JP2021080011A - 歯磨剤用容器および歯磨剤入り包装製品 - Google Patents

歯磨剤用容器および歯磨剤入り包装製品 Download PDF

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洋介 阿久津
Yosuke Akutsu
洋介 阿久津
啓佑 丹生
Keisuke Nyu
啓佑 丹生
智啓 田口
Tomohiro Taguchi
智啓 田口
英亮 中本
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英亮 中本
宏明 杉岡
Hiroaki Sugioka
宏明 杉岡
勇 大石
Isamu Oishi
勇 大石
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Abstract

【課題】歯磨剤の排出性が高められた歯磨剤用容器を提供する。【解決手段】ボトルと、キャップ3とからなる歯磨剤用容器において、ボトルは、筒状胴部5と、底部と、内容物排出用開口を備えた環状首部9とを備え、環状首部の上端部内面は、直胴面となっていると共に、充填された歯磨剤が接触する領域の壁面は、排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、キャップは、筒状本体と、上蓋33とからなり、筒状本体は、筒状側壁32と、内方フランジ35と、内容物排出用案内筒39と、シールリング37とを有しており、キャップの筒状本体の内面において、歯磨剤を排出する際に筒状本体内に侵入した歯磨剤が接触する領域の壁面も、全て、排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、筒状本体は、シールリングの下端と直胴面の下端との間隔が2mm以下となるように、環状首部に嵌合固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ペースト状の歯磨剤が充填されるためのブロー成形ボトルと、該ボトルに装着されたキャップとからなる歯磨剤用容器および歯磨剤入り包装製品に関するものである。
最近になって、ケチャップやマヨネーズに代表される粘稠な内容物を収容するための容器であって、この容器の内面に、内容物に対する滑り性を備えた液体(潤滑液)の層を設けることにより、粘稠な内容物を速やかに排出させるという易滑落技術が、例えば特許文献1等で提案されている。
この特許文献1では、上記液体の層(潤滑液層)の下地となるプラスチック製下地層の下側に、該液層を形成する潤滑液の拡散を抑制若しくは遮断する液拡散防止層が設けられており、このような液拡散防止層の形成により、容器内面に設けられている潤滑液層を安定に保持している。
ところで、歯磨剤は、研磨剤等の固形分を多く含む粘稠なペースト状固形物であり、練り歯磨きとも呼ばれ、チューブ形状の容器に充填され、キャップを装着して歯磨剤入り包装製品として販売に供されている。このような歯磨剤が収容されている容器は、一般に、未使用時には、洗面台等に倒立状態に置かれて保存されることから理解されるように、常に、歯磨剤を容器の排出口部分に充満させ、歯磨剤を速やかに排出し得ることや、歯磨剤が容器の底部に残存せずに、できるだけ、その全量を使い切ることができるようにすることが求められている。
このような歯磨剤が充填された容器では、上述した易滑落技術を適用することにより、その排出性を向上させることが期待されるが、歯磨剤は著しく粘稠であるため、易滑落技術だけでは、歯磨剤を十分に容器から排出することができず、さらに排出性を高めることが必要である。
特許第5673905号公報
従って、本発明の目的は、歯磨剤の排出性が高められた歯磨剤用容器および歯磨剤入り包装製品を提供することにある。
本発明の他の目的は、易滑落技術を適用することにより、歯磨剤の排出性がより高められた歯磨剤用容器および歯磨剤入り包装製品を提供することにある。
本発明によれば、歯磨剤が充填されるためのブロー成形ボトルと、該ボトルに装着されたキャップとからなる歯磨剤用容器において、
前記ボトルは、筒状胴部と、該筒状胴部の下端を閉じている底部と、該筒状胴部の上端に連なり且つ内容物排出用開口を備えた環状首部とを備えており、
前記環状首部の上端部内面は、ボトル軸方向に延びている直胴面となっていると共に、前記ボトルの筒状胴部の内面及び該環状首部の内面において、該ボトル内に充填された歯磨剤が接触する領域の壁面は、全て、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、
前記キャップは、前記ボトルの環状首部の外面を覆うように設けられている筒状本体と、該筒状本体に開閉自在に装着されている上蓋とからなり、該筒状本体は、筒状側壁と、該筒状側壁の上端から内方に延びている内方フランジと、該内方フランジの内方先端部に立設されており且つ上端部が内容物排出口となっている内容物排出用案内筒と、該内方フランジの内方先端部から下方に延びているシールリングとを有しており、
前記キャップの筒状本体の内面において、歯磨剤を排出する際に該キャップの筒状本体内に侵入した歯磨剤が接触する領域の壁面も、全て、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、
前記キャップの筒状本体は、前記シールリングの下端と前記ボトルの環状首部内面の前記直胴面の下端との間隔が2mm以下となるように、該環状首部に嵌合固定されていることを特徴とする歯磨剤用容器が提供される。
本発明の歯磨剤用容器においては、以下の態様を好適に採用することができる。
(1)前記内容物排出口を有する前記内容物排出用案内筒の上端部内面は、ボトル軸方向に沿ってストレートに延びている直胴面となっていること。
(2)前記ボトルが正立している状態において、前記ボトルの底部は、下に凸の曲率面となっており、前記キャップは該歯磨剤用ボトルを倒立保持し得る大きさの水平面を有していること。
(3)前記キャップの内容物排出用案内筒の内面は、前記ボトル側から先端の注出口に向かって縮径した形状の傾斜面を有しており、該傾斜面の歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θは30〜70度の範囲にあること。
(4)前記ブロー成形ボトルの内面には、歯磨剤に対する滑り性を向上させるための潤滑液の層が形成されていると共に、
前記ブロー成形ボトルは、前記潤滑液の層の下地となる内面下地層と、該下地層の下側に位置する液拡散防止層とを含む多層構造を有しており、
前記液拡散防止層は、前記潤滑液の拡散を抑制もしくは遮断するための層であり、前記潤滑液の層と接触している内面下地層の表面と前記液拡散防止層との間隔が200μm以下に設定されていること。
(5)前記ブロー成形ボトルの内面には、歯磨剤に対する滑り性を向上させるための潤滑液の液滴が分布していること。
