JP2021078162A - 三相ブラシレスdcモータ - Google Patents

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浩一 深谷
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和彦 山内
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Abstract

【課題】ロータ磁石の所定方向及び所定方向に対して反対方向の双方の回転において高効率で回転駆動することができる3相ブラシレスDCモータを提供すること。【解決手段】ステータコアと、ステータに対して回動自在に配設されたロータ磁石と、ロータ磁石の磁極を検知するための磁極検知手段24とを備えた3相ブラシレスDCモータ。磁極検知手段は、正転時のロータ磁石の磁極を検知する第1磁極センサ組20と、逆転時のロータ磁石の磁極を検知する第2磁極センサ組22とを有する。正転時には、第1磁極センサ組からの検知信号に基づき第1スイッチング制御信号が生成され、第1スイッチング制御信号に基づいて駆動コイル8a〜8iに送給される駆動電流が制御され、また逆転時には、第2磁極センサ組からの検知信号に基づき第2スイッチング制御信号が生成され、第2スイッチング制御信号に基づいて駆動コイルに送給される駆動電流が制御される。【選択図】図3

Description

本発明は、直流電源により回転駆動される三相ブラシレスDCモータに関する。
一般的なDCモータ(直流モータ)は、ハウジングに取り付けられたステータと、このステータに対して径方向に対向して配設されたロータ磁石とを有している。ステータは周方向に間隔をおいて配設された複数のティース部を有し、これらティース部に駆動用コイルが所要の 通りに巻かれている。このDCモータでは、駆動用コイルに駆動電流を所要の通りに流すと、複数のティース部が励磁され、これら複数のティース部とロータ磁石との磁気的作用により所定方向に回転駆動される。
このようなDCモータでは、ロータ磁石を回転駆動させるためには、ロータ磁石の磁極の回転角度位置に対応して駆動用コイルに送給される駆動電流を所要の通りに切り換える必要があり、そのために、磁極検知手段(例えば、ホール素子、ホールIC)が用いられている。
一方、DCモータの駆動用コイルに駆動電流を流すと、駆動用コイルによる抵抗及びインダクタンスにより駆動電流に遅れが生じるようになり、この駆動電流の遅れが生じると、ロータ磁石の回転効率が下がる。
このようなことから、2組の磁極検知手段を備えたDCモータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。一方の磁極検知手段は、電気角がゼロ(零)となる基準角度位置に配設され、他方の磁極検知手段はこの基準角度位置を基準として所定方向の回転に対して電気角で所定角度(例えば、30度)進角した位置に配設され、これら磁極検知手段を切り換えてロータ磁石の磁極を検知するように構成されている。
例えば、ロータ磁石の回転数が低いときには、一方の磁極検知手段(進角ゼロのもの)を用いてロータ磁極の磁極を検出し、この磁極検知手段からの検知信号に基づいて駆動用コイルに送給される駆動電流を制御し、またロータ磁石の回転数が高いときには、他方の磁極検知手段(進角30度のもの)を用いてロータ磁石の磁極を検知し、この磁極検知手段からの検知信号に基づいて駆動用コイルに送給される駆動電流を制御し、このように2組の磁極検知手段を回転数に応じて切り換えて用いている。
特開平6−311780号公報
この種のDCモータは、ロータ磁石を所定方向に回転駆動させて使用するもの(例えば、正転用のもの)であり、従って、ロータ磁石を所定方向に回転駆動させる(例えば、正転させる)ときには低回転数から高回転数にわたって高効率で回転駆動することができる。
しかし、このDCモータでは、ロータ磁石の回転を所定方向(例えば、正転方向)と所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)とに切り換えて使用する場合がある。このような用い方をする場合、例えば所定方向(正転方向)の回転について磁極検知手段を進角させたときには、所定方向の回転に対して高効率で回転駆動することができるが、所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)の回転に対しては効率が低くなる問題がある。また、これとは反対に、所定方向に対して反対方向(逆転方向)の回転に対して磁極検知手段を進角させたときには、所定方向に対して反対方向の回転に対して高効率で回転駆動することができるが、所定方向(例えば、正転方向)の回転に対しては効率が低くなる問題がある。
