JP2021079745A - 乗物用シートの振動抑制機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡潔な構造でフロアから乗物用シートに印加される振動を低減するとともに大荷重が印加されたときの乗物用シートの移動を抑制可能な乗物用シートの振動抑制機構を提供する。【解決手段】クッションフレームと乗物フロアとの間に配置された振動抑制機構50である。振動抑制機構50は、大径の略円筒状の外パイプ材51と小径の略円筒状の内パイプ材52とが間にゴム部材53を介して同軸状に配置されて形成されている。内パイプ材52は、両端部に大径部52aが中央部に小径部52bが形成されている。外パイプ材51はサイドフレーム11に連結され、内パイプ材52は、フロアに連結されている。振動抑制機構50に径方向の大荷重が印加されたとき大径部52aが外パイプ材51に当接して外パイプ材51と内パイプ材52との所定値以上の接近を抑制する。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用シートの振動抑制機構に関するものである。
車両用シートの振動抑制機構において、クッションフレームに取付けられた第一部材と、車両のフロアに設置されたスライドレールのアッパレールに対して取付けられた第二部材と、の間に配置されて車両用シートに印加された振動を抑制するものが知られている。特許文献1に記載された車両用シートの振動抑制機構は、第一部材に取付けられた第一筒部材と、第二部材に取付けられた第二筒部材と、第一筒部材と第二筒部材との間に配設されて両筒部材を連結する弾性材と、を備えている。そして、さらに車両の衝突等により車両用シートに大荷重が印加されたとき、弾性材が大きく変形して第二部材に対して第一部材が大きく変位しないようにするために第二筒部材と第一筒部材との間に変位量制限部材が配設されている。
特開2013−82304号公報
特許文献1に記載された車両用シートの振動抑制機構においては、車両用シートが4つの振動抑制機構を介してフロアに対して上下前後左右に移動が可能な状態で支持されており、車両に上下方向の加速度が印加されたとき車両用シートに伝わる振動が低減される。しかし、車両の衝突等により車両用シートに対して上下方向に大荷重が印加されたとき、弾性材が大きく変形して車両用シートがフロアに対して大きく変位しすぎないようにするために別部材である変位量制限部材の配設が必要であった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、簡潔な構造でフロアから乗物用シートに印加される振動を低減するとともに大荷重が印加されたときの乗物用シートの移動を抑制可能な乗物用シートの振動抑制機構を提供することである。
本発明の第1発明は、シートクッションの骨格をなすクッションフレームと乗物フロアとの間に配置された乗物用シートの振動抑制機構であって、該振動抑制機構は、大径の略円筒状の第1部材と小径の略円筒状の第2部材とが間に弾性部材を介して同軸状に配置されて形成されており、前記第1部材及び/又は前記第2部材の一部が径方向に接近して前記第1部材と前記第2部材との間隔が狭められた狭環部が形成されており、前記第1部材は前記クッションフレーム又は前記乗物フロアのいずれか一方に直接的又は間接的に連結されており、前記第2部材は前記一方とは異なる前記クッションフレーム又は前記乗物フロアのいずれか他方に連結されており、前記狭環部は、前記振動抑制機構に径方向の大荷重が印加されたとき前記第1部材と前記第2部材との所定値以上の接近を抑制することを特徴とする。
第1発明によれば、クッションフレームと乗物フロアとは振動抑制機構を介して連結されており、振動抑制機構は第1部材と第2部材とが間に弾性部材を介して同軸状に配置されて構成されている。そして、第1部材がクッションフレーム又は乗物フロアのいずれか一方に連結されており、第2部材がクッションフレーム又は乗物フロアのいずれか他方に連結されている。これによって、弾性部材の弾性変形によって乗物フロアから乗物用シートに印加される振動を低減して乗り心地を向上させることができる。一方、乗物の衝突等により乗物フロアから乗物用シートに大荷重が印加されたときは、狭環部において第1部材と第2部材が当接又は弾性部材を介して接近して荷重を受け止めそれ以上の乗物フロアに対する乗物用シートの移動を抑制できる。すなわち、振動抑制機構は、別部材を必要としない簡潔な構造でフロアから乗物用シートに印加される振動を低減するとともに大荷重が印加されたときの乗物用シートの移動を抑制することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記第1部材は前記第2部材より軸方向の長さが短く、前記第1部材の軸方向の両端部に前記狭環部が設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、第1部材と第2部材の間に径方向に接近しようとする大荷重が印加されたとき、第1部材は軸方向の両端部において第2部材に当接又は接近して所定値以上の接近が抑制される。これによって、第1部材は第2部材に対して接近した際、互いの軸方向を平行に保ちやすい。
