JP2021078054A - 半導体装置 - Google Patents

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菜緒子 倉橋
Naoko Kurahashi
菜緒子 倉橋
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Abstract

【課題】一のノードと複数のトランジスタとの間を伝送する信号間の位相差を低減可能な半導体装置を提供すること。【解決手段】複数の半導体素子と、基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、前記複数の半導体素子は、一のノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、前記複数の配線は、前記ノードと前記第1半導体素子とを接続する複数の第1配線と、前記ノードと前記第2半導体素子とを接続する一又は複数の第2配線とを含み、前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有する、半導体装置。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、一の共通ノードと複数の分岐ノードとを接続する導体線を有する伝送線路が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平7−307626号公報 特開2005−45659号公報
一のノードに接続される導体線を分岐して、そのノードを複数の半導体素子の各々に接続する場合がある。この場合、一のノードとそのノードからの距離が近い半導体素子との間を伝送する信号と、一のノードとそのノードからの距離が遠い半導体素子との間を伝送する信号との間に、位相差が生じてしまうことがある。このような位相差は、発振等を引き起こす要因となりうるため、できるだけ低減することが好ましい。
本開示は、一のノードと複数の半導体素子との間を伝送する信号間の位相差を低減可能な半導体装置を提供する。
本開示は、
複数の半導体素子と、
基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、
前記複数の半導体素子は、一のノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、
前記複数の配線は、前記ノードと前記第1半導体素子とを接続する複数の第1配線と、前記ノードと前記第2半導体素子とを接続する一又は複数の第2配線とを含み、
前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有する、半導体装置を提供する。
また、本開示は、
複数の半導体素子と、
基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、
前記複数の半導体素子は、一の入力ノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記入力ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、
前記複数の配線は、前記入力ノードと前記第1半導体素子の各々のゲートとを接続する複数の第1配線と、前記入力ノードと前記第2半導体素子の各々のゲートとを接続する一又は複数の第2配線と、一の出力ノードと前記第1半導体素子の各々のドレインとを接続する複数の第3配線と、前記出力ノードと前記第2半導体素子の各々のドレインとを接続する一又は複数の第4配線とを含み、
前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有し、
前記複数の第3配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第4配線と同じ配線長を有する、半導体装置を提供する。
本開示の技術によれば、一のノードと複数の半導体素子との間を伝送する信号間の位相差を低減可能な半導体装置を提供できる。
一実施形態における半導体装置の構成例を示す回路図である。 一実施形態における半導体装置の構成例を拡大して示す回路図である。 一比較形態における伝送線路の構造例を示す平面図である。 一実施形態における伝送線路の第1の構造例を示す平面図である。 一実施形態における伝送線路の第1の構造例を示す鳥瞰図である。 一実施形態における伝送線路の第2の構造例を示す平面図である。 一実施形態における伝送線路の第3の構造例を示す平面図である。 一実施形態における伝送線路の第3の構造例を示す鳥瞰図である。 一比較形態における伝送線路の特性のシミュレーション結果の一例を示す図である。 一実施形態における伝送線路の特性のシミュレーション結果の一例を示す図である。 電力付加効率の測定結果の一例を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。XY平面、YZ平面、ZX平面は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面、Y軸方向及びZ軸方向に平行な仮想平面、Z軸方向及びX軸方向に平行な仮想平面を表す。