本発明の目的は、ロータ磁石の所定方向及び所定方向に対して反対方向の双方の回転において高効率で回転駆動することができる3相ブラシレスDCモータを提供することである。
本発明の3相ブラシレスDCモータは、周方向に間隔をおいて配設された複数のティース部を有するステータコアと、前記ステータコアの前記複数のティース部に所要の通りに巻かれた駆動用コイルと、前記ステータの前記複数のティース部に対して径方向に対向して回動自在に配設されたロータ磁石と、前記ロータ磁石の磁極を検知するための磁極検知手段と、前記駆動用コイルに送給される駆動電流を切り換えるためのスイッチング手段と、前記磁極検知手段からの検知信号に基づいて前記スイッチング手段を制御するためのスイッチング制御手段と、を備えており、
前記磁極検知手段は、前記ロータ磁石が所定方向に回転駆動されるときの前記ロータ磁石の前記磁極を検知するための第1磁極センサ組と、前記ロータ磁石が前記所定方向と反対方向に回転駆動されるときの前記ロータ磁石の前記磁極を検知するための第2磁極センサ組とを有しており、
前記ロータ磁石が前記所定方向に回転駆動されるときには、前記磁極検知手段の前記第1磁極センサ組からの検知信号が前記スイッチング制御手段に送給され、前記スイッチング制御手段は、前記第1磁極センサ組の検知信号に基づいて第1スイッチング制御信号を生成し、前記スイッチング手段は、前記第1スイッチング制御信号に基づいて前記駆動コイルに送給される駆動電流を切り換え、
また、前記ロータ磁石が前記所定方向と反対方向に回転駆動されるときには、前記磁極検知手段の前記第2磁極センサ組からの検知信号が前記スイッチング制御手段に送給され、前記スイッチング制御手段は、前記第2磁極センサ組の検知信号に基づいて第2スイッチング制御信号を生成し、前記スイッチング手段は、前記第2スイッチング制御信号に基づいて前記駆動コイルに送給される駆動電流を切り換えることを特徴とする。
本発明の3相ブラシレスDCモータによれば、ロータ磁石の磁極を検知する磁極検知手段は、2つ磁極センサ組、即ち第1及び第2磁極センサ組を有し、所定方向(例えば、正転方向)の回転に対しては第1磁極センサ組からの検知信号に基づき第1スイッチング制御信号が生成され、かかる第1スイッチング制御信号に基づいて駆動コイルに送給される駆動電流が切り換えられるので、ロータ磁石を所定方向に高効率で回転することができる。また、所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)の回転に対しては第2磁極センサ組からの検知信号に基づき第2スイッチング制御信号が生成され、かかる第2スイッチング制御信号に基づいて駆動コイルに送給される駆動電流が切り換えられるので、ロータ磁石を所定方向に対して反対方向に高効率で回転することができる。かくして、所定方向(例えば、正転方向)及び所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)の双方の回転方向においてロータ磁石を高効率で回転駆動することができる。
本発明に従う3相ブラシレスDCモータの一実施形態におけるステータ及びロータ磁石を示す簡略図。 図1のDCモータにおける磁極検知手段(第1及び第2磁極センサ組)の配置を示す平面図。 図1のDCモータの制御系を示す制御ブロック図。 図2の第1磁極センサ組の出力信号を示す図。 ロータ磁石の所定方向の回転時における駆動電流の流れを示す図。 図2の第2磁極センサ組の出力信号を示す図。 ロータ磁石の所定方向に対して反対方向の回転時の駆動電流の流れを示す図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う3相ブラシレスDCモータの一実施形態について説明する。図1において、図示の3相ブラシレスDCモータは、モータハウジング(図示せず)に取り付けられるステータ2と、ステータ2に対して回転自在であるロータ磁石4とを備えている。ステータ2は、複数枚のコアプレートを積層することにより構成されるステータコア6を備え、このステータコア6には、周方向に間隔をおいて複数(この実施形態では、9つ)のティース部8(8a〜8i)が設けられ、これらティース部8(8a〜8i)に駆動用コイル10(10a〜10c)が所要の通りに巻かれている。
この3相ブラシレスDCモータのティース部8a〜8iのうち、例えば3つ間隔のティース部8a,8d,8gにU相の駆動用コイル10aが巻かれ、ティース部8b,8e,8hにV相の駆動用コイル10bが巻かれ、更にティース部8c,8f,8iにW相の駆動用コイル部10cが巻かれている。
