JP2017090046A - 中継装置、時刻同期システム及び時刻同期方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パケットネットワークを介して送信された同期信号を用いて時刻同期を実行する際に、パケットネットワーク内の中継装置における遅延時間の算出処理を簡略化すること。
【解決手段】本発明にかかる中継装置20は、クライアント装置30における同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を受信するデータ受信部21と、時刻補正フィールドに対して同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して時刻補正フィールドを更新するデータ処理前時刻補正部22と、データ処理前時刻補正部22において更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して時刻補正フィールドを更新するデータ処理後時刻補正部23と、更新された同期情報をクライアント装置30へ送信するデータ送信部24と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明にかかる中継装置20は、クライアント装置30における同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を受信するデータ受信部21と、時刻補正フィールドに対して同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して時刻補正フィールドを更新するデータ処理前時刻補正部22と、データ処理前時刻補正部22において更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して時刻補正フィールドを更新するデータ処理後時刻補正部23と、更新された同期情報をクライアント装置30へ送信するデータ送信部24と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は中継装置、時刻同期システム及び時刻同期方法に関し、例えばネットワークを介して同期情報を伝送する中継装置、時刻同期システム及び時刻同期方法に関する。
GPS(Global Positioning System)等を用いる場合に必要となる時刻同期を行う際に、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法システム)受信器は、GNSS衛星から放送された信号(同期信号)を受信する。GNSS受信機は、GNSS衛星から放送された同期信号を用いることによって、UTC(Universal Time, Coordinated:協定世界時)に同期したタイミング信号を出力することができる。
また、GNSS衛星から同期信号を直接受信できない場所に存在する通信装置においても同期信号を用いるために、GNSS衛星から同期信号を受信したGNSS受信機が、パケットネットワークを介して同期信号を通信装置へ送信することもある。
しかしながら、パケットネットワークを介して送信された同期信号は、伝送遅延を伴う。また、パケットネットワークにおけるトラヒック状況等により、伝送遅延の値に揺らぎが発生する。そのため、通信装置は、パケットネットワークにおいて発生する伝送遅延を考慮して同期信号を用いる必要がある。
ここで、パケットデータ(同期パケット)を用いた位相同期を実行するために定められたIEEE1588v2網においては、伝送遅延を低減させるために、Transparent Clock装置を用いることが規定されている。Transparent Clock装置は、到来する同期パケットの補正フィールドに、Transparent Clock装置内において滞留した時間を書き込み、補正フィールドを更新した同期パケットを通信装置へ送信する。
特許文献1には、中継装置において発生した処理遅延を計測するために、Transparent Clockを用いた処理が記載されている。具体的には、中継装置1が、タイムサーバから送信された同期信号を受信した時刻をT1とし、中継装置2が、中継装置1から送信された同期信号を、クライアント装置へ送信した時刻をT2とする。ここで、中継装置2は、これらの時刻T1及びT2を記憶部に記憶し、遅延時間算出部が、T1及びT2を用いて、中継装置1及び中継装置2における処理遅延時間を算出する。
しかし、特許文献1に開示されている中継装置においては、遅延時間を算出するために用いる時刻情報を記憶する記憶部が必要となる。これにより、記憶部にメモリ資源を割り当てることが必要となる。さらに、中継装置においては、遅延時間算出部が、記憶部に記憶された時刻情報を用いて遅延時間を算出する。そのため、遅延時間を算出するまでに、時刻情報を記憶部に記憶する処理、遅延時間算出部が記憶部から時刻情報を取得する処理及び遅延時間算出部が遅延時間を算出する処理を実行する必要があるため、遅延時間の算出を行うために中継装置の負荷が上昇するという問題がある。
本発明の目的は、パケットネットワークを介して送信された同期信号を用いて時刻同期を実行する際に、パケットネットワーク内の中継装置における遅延時間の算出処理を簡略化する中継装置、時刻同期システム及び時刻同期方法を提供することにある。
本発明の第1の態様にかかる中継装置は、時刻基準装置から送信された同期情報であって、前記時刻基準装置において生成された時刻情報と同期するように生成された同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を受信するデータ受信部と、前記時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報から、前記同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理前時刻補正部と、前記データ処理前時刻補正部において更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、前記同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理後時刻補正部と、前記データ処理後時刻補正部において時刻補正フィールドが更新された前記同期情報をクライアント装置へ送信するデータ送信部と、を備えるものである。
