JP2021080711A - 移動通路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】桟橋に設置されて、空船時と満船時による船の浮き沈み及び潮の干満差の影響を受けることなく、人が安全に桟橋と船との間を移動することができる移動通路装置を提供する。【解決手段】移動通路装置10は、桟橋3に設置された、桟橋3と船5との間を移動するための移動通路装置である。移動通路装置10は、桟橋3上に固定された支持部11と、支持部11に対して上下方向に回動可能に軸支され、複数のステップ12bを有するラダー部12と、ラダー部12の先端に設けられた乗船口を構成する踊り場13と、踊り場13に取り付けられ、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhを調整をする高さ調整部材14とを備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、桟橋に設置されて、空船時と満船時による船の浮き沈み及び潮の干満差の影響を受けることなく、人が安全に桟橋と船との間を移動することができる移動通路装置に関する。
接岸した船に人が岸壁側から乗り込む、あるいは接岸した船から人が岸壁側に降りる場合には、一般に、ラダー若しくは昇降機と呼ばれる移動通路装置が用いられる。ここで、ラダーは、陸側の岸壁と船側の甲板またはデッキとの間に、人が安全に乗船あるいは下船するために設置される。
このラダーについて、大型船に設置されている場合、ラダーは船の甲板周辺に設置・収納されており、常に船から陸に向かってラダーを降ろす方式となる。一方、ラダーが陸側に設置される場合、潮の干満差によって船が上下に変動するため、船の甲板やデッキの高さに合わせてラダーの高さを調整できる機能を有する大型のラダーが使用される。どちらの場合でも、ラダーが船の高さに合わせることができるため、人が安全に乗船、下船を行うことができる。なお、ラダーを陸側に設置した場合には、相手が大型船であっても小型船であっても、人が安全に乗船、下船を行うことができる。
ここで、どのような環境でも乗船、下船が可能なラダーを設計、設置する場合、その設備規模は必然的に大きくなる。ラダーを陸側に設置する場合において、フェリー乗り場など陸側に大型設備のラダーを設置するのに十分な設置面積を確保できる岸壁であれば問題はない。
一方、沿岸地に立地している化学プラント工場などでは、積載量1500トン程度の内航船で原料や製品などの油関係の貨物を荷役しており、荷役は桟橋で行われている。桟橋は、陸から海側へ荷役作業場所がせり出した構造を有しており、必要最低限の面積しか確保されていない。このため、桟橋上では、大型設備のラダーを設置するのは困難である。
一方、沿岸地に立地している化学プラント工場などでは、積載量1500トン程度の内航船で原料や製品などの油関係の貨物を荷役しており、荷役は桟橋で行われている。桟橋は、陸から海側へ荷役作業場所がせり出した構造を有しており、必要最低限の面積しか確保されていない。このため、桟橋上では、大型設備のラダーを設置するのは困難である。
また、地形的な要因として、瀬戸内海などの内海では潮の干満差が大きくなることが知られている。さらに、積載量1500トン程度の内航船の場合、空船時と満船時による船の浮き沈みが潮の干満差に加わると、桟橋から見た船の甲板あるいはデッキの高さが4m程度相対的に低くなる場合もあれば、2m程度相対的に高くなる場合もあり、その時々で状況が変化する。このような環境に適したラダーを桟橋に設置し、人が安全に乗船、下船を行うことができるようにしたものは未だ開発されていない。
一方、岸壁等から浮き桟橋へ架け渡される連絡通路装置として、従来、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示す連絡通路装置は、上下揺動可能に設けられたメインフレームと、メインフレームに設けられた連絡通路とからなり、岸壁等と浮き桟橋等との間に架け渡される連絡通路装置である。そして、メインフレームと連絡通路とを揺動中心側からそれぞれ基部、中間部及び先部とにて構成し、中間部に対して基部若しくは先部を下部が鈍角となるようにへの字状に屈曲若しくは湾曲に形成したものである。このように、上下揺動可能な連絡通路等をへの字状にすることにより、連絡通路等が上下揺動しても連絡通路等が岸壁に干渉するのを防止するとともに岸壁等上面から連絡通路端面までの高さを小さくして連絡通路への移動を簡単容易に行うことができる。
