JP2021075846A - 配管セット - Google Patents

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【課題】着脱器具を使用して本体に流路切替部材を着脱する作業を容易にする。【解決手段】本発明に係る配管セットは、配管部材と、着脱器具100とを含んでいる。配管部材は、本体と、本体に対して所定の挿入方向Dに押し込むことによって本体に装着され、挿入方向Dの逆方向である離脱方向Uに引き抜くことによって本体から離脱される流路切替部材35と、を備えている。着脱器具100は、流路切替部材35に係合するフック状の先端部110を備え、流路切替部材35に係合時には流路切替部材35を離脱方向Uに引っ張ることが可能に構成されている。流路切替部材35は、着脱器具100が係合される取っ手50を備えている。取っ手50は、先端部110が予め定められた係合位置P1に係合されるように構成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、配管部材と着脱器具とを含む配管セットに関する。
特許文献1には、流路を切り替えることが可能な排水ますが記載されている。特許文献1に記載された排水ますは、ます本体と、ます本体に対して着脱可能な流路切替部材とを備えている。上記排水ますのます本体は、排水の流入口と、排水が流出する第1流出口と、排水が流出する第2流出口と、を備えている。流路切替部材は、第1連通口と、第2連通口とを備えている。流路切替部材は、ます本体に対して、流入口と第1連通口とが連通し第1流出口と第2連通口とが連通する第1切替位置と、流入口と第2連通口とが連通し第2流出口と第1連通口とが連通する第2切替位置とを取ることができる。第1切替位置から第2切替位置への切り替え、および、第2切替位置から第1切替位置に切り替えは、流路切替部材をます本体から鉛直方向に引き抜き、鉛直線周りに回転させることにより行われる。流路切替部材をます本体に装着するときは、流路切替部材をます本体から鉛直方向に押し込む。特許文献1に記載された排水ますでは、上記作業により、流路を切り替えることができる。
特開2019−94614号公報
特許文献1に記載された排水ますのような配管部材の設置において、例えば地中の比較的深い場所のような作業者の手が届きにくい場所に本体が設置される場合がある。そのような場合、流路切替部材を本体に着脱するための着脱器具が必要になることがある。着脱器具は、例えば、流路切替部材に引っ掛けられるフック状の先端部と、先端部を支持するアーム部とを備えた棒状の器具である。このような着脱器具を使用して流路切替部材を本体に着脱する作業は、例えば着脱器具に係合したときの流路切替部材の姿勢が安定しないなどの理由により容易でない場合が多かった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、着脱器具を使用した流路切替部材の本体への装着または離脱の作業を容易に行うことができる配管セットを提供することである。
本発明に係る配管セットは、配管部材と、着脱器具とを含んでいる。前記配管部材は、本体と、前記本体に対して所定の挿入方向に押し込むことによって前記本体に装着され、前記挿入方向の逆方向である離脱方向に引き抜くことによって前記本体から離脱される流路切替部材と、を備えている。前記着脱器具は、前記流路切替部材に係合するフック状の先端部を備え、前記流路切替部材に係合時には前記流路切替部材を前記離脱方向に引っ張ることが可能に構成されている。前記本体は、軸線が前記挿入方向に延びる筒状の周壁部と、流入口と、第1流出口と、第2流出口とを備えている。前記流路切替部材は、軸線が前記挿入方向に延びるとともに前記本体に装着されたときに前記周壁部の内側に収容される筒状の側壁部と、前記本体に装着されたときに前記流入口または前記第2流出口に重なる第1開口と、前記本体に装着されたときに前記第1流出口または前記流入口に重なる第2開口と、前記第1開口と前記第2開口とを繋ぐインバートと、前記着脱器具が係合される取っ手と、を備えている。前記取っ手は、前記着脱器具の前記先端部が予め定められた係合位置に係合されるように構成されている。
上記配管セットによれば、着脱器具を使用して流路切替部材の本体への装着または離脱を行う場合、着脱器具は、流路切替部材の取っ手の予め定められた係合位置に係合される。そのため、着脱器具に係合したときの流路切替部材の姿勢が安定し、着脱器具を使用した流路切替部材の本体への装着または離脱の作業を容易に行うことができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記本体は、前記挿入方向が下方に略一致するように設けられている。前記流路切替部材は、前記先端部が前記取っ手の前記係合位置に係合されて前記着脱器具によって吊られたとき、前記側壁部の軸線方向が上下方向に略一致するように構成されている。
上記態様によれば、着脱器具によって流路切替部材が吊られたときの側壁部の軸線方向が上下方向に略一致し、本体の周壁部の軸線方向が上下方向に略一致するため、流路切替部材の側壁部の軸線方向と本体の周壁部の軸線方向とが略一致する。側壁部および周壁部の軸線方向は、流路切替部材の本体への挿入方向である。そのため、流路切替部材を着脱器具によって吊って本体に挿入する作業が行いやすい。
本発明の好ましい一態様によれば、前記取っ手は、一端が前記側壁部に接続された第1接続部と、前記第1接続部と対向するように配置されるとともに一端が前記側壁部に接続された第2接続部と、前記第1接続部の他端と前記第2接続部の他端との間に架け渡された係合部と、によって形成された凸部を備えている。前記係合位置は、前記係合部のうち前記凸部の内方に面した内側面に設定されている。前記内側面の長さは、前記先端部の幅に略等しい。
上記態様によれば、係合部の内側面の長さが着脱器具の先端部の幅に略等しいため、内側面と先端部との位置関係は、内側面の長さ方向に関して一義的に定まる。そこで、内側面に設定された係合位置に先端部が確実に係合される。
係合部の内側面に先端部が係合される態様のうちの好ましい一態様によれば、前記第1接続部は、前記内側面の一方の端部に接続された第1位置決め面を備えている。前記第2接続部は、前記内側面の他方の端部に接続され、前記第1位置決め面と平行に延びる第2位置決め面を備えている。前記第1位置決め面と前記第2位置決め面との間の距離は、前記内側面の長さに等しい。
上記態様によれば、先端部は、第1位置決め面および第2位置決め面によって幅方向の動きを規制される。これにより、着脱器具による流路切替部材の係合状態がより安定する。
係合部の内側面に先端部が係合される態様のうちの好ましい一態様によれば、前記第1接続部は、前記凸部の内方を向くとともに前記内側面との間の角度が鈍角となるように前記内側面に対して傾斜した第1傾斜部を備えている。
上記態様によれば、先端部がある程度自由に動くように着脱器具を保持しながら操作することによって、先端部は、第1傾斜部に沿って係合位置に誘導される。そこで、容易に先端部を内側面の係合位置に係合させることができる。
上記態様のうちの好ましい一態様によれば、前記第2接続部は、前記凸部の内方を向くとともに前記内側面との間の角度が鈍角となるように前記内側面に対して傾斜した第2傾斜部を備えている。
上記態様によれば、先端部は、第2傾斜部に沿っても係合位置に誘導されうる。そこで、さらに容易に先端部を内側面の係合位置に係合させることができる。
係合部の内側面に先端部が係合される態様のうちの好ましい一態様によれば、前記第1接続部は、前記凸部の内方に向かって突出した第1突起部を備えている。前記第2接続部は、前記凸部の内方に向かって突出した第2突起部を備えている。前記第1突起部と前記第2突起部との間の距離は、前記内側面の長さよりも小さい。