(6)前記潤滑液が、食用油、脂肪酸トリグリセライド、フッ素系界面活性剤或いはシリコーンオイルであること。
(7)前記歯磨剤用容器に充填される歯磨剤は、密度(23℃)が1.1〜1.6g/cmのペースト状の固形物であること。
本発明の歯磨剤用容器は、歯磨剤が充填されているブロー成形ボトルと、このボトルの上部に形成されている環状首部に装着されるキャップとからなるものであるが、このボトル及びキャップの何れにおいても、歯磨剤が接触する内壁面が、ボトルの底部を除いて全て、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、さらに、キャップの筒状本体は、シール性確保のために設けられているシールリングの下端と前記ボトルの環状首部内面の直胴面の下端との間隔が2mm以下となるように、該環状首部に嵌合固定されている。即ち、ボトル及びキャップにおいて、歯磨剤が接触する内壁面は、ボトルの底部を除いて全て水平段差や歯磨剤の排出方向と反対の方向に傾斜した面は、全く形成されておらず、10度以上の角度を有する面となっており、キャップの筒状本体とボトルとの環状首部との嵌合部でも歯磨剤が滞留するような大きな溝が形成されないように設定されている。このような形態とすることにより、ボトル内に充填された歯磨剤の残量を大きく低減させることができる。特に、このような形態に潤滑液を用いた易滑落技術を適用することにより、歯磨剤の残量をさらに低減させ、ボトル内に収容された粘稠な歯磨剤のほぼ全量を使い切ることが可能となる。
更に、ボトルの底部内面を下に凸の曲率面とし、キャップが歯磨剤用ボトルを倒立保持し得る大きさの水平面を有するようにすることにより、底部に残った少量の歯磨剤の排出が促進されるという効果を有し、且つ、ボトルを正立させた状態にして歯磨剤用ボトルを置くことができないため、未使用時にはボトルを倒立にした状態にして歯磨剤入り包装製品を置いて保管するということを使用者に誘導することができ、歯磨剤を常に容器の排出口部分に充満させることで、使用時には速やかに排出させるという効果を有する。
本発明の歯磨剤用容器におけるブロー成形ボトルの概略正面図(a)及びA−A概略平面図(b)。 図1のボトルにキャップが装着された状態の要部を示す図であり、(a)は右側面断面図であり、(b)は、正面断面図。 図2に示された要部において、ボトルとキャップとを分離して示す図であり、(a)は、右側面断面に相当する図、(b)は、正面断面に相当する図。 図1におけるボトルの底部の正面断面を示す図。 図1のブロー成形ボトルの内面に潤滑液の液膜が設けられている態様において、該ボトルの胴部壁の概略側断面図。 図1のブロー成形ボトルの内面に潤滑液の液滴が分布している態様において、該ボトルの胴部内面の状態を示す概略図。 図6に示されている潤滑液の液滴の機能を説明するための図。
図1、図2並びに図3を参照して、本発明の歯磨剤入り包装製品は、歯磨剤が充填されたブロー成形ボトル1(以下、単にボトルと呼ぶ)と、ボトル1に装着されたキャップ3とから構成されている。
図1(a)から理解されるように、ボトル1は、中空の筒状胴部5を有しており、この筒状胴部5の下端は底部7によって閉じられている。また、筒状胴部5の上端は、環状首部9が一体に連なっている。このような形状のボトル1内に歯磨剤が充填され、ボトル1内に充填された歯磨剤は、筒状胴部5を押圧することにより、ボトル1から押し出される。図1の例では、胴部5の押圧により胴部5が速やかに圧潰され、歯磨剤がスムーズに押し出されるように、この胴部5は、全体として偏平した平断面形状を有している(図1(b)参照)。
また、図2及び図3において、筒状胴部5の上端に連なる環状首部9は、その上端が内容物排出用開口10(図3参照)となっており、ボトル1内に充填された歯磨剤は、この環状首部9の内部を通り、内容物排出用開口10を通ってボトル1内から押し出される。
この内容物排出用開口10は、胴部5の上端の開口5’よりも小さく形成されている(図3参照)。例えば、開口10の径dは、開口5’の長径DL(或いは短径DS)の40〜80%程度の大きさとなっている。これにより、胴部5内の歯磨剤は、環状首部9内で絞られて密の状態で押し出されることとなり、空気の混入を回避しながら歯磨剤が排出されるようになっている。
特に図3を参照して、上記の内容物排出用開口10を画定する環状首部9は、胴部5の上端から若干内方に突出して上向きに傾斜している小さな肩部11と、この肩部から上方に向かって縮径して延びている第1の傾斜壁13(肩部11より傾斜角が大きい)と、内面が第1の傾斜壁13の上端から直立して延びている第1の直立壁15と、内面が第1の直立壁15の上端から傾斜して延びている第2の傾斜壁17と、内面が第2の傾斜壁17の上端から直立して延びている第2の直立壁19とを有している。この第2の直立壁19の内部空間が、内容物排出用開口10となる。
即ち、環状首部9が、上記のように、2つの傾斜壁13,17と2つの直立壁15,19とを有する構造となっているため、胴部5内に収容されている歯磨剤が、徐々に絞られて排出されることとなる。
また、上記の構造では、第2の直立壁19により、環状首部9の内面の上端部がボトル軸方向に沿ってストレートに延びている直胴面となり、この直胴面に内容物排出用開口10が形成されているため、この開口10を後述する構造のキャップ3により容易にシールすることができる。例えば、傾斜部に開口10が存在していると、キャップ3による開口10のシール構造が複雑なものとなってしまう。また、第2の直立壁19の上端には、水平方向外方に突出した水平フランジ21が形成されている。このような水平フランジ21を形成することにより、キャップ3との密着面積を大きくし、より大きなシール性を確保することができる。
さらに、上記の第1の直立壁15と第2の傾斜壁17との境界部の外面には、嵌合用突起23が形成されている。即ち、第2の傾斜壁17の下端の外径が第1の直立壁15の外径よりも大きく形成され、これにより、嵌合用突起23を形成することができ、この部分に後述するキャップ3が嵌合固定されることとなる。
このように、第1の傾斜壁13、第1の直立壁15、第2の傾斜壁17及び第2の直立壁19を形成し、この第2の直立壁19に内容物排出用開口10を形成することにより、内容物排出用開口10の径dを、胴部5の上端の開口5’の径(DL及びDS)に比してより小さくして歯磨剤を密に絞って排出することが可能となると同時に、キャップ3の装着領域を大きくし、キャップ3を安定に保持することができる。
例えば、第2の傾斜壁17及び第2の直立壁19を形成せず、第1の直立壁15に内容物排出用開口10を形成する場合、第1の傾斜壁13の上端の径が内容物排出用開口10の径となってしまうため、第1の直立壁15のハイトを長くすることによりキャップ3の装着領域を長くすることはできても、胴部5の上端の開口5’に比して開口10をより小さくするには限界があり、歯磨剤を絞って排出するという点では不満足となる。