本発明の第3発明は、上記第1発明において、前記第1部材は前記第2部材より軸方向の長さが短く、前記第1部材の軸方向の中央部に前記狭環部が設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、第1部材と第2部材の間に径方向に接近しようとする大荷重が印加されたとき、第1部材は軸方向の中央部において第2部材に当接又は接近して所定値以上の接近が抑制される。これによって、第1部材は第2部材に対して接近した際、互いの軸方向の平行度は多少保ちにくい面はあるが、第1部材と第2部材との間に弾性部材を配置するにあたって、両端部から弾性部材の成形材料を注入できるので製造が容易となる。
本発明の第4発明は、上記第2発明又は上記第3発明において、前記第1部材が前記クッションフレーム又は前記乗物フロアに対して軸方向に移動する距離を所定値以下に規制する規制機構が前記クッションフレーム又は前記乗物フロアに直接的又は間接的に配設されていることを特徴とする。
第4発明によれば、第2部材に対する第1部材の軸方向への相対的な移動を抑制することができる。
本発明の第1実施形態である振動抑制機構を取付けた自動車用シートの斜視図である。 上記実施形態の自動車用シートの側面図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。 図2のIV−IV矢視線断面図である。 本発明の第2実施形態における図3に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態における図4に対応する断面図である。 本発明の第4実施形態における図4に対応する断面図である。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示す。本実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。ここで、自動車用シート1とフロアFが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」と「乗物フロア」に相当する。
図1に示すように、自動車用シート1は、リア右側のシートで、着座乗員の着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック3と、を有する。
図1及び図2に示すように、シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム10と、クッション材であるクッションパッド2pと、表皮材であるクッションカバー2cと、を有する。クッションフレーム10は、左右一対のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11を前端部側で連結する左右に延びる円筒状の前フレーム12と、各サイドフレーム11を後端部側で連結する左右に延びる円筒状の後フレーム13と、を有する。さらに、クッションフレーム10は、各サイドフレーム11の後端部側上部に取付けられた左右一対の下アーム部材14を有する。
図1〜図4に示すように、サイドフレーム11は、アルミダイキャスト製で側面視で上側の底辺が下側の底辺より長い略等脚台形状をしており、前側には左右方向に貫通して軽減孔として機能する貫通孔11aが設けられている。左右のサイドフレーム11は、前上端部近傍において前フレーム12によって連結され、後上端部の若干下方において後フレーム13によって連結されている。前フレーム12と後フレーム13の間には、架け渡し的に梯子状のワイヤフレーム15が配設されている。ワイヤフレーム15は、クッションパッド2pを下側から支持する機能を有する。左右のサイドフレーム11の後端部側上部にはボルト締めにより側面視で下側に底辺を有する略三角形状の板状の下アーム部材14が取付けられている。各下アーム部材14の上端部側にはリクライナ16を介してバックフレーム30の下端部が取付けられている。これによって、バックフレーム30はクッションフレーム10に対する前後方向の傾き角度を変更可能とされている。左右のサイドフレーム11の前下端部の若干上方には左右方向に貫通する円柱状の軸孔11bが設けられている。左右のサイドフレーム11の後下端部近傍には左右方向に貫通する円柱状の前パイプ孔11cと後パイプ孔11dが前後に並んで設けられている。前パイプ孔11cと後パイプ孔11dは同径で円筒状の外パイプ材51の外径よりわずかに大きく設定されている。
図1〜図4に示すように、左右のサイドフレーム11の前側の下端部は、前ブラケット18を介してスライドレール4のアッパレール4bの前端部側に取付けられている。左右のサイドフレーム11の後側の下端部は、後ブラケット19を介してスライドレール4のアッパレール4bの後端部側に取付けられている。前ブラケット18は、横断面が後方に向かって開口した略U字状で上下方向に延びるように形成されている。前ブラケット18の上部には左右方向に貫通し前トラスボルト20のねじ部20aを通すねじ孔18aが設けられ、前ブラケット18の下部には前後方向に貫通しボルト(図示せず)のねじ部を通すねじ孔18bが設けられている。前トラスボルト20は、ねじ部20aと頭部20bとを有する。後ブラケット19は、横断面が前方に向かって開口した略U字状で上下方向に延びるように形成されている。