本発明の第2の態様にかかる時刻同期システムは、時刻情報を生成する時刻基準装置と、前記時刻基準装置において生成された時刻情報に同期する同期時刻情報を生成するクライアント装置と、前記時刻基準装置と前記クライアント装置との間において、前記同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を中継する中継装置と、を備え、前記中継装置は、前記時刻基準装置から送信された同期情報を受信するデータ受信部と、前記時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報から、前記同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理前時刻補正部と、前記データ処理前時刻補正部において更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、前記同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理後時刻補正部と、前記データ処理後時刻補正部において時刻補正フィールドが更新された前記同期情報をクライアント装置へ送信するデータ送信部と、を有するものである。
本発明の第3の態様にかかる時刻同期方法は、時刻基準装置から送信された同期情報であって、前記時刻基準装置において生成された時刻情報と同期するように生成された同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を受信し、前記時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報から、前記同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して前記時刻補正フィールドを更新し、更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、前記同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して前記時刻補正フィールドを更新し、前記時刻補正フィールドが更新された前記同期情報をクライアント装置へ送信するものである。
本発明により、パケットネットワークを介して送信された同期信号を用いて時刻同期を実行する際に、パケットネットワーク内の中継装置における遅延時間の算出処理を簡略化することができる中継装置、時刻同期システム及び時刻同期方法を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1の時刻同期システムは、時刻基準装置10、中継装置20及びクライアント装置30を有している。中継装置20は、時刻基準装置10とクライアント装置30との間の通信を中継する。中継装置20は、例えば、時刻基準装置10とクライアント装置30との間の通信を中継するネットワークを構成する装置であってもよい。時刻基準装置10とクライアント装置30との間の通信を中継するネットワークは、例えば、イーサネット(登録商標)を用いてパケットデータを伝送するパケットネットワークであってもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1の時刻同期システムは、時刻基準装置10、中継装置20及びクライアント装置30を有している。中継装置20は、時刻基準装置10とクライアント装置30との間の通信を中継する。中継装置20は、例えば、時刻基準装置10とクライアント装置30との間の通信を中継するネットワークを構成する装置であってもよい。時刻基準装置10とクライアント装置30との間の通信を中継するネットワークは、例えば、イーサネット(登録商標)を用いてパケットデータを伝送するパケットネットワークであってもよい。
時刻基準装置10は、例えばUTCに同期した同期情報を生成する装置であってもよい。もしくは、時刻基準装置10は、UTCに同期して用いられる日本標準時、TAI(国際原子時)、GPS(Global Positioning System)時刻等に同期した同期情報を生成する装置であってもよい。
クライアント装置30は、同期情報を用いて、時刻基準装置10において生成された時刻情報と同期するように同期時刻情報を生成する。同期情報は、クライアント装置30において生成された同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する。クライアント装置30は、時刻補正フィールドに設定されている値を用いて、同期時刻情報を補正する。時刻補正フィールドに設定されている値は、例えば、時刻情報を示すカウンタ値、もしくはその他の値であってもよい。時刻補正フィールドに設定された値は、時刻補正情報と称されてもよい。
次に、中継装置20の構成例について説明する。中継装置20は、データ受信部21、データ処理前時刻補正部22、データ処理後時刻補正部23及びデータ送信部24を有している。
データ受信部21は、時刻基準装置10から送信された同期情報を受信する。例えば、データ受信部21は、時刻基準装置10から送信された同期情報を、パケットネットワークを介して受信する。時刻基準装置10とデータ受信部21との間には、1つ以上の中継装置が配置されてもよい。つまり、データ受信部21は、時刻基準装置10から送信された同期情報をネットワーク上の中継装置等を介さずに受信してもよく、ネットワーク上の複数の中継装置等を介して送信された同期情報を受信してもよい。データ受信部21は、受信した同期情報をデータ処理前時刻補正部22へ出力する。
