JP2021077974A - 無線伝送システム及び無線中継装置 - Google Patents

無線伝送システム及び無線中継装置 Download PDF

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Kenji Murase
健治 村瀬
青木 勝典
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勝典 青木
浩一郎 今村
Koichiro Imamura
浩一郎 今村
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Abstract

【課題】従来の無線通信の方式を変更せずに、且つスループットを低下させることなく、高精度に時刻同期を実現する。【解決手段】時刻同期元であるマスター装置と接続される他の無線中継装置との無線通信を行うとともに、時刻同期先であるスレーブ装置と接続される無線中継装置は、他の無線中継装置から無線信号を受信して時刻同期パケットを取得するとともに、無線信号に応じてクロックを生成する無線受信部と、無線中継装置の時刻として、クロックをカウントしたカウンタ値を出力するカウンタ部と、取得した時刻同期パケットをスレーブ装置に出力するとともに、当該出力時の時刻により時刻同期パケットの補正領域を更新する更新部とを有する。無線受信部は、周波数同期を行うためのフレームパルスを用いることなく、無線信号を復調する際の処理を用いてクロックを生成する。【選択図】図5

Description

本発明は、時刻同期を行うための無線伝送システム及び無線中継装置に関する。
パケット網での時刻同期手法として、非特許文献1に定義されるIEEE1588(PTP:Precision Time Protocol)が広く用いられている。PTPでは、PTPマスター装置とPTPスレーブ装置との間で、送受信時刻情報を埋め込んだPTPパケット(時刻同期パケット)を交換することで、PTPマスター装置の時刻にPTPスレーブ装置の時刻を同期させる。
PTPの時刻同期は、PTPマスター装置からPTPスレーブ装置へPTPパケットを送る場合の伝送遅延と、PTPスレーブ装置からPTPマスター装置にPTPパケットを送る場合の伝送遅延が同じであることを仮定している。このため、パケット伝送遅延が一致しなければ時刻の同期精度が劣化する。伝送遅延には、通信路での伝播遅延と中継装置での処理遅延とがある。
PTPマスター装置とPTPスレーブ装置との間に中継装置が介在する場合において、中継装置での出力待ち時間による処理遅延は、パケットの多寡により容易に変動するため、同期精度劣化の要因となる。PTPでは、中継装置における出力待ち時間の変動に対処するため、End−to−End Transparent Clock(以下、「TC」と表記する)を定義している。TCに対応した中継装置は、自らの中継装置にPTPパケットが入力されてから出力されるまでの時間(すなわち、滞留時間)を該PTPパケットの補正領域に追加する。PTPスレーブ装置は、補正領域の値を読み取り、PTPマスター装置との時刻同期の補正に用いる。
テレビジョン放送用の無線中継装置であるFPU(Field Pickup Unit)を想定した場合、FPUの伝送容量は、有線網と比較すると小さいため、有線網からFPUへの接続時のレート変換やフレーム長の違いにより、遅延時間が変動するため、同期精度劣化の要因となる。一方、パケットが無線中継装置に入力された後は、誤り訂正符号化やOFDM変調等の処理を加えられるため、OFDM復調し、誤り訂正符号の復号等の処理を行うまで、パケットを特定できない。そのためパケットが無線中継装置に入力(出力)され無線区間へ出力(入力)されるタイミングまでの滞留時間が測定できず、PTPパケットの補正領域に滞留時間を書き込むことが困難である。
一方、特許文献1では、TCに対応した無線中継装置を複数用いる場合の補正領域の値の精度を維持することを目的として、2つの無線中継装置を1つの装置と捉えTCとして機能させ、補正領域への値の追加回数を減らすとしている。2つの無線中継装置を1つの中継装置と捉えることで、無線区間を当該1つの中継装置内に含めることができる。
具体的には、一方の無線中継装置の有線ポートから入力されたパケットが無線区間を介して中継され、他方の無線中継装置の有線ポートから出力されるまでの時間を測定し、これを滞留時間とすることで無線区間への入出力タイミングの測定が不要となる。この滞留時間を処理遅延として該PTPパケットへ追加すればよい。
また、特許文献1では、離れた2つの無線中継装置で、パケットの入力時刻及び出力時刻を正確に測定するために、無線フレームにおけるオーバヘッド部で同期パルス及び遅延測定パルスを伝送し、これを用いて時刻を測定するクロックを同期させ、クロックの周波数及び時刻を一致させている。
特許文献1では、2つの無線中継装置の時刻を同期させるために、無線フレームにおけるオーバヘッド部に同期パルス及び遅延測定パルスの領域を設け、それにより同期させるとしている。しかしながら、このような手法は、既に規格化されている無線通信の方式に適用することができない問題がある。また、同期パルス及び遅延測定パルスを用いるため、ノイズにより容易に誤動作してしまう問題があり、且つ、それらのパルスを追加するための領域を設けることでスループットが低下するという問題がある。
また、特許文献1では、PTPマスター装置のクロックと無線中継装置のクロックは周波数同期しておらず、PTPマスター装置のクロックに対して無線中継装置のクロックに誤差がある場合は正確に時刻同期の補正ができないという問題もある。
そこで、本発明は、従来の無線通信の方式を変更せずに、且つスループットを低下させることなく、高精度に時刻同期を実現する無線伝送システム及び無線中継装置を提供することを目的とする。
第1の態様に係る無線伝送システムは、時刻同期元であるマスター装置と接続される第1無線中継装置と、時刻同期先であるスレーブ装置と接続される第2無線中継装置とを備える。前記第1無線中継装置は、前記第1無線中継装置の時刻として、第1クロックをカウントしたカウンタ値を出力する第1カウンタ部と、時刻同期の補正に用いる滞留時間を示す補正領域を有する時刻同期パケットが前記マスター装置から入力されると、当該入力時の時刻により前記補正領域を更新する第1更新部と、前記第1クロックに応じて、前記補正領域が更新された前記時刻同期パケットを無線信号により前記第2無線中継装置に送信する無線送信部とを有する。前記第2無線中継装置は、前記無線信号を受信して前記時刻同期パケットを取得するとともに、前記無線信号に応じて第2クロックを生成する無線受信部と、前記第2無線中継装置の時刻として、前記第2クロックをカウントしたカウンタ値を出力する第2カウンタ部と、前記取得した時刻同期パケットを前記スレーブ装置に出力するとともに、当該出力時の時刻により前記補正領域を更新する第2更新部とを有する。前記無線信号は、時間方向に連続する一定時間長の送信シンボルからなる。前記無線受信部は、周波数同期を行うためのフレームパルスを用いることなく、前記無線信号を復調する際の処理を用いて前記第2クロックを生成する。
第2の態様に係る無線中継装置は、時刻同期元であるマスター装置と接続される他の無線中継装置との無線通信を行うとともに、時刻同期先であるスレーブ装置と接続される。前記無線中継装置は、前記他の無線中継装置から無線信号を受信して時刻同期パケットを取得するとともに、前記無線信号に応じてクロックを生成する無線受信部と、前記無線中継装置の時刻として、前記クロックをカウントしたカウンタ値を出力するカウンタ部と、前記取得した時刻同期パケットを前記スレーブ装置に出力するとともに、当該出力時の時刻により前記時刻同期パケットの補正領域を更新する更新部とを有する。前記無線信号は、時間方向に連続する一定時間長の送信シンボルからなる。前記無線受信部は、周波数同期を行うためのフレームパルスを用いることなく、前記無線信号を復調する際の処理を用いて前記クロックを生成する。