特許文献1に示す連絡通路装置は、上下揺動可能に設けられたメインフレームと、メインフレームに設けられた連絡通路とからなり、岸壁等と浮き桟橋等との間に架け渡される連絡通路装置である。そして、メインフレームと連絡通路とを揺動中心側からそれぞれ基部、中間部及び先部とにて構成し、中間部に対して基部若しくは先部を下部が鈍角となるようにへの字状に屈曲若しくは湾曲に形成したものである。このように、上下揺動可能な連絡通路等をへの字状にすることにより、連絡通路等が上下揺動しても連絡通路等が岸壁に干渉するのを防止するとともに岸壁等上面から連絡通路端面までの高さを小さくして連絡通路への移動を簡単容易に行うことができる。
また、船舶に装備される船梯として、従来、例えば、特許文献2に示すものが知られている。
特許文献2に示す船梯は、船の甲板上より突出、または甲板上に収納可能に設けた船梯台座上に、船梯台座に対して180°旋回させうる旋回装置を有するターンテーブルを設ける。そして、この船梯は、そのターンテーブルに固設した固定ポスト上に設けたラダー上下用ウインチによりその乗船口付の先端部が俯仰可能なラダー部をターンテーブルに回動自在に取り付けたものである。この船梯によれば、その使用時に甲板から船梯台座を突出し、岸壁の高さを考慮してラダー上下用ウインチにより乗船口を俯仰して乗船口を岸壁に下ろすことができ、船体が接岸しなくても使用でき、岸壁が甲板より高い一にあっても使用可能とすることができる。
特許文献2に示す船梯は、船の甲板上より突出、または甲板上に収納可能に設けた船梯台座上に、船梯台座に対して180°旋回させうる旋回装置を有するターンテーブルを設ける。そして、この船梯は、そのターンテーブルに固設した固定ポスト上に設けたラダー上下用ウインチによりその乗船口付の先端部が俯仰可能なラダー部をターンテーブルに回動自在に取り付けたものである。この船梯によれば、その使用時に甲板から船梯台座を突出し、岸壁の高さを考慮してラダー上下用ウインチにより乗船口を俯仰して乗船口を岸壁に下ろすことができ、船体が接岸しなくても使用でき、岸壁が甲板より高い一にあっても使用可能とすることができる。
しかしながら、これら従来の特許文献1に示す連絡通路装置及び特許文献2に示す船梯にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1に示す連絡通路装置の場合、大型構造を有し、連絡通路装置のメインフレームが岸壁側に支持部材によって支持されている。このため、陸から海側へせり出した構造を有し、必要最低限の面積しか確保されていない桟橋に設置するのに適していない。
また、特許文献2に示す船梯は、船梯台座に対して180°旋回しうるターンテーブルを設けた船梯台座を船の甲板上で移動可能に収納するものであり、大型船に設置されるものであって、これも陸から海側へせり出した構造を有し、必要最低限の面積しか確保されていない桟橋に設置するのに適していない。
即ち、特許文献1に示す連絡通路装置の場合、大型構造を有し、連絡通路装置のメインフレームが岸壁側に支持部材によって支持されている。このため、陸から海側へせり出した構造を有し、必要最低限の面積しか確保されていない桟橋に設置するのに適していない。
また、特許文献2に示す船梯は、船梯台座に対して180°旋回しうるターンテーブルを設けた船梯台座を船の甲板上で移動可能に収納するものであり、大型船に設置されるものであって、これも陸から海側へせり出した構造を有し、必要最低限の面積しか確保されていない桟橋に設置するのに適していない。
従って、本発明はこの従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、桟橋に設置されて、空船時と満船時による船の浮き沈み及び潮の干満差の影響を受けることなく、人が安全に桟橋と船との間を移動することができる移動通路装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る移動通路装置は、桟橋に設置された、前記桟橋と船との間を移動するための移動通路装置であって、前記桟橋上に固定された支持部と、該支持部に対して上下方向に回動可能に軸支され、複数のステップを有するラダー部と、該ラダー部の先端に設けられた乗船口を構成する踊り場と、該踊り場に取り付けられ、海面上に浮いた状態で前記踊り場の海面からの高さを調整をする高さ調整部材とを備えていることを要旨とする。