上記態様によれば、先端部は、第1突起部および第2突起部によって内側面の法線方向への移動を規制される。これにより、着脱器具による流路切替部材の係合状態がより安定する。
係合部の内側面に先端部が係合される態様のうちの好ましい一態様によれば、前記係合部は、前記側壁部の前記離脱方向側の端部よりも前記離脱方向に設けられている。
上記態様によれば、流路切替部材の係合部がより作業者に近い位置に配置される。そのため、着脱器具の操作性が向上する。
係合部の内側面に先端部が係合される態様のうちの好ましい一態様によれば、前記取っ手は、前記凸部の外方に面した外側面に形成されたリブ部を備えている。
上記態様によれば、凸部を形成するために取っ手の内側が外方に向かって凹んでいることに対応し、リブ部によって取っ手の強度を向上させることができる。
上記態様のうちの好ましい一態様によれば、前記リブ部は、前記先端部を係合させることが可能な孔部を備えている。
上記態様によれば、例えば、流路切替部材が本体に装着された状態で係合部よりも孔部に着脱器具の先端部を係合させる方が容易であるような状況では、孔部に先端部を係合させて流路切替部材を引き抜くことができる。
係合部の内側面に先端部が係合される態様のうちの好ましい一態様によれば、前記本体は、前記離脱方向が上方に略一致するように設けられている。前記取っ手は、前記側壁部に対して、前記係合部の前記内側面が下方を向く第1回動位置と、前記内側面が側方を向く第2回動位置との間を回動自在に構成されている。前記係合部は、前記取っ手が前記第2回動位置に位置しているときに下方を向くとともに前記取っ手を前記第2回動位置から前記第1回動位置に回動させる際に前記先端部が引っ掛けられる側面を備えている。前記側面は、前記取っ手が前記第2回動位置に位置しているとき、前記第1接続部および前記第2接続部の下端よりも上方に位置している。
上記態様によれば、取っ手を第2回動位置に回動することによって、流路切替部材をコンパクトにすることができる。また、取っ手を第1回動位置に回動すれば、流路切替部材に着脱器具を係合することができる。上記態様によれば、取っ手が第2回動位置に位置しているとき、第1接続部および第2接続部の下端よりも上方に係合部の側面が位置しているため、取っ手を回動する際に着脱器具によって引っ掛けられる係合部の側面が作業者により近い位置に配置される。そのため、取っ手を回動させる際の着脱器具の操作性が向上する。
本発明の好ましい一態様によれば、前記配管部材は、前記側壁部の前記離脱方向側の端部に設けられたカバーを備えている。前記離脱方向側の端部は、前記挿入方向に移動不能に前記カバーを支持している。前記カバーは、前記離脱方向に面するとともに前記挿入方向に向かう力を受けることが可能な受力面を備えている。
上記態様によれば、受力面を挿入方向に押すことによって流路切替部材が挿入方向に押され、流路切替部材を本体に押し込むことができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記着脱器具は、前記先端部を支持するとともに伸縮自在に構成されたアーム部を備えている。
上記態様によれば、作業者が作業可能な位置と流路切替部材の取っ手との距離に合わせてアーム部の長さを変更できるため、着脱器具を容易に操作することができる。
本発明によれば、着脱器具を使用した流路切替部材の本体への装着または離脱の作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る排水ますの斜視図である。 排水ますの一部の斜視図である。 排水ますの一部の平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 流路切替部材の斜視図である。 取っ手の正面図である。 取っ手の斜め下方からの斜視図である。 取っ手の軸部とます本体の連結部との係合状態を表す図である。 プラグフックの斜視図である。 プラグフックで流路切替部材を吊った状態を示す正面図である。 他の実施形態に係る取っ手の正面図であって、取っ手が倒れた状態を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る排水ます1の斜視図である。排水ます1は、ます本体5と、ます本体5の点検口19を塞ぐ蓋16とを備えている。ます本体5は、図2に示す主要部10と、3つの横筒部21,22,23(図3参照)と、点検筒部20とを有している。なお、図2等では、排水ます1の構造上の特徴が分かりやすいように、ます本体5に関しては主要部10のみを切り出して図示している。しかし実際には、主要部10と横筒部21,22,23と点検筒部20とは、樹脂材料により一体的に形成されている。
図3は排水ます1の一部の平面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。図2〜図4に示すように、排水ます1は、ます本体5に着脱自在に装着される流路切替部材35を備えている。なお、図5に示すように、流路切替部材35にはカバー70が装着されるが、流路切替部材35の内部の構造が分かりやすいように、図5および図10を除いて図示を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、ます本体5は、三角形の角筒状の周壁部15を備えており、周壁部15の軸線方向が上下方向に一致するように設けられている。ます本体5は、上記した向きで地中に埋設されている。ただし、ます本体5は、周壁部15の軸線方向が厳密に上下方向に一致するように埋設される必要はなく、例えば、上下方向に対して軸線方向が15度以内の角度で傾くように設置されていてもよい。以下では、図3等に示すように、上下方向に回動する取っ手50の回動軸の方向(図3のIV−IV断面の方向に一致)を左右方向と称し、水平方向のうち左右方向に直交する方向を前後方向と称する。また、以下の図では、F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ、前、後、左、右、上、下を表す。ただし、これらの方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、排水ます1の設置態様を限定するものではない。
まず、ます本体5について説明する。図4に示すように、ます本体5は、底壁部14と、底壁部14から起立した周壁部15とを備えている。周壁部15は、上方または下方から見て三角形状に配置された第1周壁部15A、第2周壁部15B、および第3周壁部15Cを有している(図3参照)。図4に示すように、第2周壁部15Bは、下方に行くほど底壁部14の中心に近づくように、鉛直線から傾いている。第1周壁部15Aおよび第3周壁部15Cも同様に、下方に行くほど底壁部14の中心に近づくように鉛直線から傾いている。言い換えると、第1周壁部15A、第2周壁部15B、および第3周壁部15Cは、上方に向かうほど互いに離反するように鉛直線から傾斜している。
図2に示すように、第1周壁部15Aには第1流出口11が形成され、第2周壁部15Bには第2流出口12が形成され、第3周壁部15Cには流入口13が形成されている。流入口13、第1流出口11、および第2流出口12は、互いの内径が等しく、それぞれ水平方向に開口している。
第1周壁部15Aと第3周壁部15Cとの交差部分の上部には、第1連結部61が設けられている。図3に示すように、第2周壁部15Bの上部には、第2連結部62が設けられている。第2周壁部15Bと第3周壁部15Cとの交差部分の上部には、第3連結部63が設けられている。第1周壁部15Aの上部には、第4連結部64が設けられている。これら第1〜第4連結部61〜64には、係合孔30が形成されている。第1連結部61の係合孔30と第2連結部62の係合孔30とは、ます本体5の中心5cを挟んで互いに向かい合っている。第3連結部63の係合孔30と第4連結部64の係合孔30とは、ます本体5の中心5cを挟んで互いに向かい合っている。なお、以下の説明では特に断らない限り、ます本体5の中心5cに近づく方向を径方向の内方と呼び、中心5cから遠ざかる方向を径方向の外方と呼ぶこととする。
