JP2021078337A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバビリティの低下を抑制できる車両用制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、目標発進トルクとして、具体的には例えば、車両をクリープ走行させるための目標クリープトルクTtgtを設定する。制御装置は、目標クリープトルクTtgtを、0から規定トルクまで漸増させて設定し、回転電機の発生トルクを目標クリープトルクTtgtに制御すべく、インバータ30のスイッチング制御を行う。制御装置は、蓄電池の充電が制限される状態であると判定した場合、回転電機を発電機として機能させるときの回生トルクを、充電が制限されないと状態であると判定する場合よりも制限する。制御装置は、蓄電池の充電が制限される状態であると判定した場合、充電が制限されない状態であると判定する場合よりも、0から規定トルクまでの目標クリープトルクTtgtの上昇速度を低くする。【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、蓄電装置、インバータ及び回転電機を備える車両に適用される制御装置が知られている。回転電機のステータ巻線には、インバータを介して蓄電装置が電気的に接続される。
特許第6058564号公報
回転電機のロータは、ドライブシャフトを介して車両の駆動輪と動力伝達可能とされている。このような車両を発進させるために、制御装置は、目標発進トルクを0から規定トルクまで漸増させて設定し、設定した目標発進トルクに回転電機の発生トルクを制御すべくインバータのスイッチング制御を行う。また、制御装置は、蓄電装置を過充電から保護すべく、蓄電装置の充電が制限される状態であると判定した場合、回転電機を発電機として機能させるときの回生トルクを、充電が制限されない状態であると判定する場合よりも制限する。
ところで、回転電機の発生トルクを0から規定トルクまで上昇させることに起因してドライブシャフトが捻じれ、その捻じれに起因した振動が発生する。そして、この振動に起因して、ロータの回転速度が0を跨いで変動する。このため、回転速度が正になる期間及び負になる期間が交互に出現することとなる。
ここで、目標発進トルクが、車両の前進を指示する正トルクに設定されている場合、回転速度が負になる期間においては、回転電機が回生トルクを発生しようとする。しかし、蓄電装置の充電が制限される状態である場合、回生トルクが制限されるため、回転電機の発生トルクは、規定トルクに維持されず、規定トルクに対して大きく低下する。一方、回転速度が正になる期間においては、回転電機が電動機として機能するため、回生は実施されず、回転電機の発生トルクは規定トルクに対して大きく低下しない。
ロータの回転速度が正になる期間及び負になる期間が交互に出現することにより、回転電機の発生トルクが大きく変動する。このトルク変動は、ドライブシャフトの捻じれに起因して発生したロータの回転速度の変動を増長し、ドライバビリティが低下する懸念がある。
なお、目標発進トルクが、車両の後退を指示する負トルクに設定されている場合においても、ドライバビリティが低下する問題は同様に生じ得る。
本発明は、ドライバビリティの低下を抑制できる車両用制御装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、蓄電装置と、
前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータと、
ステータ巻線及びロータを有し、該ステータ巻線がインバータに電気的に接続される回転電機と、
前記ロータと駆動輪との間の動力伝達を行うドライブシャフトと、を備える車両に適用される車両用制御装置において、
前記車両を発進させるための目標発進トルクを、0から規定トルクまで漸増させて設定する目標値設定部と、
前記回転電機の発生トルクを前記目標発進トルクに制御すべく、前記インバータのスイッチング制御を行う制御部と、
前記蓄電装置の充電が制限される状態であるか制限されない状態であるかを判定する状態判定部と、
前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記回転電機を発電機として機能させるときの回生トルクを、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも制限する回生制限部と、を備え、
前記目標値設定部は、前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも、0から前記規定トルクまでの前記目標発進トルクの上昇速度を低くする。
本発明の目標値設定部は、蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも、0から規定トルクまでの目標発進トルクの上昇速度を低くする。これにより、ドライブシャフトの捻じれに起因して発生する振動を低減でき、ひいてはロータの回転速度の変動量を低減できる。その結果、蓄電装置を過充電から保護しつつ、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
本発明の目標値設定部は、前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも前記規定トルクを小さくしてもよい。