データ処理前時刻補正部22は、同期情報の時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報を抽出する。データ処理前時刻補正部22は、抽出した時刻補正情報から、同期情報を受信した時刻を示す情報を減算し、時刻補正フィールドを更新する。同期情報を受信した時刻は、例えば、データ受信部21において同期情報を受信した時刻であってもよい。データ受信部21は、同期情報をデータ処理前時刻補正部22へ出力するとともに、同期情報を受信した時刻を示す情報をデータ処理前時刻補正部22へ出力してもよい。
もしくは、データ受信部21は、同期情報に、データ受信部21において同期情報が受信された時刻に関する情報を設定し、同期情報が受信された時刻に関する情報を設定した同期情報をデータ処理前時刻補正部22へ出力してもよい。また、同期情報を受信した時刻は、データ処理前時刻補正部22が、データ受信部21から出力された同期情報を受け取った時刻であってもよい。
データ処理前時刻補正部22は、時刻補正フィールドを更新した同期情報を、データ処理を実行する回路もしくは機能ブロック等へ出力する。データ処理を実行する回路もしくは機能ブロック等とは、例えば、パケットネットワークにおける同期情報の伝送経路等を制御する処理であってもよく、その他のパケットレイヤに設定された情報の処理もしくはパケットレイヤより上位のレイヤに設定された情報の処理であってもよい。データ処理は、例えば、パケット処理と称されてもよい。
データ処理を実行する回路等においてデータ処理が実行された同期情報は、データ処理後時刻補正部23へ出力される。データ処理後時刻補正部23は、出力された同期情報の時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報を抽出する。データ処理後時刻補正部23は、抽出した時刻補正情報に、同期情報のデータ処理が実行された後の時刻を示す情報を加算し、時刻補正フィールドを更新する。
同期情報のデータ処理が実行された後の時刻は、例えば、データ処理後時刻補正部23が、データ処理が実行された同期情報を受け取った時刻であってもよい。もしくは、同期情報のデータ処理が実行された後の時刻は、例えば、データ送信部24から同期情報をクライアント装置30へ送信する時間を示す情報であってもよい。
データ処理後時刻補正部23は、時刻補正フィールドを更新した同期情報をデータ送信部24へ出力する。データ送信部24は、データ処理後時刻補正部23から出力された同期情報をクライアント装置30へ送信する。
例えば、データ送信部24は、同期情報を、パケットネットワークを介してクライアント装置30へ送信する。データ送信部24とクライアント装置30との間には、1つ以上の中継装置が配置されてもよい。つまり、クライアント装置30は、データ送信部24から送信された同期情報をネットワーク上の中継装置を介さずに受信してもよく、ネットワーク上の複数の中継装置等を介して送信された同期情報を受信してもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる中継装置20は、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23を有する。そのため、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23が、時刻補正フィールドを更新することによって、中継装置20は、同期情報のデータ処理時間を時刻補正フィールドに反映させることができる。つまり、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23が時刻補正フィールドを更新することによって、同期情報の受信時刻及び送信時刻等の時刻情報を保持する必要がない。そのため、中継装置20は、時刻情報を保持するためのメモリを確保する必要がない。
さらに、中継装置20においては、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23が、同期情報の時刻補正フィールドを直接更新することができる。これより、データ処理時間を算出するための回路もしくは機能ブロック等を設ける必要がないため、データ処理時間の算出処理を簡略化することができる。つまり、時刻情報を保持する処理、時刻情報を抽出してデータ処理時間を算出する処理等を行う必要がなく、これらの処理を行う場合と比較して、時刻補正フィールドの更新処理を行うことによって、データ処理時間を算出することができるため、中継装置20は、データ処理時間の算出を簡略化することができる。
(実施の形態2)
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態2にかかる時刻同期システムの構成例について説明する。本図の時刻同期システムは、GNSS衛星12、GNSS受信機14、Master装置16、中継装置20及びSlave装置32を有している。
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態2にかかる時刻同期システムの構成例について説明する。本図の時刻同期システムは、GNSS衛星12、GNSS受信機14、Master装置16、中継装置20及びSlave装置32を有している。
GNSS衛星12は、UTCに同期したGNSS放送信号を送信する。また、GNSSは、GPS、GLONASS、Galileo、Compassもしくは準天頂衛星(QZSS)等を含む衛星測位システムの総称である。GNSS受信機14は、GNSS衛星12から送信されたGNSS放送信号を受信する。GNSS受信機14は、GNSS放送信号に基づいて同期信号を再生し、再生した同期信号をMaster装置16へ送信する。もしくは、GNSS受信機14における機能とMaster装置16における機能とは、同一の装置に組み込まれてもよい。
