領域であって、前記ボルト群に含まれる第2ボルト群により、該第2領域に対向しているいかり材の面が接合固定された第2領域を有しており、
    前記第1領域と前記第2領域は、T字状または十字状に交差している変電所用屋外鉄構の基礎構造。
  2. 平面視した状態で前記井桁状に配置された前記4本のいかり材は、相互に同一の取付け高さで平行に配置された一対を一組として、異なる高さを有する二組となっており、
    高さが低い側の一対のいかり材を主脚に対して取付けている前記ガセットプレートの下端の高さは、該ガセットプレートが接合固定されている主脚の下端と同一の高さに配置されている請求項1に記載の変電所用屋外鉄構の基礎構造。
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