本実施形態では、連結部61〜64は周壁部15A〜15Cとは別部材であり、周壁部15A〜15Cに組み立てられている。しかし、連結部61〜64は周壁部15A〜15Cと一体であってもよい。連結部61〜64と周壁部15A〜15Cとは、単一の部材であってもよい。なお、図2では、第4連結部64の図示は省略している。
図1に示すように、横筒部21は、第1周壁部15Aから径方向の外方に延びている。図3に示すように、横筒部21には第1流出管91が接続される。横筒部22は第2周壁部15Bから径方向の外方に延びており、横筒部22には第2流出管92が接続される。横筒部23は第3周壁部15Cから径方向の外方に延びており、横筒部23には流入管93が接続される。図1に示すように、点検筒部20は主要部10から上方に延びている。点検筒部20は上方に開口しており、点検筒部20の開口が点検口19を構成している。点検口19には、蓋16が着脱自在に嵌め込まれる。ただし、排水ます1が比較的深い箇所に埋設される場合、点検筒部20を上方に延長したり、あるいは、点検筒部20の上に他の点検筒部を接続することになる。この場合、一番上の点検筒部の上部開口が点検口となり、蓋16が着脱自在に嵌め込まれる。
第3周壁部15Cの上端の外方(ます本体5の径方向の外方)には、誤装着防止突起17が設けられている。より詳しくは、誤装着防止突起17は、上方から見た第3周壁部15Cの中央部の外方に設けられている。誤装着防止突起17は、上方に向かって延び、第3周壁部15Cに沿うように並んだ2つの突起から構成されている。2つの突起の隙間は凹部17aを構成している。誤装着防止突起17は、流入口13が流路切替部材35によって塞がれるような回転位置で流路切替部材35がます本体5に装着されるのを防止するための突起である。流入口13が流路切替部材35によって塞がれるような流路切替部材35の回転位置は、図3の位置から上方から見て時計回りに60度回転した位置である。誤装着防止突起17により上記誤った回転位置に流路切替部材35が装着されることが防止される仕組みについては後述する。誤装着防止突起17は、流路切替部材35の装着方向の目印にもなるように、ます本体5の他の部分とは異なる色に着色されている。
次に、流路切替部材35について説明する。流路切替部材35は、排水ます1の内部流路を区画すると共に、流路の切替を可能にする部材である。流路切替部材35は、ます本体5に対して下方に押し込むことによってます本体5に装着され、上方に引き抜くことによってます本体5から離脱される。以下、下方のことを挿入方向、上方のことを離脱方向とも呼ぶ。離脱方向は、挿入方向の逆方向である。図5に示すように、流路切替部材35は、流路部材38と、閉鎖部材37と、取っ手50とを有している。
流路部材38は、底壁部49(図4参照)と側壁部36とを有する。側壁部36は、上方または下方から見て三角形状に配置された第1側壁部36A、第2側壁部36B、および第3側壁部36Cを含んでいる。側壁部36は、上方または下方から見て三角形の筒状に形成され、その軸線は、ます本体5に装着されているときには上下方向(装着方向および離脱方向)に延びている。側壁部36は、ます本体5に装着されたときには、ます本体5の周壁部15の内側に収容される。ます本体5の第1周壁部15A、第2周壁部15B、および第3周壁部15Cと同様、第1側壁部36A、第2側壁部36B、および第3側壁部36Cは、下方に行くほど底壁部49の中心に近づくように鉛直線から傾いている(図4参照)。第1側壁部36A、第2側壁部36B、および第3側壁部36Cは、上方に行くほど互いに離反するように鉛直線から傾斜している。
第1側壁部36Aには第1開口41が形成され、第2側壁部36Bには第2開口42が形成されている。底壁部49には、第1開口41と第2開口42とをつなぐインバート(排水が流れる溝状の流路)57が形成されている。第3側壁部36Cには開口は形成されていない。第3側壁部36Cの両側には、上下に延びるスライド溝が形成されたレール39が設けられている。第1側壁部36Aと第2側壁部36Bとの交差部分の上部と、第3側壁部36Cの上部とには、貫通孔45が形成された連結部43が設けられている。
閉鎖部材37は、流路切替部材35がます本体5に装着されたときに第1流出口11または第2流出口12を封止するための部材である。閉鎖部材37には、環状のシール部材48が設けられている。シール部材48は、例えばゴムにより構成されており、可撓性を有している。シール部材48は、閉鎖部材37がます本体5の第1周壁部15Aに押しつけられたときには、第1流出口11の周囲を封止し、閉鎖部材37がます本体5の第2周壁部15Bに押しつけられたときには、第2流出口12の周囲を封止する。
閉鎖部材37は板状に形成されており、流路部材38に対し上下にスライド可能に構成されている。図3に示すように、閉鎖部材37の両側には、流路部材38のレール39のスライド溝に係合する係合突起47が設けられている。なお、図示は省略するが、レール39のスライド溝の下端は閉じており、係合突起47がスライド溝の下端にまでスライドすると、係合突起47はレール39の下端部によって支持されるようになっている。これにより、係合突起47が下方に脱落することが防止される。そのため、流路部材38を持ち上げたときに、閉鎖部材37が脱落することが防止される。
取っ手50は、流路切替部材35をます本体5から取り外すとき、および、ます本体5に装着するときに、作業者が自らの手で、またはプラグフック100(図9参照)を介して操作する部分である。取っ手50は、プラグフック100が係合されるように構成されている。図5に示すように、取っ手50は、流路切替部材35の側壁部36に架け渡されている。
図6は、取っ手50の正面図である。図7は、取っ手50を斜め下方から見た斜視図である。図5〜図7に示すように、取っ手50は、一端が側壁部36に接続された第1接続部51と、第1接続部51と対向するように配置され、一端が側壁部36に接続された第2接続部52と、第1接続部51の他端と第2接続部52の他端との間に架け渡された係合部53と、を備えている。第2接続部52は、第1接続部51よりも右方に設けられている。第1接続部51、第2接続部52、および係合部53は、係合部53の側に向かって凸した凸部50aを形成している。凸部50aは、略U字に構成されている。以下では、凸部50aの内方を取っ手50の内側と呼び、凸部50aの略U字の外方を取っ手50の外側と呼ぶこととする。
第1接続部51は、主面51aと、主面51aから左右方向に延びた第1軸部51bとを備えている。第1軸部51bは棒状に形成されており、流路切替部材35の連結部43の貫通孔45の1つを貫通している。これにより、第1軸部51bは連結部43に回動可能に連結されている。同様に、第2接続部52は、主面52aと、主面52aから左右方向に延びた第2軸部52bとを備えている。第2軸部52bは棒状に形成されており、流路切替部材35の連結部43の貫通孔45の他の1つを貫通している。これにより、第2軸部52bは連結部43に回動可能に連結されている。第1接続部51および第2接続部52の端部は、それぞれ、第1軸部51bおよび第2軸部52bで側壁部36に接続されている。取っ手50は、側壁部36に対して回動自在に連結されている。