また、1つの傾斜壁により、内容物排出用開口10が形成される構造とすると、胴部5内に収容された歯磨剤が一気に絞られて排出されることとなり、この結果、歯磨剤が空気を巻き込んで排出されたり、或いは一度に多量の歯磨剤が排出されるようになってしまうが、上記のような構造とすることにより、このような不都合を有効に回避することができる。
さらに、第1の傾斜壁13から第1の直立壁15の外面にかけては、上方に向かって先細りした楔形形状の突起25を少なくとも一つ設けておくことが好適である(図1(a)及び図2(a)参照)。このような突起25を利用して、キャップ3に突起25と係合する凹部を設けることにより、装着されるキャップ3の旋回を防止し、キャップ3を安定に固定することができる。
尚、上記の例では、ボトル1の胴部平断面が偏平した楕円形状を有しており、以下に述べるキャップ3も、これに応じた形状を有しているが、この胴部平断面を円形とすることも当然可能であり、これに応じて、後述するキャップ3の形態も変化させることができる。
図2及び図3を参照して、上記のようなキャップ3は、ボトル1の環状首部9の外面を覆うように設けられている筒状本体31と、筒状本体31に開閉自在に設けられている上蓋33とから構成されている。尚、図3では、作図上、上蓋33は省略されている。
上記の筒状本体31は、筒状側壁32と、その上端から内方に延びている内方フランジ35とから形成されており、この内方フランジ35の内方先端部からは、嵌合用シールリング37が下方に延びている。このシールリング37の外面が、前述した第2の直立壁19の内面に密着し、さらに、内方フランジ35の下面が、第2の直立壁19の上端に形成されている水平フランジ21の上面に密着することにより、ボトル1に形成されている内容物排出用開口10をしっかりとシールすることができる。
また、内方フランジ35の内方先端部からは、内容物排出用案内筒39が立設され、この案内筒39は、上方に向かって縮径した形状のテーパー壁41を有しており、このテーパー壁41の上端に、内容物排出用先端部43(ノズル部)が形成されており、このノズル部43により、円形の内容物排出口45が形成されている。
即ち、案内筒39内の中空空間39aが、ボトル1の内容物排出用開口10を介してボトル1の胴部5内空間に連通しており、これにより、この空間39aは、内容物排出用流路となっている。即ち、ボトル1内に充填されている歯磨剤は、内容物排出用開口10を通り、案内筒39内の中空空間39aを介して、上端に存在しているノズル部43を通り、円形の内容物排出口45から排出されることとなる(図3参照)。
また、キャップ3に形成されている内容物排出口45の径Xは、ボトル1の上端に形成されている内容物排出用開口10の径dよりも小さく、従って、ボトル1から押し出された歯磨剤は、さらに絞られた状態で内容物排出口45から押し出されることとなる。内容物排出用開口10の径dは充填ノズル径にもよるが、例えば18〜40mmとすることができ、内容物排出口45の径Xは2〜8mm、好ましくは5〜8mmとすることができる。このような関係にあることにより、歯磨剤が空気を巻き込むことなく絞り出され、排出口から勢いよく飛び出てしまうような問題も起こりにくくなる。
上記の内容物排出用先端部43、即ち、ノズル部43は、円形の内容物排出口45を形成するため、この形態は、全体として円筒形状であり、その少なくとも内面は、ボトル軸方向に延びているストレートな直胴面となっている。内面がストレートになっていないと、排出口45のシールが困難となることがある。また、内容物排出口45が円形を有していない場合には、排出口45から押し出される歯磨剤の形態が不安定となり、このため、空気の巻き込み等により練ハネなどを生じ易くなってしまう。
また、上記の図2、図3に示されている態様では、ボトル1が偏平した形状の楕円形平断面を有しているため、キャップ3も全体として楕円形の平断面形状を有している。従って、上端に円筒形状のノズル部43が設けられるテーパー壁41の側断面には、その位置によって、傾斜角θが大きい壁41aと傾斜角θが小さい壁41bとが形成されている。
さらに、打栓によりキャップ3をボトル1の環状首部9に被せたとき、筒状本体31は、ボトル1の環状首部9の外面を覆うように位置しており、筒状側壁32の内面は、環状首部9の外面に形成されている嵌合突起23に密着するような内径を有している。これにより、キャップ3は、しっかりとボトル1に装着される。また、筒状側壁32の下端は、ボトル1の胴部5の上端と環状首部9との境界部に形成されている肩部11に対面する位置まで延びており、これにより、環状首部9の外面全体が筒状本体31(筒状側壁32)に覆われ、外観が損なわれないような形態となっている。
尚、この筒状本体31(筒状側壁32)の平断面も楕円形状となっているが、図3(b)に示されているように、その長軸側の両端部分では、筒状側壁32の内面の肉抜きにより凹部32aが形成されており、これにより、樹脂の目付量を低減し、コスト低減を図ることができる。
上述した態様では、環状首部9の外面に形成されている楔形形状の突起25と係合する切欠き(図示せず)が、筒状本体31の内面に形成されているアンダーカット31a(図3(a)参照)に形成されている。これらの切欠きは、丁度、上記の凹部32aが形成されている部分に位置している。
図2を参照して、上述した構造の筒状本体31の上端部には、ヒンジバンド31bにより上蓋33がヒンジ連結されており、この上蓋33を旋回して閉じることにより(図2では、上蓋33が閉じられた状態で示されている)、筒状本体31の上面が完全に覆われ、内容物排出口45が閉じられた状態に保持される。
このような上蓋33は、天板部47と天板部47の周縁から降下したスカート壁49とからなっており、スカート壁49の下端が、ヒンジバンド31bにより、筒状本体31に旋回可能に保持されている。上記のヒンジバンド31bとは反対側の位置には、上蓋33を手で開栓し易くするためのタブ51が設けられている。
このような上蓋33において、天板部47の内面には、同心円状に設けられている内側リング53と外側リング55とからなるシール部材57が設けられている。即ち、上蓋33を閉じたとき、内側リング53が円筒形状のノズル部43のストレートな内面に密着し、外側リング55は、ノズル部43の外面に密着し、これにより、内容物排出口45を確実に密封することができる。
尚、内側リング53或いは外側リング55の何れか一方により内容物排出口45の密封を確保することができる場合には、他方のリングを省略することもできる。
また、ボトル1が楕円形状の平断面を有している場合、キャップ3(筒状本体31及び上蓋33)も全体として楕円形状を有するものとなるが、このような場合では、図2(a)の右側面断面図(短軸に沿った縦断面を示す図)から理解されるように、上蓋33と筒状本体31とを連結するヒンジバンド31bは、楕円の短軸側の端部に形成することが好適であり、さらに、内容物排出口45は、ボトル1(キャップ3)の軸線Lに対して、ヒンジバンド31bとは反対側に偏心して形成されていることが好ましい。即ち、短軸側端部にヒンジバンド31bを形成することにより、開閉のための上蓋33の旋回半径が小さくなり、開閉操作を容易に行うことができる。尚、図2(b)の正面断面図(長軸に沿った縦断面を示す図)では、内容物排出口45は、中心軸Lを中心として形成されている。このように内容物排出口45を形成することにより、上蓋33が邪魔とならずに、歯磨剤の排出を行うことができる。