本発明に係る移動通路装置によれば、桟橋に設置されて、空船時と満船時による船の浮き沈み及び潮の干満差の影響を受けることなく、人が安全に桟橋と船との間を移動することができる移動通路装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態に係る移動通路装置について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の一実施形態に係る本発明の一実施形態に係る移動通路装置が適用される桟橋の一般例が示されており、桟橋3は、陸1から海2側にせり出した構造を有する。この一般的な桟橋3は、陸1から海2側にせり出す直線状の第1橋部3aと、第1橋部3aの先端において第1橋部3aに対して直交するように直線状に延びる第2橋部3bとを備えている。第2橋部3bには、船5が接岸する複数の荷役作業場所4が設けられている。荷役作業場所4は、船5が接岸する側と反対側も海2が存在し、その面積は大型設備のラダーを設置するには非常に小さな大きさとなっている。
次に、船5が桟橋3の荷役作業場所4に接岸する際の、桟橋と満船干潮時の船のデッキとの高さの位置関係と、桟橋と空船満潮時の船のデッキとの高さの位置関係とを図2を参照して説明する。
図2には、瀬戸内海などの内海における潮の干満差について、船5として積載量1500トンの内航船を例として示されており、満船の場合、海面2aに対して船5が深く沈み込み、桟橋3の荷役作業場所4よりも船5のデッキ6は低くなる。この状況に干潮が重なると、船5の位置はさらに低くなり、桟橋3の荷役作業場所4と船5のデッキ6との鉛直方向の差は最大4m程度となる。つまり、桟橋3の荷役作業場所4の上面HLから船5のデッキ6の上面まで鉛直方向に最大4m程度低くなる。
図2には、瀬戸内海などの内海における潮の干満差について、船5として積載量1500トンの内航船を例として示されており、満船の場合、海面2aに対して船5が深く沈み込み、桟橋3の荷役作業場所4よりも船5のデッキ6は低くなる。この状況に干潮が重なると、船5の位置はさらに低くなり、桟橋3の荷役作業場所4と船5のデッキ6との鉛直方向の差は最大4m程度となる。つまり、桟橋3の荷役作業場所4の上面HLから船5のデッキ6の上面まで鉛直方向に最大4m程度低くなる。
一方、空船の場合、海面2aに対して船5が深く沈まず、また、満潮になると、船5の位置は高くなり、船5のデッキ6は桟橋3の荷役作業場所4よりも高くなり、桟橋3の荷役作業場所4との鉛直方向の差は最大2m程度となる。つまり、桟橋3の荷役作業場所4の上面HLから船5のデッキ6の上面まで鉛直方向に最大2m程度高くなる。
このような状況において、従前においては、桟橋3を基準として船5が上下方向に大きく変動する場合に適したラダーを桟橋3側に設置することはされてこなかった。その理由の1つとしては、上下方向の変動幅をラダーの長さで吸収しようとしても、桟橋3の奥行き(荷役作業場所4の奥行き)が小さいため、大型ラダーのような仕様を適用できないことが挙げられる。
このような状況において、従前においては、桟橋3を基準として船5が上下方向に大きく変動する場合に適したラダーを桟橋3側に設置することはされてこなかった。その理由の1つとしては、上下方向の変動幅をラダーの長さで吸収しようとしても、桟橋3の奥行き(荷役作業場所4の奥行き)が小さいため、大型ラダーのような仕様を適用できないことが挙げられる。
そこで、本実施形態に係る移動通路装置においては、移動通路装置10として、図3乃至図5に示すような構成を採用している。
つまり、移動通路装置10は、桟橋3の荷役作業場所4に設置された、桟橋3の荷役作業場所4と船5のデッキ6との間を作業員や乗客などの人7が移動するものためのものであり、桟橋3の荷役作業場所4に固定された支持部11を備えている。支持部11は、桟橋3の荷役作業場所4上を延びる底板部材11aと、底板部材11aの両端に一対の支持部材11bによって支持される上部材11cとを備えている。支持部11は、底板部材11aを簡単な構造、例えば、固定ボルト(図示せず)等によって桟橋3の荷役作業場所4に固定することにより、荷役作業場所4に固定される。
つまり、移動通路装置10は、桟橋3の荷役作業場所4に設置された、桟橋3の荷役作業場所4と船5のデッキ6との間を作業員や乗客などの人7が移動するものためのものであり、桟橋3の荷役作業場所4に固定された支持部11を備えている。支持部11は、桟橋3の荷役作業場所4上を延びる底板部材11aと、底板部材11aの両端に一対の支持部材11bによって支持される上部材11cとを備えている。支持部11は、底板部材11aを簡単な構造、例えば、固定ボルト(図示せず)等によって桟橋3の荷役作業場所4に固定することにより、荷役作業場所4に固定される。
また、移動通路装置10は、支持部11に対して上下方向に回動可能に軸支されたラダー部12を備えている。このラダー部12は、支持部11の底板部材11aに対しヒンジ等により回動可能に軸支され、海2側に向かって所定長さ延びる板状のステップ支持部材12aと、このステップ支持部材12aに所定間隔で取り付けられた複数のステップ12bとを備えている。各ステップ12bは、ステップ支持部材12aの回転角度に追従して階段面が常に水平を保つように角度可変ステップとなっている。また、ラダー部12は、ステップ支持部材12aに複数の支持脚12dによって取り付けられた手すり12cを備えている。手すり12cは、支持部11の上部材11cに対しヒンジ等により回動可能に軸支されている。