なお、以下では、係合部53の内側面53aが下方を向いている状態(図5に示す状態)のことを、取っ手50が立っている状態と呼ぶこととし、この取っ手50の回動位置のことを第1回動位置と呼ぶこととする。また、係合部53の内側面53aが側方を向いている状態(図3に示す状態)のことを、取っ手50が倒れた状態と呼ぶこととし、この取っ手50の回動位置のことを第2回動位置と呼ぶこととする。取っ手50は、第1回動位置と第2回動位置との間を回動自在に構成されている。取っ手50を第2回動位置に回動することによって、流路切替部材35をコンパクトにすることができる。また、詳しくは後述するが、取っ手50を第1回動位置に回動すれば、流路切替部材35にプラグフック100を係合することができ、流路切替部材35をます本体5から離脱させることができる。
以下、取っ手50が立っている状態の方向に基づいて、取っ手50の各部について説明する。図6に示すように、第1接続部51の主面51aは、取っ手50の左右方向の中央部に向かって斜め上方に延びている。第2接続部52の主面52aは、取っ手50の左右方向の中央部に向かって斜め上方に延びている。第1接続部51の主面51aの上端(右端)と第2接続部52の主面52aの上端(左端)との間には、係合部53が架け渡されている。係合部53は、取っ手50が立っている状態において左右方向に水平に延びている。
第1接続部51は、第1位置合わせ部51cを備えている。図6に示すように、第1位置合わせ部51cは、主面51aの下方に設けられている。第1位置合わせ部51cは、第1位置決め面51c1と、第1突起部51c2と、第1傾斜部51c3とを備えている。第2接続部52は、第2位置合わせ部52cを備えている。第2位置合わせ部52cは、主面52aの下方に設けられている。第2位置合わせ部52cは、第2位置決め面52c1と、第2突起部52c2と、第2傾斜部52c3とを備えている。取っ手50は、左右対称に構成されている。
第1位置決め面51c1は、係合部53の伸長方向(ここでは、左右方向)に関する係合部53の内側面53aの端部のうち、左側の端部に接続されている。第1位置決め面51c1は、内側面53aに垂直に延びている。第1位置決め面51c1は、取っ手50の左右方向の中央方向、ここでは右方を向いている。第2位置決め面52c1は、係合部53の内側面53aの左右の端部のうち、右側の端部に接続されている。第2位置決め面52c1は、内側面53aに垂直に延びている。第2位置決め面52c1は、取っ手50の左右方向の中央方向、ここでは左方を向いている。第2位置決め面52c1は、第1位置決め面51c1に対向するように設けられている。第2位置決め面52c1は、第1位置決め面51c1と平行である。左右方向に関する第1位置決め面51c1と第2位置決め面52c1との間の距離は、係合部53の内側面53aの左右方向の長さと等しい。以下、図6に示すように、この長さをW1とする。
第1突起部51c2は、第1位置決め面51c1よりも第1接続部51の下端側に設けられている。第1突起部51c2は、凸部50aの内方、ここでは右方に向かって突出している。言い換えれば、第1突起部51c2は、係合部53の方に突出している。第2突起部52c2は、第2位置決め面52c1よりも第2接続部52の下端側に設けられている。第2突起部52c2は、凸部50aの内方、ここでは左方に向かって突出している。言い換えれば、第2突起部52c2は、係合部53の方に突出している。図6に示すように、第1突起部51c2と第2突起部52c2との間の距離W2は、係合部53の内側面53aの左右方向の長さW1よりも小さい。なお、第1位置決め面51c1と第2位置決め面52c1との間の距離もW1であるため、第1突起部51c2と第2突起部52c2との間の距離W2は、第1位置決め面51c1と第2位置決め面52c1との間の距離W1よりも小さい。
第1傾斜部51c3は、第1突起部51c2よりも第1接続部51の下端側に設けられている。第1傾斜部51c3は、凸部50aの内方を向いている。第1傾斜部51c3は、内側面53aとの間の角度が鈍角となるように内側面53aに対して傾斜している。上記鈍角は、例えば、135度以上である。取っ手50が立っている状態では、第1傾斜部51c3は、下方に向かうにつれて左方に向かうように傾斜している。第2傾斜部52c3は、第2突起部52c2よりも第2接続部52の下端側に設けられている。第2傾斜部52c3も、凸部50aの内方を向いている。取っ手50が立っている状態では、第2傾斜部52c3は、下方に向かうにつれて右方に向かうように傾斜している。第2傾斜部52c3も、内側面53aとの間の角度が鈍角となるように内側面53aに対して傾斜している。第1傾斜部51c3と第2傾斜部52c3との間の左右方向の距離は、第1接続部51および第2接続部52の下端側に向かうにつれて大きくなっている。言い換えれば、第1傾斜部51c3と第2傾斜部52c3との間の左右方向の距離は、第1接続部51および第2接続部52の係合部53側の端部に向かうにつれて小さくなっている。
図5に示すように、取っ手50が第1回動位置に位置しているとき、係合部53は、側壁部36の上端部(すなわち、離脱方向側の端部)よりも上方(離脱方向)に位置するように設けられている。取っ手50が第1回動位置に位置しているとき、係合部53は、側壁部36よりも点検口19に近い位置に配置される。係合部53の内側面53aには、プラグフック100(図9参照)の先端部110が係合される。係合部53の内側面53aは、係合部53のうち凸部50aの内方に面した面である。内側面53aは、取っ手50が第1回動位置にあるときには下方を向き、取っ手50が第2回動位置にあるときには側方を向く。
凸部50aの外側面50bは、凸部50aの外方に面した面である。外側面50bは、係合部53の外側面(内側面53aの裏面)と、第1接続部51の外側面と、第2接続部52の外側面とを含んでいる。図6に示すように、外側面50bには、リブ54が形成されている。リブ54は、外側面50bから上方に延びている。また、リブ54は外側面50bに沿って左右方向に延びている。図5に示すように、リブ54の幅(取っ手50が立った状態における前後方向の幅)は、第1接続部51、第2接続部52、および係合部53の幅よりも狭い。リブ54は、略U字の凸部50aを形成するために取っ手50の内側が外方に向かって凹んでいることに対応し、取っ手50の強度を向上させるためのものである。
図6に示すように、リブ54には、プラグフック100の先端部110(図9参照)が係合される孔部54aが形成されている。孔部54aは、ここでは、2つの貫通孔54a1および54a2から構成されている。ただし、孔部54aは必ずしも貫通孔から構成されている必要はなく、先端部110を係合可能な不貫通の孔から構成されていてもよい。2つの貫通孔54a1および54a2は、先端部110の2つのフック111および112(図9参照)を挿通可能な直径を有している。左側の貫通孔54a1の左端と右側の貫通孔54a2の右端との間の距離は、内側面53aの左右方向の長さW1に等しい。
係合部53の2つの側面53bおよび53cは、取っ手50が第2回動位置に位置しているとき(取っ手50が倒れているとき)に、一方が下方を向き、他方が上方を向くように構成されている。係合部53の2つの側面53bおよび53cは、取っ手50が第1回動位置に位置しているとき(取っ手50が立っているとき)には前後方向を向く。取っ手50を第2回動位置から第1回動位置に回動させる際には、側面53bおよび53cのうちの下方を向いた方の側面にプラグフック100の先端部110が引っ掛けられる。側面53bおよび53cのうちの一方にプラグフック100の先端部110が引っ掛けられた状態からプラグフック100を上方に持ち上げると、取っ手50は、第2回動位置から第1回動位置に回動する。これにより、取っ手50は立った状態となる。取っ手50が立つと、プラグフック100の先端部110は、係合部53の内側面53aに係合される。