この構成によれば、ロータの回転速度が正になる期間及び負になる期間が交互に出現する場合における回転電機の発生トルクの変動量を低減できる。これにより、回転速度の変動量を低減でき、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
第1実施形態に係る車載システムの全体構成図。 比較例に係るロータ回転速度の変動態様を示すタイムチャート。 回転電機の動作領域を示す図。 EVECUの処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係るEVECUの処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係るEVECUの処理を示すタイムチャート。 第3実施形態に係るEVECUの処理の手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係るEVECUの処理の手順を示すフローチャート。 第5実施形態に係る車載システムの全体構成図。 EVECUの処理を示すブロック図。 EVECUの処理の手順を示すフローチャート。 第6実施形態に係るEVECUの処理の手順を示すフローチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る車両用制御装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の制御装置は、走行動力源として回転電機のみを備える電気自動車等の車両に搭載される。
図1に示すように、車両10は、回転電機20、インバータ30、及び蓄電装置としての蓄電池31を備えている。本実施形態において、回転電機20は、3相のステータ巻線21と、ロータ22とを有し、例えば永久磁石型の同期機である。
車両10は、変速装置23、ドライブシャフト24及び駆動輪25を備えている。回転電機20のロータ22は、変速装置23及びドライブシャフト24を介して駆動輪25と動力伝達可能とされている。つまり、回転電機20は、車両10の走行動力源となる。
回転電機20のステータ巻線21は、インバータ30を介して蓄電池31に電気的に接続されている。インバータ30は、上,下アームのスイッチを有している。蓄電池31は、複数のセルの直列接続体からなる組電池であり、例えばリチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池等の2次電池である。
車両10は、蓄電池31を監視する電池ECU32と、EVECU50とを備えている。電池ECU32は、蓄電池31の各セルの電圧及び蓄電池31の温度である電池温度Tbat等を検出する。電池ECU32は、それら検出値に基づいて、蓄電池31の放電電力制限値Wout及び充電電力制限値Winを設定したり、蓄電池31の充電率(SOC)を算出したりする。各制限値Wоut,Winは、例えば、SOCや電池温度と関係づけられたマップ情報として、電池ECU32が備える記憶部としてのメモリに記憶されている。メモリは、ROM以外の非遷移的実体的記録媒体(例えば、ROM以外の不揮発性メモリ)である。電池ECU32は、設定した各制限値Wоut,Win、算出したSOC及び電池温度Tbat等をEVECU50に送信する。
車両10は、アクセルセンサ40、ブレーキセンサ41、シフトポジションセンサ42及び回転角センサ43を備えている。アクセルセンサ40は、ドライバのアクセル操作部材としてのアクセルペダルの踏込量であるアクセルストロークSaccを検出する。ブレーキセンサ41は、ドライバのブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏込量であるブレーキストロークSbを検出する。シフトポジションセンサ42は、ドライバの操作対象となるシフトレバーの操作状態を検出する。操作状態としては、車両10の前進を指示するレンジ、及び車両10の後退を指示するレンジ等がある。本実施形態では、前進を指示するレンジをDレンジとし、後退を指示するレンジをRレンジとする。
回転角センサ43は、ロータ22の回転角(電気角)を検出し、例えばレゾルバである。各センサ40〜43の検出値は、EVECU50に送信される。
EVECU50は、回転電機20の発生トルクを制御するために、回転角センサ43等の検出値に基づいて、インバータ30を構成する上,下アームスイッチのスイッチング制御を行う。詳しくは、EVECU50は、蓄電池31から出力される直流電力を交流電力に変換してステータ巻線21に供給するスイッチング制御である力行駆動制御を行う。この制御が行われる場合、回転電機20は、電動機として機能し、力行トルクを発生する。また、EVECU50は、回転電機20で発電される交流電力を直流電力に変換して蓄電池31に供給するスイッチング制御である回生駆動制御を行う。この制御が行われる場合、回転電機20は、発電機として機能し、回生トルクを発生する。
EVECU50は、回転電機20の発生トルクが制限トルクTlimitを超える場合、発生トルクを制限トルクTlimitに制限する処理を行う。EVECU50は、蓄電池31が満充電状態であると判定した場合、満充電状態でないと判定した場合よりも制限トルクTlimitを小さくする処理(「回生制限部」に相当)を行う。特に本実施形態では、EVECU50は、蓄電池31が満充電状態であると判定した場合、制限トルクTlimitを0にする。