Master装置16は、中継装置20を介して同期信号をSlave装置32へ送信する。同期信号は、例えば、GNSS放送信号を用いて生成されたクロック信号である。ここで、Master装置16は、例えばIEEE1588において規定されている方式(以下、IEEE1588伝送とする)もしくはSynchronous Ethernet(登録商標)(以下、SyncEとする)方式を用いて同期信号を送信する。IEEE1588伝送及びSyncE伝送は、イーサネット(登録商標)を介して行われる。また、IEEE1588は、PTP(Precision Time Protocol)と称されてもよい。IEEE1588において規定されている方式は、例えば、IEEE1588Version2(IEEE1588v2)等の、更新版も含む。
中継装置20は、イーサネットを介してパケットデータを送信するパケットネットワーク内に配置される装置である。本図においては、Master装置16とSlave装置32との間のパケットネットワーク内に、1台の中継装置20が配置されている構成を示しているが、Master装置16とSlave装置32との間のパケットネットワーク内には、複数の中継装置20が配置されてもよい。
中継装置20は、Master装置16から送信された同期情報を受信する。さらに、中継装置20は、同期情報の時刻補正フィールドに、自装置のデータ処理時間を反映する。つまり、中継装置20は、同期情報の時刻補正フィールドを更新する。中継装置20は、時刻補正フィールドを更新した同期情報をSlave装置32へ送信する。パケットネットワーク内に複数の中継装置が配置されている場合、中継装置20は、他の中継装置から送信された同期情報を受信してもよく、さらに、中継装置20は、他の中継装置へ更新した同期情報を送信してもよい。
Slave装置32は、中継装置20を介して送信された同期情報を受信する。さらに、Slave装置32は、受信した同期情報を用いて、GNSS受信機14もしくはMaster装置16等において生成された時刻情報と同期する同期時刻情報を生成する。同期時刻情報の生成は、上述したIEEE1588等に規定されている方式を用いてもよく、その他の方式を用いてもよい。
続いて、図3を用いて本発明の実施の形態2にかかる中継装置20の構成例について説明する。本図の中継装置20は、図1の中継装置に、内部クロック部25が追加された構成である。内部クロック部25以外のその他の構成については、図1と同様であるため、図1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
内部クロック部25は、中継装置20内の回路もしくは機能ブロック等において用いられるクロック信号を生成する。内部クロック部25は、例えば発振器であってもよい。例えば、内部クロック部25は、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23へクロック信号を出力する。データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23は、内部クロック部25から出力されたクロック信号を用いることによって、現在時刻を認識することができる。
例えば、内部クロック部25は、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23へカウンタ値を設定したクロック信号を出力する。クロック信号には、時刻の経過に応じて値が増加するカウンタ値が設定される。この時、データ処理前時刻補正部22は、データ受信部21から出力された同期信号の時刻補正フィールドに設定されているカウンタ値から、現在時刻を示すカウンタ値を減算する。例えば、現在時刻を示すカウンタ値がTaである場合、データ処理前時刻補正部22は、時刻補正フィールドに、−Taを設定する。
データ処理後時刻補正部23は、パケット処理が行われた同期情報を受信すると、時刻補正フィールドに設定されているカウンタ値に対して、現在時刻を示すカウンタ値を加算する。例えば、現在時刻を示すカウンタ値がTbである場合、データ処理後時刻補正部23は、時刻補正フィールドに、−Ta+Tbを設定する。ここでは、時刻補正フィールドに、−Taが設定されていることを前提としている。Tb−Taは、パケット処理時間を示す。つまり、同期情報の時刻補正フィールドには、中継装置20における同期情報のパケット処理時間が設定される。同期情報の時刻補正フィールドに設定される−Ta+Tbを、時刻補正情報と称する。
中継装置20は、他の中継装置から、時刻補正フィールドが更新された同期情報を受信することもある。この場合、時刻補正フィールドには、他の中継装置において算出された時刻補正情報Tnが設定されているとする。データ処理前時刻補正部22は、時刻補正フィールドに時刻補正情報Tnが設定されている場合、時刻補正フィールドの値をTn−Taに変更する。さらに、データ処理後時刻補正部23は、時刻補正フィールドにTn−Taが設定されている同期情報を受け取った場合、時刻補正フィールドの値をTn−Ta+Tbに変更する。
上述した説明においては、データ処理前時刻補正部22が、時刻補正フィールドに設定されている値からTaを減算する例を示した。さらに、データ処理前時刻補正部22は、データ処理前時刻補正部22が同期情報を受け取った時間と、データ受信部21が同期情報を受信した時間との差を示す遅延時間Dxを時刻補正フィールドに加算してもよい。遅延時間Dxは、つまり、同期情報がデータ受信部21からデータ処理前時刻補正部22へ伝送される際の伝送遅延を示している。