第1接続部51の第1軸部51bは、中央部としての円柱部51b1と、円柱部51b1から軸部51bの径方向に突出する突部51b2とを含んでいる。図8(a)〜(e)は、第1軸部51bとます本体5の連結部61との係合状態を示す図である。連結部61の係合孔30は、上下に延びるガイド溝30aと、ガイド溝30aよりも下方に位置する収容溝30bとを含んでいる。収容溝30bの横幅30Wbは、ガイド溝30aの横幅30Waよりも大きい。
ガイド溝30aは、第1軸部51bの回動を規制しつつ、第1軸部51bの上下の移動を案内するように構成されている。第1軸部51bの横断面において、円柱部51b1の直径をd1、突部51b2の突出方向に関する第1軸部51bの寸法をd2とすると、ガイド溝30aの横幅30Waは、d1よりも大きく、かつ、d2よりも小さい。収容溝30bの横幅30Wbは、d2よりも大きい。収容溝30bは第1軸部51bの回動が可能な寸法を有している。なお、第2軸部52bは、円柱部52b1および突部52b2を備え、第1軸部51bと同様に構成されている。また、連結部62〜64は、それぞれ、連結部61と同様の構成を備えている。
図5に示すように、流路切替部材35には、カバー70が載置されている。カバー70は、側壁部36の上端部(離脱方向側の端部)に設けられている。流路切替部材35の上端部は、カバー70を下方から、下方(挿入方向)に移動不能に支持している。カバー70は、流路切替部材35に接着固定されている。ただし、カバー70は、流路切替部材35に着脱自在に載置されているだけでもよい。カバー70は、流路切替部材35内の排水が点検口19に向かって跳ね上がることを防止するための部材である。カバー70は、流路切替部材35の上端部全体を覆っている。
カバー70は、流路切替部材35の側壁部36に支持される載置部71と、右側の連結部43を避けるための切欠き部72と、天面73とを備えている。載置部71は、第1側壁部36Aに支持される第1載置部71Aと、第2側壁部36Bに支持される第2載置部71Bと、第3側壁部36Cに支持される第3載置部71Cと、を有している。第1載置部71A、第2載置部71B、および第3載置部71Cは、上方または下方から見て三角形状に配置されている。切欠き部72は、第3載置部71Cを中央部で分割するように第3載置部71Cに設けられている。
天面73は、載置部71の内方に設けられている。天面73は、上方または下方から見て三角形の平板状に構成されている。天面73は、流路切替部材35の上端部全体を覆っている。天面73により、流路切替部材35内の排水が点検口19に向かって跳ね上がることが防止される。天面73は、水跳ねを防止するものであると同時に、流路切替部材35をます本体5に挿入する際に押される部位でもある。天面73は、上方(離脱方向)に面するとともに下方(挿入方向)に向かう力を受けることが可能に構成されている。詳しくは後述するが、天面73は、例えば、プラグフック100によって下方に押される。ただし、天面73を押すものは、プラグフック100に限定されるわけではない。図5に示すように、天面73には、リブ73aが形成されている。リブ73aは、天面73を補強するとともに、インバート57の方向が上方から見えるように表示する機能を果たしている。
なお、ます本体5、流路切替部材35(シール部材48を除く)、およびカバー70の材料は特に限定されないが、ここでは樹脂材料により構成されている。
流路切替部材35は、ます本体5の流入口13と第1流出口11とをつなぐ第1位置と、流入口13と第2流出口12とをつなぐ第2位置とに配置可能である。図3は、流路切替部材35が第1位置に配置されている状態を表している。第1位置では、流路切替部材35の第1開口41はます本体5の流入口13と重なり、第2開口42は第1流出口11と重なり、第2流出口12は閉鎖部材37によって塞がれる。その結果、流入口13と第1流出口11とが連通し、流入口13から流入した排水は、第1流出口11から流出する。排水は、流入管93から排水ます1を経て第1流出管91に流れる。第2位置は、図3において流路切替部材35を反時計回りに120度回転させた位置である。第2位置では、流路切替部材35の第1開口41はます本体5の第2流出口12と重なり、第2開口42は流入口13と重なり、第1流出口11は閉鎖部材37によって塞がれる。その結果、流入口13と第2流出口12とが連通し、流入口13から流入した排水は、第2流出口12から流出する。排水は、流入管93から排水ます1を経て第2流出管92に流れる。このように、流路切替部材35の位置を変更することにより、排水ます1の流路を切り替えることができる。
次にプラグフック100について説明する。図9は、プラグフック100の斜視図である。プラグフック100は、流路切替部材35に係合自在であって、流路切替部材35に係合時には流路切替部材35を離脱方向(ここでは、上方)に引っ張ることが可能に構成されている。プラグフック100は、流路切替部材35をます本体5に着脱する着脱器具の一例である。排水ます1は地中に埋設されるが、排水ます1の地表面からの深さは様々である。排水ます1が比較的深い箇所に埋設されると、作業者が手で流路切替部材35をます本体5に着脱できない場合が出てくる。プラグフック100は、そのような場合に流路切替部材35に係合される。流路切替部材35は、プラグフック100によって吊られることにより、ます本体5に着脱される。
図9に示すように、プラグフック100は、流路切替部材35の取っ手50に係合するフック状の先端部110と、先端部110を支持するアーム部115と、固定ネジ116と、作業者が把持する把持部117とを備えている。アーム部115の一端には先端部110が設けられ、他端には把持部117が設けられている。図9に示すように、以下、先端部110の側を下方、把持部117の方を上方、先端部110においてフックが延びる方向を前方としてプラグフック100の説明を行う。ただし、これらの方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プラグフック100の設置態様を限定するものではない。
先端部110は、第1フック111と、第2フック112と、中間部113とを備えている。第1フック111、第2フック112、および中間部113は、ここでは、1本の棒状の金属を複数回曲げて形成されている。ただし、先端部110の製作方法は限定されない。中間部113は、左右方向に延びている。中間部113の左端からは、下方に向かって第1フック111が延びている。第1フック111は下方に向かって延びた後、前方に向かって曲げられている。第1フック111は、さらにその先で上方に向かって曲げられている。第1フック111の先端は上方を向いている。第1フック111の前後方向の長さは、取っ手50の係合部53の前後方向の長さよりも長い。これにより、第1フック111の水平部分で取っ手50の内側面53aを支持することができる。第2フック112は、中間部113の右端から下方に向かって延びている。第2フック112は、第1フック111と同様の構成を備えている。
先端部110の幅、ここでは、第1フック111の左端と第2フック112の右端との間の左右方向の距離W3は、左右方向に関する取っ手50の内側面53aの長さW1と略等しく設定されている。先端部110の幅W3は、第1フック111と第2フック112との外側同士の差し渡しの長さ(外法)である。先端部110の幅W3は、取っ手50の内側面53aの長さW1と等しくてもよく、内側面53aの長さW1よりもわずかに小さくてもよい。例えば、先端部110の幅W3と内側面53aの長さW1との差は、0mm以上10mm以下であってもよい。先端部110の幅W3と内側面53aの長さW1とが略等しいことにより、プラグフック100の先端部110は、取っ手50の予め定められた位置に当接する。以下、このプラグフック100の先端部110が係合される取っ手50上の位置を係合位置P1と呼ぶこととする(図7参照)。係合位置P1は、係合部53の内側面53aに設定されている。本実施形態では、係合位置P1は、係合部53の内側面53aの両端部である。