また、移動通路装置10は、ラダー部12のステップ支持部材12aの先端に設けられた乗船口を構成する踊り場13を備えている。踊り場13は、平板状に形成され、ステップ支持部材12aの先端に回動可能に軸支されてステップ支持部材12aの回転角度に追従して上面が常に水平を保つようになっている。踊り場13には、複数の支持脚13aによって取り付けられた手すり13bが設けられている。
また、移動通路装置10は、踊り場13の下面に取り付けられ、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhを調整する高さ調整部材14を備えている。この高さ調整部材14は、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように調整する。高さ調整部材14は、内部にエアー又は窒素を注入又は内部からエアー等を抜くことにより鉛直方向の高さを調整できる折り畳み式ブロックで構成される。
また、移動通路装置10は、踊り場13の下面に取り付けられ、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhを調整する高さ調整部材14を備えている。この高さ調整部材14は、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように調整する。高さ調整部材14は、内部にエアー又は窒素を注入又は内部からエアー等を抜くことにより鉛直方向の高さを調整できる折り畳み式ブロックで構成される。
このように構成された移動通路装置10の作用について図3乃至図5を参照して説明する。
図3には、満船干潮時における移動通路装置10の動作例の一例が示されている。この場合、満船の状態で干潮が重なっていることから、前述したように、例えば、桟橋3の荷役作業場所4の上面から船5のデッキ6の上面まで鉛直方向に最大4m程度低くなっている。そして、移動通路装置10のラダー部12は、海面2aが桟橋3の荷役作業場所4よりもかなり低くなっていることから、踊り場13の下面にある高さ調整部材14が海面2aに浮いた状態で、支持部11に対し下方に回動した状態となっている。
図3には、満船干潮時における移動通路装置10の動作例の一例が示されている。この場合、満船の状態で干潮が重なっていることから、前述したように、例えば、桟橋3の荷役作業場所4の上面から船5のデッキ6の上面まで鉛直方向に最大4m程度低くなっている。そして、移動通路装置10のラダー部12は、海面2aが桟橋3の荷役作業場所4よりもかなり低くなっていることから、踊り場13の下面にある高さ調整部材14が海面2aに浮いた状態で、支持部11に対し下方に回動した状態となっている。
そして、作業者や乗客などの人7は、ラダー部12のステップ12b上を降りて踊り場13上に行く。このとき、踊り場13の海面2aからの高さhが、船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHよりも低いことがある。この場合、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように高さ調整部材14にエアー又は窒素を注入して高さ調整部材14の高さが高くなるように調整すればよい。また、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHよりも高いことがある。この場合、高さ調整部材14からエアー又は窒素を抜き、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一にすればよい。
そして、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一の状態で、人7は踊り場13を船5側に、例えば、踊り場13の支持脚13aの上部に逆U字状のフック治具(例えば、株式会社ピカコーポレイション製の固定フックF−AK2又はF−CK3)を固定し、該フック治具を船5の手すりなどに引っ掛けることによって固定する。この状態で、人7は、踊り場13と船5のデッキ6との間を移動可能となり、安全に桟橋3と船5との間を移動することができるようになる。