第3の態様に係る無線中継装置は、時刻同期先であるスレーブ装置と接続される他の無線中継装置との無線通信を行うとともに、時刻同期元であるマスター装置と接続される。前記無線中継装置は、前記無線中継装置の時刻として、クロックをカウントしたカウンタ値を出力するカウンタ部と、時刻同期の補正に用いる滞留時間を示す補正領域を有する時刻同期パケットが前記マスター装置から入力されると、当該入力時の時刻により前記補正領域を更新する更新部と、前記クロックに応じて、前記補正領域が更新された前記時刻同期パケットを無線信号により前記他の無線中継装置に送信する無線送信部と、前記マスター装置のクロックと前記無線中継装置のクロックとの周波数比を計算するとともに、前記周波数比を前記他の無線中継装置に通知する周波数比計算部とを有する。前記更新部は、前記周波数比に応じて前記カウンタ部のカウンタ値を補正した結果を前記入力時の時刻として前記補正領域を更新する。
本発明によれば、従来の無線通信の方式を変更せずに、且つスループットを低下させることなく、高精度に時刻同期を実現する無線伝送システム及び無線中継装置を提供できる。
実施形態に係る無線伝送システムを含む通信システムの構成を示す図である。 実施形態に係る滞留時間の測定方法を示す図である。 実施形態に係る無線フレームの一部構成を示す図である。 実施形態に係るOFDMフレーム構成例を示す図である。 第1実施形態に係る無線中継装置の構成を示す図である。 実施形態に係るシンボル同期処理を示す図である。 実施形態に係る往復伝送路遅延の計算方法を説明するための図である。 実施形態に係る往復伝送路遅延の計算方法を説明するための図である。 実施形態に係る往復伝送路遅延の計算方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る位相同期方法を示すフロー図である。 第2実施形態に係る無線中継装置の構成を示す図である。 第3実施形態に係る無線中継装置の構成を示す図である。 第3実施形態に係る位相同期方法を示すフロー図である。
図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る無線伝送システムについて説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態に係る無線伝送システム30を含む通信システム1の構成を示す図である。図1に示すように、通信システム1は、PTPマスター装置10と、PTPスレーブ装置20と、無線伝送システム30とを有する。
PTPマスター装置10は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)等を時刻源とする装置である。PTPマスター装置10は、通信システム1における基準時刻を提供する。具体的には、PTPマスター装置10及びPTPスレーブ装置20は、無線伝送システム30を介してPTPパケットを交換することで、PTPマスター装置10の時刻にPTPスレーブ装置20の時刻を同期させる。
本実施形態において、PTPマスター装置10は時刻同期元であるマスター装置に相当し、PTPスレーブ装置20は時刻同期先であるスレーブ装置に相当し、PTPパケットは時刻同期パケットに相当する。
無線伝送システム30は、PTPマスター装置10側の無線中継装置100と、PTPスレーブ装置20側の無線中継装置200とを有する。無線中継装置100及び200は、FPUであってもよい。PTPマスター装置10及び無線中継装置100は、パケット網11を介して相互に接続される。無線中継装置200及びPTPスレーブ装置20は、パケット網21を介して相互に接続される。
無線中継装置100及び無線中継装置200は、無線回線31を介して相互に接続される。具体的には、無線中継装置100はアンテナ101を有し、無線中継装置200はアンテナ201を有し、これらのアンテナ101,201を用いて無線通信を行う。無線中継装置100及び無線中継装置200は、滞留時間をPTPパケットに追加するTC(End−to−End Transparent Clock)に対応している。
(滞留時間の測定方法)
次に、本実施形態に係る滞留時間の測定方法について説明する。図2は、本実施形態に係る滞留時間の測定方法を示す図である。
図2に示すように、PTPパケットを構成するPTPメッセージは、プリアンブルと、ネットワークプロトコルヘッダと、ペイロードとを有する。ペイロードは、滞留時間を示す補正値が格納される補正領域を有する。
図2において、時刻TM1は無線中継装置100の時刻(カウンタ)であり、時刻TM2は無線中継装置200の時刻(カウンタ)である。無線中継装置100は、自装置で生成するクロック(第1クロック)をカウントしたカウント値を自装置の時刻TM1として用いる。無線中継装置200は、自装置で生成するクロック(第2クロック)をカウントしたカウント値を自装置の時刻TM2として用いる。
本実施形態では、無線伝送システム30を構成する無線中継装置100及び無線中継装置200を1つの装置と捉えてTCとして機能させる。
第1に、無線中継装置100は、PTPマスター装置10からPTPパケットが入力されたときの時刻TM1(すなわち、入力時刻に対応するカウンタ値である入力時タイムスタンプ)により、このPTPパケットの補正領域を更新する。具体的には、無線中継装置100は、PTPパケットの補正領域に格納された補正値から、入力時刻に対応するカウンタ値を減算する。
第2に、無線中継装置100は、補正領域が更新されたPTPパケットを、無線区間を介して無線中継装置200に送信する。
第3に、無線中継装置200は、無線中継装置100から無線区間を介してPTPパケットを受信する。
第4に、無線中継装置200は、PTPスレーブ装置20にPTPパケットを出力するとともに、PTPパケットを出力するときの時刻TM2(すなわち、出力時刻に対応するカウンタ値である出力時タイムスタンプ)により、このPTPパケットの補正領域を更新する。具体的には、無線中継装置100は、PTPパケットの補正領域に格納された補正値に、出力時刻に対応するカウンタ値を加算する。
第5に、PTPスレーブ装置20は、PTPパケットの補正領域の補正値を読み取り、PTPマスター装置10との時刻同期の補正に用いる。
このようにして、無線中継装置100にPTPパケットが入力されてから無線中継装置200がPTPパケットを出力するまでの時間を測定し、これを滞留時間(処理遅延)とすることで無線区間への出力タイミングの測定が不要となり、且つ補正領域の更新回数を減らす。また、2つの無線中継装置100及び200を1つの中継装置と捉えてTCとして機能させることで、無線区間を当該1つの中継装置内に含めることができる。但し、滞留時間を正しく求めるためには、時刻TM1及び時刻TM2の周波数及び位相が同期している必要がある。
(無線フレーム)
次に、本実施形態に係る無線フレームについて説明する。図3は、本実施形態に係る無線フレームの一部構成を示す図である。
図3に示すように、無線中継装置100及び無線中継装置200は、無線区間において、時間方向に連続する一定時間長の送信シンボルからなる無線フレームを送受信する。本実施形態に係る無線通信方式はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調を用いる方式であるため、送信シンボルがOFDMシンボルである。OFDMシンボル信号は、有効シンボル区間の先頭に有効シンボルの末尾の一部をコピーしたガードインターバルが付加される。
本実施形態では、周波数同期のための同期パルスや、位相同期のための遅延測定パルスを無線フレームに設けることなく、周波数同期及び位相同期を高精度に実現する者である。このため、従来の無線通信の方式を変更せずに、且つスループットを低下させることなく、高精度に時刻同期を実現する。