車両10は、ドライバによりアクセルペダルが踏み込まれていない場合であっても、ブレーキストロークSbがブレーキ閾値Sth以下であることを条件として、クリープ走行が可能になっている。このために、EVECU50は、クリープ走行を開始させるに際し、目標クリープトルクTtgt(「目標発進トルク」に相当)を、0から規定トルクまで漸増させて設定する。そして、EVECU50は、回転電機20の発生トルクを目標クリープトルクTtgtに制御すべく、インバータ30のスイッチング制御を行う。
ここで、図2を用いて、発生トルクを0から規定トルクまで上昇させ始めることに起因して発生する問題について説明する。図2(a)は、ブレーキセンサ41により検出されたブレーキストロークSbの推移を示し、図2(b)は、ロータ22の回転速度Nmの推移を示し、図2(c)は、充電電力制限値Winの推移を示し、図2(d)は、回転電機20の発生トルクTr及び制限トルクTlimitの推移を示す。
図2には、車両10が停車中であり、かつ、シフトポジションがDレンジである場合の各波形の推移を示す。また、図2には、蓄電池31が満充電状態である場合の各波形の推移を示す。満充電状態であるため、図2に示す例では、充電電力制限値Winが0に設定されている。
ブレーキペダルの踏み込み量が徐々に小さくされていくことにより、時刻t1において、目標クリープトルクTtgtが0から上昇し始め、回転電機20の発生トルクTrも0から上昇し始める。ここで、発生トルクTrを上昇させることに起因してドライブシャフト24が捻じれ、その捻じれに起因した振動が発生する。この振動に起因して、ロータ22の回転速度Nmが0を跨いで変動する。図2(a)に、時刻t2よりもやや前のタイミングから回転速度Nmが変動し始めていることを示す。
ここで、図3を用いて、回転速度Nmの変動に起因して発生する問題と関連する回転電機20の動作領域について説明する。トルクTr及び回転速度Nmから定まる回転電機20の動作点は、この動作領域内に存在する。
第1象限は、回転電機20の発生トルクTrが正となり、ロータ22の回転速度Nmが正となる動作領域である。動作点が第1象限に存在する場合、回転電機20は、電動機として機能し、力行トルクを発生する。
第4象限は、回転電機20の発生トルクTrが負となり、ロータ22の回転速度Nmが正となる動作領域である。動作点が第4象限に存在する場合、回転電機20は、発電機として機能し、回生トルクを発生する。
第3象限は、回転電機20の発生トルクTrが負となり、ロータ22の回転速度Nmが負となる動作領域である。動作点が第3象限に存在する場合、回転電機20は、電動機として機能し、力行トルクを発生する。
第2象限は、回転電機20の発生トルクTrが正となり、ロータ22の回転速度Nmが負となる動作領域である。動作点が第2象限に存在する場合、回転電機20は、発電機として機能し、回生トルクを発生する。
図2の説明に戻り、時刻t2以降において、変動を伴う回転速度Nmが負になる期間においては、動作点が第2象限に存在することとなり、回転電機20が回生トルクを発生しようとする。しかし、蓄電池31が満充電状態であるため、回生トルクを発生させることができない。このため、回転電機20の発生トルクTrは、目標クリープトルクTtgtに維持されず、目標クリープトルクTtgtに対して大きく低下してしまう。
一方、変動を伴う回転速度Nmが正になる期間においては、動作点が第1象限に存在することとなり、回転電機20が電動機として機能する。このため、回転電機20の発生トルクは制限されず、目標クリープトルクTtgtに制御される。
ロータ22の回転速度Nmが正になる期間及び負になる期間が交互に出現することにより、回転電機20の発生トルクTrが大きく変動する。このトルク変動は、ドライブシャフト24の捻じれに起因して発生した回転速度Nmの変動を増長し、ドライバビリティが低下し得る。特に、停車中に発生する回転速度Nmの大きな変動は、ドライバビリティの大きな低下につながりやすい。
なお、回転速度Nmの変動量が大きくなると、回転角センサ43の検出値に基づく回転電機20の発生トルクの制御性が低下するといった問題も生じ得る。また、図2では、時刻t3において、目標クリープトルクTtgtを漸減させ始めている。
ドライバビリティの低下を抑制すべく、本実施形態では、図4に示す処理がEVECU50により実行される。図4は、この処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS10では、車両10が発進状態であるか否かを判定する。本実施形態では、シフトポジションセンサ42により検出されたシフトポジションがDレンジであるとの第1条件、ブレーキストロークSbがブレーキ閾値Sth以下であるとの第2条件、及びドライバによりアクセルペダルが操作されていないとの第3条件全てが成立していると判定した場合、発進状態であると判定する。ここで、第3条件について、アクセルストロークSaccが0であると判定した場合、アクセルペダルが操作されていないと判定すればよい。
ステップS10において肯定判定した場合には、ステップS11に進み、電池ECU32から取得した蓄電池31のSOCが充電閾値Sα(例えば95%)以上であるか否かを判定する。ステップS11の処理は、蓄電池31が満充電状態であるか否かを判定するための処理である。なお、本実施形態において、ステップS11の処理が状態判定部に相当する。
ステップS11において否定判定した場合には、蓄電池31が満充電状態でないと判定し、ステップS12に進む。ステップS12では、回生駆動制御の実施を許可する。この場合、制限トルクTlimitを0よりも十分に大きい値に設定する。