なお、図3に示す状態から空船になると、船5のデッキ6の海面2aからの高さHが大きくなる。この場合、踊り場13の海面2aからの高さhと船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHとの間の鉛直方向の距離が大きくなるが、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように高さ調整部材14にエアー又は窒素を注入して高さ調整部材14の高さをより高くなるように調整すればよい。
なお、図3に示す状態から空船になると、船5のデッキ6の海面2aからの高さHが大きくなる。この場合、踊り場13の海面2aからの高さhと船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHとの間の鉛直方向の距離が大きくなるが、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように高さ調整部材14にエアー又は窒素を注入して高さ調整部材14の高さをより高くなるように調整すればよい。
また、図4には、図3に示す状態から満潮になったときの移動通路装置10の動作例の一例が示されている。この場合、干潮から満潮となるから、海面2aの高さが上昇し、桟橋3の荷役作業場所4の上面から船5のデッキ6の上面までの鉛直方向の高低差が図3に示す場合よりもかなり小さくなる。そして、移動通路装置10のラダー部12は、踊り場13の下面にある高さ調整部材14が海面2aに浮いた状態で、図3に示す状態から上方に回動した状態となる。
そして、作業者や乗客などの人7は、ラダー部12のステップ12b上を降りて踊り場13上に行く。このとき、踊り場13の海面2aからの高さhが、船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHよりも低いことがある。この場合、踊り場13の海面2aからの高さhが、船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように高さ調整部材14にエアー又は窒素を注入して高さ調整部材14の高さが高くなるように調整すればよい。また、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHよりもすでに高いことがある。この場合、高さ調整部材14からエアー又は窒素を抜き、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一とすればよい。そして、この状態で、前述と同様に、踊り場13を船5側に、例えば、踊り場13の支持脚13aの上部に逆U字状のフック治具(例えば、株式会社ピカコーポレイション製の固定フックF−AK2又はF−CK3)を固定し、該フック治具を船5の手すりなどに引っ掛けることによって固定する。これにより、人7は、踊り場13と船5のデッキ6との間を移動可能となり、安全に桟橋3と船5との間を移動することができるようになる。
更に、図5には、図4に示す状態から空船になったときの移動通路装置10の動作例の一例が示されている。この場合、満潮時で空船となるから、図4に示す状態に対し、船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHが上昇する。これにより、例えば、桟橋3の荷役作業場所4の上面から船5のデッキ6の上面まで鉛直方向に最大2m程度高くなる。そして、作業者や乗客などの人7は、ラダー部12のステップ12b上を降りて踊り場13上に行く。このとき、踊り場13の海面2aからの高さhが、船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHよりも低いことがある。この場合、図5に示すように、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように高さ調整部材14にエアー又は窒素を注入して高さ調整部材14の高さを高くするように調整すればよい。また、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHよりもすでに高いことがある。この場合、高さ調整部材14からエアー又は窒素を抜き、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一とすればよい。そして、この状態で、前述と同様に、踊り場13を船5側に、例えば、踊り場13の支持脚13aの上部に逆U字状のフック治具(例えば、株式会社ピカコーポレイション製の固定フックF−AK2又はF−CK3)を固定し、該フック治具を船5の手すりなどに引っ掛けることによって固定する。これにより、人7は、踊り場13と船5のデッキ6との間を移動可能となり、安全に桟橋3と船5との間を移動することができるようになる。