ロータ磁石4は、このようなステータコア6(複数のティース部8a〜8i)の径方向内側に配設され、外周部がN極に着磁されたN極域12(12a,12b,12c)と、外周部がS極に着磁されたS極域14(14a,14b,14c)とが、周方向に交互に設けられている。
このDCモータでは、ロータ磁石4は、実線矢印16で示す所定方向(例えば、正転方向)に回転駆動されるとともに、破線矢印18で示す所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)に回転駆動されるように構成されている。そして、このことに関連して、図2に示すように2つの磁極センサ組、即ち第1及び第2磁極センサ組20,22からなる磁極検知手段24が設けられている。
第1磁極センサ組20は、ロータ磁石が所定方向(正転方向)に回転駆動されるときにロータ磁石4の磁極を検知するためのものであり、この実施形態では周方向に間隔をおいて配設された3つの磁極センサ26、即ち第1〜第3磁極センサ26a,26b,26cから構成されている。第1磁極センサ組20の第1〜第3磁極センサ26a〜26cは、ロータ磁石4の所定方向(例えば、正転方向)の回転に対して電気角で第1設定角度β1進角して配設され、この第1設定角度β1は、電気角で例えば30度に設定するのが望ましい。
具体的には、図2において電気角がゼロ(零)となる基準角度位置Pを基準にして、所定方向(実線矢印16で示す方向)における第1設定角度β1の角度位置に第1磁極センサ26aが配設され、この第1磁極センサ26aの角度位置からこの所定方向に対して反対方向に機械角α1(この形態では、80度)の角度位置に第2磁極センサ26bが設けられ、更にこの第2磁極センサ26bの角度位置から所定方向に対して反対方向に機械角α1(この形態では、80度)の角度位置に第3磁極センサ26cが設けられる。
また、第2磁極センサ組22は、ロータ磁石4が所定方向に対して反対方向(逆転方向)に回転駆動されるときにロータ磁石4の磁極を検知するためのものであり、この実施形態では周方向に間隔をおいて配設された3つの磁極センサ28、即ち第1〜第3磁極センサ28a,28b,28cから構成されている。第2磁極センサ組22の第1〜第3磁極センサ28a〜28cは、ロータ磁石4の所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)の回転に対して電気角で第2設定角度β2進角して配設され、この第2設定角度β2は、電気角で例えば30度に設定するのが好ましい。
具体的には、図2において電気角がゼロ(零)となる基準角度位置Pを基準にして、所定方向に対して反対方向(破線矢印18で示す方向)おける第2設定角度β2の角度位置に第1磁極センサ28aが配設され、この第1磁極センサ26aの角度位置からこの所定方向に機械角α2(この形態では、80度)の角度位置に第2磁極センサ28bが設けられ、更にこの第2磁極センサ28bの角度位置から所定方向に機械角α2(この形態では、80度)の角度位置に第3磁極センサ28cが設けられる。尚、第1及び第2センサ組20,22の第1〜第3磁極センサ26a〜26c,28a〜28cは、例えば、ホール素子、ホールICなどから構成される。
この実施形態では、第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)の角度位置を所定方向(例えば、正転方向)の回転に対して電気角で30度進角させているが、この進角の角度についてはロータ磁石4の回転数などに応じて適宜の角度に設定することができる。また、第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)についても、それらの角度位置を所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)の回転に対して電気角で30度進角させているが、この進角の角度についてもロータ磁石4の回転数などに応じて適宜の角度に設定することができる。
このDCモータは、図3に示す制御系により回転制御される。図3を参照して、直流電源32からの駆動電流(直流電流)は、スイッチング手段34を通してステータ2のU相の駆動コイル10a,10d,10g、V相の駆動コイル10b,10e,10h及びW相の駆動コイル10c,10f,10iに後述する如く送給される。磁極検知手段24の第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)及び第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)からの検知信号は、切換手段36に送給される。この切換手段36には、切換操作スイッチ38からの切換信号が送給され、切換手段36は、切換操作スイッチ38からの切換信号に基づき磁極検知手段24からの検知信号を選択する。