無線通信の方式としては、例えば、OFDM変調を用いる、FPU(Field pick up unit)の無線方式(ARIB STD−B33、ARIB STD−B71参照)を用いることができる。図4は、本実施形態に係るOFDMフレーム構成例を示す図である。図4に示すように、OFDMフレームは、時間方向において複数の送信シンボルからなり、周波数方向において複数のキャリア(複数のサブキャリア)からなる。各送信シンボルにはシンボル番号が割り振られており、各キャリアにはキャリア番号が割り振られている。
このように、データ伝送に利用可能な送信シンボル(OFDMシンボル)が時間方向に連続する。各シンボルは、周波数方向にサブキャリアとして分割されており、1シンボル期間内で複数のサブキャリアを用いてデータを並行して伝送できる。
図4に示す例において、データ用のサブキャリアと、パイロット信号用のサブキャリアと、伝送制御信号(TMCC)用のサブキャリアと、補助信号(AC)用のサブキャリアとを例示している。データ用のサブキャリアは、PTPパケットの送信に用いることができる。また、パイロット信号は、時間方向及び周波数方向に分散して配置される。
なお、本実施形態では、無線中継装置100から無線中継装置200への送信と、無線中継装置200から無線中継装置100への送信とで異なる周波数チャンネルを用いる。すなわち、無線回線31における複信方式としてFDD(Frequency Division Duplex)方式を用いる。以下において、無線中継装置100から無線中継装置200への送信の方向を「下り」と呼び、無線中継装置200から無線中継装置100への送信の方向を「上り」と呼ぶ。
(無線中継装置の構成)
次に、本実施形態に係る無線中継装置100及び200の構成について説明する。図5は、本実施形態に係る無線中継装置100及び200の構成を示す図である。
(a)PTPマスター装置10側の無線中継装置100
図5に示すように、無線中継装置100は、パケット処理部110と、無線送信部120と、無線受信部130と、送信アンテナ101Tと、受信アンテナ101Rとを有する。
パケット処理部110は、下りパケット及び上りパケットを処理する。パケットには、PTPパケットとそれ以外のデータパケットとがある。データパケットには、例えば映像パケットが含まれる。無線送信部120は、パケット処理部110が出力する下りパケットに対して送信処理を行い、送信処理後の下りパケットを送信アンテナ101Tから下り回線31Dを介して無線中継装置200に送信する。無線受信部130は、無線中継装置200から上り回線31Uを介して受信アンテナ101Rが受信した下りパケットに対して受信処理を行い、受信処理後の上りパケットをパケット処理部110に出力する。
パケット処理部110は、カウンタ部111と、ポート部112と、伝送路遅延計算部113と、パケット振分け部114とを有する。無線送信部120は、無線クロック部121と、誤り訂正符号化部122と、OFDM変調部123と、直交変調部124とを有する。無線受信部130は、直交復調部131と、無線クロック再生部132と、OFDM復調部133と、誤り訂正復号部134とを有する。
カウンタ部111は、無線クロック部121から入力されるクロックをカウントし、無線中継装置100の時刻TM1としてカウント値countを出力する。また、カウンタ部111は、伝送路遅延計算部113から入力されるカウンタクリア指示clearに応じて、カウント値countをクリア(リセット)する。
ポート部112は、無線中継装置100とパケット網11とのインターフェースであり、パケット網11から入力される下りパケットを無線送信部120に出力するとともに、無線受信部130からパケット振分け部114を介して入力される上りパケットをパケット網11へ出力する。
また、ポート部112は、パケット網11から入力される下りパケットがPTPパケットである場合、このPTPパケットの補正領域を、ポート部112に入力されたときのカウント値countにより更新し、補正領域が更新されたPTPパケットを無線送信部120に出力する。本実施形態において、ポート部112は、補正領域を更新する更新部(第1更新部)に相当する。
伝送路遅延計算部113は、無線中継装置100と無線中継装置200との間の往復伝送路遅延を計算するための処理を行う。往復伝送路遅延は、無線中継装置100と無線中継装置200との時刻の位相同期を行うために用いられる。本実施形態に係る位相同期の詳細については後述する。
パケット振分け部114は、誤り訂正復号部134から入力される上りパケットをPTPパケット及びデータパケットに振分ける。
無線クロック部121は、クロック(第1クロック)を生成し、生成したクロックをカウンタ部111及びOFDM変調部123に出力する。
誤り訂正符号化部122は、ポート部112から入力される下りパケットに対して誤り訂正符号化処理を行い、誤り訂正符号化処理が行われた下りパケットをOFDM変調部123に出力する。
OFDM変調部123は、誤り訂正符号化部122から入力される下りパケットに対してOFDM変調処理を行い、OFDM変調処理が行われた下りパケット(OFDM信号)を直交変調部124に出力する。また、OFDM変調部123は、OFDM信号を構成するOFDMシンボルのシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部113に通知する。
直交変調部124は、OFDM変調部123から入力されるOFDM信号に対して直交変調処理を行い、直交変調処理が行われたOFDM信号(無線信号)を送信アンテナ101Tに出力する。
直交復調部131は、受信アンテナ101Rから入力されるOFDM信号(無線信号)に対して直交復調処理を行い、直交復調処理が行われたOFDM信号を無線クロック再生部132及びOFDM復調部133に出力する。
無線クロック再生部132は、直交復調部131から入力されるOFDM信号からクロックを再生し、再生したクロックをOFDM復調部133に出力する。このクロックは、OFDM復調時のA/D変換の駆動クロックである。
OFDM復調部133は、無線クロック再生部132から入力されるクロックに応じて、直交復調部131から入力されるOFDM信号に対してOFDM復調処理を行い、OFDM復調処理を行って得られた上りパケットを誤り訂正復号部134に出力する。
誤り訂正復号部134は、OFDM復調部133から入力される上りパケットに対して誤り訂正復号処理を行い、誤り訂正復号処理が行われた上りパケットをパケット振分け部114に出力する。
このように、本実施形態に係る無線中継装置100(第1無線中継装置)は、無線中継装置100の時刻TM1として、第1クロックをカウントしたカウンタ値を出力するカウンタ部111(第1カウンタ部)と、時刻同期の補正に用いる滞留時間を示す補正領域を有するPTPパケットがPTPマスター装置10から入力されると、当該入力時の時刻TM1により補正領域を更新するポート部112(第1更新部)と、第1クロックに応じて、補正領域が更新されたPTPパケットを無線信号により無線中継装置200に送信する無線送信部120とを有する。
(b)PTPスレーブ装置20側の無線中継装置200
図5に示すように、無線中継装置200は、無線受信部210と、無線送信部220と、パケット処理部230と、送信アンテナ201Tと、受信アンテナ201Rとを有する。
パケット処理部230は、下りパケット及び上りパケットを処理する。無線受信部210は、無線中継装置100から下り回線31Dを介して受信アンテナ201Rが受信した下りパケットに対して受信処理を行い、受信処理後の下りパケットをパケット処理部230に出力する。無線送信部220は、パケット処理部230から入力される上りパケットに対して送信処理を行い、送信処理後の上りパケットを送信アンテナ201Tから上り回線31Uを介して無線中継装置200に送信する。
パケット処理部230は、カウンタ部231と、ポート部232と、伝送路遅延計算部233と、パケット多重部234とを有する。無線受信部210は、直交復調部211と、無線クロック再生部212と、OFDM復調部213と、誤り訂正復号部214とを有する。無線送信部220は、無線クロック部221と、誤り訂正符号化部222と、OFDM変調部223と、直交変調部224とを有する。