図1は、一実施形態における半導体装置の構成例を示す回路図である。図1に示す半導体装置100は、入力ポート41に入力される信号を増幅し、増幅した信号を出力ポート42から出力する増幅器である。半導体装置100は、電子機器(例えば、電波を送受する無線基地局装置等の無線通信装置、レーダーなどのセンサ装置、マイクロ波を送信して物体を加熱するマイクロ波加熱装置など)に搭載される増幅器として使用可能である。
半導体装置100は、複数のトランジスタ10、入力整合回路20、出力整合回路30とを備える高出力増幅回路である。
複数のトランジスタ10は、互いに並列に接続された半導体素子であり、それぞれ、ゲートG、ドレインD、ソースSを有する。破線で囲まれた第1グループG1に属する複数のトランジスタ11〜14は、それぞれ、入力ノード51に接続されるゲートGと、出力ノード56に接続されるドレインDと、共通グランドに接続されるソースSとを有する。第2〜第4のグループG2〜G4の各々に属する複数のトランジスタ11〜14も、第1グループG1に属する複数のトランジスタ11〜14と同じ構成を有する。
各グループに属するトランジスタの個数は、3以上の数であれば、4以外の数でもよい。また、グループの個数は、4以外の数でもよい。
入力整合回路20は、入力ポート41と複数のトランジスタ10の各ゲートとの間のインピーダンス整合を行う。入力整合回路20は、入力ポート41と複数の入力ノード51〜54の各々との間を2段のトーナメント形式で接続する。入力整合回路20は、入力ポート41から分岐する伝送線路21,22と、伝送線路21から分岐する伝送線路23,24と、伝送線路22から分岐する伝送線路25,26とを有する。
出力整合回路30は、出力ポート42と複数のトランジスタ10の各ドレインとの間のインピーダンス整合を行う。出力整合回路30は、出力ポート42と複数の出力ノード56〜59の各々との間を2段のトーナメント形式で接続する。出力整合回路30は、出力ポート42から分岐する伝送線路31,32と、伝送線路31から分岐する伝送線路33,34と、伝送線路32から分岐する伝送線路35,36とを有する。
第1グループG1に属する複数の配線61〜64は、伝送線路23の出力側に接続される入力ノード51と複数のトランジスタ11〜14の各々のゲートとの間を接続する分岐線である。第1グループG1に属する複数の配線71〜74は、伝送線路33の入力側に接続される出力ノード56と複数のトランジスタ11〜14の各々のドレインとの間を接続する分岐線である。第2〜第4のグループG2〜G4の各々に属する複数の配線61〜64も、第1グループG1に属する複数の配線61〜64と同じ構成を有する。第2〜第4のグループG2〜G4の各々に属する複数の配線71〜74も、第1グループG1に属する複数の配線71〜74と同じ構成を有する。
図2は、一実施形態における半導体装置の構成例の一部を拡大して示す回路図である。入力ノード51からの直線距離で比較すると、トランジスタ12,13のゲートGは、トランジスタ11,14のゲートGに比べて、入力ノード51に近い。このため、入力ノード51とトランジスタ11〜14の各々のゲートGとを仮に単純な複数の直線で接続すると、入力ノード51からの信号は、トランジスタ11,14のゲートGに到達するよりも早いタイミングにトランジスタ12,13のゲートGに到達する。その結果、トランジスタ11,14のゲートGに入力される信号と、トランジスタ12,13のゲートGに入力される信号との間に、位相差が生じてしまう。
これに対し、本例では、入力ノード51とトランジスタ11〜14の各々のゲートGとを接続する配線61〜64の配線長が互いに等しくなるように、配線62,63の配線長を長くする。これにより、トランジスタ11〜14の各々のゲートGに入力される信号間の位相差を低減できるので、半導体装置100の発振を抑制でき、増幅器として機能する半導体装置100の高効率化に寄与する。
なお、配線61の配線長は、入力ノード51からトランジスタ11のゲートGまでの配線長を表す。配線62の配線長は、入力ノード51からトランジスタ12のゲートGまでの配線長を表す。配線63の配線長は、入力ノード51からトランジスタ13のゲートGまでの配線長を表す。配線64の配線長は、入力ノード51からトランジスタ14のゲートGまでの配線長を表す。