例えば、切換操作スイッチ38を操作して「正転」に設定すると、磁極検知手段24の第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)が検知状態となり、第1磁極センサ組20からの検知信号が切換手段36を通してスイッチング制御手段40に送給される。また、切換操作スイッチ38を操作して「逆転」に設定すると、磁極検知手段24の第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)が検知状態となり、第2磁極センサ組22からの検知信号が切換手段36を通してスイッチング制御手段40に送給される。
そして、正転駆動のときには、第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)からの検知信号に基づいてスイッチング制御手段40が第1スイッチング制御信号を生成し、この第1スイッチング制御信号に基づいてスイッチング手段34が後述するように制御され、また逆転駆動のときには、第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)からの検知信号に基づいてスイッチング制御手段40が第2スイッチング制御信号を生成し、この第2スイッチング制御信号に基づいてスイッチング手段34が後述するように制御される。
次に、主として図3とともに図4〜図7を参照して、上述した直流モータの回転制御について説明する。このDCモータを正転させるときには、切換操作スイッチ38を「正転」に切換操作すればよい。この正転のときには、上述したように、磁極検知手段24の第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)からの検知信号が切換手段36を通してスイッチング制御手段40に送給され、このスイッチング制御手段40は第1磁極センサ組20からの検知信号に基づいて第1スイッチング制御信号を生成し、スイッチング手段34は、この第1スイッチング制御信号に基づき、直流電源32からの駆動電流をステータ2のU相の駆動コイル10a,10d,10g、V相の駆動コイル10b,10e,10h及びW相の駆動コイル10c,10f,10iに次のように送給する。
正転するときのロータ磁石4の回転による電気角の変化と第1磁極センサ組20(即ち、第1〜第3磁極センサ26a、26c)の出力信号との関係は図4に示す通りとなり、第1磁極センサ26aにおいては、電気角−30〜150度の角度範囲(角度領域a〜c)で検知信号が「L」となり、電気角150〜330度の角度範囲(角度領域d〜f)で検知信号が「H」となる。また、第2磁極センサ26bにおいては、電気角−30〜90度の角度範囲(角度領域a〜b)で検知信号が「H」となり、電気角90〜270度の角度範囲(角度領域c〜e)で検知信号が「L]となり、電気角270〜330度の角度範囲(角度領域f)で検知信号が「H」となる。更に、第3磁極センサ26cにおいては、電気角−30〜30度の角度範囲(角度領域a)で検知信号が「L」となり、電気角30〜210度の角度範囲(角度領域b〜d)で検知信号が「H」となり、電気角210〜330度の角度範囲(角度領域e〜f)で検知信号が「L」となる。
第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)からのこれら検知信号に基づいて、スイッチング制御手段40は第1スイッチング制御信号を生成し、この第1スイッチング制御信号に基づいて、スイッチング手段34は、直流電源32からの駆動電流(直流電流)がステータ2のU相の駆動コイル10a,10d,10g、V相の駆動コイル10b,10e,10h及びW相の駆動コイル10c,10f,10iを通して次のように流れるようにスイッチングする。
この実施形態では、図5に示すように、角度領域a(電気角−30〜30度の角度範囲)においては、直流電源32からの駆動電流がU相の駆動コイル10a,10d,10gからV相の駆動コイル10b,10e,10hを通して流れるように切り換え、角度領域b(電気角30〜90度の角度範囲)においては、U相の駆動コイル10a,10d,10gからW相の駆動コイル10c,10f,10iを通して流れるように切り換え、また角度領域c(電気角90〜150度の角度範囲)においては、V相の駆動コイル10b,10e,10hからW相の駆動コイル10c,10f,10iを通して流れるように切り換える。