後ブラケット19の上部には左右方向に貫通し後トラスボルト21のねじ部21aを通す前ねじ孔19aと後ねじ孔19bが前後に並んで設けられている。後トラスボルト21は、ねじ部21aと頭部21bとを有する。後ブラケット19の下部には前後方向に貫通しボルト(図示せず)のねじ部を通すねじ孔(図示せず)が設けられている。前ねじ孔19aと後ねじ孔19bの内径は、後トラスボルト21のねじ部21aの外径よりわずかに大きめで、前ねじ孔19aと後ねじ孔19bに後トラスボルト21のねじ部21aを通したとき径方向の隙がほぼ無くなるように設定されている。左右一対のスライドレール4は前後方向に延びてフロアFに配設されている。具体的には、各スライドレール4は、フロアF側に固定されたロアレール4aと、ロアレール4aに対し長手方向に摺動可能に組み付けられたアッパレール4bと、から構成されている。
図1〜図3に示すように、左右のサイドフレーム11の前側の下端部には、前ブラケット18が軸孔11bとねじ孔18aを一致させて前トラスボルト20のねじ部20aを通しナット22を締め付けることによって取付けられている。そして、前ブラケット18の下部はアッパレール4bの前端部側に対してねじ孔18bにボルトのねじ部を通して締め付けることによってアッパレール4bに対して固定されている。これによって、左右のサイドフレーム11は、前トラスボルト20のねじ部20aを中心にアッパレール4bに対して回動可能に取付けられている。このとき、軸孔11bの内径とねじ孔18aの内径は、前トラスボルト20のねじ部20aの外径よりわずかに大きいだけなので左右のサイドフレーム11の前端部側は左右のアッパレール4bの前端部側に対して前後上下方向にほとんど移動しない。また、各サイドフレーム11は各前ブラケット18に隙間なく挟みつけられて前トラスボルト20のねじ部20aとナット22によって締結されているので左右のサイドフレーム11は左右のアッパレール4bに対して左右方向にほとんど移動しない。
図1、図2及び図4に示すように、左右のサイドフレーム11の後側の下端部において、前パイプ孔11cと後パイプ孔11dにはそれぞれ振動抑制機構50が挿入されている。振動抑制機構50は、外パイプ材51と、内パイプ材52と、外パイプ材51と内パイプ材52との間に配置されたゴム部材53と、を有する。外パイプ材51は、軸方向の一端部に環状のフランジ部51aを有する円筒形状をしており、その外径は後パイプ孔11dの内径よりわずかに小さく、その軸方向の長さは後ブラケット19の左右の壁面間の間隔よりわずかに小さく形成されている。内パイプ材52は、その外径が軸方向の両端部で大きい大径部52aとして形成され中央部で小さい小径部52bとして形成されている。また、内パイプ材52は、その内径が後トラスボルト21のねじ部21aの外径よりわずかに大きく形成されている。内パイプ材52の軸方向の長さは、後ブラケット19の左右の壁面間の間隔とほぼ等しく、小径部の軸方向の長さは外パイプ材51の軸方向の長さより短く形成されている。ゴム部材53は、エラストマや硬質ゴム等の弾性力を有する材料によって形成されており、軸方向の長さが小径部52bの軸方向の長さとほぼ等しい円筒状をしている。そして、ゴム部材53の外径は外パイプ材51の内径とほぼ等しく、ゴム部材53の内径は小径部52bの外径とほぼ等しい。振動抑制機構50は、外パイプ材51、ゴム部材53、内パイプ材52をこの順序で同軸状に配置して構成されている。具体的な製造方法は、外パイプ材51と内パイプ材52を同軸状に配置した状態でその隙間にゴム部材53の原材料を注入して成形硬化させるものである。振動抑制機構50において、内パイプ材52の小径部52bは、ゴム部材53を介して外パイプ材51の内径面に対向し、内パイプ材52の大径部52aは、直接外パイプ材51の内径面に対向している。そして、小径部52bの外径面と外パイプ材51の内径面との径方向の距離は、大径部52aの外径面と外パイプ材51の内径面との径方向の距離より大きく設定されている。ここで、外パイプ材51、内パイプ材52、ゴム部材53が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1部材」、「第2部材」、「弾性部材」に相当する。また、大径部52aの外径面と大径部52aの外径面が対向する外パイプ材51の内径面の部分が、特許請求の範囲の「狭環部」に相当する。また、大径部52aの外径面と外パイプ材51の内径面との径方向の距離が、特許請求の範囲の「所定値」に相当する。
前側の振動抑制機構50における内パイプ材52の内径部分の中心軸と後ブラケット19の前ねじ孔19aの中心軸とを一致させて後トラスボルト21のねじ部21aを通しナット22を締め付ける。また、後側の振動抑制機構50における内パイプ材52の内径部分の中心軸と後ブラケット19の後ねじ孔19bの中心軸とを一致させて後トラスボルト21のねじ部21aを通しナット22を締め付ける。この締め付けによって、前後の内パイプ材52が後ブラケット19の左右の立板部間にそれぞれ突き当てられた状態に結合される。それにより、左右のサイドフレーム11が、それぞれ、後ブラケット19に対して前後の振動抑制機構50を介して組み付けられる。その結果、左右のサイドフレーム11の後端部側は、ゴム部材53の変形によりアッパレール4bの後端部側に対して前後上下方向にわずかに移動可能とされる。しかし、左右のサイドフレーム11のアッパレール4bに対する前後左右方向への各移動は、上述のように前ブラケット18を介した前トラスボルト20とナット22による連結によって規制されているので、上下方向へのわずかな移動のみが許容される。これによって、フロアFから自動車用シート1に印加された上下方向の振動は左右のサイドフレーム11の前トラスボルト20のねじ部20aを中心とする回動がゴム部材53の変形によって吸収される。このとき、左右のサイドフレーム11は前後左右方向には移動しない。