次に、複数の配線の配線長を互いに等しくする構造例について説明する。
図3は、一比較形態における伝送線路の構造例を示す平面図である。図3に示す半導体装置200は、複数のトランジスタ111〜114と、伝送線路190とを備える。複数のトランジスタ111〜114は、ゲートパッド111G〜114Gを有する。伝送線路190は、入力ノード151とゲートパッド111G〜114Gの各々との間を接続する複数の配線161〜164を有する。複数の配線161〜164は、それぞれ、複数のゲートパッド111G〜114Gのうち、対応するゲートパッドに接続される。例えば、配線161は、配線161に対応するゲートパッド111Gに接続される。図3には、配線161〜164とゲートパッド111G〜114Gとの接続形態は図示されていないが、配線161〜164とゲートパッド111G〜114Gとは、直接接続されてもよいし、ワイヤ等の導体を介して間接的に接続されてもよい。
入力ノード151からの直線距離で比較すると、ゲートパッド112G,113Gは、ゲートパッド111G,114Gに比べて、入力ノード151に近い。このため、配線161〜165を全て等しい線幅にすると、ゲートパッド112G,113Gには、ゲートパッド111G,114Gに比べて速く、入力ノード151からの信号が到達する。その結果、ゲートパッド111G〜114G間において信号の位相にばらつきが生じる。
一方、図4は、一実施形態における伝送線路の第1の構造例を示す平面図である。図4に示す半導体装置101は、複数のトランジスタ11〜14と、伝送線路91とを備える。複数のトランジスタ11〜14は、ゲートパッド11G〜14Gを有する半導体素子である。伝送線路91は、基板上に形成された複数の配線61〜64を有する。複数の配線61〜64は、入力ノード51とゲートパッド11G〜14Gの各々との間を接続する。配線61〜64は、複数のゲートパッド11G〜14Gのうち、対応するゲートパッドに、直接接続されてもよいし、ワイヤ等の導体を介して間接的に接続されてもよい。
トランジスタ12,13は、それぞれ、第1半導体素子の一例である。トランジスタ12は、一の入力ノード51から離れて位置するゲートパッド12Gを有し、トランジスタ13は、一の入力ノード51から離れて位置するゲートパッド13Gを有する。トランジスタ11,14は、それぞれ、第2半導体素子の一例である。トランジスタ11は、トランジスタ12,13のゲートパッド12G,13Gよりも入力ノード51から離れて位置するゲートパッド11Gを有する。トランジスタ14は、トランジスタ12,13のゲートパッド12G,13Gよりも入力ノード51から離れて位置するゲートパッド14Gを有する。配線62,63は、それぞれ、第1配線の一例である。配線62は、入力ノード51とトランジスタ12のゲートパッド12Gとを接続し、配線63は、入力ノード51とトランジスタ13のゲートパッド13Gとを接続する。配線61,64は、それぞれ、第2配線の一例である。配線61は、入力ノード51とトランジスタ11のゲートパッド11Gとを接続し、配線64は、入力ノード51とトランジスタ14のゲートパッド14Gとを接続する。
入力ノード51からの直線距離で比較すると、ゲートパッド12G,13Gは、ゲートパッド11G,14Gに比べて、入力ノード51に近く、配線61〜64は、互いに等しい線幅と厚さを有する。本例では、入力ノード51とゲートパッド11G〜14Gの各々とを接続する配線61〜64の配線長が互いに等しくなるように、基板の厚さ方向(Z軸方向)で配線62,63を一箇所で交差させ、配線62,63の配線長を長くする。これにより、入力ノード51からゲートパッド12G,13Gに至る信号の伝搬時間が、図3に示す比較形態の伝搬時間(つまり、入力ノード151からゲートパッド112G,113Gに至る信号の伝搬時間)に比べて長くなる。したがって、ゲートパッド11G〜14Gの各々に入力される信号間の位相差を低減できるので、半導体装置101の発振を抑制でき、増幅器として機能する半導体装置101の高効率化に寄与する。
なお、配線61の配線長は、入力ノード51からゲートパッド11Gまでの配線長を表す。配線62の配線長は、入力ノード51からゲートパッド12Gまでの配線長を表す。配線63の配線長は、入力ノード51からゲートパッド13Gまでの配線長を表す。配線64の配線長は、入力ノード51からゲートパッド14Gまでの配線長を表す。
配線61,62は、配線部65の一部を共有し、配線63,64は、配線部65の一部を共有する。配線部65は、Y軸方向に延伸する導体部である。入力ノード51は、配線部65のY軸方向での中央部に接続される。