遅延時間Dxは、中継装置20固有の値であり、異なる同期情報毎に変動しない固定値である。そのため、データ処理前時刻補正部22は、予め保持している遅延時間Dxを時刻補正フィールドに加算してもよい。つまり、データ処理前時刻補正部22は、Dx−Taを時刻補正フィールドに加算してもよい。データ処理前時刻補正部22は、遅延時間Dxを予め保持していない場合、同期情報を受け取るたびに、当該同期情報がデータ受信部21とデータ処理前時刻補正部22との間を伝送される際の伝送遅延を算出してもよい。
データ処理後時刻補正部23は、データ処理後時刻補正部23とデータ送信部24との間の伝送遅延を示す遅延時間Dyを時刻補正フィールドに加算してもよい。遅延時間Dyは、例えば、データ処理後時刻補正部23が同期情報を出力する時間と、データ送信部24が、同期情報を他の中継装置もしくはSlave装置32へ送信する時間との間の差を示す時間であってもよい。
遅延時間Dyも、遅延時間Dxと同様に、中継装置20固有の値であり、異なる同期情報毎に変動しない固定値である。そのため、データ処理後時刻補正部23は、予め保持している遅延時間Dyを時刻補正フィールドに加算してもよい。つまり、データ処理前時刻補正部22は、Dy+Tbを時刻補正フィールドに加算してもよい。つまり、時刻補正フィールドには、Dx−Ta+Dy+Tbが設定される。中継装置20が、時刻補正フィールドにDx及びDyを加算することによって、中継装置20におけるパケット処理時間及び装置内の伝送遅延が時刻補正フィールドに反映される。
Slave装置32は、中継装置20から受信した同期情報の時刻補正フィールドに設定されているDx−Ta+Dy+Tbを中継装置20におけるパケット処理時間もしくはデータ処理時間であるとして、同期時刻情報を補正することができる。
続いて、図4を用いて同期情報の構成例について説明する。Master装置16が中継装置20へ送信する同期情報は、ヘッダ、ペイロード及び時刻補正フィールドを有する。ヘッダ及びペイロードは、一般的に用いられるフレームもしくはパケットにおけるヘッダ及びペイロードであるため、詳細な説明を省略する。時刻補正フィールドは、例えば、ヘッダの一部として定義されてもよく、ペイロードに、通常のデータの一部として定義されてもよい。
続いて、図5を用いて本発明の実施の形態2にかかるデータ処理前時刻補正部22における時刻補正フィールド更新処理の流れについて説明する。はじめに、データ受信部21は、Master装置16もしくは他の中継装置から送信された同期情報を受信する(S11)。
次に、データ処理前時刻補正部22は、同期情報の時刻補正フィールドに設定されている値から、現在時刻を示す時刻Taを減算する(S12)。データ処理前時刻補正部22は、時刻補正フィールドに何も値が設定されていない場合には、−Taを設定し、時刻補正フィールドにTnが設定されている場合、Tn−Taを設定する。
次に、データ処理前時刻補正部22は、時刻補正フィールドを更新した同期情報を、パケット処理を行う回路もしくは機能ブロックへ出力する(S13)。
データ処理前時刻補正部22は、ステップS12において、時刻Taを減算する際に、遅延時間Dxもあわせて加算してもよい。
続いて、図6を用いて本発明の実施の形態2にかかるデータ処理後時刻補正部23における時刻補正フィールド更新処理の流れについて説明する。はじめに、データ処理後時刻補正部23は、パケット処理が実行された後の同期情報を取得する(S21)。
次に、データ処理後時刻補正部23は、同期情報の時刻フィールドに設定されている値に対して、現在時刻を示す時刻Tbを加算する(S22)。データ処理後時刻補正部23が時刻Tbを加算することによって、時刻補正フィールドには、例えば、−Ta+Tb、もしくは、Tn−Ta+Tbが設定されてもよい。
データ処理後時刻補正部23は、時刻補正フィールドを更新した同期情報をデータ送信部24へ出力する(S23)。
データ処理後時刻補正部23は、ステップS22において、時刻Tbを加算する際に、遅延時間Dyもあわせて加算してもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる時刻補正システムを用いることによって、Slave装置32は、中継装置20において発生するパケット処理遅延を考慮して、同期時刻情報を補正することができる。
ここで、中継装置20は、図5において説明したデータ処理前時刻補正部22における処理と、図6において説明したデータ処理後時刻補正部23における処理とをそれぞれ独立して実行することができる。つまり、データ処理後時刻補正部23は、同期情報を取得した順に、時刻補正フィールドに現在時刻Tbを加算すればよい。
具体的には、ある特定の同期情報(以下、同期情報Aと称する)の中継装置内におけるパケット処理時間を算出するためには、一般的に、中継装置が、同期情報Aを受信した時間と、同期情報Aを送信する時間とを収集し、その差を算出する必要がある。その後、中継装置は、算出した差に関する情報を時刻補正フィールドに設定する。つまり、中継装置は、パケット処理遅延時間を算出するために、同期情報Aを特定し、同期情報Aの受信時間と送信時間とを管理する必要がある。そのため、中継装置は、自装置内において同期情報Aを追跡する必要がある。この場合、中継装置は、同期情報Aの受信時間と送信時間とを関連付けて管理する機能が必要となる。
一方、本発明の実施の形態2にかかる中継装置20は、同期情報Aを特定する必要がなく、同期情報の受信時間と送信時間とを管理する必要がない。具体的には、中継装置20は、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23がそれぞれ、同期情報の時刻補正フィールドを更新する。同期情報は、データ処理前時刻補正部22に受信された時刻が時刻補正フィールドに設定されているため、データ処理後時刻補正部23が、任意の同期情報の時刻補正フィールドを更新すると、時刻補正フィールドには、パケット処理時間が設定されることになる。そのため、本発明の実施の形態2にかかる中継装置20を用いた場合、同期情報Aの受信時間と送信時間とを関連付けて管理する機能を設ける必要がない。