ステップS13では、目標クリープトルクTtgtを、0から第1規定トルクTαまで漸増させて設定する。本実施形態では、0から第1規定トルクTαまで所定期間Δtかけて、目標クリープトルクTtgtを一定速度で漸増させる。
一方、ステップS11において肯定判定した場合には、蓄電池31が満充電状態であると判定し、ステップS14に進む。ステップS14では、回生駆動制御の実施を禁止する。この場合、制限トルクTlimitを0に設定する。
ステップS15では、目標クリープトルクTtgtを、0から第2規定トルクTβまで漸増させて設定する。第2規定トルクTβは、第1規定トルクTαよりも小さい値である。本実施形態では、0から第2規定トルクTβまで上記所定期間Δtかけて、目標クリープトルクTtgtを一定速度で漸増させる。なお、ステップS15,S13において、目標クリープトルクTtgtの漸増速度を一定速度とすることは必須ではない。また、本実施形態において、ステップS13,S15の処理が目標値設定部に相当する。
ステップS15の処理によれば、蓄電池31が満充電状態でないと判定される場合よりも、目標クリープトルクTtgtの上昇速度が低くされる。これにより、ドライブシャフト24の捻じれに起因して発生する振動を低減でき、ひいてはロータ22の回転速度Nmの変動量を低減できる。その結果、蓄電池31を過充電から保護しつつ、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
また、ステップS15の処理によれば、目標クリープトルクTtgtが、第1規定トルクTαよりも小さい第2規定トルクTβに設定される。これにより、ロータ22の回転速度Nmが正になる期間及び負になる期間が交互に出現する場合における回転電機20の発生トルクTrの変動量を低減できる。その結果、回転速度Nmの変動量を低減でき、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
<第1実施形態の変形例>
・シフトポジションがRレンジにされている場合においても、ドライバビリティが低下する問題が同様に生じ得る。Rレンジにされている場合、回転電機20の発生トルクは負になる。この場合において、変動を伴う回転速度Nmが正になる期間においては、動作点が第4象限に存在することとなり、回転電機20が回生トルクを発生しようとする。しかし、蓄電池31が満充電状態であるため、回生トルクを発生させることができない。このため、回転電機20の発生トルクTrは、目標クリープトルクTtgtに維持されず、目標クリープトルクTtgtに対して大きく低下してしまう。
一方、変動を伴う回転速度Nmが負になる期間においては、動作点が第3象限に存在することとなり、回転電機20が電動機として機能する。このため、回転電機20の発生トルクは制限されず、目標クリープトルクTtgtに対して大きく低下しない。
ロータ22の回転速度Nmが正になる期間及び負になる期間が交互に出現することにより、回転電機20の発生トルクTrが大きく変動する。この変動に起因して、ドライバビリティが低下し得る。
Rレンジの場合に発生し得るドライバビリティの低下を抑制するために、図4のステップS10において、第1条件を、シフトポジションセンサ42により検出されたシフトポジションがRレンジであるとの条件にすればよい。
・ステップS15において、目標クリープトルクTtgtの上昇速度及び絶対値(規定トルク)のうち、いずれか1つのみを低下させてもよい。
絶対値のみを小さくする場合のステップS15の処理は、ステップS13の目標クリープトルクTtgtの上昇速度と同じ上昇速度で、0から第2規定トルクTβまで目標クリープトルクTtgtを上昇させる処理とすればよい。
また、上昇速度のみを低くする場合のステップS15の処理は、ステップS13の目標クリープトルクTtgtの上昇速度よりも低い上昇速度で、0から第1規定トルクTαまで目標クリープトルクTtgtを上昇させる処理とすればよい。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第2規定トルクTβの設定方法を変更する。
図5を用いて、EVECU50により実行される処理の手順を示す。なお、図5において、先の図4に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS14の処理の完了後、ステップS16に進み、蓄電池31のSOCが高いほど第2規定トルクTβを小さくする。ステップS16の処理の完了後、ステップS15に進む。
ステップS16の処理によれば、SOCが高いほど、第2規定トルクTβの値が小さくされ、また、目標クリープトルクTtgtの上昇速度が低くされる。これにより、蓄電池31が満充電状態である場合のドライバビリティの低下をいっそう抑制することができる。
なお、ステップS16において、SOCに応じて可変とするパラメータを、目標クリープトルクTtgtの上昇速度及び絶対値(規定トルク)のうちいずれか1つとしてもよい。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、EVECU50は、図6に示すように、蓄電池31が満充電状態であると判定した場合、満充電状態でないと判定する場合よりも、目標クリープトルクTtgtを0から上昇させ始めるタイミングを早くする。
図6(a)は、ブレーキストロークSbの推移を示し、図6(b)は、目標クリープトルクTtgtの推移を示す。図6において、一点鎖線は蓄電池31が満充電状態でないと判定された場合の推移であり、実線は満充電状態であると判定された場合の推移である。