伝送線路91は、配線61を信号線とする伝送線路部94と、配線62を信号線とする伝送線路部95と、配線63を信号線とする伝送線路部96と、配線64を信号線とする伝送線路部97とを有する。伝送線路部94〜97は、互いに同じ特性インピーダンスを有することが好ましい。これにより、ゲートパッド11G〜14Gの各々に入力される信号間の位相差を更に低減できる。伝送線路部95,96は、それぞれ、第1伝送線路部の一例である。伝送線路部94,97は、それぞれ、第2伝送線路部の一例である。
図5は、一実施形態における伝送線路の第1の構造例を示す鳥瞰図である。図5に示す伝送線路91は、基板80上に形成された複数の配線62,63を有する。基板80は、第1表面83と、第1表面83とは反対側の第2表面82とを有する。第2表面82に導体板が形成されると、伝送線路91(伝送線路部94〜97)は、マイクロストリップ線路として機能する。
配線62は、配線部62aから配線部62gまで連続する導体部を有する。配線部62aは、XY平面に平行な導体であり、入力ノード51に配線部65を介して接続される第1端から正のX軸方向に第2端まで延伸する。配線部62bは、YZ平面に平行な導体であり、配線部62aの第2端に接続される第1端から正のZ軸方向に第2端まで延伸する。配線部62cは、XY平面に平行な導体であり、配線部62bの第2端に接続される第1端から正のX軸方向に第2端まで延伸する。配線部62dは、XY平面に平行な導体であり、配線部62cの第2端に接続される第1端から負のY軸方向に第2端まで延伸する。配線部62eは、XY平面に平行な導体であり、配線部62dの第2端に接続される第1端から正のX軸方向に第2端まで延伸する。配線部62fは、YZ平面に平行な導体であり、配線部62eの第2端に接続される第1端から負のZ軸方向に第2端まで延伸する。配線部62gは、XY平面に平行な導体であり、配線部62fの第2端に接続される第1端から正のX軸方向に第2端まで延伸する。配線部62gの第2端には、ゲートパッド12Gが直接又は間接的に接続される。
配線63は、配線部63aから配線部63eまで連続する導体部を有する。配線部63aは、XY平面に平行な導体であり、入力ノード51に配線部65を介して接続される第1端から正のX軸方向に第2端まで延伸する。配線部63bは、YZ平面に平行な導体であり、配線部63aの第2端に接続される第1端から負のZ軸方向に第2端まで延伸する。配線部63cは、XY平面に平行な導体であり、配線部63bの第2端に接続される第1端から正のY軸方向に第2端まで延伸する。配線部63dは、YZ平面に平行な導体であり、配線部63cの第2端に接続される第1端から正のZ軸方向に第2端まで延伸する。配線部63eは、XY平面に平行な導体であり、配線部63dの第2端に接続される第1端から正のX軸方向に第2端まで延伸する。配線部63eの第2端には、ゲートパッド13Gが直接又は間接的に接続される。
基板80は、第1表面83に対して突き出る凸部84と、第1表面83に対して窪む凹部85とを有する。配線61は、第1表面83に形成される配線部62a,62gと、凸部84の側面に形成される配線部62b,62fと、凸部84の上面に形成される配線部62c,62eと、凸部84から延びる配線部62dとを有する。配線部62dは、凸部84から延びる第1配線部の一例であり、本例では、凸部84のZ軸方向に面する表面(上面)から延び出る。配線部62dは、配線部62cと配線部62eとの間を連結する。一方、配線62は、第1表面83に形成される配線部63a,63eと、凹部85の側面に形成される配線部63b,63dと、凹部85の底面に形成される配線部63cとを有する。配線部63cは、凹部85に位置する第2配線部の一例であり、本例では、凹部85のZ軸方向に面する表面(底面)に沿ってY軸方向に形成される。
配線62,63は、図5に示すように、配線部62dと配線部63cが基板80の厚さ方向で離隔する箇所で交差する。配線部62dは、配線部62cと配線部62eとの間を繋ぐエアブリッジ配線である。
次に、一実施形態における伝送線路を形成するプロセスについて説明する。
(工程1)基板80の表面を、配線62,63が交差する箇所で上側になる配線部62dを形成するための凸部84を残してエッチングする。あるいは、基板80と同じ誘電率の材料を使って、第1表面83上に凸部84を形成する。
(工程2)基板80のうち、配線62,63が交差する箇所で下側になる配線部63cを形成する部分を、エッチングなどにより掘り込んで、凹部85を形成する。
(工程3)基板80の表面(凹部85を含む)に、レジスト塗布、露光、現像によりパターンを形成し、シードメタルの形成後、蒸着またはスパッタなどにより配線部を形成する。
(工程4)配線部62dを形成する箇所に、レジスト塗布・露光・現像によりパターンを形成し、シードメタルの形成後、蒸着またはスパッタなどにより配線部62dを形成する。その後、配線部62dに対して下側のレジストを除去する。これにより、伝送線路91が形成される。