中継装置20は、QoS(Quality of Service)処理、もしくは、データ受信部21の数とデータ送信部24の数が異なる場合等に、同期情報を受信した順番にパケット処理が実行しないこともある。本発明の実施の形態2にかかる中継装置20は、特定の同期情報Aを装置内において追跡する必要がないため、中継装置20内において、処理の順番が変更された場合においても、更新された時刻補正フィールドに、パケット処理時間を反映することができる。
(実施の形態3)
続いて、図7を用いて本発明の実施の形態3にかかる中継装置20の構成例について説明する。本図の中継装置20は、図3の中継装置20に、周波数再生部26が追加された構成である。周波数再生部26以外のその他の構成については、図1及び図3と同様であるため、図1及び図3と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
続いて、図7を用いて本発明の実施の形態3にかかる中継装置20の構成例について説明する。本図の中継装置20は、図3の中継装置20に、周波数再生部26が追加された構成である。周波数再生部26以外のその他の構成については、図1及び図3と同様であるため、図1及び図3と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
周波数再生部26は、Master装置16から送信された同期信号を用いてMaster装置16において用いられている周波数を再生する。具体的に、周波数再生部26は、IEEE1588もしくはIEEE1588Version2(以下、IEEE1588と称する)に定められている方式を用いて、周波数再生を行う。周波数再生部26は、例えば、IEEE1588方式によって送信された同期情報(パケットデータ)の受信間隔情報を用いて、周波数再生を行う。受信間隔情報を用いた周波数再生は、IEEE1588方式の他に、ITU-T G.8265.1等において規格されているACR(AdaptiveClockRecovery)が用いられてもよい。
また、パケットデータの受信間隔は、ネットワークの輻輳状況等によって、複数のパケットデータ間においてばらつくこともある。このような場合、複数のパケットデータにおける受信間隔を統計的に処理し、パケットデータの受信間隔を算出してもよい。例えば、複数の受信間隔の値の平均値を算出してもよく、複数の受信間隔の中央値を算出等してもよい。
周波数再生部26は、再生した周波数情報を内部クロック部25へ出力する。内部クロック部25は、周波数再生部26から出力された周波数情報に基づいて、クロック信号を生成する。つまり、内部クロック部25は、周波数再生部26から出力された周波数情報に同期したクロック信号を生成する。例えば、内部クロック部25は、周波数再生部26から出力された周波数情報に基づいて定められたクロックタイミングに従い、インクリメントしたカウンタ値をデータ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23へ出力してもよい。データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23が、内部クロック部25から出力されたクロック信号を用いて、パケット処理時間を算出する処理は、図3と同様であるため詳細な説明を省略する。
続いて、図8を用いて、周波数再生部26における周波数再生処理の流れについて説明する。はじめに、データ受信部21は、Master装置16もしくは他の中継装置から送信された同期情報を受信する(S31)。次に、周波数再生部26は、データ受信部21において受信された同期情報を取得し、取得した同期情報を用いて周波数再生を行う(S32)。同期情報を用いた周波数再生は、IEEE1588及びACRを含む様々な方式が提案されており、周波数再生部26において用いられる方式は、特定の方式に限定されない。
次に、周波数再生部26は、再生した周波数情報を内部クロック部25へ出力し、内部クロック部25におけるクロック信号を補正する(S33)。つまり、周波数再生部26は、内部クロック部25においてクロック信号を生成するために用いる周波数情報として、自装置において再生した周波数情報を内部クロック部25へ出力する。
以上説明したように、本発明の実施の形態3にかかる中継装置20は、Master装置16において用いられている周波数源、つまり発振器において生成された信号と同じ周波数を用いて、内部クロック部25を動作させることができる。これによって、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23は、現在時刻Ta及びTbについても、Master装置16において用いられている発振器が生成する信号の周波数に基づいて生成された時刻情報を用いることができる。そのため、中継装置20において算出されるパケット処理時間は、Master装置16において用いられるクロックを用いた場合の処理時間と同程度の精度で算出される。
中継装置20において用いられる内部クロック部25と、Master装置16において用いられるクロックとの精度が異なる場合、Slave装置32が時刻補正フィールドに設定されている値を用いて時刻補正を行っても、Master装置16において生成された時刻に正確に同期することはできない。
言い換えると、中継装置20におけるパケット処理時間が、内部クロック部25を用いた場合と、Master装置16におけるクロックを用いた場合とにおいて差異が生じる場合、Slave装置32は、Master装置16において生成された時刻に正確に同期することはできない。つまり、Master装置16におけるクロックを用いた場合には、中継装置20におけるパケット処理は、T時間かかった場合においても、内部クロック部25を用いると、パケット処理時間は、T+α時間と算出されることがある。