図1及び図2に示すように、シートバック3は、骨格をなすバックフレーム30と、クッション材であるバックパッド3pと、表皮材であるバックカバー3cと、を有する。バックフレーム30は、左右一対の上下方向に延びるサイドフレーム31と、各サイドフレーム31を上端部側で連結する左右方向に延びる上フレーム32と、各サイドフレーム31を上下方向中央部で連結する左右方向に延びる中フレーム33と、を有する。さらに、バックフレーム30は、各サイドフレーム31を下端部側で連結する左右方向に延びる下フレーム34と、各サイドフレーム31の下端部側に取付けられた左右一対の上アーム部材35を有する。左右一対の上アーム部材35は、クッションフレーム10の左右一対の下アーム部材14に対してリクライナ16を介して取付けられている。中フレーム33の左右方向中央部に上方に向かって延びて取付けられたリトラクタブラケット33aにはシートベルト41を巻き取るように格納するリトラクタ40が取付けられている。リトラクタ40から繰り出されたシートベルト41は、上フレーム32の右上端部に取付けられたベルト支持部36の上面部36aで折り返し状に支持されて着座乗員の身体(図示せず)の前面側に配置される。自動車の衝突時等に着座乗員の身体からシートベルト41に強大な張力が印加されたときベルト支持部36の上面部36aには前下方に向かう引張力が作用する。この引張力によって左右のサイドフレーム11は前トラスボルト20のねじ部20aを中心に後端部側が上方に向かうように回動し前後の振動抑制機構50のゴム部材53が変形する。このとき、図2及び図4に示すように左右のサイドフレーム11は後トラスボルト21のねじ部21aに対して最大でも内パイプ材52の大径部52aの外径面と外パイプ材51の内径面との径方向の距離分上昇するにとどまり前後方向にはほとんど移動しない。これによって、ベルト支持部36の上面部36aの前方向への移動距離は、ほぼバックフレーム30の前方向への撓みによるもののみに抑えられ小さくすることができる。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。左右のサイドフレーム11の後側の下端部は、それぞれスライドレール4に取付けられた後ブラケット19に対して前後の振動抑制機構50を介して取付けられている。これによって、ゴム部材53の弾性変形によってフロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減して乗り心地を向上させることができる。一方、自動車の衝突等によりシートベルト41から自動車用シート1に大荷重が印加されたときは、振動抑制機構50における内パイプ材52の大径部52aの外径面が外パイプ材51の内径面に当接して荷重を受け止めそれ以上のゴム部材53の弾性変形を阻止する。これによって、フロアFに対する自動車用シート1の移動量を抑制することができる。すなわち、振動抑制機構50は、外パイプ材51と内パイプ材52とゴム部材53以外の別部材を必要としない簡潔な構造で、フロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減するとともに大荷重が印加されたときの自動車用シート1の移動量を小さくすることができる。
また、外パイプ材51は内パイプ材52より軸方向の長さが短く、外パイプ材51の軸方向の両端部の内径面がそれぞれ内パイプ材52の大径部52aの外径面に対向している。これによって、外パイプ材51は内パイプ材52の間に径方向に接近しようとする大荷重が印加されたとき、外パイプ材51の両端部において内パイプ材52に対する所定値以上の接近が抑制されるので、外パイプ材51と内パイプ材52は互いの軸方向の平行を保った状態で当接することができる。
さらに、クッションフレーム10は、前側において前トラスボルト20のねじ部20aを中心にフロアFに対し上下方向に回動可能にアッパレール4bに支持されているのでフロアFに対する前後方向への移動が規制されている。また、クッションフレーム10は、前パイプ孔11cと後パイプ孔11dにおいて振動抑制機構50を介して後ブラケット19に連結されている。これによって、クッションフレーム10は、アッパレール4bに対する前トラスボルト20のねじ部20aを中心とした上下方向の回動に伴う上下方向の振動を振動抑制機構50が吸収して抑制することができる。すなわち、自動車用シート1は、フロアFに対する前後方向の移動をなくして違和感の発生を抑制するとともに、フロアFから自動車用シート1に印加される振動のうち上下方向の振動を低減して乗り心地を向上させることができる。