中間部113の中央部からはアーム部115が上方に向かって延びている。アーム部115は、先端部110に連結された内部シャフト(図示省略)と、内部シャフトの外側に設けられ、内部シャフトが挿通された外部パイプ115aとを備えている。外部パイプ115aには、固定ネジ116が噛み合うネジ部が形成されている。アーム部115は、伸縮自在に構成されている。固定ネジ116を緩めると、内部シャフトは、外部パイプ115aの内部で上下方向に移動可能となる。内部シャフトを外部パイプ115aに対して移動させることによりアーム部115の長さが変化する。固定ネジ116を締めると、内部シャフトは外部パイプ115aの内部で移動不能となり、アーム部115の長さが固定される。なお、好適には、内部シャフトの外周部には、固定ネジ116の先端が嵌合される複数の溝が形成されているとよい。かかる溝により、内部シャフトが外部パイプ115aにより確実に固定され、内部シャフトの位置がずれにくくなる。
外部パイプ115aの上端には、作業者が把持する把持部117が設けられている。把持部117は、パイプ状であり、左右方向に延びている。プラグフック100は、例えば金属によって形成されているとよい。
次に、排水ます1の流路の切り替え方法について説明する。ここでは、流路切替部材35の位置を第1位置から第2位置に変更する方法について説明する。以下の説明では、ます本体5が地中深く埋設され、プラグフック100を使用して流路切替部材35の流路を切り替える場合について説明する。作業者の手が取っ手50に届く場合には、作業者は、プラグフック100その他の器具を使用していた作業を手で行えばよい。
上述の通り、図3は流路切替部材35が第1位置に配置されている状態を表している。流路切替部材35が第1位置にある場合、取っ手50の第1軸部51bは、ます本体5の第1連結部61の係合孔30に係合し、第2軸部52bは、第2連結部62の係合孔30に係合している。流路切替部材35が第1位置にあるときに、取っ手50は倒れた状態となっている。
流路の切替の際には、まず、作業者は蓋16(図1参照)を取り外し、ます本体5の点検口19を開放する。次に、点検口19からプラグフック100を点検筒部20の内部に挿入する。作業者は、プラグフック100の先端部110を取っ手50の下方側の側面53bまたは53cに引っ掛け、プラグフック100を引き上げる。これにより、取っ手50が回動し、取っ手50は倒れた状態から立った状態になる。この際、図8の(e)→(d)→(c)→(b)の順に示すように、取っ手50の第1軸部51bは、第1連結部61の係合孔30の内部にて回動する。第2軸部52bおよび第2連結部62に関しても同様である。取っ手50が立った状態になると、プラグフック100の先端部110は、係合部53の内側面53aに当接する。取っ手50が立った状態(図8(b)参照)になった後、第1軸部51bおよび第2軸部52bは、ガイド溝30aに沿って上方に移動し、第1連結部61および第2連結部62の係合孔30から引き抜かれる。
上記のようにプラグフック100を使用して流路切替部材35を引き抜く場合、取っ手50の各部の位置を目視で正確に把握するのが難しい場合もある。そのため、本実施形態では、第1フック111および第2フック112が取っ手50の内側面53aに当接するよう誘導する第1傾斜部51c3および第2傾斜部52c3が設けられている。例えば、プラグフック100の先端部110が取っ手50の中央から左右いずれかにずれた状態で取っ手50に引っ掛けられた場合でも、先端部110がある程度自由に動くようにプラグフック100を保持しながら引き上げることによって、先端部110は第1傾斜部51c3または第2傾斜部52c3に沿って係合部53の中央部に向かって移動される。これにより、第1フック111および第2フック112は、内側面53aの両端部(係合位置P1)に係合する。
先端部110は、取っ手50の内側面53aの左右方向の長さW1(図6参照)が先端部110の幅W3(図9参照)に略等しいことにより、確実に係合位置P1に係合される。取っ手50においてプラグフック100の先端部110が係合される係合位置P1が定まることにより、流路切替部材35のます本体5への離脱および挿入の動作が安定する。
なお、本実施形態では、例えば、取っ手50の凸部50aの内方よりも外方の方が視認性が良いような状況では、凸部50aの外方にプラグフック100を係合することもできるように、孔部54aが設けられている。作業者は、孔部54aにプラグフック100の先端部110を係合させることによって流路切替部材35を吊り上げることもできる。
取っ手50を引き上げると、取っ手50と流路部材38とは連結されているので、閉鎖部材37の係合突起47がレール39のスライド溝の下端に当たるまで、流路部材38は閉鎖部材37に対して上方にスライドする。そして、係合突起47がスライド溝の下端に当たった後、閉鎖部材37は流路部材38と一緒に上方に移動する。前述したように、流路部材38の第3側壁部36Cは、鉛直線に対して傾斜している(図4参照)。そのため、流路部材38が上方にスライドすることにより、閉鎖部材37をます本体5の第2周壁部15Bに押しつける力が弱められる。その結果、閉鎖部材37のシール部材48とます本体5の第2周壁部15Bとの間の密着力が弱められる。本実施形態によれば、閉鎖部材37が引き上げられる前に密着力が弱められるので、流路切替部材35を引き上げるときのシール部材48と第2周壁部15Bとの間の摺動抵抗が小さくなる。したがって、作業者は比較的小さな力で流路切替部材35を引き上げることができる。
図10は、プラグフック100で流路切替部材35を吊った状態を示す正面図である。図10に示すように、流路切替部材35は、プラグフック100の先端部110が取っ手50の係合位置P1に係合されてプラグフック100によって吊られたとき、側壁部36の軸線方向が上下方向に略一致するように構成されている。言い換えれば、流路切替部材35は、プラグフック100によって吊られても、ます本体5に装着されていたときの姿勢を概ね維持する。流路切替部材35の重心は、そのように設定されている。そのため、流路切替部材35を下降させてます本体5に装着するときに、流路切替部材35をます本体5に挿入しやすい。従来、プラグフック100のような着脱器具を使用して流路切替部材をます本体に着脱する作業は、例えば流路切替部材の重量バランスが均一でない等の理由により着脱器具に係合したときの流路切替部材の姿勢が安定しづらく、容易でない場合が多かったが、本実施形態に係る流路切替部材35は、プラグフック100によって吊られたとき側壁部36の軸線方向が上下方向に略一致するため、従来に比べて着脱作業が容易である。
なお、流路切替部材35は、吊られたときの側壁部36の軸線方向が上下方向に完全に一致するように構成されていなくてもよい。「側壁部36の軸線方向が上下方向に略一致する」とは、上記軸線方向が上下方向に一致することの他、上記軸線方向が上下方向に一致している場合と比較して流路切替部材35のます本体5への離脱挿入の容易さに差異がない程度に上下方向に対しての傾きが小さいことを含む。流路切替部材35がプラグフック100によって吊られたときの側壁部36の軸線方向は、例えば上下方向に対して10度以内の傾きを有していてもよい。あるいは、流路切替部材35がプラグフック100によって吊られたときの側壁部36の軸線方向は、例えば、側壁部36の下端の全部がます本体5の周壁部15の上端の内方に入るような傾きであってもよい。上述したように、ます本体5の周壁部15および流路切替部材35の側壁部36は、上方に向かって広がるように鉛直線から傾斜している。従って、吊った際の流路切替部材35の傾きが小さければ、側壁部36の下端の全部をます本体5の周壁部15の上端の内方に入れることができる。側壁部36の下端の全部が周壁部15の上端の内方に入れば、流路切替部材35は、ます本体5の周壁部15に沿ってます本体5の内部に収容される。