EVECU50は、図4のステップS11で否定判定した場合、ブレーキ閾値Sthを第1閾値S1に設定し、ステップS11で否定判定した場合、ブレーキ閾値Sthを、第1閾値S1よりも大きい第2閾値S2に設定する。このため、図6に示すように、満充電状態である場合にステップS10で肯定判定されるタイミングt1は、満充電状態でない場合にステップS10で肯定判定されるタイミングt2よりも早くなる。その結果、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、車両10のクリープ走行を開始させるに際し、目標クリープトルクTtgtを0から規定トルクまで漸増させた。本実施形態では、停車状態の車両10をアクセルペダルの踏み込みにより発進させる場合において、目標トルクTrq*(「目標発進トルク」に相当)を0から規定トルクまで漸増させる。本実施形態において、規定トルクは、アクセルストロークSaccに基づいて算出される。EVECU50は、回転電機20の発生トルクを目標トルクTrq*に制御すべく、インバータ30のスイッチング制御を行う。
EVECU50は、車両10の発進時におけるドライバビリティの低下を抑制すべく、図7に示す処理を実行する。
ステップS20では、車両10が停車状態とされている場合において、アクセルペダルが操作されている(つまり、アクセルペダルが踏み込まれている)か否かを判定する。ここでは、アクセルストロークSaccが0よりも大きいと判定した場合、アクセルペダルが操作されていると判定すればよい。
ステップS20において肯定判定した場合には、ステップS21に進み、ステップS11と同様に、電池ECU32から取得した蓄電池31のSOCが充電閾値Sα以上であるか否かを判定する。
ステップS21において否定判定した場合には、ステップS22に進み、ステップS12と同様に、回生駆動制御の実施を許可する。
ステップS23では、目標トルクTrq*を、0から第1規定トルクTAまで漸増させて設定する。本実施形態では、0から第1規定トルクTAまで所定期間Δtかけて、目標トルクTrq*を一定速度で漸増させる。ここで、第1規定トルクTAは、アクセルストロークSaccに基づいて算出される。なお、本実施形態の所定期間Δtの長さは、第1実施形態の所定期間Δtの長さと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
一方、ステップS21において肯定判定した場合には、ステップS24に進む。ステップS14と同様に、回生駆動制御の実施を禁止する。
ステップS25では、目標トルクTrq*を、0から第2規定トルクTBまで漸増させて設定する。第2規定トルクTBは、第1規定トルクTAよりも小さい値である。本実施形態では、0から第2規定トルクTBまで上記所定期間Δtかけて、目標トルクTrq*を一定速度で漸増させる。なお、ステップS25,S23において、目標トルクTrq*の漸増速度を一定速度とすることは必須ではない。また、本実施形態において、ステップS23,S25の処理が目標値設定部に相当する。
ステップS25の処理によれば、蓄電池31が満充電状態でないと判定される場合よりも、目標トルクTrq*の上昇速度が低くされる。これにより、ドライブシャフト24の捻じれに起因して発生する振動を低減でき、ひいてはロータ22の回転速度Nmの変動量を低減できる。その結果、蓄電池31を過充電から保護しつつ、ドライバビリティの低下を抑制することができる。また、ステップS25の処理によれば、目標トルクTrq*が、第1規定トルクTAよりも小さい第2規定トルクTBに設定される。これにより、ロータ22の回転速度Nmが正になる期間及び負になる期間が交互に出現する場合における回転電機20の発生トルクの変動量を低減できる。その結果、回転速度Nmの変動量を低減でき、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
<第4実施形態の変形例>
図7のステップS24とステップS25との間に、蓄電池31のSOCが高いほど第2規定トルクTBを小さく設定する処理を追加してもよい。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、蓄電池31の充電状態が制限される状態か否かを、蓄電池31のSOCに代えて、電池温度Tbatで判定する。
図8に、EVECU50が実行する処理の手順を示す。なお、図8において、先の図5に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS10において肯定判定した場合には、ステップS17に進み、電池ECU32から取得した電池温度Tbatが温度閾値Tth以上であるか否かを判定する。ステップS17の処理は、蓄電池31の充電が制限される状態であるか否かを判定するための処理である。つまり、蓄電池31の温度が所定温度以上となる高温領域において、蓄電池31の温度が高いほど、充電電力制限値Winが小さくなる傾向にある。例えば、温度閾値Tthは、上記所定温度よりも高い値に設定される。なお、本実施形態において、ステップS17の処理が状態判定部に相当する。
ステップS17において電池温度Tbatが温度閾値Tthを下回ると判定した場合には、蓄電池31の充電が制限されない状態であると判定し、ステップS12に進む。
一方、ステップS17において電池温度Tbatが温度閾値Tth以上であると判定した場合には、蓄電池31の充電が制限される状態であると判定し、ステップS14に進む。