図5は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態との違いは、左右のサイドフレーム11の前側の下端部が、振動抑制機構50を介して前ブラケット18に取付けられている点である。その他の部分は、第1実施形態と同じである。上記第1実施形態と重複する構成については、図面に同一の符号を付して説明を省略する。左右のサイドフレーム11の前下端部の若干上方には左右方向に貫通する円柱状の軸孔11eが設けられている。軸孔11eの内径は、前パイプ孔11cの内径及び後パイプ孔11dの内径と同じである。軸孔11eに振動抑制機構50が挿入された状態で、前ブラケット18の左右の軸孔11bと振動抑制機構50の内パイプ材52の内径面とを一致させて前トラスボルト20のねじ部20aを通しナット22を締め付けることによって取付けられている。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。左右のサイドフレーム11の前側の下端部もスライドレール4に取付けられた前ブラケット18に対して振動抑制機構50を介して取付けられているので、左右のサイドフレーム11の前側の下端部でもフロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減して乗り心地を向上させることができる。そして、自動車の衝突等によりシートベルト41から自動車用シート1に大荷重が印加されたときは、振動抑制機構50における内パイプ材52の大径部52aの外径面が外パイプ材51の内径面に当接して荷重を受け止めそれ以上のゴム部材53の弾性変形を阻止する。これによって、フロアFに対する自動車用シート1の移動量を抑制することができる。なお、第1実施形態のようにフロアFに対する前後方向の移動をなくすことはできない。
図6は、本発明の第3実施形態を示す。第1実施形態との違いは、左右のサイドフレーム11の後側の下端部が、振動抑制機構60を介して後ブラケット19に取付けられている点である。その他の部分は、第1実施形態と同じである。上記第1実施形態と重複する構成については、図面に同一の符号を付して説明を省略する。振動抑制機構60は、外パイプ材61と、内パイプ材62と、外パイプ材61と内パイプ材62との間に配置されたゴム部材63と、を有する。外パイプ材61は、外パイプ材51に対して軸方向の長さが若干短い点でのみ異なるものである。外パイプ材61は、軸方向の一端部に環状のフランジ部61aを有する円筒形状をしており、その外径は後パイプ孔11dの内径よりわずかに小さく、その軸方向の長さは内パイプ材62の立壁62a間の間隔よりわずかに小さく形成されている。外パイプ材61の軸方向のフランジ部61aと反対側の端部が他端部61bである。内パイプ材62は、両端部に径方向に延びる立壁62aを有し、立壁62a間の部分において外径が左右方向中央部で大きくなるように徐々に径方向に膨らむ曲線状に形成されている。そして、左右方向中央部の最も外径が大きくなる部分が大径部62bとして形成され、立壁62aの付け根部分が小径部62cとして形成されている。この曲線は、円弧とすることができる。また、内パイプ材62は、その内径が後トラスボルト21のねじ部21aの外径よりわずかに大きく形成されている。内パイプ材62の軸方向の長さは、後ブラケット19の左右の立板部間の間隔とほぼ等しく形成されている。ゴム部材63は、エラストマや硬質ゴム等の弾性力を有する材料によって形成されており、軸方向の長さが外パイプ材61の軸方向の長さとほぼ等しく左右方向中央部で厚みが小さくなる略円筒状をしている。そして、ゴム部材63の外径は外パイプ材61の内径とほぼ等しく、ゴム部材63の内径面は内パイプ材62の外径面と密着している。振動抑制機構60は、外パイプ材61、ゴム部材63、内パイプ材62をこの順序で同軸状に配置して構成されている。具体的な製造方法は、外パイプ材61と内パイプ材62を同軸状に配置した状態でその隙間にゴム部材63の原材料を注入して成形硬化させるものである。振動抑制機構60において、内パイプ材62の大径部62bは、ゴム部材63を介して外パイプ材61の内径面に対向している。内パイプ材62の立壁62aの内側の面に対して、外パイプ材61のフランジ部61aの外側の面及び他端部61bの端面は、若干の隙を隔てて対向している。これによって、内パイプ材62に対して外パイプ材61が左右方向に相対移動しようとすると立壁62aとフランジ部61a又は立壁62aと他端部61bとが当接して移動量を抑制するようになっている。ここで、外パイプ材61、内パイプ材62、ゴム部材63が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1部材」、「第2部材」、「弾性部材」に相当する。また、大径部62bの外径面と大径部62bの外径面が対向する外パイプ材61の内径面の部分が、特許請求の範囲の「狭環部」に相当する。さらに、大荷重が印加されて大径部62bの外径面と外パイプ材61の内径面との間のゴム部材63が押しつぶされたときの大径部62bの外径面と外パイプ材61の内径面との径方向の距離が、特許請求の範囲の「所定値」に相当する。加えて、立壁62aとフランジ部61a、立壁62aと他端部61bが、特許請求の範囲の「規制機構」に相当する。