上述した構造の歯磨剤用容器において、本発明では、胴部5内に収容されている歯磨剤が接触するボトル1及びキャップ3の内壁面は、ボトルの底部を除いて、歯磨剤を排出するに際して、流動する歯磨剤の抵抗とならないように、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にある面となっている。
即ち、ボトル1では、胴部5の内面及び環状首部9の内面において、歯磨剤が接触する領域、具体的には、胴部5の内面から肩部11の内面、第1の傾斜壁13の内面、第1の直立壁15の内面及び第2の傾斜壁17の内面にかけて、全て10〜90度の範囲の傾斜角θを有する傾斜面もしくは直立面となっており、歯磨剤の排出方向への流れを阻止するような水平段差や傾斜角θが10度以下の小さな傾斜角の傾斜面及び歯磨剤の排出方向と反対の方向に傾斜した傾斜面は形成されていない。また、最上部に位置している第2の直立壁19の内面には、キャップ3が装着されたとき、キャップ3のシールリング37が密着する。従って、第2の直立壁19の内面は、歯磨剤が接触する領域ではないが、この面は、シールリング37が密着するようにストレートな面(直立面)となっている。
一方、キャップ3では、シールリング37の内面から案内筒39(テーパー壁41及びノズル部43)の内面にかけて、全て、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の傾斜面若しくは直立面となっており、キャップ3内に導入された歯磨剤の排出方向への流動を阻害するような水平段差や傾斜角θが10度以下の小さな傾斜角の傾斜面及び歯磨剤の排出方向と反対の方向に傾斜した傾斜面は形成されていない。例えば、キャップ3の筒状本体31に形成されている案内筒39が有するテーパー壁41の傾斜角θも10度以上となるように設定されており、特に30〜70度の傾斜面となっている。
さらに、筒状本体31が環状首部9に嵌合固定される部分では、筒状本体31に形成されている嵌合用シールリング37が環状首部9の内面に密着している。このシールリング37の下端は、良好なシール性を確保し且つ高い嵌合力を確保するために、通常、環状首部9の上端の直胴面(即ち、第2の直立壁19の内面)の下端よりも下方に突出している。この突出長さt(図2(a)及び(b)参照)が長すぎると、シールリング37の下方部分と環状首部9(第2の傾斜壁17の上端部内面)との間に大きな溝が形成されてしまい、歯磨剤の排出方向への流動が阻害されてしまう。従って、本発明では、上記の突出長さtを2mm以下、好ましくは1.5mm以下と短く設定し、このような溝の形成も抑制されている。勿論、シールリング37の下端は、シール性と高い嵌合力が確保されている限りにおいて、環状首部9の上端の直胴面(第2の直立壁19の内面)の下端よりも上方に位置していてよい。
尚、シールリング37は、大きな嵌合力もしくは密着力を確保するために、湾曲した形状とすることがある。この場合、シールリング37が大きく屈曲していると、その下端が環状首部9の内面から大きく離れ、この部分で大きな溝が形成されてしまう。従って、本発明では、シールリング37の下端と環状首部9の内面(第2の傾斜壁17もしくは第2の直立壁19の内面)との間隔が2mm以下となるように、シールリング37の厚みや湾曲の度合いを設定することが好適である。
上記の説明から理解されるように、本発明の包装製品においては、歯磨剤を排出する場合、歯磨剤がボトル1の環状首部9からキャップ3内に移行する時に、キャップ3のシールリング37の厚み部分が僅かな抵抗となるだけであり、ボトル1の内部やキャップ3の内部では、歯磨剤の排出方向への流動を阻害する領域は全く形成されておらず、したがって、粘稠な歯磨剤の排出をスムーズに行うことができる。
また、本発明においては、ボトル1の底部7の概略側断面を示す図4から理解されるように、この底部7は、ブロー成形に際して生成する特有の肉溜り7aを除いた範囲で、下に凸の曲率面Rとなっていることが好適である。底部7を、このような曲率面Rとすることにより、底部7に残った少量の歯磨剤の排出も有効に行うことができる。
底部外面が下に凸の曲率面Rであることにより、ボトル1を正立させた状態にして歯磨剤入り包装製品を置くことができないため、未使用時にはボトル1を倒立した状態にして歯磨剤入り包装製品を置いて保管することを使用者に誘導することができ、歯磨剤を常に容器の排出口部分に充満させることで、使用時には、速やかに排出させることができる。またこの際、ボトル1を倒立にした状態にして歯磨剤入り包装製品をおいて保管することが可能なように、キャップ3が倒立保持し得る大きさの水平面を有していることが好ましい。
本発明において、上述したボトル1に内容物として収容される歯磨剤は、炭酸カルシウムや水酸化アルミニウムなどの研磨剤、ラウリル酸ナトリウムなどの泡立て剤ないし発泡剤、グリセリン等の保湿剤、アルギン酸ナトリウムやカルボキシメチルセルロースなどの結合剤を基本成分として含み、さらにフッ化物などの薬効成分を含んでおり、親水性であり、極めて粘稠なペースト状の固形物であり、その密度(23℃)は、一般に、1.1〜1.6g/cmの範囲にある。即ち、歯磨剤は、このような粘稠なペースト状物であるが、本発明に従い、ボトル1及びキャップ3を上述した形態とすることにより、その排出をスムーズに行うことができる。
尚、上述した本発明において、ボトル1の胴部5が円筒形状である場合には(即ち、円形の平断面を有する場合)、キャップ3の上蓋33は、螺子係合により筒状本体31に装着することもできる。この場合には、円形の内容物排出口45は、偏心させず、ボトル1(キャップ3)の中心軸L上に配置され、また、案内筒39の周囲には、これを取り囲むように、上蓋33との係合用螺条を備えた突起が立設されることとなる。
また、本発明において、上述したボトル1は、それ自体公知の熱可塑性樹脂を使用し、ダイレクトブロー成形や延伸ブロー成形などの公知のブロー成形により成形される。また、キャップ3は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を用いての射出成形、圧縮成形等により成形され、ボトル1に歯磨剤を充填した後、上蓋33が閉じられた状態でキャップ3をボトル1の環状首部9に打栓することにより、本発明の歯磨剤入り包装製品とすることができる。
さらに、本発明においては、上述した粘稠な歯磨剤をボトル1内に残存することなく、排出するため、歯磨剤に対して潤滑性を示す潤滑液の層あるいは潤滑液の液体をボトル1の胴部5の内面に存在させることが好適である。