更に、角度領域d(電気角150〜210度の角度範囲)においては、直流電源32からの駆動電流がV相の駆動コイル10b,10e,10hからU相の駆動コイル10a,10d,10gを通して流れるように切り換え、角度領域e(電気角210〜270度の角度範囲)においては、W相の駆動コイル10c,10f,10iからU相の駆動コイル10a,10d,10gを通して流れるように切り換え、また角度領域f(電気角270〜330度の角度範囲)においては、W相の駆動コイル10c,10f,10iからV相の駆動コイル10b,10e,10hを通して流れるように切り換える。
ステータ2の駆動コイル10a〜10iに流れる駆動電流がこのように切り換えられるので、このステータ2のティース部8a〜8iは、ロータ磁石4を所定方向(例えば、正転方向)に回転させるように励磁され、かくして、ロータ磁石4は、実線矢印16で示す方向(例えば、正転方向)に回転駆動される。このとき、第1磁極センサ組20(第1〜第3磁極センサ26a〜26c)が正転方向の回転に対して電気角で第1設定角度β1(30度)進角されているので、電気角がゼロ(零)の場合に比して駆動電流の切換えが早くなり、これによって、直流モータの正転時における駆動効率を高めることができる。
このDCモータを逆転させるときには、切換操作スイッチ38を「逆転」に切換操作すればよい。この逆転のときには、上述したように、磁極検知手段24の第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)からの検知信号が切換手段36を通してスイッチング制御手段40に送給され、このスイッチング制御手段40は第2磁極センサ組22からの検知信号に基づいて第2スイッチング制御信号を生成し、スイッチング手段34は、直流電源32からの駆動電流をステータ2のU相の駆動コイル10a,10d,10g、V相の駆動コイル10b,10e,10h及びW相の駆動コイル10c,10f,10iに次のように送給する。
逆転するときのロータ磁石4の回転による電気角の変化と第2磁極センサ組22(即ち、第1〜第3磁極センサ28a〜28c)の出力信号との関係は図6に示す通りとなり、第1磁極センサ28aにおいては、電気角−30〜150度の角度範囲(角度領域g〜i)で検知信号が「L」となり、電気角150〜330度の角度範囲(角度領域j〜l)で検知信号が「H」となる。また、第2磁極センサ28bにおいては、電気角−30〜90度の角度範囲(角度領域g〜h)で検知信号が「H」となり、電気角90〜270度の角度範囲(角度領域i〜k)で検知信号が「L]となり、電気角270〜330度の角度範囲(角度領域l)で検知信号が「H」となる。更に、第3磁極センサ28cにおいては、電気角−30〜30度の角度範囲(角度領域g)で検知信号が「L」となり、電気角30〜210度の角度範囲(角度領域h〜j)で検知信号が「H」となり、電気角210〜330度の角度範囲(角度領域k〜l)で検知信号が「L」となる。
第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)からのこれら検知信号に基づいて、スイッチング制御手段40は第2スイッチング制御信号を生成し、この第2スイッチング制御信号に基づいて、スイッチング手段34は、直流電源32からの駆動電流(直流電流)がステータ2のU相の駆動コイル10a,10d,10g、V相の駆動コイル10b,10e,10h及びW相の駆動コイル10c,10f,10iを通して次のように流れるようにスイッチングする。
この実施形態では、図7に示すように、角度領域g(電気角−30〜30度の角度範囲)においては、直流電源32からの駆動電流がU相の駆動コイル10a,10d,10gからV相の駆動コイル10b,10e,10hを通して流れるように切り換え、角度領域h(電気角30〜90度の角度範囲)においては、W相の駆動コイル10c,10f,10iからV相の駆動コイル10b,10e,10hを通して流れるように切り換え、また角度領域i(電気角90〜150度の角度範囲)においては、W相の駆動コイル10c,10f,10iからU相の駆動コイル10a,10d,10gを通して流れるように切り換える。
更に、角度領域j(電気角150〜210度の角度範囲)においては、直流電源32からの駆動電流がV相の駆動コイル10b,10e,10hからU相の駆動コイル10a,10d,10gを通して流れるように切り換え、角度領域k(電気角210〜270度の角度範囲)においては、V相の駆動コイル10b,10e,10hからW相の駆動コイル10c,10f,10iを通して流れるように切り換え、また角度領域l(電気角270〜330度の角度範囲)においては、U相の駆動コイル10a,10d,10gからW相の駆動コイル10c,10f,10iを通して流れるように切り換える。