図10に示すように、プラグフック100によって流路切替部材35が吊られた状態では、第1フック111は取っ手50の内側面53aと第1位置決め面51c1とに当接している。また、第2フック112は取っ手50の内側面53aと第2位置決め面52c1とに当接している。プラグフック100の先端部110は、第1位置決め面51c1および第2位置決め面52c1によって左右方向の動きを規制されている。第1位置決め面51c1および第2位置決め面52c1は、先端部110を左右方向から挟むように構成されている。第1位置決め面51c1および第2位置決め面52c1により、プラグフック100による流路切替部材35の吊り下げ状態がより安定する。例えば、第1位置決め面51c1および第2位置決め面52c1により、プラグフック100の先端部110が取っ手50に係合される係合位置P1は、プラグフック100を左右方向に傾けても変化しない。
本実施形態では、取っ手50は、それぞれ第1位置決め面51c1および第2位置決め面52c1よりも取っ手50の内側に突出した第1突起部51c2および第2突起部52c2を備えている。第1突起部51c2と第2突起部52c2との間の左右方向の距離W2(図6参照)は、内側面53aの左右方向の長さW1(図6参照)よりも小さい。そこで、第1突起部51c2および第2突起部52c2は、係合位置P1に係合されたプラグフック100の先端部110が取っ手50に対して下方へ移動することを規制する。そのため、プラグフック100による流路切替部材35の吊り下げ状態がより安定する。例えば、プラグフック100を左右方向に傾けても、流路切替部材35がプラグフック100から脱落しにくい。
作業者は、流路切替部材35をます本体5から取り出した後、取っ手50の第1軸部51bおよび第2軸部52bが第3連結部63および第4連結部64の係合孔30の真上に位置するよう、流路切替部材35を水平に120度回転させる。さらに、作業者は、プラグフック100を下ろして、流路切替部材35をます本体5に挿入する。
流路切替部材35をます本体5に挿入する際には、プラグフック100によって流路切替部材35が吊られる。このとき取っ手50は立った状態であり、その状態では、取っ手50のうちプラグフック100が係合する係合部53は、流路切替部材35の側壁部36の上端部よりも上方に位置している。そのため、プラグフック100を下ろす距離が短くなり、プラグフック100の操作性が向上する。
流路切替部材35を吊り下げて流路切替部材35の下端部をます本体5に挿入した後、作業者は、カバー70の天面73を下方に押す。これにより、流路切替部材35がます本体5の内部に深く挿入される。カバー70の押下は、プラグフック100によって行われてもよく、他の例えば棒状のもので行われてもよい。
なお、流路切替部材35を挿入するとき、閉鎖部材37のシール部材48は、ます本体5の第1周壁部15Aと接触する。しかし、閉鎖部材37は流路部材38の第3側壁部36Cから下方にずれているので、シール部材48と第1周壁部15Aとの間の摺動抵抗は比較的小さい。よって、作業者は比較的小さな力で流路切替部材35をます本体5に挿入することができる。
この後、作業者は、プラグフック100またはその他の器具を使用して、取っ手50を倒れた状態にする。作業者が器具で押すことにより取っ手50が下方に移動すると、まず、閉鎖部材37の下端部がます本体5の底壁部14に当たる。取っ手50を更に下方に移動させると、流路部材38は閉鎖部材37に対して下方にスライドする。流路部材38の第3側壁部36Cは鉛直線に対して傾斜しているので、流路部材38を下向きに押す力の一部は、閉鎖部材37をます本体5の第1周壁部15Aに押しつける力となる。よって、作業者は、取っ手50を下向きに押すだけで、閉鎖部材37のシール部材48を第1周壁部15Aに押しつけることができ、シール部材48のシール性を向上させることができる。これにより、排水が第1流出口11から漏れることをより確実に防止することができる。
図8の(a)および(b)に示すように、取っ手50の第1軸部51bおよび第2軸部52bが第3連結部63および第4連結部64の係合孔30に挿入されると、第1軸部51bおよび第2軸部52bは、ガイド溝30aに沿って下方に導かれる。そして、作業者は、図8(b)→(c)→(d)→(e)に順に示すように、取っ手50を立った状態から倒れた状態に回動させる。図8(c)に示すように、ガイド溝30aと収容溝30bとの間には、コーナー部30cが設けられている。そのため、軸部51bおよび52bの突部51b2および52b2がコーナー部30cと当接することにより、てこの原理を利用して、取っ手50を回動させることができる。よって、作業者は、より小さな力で取っ手50を回動させることができる。
図8(e)に示すように、流路切替部材35が第2位置に正しく配置されると、第1軸部51bおよび第2軸部52bは収容溝30bに収容され、取っ手50は倒れた状態となる。逆に言うと、図8(e)に示すように、取っ手50が倒れた状態にあると、流路切替部材35は第2位置に正しく配置されていることになる。一方、図8(b)〜(d)に示すように、取っ手50が倒れた状態でないと、流路切替部材35は第2位置に正しく配置されていないことになる。本実施形態によれば、取っ手50が倒れた状態か否かに基づいて、流路切替部材35が第2位置に正しく配置されたか否を確認することができる。
なお、流路切替部材35が第1位置から上方から見て時計回りに60度回転された位置に誤って装着しようとすると、取っ手50の第1軸部51bが誤装着防止突起17の凹部17aに挟まれる。そのため、上記位置では、取っ手50を回動できず、従って、流路切替部材35はます本体5に装着できない。もしも流路切替部材35が上記位置に装着でき、上記位置に装着されてしまった場合、閉鎖部材37が流入口13を閉鎖する。そのため、排水が流れず逆流する。誤装着防止突起17があることにより、上記誤った位置への流路切替部材35の装着が防止される。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、前述の実施形態は単なる例示であり、他にも種々の実施形態が可能である。以下に、他の実施形態の例について簡単に説明する。
図11は、他の実施形態に係る取っ手50の正面図である。図11は、取っ手50が倒れた状態(第2回動位置にある状態)を図示している。図11に示すように、この実施形態では、係合部53の側面53bおよび53cは、第1接続部51および第2接続部52よりも取っ手50の中心線50c側に向かって凹んでいる。図11では、側面53bが上側、側面53cが下側の側面となるように取っ手50は倒されている。そこで、下側の側面53cは、図11の状態において、第1接続部51および第2接続部52の側面(下端)よりも上方に位置している。かかる構成によれば、取っ手50が第2回動位置に位置しているとき、取っ手50を回動する際にプラグフック100によって引っ掛けられる係合部53の側面53c(または53b)が点検口19により近い位置に配置される。そのため、プラグフック100を下ろす距離が短くなり、プラグフック100の操作性が向上する。
また、上記した実施形態では、取っ手50は上下方向に回動したが、回動しなくてもよい。取っ手は、流路切替部材の側壁部の上端部に接続されていなくてもよく、例えば、側壁部の上下方向に関する中間部に設けられていてもよい。係合部の内側面は、必ずしも流路切替部材の挿入方向を向くように構成されていなくてもよい。取っ手は、例えば、流路切替部材の側壁部から水平方向に延びるように設けられていてもよい。