ステップS14の処理の完了後、ステップS18では、電池温度Tbatが高いほど第2規定トルクTβを小さくする。ステップS18の処理の完了後、ステップS15に進む。
ステップS18の処理によれば、電池温度Tbatが高いほど、第2規定トルクTβの値が小さくされ、また、目標クリープトルクTtgtの上昇速度が低くされる。これにより、蓄電池31の充電が制限される場合のドライバビリティの低下をいっそう抑制することができる。
なお、電池温度Tbatに応じて可変とするパラメータを、目標クリープトルクTtgtの上昇速度及び絶対値(規定トルク)のうちいずれか1つとしてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第5実施形態の変形例>
・図8のステップS18の処理がなくてもよい。
・図8のステップS10,S13,S15の処理に代えて、図7のステップS20,S23,S25の処理が設けられていてもよい。この場合、ステップS18の処理を、電池温度Tbatが高いほど第2規定トルクTBを小さくする処理とすればよい。
・第3実施形態と同様に、EVECU50は、電池温度Tbatが温度閾値Tth以上であると判定した場合、電池温度Tbatが温度閾値Tth未満であると判定する場合よりも、目標クリープトルクTtgtを0から上昇させ始めるタイミングを早くしてもよい。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、目標クリープトルクTtgtの上昇速度を低下させる方法を変更する。
図9に、本実施形態に係る車載システムの全体構成を示す。なお、図9において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
車両10は、電流センサ44を備えている。電流センサ44は、ステータ巻線21に流れる電流(相電流)を検出する。電流センサ44の検出値は、EVECU50に入力される。
図10に、EVECU50が行う処理のブロック図を示す。
フィルタ部61は、第1規定トルクTα(目標クリープトルクTtgt)にフィルタ処理を施し、フィルタ後トルクTfを算出する。本実施形態において、第1規定トルクTαは、クリープ走行の開始とともに、例えばステップ状に立ち上げられる。なお、フィルタ部61については、後に詳述する。
目標電流設定部62は、算出したフィルタ後トルクTfに基づいて、ステータ巻線21に流すd軸目標電流Idtgt及びq軸目標電流Iqtgtを設定する。なお、各目標電流Idtgt,Iqtgtは、例えば、フィルタ後トルクTfと各目標電流Idtgt,Iqtgtとが関係付けられたマップ情報に基づいて設定されればよい。
電流制御部63は、ステータ巻線21に流れるd軸電流Idrをd軸目標電流Idtgtにフィードバック制御するための操作量として、ステータ巻線21に印加するd軸電圧Vdtgtを算出する。本実施形態では、上記フィードバック制御として比例積分制御が用いられることとする。このため、電流制御部63は、d軸目標電流Idtgtからd軸電流Idrを減算することによりd軸電流偏差ΔIdを算出し、「Vdtgt=Kp×ΔId+Ki×ΔId」なる関係を用いてd軸電圧Vdtgtを算出する。ここで、Kpは比例ゲインであり、Kiは積分ゲインである。なお、d軸電流Idrは、電流センサ44の検出値及び回転角センサ43により検出された電気角θeに基づいて算出されればよい。
また、電流制御部63は、ステータ巻線21に流れるq軸電流Iqrをq軸目標電流Iqtgtにフィードバック制御するための操作量として、ステータ巻線21に印加するq軸電圧Vqtgtを算出する。具体的には、電流制御部63は、q軸目標電流Iqtgtからq軸電流Iqrを減算することによりq軸電流偏差ΔIqを算出し、「Vqtgt=Kp×ΔIq+Ki×ΔIq」なる関係を用いてq軸電圧Vqtgtを算出する。なお、q軸電流Iqrは、電流センサ44の検出値及び回転角センサ43により検出された電気角θeに基づいて算出されればよい。
3相変換部64は、算出されたd,q軸電圧Vdtgt,Vqtgt及び電気角θeに基づいて、回転座標系(dq座標系)におけるd,q軸電圧Vdtgt,Vqtgtを、固定座標系(UVW座標系)におけるU,V,W相電圧Vu,Vv,Vwに変換する。EVECU50は、算出したU,V,W相電圧Vu,Vv,Vwに基づくインバータ30のスイッチング制御を行うことにより、回転電機20の発生トルクを第1規定トルクTαに制御する。
続いて、フィルタ部61について説明する。本実施形態では、フィルタ部61のフィルタ伝達特性I(s)を下式(eq1)にて示すものとする。
Figure 2021078337
上式(eq1)において、sはラブラス演算子を示し、ξpは、回転電機20から変速装置23及びドライブシャフト24を介して駆動輪25に至るまでの駆動系の減衰係数を示し、ωpは駆動系の共振角周波数を示す。駆動系の減衰係数ξp及び共振各周波数ωpは、2次遅れ要素を構成するパラメータである。本実施形態において、駆動系の減衰係数ξpは、0よりも大きくてかつ1未満の値(例えば、0.1〜0.3)に設定されている。なお、上式(eq1)のフィルタ伝達特性については、例えば特開2001−45613号公報を参照されたい。
本実施形態では、上式(eq1)のξmを規定減衰係数と称すこととする。EVECU50は、蓄電池31の充電が制限される状態であるか否かに応じて、規定減衰係数ξmを変更する。