直交復調部211は、受信アンテナ201Rから入力されるOFDM信号(無線信号)に対して直交復調処理を行い、直交復調処理が行われたOFDM信号を無線クロック再生部212及びOFDM復調部213に出力する。
無線クロック再生部212は、直交復調部211から入力されるOFDM信号からクロックを再生し、再生したクロックをOFDM復調部213に出力する。このクロックは、OFDM復調時のA/D変換の駆動クロックである。無線クロック再生部212は、再生したクロックをさらにカウンタ部231に出力してもよい。
OFDM復調部213は、無線クロック再生部212から入力されるクロックに応じて、直交復調部211から入力されるOFDM信号に対してOFDM復調処理を行い、OFDM復調処理を行って得られた下りパケットを誤り訂正復号部214に出力する。また、OFDM復調部213は、OFDM信号を構成するOFDMシンボルのシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部233に通知する。OFDM復調部213は、シンボルタイミング(クロック)をカウンタ部231に出力してもよい。
誤り訂正復号部214は、OFDM復調部213から入力される下りパケットに対して誤り訂正復号処理を行い、誤り訂正復号処理が行われた下りパケットをポート部232に出力する。
カウンタ部231は、無線クロック再生部212から入力されるクロック又はOFDM復調部213から入力されるクロック(シンボルタイミング)をカウントし、無線中継装置100の時刻TM2としてカウント値を出力する。
ポート部232は、無線中継装置200とパケット網21とのインターフェースであり、パケット網21から入力される上りパケットを無線送信部220に出力するとともに、無線受信部210から入力される下りパケットをパケット網21へ出力する。
また、ポート部232は、パケット網21に出力する下りパケットがPTPパケットである場合、このPTPパケットの補正領域を、ポート部232から出力するときのカウント値により更新し、補正領域が更新されたPTPパケットをパケット網21に出力する。本実施形態において、ポート部232は、補正領域を更新する更新部(第2更新部)に相当する。
伝送路遅延計算部233は、無線中継装置100と無線中継装置200との間の往復伝送路遅延を計算するための処理を行う。往復伝送路遅延は、無線中継装置100と無線中継装置200との時刻の位相同期を行うために用いられる。本実施形態に係る位相同期の詳細については後述する。
パケット多重部234は、伝送路遅延計算部233から入力されるパケットを、ポート部232から入力される上りパケットに多重し、上りパケットを誤り訂正符号化部222に出力する。
無線クロック部221は、クロックを生成し、生成したクロックをOFDM変調部223に出力する。
誤り訂正符号化部222は、パケット多重部234から入力される上りパケットに対して誤り訂正符号化処理を行い、誤り訂正符号化処理が行われた上りパケットをOFDM変調部223に出力する。
OFDM変調部223は、誤り訂正符号化部222から入力される上りパケットに対してOFDM変調処理を行い、OFDM変調処理が行われた上りパケット(OFDM信号)を直交変調部224に出力する。OFDM変調部223は、OFDM信号を構成するOFDMシンボルのシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部233に通知する。
直交変調部224は、OFDM変調部223から入力されるOFDM信号に対して直交変調処理を行い、直交変調処理が行われたOFDM信号(無線信号)を送信アンテナ201Tに出力する。
このように、本実施形態に係る無線中継装置200(第2無線中継装置)は、無線信号を受信してPTPパケットを取得するとともに、無線信号に応じて第2クロックを生成する無線受信部210と、無線中継装置200の時刻TM2として、第2クロックをカウントしたカウンタ値を出力するカウンタ部231(第2カウンタ部)と、取得したPTPパケットをPTPスレーブ装置20に出力するとともに、当該出力時の時刻TM2により補正領域を更新するポート部232(第2更新部)とを有する。
(周波数同期)
次に、本実施形態に係る周波数同期について説明する。本実施形態では、OFDM信号の復調処理により生成されるタイミングを用いることで、フレームパルスを用いることなく周波数同期を行うことを可能とする。
具体的には、無線中継装置200において、無線受信部210は、周波数同期を行うためのフレームパルスを用いることなく、無線信号(OFDM信号)を復調する際のクロック再生処理を用いてクロック(第2クロック)を生成し、生成したクロックをカウンタ部231に出力する。これにより、無線受信部210は、無線中継装置100が生成するクロックと周波数が一致したクロックを生成できる。そして、カウンタ部231は、無線受信部210から入力されるクロックをカウントし、無線中継装置100の時刻TM2としてカウント値を出力する。
無線受信部210がクロック再生処理を用いてクロックを生成する方法について説明する。
無線受信部210の無線クロック再生部212は、OFDM信号を復調する際のクロック再生処理を用いてクロックを生成(再生)する。このクロックは、OFDM変調時のD/A変換及び復調時のA/D変換の駆動クロックである。無線クロック再生部212は、生成したクロックをカウンタ部231に出力する。
クロックの再生については、非特許文献2(“OFDM復調における周波数同期の検討”,テレビ学技報,vol.20,no.53,pp.61-66,Oct.1996.)に記載されているように、上記相関信号から算出した位相誤差を用いて電圧制御発振器を動作させることでクロックを再生させる方法や、特開2002−94480に記載されているように、OFDMシンボル信号のパイロットシンボルを用いて算出した位相誤差を用いて電圧制御発振器を動作させることでクロックを再生する方法がある。
このように、再生されたクロックをもとに無線中継装置200のカウンタ部231をカウントアップすることで、無線中継装置100のカウンタ部111と無線中継装置200のカウンタ部231とを周波数同期させることができる。
(位相同期)
次に、本実施形態に係る位相同期について説明する。本実施形態では、OFDM信号の持つ、OFDMシンボル長が一定でかつ連続して送信される性質を利用することで、遅延測定パルスを用いることなく位相同期を行うことを可能とする。
本実施形態に係る位相同期では、シンボル同期処理を用いてOFDMシンボルのシンボル波形の開始タイミングを特定する。図6は、本実施形態に係るシンボル同期処理を示す図である。
図6に示すように、OFDMシンボル信号は、有効シンボル区間の先頭に有効シンボルの末尾の一部をコピーしたガードインターバルが付加されている。
従って、無線受信部210のOFDM復調部213は、OFDMシンボル信号(1)と、有効シンボル区間分だけ遅延させたOFDMシンボル信号(2)とを乗算し、ガードインターバル長で積分して得た相関出力(3)を生成する。この相関出力は、ガードインターバル先頭位置にピークを持つ値となる。OFDM復調部213は、そのピークを取得することでシンボルタイミングを再生する。
本実施形態において、無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、無線中継装置100及び無線中継装置200が送受信する送信シンボルの送信時刻及び受信時刻に応じて往復伝送路遅延を計算する。ここで、無線中継装置100は、往復伝送路遅延を測定するための遅延測定パルスを用いることなく、OFDMシンボル(送信シンボル)のシンボル波形の開始時刻を送信時刻及び受信時刻として取得する。
図7乃至図9は、本実施形態に係る往復伝送路遅延の計算方法を説明するための図である。
位相同期の方法として、PTP等で用いられる往復伝送路遅延を利用する方法が知られており、往復伝送路遅延の推定値(計算値)Trtは、図7に示すように、無線中継装置100と無線中継装置200で信号を送受信する時刻T1,T2,T3、T3を用いて、式(1)で計算される。