このように、本実施形態に係る移動通路装置10によれば、桟橋3に設置されて、空船時と満船時による船5の浮き沈み及び潮の干満差の影響を受けることなく、人7が安全に桟橋3と船5との間を移動することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、移動通路装置10は、桟橋3に設置されるとともに、桟橋3上に固定された支持部11と、支持部11に対して上下方向に回動可能に軸支され、複数のステップ12bを有するラダー部12と、ラダー部12の先端に設けられた乗船口を構成する踊り場13と、踊り場13に取り付けられ、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhを、船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHに合わせて調整をする高さ調整部材14とを備えているものであれば、図3乃至図5に示した構造のものに限られない。
また、本実施形態では、高さ調整部材14は、海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように調整するようにしてあるが、この場合に限られない。例えば、踊り場13の海面2aからの高さhの調整に際し、踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと異なる場合であっても、人7が踊り場13と船5のデッキ6との間を安全に移動できればよい。
但し、高さ調整部材14が海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように調整すると、人7が踊り場13と船5のデッキ6との間をより安全に移動することができる。
但し、高さ調整部材14が海面2a上に浮いた状態で踊り場13の海面2aからの高さhが船5に設けられたデッキ6の海面2aからの高さHと同一となるように調整すると、人7が踊り場13と船5のデッキ6との間をより安全に移動することができる。
1 陸
2 海
2a 海面
3 桟橋
4 荷役作業場所
5 船
6 デッキ
7 人
10 移動通路装置
11 支持部
11a 底板部材
11b 支持部材
11c 上部材
12 ラダー部
12a ステップ支持部材
12b ステップ
12c 手すり
12d 支持脚
13 踊り場
13a 支持脚
13b 手すり
14 高さ調整部材
2 海
2a 海面
3 桟橋
4 荷役作業場所
5 船
6 デッキ
7 人
10 移動通路装置
11 支持部
11a 底板部材
11b 支持部材
11c 上部材
12 ラダー部
12a ステップ支持部材
12b ステップ
12c 手すり
12d 支持脚
13 踊り場
13a 支持脚
13b 手すり
14 高さ調整部材
Claims (2)
- 桟橋に設置された、前記桟橋と船との間を移動するための移動通路装置であって、
前記桟橋上に固定された支持部と、該支持部に対して上下方向に回動可能に軸支され、複数のステップを有するラダー部と、該ラダー部の先端に設けられた乗船口を構成する踊り場と、該踊り場に取り付けられ、海面上に浮いた状態で前記踊り場の海面からの高さを調整をする高さ調整部材とを備えていることを特徴とする移動通路装置。 - 前記高さ調整部材は、海面上に浮いた状態で前記踊り場の海面からの高さが船に設けられたデッキの海面からの高さと同一となるように調整することを特徴とする請求項1に記載の移動通路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019208157A JP2021080711A (ja) | 2019-11-18 | 2019-11-18 | 移動通路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2019
- 2019-11-18 JP JP2019208157A patent/JP2021080711A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114775532A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-07-22 | 四川省水利电力工程局有限公司 | 一种水坝迎水坡面施工用平台 |
CN114775532B (zh) * | 2022-05-20 | 2024-01-26 | 四川水发建设有限公司 | 一种水坝迎水坡面施工用平台 |
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