図11に、EVECU50が実行する処理の手順を示す。なお、図11において、先の図5に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS11において否定判定した場合には、ステップS12を経由してステップS30に進む。ステップS30では、フィルタ伝達特性I(s)の規定減衰係数ξmを第1減衰係数ξ1に設定する。ここで、第1減衰係数ξ1を、例えば駆動系の減衰係数ξp以上の値に設定することできる。例えば、第1減衰係数ξ1を駆動系の減衰係数ξpと同じ値に設定する場合、フィルタ伝達特性I(s)は1になる。
一方、ステップS11において肯定判定した場合には、ステップS14を経由してステップS31に進む。ステップS31では、規定減衰係数ξmを、第1減衰係数ξ1よりも大きい第2減衰係数ξ2に設定する。
以上説明した減衰係数の設定方法によれば、蓄電池31が満充電状態であると判定された場合、蓄電池31が満充電状態でないと判定される場合よりも、目標クリープトルクTtgtの上昇速度が低くされる。これにより、ドライブシャフト24の捻じれに起因して発生する振動を低減でき、ひいてはロータ22の回転速度Nmの変動量を低減できる。その結果、蓄電池31を過充電から保護しつつ、ドライバビリティの低下を抑制することができる。
<第6実施形態の変形例> ・図11のステップS11の処理を、図8のステップS17の処理に変更してもよい。
・図11のステップS10の処理を、図7のステップS20の処理に変更してもよい。
<第7実施形態>
以下、第7実施形態について、第6実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、目標クリープトルクTtgtの上昇速度を低下させる方法を変更する。
図12に、EVECU50が実行する処理の手順を示す。なお、図12において、先の図11に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS11において否定判定した場合には、ステップS12を経由してステップS32に進む。ステップS32では、電流制御部63で用いる比例ゲインKpを第1比例ゲインK1pに設定し、積分ゲインKiを第1積分ゲインK1iに設定する。
一方、ステップS11において肯定判定した場合には、ステップS14を経由してステップS33に進む。ステップS33では、電流制御部63で用いる比例ゲインKpを、第1比例ゲインK1pよりも小さい第2比例ゲインK2pに設定し、積分ゲインKiを、第1積分ゲインKi1よりも小さい第2積分ゲインKi2に設定する。
以上説明した本実施形態によれば、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第5実施形態の図11に示した処理において、ステップS30の処理とともに、図12のステップS32の処理が実行されてもよい。また、図11に示した処理において、ステップS31の処理とともに、図12のステップS33の処理が実行されてもよい。
・第4実施形態において、目標トルクTrq*の上昇速度を低下させる方法として、例えば、目標トルクTrq*の算出に用いられるアクセルストロークSaccにフィルタ処理(例えば、1次遅れ要素のフィルタ)が施されてもよい。詳しくは、EVECU50は、蓄電池31が満充電状態でないと判定した場合、フィルタ処理の時定数を第1時定数τ1に設定し、蓄電池31が満充電状態であると判定した場合、フィルタ処理の時定数を、第1時定数τ1よりも大きい第2時定数τ2に設定すればよい。
・蓄電装置としては、蓄電池に限らず、例えば大容量のキャパシタであってもよい。
・インバータ30と蓄電池31とが、DCDCコンバータを介して電気的に接続されていてもよい。このDCDCコンバータは、蓄電池31の出力電圧を昇圧してインバータ30に供給したり、インバータ30からの電圧を降圧して蓄電池31に供給したりする。
・制御装置が搭載される車両としては、走行動力源として回転電機のみを備える車両に限らず、走行動力源として回転電機に加えて内燃機関を備える車両であってもよい。
・本開示に記載の制御装置及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
20…回転電機、30…インバータ、31…蓄電池、50…EVECU。

Claims (13)

  1. 蓄電装置(31)と、
    前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータ(30)と、
    ステータ巻線(21)及びロータ(22)を有し、該ステータ巻線がインバータに電気的に接続される回転電機(20)と、
    前記ロータと駆動輪(25)との間の動力伝達を行うドライブシャフト(24)と、を備える車両(10)に適用される車両用制御装置(50)において、
    前記車両を発進させるための目標発進トルク(Ttgt,Trq*)を、0から規定トルクまで漸増させて設定する目標値設定部と、
    前記回転電機の発生トルクを前記目標発進トルクに制御すべく、前記インバータのスイッチング制御を行う制御部と、
    前記蓄電装置の充電が制限される状態であるか制限されない状態であるかを判定する状態判定部と、
    前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記回転電機を発電機として機能させるときの回生トルクを、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも制限する回生制限部と、を備え、