つまり、Slave装置32において、中継装置20の内部クロック部25を用いて更新された時刻補正フィールドの値を用いた場合、Master装置16において生成されたクロックを用いた場合の時刻情報と、αだけ誤差が生じる。
一方、中継装置20が、Master装置16におけるクロックと同期した内部クロック部25を用いることにより、パケット処理時間における誤差αが生じない。そのため、Slave装置32は、時刻補正フィールドに設定された値を用いることによって、正確にMaster装置16において生成された時刻と同期した同期時刻情報を生成することができる。
また、Master装置16は、複数の装置において生成される同期時刻情報の基準となる装置である。そのため、Master装置16は、高精度のクロックを用いる必要がある。中継装置20は、周波数再生部26を用いない場合、Master装置16のクロックと高精度に同期するために、Master装置16において用いられているクロックと同程度の内部クロック部25を用いる必要がある。このような場合、中継装置20におけるコストが増大する懸念がある。これに対して、周波数再生部26を用いることによって、内部クロック部25は、Master装置16において用いられているクロックほどの性能は要求されない。そのため、周波数再生部26を用いた場合においては、高精度のクロックを用いることによって生じるコスト増の懸念を除外することができる。
また、図7において、周波数を再生する方式として、IEEE15888及びACRを例に挙げて説明したが、そのほかに、Synchronous Ethernetが用いられてもよい。Synchronous Ethernetを用いた方式においては、物理層を介して送信された同期信号を用いて周波数を再生する。そのため、物理層の上位層に該当するパケットデータが多く伝送されることにより、ネットワークに輻輳が生じた場合においても、物理層を介して送信される同期信号には、輻輳の影響が生じない。そのため、物理層を介して送信された同期信号を用いる場合には、揺らぎが発生しないという利点がある。
(実施の形態4)
続いて、図9を用いて本発明の実施の形態4にかかるデータ処理前時刻補正部22における時刻補正フィールド更新処理の流れについて説明する。はじめに、データ受信部21は、パケットデータを受信する(S41)。次に、データ処理前時刻補正部22は、データ受信部21において受信されたパケットデータが、Master装置16から送信された同期情報であるか否かを判定する(S42)。データ処理前時刻補正部22は、例えば、受信したパケットデータに時刻補正フィールドが設定されているか否か、もしくは、その他の同期情報であることを示す識別情報が設定されているか否か、等に応じて、パケットデータが同期情報であるか否かを判定してもよい。
続いて、図9を用いて本発明の実施の形態4にかかるデータ処理前時刻補正部22における時刻補正フィールド更新処理の流れについて説明する。はじめに、データ受信部21は、パケットデータを受信する(S41)。次に、データ処理前時刻補正部22は、データ受信部21において受信されたパケットデータが、Master装置16から送信された同期情報であるか否かを判定する(S42)。データ処理前時刻補正部22は、例えば、受信したパケットデータに時刻補正フィールドが設定されているか否か、もしくは、その他の同期情報であることを示す識別情報が設定されているか否か、等に応じて、パケットデータが同期情報であるか否かを判定してもよい。
データ処理前時刻補正部22は、データが同期情報であると判定した場合、データ処理前時刻補正部22は、同期情報の時刻補正フィールドに設定されている値から、現在時刻を示す時刻Taを減算する(S43)。次に、データ処理前時刻補正部22は、パケットデータをパケット処理を行う回路もしくは機能ブロックへ出力する(S44)。
ステップS42において、データ処理前時刻補正部22は、パケットデータが同期情報ではないと判定した場合、ステップS43を実行することなく、ステップS44の処理へ遷移する。
続いて、図10を用いて本発明の実施の形態4にかかるデータ処理後時刻補正部23における時刻補正フィールド更新処理の流れについて説明する。はじめに、データ処理後時刻補正部23は、パケット処理が実行されたパケットデータを受信する(S51)
次に、データ処理後時刻補正部23は、受信したパケットデータが、同期情報であるか否かを判定する(S52)。同期情報であるか否かの判定は、図9のステップS42と同様の判定方法が用いられてもよい。
データ処理後時刻補正部23は、データが同期情報であると判定した場合、同期情報の時刻補正フィールドに設定されている値に対して、現在時刻を示す時刻Tbを加算する(S53)。次に、データ処理後時刻補正部23は、パケットデータをパケット処理を行う回路もしくは機能ブロックへ出力する(S54)。
ステップS52において、データ処理後時刻補正部23は、パケットデータが同期情報ではないと判定した場合、ステップS53を実行することなく、ステップS54の処理へ遷移する。
以上説明したように、本発明の実施の形態4にかかる時刻補正フィールドの更新処理の流れを用いることによって、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23は、受信したパケットデータが同期情報であるか否かを判定することができる。そのため、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23は、パケットデータが同期情報である場合のみ、現在時刻TaもしくはTbの加減算処理を行うことができる。これによって、データ処理前時刻補正部22及びデータ処理後時刻補正部23における処理負担を軽減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 時刻基準装置
12 GNSS衛星
14 GNSS受信機
16 Master装置
20 中継装置