Trt=(T4−T1)−(T3−T2) ・・・(1)
但し、時刻T1は、無線中継装置100がOFDMシンボル信号を送信した時刻であり、時刻T2は、このOFDMシンボル信号を無線中継装置200が受信した時刻である。時刻T3は、無線中継装置200がOFDMシンボル信号を送信した時刻であり、時刻T4は、このOFDMシンボル信号を無線中継装置100が受信した時刻である。
ここで、時刻T4の測定対象となる信号は、時刻T1において無線中継装置100で生成された信号を無線中継装置200で受信した後に、無線中継装置200で生成された信号であることを前提としている。
図8は、このような前提条件を満たす場合におけるOFDMシンボル信号送受信の流れを示す図である。
図8に示すように、時刻T1において、無線中継装置100は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200に送信する。この送信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルa1とからなる。無線中継装置100は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T1を記憶する。
時刻T2において、無線中継装置200は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100から受信する。この受信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルa1とからなる。無線中継装置200は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T2を記憶する。
時刻T3において、無線中継装置200は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100に送信する。この送信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルb2とからなる。無線中継装置200は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T3を記憶する。なお、無線中継装置200は、時刻T2でOFDMシンボル信号を無線中継装置100から受信した後、最初に無線中継装置100にOFDMシンボル信号を送信する時刻を受信時刻T3として記憶する。
時刻T4において、無線中継装置100は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200から受信する。この受信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルb2とからなる。無線中継装置100は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T4を記憶する。なお、無線中継装置100は、時刻T1でOFDMシンボル信号を無線中継装置200に送信した後、最初に無線中継装置200からOFDMシンボル信号を受信した時刻を受信時刻T4として記憶する。
本実施形態において、無線中継装置200が受信時刻T2及び送信時刻T3を無線中継装置100に通知し、無線中継装置100が式(1)により往復伝送路遅延を計算する。図8に示すように、送信時刻T3が受信時刻T2よりも後である場合、計算された往復伝送路遅延が正の値になる。
一方、送信時刻T1で生成されたOFDMシンボル信号を無線中継装置200で受信する前に生成されたOFDMシンボル信号を受信時刻T4で無線中継装置100が受信する場合、計算された往復伝送路遅延が負の値になるため、正しい往復伝送路遅延にならない。
図9は、往復伝送路遅延を正しく計算できない場合におけるOFDMシンボル信号送受信の流れを示す図である。
図9に示すように、時刻T1において、無線中継装置100は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200に送信する。この送信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルa1とからなる。無線中継装置100は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T1を記憶する。
時刻T2に先立ち、無線中継装置200は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100に送信する。この受信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルb1とからなる。
時刻T2において、無線中継装置200は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100から受信する。この受信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルa1とからなる。無線中継装置200は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T2を記憶する。
時刻T4において、無線中継装置100は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200から受信する。この受信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルb1とからなる。無線中継装置100は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T4を記憶する。なお、無線中継装置100は、時刻T1でOFDMシンボル信号を無線中継装置200に送信した後、最初に無線中継装置200からOFDMシンボル信号を受信した時刻を受信時刻T4として記憶する。
時刻T3において、無線中継装置200は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100に送信する。この送信OFDMシンボル信号は、ガードインターバルと有効シンボルb2とからなる。無線中継装置200は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T3を記憶する。なお、無線中継装置200は、時刻T2でOFDMシンボル信号を無線中継装置100から受信した後、最初に無線中継装置100にOFDMシンボル信号を送信する時刻を受信時刻T3として記憶する。
その結果、記憶される送信時刻T3と記憶される受信時刻T4とで時系列が逆転してしまい、無線中継装置100が式(1)により計算する往復伝送路遅延が負の値になるため、正しい往復伝送路遅延にならない。
そこで、本実施形態では、OFDMシンボルの周期が一定であることを利用し、往復伝送路遅延が負になった場合は、周期Tpを往復伝送路遅延に加算することにより、正しい値を得ることができる。一般的に、伝送路遅延はOFDMシンボル長よりも十分小さく上記が成り立つ(Tp>Trtの場合成立する)。
OFDMシンボルの周期以外に用いることのできる周期Tpとして、SPパイロットパターンの特定配置時のOFDMシンボル(4OFDMシンボル周期)、フレーム(TMCC)の特定OFDMシンボル(408シンボル周期)等があり、該当のOFDMシンボル信号の開始時刻を無線中継装置100及び200で測定し、T1,T2,T3,T4として用いればよい。本実施形態では、無線中継装置100が求めた往復伝送路遅延(平均伝送路遅延)を用いて、無線中継装置100のカウンタ部111のカウンタ値のクリアタイミングを調節して位相同期させる。
図10は、本実施形態に係る位相同期方法を示すフロー図である。