前側の振動抑制機構60における内パイプ材62の内径部分の中心軸と後ブラケット19の前ねじ孔19aの中心軸とを一致させて後トラスボルト21のねじ部21aを通しナット22を締め付ける。また、後側の振動抑制機構60における内パイプ材62の内径部分の中心軸と後ブラケット19の後ねじ孔19bの中心軸とを一致させて後トラスボルト21のねじ部21aを通しナット22を締め付ける。この締め付けによって、前後の内パイプ材62が後ブラケット19の左右の立板部間にそれぞれ突き当てられた状態に結合される。それにより、左右のサイドフレーム11が、それぞれ、後ブラケット19に対して前後の振動抑制機構60を介して組み付けられる。その結果、左右のサイドフレーム11の後端部側は、ゴム部材63の変形によりアッパレール4bの後端部側に対して前後上下方向にわずかに移動可能とされる。しかし、左右のサイドフレーム11のアッパレール4bに対する前後左右方向への各移動は、上述のように前ブラケット18を介した前トラスボルト20とナット22による連結によって規制されているので、上下方向へのわずかな移動のみが許容される。これによって、フロアFから自動車用シート1に印加された上下方向の振動は左右のサイドフレーム11の前トラスボルト20のねじ部20aを中心とする回動がゴム部材63の変形によって吸収される。このとき、左右のサイドフレーム11は前後左右方向には移動しない。
自動車の衝突時等に着座乗員の身体からシートベルト41に強大な張力が印加されたときベルト支持部36の上面部36aには前下方に向かう引張力が作用する。この引張力によって左右のサイドフレーム11は前トラスボルト20のねじ部20aを中心に後端部側が上方に向かうように回動し前後の振動抑制機構60のゴム部材63が変形する。このとき、図2及び図6に示すように左右のサイドフレーム11は後トラスボルト21のねじ部21aに対して最大でも大荷重が印加されて大径部62bの外径面と外パイプ材61の内径面との間のゴム部材63が押しつぶされたときの大径部62bの外径面と外パイプ材61の内径面との径方向の距離分上昇するにとどまり前後方向にはほとんど移動しない。これによって、ベルト支持部36の上面部36aの前方向への移動距離は、ほぼバックフレーム30の前方向への撓みによるもののみに抑えられ小さくすることができる。このとき、ゴム部材63の変形が軸方向の左右で一定とならず内パイプ材62の軸方向に対して外パイプ材61の軸方向が傾斜する場合が考えられる。かかる場合においては、立壁62aとフランジ部61a又は立壁62aとフランジ部61aの反対側の端部とが当接して、内パイプ材62に対する外パイプ材61の左右方向への移動量を抑制することができる。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。左右のサイドフレーム11の後側の下端部は、それぞれスライドレール4に取付けられた後ブラケット19に対して前後の振動抑制機構60を介して取付けられている。これによって、ゴム部材63の弾性変形によってフロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減して乗り心地を向上させることができる。一方、自動車の衝突等によりシートベルト41から自動車用シート1に大荷重が印加されたときは、振動抑制機構60における内パイプ材62の大径部62bの外径面が外パイプ材61の内径面に押しつぶされたゴム部材63を介して接近して荷重を受け止めそれ以上のゴム部材63の弾性変形を阻止する。これによって、フロアFに対する自動車用シート1の移動量を抑制することができる。すなわち、振動抑制機構60は、外パイプ材61と内パイプ材62とゴム部材63以外の別部材を必要としない簡潔な構造で、フロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減するとともに大荷重が印加されたときの自動車用シート1の移動量を小さくすることができる。さらに、ゴム部材63の変形が軸方向の左右で一定とならない場合であっても、立壁62aとフランジ部61a又は立壁62aと他端部61bとが当接して、内パイプ材62に対する外パイプ材61の左右方向への移動量を抑制することができる。
図7は、本発明の第4実施形態を示す。第1実施形態との違いは、左右のサイドフレーム11の後側の下端部が、振動抑制機構70を介して後ブラケット19に取付けられている点である。その他の部分は、第1実施形態と同じである。上記第1実施形態と重複する構成については、図面に同一の符号を付して説明を省略する。振動抑制機構70は、外パイプ材71と、内パイプ材72と、外パイプ材71と内パイプ材72との間に配置されたゴム部材73と、を有する。外パイプ材71は、軸方向の一端部に環状のフランジ部71aを有する略円筒形状をしており、その外径は後パイプ孔11dの内径よりわずかに小さく、その軸方向の長さは内パイプ材72の立壁72a間の間隔よりわずかに小さく形成されている。外パイプ材61の軸方向のフランジ部71aと反対側の端部が他端部71dである。外パイプ材71の内径は軸方向の両端部で大きく左右方向中央部で小さくなるように徐々に径方向に凹む曲線状に形成されている。そして、左右方向中央部の最も外径が小さくなる部分が内小径部71bとして形成され、両端部が内大径部71cとして形成されている。この曲線は、円弧とすることができる。内パイプ材72は、両端部に径方向に延びる立壁72aを有し、立壁72a間の部分の外径は一定に形成されている。