JP2021080773A - 変電所用屋外鉄構の基礎構造 - Google Patents
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Abstract
Description
いかり材110、112、114、116の主脚101〜104に対する固定構造について具体的に説明する。
図12、図13に示すように、いかり材114は、主脚102、103のフランジ面aに対して、ガセットプレート120、122を介して取付固定されている。図13に示すように、いかり材116は、主脚101、104のフランジ面aに対して、ガセットプレート124、126を介して、取付固定されている。
(いかり材110、112の主脚101〜104に対する取付固定)
図10、図12、図13に示すように、いかり材110は、主脚101、102のフランジ面bに対して、ガセットプレート130、132を介して、取付固定されている。図13に示すように、いかり材112は、主脚103、104のフランジ面bに対して、ガセットプレート134、136を介して、取付固定されている。
図10に示すように、ガセットプレート132は、上下方向の中間部から上部までの間は、台形形状領域となっているとともに、下部は台形形状領域の下底の長さを有する四角形状領域となっている。ガセットプレート132の台形形状領域は、図11に示すガセットプレート122の台形形状領域とは異なり、図12に示すように、ガセットプレート120とは干渉しないように、ガセットプレート120に対向する側端は、鉛直に下方へ延出されていて、主脚102のフランジ面bとフランジ面aとの角部に沿うようにされている。
ガセットプレート132は、この台形形状領域において、図10、図12に示すように主脚102のフランジ面bに対して対向する部位は、主脚102のフランジ面bの内側から挿通された複数のボルト150により連結されている。また、ガセットプレート132において、四角形状領域のうち、主脚102のフランジ面bと相対する部位は、主脚102のフランジ面bの内側からボルト150が挿通されていかり材110のフランジ面cに対して、連結されている。また、ガセットプレート132において、四角形状領域のうち、主脚102のフランジ面bと相対していない部位は、複数のボルト150により、ガセットプレート132側から挿通されていかり材110のみに連結されている。
ガセットプレート130においても、ガセットプレート132と同様の方法で、ガセットプレート130が主脚101のフランジ面bに対して取付固定されるとともに、いかり材110が、複数のボルト150により主脚101に連結されている。
本発明の目的は、上記課題を解決して、井桁状に配置されたいかり材の主脚に対する接合部位における偏心モーメントを抑制し、接合部位のボルト本数を従来よりも増やすことができる変電所用屋外鉄構の基礎構造を提供することにある。
図1〜図3に示すように変電所の屋外鉄構は、4本の主脚1〜4を有しており、その下端部は、ベース材5に一体に連結されていて、その下端の高さは、同一高さとなるように配置されている。図7に示すように、主脚1〜4は一対のフランジ面a、bを有する鋼製のアングル材からなる。
いかり材10、12、14、16の主脚1〜4に対する固定構造について具体的に説明する。なお、図7に示すように、説明の便宜上、主脚1〜4がそれぞれ有するフランジ面に対して、いかり材14、16に面するフランジ面には、aの符号を付し、いかり材10、12に面するフランジ面には、bの符号を付している。
図6、図7に示すように、いかり材14は、主脚2、3のフランジ面aに対して、ガセットプレート20、22を介して取付固定されている。図7に示すように、いかり材16は、主脚1、4のフランジ面aに対して、ガセットプレート24、26を介して、取付固定されている。
図5に示すように、ガセットプレート22は、上下方向の中間部から上部までの間は、略等脚台形形状領域となっているとともに、下部は略等脚台形形状領域の下底の長さを有する四角形状領域となっている。略等脚台形形状領域の左右両側縁は、斜状に形成されていて上方へ行くほど左右の両側縁間の幅が狭くなっている。この略等脚台形形状領域において、その左右方向の中間部は、上下方向に延出した第1領域であって、この領域は、主脚3に相対する面を有していて、図5に示すように主脚3のフランジ面aに対して主脚3のフランジ面aの内側から挿通された複数のボルト40により連結されている。この複数のボルト40が第1領域に配置された第1ボルト群に相当する。本実施形態では、第1領域においては、二列のボルト40が上下方向に並んで配置されている。なお、ボルト40群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。
また、ガセットプレート22において、四角形状領域は、第2領域であって、第1領域とT字状に直交して交差している。四角形状領域において、主脚3のフランジ面aと相対する部位は、主脚3のフランジ面aの内側から複数のボルト40が挿通されていかり材14のフランジ面cに対して連結されている。また、ガセットプレート22において、四角形状領域のうち、主脚3のフランジ面aと相対していない部位の複数のボルト40は、ガセットプレート22側から挿通されていかり材14のみに連結されている。この第2領域に位置する複数のボルト40が第2領域の第2ボルト群に相当する。このようにして、第2領域では、二列のボルト40が横方向に並んで配置されている。なお、ボルト40群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。