図10に示すように、ステップS101において、無線中継装置100の無線送信部120は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200に送信する。無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T1を記憶する。ここで、無線送信部120のOFDM変調部123は、この送信OFDMシンボル信号のシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部113に通知する。伝送路遅延計算部113は、通知されたシンボル波形の開始タイミングを送信時刻T1として記憶する。
ステップS102において、無線中継装置200の無線受信部210は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100から受信する。無線中継装置200の伝送路遅延計算部233は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T2を記憶する。ここで、無線受信部210のOFDM復調部213は、この受信OFDMシンボル信号のシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部233に通知する。伝送路遅延計算部233は、通知されたシンボル波形の開始タイミングを受信時刻T2として記憶する。
ステップS103において、無線中継装置200の無線送信部220は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100に送信する。無線中継装置200の伝送路遅延計算部233は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T3を記憶する。ここで、無線送信部220のOFDM変調部223は、この送信OFDMシンボル信号のシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部233に通知する。伝送路遅延計算部233は、通知されたシンボル波形の開始タイミングを送信時刻T3として記憶する。
ステップS104において、無線中継装置100の無線受信部130は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200から受信する。無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T4を記憶する。具体的には、無線受信部130のOFDM復調部133は、この受信OFDMシンボル信号のシンボル波形の開始タイミングを伝送路遅延計算部113に通知する。伝送路遅延計算部113は、通知されたシンボル波形の開始タイミングを受信時刻T4として記憶する。
ステップS105において、無線中継装置200の伝送路遅延計算部233は、ステップS103で記憶した送信時刻T3からステップS102で記憶した受信時刻T2を減算し、減算結果(T3−T2)を含むパケットをパケット多重部234に出力する。無線中継装置200の無線送信部220は、多重されたパケットを無線中継装置100に送信する。なお、減算結果(T3−T2)を無線中継装置100に通知することに変えて、T2及びT3のそれぞれの値を無線中継装置100に通知してもよい。
ステップS106において、無線中継装置100の無線受信部130は、減算結果(T3−T2)を含むパケットを受信し、パケット振分け部114がこのパケットを伝送路遅延計算部113に振分ける。
ステップS107において、無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、ステップS101で記憶した送信時刻T1と、ステップS104で記憶した受信時刻T4と、ステップS106で受信した減算結果(T3−T2)とから、式(1)により往復伝送路遅延Trtを計算する。
ステップS108において、無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、ステップS107で計算した往復伝送路遅延Trtが正の値であるか又は負の値であるかを判定する。正の値である場合、処理をステップS112に進める。
一方、ステップS107で計算した往復伝送路遅延Trtが負の値である場合、ステップS109において、無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、OFDMシンボルの周期性を利用して、ステップS107で計算した往復伝送路遅延Trtに対して補正処理を行う。本実施形態では、伝送路遅延計算部113は、周期Tpを往復伝送路遅延Trtに加算することにより、正しい値を得る。
一方、ステップS110において、無線中継装置200のカウンタ部231は、予め定められたクリアタイミングにおいてカウンタ部231のカウンタ値をクリアする。ここで、クリアタイミングとしては、例えば、1)フレーム(TMCC)の特定シンボル(カウンタ周期:約40ms)、2)特定フレーム(1〜8)の特定シンボル(カウンタ周期:約320ms)、3)TMCCの未使用bitもしくはACに設けたクリアフラグbitが1のシンボル(カウンタ周期:任意)のいずれかを用いることができる。
ステップS111において、無線中継装置100の伝送路遅延計算部113は、計算された往復伝送路遅延を用いて、無線中継装置100のカウンタ部111のカウンタ値のクリアタイミングを調節して位相同期させる。本実施形態では、伝送路遅延計算部113は、予め定められたクリアタイミングから往復伝送路遅延の2分の1の時間(Trt/2)が経過したときに、カウンタクリア指示clearをカウンタ部111に出力する。カウンタ部111は、カウンタクリア指示clearに応じて、カウンタ部111のカウンタ値をクリアする。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る無線伝送システムについて、第1実施形態に係る無線伝送システムとの相違点を主として説明する。
PTPマスター装置10のクロックに対して無線中継装置100,200のクロックに周波数に誤差が有る場合、無線中継装置100,200のカウンタで測定した滞留時間は、PTPマスター装置10のクロックを基準とした時間と同一にならない。このような場合、無線中継装置100,200のカウンタで測定した滞留時間をTCでの補正に用いると、PTPマスター装置10とPTPスレーブ装置20との時刻同期が劣化する。本実施形態では、PTPマスター装置10と無線中継装置100,200との周波数誤差を補正可能とする。
本実施形態に係る無線中継装置100は、PTPマスター装置10のクロックと、無線クロック部121が出力するクロック(第1クロック)との周波数比を計算するとともに、この周波数比を無線中継装置200に通知する。そして、無線中継装置100は、PTPパケットの入力時の時刻として、周波数比に応じてカウンタ部111のカウンタ値を補正した結果によりPTPパケットの補正領域を更新する。同様に、無線中継装置100は、PTPパケットの出力時の時刻として、周波数比に応じてカウンタ部231のカウンタ値を補正した結果によりPTPパケットの補正領域を更新する。
図11は、本実施形態に係る無線中継装置100及び200の構成を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係る無線中継装置100は、パケット処理部110が周波数比計算部115及びパケット多重部116をさらに有する点で第1実施形態とは異なっている。
周波数比計算部115は、ポート部112から入力されるPTPパケット(具体的には、Syncメッセージ)の受信時刻とそのメッセージに記述されている時刻とを記憶する。周波数比計算部115は、一定数のメッセージを記憶して、最小二乗法により線形近似を行い、その傾きにより、PTPマスター装置10のクロックと無線中継装置100のクロックの周波数比を求め、その値を記述したパケット(周波数比パケット)を生成し、生成した周波数比パケットをパケット多重部116に出力する。パケット多重部116は、周波数比計算部115から入力される周波数比パケットをポート部112から入力される下りパケットと多重し、多重したパケットを誤り訂正符号化部122に出力する。また、ポート部112は、カウンタ部111のカウンタ値をPTPパケットの補正領域に格納する際に、周波数比で補正してから格納する。