潤滑液;
上記のような潤滑液は、当然のことながら、大気圧下での蒸気圧が小さい不揮発性の液体、例えば沸点が200℃以上の高沸点液体であることが必要である。揮発性液体では、容易に揮散して経時と共に消失し、潤滑液として機能させることができない。
このような潤滑液の具体例としては、上記のような高沸点液体であることを条件として、種々のものを挙げることができるが、歯磨剤が親水性であり、このような親水性物質に対して滑り性を向上させるものであることから、食用油、脂肪酸トリグリセライド、フッ素系界面活性剤及びシリコーンオイルが代表的である。食用油としては、大豆油、菜種油、オリーブオイル、米油、コーン油、べに花油、ごま油、パーム油、ひまし油、アボガド油、ココナッツ油、アーモンド油、クルミ油、はしばみ油、サラダ油などが挙げられる。
<潤滑液の液層を内面に存在させる態様>
ボトル1の胴部5の内面に液層を形成する場合、この胴部5は、通常、図5に示す多層構造を有している。
即ち、図5において、この胴部5は、中間層として、液拡散防止層61を有しており、この液拡散防止層61の内面側に下地層63が形成されており、下地層63の上に上記潤滑液の液層65が設けられている。
また、液拡散防止層61の他方側の面には、外面層67が設けられている。
液拡散防止層61;
液拡散防止層61は、潤滑液の浸透・拡散を遮断するものであり、このような層を形成することにより、液層65により付与される歯磨剤に対する滑り性が長期間にわたって安定に維持されることとなる。
即ち、液層65を形成する潤滑液が下地層63を通って胴部5の内部に浸透・拡散してしまうと、液層65を形成している潤滑液が表面から内部に徐々に移行していくため、その液量が経時と共に減少し、この結果、液層65による歯磨き剤に対する滑り性が経時と共に失われていくこととなる。しかるに、液拡散防止層61を設けることにより、液層65からの潤滑液の浸透拡散が遮断されるため、液層65の液量減少が有効に抑制され、滑り特性の低下を回避することができる。
このような液拡散防止層61の材質は、液層65からの液の浸透拡散を防止し得るものであり、且つボトル1への成形が可能である限り、特に制限されないが、一般的には、密度が1.00g/cm以上であり且つガラス転移点(Tg)が35℃以上の熱可塑性樹脂、あるいは、結晶化度が0.5以上の熱可塑性樹脂が使用される。即ち、このような熱可塑性樹脂は緻密であり、樹脂中での潤滑液の移動拡散が非常に制限されると考えられるため、潤滑液の浸透拡散を有効に抑制することができる。例えば、密度及びガラス転移点(Tg)が上記範囲を下回る樹脂では、液拡散防止層61がルーズな層となり、潤滑液の移動拡散の制限が弱まってしまい、潤滑液の浸透拡散を効果的に防止することが困難となる。また、結晶化度が0.5未満の樹脂では、樹脂中での潤滑液の移動拡散を制限する結晶成分が少なく、制限が弱まってしまうため、潤滑液の浸透拡散を効果的に防止することが困難となる。
このような液拡散防止層61の厚みは、2μm以上、特に5〜80μm程度であることが好ましい。この厚みが薄すぎると液拡散防止能が不満足となってしまうおそれがあり、また過度に厚くしても、胴部5が不必要に厚肉となってしまい、コスト的にもメリットが無いからである。
上記のような密度及びガラス転移点(Tg)を有する熱可塑性樹脂は特に制限されないが、一般的には、エチレン・ビニルアルコール共重合体(エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物)、芳香族ポリアミド及び環状ポリオレフィンなどのガスバリア性樹脂や、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸や液晶ポリマーのようなポリエステル、ポリカーボネート等が好ましい。例えば、このようなガスバリア性樹脂により液拡散防止層61を形成した場合には、液拡散防止層61に酸素などのガスの透過を防止するガス遮断性をも付与することができ、ボトル1内に収容された歯磨剤の酸化劣化を防止することができ、極めて有利となる。中でもエチレン・ビニルアルコール共重合体は、特に優れた酸素バリア性を示すため、最も好適である。
上記のようなエチレン・ビニルアルコール共重合体としては、一般に、エチレン含有量が20乃至60モル%、特に25乃至50モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を、ケン化度が96モル%以上、特に99モル%以上となるようにケン化して得られる共重合体ケン化物が好適であり、これらの中から、密度且つガラス転移点(Tg)が前述した範囲にあるものを選択的に使用するのがよい。
尚、前述したガスバリア性樹脂は、それぞれ単独で使用することもできるし、また、密度やガラス転移点(Tg)が前記範囲内にある限り、ポリエチレン等のポリオレフィンとガスバリア性樹脂とをブレンドして液拡散防止層61を形成することもできる。
また、上記のようなエチレン・ビニルアルコール共重合体により液拡散防止層61を形成する場合には、そのガスバリア性を十分に発揮させるために、予めラボ試験を行い、下記のようにして測定される酸素濃度増加量が一定の範囲内となるように、液拡散防止層61の厚みを設定することが好適である。
即ち、歯磨剤を充填せずに、容器内雰囲気が窒素置換され且つ相対湿度が100%に保持されるように密封されたボトル1についての酸素濃度を測定した時、22℃60%RH下で30日保管した際の酸素濃度増加が0.5%以下、さらに好ましくは0.3%以下、格段に好ましくは0.1%以下、かつ、40℃75%RH下で30日保管した際の酸素濃度増加が2%以下である。
上記のようなエチレン・ビニルアルコール共重合体により液拡散防止層61を形成する場合には、そのガスバリア性を十分に発揮させるために、この胴部5の20℃での酸素透過度が、2.0cc/20μm・m・24hrs・atm以下となるような層構造とし、必要に応じて、その厚みを設定することが好適である。
ところで、上記のようなガスバリア性樹脂を液拡散防止層61として用いる場合には、下地層63(或いは外面層67)との接着性を高め、デラミネーションを防止するために、液拡散防止層61に隣接して接着樹脂層(図示せず)を設けることが好ましい。これにより、液拡散防止層61をしっかりと下地層63或いは外面層67に接着固定することができる。即ち、ガスバリア性樹脂を液拡散防止層61として用いる態様では、基本的に、中間層として、液拡散防止層61以外に、1層或いは2層の接着樹脂層を設けることが好適である。
接着樹脂層の形成に用いる接着剤樹脂はそれ自体公知であり、例えば、カルボニル基(>C=O)を主鎖若しくは側鎖に1乃至100meq/100g樹脂、特に10乃至100meq/100g樹脂の量で含有する樹脂、具体的には、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などのカルボン酸もしくはその無水物、アミド、エステルなどでグラフト変性されたオレフィン樹脂;エチレン−アクリル酸共重合体;イオン架橋オレフィン系共重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体;などが接着剤樹脂として使用される。このような接着剤樹脂層の厚みは、適宜の接着力が得られる程度でよく、一般的には、0.5乃至20μm、好適には1乃至8μm程度の厚みでよい。