    前記目標値設定部は、前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも、0から前記規定トルクまでの前記目標発進トルクの上昇速度を低くする車両用制御装置。
  2. 前記目標値設定部は、前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも、前記目標発進トルクを0から上昇させ始めるタイミングを早くする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記目標値設定部は、前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも前記規定トルクを小さくする請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置が満充電状態であると判定される場合であり、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置が満充電状態でないと判定される場合である請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記目標値設定部は、前記蓄電装置が満充電状態であると判定された場合において、前記蓄電装置の充電率が高いとき、該充電率が低いときよりも前記上昇速度を低くする請求項4に記載の車両用制御装置。
  6. 前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置の温度が温度閾値以上であると判定される場合であり、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置の温度が前記温度閾値を下回ると判定される場合である請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  7. 前記目標値設定部は、前記蓄電装置の温度が前記温度閾値以上であると判定された場合において、前記蓄電装置の温度が高いとき、該温度が低いときよりも前記上昇速度を低くする請求項6に記載の車両用制御装置。
  8. 蓄電装置(31)と、
    前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータ(30)と、
    ステータ巻線(21)及びロータ(22)を有し、該ステータ巻線がインバータに電気的に接続される回転電機(20)と、
    前記ロータと駆動輪(25)との間の動力伝達を行うドライブシャフト(24)と、を備える車両(10)に適用される車両用制御装置(50)において、
    前記車両を発進させるための目標発進トルク(Ttgt)を、0から規定トルクまで漸増させて設定する目標値設定部と、
    前記回転電機の発生トルクを前記目標発進トルクに制御すべく、前記インバータのスイッチング制御を行う制御部と、
    前記蓄電装置の充電が制限される状態であるか制限されない状態であるかを判定する状態判定部と、
    前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記回転電機を発電機として機能させるときの回生トルクを、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも制限する回生制限部と、を備え、
    前記目標値設定部は、前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定された場合、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合よりも前記規定トルクを小さくする車両用制御装置。
  9. 前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置が満充電状態であると判定される場合であり、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置が満充電状態でないと判定される場合である請求項8に記載の車両用制御装置。
  10. 前記目標値設定部は、前記蓄電装置が満充電状態であると判定された場合において、前記蓄電装置の充電率が高いとき、該充電率が低いときよりも前記規定トルクを小さくする請求項9に記載の車両用制御装置。
  11. 前記蓄電装置の充電が制限される状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置の温度が温度閾値以上であると判定される場合であり、前記蓄電装置の充電が制限されない状態であると判定される場合とは、前記蓄電装置の温度が前記温度閾値を下回ると判定される場合である請求項8に記載の車両用制御装置。
  12. 前記目標値設定部は、前記蓄電装置の温度が前記温度閾値以上であると判定された場合において、前記蓄電装置の温度が高いとき、該温度が低いときよりも前記規定トルクを小さくする請求項11に記載の車両用制御装置。
  13. 前記目標発進トルクは、前記車両をクリープ走行させるための目標クリープトルク(Ttgt)である請求項1〜12のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
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