本実施形態に係る無線中継装置200は、パケット処理部230がパケット振分け部235及び周波数比パケット受信部236をさらに有する点で第1実施形態とは異なっている。
パケット振分け部235は、誤り訂正復号部214から入力される下りパケットのうち周波数比パケットを周波数比パケット受信部236に出力し、それ以外のパケットをポート部232に出力する。周波数比パケット受信部236は、周波数比パケットを受信し、周波数比の値をポート部232に出力する。ポート部232は、カウンタ部231のカウンタ値をPTPパケットの補正領域に格納する際に、周波数比で補正してから格納する。
このようにしてカウンタ値を補正して得られた滞留時間をTCでの補正に用いることにより、PTPマスター装置10とPTPスレーブ装置20との時刻同期を改善できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る無線伝送システムについて、第1及び第2実施形態に係る無線伝送システムとの相違点を主として説明する。
第1及び第2実施形態において、無線中継装置100が往復伝送路遅延を求めるとともにカウンタ部111のカウンタ値のクリアタイミングを調節して位相同期させる一例について説明した。これに対し、本実施形態では、無線中継装置200が往復伝送路遅延を求めるとともにカウンタ部231のカウンタ値を補正して位相同期させる。
なお、本実施形態では、第2実施形態と同様に周波数比に基づくカウンタ値の補正も行う構成を想定するが、第1実施形態と同様に、周波数比に基づくカウンタ値の補正を行わない構成としてもよい。
図12は、本実施形態に係る無線中継装置100及び200の構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る無線中継装置100は、パケット処理部110が時刻送信部117を有する点で、上述した実施形態とは異なっている。
時刻送信部117は、上述した送信時刻T1及び受信時刻T4を含むパケット(時刻パケット)を生成し、生成した時刻パケットをパケット多重部116に出力する。パケット多重部116は、時刻送信部117から入力される時刻パケットと、周波数比計算部115から入力される周波数比パケット及びポート部112から入力される下りパケットと多重し、多重したパケットを誤り訂正符号化部122に出力する。
本実施形態に係る無線中継装置200は、パケット処理部230がカウンタ補正制御部237を有する点で、上述した実施形態とは異なっている。また、パケット振分け部235は、誤り訂正復号部214から入力される下りパケットのうち時刻パケットをカウンタ補正制御部237に出力し、それ以外のパケットをポート部232に出力する。
カウンタ補正制御部237は、時刻パケットに基づいて、上述した式(1)により往復伝送路遅延を計算する。すなわち、カウンタ補正制御部237は、伝送路遅延計算部の機能を有する。そして、カウンタ補正制御部237は、カウンタ部111のカウンタ値に対するカウンタ部231のカウンタ値の誤差であるオフセット時間を往復伝送路遅延に応じて計算し、カウンタ部231のカウンタ値をオフセット時間に応じて補正する。
図13は、本実施形態に係る位相同期方法を示すフロー図である。ここでは、上述した実施形態との相違点について主として説明する。
図13に示すように、ステップS201において、無線中継装置100の無線送信部120は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200に送信する。無線中継装置100の時刻送信部117は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T1を記憶する。また、時刻送信部117は、この送信OFDMシンボル信号のシンボル特定番号を記憶する。シンボル特定番号としては、1)SPのパターン毎の番号(1〜4)、2)TMCCのbit番号(1〜408)、3)TMCCのフレーム番号(1〜8)+bit番号(1〜408)、のいずれかを用いることができる。
ステップS202において、無線中継装置200の無線受信部210は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100から受信する。無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T2を記憶する。また、カウンタ補正制御部237は、この受信OFDMシンボル信号のシンボル特定番号を記憶する。
ステップS203において、無線中継装置200の無線送信部220は、OFDMシンボル信号を無線中継装置100に送信する。無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、この送信OFDMシンボル信号の送信時刻T3を記憶する。
ステップS204において、無線中継装置100の無線受信部130は、OFDMシンボル信号を無線中継装置200から受信する。無線中継装置100の時刻送信部117は、この受信OFDMシンボル信号の受信時刻T4を記憶する。
ステップS205において、無線中継装置100の時刻送信部117は、ステップS201で記憶した送信時刻T1及びシンボル特定番号と、ステップS204で記憶した受信時刻T4とを含む時刻パケットを、無線送信部120を介して無線中継装置200に送信する。
ステップS206において、無線中継装置200の無線受信部210は、時刻パケットを受信し、カウンタ補正制御部237は、この時刻パケットに含まれる送信時刻T1、受信時刻T4、及びシンボル特定番号を取得する。
ステップS207において、無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、ステップS202で記憶した受信時刻T2及びステップS203で記憶した送信時刻T3と、ステップS206で受信した送信時刻T1及び受信時刻T4とから、式(1)により往復伝送路遅延Trtを計算する。
ステップS208において、無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、ステップS207で計算した往復伝送路遅延Trtが正の値であるか又は負の値であるかを判定する。正の値である場合、処理をステップS210に進める。
一方、ステップS207で計算した往復伝送路遅延Trtが負の値である場合、ステップS209において、無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、OFDMシンボルの周期性を利用して、ステップS207で計算した往復伝送路遅延Trtに対して補正処理を行う。本実施形態では、カウンタ補正制御部237は、受信時刻T4に周期Tpを加算する。
ステップS210において、無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、シンボル特定番号が共通の時刻T1乃至T4を用いて、オフセット時間Offsetを次の式(2)により計算する。
Offset={(T2−T1)−(T4−T3)}/2 ・・・(2)
ステップS211において、無線中継装置200のカウンタ補正制御部237は、計算したオフセット時間Offsetによりカウンタ部231のカウンタ値を補正する。
<その他の実施形態>
上述した実施形態において、装置間の時刻同期プロトコルとして、IEEE1588で定義されたPTPを用いる一例について説明した。しかしながら、装置間の時刻同期プロトコルはPTPに限定されるものではなく、Network Time Protocol(NTP)等の他の時刻同期プロトコルを用いてもよい。
無線中継装置100が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラム及び無線中継装置200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