また、上述した液拡散防止層61は、下地層63の表面(下地層63と液層65との界面)からの間隔dが200μm以下、好ましくは150μm以下の範囲となるように形成されているべきである。即ち、この間隔dが大きすぎると、液拡散防止層61により液の浸透拡散が防止されるとしても、液層65からの潤滑液が、液拡散防止層61と下地層63の表面との間に浸透し得る量が多量となってしまい、この結果、液層65の経時的消失を効果的に抑制することができなくなってしまう。
下地層63;
上述した液拡散防止層61の上に設けられる下地層63は、表面に形成される液層65が脱落しないように保持するための層である。即ち、液拡散防止層61の上に直接液層65を形成してしまうと、液層65を形成する潤滑液が浸透しないため、液層65の脱落を生じ易くなってしまい、一定の液層被覆率で液層65を安定に形成することが困難となってしまう。このため、下地層63を設け、この上に液層65を形成することが必要となる。
このように、下地層63は、液層65からの液の浸透をある程度許容し、液層65に対してアンカー効果を示すものである。従って、液拡散防止層61と比較すると、比較的ルーズな樹脂により形成され、例えば密度が1.0g/cmよりも小さい熱可塑性樹脂により形成される。
このような下地層63を形成するための熱可塑性樹脂としては、層を形成し得る程度の分子量を有し、密度が上記範囲内であれば特に制限されないが、一般的には、オレフィン系樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、中或いは高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンなどを挙げることができる。勿論、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体等であってもよい。本発明において、特に好適に使用される下地層63形成用オレフィン系樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレンであり、ポリエチレンが最適である。特に、低密度ポリエチレンや直鎖低密度ポリエチレンを用いて下地層63を形成した場合には、胴部5のスクイズ性も高く、粘稠な歯磨剤の排出性の点でもより好適となる。
尚、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルは、下地層63の形成用樹脂としては、あまり適当でない。このようなポリエステルは、潤滑液に対する濡れ性が高く、薄く、且つ均一な厚みの液層65を形成するという点では問題は無いのであるが、潤滑液に対する保持性が乏しく、この液層65が流れ落ちてしまうからである。
また、上述した説明から理解されるように、この下地層63は、その表面(液層65との界面)と液拡散防止層61との間隔dが一定値以下となるように形成されるが、液層65に対して適度なアンカー効果を発現させるため、少なくとも5μm以上、特に10μm以上の厚みを有していることが好ましい。
さらに、上記のような下地層63に潤滑液をブレンドし、この下地層63を、液層65を形成する潤滑液の供給源とすることができる。即ち、前述した潤滑液に対する浸透拡散性の高い低密度の樹脂により形成されている下地層63に潤滑液をブレンドしておくことにより、後述する液層65を容易に形成することができる。下地層63の他方側は液拡散防止層61が形成されているために、下地層63にブレンドされている潤滑液は、下地層63の表面に滲出し、これにより、液層65を形成することができる。下地層63にブレンドする潤滑液の量は、一般に、表面に滲出して液層65を形成する潤滑液の量が以下で述べる範囲に維持されるように設定しておけばよい。
液層65;
筒状胴部5の内面に形成される液層65は、前述した歯磨剤に対して滑り性を示す潤滑液により形成される。
このような潤滑液から形成される液層65は、一般に、液量が0.1乃至20g/m、好ましくは1.9乃至10g/mとなるように形成される。即ち、下地層63に潤滑液をブレンドして液層65を形成する場合には、このような液量の液層65が形成されるようにブレンド量を設定しておけばよい。液層65の液量が少ないと、十分な滑り性を付与することが困難となり、一方、液量が過度に多いと、液の脱落などを生じ易くなり、液量の変動が大きくなり、安定した滑り性を確保することができなくなるおそれがあるからである。
また、このような液層65は、潤滑液による滑り性を胴部5の内面に安定に且つムラなく付与するために、下記式(1):
F=(cosθ−cosθ)/(cosθ−cosθ) (1)
式中、
θは、下地層63表面での水接触角であり、
θは、液層65を形成する潤滑液上での水接触角であり、
θは、下地層63を形成する熱可塑性樹脂単体上での水接触角である、
で算出される液層65の液層被覆率Fが0.5以上、好ましくは0.6以上となるように形成されるべきである。即ち、下地層63の表面での水接触角θと液層65上での水の接触角θが同じである場合には、液層被覆率Fは1.0であり、下地層63の全体が液層65で覆われていることになる。
例えば、液層被覆率Fが上記範囲よりも小さいと、潤滑液量が多量にあっても、内面に潤滑液が点在するような形態で液層65が形成され、十分な滑り性を発揮することが困難となってしまう。
ここで、上述の式(1)は、表面が2種類の成分(A、B)から形成された複合表面上における見かけの接触角θを表現するCassie−Baxterの式を変形して得られる。これは下記式で表現される。
cosθ=Fcosθ+Fcosθ
=Fcosθ+(1−F)cosθ
式中、
はA成分の割合を示し、FはB成分の割合を示し(但し、F+F=1)である、
θは、A成分単体上での水の接触角であり、
θは、B成分単体上での水の接触角である。
外面層67;
本発明において、液拡散防止層61の他方側に形成されている外面層67は、特に必要ではないが、一般に、胴部5のスクイズ性を確保するために設けられる。
この外面層67の材質は、各種熱可塑性樹脂から形成され、特に、低密度ポリエチレンや直鎖低密度ポリエチレンを用いて外面層67が形成される。この場合、外面層67と液拡散防止層61との間に適宜接着樹脂層を設けることもできるし、外面が上記の低密度ポリエチレンや直鎖低密度ポリエチレンにより形成されていることを条件として、外面層67中に、ガスバリア性樹脂層(液拡散防止層としても機能する)を設けることもできる。
他の層構成;