図6は、一実施形態における伝送線路の第2の構造例を示す平面図である。第1の構造例と同様の点の説明については、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。図6に示す半導体装置102は、複数のトランジスタ11〜14と、伝送線路92とを備える。伝送線路92は、入力ノード51の位置が、第1の構造例の伝送線路91(図4参照)と異なる。入力ノード51は、図4の伝送線路91の場合、配線部65の中央に位置するのに対し、図6の伝送線路92の場合、配線部65の中央からずれている。
入力ノード51からの直線距離で比較すると、ゲートパッド12G,13Gは、ゲートパッド11G,14Gに比べて、入力ノード51に近く、配線61〜64は、互いに等しい線幅と厚さを有する。本例では、入力ノード51とゲートパッド11G〜14Gの各々とを接続する配線61〜64の配線長が互いに等しくなるように、基板の厚さ方向(Z軸方向)で配線62,63を一箇所で交差させ、配線62,63の配線長を長くする。したがって、ゲートパッド11G〜14Gの各々に入力される信号間の位相差を低減できるので、半導体装置102の発振を抑制でき、増幅器として機能する半導体装置102の高効率化に寄与する。
図7は、一実施形態における伝送線路の第3の構造例を示す平面図である。第1の構造例と同様の点の説明については、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。図7に示す半導体装置103は、複数のトランジスタ11〜14と、伝送線路93とを備える。伝送線路93は、配線62,63が2箇所で交差する点で、配線62,63が1箇所で交差する伝送線路91と異なる。複数の箇所で基板の厚さ方向(Z軸方向)で交差を繰り返すことにより、配線62を信号線とする伝送線路部95の特性インピーダンスと配線63を信号線とする伝送線路部96の特性インピーダンスとの差が低減する。よって、ゲートパッド11G〜14Gの各々に入力される信号間の位相差を更に低減できる。
図8は、一実施形態における伝送線路の第3の構造例を示す鳥瞰図である。図8に示す伝送線路93は、配線62,63に誘電体部分を挟んで対向する導体板81を有するマイクロストリップ線路である。導体板81と配線63との間の基板80が凹部85により薄くなっている部分(厚さH3の部分)の伝送線路部は、その特性インピーダンスが低くなる。一夫、導体板81と配線63との間の基板80が凸部84により厚くなっている部分(厚さH2の部分)の伝送線路部は、その特性インピーダンスが高くなる。よって、凸部84と凹部85との少なくとも一方の大きさを調整することで、特性インピーダンスを微調整できる。
図8において、配線62は、配線部62aから配線部62kまで連続する導体部を有する。配線部62a〜62gまでの説明は、図5における上述の説明を援用する。配線部62gの第2端には、配線部62hが接続される。配線部62h〜62kは、図5における配線部63b〜63eと同じ形状なので、その説明は上述の説明を援用する。配線部62kの第2端は、ワイヤ62lを介して、ゲートパッド12Gに接続される。
図8において、配線63は、配線部63aから配線部63kまで連続する導体部を有する。配線部63a〜63eまでの説明は、図5における上述の説明を援用する。配線部63eの第2端には、配線部63fが接続される。配線部63f〜63kは、図5における配線部62b〜62gと同じ形状なので、その説明は上述の説明を援用する。配線部63kの第2端は、ワイヤ63lを介して、ゲートパッド13Gに接続される。
図8に示すように、配線62,63は、隣り合う交差箇所において、基板80の厚さ方向での位置関係が入れ替わる。これにより、配線62を信号線とする伝送線路部95の特性インピーダンスと配線63を信号線とする伝送線路部96の特性インピーダンスとの差が更に低減する。よって、ゲートパッド11G〜14Gの各々に入力される信号間の位相差を更に低減できる。
図8に示す形態では、配線62は、配線部62dと配線部62iを有する。配線63は、基板80の厚さ方向で配線部62dと離隔する配線部63cと基板80の厚さ方向で配線部62iと離隔する配線部63hを有する。配線部62dの位置は、第1交差箇所において、配線部63cよりも基板80の厚さ方向で高く、配線部62iの位置は、第1交差箇所に隣接する第2交差箇所において、配線部63hよりも基板80の厚さ方向で低い。配線部62dは、第1配線部の一例である。配線部63cは、第2配線部の一例である。配線部62iは、第3配線部の一例である。配線部63hは、第4配線部の一例である。