取っ手の構成は、限定されない。例えば、上記した実施形態では、取っ手50は左右対称に構成されていたが、対称な形状に構成されていなくてもよい。例えば、第1位置決め面および第2位置決め面は内側面に直交する必要はなく、互いに平行に延び、その間の距離が内側面の長さに等しければ作用効果を奏する。取っ手が第1位置決め面および第2位置決め面、第1突起部および第2突起部、第1傾斜部および第2傾斜部を備えるかどうかは任意な事項である。取っ手の外側面に形成されるリブや、リブに形成される孔部についても同様である。
取っ手のうち係合位置が設定される部位は、係合部の内側面でなくてもよい。取っ手の態様によっては、係合位置は、例えば係合部の側面などに設定されてもよい。あるいは、係合位置は、取っ手に設けられた孔部、溝部などに設定されてもよい。本発明の取っ手とは、着脱器具の先端部が係合される部材を意味し、U字状に形成された持ち手には限定されない。また、取っ手と着脱器具との位置合わせおよび係合の態様も特に限定されない。例えば、取っ手の内側面と着脱器具の先端部との位置合わせは、先端部の2本のフックの内側と取っ手の内側面に設けられた突起の外側との間で行われてもよい。すなわち、先端部の2本のフックの内法と突起の外法とが略等しく構成されていてもよい。突起の先端には、2本のフックを突起の両側面に誘導するための傾斜面(例えば、面取り)が形成されていてもよい。
着脱器具の構成も、上記したプラグフック100に限定されない。例えば、着脱器具の先端部は、板状の材料から形成された板状のフックを有していてもよい。
上記した実施形態の排水ます1は、本発明に係る配管部材の一例である。しかし、流路を切り替えることができる配管部材は、排水ます1に限られない。配管部材は、例えば管継手であってもよい。配管部材は、地中に埋設されるものに限らず、地上に設置されるものであってもよい。
配管部材の点検口は、必ずしも上方に開口するものに限られない。配管部材の点検口は、例えば水平方向に開口していてもよい。流路切替部材の挿入方向および離脱方向は上下方向に限らず、水平方向であってもよい。あるいは、流路切替部材の挿入方向および離脱方向は、上下方向でも水平方向でもない他の方向でもよい。
1 排水ます(配管部材)
5 ます本体(本体)
11 第1流出口
12 第2流出口
13 流入口
15 周壁部
35 流路切替部材
36 側壁部
41 第1開口
42 第2開口
50 取っ手
50a 凸部
50b 外側面
51 第1接続部
51c1 第1位置決め面
51c2 第1突起部
51c3 第1傾斜部
52 第2接続部
52c1 第2位置決め面
52c2 第2突起部
52c3 第2傾斜部
53 係合部
53a 内側面
53b 側面
53c 側面
54 リブ(リブ部)
54a 孔部
57 インバート
70 カバー
73 天面(受力面)
100 プラグフック(着脱器具)
110 先端部
115 アーム部
D 下方(挿入方向)
U 上方(離脱方向)
P1 係合位置

Claims (13)

  1. 本体と、前記本体に対して所定の挿入方向に押し込むことによって前記本体に装着され、前記挿入方向の逆方向である離脱方向に引き抜くことによって前記本体から離脱される流路切替部材と、を備えた配管部材と、
    前記流路切替部材に係合するフック状の先端部を備え、前記流路切替部材に係合時には前記流路切替部材を前記離脱方向に引っ張ることが可能に構成された着脱器具と、を含み、
    前記本体は、軸線が前記挿入方向に延びる筒状の周壁部と、流入口と、第1流出口と、第2流出口とを備え、
    前記流路切替部材は、軸線が前記挿入方向に延びるとともに前記本体に装着されたときに前記周壁部の内側に収容される筒状の側壁部と、前記本体に装着されたときに前記流入口または前記第2流出口に重なる第1開口と、前記本体に装着されたときに前記第1流出口または前記流入口に重なる第2開口と、前記第1開口と前記第2開口とを繋ぐインバートと、前記着脱器具が係合される取っ手と、を備え、
    前記取っ手は、前記着脱器具の前記先端部が予め定められた係合位置に係合されるように構成されている、配管セット。
  2. 前記本体は、前記挿入方向が下方に略一致するように設けられ、
    前記流路切替部材は、前記先端部が前記取っ手の前記係合位置に係合されて前記着脱器具によって吊られたとき、前記側壁部の軸線方向が上下方向に略一致するように構成されている、
    請求項1に記載の配管セット。
  3. 前記取っ手は、一端が前記側壁部に接続された第1接続部と、前記第1接続部と対向するように配置されるとともに一端が前記側壁部に接続された第2接続部と、前記第1接続部の他端と前記第2接続部の他端との間に架け渡された係合部と、によって形成された凸部を備え、
    前記係合位置は、前記係合部のうち前記凸部の内方に面した内側面に設定され、
    前記内側面の長さは、前記先端部の幅に略等しい、
    請求項1または2に記載の配管セット。
  4. 前記第1接続部は、前記内側面の一方の端部に接続された第1位置決め面を備え、
    前記第2接続部は、前記内側面の他方の端部に接続され、前記第1位置決め面と平行に延びる第2位置決め面を備え、
    前記第1位置決め面と前記第2位置決め面との間の距離は、前記内側面の長さに等しい、
    請求項3に記載の配管セット。
  5. 前記第1接続部は、前記凸部の内方を向くとともに前記内側面との間の角度が鈍角となるように前記内側面に対して傾斜した第1傾斜部を備えている、
    請求項3または4に記載の配管セット。
  6. 前記第2接続部は、前記凸部の内方を向くとともに前記内側面との間の角度が鈍角となるように前記内側面に対して傾斜した第2傾斜部を備えている、
    請求項5に記載の配管セット。
  7. 前記第1接続部は、前記凸部の内方に向かって突出した第1突起部を備え、
    前記第2接続部は、前記凸部の内方に向かって突出した第2突起部を備え、
    前記第1突起部と前記第2突起部との間の距離は、前記内側面の長さよりも小さい、
    請求項3〜6のいずれか一つに記載の配管セット。
  8. 前記係合部は、前記側壁部の前記離脱方向側の端部よりも前記離脱方向に設けられている、
    請求項3〜7のいずれか一つに記載の配管セット。
  9. 前記取っ手は、前記凸部の外方に面した外側面に形成されたリブ部を備えている、
    請求項3〜8のいずれか一つに記載の配管セット。
  10. 前記リブ部は、前記先端部を係合させることが可能な孔部を備えている、
    請求項9に記載の配管セット。
  11. 前記本体は、前記離脱方向が上方に略一致するように設けられ、
    前記取っ手は、前記側壁部に対して、前記係合部の前記内側面が下方を向く第1回動位置と、前記内側面が側方を向く第2回動位置との間を回動自在に構成され、
    前記係合部は、前記取っ手が前記第2回動位置に位置しているときに下方を向くとともに前記取っ手を前記第2回動位置から前記第1回動位置に回動させる際に前記先端部が引っ掛けられる側面を備え、
    前記側面は、前記取っ手が前記第2回動位置に位置しているとき、前記第1接続部および前記第2接続部の下端よりも上方に位置している、
    請求項3〜10のいずれか一つに記載の配管セット。
  12. 前記配管部材は、前記側壁部の前記離脱方向側の端部に設けられたカバーを備え、
    前記離脱方向側の端部は、前記挿入方向に移動不能に前記カバーを支持しており、
    前記カバーは、前記離脱方向に面するとともに前記挿入方向に向かう力を受けることが可能な受力面を備えている、
    請求項1〜11のいずれか一つに記載の配管セット。
  13. 前記着脱器具は、前記先端部を支持するとともに伸縮自在に構成されたアーム部を備えている、
    請求項1〜12のいずれか一つに記載の配管セット。
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