ステータ2の駆動コイル10a〜10iに流れる駆動電流がこのように切り換えられるので、ステータ2のティース部8a〜8iは、ロータ磁石4を所定方向に対して反対方向(例えば、逆転方向)に回転させるように励磁され、かくして、ロータ磁石4は、破線矢印18で示す方向(例えば、逆転方向)に回転駆動される。このとき、第2磁極センサ組22(第1〜第3磁極センサ28a〜28c)が逆転方向の回転に対して電気角で第2設定角度β2(30度)進角されているので、逆転時においても電気角がゼロ(零)の場合に比して駆動電流の切換えが早くなり、これによって、DCモータの逆転時における駆動効率を高めることができる。
以上、本発明に従う3相ブラシレスDCモータの一実施形態について説明したが、本発明は、かかる3相ブラスレスDCモータに限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、径方向内側にロータ磁石4が配設されたインナーロータ型の3相ブラシレスDCモータに適用しているが、このような構成のものに限定されず、径方向外側にロータ磁石4が配設されたアウターロータ型の3相ブラシレスDCモータにも同様に適用することができる。
また、上述した実施形態では、6ポール9スロットの3相DCブラシレスモータ適用して説明したが、このようなモータに限定されず、例えば4ポール3スロット、4ポール6スロット、16ポール12スロットなどのその他の形態の三相ブラシレスDCモータにも同様に適用することができる。
2 ステータ
4 ロータ磁石
6 ステータコア
8,8a〜8i ティース部
10,10a〜10i 駆動用コイル
12,12a〜12c N極域
14,14a〜14c S極域
20,22 磁極センサ組
24 磁極検知手段
26a〜26c,28a〜28c磁極センサ
32 直流電源
34 スイッチング手段
38 切換操作手段
40 スイッチング制御手段

Claims (3)

  1. 周方向に間隔をおいて配設された複数のティース部を有するステータコアと、前記ステータコアの前記複数のティース部に所要の通りに巻かれた駆動用コイルと、前記ステータの前記複数のティース部に対して径方向に対向して回動自在に配設されたロータ磁石と、前記ロータ磁石の磁極を検知するための磁極検知手段と、前記駆動用コイルに送給される駆動電流を切り換えるためのスイッチング手段と、前記磁極検知手段からの検知信号に基づいて前記スイッチング手段を制御するためのスイッチング制御手段と、を備えており、
    前記磁極検知手段は、前記ロータ磁石が所定方向に回転駆動されるときの前記ロータ磁石の前記磁極を検知するための第1磁極センサ組と、前記ロータ磁石が前記所定方向と反対方向に回転駆動されるときの前記ロータ磁石の前記磁極を検知するための第2磁極センサ組とを有しており、
    前記ロータ磁石が前記所定方向に回転駆動されるときには、前記磁極検知手段の前記第1磁極センサ組からの検知信号が前記スイッチング制御手段に送給され、前記スイッチング制御手段は、前記第1磁極センサの検知信号に基づいて第1スイッチング制御信号を生成し、前記スイッチング手段は、前記第1スイッチング制御信号に基づいて前記駆動コイルに送給される駆動電流を切り換え、
    また、前記ロータ磁石が前記所定方向と反対方向に回転駆動されるときには、前記磁極検知手段の前記第2磁極センサ組からの検知信号が前記スイッチング制御手段に送給され、前記スイッチング制御手段は、前記第2磁極センサの検知信号に基づいて第2スイッチング制御信号を生成し、前記スイッチング手段は、前記第2スイッチング制御信号に基づいて前記駆動コイルに送給される駆動電流を切り換えことを特徴とする3相ブラシレスDCモータ。
  2. 前記第1磁極センサ組は、電気角がゼロとなる基準角度位置を基準として前記所定方向の回転に対して電気角で第1設定角度進角した位置に配設され、前記第2磁極センサ組は、前記基準角度位置を基準として前記所定方向に対して反対方向の回転に対して電気角で第2設定角度進角した位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の3相ブラシレスDCモータ。
  3. 前記第1磁極センサ組は、前記基準角度位置を基準として前記所定方向の回転に対して電気角で30度進角した位置に配設され、前記第2磁極センサ組は、前記基準角度位置を基準として前記所定方向に対して反対方向の回転に対して電気角で30度進角した位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の3相ブラシレスDCモータ。





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