図9は、図3に示す伝送線路190の特性のシミュレーション結果の一例を示す図である。ゲートパッド111G〜114Gに接続される配線161〜164の線幅を全て等しく設定した場合のシミュレーション結果である。曲線C1は、ゲートパッド112G,113Gにおける信号の位相を示し、曲線C2は、ゲートパッド111G,114Gにおける信号の位相を示す。曲線C1と曲線C2を比較して分かるように、ゲートパッド112G,113Gにおける信号の位相とゲートパッド111G,114Gにおける信号の位相との間に位相差が生じている。この位相差は、周波数が高くなるほど大きくなる傾向を有する。このような信号を、例えばトランジスタの並列回路に入力すると、出力信号の歪みが増大し、ゲインが低下する。
図10は、図4に示す伝送線路91の特性のシミュレーション結果の一例を示す図である。ゲートパッド111G〜114Gに接続される配線161〜164の線幅を全て等しく設定し、配線62,63を互いに交差させることで、配線61〜64を同じ配線長とした場合のシミュレーション結果である。曲線C3は、ゲートパッド11G〜14Gにおける信号の位相を示す。曲線C3によれば、各信号間の位相差が低減し、各信号の位相がほぼ揃っている。
図11は、増幅器に入力される入力電力Pinに対する電力付加効率(PAE:Power Added Efficiency)の測定結果の一例を示す図である。図11において、実線は、図3の半導体装置200のPAEを示し、点線は、図4の半導体装置101のPAEを示す。図11に示されるように、半導体装置101のPAEは、半導体装置200のPAEよりも向上する。
したがって、高出力増幅回路の入力整合回路の入力ポートから分岐してトランジスタのゲートに接続する部分の伝送線路を交差させ、全ての配線長を同じとし、各信号を同位相とすることで、発振などを抑制して高効率化に寄与する。
以上、半導体装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、各実施形態において、配線61,64のうち一方の配線は、無くてもよい。また、図4等に示す各実施形態の構造例において、入力ノード51は出力ノード56に置換され、配線61〜64は、配線71〜74に置換され、ゲートパッド11G〜14Gは、ドレインパッドに置換されてもよい。この置換形態によれば、トランジスタ11〜14の各ドレインパッドから出力されて出力ノード56に到達する各信号間の位相差が低減するので、半導体装置の発振を抑制でき、増幅器として機能する半導体装置の高効率化に寄与する。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の半導体素子と、
基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、
前記複数の半導体素子は、一のノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、
前記複数の配線は、前記ノードと前記第1半導体素子とを接続する複数の第1配線と、前記ノードと前記第2半導体素子とを接続する一又は複数の第2配線とを含み、
前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有する、半導体装置。
(付記2)
前記複数の第1配線は、複数の箇所で前記基板の厚さ方向で交差する、付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記複数の第1配線は、隣り合う交差箇所において、前記基板の厚さ方向での位置関係が入れ替わる、付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記複数の第1配線は、第1配線部と第3配線部を有する配線と、前記基板の厚さ方向で前記第1配線部と離隔する第2配線部と前記基板の厚さ方向で前記第3配線部と離隔する第4配線部を有する配線とを含み、
前記第1配線部の位置は、第1交差箇所において、前記第2配線部よりも前記基板の厚さ方向で高く、
前記第3配線部の位置は、前記第1交差箇所に隣接する第2交差箇所において、前記第4配線部よりも前記基板の厚さ方向で低い、付記2に記載の半導体装置。
(付記5)
前記複数の第1配線は、前記基板に形成された凸部から延びる第1配線部を有する配線と、前記基板に形成された凹部に位置する第2配線部を有する配線とを含み、
前記複数の第1配線は、前記第1配線部と前記第2配線部が前記基板の厚さ方向に離隔する箇所で交差する、付記1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記6)
前記伝送線路は、前記複数の第1配線の各々を信号線とする複数の第1伝送線路部と、前記一又は複数の第2配線の各々を信号線とする一又は複数の第2伝送線路部とを有し、