また、無線中継装置100が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、無線中継装置100を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。同様に、無線中継装置200が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、無線中継装置200を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 :通信システム
10 :PTPマスター装置
11 :パケット網
20 :PTPスレーブ装置
21 :パケット網
30 :無線伝送システム
31 :無線回線
100 :無線中継装置
101 :アンテナ
110 :パケット処理部
111 :カウンタ部
112 :ポート部
113 :伝送路遅延計算部
114 :パケット振分け部
115 :周波数比計算部
116 :パケット多重部
117 :時刻送信部
120 :無線送信部
121 :無線クロック部
122 :誤り訂正符号化部
123 :OFDM変調部
124 :直交変調部
130 :無線受信部
131 :直交復調部
132 :無線クロック再生部
133 :OFDM復調部
134 :誤り訂正復号部
200 :無線中継装置
201 :アンテナ
210 :無線受信部
211 :直交復調部
212 :無線クロック再生部
213 :OFDM復調部
214 :誤り訂正復号部
220 :無線送信部
221 :無線クロック部
222 :誤り訂正符号化部
223 :OFDM変調部
224 :直交変調部
230 :パケット処理部
231 :カウンタ部
232 :ポート部
233 :伝送路遅延計算部
234 :パケット多重部
235 :パケット振分け部
236 :周波数比パケット受信部
237 :カウンタ補正制御部

Claims (8)

  1. 時刻同期元であるマスター装置と接続される第1無線中継装置と、時刻同期先であるスレーブ装置と接続される第2無線中継装置とを備える無線伝送システムであって、
    前記第1無線中継装置は、
    前記第1無線中継装置の時刻として、第1クロックをカウントしたカウンタ値を出力する第1カウンタ部と、
    時刻同期の補正に用いる滞留時間を示す補正領域を有する時刻同期パケットが前記マスター装置から入力されると、当該入力時の時刻により前記補正領域を更新する第1更新部と、
    前記第1クロックに応じて、前記補正領域が更新された前記時刻同期パケットを無線信号により前記第2無線中継装置に送信する無線送信部と、を有し、
    前記第2無線中継装置は、
    前記無線信号を受信して前記時刻同期パケットを取得するとともに、前記無線信号に応じて第2クロックを生成する無線受信部と、
    前記第2無線中継装置の時刻として、前記第2クロックをカウントしたカウンタ値を出力する第2カウンタ部と、
    前記取得した時刻同期パケットを前記スレーブ装置に出力するとともに、当該出力時の時刻により前記補正領域を更新する第2更新部と、を有し、
    前記無線信号は、時間方向に連続する一定時間長の送信シンボルからなり、
    前記無線受信部は、周波数同期を行うためのフレームパルスを用いることなく、前記無線信号を復調する際の処理を用いて前記第2クロックを生成することを特徴とする無線伝送システム。
  2. 前記第1無線中継装置は、前記マスター装置のクロックと前記第1クロックとの周波数比を計算するとともに、前記周波数比を前記第2無線中継装置に通知する周波数比計算部を有し、
    前記第1更新部は、前記周波数比に応じて前記第1カウンタ部のカウンタ値を補正した結果を前記入力時の時刻として前記補正領域を更新し、
    前記第2更新部は、前記周波数比に応じて前記第2カウンタ部のカウンタ値を補正した結果を前記出力時の時刻として前記補正領域を更新することを特徴とする請求項1に記載の無線伝送システム。
  3. 前記第1無線中継装置又は前記第2無線中継装置は、前記第1無線中継装置と前記第2無線中継装置との間の往復伝送路遅延を計算する伝送路遅延計算部を有し、
    前記伝送路遅延計算部は、前記第1無線中継装置及び前記第2無線中継装置が送受信する送信シンボルの送信時刻及び受信時刻に応じて、前記往復伝送路遅延を計算し、
    前記第1無線中継装置及び前記第2無線中継装置は、前記往復伝送路遅延を測定するための遅延測定パルスを用いることなく、前記送信シンボルのシンボル波形の開始時刻を前記送信時刻及び前記受信時刻として取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線伝送システム。
  4. 前記伝送路遅延計算部は、前記計算した往復伝送路遅延が負の値である場合、前記送信シンボルの周期性を利用して、前記計算した往復伝送路遅延に対して補正処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の無線伝送システム。
  5. 前記第1無線中継装置は、前記伝送路遅延計算部を有し、
    前記第1カウンタ部は、予め定められたクリアタイミングから前記往復伝送路遅延の2分の1の時間が経過したときに、前記第1カウンタ部のカウンタ値をクリアすることを特徴とする請求項3又は4に記載の無線伝送システム。
  6. 前記第2無線中継装置は、
    前記伝送路遅延計算部と、
    前記第2カウンタ部のカウンタ値を補正するカウンタ補正制御部と、を有し、
    前記カウンタ補正制御部は、
    前記第1カウンタ部のカウンタ値に対する前記第2カウンタ部のカウンタ値の誤差であるオフセット時間を前記往復伝送路遅延に応じて計算し、
    前記第2カウンタ部のカウンタ値を前記オフセット時間に応じて補正することを特徴とする請求項3又は4に記載の無線伝送システム。
  7. 時刻同期元であるマスター装置と接続される他の無線中継装置との無線通信を行うとともに、時刻同期先であるスレーブ装置と接続される無線中継装置であって、
    前記他の無線中継装置から無線信号を受信して時刻同期パケットを取得するとともに、前記無線信号に応じてクロックを生成する無線受信部と、
    前記無線中継装置の時刻として、前記クロックのカウンタ値を出力するカウンタ部と、
    前記取得した時刻同期パケットを前記スレーブ装置に出力するとともに、当該出力時の時刻により前記時刻同期パケットの補正領域を更新する更新部と、を有し、
    前記無線信号は、時間方向に連続する一定時間長の送信シンボルからなり、
    前記無線受信部は、周波数同期を行うためのフレームパルスを用いることなく、前記無線信号を復調する際の処理を用いて前記クロックを生成することを特徴とする無線中継装置。
  8. 時刻同期先であるスレーブ装置と接続される他の無線中継装置との無線通信を行うとともに、時刻同期元であるマスター装置と接続される無線中継装置であって、
    前記無線中継装置の時刻として、クロックをカウントしたカウンタ値を出力するカウンタ部と、
    時刻同期の補正に用いる滞留時間を示す補正領域を有する時刻同期パケットが前記マスター装置から入力されると、当該入力時の時刻により前記補正領域を更新する更新部と、
    前記クロックに応じて、前記補正領域が更新された前記時刻同期パケットを無線信号により前記他の無線中継装置に送信する無線送信部と、
    前記マスター装置のクロックと前記無線中継装置のクロックとの周波数比を計算するとともに、前記周波数比を前記他の無線中継装置に通知する周波数比計算部と、を有し、
    前記更新部は、前記周波数比に応じて前記カウンタ部のカウンタ値を補正した結果を前記入力時の時刻として前記補正領域を更新することを特徴とする無線中継装置。
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