図4、図6、図7に示すように、いかり材10は、主脚1、2のフランジ面bに対して、ガセットプレート30、32を介して、取付固定されている。図7に示すように、いかり材12は、主脚3、4のフランジ面bに対して、ガセットプレート34、36を介して、取付固定されている。
図4に示すように、ガセットプレート32は、上下方向の中間部から上部までの間は、略等脚台形形状領域となっているとともに、上部は略等脚台形形状領域の上底の長さを有する四角形状領域となっている。略等脚台形形状領域の左右両側縁は、斜状に形成されていて下へ行くほど左右の両側縁間の幅が狭くなっている。この略等脚台形形状領域において、その左右方向の中間部は、上下方向に延出した第1領域であって、この領域は、主脚2に相対する面を有していて、図4に示すように主脚2のフランジ面bに対して主脚2のフランジ面bの内側から挿通された複数のボルト50により連結されている。この複数のボルト50が第1領域に配置されたボルト群に相当する。本実施形態では、第1領域においては、二列のボルト50が上下方向に並んで配置されている。なお、ボルト50群の列数は、二列に限定するものではなく、他の列数であってもよい。なお、図7では、説明の便宜上、ボルト50は図示していない。
図7に示すように、ガセットプレート30においても、ガセットプレート32と同様の方法で、ガセットプレート30が主脚1のフランジ面bに対して取付固定されるとともに、いかり材10が複数のボルト50によりガセットプレート30を介して連結されている。また、図2に示すように、ガセットプレート30の下端は、主脚1の下端の高さと同一高さとなるように配置されている。
上記のように構成された変電所用屋外鉄構の基礎構造は、第1領域と第2領域とがT字状に交差して配置された全てのガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36を介して、ボルト40、50群により主脚1〜4といかり材10、12、14、16とを接合固定する。
(1)本実施形態では、各ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36は、対向している主脚1〜4が延びる方向と同方向に延出した第1領域であって、ボルト40、50群に含まれる第1ボルト群にて対向している主脚1〜4に対して接合固定された第1領域を有する。また、各ガセットプレート20、22、24、26、30、32、34、36は、第1領域とは直交する第2領域であって、ボルト40、50群の中の第2ボルト群となるボルト40、50群により、該第2領域に対向しているいかり材の面が接合固定された第2領域を有する。そして第1領域と前記第2領域は、T字状に交差している。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態では、ボルト40、50は、ガセットプレートの内側、及び主脚側から挿通したが、ガセットプレートの外側、及び反主脚側から挿通してもよい。
10、12、14、16…いかり材、
20、22、24、26…ガセットプレート、
30、32、34、36…ガセットプレート、
40、50…ボルト、
101、102、103、104…主脚、105…ベース材、
110、112、114、116…いかり材
120、122、124、126…ガセットプレート、
130、132、134、136…ガセットプレート、
140、150…ボルト、
a、b、c、d…フランジ面。
Claims (2)
- 平面視した状態で少なくとも4本のいかり材が井桁状に配置され、その各コーナに上下方向に沿って配置された各主脚に対してそれぞれガセットプレートを介して前記いかり材がボルト群にて接合固定されている変電所用屋外鉄構の基礎構造であって、
各ガセットプレートは、
対向している主脚が延びる方向と同方向に延出した第1領域であって、前記ボルト群に含まれる第1ボルト群にて前記対向している主脚に対して接合固定された第1領域と、
前記第1領域とは直交する第2領域であって、前記ボルト群に含まれる第2ボルト群により、該第2領域に対向しているいかり材の面が接合固定された第2領域を有しており、
前記第1領域と前記第2領域は、T字状または十字状に交差している変電所用屋外鉄構の基礎構造。 - 平面視した状態で前記井桁状に配置された前記4本のいかり材は、相互に同一の取付け高さで平行に配置された一対を一組として、異なる高さを有する二組となっており、
高さが低い側の一対のいかり材を主脚に対して取付けている前記ガセットプレートの下端の高さは、該ガセットプレートが接合固定されている主脚の下端と同一の高さに配置されている請求項1に記載の変電所用屋外鉄構の基礎構造。
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