前記第1伝送線路部と前記第2伝送線路部は、互いに同じ特性インピーダンスを有する、付記1から5のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記7)
複数の半導体増幅素子と、
基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、
前記複数の半導体素子は、一の入力ノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記入力ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、
前記複数の配線は、前記入力ノードと前記第1半導体素子の各々のゲートとを接続する複数の第1配線と、前記入力ノードと前記第2半導体素子の各々のゲートとを接続する一又は複数の第2配線と、一の出力ノードと前記第1半導体素子の各々のドレインとを接続する複数の第3配線と、前記出力ノードと前記第2半導体素子の各々のドレインとを接続する一又は複数の第4配線とを含み、
前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有し、
前記複数の第3配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第4配線と同じ配線長を有する、半導体装置。
11〜14 トランジスタ
20 入力整合回路
30 出力整合回路
51〜54 入力ノード
56〜59 出力ノード
61〜64,71〜74 配線
80 基板
84 凸部
85 凹部
86 金属板
91〜93 伝送線路
94〜97 伝送線路部
100〜103,200 半導体装置
G1〜G4 グループ

Claims (6)

  1. 複数の半導体素子と、
    基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、
    前記複数の半導体素子は、一のノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、
    前記複数の配線は、前記ノードと前記第1半導体素子とを接続する複数の第1配線と、前記ノードと前記第2半導体素子とを接続する一又は複数の第2配線とを含み、
    前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有する、半導体装置。
  2. 前記複数の第1配線は、複数の箇所で前記基板の厚さ方向で交差する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記複数の第1配線は、隣り合う交差箇所において、前記基板の厚さ方向での位置関係が入れ替わる、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記複数の第1配線は、前記基板に形成された凸部から延びる第1配線部を有する配線と、前記基板に形成された凹部に位置する第2配線部を有する配線とを含み、
    前記複数の第1配線は、前記第1配線部と前記第2配線部が前記基板の厚さ方向で離隔する箇所で交差する、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記伝送線路は、前記複数の第1配線の各々を信号線とする複数の第1伝送線路部と、前記一又は複数の第2配線の各々を信号線とする一又は複数の第2伝送線路部とを有し、
    前記第1伝送線路部と前記第2伝送線路部は、互いに同じ特性インピーダンスを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 複数の半導体素子と、
    基板上に形成された複数の配線を有する伝送線路とを備え、
    前記複数の半導体素子は、一の入力ノードから離れて位置する複数の第1半導体素子と、前記第1半導体素子よりも前記入力ノードから離れて位置する一又は複数の第2半導体素子とを含み、
    前記複数の配線は、前記入力ノードと前記第1半導体素子の各々のゲートとを接続する複数の第1配線と、前記入力ノードと前記第2半導体素子の各々のゲートとを接続する一又は複数の第2配線と、一の出力ノードと前記第1半導体素子の各々のドレインとを接続する複数の第3配線と、前記出力ノードと前記第2半導体素子の各々のドレインとを接続する一又は複数の第4配線とを含み、
    前記複数の第1配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第2配線と同じ配線長を有し、
    前記複数の第3配線は、前記基板の厚さ方向で交差し、前記第4配線と同じ配線長を有する、半導体装置。
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