また、内パイプ材72は、その内径が後トラスボルト21のねじ部21aの外径よりわずかに大きく形成されている。内パイプ材72の軸方向の長さは、後ブラケット19の左右の立板部間の間隔とほぼ等しく形成されている。ゴム部材73は、エラストマや硬質ゴム等の弾性力を有する材料によって形成されており、軸方向の長さが外パイプ材71の軸方向の長さとほぼ等しく左右方向中央部で厚みが小さくなる略円筒状をしている。そして、ゴム部材73の外径面は外パイプ材71の内径面と密着しており、ゴム部材73の内径は内パイプ材72の外径とほぼ等しい。振動抑制機構70は、外パイプ材71、ゴム部材73、内パイプ材72をこの順序で同軸状に配置して構成されている。具体的な製造方法は、外パイプ材71と内パイプ材72を同軸状に配置した状態でその隙間にゴム部材73の原材料を注入して成形硬化させるものである。振動抑制機構70において、外パイプ材71の内小径部71bは、ゴム部材73を介して内パイプ材72の外径面に対向している。内パイプ材72の立壁72aの内側の面に対して、外パイプ材71のフランジ部71aの外側の面及びフランジ部71aの他端部71dの端面は、若干の隙を隔てて対向している。これによって、内パイプ材72に対して外パイプ材71が左右方向に相対移動しようとすると立壁72aとフランジ部71a又は立壁72aと他端部71dとが当接して移動量を抑制するようになっている。ここで、外パイプ材71、内パイプ材72、ゴム部材73が、それぞれ、特許請求の範囲の「第1部材」、「第2部材」、「弾性部材」に相当する。また、内小径部71bの内径面と内小径部71bの内径面が対向する内パイプ材72の外径面の部分が、特許請求の範囲の「狭環部」に相当する。さらに、大荷重が印加されて内小径部71bの外径面と内パイプ材72の外径面との間のゴム部材73が押しつぶされたときの内小径部71bの外径面と内パイプ材72の外径面との径方向の距離が、特許請求の範囲の「所定値」に相当する。加えて、立壁72aとフランジ部71a、立壁72aと他端部71dが、特許請求の範囲の「規制機構」に相当する。
前側の振動抑制機構70における内パイプ材72の内径部分の中心軸と後ブラケット19の前ねじ孔19aの中心軸とを一致させて後トラスボルト21のねじ部21aを通しナット22を締め付ける。また、後側の振動抑制機構70における内パイプ材72の内径部分の中心軸と後ブラケット19の後ねじ孔19bの中心軸とを一致させて後トラスボルト21のねじ部21aを通しナット22を締め付ける。この締め付けによって、前後の内パイプ材72が後ブラケット19の左右の立板部間にそれぞれ突き当てられた状態に結合される。それにより、左右のサイドフレーム11が、それぞれ、後ブラケット19に対して前後の振動抑制機構70を介して組み付けられる。その結果、左右のサイドフレーム11の後端部側は、ゴム部材73の変形によりアッパレール4bの後端部側に対して前後上下方向にわずかに移動可能とされる。しかし、左右のサイドフレーム11のアッパレール4bに対する前後左右方向への各移動は、上述のように前ブラケット18を介した前トラスボルト20とナット22による連結によって規制されているので、上下方向へのわずかな移動のみが許容される。これによって、フロアFから自動車用シート1に印加された上下方向の振動は左右のサイドフレーム11の前トラスボルト20のねじ部20aを中心とする回動がゴム部材73の変形によって吸収される。このとき、左右のサイドフレーム11は前後左右方向には移動しない。
自動車の衝突時等に着座乗員の身体からシートベルト41に強大な張力が印加されたときベルト支持部36の上面部36aには前下方に向かう引張力が作用する。この引張力によって左右のサイドフレーム11は前トラスボルト20のねじ部20aを中心に後端部側が上方に向かうように回動し前後の振動抑制機構70のゴム部材73が変形する。このとき、図2及び図7に示すように左右のサイドフレーム11は後トラスボルト21のねじ部21aに対して最大でも大荷重が印加されて内パイプ材72の外径面と外パイプ材71の内小径部71bとの間のゴム部材73が押しつぶされたときの内パイプ材72の外径面と外パイプ材71の内小径部71bとの径方向の距離分上昇するにとどまり前後方向にはほとんど移動しない。これによって、ベルト支持部36の上面部36aの前方向への移動距離は、ほぼバックフレーム30の前方向への撓みによるもののみに抑えられ小さくすることができる。このとき、ゴム部材73の変形が軸方向の左右で一定とならず内パイプ材72の軸方向に対して外パイプ材71の軸方向が傾斜する場合が考えられる。かかる場合においては、立壁72aとフランジ部71a又は立壁72aと他端部71dとが当接して、内パイプ材72に対する外パイプ材71の左右方向への移動量を抑制することができる。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。左右のサイドフレーム11の後側の下端部は、それぞれスライドレール4に取付けられた後ブラケット19に対して前後の振動抑制機構70を介して取付けられている。これによって、ゴム部材73の弾性変形によってフロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減して乗り心地を向上させることができる。