21 データ受信部
22 データ処理前時刻補正部
23 データ処理後時刻補正部
24 データ送信部
25 内部クロック部
26 周波数再生部
30 クライアント装置
32 Slave装置
12 GNSS衛星
14 GNSS受信機
16 Master装置
20 中継装置
21 データ受信部
22 データ処理前時刻補正部
23 データ処理後時刻補正部
24 データ送信部
25 内部クロック部
26 周波数再生部
30 クライアント装置
32 Slave装置
Claims (13)
- 時刻基準装置から送信された同期情報であって、前記時刻基準装置において生成された時刻情報と同期するように生成された同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を受信するデータ受信部と、
前記時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報から、前記同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理前時刻補正部と、
前記データ処理前時刻補正部において更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、前記同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理後時刻補正部と、
前記データ処理後時刻補正部において時刻補正フィールドが更新された前記同期情報をクライアント装置へ送信するデータ送信部と、を備える中継装置。 - 前記データ処理前時刻補正部及び前記データ処理後時刻補正部において用いられる時刻を示す情報は、前記時刻基準装置において生成された時刻情報とは非同期に生成される、請求項1に記載の中継装置。
- 前記時刻基準装置から送信された同期情報を用いて前記時刻基準装置において用いられる周波数を再生する周波数再生部と、
前記周波数再生部において再生された周波数を用いて、前記データ処理前時刻補正部及び前記データ処理後時刻補正部において用いられる時刻を示す情報を生成する内部クロック部と、をさらに備える請求項1に記載の中継装置。 - 前記周波数再生部は、
パケットとして送信された前記同期情報のタイムスタンプを用いて周波数を再生する、請求項3に記載の中継装置。 - 前記周波数再生部は、
物理層を介して伝送された前記時刻基準装置において生成された時刻情報を用いて周波数を再生する、請求項3に記載の中継装置。 - 時刻情報を生成する時刻基準装置と、
前記時刻基準装置において生成された時刻情報に同期する同期時刻情報を生成するクライアント装置と、
前記時刻基準装置と前記クライアント装置との間において、前記同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を中継する中継装置と、を備え、
前記中継装置は、
前記時刻基準装置から送信された同期情報を受信するデータ受信部と、
前記時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報から、前記同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理前時刻補正部と、
前記データ処理前時刻補正部において更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、前記同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して前記時刻補正フィールドを更新するデータ処理後時刻補正部と、
前記データ処理後時刻補正部において時刻補正フィールドが更新された前記同期情報をクライアント装置へ送信するデータ送信部と、を有する時刻同期システム。 - 前記中継装置は、
前記時刻基準装置から送信された同期情報を用いて前記時刻基準装置において用いられる周波数を再生する周波数再生部と、
前記周波数再生部において再生された周波数を用いて、前記データ処理前時刻補正部及び前記データ処理後時刻補正部において用いられる時刻を示す情報を生成する内部クロック部と、をさらに備える請求項6に記載の時刻同期システム。 - 前記周波数再生部は、
パケットとして送信された前記同期情報のタイムスタンプを用いて周波数を再生する、請求項7に記載の時刻同期システム。 - 前記周波数再生部は、
物理層を介して伝送され、前記時刻基準装置において生成された時刻情報を用いて周波数を再生する、請求項7に記載の時刻同期システム。 - 時刻基準装置から送信された同期情報であって、前記時刻基準装置において生成された時刻情報と同期するように生成された同期時刻情報を補正する際に用いられる時刻補正フィールドを有する同期情報を受信し、
前記時刻補正フィールドに設定された時刻補正情報から、前記同期情報を受信した時刻を示す情報を減算して前記時刻補正フィールドを更新し、
更新された時刻補正フィールドの時刻補正情報に、前記同期情報をデータ処理した後の時刻を示す情報を加算して前記時刻補正フィールドを更新し、
前記時刻補正フィールドが更新された前記同期情報をクライアント装置へ送信する時刻同期方法。 - 前記同期情報を受信した後に、前記時刻基準装置から送信された同期情報を用いて前記時刻基準装置において用いられる周波数を再生し、
再生された周波数を用いて、前記時刻補正フィールドの更新に用いる時刻を示す情報を供給する、請求項10に記載の時刻同期方法。 - 前記周波数を再生する際に、
パケットとして送信された前記同期情報のタイムスタンプを用いて周波数を再生する、請求項11に記載の時刻同期方法。 - 前記周波数を再生する際に、
物理層を介して伝送された前記時刻基準装置において生成された時刻情報を用いて周波数を再生する、請求項11に記載の時刻同期方法。
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