本発明において、内面に液層65が形成されている胴部5の層構成は、図5に示される層構成に限定されるものではなく、例えば下地層63と液拡散防止層61との間に液拡散調節層を設けることができる。
この液拡散調節層は、前述した液層65を形成する潤滑液を含むものである。この態様は、例えば、下地層63中に液層65を形成する潤滑液をブレンドしておき、下地層63からの潤滑液の滲出により潤滑液の液層65を形成する態様に好適に適用される。即ち、下地層63中の潤滑液は、液拡散調節層中にも浸透し拡散していくため、下地層63の表面に滲出する潤滑液の量を適度な範囲に調節し、過剰量の液の滲出を防止し、適正な液量で液層65を形成する上で有利である。また、下地層63中には液層65を形成する潤滑液をブレンドせずに、下地層63の表面に潤滑液を塗布等の操作により液層65を形成した場合にも好適に適用できる。即ち、下地層63に液層65を形成する潤滑液をブレンドせずに形成した場合、液層65を形成する液体は、時間経過とともに下地層63中に浸透し拡散することとなる。このような態様の場合、例えば、液拡散防止層61と下地層63の間に液拡散調節層を設けておくことにより、液拡散調節層に含まれている潤滑液が、液拡散調節層から下地層63中に拡散していく。その結果、液層65から下地層63に浸透し拡散する潤滑液量が低減されるため、液層65の液量を調節することが可能となる。
このような液拡散調節層を形成する樹脂は、液層65を形成する潤滑液を含んでいる限り、基本的にはどのような樹脂であってもよく、例えば、液拡散防止能を有していない樹脂を用いて液拡散調節層を形成することができるが、通常は、下地層63を形成する樹脂と同種の樹脂で液拡散調節層を形成するのがよい。
尚、上記のような液拡散調節層が設けられている場合も、液拡散防止層61と下地層63の表面との間隔dは前述した範囲にあるべきであり、このような範囲に間隔dが維持されていることを条件として、液拡散調節層の厚みtと下地層63の厚みtとの厚み比t/tは0.1〜10の範囲に設定することが液拡散調節層の機能を十分に発揮させる上で好ましい。
尚、上述した各種の層には、各層を形成する材料の種類に応じて、各層の特性を損なわない範囲で、酸化防止剤、界面活性剤、着色剤などの添加剤が適宜配合されていてもよい。
<潤滑液の液滴を内面に存在させる態様>
図5に示した例は、潤滑液による液層65がボトル1の胴部5の内面に形成されているが、このような液層65を内面に設ける代わりに、潤滑液の液滴を内面に分布させることもできる。
このような液滴が分布している胴部5の内表面状態を示す図6において、この胴部5は、樹脂製の内面5Xを有しており(即ち、内面5Xが前述した下地層63により形成されている)、この内面5Xには、前述した潤滑液の液滴Aが分布している。即ち、このように分布している液滴Aにより、この内面5Xは、粘稠なペースト状の固形物である歯磨剤に対して著しく優れた滑り性を示し、歯磨剤を内面5Xに付着させることなく、速やかに流動させてキャップ3内に送り出し、排出口45から速やかに排出することができる。即ち、高密度で粘稠な歯磨剤が内面5Xを通過するとき、この液滴Aが押し広げられ、歯磨剤は、常に液滴Aの拡がりにより形成された潤滑液層(前述した液層65に対応する)と接触しながら、内面5X上を通過するため、歯磨剤に対しての滑り性が飛躍的に向上するというものである。
このような態様において、内面5X上に分布している液滴Aの大きさは、円相当径(直径)が25〜500μm、特に50〜400μmの大きさを有していることが望ましい。即ち、液滴Aが大きすぎると、その重量が増大することに伴い液滴Aが重力の影響を受けやすくなるため、内面5Xが直立したような状態での液滴Aの落下が生じ易くなり、この結果、液滴Aを形成する潤滑液による滑り性が経時的に低下し易くなり、潤滑液の利点を十分に発揮できなくなるおそれがある。また、液滴Aが小さ過ぎると、液滴Aの落下等を抑制する上では有利であるが、反面、歯磨剤に対する滑り性が低下する傾向にある。歯磨き剤が内面5X上を通過する際、液滴Aが広がり難くなっているためと考えられる。
従って、液滴Aの円相当径(円相当直径)は、上記範囲に調整されていることが好適となる。
また、歯磨剤が内面5X上を通過するときの潤滑液による滑り性を最大限に発揮させると同時に、液滴Aの落下等による脱落を有効に回避するという点で、液滴Aは、2000〜10000個/cm、特に3000〜8000個/cmの密度で分布していることが好ましい。更には、液滴Aの中でも円相当径が300〜500μmの液滴が100〜200個/cm、特に、150〜200個/cmの密度で存在することが望ましい。即ち、液滴Aの密度が、大きすぎると、液滴A同士の合一化が生じ易くなり、この結果、液滴Aの落下等による脱落を生じ易くなってしまう。また、液滴Aの密度が小さ過ぎると、当然のことながら、潤滑液による滑り性を十分に発揮させることが困難となる傾向にある。特に、歯磨剤に対しては、潤滑液の膜厚を大きくするために、円相当径が300〜500μmの大きな径を有する液滴を上記範囲にすることが優れた滑り性を十分に発揮させるために最適である。
このように、適度な大きさを有する潤滑液の液滴Aを、適度な密度で内面5X上に分布させることによっても歯磨剤に対する排出性を向上させることができるが、このような液滴Aの大きさや密度の調整は、液滴Aを形成する潤滑液を、内面5Xを形成する樹脂(下地層63を形成する樹脂)にブレンドしておき、この内面5Xを形成する下地層からのブリーディングにより、液滴Aを形成することにより実現することができる。即ち、スプレー噴霧等の外添により、上述した液滴Aを形成することはできない。液滴Aの密度が高くなり過ぎてしまうことで、液滴Aが合一し、大きくなり過ぎてしまうからである。
尚、上記のように潤滑液の液滴Aを分布させる場合においても、前述した液層65を形成する場合と同様、液滴Aが胴部5内に吸収されて消失するという不都合を回避するために、液層65を形成する場合と同様、液拡散防止層61を中間層として設けておくことが好ましく、さらに、潤滑液が分散配合されている下地層63を形成する樹脂としては、液滴Aを安定に保持するために、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、特にポリエチレンが好適である。
また、下地層63に配合される潤滑液の量は、そのブリーディングにより、液滴Aを形成するために、下地層63を形成するオレフィン系樹脂100質量部当り、2〜15質量部、特に3〜10質量部程度である。
さらに、液滴Aを内面に分布させる場合には、下地層63中に、ブリード性添加剤が配合されていることが好ましい。
ここで、ブリード性有機系添加剤は油性液体に不溶あるいは難溶であることが必要である。この性質を有するブリード性添加剤としては、常温で固体性状を示すものである。