一方、自動車の衝突等によりシートベルト41から自動車用シート1に大荷重が印加されたときは、振動抑制機構70における外パイプ材71の内小径部71bの外径面が内パイプ材72の外径面に押しつぶされたゴム部材73を介して接近して荷重を受け止めそれ以上のゴム部材73の弾性変形を阻止する。これによって、フロアFに対する自動車用シート1の移動量を抑制することができる。すなわち、振動抑制機構70は、外パイプ材71と内パイプ材72とゴム部材73以外の別部材を必要としない簡潔な構造で、フロアFから自動車用シート1に印加される振動を低減するとともに大荷重が印加されたときの自動車用シート1の移動量を小さくすることができる。さらに、ゴム部材73の変形が軸方向の左右で一定とならない場合であっても、立壁72aとフランジ部71a又は立壁72aとフランジ部71aの他端部71dとが当接して、内パイプ材72に対する外パイプ材71の左右方向への移動量を抑制することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記第1実施形態及び上記第2実施形態においては、振動抑制機構50において大径部52aの外径面と大径部52aの外径面が対向する外パイプ材51の内径面との間にはゴム部材53が配置されないように構成した。しかし、これに限らず、大径部52aの外径面と大径部52aの外径面が対向する外パイプ材51の内径面との間にはゴム部材53を配置するように構成してもよい。
2.上記第3実施形態においては、左右のサイドフレーム11の前側の下端部が、前トラスボルト20のねじ部20aを中心にアッパレール4bに対して回動可能に取付けられている。しかし、これに限らず、左右のサイドフレーム11の前側の下端部が、振動抑制機構60を介して前ブラケット18に取付けられていてもよい。これによって、第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
3.上記第4実施形態においては、左右のサイドフレーム11の前側の下端部が、前トラスボルト20のねじ部20aを中心にアッパレール4bに対して回動可能に取付けられている。しかし、これに限らず、左右のサイドフレーム11の前側の下端部が、振動抑制機構70を介して前ブラケット18に取付けられていてもよい。これによって、第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
4.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1に適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明を自動車以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートクッション
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
50 振動抑制機構
51 外パイプ材(第1部材)
52 内パイプ材(第2部材)
52a 大径部
53 ゴム部材(弾性部材)
60 振動抑制機構
61 外パイプ材(第1部材)
61a フランジ部(規制機構)
61b 他端部(規制機構)
62 内パイプ材(第2部材)
62a 立壁(規制機構)
62b 大径部
63 ゴム部材(弾性部材)
70 振動抑制機構
71 外パイプ材(第1部材)
71a フランジ部(規制機構)
71d 他端部(規制機構)
72 内パイプ材(第2部材)
72a 立壁(規制機構)
71b 内小径部
73 ゴム部材(弾性部材)
F フロア(乗物フロア)

Claims (4)

  1. シートクッションの骨格をなすクッションフレームと乗物フロアとの間に配置された乗物用シートの振動抑制機構であって、
    該振動抑制機構は、大径の略円筒状の第1部材と小径の略円筒状の第2部材とが間に弾性部材を介して同軸状に配置されて形成されており、
    前記第1部材及び/又は前記第2部材の一部が径方向に接近して前記第1部材と前記第2部材との間隔が狭められた狭環部が形成されており、
    前記第1部材は前記クッションフレーム又は前記乗物フロアのいずれか一方に直接的又は間接的に連結されており、
    前記第2部材は前記一方とは異なる前記クッションフレーム又は前記乗物フロアのいずれか他方に連結されており、
    前記狭環部は、前記振動抑制機構に径方向の大荷重が印加されたとき前記第1部材と前記第2部材との所定値以上の接近を抑制する乗物用シートの振動抑制機構。
  2. 請求項1において、前記第1部材は前記第2部材より軸方向の長さが短く、前記第1部材の軸方向の両端部に前記狭環部が設けられている乗物用シートの振動抑制機構。
  3. 請求項1において、前記第1部材は前記第2部材より軸方向の長さが短く、前記第1部材の軸方向の中央部に前記狭環部が設けられている乗物用シートの振動抑制機構。
  4. 請求項2又は請求項3において、前記第1部材が前記クッションフレーム又は前記乗物フロアに対して軸方向に移動する距離を所定値以下に規制する規制機構が前記クッションフレーム又は前記乗物フロアに直接的又は間接的に配設されている乗物用シートの振動抑制機構。
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