図7を参照して、このようなブリード性添加剤が潤滑液と下地層63に配合されていると、内面5Xには臨界表面張力の小さいブリード性添加剤の粒子70が分布・偏在することとなり、局所的な表面張力が一様でない混成表面が形成される。このような混成表面上においては、ブリード性添加剤の粒子70が集中して分布している表面に、全体に均一な厚みの潤滑液層を形成するにはエネルギー的に不安定な状況であるため、潤滑液が液滴状に存在することでエネルギー的に安定化された形態を形成していると考えられる。この結果、潤滑液が液滴状にブリーディングし、液滴Aが内面5X上に形成され易くなるわけである。
上記のようなブリーディング性添加剤としては、常温で固体性状であることを条件として、下地層63の形成に使用されるオレフィン系樹脂よりも臨界表面張力の低い脂肪酸金属塩が好適に使用される。
このような脂肪酸金属塩としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、亜鉛などの金属とC4〜C22の脂肪酸との金属塩が代表的である。
さらに、上記のブリーディング性添加剤を内面5Xの近傍に偏在させるために、
下地層63を形成する樹脂:ブリード性添加剤
=100:0.03〜100:2
特に、 =100:0.05〜100:1
さらには、=100:0.1〜100:0.5
の質量比で使用することが最適である。
このようにして、液滴Aを前述した大きさ及び密度で、効果的に内面5X上に分布させることができる。
また、上述のブリーディング性添加剤の代わりに2種以上の樹脂のブレンドにより、内面5X上に液滴Aを形成することもできる。
ブレンドする樹脂としては、油性液体の表面張力を基準として、油性液体の表面張力よりも小さな臨界表面張力を有する樹脂αと、油性液体の表面張力よりも大きな臨界表面張力を有する樹脂βをブレンドすることで、内面5Xは臨界表面張力の異なる樹脂αと樹脂βの混成表面となり、このような混成表面を用いることで、平滑な表面上において、油性液体が層状になることなく、液滴のまま保持されることが可能となる。
樹脂αとしては、臨界表面張力の小さいフッ素原子を含む樹脂、ケイ素原子を含む樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどを用いることができる。もちろん、このような臨界表面張力が小さい物質で、内面5Xに偏斥するものであれば、種々の材料を用いることができ、樹脂に限らず、オリゴマー、マクロモノマー等の中程度の分子量をもつ物質も利用することができる。
上記のようにして内面に潤滑液の液滴Aが分布しているボトル1の胴部5は、潤滑液の液層65が内面に形成されている場合と同様の層構造を有するものであってよい。
上記のように、胴部5の内面に潤滑液の液層65を設け或いは液滴Aを分布させることによっても、ボトル1内からの歯磨剤の排出を好適に行うことができ、このような潤滑液を用いた態様は、ボトル1内に収容されている歯磨剤を、ボトル1内に残すことなく、ほぼ全量を使い切ることができる。
1:ボトル
3:キャップ
5:筒状胴部
9:環状首部
10:ボトルの内容物排出用開口
13:第1の傾斜壁
15:第1の直立壁
17:第2の傾斜壁
19:第2の直立壁
31:筒状本体
32:筒状側壁
33:上蓋
35:内方フランジ
37:シールリング
39:内容物排出用案内筒
43:内容物排出用先端部(ノズル部)
45:内容物排出口

Claims (9)

  1. 歯磨剤が充填されるためのブロー成形ボトルと、該ボトルに装着されたキャップとからなる歯磨剤用容器において、
    前記ボトルは、筒状胴部と、該筒状胴部の下端を閉じている底部と、該筒状胴部の上端に連なり且つ内容物排出用開口を備えた環状首部とを備えており、
    前記環状首部の上端部内面は、ボトル軸方向に延びている直胴面となっていると共に、前記ボトルの筒状胴部の内面及び該環状首部の内面において、該ボトル内に充填された歯磨剤が接触する領域の壁面は、全て、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、
    前記キャップは、前記ボトルの環状首部の外面を覆うように設けられている筒状本体と、該筒状本体に開閉自在に装着されている上蓋とからなり、該筒状本体は、筒状側壁と、該筒状側壁の上端から内方に延びている内方フランジと、該内方フランジの内方先端部に立設されており且つ上端部が内容物排出口となっている内容物排出用案内筒と、該内方フランジの内方先端部から下方に延びているシールリングとを有しており、
    前記キャップの筒状本体の内面において、歯磨剤を排出する際に該キャップの筒状本体内に侵入した歯磨剤が接触する領域の壁面も、全て、歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θが10〜90度の範囲にあり、
    前記キャップの筒状本体は、前記シールリングの下端と前記ボトルの環状首部内面の前記直胴面の下端との間隔が2mm以下となるように、該環状首部に嵌合固定されていることを特徴とする歯磨剤用容器。
  2. 前記内容物排出口を有する前記内容物排出用案内筒の上端部内面は、ボトル軸方向に沿ってストレートに延びている直胴面となっている請求項1に記載の歯磨剤用容器。
  3. 前記ボトルが正立している状態において、前記ボトルの底部は、下に凸の曲率面となっており、前記キャップは該歯磨剤用ボトルを倒立保持し得る大きさの水平面を有している請求項1または2に記載の歯磨剤用容器。
  4. 前記キャップの内容物排出用案内筒の内面は、前記ボトル側から先端の注出口に向かって縮径した形状の傾斜面を有しており、該傾斜面の歯磨剤の排出方向と直交する水平面に対する傾斜角θは30〜70度の範囲にある請求項1〜3の何れかに記載の歯磨剤用容器。
  5. 前記ブロー成形ボトルの内面には、歯磨剤に対する滑り性を向上させるための潤滑液の層が形成されていると共に、
    前記ブロー成形ボトルは、前記潤滑液の層の下地となる内面下地層と、該下地層の下側に位置する液拡散防止層とを含む多層構造を有しており、
    前記液拡散防止層は、前記潤滑液の拡散を抑制もしくは遮断するための層であり、前記潤滑液の層と接触している内面下地層の表面と前記液拡散防止層との間隔が200μm以下に設定されている請求項1〜4の何れかに記載の歯磨剤用容器。
  6. 前記ブロー成形ボトルの内面には、歯磨剤に対する滑り性を向上させるための潤滑液の液滴が分布している請求項1〜4の何れかに記載の歯磨剤用容器。
  7. 前記潤滑液が、食用油、脂肪酸トリグリセライド、フッ素系界面活性剤或いはシリコーンオイルである、請求項5または6に記載の歯磨剤用容器。
  8. 前記歯磨剤用容器に充填される歯磨剤は、密度(23℃)が1.1〜1.6g/cmのペースト状の固形物である、請求項1〜7の何れかに記載の歯磨剤用容器。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載の歯磨剤用容器に歯磨剤が充填された歯磨剤入り包装製品。
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